JP6718902B2 - 二次部品、セット、歯科インプラント、歯茎型、歯型部品、歯科インプラントシステム、およびインプラントを製造するための方法 - Google Patents

二次部品、セット、歯科インプラント、歯茎型、歯型部品、歯科インプラントシステム、およびインプラントを製造するための方法 Download PDF

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Description

本発明は、独立請求項の序文の特徴を有する、二次部品、当該二次部品と歯科インプラントとを含むセット、歯科インプラント、歯茎型、歯型部品、当該セットを含む歯科インプラントシステム、および当該歯科インプラントを製造するための方法に関する。欠陥のあるまたは欠損している歯の置換のための歯科インプラントが知られている。インプラントは顎骨に埋入され、アバットメントと呼ばれる二次部品がインプラント上に固定される。二次部品は、歯構造のための基部として機能し、典型的にセラミック体である。人口歯の組込みおよび製造のプロセスに関連して、歯茎型、歯型部品および走査体などの補助部品も使用される。
EP1013237は、搬送ハウジング、挿入ポストおよびインプラントを含むアセンブリセットを開示している。インプラントは、挿入ポストによって顎骨に定着させることができ、挿入処置の完了後、挿入ポストは、たとえば二次部品を収容するために取外される。
これは、アセンブリセットの使用の際に、材料の消費量が増大し、挿入ポストを取外すためにとりわけいくつかのステップが必要であるという欠点を有し、不便になることがあり、衛生に関して欠点を有することがある。
WO2004/098442A1は、雄ねじと、ねじ底においてチャネル状のくぼみとを有する歯科インプラントを開示している。当該歯科インプラントは、軸方向のカット溝も有する。この従来から知られている歯科インプラントは、歯科インプラントを顎骨にねじ込む際に高いトルクが必要となるという欠点を有することがある。
US2008/0254412は、固着工具が係合することができる連続的なボアを有する歯茎型を開示している。
この歯茎型は、連続的なボアによって、歯茎型が使用用途においてその上および/または中に固着されるインプラントにおいて衛生を保証することが可能ではない場合があるという欠点を有する。
EP2351536A1は、走査処置によってインプラントに支持された歯の交換の配向を決定するための平坦な表面を有するアダプタを開示している。
このアダプタは、歯交換の位置を決定するための走査のみが可能であるという欠点を有する。したがって、多数の異なる補助体が異なる機能に必要である。
したがって、本発明の目的は、先行技術の欠点を回避すること、したがって特に、使用の面で単純であり、確実であり、衛生的かつ可撓性であり、材料消費の減少により低費用に製造することができる二次部品、セット、歯科インプラント、歯茎型、歯型部品、歯科インプラントシステム、および歯科インプラントを製造するための方法を利用可能にすることを目的とする。さらなる目的は、可能な限り単純かつ低費用なやり方で歯科インプラントを製造するための方法を利用可能にすることである。
発明によれば、これらの目的は、独立請求項に係る二次部品、セット、歯科インプラント、歯茎型、歯型部品、歯科インプラントシステム、および歯科インプラントを製造するための方法により実現される。
歯科インプラントの上および/または中に固着するための、発明に係る二次部品は、三次部品を収容するのに好適である。二次部品は、内側に凹部を有する二次部品本体と、凹部に収容可能であるかまたは収容された二次部品ねじとを備える。二次部品は、二次部品に接続された歯科インプラントを顎骨にねじ留めするためにねじ込み工具を収容するための輪郭の形態のねじ込み機構を有する。特に、二次部品本体および/または二次部品ねじは、ねじ込み工具を収容するための輪郭の形態のねじ込み機構を有し、輪郭は、好ましくは二次部品本体によって形成される。
本願の趣旨内において、二次部品は、歯科インプラントの上および/または中に固着することができ、かつ補助部品もしくは三次部品を収容するのに好適な部品として理解される。本願の趣旨内において、三次部品は、二次部品の上および/または中に固着することができ、かつ特に、歯科インプラントおよび/または暫間もしくは最終的な義歯修復物の組込みの段階に好適な部品として理解される。たとえば、補助部品は、歯茎型または歯型部品として設計することができる。
本明細書に記載される発明の使用用途においてインプラントを顎骨に挿入および/または組込んだ後、次いでこれらのインプラントを先行技術に従って取扱うことができる。したがって、これらの技術については詳細には議論しない。
輪郭の形態のねじ込み機構を有する二次部品の設計は、先行技術から知られているものとは対照的に、付加的なねじ込みポストが必要でないという利点を有し、材料の消費量と、したがって費用とを減少させ、取扱いを容易にする。
本願の趣旨内において、ねじ込み機構という用語は、二次部品をねじ込み工具によって歯科インプラントとともに顎骨にねじ込むことができるように、ねじ込み工具を挿入することができる二次部品の輪郭として理解される。特に、ねじ込み工具を、回転固着してねじ込み機構に案内することができる。
本願の趣旨内において、「Aおよび/またはB」という表示は、A、B、AおよびB、AであってBではない、BであってAではないという、起り得る組合せとして理解される。
二次部品ねじおよび/または二次部品本体は、好ましくはねじ込み工具のための自己保持構造を有し、自己保持構造は、好ましくは、二次部品ねじのねじ頭上に配置される。自己保持構造は、特に好ましくは、少なくとも1本のスリットおよび/またはスナップ嵌め構造によって形成される。特に好ましくは、自己保持構造は、弾性ヘッドとして設計される。
特に、使用用途において、ねじ込み工具は、ねじ頭が容易に圧縮され、したがってねじ込み工具によって保持することができるように、少なくとも1つのスリットによってヘッドの周りに係合する。好ましくは、自己保持構造のスナップ嵌め構造とねじ込み工具のスナップ嵌め機構との間にスナップ接続が生じる。したがって、さらなる保持機構も、歯科医によるさらなる手作業による支持も必要ではない。
本願の趣旨内において、自己保持構造という用語は、ねじ頭、および該当する場合はねじ頭を収容した二次部品を、さらなる補助手段なしにねじ込み工具によって保持することができる構造として理解される。たとえば、これにより、ねじ込み工具を伴う二次部品をパッケージから取出すことと、いずれかのさらなる工具または手作業による支持なしに使用場所に運び、かつ挿入することとが可能となる。
ねじ頭上のねじ込み工具のための自己保持構造は、取扱いがより簡単で、より安全になるという利点を有する。
二次部品ねじのねじ頭は好ましくは、外側において、歯科インプラント上にまたは歯科インプラントから、二次部品を固着しかつ/または解放するためのねじ回しのための輪郭を有する。特に、ねじ頭は外側六角形として設計される。
ねじ頭の外側のねじ輪郭は、先行技術と比較して、より小さいねじ頭を可能にするという利点を有する。したがって、二次部品の内壁とねじ頭との間においてより多くの空間が利用可能であり、内壁をより小さい直径で製造することができる。
二次部品本体は、好ましくは、ねじ頭の領域において、ねじ回しのための案内部分を有する。
本願の趣旨内において、案内部分は、ねじ頭のねじ輪郭を、ねじ頭から離れる方に向けられたねじ回しの側に係合する際に、ねじ回し、または該当する場合は他の器具を二次部品本体によって案内することができることを意味するものと理解される。
案内部分の配置は、ねじ輪郭の上のねじ回しの位置決めを向上させ、より確実にするという利点を有する。
二次部品の凹部は、好ましくは、少なくとも部分的に六角ソケットとして設計され、六角ソケットは、特にねじ込み工具を収容するための輪郭として機能する。
これにより、ねじ込み機構の単純かつ確実な取扱いが可能となり、空間が節約される。また、ねじ込み工具を、たとえば、六角ソケットを有する部分を通って、自己保持構造に確実に案内することができる。
二次部品本体は、好ましくは、外側において、使用用途において、歯茎を整形するように機能する輪郭を有して設計される。
このように、インプラントを顎骨に定着させた後で、二次部品による軟組織の部分的な整形が起こり得る。
二次部品本体のこの輪郭と、二次部品の上および/または中の歯茎型とが、外側において歯茎輪郭をともに形成する。
また、根尖端部から歯冠端部に向かう長手軸と平行に、この輪郭は、特に外側に湾曲した円錐形に広がる領域を部分的に特に有する。
本願の趣旨内において、根尖端部は、使用用途において歯の頂点に向けられた部分の端部として理解される。本願の趣旨内において、歯冠端部は、使用用途において、歯のクラウンに向けられた部分の端部として理解される。
本発明のさらなる局面は、スナップ留め補助部品、たとえば歯茎型との接続のためのスナップ嵌め輪郭を有する、特に上記した二次部品本体を有する二次部品に関する。特に、スナップ嵌め輪郭は、外側スナップ嵌め輪郭である。また、接続は、特に解放可能である。特に、二次部品は、補助部品のためのねじれ防止保護部を有する。
外側スナップ嵌め輪郭は、補助部品を取扱いやすく、二次部品本体に確実に接続することができるという利点を有する。代替的に、内側スナップ嵌め輪郭も可能である。
本願の趣旨内において、ねじれ防止保護部は、2つ以上の本体の間の相対的な回転が実質的に妨げられることを意味するものと理解される。
ねじれ防止保護部は、二次部品本体上および/または二次部品本体内の補助部品の位置を固定することができるという利点を有する。
スナップ嵌め輪郭は、好ましくは、二次部品の上および/または中にスナップ留めすることができる補助部品を、スナップ留め方向と実質的に平行に、二次部品のアバットメント面に対して押圧することができるように設計される。特に、二次部品は、補助部品においてプレテンショニングを発生させるために補助部品をそれに対して押圧することができる肩部を有する。換言すると、したがってプレテンショニングによってスナップ留め方向に生成される力は、肩部によって吸収される。
本願の趣旨内において、スナップ留め方向は、歯冠端部から根尖端部への方向、つまり長手軸と実質的に平行であるものと理解される。
この種の押圧は、たとえば、突起を有するスナップ嵌め輪郭と凹部を有する補助部品とによって実現することができ、突起は、差し込まれた状態で凹部に係合する。代替的に、凹部および突起は、二次部品と補助部品との間に逆転される。長手軸に関する二次部品または補助部品の好適な配置と、凹部、突起およびアバットメント面の好適な寸法決めとにより、差し込まれた状態でスナップ留め方向にプレテンショニングを実現することが可能である。たとえば、これは、差し込まれた状態で互いに係合し、かつプレテンショニングが軸方向に生じるように、二次部品のアバットメント面と補助部品とに対して長手軸と平行にオフセットされた、つまり軸方向に互いにオフセットされた凹部と実質的に補足的な突起とによって実現することができる。
肩部は好ましくは、歯科インプラントの長手軸に実質的に平行に作用する力を吸収するように設計される。
特に好ましくは、二次部品本体の外側は、意図された使用について、補助部品を収容することができる端部の方向に部分的に円錐形に先細りになるよう設計される。換言すると、したがって二次部品本体は、歯冠端部に向かって少なくとも部分的に円錐形に先細りに設計される。
これは、歯冠端部における円錐形の経路によって挿入が容易となるため、二次部品本体の上および/または中に補助部品をより容易に配置することができるという利点を有する。
特に、二次部品本体の長手軸と円錐部分との間の角度は、5°〜15°、好ましくは7.5°〜12.5°、特に好ましくは9°〜11°である。
二次部品本体は、好ましくは、補助部品または三次部品を収容するためのネック領域を
有する。特に、ネック領域はスナップ嵌め輪郭を含む。接着剤を収容するための少なくとも1つのくぼみは、二次部品本体をネック領域において三次部品に確実に接続することができるように、ネック領域において外側に配置される。
本願の趣旨内において、ネック領域は、歯冠端部に向けられ、かつ三次部品を収容するのに好適な二次部品本体の領域として理解される。
くぼみは、好ましくは、ネック領域の周りに延在するように設計され、かつ歯科インプラントの長手軸に実質的に垂直な面に配置される。
代替的に、ネック領域における外周くぼみは、ねじ山と類似したピッチをすることができ、1つ以上のねじ山数を有することができる。
好ましくは2つの外周くぼみがネック領域に配置され、歯科インプラントの長手軸と実質的に平行に互いから離間される。
二次部品ねじは、好ましくは少なくとも1つの所定の中断領域を有する。特に、所定の中断領域は、ねじ頭と二次部品ねじのねじ山との間に配置される。
所定の中断領域は、ねじ頭の変形を回避することができるという利点を有する。
特に、所定の中断領域は、所定の中断領域と根尖端部との間の二次部品ねじの部分を取外し工具によって歯科インプラントから取外すことができるように配置される。
二次部品本体は、好ましくは、チタンまたはチタン合金、特にTi6Al4Vからなる。
特に好ましくは、二次部品本体は、特に解放器具のための内側解放ねじ山を有する。
本願の趣旨内において、内側解放ねじ山は、二次部品本体内部に配置され、かつ二次部品本体を歯科インプラントから取外すために解放器具が係合することができるねじ山として理解される。
本発明のさらなる局面は、歯科インプラントと二次部品とを備えるセットに関する。二次部品は、特に上記の二次部品である。
発明によれば、二次部品は、歯科インプラントにあらかじめ組付けられる。二次部品は同時に、歯科インプラントのためのねじ込み工具を収容するための輪郭の形態のねじ込み機構として設計される。特に、二次部品本体および/または二次部品ねじは、ねじ込み機構として設計される。
本願の趣旨内において、あらかじめ組付けられたという用語は、組付けられた状態でセットが購入されかつ/または供給されることを意味するものと理解される。
セットは、上で説明した利点をもたらすねじ込み機構を有する二次部品を含む。また、あらかじめ組付けることによって取扱いがよりいっそう容易となる。
二次部品は、好ましくは、二次部品ねじによって歯科インプラントにあらかじめ組付けられる。
本発明の追加的な局面は、上記のセットを含むパッケージに関する。
セットは、したがって、特に製造業者によってパックされ、パッケージにあらかじめ組
付けられた状態で購入され、かつ/または供給される。
パッケージは、好ましくは、殺菌したセットを含み、利用者によるさらなる殺菌が必要ではないため、セットの取扱いが有利にさらに容易となる。
本発明のさらなる局面は、顎骨に挿入するための歯科インプラントに関する。特に、歯科インプラントは上記の二次部品とともに使用されるのに好適である。また、歯科インプラントは特に、上記のセットにおいて使用されるのに好適である。歯科インプラントは、ねじ底により歯科インプラントを顎骨に定着させるための雄ねじを備え、ねじ底は少なくとも1つの隆起を有する。少なくとも2本のカット溝が雄ねじの領域に配置される。カット溝は、ねじられたカット溝として、少なくとも1本の短いカット溝および少なくとも1本の長いカット溝として設計され、短いカット溝は、長いカット溝よりも短い。
代替的に、カット溝は、歯科インプラントの長手軸と平行に方向付けることもできる。
本願の趣旨内において、ねじ底は、2つの隣接するねじ山フランクの間に位置するねじ山の領域として理解される。換言すると、したがって、ねじ山領域の2つの隣接するねじ山フランクの間に隆起が配置される。
本願の趣旨内において、ねじられたカット溝は、歯科インプラントの外側に配置され、かつ歯科インプラントの長手軸と平行な軸方向部材と、歯科インプラントの長手軸に垂直な、歯科インプラントの周りの周方向部材とを有する溝として理解される。換言すると、ねじられたカット溝は、螺旋線路と同様の経路を少なくとも部分的に有する。特に、歯科インプラントの長手軸に垂直な方向におけるねじられたカット溝の距離は、歯科インプラントの長手軸と平行な方向に歯冠端部に向かって少なくとも部分的に増大する。
ねじ底における少なくとも1つの隆起の配置、および異なる長さのねじられたカット溝の配置は、実際上必要なねじ込みモーメントの減少をもたらし、同時に十分な初期の安定性を実現し、したがって、顎骨への歯科インプラントの良好な融着をもたらす。ねじ底の隆起は、理想的には穿孔工具の直径に相当する。
また、旋盤による簡単な製造が可能となり、単純かつ低費用である。
特に、ねじ山は一条ねじである。
代替的に、ねじ山は多条ねじとすることができる。
特に、カット溝は、歯科インプラントの長手軸と実質的に平行に、歯冠端部から根尖端部まで表面上を延びる平行な表面に関して、2°〜10°、好ましくは4°〜8°の範囲の角度を有する。
歯科インプラントの長手軸に沿った長いカット溝は、好ましくは、少なくとも雄ねじ全体を横切って延びる。
雄ねじは、好ましくは、歯科インプラントの長さの少なくとも85%、好ましくは89%、特に好ましくは少なくとも91%を覆う。
歯科インプラントは、好ましくは、歯冠端部に向けられた歯冠領域において実質的に円筒状の形状を有する。本願の趣旨内において、歯冠領域は、歯冠端部に向けられた歯科インプラントの領域として理解され、歯冠領域は特に、歯科インプラントの長さの少なくとも半分にわたって延在する。
本願の趣旨内において、実質的に円筒状という用語は、とりわけ、ねじ山が外側に配置
されかつ/または切込まれる円筒体として理解される。
歯冠領域の実質的に円筒状の形状は、顎骨における歯科インプラントのさらに向上した定着を実現することができるという利点を有し、二次部品を収容するための歯科インプラントの内側領域は、可能な限り可撓性でありかつ確実なやり方で歯科インプラントと二次部品とを接続するために、寸法が最大化される。
歯科インプラントは、根尖端部に向けられた根尖端部において、好ましくは根尖端部に向かって実質的に円錐形に先細りになる。特に、歯科インプラントは、根尖端部において円錐台として設計される。
歯冠領域と同様に、根尖端部は、根尖端部に向けられ、かつ根尖端部から、特に歯科インプラントの長さの3〜5mm、好ましくは4mmを含む歯科インプラントの領域として理解される。
根尖端部の実質的に円錐形の設計は、歯科インプラントのより容易な定着をもたらし、それを顎骨にねじ留めするために最低限のねじ込みモーメントが必要であることを保証するという利点を有する。
好ましくは、歯科インプラント上に3本の長いカット溝が、または2本の短いカット溝および2本の長いカット溝が配置される。
特に好ましくは、短いカット溝および長いカット溝は、歯科インプラントの周方向において交互に配置されている。換言すると、周方向に見て、短いカット溝は長いカット溝に従い、これは、短いカット溝および長いカット溝が、つまり実質的に根尖端部に配置される歯科インプラントの領域にのみ該当する。
短いカット溝は、好ましくは根尖端部から延在する。短いカット溝は、好ましくは根尖領域を横切って延び、特に好ましくは、根尖端部から始まり、歯科インプラントの長手軸と平行に、雄ねじの長さの約半分である。
好ましくは、歯冠端部に向けられた少なくとも1本の短いカット溝の端部は、歯科インプラントの長手軸と平行に、歯冠端部まで3.5mmから4.5mmの範囲の溝距離を有する。溝距離は、好ましくは3.7mmから4.3mm、特に好ましくは約4mmである。
本願の趣旨内において、短いカット溝の溝距離は、根尖端部から離れる方に向けられた短いカット溝の端部と歯科インプラントの歯冠端部との間の距離として理解され、溝距離は、歯科インプラントの表面上で、歯科インプラントの長手軸と平行に測定される。
特に好ましくは、ねじ底において、少なくとも2つの隆起、好ましくは正確には2つの隆起が雄ねじの2つの隣接するねじ山フランクの間に配置される。隆起は、特に3本のチャネルが2つの隣接するねじ山フランクの間のねじ底に配置されるように配置される。
隆起の直径は、好ましくは、歯科インプラントを挿入するために使用される穿孔工具の直径に相当する。これは、必要なねじ込みモーメントをさらに減少させ、歯科インプラントの顎骨との良好な融着をもたらすという利点を有する。
少なくとも1つの隆起は、好ましくは、雄ねじのねじ山フランクと実質的に平行に配置される。
本願の趣旨内において、ねじ山フランクと実質的に平行な隆起の配置は、隆起が少なくとも部分的にねじ山フランクと平行に延在することを意味するものと理解される。
特に、隆起は、隆起が実質的に平行に配置されるねじ山フランクの長さに相当する長さを実質的に有する。隆起は、好ましくは、カット溝によってのみ中断される連続的な隆起として設計される。
好ましくは、少なくとも1つの隆起は、歯科インプラントの長手軸に垂直にねじ底から測定される、隣接するねじ山フランクよりも低い高さを有する。
特に、少なくとも1つの隆起は、隣接するねじ山フランクの10%から40%、好ましくは15%から35%、特に好ましくは20%から30%の範囲の高さを有する。
歯冠端部から始まって、歯科インプラントは、特に好ましくは、歯科インプラントの上および/または中に二次部品を収容するための中空空間を有する。歯科インプラントの中空空間には、二次部品を歯科インプラントにねじ留めするための雌ねじが配置される。回転固着部分が、歯冠端部と雌ねじとの間に配置される。歯冠端部と回転固着部分との間には、根尖端部へ先細りとなり、特に円錐セクションとして設計される部分が配置される。
特に、二次部品は、少なくとも部分的に歯科インプラントの中空空間に二次部品を収容することができるように、歯科インプラントの中空空間と実質的に一致する形状を有する。
回転固着部分は、歯科インプラントと二次部品との間の回転固定を実現することができる部分として理解される。
本発明のさらなる局面は、上記の二次部品とともに使用される歯茎型に関する。歯茎型は、二次部品のスナップ嵌め輪郭上に歯茎型をスナップ留めすることができ、特に解放可能に二次部品に接続することができる構造を有する。
歯茎型は、スナップ嵌め輪郭の上述の利点を有する。
本発明の追加的な局面は、特に上記の歯茎型に関する。二次部品から離れる方に向けられた側において、歯茎型は、歯茎型の挿入および/または取外しのための工具のための係合領域を有する。
歯茎型は、好ましくはプラスチックから製造される。
これは、製造費用が低いという利点を有し、そのため、使い捨て部品として歯茎型を設計することができる。
本発明のさらなる局面は、特に上記の二次部品とともに使用することができる歯型部品に関する。歯型部品は、走査体、歯型体、暫間修復物、組込みキャップの用途のうち、少なくともいずれか2つに好適である。
本願の趣旨内において、走査体は、解剖学的構造に関連する歯科インプラントおよび/または二次部品の回転および/または軸方向位置を決定するために、光学的方法によって歯型部品の配向を決定することができることを意味するものと理解される。
本願の趣旨内において、歯型体は、歯型によって、たとえば歯型材を使用して歯型をとることによって、解剖学的構造に関連する歯科インプラントおよび/または二次部品の回
転および/または軸方向位置を決定することができることを意味するものと理解される。
暫間修復物は、欠如歯の暫間置換物として理解される。
本願の趣旨内において、組込みキャップは、歯冠端部における二次部品の閉鎖部として理解され、そのため最良の衛生条件の下で治癒プロセスが生じることができる。
上記の用途のうち少なくともいずれか2つが歯型部品によって行なわれるように歯型部品を設計することは、費用、衛生、および取扱いを向上させるという利点を有する。
特に、歯型部品は、走査体および歯型体として好適であるように、かつ暫間修復物として好ましいようにも設計される。
歯型部品は、好ましくは、歯型部品を二次部品のスナップ嵌め輪郭上にスナップ留めすることができ、特に解放可能に二次部品に接続することができる構造を有する。
特に好ましくは、歯型部品は、二次部品から離れる方に向けられた側において、歯型部品の挿入および/または取外しのための工具のための歯型部品係合領域を有する。
本願の趣旨内において、歯型部品係合領域という用語は、工具がその中に係合することができる凹部を歯型部品が有することを意味するものと理解される。
歯型部品は、好ましくは円筒状であり、少なくとも1本の溝が円筒軸に実質的に垂直に配置され、実質的に平坦な表面が円筒軸と実質的に平行に配置される。
平坦な表面は、平坦な表面を製造する方法に依存して通常の表面粗さを有する実質的に水平な表面として理解される。平坦な表面は、歯型部品の位置を決定するために光学的方法によって口腔内および/または口腔外において走査することができるように設計される。
少なくとも1本の溝および平坦な表面の配置により、歯型部品は、走査体および歯型体を形成するのに有利に好適である。
好ましくは少なくとも2本、特に少なくとも3本、より特定的には4本の溝が歯型部品に配置され、円筒軸と実質的に平行に互いから離間され、特に実質的に互いに平行に延在する。
特に好ましくは、少なくとも1本の溝および実質的に平坦な表面は、特に歯型部品のジャケット面の一部によって互いから離間される。
本願の趣旨内において、互いから離間された溝および平坦な表面は、溝が平坦な表面に接触しないことを意味するものと理解される。
溝および平坦な表面のこの配置は、要件に依存して最適な歯型精度および/または走査精度を実現することができるという利点を有する。
特に非常に好ましくは、少なくとも1本の溝は、直線溝として設計される。
好ましくは、歯型部品は、暫間修復物を整形するために加工することができる。
これは、位置が決定された後で、暫間義歯修復物を形成するために歯型部品を加工することができるという利点を有し、これは、治療作業を減少させ、したがって、治療をより
効率化し、ひいては費用効率が高い。
本発明のさらなる局面は、上記のセットと、以下の構成要素:上記の歯茎型、上記の歯型部品、顎骨に穴を穿孔するための穿孔工具、歯型部品および/または歯茎型の挿入および/または取外しのための工具、歯科インプラントにねじ込むためのねじ込み工具、二次部品を歯科インプラントに対して固着しかつ/または解放するためのねじ回しのうち少なくとも1つまたはその所望の組合せと、を備える、歯科インプラントシステムに関する。
構成要素は、好ましくは、別個のパッケージに個々に、かつ/または共通のパッケージにともにパックされる。
歯科インプラントシステムは、好ましくは殺菌される。
特に、少なくともセットおよび/または歯科インプラントシステムの構成要素のうちの1つは、好適なパッケージで殺菌される。好ましくは、セットと構成要素のすべてとが好適なパッケージ内で殺菌される。特に、殺菌はガンマ線によって行われる。
本発明の追加的な局面は、旋削機、特に丸削り機を用いて上記の歯科インプラントを製造するための方法に関する。少なくとも歯科インプラントの雄ねじの輪郭は、単一の工具によって丸削り機で形成される。カット溝は、後のステップにおいてフライス盤によって形成することができる。
これは、通常の旋盤を用いて、かつ交換工具なしに、歯科インプラントを迅速かつ費用効率的に製造することができるという利点を有する。
発明は、図面および例示的な実施例を参照して、発明をこれらに限定することなく、より詳細に以下に説明される。
発明に係る歯科インプラントの上からの斜視図である。 図1からの発明に係る歯科インプラントの側面図である。 歯科インプラントの中空空間の輪郭を例示する、図1からの発明に係る歯科インプラントの断面図である。 発明に係る組付けられた二次部品を伴う、図3に示される歯科インプラントの断面図である。 二次部品の長手軸と平行に切り開かれ、二次部品ねじが挿入された、発明に係る二次部品の側面図である。 二次部品、歯茎型、および歯茎型を取外すための工具を伴う、顎骨に挿入された歯科インプラントの概略図である。 収容された歯茎型を伴う、図5に係る二次部品のネック領域の拡大した詳細を示す図である。 歯茎型を取扱うための工具を伴う、切り開かれた歯茎型の側面図である。 発明に係る歯型部品の側面図である。 図9に係る切り開かれた歯型部品の側面図である。 図10からの発明に係る歯型部品の斜視図である。 軟組織および穿孔工具を伴う顎骨の概略図である。 発明に係る歯科インプラントが穿孔穴に収容され、かつ発明に係る二次部品を伴う、図12に係る軟組織を伴う顎骨の概略図である。 付加的な歯茎型により、図13に係る軟組織を伴う顎骨の概略図である。 発明に係る歯型部品が収容された、図13に係る軟組織を伴う顎骨の概略図である。 発明に係るあらかじめ組付けられたセットを含む発明に係るパッケージの概略図である。 発明に係るセットおよび穿孔工具を含む、発明に係る歯科インプラントシステムの概略図である。
図1において、発明に係る歯科インプラント1が上から斜視図で示される。
歯科インプラント1は、歯科インプラント1を顎骨に定着させるための雄ねじ2を有する。カット溝(ここでは詳細に図示せず)が雄ねじ2に配置される。
歯科インプラント1は歯冠端部7を有し、そこから歯科インプラントの中空空間14が根尖端部(ここでは図示せず)まで部分的に延在する。
歯科インプラントの中空空間14は、円錐部分15、回転固着部分16および雌ねじ18を含む。二次部品は、歯科インプラントの中空空間14に少なくとも部分的に収容することができる。
図2において、図1に係る歯科インプラント1が側面図で示される。
同一の参照符号は、図のすべてにおいて同一の特徴を示し、したがって、必要に応じて必要な時にのみ再び説明する。
歯冠端部7と雄ねじ2を有する領域との間において、歯科インプラント1は円筒状の領域11を有する。
雄ねじ2は一条ねじとして設計され、隣接するねじ山フランク13の間に2つの外周隆起4を有する。外周隆起4は、雄ねじ2のねじ山フランク13と実質的に平行に延在する。このように、隣接するねじ山フランク13の間に3本のチャネル12が生じる。雄ねじ2はねじ底3を有する。
歯科インプラント1は、歯冠端部7に向けられ、かつ実質的に円筒状である歯冠領域8を有する。また、歯科インプラント1は、根尖端部9に向けられ、かつ根尖端部9まで実質的に円錐形に先細りになる根尖領域10を有する。根尖端部9において、根尖領域10は円錐台として設計される。
図2に係る歯科インプラント1は、およそ13mmのインプラント長さLを有する。雄ねじ2は、歯科インプラントの長さのおよそ91%を覆う。
2本の短いカット溝5および2本の長いカット溝6が、雄ねじ2に配置される。本図では、1本の短いカット溝5と1本の長いカット溝6しか見えない。
短いカット溝5は、歯冠端部からの溝距離Nがおよそ4mmである。
インプラントの長手軸Aと短いカット溝5との間の開先角度wは約4°である。長いカット溝6は、インプラントの長手軸Aに対して同じ角度を有する。
図3において、図2に係る図で歯科インプラント1を示すが、図3では、歯科インプラントの中空空間の内側輪郭が見えるように例示が選択されている。歯冠端部7から始まり、根尖端部に向かって進むと、歯科インプラントの中空空間14は、円錐部分15、回転固着部分16および雌ねじ18を有する。
図4は、図3に係る歯科インプラント1を示す。二次部品本体22を有する二次部品1
7が歯科インプラント1に収容される。歯科インプラント1および二次部品17は、ここでは部分的にしか見えない二次部品ねじによってあらかじめ組付けられ、あらかじめ組付けられた状態において、それらは発明に係るセット45を形成する。
外側において、二次部品本体22は、収容されることになる補助部品または三次部品のためのねじれ防止保護部19を有する。
図5では、二次部品本体22が切り開かれた側面図において、発明に係る二次部品17が示される。
内側において、二次部品本体22は、二次部品ねじ20のための凹部21を含む。二次部品ねじ20は、ねじ頭23を有する。ねじ頭23は、歯科インプラント1に対して二次部品17を解放するかまたは固着するためのねじ回しのためのねじ輪郭として機能する外側六角形として設計される。
スリット25がねじ頭23上に配置され、そのスリットにより、ヘッドが径方向に圧縮可能であり、それらは自己保持構造として機能する。二次部品17が二次部品ねじ20によって歯科インプラント上に固着されると、少なくとも、二次部品本体22を含む二次部品17と二次部品ねじ20とを、ねじ込み工具によって係合した状態で保持することができる。
ねじ頭23の領域において、ねじ回しを案内するための案内部分24が凹部21の内側に配置される。
また、凹部21は、ねじ込み工具のための六角ソケット29として設計される輪郭を有する。
また、凹部21の内側において、たとえば二次部品ねじ20の取外し後にインプラントから安全かつ確実に二次部品本体22を取外すことが可能となるように、二次部品本体22は解放ねじ山48を有する。
二次部品ねじ20は、二次部品ねじ20のねじ頭とねじ山との間に、所定の中断領域32を有する。たとえば、高すぎるトルクがねじ頭23に与えられた場合、所定の中断領域32が破損することがある。所定の中断領域32上にあるねじ頭23と、二次部品本体22とを取外した後で、二次部品ねじ20のねじ山領域をさらなる工具によってインプラントから取外すことができる。
三次部品または補助部品、たとえば歯茎型を、二次部品本体22のネック領域30上に収容することができる。この目的で、二次部品本体22は、部分的に周方向に延在する歯冠円錐体52を有する。歯冠円錐体52は、二次部品の長手軸に対しておよそ10°の歯冠円錐角度kを有する。
とりわけ歯冠円錐体52を含むネック領域30は、肩部33と、補助部品または三次部品を収容することができる端部との間に配置される。
ネック領域30において、二次部品と三次部品との確実な接続のために、接着剤を配置することができる外周くぼみ31が配置される。
また、場合によっては補助部品との解放可能な接続のために、スナップ嵌め輪郭27がネック領域30に配置される。
外側において、肩部から始まって、二次部品本体22は、二次部品円錐体55と結合する歯茎状部分輪郭26を有する。二次部品円錐体55は、歯科インプラントの円錐部分に係合することができるように設計される。
図6は、顎骨50に定着された発明に係る歯科インプラント1を示す概略図である。
歯茎状部分輪郭26を有する二次部品本体17が歯科インプラント1に収容される。二次部品17上には、組込みキャップの機能を付加的に有する歯茎型34が配置される。歯茎状部分輪郭を有する二次部品17と歯茎型34との配置によって、軟組織51を整形することができる。
工具54によって、たとえば二次部品17から歯茎型34を取外すことができるか、または挿入することもできる。
図7は、ネック領域を含む図5に係る二次部品の詳細を示す。歯茎型34は、二次部品本体22を含む二次部品上にスナップ留めされる。この目的のため、スナップ嵌め輪郭27は突起として設計される。歯茎型34は凹部53を有する。差し込まれた状態では、二次部品本体22の肩部33の方向にプレテンショニングが実現されるように、凹部53はスナップ嵌め輪郭27の突起に関して配置される。これは、歯茎型34が肩部の方向に押圧されるように、凹部53およびスナップ嵌め輪郭27の、二次部品の長手軸に関する互いからの対応するアキシャルオフセットによって実現される。スナップ嵌め輪郭27と肩部33との間の軸方向距離は、したがって、凹部と、肩部33上に押圧される歯茎型34の端面との間の距離よりも小さい。
ねじ頭23は、ねじ込み工具のための自己保持構造を形成するスナップ嵌め構造56を有する。
図6に示されるように、歯茎型34は、歯茎型34を挿入するかまたは取外すための工具のための係合領域35を有する。
図8は、工具54が係合する係合領域を有する切り開かれた歯茎型34を示す側面図である。内側において、歯茎型は、二次部品本体のスナップ嵌め輪郭への接続のための凹部53を有する。
図9は、発明に係る歯型部品36を示す側面図である。歯型部品36は、特定の使用の要件に依存して、走査体として、歯型体として、暫間修復物として、または組込みキャップとして機能することができる。
歯型部品36は円筒軸Zを有する円筒状であり、4本の溝42を有する。溝42は、円筒軸Zと実質的に実質的に互いから離間され、円筒軸Zに関して実質的に垂直に互いに平行に延在する。このように、歯型部品36が歯型体として機能することができるように、歯型材の使用によって、歯型部品36の位置を規定することが可能である。
歯型部品36は、円筒体のジャケット面47の一部によって溝42から離間された平坦な表面43も有する。それにより歯型部品36は走査体の機能を得る。
歯型部品はプラスチックで製造され、したがって、暫間修復物を形成するために容易に加工することができる。
図10は、図9に係る歯型部品36を切り開かれた側面図において示す。
歯型部品は、歯型部品36を挿入しかつ/または取外すための工具のための歯型部品係
合領域40を有する。歯型部品係合領域40は、歯型部品36の円筒軸と平行な長さのおよそ半分に沿って延在する。
歯型部品36は、二次部品のスナップ嵌め輪郭上にスナップ留めするための凹部53を有する。
図11は、図9に係る二次部品36を斜視図において示す。
図12〜図15は、軟組織51がその上に配置されている顎骨50の概略図である。図12は、穿孔工具46によって、穿孔穴がどのように顎骨50に作成されるかを示す。図13は、二次部品17を伴う歯科インプラント1がどのように穿孔穴に定着されるかを概略的に示す。図14において、歯茎型34は、図13に示される二次部品17上に三次部品として収容される。図15において、歯茎型の代わりに、走査体として、歯型体として、暫間修復物として、または組込みキャップとして機能することができる歯型部品36が収容される。
図16は、二次部品を有するあらかじめ組付けられた歯科インプラントから成るセット45を備え、顎骨に歯科インプラントをねじ留めする手段を備えるパッケージ49を示す概略図である。
図17は、セット45と穿孔工具46とをパッケージ49内に含む歯科インプラントシステム44を示す概略図である。

Claims (16)

  1. インプラントと、歯科インプラント(1)の上および/または中に固着するための、かつ補助部品または三次部品を収容するのに好適な二次部品(17)とを備えたセットであって、
    内側に凹部(21)を有する二次部品本体(22)を備え、
    前記凹部(21)に収容可能であるかまたは収容された二次部品ねじ(20)をさらに備え、
    前記二次部品(17)、特に前記二次部品本体(22)および/または前記二次部品ねじ(20)は、ねじ込み工具を収容するための輪郭の形態のねじ込み機構を有し、
    前記輪郭は、好ましくは、前記二次部品(17)に接続された前記歯科インプラント(1)を顎骨にねじ留めするために、前記二次部品本体によって形成され、前記二次部品ねじ(20)は前記ねじ込み工具のための自己保持構造を有し、前記自己保持構造は弾性ヘッドとして設計され、
    前記二次部品本体(22)の外側は、意図された使用について、前記補助部品または前記三次部品を収容することができる端部の方向に部分的に円錐形に先細りになる円錐部分を有するよう設計され、前記二次部品本体の長手軸と前記円錐部分との間の角度が5°〜15°であり、
    前記自己保持構造は、前記二次部品ねじのねじ頭上に配置され、スナップ嵌め構造(56)によって形成され
    前記二次部品(17)は、前記歯科インプラント(1)にあらかじめ組付けられ、
    前記二次部品(17)、特に前記二次部品本体(22)および/または前記二次部品ねじ(20)は、前記歯科インプラント(1)のためのねじ込み工具を収容するための輪郭の形態のねじ込み機構として設計される、セット。
  2. 前記二次部品ねじ(20)の前記ねじ頭(23)は、外側において、前記歯科インプラント上にまたは前記歯科インプラントから、前記二次部品を固着しかつ/または解放するためのねじ回しのためのねじ輪郭を有し、
    前記ねじ頭(23)は、特に外側六角形として設計されることを特徴とする、請求項に記載のセット(17)。
  3. 前記二次部品本体(22)は、前記ねじ頭(23)の領域において、前記ねじ回しのための案内部分(24)を有することを特徴とする、請求項またはに記載のセット(17)。
  4. 前記凹部(21)は、少なくとも部分的に六角ソケット(29)として設計されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のセット(17)。
  5. 前記二次部品本体(22)は、外側において、意図された通りに使用されると、歯茎を整形するように機能する輪郭(26)を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のセット(17)。
  6. 前記二次部品(17)は、補助部品または三次部品への特に解放可能な接続のための特に外側のスナップ嵌め輪郭(27)を有する二次部品本体(22)を有し、
    前記二次部品(17)は特に、前記補助部品または前記三次部品のためのねじれ防止保護部(19)を有することを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のセット(17)。
  7. 前記補助部品または前記三次部品への特に解放可能な接続のための前記スナップ嵌め輪郭(27)は、前記二次部品(17)の上および/または中にスナップ留めすることができる前記補助部品または前記三次部品を、スナップ留め方向と実質的に平行に、前記二次部品(17)の肩部(33)に対して押圧することができるように設計されることを特徴とする、請求項に記載のセット(17)。
  8. 前記二次部品本体(22)は、補助部品を収容するためのスナップ嵌め輪郭(27)を特に含むネック領域(30)を有し、
    接着剤を収容するための少なくとも1つのくぼみ(31)は、前記二次部品本体(22)を前記ネック領域(30)において前記三次部品(28)に確実に接続することができるように、前記ネック領域(30)において外側に配置されることを特徴とする、請求項1〜のいずれか1項に記載のセット(17)。
  9. 前記くぼみ(31)は、前記ネック領域(30)の周りに延在し、かつ好ましくは前記歯科インプラントの長手軸(A)に実質的に垂直な面に配置されるくぼみ(31)として設計されることを特徴とする、請求項に記載のセット(17)。
  10. 2つのくぼみ(31)が前記ネック領域(30)の周りに延在して配置され、前記歯科インプラントの前記長手軸(A)と実質的に平行に互いから離間されることを特徴とする、請求項に記載のセット(17)。
  11. 前記二次部品ねじ(20)は、特に前記ねじ頭(23)と前記二次部品ねじ(20)のねじ山との間に、少なくとも1つの所定の中断領域(32)を有することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか1項に記載のセット(17)。
  12. 前記二次部品本体(22)は、解放器具のための解放ねじ山(48)を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のセット(17)。
  13. 前記開放ねじ山は、内部解放ねじ山である、請求項12に記載のセット(17)。
  14. 前記二次部品(17)は、二次部品ねじ(20)によって前記歯科インプラント(1)にあらかじめ組付けられることを特徴とする、請求項1から13のいずれか1項に記載のセット(45)。
  15. 請求項1から14のいずれか1項に記載のセット(45)を含むパッケージ(49)。
  16. 前記パッケージ(49)は殺菌したセット(45)を含むことを特徴とする、請求項15に記載のパッケージ(49)。
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