JP6714539B2 - ペレット選別装置 - Google Patents

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Description

本発明は、所定範囲の大きさの樹脂ペレットを選別するペレット選別装置に関する。
従来より、樹脂ペレットを製造するために種々の装置が用いられている(例えば、特許文献1,2参照)。
従来のペレット製造システムでは、例えば、押出機、ストランド切断装置、冷却装置及び選別装置等を備えている。この場合、例えば、樹脂材料と添加剤とを押出機で混錬して溶融し、押出機の先端に取り付けた多孔ダイから溶融樹脂をひも状の樹脂(ストランド)に成形して押し出し、このストランドを冷却しながらストランド切断装置へ搬送し、ストランド切断装置でストランドを連続的に切断して樹脂ペレットを生成する。この樹脂ペレットは、冷却装置で冷却された後、選別装置へ供給され、選別装置によって製品サイズのペレットと、規格外のオーバーサイズのペレットと、切粉等の屑とに篩い分けられる。
特開2001−341125号公報 特許第5303480号公報
上記のようなペレット製造システムでは、ストランド切断装置の後段に冷却装置と選別装置とが設置され、製造システム全体として大きな設置面積が必要となる。
本発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、ペレット製造システムの設置面積を小さくすることが可能になるペレット選別装置を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明のある態様に係るペレット選別装置は、長手方向の一端に樹脂ペレットが供給される供給口が設けられた装置本体と、前記供給口に供給された前記樹脂ペレットを振動させながら前記装置本体の長手方向の前記一端から他端へ向かう移送方向へ移送するために前記装置本体を振動させる振動装置と、前記移送方向における上流側領域と下流側領域とに区分された前記装置本体の前記上流側領域に設けられ、前記上流側領域の前記装置本体内を移送される前記樹脂ペレットを冷却する冷却機構と、前記装置本体の前記下流側領域に設けられ、前記下流側領域の前記装置本体内を移送される前記樹脂ペレットを所定サイズ以下の良品と前記所定サイズを超える不良品とに選別する選別機構とを備えている。
この構成によれば、単一の装置本体が上流側領域と下流側領域とに区分され、上流側領域に設けられた冷却機構によって樹脂ペレットが冷却された後、下流側領域に設けられた選別機構によって樹脂ペレットが良品と不良品とに選別される。このように、選別機構の前段に冷却機構を有する構成であり、従来のペレット製造システムのように冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合のこれらの設置面積と比べて、ペレット選別装置の設置面積を小さくすることができる。よって、このペレット選別装置を用いたペレット製造システムの設置面積を小さくすることが可能になる。
また、冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、冷却装置の排出口から排出される樹脂ペレットが選別装置の供給口へ供給されるよう構成されるので、選別装置の供給口の上方に冷却装置の排出口が配置され、冷却装置の高さが高くなり、冷却装置の供給口の高さも高くなる。すると、冷却装置の供給口へ樹脂ペレットを供給する例えばストランド切断装置の高さも高くなり、ペレット製造システム全体の高さが高くなるという欠点がある。これに対し、本ペレット選別装置では、冷却機構から選別機構への樹脂ペレットの移送経路において段差を無くす(あるいは段差をほぼ無くす)ことができるので、ペレット製造システム全体の高さを低くすることができる。
また、冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、冷却装置で冷却された樹脂ペレットは冷却装置の排出口から排出されてから選別装置へ供給されるので、冷却効果が阻害される。一方、本ペレット選別装置では、樹脂ペレットは、冷却機構で冷却直後に選別機構で選別されるので、冷却によって摩擦帯電を抑え、選別機構での樹脂ペレットの切粉の除去を良好に行うことが可能になる。
また、冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、各々の装置において、樹脂ペレットを移送するための手段、例えば振動装置が必要になるのに対し、本ペレット選別装置では、振動装置が1つで済むので、装置コストの低減を図ることができる。
前記振動装置による前記装置本体の振動振幅が、前記上流側領域よりも前記下流側領域の方が大きくなるよう構成されていてもよい。
この構成によれば、冷却機構を設けた上流側領域の樹脂ペレットの移送速度が下流側領域よりも遅くなるので、冷却機構による冷却時間を長くして冷却能力を高めることができる。これに加え、選別機構を設けた下流側領域の振動振幅が大きいので、樹脂ペレットに付着している切粉を振り落としやすくなり、切粉の除去能力を高めることができる。
前記冷却機構は、前記上流側領域の前記装置本体の内部に取り付けられ、一端に前記供給口に供給された前記樹脂ペレットが供給され、前記装置本体とともに振動させられることによって前記樹脂ペレットを前記移送方向へ移送するとともに、複数の開口部が設けられたペレット移送板と、前記樹脂ペレットを冷却するための空気を、前記ペレット移送板の前記開口部に下から上に向けて流すための気流発生機構とを有し、前記選別機構は、前記下流側領域の前記装置本体の内部に取り付けられ、一端に前記ペレット移送板から移送されてきた前記樹脂ペレットが供給され、前記装置本体とともに振動させられることによって前記所定サイズを超える前記不良品の前記樹脂ペレットを前記移送方向へ移送するとともに、前記所定サイズ以下の前記良品の前記樹脂ペレットを落下させるための複数の貫通穴が設けられた上段スクリーンと、前記装置本体の内部で、かつ前記上段スクリーンの下方に取り付けられ、前記上段スクリーンから落下した前記良品の前記樹脂ペレットを受けとって、前記装置本体とともに振動させられることによって前記移送方向へ移送するとともに、前記樹脂ペレットの切粉を落下させるための複数の貫通穴が設けられた下段スクリーンとを有するようにしてもよい。
本発明は、以上に説明した構成を有し、ペレット製造システムの設置面積を小さくすることが可能になるペレット選別装置を提供することができるという効果を奏する。
図1(A)は、本発明の実施形態の一例のペレット選別装置を上方から見た概略平面図であり、図1(B)は同ペレット選別装置の概略側面図であり、図1(C)は同ペレット選別装置の概略前面図である。 図2(A)は、ペレット移送板の一例を示す平面図であり、図2(B)は、同ペレット移送板の断面図であり、図2(C)は、気流分散板の一例を示す平面図である。 図3は、選別領域に配置される複数のスクリーンの一例を示す断面図である。
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下では全ての図面を通じて同一又は相当する要素には同一の参照符号を付して、その重複する説明を省略する。また、本発明は、以下の実施形態に限定されない。
(実施形態)
図1(A)は、本発明の実施形態の一例のペレット選別装置を上方から見た概略平面図であり、図1(B)は同ペレット選別装置の概略側面図であり、図1(C)は同ペレット選別装置の概略前面図である。なお、図1(A)、(B)、(C)では、寸法比が異なって図示されている。以下では、便宜上、ペレット選別装置の前後左右を、図1(A)に示すものとして説明する。
本実施形態のペレット選別装置は、ペレット製造システムに用いることができる。ペレット製造システムでは、例えば、押出機、ストランド切断装置、本実施形態のペレット選別装置等を備えている。この場合、例えば、樹脂材料と添加剤とを押出機で混錬して溶融し、押出機の先端に取り付けた多孔ダイから溶融樹脂をひも状の樹脂(ストランド)に成形して押し出し、このストランドを冷却しながらストランド切断装置へ搬送し、ストランド切断装置でストランドを所定長さに連続切断し、円柱状の樹脂ペレットを生成する。このストランド切断装置で次々に生成される樹脂ペレットが、例えば図1に示すペレット選別装置1のペレット供給口21へ供給される。
図1に示すペレット選別装置1は、基台31の上に、箱状の装置本体(筐体)20が前後左右の4つの弾性部材34によって弾性的に支持されており、装置本体20は振動装置7によって振動させられる。弾性部材34は例えばばねである。また、基台31上には操作盤40が設けられている。
装置本体20は、その後端部(上流側端部)の上部が開口されてペレット供給口21が設けられ、前方部分に良品排出口22、不良品排出口23及び切粉排出口24が設けられている。装置本体20の内部において、ペレット供給口21の直下の領域には受け板29が設けられている。この装置本体20は、ペレット供給口21と不良品排出口23との間に、上流側の冷却領域(上流側領域)R1と、下流側の選別領域(下流側領域)R2とを有している。なお、上流側、下流側は、装置本体20内を移送される樹脂ペレットの移送方向における上流側、下流側を意味している。
また、装置本体20には、その左右の側面の下端に固定されて垂下する垂直板36,36が設けられ、各垂直板36,36の前後の2箇所に水平取付板35が設けられている。全部で4つの水平取付板35のそれぞれが、基台31に立設された支脚32に、渡し板33及び弾性部材34を介して支持されている。これにより、装置本体20が基台31上に弾性支持されている。なお、右側の2本の支脚32はその上端が渡し板33によって接続され、同様に左側の2本の支脚32もその上端が渡し板33によって接続されている。
装置本体20の上流側の下方に装置本体20を振動させる振動装置7が取り付けられている。具体的には、2つの垂直板36,36の間に跨って棒状部材37が配設され、この棒状部材37の中央部に取付け板38が固定され、この取付け板38の左右両側に一対の振動モータが取り付けられている。この一対の振動モータによって振動装置7が構成されている。振動装置7には、ここでは振動モータを用いているが、電磁式のものを用いてもよい。
装置本体20は、振動装置7による振動(矢印Sv方向の振動)によって、前方斜め上方位置と後方斜め下方位置との間を往復するように振動する。これによって、ペレット供給口21から供給された樹脂ペレットは、装置本体20内を前方(下流側)へ移送される。そして、ペレット供給口21から供給された樹脂ペレットは、装置本体20内の冷却領域R1を通過する間に冷却(降温)され、続いて、選別領域R2を通過する間に良品ペレット(所定サイズ以下の樹脂ペレット)と、不良ペレットと(所定サイズを超える長尺の樹脂ペレット)、切粉(粒体及び粉体)とに選別され、それぞれ良品排出口22、不良品排出口23、切粉排出口24から排出される。
次に、冷却領域R1及び選別領域R2の一例について詳しく説明する。
まず、冷却領域R1について説明する。冷却領域R1の装置本体20の内部には、ペレット移送板2と気流分散板3とが、上下に所定間隔をあけて、それぞれ水平にあるいは略水平に固定されている。このペレット移送板2と気流分散板3とは装置本体20の底板部20aの上部に間隔を空けて取り付けられている。
冷却領域R1の装置本体20の底板部20aは、漏斗状に形成され、この漏斗状の下端の開口部が給気口10になっている。この給気口10には、伸縮可能な可撓管11を介して給気ボックス15が接続されている。給気ボックス15は、基台31上に配設され、側部には給気口15aが設けられている。この給気口15aに給気用ファン12の吹出し口12aが接続され、給気用ファン12によって装置本体20内へ空気が送りこまれる。給気用ファン12は基台31上に配設され、吸気フィルタ13を備えている。
また、冷却領域R1の装置本体20の上面部分には、逆漏斗状(山形)の屋根部25が設けられ、屋根部25の上端に開口部からなる排気口26が設けられている。排気口26は図示しない配管を介して排気用ファン27に接続され、排気用ファン27によって装置本体20内の空気が吸引されて外部へ排出される。
給気用ファン12は装置本体20内へ空気を送り込むための送風機であり、排気用ファン27は装置本体20内の空気を吸引して装置外部へ排出するための送風機である。
図2(A)は、ペレット移送板2の一例を示す平面図であり、図2(B)は、同ペレット移送板2の断面図であり、図2(C)は、気流分散板3の一例を示す平面図である。
図2(A)、(B)に示すように、ペレット移送板2は、金属板に、複数のスリット(貫通溝)2sが設けられて構成され、複数のスリット2sはペレット移送板2の全長に亘ってペレット移送方向Spに所定間隔L2をおいて並んで設けられている。ここでは、スリット2sは、その長手方向がペレット移送方向Spと交差(例えば直交)し、実質的に樹脂ペレットの移送経路の全幅に渡るように設けられ、隣合うスリット2s、2s間の断面が逆三角形の楔形状になっている。なお、スリット2sの幅(貫通溝の溝幅)L1は、樹脂ペレットより小さい所定の寸法であり、樹脂ペレットがスリット2sを通過できない寸法(スリット2sから落下しない寸法)である。一例を挙げれば、直径3mm、高さ3mmの円柱状の樹脂ペレットに対し、スリット2sの幅L1は0.5mmであり、スリット2sの幅L1は樹脂ペレットの直径及び高さのいずれの寸法よりも小さい。
また、気流分散板3には、図2(C)に示すように、例えば金属板の全面に複数の丸い貫通穴3hが千鳥状に開けられた多孔金属板を用いている。なお、複数の貫通穴3hの配置形状は千鳥状に限られるものではない。
上記冷却領域R1における冷却機構は、ペレット移送板2と気流発生機構とを有して構成される。気流発生機構は、給気用ファン12、装置本体20の給気口10及び排気口26等を有して構成される。
次に、選別領域R2について説明する。
選別領域R2の装置本体20の下面部分には、選別領域R2において上流側から順に、漏斗状の底板部20b、漏斗状の底板部20cが設けられている。底板部20bの下端の開口部が切粉排出口24となり、底板部20cの下端の開口部が良品排出口22となっている。そして、装置本体20の最前面に、不良品排出口23を有する漏斗状部品が取り付けられている。
選別領域R2の装置本体20の上面部分には、その略中央部分に透明な樹脂で形成された覗き窓28が設けられている。
選別領域R2の装置本体20の内部には、第1上段スクリーン4と第2上段スクリーン5と下段スクリーン6とが、上下に間隔をあけて固定されている。第1上段スクリーン4と第2上段スクリーン5とは選別領域R2の略全面に配置され、下段スクリーン6は、切粉排出口24を有する底板部20b上に配置されている。
図3は、選別領域R2に配置される複数のスクリーン(篩)4〜6の一例を示す断面図である。
これらのスクリーン4〜6は、第1上段スクリーン4と第2上段スクリーン5との間隔が小さく、第2上段スクリーン5と下段スクリーン6との間隔が大きくなるように配置されている。
第1上段スクリーン4は、平面視において長方形状の金属板に複数の丸い貫通穴4hが設けられて構成され、複数の貫通穴4hが千鳥状に開けられた穴形成領域4Aと、貫通穴が設けられていない領域とが、ペレット移送方向Spに交互に配置されている。第2上段スクリーン5も、同様に、平面視において長方形状の金属板に複数の丸い貫通穴5hが設けられて構成され、複数の貫通穴5hが千鳥状に開けられた穴形成領域5Aと、貫通穴が設けられていない領域とが、ペレット移送方向Spに交互に配置されている。
第1上段スクリーン4の穴形成領域4Aと第2上段スクリーン5の穴形成領域5Aとは、それぞれ、紙面奥行き方向(ペレット移送方向Spと直交する方向)に延びる帯状領域である。そして、2つの上段スクリーン4,5の穴形成領域4Aと穴形成領域5Aとは、上下方向から視て重ならないように設けられている。そのため、覗き窓28から第2上段スクリーン5の目詰まり等の状態を確認できないので、第2上段スクリーン5の貫通穴5hの直径は、第1上段スクリーン4の貫通穴4hの直径以上の大きさにしている。また、第1上段スクリーン4の貫通穴4hの直径は、樹脂ペレットが通過できるように樹脂ペレットの直径よりも若干大きくしている。
下段スクリーン6は、平面視において長方形状の金属板に複数の小さな貫通穴6hが例えば千鳥状に開けられて構成されている。貫通穴6hの直径は、前述の貫通穴4h,5hよりも小さく、樹脂ペレットの直径よりも小さい。図3では、貫通穴6hは、上流端部分には設けられていないが、下段スクリーン6の全面領域に設けられてあってもよい。
以上のように構成されたペレット選別装置1の動作について説明する。
このペレット選別装置1の稼動中は、振動装置7と給気用ファン12及び排気用ファン27とを常時駆動する。
まず、冷却領域R1では、振動装置7によって装置本体20が振動することによって、装置本体20に取り付けられたペレット移送板2及び気流分散板3も振動する。そして、ペレット供給口21から供給された樹脂ペレットは、ペレット移送板2上に載せられて、ペレット移送板2が振動することによって下流側へ移送される。
また、給気用ファン12によって外気を装置本体20内へ送り込み、排気用ファン27によって装置本体20内の空気を外部へ排出する。給気用ファン12によって装置本体20内へ送り込まれた空気は気流分散板3の貫通穴3hを通過した後、さらにペレット移送板2のスリット2sを通過して排気用ファン27によって外部へ排出される。
ここで、給気用ファン12によって装置本体20内へ送り込まれた空気は気流分散板3によって分散されてペレット移送板2へ到達するので、ペレット移送板2の全面へほぼ均等に空気Sa(図2(B))を送ることが可能になる。
ペレット移送板2には、多数のスリット2sがペレット移送方向Spと直交し、かつ実質的に移送経路の全幅に亘って設けられているので、移送される樹脂ペレットがスリット2s上を必ず通過し、その際に、スリット2sから上昇する空気に必ずさらされるので、樹脂ペレットを効率よく冷却することができる。
このように冷却(降温)された樹脂ペレットは、選別領域R2へ移送される。
選別領域R2では、振動装置7によって装置本体20が振動することによって、装置本体20に取り付けられた各スクリーン4,5,6も振動する。
そして、冷却領域R1から移送されてきた樹脂ペレットは第1上段スクリーン4上へ載せられる。第1上段スクリーン4及び第2上段スクリーン5が振動することによって、樹脂ペレットのうち所定サイズを超える長尺の不良ペレットPbは、第1上段スクリーン4及び第2上段スクリーン5上を下流側へ移送されて、第1,第2上段スクリーン4,5の終端(下流側端部)から落下して不良品排出口23を通って不良品箱(図示せず)へ排出される。
ここで、第1上段スクリーン4と第2上段スクリーン5との間隔を小さくし、かつ、第1上段スクリーン4の穴形成領域4Aの直下には第2上段スクリーン5の穴形成領域5Aを配置しないことにより、長尺の不良ペレットPbがなるべく第2上段スクリーン5上へ落下しないようにし、落下しても第2上段スクリーン5上で倒れた状態となって、第2上段スクリーン5から落下しないようにしている。長尺の不良ペレットPbは、例えば、ペレット選別装置1の前段に配置されている、ストライドをペレット状に切断する切断装置において切断不良によって生成されたものである。
一方、所定サイズ以下の良品ペレットPa及び切粉Pcは、第1,第2上段スクリーン4,5の貫通穴4h,5hを通過して下段スクリーン6上へ落下する。そして、良品ペレットPaは、下段スクリーン6が振動することによって下段スクリーン6上を下流側へ移送されて、下段スクリーン6の終端(下流側端部)から落下して良品排出口22を通って排出され、例えば、空気輸送装置(図示せず)によって一時貯留用のホッパ(図示せず)へ移送される。また、切粉Pcは、下段スクリーン6の貫通穴6hから落下して切粉排出口24を通って切粉受け箱(図示せず)へ排出される。
上記のように、第1及び第2上段スクリーン4,5によって、不良ペレットPbと、良品ペレットPa及び切粉Pcとが篩い分けされ、下段スクリーン6によって、良品ペレットPaと切粉Pcとが篩い分けされる。なお、図3では、良品ペレットPa、不良ペレットPb及び切粉Pcは実際の形状ではなく模式的に示されている。
本実施形態のペレット選別装置1では、単一の装置本体20が上流側の冷却領域R1と下流側の選別領域R2とに区分され、上流側の冷却領域R1に設けられた冷却機構(ペレット移送板2、気流分散板3及び給気用ファン12等)によって樹脂ペレットが冷却された後、下流側の選別領域R2に設けられた選別機構(スクリーン4〜6)によって樹脂ペレットが良品と不良品と切粉とに選別される。このように、選別機構の前段に冷却機構を有する構成であり、従来のペレット製造システムのように冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、各々に樹脂ペレットの供給口や排出口等が必要となり、これらの設置面積と比べて、ペレット選別装置1の設置面積を小さくすることができる。よって、このペレット選別装置1を用いたペレット製造システムの設置面積を小さくすることが可能になる。
また、冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、冷却装置の排出口から排出される樹脂ペレットが選別装置の供給口へ供給されるよう構成されるので、選別装置の供給口の上方に冷却装置の排出口が配置され、冷却装置の高さが高くなり、冷却装置の供給口の高さも高くなる。すると、冷却装置の供給口へ樹脂ペレットを供給する例えばストランド切断装置の高さも高くなり、ペレット製造システム全体の高さが高くなるという欠点がある。これに対し、本実施形態のペレット選別装置1では、冷却領域R1のペレット移送板2と選別領域R2の第1上段スクリーン4との間の段差が無い(あるいはほぼ段差が無い)ので、ペレット製造システム全体の高さを低くすることができる。
また、冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、冷却装置で冷却された樹脂ペレットは冷却装置の排出口から排出されてから選別装置へ供給されるので、冷却効果が阻害される。一方、本実施形態のペレット選別装置1では、樹脂ペレットは、冷却機構で冷却直後に選別機構で選別されるので、冷却によって摩擦帯電を抑え、選別機構での樹脂ペレットの切粉の除去を良好に行うことが可能になる。
また、冷却装置と選別装置とを別々に備えた場合には、各々の装置において、樹脂ペレットを移送するための手段、例えば振動装置が必要になるのに対し、ペレット選別装置1では、振動装置7が1つで済むので、装置コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態において、振動装置7による装置本体20の振動振幅が、上流側の冷却領域R1よりも下流側の選別領域R2の方が大きくなるよう構成することができる。これにより、冷却機構を設けた冷却領域R1の樹脂ペレットの移送速度が選別領域R2よりも遅くなるので、冷却機構による冷却時間を長くして冷却能力を高めることができる。これに加え、選別機構を設けた選別領域R2の振動振幅が大きいので、樹脂ペレットに付着している切粉を振り落としやすくなり、切粉の除去能力を高めることができる。
なお、本実施形態では、選別機構の第1,第2上段スクリーン4,5及び下段スクリーン6は、水平に配置されているが、これに限られない。これらのスクリーン4〜6は、例えば、下流側へ近づくほど低くなるように傾斜させて配置するようにしてもよい。
また、選別機構の上段スクリーンとして、第1,第2上段スクリーン4,5に代えて、貫通穴4hと同等の複数の貫通穴が全面に設けられた1つのスクリーンを設けるようにしてもよい。しかし、本実施形態のように、2つの第1,第2上段スクリーン4,5を設けることにより、長尺の不良ペレットPbの選別をより良好に行うことができる。
また、本実施形態では、冷却機構のペレット移送板2の複数の開口部として、複数のスリット2sを設けたが、例えば千鳥状に配置された複数の丸い貫通穴を設けるようにしてもよい。しかし、本実施形態のように、ペレット移送方向Spと交差する方向に延びるスリット(貫通溝)2sがペレット移送方向Spに並んで複数設けられていることにより、樹脂ペレットを効率よく冷却することができる。
上記説明から、当業者にとっては、本発明の多くの改良や他の実施形態が明らかである。従って、上記説明は、例示としてのみ解釈されるべきであり、本発明を実行する最良の態様を当業者に教示する目的で提供されたものである。本発明の精神を逸脱することなく、その構造及び/又は機能の詳細を実質的に変更できる。
本発明は、ペレット製造システムの設置面積を小さくすることが可能になるペレット選別装置等として有用である。
1 ペレット選別装置
2 ペレット移送板
3 気流分散板
4 第1上段スクリーン
5 第2上段スクリーン
6 下段スクリーン
7 振動装置
10 給気口
12 給気用ファン
20 装置本体
21 ペレット供給口
22 良品排出口
23 不良品排出口
24 切粉排出口
26 排気口
27 排気用ファン

Claims (3)

  1. 長手方向の一端に樹脂ペレットが供給される供給口が設けられた装置本体と、
    前記供給口に供給された前記樹脂ペレットを振動させながら前記装置本体の長手方向の前記一端から他端へ向かう移送方向へ移送するために前記装置本体を振動させる振動装置と、
    前記移送方向における上流側領域と下流側領域とに区分された前記装置本体の前記上流側領域に設けられ、前記上流側領域の前記装置本体内を移送される前記樹脂ペレットを冷却する冷却機構と、
    前記装置本体の前記下流側領域に設けられ、前記下流側領域の前記装置本体内を移送される前記樹脂ペレットを所定サイズ以下の良品と前記所定サイズを超える不良品とに選別する選別機構と
    を備え
    前記冷却機構から前記選別機構への前記樹脂ペレットの移送経路において段差がないよう構成された、ペレット選別装置。
  2. 長手方向の一端に樹脂ペレットが供給される供給口が設けられた装置本体と、
    前記供給口に供給された前記樹脂ペレットを振動させながら前記装置本体の長手方向の前記一端から他端へ向かう移送方向へ移送するために前記装置本体を振動させる振動装置と、
    前記移送方向における上流側領域と下流側領域とに区分された前記装置本体の前記上流側領域に設けられ、前記上流側領域の前記装置本体内を移送される前記樹脂ペレットを冷却する冷却機構と、
    前記装置本体の前記下流側領域に設けられ、前記下流側領域の前記装置本体内を移送される前記樹脂ペレットを所定サイズ以下の良品と前記所定サイズを超える不良品とに選別する選別機構と
    を備え、
    前記冷却機構は、
    前記上流側領域の前記装置本体の内部に取り付けられ、一端に前記供給口に供給された前記樹脂ペレットが供給され、前記装置本体とともに振動させられることによって前記樹脂ペレットを前記移送方向へ移送するとともに、複数の開口部が設けられたペレット移送板と、
    前記樹脂ペレットを冷却するための空気を、前記ペレット移送板の前記開口部に下から上に向けて流すための気流発生機構とを有し、
    前記選別機構は、
    前記下流側領域の前記装置本体の内部に取り付けられ、一端に前記ペレット移送板から移送されてきた前記樹脂ペレットが供給され、前記装置本体とともに振動させられることによって前記所定サイズを超える前記不良品の前記樹脂ペレットを前記移送方向へ移送するとともに、前記所定サイズ以下の前記良品の前記樹脂ペレットを落下させるための複数の貫通穴が設けられた上段スクリーンと、
    前記装置本体の内部で、かつ前記上段スクリーンの下方に取り付けられ、前記上段スクリーンから落下した前記良品の前記樹脂ペレットを受けとって、前記装置本体とともに振動させられることによって前記移送方向へ移送するとともに、前記樹脂ペレットの切粉を落下させるための複数の貫通穴が設けられた下段スクリーンとを有する
    レット選別装置。
  3. 前記振動装置による前記装置本体の振動振幅が、前記上流側領域よりも前記下流側領域の方が大きくなるよう構成された、
    請求項1または2に記載のペレット選別装置。
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