JP6718932B2 - 13族元素窒化物層の分離方法 - Google Patents
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Description
すなわち、支持基板と13族元素窒化物層との界面には、支持基板を構成する結晶の格子と13族元素窒化物の格子とが結晶格子結合を形成している。レーザ光を支持基板側に照射することによって、13族元素窒化物が13族元素金属と窒素とに分解し、結晶格子結合が分解される。これによって、レーザ光を照射して13族元素窒化物層、特にその周縁部において、界面における結晶格子結合の分解が生じたときに、13族元素窒化物層が拘束されていることから、13族元素窒化物が支持基板から空間的に剥離してトワイマン効果によって逆方向へと反ることを抑制できる。この後に拘束を解除することで、13族元素窒化物層を支持基板から空間的に分離することができる。この結果、トワイマン効果による逆方向への反りに起因するクラックを防止することに成功し、本発明に到達した。
本発明においては、支持基板と、この支持基板上に設けられた13族元素窒化物層とを備えており、反りを有する複合基板を用いる。
図1(a)に示す例では、複合基板1は、支持基板2と支持基板2の表面2a上に設けられた13族元素窒化物層3を有する。
種結晶膜は、一層であってよく、あるいは支持基板側にバッファ層を含んでいて良い。
このようにして得られた複合基板1には、たとえばフラックス法による成膜と冷却に起因する反りが生じている。その反りは、一般に、図1(a)に模式的に示すように、支持基板を上にしたときに、下側に凸形状となっていることが多い。こうした反りは、加熱によっては解消せず、レーザ光を照射したときにトワイマン効果によって13族元素窒化物層内にクラックを生じさせることを見いだした。
ここで、図5(a)に示す例では、複合基板1の支持基板2の底面2bが凹状となり、13族元素窒化物層3の表面3aが凸状となるように、複合基板が反っている。この反りを正(+の記号で示す)とする。また、図5(b)に示す例では、複合基板1の支持基板2の底面2bが凸状となり、13族元素窒化物層3の表面3aが凹状となるように、複合基板が反っている。この反りを負(−の記号で示す)とする。複合基板1の底面2bが形成する曲面を「反り曲面」とする。
本発明では、反りを有する複合基板を、基台とレーザ光透過性板との間に挟む。この際、レーザ光透過性板側に支持基板を配置し、基台の表面とレーザ光透過性板の表面との間に応力を加え、複合基板を基台とレーザ光透過性板との間に拘束した状態とする。そして、この状態でレーザを照射し、13族元素窒化物層と支持基板との界面の結晶格子結合を分解する。
前述のように複合基板を保持しつつ、レーザ光をレーザ光透過性板側から照射して13族元素窒化物と支持基板との界面の結晶格子結合を分解する。
GaN: 200〜 360 nm
AlN: 150〜 200 nm
GaAlN: 200〜 250 nm
図1、図2、図6、図7を参照しつつ説明した方法でレーザリフトオフ法を実施した。
具体的には、直径55mmのサファイアからなる支持基板2上に窒化ガリウム層3を厚さ350ミクロン成長させた(図1)。得られた複合基板1の反りは、+300μmであった。
その後、分離した窒化ガリウム層の外周部をベベリング加工し、両面を研磨加工して、直径2インチ(50.8mm)、厚さ300μmの自立GaNウエハーを得た。
実施例1と同様にして窒化ガリウム層を支持基板から分離した。
ただし、本例においては、図3(a)に示すように、複合基板の反りに対応した突起11および凹部9を設けることで、複合基板の加圧時に複合基板の反りを収容し、反りの矯正を行わずに拘束した。
その後、分離した窒化ガリウム層の外周部をベベリング加工し、両面を研磨加工して、直径2インチ(50.8mm)、厚さ300μmの自立GaNウエハーを得た。
図1(b)のように保持装置4に複合基板1をセットするとき、レーザ光透過性板7を複合基板1上に配置するが、レーザ光透過性板7から複合基板へと応力を加えることなくセットした。この結果、レーザ光透過性板7と複合基板との間に隙間15Aが残り、またクッション材6と複合基板1との間に隙間15Bが残っている。その他は実施例1と同様にして窒化ガリウム層を支持基板から分離した。
特許文献1(特許4227315)記載の方法によってレーザリフトオフ法を実施した。具体的には、実施例1のようにして複合基板1を得た。基台5の平坦面5a上に、グラスウールからなる耐熱性のクッション6を設置し、その上に複合基板1を設置した。次いで、レーザ光透過性板7を複合基板1上に配置するが、レーザ光透過性板7から複合基板へと応力を加えることなくセットした。この結果、レーザ光透過性板7と複合基板との間に隙間15Aが残り、またクッション材6と複合基板1との間に隙間15Bが残っている。この状態で600℃に加熱した。その他は実施例1と同様にして窒化ガリウム層を支持基板から分離した。
Claims (4)
- 支持基板と、この支持基板上に設けられた13族元素窒化物層とを備えており、反りを有する複合基板を、基台とレーザ光透過性板との間に挟み、この際前記レーザ光透過性板側に前記支持基板を配置し、前記基台と前記レーザ光透過性板との間に応力を加えて前記複合基板を前記基台と前記レーザ光透過性板との間に拘束した状態でかつ前記複合基板の前記反りを矯正せずに、前記レーザ光透過性板側からレーザ光を照射することで前記支持基板と前記13族元素窒化物層との界面の結晶格子結合を分解し、この際前記13族元素窒化物層を拘束した状態で前記13族元素窒化物が前記支持基板から空間的に剥離してトワイマン効果によって反ることを抑制し、この後に前記13族元素窒化物層を拘束した状態を解除することで前記13族元素窒化物層を前記支持基板から空間的に分離することを特徴とする、13族元素窒化物層の分離方法。
- 前記基台の前記複合基板側の表面と前記レーザ光透過性板の前記複合基板側の表面との少なくとも一方に突起または凹部が形成されていることを特徴とする、請求項1記載の方法。
- 前記13族元素窒化物層と前記基台との間にクッション材を挟むことを特徴とする、請求項1または2記載の方法。
- 前記レーザ光によって前記複合基板をスキャンすることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一つの請求項に記載の方法。
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