JP6719171B2 - フローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置及び鉄道車両用ディスクブレーキ装置 - Google Patents
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Description
このフローティングキャリパ型ディスクブレーキは、一方のパッド(ブレーキパッド)が、両端部を二股に開いたキャリパ(フローティングキャリパ)の一端の腕に固定され、他方のパッドがこれと反対側の腕に設けたピストン(駆動ピストン)によりロータに向けて押し出されるように構成されている。キャリパの他端の腕には、2本のガイドピンが固定され、これらのガイドピンは、台車枠等に結合されたサポートの筒状部に軸方向へ摺動自在に支承されている。
制動すると、パッドがロータに押付けられた反力でガイドピン503がキャリパと共に図10(b)の矢印Aの方向に移動する。これと共にガイドピン503の外周面と突条515の先端部との摩擦のため、リトラクションゴムリング513の突条515が矢印Aの方向に曲がる(撓む)。
(1) サポートの筒状支持部に対しガイドピンを介して摺動自在に支承された基部と、該基部からディスクロータを軸方向両側から挟む位置にまで延出された一対の押圧腕とを有するフローティングキャリパと、前記ディスクロータの側面に対向するように前記一対の押圧腕の先端部にそれぞれ設けられた一対のブレーキパッドと、前記ブレーキパッドの一方を前記ディスクロータの側面に向けて駆動するために前記一対の押圧腕の一方に設けられた駆動ピストンと、前記筒状支持部内に嵌装されて前記ガイドピンを摺動自在に弾性支持するフリクションゴムリングと、前記フリクションゴムリングの軸方向両側に配置されて該フリクションゴムリングの軸方向移動を規制するために前記筒状支持部の内周面に固定され、該フリクションゴムリングを挟むように配置した一対のワッシャ部材と、を備え、前記一対のワッシャ部材における前記フリクションゴムリング側の各内周部には、前記フリクションゴムリングにおける内周部の軸方向への弾性変形量を調整するための面取り部が対向して設けられ、前記ワッシャ部材は、前記筒状支持部の内周面に形成された段部とスナップリングとによって軸方向の移動が規制される外周部の厚み寸法と比較して、内周部の厚み寸法が前記面取り部の傾斜面の長さを確保するために前記フリクションゴムリング側と反対側へ厚くされていることを特徴とするフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置。
図1〜図4に示すように、本発明の一実施形態に係るフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置11は、鉄道車両用ディスクブレーキ装置に用いられる場合を例に説明する。この他、フローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置11は、例えばエレベータ等、回転部材に対して制動力を発生させる種々の産業用駆動装置のブレーキ装置にも好適に用いることができるものである。
なお、本発明に係るフリクションゴムリングの断面形状は、本実施形態のU字形状に限定されるものではなく、弾性復元作用の調整を可能とするものであれば、断面H形等の種々の形状を採りうる。
本実施形態に係るフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置11では、一対のフリクションゴムリング19が、キャリパ摺動抵抗(フリクションゴムリング19の抵抗を除く)以上の復元力を有するようにして構成される。
鉄道車両において、車輪39は、カーブ走行時のブレーキングにおいて、台車枠に固定されたフローティングキャリパ13に対して揺動する。
上記の構成を有するフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置11は、車輪揺動時についても、車輪揺動量がパッドクリアランスの2倍までならば車輪揺動後も両方のブレーキパッド15のクリアランスは同値で維持される。
ピストン側へ6mm以上車輪が揺動した場合の各パッドクリアランスの予想値を下記表1に示す。表1は、車輪39の揺動によって、駆動ピストン17側へ車輪39が移動された後に、車輪39が移動前の位置に戻った場合の各パッドクリアランスを示している。
なお、揺動時のフローティングキャリパ13の動作において、反ピストン側へ車輪39が移動した場合は、表1における各クリアランス(ピストン側のクリアランスと反ピストン側のクリアランス)は逆転する。
また、車輪揺動量が9mmを超えた場合は、フリクションゴムリング19のたわみにより、ディスクロータ40に対するブレーキパッド15の押圧力が発生する。
そこで、車輪戻り量が6mmの場合、サポート27と基部25とのズレ量は、4mmとなり、車輪39と基部25とのズレ量は、0mmとなる。そして、ディスクロータ40とブレーキパッド15のパッドクリアランスは、3mmとなる。
また、車輪戻り量が9mmの場合、サポート27と基部25とのズレ量は、4mmとなり、車輪39と基部25とのズレ量は、0mmとなる。そして、車輪39は、残り移動量が1mmとなってブレーキパッド15にディスクロータ40が当接する。この残り移動量の1mm分、車輪39が移動することで、フリクションゴムリング19がたわみ、ディスクロータ40に対するブレーキパッド15の押付力が発生する。
[1] サポート(27)の筒状支持部(29)に対しガイドピン(31,33)を介して摺動自在に支承された基部(25)と、該基部(25)からディスクロータ(40)を軸方向両側から挟む位置にまで延出された一対の押圧腕(41,43)とを有するフローティングキャリパ(13)と、
前記ディスクロータ(40)の側面に対向するように前記一対の押圧腕(41,43)の先端部にそれぞれ設けられた一対のブレーキパッド(15,15)と、
前記ブレーキパッド(15,15)の一方を前記ディスクロータ(40)の側面に向けて駆動するために前記一対の押圧腕の一方(41)に設けられた駆動ピストン(17)と、
前記筒状支持部(29)内に嵌装されて前記ガイドピン(31)を摺動自在に弾性支持するフリクションゴムリング(19)と、
前記フリクションゴムリング(19)の軸方向両側に配置されて該フリクションゴムリング(19)の軸方向移動を規制するために前記筒状支持部(29)の内周面に固定された一対のワッシャ部材(21a,21b)と、
を備え、
前記一対のワッシャ部材(21a,21b)のうち少なくとも前記駆動ピストン(17)側の前記ワッシャ部材(21a)における前記フリクションゴムリング(19)側の内周部には、前記フリクションゴムリング(19)における内周部の軸方向への弾性変形量を調整可能な面取り部(23)が設けられることを特徴とするフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置(11)。
[2] 前記ガイドピン(31)を揺動可能に支持する調心軸受(51)が、前記筒状支持部(29)の内周面に固定され、
一対の前記フリクションゴムリング(19)が、前記調心軸受(51)の軸方向両側に配置されることを特徴とする上記[1]に記載のフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置(11)。
[3] 上記[1]又は[2]に記載のフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置(11)を備えたことを特徴とする鉄道車両用ディスクブレーキ装置。
13…フローティングキャリパ
15…ブレーキパッド
17…駆動ピストン
19…フリクションゴムリング
21a,21b…ワッシャ部材
23…面取り部
25…基部
27…サポート
29…筒状支持部
31…ガイドピン
33…ガイドピン
39…車輪(ディスクロータ)
41…押圧腕(押圧腕)
43…押圧腕(押圧腕)
51…調心軸受
Claims (3)
- サポートの筒状支持部に対しガイドピンを介して摺動自在に支承された基部と、該基部からディスクロータを軸方向両側から挟む位置にまで延出された一対の押圧腕とを有するフローティングキャリパと、
前記ディスクロータの側面に対向するように前記一対の押圧腕の先端部にそれぞれ設けられた一対のブレーキパッドと、
前記ブレーキパッドの一方を前記ディスクロータの側面に向けて駆動するために前記一対の押圧腕の一方に設けられた駆動ピストンと、
前記筒状支持部内に嵌装されて前記ガイドピンを摺動自在に弾性支持するフリクションゴムリングと、
前記フリクションゴムリングの軸方向両側に配置されて該フリクションゴムリングの軸方向移動を規制するために前記筒状支持部の内周面に固定され、該フリクションゴムリングを挟むように配置した一対のワッシャ部材と、を備え、
前記一対のワッシャ部材における前記フリクションゴムリング側の各内周部には、前記フリクションゴムリングにおける内周部の軸方向への弾性変形量を調整するための面取り部が対向して設けられ、
前記ワッシャ部材は、前記筒状支持部の内周面に形成された段部とスナップリングとによって軸方向の移動が規制される外周部の厚み寸法と比較して、内周部の厚み寸法が前記面取り部の傾斜面の長さを確保するために前記フリクションゴムリング側と反対側へ厚くされていることを特徴とするフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置。 - 前記ガイドピンを揺動可能に支持する調心軸受が、前記筒状支持部の内周面に固定され、
一対の前記フリクションゴムリングが、前記調心軸受の軸方向両側に配置されることを特徴とする請求項1に記載のフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置。 - 請求項1又は2に記載のフローティングキャリパ型ディスクブレーキ装置を備えたことを特徴とする鉄道車両用ディスクブレーキ装置。
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