JP6711647B2 - 吐出器付き薄肉容器 - Google Patents

吐出器付き薄肉容器 Download PDF

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Description

本発明は、吐出器付き薄肉容器に関する。
例えば、シャンプーやリンス、化粧料等を充填する容器にあっては、充填した内容液を簡単に注出させるべく、容器の口部に吐出器を取り付けた吐出器付き容器が知られている(特許文献1)。
特開2008−189317
ところで、近年では環境への負荷を低減するとともにコストを下げるために、容器に用いられる樹脂量の削減が求められている。このため、容器の肉厚を薄くする検討がなされているが、そのためにはノズルヘッドを押下した場合の力にも耐えられることが必要である。例えば、ノズルヘッドの押下力は、吐出量が3gのディスペンサーでは30N以上となる。しかし、特許文献1の容器で用いられるような従来の材質では、胴部の肉厚が1mmを下回るとノズルヘッドの押下力によって容器が座屈することがあり、スムーズな注出が困難となっていた。
本発明の目的は、肉厚が薄くてもノズルヘッドの押下力によって容器が座屈することがなく、内容液をスムーズに注出することができ、薄肉容器の自立状態を維持することができる吐出器付き薄肉容器を提供することである。
第1の手段は、口頸部8を起立する薄肉容器体2と、
この口頸部8内に下部を挿入させて装着された吐出器10と、
この吐出器10の下部に嵌着させて薄肉容器体2内に内蔵された自立用治具50とからなり、
この自立用治具50は、
吐出器下部への取付け可能な吸上げ管兼用の第1脚筒54を有し、この第1脚筒54の下部から第1ヒンジ部58を介して下向きと筒径方向横向きとの間で回動可能な複数の連結材60を突出してなる第1脚部材52と、
上記第1脚筒54の周囲を囲む第2脚筒72を有し、この第2脚筒72の下端と上記横向き状態の連結材60の先端部60bとの間に傾斜姿勢で第2脚筒72を支える傾動材78が設けられた第2脚部材70とからなり、
上記傾動材78は、連結材60の先端部60b及び第2脚筒72の下端部に第2ヒンジ部62及び第3ヒンジ部76が設けられることで傾動可能に形成され、
連結材60の下向きへの回動により傾動材78が下方へ傾いて全体として細身の形態となるように構成された吐出器付き薄肉容器において、
上記第2脚筒72は、上記薄肉容器体2の口頸部乃至吐出器10に対して係止された係止部74を有する
本手段は、図1に示す如く、吐出器付き薄肉容器であって、自立用治具50を用いることにより吐出器(ディスペンサー)を取り付けても薄肉容器体が座屈することなく、自立させることができるものを提案する。
この自立用治具50は、第1脚部材52と第2脚部材70とからなる。第1脚部材52は吐出器10の下部に取り付け可能な第1脚筒54を、第2脚部材70は、第1脚筒54の回りを囲む第2脚筒72をそれぞれ有する。第1脚筒54の下端から、第1ヒンジ部58を介して、複数の連結材60を下向きと筒径方向横向きとの間で回動可能に突出し、これら連結材60の先端部と第2脚筒72の下端との間に傾動材78を設ける。これにより薄肉容器体に作用する垂直荷重に対抗して、薄肉容器体の座屈を防止できる。
この傾動材78は、上記各連結材60の状態で上記第2脚筒72を傾斜姿勢で支える。
傾動材78の両端と連結する第2脚筒72の下端側及び連結材60の先端側にはそれぞれ第3ヒンジ部76及び第2ヒンジ部62が設けられ、図2に示すように連結材60が下向きに回動されたときに傾動材78も略垂直状態へ動き、自立用治具50が全体として細身の状態になるように構成されている。この状態で薄肉容器体2の口頸部を挿通させることができる。
本明細書において「傾動」とは、傾斜角度が変わるように動くという程度の意味であり、略垂直な状態から傾いた状態へ動くこと、及び、傾いた状態から略垂直な状態へ戻ることの双方を含むものとする。
「薄肉容器体」とは、それ自体で自立できないものに限らない。自立できるが外力により座屈するものにも本発明の治具を適用することができる。
また本手段では、自立用治具50の第2脚部材70が有する係止部74は、薄肉容器体2の口頸部8又は吐出器10の適所に係止しており、容器の自立状態の維持を確実なものにする。好適な適用例として、係止部74は、第2脚筒72の上部から外方突出した係止フランジであり、この係止フランジが吐出器10のシリンダ18から突出された鍔部20と薄肉容器体2の口頸部8の上面との間に挟持されるように構成してもよい。
の手段は、第1の手段有し、かつ
上記第1脚筒54の周壁下端部に吸込み口56を開口するとともに、吸込み口56の上側に第1ヒンジ部58が形成され、
連結材60の先端部60bと先端部以外の連結材部分である連結材本体60aとの間に第2ヒンジ部62を形成して、連結材本体に対して揺動可能な先端部60bが傾動材78の下部に連結されており、
連結材本体60aが横向きの状態で連結材本体60aと薄肉容器体2の底部4との間に間隙gが生ずるように構成されている。
本手段は、図1に示すように連結材本体60aが横向きになった状態でこの連結材本体60aと薄肉容器体2の底部4との間に間隙gができるように構成している。これにより、薄肉容器体2の底部付近の液体を効率良く吸い上げることができる。
の手段は、第の手段を有し、かつ
上記第2脚筒72の下端から下外方へ突設された筒壁体79の下部に、連結材60の先端部60bを接続して、この接続箇所と第2脚筒72との間の帯状部分を傾動材78である肉厚壁部79aとし、残りの部分を折畳み可能な肉薄壁部79bとして、連結材本体60aが横向きとなった状態で筒壁体79がテーパ筒状となり、かつ筒壁体79の下側の環状端部84Bが薄肉容器体2の底部4に密接するように構成した。
本手段は、図5に示す如くテーパ状に弾性拡開可能な筒壁体79の一部に傾動材78を設け、かつ筒壁体79の下側の環状端部84Bが薄肉容器体2の底部4に密接するように構成した。これにより、吐出器10及び自立用治具50を薄肉容器体2から引き上げると、筒壁体79が自動的に閉まる。肉薄壁部は、折り畳み変形可能に形成している。具体的には筒壁体の上端から下端へ延びる複数の折目線で折り畳み変形可能に形成すればよい。
第1の手段に係る発明によれば、連結材60乃至傾動材78の下端が薄肉容器体2の底部4に突き当たることによりこれら連結材60及び傾動材78が下側から拡開するから、薄肉容器体の座屈を的確に防止でき、自立状態を維持することができる。
自立用治具50は、傾動材78の両端と連結する第2脚筒72の下端部及び連結材60の先端部にそれぞれヒンジを設けることにより、連結材60の下向きへの回動により傾動材78が下方へ傾いて全体として細身の形態となるから、この状態で口頸部8から挿入させ易い。
またの手段に係る発明によれば、第2脚筒72は、上記薄肉容器体2の口頸部乃至吐出
器10に対して係止された係止部74を有するから、より安定的に薄肉容器体2を自立させることができる。
の手段に係る発明によれば、第1脚筒54の周壁下端部に開口した吸込み口56の上側に第1ヒンジ部58が形成され、かつ連結材本体60aが横向きの状態で連結材本体60aと薄肉容器体2の底部4との間に間隙gが生ずるように構成されたから、液体の吸い上げを円滑に行うことができる。
の手段に係る発明によれば、連結材本体60aが横向きとなった状態で筒壁体79がテーパ筒状となり、かつ筒壁体79の下側の環状端部84Bが薄肉容器体2の底部4に密接するように構成したから、自立用治具50を引き上げたときに自動的に閉じ、液体が周囲に飛び散るなどの不都合もないので、扱いやすい。
本発明の第1実施形態に係る吐出器付き薄肉容器の縦断面図である。 図1の容器の吐出器及び自立用治具の縦断面図である。 図2の自立用治具の展開状態での底面図である。 図1の容器の作用説明図である。 本発明の第2実施形態に係る吐出器付き薄肉容器の縦断面図である。 図5の容器の吐出器及び自立用治具の縦断面図である。 図5のVII−VII方向に見た自立用治具の断面図である。
図1から図4は、本発明の第1実施形態に係る吐出器付き薄肉容器を示している。この容器は、薄肉容器体2と、吐出器10と、自立用治具50とで構成されている。各部材は、合成樹脂材や金属等で形成することができる。
薄肉容器体2は、薄肉胴部6の下面を底部4で閉塞するとともに、薄肉胴部6の上端から肩部7を介して口頸部8を起立している。薄肉容器体2は、図示例のようなボトル形態のものの他、袋状タイプ等であってもよい。
吐出器10は、従来公知の構成であり、本実施形態では、図1に示す如く、装着部材12と、シリンダ18と、キャップ状部材30と、弁部材32と、作動部材36とで構成されている。
装着部材12は、口頸部8の外面に嵌合(図示例では螺合)させた装着筒部14の上端から内向きフランジ16を内方突出している。
シリンダ18は、シリンダ周壁の上端に付設した鍔部20を有し、この鍔部20をパッキンP及び後述の係止フランジ74を介して口頸部8の上に載置させて、薄肉容器体2内へ垂下されている。シリンダ周壁の上部には通気孔21を開口する。上記シリンダ周壁の上側からは、上記鍔部20より上方へ延長壁部22を延出している。またシリンダ周壁の下側内面から環状弁座26を内方突出している。この環状弁座26より下方へ取付筒部28を垂下している。
キャップ状部材30は、上記延長壁部22に取り付けられたリング状の部材であり、中央部にステム挿通孔を有する。
弁部材32は、上記シリンダ18の下部内に設置されている。弁部材32の下部は中空の大径筒部33に形成され、この大径筒部33内には弾性を有する複数の連結片34aを介して弁板34が支承される。この弁板34を上記環状弁座26に当接させることで第1逆止弁V1が形成されている。弁部材32の適所には大径筒部33の内部から弁部材32の上方へ連通させる連通路(弁部材の上部と大径筒部との間に形成されているが、図示せず)が設けられている。
作動部材36は、本実施形態において、ステム38とノズルヘッド44とを有する。
上記ステム38は、上記シリンダ18の内面を摺動可能な筒状ピストン40を縦向きの管壁38aの下端に有し、この管壁を、上記キャップ状部材のステム挿通孔を介して起立している。管壁38aの上部内には、第2逆止弁V2が形成されている。
上記ノズルヘッド44はステム38の上端に付設されており、側外方へノズル46を突出している。ステム38の下端と弁部材32の大径筒部33との間にはコイルスプリングSが介装され、作動部材36を上方へ付勢している。
吐出器10は、本実施形態において、上記の構成を有し、作動部材36の下降により、シリンダ18内の液体が第2逆止弁V2を介してノズル46から吐出され、作動部材36の上昇により薄肉容器体2内から第1逆止弁V1を介してシリンダ18内へ液体を吸い込むように作動する。もっとも吐出器10の構成は、同様のポンプ作用を発揮する限り、適宜変更することができる。
自立用治具50は、第1脚部材52と第2脚部材70とからなる。
上記第1脚部材52は、第1脚筒54と複数の連結材60とを有する。
上記第1脚筒54は、上記取付筒部28の内面に取り付けられ、吸上げ管を兼ねて薄肉容器体2の底部4へ垂下されている。上部を嵌合させた第1脚筒54を有し、本明細書において“取り付けられ”という言葉は、吐出器10内部と連通可能に接続できればよく、図示例のように取付筒部28内に第1脚筒54の上部を嵌合させた構成に限られない。
また図示の第1脚筒54の下端部は肉厚筒部54aに形成している。この肉厚筒部54aの下半部には、吸込み口56が開口されている。
複数の連結材60は、上記第1脚筒54の下部外周に介して連結されている。連結箇所は、相互に等角的に離しておくことが望ましい。好適な図示例では、上記肉厚筒部54aの上端に連結材60を連結している。
各連結材60は、上記連結箇所に対して、第1ヒンジ部58により、下向きの状態と筒径方向横向きの状態との間での回動自在に連結されている。図示例では第1ヒンジ部は肉薄ヒンジ部としているが、回動可能であればどのような構造でも構わない。この点は後述の第2ヒンジ部及び第3ヒンジ部も同じである。
各連結材60は、薄肉容器体を自立させるのに必要な程度の剛性を有する。図示の連結材60は、連結板として形成されているが、棒状その他の適当な構造とすることができる。
また本実施形態では、連結材60の先端部60bと連結材の残りの部分で形成する連結材本体60aとの間に第2ヒンジ部62を設け、図1で示す先端部60bの上側に係合突子64を付設している。
上記第2脚部材70は、少なくとも第2脚筒72と複数の傾動材78とを有しており、上記第1脚部材52と協働して薄肉容器体の座屈を防止し、その自立を確実なものにする。
上記第2脚筒72は、環状ギャップaを存して上記第1脚筒54を囲んでいる。前記環状ギャップaは、シリンダ18の通気孔21を薄肉容器体2の底部へ連通させている。図示例では、第2脚筒72の上端部を拡径筒部73とするとともに、拡径筒部73の上端から係止フランジ74を外方突出している。そして、拡径筒部73は、図1に示すように、口頸部8の内面に嵌着されるとともに係止フランジ74が口頸部8の上面に当接されることで、口頸部8に対して強固に取り付けられる。そして装着部材12の内向きフランジ16と口頸部8の上面との間に鍔部20とパッキンPと係止フランジ74とが挟持される。もっとも、拡径筒部は形成しなくても構わない。
上記複数の傾動材78は、上記第2脚筒72の下端と連結材60の先端部との間に設けられており、上記薄肉容器体の座屈を防止するのに十分な剛性を有する。図示の傾動材78は帯板状に形成されており、その下部に係合孔80が穿設され、この係合孔80に上記係合突子64を嵌着して傾動材78の下部と連結材60の先端部を重ね合わせた状態で固定している。また傾動材78の上端は第3ヒンジ部76を介して第2脚筒72の下端に連結されている。
傾動材78及び連結材60の長さは、図1の状態において、連結材60の先端部60bが傾動材78の下部に追従して傾動するとともに、傾動材78の下端である当接端部84Aが薄肉容器体2の隅部付近に当接するように設けるとよい。図1の状態で連結材本体60aは略水平であり、連結材本体60aと薄肉容器体2の底部との間には間隙gが形成されている。
各傾動材78の巾は、図示例において、図3に示すように連結材60の巾より大きくしている。
上記構成において、上記連結材60は第1ヒンジ部58を中心として、また傾動材78は第2ヒンジ部62を中心として、それぞれ下向きに回動可能であり、この状態では、自立用治具50は、図2に示す如く、細身の形態となる。
この形態で吐出器10の下部及び自立用治具50を薄肉容器体2の口頸部8から内部へ挿入することができる。第2脚部材70の下端側の当接端部84Aが薄肉容器体2の底部4に当接すると、図4に矢示する如く、当接端部84Aが底部4上を外側にスライドする。
これにより自立用治具50の下半部は、図1に示すように拡開する。
次に装着部材12の装着筒部14を口頸部8の外面に嵌合させることにより、上記当接端部84Aは、薄肉容器体2の底部4に位置する。
この状態において、傾動材78は傾斜姿勢で第2脚筒72を支えており、かつ第2脚筒72の上端の係止フランジ74は鍔部20及びパッキンPとともに口頸部8の上面と装着部材12の内向きフランジ16との間で挟持されているため、薄肉容器体2の自立を確実なものとすることができる。
具体的には、第2脚部材の当接端部が容器底部に当接することで支持力を発揮し、座屈に耐える構造となっている。すなわち、少なくとも三点で支持することで座屈強度がアップする。これにより、薄肉容器が潰れず、スムーズな注出が可能となる。基本的には当接端部の三点で座屈に耐える構造であるが、より大きな荷重が作用したときには、補助的に、第1脚部材の各下端部も押圧時に底部に接触するので、さらに座屈防止の効果が高まる。
薄肉容器体2内の液体を使い切ったときには、上記装着筒部14を口頸部8の外面から外して吐出器10及び自立用治具50を引き上げると、連結材60及び傾動材78はそれぞれの自重により下向きに回動し、図2に示す細身の形態となる。
この形態で口頸部8から吐出器10及び自立用治具50を取り出し、液体が充填された別の薄肉容器体2に装着することができる。
以下、本発明の他の実施形態を説明する。これらの説明において第1実施形態と同じ構成に関しては解説を省略する。
図5から図7は、本発明の第2実施形態に係る吐出器付き薄肉容器を示している。本実施形態では第2脚部材70の構成を変更したものである。
本実施形態の第2脚部材70は、第2脚筒72と連結材60の先端部60bとの間に、図5の状態でテーパ筒状である筒壁体79を有している。この筒壁体79のうち各連結材60の先端部60bと第2脚筒72の下端との間の帯板状の部分を肉厚壁部79aに、残りの部分を肉薄壁部79bに形成する。
肉厚壁部79aは、主として第2脚筒72を傾斜姿勢で支える傾動材78の機能を果たし、他方、肉薄壁部79bは弾性伸縮する機能を有する。
図5の状態では、肉薄壁部79bは弾性的に周方向に引き伸ばされており、第2脚筒72の下端である環状端部84Bが容器体の底部4の上面Siに密接することにより、肉薄壁部79bの弾性復元力に抵抗している。
肉薄壁部79bの巾方向中間部には補強リブ82が縦設されており、肉薄壁部79bの上端部には連通孔81が開口されている。
また図5のVII−VII方向に示す位置から自立用治具を切断した形状(図7参照)では、肉薄壁部79bは扇形に形成されている。
さらに肉薄壁部79bは、折り畳み可能に形成されており、これにより筒壁体79の下端側が拡開した図5の形態と筒壁体79の下端側が細くなった図6の形態との間での変形可能としている。好適な一例として、肉薄壁部79bは、補強リブ82の形成箇所付近を第1の折目線(山線)とし、肉厚壁部79aとの縁部分を第2の折目線(谷線)として、折畳み可能とすることができる。これらの構造は適宜変更することができる。
本実施形態では、図7に示す如く、第2脚筒が角筒状に形成されており、当該角筒の各辺に連続して肉厚壁部79aが配置されている。角筒の各辺の全長に亘って第2脚筒72と肉厚壁部79aとを連結する第3ヒンジ部76が形成されており、これにより十分な連結強度が得られる。これにより、薄肉容器体の座屈に十分に防止することができ、薄肉容器体の自立状態を確実なものにする。
上記構成において、口頸部8から装着筒部14を外すと、肉薄壁部79bが折り畳まれることにより自立用治具50は自動的に図6に示す細身の形態に復帰する。
2…薄肉容器体 4…底部 6…薄肉胴部 7…肩部 8…口頸部
10…吐出器
12…装着部材 14…装着筒部 16…内向きフランジ
18…シリンダ 20…鍔部 21…吸気孔
22…延長壁部 26…環状弁座 28…取付筒部
30…キャップ状部材 32…弁部材 33…大径筒部
34…弁板 34a…連結片
36…作動部材 38…ステム 38a…管壁 40…筒状ピストン
44…ノズルヘッド 46…ノズル
50…自立用治具
52…第1脚部材 54…第1脚筒 54a…肉厚筒部
56…吸込み口 58…第1ヒンジ部
60…連結材 60a…連結材本体 60b…先端部
62…第2ヒンジ部 64…係合突子
70…第2脚部材 72…第2脚筒 73…拡径筒部 74…係止部(係止フランジ)
76…第3ヒンジ部 78…傾
79…筒壁体 79a…肉厚壁部 79b…肉薄壁部
80…係合孔 81…連通孔
82…補強リブ 84A…当接端部 84B…環状端部
a…環状ギャップ g…間隙 P…パッキン S…スプリング
Si…薄肉容器体の底部上面
V1…第1逆止弁 V2…第2逆止弁

Claims (3)

  1. 口頸部(8)を起立する薄肉容器体(2)と、
    この口頸部(8)内に下部を挿入させて装着された吐出器(10)と、
    この吐出器(10)の下部に嵌着させて薄肉容器体(2)内に内蔵された自立用治具(50)とからなり、
    この自立用治具(50)は、
    吐出器下部への取付け可能な吸上げ管兼用の第1脚筒(54)を有し、この第1脚筒(54)の下部から第1ヒンジ部(58)を介して下向きと筒径方向横向きとの間で回動可能な複数の連結材(60)を突出してなる第1脚部材(52)と、
    上記第1脚筒(54)の周囲を囲む第2脚筒(72)を有し、この第2脚筒(72)の下端と上記横向き状態の連結材(60)の先端部(60b)との間に傾斜姿勢で第2脚筒(72)を支える傾動材(78)が設けられた第2脚部材(70)とからなり、
    上記傾動材(78)は、連結材(60)の先端部(60b)及び第2脚筒(72)の下端部に第2ヒンジ部(62)及び第3ヒンジ部(76)が設けられることで傾動可能に形成され、
    連結材(60)の下向きへの回動により傾動材(78)が下方へ傾いて全体として細身の形態となるように構成された吐出器付き薄肉容器において、
    上記第2脚筒(72)は、上記薄肉容器体(2)の口頸部乃至吐出器(10)に対して係止された係止部(74)を有することを特徴とする、吐出器付き薄肉容器。
  2. 上記第1脚筒(54)の周壁下端部に吸込み口(56)を開口するとともに、吸込み口(56)の上側に第1ヒンジ部(58)が形成され、
    連結材(60)の先端部(60b)と先端部以外の連結材部分である連結材本体(60a)との間に第2ヒンジ部(62)を形成して、連結材本体に対して揺動可能な先端部(60b)が傾動材(78)の下部に連結されており、
    連結材本体(60a)が横向きの状態で連結材本体(60a)と薄肉容器体(2)の底部(4)との間に間隙(g)が生ずるように構成されたことを特徴とする、請求項1記載の吐出器付き薄肉容器。
  3. 上記第2脚筒(72)の下端から下外方へ突設された筒壁体(79)の下部に、連結材(60)の先端部(60b)を接続して、この接続箇所と第2脚筒(72)との間の帯状部分を傾動材(78)である肉厚壁部(79a)とし、残りの部分を折畳み可能な肉薄壁部(79b)として、連結材本体(60a)が横向きとなった状態で筒壁体(79)がテーパ筒状となり、かつ筒壁体(79)の下側の環状端部(84B)が薄肉容器体(2)の底部(4)に密接するように構成したことを特徴とする、請求項に記載の吐出器付き薄肉容器。
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