JP6713843B2 - 光送信機及び光送信機の制御信号生成方法 - Google Patents

光送信機及び光送信機の制御信号生成方法 Download PDF

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Description

本発明は、光送信機及び光送信機の制御信号生成方法に関する。より詳細には本発明は、電界吸収型光変調器を有する光送信機及び光送信機の制御信号生成方法に関する。
光通信システムで用いられる光送信機(光送信モジュール)の変調器として、電界吸収型光変調器(Electro−absorption Optical Modulator:EA変調器)もしくは半導体レーザとEA変調器がモノリシックもしくはハイブリッドに集積された変調器集積型半導体レーザ素子(EA変調器集積型LD)が用いられている。EA変調器は、一般的に半導体からなる量子井戸構造をp型及びn型の導体で挟んだ構造で構成される。EA変調器は、量子井戸に印加される電圧に応じて光の吸収端波長が長波長側へシフトする現象を用いて入射光強度の吸収量を変化させることによって、出力光強度を制御できる。EA変調器を有する光送信機はたとえば下記特許文献1,2などで提案されている。
光通信の光信号の仕様の一つに、ON状態の光強度とOFF状態の光強度の比、すなわち消光比がある。またAC信号である光信号の平均的な光出力(強度)の仕様もある。通信状態を維持するためには両者の値は所望の値に維持される必要がある。そのため、光送信機の駆動時は、なんらかの方法で消光比・光出力強度を一定に保つ制御が行わることが一般的である。
また近年光通信システムにおける情報伝送の大容量化及び伝送速度の高速化が求められるため、4値パルス振幅変調(Pulse Amplitude Modulation:PAM4)などの多値変調技術が盛んに研究されている。PAM4では送信信号の光強度を4段階に分けることで2bit/baudが実現されるので、各信号レベル間の光強度比、つまり消光比を同程度にすることが望まれる。
そのためPAM4の信号生成のために使われるEA変調器は、従来の変調技術(1bit/baud)よりも高精度な消光比制御が求められる。具体的には、EA変調器の動作温度などの外部環境が動作中に変化しても、EA変調の消光比及び光出力強度は、通信状態を維持するために一定に保たれる必要がある。
特開2001−221985号公報 特開2005−352219号公報
消光比はEA変調器に印加する電圧値に依存しているため、消光比を一定に保つための制御パラメータとしてEA変調器に印加する電圧値を用いることが多い。ここでいう電圧値とは、EA変調器に印加されるAC電気信号の中心電圧(Vmid)、および振幅(Vmod)である。もちろん他の電圧値、例えばHighレベルの電圧(VOH)やLowレベルの電圧(VOL)を制御パラメータとしても構わない。さらには、AC電気信号のクロスポイントを制御する場合もある。いずれにしても、何らかの理由で消光比が変化した場合は、EA変調器に印加する電圧値を変更することで消光比を一定に保つ制御が行われている。しかし消光比を直接的に測定するためには大型な測定装置(測定回路)を必要とするために、消光比を直接的に測定しないで別の方法で制御されることが多い。
その一つの方法として、光送信機の製造過程において、例えば温度のような外的要因に対する消光比の変化を予め測定し、所望の消光比となる電圧値を求め、その値をメモリに格納しておき、実駆動時は温度をモニタしながらメモリに格納された電圧値をEA変調器に印加するようなフィードフォワード(FF)制御をする方法がある。しかしFF制御は、個体毎の調整・測定が必要になることが多く、大量生産が必要とされる場面ではコスト的に不利となる場合がある。さらには、他の予め想定していた外的要因以外(例えば経年劣化など)による消光比の変化には対応できない場合がある。
しかも将来的には多値変調技術において低コスト化及び低消費電力化が求められることが予想される。低コスト化を実現するための最も単純な方法は使用部品の削減である。たとえばペルチェ素子などの温度調整器を使用しないことは使用部品の削減のみならず、低消費電力化の点からも効果的である。つまり、次世代の多値変調では無温度調整動作が求められることが予測される。無温度調整動作においては、製造過程における事前の測定も多く、結果的に製造コストが増大するというデメリットがある。
もう一つの仕様である光出力強度は、一般的には光出力をモニタフォトダイオードなどで直接的に検知し、その値が一定になるように制御することが多い。検知する光出力は、半導体レーザ(LD)のような光源の出力光強度を測定する場合と、EA変調器を透過後の光出力強度を検知する場合のいずれかの方法を採用することが多い。制御パラメータとしてはLDの駆動電流が一般的である。なお、LDの光出力強度が変わった場合に、EA変調器に印加する電圧を変えない場合は、実効的にEA部に印加される電圧値が変化するために消光比が変化する。そのため、上記のFF制御を採用する場合は、LDの駆動電流ごとにも事前に制御用の値を測定しておく必要があり、製造コストを押し上げる一因となっている。
上記を鑑み、本発明の目的は、低コストで消光比を精度よく制御でき、又は、光出力強度を取得できるEA変調器を用いた光送信機及び光送信機の制御信号生成方法を供することである。
(1)本発明の光送信機は、光源と、前記光源と光学的に結合する第1電界吸収部と、前記光源と光学的に結合する第2電界吸収部と、前記第1電界吸収部に電圧を印加する第1電圧印加部と、前記第2電界吸収部に電圧を印加する第2電圧印加部と、前記第1電界吸収部に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、前記第2電界吸収部に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段が検出する2つの電流から前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部の吸収係数に対応する制御信号を生成する制御用ICを備え、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部は、光の伝播方向の長さ又は入力される光の強度の少なくとも一方が異なり、かつ共通の組成、組成比、及び前記光の伝播方向に垂直な断面における構造を有する。
(2)上記(1)の光送信機において、前記光源と光学的に結合し、かつ前記制御信号に応じて変調光を発生する第3電界吸収部をさらに備え、前記制御用ICは、前記制御信号に応じて前記第3電界吸収部に印加する電圧を制御し、前記第3電界吸収部は、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部と共通の組成、組成比、及び前記光の伝播方向に垂直な断面における構造を有してもよい。
(3)上記(1)の光送信機において、前記制御用ICは、前記制御信号に応じて前記第2電界吸収部が発生する変調光を制御することを特徴としてもよい。
(4)上記(1)乃至(3)のうちいずれかに記載の光送信機において、前記第1及び第2電圧印加部は、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部へ同一の大きさの電圧を印加してもよい。
(5)上記(1)乃至(4)のうちいずれかに記載の光送信機において、前記制御用ICは、前記第1電界吸収部に流れる電流と前記第2電界吸収部に流れる電流との比を算出することによって前記信号を生成してもよい。
(6)上記(1)乃至(5)のうちいずれかに記載の光送信機において、前記光源から前記第1電界吸収部へ入射する光出力が、前記第1電界吸収部に流れる電流と前記吸収係数に基づいて制御されてよい。
(7)上記(1)乃至(6)のうちいずれかに記載の光送信機において、前記光源に電流注入するための直流電源をさらに有し、前記直流電源は、前記制御ICと接続されており、前記制御用ICは、前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段が検出する2つの電流から前記直流電源を制御するための制御信号を生成してよい。
(8)本発明の光送信機の制御信号生成方法は、光源と、該光源と光学的に結合する第1電界吸収部と、前記光源と光学的に結合する第2電界吸収部を備え、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部はそれぞれ異なる光の伝播方向の長さを有し、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部は、共通の組成、組成比、及び前記光の伝播方向に垂直な断面における構造を有する、光送信機の制御信号生成方法であって、前記第1電界吸収部に電圧を印加する段階と、前記第2電界吸収部に電圧を印加する段階と、前記第1電界吸収部に流れる電流を検出する段階と、前記第2電界吸収部に流れる電流を検出する段階と、前記第1及び第2電界吸収部に流れる電流から前記第1電界吸収部並びに前記第2電界吸収部の吸収係数に対応する信号を生成する段階、を有する。
本発明の第1実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子の上面図である。 本発明の第1実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子のブロック図である。 EA部に印加されたDC電圧に対する消光比の変化を示している。 EA部に印加されたAC電圧に対して出力される光変調信号を図3の消光比曲線に重ねて示している。 2つの異なる動作温度での消光比曲線を示している。 本発明の第1実施形態に係る吸収係数と光電流の比との関係を説明する図である。 本発明の第1実施形態に係る吸収係数と光電流の比との関係を説明する図である。 本発明の第2実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子の上面図である。 本発明の第3実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子の上面図である。 本発明の第4実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子の上面図である。
以下に、図面に基づき、本発明の実施形態を具体的かつ詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
[第1実施形態]
図1(a)は第1実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子の上面を示す。変調器集積型半導体レーザ素子(EA変調器集積型LD)は、変調器(ここではEA変調器)と半導体レーザがモノリシックに集積された半導体素子である。なお、以降の説明では集積型を用いて説明するが、これに限定されずEA変調器と半導体レーザが別体の場合であっても本願発明の効果は得られる。図1(b)は第1実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子100の光のAAでの断面を示す。図1(c)は第1実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子100の光のBBでの断面を示す。
当該レーザ素子100は、半導体基板108と、該半導体基板108の一の面上に形成されて該半導体基板108の一の端部から他の端部まで延伸するメサストライプ102と、該メサストライプの両側に形成された埋め込み層115と、該メサストライプ102と埋め込み層115にかかり、かつメサストライプが延伸する方向で互いに離間するp型上部電極110,109a,109b,109cと、該半導体基板108の他の面を覆うように形成されるn型下部電極121を有する。
半導体基板108はInP基板であることが好ましい。メサストライプ102は、Fe又はRuがドーピングされた半絶縁性InPで埋め込まれているが、埋め込まれていないリッジ型でもよい。p型上部電極110,109a,109b,109cはAuを含む金属膜で構成されることが好ましい。n型電極121はAuを含む金属膜で構成されることが好ましい。
メサストライプ102内には、光源103と、該光源103と光導波路107aを介して光学的に結合される第1電界吸収(Electro−Absorption:EA)部104と、該第1EA部104と光導波路107bを介して光学的に結合される第2EA部105と、該第2EA部105と光導波路107cを介して光学的に結合される第3EA部106を有する。光源103と、第1EA部104と、第2EA部105と、第3EA部106と、光導波路107が形成されている。
光源側p型上部電極110は光源103上に位置する。EA側第1p型上部電極109aは第1EA部104上に位置する。EA側第2p型上部電極109bは第2EA部105上に位置する。EA側第3p型上部電極109cは第3EA部106上に位置する。
光源103は、上から順に、光源側p型クラッド層111、光源側上部光閉じ込め層112、光源側活性層113、及び光源側下部光閉じ込め層114を有する。なお、上部および下部もしくはどちらか一方の光閉じ込め層は無くても構わない。
光源103は分布帰還型レーザ(Distributed Feedback Laser Diode:DFB−LD)であるがこれに限定されない。p型クラッド層111はp型InPであることが好ましいがこれに限定されない。上部光閉じ込め層112と下部光閉じ込め層114は1層のInGaAsPを有することが好ましい。活性層113はInGaAsPで構成される量子井戸(MQW)構造を有することが好ましいがこれに限定されない。活性層113はたとえば、量子細線(2次元量子井戸)又は量子ドット(3次元量子井戸)を有してもよいし、あるいは、量子井戸構造ではないバルク構造を有してもよい。光導波路107は1層のInGaAsPを有することが好ましい。
第1EA部104、第2EA部105、及び第3EA部106はそれぞれ、上から順に、EA側p型クラッド層116a,116b,116c、EA側上部光閉じ込め層117a,117b,117c、EA側活性層118a,118b,118c、及びEA側下部光閉じ込め層119a,119b,119cを有する。p型クラッド層116a,116b,116cと、上部光閉じ込め層117a,117b,117cと、活性層118a,118b,118cと、下部光閉じ込め層119a,119b,119cはそれぞれ、共通する一の層を構成する。なお、上部および下部もしくはどちらか一方の光閉じ込め層は無くても構わない。p型クラッド層116はp型InPであることが好ましいがこれに限定されない。上部光閉じ込め層117と下部光閉じ込め層119は1層のInGaAsPを有することが好ましい。活性層118はInGaAsPで構成される量子井戸構造を有する。量子井戸構造とはたとえば、単一量子井戸(SQW)構造又は多重量子井戸(MQW)構造であってよい。また光源側p型クラッド層111とp型クラッド層116は共通する一の層であっても構わない。
「背景技術」で説明したように、各EA部は、電界吸収効果と呼ばれる変調信号(電界)の印加による量子井戸構造の光の吸収量の変化を利用してON状態とOFF状態を切り替えることができる。より詳細には、量子井戸構造に電圧が印加されることで、量子井戸構造のポテンシャルが変化し、その結果伝導帯の量子準位は相対的に低下し、価電子帯の量子準位は相対的に上昇する。つまり印加電界によって、実効的なエネルギーギャップが減少することで、光の吸収量が変化する。印加される電圧が大きくなれば、吸収される光の量も増大する。このような量子井戸構造に電界を印加したときの吸収特性の変化は量子閉じ込めシュタルク効果(Quantum Confined Stark Effect:QCSE)として知られている。
当業者に知られているように、各EA部の吸収係数α(1/cm)は構成する半導体の組成・組成比、及び構造で決定される。第1EA部104、第2EA部105、及び第3EA部106の吸収係数αを同一にするため、第1EA部104、第2EA部105、及び第3EA部106は同一の組成、組成比、及び構造を有する。ここで、「組成」とはEA部を構成する物質層に含まれる原子の種類を意味し、「組成比」とはEA部を構成する物質層に含まれる原子の化合比を意味する。そして「構造」とは、少なくとも各層の厚みや幅を意味し、光の伝播方向の長さは含まないものとする。
前述したように、各EA部は変調器長を除いて同一の組成、組成比、及び構造を有するので、各EA部は同一の吸収係数α(1/cm)を有する。吸収係数とはある物質中での単位長さあたりでの光の吸収の度合いを表すので、同一の吸収係数αを有する各EA部に同一の大きさの電圧(例えば、Vmid、VOH,そしてVOLなど)が印加される場合、変調器長(より正確には活性層の長さ)の長いEA部は、変調器長の短いEA部よりも多くの光を吸収する。
上述したようにEA部に印加される電圧が増加することで、そのEA部の吸収係数は増大する。変調器長LのEA部の吸収係数をα、EA部に入力される光出力強度P、EA部を透過後の光出力強度Pとすると、その関係は式(1)で表される。消光比とはEA部透過前後の光出力強度の比、つまりP/Pであるから、exp(−αL)で表される。
Figure 0006713843
図2は、本発明の第一の実施形態に係る光送信機のブロック図を示す。当該素子は変調器集積型半導体レーザ素子100と制御部130で構成される。変調器集積型半導体レーザ素子100は、光源103、第1EA部104、第2EA部105、及び第3EA部106を有する。制御部130は、直流電源122、第1電流検出手段123、第2電流検出手段124、制御用IC126、電圧印加部129、及び駆動部125、を有する。
第1電流検出手段123が第1スイッチ127を介して第1EA部104に接続される。第2電流検出手段124は第2スイッチ128を介して第2EA部105に接続される。電圧印加部129は、第1EA部104及び第2EA部105の両者に接続され、各々に電圧を印加する。なお、本実施形態では共通の一つの電圧印加部としたが、第1EA部104及び第2EA部105各々に単独に接続する二つの電圧印加部としても構わない。駆動部125は第3EA部106に接続される。制御用IC126は、光源103に電力を供給する直流電源122、電圧印加部129、駆動部125、第1電流検出手段123、及び第2電流検出手段124に接続される。
第1電流検出手段123は、第1EA部104が光を吸収することで発生する電流を検出する。第2電流検出手段124は、第2EA部105が光を吸収することで発生する電流を検出する。第1電流検出手段123及び第2電流検出手段124は、電流を直接検出してよいし、あるいは、電流を電圧に変換して検出してもよい。
制御用IC126は、第1電流検出手段123と第2電流検出手段124がそれぞれ検出した電流値を受け取る。制御用IC126は、受け取った電流値に基づいて、所望の消光比となるように、第1EA部104、第2EA部105、及び第3EA部106に印加される電圧を制御する。また制御用IC126は、受け取った電流値に基づいて、光出力を一定に保つように、光源103の直流電源122をも制御する。制御用IC126は、たとえばマイコンICであってよい。
さらに図2を参照しながら、制御用IC126の具体的な消光比及び光出力の制御について説明する。直流電源122が接続された光源103から出力されるDC光出力が第1EA部104で吸収されることで、光電流Iph1が流れる。同様にして、第1EA部104を通過した光が第2EA部105で吸収されることで、光電流Iph2が流れる。そのIph1、Iph2がそれぞれ第1電流検出手段123と第2電流検出手段124によって検出され、Iph1とIph2との比と、既知である変調器長L,Lから吸収係数αが求められる。
制御用IC126は、求められたαから任意の消光比を得るように第3EA部106を動作させるため、駆動部125に動作条件をフィードバックする。ここで、第1EA部104と第2EA部105にはDC電圧が印加され、第3EA部106には、変調信号に応じて電圧が切り替わる駆動信号(AC電圧信号)が、駆動部125から供給される。駆動部125はドライバICであってよい。第1EA部104と第2EA部105にはDC電圧が印加されることが好ましいが、AC電圧が印加されてもよい。
前述したようにαはEA部に印加される電圧に依存するので、同一の組成、組成比、及び構造を有する第1EA部104と第2EA部105に同一のαを与えるためには、同一の大きさの電圧を第1EA部104と第2EA部105に印加することが必要である。したがって、第1EA部104と第2EA部105にそれぞれ接続される第1電極109aと第2電極109bには同時に同一の電圧が印加される。ここで電圧に対する消光比が、第1EA部104と第2EA部105に流れるIph1、Iph2から後述する計算方法により求められる。求められた電圧に対する消光比に基づいて、第3EA部106を駆動する電圧がフィードバック制御される。また、消光比とIphから半導体レーザ素子100の光出力強度が求められるため、光出力強度を一定に保つように、光源103の直流電源122がフィードバック制御される。また消光比調整を行わない場合などは、スイッチ127,128をOFFにすることによって変調器集積型半導体レーザ素子の光損失を低減することができる。
次に消光比及び光出力強度の算出方法について説明する。第1EA部104の長さ(変調器長)をLとし、第2EA部105の長さをLとする(ここで、変調器長は光の伝播方向での長さで定義される)。光源103から出射して第1EA部104へ入射する光の光出力強度をP、第1EA部104から出射して第2EA部105へ入射する光の光出力強度をP、第1EA部104が光を吸収することで発生させる電流をIph1、及び、第2EA部105が光を吸収することで発生させる電流をIph2とする。Iph1はPを用いて式(2)のように表される。
Figure 0006713843
ここで、qは電気素量、hはプランク定数、νは光の振動数である。同様にIph2はPを用いて式(3)のように表される。
Figure 0006713843
光は第1EA部104によって部分的に吸収されるので、PはPを用いて式(4)のように表される。
Figure 0006713843
式(2)、(3)、(4)から光電流の比Iph2/Iph1は式(5)のようにして求められる。
Figure 0006713843
式(5)から分かるように、各EA部に流れるIphの比は光源の光出力強度Pに依存せず、各EA部の長さ及びαで決まる。つまり、各EA部の長さL,Lは既知であるので、αはIphの比から求められる。つまり、各EA部の消光比と第1EA部104と第2EA部105のIphの比の関係が分かれば、制御用ICによってIphの比を用いて消光比を計算し、所望の消光比となるように第3EA部の電圧を設定できることを意味する。式(5)の代わりに、αとIphの比との関係を規定する所定のテーブルが用いられてもよい。
また、式(2)、式(3)から分かるようにαとIphが分かれば、各EA部の光出力強度を知ることができる。詳細については後述する。
図3は、EA部に印加されたDC電圧(単位[V])に対する消光比(単位[dB])の変化(消光比曲線)を示している。図中、電圧が印加されていないときの消光比は0である。これは、EA部に電圧が印加されていない場合、そのEA部に入射した光は、減衰することなく出力されることを意味する(透過損失は除く)。図からわかるように、印加電圧の大きさが増加することで、消光比も大きくなる。このような消光比特性を利用して、EA部は動作する。具体的には、EA部は、電圧を印加する/しないを繰り返すことによって、ON/OFF状態を切り換える。
図4は、EA部に印加されたAC電圧(任意単位)に対して出力される光変調信号(任意単位)を図3の消光比曲線に重ねて示している。図中、VOHはOFF状態での電圧を表し、VOLはON状態での電圧を表し、VmidはVOHとVOLの平均値を表し、かつ、VmodはVOHとVOLの差を表す。図から、EA部が出力する光信号の挙動は、EA部に印加される電気信号の挙動に対応することがわかる。
図5は、2つの異なる動作温度での消光比曲線を示している。図から、動作温度が変化すことによって、消光比曲線が変化しているのがわかる。従って、動作温度が変化した場合に、VOHとVOLにそれぞれ対応する消光比も変化する。実駆動時の消光比は、VOHとVOLにそれぞれ対応する消光比の差となるため、動作温度の変化に関わらずVOHとVOLが一定である場合は、消光比は変化しない。
消光比を一定に制御するためには、上述した式(5)に基づいて、第1EA部104にDC電圧を印加することによって発生するIph1と第2EA部105にDC電圧を印加することによって発生するIph2との比Iph2/Iph1が制御される。例として該DC電圧がVmidである場合について説明する。初期状態(安定状態)としてVmidが印加されたときに第1EA部104と第2EA部105に流れるIph1とIph2の値はそれぞれ、EA変調器の温度変化に伴って変化する。なぜなら式(2)、(3)から分かるようにIph1とIph2はαの関数であり、αは温度により変化するからである。そこで、変化したIph1とIph2の比が初期状態のIph1とIph2の比と同じ値になるようにVmidを変化させる。上記のようにVmidを変化させることでIph1とIph2の比が初期状態での比と同じ値になったときには、式(5)から分かるように、αの値も初期状態と同じ値になる。この際にVmodを初期状態と同じ値にしておけば、VOHやVOLのそれぞれ対応する消光比も初期状態と同じ値になっている。従って、実駆動時の消光比(VOHの消光比とVOLの消光比の差)は初期状態と同じ値であり、消光比を一定に制御することができる。
これまでの説明では、所望の消光比(吸収係数)を得るためにVmidが制御されているが、VOHやVOLが制御されてもよい。この場合は、VOHのときのIphの比を一定に保つようにVOHを制御することと、VOLのときのIphの比を一定に保つようにVOLを制御することとの両方を行う必要があり、場合によっては、Vmodは初期状態から変化する。ただし、本制御の方はVmidで制御するよりは精度良く消光比を一定に保つことができる。
次に光出力強度の制御について説明する。ここで言う光出力強度は、第3EA部106から出力される光の所望の値に制御された強度である。一般的には、光出力強度の制御と消光比の制御の両方が行われる。つまり、光強度のみ制御して消光比を制御しないということはあまり行われない。そこで、まずは消光比も制御しつつ光出力強度を制御する手順について説明する。
ここでは動作温度が上昇した場合を例に説明する。まず上述したようにIph1、Iph2の測定より消光比を制御して所望の値とする。このとき、第1EA部104、第2EA部105、そして第3EA部106における光損失量は、動作温度が上昇する前とほぼ同等の値となっている。しかし、動作温度の上昇に伴い光源103の光出力強度は低下している。そのため、第3EA部106から出力される光出力強度Poutは動作温度上昇前と比べて低下している。この状態において、光源103から出力される光の強度を初期値に戻せば、動作温度上昇前と同等のPoutになるといえる。光源103から出力される光の強度は、第1EA部104に入射される光出力強度Pと実質的に同等である。従って、Pが所望の値(ここでは動作温度上昇前の値)となるように制御すればよいことになる。
の値は以下のようにして求めることができる。(i)まず、上述したようにIph1、Iph2の測定値及び既知のL、Lを用いて式(5)よりαを求める。(ii)次に、Iph1の測定値及び既知のLと(i)で得られたαを用いて式(2)よりPを求める。動作温度が上昇する場合、Pは所望の値より小さくなっているはずである。そのため、Pが所望の値となるまで光源103に注入する電流を増加させる必要がある。Pが所望の値となれば、以降の3つのEA部での光損失量は初期の量となっているため、Poutは所望の値(温度上昇前の値)と同等となっている。
なお、実際の動作としては消光比の制御と光出力強度の制御は交互に繰り返して所望の値となるように維持される。なぜなら、光源103に注入する電流を増加させた場合、変調器集積型半導体レーザ素子全体の温度が微増する場合がある。そのためαの値は、若干だがまた変化する。その結果消光比がずれることがある。このように消光比制御と光出力強度制御を繰り返し行うことで、所望の値に収束させていけば良い。また、ここでは第1EA部104を用いた手順について説明したが、これに限定されず第2EA部105、第3EA部106を用いても構わない。
次に、消光比制御とは別個に光出力強度を制御する手順について説明する。基本的な手順は、上述した手順と同じである。第3EA部106が光を吸収することで発生する電流をIph3とする。Iph3はPoutを用いて式(6)のように表される。また第3EA部106の長さをLとする。
Figure 0006713843
ph2,Iph1の測定と式(5)よりαを知ることができる。そのαと、Iph3の測定値より式(6)に基づいてPoutを知ることができる。従って、Poutが所望の値となるまで光源103に注入する電流を変化させればよい。なお、このとき、各EA部へ印加する電圧は変えていないために、消光比は所望の値となっていない場合がある。
以上のように、本発明によれば消光比および光出強度を所望の値に制御することができる。
図6は、様々な第1EA部104と第2EA部105の合計変調器長(L+L)でのαに対するIphの比を示している。具体的には、図5(a)−(c)はそれぞれ、第1EA部104と第2EA部105の合計変調器長(L+L)はそれぞれ10μm,100μm,200μmである。また図6(a)−(c)の各図は、様々なLとLとの比率でのαに対するIphの比も示している。図中、α=20(1/cm)におけるIphの比が1と規格化されている。図7は、いくつかの合計変調器長におけるIphのα依存性を示す。図7では、LとLは等しい。
これらの図から、合計変調器長が長くなるにつれてαに対するIph比の変化は大きくなることがわかる。吸収係数αに対するIphの比については、Iphの比から消光比を高精度に制御するためには、αの変化に対するIphの比が大きいことが求められるので、合計変調器長が長くなることで、αの変動に対するIph比の制御性が向上する。変調器長(L、L)とIphの比との関係についての検討結果から、例えばONレベルとOFFレベルとの間で10dB程度の消光比を得るには、変調器長が130μm程度の1.3μm帯EAでは、αを20から200程度まで変化させる必要があることがわかった。
前述したようにαの変動に対するIph比の制御性を向上させるためには合計変調器長を長くすることが好ましい一方で、合計変調器長が長くなると、線形性は失われることが分かる。また、合計変調器長が短ければ、両変調器長の比率によらずIph比は同程度の値であるが、合計変調器長が長ければ、前方変調器長であるLが長いほどIph比が大きくなる。
また合計変調器長が長くなると主信号成分の損失も大きくなる。そのため光電流検出部である第1EA部104と第2EA部105の変調器長は、主信号成分を過大に減衰させないように選ばれる必要がある。例えば、αが100(1/cm)である場合、第1EA部104と第2EA部105での損失を3dB以下に抑えるためには合計変調器長は22μm以下にされなければならない。
以上よりαの変化に対する光電流比の感度の向上と主信号成分の低損失化はトレードオフの関係にあることがわかった。従ってLとLの長さは、吸収係数αに対するIphの比及び主信号成分の損失を考慮して決定される必要がある。
「背景技術」で述べたとおり、EA変調器集積型LDの消光比及び光出力強度は、通信状態を維持するために一定に保たれる必要がある。消光比及び光出力強度を一定に保つため、従来通信用のEA変調器集積型LDでは一般的に、低コスト化に有利と考えられているフィードフォワード(FF)制御が用いられる。しかしFF制御は、たとえば温度のような外的要因に対する消光比や光出力の変化を予め測定し、適した補正値を設定する必要があるため、個体毎の調整が必要になることが多く、大量生産が必要とされる場面ではコスト的に不利となる場合がある。
しかも将来的にはこの多値変調技術において低コスト化及び低消費電力化が求められることが予想される。低コスト化を実現するための最も単純な方法は使用部品の削減である。たとえばペルチェ素子などの温度調整器を使用しないことは使用部品の削減のみならず、低消費電力化の点からも効果的である。つまり、次世代の多値変調では無温度調整動作が求められることが予測される。
以上のように無温度調整動作及び高精度な消光比制御が求められる多値変調を想定した場合、従来のFF制御では高品質な光送信機の実現は困難さを極めると考えられる。
また変調器集積型半導体レーザ素子の光出力は、半導体レーザとは別に集積された光出力モニタ用のモニタフォトダイオード(Photo Diode:PD、モニタPD)によって検出され、かつ、そのモニタPDによって検出された値に基づいて制御されている。しかしLDの光出力を検出する一般的な手法として用いられている光出力モニタPDなどの搭載は、サイズやコスト面で不利になる一因である。
本発明は、動作状態における消光比及び光出力強度を求めることによって、従来技術で用いられるFF制御よりもPAM4の伝送に必要な各段階での光出力強度のフィードバック制御を可能にする。その結果、初期設定に要する時間を大幅に削減できるとともに温度などの外的要因による消光比及び光出力強度の変動を抑制することができる。特にUn−Cooled動作の場合、周辺環境温度に応じて光出力強度や消光比が変動するため、本発明のフィードバック動作は、光出力強度や消光比の変動量を一定範囲に収める有効な手段になる。Un−Cooled動作のみならずCooled動作の場合においても、本発明のフィードバック動作は、半導体レーザ素子の経年変化などによる光出力強度変動を補正できる有効な手段となりえる。
また本発明は、モニタPDを用いることなく光出力強度の制御を可能し、その結果、より小型で安価な光送信機を提供できる。近年では4値パルス振幅変調などの多値変調技術を用いてビットレートの向上が検討されていることを鑑みると、本発明は、多値変調技術においても優位性を持つことを意味する。
[第2実施形態]
図8は、第2実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子200を示す。第1実施形態に係る半導体レーザ素子100とは異なり、半導体レーザ素子200は第1EA部204と第2EA部205を有し、第1EA部204と第2EA部205には、それぞれ電極209a,209bを介して変調信号に相当するAC電圧が印加される。
本実施形態は、第1EA部204と第2EA部205がそれぞれ発生させる光電流Iph1、Iph2の時間平均を検出し、その検出されたIph1、Iph2に基づいて第2EA部205への変調信号のバイアス電圧を制御する。時間平均は、第2EA部205への変調信号のバイアス電圧の適切な制御を可能とするのに十分な長さである。
本実施形態は、EA変調器の温度特性が変化した際にEA部の駆動中心バイアスにおける吸収係数αを維持するようにEA部駆動中心バイアスをフィードバックすることで、消光比の変動を抑制することを可能にする。本実施形態は、第1実施形態と比較して半導体レーザ素子のサイズを小型化し、かつ、変調動作中に消光比及び光出力強度の検出を行うことができるため、光損失を最小化できる。
[第3実施形態]
図9は、第3実施形態に係る変調器集積型半導体レーザ素子300の上面図を示す。本実施形態では、パッシブな光導波路307aが2つの光導波路307bと307cに分岐している。一方の光導波路307bには第1EA部304と第2EA部305が直列接続され、他方の光導波路307cには第3EA部306が接続されている。
本実施形態では、第3EA部306が送信する光信号の変調器として使用され、第1EA部304と第2EA部305が、吸収係数αと光出力強度を求めるための検出部として用いられる。そのため、第1EA部304と第2EA部305にはそれぞれ電極309a,309bを介してDC電圧が印加され、第3EA部306には電極309cを介して変調信号に相当するAC電圧が印加される。第1EA部304と第2EA部305にはDC電圧が印加されることが好ましいが、AC電圧が印加されてもよい。
図9では、光導波路307aと光導波路307bが一の光導波路を構成し、その一の光導波路に光導波路307cが追加されている。しかし光導波路307aと光導波路307bで構成される一の光導波路に、光導波路307cとさらなる光導波路が追加され、それぞれに第1EA部304と第2EA部305が接続されてもよい。
本実施形態は、第1実施形態と比較して、第1EA部304と第2EA部305に印加する電圧を変更しても、第3EA部306にて変調され送信される光信号に影響を与えないという有利な効果を奏する。そのため本実施形態は、第1EA部304と第2EA部305に印加する電圧を時間的に変化させ、例えばPAM4の0、1、2、3レベルに相当するそれぞれの電圧における消光比をモニタし、逐次第3EA部306の駆動電圧振幅にフィードバックすることが可能である。これにより、PAM4で重要となる各信号レベル間の光振幅を一定に保つようにフィードバック制御することが可能となる。
[第4実施形態]
図10は、本発明に係る変調器集積型半導体レーザ素子400の上面図を示す。本実施形態では、光源403は、右側で光導波路407cを介して第3EA部406と接続し、かつ、左側で光導波路407bを介して第1EA部404及び第2EA部405と接続する。第1EA部404と第2EA部405は光導波路407aを介して接続される。光源403と第3EA部406は一般的なEA−DFB LDを構成する。本実施形態では、DFB−LDの左側に接続された光導波路407aに第1EA部404と第2EA部405が直列に接続されている。しかしその光導波路407aを分岐させ、それぞれに第1EA部104と第2EA部105を接続してもよい。
本実施形態も第3実施形態の利点を享受する。また本実施形態は、第3実施形態の利点に加えて、光導波路の分岐がない場合には、作製が容易になる利点を享受する。
[第5実施形態]
式(2)から明らかなように、入力光強度が、光電流、吸収係数、及び変調器長から求められる。変調器長は既知であるので、本発明を用いればIphの比と吸収係数の関係がわかる。つまり、上述のような消光比制御の過程において、入力光強度が求まる。したがって、出力光強度も自動的に求まる。このことは、光出力制御が可能であることを意味する。これは上記第1乃至第4実施形態のいずれにも適用される。
[第6実施形態]
上記第1乃至第5実施形態では、第1EA部104,204,304と第2EA部105,205,305の変調器長はそれぞれ異なっていて、かつ、第1EA部104,204,304と第2EA部105,205,305にはそれぞれ異なる強度の光が入射する。しかし式(5)からわかるように、第1EA部104,204,304と第2EA部105,205,305が直列接続されている場合には、両者の変調器長は同一であってもよい。また第1EA部104,204,304と第2EA部105,205,305が並列接続されている場合には、第1EA部104,204,304と第2EA部105,205,305には同一の強度の光が入射してもよい。
100,200,300,400 変調器集積型半導体レーザ素子、102,202,302,402 メサストライプ、103,203,303,403 光源、104,105,106,205,206,304,305,306,404,405,406 電界吸収部、107,207,307,407 光導波路、108,208,308,408 半導体基板、109,110,209,210,309,310,409,410 p型上部電極、111,116 p型クラッド層、112,117 上部光閉じ込め層、113,118 活性層、114,119 下部光閉じ込め層、115 埋め込み層、121 n型下部電極、122 直流電源、123,124 電流検出手段、125 駆動部、126 制御用IC、127,128 スイッチ、129 電圧印加部、130 制御部。

Claims (8)

  1. 光源と、
    前記光源と光学的に結合する第1電界吸収部と、
    前記光源と光学的に結合する第2電界吸収部と、
    前記光源と光学的に結合する第3電界吸収部と、
    前記第1電界吸収部に電圧を印加する第1電圧印加部と、
    前記第2電界吸収部に電圧を印加する第2電圧印加部と、
    前記第1電界吸収部に流れる電流を検出する第1電流検出手段と、
    前記第2電界吸収部に流れる電流を検出する第2電流検出手段と、
    前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段が検出する2つの電流から決定される前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部の吸収係数に基づいて制御信号を生成することで前記第3電界吸収部に印加される第3電圧を制御する制御用ICを備え、
    前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部は、光の伝播方向の長さ又は入力される光の強度の少なくとも一方が異なり、かつ共通の組成、組成比、及び前記光の伝播方向に垂直な断面における構造を有する、
    光送信機。
  2. 請求項1に記載の光送信機において、
    前記第3電界吸収部は、前記制御信号に応じて変調光を発生するように構成され、
    前記第3電界吸収部は、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部と共通の組成、組成比、及び前記光の伝播方向に垂直な断面における構造を有する光送信機。
  3. 請求項1に記載の光送信機において、
    前記制御用ICは、前記制御信号に応じて前記第2電界吸収部が発生する他の変調光を制御する光送信機。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の光送信機において、
    前記第1及び第2電圧印加部は、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部へ同一の大きさの電圧を印加する光送信機。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の光送信機において、
    前記制御用ICは、前記第1電界吸収部に流れる電流と前記第2電界吸収部に流れる電流との比を算出することによって前記制御信号を生成する光送信機。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか一項に記載の光送信機において、
    前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部の吸収係数は、前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段が検出する2つの電流に基づいて決定され、
    前記光源から前記第1電界吸収部へ入射する光出力が、前記第1電界吸収部に流れる電流と前記吸収係数に基づいて制御される、光送信機。
  7. 請求項1乃至6のうちいずれか一項に記載の光送信機において、
    前記光源に電流注入するための直流電源をさらに有し、
    前記直流電源は、前記制御ICと接続されており、
    前記制御用ICは、前記第1電流検出手段及び前記第2電流検出手段が検出する2つの電流から前記直流電源を制御するための他の制御信号を生成
    前記他の制御信号は前記制御信号とは異なる、
    ことを特徴とする光送信機。
  8. 光源と、該光源と光学的に結合する第1電界吸収部と、前記光源と光学的に結合する第2電界吸収部と、前記光源と光学的に結合する第3電界吸収部を備え、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部はそれぞれ異なる光の伝播方向の長さを有し、前記第1電界吸収部及び前記第2電界吸収部は、共通の組成、組成比、及び前記光の伝播方向に垂直な断面における構造を有する、光送信機の制御信号生成方法であって、
    前記第1電界吸収部に電圧を印加する段階と、
    前記第2電界吸収部に電圧を印加する段階と、
    前記第1電界吸収部に流れる電流を検出する段階と、
    前記第2電界吸収部に流れる電流を検出する段階と、
    前記第1及び第2電界吸収部に流れる電流から決定される前記第1電界吸収部並びに前記第2電界吸収部の吸収係数に基づいて信号を生成することで前記第3電界吸収部に印加される第3電圧を制御する段階、
    を有する光送信機の制御信号生成方法。
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