JP6717129B2 - 給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置 - Google Patents

給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6717129B2
JP6717129B2 JP2016172464A JP2016172464A JP6717129B2 JP 6717129 B2 JP6717129 B2 JP 6717129B2 JP 2016172464 A JP2016172464 A JP 2016172464A JP 2016172464 A JP2016172464 A JP 2016172464A JP 6717129 B2 JP6717129 B2 JP 6717129B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
posture
release lever
lock member
main body
tip
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016172464A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018039581A (ja
Inventor
博史 谷本
博史 谷本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Konica Minolta Inc filed Critical Konica Minolta Inc
Priority to JP2016172464A priority Critical patent/JP6717129B2/ja
Publication of JP2018039581A publication Critical patent/JP2018039581A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6717129B2 publication Critical patent/JP6717129B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Sheets, Magazines, And Separation Thereof (AREA)

Description

本発明はシートの給紙容器に関し、特にシートの位置に対する規制部材に関する。
「給紙容器」とは、原稿または印刷用紙等のシートを処理対象とする機械、たとえばプリンター、コピー機、スキャナー、またはフィニッシャーに給紙されるべきシートの束を収容する器をいう。給紙容器の種類には、機械本体と一体化したトレイもしくはデッキ、または機械本体に着脱可能に取り付けられたカセットがある。
いずれの種類の給紙容器も通常、シートに対する規制部材を含む。「規制部材」とは、給紙容器に収容されたシートの束を手動または自動で整合させる部材をいう。規制部材はたとえば、給紙方向に摺動可能であるように給紙容器の底面または側面に支持され、シートの給紙方向における後端に接触することによりその後端を位置決めする。その後端の位置が正確であれば、そのシートの先端部が適正な位置でピックアップローラーに接触するので、そのシートは正しい姿勢で機械内部の搬送経路へ繰り出される。この場合、シートの重送(連れ送り)、斜行(スキュー)がいずれも生じにくいので、それらに起因する紙詰まり(ジャム)等の給紙不良が防止される。
規制部材のうち摺動が手動である種類については、シートに対する位置決めの正確性を向上させることを目的とする工夫として、ロック機構とクリック感生成機構とが知られている。ロック機構は、規制部材の摺動停止に応じてその規制部材を停止位置に固定する仕組みである(たとえば、特許文献1参照)。ロック機構の固定機能が高いほど、規制部材がシートの位置を確実に一定に維持できるので、給紙の信頼性が向上する。一方、ロック機構の解除中は規制部材が軌道上を自由に摺動しても構わないので、軌道との摩擦低減または規制部材自体の軽量化により、規制部材を手動で摺動させる際の操作感(軽やかさ)を向上させることができる。クリック感生成機構は、規制部材が目標位置に到達したことを振動でユーザーの手に伝える仕組みである(たとえば、特許文献1、2参照)。具体的にはたとえば、規制部材は手動で摺動する際、棒状部材または爪状部材の先端を軌道面に押し当てたままに維持する。軌道面のうちその先端が通過する領域には、その先端が填まり得るサイズの凹部が所々に設けられている。各凹部の位置は規制部材の目標位置、すなわち、A4、B4等、定型サイズのシートの後端を位置決めする際の規制部材の位置を示す。規制部材がこの位置に到達すると、棒状部材または爪状部材の先端が凹部に填まる。このときに生じる振動がユーザーの手に「クリック感」として感知される。こうして、目標位置への到達を振動で知らせることにより、ユーザーに規制部材をその目標位置に正確に停止させることができる。
特開2010−168164号公報 特開2009−227376号公報
特許文献1、2が示すように、従来の規制部材ではロック機構とクリック感生成機構とが互いに独立な構成である。その結果、規制部材全体の部品点数が多く、構造が複雑であるので、規制部材の製造コストの削減が困難である。
本発明の目的は上記の課題を解決することであり、特に、規制部材のロック機構とクリック感生成機構とを1つの構成に統合することにより、部品点数の削減と構造の簡単化とを実現可能な給紙容器を提供することにある。
本発明の1つの観点における給紙容器は、機械へ給紙されるべきシートが収容される容器であって、シートが積載される載置面を含む本体と、その載置面に積載されたシートの給紙方向における後端を位置決めする規制部材とを備えている。規制部材は、給紙方向に手動で摺動可能であるように本体の表面に支持された台部と、その台部から本体の表面に向かって突出する先端部を含み、台部により変位可能に支持され、その変位により先端部の突出長を増減させるロック部材と、台部により揺動可能に支持され、自身の揺動軸を支点とし、ユーザーから力を受ける力点と、ロック部材の基端部に接触する作用点とを含み、力点がユーザーから受ける力に応じて支点のまわりに揺動し、その力を作用点からロック部材の基端部に作用させてロック部材を変位させる解除レバーと、その解除レバーの揺動範囲を制限する制限部材とを有する。本体は表面の給紙方向における所定位置に、ロック部材の先端部が係合可能な凹部を含む。ロック部材は、先端部が本体の凹部と台部の摺動を阻止する強さで係合するように先端部の突出長が設計されたロック姿勢と、解除レバーが揺動範囲の限界まで揺動したことに伴って先端部の突出長をロック姿勢での値よりも減少させた解除姿勢とに変位可能である。解除姿勢における先端部の突出長は、先端部が本体の表面と台部の摺動を妨げない程度に接触し、かつ、その摺動に伴って先端部が本体の凹部を通過する際に本体の表面から受ける摩擦の変化が、台部を摺動させるユーザーの手に感知されるように設計されている。ロック部材は、台部に支持された揺動軸のまわりを揺動することにより、ロック姿勢と解除姿勢との一方から他方へ変位し、本体の表面は、規制部材の軌道の脇を給紙方向に伸びる段部を更に含み、本体の凹部は、規制部材の軌道に面した段部の側面に形成され、ロック部材の揺動軸は給紙方向に対して平行であり、ロック部材の揺動に伴って先端部が台部から段部の側面への突出長を変化させる。
制部材は、台部に支持され、ロック部材に揺動方向の力を加える付勢部材を更に有してもよい。ロック部材は、この付勢部材から受ける力の向きに揺動することにより解除姿勢からロック姿勢へ変位してもよい。解除レバーの揺動軸は給紙方向に対して垂直であり、力点がユーザーから給紙方向に力を受けると、解除レバーがロック部材をロック姿勢から解除姿勢へ揺動させると同時に、規制部材の台部がその力の向きに摺動してもよい。ロック部材の揺動に伴う基端部の移動方向に対し、解除レバーの揺動に伴う作用点の移動方向が垂直であってもよい。ロック部材の基端部と解除レバーの作用点との一方は、他方の軌道と斜めに交わって他方と離間可能に接触する傾斜面を含み、その傾斜面の上を他方が摺動することにより、他方の軌道に対して垂直方向に移動してもよい。
本発明の別の観点における給紙容器は、機械へ給紙されるべきシートが収容される容器であって、シートが積載される載置面を含む本体と、その載置面に積載されたシートの給紙方向における後端を位置決めする規制部材とを備えている。規制部材は、給紙方向に手動で摺動可能であるように本体の表面に支持された台部と、その台部から本体の表面に向かって突出する先端部を含み、台部により変位可能に支持され、その変位により先端部の突出長を増減させるロック部材と、台部により揺動可能に支持され、自身の揺動軸を支点とし、ユーザーから力を受ける力点と、ロック部材の基端部に接触する作用点とを含み、力点がユーザーから受ける力に応じて支点のまわりに揺動し、その力を作用点からロック部材の基端部に作用させてロック部材を変位させる解除レバーと、その解除レバーの揺動範囲を制限する制限部材とを有する。本体は表面の給紙方向における所定位置に、ロック部材の先端部が係合可能な凹部を含む。ロック部材は、先端部が本体の凹部と台部の摺動を阻止する強さで係合するように先端部の突出長が設計されたロック姿勢と、解除レバーが揺動範囲の限界まで揺動したことに伴って先端部の突出長をロック姿勢での値よりも減少させた解除姿勢とに変位可能である。解除姿勢における先端部の突出長は、先端部が本体の表面と台部の摺動を妨げない程度に接触し、かつ、その摺動に伴って先端部が本体の凹部を通過する際に本体の表面から受ける摩擦の変化が、台部を摺動させるユーザーの手に感知されるように設計されている。そして、制限部材が制限する解除レバーの揺動範囲の限界を移動させることにより、解除姿勢におけるロック部材の先端部の突出長が調節可能になっている。制限部材は、解除レバーとの接触点から解除レバーの揺動軸までの距離、または解除レバーの揺動範囲の中心までの距離が調節可能であってもよい。
本体の凹部とロック部材の先端部との一方または両方が、テーパー形状に切り欠かれ、または丸められた縁を含んでいてもよい。ロック部材の先端部の突出方向においてこの縁の長さが、解除姿勢における前記ロック部材の先端部のうち本体の凹部に入り込んでいる部分の長さ以上であってもよい。
本発明の1つの観点におけるシート搬送装置は本発明による上記の給紙容器と、この給紙容器に収容されたシートを搬送する搬送部とを備えている。本発明の1つの観点における画像読取装置はこのシート搬送装置と、このシート搬送装置が搬送しているシートから画像を読み取る読取部とを備えている。本発明の1つの観点における画像形成装置はこのシート搬送装置と、このシート搬送装置が搬送しているシートに画像を印刷する印刷部とを備えている。
本発明の1つの観点における給紙容器では上記のとおり、規制部材の備えたロック部材がロック姿勢と解除姿勢とに変位可能である。ロック姿勢ではロック部材が先端部を本体の凹部に係合させて規制部材の手動による摺動を阻止する。解除姿勢ではロック部材は先端部の突出長がロック姿勢よりも小さい。この突出長により、先端部が本体の表面と規制部材の摺動を妨げない程度に接触し、かつ、その摺動に伴って先端部が本体の凹部を通過する際に本体の表面から受ける摩擦の変化がユーザーの手に感知される。こうして、規制部材のロック機構とクリック感生成機構とが1つの構成に統合されるので、この給紙容器は部品点数の削減と構造の簡単化とが実現可能である。
(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)が示す直線b−bに沿ったADF110とスキャナー120との断面図である。 図1の示すプリンターの内部構造を模式的に示す正面図である。 (a)は、図1の示すプリンターの含む給紙カセットの外観を示す斜視図であり、(b)は、(a)の示す規制部材の近傍の拡大図である。 (a)は、図3の示す規制部材の正面側の外観を示す斜視図であり、(b)はその背面側の構造を示す分解図である。 (a)は、図3の示す規制部材の背面図であり、(b)はその一部の拡大図である。 (a)は、図3の示す規制部材の側面図である。(b)は、ロック姿勢と解除姿勢との間でのロック部材の先端部の突出長の違いと給紙カセットの本体の凹部との間の関係を示す斜視図である。(c)は、解除姿勢の先端部と凹部との係合状態を示す平面図である。 (a)は、ロック姿勢のロック部材と解除レバーとの相対位置を示す斜視図であり、(b)は、(a)のうち、ロック部材の脚部と解除レバーとの間の接触部近傍を拡大した斜視図であり、(c)は、その接触部の模式的な上面図である。(d)は、解除姿勢におけるロック部材の脚部と解除レバーとの間の接触部の模式的な上面図である。 (a)は、ユーザーからの力で摺動する規制部材を示す斜視図である。(b)は、規制部材の摺動に伴って段部の側面を摺動する脚部の先端部を模式的に示す上面図である。 (a)は、図5の(a)が示す直線IIX−IIXに沿った規制部材の縦断面のうち制限部材の近傍を示す斜視図である。(b)、(c)は、図5の(a)が示す直線IIX−IIXに沿った規制部材の縦断面図であり、(b)は、制限部材がネジ穴の下端に固定された場合を示し、(c)はネジ穴の上端に固定された場合を示す。(d)は、解除姿勢におけるロック部材の脚部の接触面と解除レバーの突起との模式的な上面図である。(e)は、ロック姿勢と解除姿勢との間での脚部の先端部と給紙カセットの本体の凹部との係合状態の違いを示す平面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
[画像形成装置の外観]
図1の(a)は、本発明の実施形態による画像形成装置の外観を示す斜視図である。この画像形成装置は複合機(multi-function peripheral:MFP)100であり、スキャナー、カラーコピー機、およびカラーレーザープリンターの機能を併せ持つ。MFP100の筐体の上面には自動原稿搬送装置(auto document feeder:ADF)110が開閉可能に装着されている。ADF110の直下に位置する筐体の上部にはスキャナー120が内蔵され、この筐体の下部にはプリンター130が内蔵されている。プリンター130の本体には給紙カセット133が引き出し可能に取り付けられている。
MFP100は胴内排紙型である。すなわち、スキャナー120とプリンター130との隙間DSPには排紙トレイ132が設置され、その奥の排紙口131から排紙されたシートを収容する。この隙間DSPの横に位置する筐体の前面部分には操作パネル160が取り付けられている。操作パネル160の前面にはタッチパネルが埋め込まれ、その周囲に各種の機械的な押しボタンが配置されている。
[ADFの構造]
図1の(b)は、(a)が示す直線b−bに沿ったADF110の断面図である。ADF110は、給紙トレイ111の上から原稿DC0を1枚ずつ給紙ローラー11Aで給紙口113の中へ取り込み、搬送ローラー群11B〜11Gで給紙口113から搬送経路に沿って排紙口115まで送り、排紙ローラー11Hで排紙口115から排出する。排紙口115から排出された原稿DC2は排紙トレイ112に収容される。原稿はこの搬送経路を通過する間に、ADF110の底面ではスキャナー120からの照射光によって表面を走査され、ADF110の内部では裏面スキャナー116からの照射光によって裏面を走査される。
[スキャナーの構造]
図1の(b)はまた、(a)が示す直線b−bに沿ったスキャナー120の断面図を含む。スキャナー120はフラットベッド型である。コンタクトガラス121はスキャナー120の上面に開けられたスリットを塞ぎ、ADF110の底面に露出した原稿の搬送経路に面している。プラテンガラス122は、そのスリットとは別に設けられたスキャナー120の上面の開口部を塞いでいる。ADF110が開いた状態ではプラテンガラス122が露出するので、その上に原稿が載置可能である。スライダー123はスキャナー120の内部に、コンタクトガラス121の直下からプラテンガラス122の反対側の端までの間を往復運動可能に設置されている。スライダー123は内蔵の線光源128から、コンタクトガラス121を通して、ADF110の底面に露出した搬送経路を通過する原稿の表面に光を照射し、プラテンガラス122を通して、その上に載置された原稿の表面に光を照射する。各原稿の表面からの反射光をスライダー123は内蔵のミラー129で光学素子124、125へ向けて反射する。この反射光を光学素子124、125はラインセンサー126の受光面に集束させる。この受光面に集束した光量をラインセンサー126は検出して電気信号に変換する。この光量は原稿の表面の光反射率に応じて変化するので、その表面に表示された画像を表す。ADF110の底面に露出した搬送経路を通過する原稿からラインセンサー126が読み取る画像は、同じ原稿から裏面スキャナー116が読み取る画像とは、それを表示する原稿の面が反対である。画像処理回路127はラインセンサー126と裏面スキャナー116とから電気信号を受け取ってその信号を画像データに変換し、プリンター130または外部の電子機器へ送信する。
[プリンターの構造]
図2は、プリンター130の構造を模式的に示す正面図である。図2にはプリンター130の要素が、あたかも筐体の前面を透かして見えているように描かれている。プリンター130は電子写真式のカラープリンター、すなわちカラーレーザープリンターであり、給送部10、作像部20、定着部30、および排紙部40を含む。これらの要素10、…40は協働してMFP100の筐体内でシートを搬送しながら、画像データに基づいてそのシートに画像を形成する。
給送部10は搬送ローラー群12P、12F、12R、13、15を利用して、給紙カセット11a、11b、または手差しトレイ16に収容されたシートの束SHTからシートを1枚ずつ分離し、作像部20へ給送する。シートの材質はたとえば紙または樹脂であり、紙種はたとえば、普通紙、上質紙、カラー用紙、または塗工紙であり、サイズはたとえば、A3、A4、A5、またはB4である。
作像部20は、給送部10から送られたシートSH2の上にトナー像を形成する。具体的には、4つの作像ユニット21Y、21M、21C、21Kのそれぞれがまず、露光部26からのレーザー光を利用して感光体ドラム25Y、25M、25C、25Kの表面を画像データに基づいたパターンで露光し、その表面に静電潜像を作成する。各作像ユニット21Y、…は次に静電潜像を、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、およびブラック(K)のいずれかの色のトナーで現像する。得られた4色のトナー像は1次転写ローラー22Y、22M、22C、22Kと感光体ドラム25Y、…との間の電界によって感光体ドラム25Y、…の表面から順番に中間転写ベルト23の表面上の同じ位置へ転写される。こうしてその位置に1つのカラートナー像が構成される。このカラートナー像は更に中間転写ベルト23の駆動ローラー23Rと2次転写ローラー24との間の電界により、両ローラー23、24の間のニップへ通紙されたシートSH2の表面へ転写される。その後、分離電圧の印加によってこのシートSH2が2次転写ローラー24から剥がされ、定着部30へ送り出される。
定着部30は、作像部20から送り出されたシートSH2の上にトナー像を熱定着させる。具体的には、定着ローラー31と加圧ローラー32との間のニップへこのシートSH2が通紙されるとき、定着ローラー31はこのシートSH2の表面へ内蔵のヒーターの熱を加え、加圧ローラー32はこのシートSH2の加熱部分に対して圧力を加えて定着ローラー31へ押し付ける。定着ローラー31からの熱と加圧ローラー32からの圧力とにより、トナー像がこのシートSH2の表面上に定着する。その後、定着部30はこのシートSH2を排紙口131へ送り出す。
排紙部40は、定着部30から送り出されたシートSH3を排紙ローラー43によって排紙口131から排出し、排紙トレイ132に収容する。
[給紙カセットの構造]
図3の(a)は、プリンター130の含む給紙カセット11aの外観を示す斜視図である。給紙カセット11aは、上部が開いた直方体形状の筐体であり、プリンター130の筐体に引き出し可能に収納される。給紙カセット11aは特に、給紙側面310、本体320、および規制部材330を含む。
給紙側面310は、給紙カセット11aの引き出し方向(図3の(a)ではX軸方向、すなわち右上奥から左下手前への向き)に平行な側面の1つであり、プリンター130の内部でシートの搬送経路の始端、すなわち図2の示す給紙ローラー12Fと捌きローラー12Rとの対に対向する。給紙側面310の上端にはピックアップローラー12Pが設置されている。ピックアップローラー12Pは給紙側面310と平行な回転軸12Sのまわりに回転可能である。
本体320は給紙カセット11aの筐体を構成する部分である。本体320の底面には載置面321が設置されている。載置面321は、給紙方向、すなわち給紙側面310の法線方向(図3の(a)ではY軸方向、すなわち右向き)において本体320の底面のほぼ中央に位置する部分から給紙側面310の上端まで、水平方向に対して斜めに拡がっている。図3の(a)が二点鎖線で示すように、載置面321の上にシートの束SHTが積載される。この束SHTは載置面321の傾斜により、給紙側面310に近い方の一辺が持ち上げられた姿勢で給紙カセット11aの中に収容される。束SHTの一番上のシートは給紙側面310に近い方の端部がピックアップローラー12Pに接触するので、ピックアップローラー12Pが回転すると載置面321の傾斜を上って給紙側面310の上端から搬送経路の始端へ繰り出される。
規制部材330は、給紙カセット11aの奥行方向(X軸方向)において本体320の中央に位置する底面部分に、給紙方向(Y軸方向)に手動で摺動可能であるように支持されている。規制部材330は、載置面321に積載されたシートSHTの給紙方向における後端に接触することによりその後端を位置決めする。
図3の(b)は、図3の(a)の示す規制部材330の近傍の拡大図である。本体320の底面には給紙方向(Y軸方向)に伸びる2本の溝322が刻まれている。これら2本の溝322の間を規制部材330の台部331が跨いでおり、溝322に沿って摺動可能である。すなわち、2本の溝322とそれらの間の領域とが、規制部材330の摺動する経路、すなわち軌道323を構成している。台部331の上には規制板332が設置されている。規制板332は矩形板状であり、板面を給紙方向(Y軸方向)に向けた状態で、給紙カセット11aの高さ方向(図3ではZ軸方向)から給紙方向(Y軸方向)とは逆方向に傾斜している。規制板332の板面が、載置面321に積載されたシートの束SHTの後端に接触してそれらを整合する。規制板332の板面が傾斜しているので、この板面に後端が整合されたシートの束SHTの先端は、給紙側面310の上端でピックアップローラー12Pに対する位置が適正に揃えられる。
本体320の底面には、規制部材330の軌道323の両脇を給紙方向に伸びる段部324が形成されている。段部324は、本体320の底面から給紙カセット11aの高さ方向(Z軸方向)へ突出しており、それらの側面が規制部材330の軌道323に面している。段部324の側面には、給紙方向(Y軸方向)において所々に凹部325が刻まれている。規制部材330が停止すると、規制部材330の下部からロック部材の先端部341が段部324の側面に向かって突出し、図3の(b)の破線で囲まれた部分が示すように凹部325の1つに填まる。このように凹部325と係合することによりロック部材の先端部341が規制部材330の手動による摺動を阻止するので、規制部材330が停止位置を安定に維持する。このとき、規制板332の板面に、A4、B4等、定型サイズのシートの後端が正しく接触するように、各凹部325の給紙方向(Y軸方向)における位置が設計されている。
[規制部材の構造]
図4の(a)は、規制部材330の正面側の外観を示す斜視図であり、(b)は、その背面側の構造を示す分解図である。規制部材330は、台部331と規制板332とに加え、ロック部材340、解除部材350、および制限部材370を含む。
台部331は、規制部材330の側面側(図4ではX軸の正方向側)から見てL字型であり、その水平部分が給紙カセット11aの本体320上の軌道に接触する。その垂直部分は、背面が開いた直方体形状の筐体であり、その内部空間の下側にはロック部材340が収容され、上側には解除レバー350が収容されている。ロック部材340の背面側はカバー360で覆われている。台部331の垂直部分の上端と水平部分の上面との間に規制板332が、斜めに立てかけられた状態で固定されている。
ロック部材340は2本の脚部342と付勢部材343とを含む。各脚部342は実質的に棒状であり、台部331の垂直部分の中をその側面(X軸方向の端面)に沿って上下方向(Z軸方向)に伸びている状態で、台部331に揺動可能に支持されている。脚部342の先端部341は、台部331の下部の側面に開けられた穴333を通して外側へ突出可能である。付勢部材343はたとえばコイルバネであり、台部331の中を給紙方向(Y軸方向)に対して垂直に、かつ水平に(すなわち、X軸方向に)伸びている状態で台部331に伸縮可能に固定されている。付勢部材343の各端には脚部342が1本ずつ固定されている。
解除レバー350は実質的に平板形状であり、台部331の垂直部分の中をその上端から高さ方向(Z軸方向)における中央部まで拡がっている状態で台部331に揺動可能に支持されている。解除レバー350の上端352は台部331の垂直部分の上面の開口部334から露出し、下端353はロック部材340の各脚部342の基端部344に接触している。
制限部材370は、たとえば縦断面が、横に寝かせた「コ」の字形である筒状部材であり、カバー360の中央部にネジ361で固定されている。制限部材370の内側の隙間には解除レバー350の下端353が挿入されている。これにより、この下端353の変位可能な範囲が制限部材370の内側に制限されるので、解除レバー350の揺動範囲が制限される。
−ロック部材の揺動機構−
図5の(a)は規制部材330の背面図であり、(b)はその一部の拡大図である。図6の(a)は規制部材330の側面図である。いずれの図も二点鎖線で示すように、台部331とカバー360とがあたかも透明であり、台部331の中の構造が透けて見えているように描かれている。
ロック部材340の各脚部342は基端部344の近傍に貫通穴345を含む。この穴345は給紙方向(Y軸方向)に対して平行に伸びている。この穴345を揺動軸365が給紙方向(Y軸方向)に貫通し、その一端がカバー360の内面に固定されている。この揺動軸365のまわりを脚部342は揺動可能である。この揺動により各脚部342はロック姿勢と解除姿勢との一方から他方へ変位する。図5の(a)では、ロック姿勢の脚部342が二点鎖線で描かれ、解除姿勢の脚部342が実線で描かれている。揺動軸365は給紙方向(Y軸方向)に対して平行であるので、脚部342の揺動に伴ってその先端部341が台部331の下部の穴333から外側(X軸方向)への突出長を変化させる。具体的には、ロック姿勢では、図5の(b)が二点鎖線で示すように、先端部341が台部331の穴333から外側へ大きく突出し、解除姿勢では、図5の(b)が実線で示すように、ロック姿勢よりもその突出長が小さい。
各脚部342は揺動軸365と先端部341との間でコイルバネ343の一端に接続されている。コイルバネ343の両端間距離は、両脚部342がロック姿勢であるときの方が解除姿勢であるときよりも長い。コイルバネ343の自然長は、両脚部342が解除姿勢であるときよりもロック姿勢であるときの両端間距離に近い値、好ましくはその距離よりも大きい値に設計される。これにより両脚部342は、特に解除姿勢であるときには、先端部341が外へ突出する方向にコイルバネ343の復元力FRを受ける。この復元力FRの向きに揺動することにより、両脚部342は解除姿勢からロック姿勢へ変位する。
図6の(b)は、ロック姿勢と解除姿勢との間での先端部341の突出長の違いと給紙カセット11aの本体320の凹部325との間の関係を示す斜視図である。この図ではロック姿勢の先端部341が二点鎖線で描かれ、解除姿勢の先端部341が実線で描かれている。ロック姿勢では先端部341の突出長が大きく、先端部341が凹部325の奥まで深く入り込むので、先端部341と凹部325との間の係合強度が高い。その結果、規制部材330の手動による摺動が阻止される。解除姿勢ではロック姿勢よりも先端部341の突出長が小さく、先端部341が凹部325の縁近くに浅くしか入らないので、先端部341と凹部325との間の係合強度が低い。その結果、規制部材330が手動で摺動して先端部341を凹部325の縁に当てるだけで、その縁から先端部341が受ける突出方向とは逆方向の力に起因するトルクがコイルバネ343の復元力FRに起因するトルクを上回って脚部342を揺動させ、先端部341の突出長を更に縮小させる。こうして先端部341が凹部325から容易に離脱可能である。
図6の(c)は、解除姿勢の先端部341と給紙カセット11aの本体320の凹部325との係合状態を示す平面図である。この図の示す実線は、凹部325に入り込んだ先端部341を表す。このように、先端部341が凹部325に面している場合には解除姿勢であってもその凹部325の中に入り込むように、解除姿勢における先端部341の突出長は設計されている。好ましくは、先端部341の表面のうち摺動方向(図では左右方向)の両縁346はテーパー形状に切り欠かれている。凹部325の奥行方向(図では上下方向)におけるテーパー形状346のサイズTPLは、解除姿勢において先端部341が凹部325に入り込んでいる深さEGD以上である。この場合、規制部材330の摺動に伴って先端部341のテーパー形状346が凹部325の縁に接触するので、その縁から受ける力に起因するトルクが容易にコイルバネ343の復元力FRに起因するトルクを上回る。したがって、先端部341が凹部325から更に離脱しやすい。
図6の(c)では、凹部325から離脱した後の先端部341が二点鎖線で描かれている。解除姿勢における先端部341の突出長は、先端部341が凹部325に面している場合にはコイルバネ343の復元力FRにより、その凹部325の中に入り込むように設計されている。したがって、先端部341はいずれの凹部325からも逸れている場合、コイルバネ343の復元力FRにより段部324の側面326に押し付けられる。このときに側面326から先端部341の受ける摩擦力が規制部材330の手動による摺動を妨げない程度であるように、解除姿勢における先端部341の突出長は調節されている。
−解除レバーの揺動機構−
解除レバー350は中央部に揺動軸354を含む。この揺動軸354は、水平で、かつ給紙方向に対して垂直な方向(X軸方向)に伸びており、両端が台部331の垂直部分の側面に揺動可能に固定されている。ロック部材340がロック姿勢であるとき、図6の(a)が実線で示すように、解除レバー350の下端353は揺動軸354の真下(Z軸の負方向)でロック部材340の各脚部342の基端部344と接触している。台部331の上面の開口部334から露出した解除レバー350の上端352がユーザーから給紙方向(Y軸方向)の力を受けると、図6の(a)が二点鎖線で示すように、解除レバー350は揺動軸354のまわりを揺動してその力の方向へ倒れる。この間に解除レバー350は、揺動軸354を支点とし、上端352を力点とし、かつ下端353を作用点とする梃子の機能を果たす。この作用点353ではユーザーからの力が各脚部342の基端部344に脚部342の揺動方向の力として作用する。この力に起因するトルクがコイルバネ343の復元力FRに起因するトルクを上回ると、解除レバー350が支点354のまわりに揺動して作用点353を移動させ、両脚部342をロック姿勢から揺動させる。作用点353が制限部材370(図6の(a)では破線で表されている。)に接触する位置まで移動し、すなわち解除レバー350が揺動範囲の限界まで傾くと、両脚部342は解除姿勢に変位する。
−ロック部材と解除レバーとの間の力の伝達機構−
図7の(a)は、ロック姿勢のロック部材340と解除レバー350との相対位置を示す斜視図であり、(b)は、(a)のうち、ロック部材340の脚部342と解除レバー350との間の接触部近傍を拡大した斜視図であり、(c)は、その接触部の模式的な上面図である。ロック部材340の各脚部342の揺動軸365(Y軸方向)と解除レバー350の揺動軸354(X軸方向)とは直交するので、脚部342の揺動に伴うその基端部344の移動方向(X軸方向)に対し、解除レバー350の揺動に伴う作用点、すなわちその下端353の移動方向(Y軸方向)が垂直である。解除レバー350の下端353からは突起355が各脚部342の基端部344に向かって水平(X軸方向)に突出している。一方、各脚部342の基端部344には接触面347が拡がっており、解除レバー350の突起355の先端と対向している。接触面347は、水平面(XY平面)による断面(横断面)がY字形である柱状部材の側面である。各脚部342はコイルバネ343からトルクを受けているのでそのトルクを上回るトルクを先端部341が外部から受けない限り、接触面347は突起355の先端に押し付けられる。
脚部342がロック姿勢であるとき、図7の(c)が実線で示すように接触面347の中央部、すなわちその横断面のY字形の交点に相当する部分CNTが突起355の先端と接触する。このとき、接触面347の横断面のY字形は突起355の中心軸CTXに対して対称である。ユーザーが解除レバー350の上端352に十分に大きな力を加えて解除レバー350を給紙方向(図7の(a)ではY軸の負方向)に傾かせると、それに伴って突起355は、図7の(c)が一点鎖線で示すように、その中心軸CTXに対して垂直方向(Y軸の正方向)に移動する。突起355の先端が描く軌道に対して斜めに接触面347は交差しているので、突起355の先端は接触面347を自身の軌道に対して垂直方向(X軸方向)に押し退けながら、その面347の上を摺動する。このとき、接触面347が突起355からその軌道に対して垂直方向(X軸方向)に受ける力が脚部342を揺動させ、ロック姿勢から解除姿勢へ変位させる。一方、ユーザーが解除レバー350を給紙方向とは逆方向(図7の(a)ではY軸の正方向)に傾かせると、それに伴って突起355は、図7の(c)が二点鎖線で示すように、先ほどとは逆方向(Y軸の負方向)に移動する。このときも、突起355の先端が接触面347を自身の軌道に対して垂直方向(X軸方向)に押し退けながらその面347の上を摺動するので、脚部342を揺動させてロック姿勢から解除姿勢へ変位させる。
図7の(d)は、解除姿勢におけるロック部材340の脚部342と解除レバー350との間の接触部の模式的な上面図である。ユーザーが解除レバー350を、たとえば給紙方向(図7の(a)ではY軸の負方向)へ揺動範囲の限界まで傾かせ、さらにその方向へ台部331を押す。このとき、脚部342が解除姿勢を保つので、台部331がその方向へ摺動する。脚部342の先端部341が給紙カセット11aの段部324の凹部325に面する位置まで到達すると、コイルバネ343の復元力FRによりその凹部325の中に入り込む。これに伴い、接触面347は解除レバー350の下端353に向かって(図7の(c)ではY軸の負方向へ)移動し、図7の(d)が実線で示すように、突起355の先端に接触する。ユーザーが解除レバー350を通して台部331を給紙方向へ更に押し続けると、先端部341が凹部325から離脱し、解除姿勢において凹部325に入り込んでいた深さEGDだけ段部324の側面に押し返される。したがって、接触面347は、図7の(d)が二点鎖線で示すように、突起355の先端から離れて隙間ΔGを生じさせる。この隙間ΔGにより、解除姿勢における先端部341が凹部325に面している場合と凹部325から逸れている場合との間での先端部341の突出長の違いが吸収される。特に解除レバー350の下端353の突起355には応力の歪みが生じない。
ロック部材340の脚部342の先端部341が給紙カセット11aの段部324の凹部325に面している状態においてユーザーが解除レバー350の上端352から力を除去すると、脚部342がコイルバネ343からトルクを受ける。このトルクにより脚部342は、接触面347で解除レバー350の突起355の先端をその中心軸方向(X軸方向)に押し返しながら、基端部344を解除レバー350の下端353へ接近させる。これに伴い、突起355の先端は接触面347の上を摺動しながら、自身の中心軸方向(X軸方向)に対して垂直方向(Y軸方向)に移動する。こうして、突起355の先端が自動的に接触面347の中央部CNTへ戻り、脚部342が自動的に解除姿勢からロック姿勢へ変位する。
−クリック感の生成機構−
図8の(a)は、ユーザーからの力で摺動する規制部材330を示す斜視図である。ロック部材340の両脚部342がロック姿勢にあるとき、それらの先端部341が給紙カセット11aの段部324の凹部325と強く係合しているので、規制部材330は安定に静止している。その台部331の上面の開口部334から露出した解除レバー350の上端352をユーザーが給紙方向(Y軸方向)へ押す。ユーザーの力によるトルクが、コイルバネ343から脚部342を通して解除レバー350に作用するトルクを上回ると、解除レバー350が給紙方向(Y軸方向)へ倒れる。解除レバー350は揺動範囲の限界まで倒れることにより、脚部342をロック姿勢から解除姿勢へ揺動させる。解除姿勢における脚部342の先端部341は凹部325との係合が弱いので、解除レバー350が揺動範囲の限界まで倒れた後もユーザーが解除レバー350の上端352を給紙方向へ押し続ければ、脚部342の先端部341が凹部325から離脱し、規制部材330が給紙方向に摺動し始める。
図8の(b)は、規制部材330の摺動に伴って段部324の側面326を摺動する脚部342の先端部341を模式的に示す上面図である。この図が二点鎖線で示すように、凹部325から逸れている間、先端部341はコイルバネ343の復元力FRにより段部324の側面326に、規制部材330の手動による摺動を妨げない程度の強さで押し付けられている。したがって、解除レバー350の上端352を押すユーザーの手には、先端部341が段部324の側面326から受ける摩擦が手応えとして伝わる。先端部341は、次の凹部325を通過する際に一旦、図8の(b)が実線で示す深さまで入り込んだ上でその凹部325から離脱する。このように先端部341が突出長を変化させるのに伴って先端部341が段部324の側面326から受ける摩擦が変化するので、ユーザーが感じる手応えも変化する。この変化からユーザーは、先端部341が段部324の凹部325を通過したことを感知可能である。こうして、ロック部材340は先端部341による凹部325の通過をユーザーにクリック感として通知することができる。
−ロック部材の先端部の突出長調整機構−
ロック部材340の先端部341は解除姿勢においても給紙カセット11aの段部324に向かって突出し、その側面326と接触することによりクリック感を生成する。そのクリック感の強度と規制部材330の摺動の滑らかさとは解除姿勢における先端部341の突出長で決まり、その突出長は解除レバー350の揺動範囲の大きさで決まる。
図9の(a)は、図5の(a)が示す直線IIX−IIXに沿った規制部材330の縦断面のうち、制限部材370の近傍を示す斜視図である。制限部材370は、解除レバー350の下端353の片側の板面と隙間を隔てて対向する前壁371と、反対側の板面と隙間を隔てて対向する後壁372とを含む。両壁371、372間の距離は一定である。制限部材370はカバー360の中央部にネジ361で固定される。カバー360の中央部に開けられたネジ穴362は規制部材330の高さ方向(図9の(a)では上下方向)に細長いので、ネジ361による制限部材370の固定位置は高さが調節可能である。
図9の(b)、(c)は、図5の(a)が示す直線IIX−IIXに沿った規制部材330の縦断面図である。特に、図9の(b)は、制限部材370がネジ穴362の下端に固定された場合を示し、(c)はネジ穴362の上端に固定された場合を示す。制限部材370の固定位置の高さが異なると、前壁371と後壁372とに接触する解除レバー350の表面部分から解除レバー350の揺動軸354までの距離が異なる。具体的には、制限部材370がネジ穴362の下端に固定された場合、図9の(b)が示すように、制限部材370と解除レバー350との接触点から解除レバー350の揺動軸354までの距離が最大値HMXに等しいので、解除レバー350の揺動範囲SWRは最も狭い。制限部材370がネジ穴362の上端に固定された場合、図9の(c)が示すように、制限部材370と解除レバー350との接触点から解除レバー350の揺動軸354までの距離が最小値HMNに等しいので、解除レバー350の揺動範囲SWRは最も広い。
図9の(d)は、解除姿勢におけるロック部材340の脚部342の接触面347と解除レバー350の突起355との模式的な上面図であり、特に、解除レバー350の揺動範囲の変化に伴う接触面347と突起355との接触点の変位を示す。実線は解除レバー350の揺動範囲が最も狭い場合を示し、二点鎖線は最も広い場合を示す。解除レバー350の揺動範囲が広いほど、接触面347と突起355との接触点が接触面347の中央部CNTから遠くまで移動するので、突起355の中心軸方向における脚部342の基端部344の移動距離が長い。
図9の(e)は、ロック姿勢と解除姿勢との間での脚部342の先端部341と給紙カセット11aの本体320の凹部325との係合状態の違いを示す平面図である。破線はロック姿勢の先端部341を表す。太い実線は、解除レバー350の揺動範囲が最も狭い場合における解除姿勢の先端部341を表し、細い実線は最も広い場合におけるそれを表す。先端部341が凹部325に入り込んでいる深さは、太い実線の示す位置EDXよりも細い実線の示す位置EDNの方が小さい。これは、解除レバー350の揺動範囲が広いほど、ロック姿勢と解除姿勢との間での脚部342の変位に伴う先端部341の突出長の変化が大きいことによる。解除姿勢の先端部341が凹部325に入り込んでいる深さが小さいほど、規制部材330の摺動に伴って凹部325から離脱した先端部341が段部324の側面326に押し付けられる力は弱い。一方、先端部341が次の凹部325を通過する際には、その突出長の変化が小さい。したがって、解除レバー350の揺動範囲が広いほど、規制部材330の摺動は滑らかさが向上する反面、先端部341が凹部325を通過する際のクリック感が弱い。こうして、制限部材370の固定位置の高さが調節されることにより、解除レバー350の揺動範囲の広狭に応じて脚部342の先端部341の突出長が増減するので、規制部材330の摺動の滑らかさとクリック感の強度とが相補的に調節される。
[実施形態の利点]
本発明の実施形態による給紙カセット11aでは規制部材330がロック部材340と解除レバー350とを含む。ロック部材340はロック姿勢と解除姿勢とに変位可能である。ロック姿勢では各脚部342が給紙カセット11aの本体320の段部324に向かって先端部341を突出させ、段部324の凹部325に強く係合させる。これにより、規制部材330の手動による摺動が阻止される。解除姿勢では先端部341の突出長がロック姿勢よりも小さいので、段部324の凹部325との係合強度が低い。これにより、規制部材330の手動による摺動に伴って先端部341は凹部325から容易に離脱可能である。ロック部材340は特にコイルバネ343の復元力FRにより、脚部342を解除姿勢からロック姿勢へ変位させる。解除レバー350は、上端352がユーザーから受ける力に応じて揺動軸354のまわりに揺動し、その力を下端353からロック部材340の各脚部342の基端部344に作用させる。これにより解除レバー350は、各脚部342をロック姿勢から解除姿勢へ変位させる。
解除姿勢における脚部342の先端部341はコイルバネ343の復元力FRにより、凹部325に面している場合にはその凹部325の中に入り込み、凹部325から逸れている場合には段部324の側面326に、規制部材330の手動による摺動を妨げない強さで押し付けられる。したがって、ユーザーが解除レバー350の上端352を押して規制部材330を摺動させる間、そのユーザーの手には、先端部341が段部324の側面326から受ける摩擦が手応えとして伝わる。さらに、先端部341が凹部325を通過する際に先端部341が段部324の側面326から受ける摩擦の変化がクリック感として、先端部341による凹部325の通過をユーザーの手に感知させる。こうして、規制部材のロック機構とクリック感生成機構とが1つの構成340に統合されるので、この給紙カセット11aは部品点数の削減と構造の簡単化とが実現可能である。
[変形例]
(A)図1の示す画像形成装置100はMFPである。本発明の実施形態による規制部材330を搭載した給紙カセットはその他に、プリンター、コピー機、ファクシミリ機等の単機能の画像形成装置、スキャナー等の画像読取装置が備えたADF、フィニッシャー、自動区分け機等のシート搬送機能を持つ装置のいずれにおいても利用可能である。たとえば、図1の(b)が示す給紙トレイ111に、規制部材330と同様な規制部材が搭載され、原稿DC0の束の整合に利用されてもよい。
(B)図3の(b)では、ロック部材340が脚部342の先端部341を水平方向に突出させ、給紙カセット11aの本体320の底面に設けられた段部324に係合させる。その他に、ロック部材が先端部を下方向に突出させてカセット本体の底面、特に規制部材の軌道面に係合させてもよい。規制部材の軌道はまた、給紙方向に対して垂直な方向におけるカセット本体の端に位置する内側面に設けられてもよく、それらの内側面にロック部材が先端部を係合させてもよい。給紙カセットに代えて給紙トレイまたは原稿トレイに規制部材が設置される場合も同様である。すなわち、ロック部材は脚部の先端部を、水平方向に突出させてトレイ本体の上面に設けられた段部の側面に係合させても、下方向に突出させてトレイ本体の上面、特に規制部材の軌道面に係合させてもよい。
(C)図4の(b)の示す付勢部材343はコイルバネである。付勢部材はその他に、板バネ等の形態の異なるバネであっても、エラストマー等の高弾性部材であってもよい。
(D)図4の(b)の示す制限部材370は、縦断面が「コ」の字形である筒状部材である。制限部材はその他に、一対の分離した板状部材、棒状部材、ネジ等、解除レバー350の揺動に伴う下端353の軌道を遮ることによりその変位範囲を、少なくとも片側からでも制限可能であれば、どのような形状であってもよい。制限部材は、解除レバー350の下端353とは別に、またはそれに加えて、上端352等の他の部位の軌道を遮るように配置されてもよい。制限部材はまた、台部331またはカバー360と一体化されていてもよい。すなわち、台部331またはカバー360の表面のうち解除レバー350の下端353等に対向する部分が、その下端353等の軌道を遮ることによりその変位範囲を制限するように構成されてもよい。
解除レバー350に対する制限部材370に代えて、またはそれに加えて、ロック部材340に対する制限部材が設置されてもよい。この制限部材は、ロック部材340の脚部342の揺動に伴うそのいずれかの部位の軌道を遮ることにより、その変位範囲を制限する。この変位範囲の広狭に応じて解除姿勢における脚部342の先端部341の突出長が増減するので、規制部材330の摺動の滑らかさとクリック感の強度とが相補的に調節される。好ましくは、ロック部材340と制限部材との接触部位では、ロック部材340と制限部材との少なくともいずれかが弾性部材を含む。この弾性部材は、脚部342の先端部341が給紙カセット11aの段部324の凹部325から離脱してその段部324の側面に押し返された際、その先端部341の突出長の変化を吸収する。これにより、台部331が段部324の側面から過大な摩擦力を受けることなく滑らかに摺動可能である。
(E)図6の(b)では、ロック部材340の脚部342の先端部341の縁346がテーパー形状に切り欠かれている。これらの縁はその他に、丸められてもよい。また、ロック部材の先端部に代えて、またはそれと共に、規制部材の摺動方向における凹部の縁がテーパー形状に切り欠かれ、または丸められてもよい。いずれの場合も、凹部の奥行方向においてテーパー形状に切り欠かれるべき、または丸められるべき縁のサイズは、解除姿勢においてロック部材の先端部が凹部に入り込んでいる深さ以上であればよい。テーパー加工または丸め加工とは別に、ロック部材の先端部または凹部の少なくとも一方の縁がエラストマー等の弾性部材で形成されてもよい。
(F)図7では、接触面347がロック部材340の脚部342の基端部344に設けられ、突起355が解除レバー350の下端353に設けられている。逆に、接触面が解除レバーの下端に設けられ、突起がロック部材の基端部に設けられてもよい。また、接触面はY字形状の横断面以外に、U字形状の横断面等、ロック部材の基端部と解除レバーの下端との一方の軌道と斜めに交わってその一方と離間可能に接触する傾斜面を含むものであればよい。すなわち、ロック部材の基端部と解除レバーの下端との一方が他方をその傾斜面の上で摺動させることにより、他方の軌道に対して垂直方向に移動可能であればよい。
(G)図8の(a)の示す解除レバー350は、規制部材330が摺動すべき方向の力を上端352がユーザーから受けている間、その方向へ揺動範囲の限界まで倒れてロック部材340の脚部342を解除姿勢に変位させると共に、その力を台部331へ伝えて摺動させる。解除レバーはその他に、台部と共にクリップを構成し、ユーザーに摘ままれている間、ロック部材を解除姿勢に変位させる仕組みであってもよい。この場合、そのクリップを摘まんだ手をユーザーが移動させると、その動きに合わせて規制部材が摺動する。
(H)図9の(a)−(c)が示す制限部材370はその固定位置の高さを変えることにより、解除レバー350との接触点371、372から解除レバー350の揺動軸354までの距離を調節可能にする。制限部材はその他に、たとえば図9の示す前後壁371、372の間隔を変えることにより、解除レバーとの接触点から解除レバーの揺動範囲の中心までの距離を調節可能にしてもよい。
本発明はシートの給紙容器に関し、上記のとおり、規制部材の備えたロック部材に解除姿勢においてその先端部を容器の本体の表面に接触させる。このように、本発明は明らかに産業上利用可能である。
100 MFP
11a 給紙カセット
12P ピックアップローラー
12S ピックアップローラーの回転軸
310 給紙側面
320 給紙カセットの本体
321 載置面
322 溝
323 規制部材の軌道
330 規制部材
331 規制部材の台部
332 規制板
333 台部の穴
334 台部の開口部
340 ロック部材
341 ロック部材の先端部
342 ロック部材の脚部
343 付勢部材
344 ロック部材の基端部
345 脚部の貫通穴
346 先端部の縁
347 基端部の接触面
350 解除レバー
352 解除レバーの上端
353 解除レバーの下端
354 解除レバーの揺動軸
355 解除レバーの突起
360 カバー
361 ネジ
365 ロック部材の揺動軸
370 制限部材

Claims (12)

  1. 機械へ給紙されるべきシートが収容される容器であって、
    前記シートが積載される載置面を含む本体と、
    前記載置面に積載されたシートの給紙方向における後端を位置決めする規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材は、
    給紙方向に手動で摺動可能であるように前記本体の表面に支持された台部と、
    前記台部から前記本体の表面に向かって突出する先端部を含み、前記台部により変位可能に支持され、当該変位により前記先端部の突出長を増減させるロック部材と、
    前記台部により揺動可能に支持され、自身の揺動軸を支点とし、ユーザーから力を受ける力点と、前記ロック部材の基端部に接触する作用点とを含み、前記力点がユーザーから受ける力に応じて前記支点のまわりに揺動し、当該力を前記作用点から前記ロック部材の基端部に作用させて前記ロック部材を変位させる解除レバーと、
    前記解除レバーの揺動範囲を制限する制限部材と、
    を有し、
    前記本体は表面の給紙方向における所定位置に、前記ロック部材の先端部が係合可能な凹部を含み、
    前記ロック部材は、前記先端部が前記本体の凹部と前記台部の摺動を阻止する強さで係合するように前記先端部の突出長が設計されたロック姿勢と、前記解除レバーが前記揺動範囲の限界まで揺動したことに伴って前記先端部の突出長をロック姿勢での値よりも減少させた解除姿勢とに変位可能であり、
    解除姿勢における前記先端部の突出長は、前記先端部が前記本体の表面と前記台部の摺動を妨げない程度に接触し、かつ、当該摺動に伴って前記先端部が前記本体の凹部を通過する際に前記本体の表面から受ける摩擦の変化が、前記台部を摺動させるユーザーの手に感知されるように設計されており、
    前記ロック部材は、前記台部に支持された揺動軸のまわりを揺動することにより、ロック姿勢と解除姿勢との一方から他方へ変位し、
    前記本体の表面は、前記規制部材の軌道の脇を給紙方向に伸びる段部を更に含み、
    前記本体の凹部は、前記規制部材の軌道に面した前記段部の側面に形成され、
    前記ロック部材の揺動軸は給紙方向に対して平行であり、前記ロック部材の揺動に伴って前記先端部が前記台部から前記段部の側面への突出長を変化させる
    ことを特徴とする給紙容器。
  2. 前記規制部材は、前記台部に支持され、前記ロック部材に揺動方向の力を加える付勢部材を更に有し、
    前記ロック部材は、前記付勢部材から受ける力の向きに揺動することにより解除姿勢からロック姿勢へ変位する
    ことを特徴とする請求項に記載の給紙容器。
  3. 前記解除レバーの揺動軸は給紙方向に対して垂直であり、前記力点がユーザーから給紙方向に力を受けると、前記解除レバーが前記ロック部材をロック姿勢から解除姿勢へ揺動させると同時に、前記規制部材の台部が当該力の向きに摺動することを特徴とする請求項1または2に記載の給紙容器。
  4. 前記ロック部材の揺動に伴う前記基端部の移動方向に対し、前記解除レバーの揺動に伴う前記作用点の移動方向が垂直であることを特徴とする請求項1から請求項3までのいずれかに記載の給紙容器。
  5. 前記ロック部材の基端部と前記解除レバーの作用点との一方は、他方の軌道と斜めに交わって他方と離間可能に接触する傾斜面を含み、当該傾斜面の上を他方が摺動することにより、他方の軌道に対して垂直方向に移動することを特徴とする請求項に記載の給紙容器。
  6. 機械へ給紙されるべきシートが収容される容器であって、
    前記シートが積載される載置面を含む本体と、
    前記載置面に積載されたシートの給紙方向における後端を位置決めする規制部材と、
    を備え、
    前記規制部材は、
    給紙方向に手動で摺動可能であるように前記本体の表面に支持された台部と、
    前記台部から前記本体の表面に向かって突出する先端部を含み、前記台部により変位可能に支持され、当該変位により前記先端部の突出長を増減させるロック部材と、
    前記台部により揺動可能に支持され、自身の揺動軸を支点とし、ユーザーから力を受ける力点と、前記ロック部材の基端部に接触する作用点とを含み、前記力点がユーザーから受ける力に応じて前記支点のまわりに揺動し、当該力を前記作用点から前記ロック部材の基端部に作用させて前記ロック部材を変位させる解除レバーと、
    前記解除レバーの揺動範囲を制限する制限部材と、
    を有し、
    前記本体は表面の給紙方向における所定位置に、前記ロック部材の先端部が係合可能な凹部を含み、
    前記ロック部材は、前記先端部が前記本体の凹部と前記台部の摺動を阻止する強さで係合するように前記先端部の突出長が設計されたロック姿勢と、前記解除レバーが前記揺動範囲の限界まで揺動したことに伴って前記先端部の突出長をロック姿勢での値よりも減少させた解除姿勢とに変位可能であり、
    解除姿勢における前記先端部の突出長は、前記先端部が前記本体の表面と前記台部の摺動を妨げない程度に接触し、かつ、当該摺動に伴って前記先端部が前記本体の凹部を通過する際に前記本体の表面から受ける摩擦の変化が、前記台部を摺動させるユーザーの手に感知されるように設計されており、
    前記制限部材が制限する前記解除レバーの揺動範囲の限界を移動させることにより、解除姿勢における前記ロック部材の先端部の突出長が調節可能であることを特徴とする給紙容器。
  7. 前記制限部材は、前記解除レバーとの接触点から前記解除レバーの揺動軸までの距離、または前記解除レバーの揺動範囲の中心までの距離が調節可能であることを特徴とする請求項に記載の給紙容器。
  8. 前記本体の凹部と前記ロック部材の先端部との一方または両方が、テーパー形状に切り欠かれ、または丸められた縁を含むことを特徴とする請求項1から請求項までのいずれかに記載の給紙容器。
  9. 前記ロック部材の先端部の突出方向において前記縁の長さが、解除姿勢における前記ロック部材の先端部のうち前記本体の凹部に入り込んでいる部分の長さ以上であることを特徴とする請求項に記載の給紙容器。
  10. 請求項1から請求項までのいずれかに記載の給紙容器と、
    前記給紙容器に収容されたシートを搬送する搬送部と、
    を備えたシート搬送装置。
  11. 請求項10に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置が搬送しているシートから画像を読み取る読取部と、
    を備えた画像読取装置。
  12. 請求項10に記載のシート搬送装置と、
    前記シート搬送装置が搬送しているシートに画像を印刷する印刷部と、
    を備えた画像形成装置。
JP2016172464A 2016-09-05 2016-09-05 給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置 Active JP6717129B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172464A JP6717129B2 (ja) 2016-09-05 2016-09-05 給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016172464A JP6717129B2 (ja) 2016-09-05 2016-09-05 給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018039581A JP2018039581A (ja) 2018-03-15
JP6717129B2 true JP6717129B2 (ja) 2020-07-01

Family

ID=61625112

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016172464A Active JP6717129B2 (ja) 2016-09-05 2016-09-05 給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6717129B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4590356B2 (ja) * 2006-01-26 2010-12-01 キヤノン株式会社 シート給送装置及び画像形成装置
JP4977630B2 (ja) * 2007-01-30 2012-07-18 株式会社リコー 画像形成装置
JP2010168164A (ja) * 2009-01-22 2010-08-05 Fuji Xerox Co Ltd 給紙カセット

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018039581A (ja) 2018-03-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4361460B2 (ja) 画像形成装置及び媒体供給機構
US7527258B2 (en) Paper feed tray and image forming apparatus including the same
US8387971B2 (en) Media-loaded device and image forming apparatus
JP6147129B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP2008105856A (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6347181B2 (ja) シート載置装置および画像形成装置
JP2020183294A (ja) シート収納装置及び画像形成装置
JP5823454B2 (ja) 給紙装置および画像形成装置
JP2009116182A (ja) 画像形成装置
JP4185747B2 (ja) シート排出装置及び該装置を備えた画像形成装置
EP3549777B1 (en) Sheet loading device and image forming apparatus incorporating the sheet loading device
JP2018138487A (ja) シート積載装置、給送装置及び画像形成装置
JP2006243067A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP6717129B2 (ja) 給紙容器、およびそれを備えたシート搬送、画像読取、画像形成の各装置
US10647532B2 (en) Sheet storing cassette and image forming apparatus therewith
JP2018154433A (ja) 給紙装置、およびそれを備えたシート搬送装置と画像形成装置
JP4773984B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP7098407B2 (ja) シート収容装置、及び、画像形成装置
JP2006157279A (ja) 原稿読取装置及びそれを備えた画像形成装置
JP2022075711A (ja) 画像形成装置
JP2006315828A (ja) シート分離搬送機構及びそれを備えたシート搬送装置
JP6319978B2 (ja) シート給送装置及び画像形成装置
JP6670343B2 (ja) 給紙装置、給紙装置を備える画像読取装置、および画像読取装置を備える画像形成装置
US10757279B2 (en) Sheet stacker and image forming apparatus
JP2007217156A (ja) シート排出機構及びそれを備えた画像形成装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190521

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200312

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200317

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200415

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200512

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6717129

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150