JP6717575B2 - 吐出製品 - Google Patents

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本発明は装飾品を内部に収納した吐出製品に関する。
装飾品を内部に収納したエアゾール式ディスペンサーは特許文献1などで知られている。しかし、このようなディスペンサーにおいて、装飾品を収納する空間(特許文献1の中空装飾容器)は、吐出物を収容する空間(特許文献1の貯液槽)とは別に設けられている。つまり、装飾品を収納するためだけの空間を備えているため、ディスペンサー全体の大きさがその分大きくなってしまう。結果、ディスペンサーの大きさの割には内容量が小さくなるという問題がある。
特表2001−505172号公報
本発明は、加圧剤が充填される空間に装飾品を収納させることにより容器に美的外観を付与させた新しい吐出製品を提供することを目的としている。
本発明の吐出製品は、透光性を有する外部容器と、外部容器に収容され、可撓性および透光性を有する内部容器と、外部容器と内部容器の間の空間と外部との間を連通する原液通路を連通/遮断する原液用バルブ機構を有し、かつ、外部容器に取り付けられるバルブアッセンブリと、前記空間に充填される原液と、内部容器内に充填される加圧剤と、内部容器内に収納される装飾品とからなることを特徴としている。
本発明の吐出製品において、前記バルブアッセンブリが内部容器内と外部との間を連通する加圧剤通路を連通/遮断する加圧剤用バルブ機構を有するものが好ましい。
本発明の吐出製品において、前記バルブアッセンブリが外部容器に着脱自在に取り付けられているものが好ましい。なお、バルブアッセンブリが外部容器に取り外し可能に取り付けられていてもよい。
本発明の吐出製品は、透光性を有する外部容器と、外部容器に収容され、可撓性および透光性を有する内部容器と、外部容器と内部容器の間の空間と外部との間を連通する原液通路を連通/遮断する原液用バルブ機構を有し、かつ、外部容器に取り付けられるバルブアッセンブリと、前記空間に充填される原液と、内部容器内に充填される加圧剤と、内部容器内に収納される装飾品とからなるため、装飾品は外部容器の表面から原液が充填された空間を介して視認され、あるいは、原液の吐出によって徐々に見えるので、容器表面に美的外観を付与できる。また加圧剤を充填する空間は、使用時においてはバルブアッセンブリと連通していないため、装飾品の一部が破損してもバルブを詰まらせたり、吐出製品の性能が落ちたりすることが無い。そして、装飾品を従来の製品の加圧剤が充填される空間に収納しているため、従来公知の吐出製品と同じ大きさで、原液の容量も同じとすることができ、小型化しやすく、生産性が高い。さらに、原液の吐出と共に内部容器(装飾品の収納空間)が膨張するため、装飾品を安定に保管できる。
さらに本発明の吐出製品は、原液の吐出(原液の残量)と共に装飾品の見え方が変わる。特に、原液を空気に対して屈折率の高い液体とすることにより、その効果は大きくなる。つまり、装飾品は、屈折率の異なる空間を介して視認できるが、原液を吐出することにより原液層の厚み(空間の厚み)が減少するため、原液を通る光の距離が減少し、その減少に応じて装飾品の見え方が変化(装飾品そのものの色と大きさに近づく)する。また原液が不透明である場合も、原液の吐出と共に装飾品が徐々に見えるようになる。
本発明の吐出製品において、前記バルブアッセンブリが内部容器内と外部との間を連通する加圧剤通路を連通/遮断する加圧剤用バルブ機構を有する場合、製造時における内部容器内への加圧剤の充填、使用後における加圧剤の排出が簡単にできる。
本発明の吐出製品において、前記バルブアッセンブリが外部容器に着脱自在に取り付けられている場合、加圧剤排出後に装飾品を取り出すことができる。
本発明の吐出製品の一実施形態を示す側面断面図である。 図2a、b、c、eはそれぞれ図1の吐出製品のバルブアッセンブリ、バルブホルダー、キャップおよび押ボタンを示す側面断面図であり、図2dはバルブアッセンブリにおける流体経路を示す概略図である。 図3aは図1の吐出製品において原液の約半分が吐出した状態図であり、図3bは図1の吐出製品において原液の全量が吐出した状態図である。 図4aは本発明の吐出製品の他の実施形態を示す側面断面図であり、図4bは加圧剤の排出工程を示す状態図である。
図1の吐出製品10は、外部容器11と、外部容器に収容される内部容器12と、外部容器11に取り付けられるバルブアッセンブリ13と、外部容器11と内部容器12との間の空間S1に充填される原液14と、内部容器12内に充填される加圧剤15と、内部容器12内に収納される装飾品16とからなる。
また吐出製品10は、バルブアッセンブリ13のステム26に押ボタン17を取り付けて使用する。
外部容器11は、内部に収容される内部容器12内の装飾品16が視認できる程度に透光性を有する耐圧性の容器である。詳しくは、底部を有する円筒状の胴部11aと、テーパー状の肩部11bと、円筒状の首部11cとを備えている。
首部11cの外周にはネジ11c1が形成されている。そのネジ11c1の下方には、外シール保持部11c2が形成されている。外シール保持部11c2の外周面に環状の外シール材18が保持される。さらに、外シール保持部11c2の下方には、吐出容器10の組み立て時に外部容器11を保持したり、原液14の充填時に外部容器11を吊り下げるための環状フランジ11c3が形成されている。この環状フランジ11c3の外形は、円状とするだけでなく、外部容器11の回転を防止するために一部に平面を設けたり、矩形状や多角形状にしてもよい。
内部容器12は、内部に収容される装飾品16が視認できる程度に透光性を有し、かつ、内容量を収縮/拡大できる程度に可撓性を有する容器である。なお、内部容器12は、実質的に外部容器11の内面と同一の形状まで膨張するものが好ましいが、少なくとも空間S1を収縮できるものであれば特に限定されるものではない。詳しくは、円筒状の胴部12aと、テーパー状の肩部12bと、円筒状の首部12cとを備えており、上端には外部容器11の上端に配置され、外方に突出したフランジ部12c1が形成されている。また首部12cの内面は、内シール材19を半径方向内側に圧縮する内円筒部12c2となっている。
さらにフランジ部12c1の下面から首部12cの外面を介して肩部12bの外面に連続して形成された上下に延びる縦通路溝12Pが複数本等間隔で環状に配列されている。この実施形態では、例えば、縦通路溝12Pを4本設けているが、その本数は特に限定されるものではなく、2〜8本が好ましい。この縦通路溝12Pは、外部容器11と内部容器12との間の空間S1に充填される原液14の通路となる。なお、原液14の通路となる縦通路溝12Pは、外部容器11の首部内面または首部および肩部の内面に設けるようにしてもよく、または、外部容器11の内面および内部容器12の外面の両方に設けるようにしてもよく、外部容器11と内部容器12との間に空間S1と外気(バルブアッセンブリ13)とを連通する縦通路が形成されていればよい。
外部容器11としては、透光性を有する材料であれば特に限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ナイロン等の合成樹脂、ガラスまたは耐圧ガラス等が好ましく挙げられる。また、内部容器12としても、透光性および可撓性を有する材料であれば特に限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン、ポリプロピレン等の合成樹脂、ゴム等の弾性を有する材料が挙げられる。外部容器11と内部容器12の材料の組み合わせは使用に応じて適宜選択することができる。
なお外部容器11および内部容器12を合成樹脂から成形する場合、例えば、次のような製造方法が好ましい。つまり、首部11cにネジ11c1が形成された外部容器用のアウタープリフォームおよび首部12cにフランジ部12c1、内円筒部12c2および縦通路溝12Pが形成された内部容器用のインナープリフォームを射出成型などにより個別に成型し、内部容器用のインナープリフォームを外部容器用のアウタープリフォームに挿入し、二層プリフォームを準備する。そして、この二層プリフォームを2軸延伸ブローなどで外部容器11および内部容器12の肩部以下の部位を同時に成型する。これにより内部容器12の外形が、外部容器11の内面と当接する形状、つまり、外部容器11の内面と実質的に同一形状となる。この場合、外部容器11と内部容器12とで同じ材質の合成樹脂を用いてもよく、異なる材質の合成樹脂を用いてもよい。同じ材質とする場合、厚み等の制御がしやすい。一方、異なる材質とする場合、成形後に内部容器12を収縮させるとき、内部容器12の外面が外部容器11の内面に対して離れやすく、内部容器12を均等に収縮させやすい。特に、外部容器11としてポリエチレンテレフタレートを用い、内部容器12としてポリプロピレンを用いるのが好ましい。
バルブアッセンブリ13は、外部容器11および内部容器12を遮断し、かつ、前記空間S1と外部との間の原液通路を連通/遮断するバルブ機構21を備えた蓋体である。このバルブアッセンブリ13のバルブ機構21は内部容器内と外部との間の加圧剤通路も連通/遮断できる。つまり、バルブ機構21は、原液用バルブ機構および加圧剤用バルブ機構の両方を備えたものである。またバルブアッセンブリ13は、外部容器11に着脱自在に固定されている。詳しくは、図2aに示すように、空間S1と外部との間の通路および内部容器内と外部との間の通路を独立して連通/遮断するバルブ機構21と、外部容器11および内部容器12の開口部に配置されるバルブホルダー22と、バルブ機構21をバルブホルダー22内に固定し、かつ、バルブホルダー22を外部容器11に固定するキャップ23とを備えている。
バルブ機構21は、2つの独立した第1ステム内通路26aないし第2ステム内通路26bおよびそれらの通路とそれぞれ連通する第1ステム孔26a1ないし第2ステム孔26b1が形成されたステム26と、その第1ステム孔26a1を閉じる環状の第1ステムラバー27aと、その第2ステム孔26b1を閉じる環状の第2ステムラバー27bと、ステム26を常時上方に付勢する弾性体28と、第1ステムラバー27aおよび第2ステムラバー27bの間に設けられ、それらを支持する筒状の支持部材29とからなる。
ステム26は、下端が閉じられた内筒部30aおよび外筒部30bを同軸上に重ねたものであり、内筒部30aは、外筒部30bより上方にも下方にも突出している。そして、内筒部30aと外筒部30bの間の環状の空間が第1ステム内通路26aを構成し、その第1ステム内通路26aと同軸の内筒部30a内の円柱状の空間が第2ステム内通路26bを構成する。第1ステム孔26a1は、第1ステム内通路26aの下部と連通するように、外筒部30bを半径方向に貫通して形成された孔である。第2ステム孔26b1は、第1ステム孔26a1より下方(外筒部30bより下方に突出した内筒部30a)に、第2ステム内通路26bの下部と連通するように、内筒部30aの下部を半径方向に貫通して形成された孔である。
第1ステムラバー27aおよび第2ステムラバー27bは、それぞれその外端が支持部材29によってバルブホルダー22内に支持され、内端はそれぞれ第1ステム孔26a1および第2ステム孔26b1を塞ぐ。そして、ステム26が下方に移動することにより、第1ステム孔26a1および第2ステム孔26b1が第1ステムラバー27aおよび第2ステムラバー27bの内端から開放される。
弾性体28は、後述するバルブホルダー22のハウジング32に一体に成形されている。詳しくは、ハウジング32の底部に上方に突出するように形成された複数枚の板バネ32fからなる(図2b参照)。しかし、独立したバネをハウジング32の底部とバルブ機構21のステム26との間に配置させてもよい。
支持部材29は、バルブホルダー22のハウジング32内に挿入され、2つのステムラバーを保持する部材である。詳しくはステム26を通す円筒体であり、下部にその内外を連通するスリット29aが形成されている。
バルブホルダー22は、図2bに示すように、筒状のハウジング32と、そのハウジング32の中部側面から外方に延びる環蓋部33と、そのハウジング32と同軸にして環蓋部33の下面から下方に延びる円筒状の側壁部34とを有する。
ハウジング32は、側面にハウジングの内外を連通する第1連通孔32aを有しており、下端にハウジングの内外を連通する第2連通孔32bを有している。
また、ハウジング32の上端には、バルブ機構21の第1ステムラバー27aを支持する第1ラバー支持部32cが形成されており、内側面であって第1連通孔32aと第2連通孔32bの間にバルブ機構21の第2ステムラバー27bを支持する第2ラバー支持部32dが形成されている。さらに、ハウジング32の第1連通孔32aの上方外周が、段部32eを介して拡径している。この段部32eにはキャップ23の係合突起37aが係合され、バルブホルダー22とキャップ23とが固定される(図2a参照)。そして、ハウジング32の底部には、前述したようにバルブ機構21の弾性体28を構成する板バネ32fが複数個形成されている。
ハウジング32内は、バルブ機構21の第2ステムラバー27bによって上下2つの空間に分けられる。つまり、ハウジング32内は、第1ステムラバー27aと第2ステムラバー27bの間の空間(上空間)と、第2ステムラバー27bより下方の空間(下空間)とに分けられる(図2a参照)。
環蓋部33は、第1連通孔32aと第2連通孔32bの間においてハウジング32の側面から外方に突出しており、内部容器12のフランジ部12c1の上方に配置される。環蓋部33の上面には、横通路溝33Pが複数本等間隔で放射状に設けられている。この横通路溝33Pは、内部容器12の縦通路溝12Pと同数とし、その配置を縦通路溝12Pと平面視で重なるように設けられている。
側壁部34は、環蓋部33の中部から下方に伸びる筒体であり、内部容器12の開口部内面に沿って挿入される(図1参照)。側壁部34の下部側面には、内シール材19を保持する環状の内シール保持部34aが形成されている。この内シール保持部34aの底部が内部容器12の内円筒部12c2と対向し、内シール材19を半径方向内側に圧縮する。
キャップ23は、図2cに示すように、バルブホルダー22のハウジング32の開口部を閉じる円板状のカバー部36と、その縁部から下方に延び、ハウジング32の上部外周に配置される上筒部37と、その下端から半径方向外側に延びる環状のリング部38と、その外端から下方に延びる下筒部39とを有する。
カバー部36は、ステムラバー27の上方への飛び出しを防止するものである。カバー部36の中央には、ステム26を通す中心孔36aが形成されている。
上筒部37は、バルブホルダー22のハウジング32を保持し、ハウジング32との間に内容物の通路を形成する部位である。上筒部37の内面には、ハウジング32の段部32eと係合する係合突起37aが形成されている。そして、カバー部36と係合突起37aとでバルブホルダー22(ハウジング32)を挟むことにより、バルブ機構21をバルブホルダー22(ハウジング32)に固定し、かつ、バルブホルダー22を保持する(図2a参照)。つまり、キャップ23とバルブホルダー22とを一体化できる。なお、上筒部37の下部内面(係合突起37aより下方内面)は、ハウジング32の外周面と環状の隙間G1を形成する(図2a参照)。この隙間G1は、ハウジング32の第1連通孔32aと連通しており、原液14の通路となる。
リング部38は、バルブホルダー22が外部容器11から抜け飛ばないようにバルブホルダー22の環蓋部33の上面を覆う部位である(図2a参照)。なお、環蓋部33には横通路溝33Pが形成されているため、リング部38と環蓋部33との間に放射状に延びる通路が複数形成される。この通路は、原液14の通路となり、隙間G1と連通している。
下筒部39は、外部容器11と連結し、バルブホルダー22との間に原液14の通路を形成する部位である。下筒部39の上部内面は、バルブホルダー22の環蓋部33の外縁と隙間G2が空くように設計されている(図2a参照)。下筒部39の中部内面には、外部容器11のネジ11c1と係合するネジ39aが形成されている。そして、下筒部39のネジ39aの下方の下部内面であって、外部容器11の外シール保持部11c2の位置に内円筒部39bが形成されている。この内円筒部39bは、外部容器11の外シール保持部11c2との間で外シール材18を半径内側方向に圧縮する部位である(図1参照)。
このように構成されているバルブアッセンブリ13は、空間S1(縦通路溝12d)と外気とは、図2dの太線矢印の経路(原液通路)R1によって連通する。詳しくは、通路R1は、キャップ23の下筒部39とバルブホルダー22の間の隙間G2、キャップ23のリング部38とバルブホルダー22の環蓋部33との間の横通路溝33P、キャップ23の上筒部37とハウジング32の外周面の間の隙間G1、ハウジング32の第1連通孔32a、ハウジング32内の上空間、ステム26の第1通路26aとからなる。一方、内部容器12内と外部とは、ハウジング32の第2連通孔32b、ハウジング32内の下空間、ステム26の第2通路26bからなる経路(加圧剤通路)R2によって連通する。
原液14は、流体であれば特に限定されない。透明であっても不透明であってもよい。また粘度の低い液体あるいはクリームやゲルなどの高粘度流体であってもよい。原液としては、例えば、芳香剤、消臭剤、除虫剤などの空間噴霧用液体、シャンプー、リンス、シェービングなどの日用剤、制汗剤、収斂剤、保湿剤、日焼け止め等のスキンケア、ヘアクリーム、ヘアオイルなどのヘアケア、消炎鎮痛剤などの薬液、オリーブオイル等の食用品などが挙げられる。なお、原液が透明である場合、原液は筒状の空間S1に内部に透明な加圧剤層(内部容器内)を有する形で収容されるため、原液の透明度が高く見える。
加圧剤15としては、窒素、圧縮空気、炭酸ガス、亜酸化窒素などの圧縮ガス、液化石油ガス、ジメチルエーテル、ハイドロフルオロオレフィンなどの液化ガスなどが挙げられる。加圧剤15は内部容器12内に充填されるため、空間S1に充填される原液14が加圧剤15の透過を防止できる。特に、加圧剤15が圧縮ガスである場合、内圧を維持できて好ましい。また加圧剤15が圧縮ガスである場合、内部容器が劣化しにくく、長期間経過しても透明度を維持できる。
装飾品16は、特に限定されない。しかし、原液14の品質を表すもの、製品の使用時期の季節を表すものなど、製品との関係を伝えるものが好ましい。例えば、図1の吐出製品10の装飾品16は、原液14の品質を表すものとしてオリーブの実の付いた枝または擬似枝を使用している。この場合、原液14としてはオリーブオイルを想定しており、この装飾品16を吐出製品10の外部から視認しただけで原液14の品質を認識することができて好ましい。使用時期の季節を表すものとして、クリスマスツリー、ハローウィンのかぼちゃ、カキ氷などが挙げられる。しかし、原液とは関係なくキャラクターグッズ等を収納してもよい。その場合、廃棄前に取り出せるようにするのが好ましい。
また装飾品16として弾性変形するものを用いてもよい。この場合、弾性収縮させた状態で内部容器12に収納することにより、原液14の吐出によって拡大される収納空間に合わせて装飾品16も大きくなる。そのため、吐出量に応じた装飾品16自身の変化を楽しめる。
押ボタン17は、図2eに示すように、下面に形成された筒状のステム係合孔17aと、前面に設けられた噴射孔17bと、ステム係合孔17aと噴射孔17bとを連通するボタン内通路17cとを備えている。
ステム係合孔17aは、ステム26の外筒部30bを挿入する拡径孔20aと、その上方に設けられ、ステム26の内筒部30aを挿入する縮径孔20bとからなる。ボタン内通路17cは、拡径孔20aの上部と連通している。そして、縮径孔20bの上端は閉じている。縮径孔20bの高さは、内筒部30aの外筒部30bに対する突出量より小さくなっている。そのため、ステム26がステム係合部17a内に挿入されたとき、内筒部30aの上部は縮径孔20b内に配置されて、内筒部30aの下部および外筒部30bの上部は拡径孔20a内に配置される。よって、内筒部30aの上端が縮径孔20bの上端で閉止され、外筒部30bの上方はボタン内通路17cと連通し、拡径孔20aと内筒部30aによって囲まれる環状の空間S2が形成される(図1参照)。なお、ステム26の第2ステム内通路26bに栓を設けてもよい。また第2ステム内通路26bに栓を設ける場合、通常の押ボタンを用いてもよい。
この吐出製品10の製造方法は、初めに外部容器11および内部容器12を準備する。次いで、装飾品16を内部容器12内に収納する。次いで、バルブアッセンブリ13を外部容器11に取り付ける。次いで、バルブアッセンブリ13のステム26の第1ステム内通路26aを介して原液14を空間S1に充填する。装飾品16が剛性を有するまたは弾性を有する場合は、第2ステム内通路26bから内部容器12内の空気を排出し、内部容器12を収縮させてから原液14を充填することができる。この場合、内部容器12を装飾品16の形状に沿って変形させることができるため、外部容器11の肩部11bと内部容器の肩部12bの間に大きな隙間ができ、空間S1に原液を充填しやすくなる。そして、バルブアッセンブリ13のステム26の第2ステム内通路26bを介して加圧剤15を内部容器12内に充填する。最後にステム26に押ボタン17を取り付ける。なお、原液14はバルブアッセンブリ13を外部容器11に取り付ける前に充填してもよい。
この吐出製品10の使用方法は、押ボタン17を介してバルブアッセンブリ13のステム26を押下操作する。これによりステム26の第1ステム内通路26aから原液14が吐出される。このときステム26の第2ステム内通路26bは押ボタン17のステム係合部17bの縮径孔20bによって閉じられているため、加圧剤15が噴出されることはない。このとき原液14の吐出量と比例して、内部容器12が膨張し、原液層の厚み(空間S1の厚み)が減少する(図3a参照)。原液14を全量吐出した後(図3b参照)、押ボタン17を取り外してステム26を押し下げることにより、内部容器12内の加圧剤15を外部に放出することができる。さらに、バルブアッセンブリ13のキャップ23を外部容器11から取り外すことにより、それぞれの部品を分け、装飾品16を取り出すことができ、廃棄に適している。
吐出製品10は、外部容器11の表面から原液14が充填された空間S1を介して装飾品16を視認するものであり、吐出製品(エアゾール式またはポンプ式)における新しいデザイン方法を備えたものである。特に、原液14の色あるいは屈折率を選択することにより、装飾品16自体を装飾して見せることができ、幅広いデザインを可能とする。また吐出製品10に下から光を与えることにより、装飾品16をライトアップさせた美観を与えることができる。
吐出製品10は、装飾品16を加圧剤15が充填される空間S1に収納しているため、装飾品16の一部が破損してもバルブを詰まらせたり、吐出製品の性能が落ちたりすることがない。そして、装飾品16は原液14と混じることもないため、例えば、原液14として人体に用いる薬液や食用品を採用するのに好ましい。さらに、従来の吐出製品(エアゾール型またはポンプ型)と同じ大きさで製造することができ、小型化しやすく、生産性が高い。
吐出製品10は、内部容器12が原液14の吐出と共に膨張するため、装飾品16の収納空間が広くなり、装飾品16を安定に保管できる。
吐出製品10は、原液14の吐出(原液14の残量)と共に装飾品16の見え方が変わる(図1、図3a、図3b参照)。特に、原液14を空気に対して屈折率の高い液体とすることにより、その効果は大きくなる。つまり、光は原液14を通って装飾品16に至るが、原液14を吐出することにより原液層の厚み(空間S1の厚み)が減少するため、原液14を通る光の距離が減少する。そのため、装飾品16の見え方(装飾品そのものの色および大きさに近づく)が変化する。なお、原液14が不透明である場合も、原液14の吐出と共に装飾品16が徐々に見えるようになる。この場合、装飾品16を景品とすることにより、使用者は使用することにより始めて景品が何であるかわかり、吐出製品に娯楽性も付与できる。
図4aの吐出製品40は、バルブアッセンブリ41が加圧剤用バルブ機構を備えていない点で図1の吐出製品10と異なる。詳しくは、バルブアッセンブリ41のバルブ機構42が外部容器11と内部容器12の間の空間S1と外部とのを連通する原液通路のみを連通/遮断するものであり、バルブアッセンブリ41のバルブホルダー43が第2連通孔を備えていない点で、図1の吐出製品10のバルブアッセンブリ13と異なる。またバルブアッセンブリ41を外部容器11に取り付ける際、外シール材18によるシール構造が内シール材19によるシール構造より先に形成されるように構成されている(図4b参照)。そして、押ボタン44は通常の押ボタンが使用される。他の構成は、図1の吐出製品10と実質的に同じである。
この場合、内部容器12内への加圧剤15の充填方法は、装飾品16を内部容器12内に収納し、バルブアッセンブリ41を外部容器11に取り付ける直前(外シール材18のシールが形成される直前)にバルブアッセンブリ41のキャップ23と外部容器11との間から充填する。他の組み立て工程は、図1の吐出製品10と実質的に同じである。
また吐出製品40の加圧剤15の排出方法は、外シール材18のシール構造を維持し、内シール材19のシール構造が外れるようにバルブアッセンブリ41のキャップ23を回転上昇させ、その上でステム26を下降操作することにより行う(図4b参照)。この場合、空間S1と内部容器12内とは連通するため、バルブ機構42を介して加圧剤15を排出できる(図4bの矢印参照)。この吐出製品40は、図1の吐出製品10に比べてバルブ機構を簡素化できるため、生産性に優れている。原液の吐出方法は、図1の吐出製品10と実質的に同じである。
この吐出製品40も装飾品16が加圧剤15と共に内部容器12に収納されるため、吐出製品10と同様の効果が得られる。
G1 隙間
G2 隙間
S1 空間
S2 空間
10 吐出製品
11 外部容器
11a 胴部
11b 肩部
11c 首部
11c1 ネジ
11c2 外シール保持部
11c3 環状フランジ
12 内部容器
12a 胴部
12b 肩部
12c 首部
12c1 フランジ部
12c2 内円筒部
12P 縦通路溝
13 バルブアッセンブリ
14 原液
15 加圧剤
16 装飾品
17 押ボタン
17a ステム係合部
17b 噴射孔
17c ボタン内通路
18 外シール材
19 内シール材
20a 拡径孔
20b 縮径孔
21 バルブ機構
22 バルブホルダー
23 キャップ
26 ステム
26a 第1ステム内通路
26a1 第1ステム孔
26b 第2ステム内通路
26b1 第2ステム孔
27a 第1ステムラバー
27b 第2ステムラバー
28 弾性体
29 支持部材
29a スリット
30a 内筒部
30b 外筒部
32 ハウジング
32a 第1連通孔
32b 第2連通孔
32c 第1ラバー支持部
32d 第2レバー支持部
32e 段部
32f 板バネ
33 環蓋部
33P 横通路溝
34 側壁部
34a 内シール保持部
36 カバー部
36a 中心孔
37 上筒部
37a 係合突起
38 リング部
39 下筒部
39a ネジ
39b 内筒部
40 吐出製品
41 バルブアッセンブリ
42 バルブ機構
43 バルブホルダー
44 押ボタン

Claims (3)

  1. 透光性を有する外部容器と、
    外部容器に収容され、可撓性および透光性を有し、外部容器の内面と実質的に同一の形状まで膨張する内部容器と、
    外部容器と内部容器の間の空間と外部との間を連通する原液通路を連通/遮断する原液用バルブ機構を有し、かつ、外部容器に取り付けられるバルブアッセンブリと、
    前記空間に充填される原液と、
    内部容器内に充填される加圧剤と、
    内部容器内に収納される装飾品とからなる吐出製品。
  2. 前記バルブアッセンブリが、内部容器内と外部との間を連通する加圧剤通路を連通/遮断する加圧剤用バルブ機構を有する、
    請求項1記載の吐出製品。
  3. 前記バルブアッセンブリが外部容器に着脱自在に取り付けられている、
    請求項1または2記載の吐出製品。
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