JP6717021B2 - Pmセンサ - Google Patents

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Description

本開示は、排気ガス中に含まれる粒子状物質を検出するPMセンサに関する。
従来、内燃機関の排気系に設けられ、内燃機関から排出される排気ガス中の粒子状物質(Particulate Matter:PM)を検出するセンサとして、静電容量型PMセンサが知られている。静電容量型PMセンサは、対向配置された一対の電極の間にフィルタ部材を配置し、フィルタ部材に堆積するPMによって電極間の静電容量値が変化することを利用してPM量を測定している(例えば、特許文献1を参照)。
図8A及び図8Bは、従来の積層タイプの静電容量型PMセンサのセンサ部を示す模式的な斜視図である。センサ部70は、複数のフィルタ層71と、複数枚の第1及び第2電極板72、73とを備えている。
フィルタ層71は、例えば多孔質セラミックスの隔壁で区画された格子状の排気流路をなす複数のセルの上流側と下流側とを交互に目封止し、これらセルを一方向に並べて配置した直方体状に形成されている。なお、以下の説明では、下流側を目封止されたセルをセルC1とし、上流側を目封止されたセルをセルC2とする。また、セル流路方向をセンサ部70の長さ方向(図8A中の矢印L)とし、セルが並べられた方向をセンサ部70の幅方向(図8A中の矢印W)とし、センサ部70の長さ方向及び幅方向と直交する方向をセンサ部70の厚さ方向とする。
セルC1及びセルC2の長手方向すなわち流路方向は、センサ部70が収容されるケース部材の長手方向と一致している。図8Bに示す点線矢印のように、セルC1の手前方向から流入した排気ガスが、隔壁を通じてセルC1からセルC2に流れ込むと、セルC1の隔壁表面や多孔質セラミックスの孔(細孔)に排気ガスに含まれるPMが捕集される。
第1及び第2電極板72、73は、例えば平板状の導電性部材であり、第1及び第2電極板72、73は、フィルタ層71を厚さ方向に挟んで交互に積層される。第1電極板72と第2電極板73とが対向配置され、第1電極板72と第2電極板73との間にフィルタ層71が挟持されることで、コンデンサが形成される。このように、コンデンサが形成されることにより、電極表面積が好適に確保され、検出可能な静電容量が高められる。
特開2016−8861号公報
上記したように、特許文献1に開示されたような積層タイプの静電容量型PMセンサでは、電極間のフィルタ部材の隔壁表面や細孔内に堆積するPMによる電極間の静電容量値の変化を利用してPM量を測定している。PM量の測定精度を向上させるという観点からすれば、各セルにおいて、PMが電極板とほぼ平行に一様な厚さで堆積することが望ましい。
本開示の目的は、PMの測定精度を向上させたPMセンサを提供することである。
本開示のPMセンサは、多孔質性隔壁で区画されて排気ガス中の粒子状物質を捕集する複数のセルを有し、前記複数のセルの少なくとも一部の端部が目封止されているフィルタ部材と、前記フィルタ部材を挟んで対向配置された少なくとも一対の電極板とからなるPMセンサにおいて、前記少なくとも一対の電極板は、前記排気ガスを該少なくとも一対の電極板に垂直な方向へ通過させる穴、又はスリットを有し、前記フィルタ部材は、前記排気ガスが前記少なくとも一対の電極板に平行な方向よりも前記少なくとも一対の電極板に垂直な方向において流れやすくなるよう形成されており、前記少なくとも一対の電極板に垂直な方向において隣り合うセル間の前記フィルタ部材の厚さは、前記少なくとも一対の電極板に平行な方向において隣り合うセル間の前記フィルタ部材の厚さよりも薄い。
本開示によれば、PMセンサのPM測定精度を向上させることができる。
ディーゼルエンジンの排気系を例示した図 PMセンサの構成を例示した部分断面図 センサ部の模式的な斜視図 センサ部の長さ方向に沿った断面図 穴部の位置及び形状について例示した図 センサ部の幅方向に沿った拡大断面図 本実施の形態のPMセンサによる効果を説明するための図 従来のセンサ部の模式的な斜視図 従来のセンサ部の模式的な分解斜視図
以下、本開示の実施の形態に係るPMセンサについて、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、ディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」と記載する)の排気系を例示した図である。排気管110には、排気上流側から順に、酸化触媒210、DPF(Diesel particulate filter:ディーゼル微粒子捕集フィルタ)220、NOx浄化触媒230等が設けられている。PMセンサ10は、例えば、DPF220よりも上流側の排気管110、又は、DPF220よりも下流側の排気管110に設けられる。図1においては、DPF220の上流側と下流側の両方にPMセンサ10が設けられているが、本開示では、いずれか片方だけに設けられていてもよい。
図2は、PMセンサ10の構成を例示した部分断面図である。PMセンサ10は、排気管110内に挿入されたケース部材11と、ケース部材11を排気管110に取り付ける台座部20と、ケース部材11に収容されたセンサ部30とを備える。
ケース部材11は、有底円筒状の内側ケース部11Aと、内側ケース部11Aの円筒外周面を囲む円筒状の外側ケース部11Bとを備えている。内側ケース部11Aは、先端側が外側ケース部11Bよりも突出するように、その軸方向長さが外側ケース部11Bよりも長く形成されている。内側ケース部11Aの軸方向長さは、内側ケース部11Aの底部が排気管110の軸中心CL近傍まで突出するように、排気管110の半径とほぼ同一の長さとされている。また、本実施形態では内側ケース部11A及び外側ケース部11Bの軸方向に垂直な断面の形状は円形状であるが、内側ケース部11A及び外側ケース部11Bの軸方向に垂直な断面の形状は、排気管110の流路方向(図2における左右方向)を長軸とする楕円形状や、排気管110の流路方向に頂点を有するひし形形状、多角形形状等、様々な形状とすることができる。なお、以下の説明では、ケース部材11の排気管110の軸中心CLに近い端部を先端側、その反対側を基端側と称する。
内側ケース部11Aの基端側の筒壁部には、周方向に間隔を隔てて配置された複数の通過口14が設けられている。この通過口14は、内側ケース部11Aの外周面と外側ケース部11Bの内周面とで区画された流路15内の排気ガスを内側ケース部11A内に通過させる。流路15の上流端には、内側ケース部11Aの先端側筒壁部と外側ケース部11Bの先端部により区画された円環状の導入口12が設けられている。これにより、排気管110を流れる排気ガスは、外側ケース部11Bよりも突出した内側ケース部11Aの筒壁面に当たり、排気管110の軸中心CL近傍に配置された導入口12から流路15内に円滑に取り込まれる。流路15内を流れる排気ガスは、通過口14から内側ケース部11Aに取り込まれ、センサ部30を通過する。
内側ケース部11Aの先端側の底部には、内側ケース部11A内の排気ガスを排気管110内に導出する導出口13が設けられている。センサ部30を通過した排気ガスは、排気管110の軸中心CL近傍に配置された導出口13から排気管110内に円滑に導出される。
さらに、導入口12の開口面積S12は、導出口13の開口面積S13よりも小さく形成されている。こうすることで、導入口12付近の排気流速V12が導出口13付近の排気流速V13よりも遅くなり、導入口12側の圧力P12は導出口13側の圧力P13よりも高くなる。これにより、導入口12からはケース部材11内に排気ガスが円滑に取り込まれると共に、導出口13からはケース部材11内の排気ガスが排気管110内に円滑に導出される。
このように、導入口12と導出口13とを、排気管110内で排気流速が最も速くなる軸中心CL近傍に配置すると共に、導入口12の開口面積S12を、導出口13の開口面積S13よりも小さく形成したことで、センサ部30を通過する排気流量を効果的に高めることが可能となる。
台座部20は、雄ネジ部21と、ナット部22とを備えている。雄ネジ部21はケース部材11の基端部に設けられており、ケース部材11の基端側開口部を閉塞する。この雄ネジ部21は、排気管110に形成されたボス部110Aの雌ネジ部と螺合される。雄ネジ部21がボス部110Aの雌ネジ部と螺合されることで、ケース部材11が排気管110に対して固定される。ナット部22は、例えば六角ナットであって、雄ネジ部21の上端部に設けられている。これら雄ネジ部21及びナット部22には、後述する第1及び第2電極板32、33に電力を供給するための導電線等を挿通させる貫通穴(不図示)が形成されている。なお、ケース部材11を排気管110に対して固定する方法については上述のネジ係合には限定されず、例えば、ケース部材11の基端側に排気管110の外形に沿った形状のフランジを形成し、該フランジを排気管110の外周面にボルト等を用いて固定することによってケース部材11を排気管110に対して固定するようにしても良い。
次に、センサ部30の詳細構成について説明する。図3はセンサ部30の模式的な斜視図である。また、図4はセンサ部30の長さ方向に沿った断面図である。図4の上下方向は、センサ部30の厚さ方向に対応している。
図3及び図4に示すように、センサ部30は、複数のセルC1及びC2を有するフィルタ層31と、複数枚の第1及び第2電極板32、33と、コントロールユニット40と、を備えている。
フィルタ層31は、例えば多孔質セラミックスの隔壁で区画された格子状の排気流路をなす複数のセルの上流側と下流側とを交互に目封止し、これらセルを一方向に並べて配置することにより直方体状に形成されている。なお、以下の説明では、下流側を目封止されたセルをセルC1とし、上流側を目封止されたセルをセルC2とする。また、セル流路方向をセンサ部30の長さ方向(図3中の矢印L)とし、セルが並べられた方向をセンサ部30の幅方向(図3中の矢印W)とし、センサ部30の長さ方向及び幅方向と直交する方向をセンサ部30の厚さ方向とする。
第1及び第2電極板32、33は、例えば平板状の導電性部材であり、第1及び第2電極板32、33は、フィルタ層31を厚さ方向に挟んで交互に積層される。第1電極板32と第2電極板33とが対向配置され、第1電極板32と第2電極板33との間にフィルタ層31が挟持されることで、セルC1全体によってコンデンサが形成される。このように、セルC1全体によってコンデンサが形成されることにより、電極表面積Sが好適に確保され、検出可能な静電容量が高められる。
複数のセルC1は、それぞれが多孔質セラミックスの隔壁で区画された格子状の排気流路をなすものであり、図8Bに例示した従来のPMセンサのセンサ部と同様に、セルC1の下流側端部は目封止されている。セルC1の長手方向すなわち流路方向は、センサ部30が収容される内側ケース部11Aの長手方向と一致しており、排気ガスが導入口12から導出口13に至る過程で、セルC1の隔壁表面や細孔に排気ガスに含まれるPMが捕集される。
第1及び第2電極板32、33は、例えば平板状の導電性部材であり、第1及び第2電極板32、33は、セルC1及びC2を厚さ方向に挟んで交互に積層される。第1電極板32と第2電極板33とを対向配置し、第1電極板32と第2電極板33との間にセルC1及びC2を挟持させることで、コンデンサを形成するように構成されている。
コントロールユニット40は、フィルタ再生制御部41と、PM量推定演算部42とを各機能要素として備えており、配線32A、33Aによって第1及び第2電極板32、33と接続されている。
フィルタ再生制御部41は、静電容量検出回路(不図示)によって検出される第1及び第2電極板32、33間の静電容量Cpに応じて電気ヒータ(不図示)に通電するフィルタ再生制御を実行する。電気ヒータは、例えば電熱線であって、通電により発熱してセルC1を加熱することで、セルC1内に堆積したPMを燃焼除去する、いわゆるフィルタ再生を実行する。
第1及び第2電極板32、33間の静電容量Cpは、第1及び第2電極板32、33間の媒体の誘電率をε、第1及び第2電極板32、33の表面積をS、第1及び第2電極板32、33間の距離をdとした場合、以下の数式1で表される。
Figure 0006717021
数式1において、第1及び第2電極板32、33の表面積Sは一定であり、セルC1に捕集されたPMによって誘電率ε及び距離dが変化すると、それに伴い静電容量Cpも変化する。第1及び第2電極板32、33間の静電容量Cpとフィルタ層31のPM堆積量との間にはほぼ比例関係が成立することが知られている。
セルC1に捕集されたPMの堆積量が上限値を超えると、第1及び第2電極板32、33間の静電容量CpとPM堆積量との比例関係が崩れ、第1及び第2電極板32、33間の静電容量Cpの推定精度が低下する。そこで、フィルタ再生制御部41は、第1及び第2電極板32、33の静電容量CpがPM上限堆積量を示す所定の静電容量上限閾値CpMAXに達すると、電気ヒータに通電するフィルタ再生制御を開始する。このフィルタ再生制御は、静電容量CpがPMの完全除去を示す所定の静電容量下限閾値Cpminに低下するまで継続される。
PM量推定演算部42は、再生インターバルT間(フィルタ再生制御終了から次のフィルタ再生制御開始まで)における静電容量変化量ΔCpに基づいて、エンジン100から排出される排気ガス中の総PM量mPMSUMを推定する。再生インターバルT間にフィルタ層31で捕集されるPM量mPMnは、静電容量変化量ΔCpに一次の係数βを乗算した以下の数式2で得られる。
Figure 0006717021
PM量推定演算部42は、数式2から算出される各再生インターバルT間のPM量mPMnを順次積算する以下の数式3に基づいて、エンジン100から排出される排気ガス中の総PM量mPMSUMをリアルタイムで演算する。
Figure 0006717021
なお、PM量の推定は、上記の手法に限られず、様々な手法を採用することができる。例えば、予め実験等により静電容量CpとPM量mPMとの関係を求めてマップを作成しておき、このマップを参照することで総PM量や瞬時のPM量を推定することができる。
なお、PM量の推定は、上記の手法に限られず、様々な手法を採用することができる。例えば、予め実験等により静電容量CpとPM量mPMとの関係を求めてマップを作成しておき、このマップを参照することで総PM量や瞬時のPM量を推定することができる。
なお、本実施の形態のPMセンサ10においては、フィルタ層31及び、第1及び第2電極板32、33は、例えば1つのセルC1から、排気ガスがセンサ部30の幅方向よりも、厚さ方向において流れやすくなるよう形成される。流れやすさは、多孔質媒体の浸透率の大小や、流路長の大小により変化する。なお、本実施の形態における、センサ部30の幅方向は、本開示における、第1及び第2電極板32、33に平行な方向に対応する。また、本実施の形態における、センサ部30の厚さ方向は、本開示における、第1及び第2電極板32、33に垂直な方向に対応する。
以下具体例を挙げて説明する。図4に示すように、第1及び第2電極板32及び33は、穴部Hを有する。この穴部Hは、図4に示すように、セルC1から、第1及び第2電極板32、33に垂直な方向に隣接するセルC2へ排気ガスが流れる際の流路となるように設けられた穴、又はスリットである。図4において、点線矢印Fは、セルC1に流入した排気ガスの流路を例示している。
上記したように、本実施の形態のPMセンサ10は、排気ガスが、センサ部30の幅方向よりも、厚さ方向において流れやすくなるように構成されている。その理由の1つが、図4に示す第1及び第2電極板32、33の穴部Hである。
図5は、穴部Hの位置及び形状について例示した図である。図5は、第1及び第2電極板32、33の平面図であって、図5の上下方向がセンサ部30の長さ方向に対応している。図5に示すように、第1及び第2電極板32、33には、穴部Hが設けられている。なお、図5においては、穴部Hとして、断面形状が円状の穴を例示しているが、本開示はこれに限定されるものではない。穴部Hの断面形状は、例えば楕円状、正方形状、長方形状、菱形状等、他の形状であってもよい。また、穴部Hは、直線状、任意の曲線状あるいは直線と曲線を組み合わせた形状のスリットであってもよい。また、図5においては、穴部Hは、セルC1、C2の幅に対応した位置に配置されている。しかしながら、本開示はこれに限定されず、穴部Hは第1及び第2電極板32、33一面に均一に設けられてもよい。
図6は、センサ部30の幅方向に沿った拡大断面図である。図6に示すように、1つのセルC1からセンサ部30の厚さ方向に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT1は、セルC1からセンサ部30の幅方向に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT2よりも小さくなるように構成される。このようなフィルタ層31の厚さが、本実施の形態のPMセンサ10において、排気ガスがセンサ部30の幅方向よりも厚さ方向において流れやすくなっている理由の2つ目である。
なお、セルC1からセンサ部30の厚さ方向に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT1は、図6に示すように、センサ部30の厚さ方向における、セルC1の内壁面から第1及び第2電極板32、33までのフィルタ層31の厚さと、第1及び第2電極板32、33からセルC2の内壁面までのフィルタ層31の厚さと、を合計したものに相当する。一方、セルC1からセンサ部30の幅方向に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT2は、セルC1の内壁面から、センサ部30の幅方向における、セルC1の内壁面から隣接するセルC2の内壁面までのフィルタ層31の厚さに相当する。
<効果等>
図7は、本実施の形態のPMセンサ10による効果を説明するための図である。図7は、1つのセル1及びその周囲の構造を含む、センサ部30の幅方向に沿った拡大断面図である。図7に示す矢印は、セルC1からの排気ガスの流れを例示したものである。図5及び図6に示すように、第1及び第2電極板32、33には穴部Hが設けられ、また1つのセルC1からセンサ部30の厚さ方向(第1及び第2電極板32、33に垂直な方向)に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT1の方が、セルC1からセンサ部30の幅方向(第1及び第2電極板32、33に平行な方向)に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT2よりも小さくなるように構成される。これらの2つの理由により、センサ部30の上流側からセルC1に流入した排気ガスの流入量は、図7に示すように、センサ部30の幅方向に隣接するセルC2への流入量よりも、センサ部30の厚さ方向に隣接するセルC2への流入量の方が多くなる。
排気ガスに含まれるPMは、排気ガスの流れに沿ってフィルタ層31の表面あるいは細孔に捕集される。このため、本実施の形態のPMセンサ10によれば、セルC1を構成するフィルタ層31の壁面(隔壁)(図7に示すW1〜W4)のうち、センサ部30の幅方向の壁面W3及びW4よりも、厚さ方向の壁面W1あるいはW2に、多くPMが捕集されることになる。
上述したように、第1及び第2電極板32、33間の媒体の誘電率εは、セルC1に捕集されたPMの量によって変化する。このため、第1及び第2電極板32、33間において、PMの量がセンサ部30の厚さ方向において均一である方が、誘電率εの変化も均一となり、第1及び第2電極板32、33間の静電容量Cpを精度よく測定する上では望ましい。本実施の形態のPMセンサ10によれば、セルC1を構成するフィルタ層31の壁面のうち、センサ部30の幅方向の壁面よりも、厚さ方向の壁面に、多くのPMが捕集されるため、捕集できるPMの量はセンサ部30の厚さ方向に均一となり、PMセンサ10のPM測定精度を向上させることができる。
<変形例>
上述した実施の形態では、排気ガス中のPMは、センサ部30のフィルタ層31に捕集されるとしていた。しかしながら、セルC1及びC2を構成するフィルタ層31の内壁面(隔壁面)にメンブレン層を設け、メンブレン層表面でPMを捕集するようにしてもよい。このような構成では、フィルタ層31の内部の細孔にまでPMが入り込むことがないため、センサ部30の厚さ方向のメンブレン層表面に、より均一にPMを捕集することができる。これにより、PMセンサ10のPM測定精度をより向上させることが期待できる。
また、上述した実施の形態では、センサ部30は、図3に示すように、複数のセル及び、第1及び第2電極板32、33が積層される構成としていた。しかしながら、図3に示すように複数層に積層されたセンサ部30において、全ての層において必ずしも電極板が設けられていなくてもよい。このような場合、例えばいくつかの層毎に電極板が設けられていてもよいし、あるいは、センサ部の最も外側の層にのみ一対の電極板が設けられていてもよい。このように電極板が全ての層に設けられていない場合でも、セルC1からセンサ部30の厚さ方向に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT1は、セルC1からセンサ部30の幅方向に隣接するセルC2までのフィルタ層31の厚さT2よりも小さくなるように構成されているので、上述した実施の形態と同様に、排気ガスはセルC1からセンサ部の厚さ方向(電極板に垂直な方向)に流れやすくなる。
また、例えば1対の第1電極板32及び第2電極板33によって1つのみのセルが挟まれた単層のPMセンサに対しても本開示は適用が可能である。単層のPMセンサの場合、セルC1の内壁面から第1及び第2電極板32、33までのフィルタ層31の厚さが、図6に示すフィルタ層31の厚さT1に対応する。
本開示は、排気ガス中のPMを精度よく測定することができるPMセンサとして有用である。
10 PMセンサ
11 ケース部材
11A 内側ケース部
11B 外側ケース部
12 導入口
13 導出口
14 通過口
15 流路
20 台座部
21 雄ネジ部
22 ナット部
30 センサ部
31 フィルタ層
32 第1電極板
33 第2電極板
32A,33A 配線
40 コントロールユニット
41 フィルタ再生制御部
42 PM量推定演算部
70 センサ部
71 フィルタ層
72 第1電極板
73 第2電極板
100 エンジン
110 排気管
110A ボス部
210 酸化触媒
220 DPF
230 NOx浄化触媒

Claims (3)

  1. 多孔質性隔壁で区画されて排気ガス中の粒子状物質を捕集する複数のセルを有し、前記複数のセルの少なくとも一部の端部が目封止されているフィルタ部材と、前記フィルタ部材を挟んで対向配置された少なくとも一対の電極板とからなるPMセンサにおいて、
    前記少なくとも一対の電極板は、前記排気ガスを該少なくとも一対の電極板に垂直な方向へ通過させる穴、又はスリットを有し、
    前記フィルタ部材は、前記排気ガスが前記少なくとも一対の電極板に平行な方向よりも前記少なくとも一対の電極板に垂直な方向において流れやすくなるよう形成されており、
    前記少なくとも一対の電極板に垂直な方向において隣り合うセル間の前記フィルタ部材の厚さは、前記少なくとも一対の電極板に平行な方向において隣り合うセル間の前記フィルタ部材の厚さよりも薄い、
    PMセンサ。
  2. 前記少なくとも一対の電極板のうち最も端にある電極板と、前記少なくとも一対の電極板に垂直な方向において前記最も端にある電極板と隣り合うセルとの間の前記フィルタ部材の厚さは、前記少なくとも一対の電極板に平行な方向において隣接するセル間の前記フィルタ部材の厚さよりも薄い、
    請求項1に記載のPMセンサ。
  3. 前記セルの隔壁面にメンブレン層を設けた、
    請求項1または2に記載のPMセンサ。
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