JP6713316B2 - 非接触電力送電装置及び非接触電力送電方法 - Google Patents

非接触電力送電装置及び非接触電力送電方法 Download PDF

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Description

本発明は、非接触で電力の伝送を行う非接触電力送電装置及び非接触電力送電方法に関する。
非接触で電力を伝送する方法として、磁界共鳴型の電力伝送が注目されている。
一般的に、磁界共鳴型の非接触電力伝送装置は、送電装置と受電装置を備える。送電装置は少なくとも送電コイルと共振容量で構成される送電共振系と、送電共振系に電力を供給する送電部を有する。受電装置は少なくとも受電コイルと共振容量で構成される受電共振系を有する。磁界共鳴型の非接触電力伝送装置は、送電共振系と受電共振系が磁界的に共鳴することを利用して、送電装置から受電装置に非接触で電力を伝送する。
ところで、非接触電力伝送装置に接続された負荷で消費される電力は常に一定ではなく、時間と共に増加したり低下したりすることが多い。そのため、負荷での消費電力に応じて送電装置からの出力電力を制御する必要がある。
特許文献1は、送電装置でPWM制御を行い、送電装置からの出力電力を制御する技術を開示している。
特許文献2は、共振送電系を駆動する駆動期間と駆動不可能な停止期間を設定する技術を開示している。
特表2015−536130号公報 特開2011−66953号公報
特許文献1は、ブリッジ回路で共振系を駆動する場合に、回路の上下のそれぞれのトランジスタがオン状態で、その両端に発生する微小な電圧の変化によって共振電流の向きの変化を検出する。そして、共振電流の向きが変化する時点をもって自励発振駆動を行うためのパルス駆動の開始点にすると同時に、パルス幅を変調することによりPWM制御を行なうことで、自励発振動作と電力制御動作を実施することが記載されている。しかし、実際に使用する場合にはブリッジ出力のノード電圧と電源Vcc或いはグランドとの間の微小な変化を検出し利用する為、検出後のブリッジ回路の出力反転切り替えで発生するスイッチングノイズやリンギングにより正しい電流の向きの変化の検出が困難となる問題があり、共振状態を精度よく維持することが困難であった。
特許文献2は、停止期間では共振送電系を駆動するすべてのスイッチをオフにする。そのため、停止期間では共振状態を維持するためにブリッジ回路のスイッチ部を構成するFETトランジスタのボディダイオード等を経由して共振電流が流れることにより、その電圧降下で発生するスイッチ部での発熱が問題となっていた。
本発明は、簡易な構成で共振状態を精度よく維持しながら送電する電力を制御できる非接触電力送電装置及び非接触電力送電方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の非接触電力送電装置は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を停止させる駆動停止期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、前記駆動停止期間では、前記第1のスイッチをオンにするとともに前記第2のスイッチをオフにし、若しくは、前記第1のスイッチをオフにするとともに前記第2のスイッチをオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電装置は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間を設定するドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1および前記第2のスイッチを交互にオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電装置は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を停止させる駆動停止期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチ群と前記第2のスイッチ群を交互にオンにし、前記駆動停止期間では、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチをオンにするとともに前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフにし、若しくは、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチをオフにするとともに前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチをオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電装置は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにし、前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電方法は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電方法であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を停止させる駆動停止期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を用い、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、前記駆動停止期間では、前記第1のスイッチをオンにするとともに前記第2のスイッチをオフにし、若しくは、前記第1のスイッチをオフにするとともに前記第2のスイッチをオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電方法は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電方法であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間を設定するドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を用い、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1および前記第2のスイッチを交互にオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電方法は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電方法であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を停止させる駆動停止期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を用い、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチ群と前記第2のスイッチ群を交互にオンにし、前記駆動停止期間では、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチをオンにするとともに前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフにし、若しくは、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチをオフにするとともに前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチをオンにすることを特徴とする。
さらに、本発明の非接触電力送電方法は、非接触で交流電力を送電する非接触電力送電方法であって、送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路と、前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を用い、前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにし、前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにすることを特徴とする。
磁気共鳴型の電力伝送装置では共振系の共鳴により共振電圧が高く維持されるため、共振電流も高く維持される。本発明では、ブリッジ回路で発生する大きなリンギングに無関係に電流検出回路からは共振周波数の半周期毎に反転する安定した共振電流検出出力が得られるので、これを基に自励発信を行うことで安定な自励発振状態を維持できる。
更に、共振系に注入する電力を制御する為に、このような安定した駆動パルスを元に共振系に電力を注入する駆動位相でのパルス幅を可変する等のPWM制御を行うことにより、特許文献1に比べて、安定した共振状態を維持しつつ確実な電力制御を行うことができる。
また、給電制御信号に一時的に給電を停止する給電停止期間や、本来の給電制御信号と逆位相の信号を加える逆位相駆動期間を設定するが、給電停止期間では共振系の両端を短絡させるように、ブリッジ回路のトランジスタをオン状態に制御する。その結果、トランジスタの発熱を抑えることが可能となり、共振状態を維持しながら前記駆動回路から前記送電共振系へ供給される電力の大きさを制御でき、特許文献2における発熱の問題を解消できる。
すなわち、本発明では、最適化された共振制御を行いながら負荷変動に応じた送電側の送電電力の大きさを制御することができる。
また、本発明では、電力の大きさを制御するに際して送電電圧を変化させる必要が無い。そのため、送電部に印加する電圧を増減させて伝送電力を加減させるためのDC−DCコンバータ等を必要とせず、簡易な構成で実現できる。
本発明の実施の形態1における非接触電力伝送装置の構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における非接触電力送電装置のブロック図である。 本発明の実施の形態1における共振制御の過渡応答の波形図である。 本発明の実施の形態1における駆動停止期間を設定した場合の共振状態を説明するための波形図である。 本発明の実施の形態1における逆位相駆動期間を設定した場合の共振状態を説明するための波形図である。 本発明の実施の形態1における非接触電力伝送装置のより詳細な構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1における共振電流から駆動信号を生成する方法を説明するための図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に駆動停止期間を挿入しない場合の駆動パルスの波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に駆動停止期間を挿入した場合の駆動パルスの第1例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に駆動停止期間を挿入した場合の駆動パルスの第2例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に駆動停止期間を挿入した場合の駆動パルスの第3例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に逆位相駆動期間を挿入しない場合の駆動パルスの波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に逆位相駆動期間を挿入した場合の駆動パルスの第1例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に逆位相駆動期間を挿入した場合の駆動パルスの第2例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における給電制御信号に逆位相駆動期間を挿入した場合の駆動パルスの第3例を示す波形図である。 本発明の実施の形態2における非接触電力送電装置のブロック図である。 本発明の実施の形態2における共振制御方法を説明するための波形図である。 本発明の実施の形態2における送電電力の制御を行う例を示す波形図である。 本発明の実施の形態1における共振電流の第1の経路を示す図である。 本発明の実施の形態1における共振電流の第2の経路を示す図である。 本発明の実施の形態1においてNチャネルFETを用いた場合における給電停止の好ましい態様を説明するための図である。
(非接触電力伝送装置の概要)
図1は、本発明における非接触電力伝送装置100の概略構成を示す。非接触電力伝送装置100は、送電装置10と受電装置20により構成される。送電装置10は、高周波電力を非接触伝送するための送電共振系60を備える。受電装置20は、送電装置10の送電共振系60が送電する高周波電力を受電するための受電共振系80を備える。本発明の非接触電力伝送装置100は磁界を用いたものであり、送電共振系60と受電共振系80が磁界的に共鳴することを利用して、送電装置10から受電装置20に非接触で電力を伝送する。
送電装置10は、送電共振系60と、送電共振系60を駆動するパワースイッチング回路30と、電源回路31と、パワースイッチング回路30が消費する電流を検出する消費電流検出回路32と、送電装置10の制御を統括する統括制御回路50と、統括制御回路50からの信号と消費電流検出回路32からの信号に基づいて給電制御信号を生成する給電制御信号生成回路51と、共振電流を検出する共振電流検出回路61と、共振電流の検出結果に基づいて駆動パルスを生成する駆動パルス生成回路41と、駆動パルス生成回路41が生成した駆動パルスと給電制御信号生成回路51が生成した給電制御信号に基づいてドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路40と、ドライブ信号に基づいてパワースイッチング回路30を駆動するブリッジ駆動回路33を備える。
受電装置20は、受電共振系80と、受電側回路90を備える。
ところで、非接触電力伝送装置に接続された負荷の電力消費は、常に一定ではなく、時間と共に増加したり低下したりすることが多い。通常、非接触電力伝送装置では、負荷の電力消費が低減すると送電共振系60と受電共振系80から構成される送受電共振系から外部に出力される電力が減少する。すなわち、負荷の電力消費が減少すると送電共振系60の共振電流値が増加し、負荷の電力消費が増加すると送電共振系60の共振電流値が減少する。
そこで、本発明の非接触電力伝送装置100では、共振電流検出回路61が送電共振系60における共振電流を検出し、共振電流値に基づいて負荷が必要とする電力でパワースイッチング回路30を駆動し、送電共振系60から電力を送電する。
以上が、本発明における非接触電力伝送装置100の概略である。以下では、本発明の非接触電力送電装置を中心にさらに詳細に説明する。
(ハーフブリッジ回路を用いた送電装置)
図2はパワースイッチング回路30にハーフブリッジ回路を用いた場合における本発明の送電装置11の構成を詳細に示したものである。ハーフブリッジ回路は交流電力を出力するためのパワー回路であり、High側のFET301とLow側のFET302が直列で接続される。一般に、交流電力を出力するためには、正と負の両極性の電源が必要である。ハーフブリッジ回路は、High側のFET301とLow側のFET302を交互に導通させ、直流電源から交流電力を生成する。
消費電流検出回路32は、パワースイッチング回路30で消費される電流を検出する。パワースイッチング回路30にハーフブリッジ回路を用いた場合、消費電流検出回路32は、消費電流検出回路321にバイパスコンデンサ322を付加することが好ましい。バイパスコンデンサ322の必要性については後ほど、図12Aと図12Bを用いて説明するが、このような構成により、電源からパワースイッチング回路30で消費される電流を検知でき、電源電圧との積を求めれば回路に注入される電力を検知できる。
電流制御生成回路51は、消費電流検出回路32が検出したパワースイッチング回路30で消費される電流に基づいて、送電装置11が送電すべき電力である給電制御信号を生成する。
共振電流検出回路61は、送電共振系60に流れる共振電流を検出する。
駆動パルス生成回路41は、共振電流波形からハーフブリッジ回路で構成されたパワースイッチング回路30を駆動するための駆動パルスを生成する。
ドライブ信号生成回路40は、給電制御信号と駆動パルスに基づきハーフブリッジ回路を駆動するためのドライブ信号を生成する。
ハーフブリッジ駆動回路33は、ドライブ信号に基づきパワースイッチング回路30を駆動する。
図3は、図2に示す送電共振系60に電力を供給して共振を開始させるときの過渡状態を示す波形図である。ハーフブリッジ回路のHigh側のFET301とLow側の302を交互に導通させることにより、送電共振系60に交流電力を供給する。このとき、パワースイッチング回路30から送電共振系60に電力を供給する経路において端子Hの電圧は矩形状の波形になる。図3は、時刻T2で電源が投入された場合について説明している。すなわち、時刻T2以前は電源投入前であって、図2の端子H、Jはグランド電位であり、送電共振系60には電流が流れていない状態であることを示している。
時刻T2においてパワースイッチング回路30は電力の供給を開始する。その結果、端子HのレベルがHとなり、端子Eで電圧が上昇することにより、送電コイル601を経由して送電容量602に充電されるように電流が流れる。送電容量602には電荷が次第に蓄積され、端子Jの電圧が上昇し始める。
電流は、端子Hの電圧と端子Jの電圧が等しくなるまで増加しつつ流れ続ける。すなわち、送電コイル601の両端の電位が等しくなるまで電流が増加しつつ徐々に流れ始め、その結果、送電コイル601に流れる電流がついには最大となり、送電コイル601に蓄えられる磁界エネルギーも最大となる。その後、送電コイル601に蓄えられたエネルギーを放出しようとするため、電流が連続して流れ、これにより更に送電容量602が充電され端子Jの電圧が上昇する。送電コイル601の磁界エネルギーが放出されてしまうと電流が0となり、一方で、送電容量602にかかる電圧は最大となる。この時、送電容量602の両端の電圧は端子Hの電圧の約2倍である2Eに達する。
ここで、端子Hの電圧がHiを維持する場合、送電容量602にかかる電圧が端子Hの電圧より高いため、送電容量602が放電する方向に電流が流れ、送電コイル601に再び磁界エネルギーが蓄積されていく。
このような、送電コイル601と送電容量602の間でエネルギーのやり取りが繰り返されることにより、送電共振系60が共振する。
理想的には、共振電圧は無限大まで大きくなるが、実際には送電共振系60に抵抗成分が存在することから、一定の電圧値にて発振が継続される。
図4Aは、送電共振系60の共振状態が安定したところで駆動停止期間を設けて、送電共振系60に供給する電力量を制限する場合を示す。駆動停止期間である時刻T6からT8にかけて本来の駆動パルスが存在しない。すなわち、ハーフブリッジ駆動回路33は、時刻T6からT8にかけて送電共振系60に電力を供給しない。その結果、端子Jにおける電流波形は駆動停止期間において一時的に減衰する。このように、本発明に従えば、駆動停止期間を設けることにより共振状態を維持したまま一時的に電力の供給を低減することができる。
図4Bは、送電共振系60の共振状態が安定したところで逆位相駆動期間を設けて、送電共振系60に供給する電力量を制限する場合を示す。逆位相駆動期間である時刻T8以後は本来の駆動パルスと逆位相の駆動パルスで駆動する。このとき、パワースイッチング回路30は、送電共振系60に共振電流とは逆位相の電流を供給するような動作となる。これは電源側に共振系の電力が回生されることであり、共振回路に蓄積されているエネルギーは急速に減衰することになる。このような駆動を行うことで図4Bに示した端子Jにおける波形は、図4Aに示した端子Jにおける波形に比べて減衰量が大きくなっている。このように、本発明に従えば、逆位相駆動期間を設けることにより共振状態を維持したまま一時的に電力の供給を更に低減することができる。
図5は、図2に示した送電装置11をさらに詳細に記載した非接触電力伝送装置101の構成を記載したものである。特にドライブ信号生成回路40と駆動パルス生成回路41について具体的に記載している。以下では、駆動パルス生成回路41が共振電流から駆動パルスを生成する方法と、ドライブ信号生成回路40がドライブ信号を生成する方法について具体的に説明する。
共振電流検出回路61は送電共振系60における電流を検出する。図5では、共振電流検出回路61は共振電流検出抵抗611で構成され、611の両端電圧を測定することにより共振電流を検出する。なお、共振電流検出抵抗611に電流検出用の抵抗を用いる場合には、共振電流検出回路61を小型化できる。もちろんホール素子等の非接触の電流検出器を用いて更に送電側の電力ロスを低減してもよいことは言うまでもないが、本例のように、検出用抵抗を使い、その抵抗をグランド側に設けることにより検出回路の構成を低電圧対応の部品で構成し、低コストかつ高信頼性を保つことができるようにしてもよい。
駆動パルス生成回路41は、共振電流検出回路61が検出した共振電流に基づき、駆動パルスを生成する。
ここで、図12Aと図12Bを用いて、電源311、消費電流検出回路321、パイパスコンデンサ322の作用により、共振系に流れる共振電流と電源からパワースイッチング回路30に流入する電流とを別個に検出する挙動を説明する。
図12Aは、図2のHigh側のFET301がオンでLow側のFET302がオフの場合における共振電流の経路を示す。パイパスコンデンサ322の容量が共振系の共振コンデンサの容量より十分大きい場合、パイパスコンデンサ322の電圧は共振電流の向きによらずほぼ一定を維持する。その為、FET301がオンで送電共振系60に電力が注入されている場合もFET301がオンで共振系の電流が反転している場合でも、共振電流は、パイパスコンデンサ322からHigh側のFET301を通じて送電共振系60からグランド側に流れ、再びパイパスコンデンサ322へと流れるループを有する。
ここで、図12A、図12Bでは不図示の端子であるが、図3で示したように、共振系に共振電流と同期して、共振電流が増加する時間だけ、図2の端子HをHi側に設定すると、図ではT2とT4間、T6tとT8間、T10とT12間・・・・で示すように、共振系の端子Jの電圧は2E分だけ増加していく。この増加分の電荷が電源311から消費電流検出回路321を経由してパイパスコンデンサ322に流れることになり、共振系の共振電流を除いた、共振系に流入する電流として検出される。
したがって、不図示の測定回路等で検出したパイパスコンデンサ322の電圧、すなわち電源311の電圧と、消費電流検出回路321で検出した電流の積が共振系に注入される電力として測定できるので、電源からパワースイッチング回路30で消費される電流や電力を検出することができる。
一方、図12Bは、High側のFET301がオフでLow側のFET302がオンの場合における共振電流の経路を示す。共振電流は、電源311から供給されるのではなく、送電共振系60に蓄えられた電荷が、Low側のFET302と送電共振系60で構成される閉回路に供給される。すなわち、電源311やパイパスコンデンサ322からはLow側のFET302に電流を供給しない。この場合、電源311とパワースイッチング回路30の間に配置された消費電流検出回路321は、電流の流路中には存在しないので、電源311からパワースイッチング回路30で消費される電流を検出することができない。
これは、パワースイッチング回路30に電源311からの電流が注入されていないことであり、このような構成を取ることでパワースイッチング回路311に注入された電流のみを検出することができ、更には共振系に注入される電力を検知できる。
以上、共振系を流れる共振電流と共振系に注入される電流とを分けて測定するための構成の一例を示した。但し、本発明は上記構成に限らない。本例では説明を簡略化するため、電源311側に消費電流検出回路321を設置したが、共振電流の経路と共振系へ注入される電流の経路を配慮しつつ、より低電圧で動作する回路構成を取れるようにグランド側に設置してもよい。
なお、ここで、図12Bで示す状態が継続することは、例えば、図3でT8のタイミングで端子HをLoに固定したことに相当する。この場合T10のタイミングでは端子Jの電圧が−4Eとなるが、このタイミングで端子HがHiとならないので、T12のタイミングでは4Eの電圧まで上昇するのみであり、これ以後、抵抗等によるパワーのロスがない限り、振幅4Eの振動が継続していく。これは、電源311からパワースイッチング回路30への電流の供給が停止していることを示している。
図6は、駆動パルスの生成方法を示す波形図である。図6は、送電共振系60に電力を供給して共振を開始させるときの過渡状態を示す。端子Hと端子Jにおける電圧波形は、図3に示したものと同じであるので詳細な説明は省略する。
電流Iにおける電流波形は、共振電流検出回路61が検出する共振電流の波形を示す。正電流検出信号発生回路411は、図6に示した閾値(イ)で共振電流を2値化することにより正電流検出信号を生成する。閾値(イ)の設定は任意であるが、図6ではI/2に設定した。負電流検出信号発生回路412は、図6に示した閾値(ロ)で共振電流を2値化することにより負電流検出信号を生成する。閾値(ロ)の設定は任意であるが、図6では−I/2に設定した。
正電流検出信号はパワースイッチング回路30のHigh側のFET301を駆動するために用いられ、負電流検出信号はパワースイッチング回路30のLow側のFET302を駆動するために用いられる。すなわち、正電流検出信号がHiのときにHigh側のFET301がオンとなり、負電流検出信号がHiのときにLow側のFET302がオンとなる。
正電流検出信号と負電流検出信号を比較すると、両信号が共にLoとなる期間が存在する。この期間は、High側のFET301とLow側のFET302が同時にオンとなることを防止し、パワースイッチング回路30に貫通電流が流れないようにする。このような両信号が共にLoとなる期間を生成するために、閾値(イ)と閾値(ロ)は別個に設定されることが必要である。
また、先の発明の効果でも説明したように、共振系の共振電圧は共鳴給電では高く維持されるため、検出用の抵抗での電圧降下に比べ共振系の共振電圧の方が非常に高くなる。従って、共振電流抵抗から得られる電圧信号のS/Nは非常に高いものとなり、安定した自励発振用の駆動パルスが生成できる。これは、駆動パルス幅を可変して電力の制御を行う場合も同様であり、本願のような駆動信号生成方法が、PWM制御を行う自励発振に適していると言える。
図5の起動信号生成回路413は、自励発振を開始させるための回路であり、通常は回路の電源電圧が印加された場合、まだ共振回路が励起されていないので、共振電流が流れず、図6で示す検出信号を検出できず、自励発振が開始できない。
その為、起動信号生成回路413は、電源を投入したことを電源電圧の上昇から検出すると、Hパルス生成回路401からHiの信号を、Lパルス生成回路402からLoの信号を一時的に生成させるような動作を行い、図6の端子Hで示すような端子電圧を発生させ発振を開始させる。その後、共振電流に基づく発振が継続した場合は負電流検出信号発生回路412からの信号により、起動信号生成回路413の動作を停止させることにより、起動時のみに働き、自励発振を開始させる動作を行わせることができる。
上記では一時的に信号を発生させたが、周期的に信号を発生させる発振回路で構成し、電流検出信号が発生しない場合は何度でも起動動作をするように構成し、検出信号が発生した場合は一定期間発振を停止するような構成としてもよい。
図5の給電制御信号発生回路51は、図1の統括制御回路50などからの制御信号に従い給電電力を制御する回路であり、消費電流検出抵抗321で検出された消費電流値との比較に基づいて、給電制御信号を生成する。給電制御信号は、消費電流値を増大させる場合には送電装置10からの送電電力を増加させ、消費電流値を減少させる場合には送電装置10からの送電電力を減少させる信号である。従って、統括制御回路50などから目標値が示される場合、それに従うように給電電力を調整することが可能となる。
なお、給電制御信号には、駆動停止期間を設けて送電電力を低減させる場合と、逆位相駆動期間を設けて送電電力を低減させる場合がある。給電制御信号に駆動停止期間を設ける場合を図7で、給電制御信号に逆位相駆動期間を設ける場合を図8で説明する。
図7A〜図7Dは、給電制御信号に駆動停止期間がある場合のドライブ信号生成回路40で生成されるドライブ信号を示す。端子Cの信号は、駆動回路A332を介してHigh側のFET301を駆動するパルスであり、端子Dの信号は、駆動回路B333を介してLow側のFET302を駆動するパルスである。端子Cの信号は、正電流検出信号発生回路411が生成する正電流検出信号に基づいて作成される。端子Dの信号は、負電流検出信号発生回路412が生成する負電流検出信号に基づいて作成される。端子Hの信号は、端子Cの信号に基づいてFET301を駆動させ、端子Dの信号に基づいてFET302を駆動させた場合の送電共振系60に接続されたブリッジ回路の出力電圧を示す。
図7Aは、給電制御信号において、給電停止期間がない場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。端子Cにおける波形は周期的な矩形波であり、端子Dにおける波形は端子Cにおける波形に対して逆位相である。このとき、端子Hにおける波形は、端子Cにおける波形とほぼ同位相の波形となる。
図7Bは、給電制御信号において、時刻T9〜T14にかけて給電停止期間がある場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。時刻T9〜T14にかけての給電停止期間においては、端子CではLoに固定され、端子DではHiに固定される。端子CがLoの状態では、High側のFET301はオフであり、端子DがHiの状態では、Low側のFET302はオンになる。その場合、時刻T9〜T14にかけて電源31から送電共振系60に電力は供給されず、端子Hでは時刻T9〜T14にかけてLoとなる。
図7Cは、給電制御信号において、時刻T7〜T14にかけて給電停止期間がある場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。給電停止期間が無ければ端子Cでは時刻T6〜T8にかけてHiである。しかし、時刻T7から給電停止期間が開始するため、時刻T7で強制的にLoに固定される。同様に、給電停止期間が無ければ端子Dでは時刻T6〜T8にかけてLoである。しかし、時刻T7から給電停止期間が開始するため、時刻T7で強制的にHiに固定される。時刻T14以後は端子C、D、Hに本来出力されるべき波形が出力される。その結果、時刻T7〜T14にかけて電源31から送電共振系60に電力は供給されず、端子Hでは時刻T7〜T14にかけてLoとなる。
図7Dは、給電制御信号において、時刻T7〜T15にかけて給電停止期間がある場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。時刻T7の給電停止期間が開始される時刻T7における動作は図7Cに示したので詳細な説明は省略し、給電停止期間が終了する時刻T14における動作を詳細に説明する。給電停止期間が無ければ端子Cでは時刻T14〜T16にかけてHiである。時刻T15で給電停止期間が終了する場合、時刻T7から固定されていたLoから、時刻T15で本来出力されるべきHiとなる。同様に、給電停止期間が無ければ端子Dでは時刻T14〜T16にかけてLoである。時刻T15で給電停止期間が終了する場合、時刻T7から固定されていたHiから、時刻T15で本来出力されるべきLoとなる。その結果、時刻T7〜T15にかけて電源31から送電共振系60に電力は供給されず、端子Hでは時刻T7〜T15にかけてLoとなる。
以上、図7A〜図7Dに示したように、給電制御信号に駆動停止期間がある場合は電源31から送電共振系60に電力が供給されない。このとき、先に述べたように共振電流は図4Aのようになるので、共振状態を維持したまま一時的に電力の供給を低減することができる。
図7B〜図7Dでは、給電停止期間においてHigh側のFET301をオフとし、Low側のFET302をオンとすることにより、電源31から送電共振系60への電力の供給を制限した。逆に、給電停止期間においてHigh側のFET301をオンとし、Low側のFET302をオフとしてもよい。ただ、後者の場合、High側のFET301を駆動するために用いられる図13に示したブートストラップ回路のコンデンサの蓄積電荷を消費することになり、給電停止期間が長時間の場合には好ましくない。
図8A〜図8Dは、給電制御信号に逆位相駆動期間がある場合のドライブ信号生成回路40で生成されるドライブ信号を示す。
図8Aは、給電制御信号において、逆位相駆動期間がない場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。端子C、D、Hにおける波形は図7Aと同じであるので説明は省略する。
図8Bは、給電制御信号において、時刻T9〜T14にかけて逆位相駆動期間がある場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。逆位相駆動期間が無ければ端子Cでは時刻T8〜T10にかけてLoである。しかし、時刻T9から逆位相駆動期間が開始するため、時刻T9からT14にかけて強制的に本来とは逆位相の信号が出力され、時刻T9でHiとなる。逆位相駆動期間が無ければ端子Dでは時刻T8〜T10にかけてHiである。しかし、時刻T9から逆位相駆動期間が開始するため、時刻T9からT14にかけて強制的に本来とは逆位相の信号が出力され、時刻T9でLoとなる。以後時刻T14にかけての逆位相駆動期間においては、本来の信号とは逆位相の信号が出力される。
図8Cは、給電制御信号において、時刻T7〜T14にかけて逆位相駆動期間がある場合の端子C、D、Hにおける波形を示し、図8Dは、給電制御信号において、時刻T7〜T15にかけて逆位相駆動期間がある場合の端子C、D、Hにおける波形を示す。図8Cは図8Bと逆位相駆動期間の始期が異なり、図8Dは図8Bと逆位相駆動期間の終期が更に異なるが、逆位相駆動期間に本来の信号とは逆位相の信号が出力される点では図8Bと同様である。
図8A〜図8Dに示したように、給電制御信号に逆位相駆動期間がある場合は、電源31から送電共振系60に本来とは逆位相の電力が供給される。このとき、先に述べたように共振電流は図4Bのようになるので、共振状態を維持したまま一時的に電力の供給を低減することができる。
なお、図7A〜図7Dの駆動停止に基づく図4Aよりも、図8A〜図8Dの逆位相での駆動に基づく図4Bのほうが電力の供給量を大きく低減することができる。
(フルブリッジ回路を用いた送電装置)
図9はパワースイッチング回路30にフルブリッジ回路を用いた場合における本発明の送電装置12の構成を詳細に示したものである。フルブリッジ回路は交流電力を出力するためのパワー回路であり、ハーフブリッジ回路と同様に、上下に接続された2個の制御スイッチを2組有するものであり、それぞれの組はHigh側のFET301とLow側のFET302の直列回路、High側のFET303とLow側のFET304の直列回路を有している。フルブリッジ回路は、High側のFET301、Low側の304とHigh側のFET303、Low側のFET302を交互に導通させ、直流電源311から交流電力を生成する。
フルブリッジ駆動回路33は、High側のFET301とLow側のFET302の直列回路を駆動する駆動回路A332と、High側のFET303とLow側のFET304の直列回路を駆動する駆動回路B333で構成される。
その他の構成は、図2と同様であるので詳細な説明は省略する。
図10は、図9に示す送電共振系60に電力を供給して共振を開始させるときの過渡状態を示す波形図である。ハーフブリッジ回路のHigh側のFET301とLow側のFET302を交互に導通させることにより、送電共振系60に交流電力を供給する。このとき、パワースイッチング回路30から送電共振系60に電力を供給する経路において端子Hと端子Kの電圧は矩形状の波形になる。ただし、端子Hの波形は端子Kの波形に対して逆位相である。
図10は、時刻T2で電源が投入された場合について説明している。すなわち、時刻T2以前は電源投入前であって、図2の端子H、K、Jはグランド電位であり、送電共振系60には電流が流れていない状態であることを示している。
時刻T2においてパワースイッチング回路30は電力の供給を開始する。その結果、端子HのレベルがEとなり、端子Eで電圧が上昇することにより、送電コイル601を経由して送電容量602に充電されるように電流が流れる。送電容量602には電荷が次第に蓄積され、端子Jの電圧が上昇し始める。
電流は、端子Hの電圧と端子Jの電圧が等しくなるまで増加しつつ流れ続ける。すなわち、送電コイル601の両端の電位が等しくなるように電流が増加しつつ流れ始め、その結果、送電コイル601に流れる電流がついには最大となり、送電コイル601に蓄えられる磁界エネルギーも最大となる。その後、送電コイル601に蓄えられたエネルギーを放出しようとするため、電流が連続して流れ、これにより更に送電容量602が充電され端子Jの電圧が上昇する。送電コイル601の磁界エネルギーが放出されてしまうと電流が0となり、一方で、送電容量602にかかる電圧は最大となる。この時、時刻T4において送電容量602の両端の電圧は端子Hの電圧の約2倍である2Eに達する。
次に、時刻T4において端子HのレベルがEとなり、端子Kが0となる。このとき、端子Kの電圧Eが送電容量602の下端に加えられることになり、端子Jの電圧は3Eに達する。
図3に示したハーフブリッジ回路では、電源からの電力は送電共振系60の一方側からしか供給されないが、図10に示したフルブリッジ回路では、電源からの電力は送電共振系60の他方側からも供給される。すなわち、図10において時刻T2〜T4にかけてはパワースイッチング回路30の端子Hから電力が供給され、時刻T4〜T6にかけてはパワースイッチング回路30の端子Kから電力が供給される。
そのため、図10に示したフルブリッジ回路では、図3に示したハーフブリッジ回路に比べて約2倍の速さで振幅が増加していく。
このような、送電コイル601と送電容量602の間でエネルギーのやり取りが繰り返されることにより、送電共振系60が共振する。
理想的には、共振電圧は無限大まで大きくなるが、実際には送電共振系60に抵抗成分が存在することから、一定の電圧値にて発振が継続される。
図11は、給電制御信号に給電停止期間がある場合の、給電制御信号とゲート信号との関係を示す。時刻T5〜T7における給電停止期間ではゲートAHがHに固定され、ゲートALがLに固定される。この結果、パワースイッチング回路30の端子Hからは電力が供給されなくなり、送電装置12から送電される電力量を低減させることができる。
なお、詳細な説明は省略するが、図8及び図11、それらの関連する記載に基づけば、ハーフブリッジ回路を用いた場合と同様に、フルブリッジ回路を用いても給電制御信号に逆位相駆動期間を設けることができる。
本発明は、負荷の変動に応じて伝送する電力量を調整する非接触電力送電装置に好適である。
10、11、12 送電装置
20 受電装置
30 パワースイッチング回路
31 電源回路
32 消費電流検出回路
33 ブリッジ駆動回路
40 ドライブ信号生成回路
41 駆動パルス生成回路
50 統括制御回路
51 給電制御信号生成回路
60 送電共振系
61 共振電流検出回路
80 受電共振系
90 受電側回路
100、101 非接触電力伝送装置
301、302、303、304 FET
311 電源
321 消費電流検出回路
322 バイパスコンデンサ
331、332、333 駆動回路
401 Hパルス生成回路
402 Lパルス生成回路
411、412 電流検出信号発生回路
413 起動信号生成回路
511 給電信号発生回路
601 送電コイル
602 送電容量
611 共振電流検出抵抗
801 受電コイル
802 受電容量

Claims (9)

  1. 非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、
    送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、
    前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、
    前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を停止させる駆動停止期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、
    前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、
    前記駆動停止期間では、前記第1のスイッチをオンにするとともに前記第2のスイッチをオフにし、若しくは、前記第1のスイッチをオフにするとともに前記第2のスイッチをオンにし、
    前記スイッチング回路に供給される消費電流を検出する消費電流検出回路と、
    前記スイッチング回路と前記電源との間に設けられたバイパスコンデンサと、
    前記ドライブ信号生成回路に給電制御信号を供給する給電制御信号生成回路を備え、
    前記消費電流検出回路は、前記バイパスコンデンサと前記電源の間の電流を測定することにより前記消費電流の値を検出し、前記給電制御信号生成回路は、前記消費電流の値に基づいて前記駆動停止期間を設定することを特徴とする非接触電力送電装置。
  2. 非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、
    送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、
    前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、
    前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間を設定するドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、
    前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、
    前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1および前記第2のスイッチを交互にオンにすることを特徴とする非接触電力送電装置。
  3. 前記スイッチング回路に供給される消費電流を検出する消費電流検出回路と、
    前記スイッチング回路と前記電源との間に設けられたバイパスコンデンサと、
    前記ドライブ信号生成回路に給電制御信号を供給する給電制御信号生成回路を備え、
    前記消費電流検出回路は、前記バイパスコンデンサと前記電源の間の電流を測定することにより前記消費電流の値を検出し、前記給電制御信号生成回路は、前記消費電流の値に基づいて前記逆位相駆動期間を設定する請求項2に記載の非接触電力送電装置。
  4. 非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、
    送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、
    前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路
    と、
    前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、
    前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を停止させる駆動停止期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、
    前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1スイッチ群前記第2スイッチ群を交互にオンにし、
    前記駆動停止期間では、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチをオンにするとともに前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチをオフにし、若しくは、前記第1のスイッチ及び前記第3のスイッチをオフにするとともに前記第2のスイッチ及び前記第4のスイッチをオンにし、
    前記スイッチング回路に供給される消費電流を検出する消費電流検出回路と、
    前記スイッチング回路と前記電源との間に設けられたバイパスコンデンサと、
    前記ドライブ信号生成回路に給電制御信号を供給する給電制御信号生成回路を備え、
    前記消費電流検出回路は、前記バイパスコンデンサと前記電源の間の電流を測定することにより前記消費電流の値を検出し、前記給電制御信号生成回路は、前記消費電流の値に基づいて前記駆動停止期間を設定することを特徴とする非接触電力送電装置。
  5. 非接触で交流電力を送電する非接触電力送電装置であって、
    送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、
    前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、
    前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を備え、
    前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにし、
    前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにすることを特徴とする非接触電力送電装置。
  6. 前記スイッチング回路に供給される消費電流を検出する消費電流検出回路と、
    前記スイッチング回路と前記電源との間に設けられたバイパスコンデンサと、
    前記ドライブ信号生成回路に給電制御信号を供給する給電制御信号生成回路を備え、
    前記消費電流検出回路は、前記バイパスコンデンサと前記電源の間の電流を測定することにより前記消費電流の値を検出し、前記給電制御信号生成回路は、前記消費電流の値に基づいて前記逆位相駆動期間を設定する請求項5に記載の非接触電力送電装置。
  7. 前記送電共振回路における共振電流の値を検出する共振電流検出回路と、
    前記スイッチング回路を構成するスイッチの駆動パルスを生成する駆動パルス生成回路を備え、
    前記駆動パルス生成回路は、前記共振電流の値に基づいて前記駆動パルスを生成する請求項1乃至6に記載の非接触電力送電装置。
  8. 非接触で交流電力を送電する非接触電力送電方法であって、
    送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、
    前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチと、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチとで構成されるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、
    前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間を設定するドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を用い、
    前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1のスイッチと前記第2のスイッチを交互にオンにし、
    前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1および前記第2のスイッチを交互にオンにすることを特徴とする非接触電力送電方法。
  9. 非接触で交流電力を送電する非接触電力送電方法であって、
    送電コイル及び送電容量により構成された送電共振回路と、
    前記送電共振回路へ第1の方向からの電流を供給する第1のスイッチ及び第4のスイッチからなる第1スイッチ群と、前記送電共振回路へ第2の方向からの電流を供給する第2のスイッチ及び第3のスイッチからなる第2スイッチ群とで構成されるスイッチング回路と、
    前記スイッチング回路に直流電力を供給する電源と、
    前記スイッチング回路を駆動する駆動回路と、
    前記駆動回路を駆動させる駆動期間と前記駆動回路を前記駆動期間とは逆位相で駆動させる逆位相駆動期間が設定されたドライブ信号を生成するドライブ信号生成回路を用い、
    前記駆動期間では、前記直流電力から前記交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにし、
    前記逆位相駆動期間では、前記交流電力とは逆位相の交流電力を生成するように前記第1スイッチ群と前記第2スイッチ群を交互にオンにすることを特徴とする非接触電力送電方法。
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