以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。以下の説明では同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
<第1の実施の形態>
図1は、本実施の形態の一つにおけるMFPの外観を示す斜視図である。図1を参照して、MFP100は、画像処理装置の一例であり、原稿を読み取るための原稿読取部130と、原稿を原稿読取部130に搬送するための自動原稿搬送装置120と、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに基づいて用紙等に画像を形成するための画像形成部140と、画像形成部140に用紙を供給するための給紙部150と、ユーザーインターフェースとしての操作パネル115とを含む。
自動原稿搬送装置120は、原稿給紙トレイ上にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ自動的に原稿読取部130のプラテンガラス上に設定された所定の原稿読み取り位置まで搬送し、原稿読取部130により原稿画像が読み取られた原稿を原稿排紙トレイ上に排出する。原稿読取部130は、原稿読取位置に搬送されてきた原稿に光を照射する光源と、原稿で反射した光を受光する光電変換素子とを含み、原稿のサイズに応じた原稿画像を走査する。光電変換素子は、受光した光を電気信号である画像データに変換して、画像形成部140に出力する。給紙部150は、複数の給紙トレイを有する。複数の給紙トレイそれぞれは、予め定められたサイズの用紙を収納する。給紙部150は、複数の給紙トレイのうち画像形成に用いるサイズの用紙を収納する給紙トレイから用紙を1枚ずつ取り出し、取り出した用紙を画像形成部140に搬送する。
画像形成部140は、周知の電子写真方式により画像を形成するものであって、原稿読取部130から入力される画像データにシェーディング補正などの各種のデータ処理を施した、データ処理後の画像データまたは、外部から受信された画像データに基づいて、給紙部150により搬送される用紙に画像を形成する。
操作パネル115は、MFP100の上面に設けられ、操作画面等を表示するとともに、ユーザーによる操作を受け付けるユーザーインターフェースとして機能する。
図2は、MFPのハードウェア構成の概要の一例を示すブロック図である。図2を参照して、MFP100は、上述した、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150および操作パネル115に加えて、メイン基板111と、通信インターフェース(I/F)部160と、ファクシミリ部170と、外部記憶装置180と、大容量記憶装置としてのハードディスクドライブ(HDD)113と、を含む。
メイン基板111は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140および給紙部150、通信I/F部160、ファクシミリ部170、外部記憶装置180、HDD113、および操作パネル115と接続される。
通信I/F部160は、ネットワークにMFP100を接続するためのインターフェースである。通信I/F部160は、TCP(Transmission Control Protocol)またはUDP(User Datagram Protocol)等の通信プロトコルで、ネットワークに接続された他のコンピューターと通信する。なお、通信のためのプロトコルは、特に限定されることはなく、任意のプロトコルを用いることができる。また、通信I/F部160が接続されるネットワークは、例えば、ローカルエリアネットワーク(LAN)であり、接続形態は有線または無線を問わない。またネットワークは、LANに限らず、ワイドエリアネットワーク(WAN)、公衆交換電話網(Public Switched Telephone Networks)を用いたネットワーク等であってもよい。さらに、ネットワークは、インターネットに接続されている。このため、MFP100は、インターネットに接続されたサーバー等のコンピューターと通信が可能である。
通信I/F部160は、ネットワークから受信されるデータをメイン基板111に出力し、メイン基板111から入力されるデータをネットワークに出力する。通信I/F部160は、ネットワークから受信されるデータのうちMFP100宛てのデータのみを、メイン基板111に出力し、ネットワークから受信されるデータのうちMFP100とは異なる装置宛てのデータを廃棄する。
ファクシミリ部170は、公衆交換電話網(PSTN)に接続され、ファクシミリデータを送受信する。外部記憶装置180は、CD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)180A、または半導体メモリが装着される。外部記憶装置180は、CD−ROM180Aまたは半導体メモリに記憶されたデータを読み出す。外部記憶装置180は、CD−ROM180Aまたは半導体メモリにデータを記憶する。
操作パネル115は、表示部118と、操作部119と、を含む。表示部118は、例えば、液晶表示装置(LCD)であり、ユーザーに対する指示メニューや取得した画像データに関する情報等を表示する。操作部119は、複数のハードキーと、タッチパネルと、を含む。タッチパネルは、表示部118の上面または下面に表示部に重畳して設けられたマルチタッチ対応のタッチパネルであり、表示部118の表示面中でユーザーにより指示された位置を検出する。
図3は、第1の実施の形態におけるメイン基板の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図3を参照して、メイン基板111は、メインCPU11と、RAM(Random Access Memory)13と、フラッシュメモリ15と、表示制御部17と、エンジン制御ASIC(Application Specific Integrated Circuit)19と、電源制御回路21と、遅延回路23と、電源スイッチ25と、電源プラグ27と、を含む。
メインCPU11、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19それぞれは、バス41に接続されており、データの転送が可能である。メインCPU11は、MFP100の全体を制御する。
RAM13は、メインCPU11の作業領域として用いられる揮発性の半導体メモリである。フラッシュメモリ15は、メインCPU11により制御される不揮発性の半導体メモリである。
メインCPU11は、Direct Memory Access(DMA)ドライバーをロードすることにより、バス41を介して、RAM11およびフラッシュメモリ15を制御する。メインCPU11は、RAM11に記憶されたデータをフラッシュメモリ15に転送してフラッシュメモリ15に記憶させることができ、また、フラッシュメモリ15に記憶されたデータをRAM13に転送してRAM13に記憶させることができる。表示制御部17は、表示部118を制御する。メインCPU11は、RAM11に記憶されたデータを表示制御部17に転送可能であり、表示制御部17は、RAM11から転送されるデータの画像を、表示部118に表示させる。
エンジン制御ASIC19は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140および給紙部150と接続され、それらを制御する。また、エンジン制御ASIC19は、原稿読取部130が原稿を読み取って出力する画像データに所定の画像処理を実行する機能、画像データを画像形成部140がプリントするためのラスターデータに変換する機能を有する。
電源制御回路21は、遅延回路23を介して電源プラグ27と接続される。電源プラグ27は、商用電源と接続される。電源スイッチ25は、ユーザーにより操作され、ON状態とOFF状態とのいずれかに切り換える。電源スイッチ25は、ユーザーによりON状態からOFF状態に切り換えられる場合、遅延回路23およびメインCPU11にOFF信号を出力し、ユーザーによりOFF状態からON状態に切り換えられる場合、遅延回路23およびメインCPU11にON信号を出力する。
遅延回路23は、電源プラグ27および電源制御回路21との間に設けられる。遅延回路23は、電源スイッチ25からON信号が入力されている間は、電源プラグ27から供給される電力を電源制御回路21に供給する。遅延回路23は、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、OFF信号が入力された後にメインCPU11から完了信号が入力されることに応じて、電源プラグ27から供給される電力を遮断し、電源制御回路21への電力の供給を停止する。完了信号については後述する。なお、遅延回路23は、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、OFF信号が入力されてから所定時間が経過した後に、電源プラグ27から供給される電力を遮断し、電源制御回路21への電力の供給を停止するようにしてもよい。所定時間は、予め定められた時間であり、メインCPU11がOFF信号が入力されてから後述するスナップショットの転送を完了するために必要な時間である。
電源制御回路21は、メインCPU11により制御され、遅延回路23から入力される電力を、メインCPU11、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19に出力する。
図4は、第1の実施の形態におけるMFPが備えるメインCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図4に示す機能は、MFP100が備えるメインCPU11がフラッシュメモリ15に記憶された起動準備プログラムを実行することにより、メインCPU11に形成される機能である。図4を参照して、メインCPU11は、設定情報設定部51と、処理実行部53と、を含む。
設定情報設定部51は、処理実行部53が処理を実行するために用いる設定情報を設定する。設定情報は、言語を識別するための言語情報、MFP100が設置される地理的な位置を示す地理情報、MFP100を使用するユーザーとして登録されたユーザーに関するユーザー情報と、を含む。ユーザー情報は、複数のユーザーごとに、そのユーザーを識別するためのユーザー識別情報と、そのユーザーの視力を示す視力情報、ユーザーの年齢を示す年齢情報、ユーザーが文字認識可能か否かを示す文字情報と、を含む。設定情報設定部51は、ユーザーが操作部119に入力する操作に従って、ユーザーが操作部119に入力する設定情報を受け付け、受け付けられた設定情報を設定する。例えば、設定情報設定部51は、ユーザーにより入力された設定情報を、フラッシュメモリ15に記憶し、フラッシュメモリ15に記憶された設定情報をユーザーが操作部119に入力する操作に従って変更する。
処理実行部53は、フラッシュメモリ15に記憶された処理実行プログラムをRAM13にロードして実行する。処理実行プログラムは、ハードウェア資源を制御するための制御プログラム、およびアプリケーションプログラムを含む。ハードウェア資源は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、通信I/F部160、ファクシミリ部170、HDD113および操作パネル115を含む。アプリケーションプログラムは、例えば、ファクシミリデータを送信するファクシミリ送信プログラム、ファクシミリデータを受信するファクシミリ受信プログラム、プリントジョブを受信し、受信されたプリントジョブに基づいて画像を形成するプリントプログラム、原稿読取部130を制御して原稿を読み取る原稿読取プログラムを含む。また、アプリケーションプログラムは、MFP100が備える消耗品を管理するメンテナンスプログラム、エラー状態を通知するエラー状態通知プログラムを、含んでもよい。なお、処理実行部53が実行可能な処理を、これらに限定するものではない。
処理実行部53は、処理実行プログラムを実行することにより、設定情報設定部51により設定された設定情報に従って処理を実行する。例えば、処理実行部53は、表示部118に表示するための操作画面を生成する場合、設定情報に含まれる言語情報で特定される言語の文字列を含む操作画面を生成する。また、処理実行部53は、設定情報に含まれる地理情報で特定されるMFP100が設置される地理的な位置から、言語を特定するようにしてもよい。また、処理実行部53は、設定情報に含まれるユーザー情報が視力情報を含む場合、MFP100を操作するユーザーが識別可能な色で、文字の色および背景を表した設定画面を生成する。また、処理実行部53は、設定情報に含まれるユーザー情報が年齢情報を含む場合、年齢情報から文字のサイズを特定し、特定したサイズの文字を表した設定画面を生成する。さらに、処理実行部53は、設定情報に含まれるユーザー情報が文字情報を含み、その文字情報がユーザーが文字認識不可能であることを示す場合、操作画面に対して要求される操作を支援するための絵、図またはアニメーション等の画像を予め準備しておき、絵、図またはアニメーションを含む設定画面を生成する。
メインCPU11は、さらに、モード切換部55と、転送部57と、復帰部59と、デフォルト設定部61と、通常時準備部63と、停止トリガー検出部65と、通知画面生成部67と、省電力時準備部69と、を含む。
モード切換部55は、MFP100の動作モードを通常モードと、通常モードよりも消費電力の少ない省電力モードとのいずれかに切り換える。限定するものではないが、例えば、モード切換部55は、動作モードを省電力モードに切り換えている状態で、復帰条件が成立すると、動作モードを通常モードに切り換える。復帰条件は、操作部119が操作を受け付ける場合、通信I/F部160がプリントデータを受信する場合、または、ファクシミリ部170がファクシミリデータを受信する場合に成立する。また、モード切換部55は、動作モードを通常モードに切り換えている状態で、退避条件が成立すると、動作モードを省電力モードに切り換える。退避条件は、操作部119が操作を受け付けることなく、通信I/F部160がプリントデータを受信することなく、かつ、ファクシミリ部170がファクシミリデータを受信しない状態が、予め定められた期間の間継続する場合に成立する。予め定められた期間は、ユーザーにより設定される値であり、設定情報に含まれてもよい。
モード切換部55は、復帰条件が成立する場合、復帰部59に復帰指示を出力し、その後、復帰部59から復帰完了信号が入力されることに応じて、動作モードを通常モードに切り換える。モード切換部55は、動作モードを通常モードに切り換える場合、停止トリガー検出部65に通常モードに切り換えたことを示す通常切換信号を出力する。モード切換部55は、退避条件が成立する場合、通知画面生成部67およびデフォルト設定部61に退避指示を出力し、その後、デフォルト設定部61から退避完了信号が入力される場合、動作モードを省電力モードに切り換える。モード切換部55は、動作モードを省電力モードに切り換える場合、停止トリガー検出部65に省電力モードに切り換えたことを示す省電力切換信号を出力する。
復帰部59は、モード切換部55から復帰指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を通常モードに適した状態に遷移させる。本実施の形態においては、ハードウェア資源は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、通信I/F部160、ファクシミリ部170、HDD113および操作パネル115を含む。自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、HDD113および操作パネル115それぞれにおいて、通常モードに適した状態は、電源制御回路21から供給される電力で駆動する状態である。復帰部59は、ハードウェア資源が通常モードに適した状態に遷移する場合、ハードウェア資源の状態を示す情報をRAM13に記憶するとともに、モード切換部55に復帰完了信号を出力する。
デフォルト設定部61は、モード切換部55から退避指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を省電力モードに適した状態に遷移させる。自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、HDD113および操作パネル115それぞれにおいて、省電力モードに適した状態は、電源をOFFにして停止した状態である。通信I/F部160およびファクシミリ部170それぞれにおいて、省電力モードに適した状態は、消費電力を低くした状態であり、外部からデータを受信可能な状態である。デフォルト設定部61は、ハードウェア資源が省電力モードに適した状態に遷移する場合、ハードウェア資源の状態を示す情報をRAM13に記憶するとともに、モード切換部55、省電力時準備部69に退避完了信号を出力する。したがって、省電力モードにおいては、メインCPU11、RAM13、表示制御部17、通信I/F部160およびファクシミリ部170が駆動する。この場合において、RAM13を、セルフリフレッシュモードで駆動させれば、RAM13により消費される電力を小さくすることができる。
通知画面生成部67は、モード切換部55から退避指示が入力されることに応じて、設定情報に基づいて通知画面を生成し、生成された通知画面をRAM11に記憶する。通知画面生成部67は、通知画面がRAM11に記憶された位置を示すアドレスを、省電力時準備部69に出力する。通知画面は、ユーザーによる所定の動作が制限されることをユーザーに通知するための画面である。所定の動作は、電源プラグ27を商用電源から切断する動作である。通知画面生成部67は、設定情報が言語情報を含む場合、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止するメッセージを言語情報で特定される言語で表した通知画面を生成する。また、通知画面生成部67は、設定情報が地理情報を含む場合、地理情報で特定されるMFP100が設置される地理的な位置から、言語を特定するようにし、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止するメッセージを特定した言語表した通知画面を生成する。また、通知画面生成部67は、設定情報が視力情報を含む場合、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止するメッセージを、MFP100を操作するユーザーが識別可能な色で、メッセージの色および背景を表した通知画面を生成する。文字のサイズで表した通知画面を生成する。また、通知画面生成部67は、設定情報が年齢情報を含む場合、年齢情報から文字のサイズを特定し、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止するメッセージを、特定した文字のサイズで表した通知画面を生成する。また、通知画面生成部67は、設定情報が文字情報を含む場合であって、その文字情報がユーザーが文字認識不可能であることを示す場合、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止することを示す絵、図またはアニメーション等の画像を含む通知画面を生成する。
停止トリガー検出部65は、モード切換部55から通常切換信号または省電力切換信号が入力される。停止トリガー検出部65は、モード切換部55から通常切換信号が入力された後に、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、通常時トリガーを検出する。停止トリガー検出部65は、通常時トリガーを検出することに応じて、デフォルト設定部61に通常時準備指示を出力する。停止トリガー検出部65は、モード切換部55から省電力切換信号が入力された後に、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、省電力時トリガーを検出する。停止トリガー検出部65は、省電力時トリガーを検出することに応じて、省電力時準備部69に省電力時準備指示を出力する。
デフォルト設定部61は、停止トリガー検出部65から通常時準備指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を省電力モードに適した状態に遷移させ、ハードウェア資源の状態を示す情報をRAM13に記憶するとともに、通常時準備部63に準備指示を出力する。
通常時準備部63は、デフォルト設定部61から準備指示が入力されることに応じて、CPU11のレジスタに設定されたレジスタ値をRAM13の予め定められた領域に記憶し、RAM13に記憶されているデータをフラッシュメモリ15に転送し、フラッシュメモリ15にRAM13に記憶されているデータをスナップショットとして記憶させる。スナップショットは、RAM13の予め定められた開始アドレスから終了アドレスまでに記憶されたデータであり、1つのファイルと扱われる。ここでは、スナップショットを、画像データとして取り扱う。通常時準備部63は、RAM13からフラッシュメモリ15へのデータの転送が完了すると、遅延回路23に完了信号を出力する。遅延回路23は、完了信号を受信すると、電源プラグ27から供給される電力を遮断し、電源制御回路21への電力の供給を停止するので、メインCPU11およびRAM13が停止するが、RAM13に記憶されたデータがフラッシュメモリ15に記憶されている。
省電力時準備部69は、デフォルト設定部61から退避完了信号が入力された後に、停止トリガー検出部65から省電力時準備指示が入力されることに応じて、通知画面生成部67から入力される通知画面を表示制御部17に転送し、表示部118に表示させる。さらに、省電力時準備部69は、CPU11のレジスタに設定されたレジスタ値をRAM13の予め定められた領域に記憶し、RAM13に記憶されているデータをフラッシュメモリ15に転送し、フラッシュメモリ15にRAM13に記憶されているデータをスナップショットとして記憶させる。停止トリガー検出部65から省電力時準備指示が入力される場合、モード切換部55によって動作モードが省電力モードに切り換えられており、デフォルト設定部61によって、ハードウェア資源が省電力モードに適した状態に遷移している。省電力モードにおいて、RAM13には、通知画面生成部67によって生成された通知画面が記憶されているので、表示制御部17に通知画面を転送するだけで、通知画面が表示部118に表示される。このため、復帰部59によってハードウェア資源を通常モードに適した状態に遷移させる必要がないので、電源スイッチ25からOFF信号が入力されてからできるだけ早く通知画面を表示部118に表示することができる。
メインCPU11は、電源スイッチ25からON信号が入力される場合、電源制御回路21から電力が供給されて駆動する。転送部57は、電源制御回路21から電力が供給されて駆動する場合、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットに含まれるレジスタ値をレジスタに設定し、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットをRAM11に転送し、RAM11にスナップショットを記憶させる。転送部57は、RAM11がスナップショットを記憶すると、復帰部59およびモード切換部55に復帰指示を出力する。
復帰部59は、転送部57から復帰指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を通常モードに適した状態に遷移させる。復帰部59は、ハードウェア資源が通常モードに適した状態に遷移する場合、ハードウェア資源の状態を示す情報をRAM13に記憶するとともに、モード切換部55に復帰完了信号を出力する。モード切換部55は、転送部57から復帰指示が入力された後、復帰部59から復帰完了信号が入力されることに応じて、動作モードを通常モードに切り換える。
図5は、第1の実施の形態における起動制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。起動制御処理は、メインCPU11が起動準備プログラムを実行することにより、メインCPU11により実行される処理である。ここでは、フラッシュメモリ15にスナップショットが記憶されている場合を例に説明する。このスナップショットは、後述するステップS10において、フラッシュメモリ15に記憶される。
図5を参照して、メインCPU11は、リセット信号が入力される(ステップS01)。ここでは、電源スイッチ25がON状態に切り換えられる場合に、メインCPU11のリセット端子にリセット信号が入力される。メインCPU11は、リセット信号が入力されるまで待機状態となり、リセット信号が入力されると、ブートプログラムを実行し、処理をステップS02に進める。
ステップS02においては、メインCPU11は、スナップショットをRAM13に転送する。スナップショットをRAM13に転送する処理は、ブートプログラムにより定められている。具体的には、メインCPU11は、ブートプログラムを実行することにより、DMAドライバーをロードし、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットに含まれるレジスタ値を設定するとともに、スナップショットをRAM21に転送する。これにより、スナップショットがRAM21に記憶される。
ステップS03においては、RAM復帰処理を実行し、処理をステップS04に進める。RAM復帰処理の詳細は後述するが、RAM11に記憶されているデータを、動作モードが通常モードの状態にする処理である。ステップS03において、RAM復帰処理が終了すると、RAM13が通常モードにおける状態となる。次のステップS04においては、動作モードを通常モードに切り換え、処理をステップS05に進める。
ステップS05においては、通常時トリガーを検出したか否かを判断する。通常モードで電源スイッチ25がOFF状態になると通常時トリガーを検出する。電源スイッチ25からOFF信号が入力されると通常時トリガーを検出し、処理をステップS06に進めるが、電源スイッチ25からOFF信号が入力されなければ処理をステップS12に進める。
ステップS06においては、設定情報を読み出す。フラッシュメモリ15に記憶された設定情報を読み出す。そして、設定情報に基づいて通知画面を生成する(ステップS07)。通知画面は、電源プラグ27を商用電源から切断するユーザーによる動作が制限されることをユーザーに通知するための画面である。設定情報が言語情報を含む場合、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止するメッセージを言語情報で特定される言語で表した通知画面を生成する。設定情報が言語情報を含まず、地理情報を含む場合、地理情報で特定されるMFP100が設置される地理的な位置から、言語を特定する。また、設定情報が視力情報を含む場合、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止するメッセージをMFP100を操作するユーザーが識別可能な色で、文字の色および背景を表した通知画面を生成する。また、設定情報が年齢情報を含む場合、年齢情報から文字のサイズを特定する。また、設定情報が文字情報を含む場合であって、その文字情報がユーザーが文字認識不可能であることを示す場合、電源プラグ27を商用電源から切断する動作を禁止することを示す絵、図またはアニメーション等の画像を含む通知画面を生成する。具体的には、通知画面を、RAM13に記憶する。
次のステップS08においては、通知画面を表示部118に表示し、処理をステップS09に進める。具体的には、RAM13に記憶された通知画面を表示制御部17に転送する。表示制御部17が転送さえた通知画面の画像を表示部118に表示する。ステップS09においては、RAM退避処理を実行し、処理をステップS10に進める。RAM退避処理の詳細は後述するが、RAM11に記憶されているデータを、動作モードが省電力モードの状態にする処理である。
ステップS09において、RAM退避処理が終了すると、RAM13が省電力モードにおける状態となる。次のステップS10においては、RAM13に記憶されているデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶し、処理をステップS11に進める。具体的には、レジスタ値をRAM13に記憶し、レジスタ値を含むスナップショットをフラッシュメモリ15に記憶する。ステップS11においては、遅延回路23に完了信号を出力し、処理を終了する。
一方、ステップS05において通常時トリガーが検出されない場合、ステップS12において、退避条件が成立したか否かを判断する。退避条件が成立したならば処理をステップS13に進めるが、そうでなければ処理をステップS05に戻す。退避条件は、操作部119が操作を受け付けることなく、通信I/F部160がプリントデータを受信することなく、かつ、ファクシミリ部170がファクシミリデータを受信しない状態が、予め定められた期間の間継続する場合に成立する。予め定められた期間は、ユーザーにより設定される値であり、設定情報に含まれてもよい。
ステップS13においては、ステップS06と同様に設定情報を読み出し、処理をステップS14に進める。ステップS14においては、ステップS07と同様に、設定情報に基づいて通知画面を生成し、処理をステップS15に進める。ステップS15においては、通知画面をRAM13に記憶し、処理をステップS17に進める。
ステップS17においては、動作モードを省電力モードに切り換え、処理をステップS18に進める。ステップS18においては、省電力時トリガーを検出したか否かを判断する。動作モードが省電力モードで電源スイッチ25がOFF状態になると省電力時トリガーを検出する。電源スイッチ25からOFF信号が入力されると省電力時トリガーを検出し、処理をステップS19に進めるが、電源スイッチ25からOFF信号が入力されなければ処理をステップS20に進める。
ステップS19においては、ステップS08と同様に、ステップS15においてRAM13に記憶された通知画面を表示部118に表示し、処理をステップS10に進める。ステップS10においては、レジスタに設定されているレジスタ値をRAM13に記憶し、RAM13に記憶されているデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶し、処理をステップS11に進める。ステップS11においては、遅延回路23に完了信号を出力し、処理を終了する。
ステップS20においては、復帰条件が成立したか否かを判断する。復帰条件が成立したならば処理をステップS21に進めるが、そうでなければ処理をステップS18に戻す。復帰条件は、操作部119が操作を受け付ける場合、通信I/F部160がプリントデータを受信する場合、または、ファクシミリ部170がファクシミリデータを受信する場合に成立する。ステップS21においては、RAM復帰処理を実行し、処理をステップS04に戻す。
図6は、RAM復帰処理の流れの一例を示すフローチャートである。図6を参照して、メインCPU11は、ハードウェア資源の電源をONにする(ステップS31)。ハードウェア資源は、自動原稿搬送装置120、原稿読取部130、画像形成部140、給紙部150、通信I/F部160、ファクシミリ部170、HDD113および操作パネル115を含む。次のステップS32においては、RAM13に記憶されているデータを、ハードウェア資源をONにするごとに更新し、処理をステップS33に進める。ステップS33においては、復帰完了したか否かを判断する。ハードウェア資源すべての電源がONに切り換わったならば復帰完了と判断する。復帰完了したならば処理を起動制御処理に戻すが、そうでなければ処理をステップS31に戻す。
図7は、RAM退避処理の流れの一例を示すフローチャートである。図7を参照して、
メインCPU11は、ハードウェア資源の電源をOFFにする(ステップS36)。次のステップS37においては、RAM13に記憶されているデータを、ハードウェア資源をOFFにするごとに更新し、処理をステップS38に進める。ステップS38においては、退避完了したか否かを判断する。ハードウェア資源すべての電源がOFFに切り換わったならば退避完了と判断する。退避完了したならば処理を起動制御処理に戻すが、そうでなければ処理をステップS36に戻す。
図8は、通知画面の一例を示す図である。図8を参照して、商用電源のコンセントから電源プラグ27が抜き出された状態の絵に重畳して、禁止を示す×の図形を含む。
以上説明したように、第1の実施の形態におけるMFP100が備えるメインCPU11は、省電力モードに切り換える前に、省電力モードに対応するデータと通知画面をRAM11に記憶し、省電力モードにおいて電源スイッチがOFF状態となる省電力時トリガーが発生することに応じて、RAM11に記憶された通知画面を表示制御部17に表示させ、RAM11に記憶された省電力モードに対応するデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶させる。このため、省電力モードに切り換えられる前に、通知画面をRAM11に記憶するので、省電力モードにおいて省電力時トリガーが発生する場合に、RAM11に記憶された省電力モードに対応するデータを通常モードに対応するデータに変更することなく、RAM11に記憶された通知画面を表示制御部17に表示させることができる。その結果、省電力モードにおいて、ユーザーが電源スイッチ25をOFF状態とした後直ちに通知画面を表示させるので、電源プラグ27を電源コンセントから切断する前に、通知画面を表示することができる。これにより、電源プラグ27が電源コンセントから切断される前に、RAM11に記憶されたデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶することができる。
また、メインCPU11は、電源スイッチ25がON状態となり、電源制御回路21から電力が供給されて起動すると、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットをRAM11に転送して記憶させ、RAM11に記憶された省電力モードに対応するデータを通常モードに対応するデータに変更する。このため、電源スイッチ25がON状態となってから通常モードの状態になるまでの時間を短くすることができる。
また、MFP100は、設定情報に基づいて通知画面を生成するので、設定情報に対応する通知画面を表示することができる。
また、MFP100は、ユーザーによる操作に基づいて変更された設定情報に基づいて通知画面を生成するので、ユーザーに対応する通知画面を表示することができる。
また、MFP100は、設定情報に含まれる言語情報で特定される言語で通知画面を生成するので、通知画面に含まれる文字列をユーザーにより指定された言語で表した通知画面を表示することができる。
また、MFP100は、設定情報に含まれる地理情報で特定する地域で使用される言語で通知画面を生成するので、通知画面に含まれる文字列をMFP100が設置される地域で使用される言語で表した通知画面を表示することができる。
また、MFP100は、設定情報に含まれる視力情報に基づいて、通知画面を、ユーザーが視認可能な色で生成するので、ユーザーが視認可能な色で通知画面を表示することができる。
また、MFP100は、設定情報に含まれる年齢情報に対応するサイズに変換するので、通知画面に含まれる文字列をユーザーが視認可能なサイズに変換した通知画面表示することができる。
また、MFP100は、設定情報に含まれる文字認識可能か否かを示す文字情報が文字認識不可を示す場合、ユーザーによる所定の動作を制限されることをユーザーに通知するための画像を含む通知画面を生成するので、ユーザーが文字を認識できない場合であっても、ユーザーによる所定の動作を制限されることをユーザーに通知することができる。
また、MFP100が備えるメインCPU11は、省電力時トリガーが発生することに応じて、RAM13に記憶されているデータを他のハードウェア資源に転送するためのDMAドライバーをRAM13にロードした後に、RAM13に記憶された通知画面を表示制御部17に転送するので、通知画面をできるだけ早く表示することができる。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態におけるMFP100の外観は、図1に示した斜視図と同じである。また、第2の実施の形態におけるMFP100のハードウェア構成は、図2に示したハードウェア構成と同じである。
図9は、第2の実施の形態におけるメイン基板の詳細な構成の一例を示すブロック図である。図9を参照して、図3に示したメイン基板111と異なる点は、サブCPU31が追加された点、メインCPU11、電源制御回路21および遅延回路23がメインCPU11A、電源制御回路21Aおよび遅延回路23Aに変更された点である。その他の部材は、図3に示した部材と同じなので、ここでは説明を繰り返さない。
第2の実施の形態におけるメインCPU11は、動作モードが省電力モードの場合に、電力の供給を受けることなく停止する。メインCPU11が停止している間、サブCPU31が駆動するようにして、サブCPU31は、省電力モードから通常モードに復帰するための起動要因を検出すると、メインCPU11を起動する。
サブCPU31、メインCPU11A、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19それぞれは、バス41に接続されており、データの転送が可能である。メインCPU11Aは、MFP100の全体を制御する。
メインCPU11Aは、DMAドライバーをロードすることにより、バス41を介して、RAM11およびフラッシュメモリ15を制御する。メインCPU11Aは、RAM11に記憶されたデータをフラッシュメモリ15に転送してフラッシュメモリ15に記憶させることができ、また、フラッシュメモリ15に記憶されたデータをRAM13に転送してRAM13に記憶させることができる。また、メインCPU11Aは、RAM11に記憶されたデータを表示制御部17に転送可能であり、表示制御部17は、RAM11から転送されるデータの画像を、表示部118に表示させる。
電源スイッチ25は、ユーザーにより操作され、ON状態とOFF状態とのいずれかに切り換える。電源スイッチ25は、ユーザーによりON状態からOFF状態に切り換えられる場合、遅延回路23AおよびサブCPU31にOFF信号を出力し、ユーザーによりOFF状態からON状態に切り換えられる場合、遅延回路23AおよびサブCPU31にON信号を出力する。
遅延回路23Aは、電源プラグ27および電源制御回路21との間に設けられる。遅延回路23Aは、電源スイッチ25からON信号が入力されている間は、電源プラグ27から供給される電力を電源制御回路21Aに供給する。遅延回路23Aは、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、OFF信号が入力された後にサブCPU31から完了信号が入力されることに応じて、電源プラグ27から供給される電力を遮断し、電源制御回路21Aへの電力の供給を停止する。なお、遅延回路23Aは、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、OFF信号が入力されてから所定時間が経過した後に、電源プラグ27から供給される電力を遮断し、電源制御回路21Aへの電力の供給を停止するようにしてもよい。所定時間は、予め定められた時間であり、メインCPU11Aがスナップショットの転送を完了するために必要な時間である。
電源制御回路21Aは、サブCPU31により制御され、遅延回路23Aから入力される電力を、サブCPU31、メインCPU11A、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19に出力する。
図10は、第2の実施の形態におけるサブCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図10に示す機能は、サブCPU31がサブ起動制御プログラムを実行することにより、サブCPU31に形成される機能である。サブ起動制御プログラムは、起動準備プログラムの一部である。図10を参照して、サブCPU31は、動作モード検出部81と、起動要因検出部83と、電源制御部85と、を含む。
動作モード検出部81は、メインCPU11の動作モードの切り換えを検出する。動作モード検出部81は、メインCPU11Aから省電力切換信号が入力されると、メインCPU11Aが動作モードを通常モードから省電力モードに切り換えたことを検出する。動作モード検出部81は、メインCPU11Aが動作モードを通常モードから省電力モードに切り換えたことを検出する場合、切換指示を起動要因検出部83および電源制御部85に出力する。
起動要因検出部83は、動作モード検出部81から切換指示が入力されると、起動要因を検出する。起動要因は、例えば、操作部119による操作の受け付け、通信I/F部160によるプリントデータの受信、または、ファクシミリ部170によるファクシミリデータの受信である。起動要因検出部83は、起動要因を検出すると、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタ値を設定する処理を定めた第1のブートプログラムを生成し、フラッシュメモリ15に記憶した後、メインCPU11Aにリセット信号を出力する。メインCPU11Aは、リセット信号が入力されると、第1のブートプログラムを実行することにより、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタ値を設定する。
また、起動要因検出部83は、動作モード検出部81から切換指示が入力される前に、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、通常時トリガーを検出する。起動要因検出部83は、通常時トリガーを検出すると、メインCPU11Aに通常時トリガー信号を出力する。起動要因検出部83は、メインCPU11Aに通常時トリガー信号を出力した後に、メインCPU11Aから完了通知が入力されると、遅延回路23に完了信号を出力する。
起動要因検出部83は、動作モード検出部81から切換指示が入力された後に、電源スイッチ25からOFF信号が入力される場合、省電力時トリガーを検出する。起動要因検出部83は、省電力時トリガーを検出すると、第1のブートプログラムを生成し、フラッシュメモリ15に記憶した後、メインCPU11Aにリセット信号を出力する。メインCPU11Aは、リセット信号が入力されると、第1のブートプログラムを実行することにより、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタ値を設定する。その後、起動要因検出部83は、メインCPU11Aに省電力時トリガー信号を出力した後に、メインCPU11Aから完了通知が入力されると、遅延回路23に完了信号を出力する。
起動要因検出部83は、電源スイッチ25がON状態になると電源制御回路21から電力が供給されて起動する。起動要因検出部83は、起動することに応じて、電源制御部85に起動トリガー信号を出力し、第2のブートプログラムを生成し、フラッシュメモリ15に記憶した後、メインCPU11Aにリセット信号を出力する。第2のブートプログラムは、メインCPU11Aが起動時に実行するプログラムであり、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットを読み出してRAM13に記憶する処理と、スナップショットに含まれるレジスタ値を設定する処理を定める。メインCPU11Aは、リセット信号が入力されると、第2のブートプログラムを実行することにより、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットを読み出してRAM13に記憶するとともに、スナップショットに含まれるレジスタ値を設定する。このため、メインCPU11AおよびRAM13は、実行処理プログラムをロードした状態となるので、実行処理プログラムをロードする必要がなく、処理を実行可能となるまでの時間を短くすることができる。
電源制御部85は、起動要因検出部83から起動トリガー信号が入力されることに応じて、電源制御回路21Aに、サブCPU31、メインCPU11A、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19に電力を供給させる。これにより、サブCPU31、メインCPU11A、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19が駆動する。
電源制御部85は、電源制御回路21Aを制御して、メインCPU11A、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19に供給する電力を切り換えさせる。電源制御部85は、遮断制御部91と、電力復帰部93と、を含む。遮断制御部91は、動作モード検出部81から切換指示が入力されることに応じて、電源制御回路21Aに、メインCPU11A、フラッシュメモリ15、表示制御部17およびエンジン制御ASIC19に供給する電力を遮断させる。これにより、電源制御回路21Aは、メインCPU11A、フラッシュメモリ15、およびエンジン制御ASIC19に電力を供給しないので、メインCPU11A、フラッシュメモリ15、およびエンジン制御ASIC19で電力が消費されることがない。サブCPU31、表示制御部17およびRAM13は、電源制御回路21Aから電力が供給されるので、駆動する。この場合において、RAM13を、セルフリフレッシュモードで駆動させれば、RAM13により消費される電力を小さくすることができる。
電力復帰部93は、起動要因検出部83から省電力時トリガー信号が入力される場合、電源制御回路21Aに、サブCPU31、メインCPU11A、RAM13、フラッシュメモリ15、表示制御部17に電力を供給させる。
図11は、第2の実施の形態におけるMFPが備えるメインCPUが有する機能の一例を示すブロック図である。図11に示すメインCPU11の機能が、図4に示した機能と異なる点は、モード切換部55、転送部57、デフォルト設定部61、通常時準備部63、停止トリガー検出部65および省電力時準備部69が、モード切換部55A、転送部57A、デフォルト設定部61A、通常時準備部63A、停止トリガー検出部65Aおよび省電力時準備部69Aにそれぞれ変更された点である。その他の機能は、図4に示した機能と同じなのでここでは説明を繰り返さない。
転送部57Aは、サブCPU31よりリセット信号が入力される場合に、メインCPU11Aが第2のブートプログラムを実行することにより、メインCPU11Aに形成される機能である。転送部57は、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットをRAM11に転送し、RAM11にスナップショットを記憶させるとともに、スナップショットに含まれるレジスタ値を設定する。転送部57Aは、RAM11がスナップショットを記憶すると、復帰部59およびモード切換部55に復帰指示を出力する。
復帰部59は、転送部57から復帰指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を通常モードに適した状態に遷移させる。復帰部59は、ハードウェア資源が通常モードに適した状態に遷移する場合、ハードウェア資源に対応するデータをRAM13に記憶するとともに、モード切換部55Aに復帰完了信号を出力する。ハードウェア資源に対応するデータは、ハードウェア資源との間でデータを送受信することにより定まるハードウェア資源の状態を示すデータである。モード切換部55Aは、転送部57Aから復帰指示が入力された後、復帰部59から復帰完了信号が入力されることに応じて、動作モードを通常モードに切り換える。
モード切換部55Aは、動作モードが通常モードの状態で退避条件が成立すると、動作モードを通常モードから省電力モードに切り換える。限定するものではないが、例えば、動作モードを通常力モードに切り換えている状態で、モード切換部55Aは、退避条件が成立する場合、通知画面生成部67およびデフォルト設定部61Aに退避指示を出力し、その後、デフォルト設定部61Aから退避完了信号が入力される場合、動作モードを省電力モードに切り換える。モード切換部55は、動作モードを省電力モードに切り換える場合、メインCPU11Aのレジスタ値をRAM13の予め定められた領域に記憶し、省電力モードに切り換えたことを示す省電力切換信号をサブCPU31に出力する。
デフォルト設定部61Aは、モード切換部55から退避指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を省電力モードに適した状態に遷移させる。デフォルト設定部61Aは、ハードウェア資源が省電力モードに適した状態になると、ハードウェア資源に対応するデータをRAM13に記憶するとともに、モード切換部55に退避完了信号を出力する。
メインCPU11Aは、サブCPU31からリセット信号が入力される場合に、第1のブートプログラムおよび第2のブートプログラムのうちサブCPU31により決定された一方を実行する。メインCPU11は、第1のブートプログラムを実行することにより、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタの値をレジスタに設定する。
停止トリガー検出部65Aは、サブCPU31から通常時トリガー信号が入力されることに応じて、デフォルト設定部61Aに通常時準備指示を出力する。停止トリガー検出部65は、サブCPU31から省電力時トリガー信号が入力されることに応じて、省電力時準備部69Aに省電力時準備指示を出力する。停止トリガー検出部65Aは、サブCPU31から省電力復帰信号が入力されることに応じて、モード切換部55Aに省電力復帰指示を出力する。
デフォルト設定部61Aは、停止トリガー検出部65Aから通常時準備指示が入力されることに応じて、ハードウェア資源を制御して、ハードウェア資源を省電力モードに適した状態に遷移させ、ハードウェア資源が省電力モードに適した状態になると、ハードウェア資源に対応するデータをRAM13に記憶するとともに、通常時準備部63Aに準備指示を出力する。
通常時準備部63Aは、デフォルト設定部61Aから準備指示が入力されることに応じて、メインCPU11Aのレジスタの値をRAM13の予め定められた領域に記憶した後、RAM13に記憶されているデータをフラッシュメモリ15に転送することにより、RAM13に記憶されているデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶させる。通常時準備部63Aは、RAM13からフラッシュメモリ15へのデータの転送が完了すると、サブCPU31に完了通知を出力する。
モード切換部55Aは、停止トリガー検出部65Aから省電力復帰指示が入力されることに応じて、復帰部59に復帰指示を出力し、その後、復帰部59から復帰完了信号が入力されることに応じて、動作モードを通常モードに切り換える。
省電力時準備部69Aは、停止トリガー検出部65Aから省電力時準備指示が入力されることに応じて、通知画面生成部67から入力される通知画面を表示制御部17に転送し、表示部118に表示させる。その後、省電力時準備部69Aは、メインCPU11Aのレジスタの値をRAM13の予め定められた領域に記憶した後、RAM13に記憶されているデータをフラッシュメモリ15に転送し、RAM13に記憶されているデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶させる。省電力時準備部69Aは、RAM13からフラッシュメモリ15へのデータの転送が完了すると、サブCPU31に完了通知を出力する。
省電力時準備部69Aに停止トリガー検出部65から省電力時準備指示が入力される場合、モード切換部55によって動作モードが省電力モードに切り換えられており、デフォルト設定部61によって、ハードウェア資源が省電力モードに適した状態に遷移している。省電力モードにおいて、RAM13には、通知画面生成部67によって生成された通知画面が記憶されているので、表示制御部17に通知画面を転送するだけで、通知画面が表示部118に表示される。このため、ハードウェア資源を通常モードに適した状態に遷移させる必要がないので、電源スイッチ25からOFF信号が入力されてからできるだけ早く通知画面を表示部118に表示することができる。
図12は、第2の実施の形態におけるサブ起動制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。サブ制御処理は、第2の実施の形態におけるサブCPU31が、フラッシュメモリ15等に記憶されたサブ起動制御プログラムを実行することにより、サブCPU31により実行される処理である。サブ起動制御プログラムは、起動準備プログラムの一部である。
図12を参照して、サブCPU31は、電源スイッチ25がON状態になったか否かを判断する。電源スイッチ25からON信号が入力されるまで待機状態となり(ステップS51でNO)、ON信号が入力されたならば(ステップS51でYES)、処理をステップS52に進める。
ステップS52においては、第2のブートプログラムを設定する。第2のブートプログラムは、メインCPU11Aが起動時に実行するプログラムであり、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットを読み出してRAM13に記憶する処理と、スナップショットに含まれるレジスタ値を設定する処理を定める。
次のステップS53においては、メインCPU11Aの電源をONにする。電源制御回路21を制御してメインCPU11Aに電力を供給させる。次のステップS54においては、RAM13およびフラッシュメモリ15の電源をONにする。電源制御回路21を制御してRAM13およびフラッシュメモリ15に電力を供給させる。次のステップS55においては、メインCPU11Aに第2リセット信号を出力し、処理をステップS56に進める。第2リセット信号は、メインCPU11Aに第2のブートプログラムを実行させるためにメインCPU11Aに出力するリセット信号である。
ステップS56においては、通常時トリガーを検出したか否かを判断する。電源スイッチ25からOFF信号が入力されると通常時トリガーを検出する。通常時トリガーを検出したならば処理をステップS57に進めるが、そうでなければ処理をステップS61に進める。ステップS61においては、メインCPU11Aから省電力切換信号が入力されたか否かを判断する。省電力切換信号が入力されたならば処理をステップS62に進めるが、そうでなければ処理をステップS56に戻す。
ステップS57においては、メインCPU11Aに通常時トリガー信号を出力し、処理をステップS58に進める。ステップS58においては、メインCPU11Aから完了通知を受信するまで待機状態となり(ステップS58でNO)、完了通知を受信したならば(ステップS58でYES)、処理をステップS59に進める。ステップS59においては、メインCPUの電源をOFFにし、処理をステップS60に進める。電源制御回路21を制御してメインCPU11Aに供給する電力を遮断させる。次のステップS58においては、遅延回路23Aに完了信号を出力し、処理を終了する。
処理がステップS62に進む場合、メインCPU11Aから省電力切換信号が入力される場合である。ステップS62においては、メインCPUの電源をOFFにし、処理をステップS63に進める。ステップS63においては、起動要因を検出したか否かを判断する。起動要因は、例えば、操作部119による操作の受け付け、通信I/F部160によるプリントデータの受信、または、ファクシミリ部170によるファクシミリデータの受信である。起動要因を検出したならば処理をステップS70に進めるが、そうでなければ処理をステップS64に進める。
ステップS70においては、第1のブートプログラムを設定する。第1のブートプログラムは、メインCPU11Aが起動時に実行するプログラムであり、、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタ値を設定する処理を定める。次のステップS71においては、メインCPU11Aの電源をONにし、処理をステップS72に進める。ステップS72においては、メインCPU11Aに第1リセット信号を出力し、処理をステップS73に進める。第1リセット信号は、メインCPU11Aに第1のブートプログラムを実行させるためにメインCPU11Aに出力するリセット信号である。ステップS73においては、メインCPU11Aに省電力復帰信号を出力し、処理をステップS56に戻す。
ステップS64においては、省電力時トリガーを検出したか否かを判断する。電源スイッチ25からOFF信号が入力されると省電力時トリガーを検出する。省電力時トリガーを検出したならば処理をステップS65に進めるが、そうでなければ処理をステップS63に戻す。ステップS65においては、第1のブートプログラムを設定する。第1のブートプログラムは、メインCPU11Aが起動時に実行するプログラムであり、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタ値を設定する処理を定める。
次のステップS66においては、メインCPU11Aの電源をONにする。次のステップS67においては、メインCPU11Aに第1リセット信号を出力し、処理をステップS68に進める。ステップS68においては、メインCPU11Aに省電力時トリガー信号を出力し、処理をステップS69に進める。ステップS69においては、メインCPU11Aから完了通知を受信するまで待機状態となり(ステップS69でNO)、完了通知を受信したならば(ステップS69でYES)、処理をステップS59に進める。ステップS59においては、メインCPUの電源をOFFにし、次のステップS58においては、遅延回路23Aに完了信号を出力し、処理を終了する。
図13は、第2の実施の形態における起動制御処理の流れの一例を示すフローチャートである。第2の実施の形態における起動制御処理は、第2の実施の形態におけるメインCPU11Aがフラッシュメモリ15等に記憶された起動準備プログラムを実行することにより、メインCPU11Aにより実行される処理である。
図13を参照して、メインCPU11は、第2リセット信号が入力されたか否かを判断する(ステップS01A)。第2リセット信号が入力されたならば処理をステップS02Aに進めるが、そうでなければ処理をステップS42に進める。第2リセット信号は、サブCPU31が、メインCPU11Aに第2のブートプログラムを実行させるために出力するリセット信号である。ステップS42においては、第1リセット信号が入力されたか否かを判断する。第1リセット信号が入力されたならば処理をステップS43に進めるが、そうでなければ処理をステップS01Aに戻す。第1リセット信号は、サブCPU31が、メインCPU11Aに第1のブートプログラムを実行させるために出力するリセット信号である。
ステップS02Aにおいては、メインCPU11は、フラッシュメモリ15に記憶されているスナップショットをRAM21に転送する。メインCPU11は、第2のブートプログラムを実行することにより、DMAドライバーをロードし、フラッシュメモリ15に記憶されたスナップショットに含まれるレジスタ値を設定するとともに、スナップショットをRAM21に転送する。
ステップS03においては、図6に示したRAM復帰処理を実行し、処理をステップS04に進める。ステップS04においては、動作モードを通常モードに切り換え、処理をステップS41に進める。ステップS41においては、通常モード処理を実行し、処理を終了する。
図14は、通常モード処理の流れの一例を示すフローチャートである。図14を参照して、メインCPU11Aは、サブCPU31から通常時トリガー信号が入力されたか否かを判断する。通常時トリガー信号が入力されたならば処理をステップS06に進めるが、そうでなければ処理をステップS12に進める。ステップS06〜ステップS10およびステップS12〜ステップS16の処理は、図5に示したステップS06〜ステップS10およびステップS12〜ステップS16と同じである。従ってここでは説明を繰り返さない。ステップS11Aにおいては、ステップS10においてスナップショットの記憶が完了すると、サブCPU31に完了通知を出力し、処理を起動制御処理に戻す。ステップS17Aにおいては、ステップS16においてRAM退避処理が終了すると、サブCPU31に省電力切換信号を出力し、処理を起動制御処理に戻す。
図13に戻って、処理がステップS43に進む場合、メインCPU11Aは、第1のブートプログラムを実行し、RAM13の予め定められた領域に記憶されたレジスタ値をレジスタに設定する。また、処理がステップS43に進む場合、RAM13には電力が供給されており、省電力モードに対応したデータが記憶されている。さらに、RAM13には、通常モード処理のステップS15が実行された段階で、通知画面が記憶されている。ステップS43においては、サブCPU31から省電力時トリガー信号が入力されたか否かを判断する。省電力時トリガー信号が入力されたならば処理をステップS44に進めるが、そうでなければ処理をステップS47に進める。
ステップS44においては、RAM13に記憶された通知画面を表示部118に表示し、処理をステップS45に進める。ステップS45においては、レジスタに設定されているレジスタ値をRAM13に記憶し、RAM13に記憶されているデータをスナップショットとしてフラッシュメモリ15に記憶し、処理をステップS46に進める。ステップS46においては、サブCPU31に完了通知を出力し、処理を終了する。
ステップS47においては、図6に示したRAM復帰処理を実行し、処理をステップS48に進める。ステップS48においては、図14に示した通常モード処理を実行し、処理を終了する。
第2の実施の形態におけるMFP100は、第1の実施の形態におけるMFP100が有する効果に加えて、省電力モードにおいてメインCPU11に電力を供給しないので、消費電力を低減することができる。
なお、上述した実施の形態においては、画像処理装置の一例としてMFP100について説明したが、図5〜図7に示した起動制御処理をメインCPU11に実行させる起動準備方法として、また、その起動制御処理をメインCPU11に実行させる起動準備プログラムとして、発明を捉えることができるのは言うまでもない。また、図12に示したサブ起動制御処理をサブCPU31に実行させ、図13および図14に示した起動制御処理をメインCPU11に実行させる起動準備方法として、その起動制御処理をメインCPU11に実行させ、サブ起動制御処理をサブCPU31に実行させる起動準備プログラムとして、発明を捉えることができるのは言うまでもない。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<付記>
(1) 前記電源手段から電力が供給されて起動すると、前記第2の記憶手段に記憶された前記スナップショットを前記第1の記憶手段に転送する転送手段と、
前記モード切換手段により動作モードが前記通常モードに切り換えらることに応じて、前記第1の記憶手段に記憶された前記省電力モードに対応するデータを前記通常モードに対応するデータに変更する復帰手段と、をさらに含む請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
(2) 前記転送手段は、前記起動要因検出手段が前記第1の起動条件で前記メイン制御手段を起動する場合に、前記電源手段から電力が供給されて起動したと判断する、請求項10に記載の画像処理装置。
(3) 前記メイン制御手段は、前記通常モードにおいて前記電源手段に電力の供給を停止させる通常時トリガーが発生することに応じて、前記デフォルト設定手段により前記第1の記憶手段に記憶された前記省電力モードに対応するデータをスナップショットとして前記第2の記憶手段に転送して前記第2の記憶手段に記憶させる通常時準備手段を、さらに含む、請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置。
(4) 前記メイン制御手段がロードするプログラムは、ハードウェア資源を制御するプログラムを含み、
前記デフォルト設定手段は、前記ハードウェア資源を、電力の供給を受けている状態から電力の供給を受けない状態に遷移させた後のデータを前記第1の記憶手段に記憶させ、
前記復帰手段は、前記ハードウェア資源が電力の供給を受けている状態において前記ハードウェア資源と通信して取得されたデータに変更する、請求項1〜10のいずれかに記載の画像処理装置。