JP6705268B2 - センサ - Google Patents

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Description

本発明は、センサに関し、特に、排気ガス中に含まれる粒子状物質(以下、「PM」という。)を検出するPMセンサに関する。
従来、内燃機関の排気系に設けられ、内燃機関から排出される排気ガス中のPMを検出するセンサとして、静電容量型PMセンサが知られている。静電容量型PMセンサは、対向配置された一対の電極の間にフィルタ部材を配置し、前記フィルタ部材に堆積するPMによって電極間の静電容量値が変化することを利用してPM量を推定している(例えば、特許文献1を参照。)。
図6は、従来の積層タイプの静電容量型PMセンサのセンサ部の軸に垂直な方向の断面を示すものであり、センサ部60は、複数のフィルタ層61と、複数枚の第1及び第2電極板62、63とを備えている。フィルタ層61は、多孔質性隔壁で区画されて排気流路をなす複数のセルの上流側と下流側とを交互に目封止し、これらセルを一方向に並列に配置することによって直方体状に形成されている。排気ガスが下流側を目封止されたセルC1から上流側を目封止されたセルC2に流れ込むことで、セルC1の隔壁表面に排気ガスに含まれるPMが捕集される。各フィルタ層におけるセルの配置個数は同一であり、各フィルタ層の幅方向寸法は全て同一である。
第1及び第2電極板62、63は、平板状であり、長手方向及び幅方向の外形寸法はフィルタ層の長手方向及び幅方向の外形寸法と略同一に形成されている。第1及び第2電極板62、63は、フィルタ層を挟んで交互に積層される。すなわち、第1電極板62と第2電極板63とを対向配置し、第1電極板62と第2電極板63との間にフィルタ層61を挟持させることでコンデンサが形成される。このように、積層タイプのセンサ部60は、平板状の第1及び第2電極板62、63によりコンデンサを形成するようにしたことで、電極表面積Sを効果的に増大することが可能となり、検出可能な静電容量を増大させることができる。
特開2016−008861号公報
上述した従来の静電容量型PMセンサは、筒状のケース部材と、ケース部材内に収容されたセンサ部とを備えている。そして、ケース部材の軸方向に垂直な断面の形状は円形状であり、センサ部の軸方向に垂直な断面の形状は矩形状である。従来の積層タイプのセンサ部の場合、電極表面積Sを更に増大させようとすると、例えば、センサ部を収容している断面円形状のケース部材の径を大きくすることが考えられる。しかし、ケース部材は排気管内に配置されているため、ケース部材の径を大きくすると排気管の流路面積が狭まり、排気管の管路抵抗が増大してしまう。
本発明は、排気管の管路抵抗を増大させることなくPMセンサの静電容量を増大させることを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、複数のフィルタ層と、前記フィルタ層を挟持するように対向配置された複数対の電極板とからなるセンサ部と、筒状に形成されて内部に前記センサ部を収容するケース部材と、を有するセンサにおいて、前記複数対の電極板のうち、前記ケース部材の中心に近い位置に配置された前記電極板の幅寸法を、前記ケース部材の中心から離れた位置に配置された前記電極板の幅寸法よりも大きくしたことを特徴とする。
本発明によれば、排気管の管路抵抗を増大させることなく、静電容量を増大させることができる。
第一実施形態のPMセンサが適用された排気系を示す概略構成図 第一実施形態のPMセンサを模式的に示す部分断面図 (A)センサ部を模式的に示す斜視図(B)センサ部を模式的に示す分解斜視図 第一実施形態のセンサ部の軸方向断面図 第二実施形態のセンサ部の軸方向断面図 従来のセンサ部の軸に垂直な方向の断面図
[第一実施形態]
図1は、第一実施形態のPMセンサ10が適用されたディーゼルエンジン(以下、単に「エンジン」という。)100の排気系を示す概略構成図である。排気管110には、排気上流側から順に、酸化触媒210、DPF(ディーゼル・パーティキュレート・フィルタ)220、NO浄化触媒230等が設けられている。本実施形態のPMセンサ10は、例えば、DPF220よりも上流側の排気管110、又は、DPF220よりも下流側の排気管110に設けられる。
次に、図2に基づいて、第一実施形態に係るPMセンサ10の詳細構成について説明する。PMセンサ10は、排気管110内に挿入されたケース部材11と、ケース部材11を排気管110に取り付ける台座部20と、ケース部材11に収容されたセンサ部30と、コントロールユニット40(図3を参照)とを備える。
ケース部材11は、有底円筒状の内側ケース部11Aと、内側ケース部11Aの円筒外周面を囲む円筒状の外側ケース部11Bとを備えている。内側ケース部11Aは、先端側が外側ケース部11Bよりも突出するように、その軸方向長さが外側ケース11Bよりも長くなるよう形成されている。内側ケース部11Aの軸方向長さは、内側ケース部11Aの底部が排気管110の軸中心CL近傍まで突出するように、排気管110の半径と略同一の長さとされている。
また、本実施形態では内側ケース部11A及び外側ケース部11Bの軸方向に垂直な断面の形状は円形状であるが、内側ケース部11A及び外側ケース部11Bの軸方向に垂直な断面の形状は、排気管110の流路方向(図2における左右方向)を長軸とする楕円形状や、排気管110の流路方向に頂点を有するひし形形状、多角形形状等、様々な形状とすることができる。なお、以下の説明では、ケース部材11の底部側を先端側、底部側とは反対側を基端側とする。
内側ケース部11Aの底部には、内側ケース部11A内の排気ガスを排気管110内に導出する導出口13が設けられている。さらに、内側ケース部11Aの基端側の筒壁部には、周方向に間隔を隔てて配置された複数の通過口14が設けられている。この通過口14は、内側ケース部11Aの外周面と外側ケース部11Bの内周面とで区画された流路15内の排気ガスを内側ケース部11A内に通過させる。
流路15の上流端には、内側ケース部11Aの先端側筒壁部と外側ケース部11Bの先端部により区画された円環状の導入口12が設けられている。これにより、排気管110を流れる排気ガスは、外側ケース部11Bよりも突出した内側ケース部11Aの筒壁面に当たり、排気管110の軸中心CL近傍に配置された導入口12から流路15内に円滑に取り込まれる。
流路15内を流れる排気ガスは、通過口14から内側ケース部11Aに取り込まれ、センサ部30を通過した後に、排気管110の軸中心CL近傍に配置された導出口13から排気管110内に円滑に導出される。
さらに、導入口12の開口面積S12は、導出口13の開口面積S13よりも小さく形成されている。こうすることで、導入口12付近の排気流速V12が導出口13付近の排気流速V13よりも遅くなり、導入口12側の圧力P12は導出口13側の圧力P13よりも高くなる。これにより、導入口12からはケース部材11内に排気ガスが円滑に取り込まれると共に、導出口13からはケース部材11内の排気ガスが排気管110内に円滑に導出される。
このように、導入口12と導出口13とを、排気管110内で排気流速が最も速くなる軸中心CL近傍に配置すると共に、導入口12の開口面積S12を、導出口13の開口面積S13よりも小さく形成したことで、センサ部30を通過する排気流量を効果的に高めることが可能となる。
台座部20は、雄ネジ部21と、ナット部22とを備えている。雄ネジ部21はケース部材11の基端部に設けられており、ケース部材11の基端側開口部を閉塞する。この雄ネジ部21は、排気管110に形成されたボス部110Aの雌ネジ部と螺合される。雄ネジ部21がボス部110Aの雌ネジ部と螺合されることで、ケース部材11が排気管110に対して固定される。
ナット部22は、例えば六角ナットであって、雄ネジ部21の上端部に設けられている。これら雄ネジ部21及びナット部22には、後述する導電線等を挿通させる貫通穴(不図示)が形成されている。
なお、ケース部材11を排気管110に対して固定する方法については上述のネジ係合には限定されず、例えば、ケース部材11の基端側に排気管110の外形に沿った形状のフランジを形成し、該フランジを排気管110の外周面にボルト等を用いて固定することによってケース部材11を排気管110に対して固定するようにしても良い。
次に、図3に基づいて、センサ部30の詳細構成について説明する。センサ部30は、複数のフィルタ層31と、複数枚の第1及び第2電極板32、33と、コントロールユニット40と、第1及び第2電極板32、33とコントロールユニット40とを電気的に接続する導電線32A、33Aと、図示を省略した電気ヒータとを備えている。
フィルタ層31は、例えば多孔質セラミックスの隔壁で区画された格子状の排気流路をなす複数のセルの上流側と下流側とを交互に目封止し、これらセルを幅方向に並べて配置することによって直方体状に形成されている。セルC1、セルC2の長手方向は、内側ケース部11Aの長手方向と一致しており、排気ガスが下流側を目封止されたセルC1から上流側を目封止されたセルC2に流れ込むことで、セルC1の隔壁表面や細孔に排気ガスに含まれるPMが捕集される。
第1及び第2電極板32、33は、例えば平板状の導電性部材であり、第1及び第2電極板32、33は、フィルタ層を厚さ方向に挟んで交互に積層される。すなわち、第1電極板32と第2電極板33とを対向配置し、第1電極板32と第2電極板33との間にフィルタ層31を挟持させることでコンデンサを形成するようにしている。このように、平板状の第1及び第2電極板32、33によりコンデンサを形成するようにしたことで、電極表面積を効果的に確保することが可能となり、検出可能な静電容量を増大させることができる。
不図示の電気ヒータは、例えば電熱線であって、通電により発熱してセルC1を加熱することで、セルC1内に堆積したPMを燃焼除去する、いわゆるフィルタ再生を実行する。
コントロールユニット40は、フィルタ再生制御部41と、PM量推定演算部42とを各機能要素として備えている。
フィルタ再生制御部41は、静電容量検出回路(不図示)によって検出される各電極板32、33間の静電容量Cpに応じて電気ヒータに通電するフィルタ再生制御を実行する。
電極板32、33間の静電容量Cpは、電極板32、33間の媒体の誘電率をε、電極板32、33の表面積をS、電極板32、33間の距離をdとして以下の数式1で表される。
Figure 0006705268
数式1において、電極板32、33の表面積Sは一定であり、セルC1に捕集されたPMによって誘電率ε及び距離dが変化すると、それに伴い静電容量Cpも変化する。電極板32、33間の静電容量Cpとフィルタ部材31のPM堆積量との間には略比例関係が成立することが知られている。
セルC1に捕集されたPMの堆積量が上限値を超えると、電極板32、33間の静電容量CpとPM堆積量との比例関係が崩れ、電極板32、33間の静電容量Cpの推定精度が低下する。そこで、フィルタ再生制御部41は、電極板32、33の静電容量CpがPM上限堆積量を示す所定の静電容量上限閾値CpMAXに達すると、電気ヒータに通電するフィルタ再生制御を開始する。このフィルタ再生制御は、静電容量CpがPMの完全除去を示す所定の静電容量下限閾値Cpminに低下するまで継続される。
PM量推定演算部42は、再生インターバルT間(フィルタ再生制御終了から次のフィルタ再生制御開始まで)における静電容量変化量ΔCpに基づいて、エンジン100から排出される排気ガス中の総PM量mPMSUMを推定する。再生インターバルT間にフィルタ部材31で捕集されるPM量mPMnは、静電容量変化量ΔCpに一次の係数βを乗算した以下の数式2で得られる。
Figure 0006705268
PM量推定演算部42は、数式2から算出される各再生インターバルT間のPM量mPMnを順次積算する以下の数式3に基づいて、エンジン100から排出される排気ガス中の総PM量mPMSUMをリアルタイムに演算する。
Figure 0006705268
なお、PM量の推定は、上記の手法に限られず、様々な手法を採用することができる。例えば、予め実験等により静電容量CpとPM量mPMとの関係を求めてマップを作成しておき、このマップを参照することで総PM量や瞬時のPM量を推定することもできる。
次に、本実施形態に係るセンサ部30の詳細について説明する。
まず、従来のセンサ部60について簡単に説明する。従来のセンサ部は、図6に示すように、軸方向に垂直な断面の形状が矩形形状である。内側ケース部11A内部の軸方向に垂直な断面の形状は円形状であるため、内側ケース部11Aの内壁とセンサ部60との間には、大きな隙間が存在する。当該隙間にはクッション部材が配置される。
ここで、静電容量CpとPMセンサ10の精度について簡単に説明する。数式1から理解できるように、電極板62、63間の静電容量Cpは、電極板62、63の表面積Sと比例関係にあるため、電極板62、63の表面積Sを大きくすれば、静電容量Cpを大きくすることができる。
すなわち、捕集されたPMにより誘電率ε、及び距離dが変化した場合の静電容量Cpの変化がより大きくなる。そのため、PMセンサの分解能を向上させることができ、PMセンサの精度を向上させることができる。
従来のセンサ部60において、電極板62、63の表面積Sを大きく確保しようとすると、内側ケース部11Aの内部空間を広げるために内側ケース部11A及び外側ケース部11Bの外径を大きくしたり、内側ケース部11Aの軸方向長さを長くすることが考えられるが、いずれの場合にも、排気管の流路面積が狭まって排気管の管路抵抗が増大してしまうため、望ましくない。
これに対して、本発明のセンサ部30は、図4に示すように、電極板32、33のうち、内側ケース部11Aの中心に近い位置に配置された電極板32b、33bの幅寸法を、内側ケース部11Aの中心から離れた位置に配置された電極板32aの幅寸法よりも大きくしている。また、電極板32aと電極板33bに挟持されるフィルタ層31bの幅寸法は、電極板32aの幅寸法と同一にしている。
こうすることで、センサ部30の幅方向両端部と、内側ケース部11Aの内壁との隙間を埋めるようにセルを配置することができ、内側ケース部11Aの内部空間を広げることなく、電極板32、33の表面積Sを大きくすることができる。したがって、排気管の管路抵抗を増大させること無く静電容量Cpを大きくすることができ、PMセンサの精度を向上させることができる。
更に、本発明のセンサ部30は、図4に示すように、電極板32aよりも内側ケース部11Aの中心から離れた位置に、電極板32aよりも幅寸法の小さい電極板33aを配置している。電極板33aと電極板32aに挟持されるフィルタ層31aの幅寸法は、電極板33aの幅寸法と同一とされている。
こうすることで、センサ部30の厚さ方向(図4における上下方向)両端部と、内側ケース部11Aの内壁との隙間を埋めるようにセルを配置することができ、内側ケース部11Aの内部空間を広げることなく、更に電極32、33の表面積Sを大きくすることができる。したがって、排気管の管路抵抗を増大させること無く更に静電容量Cpを大きくすることができ、PMセンサの精度を更に向上させることができる。
また、図4に示すように、軸方向断面におけるセンサ部30の外形形状は階段状になっており、センサ部30と内側ケース部11Aの内壁との隙間は、隙間が大きい部分と隙間が小さい部分が円周上に交互に現れている。
こうすることで、センサ部30と内側ケース部11Aの内壁との隙間にクッション部材が配置された場合に、センサ部30がクッション部材に対して円周方向に回転してしまうことを防止することができる。
ここで、センサ部30の製造方法について説明する。最初に、フィルタ層31a、31b、31c、電極板32a,32b,33a,33bを準備する。次に、電極板32bの両面に、電極板32bと同一の軸方向寸法及び幅寸法を有するフィルタ層31c、31cを接着等により固定する。
続いて、フィルタ層31c、31cの外側面に、電極板32bと同一の軸方向寸法及び幅寸法を有する電極板33b、33bを固定する。続いて、電極板33b、33bの外側面の幅方向における中央部に、フィルタ層31cよりも幅寸法の小さいフィルタ層31b、31bを固定する。続いて、フィルタ層31b、31bの外側面に、フィルタ層31bと同一の軸方向寸法及び幅寸法を有する電極板32a、32aを固定する。
続いて、電極板32a、32aの外側面の幅方向における中央部に、フィルタ層31bよりも幅寸法の小さいフィルタ層31a、31aを固定する。続いて、フィルタ層31a、31aの外側面に、フィルタ層31aと同一の軸方向寸法及び幅寸法を有する電極板33a、33aを固定する。最後に、両電極板33a、33aをプレスにより挟んで保持し、接着剤を乾燥させてセンサ部30を得る。
センサ部30の製造方法は上記に限定されず、予め一部のフィルタ層と電極板を接着等により固定した状態のサブアッセンブリを準備しておき、それらを互いに固定することでセンサ部30を製造するようにしても良い。
また、例えば完成後の厚さ及び最大幅寸法を有する軸方向に垂直な断面が矩形形状のセンサ部中間部材を形成し、切削加工やバレル加工等により四隅を内側ケース部11Aに収容できる寸法に削ることでセンサ部30を得ても良いし、完成後の厚さ及び完成後の最大幅寸法よりも長い幅寸法を有する軸方向に垂直な断面が矩形形状のセンサ部中間部材を形成し、幅寸法が完成後の最大幅寸法となるように切断し、四隅を内側ケース部11Aに収容できる寸法に削ることでセンサ部30を得ても良い。
本実施形態のPMセンサ10は、センサ部30を構成する電極板32、33のうち、内側ケース部11Aの中心に近い位置に配置された電極板32b、33bの幅寸法を、内側ケース部11Aの中心から離れた位置に配置された電極板32aの幅寸法よりも大きくしている。したがって、このPMセンサ10によれば、排気管の管路抵抗を増大させること無くセンサの精度を向上させることができる。
なお、図4に示す例では、フィルタ層におけるセルの幅方向の個数を最大で7、最小で3とし、フィルタ層の層数を6としたが、フィルタ層におけるセルの幅方向の個数やフィルタ層の層数についてはこれに限定されるものではない。また、セルの軸方向に垂直な断面の寸法を小さくすれば、各セル単体におけるPMの捕集能力は低下するが、内側ケース部11Aの内壁との隙間を更に埋めるようにセンサ部30を配置することができ、静電容量をさらに増加させることができる。さらに、電極板32、33を薄板状のものにすれば、層数を増やすことができ、静電容量をさらに増加させることができる。
[第二実施形態]
次に、図5に基づいて、第二実施形態に係るセンサ部50の詳細について説明する。第一実施形態のセンサ部30の軸方向に垂直な断面における外形形状が階段状であったのに対して、第二実施形態のセンサ部50は、軸方向に垂直な断面における外形形状のうち、幅方向両端部の形状が、内側ケース部11Aの内壁に沿った形状とされている。他の構成要素については第一実施形態と同一構造となるため、詳細な説明は省略する。なお、図5に示す例では、セルの軸方向断面寸法が図4に示す例よりも小さく、電極板の厚みが図4に示す例よりも厚いものを示している。
第二実施形態のセンサ部50は、フィルタ層51a、51b、51cと、電極板52a、52b、53a、53bとを備えている。内側ケース部11Aの中心に近い位置に配置された電極板52b、53bの幅寸法は、内側ケース部11Aの中心から離れた位置に配置された電極板52aの幅寸法よりも大きくされており、また、内側ケース部11Aの中心から電極板52aよりも更に離れた位置に配置された電極板53aの幅寸法は、電極板52aの幅寸法よりも小さくされている。
更に、センサ部50の外形形状は、幅方向両端部の形状が、内側ケース部11Aの内壁に沿った略円形状とされている。すなわち、フィルタ層51a、51b、51cにおける幅方向両端部に位置するセルの端面は軸方向に垂直な断面でみて内側ケース部11Aの内壁に沿った曲線又は直線とされ、電極板52a、52b、53a、53bにおける幅方向両端部も同様に、軸方向に垂直な断面でみて内側ケース部11Aの内壁に沿った曲線又は直線とされている。
こうすることで、センサ部50と内側ケース部11Aの隙間を可及的に減少させることができ、内側ケース部11Aの内部空間を広げることなく、電極板52、53の表面積Sを可及的に大きくすることができる。したがって、排気管110の管路抵抗を増大させること無く更に静電容量Cpを大きくすることができ、PMセンサ10の精度を向上させることができる。
特に、電極板52、53として薄板タイプのものを用いず、フィルタ層の層数を増やせない場合にも、電極板52、53の表面積Sを大きくすることができ、センサ部50の静電容量を効果的に増大させることができる。
また、センサ部50の軸方向に垂直な断面における外形形状を内側ケース部11Aの内壁に沿った円形状とすれば、センサ部50を切削や研削により製造する場合に、ワークを一定速度で回転させながら切削工具や研削工具を当てるのみで加工できるため、サイクルタイムの低減を図ることができる。
さらに、第二実施形態において、電極板52a、52b、53a,53bにおける幅方向両端部を、軸方向に垂直な断面でみて内側ケース部11Aの内壁に沿った曲線又は直線とする一方で、フィルタ層51a、51b、51cについては第一実施形態に示したものと同様として、センサ部50と内側ケース部11Aの内壁との間に隙間が大きい部分と隙間が小さい部分が円周上に交互に現れるように、軸方向に垂直な断面におけるセンサ部50の外形形状を階段状に形成することもできる。
こうすることで、第一実施形態と同様に、センサ部50と内側ケース部11Aの内壁との隙間にクッション部材が配置された場合に、センサ部50がクッション部材に対して円周方向に回転してしまうことを防止することができる。
本実施形態のPMセンサ10は、センサ部50の軸方向に垂直な断面における外形形状を、内側ケース部11Aの内壁に沿った形状としている。よって、センサ部50の軸方向に垂直な断面の断面積を内側ケース部11Aの軸方向に垂直な断面の断面積に対して最大限に確保することができる。したがって、このPMセンサ10によれば、排気管の管路抵抗を増大させること無くセンサの精度を可及的に向上させることができる。
なお、本実施形態でも第一実施形態と同様に、内側ケース部11A及び外側ケース部11Bの軸方向に垂直な断面の形状を、排気管110の流路方向を長軸とする楕円形状や、排気管110の流路方向に頂点を有するひし形形状、多角形形状等、様々な形状とすることができることは当然である。
[その他]
本発明は、上述の各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜変形して実施することが可能である。
上述の実施形態では、センサ部はケース内に1個のみ設けられていたが、センサ部をケース軸方向に複数並べて配置するように構成しても良い。セルの軸方向に垂直な断面の形状についても、上述の実施形態では正方形であったが、正方形には限られず、長方形でも良い。
また、上述の実施形態においては、PMセンサ10は、電極間の静電容量に基づいて、PM量やアッシュ量を推定しているが、電極間の電気抵抗値などの他の電気的特性の変化に基づいて、PM量やアッシュ量を推定してもよい。
本発明に係るセンサは、排気ガス中に含まれるPMを検出するのに好適である。
10 PMセンサ
11 ケース部材
11A 内側ケース部
11B 外側ケース部
12 導入口
13 導出口
14 通過口
15 流路
20 台座部
21 雄ネジ部
22 ナット部
30、50、60 センサ部
31、51、61 フィルタ層
32、52、62 電極板
33、53、63 電極板
40 コントロールユニット
41 フィルタ再生制御部
42 PM量推定演算部
100 エンジン
110 排気管
210 酸化触媒
220 DPF
230 NO浄化触媒

Claims (4)

  1. 複数のフィルタ層と、前記フィルタ層を挟持するように対向配置された複数対の電極板とからなるセンサ部と、筒状に形成されて内部に前記センサ部を収容するケース部材と、を有するセンサにおいて、
    前記複数対の電極板のうち、前記ケース部材の中心に近い部分に配置された前記電極板の幅寸法を、前記ケース部材の中心から離れた部分に配置された前記電極板の幅寸法よりも大きくした
    ことを特徴とするセンサ。
  2. 前記センサ部は、前記ケース部材の内壁との間に、隙間の大きな部分と隙間の小さな部分を円周方向に交互に有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  3. 前記センサ部は、前記ケース部材の内壁との間に、円周方向に均一な隙間を有する
    ことを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
  4. 前記ケース部材の軸方向と垂直な断面の形状が楕円形状である
    ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のセンサ。
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