JP6715041B2 - 山椒調製装置 - Google Patents

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Description

本発明は、収穫した山椒の実と茎を分離して選別する山椒調製装置に関する。
山椒の木より房状の山椒を収穫したものは、香辛料や料理の材料として使用するには、実と茎とを分離する必要がある。従来は手作業で分離していたが、大変な手間を要し、時間もかかるため、機械的に分離する技術が公知となっている(例えば特許文献1参照)。
特開平8−308547号公報
しかし、前記特許文献1に記載の分離装置では、ブラシとコンベアの間に房状の山椒を供給して、ブラシとコンベアの速度差によって茎を切断する構成であったので、分離装置より排出されたものは、実と茎と未処理物が混じったものであり、更に選別する必要があった。また、収穫したばかりの茎が軟らかい状態で分離装置に供給した場合には、枝と茎が分離され、実には茎が残ることが多く、実のみの収穫効率は悪くなっていた。
本発明は以上の如き状況に鑑みてなされたものであり、山椒の実と茎を確実に分離できて、実のみを取り出せる山椒調製装置を提供しようとする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、収穫後に冷凍された山椒を供給する供給部と、投入された山椒を実と茎に分離して次工程へ搬送する揉み送り部と、実と茎とに選別する選別部とを備え、前記揉み送り部は、円筒状の送りローラ上に螺旋が設けられるものである。
請求項2においては、前記螺旋は、送りローラ上に所定位相角毎に突設される送りピンで構成されるものである。
請求項3においては、前記螺旋は、送りピッチが始端側ほど短く、終端側ほど長くしたものである。
請求項4においては、前記供給部と揉み送り部の始端側との間には、投入された山椒をほぐして次工程に送る掻込部が設けられるものである。
請求項5においては、前記掻込部は、星形のホイルを支持軸上に並べた掻込ホイルを平行に配置し、互いに逆方向に回転させてその間に山椒を投入してほぐしながら掻き込むものである。
請求項6においては、前記選別部は、ベルトコンベアを上下傾斜させて配置し、該ベルトコンベアの傾斜角度を任意に調整可能に構成したものである。
請求項7においては、前記選別部は、前記揉み送り部終端と前記ベルトコンベアとの間に、投入量を調節するホッパーが設けられるものである。
請求項8においては、前記選別部は、上下傾斜角度調節可能なベルトコンベアが上下複数段位置をずらせて配置されるものである。
請求項9においては、前記ベルトコンベアは、回転速度が任意に変更可能に構成されるものである
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、人手により一つ一つ分離することなく、機械的に大量の山椒の実と茎を分離して実のみを簡単に得られるようになり、作業効率を向上することができるようになった。
本発明の山椒調製装置の全体正面図。 他の実施形態の山椒調製装置の全体正面図。 同じく全体側面図。 供給部と掻込部の側面図。 供給部の斜視図。 掻込部の斜視図。 揉み送り部の斜視図。 揉み送り部の側面図。 揉み送り部の他の実施形態を示す正面図。 選別部の斜視図。 ホッパーの後板を外した状態の斜視図。 (a)房状の山椒を示す図、(b)茎付の実の山椒を示す図。
図1において、山椒調製装置1の全体構成から説明する。
山椒調製装置1は、図12(a)に示すような、収穫した房状の山椒2、または、図12(b)に示すような、実3aと茎(果軸)3bが付いた状態の山椒3を調製して、実3aのみを取り出すものである。調製する房状の山椒2または山椒3は、予め、実3aから茎3bを外し易く、変色等も抑えられるように冷凍されている。つまり、山椒の木より収穫した後に冷凍された房状の山椒2または山椒3が山椒調製装置1に供給されて、実3aのみ取り出される。本実施形態では、冷凍した山椒3を実3aと茎3bに分離する。
山椒調製装置1は、供給部10と揉み送り部30と選別部40とを備える。なお、F方向を前方、L方向を左方、R方向を右方と規定して説明する。
山椒調製装置1は、枠状のメインフレーム5の右上部に供給部10が配置され、該供給部10の下方から略水平方向左方に揉み送り部30が延設される。該揉み送り部30の左下方に選別部40が配設される。つまり、揉み送り部30の始端側上方に供給部10が配置され、揉み送り部30の終端側下方に選別部40が配置される。
前記供給部10は、山椒3・3・・・を容易に投入できるように、じょうご状に構成した受体8が、揉み送り部30の始端側上部に配置される、受体8の下端の開口部は揉み送り部30の始端側上部に臨ませて配置される。
供給部10は、揉み送り部30の始端側へ山椒3・3・・・を持ち上げて搬送するように構成することもできる。即ち、図2〜図5に示すように、供給部10は、バケット11と、バケット11を取り付けるチェーン12と、該チェーン12を巻回する駆動スプロケット13と従動スプロケット14と、チェーン12を回転駆動するための原動機となるモータ15と、該モータ15と前記駆動スプロケット13とを連動連結する動力伝達手段16とを備える。
前記バケット11は側面視略三角形状に構成され、前上方が開放された半箱状とし、所定量の山椒3を収納可能としている。この所定量は揉み送り部30または後述する掻込部20で一度に処理できる量であり、冷凍した山椒3が溶けるまでに山椒調製装置1により処理できる量である。バケット11の後面の上部が前記チェーン12に取り付けられる。該バケット11は供給部10の最下部の位置が始動位置とされ、モータ15の駆動によりチェーン12が回転駆動され、最上昇位置を越えた反転位置までバケット11が上昇されて一旦停止されて、その後、モータ15は逆転されて始動位置に戻されて停止する。
前記チェーン12は左右一対上下方向に配設され、上部が駆動スプロケット13に巻回され、下部が従動スプロケット14に巻回される。従動スプロケット14はテンション装置も兼ねている。
前記左右の駆動スプロケット13・13は駆動軸17上に固定され、該駆動軸17は側板に左右方向に回転自在に支持され、該駆動軸17の右端に伝動スプロケットが固定され、動力伝達手段16を構成するチェーン、スプロケットを介してモータ15の出力軸と連動連結される。
モータ15はメインフレーム5の前面中央部に設けた始動スイッチ18を押すことにより正転駆動され、バケット11が反転位置に至ると、図示しないリミットスイッチに当接し、モータ15は逆転駆動され、始動位置まで戻ると図示しないリミットスイッチに当接しモータ15は停止される。なお、始動スイッチ18の近傍には緊急停止スイッチ19が設けられている。また、始動位置におけるバケット11への山椒3の投入には邪魔にならないが、上昇した位置の前部にはカバー6が設けられて、バケット11の上昇時や下降時に作業者等に当たらないようにしている。
このような構成において、バケット11に冷凍した山椒3を所定量投入し、始動スイッチ18をオンにすると、モータ15が正転駆動され、バケット11が上昇し反転位置に至ると、バケット11の下部が持ち上げられて山椒3は掻込部20内に投入される。その後、モータ15が逆転駆動されて、バケット11が始動位置まで戻るとモータ15の駆動が停止される。こうして、作業者は始動スイッチ18を押すだけで、山椒3・3・・・を高い位置まで持ち上げることなく、所定量を投入することができる。なお、本実施形態では、バケット11を用いて所定量ずつ山椒3を投入する構成としているが、ベルトコンベアやスラットコンベアやスクリューコンベア等を用いて投入する構成とすることも可能である。
また、前記供給部10と揉み送り部30との間には掻込部20を設けることもできる。
図3、図4、図6に示すように、掻込部20は、前後一対の掻込ホイル21・22が側板23・23間に回転自在に支持され、該掻込ホイル21・22の支持軸25・26は側方(右方)に突出されて、スプロケットをそれぞれ固設し、チェーンやスプロケット等を介してモータ24と連動連結される。掻込ホイル21・22は互いに逆方向に回転駆動され、投入された山椒3を掻込ホイル21・22間に掻き込むように回転させている。掻込ホイル21・22は、支持軸25・26上にそれぞれ複数の星形状のホイル27・27・・・が所定間隔をあけて、かつ、位相をずらせて固定される。後側の掻込ホイル22は前側の掻込ホイル21の斜め上後方に所定間隔をあけて配設される。また、対向する支持軸25上のホイル27と支持軸26上のホイル27は、支持軸25・26の軸心を結ぶ線上で、凸部と凹部が対向するように配設している。こうして、所定の間隔があけられているので、掻込時に実3aをつぶさないようにしている。そして、側板23・23間の掻込ホイル21の前上方にガイド板28が横架され、供給部10より投入された山椒3を掻込ホイル21・22間に導くようにしている。掻込部20の上方は上部カバー29により覆われて、前記バケット11が通過できる空間が形成されており、該上部カバー29の後下部がメインフレーム5に枢支され、メンテナンスや掻込部20の清掃等を行うために、掻込部20の上方が開放されるように後方へ回動可能に構成されている。
このように、掻込部20は、星形のホイル27・27・・・を支持軸25・26上に並べた掻込ホイル21・22を平行に配置し、互いに逆方向に回転させる。そして、バケット11に投入される山椒3・3・・・は冷凍されているのでブロック状のかたまりとなっており、冷凍山椒3・3・・・が掻込部20の上方より投入されると、掻込ホイル21と掻込ホイル22の間でその回転によりほぐされながら掻き込まれて下方へ落下し、次工程の揉み送り部30に供給される。この掻込ホイル21・22間には実をつぶさない適当な隙間が形成されているので、一つ一つばらばらにほぐすことができるのである。よって、ほぐれている場合は、掻込ホイル21・22の間からそのまま落下することになる。なお、前記バケット11を用いた供給部10を省いて掻込部20の上部に前記受体8を設けて、直接掻込部20へ山椒3・3・・・を投入する構成とすることも可能である。
図1に示す揉み送り部30は、円筒状のケース9内に螺旋300が回転自在に支持されている。該螺旋300は一端がモータ24の出力軸と連結され、回転駆動可能に構成されている。該モータ24の回転数は任意に変更可能としている。
前記螺旋300は、図7に示すように、送りローラ31の外周に丸棒状の送りピン34・34・・・が所定角度毎に半径方向に螺旋状に突設して構成される。該送りピン34・34・・・の軸心方向の取付ピッチは上流側(供給部10側)程短く、下流側(選別部40側)程長くしている。つまり、螺旋状に配置される送りピン34・34・・・の間隔は、上流側(供給部10側)程短く、下流側(選別部40側)程長くなるように配置される。
また、螺旋300は、図9(a)に示すように、送りピン34・34・・・の外周に螺旋コイル37を固定して、揉み送り効果を更に高めるようにすることができる。また、送りローラ31及び送りピン34・34・・・を設けずに螺旋コイル37のみで構成することもできる。また、螺旋300は、図9(b)に示すように、送りピン34・34・・・の代わりに螺旋羽根38で構成することも可能である。また、螺旋羽根38と送りピン34を組み合わせて構成することも可能である。また、送りピン34・34・・・、または、螺旋コイル37、または、螺旋羽根38の巻き数(条数)は1条に限定するものではなく、複数条設けることもできる。複数条設けることで揉み送り効果を更に高めることができる。
そして、これら螺旋300における送りピッチは、始端側(右側)のピッチP1ほど短く、終端側(左側)のピッチP2ほど長く構成している(P1<P2)。このピッチは徐々に終端側を長くしてもよい。
このように、前記揉み送り部30は、円筒状の送りローラ31上に螺旋300が設けられるので、螺旋300の回転により山椒3・3・・・はケース9と螺旋300との摩擦により揉まれながら送られることになり、凍結した茎3bは折れて外れ、山椒3の実3aと茎3bとに分離されるようになる。
また、前記螺旋300は、送りローラ31上に所定位相角毎に突設される送りピン34・34・・・で構成されるため、山椒3と送りピン34との当接や接触が多くなり、揉み効果が高められて、山椒3の実3aと茎3bとの分離効果が高められ、分離性能を向上することができる。
また、前記螺旋300は、送りピッチが始端側(P1)ほど短く、終端側(P2)ほど長く配設(P1<P2)しているので、始端側の送り量が終端側より少なく、山椒3と山椒3、及び、山椒3と螺旋300(送りピン34)との当接や接触が多くなり、揉み効果が更に高められて、凍結した茎3bは折れて外れ、山椒3の実3aと茎3bとの分離作用が更に高められる。こうして、実3aと茎3bに分離されたものが選別部40上方へ搬送される。但し、揉み送り部30の終端側を始端側より高くなるように傾斜させて、揉み効果を更に高めることもできる。
また、図2の実施形態の山椒調製装置1の揉み送り部30は、図8に示すように、前記送りローラ31の外周(送りピン34・34・・・の先端よりも外側)は半円筒状の上カバー35と下カバー36で覆われて、山椒3・3・・・がこぼれないようにし、右側上部には掻込部20より供給するための図示しない開口が形成され、左側下部には排出用の開口が形成されている。そして、前記上カバー35の後部は軸35aにより枢支されて、前部は止め具(パッチン錠)35bにより固定し、下カバー36の後部は軸36aにより枢支されて、前部は止め具36bにより固定し、止め具35b・36bを外して上カバー35を上方に、下カバー36を下方に回動して開放し、容易に揉み送り部30の掃除やメンテナンスができるようにしている。
揉み送り部30の駆動は、図2、図3、図7に示すように、送りローラ31の支持軸32の左右両側がメインフレーム5の上部に立設した側板33・33に回転自在に支持され、支持軸32の一端が側方(右方)に突出されてスプロケットを固設し、前記モータ24とチェーン等を介して連動連結され、回転駆動可能としている。
図1において、前記揉み送り部30の終端下方には選別部40が配置される。該選別部40は、ベルトコンベア70を上下傾斜させて配置し、該ベルトコンベア70の傾斜角度を任意に調整可能に構成している。つまり、ベルトコンベア70は搬送方向上流側が低く、下流側が高くなるように配置される。言い換えれば、ベルトコンベア70のベルト51の上面が斜め上方へ移動するように回転駆動される。該ベルト51は駆動ローラ52と従動ローラ53との間に巻回され、駆動ローラ52の駆動軸52aはチェーン等の動力伝達手段を介してモータ49と連動連結される。該モータ49は図示しない操作手段の操作で回転数が任意に変更可能とされている。
また、ベルトコンベア70は傾斜角度を調節可能に構成している。つまり、ベルトコンベア70の搬送フレーム50とメインフレーム5との間に昇降駆動手段71が介装されて、該昇降駆動手段71を作動させることでベルトコンベア70の一端を支点として他側を昇降してベルト51の傾斜角度を変更可能としている。図1においては、電動シリンダを伸縮させることで、駆動軸52aを中心に傾倒されベルトコンベア70の角度を変更可能としている。
こうして、揉み送り部30により実3aと茎3bとに分離された山椒3・3・・・は、終端からベルトコンベア70上に落下する。ベルト51上に落下した実3aは球形に近い形状であるため、ベルト51の上昇回転に逆らって転がり落ち、載置台59上の収納箱に収納される。茎3bは転がることができずベルトコンベア70の上端から排出シュート55を介して収納箱に落下する。なお、実3aの形状や大きさ等により実3aと茎3bの選別精度は異なるため、その選別具合に合わせて、ベルトコンベア70の傾斜角度と回転速度が変更される。
また、前記揉み送り部30の終端と前記ベルトコンベア70との間に、投入量を調節するホッパー43を設けることができる。ホッパー43は、前記揉み送り部30で揉まれて実3aと茎3bに分離された後の山椒3・3・・・を一旦溜めて、ベルトコンベア70に所定量を供給するためのものである。図1、図2、図10、図11に示すように、ホッパー43は正面視逆三角形状の箱状として、上部に山椒3・3・・・を投入するための開口43aが形成され、下部に排出用の出口43bが形成されている。該出口43bには落下量(ベルトコンベア70への供給量)を調節するためのブラシ44とローラ45が配設されている。出口43bはホッパー43の右底板46と左底板47の下端の間に形成され、前後方向に長い隙間としてベルトコンベア70の前後幅より短く形成している。但し、前記ブラシ44を用いる代わりにゴム等の板状体を用いることも可能である。
また、ホッパー43に冷却装置を設けることも可能である。具体的には、底板(右底板46・左底板47)または前板または後板に、ペルチェ素子を貼り付けたり、ドライアイスや保冷剤等を収納するポケットを設けたり、ホッパー43内に冷風を送るようにしたりするのである。このように、冷却装置を設けることにより、山椒3の収穫時期である夏季に、冷凍された山椒3・3・・・が、調製作業中に溶けてベルト51に貼り付き選別性能が低下することを防止できる。
そして、一方の底板(右底板46)の下端にブラシ44が前後方向に上下位置調節可能に取り付けられ、ブラシ44の先端とローラ45の外周との間の間隔を調整可能として、落下量(送り量)を調節可能としている。他方の底板(左底板47)の下端とローラ45の外周との間の隙間は山椒3が落下しない程度の隙間としている。
ローラ45は支持軸48の前後がメインフレーム5に回転自在に支持され、支持軸48の前端にスプロケットが固定され、チェーンやスプロケット等を介してモータ49と連動連結され、該モータ49の駆動により、ローラ45が回転駆動される。ローラ45は支持軸48の外周にシリコン樹脂が被装され、ローラ45の回転により山椒3・3・・・を傷めずに送れるようにしている。
また、ホッパー43の前面及び後面(前板及び後板)には、掃除口43cが設けられ、該掃除口43cは蓋体により覆われ、スライドさせることにより容易に外せるようにしている。また、前記ブラシ44もボルトを外すことにより容易に外せるようにしている。こうして、これらを開放し、容易に掃除やメンテナンスができるようにしている。
また、前記選別部40は、上下傾斜調節可能なベルトコンベア70を上下方向に複数段配置し、搬送方向(左右方向)で位置をずらせて配置し、選別性能を更に向上させることも可能であり、ベルトコンベア70を短くできる。即ち、図2、図3、図10に示すように、第一選別体41と第二選別体42の二段設ける場合について説明する。ベルトコンベア70からなる第一選別体41と第二選別体42は、略同じ構成としているため、第一選別体41について説明し、第二選別体42の構成についての説明は省略する。
第一選別体41は、ベルトコンベアを構成するベルト51と、該ベルト51を巻回する駆動ローラ52と従動ローラ53と、角度調節部54と、排出シュート55とを備える。
駆動ローラ52と従動ローラ53は前後の搬送フレーム50・50に回転自在に支持され、駆動ローラ52側(右側)が低く従動ローラ53側(左側)が高くなるように、第一選別体41は傾斜して配置される。前記駆動ローラ52の駆動軸52aの前後両側はメインフレーム5に回転自在に支持され、第一選別体41は駆動軸52aを中心に上下揺動自在に支持されている。また、前記駆動軸52aの一端は前方に突出されてスプロケットを固定し、チェーンやスプロケット等を介してモータ49と連動連結され、ベルト51の上側の面が上昇回転されるように駆動される。
なお、本実施形態の山椒調製装置1において、動力伝達手段16、バケット11の昇降、モータ24から掻込ホイル21・22及び送りローラ31への動力伝達、モータ49からホッパー43のローラ45、及び、第一選別体41と第二選別体42のベルトコンベアへの動力伝達は、チェーンとスプロケットを用いているが、ベルトとプーリを用いることも可能であり、限定するものではない。
角度調節部54は、搬送フレーム50の高い側とメインフレーム5との間に配置されて、第一選別体41の傾斜角度を調節するものであり、調節アーム56・56と調節ハンドル57を備える。調節アーム56・56の一端(上端)は、前後の搬送フレーム50・50の下面に前後方向に横設した連結フレーム58の前後方向中央に回転自在に支持され、他端(下端)は調節ハンドル57に螺装され、調節アーム56・56は側面視で「ハ」字状に配置される。
調節ハンドル57は、ネジ軸部57aと、該ネジ軸部57aの一端に形成されるグリップ部57bからなり、ネジ軸部57aの両側はメインフレーム5に回転自在に支持され、前後中央から前後方向に右ネジと左ネジが構成される。この右ネジと左ネジ部分に調節アーム56・56の下端がそれぞれ螺装される。グリップ部57bはクランク状に折り曲げ形成される。
このような構成において、調節ハンドル57を回動すると、調節アーム56・56の下部が近づくように、または、離れるように摺動され、調節アーム56・56が近づくと第一選別体41の左側が上昇し、調節アーム56・56が離れると第一選別体41の左側が下降する。こうして、第一選別体41の傾斜角度を調節することが可能となる。但し、角度調節部54の構成は限定するものではなく、図1に示すようにシリンダやモータ等の昇降駆動手段71を用いることも可能である。この場合、昇降駆動手段71をコントローラと接続し、該コントローラは前記モータ49とも接続し、第一選別体41と第二選別体42の角度調節、及び、ローラ45とベルトコンベアの回転速度を調節できるようにして、最も選別精度が高くなるように調節することもできる。
また、前記第一選別体41と第二選別体42は、それぞれ着脱可能として、容易に掃除やメンテナンスができるようにしている。具体的には、前記駆動軸52a上のスプロケットを外して駆動軸52aをメインフレーム5から外し、第一選別体41(第二選別体42)の左端の解除レバー60を回動することで、搬送フレーム50との係合を解除し、第一選別体41(第二選別体42)の左端の把手61を持って左方へ引き出すことができるようにしている。
搬送フレーム50・50の左端の下部から斜め下方に排出シュート55が延設される。該排出シュート55の下方にはコンテナ等の収納箱を置くための載置台59がメインフレーム5に固定される。こうして、第一選別体41のベルトコンベア70により上方へ搬送された物(茎3b)は排出シュート55を介して載置台59上の収納箱に収納される。
そして、第一選別体41は、ホッパー43の下方に位置し、第一選別体41のベルト51の搬送方向中途部上方にホッパー43の出口43bが配置される。第一選別体41の下端(右側端)の下方に、第二選別体42のベルト51の搬送方向中途部が配置される。第二選別体42の下端(右側端)の下方に製品(実3a)を収納する収納箱を載置する載置台59がメインフレーム5上に配置される。こうして、供給部10下方の空いた空間を有効に利用して、製品を取り出すことができる。
以上のように選別部40は、投入量を調節するホッパー43と、該ホッパー43の下方に配置されるベルトコンベアを備える第一選別体41と、該第一選別体41の下方に配置され、傾斜角度が異なるベルトコンベアからなる第二選別体42とを備えるので、揉み送り部30において揉まれた山椒3・3・・・は実3aと茎3bに分離されてホッパー43内に投入される。該ホッパー43の出口43bにおいて排出量が調整されて、第一選別体41上に落下される。第一選別体41では、傾斜とベルト51の上昇回動により、山椒3の実3a及び茎3b付の実3aが第二選別体42へ転がり落ち、茎3bはベルト51に乗って上方へ搬送され上端から排出シュート55を介して収納箱に投入される。
第二選別体42の傾斜角度は、第一選別体41の傾斜角度よりも小さく、第二選別体42の下端からは、実3aのみが転がり落ちて製品収納箱内に収納される。茎3b付の実3aは第二選別体42のベルト51により上方へ搬送されて、排出シュート55より収納箱に収納される。この茎3b付の実3aは再度冷凍し、供給部10のバケット11に投入して再度選別される。こうして精度よく山椒の実3aが得られるようになる。なお、第一選別体41と第二選別体42の傾斜角度は、角度調節部54・54により、山椒3の大きさや形状や茎3bの長さ等に合わせて、最も効率良く選別できるようにそれぞれ調整される。なお、メインフレーム5の下部には移動輪7・7・・・が設けられ、容易に移動できるようにしている。
以上のように、山椒調製装置1は、収穫後に冷凍された山椒3を供給する供給部10と、投入された山椒3をほぐして次工程に送る掻込部20と、ほぐされた山椒を実3aと茎3bに分離して次工程へ搬送する揉み送り部30と、実3aと茎3bと茎付実とに選別する選別部40とを備えるので、人手により一つ一つ分離することなく、機械的に大量の山椒の実と茎を分離して実のみを簡単に精度よく得られるようになり、作業効率を向上することができるようになった。
1 山椒調製装置
3 山椒
5 メインフレーム
10 供給部
20 掻込部
21・22 掻込ホイル
27 ホイル
30 揉み送り部
31 送りローラ
34 送りピン
40 選別部
41 第一選別体
42 第二選別体
43 ホッパー
70 ベルトコンベア
300 螺旋

Claims (9)

  1. 収穫後に冷凍された山椒を供給する供給部と、投入された山椒を実と茎に分離して次工程へ搬送する揉み送り部と、実と茎とに選別する選別部とを備え
    前記揉み送り部は、円筒状の送りローラ上に螺旋が設けられることを特徴とする山椒調製装置。
  2. 前記螺旋は、送りローラ上に所定位相角毎に突設される送りピンで構成されることを特徴とする請求項1に記載の山椒調製装置。
  3. 前記螺旋は、送りピッチが始端側ほど短く、終端側ほど長くしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の山椒調製装置。
  4. 前記供給部と揉み送り部の始端側との間には、投入された山椒をほぐして次工程に送る掻込部が設けられることを特徴とする請求項1に記載の山椒調製装置。
  5. 前記掻込部は、星形のホイルを支持軸上に並べた掻込ホイルを平行に配置し、互いに逆方向に回転させてその間に山椒を投入してほぐしながら掻き込むことを特徴とする請求項4に記載の山椒調製装置。
  6. 前記選別部は、ベルトコンベアを上下傾斜させて配置し、該ベルトコンベアの傾斜角度を任意に調整可能に構成したことを特徴とする請求項に記載の山椒調製装置。
  7. 前記選別部は、前記揉み送り部終端と前記ベルトコンベアとの間に、投入量を調節するホッパーが設けられることを特徴とする請求項に記載の山椒調製装置。
  8. 前記選別部は、上下傾斜角度調節可能なベルトコンベアが上下複数段位置をずらせて配置されることを特徴とする請求項1に記載の山椒調製装置。
  9. 前記ベルトコンベアは、回転速度が任意に変更可能に構成されることを特徴とする請求項6、請求項7、請求項8のいずれか1項に記載の山椒調製装置。
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