JP6711532B2 - 車載式炭化処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、炭化室と炭化炉ケースとの二重構造により構成して車載可能にした炭化処理装置に関する。
一般的に、各種産業界、畜産業界、下水処理場及び医療関係機関などの種々の業界で日々排出される有機系の廃棄物(以下、単に「炭化処理対象物」と言う。)の処理は、環境に配慮しつつ一定の基準に即して処理する必要があり、これらの業界において大きな負担となっていた。
これに対し、炭化処理対象物を無酸素状態で間接的に加熱することで熱分解し、固定炭素として資源化可能とする炭化炉処理装置が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このような炭化処理装置は、熱風を発生させる燃焼室と、熱風が流通する蛇型構造の熱流路で扉部部分を除いた五側面を囲繞した箱型形状の炭化室とを備えており、熱風を熱流路全体に送風循環させ、炭化室内に収容した炭化処理対象物を炭化室外部から間接的に加熱して炭化するもので、通常地上に載置固定するために移動して炭化材料の発生する箇所まで装置を搬送しなければならないものであった。
特表第2013−533897号
かかる従来の炭化処理装置は、方形状の炭化処理室内の各内側面において上部から下部、一端縁から多端縁に至るまで単純に熱降下や熱移動する流路に形成し、各面にジグザグ状の熱流路を形成して炭化室の内部を輻射熱で加熱して炭化処理するものであった。
従って、熱流路から発散される輻射熱の温度は側面では下流側ほど低い温度となり、天井面や底面では流路始端から終端に至るに従って低い温度となり、方形状の炭化処理室内の温度は不均一となり熱斑が発生して炭化室内部の温度が不安定となり、炭化処理対象物を迅速且つ安定して熱分解をすることができなかった。
炭化処理対象物の収納機構も単に炭化室に収納するだけの箱体であるため均一に迅速に輻射熱を万遍なく照射できず炭化処理に多大の時間を要し、また炭化室を含む全体の構造上熱の遺漏が多く熱ロスが大きくなり熱エネルギーを有効に活用できなかった。
また、一般に炭化装置においては構造の密閉機能を高める必要があるが、従来の炭化室の構成材料では熱膨張に伴う部材の伸縮を生起して思わぬ個所の接合部分にクリアランスを生起して炭化に必要な熱が遺漏し熱の有効な利用が行えなかった。
すなわち、炭化室の各側面で温度分布が不均一となると偏奇して一部に異常な高温エリアを形成することになりこのような各側面における不均一な熱分布は局所的な熱斑を発生させて方形状の炭化処理室壁の熱膨張差を過剰とする。その結果上記するように構造的な接合部分においてクリアランスを生起して熱の遺漏が発生し膨大な熱損失を生起し炭化処理の効率化を妨げる恐れがあった。
しかも、これらの炭化処理装置は金属の箱体を主体としているため重量的に大となり、従って、車載可能に構成するためには車載用のトレーラのシャーシに装置の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるように重量配分の工夫を行う必要が生じる。
本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたものであって、炭化処理対象物の収納機構を炭化室内において均一で迅速に万遍なく輻射熱を照射できるように構成すると共に、炭化室の構成材料等の熱膨張によって生起する部材の伸縮があっても構造的に伸縮のマージンを吸収できるように構成し、しかも、車載用のトレーラのシャーシに装置の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成し、車載式でありながら炭化処理対象物を迅速且つ安定して熱分解をすることができる車載式炭化処理装置を提供するものである。
上記従来の課題を解決するために、この発明は、炭化炉ケースと、炭化炉ケース内に収納された炭化室と、炭化炉ケース内側面と炭化室の炭化処理対象物出入口側を除いた外周五側面との間に形成した熱流路層と、熱流路層に形成したジグザグ状の熱流路と、熱流路に熱風供給路を介して連通した燃焼室と、炭化室と燃焼室との間に連通介設した乾留ガス移送管とより炭化処理装置本体を構成し、しかも、炭化室は底面に支持突起を突設して炭化炉ケース底部に敷設したレール上に載置すると共に、炭化室の支持突起はレールに穿設した突起支持孔に一定のクリアランスを保持して遊嵌し、熱膨張による構成部材の伸縮から生じる炭化室の変形変位を突起支持孔のクリアランスで吸収すべく構成し、しかも、車載用のトレーラのシャーシに炭化装置本体の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成したことを特徴とする車載式炭化処理装置を提供するものである。
また、炭化室内に収納する炭化処理対象物の収納機構は、上方開放の方形状の箱型に構成すると共に側面は金網で形成し、しかも、外底部の四隅には互いに積層した場合に下方の収納機構との間にリフト爪が挿入できるだけの間隙が形成されるように脚部を突設し、炭化室内において収納機構に収納した炭化処理対象物に可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射されるように構成したことにも特徴を有する。
また、トレーラのシャーシの後半部を前半部をよりやや下方位置に形成し、後半部のシャーシには二個の炭化装置本体を前後に配設すると共にその間に燃焼室を介設し、前半部のシャーシには操作及び作動関係の付属関連部材を配設したことにも特徴を有する。
請求項1の発明によれば、炭化炉ケースと、炭化炉ケース内に収納された炭化室と、炭化炉ケース内側面と炭化室の炭化処理対象物出入口側を除いた外周五側面との間に形成した熱流路層と、熱流路層に形成したジグザグ状の熱流路と、熱流路に熱風供給路を介して連通した燃焼室と、炭化室と燃焼室との間に連通介設した乾留ガス移送管とより炭化処理装置本体を構成しており、特にかかる構造において、炭化室は底面に支持突起を突設して炭化炉ケース底部に敷設したレール上に載置すると共に、炭化室の支持突起はレールに穿設した突起支持孔に一定のクリアランスを保持して遊嵌したために、炭化処理中に高温の熱風により炭化室の構成部材に熱膨張変形を生じ炭化室の構成枠が変形変位しても上記の構成が炭化室の変位を吸収して炭化室の摺動を促し炭化処理装置全体のひずみや構成部材の亀裂や熱損壊を防止することができ、翻っては燃焼室からの熱風を遺漏することなく有効に利用して熱エネルギーを最大限に活用した廃棄物の炭化処理装置を提供することができる効果がある。
請求項2の発明によれば、炭化室内に収納する炭化処理対象物の収納機構は、上方開放の方形状の箱型に構成すると共に側面は金網で形成し、しかも、外底部の四隅には互いに積層した場合に下方の収納機構との間にリフト爪が挿入できるだけの間隙が形成されるように脚部を突設したことにより、炭化室内において収納機構に収納された炭化処理対象物は可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射され効率よく炭化処理される効果がある。
更には、脚部の介在によって上下の収納機構の間に熱風の流通流路が形成され、同時に側壁の金網を透過した熱風は上昇して上層の収納機構底部の金網から上方に流通し効率的な熱風の流通を形成し、任意に不整列に積層した不定形状の炭化処理対象物の間隙を熱風が効率よく流通して不定形状の炭化処理対象物の全面に可及的に熱風を接触させ炭化処理の効率化を行うことができる効果がある。
請求項3の発明によれば、車載用のトレーラのシャーシに炭化装置本体の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成し、特にトレーラのシャーシの後半部を前半部をよりやや下方位置に形成し、後半部のシャーシには二個の炭化装置本体を前後に配設すると共にその間に燃焼室を介設しているので、シャーシ後半部に前半部より下位置で二個の炭化装置本体の大重量負荷をかけてトレーラとトラクタとの連結部分における重量負荷の軽減を図ることができ、可及的に牽引動力の伝達を円滑に行うことができるために炭化装置の路上走行移動に伴う牽引に何ら支障がない効果がある。
しかも、トレーラとトラクタとを連結して車両全体を長大化させて路上走行を行う場合に路上カーブのハンドリングに際し、シャーシの後半部でシャーシ前半部より下位置において二個の炭化装置本体の重量負荷をかけているので、シャーシの最後尾が振れる状態を可及的に防止することができることになりより安全な走行を行うことができる効果がある。
また、シャーシ前半部に操作及び作動関係の付属関連部材を配設したことにより、装置の点検やメンテナンス作業が行い易く、また路上走行時の路面の凹凸に伴う走行振動が前半部が後半部より高い位置にあるため振動衝撃を直接に受けることなく計器類の誤作動や故障を可及的に防止することができる効果がある。
本発明に係る車載式炭化処理装置の全体構成の概念を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の構成を示す正面図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の構成を示す平面図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の熱流路の構成を示す斜視図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の熱流路の構成を示す斜視図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の熱流路の構成を示す展開図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化室に収納する炭化トレイの構造を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化室に収納する炭化トレイの構造を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化室に収納する炭化トレイの変形例を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の燃焼室の構成を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化処理車両への搭載構造を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化処理車両への搭載構造を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化処理車両の構成を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化処理車両の構成を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化装置本体の構成を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化装置本体の構成を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化装置本体の構成を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化装置本体のシーリング構造を示す説明図である。 本発明に係る車載式炭化処理装置の炭化炉ケースと扉部のテーパー嵌合機能の構成を示す説明図である。
本発明は、炭化炉ケースと、炭化炉ケース内に収納された炭化室と、炭化炉ケース内側面と炭化室の炭化処理対象物出入口側を除いた外周五側面との間に形成した熱流路層と、熱流路層に形成したジグザグ状の熱流路と、熱流路に熱風供給路を介して連通した燃焼室と、炭化室と燃焼室との間に連通介設した乾留ガス移送管とより炭化処理装置本体を構成し、しかも、炭化室は底面に支持突起を突設して炭化炉ケース底部に敷設したレール上に載置すると共に、炭化室の支持突起はレールに穿設した突起支持孔に一定のクリアランスを保持して遊嵌し、熱膨張による構成部材の伸縮から生じる炭化室の変形変位を突起支持孔のクリアランスで吸収すべく構成し、更に、車載用のトレーラのシャーシに炭化装置本体の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成している。
また、炭化室内に収納する炭化処理対象物の収納機構は、上方開放の方形状の箱型に構成すると共に側面は金網で形成し、しかも、外底部の四隅には互いに積層した場合に下方の収納機構との間にリフト爪が挿入できるだけの間隙が形成されるように脚部を突設し、炭化室内において収納機構に収納した炭化処理対象物に可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射されるように構成したことに特徴を有する。
また、トレーラのシャーシの後半部を前半部をよりやや下方位置に形成し、後半部のシャーシには二個の炭化装置本体を前後に配設すると共にその間に燃焼室を介設し、前半部のシャーシには操作及び作動関係の付属関連部材を配設したことに特徴を有する。
以下、実施形態に係る間接加熱方式の車載式炭化処理装置A(以下、単に炭化処理装置Aとも言う。)について図面を参照しながら説明する。図1は、炭化処理装置Aの全体構成の概念を示す説明図である。また、図2は、炭化処理装置Aの外観を示す正面図であり、図3は、その平断面図である。また、図4は、炭化室2を囲繞する熱流路4の構成を一側面上方側からみた斜視図であり、図5は、他側面下方側からみた斜視図である。
本発明に係る炭化処理装置Aは、図1〜図3に示すように、その中央部に熱風を発生させる燃焼室6と、燃焼室6の上方両端側に熱風が流通する熱流路層3、3’で正面を除いた外周を囲まれた2つの炭化室2、2’と、を備えており、熱風を熱流路層3、3’全域に亘って送風循環させ、炭化室2、2’内に収容した炭化処理対象物を炭化室2、2’外部から間接的に加熱して炭化しようとするものである。
熱流路層3には、図4及び図5に示すように、蛇型構造の熱流路4が形成されており、炭化室2、2’の外周で熱風を規則的に流通させて熱エネルギーを効果的に炭化室2、2’内部の炭化処理対象物に伝熱する。
特に、この熱流路4の構造は、本願発明者が特表第2013−533897号で既に提案している炭化室2の外周を囲む単純な蛇型構造としているのではなく、1つの炭化室2の外周において2つの熱流路4a、4bに分け、それぞれの上流側から下流側にかけて炭化室2の五側面に熱流路4a、4bを一定の規則に従ってジグザグ状に形成している。
そして、このようなジグザグ状の熱流路4a、4b内を熱風が流通することにより、熱風の熱エネルギーが炭化室2、2’内部の炭化処理対象物Cに極めて効果的且つ効率よく伝わる。
また、ジグザグ状の熱流路4a、4bに冷風を流通させることで高熱状態にある炭化室2、2’を急速冷却すると炭化室2、2’の熱斑に起因した偏奇ひずみや劣化を防止しつつ炭化室2、2’側壁の均一な熱収縮を実現する。
このように間接加熱方式で車載可能な炭化処理装置Aは、熱媒流体又は冷媒流体との間で加熱や冷却といった熱交換率を飛躍的に上昇させる熱流路4a、4bを炭化室2、2’に対し一定の規則性に従って備え、熱交換時に発生する弊害を防止している。
炭化室2は、図2〜図5に示すように、ボックス形状に形成しており、炭化室2と相似形の炭化炉ケース1内に収納されている。
すなわち、炭化炉ケース1と炭化室2とで入れ子構造とし、炭化炉ケース1内側面と炭化室2の炭化処理対象物出入口2f側を除いた外周五側面との間に外気と遮断するように外周を外側板3aで閉塞した熱流路層3を形成し、この熱流路層3にジグザグ状の熱流路4を形成している。
更には、図1及び図3に示すように、熱流路層3の外側板3aと炭化炉ケース1の内側板との間には一定の間隙を形成して断熱空気層80としている。
従って、炭化炉ケース1とその内部に入れ子構造で収納した炭化室2、すなわち熱流路層3の外側板3aとの間には扉部12と底面を除いた他の周側面の間に断熱空気層80が介在して形成されていることになる。
また、炭化炉ケース1の壁厚内部には断熱素材としてのセラミックスウール81を充填している。
また、図2及び図3に示すように、炭化室2は、内部に炭化処理対象物Cを収容する空間と、正面側に炭化処理対象物Cの炭化室内部への装入及び炭化処理対象物Cの収集を可能とする正面開口の炭化処理対象物出入口2fを形成し、炭化処理対象物出入口2fには扉部が開閉自在に枢支されている。
また、かかる扉部12の内部には、図3に示すように、セラミックウール81などの断熱素材が充填されており、実際にはシート状のセラミックウール81を数枚積層して貫通ボルトなどにより固定している。
また、炭化室2は、図1及び図4に示すように、その一側面2aの中央部上部で乾留ガス移送管7を介して燃焼室6内と連通連設し炭化室2内で生成した乾留ガスを燃焼室6内に還流して高燃焼効率化を図っている。
かかる炭化室2に内部には炭化処理対象物Cとして、例えば廃棄材木や日用品のうち有機材料でできている廃棄物などが収納される。そのために、炭化室2内には炭化処理対象物Cの収納機構90を取り出し自在に収納する。
以下、図3、図7〜図9を参照しながら、炭化室2に収納する収納機構90について具体的に説明する。すなわち、収納機構90は、方形箱型の炭化トレイ20として構成している。図7は、炭化トレイ20を炭化室2に装入設置した状態を示す斜視図である。また、図8(a)は、炭化トレイ20の構成を示す側面図であり、図8(b)は、炭化トレイ20の構成を示す正面図である。また、図9は、炭化トレイ20の変形例を示す説明図である。
炭化トレイ20は、図3、図7及び図8に示すように、炭化室2内部空間よりやや小さい方形状に形成しており、上方開放の箱型とし方形組み付けのフレームの周壁や底面は金網20aで構成し、底部フレーム20cの四隅には脚部20bを突設して炭化トレイ20を数段に重ねて積層したときに脚部20bを介して上下段の炭化トレイ20の間にフォークリフトのリフト爪が差し込まれる空間Sが形成されるように構成している。
すなわち、炭化室2内に収納する炭化処理対象物Cの収納機構90は、上方開放の方形状箱型に構成すると共に、少なくとも側面は金網20aで形成し、しかも、外底部の四隅には互いに積層した場合に下方の収納機構90との間にリフト爪が挿入できるだけの間隙Sが形成されるように脚部20bを突設し、炭化室2内において収納機構90に収納した炭化処理対象物Cに可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射されるように構成している。
このようにして炭化室2内において収納機構90に収納された炭化処理対象物Cは可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射され効率よく炭化処理される。
特に、かかる収納機構90の積層構造としたために輻射熱の照射が効率よく行われる。例えば、図8に示すように、脚部20bの介在によって上下の収納機構90の間に熱風の流通流路が形成され、同時に側壁の金網20aを透過した熱風は上昇して上層の収納機構底部の金網20aから上方に流通し効率的な熱風の流通(図中、破線矢印)を形成し、任意に不整列に積層した不定形状の炭化処理対象物Cの間隙を熱風が効率よく流通して不定形状の炭化処理対象物Cの全面に可及的に熱風を接触させ炭化処理の効率化を行うことができる効果がある。
また、図9に示すように、収納機構90としての変形例として、炭化トレイ20は、底部の略中央位置に穿設した対流窓と、同対流窓に連設して鉛直上方向に突設した筒状の熱ガス対流筒20dとを設けて構成してもよい。
このように構成した炭化トレイ20は、その上部開口から熱ガス対流筒20dの外周を囲むように底部に炭化処理対象物Cを積載収容することで炭化処理対象物Cと底部と熱ガス対流筒20dとの接触面積を拡大すると共に、加熱時における炭化室2内部の輻射熱効率や熱ガスの対流効率をさらに向上させて炭化処理対象物Cの効果的な熱分解環境を形成することを可能としている。
次に、図1及び図10を参照しつつ、燃焼室6の構成について説明する。図10(a)は、燃焼室6の全体構成を示す説明図であり、図10(b)は、燃焼室6内部における熱風の旋回流の発生状態を示す説明図である。
燃焼室6は、直方体形状でトレーラ31上に載置した前後二個の炭化炉ケース1の間に挟まれるように配設されている。
図10(a)に示すように、燃焼室6の前側壁6a略中央には熱風生成用のバーナー61が設けられ、燃焼室6の上側壁6bの前部位置から燃焼室6内方に乾留ガス移送管7、7が突出され、燃焼室6の上側壁6bの後部位置には2つの熱風流入管5a、5a’及びその上部で連通する熱風送気部62が配設され、熱風送気部62後方には混焼部63が形成されている。なお、燃焼室6の外周側は、図1に示すように、耐火材料、例えば耐火煙瓦やセラミックウール等の耐熱性壁体64で囲繞している。
バーナー61は、後述する灯油ガスを燃料とする。また、一対の乾留ガス移送管7、7’は、燃焼室6の上側壁6bの前部位置から燃焼室6の内方にそれぞれ突出している。図10(a)中、7c、7c’は乾留ガス移送管7、7’の先端開口部、6cは燃焼室6の後側壁を示す。
すなわち、一対の乾留ガス移送管7、7’の先端開口部7c、7c’は、図10(a)及び図10(b)に示すように、乾留ガス移送管7、7’から燃焼室6内部へ噴出供給される乾留ガスや燃焼用空気が左右両側壁6d、6d’に斜め方向に突き当たると共にバーナー61の火炎噴射方向両側に沿って互いに回転方向を違える2つの旋回流を発生させるように配設している。
混焼部63は、熱風送気部62の後方で、燃焼室6の後側壁6c、上下側壁及び左右両側壁6d、6d’で囲まれる所定空間として設けている。
熱風送気部62は、燃焼室6の上側壁6bの後部位置から上方に向けて突設された所定空間を有する箱型部材であり、その上部で2つの熱風流入管5a、5a’を連設している。
このように燃焼室6を構成することにより、互いに旋回方向を違えた乾留ガスと燃焼空気とからなる2つの旋回流は、負圧の中心部に更なる乾留ガスや燃焼用空気を引き込みつつ、バーナー61の火炎噴射方向に沿って燃焼しながら混焼部63に移動する。
そして混焼部63では、移動してきた旋回流が燃焼室6の後側壁や左右側壁に突き当たり乱流状態となることで混焼が促進され乾留ガスの完全燃焼して高温の熱風を生起させることを可能としている。
この熱風は、いったん燃焼室6の上側壁6b後部の熱風送気部62内に一定量が吹き溜まり、2つの熱風流入管5a、5a’に対して流入する熱風の分流量割合を一定としている。
また、燃焼室6は、熱風流入管5a、5a’を介して炭化室2、2’の外周に形成した熱流路4、4’と連通連設している。
すなわち、燃焼室6で生成した熱風は、熱風流入管5a、5a’を介して、上述の炭化室2、2’の外周に形成した熱流路4、4’を循環し、熱風排出路10である排出管10aを通じて煙突10bから排出されることとなる。
次に、熱流路4の基本的な構成について、図4〜図6を参照しながら説明する。図6は、2つの熱流路4a、4bの流通過程を示す展開図である。
熱流路4は、図4〜図6に示すように、外気と遮断した熱流路層3を形成し炭化室2外周の五側面にそれぞれジグザグ状に形成し、五側面のうち三側面のジグザグ状の熱流路層3はそれぞれ一本に連続した第1流路4aとし、他の二側面のジグザグ状の熱流路はそれぞれ連続した第2流路4bとして構成している。
更には、図4に示すように、第1流路4aの始端と第2流路4bの始端は共に炭化室2の一側面2aに開口した燃焼室6からの熱風供給路5の終端開口部5bに連通して合流すると共に、図5に示すように、第1流路4aの終端と第2流路4bの終端は共に熱風供給路5の終端開口部と反対側の炭化室2の一側面2aに設けた熱風排出路10の始端開口部10cに連通して合流する構成とし、ジグザグ形状を構成すると共に各流路間は複数の隔壁41で区画されている。
換言すれば、炭化室2の外周側面に複数の隔壁41を立設して炭化室2の外方をジグザグ形状に区画すると、この区画された通路が熱流路4となり、図4〜図6に示すように、外気と遮断した熱流路層3を形成することとなる。
また、第1流路4aと第2流路4bとは、熱風流入管5aの終端開口部5bを半分にする位置で炭化室2の一側面2aに設けた分流壁40により区画される。
第1流路4aは、図4〜図6に示すように、炭化室2の一側面2aに形成した第1流路上流部4a−1と、炭化室2の上面2bに形成した第1流路中流部4a−2と、炭化室2の他側面2cに形成した第1流路下流部4a−3とで形成している。
同様にして、第2流路4bは、炭化室2の背面2dに形成した第2流路上流部4b−1と、炭化室2の下面2eに形成した第2流路下流部4b−2とで形成している。
そして、第1流路4aや第2流路4bは、それぞれ上流側と下流側の各流路部の始端と終端が連通している。
また、第1流路4aと第2流路4bのそれぞれの終端は、図5に示すように、炭化室2の分流壁40を設けた一側面2aと反対側の側壁6dに、熱風排出路10である排出管10aの始端開口部10cで連通して合流するように構成している。
次いで、図1及び図10を参照しながら、熱風の流通機構の説明をする。燃焼室6のバーナー61の基部は、図1に示すように、灯油供給管14aを介して灯油タンク14と、また、燃焼空気送管13を介して燃焼用空気送風用の送風機9aと、それぞれ連通連設している。
また、炭化室2と燃焼室6とを連通する乾留ガス移送管7の中途部7bには、図1及び図10に示すように、送風機9bからの燃焼用空気を乾留ガスに混入する燃焼空気送管16が連結しており、乾留ガスを炭化室2内部から乾留ガス移送管7へ引き込むエジェクターとして機能する。
また、燃焼空気送管13、灯油供給管14a、燃焼空気送管16、乾留ガス移送管7の中途部には自動開閉バルブ13a、16a、14b、7aが設けられ制御盤15で操作制御される。なお図1中、15aはバーナー制御ユニット、Vは開閉バルブ、Tは炭化室温度を検出する熱電帯を示す。
そして、燃焼室6で発生した高温の熱風は、図4〜図6に示すように、炭化室2外周の五側面に熱単体流路42を多数平行して形成した第1流路4aと第2流路4bとをジグザグ状に流通して炭化室2と熱交換する。
このように形成した熱流路4は、炭化処理対象物の炭化処理後に炭化室2を冷却する冷却流路として兼用することができる。すなわち、送風機9aや送風機9bの他に、冷却専用の送風機9cから供給される冷風を熱風供給路5を介して熱流路4に流通させることにより行う。
このような炭化処理後の冷却方式により、熱流路4を備えた炭化室2に強制空冷式の冷却機能を付与し、炭化室の冷却時間の短縮することができる。
次に、図11〜図14を参照しながら炭化処理装置Aを搭載する車両と搭載構造について説明する。図11は、炭化室を炭化炉ケースへ収容する際の載置構造を示す斜視図であり、図12は、その側面図である。また、図13(a)は、炭化処理装置Aを搭載する前のトレーラ31とトラクタ32を示す。図13(b)は、炭化処理装置Aを搭載した炭化処理車両30の示し、図14は、その側面図である。
炭化処理装置Aに係る炭化装置本体11は、図13(b)及び図14に示すように、車両左右方向に炭化室2、2’の正面2g、2g’及び背面2d、2d’を向けてトレーラ31上に積載されており、トラクタ32により牽引して移動可能な構造としている。
炭化処理車両30は、二個の炭化装置本体11の正面側と背面側を車両左右方向に向け、また、互いの炭化装置本体11の間に燃焼室6を配設してトレーラ31のシャーシ33上に搭載し、トラクタ32により牽引して移動可能に構成している。
すなわち、本発明の車載式炭化処理装置Aにおける炭化装置本体11の特徴とするところは、図11や図12に示すように、炭化室2は底面の所定箇所、例えば、下方に敷設するレール34、34’に対応する位置の4か所に支持突起21、21’を突設して炭化炉ケース1底部に敷設したレール34、34’上に載置可能に構成している。
しかも、炭化室2の支持突起21、21’はレール34、34’に穿設した突起支持孔34a、34a’に一定のクリアランスを保持して遊嵌されるように構成しており、熱膨張による構成部材の伸縮から生じる炭化室2の変形変位を突起支持孔34a、34a’のクリアランスで吸収すべく構成している。
より具体的には、炭化炉ケース1の底部には、所定間隔を隔てて平行に一対のH鋼35、35’が敷設されており、レール34、34’の両側面とH鋼35、35’の上側面とにわたって支持片35aを当接溶着している。
レール34、34’は、図11に示すように、炭化炉ケース1底部に所定間隔を隔てて平行に敷設した一対のH鋼35、35’の上面に配設している。
炭化室2、2’の底面、すなわち炭化室2、2の底面下層に形成した熱流路層3、3’の底板の略四角形となる左右端略近傍には、所定間隔を隔てて方形状の4個の支持突起21、21’を突設している。
また、一対のレール34、34’の上面には、炭化室2、2’底面側に設けた支持突起21、21’と嵌合する位置で支持突起21、21’よりも一回り大きめの方形状溝である突起支持孔34a、34a’をそれぞれ2つ穿設している。
そして、レール34、34’の各突起支持孔34a、34a’に対して炭化室2、2’底面の各支持突起21、21’を遊嵌して炭化室2、2’を載置することにより、支持突起21と突起支持孔34aとの間に所定のクリアランスを形成している。
なお、突起支持孔34aと支持突起21との間の空間には断熱性の不織布、例えばセラミックウール等を敷き詰めることとしてもよい。
また、本実施形態に係る支持突起21、21’は幅員約9cm、長さ約3cmに形成し、突起支持孔34a、34a’は幅員約25cm、奥行長さ約5cmに形成して、支持突起21を突起支持孔34aに遊嵌した際に所定のクリアランスを形成可能としている。
このように炭化装置本体11を構成することにより、炭化室2、2’の熱膨張によって生起する構成部材の伸縮を、突起支持孔34a、34a’と支持突起21、21’との間のクリアランスで吸収することを可能としている。
すなわち、炭化処理中に高温の熱風により炭化室2、2’の構成部材に熱膨張変形を生じ炭化室2、2’の構成枠が変形変位しても上記の構成が炭化室2、2’の変位を吸収して炭化室2、2’の摺動を促し炭化処理装置Aの全体のひずみや構成部材の亀裂や熱損壊を防止することができ、翻っては燃焼室6からの熱風を遺漏することなく有効に利用して熱エネルギーを最大限に活用した炭化処理対象物Cの炭化処理装置Aとすることができる。
次いで、このように構成した炭化装置本体11をトレーラ31に積載するに際しては、図13及び図14に示すように、車載用のトレーラ31のシャーシ33に二個の炭化装置本体11の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成している。
また、トレーラ31のシャーシ33の後半部33bを前半部33aよりやや下方位置に形成し、後半部33bのシャーシ33には二個の炭化装置本体11、11’を前後に配設すると共にその間に燃焼室6を介設し、前半部33aのシャーシ33には操作及び作動関係の付属関連部材91を配設したことにも特徴を有する。
操作及び作動関係の付属関連部材91としては、前半部33aのシャーシ33上面に、制御盤15を備える操作制御装置17や発電装置18、灯油タンク14、灯油ポンプ14cが配設されている。
灯油タンク14は、バーナー61の火炎燃料となる灯油を貯溜しており、前半部33aのシャーシ33のトラクタ32側の右上面に配設している。
また、前半部33aのシャーシ33上面の灯油タンク14の後方位置に灯油タンク14に隣接して灯油ポンプ14cを、更にその後方位置には制御盤15を備えた操作制御装置17をそれぞれ配設している。
そして、灯油ポンプ14cは、制御盤15で制御されており灯油タンク14から灯油供給管14aを介してバーナー61へ上述のごとく所定量の灯油を供給する。
また、発電装置18は、灯油ポンプ14cや操作制御装置17、上述の送風機9や後述する扉部12の油圧シリンダ70に対して動力源となる電気を生成する部位であり、前半部33aのシャーシ33のトラクタ32側の左上面に配設している。
また、シャーシ33の後半部33bの上面には、図13(a)に示すように、車両前後方向に沿って所定間隔を隔てて平行に2つの溝部が連設されており、溝部より肉厚の平板合板である一対のライナー36、36’が前後摺動可能に溝部に嵌合して敷設されている。
なお、ライナー36、36’の車両前後方向の両端側近傍には、前後摺動幅を一定に規制するL字アングルを配設している。
そして、上述のごとくレール34、34’を介して炭化炉ケース1に収容した炭化室2すなわち炭化装置本体11やその間に配設する燃焼室6は、この一対のライナー36、36’を介してトレーラ31のシャーシ33に対し車両前後方向位置で後輪31aに負荷される後軸重が最大荷重となる位置に、それぞれ並べて搭載固定されている。
このように構成することで炭化装置本体11や燃焼室6とシャーシ33との間に所定の断熱空間を形成し、しかも車両前後方向に沿う振動をライナー36、36’が摺動吸収して炭化装置本体11や燃焼室6に与える振動負荷を軽減し、しかも炭化装置本体11の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減している。
すなわち、シャーシ33の後半部33bに前半部33aより下位置で二個の炭化装置本体11の大重量負荷をかけてトラクタ32とトレーラ31との連結部分における重量負荷の軽減を図ることができ、可及的に牽引動力の伝達を円滑に行うことができるために炭化装置の路上走行移動に伴う牽引に何ら支障がない。
しかも、トレーラ31とトラクタ32とを連結して車両30全体を長大化させて路上走行を行う場合に路上カーブのハンドリングに際し、シャーシ33の後半部33bでシャーシ33の前半部33aより下位置において二個の炭化装置本体11の重量負荷をかけているので、シャーシ33の最後尾が振れる状態を可及的に防止することができることになりより安全な走行を行うことができる。
また、シャーシ33の前半部33aに操作及び作動関係の付属関連部材91を配設したことにより、装置の点検やメンテナンス作業が行い易く、また路上走行時の路面の凹凸に伴う走行振動が前半部33aが後半部33bより高い位置にあるため振動衝撃を直接に受けることなく計器類の誤作動や故障を可及的に防止することができる。
次に、炭化処理装置A及び同炭化処理装置Aを搭載した炭化処理車両30の使用方法について説明する。
炭化処理装置Aを搭載した炭化処理車両30は、空の炭化トレイ20を複数積んで廃棄物発生地を巡回し、廃棄物排出地で炭化処理対象物Cを炭化トレイ20に収容する。
炭化処理対象物Cの収集後、二個またはいずれか一方の炭化室2、2’に炭化トレイ20を装入して扉部12を閉め、炭化処理車両30に搭載した制御盤15を通じて燃焼室6のバーナー61を作動させる。
バーナー61の燃焼により燃焼室6内に熱風を発生させ、炭化室2、2’を加熱すると、炭化室2、2’内部で乾留ガスが発生する。
そして、炭化室2内部で発生した乾留ガスを乾留ガス移送管7に吸引し、乾留ガスと燃焼用空気が燃焼室6に供給される。
なお、外気と遮断された炭化室2内部は、炭化処理対象物Cの熱分解の進行に伴い炭化室2内部に残存する酸素が消費されて無酸素状態となり炭化処理が促進される。
乾留ガスや灯油ガスの供給量は、各熱電帯Tや温度センサー15bにより検出した燃焼室6や炭化室2内部の温度情報を元に、燃焼室6を40、000kcl/h〜460、000kcl/hで、且つ、それぞれの炭化室2、2’を0℃以上1000℃以下の温度となるように、制御盤15により流量を自動調節している。
このようにして炭化室2、2’の熱流路4、4’から輻射される熱は炭化室2内部で炭化処理対象物Cの炭化処理を行う。
すなわち、分流壁40により第1流路4aと第2流路4bにそれぞれ分流して流入した熱風は、図6に示すように、各側面に形成した第1流路4aや第2流路4bをジグザグ状に順次なぞるようにして流通することで、各側面を均一な温度分布となるように加熱し、熱斑の発生を抑制している。
より具体的には、第1流路中流部4a−2の熱風は、熱単体流路42を前後ジグザグ状に流通して第1流路下流部4a−3に至り排出管10aに至る。
また、第2流路上流部4b−1内の熱風は、左右ジグザグ状に降下流通して第2流路下流部4b−2に至り、熱単体流路42を前後ジグザグ状に流通し、第1流路下流部4a−3に至る。
そして、熱風が各熱流路4a、4bを順次流通することにより、扉部12で密閉した炭化室2、2’の六側面には僅かながら温度差が生起している。このような炭化室2の各側面の熱温度差により、図8に示すように、炭化室2内部に充満する乾留ガスの熱ガス対流現象が起こる。
この際、上述のごとく炭化トレイ20の脚部20bの介在によって上下の収納機構90の間に熱風の流通流路が形成される。
すなわち、炭化室2内部における乾留ガスの熱ガス対流は、図8(a)に示す側面視においては背面2d側→上面2b側→正面2g側→下面2e側へ、図8(b)に示す正面視においては下面2e側→一側面2a側→上面2b側→他側面2cへと還流するように対流を生起する。
同時に、側壁の金網20aを透過した熱風は上昇して上層の収納機構底部の金網20aから上方に流通し効率的な熱風の流通(図8中、破線矢印)を形成し、任意に不整列に積層した不定形状の炭化処理対象物Cの間隙を熱風が効率よく流通して不定形状の炭化処理対象物Cの全面に可及的に熱風を接触させることができる。
このように炭化室2内部で乾留ガスの対流現象が起こることにより、炭化室2内部空間の温度分布を略均一にしている。
すなわち、炭化トレイ20に積載した炭化処理対象物Cは、炭化室2からの輻射熱と炭化室2内の乾留ガスの対流熱とにより無酸素状態の炭化室2内部で熱分解が助長されて短時間で極めて固定炭化率の高い炭化物となる。
そして、炭化処理対象物Cの炭化処理の終了後には、稼働させて炭化処理装置Aを急冷することで炭化室2内部の炭化物を短時間で取出すことを可能としている。
取り出し際しては、炭化室内で炭化処理された炭化処理対象物Cを炭化トレイ20ごとフォークリフトのリフト爪で持ち上げ炭化室外に取り出すことが出来る。
なお、かかる間接加熱方式の車載式の炭化処理装置Aにおいて本発明では下記の扉部12のシール機構についても特徴を有する。図15は、閉扉状態の炭化装置本体11の構成を示し、図16は、開扉状態の炭化装置本体11の構成を示す。
すなわち、炭化装置本体11において、扉部12と炭化炉ケース1、炭化室2等の開口部1a、2fとの間のシーリング構造を改良することにより炭化室2の熱風ガス(乾留ガス)を漏洩させることなく熱効率のよい炭化処理が行えるように構成している。
炭化炉ケース1と炭化炉ケース1内に収納された炭化室2とは、外周六面体のうち一面体は炭化処理対象物Cの出し入れ用に開放して、炭化炉ケース1の開口部1aや炭化室開口部2fに、図15及び図16に示すように、外気と遮断するための扉部12を開閉自在に枢支している。
扉部12の閉扉に関する構造としては、閉扉時に扉部12の周縁の押圧フランジ12aが炭化室2を内嵌する炭化炉ケース1の開口部周縁面1bに圧着されるが、その間に炭化室2の開口部周縁の炭化室フランジ2iを挟持圧着すべく構成している。図17は、炭化炉ケース1正面のシーリング構造を示す。また、図18は、図17に示した炭化装置本体11のA−A断面図であり、図18(a)及び図18(b)は、それぞれ開扉状態と閉扉状態とを示す。
すなわち、図18(b)に示すように、炭化室フランジ2iが扉部12の周縁の押圧フランジ12aと炭化炉ケース1の開口部周縁面1bとにより挟持されることにより、炭化室2の固定がなされる構造に構成していると共に、炭化室2の開口部2fと炭化炉ケース1の開口部1aとを扉部12の周縁の押圧フランジ12aで密封自在となるように構成している。
すなわち、図18(b)に示すように、扉部12の端縁部12bには断面コ字状の鋼鉄製の樋条12cを突設し、樋条12c中には扉部用緩衝密着ロープ12dを嵌入敷設し、扉部12の周縁に扉部用緩衝密着ロープ12dを張り巡らした状態とする。
該緩衝密着ロープ12dは素材をセラミックウールにより構成し、一定の弾性力による密着機能と共に熱に対する耐熱機能により強度を保持し、しかも断熱効果を得ることができ、閉扉時に扉部の端縁部12bを炭化炉ケース前端面1eに圧着可能として炭化室内の熱エネルギーの熱損失を可及的に少なくなるように構成している。
また、断熱空気層80を介して炭化室2を被覆する炭化炉ケース1においても、同様に開口部周縁面1bには断面コ字状の鋼鉄製の樋条1cを突設し樋条1c中に炉緩衝密着ロープ1dを嵌入して炭化炉ケース1の周縁に炉緩衝密着ロープ1dを張り巡らしている。そして該ロープ素材はセラミックウールにより構成している。
また、閉扉時に扉部12の最先端縁部12eに設けたフランジ先端縁12fは、図18(a)及び図18(b)に示すように、炭化炉ケース1の炉緩衝密着ロープ1dに当接可能に構成している。
このように構成することにより閉扉時に扉部12の最先端縁部12eを炭化炉ケース前端面1eに圧着可能に構成し、閉扉時の大重量の扉部12の衝撃を緩衝することができると共に炭化炉ケース開口部1aの密封機能を果たすことができる。
また、図17及び図18に示すように、炭化室2の炭化室フランジ先端面2hと炭化炉ケース前端面1eとの間には鋼鉄製の断面コ字状の樋条50中に嵌入した密着区画ロープ51を介在している。該ロープ素材はセラミックウールにより構成している。
密着区画ロープ51は、図18(a)に示すように、扉部12の端縁部に張り巡らした扉部用緩衝密着ロープ12dに対応する位置に配設しており、扉部用緩衝密着ロープ12dとの間には炭化室2の周縁のフランジ2iを介しており、閉扉時に扉部周縁の押圧フランジ12aの重量負荷がかかってもその重量負荷を重なった二本の重合ロープ12d、51によって強固に支持し確実に扉部の密着閉扉を行うことができる。
また、炭化炉ケース1の開口部周縁面1bには、図15〜図16に示すように、油圧シリンダ70により垂直及び水平作動するコマ軸71を配設している。図19(a)は、扉部12の扉用コマ12gと炭化炉ケース1のテーパーコマ72とが開放している状態を示し、図19(b)は互いのコマ72、12g同士が嵌合している状態を示す。また、図19(c)は、平面視におけるコマ軸71の摺動による互いのコマ72、12gのテーパー嵌合機構を示す。
すなわち、図15に示すように、炭化炉ケース1の開口部周縁にうち左右縦方向には左右の縦コマ軸71a、71bが、また、上下横方向には上下の横コマ軸71c、71dがそれぞれ摺動自在に架設されている。
かかるコマ軸71の端部には油圧シリンダ70が連設されており油圧シリンダ70の作動によりコマ軸71は上下左右に摺動するように構成されている。
しかも、コマ軸71には所定の間隔で複数のテーパーコマ72が連設されていると共に、図19に示すように、扉部12の周縁部にも閉扉時においてコマ軸71のテーパーコマ72と略対応する位置に扉部用コマ12gが突設されている。
これらのコマ72、12gは、図19(c)に示すように、互いの当接面がテーパーの傾斜状に形成されており、テーパーコマ72は上方に向かって狭窄状に形成されており、扉部用コマ12gはテーパーコマ72と反対のテーパーの傾斜状に形成されている。
すなわち、各コマ72、12gの当接摺動面は互いに反対方向の傾斜面を形成しており、図19(c)に示すように、閉扉時のコマ軸71の摺動により各コマ72、12gの当接摺動によって扉部周縁部12hはコマ72、12gのテーパー機能により炭化炉ケース1の開口部周縁面1bに密着することができる。
扉部12は上記した密着区画ロープ51や扉部用緩衝密着ロープ12dや炉緩衝密着ロープ1dなどを介して炭化室2や炭化炉ケース1の開口部1a、2fに密着できると共に、テーパー状のコマ72、12gの当接機能によってもさらに強固な密着機能を果たすことができ、かかる構造によって熱漏洩を可及的に減じて炭化処理のための熱エネルギーの効率的で有効な利用が可能となる。
このように本発明に係る車載式炭化処理装置Aによれば、炭化炉ケース1、1’と、炭化炉ケース1、1’内に収納された炭化室2、2’と、炭化炉ケース1、1’内側面と炭化室2、2’の炭化処理対象物出入口2f、2f’側を除いた外周五側面との間に形成した熱流路層3、3’と、熱流路層3、3’に形成したジグザグ状の熱流路4、4’と、熱流路4、4’に熱風供給路5、5’を介して連通した燃焼室6と、炭化室2、2’と燃焼室6との間に連通介設した乾留ガス移送管7、7’とより炭化装置本体11、11’を構成しており、特にかかる構造において、炭化室2、2’は底面に支持突起21、21’を突設して炭化炉ケース1、1’底部に敷設したレール34、34’上に載置すると共に、炭化室2、2’の支持突起21、21’はレール34、34’に穿設した突起支持孔34a、34a’に一定のクリアランスを保持して遊嵌して構成したので、炭化処理中に高温の熱風により炭化室2、2’の構成部材に熱膨張変形を生じ炭化室2、2’の構成枠が変形変位しても上記の構成が炭化室2、2’の変位を吸収して炭化室2、2’の摺動を促し炭化処理装置A全体のひずみや構成部材の亀裂や熱損壊を防止することができ、翻っては燃焼室6からの熱風を遺漏することなく有効に利用して熱エネルギーを最大限に活用して炭化処理対象物Cの炭化処理を行うことができる。
また、炭化室2、2’内に収納する炭化処理対象物Cの収納機構90は、上方開放の方形状の箱型に構成すると共に側面は金網20aで形成し、しかも、外底部の四隅には互いに積層した場合に下方の収納機構90との間にリフト爪が挿入できるだけの間隙Sが形成されるように脚部20bを突設したことにより、炭化室2、2’内において収納機構90に収納された炭化処理対象物Cは可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射され効率よく炭化処理される。
更には、この脚部20bの介在によって上下の収納機構90の間に熱風の流通流路が形成され、同時に側壁の金網20aを透過した熱風は上昇して上層の収納機構90底部の金網から上方に流通し効率的な熱風の流通を形成し、任意に不整列に積層した不定形状の炭化処理対象物Cの間隙を熱風が効率よく流通して不定形状の炭化処理対象物Cの全面に可及的に熱風を接触させ炭化処理の効率化を行うことができる。
また、車載用のトレーラ31のシャーシ33に炭化装置本体11、11’の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成し、特にトレーラ31のシャーシ33の後半部33bを前半部33aをよりやや下方位置に形成し、後半部33bのシャーシ33には二個の炭化装置本体11、11’を前後に配設すると共にその間に燃焼室6を介設しているので、シャーシ33の後半部33bに前半部33aより下位置で二個の炭化装置本体11、11’の大重量負荷をかけてトレーラ31とトラクタ32との連結部分における重量負荷の軽減を図ることができ、可及的に牽引動力の伝達を円滑に行うことができるために炭化装置の路上走行移動に伴う牽引に何ら支障がない効果がある。
しかも、トレーラ31とトラクタ32とを連結して車両30全体を長大化させて路上走行を行う場合に路上カーブのハンドリングに際し、シャーシ33の後半部33bでシャーシ33の前半部33aより下位置において二個の炭化装置本体11、11’の重量負荷をかけているので、シャーシ33の最後尾が振れる状態を可及的に防止することができることになりより安全な走行を行うことができる。
また、シャーシ33の前半部33aに操作及び作動関係の付属関連部材91を配設したことにより、装置の点検やメンテナンス作業が行い易く、また路上走行時の路面の凹凸に伴う走行振動が前半部が後半部より高い位置にあるため振動衝撃を直接に受けることなく計器類の誤作動や故障を可及的に防止することができる効果がある。
すなわち、本発明は、炭化処理対象物の収納機構を炭化室内において均一で迅速に万遍なく輻射熱を照射できるように構成すると共に、炭化室の構成材料等の熱膨張によって生起する部材の伸縮があっても構造的に伸縮のマージンを吸収できるように構成し、しかも、車載用のトレーラのシャーシに装置の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成し、車載式でありながら炭化処理対象物を迅速且つ安定して熱分解をすることができる車載式炭化処理装置を提供できる。
最後に、上述した各実施の形態の説明は本発明の一例であり、本発明は上述の実施の形態に限定されることはなく、上述した各実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
A 車載式炭化処理装置
1 炭化炉ケース
2 炭化室
3 熱流路層
4 熱流路
5 熱風供給路
6 燃焼室
7 乾留ガス移送管
9 送風機
10 熱風排出路
11 炭化炉本体
12 扉部部
13 燃焼空気送管
14 灯油タンク
15 制御盤
16 燃焼空気送管
17 冷却空気送管
80 断熱空気層
30 炭化処理車両
32 トラクタ
33 シャーシ
91 付属関連部材

Claims (3)

  1. 炭化炉ケースと、炭化炉ケース内に収納された炭化室と、炭化炉ケース内側面と炭化室の炭化処理対象物出入口側を除いた外周五側面との間に形成した熱流路層と、熱流路層に形成したジグザグ状の熱流路と、熱流路に熱風供給路を介して連通した燃焼室と、炭化室と燃焼室との間に連通介設した乾留ガス移送管とより炭化処理装置本体を構成し、
    しかも、炭化室は底面に支持突起を突設して炭化炉ケース底部に敷設したレール上に載置すると共に、炭化室の支持突起はレールに穿設した突起支持孔に一定のクリアランスを保持して遊嵌し、熱膨張による構成部材の伸縮から生じる炭化室の変形変位を突起支持孔のクリアランスで吸収すべく構成し、
    しかも、車載用のトレーラのシャーシに炭化装置本体の各部材や構造セクションの重量負荷を可及的に軽減できるような重量配分を行うように構成したことを特徴とする車載式炭化処理装置。
  2. 炭化室内に収納する炭化処理対象物の収納機構は、上方開放の方形状の箱型に構成すると共に側面は金網で形成し、しかも、外底部の四隅には互いに積層した場合に下方の収納機構との間にリフト爪が挿入できるだけの間隙が形成されるように脚部を突設し、炭化室内において収納機構に収納した炭化処理対象物に可及的均一迅速にかつ万遍なく輻射熱が照射されるように構成したことを特徴とする請求項1に記載の車載式炭化処理装置。
  3. トレーラのシャーシの後半部を前半部をよりやや下方位置に形成し、後半部のシャーシには二個の炭化装置本体を前後に配設すると共にその間に燃焼室を介設し、前半部のシャーシには操作及び作動関係の付属関連部材を配設したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の車載式炭化処理装置。
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