JP6711583B2 - 補強材の挿入方法とその補強材 - Google Patents

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電柱等の中空柱状の筒状物に挿入する補強材に関する技術を、以下に開示する。
既存の電柱を耐震等の目的で内部から補強する場合、特許文献1に開示されている類の補強材とこれを使用した補強方法が用いられる。この補強方法では、電柱の上端部から補強シートを挿入して電柱内に配置し、当該補強シートの内側に樹脂材料を含んだ流動性の充填材を注入して固化させる。
電柱上端部から作業しなければならないという、特許文献1に開示される補強方法の弱点を補う目的で、特許文献2に開示される補強材と補強方法も提案されている。この方法では、電柱の地面近くに開けた挿入開口から、筒状に形成された補強シートを可撓性の中空パイプで押し上げて挿入し、保持手段で電柱内に保持しておいて充填材を供給する。
特開2010−168889号 特開2014−205980号
特許文献2に開示されるような補強方法は、補強シートを押し上げる線材やパイプ、そして電柱内定位置に補強シートを保持する保持手段が必要であり、作業に使用する道具が多い。この点に鑑みて、本発明は、特許文献1の上記弱点を克服可能であると共に、電柱等の筒状物への挿入作業がより容易である補強材と該補強材を使用した挿入方法を提案する。
当課題に対して提案する補強材は、筒状物の全長に対応する軸方向全長をもつ筒状に形成した折り畳み可能な織物シートからなり、該筒状にした織物シートにおいてプラスチック加工帯が軸方向へ延伸していて、このプラスチック加工帯が、湾曲させてロール状に丸めることができる可撓性をもち且つ当該織物シートを屹立させる強度を備えることを特徴とする。
この補強材を電柱等の直立した筒状物へ挿入する方法は、少なくとも、前記プラスチック加工帯の無い部位で前記織物シートを折り曲げて当該補強材を折り畳む作業と、この折り畳んだ補強材を、筒状物の側部に開けた挿入開口から該筒状物の内部へ下向きに前記プラスチック加工帯の可撓性を利用して挿入する作業とこの下向きに挿入した後の補強材の前記筒状物の外に出ている部分を、前記挿入開口から前記筒状物の内部へ上向きに、前記プラスチック加工帯の可撓性を利用して挿入する作業と、前記プラスチック加工帯の強度を利用して当該全体を挿入した補強材を前記筒状物内で補助具を使用せずに屹立させる作業と、で行うことができる。このようにして挿入し屹立させた補強材に対しては、当該補強材の前記織物シートの内側に充填材を注入して固化する作業を実施することができる。
上記提案に係る補強材とその挿入方法によれば、筒状物に補強材を挿入する作業に、補強材以外の特殊な治具を必要としない。しかも、この挿入作業は、特許文献2と同様、地面近くの挿入開口から行うことができる。したがって、従来に比べて格段に作業が容易である。
補強材の実施形態について、筒状にする前の状態で示した平面図。 図1の補強材を筒状にした状態を例示する斜視図。 図2の筒状にした補強材の内部に配置される、充填材注入用のシートホースを例示する斜視図。 補強材の折り畳みについて説明する図。 実施形態に係る補強材を電柱内部へ挿入する作業の説明図。 電柱内部へ挿入した補強材へ充填材を注入する作業の説明図。
本実施形態の補強材10は、図1に示すように、樹脂製の経糸と緯糸から織られた長方形の織物シート11から形成される。織物シート11の長辺に沿った縁部11aは、織物シート11を筒状にしたときに重ね合わせられる。重ね合わせた縁部11aは、縫合又は接着によって互いに接合される。この織物シート11の表面には多数のプラスチック加工帯12が並列に形成されていて、本実施形態の場合、各プラスチック加工帯12は、長辺方向(すなわち筒状にしたときの軸方向)に延伸している。プラスチック加工帯12は、例えばFRP(繊維強化プラスチック)の帯であり、後述する電柱への挿入時には湾曲可能なように可撓性であると共に、該挿入時の挿入抵抗に耐え且つ挿入後に織物シート11を補助無しで屹立させるのに十分な強度(耐屈曲性)を備える。なお、プラスチック加工帯12として、織物シート11の長辺方向全長にわたって延伸する例を示してあるが、必要な強度を得られる限り、全長より短くてもよい。
本実施形態において織物シート11は、樹脂製であることからある程度の弾性をもつので、図2に示すように、長辺の縁部11aを互いに接合することによって筒状に形成される。筒状になった補強材10の軸方向全長は、挿入先の電柱の全長におおよそ匹敵する。織物シート11を筒状にすることで、プラスチック加工帯12は、織物シート11の外周面(又は内周面、もしくは外周面と内周面の両方)に等間隔で、筒の軸方向に延伸する。筒状にした織物シート11の上下端は、本実施形態の場合、同材質の織物部材13を縫合又は接着することで封止される。
筒状にした織物シート11の中には、軸方向に延伸するシートホース14が、図3に示すように(図2においては見難さを回避するために図示を省略してある)、充填材の注入のために配置される。シートホース14は、例えば、織物シート11と同じ樹脂製の経糸及び緯糸から織られたホースであり、織物シート11と同様の柔軟性をもつ。シートホース14の周面には、軸方向へ一直線上に並べて注入口14aが多数開けられており、充填材の注入時には、一番下の注入口14aから順番に充填材の注ぎ出しに使われていく。このシートホース14を有することにより、前述した特許文献2に記載された中空パイプと同等の効果を得ることができる(引用文献2における中空パイプに関する記載内容がここに引用される)。
シートホース14の上端及び下端は、織物シート11の上下端に設けられた織物部材13に対して、縫合又は接着により接合される。そして、このシートホース14の軸方向中間部位(後述の電柱Pに開けられる挿入開口Paに相当する部位)に、充填材の注入ホースHを外から差し込むための袖部15が、シートホース14と連通させて形成されている。袖部15は、シートホース14と同材質で、縫合か接着によりシートホース14に接続され、シートホース14から軸方向と交差する方向へ突出する。袖部15の先端口は、結束紐又は結束バンド等の結束具15aで巾着のように絞り込んで塞ぐことができるように形成されている(図3(B))。
プラスチック加工帯12の間において織物シート11に切り込み11bを入れてあり、この切り込み11bを通して袖部15が外へ導き出される。切り込み11bの部分には、織物シート11の内側から巾着封止材16をあてがってあり、袖部15はこの巾着封止材16を通って外へ突出する。巾着封止材16は、その裾部16aが結合部16bにより織物シート11の内面に縫合又は接着されている。この巾着封止材16の巾着口は、結束紐又は結束バンド等の結束具16cで絞り込んで塞ぐことができる。巾着封止材16は収縮性の素材で形成するのがよい。
図3(B)の結束状態に示すとおり、施工時、注入ホースHを差し込んだ袖部15は、その先端口を結束具15aにより絞り込むことで注入ホースHに密着して閉鎖される。そして、注入ホースHを差し込んだ袖部15の上から巾着封止材16の巾着口を結束具16cにより絞り込むことで、袖部15ごと巾着口が注入ホースHに密着し、閉鎖される。
以上の構成を有する補強材10は、図4に示すように、織物シート11においてプラスチック加工帯12の無い部位を折り曲げて2つ折りに折り畳むことができ、この後、さらにプラスチック加工帯12の無い部位を折り曲げて4つ折りに折り畳むことができる。4つ折り以上に折り畳むことで補強材10は、プラスチック加工帯12どうしが重なったプラスチック棒のように細身化する。この折り畳み作業は、挿入現場への搬送前に行ってもよいし、挿入現場で行ってもよい。折り畳んだ補強材10は、プラスチック加工帯12の可撓性を利用してロール状に丸めて搬送することができる。
折り畳み作業で折り畳んだ補強材10は、次のようにして筒状物としての電柱Pに挿入される。まず、地面に立ててある既存の電柱Pの側部において地面Gの近くに、長軸を上下方向にした長円形の挿入開口Paを開ける。
図5(A)に示すように、最初に電柱Pの下方へ向けて補強材10を挿入する。折り畳んで細身化し、一例としてロール状に丸めておいた補強材10は、プラスチック加工帯12の可撓性を利用して、その先端から挿入開口Paを通し電柱P内部へ挿入することができる。この挿入時、プラスチック加工帯12が可撓性なので、補強材10は挿入開口Paを通った後に下向きに湾曲して挿入可能であり、且つ、プラスチック加工帯12が挿入抵抗に耐える強度をもつので、補強材10は屈曲することなく最後まで挿入される。
電柱下方への挿入作業が終わった補強材10は、図5(B)に示すように、電柱Pから外へ出ている部分のロール状態を解く。そして、プラスチック加工帯12の可撓性を利用して、電柱Pから外へ出ている部分を湾曲させることで反対側の端部を挿入Paから差し入れ、今度は電柱Pの上方へ向け補強材10を挿入していく。この挿入時、プラスチック加工帯12が可撓性なので、挿入開口Paを通った後に上向きに湾曲して挿入可能であり、且つ、プラスチック加工帯12が挿入抵抗に耐える強度をもつので、補強材10は屈曲することなく最後まで挿入される。
挿入作業の終わった補強材10は、織物シート11のもつ弾性で自然に筒状に開き、且つプラスチック加工帯12の強度により、電柱Pの中で屈曲することなく、補助具無しで屹立する。そして、電柱P内に屹立させた当該補強材10に対し、袖部15を利用して、シートホース15から織物シート11の内側に充填材を注入する。充填材を注入する注入ホースHは、袖部15に差し入れ、そして結束具15aを絞り込むことで袖部15の先端口を閉鎖した上に、結束具16cを絞り込むことで巾着封止材16の巾着口を閉鎖することで、固定される。注入ホースHを固定後、図示せぬポンプから充填材を注入すると、最初にシートホース14の一番下の注入口14aから充填材が補強材10の内部へ注ぎ込まれる。そして、この注入口14aが塞がれる高さまで充填材が充填されると、今度はその上の注入口14aから充填材が注ぎ込まれる。以降、順次、下から上へ注入口14aが移りつつ一番上まで充填材が充填される。これにより、補強材10が電柱Pの内面に張り付き、補強が施される。
地面近くに設けた挿入開口Paを利用して作業できるので、前述した特許文献2にも記載されているように、充填材の供給圧力を著しく低減することができると共に、高所作業を伴わないで済む。
以上の実施形態に係る補強材とその挿入方法によれば、電柱Pに補強材10を挿入する作業に、補強材以外の特殊な治具を必要としない。しかも、この挿入作業は、特許文献2と同様、地面近くの挿入開口から行うことができる。したがって、従来に比べて格段に作業が容易である。
10 補強材
11 織物シート
11a 縁部(接合部)
12 プラスチック加工帯
13 織物部材(封止用)
14 シートホース
14a 注入口
15 袖部
15a 結束具
16 巾着封止材
16c 結束具

Claims (4)

  1. 筒状物の内部に挿入する補強材であって、
    前記筒状物の全長に対応する軸方向全長をもつ筒状に形成した折り畳み可能な織物シートからなり、
    該筒状にした織物シートにおいてプラスチック加工帯が軸方向へ延伸していて、このプラスチック加工帯が、湾曲させてロール状に丸めることができる可撓性をもち且つ当該織物シートを屹立させる強度を備える、補強材。
  2. 前記織物シート内に、該織物シートと同様の柔軟性をもち軸方向に延伸するシートホースが配置され、該シートホースに、軸方向へ並べられた多数の注入口が開けられており、
    前記シートホースと連通する袖部が前記シートホースの軸方向中間部位から軸方向と交差する方向へ突出し、前記織物シートの切り込みを通して導き出されている、請求項1に記載の補強材。
  3. 請求項1又は2に記載の補強材を直立した筒状物へ挿入する方法であって、
    前記プラスチック加工帯の無い部位で前記織物シートを折り曲げて当該補強材を折り畳む作業と、
    この折り畳んだ補強材を、筒状物の側部に開けた挿入開口から該筒状物の内部へ下向きに、前記プラスチック加工帯の可撓性を利用して挿入する作業と
    この下向きに挿入した後の補強材の前記筒状物の外に出ている部分を、前記挿入開口から前記筒状物の内部へ上向きに、前記プラスチック加工帯の可撓性を利用して挿入する作業と、
    前記プラスチック加工帯の強度を利用して当該全体を挿入した補強材を前記筒状物内で補助具を使用せずに屹立させる作業と、
    を実施する方法。
  4. 前記屹立させた補強材に対し、当該補強材の前記織物シートの内側に充填材を注入して固化する作業を実施する、請求項3に記載の方法。
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