JP6715748B2 - 振動アクチュエータ取付構造及び該振動アクチュエータ取付構造を備えた電子機器並びに該振動アクチュエータ取付構造の製造方法。 - Google Patents
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Description
本発明は、振動アクチュエータを振動対象物に固定するようにした振動アクチュエータ取付構造、及び該振動アクチュエータ取付構造を備えた電子機器、並びに該振動アクチュエータ取付構造の製造方法に関するものである。
振動アクチュエータ(或いは振動モータ)は、携帯電子機器に内蔵され、着信やアラームなどの信号発生等を振動によって携帯者に伝える装置として広く普及しており、携帯者が身につけて持ち運ぶウエアラブル電子機器においては、不可欠な装置になっている。また、振動アクチュエータは、タッチパネルなどのヒューマン・インターフェイスにおけるハプティクス(皮膚感覚フィードバック)を実現する装置として、近年注目されている。
このような振動アクチュエータは各種の形態が開発されているが、特に、可動子の直線的な往復振動によって比較的大きな振動を発生させることができるものとして、リニア振動アクチュエータがある。リニア振動アクチュエータは、可動子側に錘とマグネットを設け、固定子側に設けたコイルに通電することでマグネットに作用するローレンツ力が駆動力となり、振動方向に沿って弾性支持される可動子を一軸方向に往復振動させるものである(例えば、特許文献1参照)。
このような振動アクチュエータは各種の形態が開発されているが、特に、可動子の直線的な往復振動によって比較的大きな振動を発生させることができるものとして、リニア振動アクチュエータがある。リニア振動アクチュエータは、可動子側に錘とマグネットを設け、固定子側に設けたコイルに通電することでマグネットに作用するローレンツ力が駆動力となり、振動方向に沿って弾性支持される可動子を一軸方向に往復振動させるものである(例えば、特許文献1参照)。
ところで、このような振動アクチュエータは、音を発することなく、振動によって各種信号を使用者に知覚させるのが目的であるが、実際の使用状態では、振動アクチュエータの振動がケース等に伝達して振動音を発生させてしまう場合がある。
そこで、振動音等の音の発生を抑制して振動を十分に発する構造が求められるが、特に、小型電子機器等においては、振動アクチュエータの設置スペースの制約が厳しく、省スペースかつ簡素な構造でもってこのような構造を実現するには工夫を要する。
そこで、振動音等の音の発生を抑制して振動を十分に発する構造が求められるが、特に、小型電子機器等においては、振動アクチュエータの設置スペースの制約が厳しく、省スペースかつ簡素な構造でもってこのような構造を実現するには工夫を要する。
このような課題を解決するために、本発明は以下の構成を具備するものである。
振動子の振動方向に対する交差方向の一端部外面を振動伝達面とした振動アクチュエータと、前記振動伝達面に接触し固定された弾性部材と、前記弾性部材よりも比重が大きく前記弾性部材の反振動源側の面に接触し固定された高比重部材とを備え、前記高比重部材の反振動源側の面を振動対象物に接触させていることを特徴とする振動アクチュエータ取付構造。
振動子の振動方向に対する交差方向の一端部外面を振動伝達面とした振動アクチュエータと、前記振動伝達面に接触し固定された弾性部材と、前記弾性部材よりも比重が大きく前記弾性部材の反振動源側の面に接触し固定された高比重部材とを備え、前記高比重部材の反振動源側の面を振動対象物に接触させていることを特徴とする振動アクチュエータ取付構造。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の説明で異なる図における同一符号は同一機能の部位を示しており、各図における重複説明は適宜省略する。
この振動アクチュエータ取付構造1は、図1に示すように、振動子12の振動方向に対する交差方向の一端部外面を振動伝達面11Aとした振動アクチュエータ10と、振動伝達面11Aに接触し固定された第1の弾性シート20(弾性部材)と、振動アクチュエータ10における前記交差方向の他端部外面に接触し固定された第2の弾性シート30(弾性部材)と、第1の弾性シート20よりも比重が大きく第1の弾性シート20の反振動源側の面に接触し固定された高比重シート40とを備え、高比重シート40の反振動源側の面を電子機器Aの筐体50(振動対象物)に接触させている。
振動アクチュエータ10は、図1(b)に示すように、中空の長尺立方体状のケース11内に、マグネット12A及び錘12Bを一体的に有する振動子12と、マグネット12Aに近接するようにケース11内面に固定された駆動コイル13と、振動子12を弾発する弾性部材14とを備え、駆動コイル13に通電した際の磁気作用によって振動子12をケース11の長手方向へ往復振動させる。
ケース11は、その長手方向に直交する方向(図示のZ方向)の一端面であって、かつ振動子12の振動方向に平行な面が、振動子12の振動を外部へ伝達するための振動伝達面11Aになっている。
本実施の形態の一例によれば、この振動アクチュエータ10の寸法は、長手方向(X方向)が25mm、短手方向(Y方向)が6.0mm、厚み方向(Z方向)が2.5mmである。
なお、この振動アクチュエータ10の他例としては、ケース11の短手方向へ振動子を振動させる態様としてもよい。
ケース11は、その長手方向に直交する方向(図示のZ方向)の一端面であって、かつ振動子12の振動方向に平行な面が、振動子12の振動を外部へ伝達するための振動伝達面11Aになっている。
本実施の形態の一例によれば、この振動アクチュエータ10の寸法は、長手方向(X方向)が25mm、短手方向(Y方向)が6.0mm、厚み方向(Z方向)が2.5mmである。
なお、この振動アクチュエータ10の他例としては、ケース11の短手方向へ振動子を振動させる態様としてもよい。
第1の弾性シート20は、内部気泡として半連続気泡構造を有するポリウレタンシートに、厚み50μmのPETフィルムを重ね合わせ一体成形したものであり、その全体の厚みは約0.2mmである。
第1の弾性シート20の一般物性は、密度320kg/m3(試験方法:JIS K6401)、25%圧縮荷重0.011MPa(試験方法:JIS K6254)、圧縮残留歪2.2%(試験方法:JIS K6401)である。
この第1の弾性シート20は、その弾性及び半連続気泡構造により、振動及び音圧の伝達を抑制する作用を奏する。
なお、この第1の弾性シート20には、例えば、(株)ロジャースイノアック社製の品番SR−S−32Pを用いることが可能である。
そして、この第1の弾性シート20は、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aと略同形状(図示例によれば25mm×2.5mm)の矩形シート状に形成され、振動伝達面11Aに対し接着剤を介して接着固定されている。
第1の弾性シート20の一般物性は、密度320kg/m3(試験方法:JIS K6401)、25%圧縮荷重0.011MPa(試験方法:JIS K6254)、圧縮残留歪2.2%(試験方法:JIS K6401)である。
この第1の弾性シート20は、その弾性及び半連続気泡構造により、振動及び音圧の伝達を抑制する作用を奏する。
なお、この第1の弾性シート20には、例えば、(株)ロジャースイノアック社製の品番SR−S−32Pを用いることが可能である。
そして、この第1の弾性シート20は、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aと略同形状(図示例によれば25mm×2.5mm)の矩形シート状に形成され、振動伝達面11Aに対し接着剤を介して接着固定されている。
第2の弾性シート30は、第1の弾性シート20よりも厚みの大きい弾性シートであり、本実施の形態の一例では、第1の弾性シート20と同材質であって、厚み約0.6mmのシート材を用いている。
この第2の弾性シート30は、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aに対する反対側の面と略同形状(図示例によれば25mm×2.5mm)の矩形シート状に形成され、前記反対側の面に対し接着剤を介して接着固定されている。
この第2の弾性シート30の表面には、後述する電子機器Aのタッチ操作パネルA1(タッチディスプレイを含む)の裏面が接触するようになっている。
この第2の弾性シート30は、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aに対する反対側の面と略同形状(図示例によれば25mm×2.5mm)の矩形シート状に形成され、前記反対側の面に対し接着剤を介して接着固定されている。
この第2の弾性シート30の表面には、後述する電子機器Aのタッチ操作パネルA1(タッチディスプレイを含む)の裏面が接触するようになっている。
高比重シート40は、金属粉末と合成樹脂材料を含む複合材料からなるシート材であり、第1の弾性シート20よりも比重及び厚みが大きいものを用いている。
図示例の高比重シート40は、比重約11.5、厚み約1mm、硬さ95.6デュロメータA(試験方法:JIS K6253)、引張り強さ4.4MP(試験方法:JIS K6251)、切断時伸び25%(試験方法:JIS K6251)である。前記金属粉末の好ましい一例としては、タングステン粉末が用いられる。また、前記合成樹脂材料には、エラストマー樹脂等の弾性合成樹脂材料(例えば、ウレタン)が用いられる。
この高比重シート40は、振動及び音圧を減衰させる作用効果を有する。
なお、この高比重シート40には、例えば、日本タングステン(株)社製の商品名:樹脂タングステンシート、比重11.5以上のものを用いることが可能である。
そして、この高比重シート40は、第1の弾性シート20と略同形状(図示例によれば25mm×2.5mm)の矩形シート状に形成され、第1の弾性シート20の反振動源側の面に対し接着剤を介して接着固定されている。
さらに、この高比重シート40における反振動側の面は、後述する電子機器Aにおける筐体50(振動対象物)の内面に対し、接着剤を介して接着固定されている。
図示例の高比重シート40は、比重約11.5、厚み約1mm、硬さ95.6デュロメータA(試験方法:JIS K6253)、引張り強さ4.4MP(試験方法:JIS K6251)、切断時伸び25%(試験方法:JIS K6251)である。前記金属粉末の好ましい一例としては、タングステン粉末が用いられる。また、前記合成樹脂材料には、エラストマー樹脂等の弾性合成樹脂材料(例えば、ウレタン)が用いられる。
この高比重シート40は、振動及び音圧を減衰させる作用効果を有する。
なお、この高比重シート40には、例えば、日本タングステン(株)社製の商品名:樹脂タングステンシート、比重11.5以上のものを用いることが可能である。
そして、この高比重シート40は、第1の弾性シート20と略同形状(図示例によれば25mm×2.5mm)の矩形シート状に形成され、第1の弾性シート20の反振動源側の面に対し接着剤を介して接着固定されている。
さらに、この高比重シート40における反振動側の面は、後述する電子機器Aにおける筐体50(振動対象物)の内面に対し、接着剤を介して接着固定されている。
電子機器Aは、図示例によれば、スマートフォンであり、筐体50内に、バッテリーパックや、CPU、記憶装置、通信ユニット等を装備しており、この筐体50の表パネルには、タッチ操作パネルA1(図3参照)が貫通しており、このタッチ操作パネルA1は外部に露出されている。
図2は、表パネル及びタッチ操作パネルA1を外した状態を示している。
図2は、表パネル及びタッチ操作パネルA1を外した状態を示している。
筐体50は、7000番台のアルミニウム合金により、図示のX方向が約67mm、Y方向が約138mm、Z方向が約7mmの矩形箱状に形成され、各部の肉厚を0.9mmにしている。
上述した振動アクチュエータ10、第1の弾性シート20、第2の弾性シート30及び高比重シート40は、筐体50内の底面と、タッチ操作パネルA1の裏面によって挟まれるようにして配置される(図3参照)。
また、上記構成の振動アクチュエータ取付構造1について、その製造方法は、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aに第1の弾性シート20を接着する工程と、同振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aと逆側の面に第2の弾性シート30を接着する工程と、第1の弾性シート20の反振動源側の面に高比重シート40を接着する工程と、高比重シート40の反振動源側の面を筐体50(振動対象物)に接着する工程とを含み、これらの工程を実行する順番を適宜に設定することができる。
次に、上記構成の振動アクチュエータ取付構造1について、比較試験を行った結果について説明する。
この試験に用いる実施例は、振動アクチュエータ取付構造1を有する電子機器Aについて、表パネル及びタッチ操作パネルA1を外して開放したものである(図3参照)。
また、比較例1は、前記実施例に対し、高比重シート40を省くとともに、第1の弾性シート20を、第2の弾性シート30と同厚(約0.6mm)で同材質の弾性シート20’に置換し、この弾性シート20’の反振動源側の面を筐体50(振動対象物)に接着固定したものである(図4中央参照)。
また、比較例2は、前記実施例に対し、第1の弾性シート20のみを省き、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aを高比重シート40に直接接着したものである(図4下側参照)。
この試験に用いる実施例は、振動アクチュエータ取付構造1を有する電子機器Aについて、表パネル及びタッチ操作パネルA1を外して開放したものである(図3参照)。
また、比較例1は、前記実施例に対し、高比重シート40を省くとともに、第1の弾性シート20を、第2の弾性シート30と同厚(約0.6mm)で同材質の弾性シート20’に置換し、この弾性シート20’の反振動源側の面を筐体50(振動対象物)に接着固定したものである(図4中央参照)。
また、比較例2は、前記実施例に対し、第1の弾性シート20のみを省き、振動アクチュエータ10の振動伝達面11Aを高比重シート40に直接接着したものである(図4下側参照)。
この比較試験では、筐体50の外側面に振動ピックアップB1を接着固定し、筐体50の10cm上方にマイクB2を設置した。
そして、振動アクチュエータ10に所定の波形の交流電力を印加し、振動アクチュエータ10内の振動子12を約150Hzで振動させ、振動レベル及び音圧レベルの測定及び周波数分析を行った。
そして、振動アクチュエータ10に所定の波形の交流電力を印加し、振動アクチュエータ10内の振動子12を約150Hzで振動させ、振動レベル及び音圧レベルの測定及び周波数分析を行った。
図5は、横軸を周波数、縦軸を振動レベルとして測定結果を示すグラフであり、上側の比較例1では1000〜3000(Hz)の範囲aで密度が濃い部分の平均的なレベルL(フロアーレベルと称される場合もある)がおよそ−90(dB)、下側の実施例では1000〜3000(Hz)の範囲aで前記レベルLがおよそ−100(dB)である。すなわち、振動レベルは、実施例が比較例1に対しおよそ10(dB)低い。
図6は、横軸を周波数、縦軸を音圧レベルとして測定結果を示すグラフであり、上側の比較例1では1000〜3000(Hz)の範囲aで前記レベルLがおよそ−15(dB)、下側の実施例では1000〜3000(Hz)の範囲aで前記レベルLがおよそ−20(dB)である。すなわち、音圧レベルは、実施例が比較例1に対しおよそ5(dB)低い。
また、これらのグラフより、振動及び音圧とも、約700Hz以上の高周波数領域にて、比較例1よりも実施例の方が低い傾向にあることがわかる。
図7の上側の棒グラフは、実施例、比較例1、比較例2について、振動レベルを比較したものである。
図7の下側の棒グラフは、実施例、比較例1、比較例2について、音圧レベル(A特性音圧レベル)を比較したものである。
これらのグラフより、振動レベルは、実施例、比較例1、比較例2について大きな差はないが、音圧レベルは、比較例1よりも比較例2が低く、更に比較例2よりも実施例が低いものであった。実施例の音圧レベルは、比較例1に比べ、1.6db小さかった。
図7の下側の棒グラフは、実施例、比較例1、比較例2について、音圧レベル(A特性音圧レベル)を比較したものである。
これらのグラフより、振動レベルは、実施例、比較例1、比較例2について大きな差はないが、音圧レベルは、比較例1よりも比較例2が低く、更に比較例2よりも実施例が低いものであった。実施例の音圧レベルは、比較例1に比べ、1.6db小さかった。
よって、振動アクチュエータ取付構造1によれば、省スペースで薄肉軽量な簡素構造によって、振動レベルをほとんど低下させることなく、音圧レベルを顕著に低下させることができる。
すなわち、本実施例では、700Hz以上の高周波領域における振動及び音圧を低下させているが、一般的に500Hz以上の振動は知覚され難いこと等から、周波数全体としては、音圧レベルのみが顕著に低下したものと推察される。
すなわち、本実施例では、700Hz以上の高周波領域における振動及び音圧を低下させているが、一般的に500Hz以上の振動は知覚され難いこと等から、周波数全体としては、音圧レベルのみが顕著に低下したものと推察される。
また、本実施例の振動アクチュエータ取付構造1では、振動伝達面11Aと逆側の第2の弾性シート30をタッチ操作パネルA1の裏面に接触させるようにしているため、振動アクチュエータ10とタッチ操作パネルA1の接触状態が安定する。このため、ビビリ音等の騒音の発生を防ぐことができる。
なお、上記実施形態によれば、振動アクチュエータ取付構造1を具備する電子機器Aをスマートフォンとしたが、この電子機器Aの他例としては、腕時計型ウェアラブルコンピュータや、タッチ操作パネルA1を有さない電子機器等に用いることが可能である。
以上、本発明の実施の形態について詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施の形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。また、上述の各実施の形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの技術を流用して組み合わせることが可能である。
1:振動アクチュエータ取付構造 10:振動アクチュエータ
11:ケース 11A:振動伝達面
20:第1の弾性シート(弾性部材) 30:第2の弾性シート(弾性部材)
40:高比重シート(高比重部材) 50:筐体(振動対象物)
A:電子機器 A1:タッチ操作パネル
B1:振動ピックアップ B2:マイク
11:ケース 11A:振動伝達面
20:第1の弾性シート(弾性部材) 30:第2の弾性シート(弾性部材)
40:高比重シート(高比重部材) 50:筐体(振動対象物)
A:電子機器 A1:タッチ操作パネル
B1:振動ピックアップ B2:マイク
Claims (7)
- 振動子の振動方向に対する交差方向の一端部外面を振動伝達面とした振動アクチュエータと、前記振動伝達面に接触し固定された弾性部材と、前記弾性部材よりも比重が大きく前記弾性部材の反振動源側の面に接触し固定された高比重部材とを備え、前記高比重部材の反振動源側の面を振動対象物に接触させていることを特徴とする振動アクチュエータ取付構造。
- 前記弾性部材が、内部気泡を有することを特徴とする請求項1記載の振動アクチュエータ取付構造。
- 前記高比重部材が、合成樹脂材料及び金属粉末を含むことを特徴とする請求項1又は2記載の振動アクチュエータ取付構造。
- 前記高比重部材の前記交差方向の厚みが、前記弾性部材の同方向の厚みよりも大きいことを特徴とする請求項1乃至3何れか1項記載の振動アクチュエータ取付構造。
- 前記弾性部材が第1の弾性部材であって、
前記振動アクチュエータにおける前記交差方向の他端部外面には、第2の弾性部材が接触し固定されていることを特徴とする請求項1乃至4何れか1項記載の振動アクチュエータ取付構造。 - 請求項1乃至5何れか1項記載の振動アクチュエータ取付構造を備えた電子機器。
- 前記振動アクチュエータの前記振動伝達面に前記弾性部材を接着する工程と、前記弾性部材の反振動源側の面に前記高比重部材を接着する工程と、前記高比重部材の反振動源側の面を前記振動対象物に接着する工程とを含むことを特徴とする請求項1乃至6何れか1項記載の振動アクチュエータ取付構造の製造方法。
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