JP6716179B2 - 循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする方法およびその装置 - Google Patents

Description

本発明は、石炭でガスを形成する多重ガス化装置に関し、具体的に、循環流動層と熱分解層により熱分解ガス化を順にするガス化炉に関するものであり、石炭のガス化に用いられ、石炭ガス化装置の分野に属する。

工業の経済の迅速な発展に伴い、石炭は工業の生産の過程において熱を獲得する原料としてなければならない原料である。しかしながら、石炭を直接に燃焼させることにより環境の汚染が発生するので、最近、政府は石炭を直接に燃やすことを禁止する色々な規定を発布した。石炭を石炭ガスに変換させ、きれいであり汚染がない石炭ガスを燃焼させることにより熱を獲得するために、人々は石炭を石炭ガスに変換させる色々なガス化炉を設計した。例えば、石炭ガスを生成するため固定床ガス化炉、循環流動層ガス化炉などのガス化炉を発明したことにより、石炭の燃焼による環境の汚染を低減することができる。従来の色々なガス化炉を研究してみると、各ガス化炉は色々な欠点を有している。例えば、固定床ガス化炉は、石炭の変換率と熱の効率が高い利点を有しているが、石炭ガス中に大量のコールタール等の汚染物が含まれている欠点を有している。循環流動層ガス化炉はコールタール等の汚染物が含まれていない石炭ガスを製造することができるが、石炭の熱使用率が低く、炭殻に大量のコークス半製品が含まれているので、コークス半製品が含まれている炭殻を所定の場所に運んで再び燃焼させる必要がある。例えば発電所に運んで発電の原料として用いることができる。それにより石炭の使用率が低下し、運輸、人工などによるコストが増加する。したがって、人々は、石炭を石炭ガスに変換させる効率を向上させるとともにきれいな石炭ガスを獲得することができる新しい石炭ガス生成装置を提供することを望んでいる。

本発明の目的は、循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする方法を提供し、循環流動層と熱分解層の組合せによって燃焼ガス化をすることにより、石炭の変換率を向上させ、石炭ガス中の主要な汚染物を除去することにある。

本発明の他の目的は、循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置を提供し、石炭に対して循環流動ガス化と熱分解ガス化をすることにより、きれいであり変換率が高い石炭ガスを獲得することができる装置を提供することにある。

前記目的を実現するため、本発明の実施例において、循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置を提供する。その装置は、循環流動層ガス化炉、サイクロン分離器、沈殿室、輸送装置、高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプ、粉塵パイプ、炭殻収納部、通気体を含む。石炭は石炭輸送パイプにより前記循環流動層ガス化炉に送入され、前記循環流動層ガス化炉の上部とサイクロン分離器の上部との間は石炭ガスパイプにより連結され、前記サイクロン分離器の上部と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結される。前記循環流動層ガス化炉の上部はガス化炉キャビティであり、中部には通気器が設けられ、下部は第一混合用気室である。前記サイクロン分離器内の上部には中心円筒部が設けられ、サイクロン分離器の底部は炭殻収納部上に設置され、炭殻収納部とサイクロン分離器の底部との間には水密手段が設けられ、通気体は前記サイクロン分離器の底部に設けられかつ炭殻収納部上に位置し、炭殻収納部と通気体の下部との間には第二混合用気室が設けられ、サイクロン分離器のキャビティの下部と通気体および通気体の下方の第二混合用気室とにより熱分解層ガス化炉が構成される。前記沈殿室の上部には傾斜の案内板が設けられ、底部には輸送装置が設けられ、前記輸送装置は粉塵パイプに連結される。前記高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプは循環流動層ガス化炉の下部の第一混合用気室に連結され、前記高温空気パイプ、蒸気パイプおよび酸素パイプは前記通気体の下部に設けられる第二混合用気室に連結される。

本発明の好適な実施例において、前記傾斜の案内板は沈殿室内に設けられる。

本発明の好適な実施例において、前記通気体は円錐形である。

本発明の好適な実施例において、前記サイクロン分離器の中心円筒部の上部と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結される。

本発明の他の実施例において、ガス化方法を提供する。その方法は、循環流動層ガス化炉の９００℃〜１２００℃の温度により石炭に対して初期の燃焼流動ガス化をすることにより石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品を形成し、石炭含有粉塵およびコークス半製品は石炭ガスとともにサイクロン分離器に送入されるステップａと、循環流動層ガス化炉内の石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品をサイクロン分離器の上部からサイクロン分離器に送入し、分離されて出るコークス半製品を熱分解層ガス化炉に送入し、熱分解層ガス化炉の底部からガス化剤を送入し、分離されて出るコークス半製品を熱分解層ガス化炉において燃焼することにより熱分解ガス化をさらに行うステップｂと、熱分解層ガス化炉により形成された石炭ガスと、循環流動層ガス化炉により形成された石炭ガスおよび石炭含有粉塵とは、循環流動層ガス化炉の中心円筒部により沈殿室に送入され、炭殻は熱分解層ガス化炉の底部の炭殻収納部から排出されるステップｃと、石炭含有粉塵が沈殿室において沈殿した後、輸送装置と粉塵パイプにより循環流動層ガス化炉の底部の第一混合用気室に送入され、ガス化剤の温度が向上することにより循環流動層ガス化炉が循環ガス化燃焼をするステップｄと、を含む。

本発明の好適な実施例において、前記熱分解層ガス化炉の底部に送入されるガス化剤は空気と水蒸気の混合気体であり、コークス半製品は熱分解層ガス化炉内において燃焼熱分解反応を行う。

本発明の好適な実施例において、前記循環流動層ガス化炉の底部に送入されるガス化剤は、空気、水蒸気および酸素の混合気体であり、石炭は循環流動層ガス化炉内において燃焼熱分解反応を行う。

本発明の好適な実施例において、前記熱分解層ガス化炉の底部に送入されるガス化剤は、空気、水蒸気および酸素の混合気体であり、コークス半製品は熱分解層ガス化炉内において燃焼熱分解反応を行う。

本発明の他の実施例において、循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置を提供する。その装置は循環流動層ガス化炉と熱分解層ガス化炉を含む。循環流動層ガス化炉は循環流動層ガス化炉に石炭を輸送する石炭輸送パイプを含み、循環流動層ガス化炉の底部にガス化剤が送入され、前記石炭が循環流動層ガス化炉内において燃焼熱分解をすることにより石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品が形成される。熱分解層ガス化炉の上部は石炭ガスパイプにより循環流動層ガス化炉の上部に連結され、循環流動層ガス化炉内において形成される石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品は石炭ガスパイプにより熱分解層ガス化炉に送入され、コークス半製品は熱分解層ガス化炉の底部に落ち、ガス化剤は熱分解層ガス化炉の底部に送入され、コークス半製品は熱分解層ガス化炉内において燃焼することにより熱分解ガス化をして石炭ガスを形成し、熱分解層ガス化炉の上部には石炭ガス出口が形成され、炭殻は熱分解層ガス化炉の底部の炭殻収納部に排出される。

本発明の好適な実施例において、前記循環流動層ガス化炉の上部はガス化炉のキャビティであり、中部には通気器が設けられ、下部は第一混合用気室であり、ガス化剤は第一混合用気室に送入される。熱分解層ガス化炉の炉本体の底部は炭殻収納部上に設置され、炭殻収納部と熱分解層ガス化炉の炉本体の底部との間には水密手段が設けられ、通気体は前記熱分解層ガス化炉の炉本体の底部に設けられかつ炭殻収納部上に位置し、炭殻収納部と通気体の下部との間には第二混合用気室が設けられ、ガス化剤は第二混合用気室に送入される。

本発明の好適な実施例において、上記装置は、沈殿室、輸送装置、高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプを更に含む。前記熱分解層ガス化炉の上部と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結される。前記沈殿室の上部には傾斜の案内板が設けられ、底部には前記輸送装置が設けられ、前記輸送装置は粉塵パイプに連結される。前記高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプは第一混合用気室に連結され、前記高温空気パイプ、蒸気パイプおよび酸素パイプは第二混合用気室に連結される。

本発明の設計の原理は、循環流動層ガス化炉によりガス化を行うときコールタール等の汚染物が形成されない原理と熱分解層ガス化炉のガス化の効率が高い原理とを調整して１個の石炭ガス生成装置を設計することにより、コールタール等の汚染物の形成を防止し、かつ従来の石炭ガス生成装置の高変換率を維持することにある。本発明の効果は、石炭のガス化率が高く、ガス化をする過程においてコールタール等の汚染物が形成されなく、大型、中型、小型の各種のガス化装置に適用され、単位時間内のガス生成量の調節の範囲が大きいことにある。

本発明の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置の第一実施例を示す構造図である。 本発明の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置の第二実施例を示す構造図である。

本発明の前記目的、特徴および発明の効果をより詳細に理解してもらうため、以下、図面と具体的な実施例により本発明をより詳細に説明する。

図１において、本発明の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置の第一実施例を公開する。前記装置は、石炭ホッパー１、循環流動層ガス化炉２、サイクロン分離器３、沈殿室４、輸送装置５、高温空気パイプ６、蒸気パイプ７、酸素パイプ８、粉塵パイプ９、炭殻収納部３０２、円錐形通気体３０１を含む。前記石炭ホッパー１と循環流動層ガス化炉２との間は石炭輸送パイプにより連結され、前記循環流動層ガス化炉２の上部とサイクロン分離器３の上部との間は石炭ガスパイプにより連結され、前記サイクロン分離器３の上部と前記沈殿室４の上部との間は石炭ガスパイプにより連結される。図１に示される実施例において、サイクロン分離器３の中心円筒部の上部と前記沈殿室４の上部との間は石炭ガスパイプにより連結される。前記石炭ホッパー１内には石炭Ａが収納され、前記循環流動層ガス化炉２の上部はガス化炉キャビティであり、中部には通気器２０１が設けられ、下部は第一混合用気室２０２である。前記サイクロン分離器３内の上部には中心円筒部が設けられ、底部は炭殻収納部３０２上に設置され、円錐形通気体３０１は前記サイクロン分離器の底部に設けられかつ炭殻収納部３０２上に位置し、炭殻収納部３０２とサイクロン分離器３の底部との間には水密手段が設けられ、炭殻収納部３０２と円錐形通気体３０１の下部との間には第二混合用気室３０３が設けられる。サイクロン分離器３のキャビティの下部と円錐形通気体３０１および円錐形通気体３０１の下方の第二混合用気室３０３とにより熱分解層ガス化炉が構成される。前記円錐形通気体３０１は他の形状、例えば半球形などであることができる。前記沈殿室４の上部には傾斜の案内板４０１が設けられ、底部には輸送装置５が設けられる。前記輸送装置５は粉塵パイプ９に連結され、前記高温空気パイプ６、蒸気パイプ７、酸素パイプ８および粉塵パイプ９は循環流動層ガス化炉２の下部に設けられる第一混合用気室２０２に連結され、前記高温空気パイプ６、蒸気パイプ７および酸素パイプ８は円錐形通気体３０１の下部に設けられる第二混合用気室３０３に連結される。

循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置が運転するとき、石炭Ａを循環流動層ガス化炉２に送入して、９００℃〜１２００℃の温度で初期の燃焼熱分解ガス化を行うことにより石炭ガス、石炭含有粉塵Ｃおよびコークス半製品Ｂを形成し、コークス半製品Ｂおよび石炭含有粉塵Ｃは石炭ガスとともにサイクロン分離器３に送入される。熱分解層ガス化炉の底部からガス化剤を送入し、装置の上部から石炭ガス、石炭含有粉塵Ｃおよびコークス半製品Ｂをサイクロン分離器に送入する場合、コークス半製品Ｂは熱分解層ガス化炉において燃焼熱分解ガス化をさらに行う。熱分解層ガス化炉により形成された石炭ガスと、循環流動層ガス化炉により形成された石炭ガスおよび石炭含有粉塵Ｃとは、サイクロン分離器の中心円筒部により沈殿室４に流入し、炭殻は熱分解層ガス化炉の底部の炭殻収納部３０２に排出される。石炭ガスおよび石炭含有粉塵Ｃが沈殿室４において沈殿した後、石炭含有粉塵Ｃは、輸送装置５と粉塵パイプ９により循環流動層ガス化炉２の底部の第一混合用気室２０２に送入され、循環流動層ガス化炉に送入されるガス化剤と循環燃焼熱分解ガス化を行うことにより循環流動層ガス化炉２内の熱を補充することができる。

図２において、本発明の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置の第二実施例を公開する。図２に示すとおり、前記装置は循環流動層ガス化炉２と熱分解層ガス化炉１１を含む。前記循環流動層ガス化炉２は、循環流動層ガス化炉に石炭を輸送する石炭輸送パイプ１０１と、循環流動層ガス化炉の底部にガス化剤を輸送するガス化剤通路１０２を含む。前記石炭が循環流動層ガス化炉２内において燃焼熱分解を行うことにより石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品が形成される。熱分解層ガス化炉１１の上部は石炭ガスパイプにより循環流動層ガス化炉２の上部に連結される。循環流動層ガス化炉２内において形成される石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品は石炭ガスパイプにより熱分解層ガス化炉１１に送入され、コークス半製品は熱分解層ガス化炉１１の底部に落ちる。ガス化剤はガス化剤通路１１１により熱分解層ガス化炉１１の底部に送入され、コークス半製品は熱分解層ガス化炉１１内において燃焼することにより熱分解ガス化をして石炭ガスを形成する。熱分解層ガス化炉１１の上部には石炭ガス出口１１２が形成され、炭殻は熱分解層ガス化炉１１の底部の炭殻収納部３０２に排出される。本発明の設計の原理は、循環流動層ガス化炉によりガス化をするときコールタール等の汚染物が形成されない原理と固定床ガス化のガス化効率が高い原理とを調整して１個の石炭ガス生成装置を設計することにより、コールタール等の汚染物の形成を防止し、かつ従来の石炭ガス生成装置の高変換率を維持することにある。本発明の効果は、石炭のガス化率が高く、ガス化をする過程においてコールタール等の汚染物が形成されなく、大型、中型、小型の各種のガス化装置に適用し、単位時間内のガス生成量の調節の範囲が大きいことにある。

好適な実施例において、前記循環流動層ガス化炉２の上部はガス化炉キャビティであり、中部には通気器２０１が設けられ、下部は第一混合用気室２０２であり、ガス化剤は第一混合用気室２０２に送入される。熱分解層ガス化炉１１の炉本体１１３の底部は炭殻収納部３０２上に設置され、炭殻収納部３０２と熱分解層ガス化炉の炉本体１１３の底部との間には水密手段が設けられ、通気体３０１は前記熱分解層ガス化炉の炉本体１１３の底部に設けられかつ炭殻収納部３０２上に位置し、炭殻収納部３０２と通気体３０１の下部との間には第二混合用気室３０３が設けられ、ガス化剤は第二混合用気室３０３に送入される。好適な実施例において、前記循環流動層ガス化炉２は上部に設けられる傾斜の案内板１１４を含み、当該傾斜の案内板１１４は、石炭ガスパイプにより熱分解層ガス化炉１１に送入される石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品を案内して、コークス半製品が熱分解層ガス化炉１１の底部に容易に落ちるようにする。

好適な実施例において、前記装置は、沈殿室、輸送装置、高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプを含む。前記熱分解層ガス化炉の上部と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結される。前記沈殿室の上部には傾斜の案内板が設けられ、底部には前記輸送装置が設けられる。前記輸送装置は粉塵パイプに連結される。前記高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプは第一混合用気室２０２に連結され、前記高温空気パイプ、蒸気パイプおよび酸素パイプは第二混合用気室３０３に連結される。

以上、本発明の具体的な実施形態を詳細に説明してきたが、この技術分野を熟知する技術者は本発明の特許請求の範囲が定めた範囲を逸脱しない範囲において本発明の具体的な実施形態を自由に改良することができる。すなわち、本発明の特許請求の範囲が定めた範囲は上述した具体的な実施形態にのみ限定されるものでない。

１ 石炭ホッパー
２ 循環流動層ガス化炉
３ サイクロン分離器
４ 沈殿室
５ 輸送装置
６ 高温空気パイプ
７ 蒸気パイプ
８ 酸素パイプ
９ 粉塵パイプ
２０１ 通気器
２０２ 第一混合用気室
３０１ 円錐形通気体
３０２ 炭殻収納部
３０３ 第二混合用気室
４０１ 傾斜の案内板
Ａ 石炭
Ｂ コークス半製品
Ｃ 石炭含有粉塵
Ｄ 炭殻

Claims (9)

1. 循環流動層と熱分解層の組合せにより石炭を石炭ガスへガス化をする装置であって、循環流動層ガス化炉、サイクロン分離器、沈殿室、輸送装置、高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプ、粉塵パイプ、炭殻収納部、通気体を含み、
   石炭は石炭輸送パイプにより前記循環流動層ガス化炉に送入され、前記循環流動層ガス化炉の上部とサイクロン分離器の上部との間は石炭ガスパイプにより連結され、前記サイクロン分離器の上部と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結され、
   前記循環流動層ガス化炉の上部はガス化炉キャビティであり、中部には通気器が設けられ、下部は第一混合用気室であり、前記サイクロン分離器内の上部には中心円筒部が設けられ、サイクロン分離器の底部は炭殻収納部上に設置され、炭殻収納部とサイクロン分離器の底部との間には水密手段が設けられ、通気体は前記サイクロン分離器の底部に設けられかつ炭殻収納部の上部に位置し、炭殻収納部と通気体の下方との間には第二混合用気室が設けられ、サイクロン分離器のキャビティの下部と通気体および通気体の下方の第二混合用気室とにより熱分解層ガス化炉が構成され、
   前記沈殿室の上部には傾斜の案内板が設けられ、底部には輸送装置が設けられ、前記輸送装置は粉塵パイプに連結され、
   前記高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプは循環流動層ガス化炉の下部の第一混合用気室に連結され、前記高温空気パイプ、蒸気パイプおよび酸素パイプは前記通気体の下方に設けられる第二混合用気室に連結され、
   前記循環流動層ガス化炉は、石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品を形成して、前記サイクロン分離器に送入し、前記コークス半製品は、前記熱分解層ガス化炉で燃焼熱分解され、前記熱分解層ガス化炉により形成された石炭ガスと、前記循環流動層ガス化炉により形成された石炭ガスおよび石炭含有粉塵は、前記沈殿室に送入され、前記石炭含有粉塵が前記沈殿室から前記循環流動層ガス化炉へ循環されることを特徴とする循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置。
2. 前記傾斜の案内板は沈殿室内に設けられることを特徴とする請求項１に記載の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置。
3. 前記通気体は円錐形であることを特徴とする請求項１に記載の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置。
4. 前記サイクロン分離器の中心円筒部の上部と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結されることを特徴とする請求項１に記載の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置。
5. 循環流動層ガス化炉の９００℃〜１２００℃の温度により石炭に対して初期の燃焼熱分解ガス化をすることにより石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品を形成し、石炭含有粉塵およびコークス半製品は石炭ガスとともにサイクロン分離器に送入されるステップａと、
   循環流動層ガス化炉内の石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品をサイクロン分離器の上部からサイクロン分離器に送入し、前記コークス半製品を熱分解層ガス化炉に送入し、熱分解層ガス化炉の底部からガス化剤を送入し、前記コークス半製品を熱分解層ガス化炉において燃焼することにより熱分解ガス化をさらに行うステップｂと、
   熱分解層ガス化炉により形成された石炭ガスと、循環流動層ガス化炉により形成された石炭ガスおよび石炭含有粉塵とは、前記中心円筒部により沈殿室に送入され、炭殻は熱分解層ガス化炉の底部の炭殻収納部から排出されるステップｃと、
   前記石炭含有粉塵が沈殿室において沈殿した後、輸送装置と粉塵パイプにより循環流動層ガス化炉の底部の第一混合用気室に送入されて、前記沈殿室から前記循環流動層ガス化炉へ循環され燃焼熱分解ガス化を行うことにより前記循環流動層ガス化炉内の熱を補充するステップｄとを含むことを特徴とする請求項１に記載の装置を用いて循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする方法。
6. 前記熱分解層ガス化炉の底部に送入されるガス化剤は空気と水蒸気の混合気体であり、コークス半製品は熱分解層ガス化炉内において燃焼熱分解反応を行うことを特徴とする請求項５に記載の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする方法。
7. 前記循環流動層ガス化炉の底部に送入されるガス化剤は、空気、水蒸気および酸素の混合気体であり、石炭は循環流動層ガス化炉内において燃焼熱分解反応を行うことを特徴とする請求項５に記載の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする方法。
8. 前記熱分解層ガス化炉の底部に送入されるガス化剤は、空気、水蒸気および酸素の混合気体であり、コークス半製品は熱分解層ガス化炉内において燃焼熱分解反応を行うことを特徴とする請求項５に記載の循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする方法。
9. 循環流動層ガス化炉と熱分解層ガス化炉を含み、
   循環流動層ガス化炉は循環流動層ガス化炉に石炭を輸送する石炭輸送パイプを含み、循環流動層ガス化炉の底部にガス化剤が送入され、前記石炭が循環流動層ガス化炉内において燃焼熱分解をすることにより石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品が形成され、
   熱分解層ガス化炉の上部は石炭ガスパイプにより循環流動層ガス化炉の上部に連結され、循環流動層ガス化炉内において形成される石炭ガス、石炭含有粉塵およびコークス半製品は前記石炭ガスパイプにより熱分解層ガス化炉に送入され、
   前記コークス半製品は熱分解層ガス化炉の底部に落ち、ガス化剤は熱分解層ガス化炉の底部に送入され、前記コークス半製品は熱分解層ガス化炉内において燃焼することにより熱分解ガス化をして石炭ガスを形成し、熱分解層ガス化炉の上部には石炭ガス出口が形成され、石炭ガス及び石炭含有粉塵は前記石炭ガス出口から排出され、炭殻は熱分解層ガス化炉の底部の炭殻収納部に排出され、
   前記循環流動層ガス化炉の上部はガス化炉のキャビティであり、中部には通気器が設けられ、下部は第一混合用気室であり、ガス化剤は第一混合用気室に送入され、
   前記熱分解層ガス化炉の炉本体の底部は炭殻収納部上に設置され、炭殻収納部と熱分解層ガス化炉の炉本体の底部との間には水密手段が設けられ、通気体は前記熱分解層ガス化炉の炉本体の底部に設けられかつ炭殻収納部の上部に位置し、炭殻収納部と通気体の下部との間には第二混合用気室が設けられ、ガス化剤は第二混合用気室に送入され、
   沈殿室、輸送装置、高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプを更に含み、
   前記熱分解層ガス化炉の上部の石炭ガス出口と前記沈殿室の上部との間は石炭ガスパイプにより連結され、
   前記沈殿室の上部には傾斜の案内板が設けられ、底部には前記輸送装置が設けられ、前記輸送装置は粉塵パイプに連結され、
   前記高温空気パイプ、蒸気パイプ、酸素パイプおよび粉塵パイプは第一混合用気室に連結され、前記高温空気パイプ、蒸気パイプおよび酸素パイプは第二混合用気室に連結され、前記石炭含有粉塵が前記沈殿室から前記循環流動層ガス化炉へ循環されることを特徴とする循環流動層と熱分解層の組合せによりガス化をする装置。