JP6709822B2 - はんだ付け装置 - Google Patents

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Description

本発明は、切り取られた糸はんだを溶融してはんだ付けを行うはんだ付け装置に関する。
糸はんだを切り取るカッターユニットと、切り取られた糸はんだが落下可能な内径を有し、軸方向に貫通しており両端が開口した筒と、切り取られたはんだ片を筒の先端部で溶融させるための加熱手段とを備える、はんだ付け装置が知られている(特許文献1参照)。このはんだ付け装置では、切り取られたはんだ片は筒の上方の貫通口から筒の先端部まで落下し、そしてその先端部において加熱手段によって加熱されて溶融され、筒の下方の貫通口から筒内に入れられている被はんだ付け部がはんだ付けされる。
特許第6140350号公報
自動ではんだ付けや樹脂の塗布、充填を行う作業では、樹脂などから成るモールドケース等の外装ケースに内蔵(内側の底面に載置)されたPCB(プリント回路板)などの加工対象物の高さ(基準面からの高さ)が安定しない事があり、完成精度のバラツキの原因となることがある。加工対象物の高さのバラツキの原因としては外装ケースの寸法のバラツキ、PCBなどの加工対象物が外装ケースにしっかりと装着されていない、またPCBなどの加工対象物の反り、曲がり等が挙げられる。
加工対象物の高さのバラツキは、加工対象物の表面とはんだごてなどのツールの先端との距離のバラツキの原因となる。加工対象物の表面とツールの先端との距離のバラツキは、完成精度のバラツキの原因となる。完成精度を高めるために、この加工対象物の高さのバラツキを補正しながら作業を行う場合、その補正の作業に時間がかかると、生産性の低下を招いてしまう。
また、加工対象物の高さのバラツキを補正する方法として、非接触タイプのレーザセンサーを使用して加工対象物の表面の高さを検知し、得られた結果に基いて加工対象物の表面とツールの先端との距離を制御する方法が挙げられる。非接触タイプのレーザセンサーを使用して加工対象物の表面の高さを検知する場合、加工対象物の表面が水平となるように加工対象物が載置され、レーザセンサーのレーザ光の光軸が加工対象物の表面に対して垂直に照射される必要がある。しかし、加工対象物が適切に載置されず、傾斜した状態で載置されてしまい、加工対象物の表面が水平ではない場合などには加工対象物の高さを正確に測定することはできない。
また、非接触タイプのレーザセンサーを使用する場合、レーザセンサーが高さを測定する位置と、ツールがはんだ付けや塗布などの作業をする位置とは一般的に異なる。このため、下記1)から3)の処理が必要になる。
1)レーザセンサーを用いて加工対象物の高さを測定する。
2)その後に、ツールがはんだ付けや塗布などの作業をする位置(作業位置)に移動する。
3)レーザセンサーを用いて測定した高さを基に、作業位置の高さを補正して、はんだ付けや塗布などの作業を行う。
上記1)から3)の処理をする場合、そのような処理をしない場合と比較して、時間がかかってしまう。
また、加工対象物の高さのバラツキを補正する方法として、ツールの先端を加工対象物の作業位置の表面に押し当てて、その後にツールを所定量だけ上昇させて、ツールの先端と加工対象物の作業位置の表面との距離を制御する方法が挙げられる。しかし、ツールの先端が加工対象物の表面に接触し、その後にツールを押し当てる力が大きいと、加工対象物を変形させてしまったり、加工対象物の載置状態を変化させたりしてしまうことがある。
本発明は、このような点に鑑みて創作されたものであり、その目的は、加工対象物の載置状態が不適切であっても、加工対象物を変形させたり、載置状態を変化させたりすることなく、はんだ付け装置に装着されるツール(はんだごて)の先端と加工対象物との距離を、簡易迅速かつ高精度に制御可能なはんだ付け装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係るはんだ付け装置は、ツールの先端を対象物の表面から所定の距離だけ離してはんだ付けするはんだ付け装置であって、
第1支持部と、
前記第1支持部を上下動させる上下動部と、
前記ツールを支持する第2支持部と、
前記ツールが前記対象物の表面に向かって接近し、前記ツールの先端が前記対象物の表面に接触する際に、前記ツールの先端が前記対象物の表面から受ける力を減少させるバッファー機構と、
前記第1支持部と前記第2支持部との間隔が変化したことを検知する変位検知部と、
前記バッファー機構をロックすることが可能であり、前記バッファー機構をロックした後は、前記第1支持部が上昇する量と、前記ツールが上昇する量とを等しくさせることが可能なバッファーロックと、を備える。
前記上下動部が、前記第1支持部を下降させ、
前記第1支持部の下降に伴って、下降していた前記ツールの先端が前記対象物の表面に接触したため、前記ツール及び前記第2支持部が下降しなくなった後に、前記第1支持部が下降したことによって、前記第1支持部と前記第2支持部との間隔が変化したことを前記変位検知部が検知したら、
前記上下動部は前記第1支持部の下降を停止させ、かつ
前記バッファーロックは前記バッファー機構をロックし、その後
前記上下動部は前記第1支持部を前記所定の距離だけ上昇させる、ことが好ましい。
本発明によれば、加工対象物の載置状態が不適切であっても、ツール先端を加工対象物の表面に過剰な負荷をかけることなく接触させ、その後にツールを上昇させることによって、加工対象物を変形させたり、載置状態を変化させたりすることなく、はんだ付け装置に装着されるツール(はんだごて)の先端と加工対象物(以下、単に「対象物」とも記載する。)との距離を、簡易迅速かつ高精度に制御可能なはんだ付け装置を提供することが可能となる。
本発明の第1の実施形態に係るはんだ付け装置の概略構成を示す図である。 ツールのZ方向の位置決めを開始し、その位置決めが完了するまでの一連の処理の流れを示すフローチャートである。 (a)はツールのZ方向の位置決め開始直後の状態を示す図であり、(b)はツールの先端が対象物の表面に接触した直後の状態を示す図である。 (c)は第1フレームと第2フレームとの間隔が狭くなったことを変位検知部が検知し、バッファーロックがバッファー機構のロックを開始した直後の状態を示す図である。(d)はバッファーロックがバッファー機構をロックした後に、第1フレーム、第2フレーム及びツールが微小量だけ上昇した状態を示す図である。 時間の経過とともに、第1フレーム及び第2フレームのZ方向の位置がどのように変化するかを示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るはんだ付け装置の概略構成を示す図である。 本発明の実施例に係るはんだ付け装置の一部を拡大した斜視図である。 本発明の実施例に係るバッファーロックの一例を示す平面図である。
以下、本発明に係るはんだ付け装置について、図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下の図面は本発明の技術的範囲を制限しない。
<第1の実施形態>
前記のように、本発明に係るはんだ付け装置は、ツールの先端を対象物の表面から所定の距離だけ離してはんだ付けするはんだ付け装置であり、第1支持部、上下動部、第2支持部、バッファー機構、変位検知部、及びバッファーロックを有する。
上下動部は、第1支持部を上下動させる。
第2支持部は、ツールを支持する。
バッファー機構は、前記ツールが前記対象物の表面に向かって接近し、前記ツールの先端が前記対象物の表面に接触する際に、前記ツールの先端が前記対象物の表面から受ける力を減少させることが可能である。
第1支持部と共に下降してきたツールの先端が前記対象物の表面に接触(衝突)した後、第1支持部は若干下降を続けても、ツール及び第2支持部は直ちに下降を停止する、という機構を採用することによって前記ツールの先端が前記対象物の表面から受ける力を減少させることが可能となる。
バッファー機構は、前記ツールが前記対象物の表面から上向きの力を受けていない間、前記第1支持部が下降する量と、前記第2支持部が下降する量とがほぼ等しくなるという状態で、前記第2支持部を支持することが可能である。
ツールの先端が対象物の表面に接した後、バッファー機構がロックされるまでの間、ツールの先端が対象物の表面から受ける力によって、ツール及び第2支持部は支持される。
第2支持部はコイルばねなどによって吊持されていることが好ましい。
ツールの先端が対象物の表面に接した後、バッファー機構がロックされるまでの間に、ツール及び第2支持部を支持するために、ツールの先端が対象物の表面から受ける力をF1Bとし、第2支持部がコイルばねなどから受ける力をF2Bとする。
ツールの先端が対象物の表面から受ける力F1Bの向きと、第2支持部がコイルばねなどから受ける力F2Bの向きとはほぼ等しい。
また、仮にコイルばねなどが存在せず、ツール及び第2支持部が対象物の表面から受ける力によって支持される場合、ツールの先端が対象物の表面から受ける力をMとする。
上記F1B、F2B及びMは以下の関係を満たす。
1B+F2B=M
つまり、コイルばねなどが存在する場合、ツール及び第2支持部を支持するために、ツールの先端が対象物の表面から受ける力F1BはMよりもF2Bだけ減少する。
すなわち、コイルばねなどが存在する場合、第1支持部に対して、ツール及び第2支持部を変位させるために、ツールの先端が対象物の表面から受ける力F1BはMよりもF2Bだけ減少する。
変位検知部は、前記第1支持部と前記第2支持部との間隔が変化したことを検知する。
バッファーロックは、前記第1支持部と前記第2支持部との間隔を固定することができる。バッファーロックが、前記バッファー機構をロックした後は、前記第1支持部が上昇する量と、前記第2支持部が上昇する量と、前記ツールが上昇する量とは等しくなる。
図1に、本発明の第1の実施形態に係るはんだ付け装置を示す。図1に示すはんだ付け装置は、少なくとも上下動部10と、ヘッド20とを備える。
ヘッド20は、ツール30と、コイルばね40と、バッファーロック50と、変位検知部60と、第1支持部である第1フレーム71と、第2支持部である第2フレーム72と、ガイド73とを含む。
図1に示す例では、上下動部10が第1フレーム71を下降させると、第2フレーム72及びツール30なども共に下降する。ツール30の先端が対象物80の表面に接触し、接触後も上下動部10が第1フレーム71を下降させても、第2フレーム72及びツール30などは下降しない。第1フレーム71の水平方向に伸びる腕の部分と第2フレーム72との間隔が狭くなる。
図1に示す例では、コイルばねの上端は第1フレーム71に、下端は第2フレーム72に、それぞれ連結され、第2フレーム72はコイルばね40によって吊持されている。第1フレーム71に対して、ツール30及び第2フレーム72を変位させる(つまり、ツール30及び第2フレーム72を支持する)ために、ツール30の先端が対象物の表面から受ける力は、第2フレームとツールとの重量の総和に対して生じる下向きの力よりも第2フレーム72がコイルばねから受ける上向きの力の分だけ減少する。
<上下動部>
上下動部10は、ヘッド20を上下方向(Z方向)に移動させることができる。図1に示す例では、上下動部10が第1フレーム71を下降させると第2フレーム72等も下降し、上下動部10が第1フレームを上昇させると第2フレーム72等も上昇する。第2フレーム72の姿勢はガイド73によって維持されるため、ヘッドが上下動しても第2フレーム72の姿勢は維持される。
上下動部10によって、第1フレーム71が下降させられて、第2フレーム72も下降し、ツール30の先端が対象物80に接触し、その後さらに上下動部10によって、第1フレーム71が下降させられても、第2フレーム72は下降しない。このとき第1フレーム71と第2フレーム72との間隔Dが狭まる。
第1フレーム71と第2フレーム72との間隔Dが狭まり、変位検知部60がかかる変位(第1フレーム71に対する第2フレーム72の相対的な上昇)を検知すると、上下動部10による第1フレーム71の下降は停止される。
また、変位検知部60がかかる変位を検知すると、バッファーロック50が作動し、第1フレーム71に対して第2フレーム72がロックされる。このときの第1フレーム71と第2フレーム72との間隔をD1とする。
その後、上下動部10によって、第1フレーム71はわずかに上昇させられる。第1フレーム71と共に、第2フレーム72も上昇させられる。このとき第1フレーム71の上昇量と第2フレーム72の上昇量とツール30の上昇量とは等しい。このときの第1フレーム71の上昇量をD2とすると、ツール30の先端と対象物80の表面との間隔もD2になる。
上下動部10は、例えばステッピングモータ、電動シリンダー、エアーシリンダー、サーボモータとボールネジなどである。
また、ヘッド20は上下動部10と共に、水平方向(X−Y方向)に移動可能であるが、上下動部10を水平方向(X−Y方向)に移動可能とする機構については説明を省略する。
<バッファー>
図1に示す例では、バッファー機構は、ツール30の先端が対象物の表面に接触した後も上下動部10が第1フレーム71を下降させた際に、第1フレーム71だけが下降し、第2フレーム72が下降しないようにするための機構である。つまり、上下動部10が第1フレーム71を下降させる力は第2フレーム72には及ばないようになる。前記のように、ツール30の先端が対象物80の表面に接触した後に、第1フレーム71だけが下降し、第2フレーム72が下降しないことによって、第1フレーム71の腕の部分の下表面と第2フレーム72の上表面との間隔Dは減少する(第1フレーム71に対して第2フレーム72が相対的に上昇する)。
<変位検知部>
変位検知部60は、第1フレーム71に対して第2フレーム72が相対的に上昇したことを検知する。変位検知部60は、第2フレーム72が相対的に上昇したことを検知することによって、ツール30の先端が対象物80の表面に既に接触したことを検知する。
図1に示す例では、変位検知部60は、バッファーロック50の上端の上方に設けられているが、本発明において変位検知部60を設置する位置に制限はない。
変位検知部60の一例としては、発光素子と受光素子とを組み合わせた非接触光学式センサー(フォトセンサー)が挙げられる。例えば、発光素子から照射された光がバッファーロック50の上端(第2フレームとともに上下動する部位)によって遮られたことを、第1フレーム71に設置された受光素子が検知することによって、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔が狭くなったことを検知する。
変位検知部60は、ツール30の先端が対象物80の表面に接触した後に、第1フレーム71は下降したが、第2フレーム72は下降しなかったことを検知可能であれば、どこに設置されていてもよい。例えば、バッファーロック50の他の部位の変位(Z方向の位置の変化)を検知するものでも良く、また第2フレーム72に設置されたバッファーロック50以外の他の部位や第2フレーム72自体のどこかの部位の相対的な上昇を検知するものでも良い。また、光学式センサー以外の非接触センサーでも良いし、バネによって可動するピンによって接点の開閉が行われるマイクロスイッチなどの接触センサーであっても良い。
<バッファーロック>
変位検知部60が、ツール30の先端が対象物80の表面に接触した後に、第1フレーム71は下降したが、第2フレーム72は下降しなかったこと(その結果、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔Dが減少したこと)を検知したら、
上下動部10は、第1フレーム71の下降を停止し、
バッファーロック50は、バッファー機構(緩衝機構)をロック(固定)する。
バッファーロック50が、「バッファー機構(緩衝機構)をロック(固定)する」とは、「第1フレーム71に対して第2フレーム72を固定する」ことであり、その結果、
「第1フレーム71と第2フレーム72との間隔Dが増減しないようにする」ことである。
図1などに示す例では、バッファーロック50は、第1フレーム71側に設けられているピンを、第2フレーム側に設けられている凹部に挿入することによって、第1フレーム71に対して第2フレーム72を固定している。
ただし、バッファーロック50は、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔Dが変化しないようにできるものであれば、どのような機構であっても、またどこに設置されていてもよい。
図2に、ツールのX−Y方向の位置決めが完了した後に、ツールのZ方向の位置決めを開始し、Z方向の位置決めが完了するまでの一連の処理の流れを示す。
まず、上下動部10と、第1フレーム71と、変位検知部60と、コイルばね40と、バッファーロック50と、第2フレーム72と、ツール30とが下降する(ステップS201)。
次に、ツール30の先端(下端)が対象物80の表面に接触した後は、上下動部10が第1フレーム71を下降させても、ツール30の先端が対象物80の表面から受ける上向きの反力によって、第2フレーム72は下降しない(ステップS202)。このため、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔が狭くなる。
次に、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔が狭くなったことを、変位検知部60が検知したら、上下動部10は第1フレーム71の下降を停止し、バッファーロック50がバッファー機構をロックする(ステップS203)。
その後、上下動部10が第1フレーム71を微小量だけ上昇させる(ステップS204)。第1フレーム71が微小量だけ上昇すると、第1フレーム71と共に第2フレーム72及びツール30も上昇する。
図3、4に基いて、ツールのX−Y方向の位置決めが完了した後に、ツールのZ方向の位置決めを開始し、Z方向の位置決めが完了するまでの一連の処理の流れを示す。
図3(a)は、ツールのZ方向の位置決め開始直後の状態を示す。
上下動部10が第1フレーム71を下降させると、第2フレーム72やツール30も下降する。
つまり、以下の関係が成り立つ。
第1フレーム71の下降量=第2フレーム72の下降量=ツール30の下降量
Z方向の位置決め開始直後から、ツール30の先端が対象物80の表面に接触するまでの第1フレーム71の下降量(=第2フレーム72の下降量=ツール30の下降量)は10mm〜100mm程度である。
図3(b)は、ツールの先端が対象物の表面に接触した直後の状態を示す。
ツール30の先端が対象物80の表面に接触した後は、第1フレーム71が下降しても、第2フレーム72とツール30とは下降しない。
つまり、ツール30の先端が対象物80の表面に接触した後は、以下の関係が成り立つ。
第2フレーム72の下降量=ツール30の下降量=0
図4(c)は、ツールの先端が対象物の表面に接触した後も、第1フレーム71が下降することによって、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔が、D0からD1へ減少し、変位検知部60がかかる間隔の減少を検知し、第1フレーム71が下降を停止し、バッファーロック50がバッファー機構をロックした状態を示す。
ツール30の先端が対象物80の表面に接触した後も、第1フレーム71が下降することによる、第1フレーム71と第2フレーム72との間隔Dの減少量(=D0−D1)は0.1mm〜5mm程度である。
図4(d)は、バッファーロック50がバッファー機構をロックした後に、上下動部10によって、第1フレーム71、第2フレーム72及びツール30が微小量だけ上昇させられた状態を示す。
バッファーロック50がバッファー機構をロックした後に、上下動部10が第1フレーム71、第2フレーム72及びツール30を上昇させる上昇量は0.1mm〜5mm程度である。
図5(a)は、横軸が時刻、縦軸が第1フレームの基準点のZ方向の位置を示す。
図5(b)は、横軸が時刻、縦軸が第2フレームの基準点のZ方向の位置を示す。
第1フレームの基準点とは、第1フレームのどこかの一点であって、第1フレームのZ方向の変位を説明するために用いられる点である。例えば、第1フレームの下端などである。
第2フレームの基準点とは、第2フレームのどこかの一点であって、第2フレームのZ方向の変位を説明するために用いられる点である。例えば、第2フレームの下端などである。
T0は、第1フレーム、第2フレーム及びツールが下降を開始した時刻である。
T1は、ツールの先端が対象物の表面に接触した時刻である。
T2は、バッファーロックがバッファー機構をロックし、第1フレーム、第2フレーム及びツールが上昇を開始した時刻である。
なお、バッファーロックがバッファー機構をロックした後、対象物(対象ワーク)を加熱するために、ロックした位置で1〜100秒程度待機してから上昇を開始するとしてもよい。
T3は、第1フレーム、第2フレーム及びツールが上昇を停止した時刻である。
第2フレームとツールとは、下降開始の時刻、下降停止の時刻、上昇開始の時刻及び上昇停止の時刻が全て同じであり、かつ下降量及び上昇量も全て同じである。
図5(a)に示すように、第1フレームの基準点は、
T0のときにZ10の位置にあり、T1のときにZ11の位置にあり、
T2のときにZ12の位置にあり、T3のときにZ13の位置にある。
図5(b)に示すように、第2フレームの基準点は、
T0のときにZ20の位置にあり、T1のときにZ21の位置にあり、
T2のときまでZ21の位置に停止し、T3のときにZ23の位置にある。
(Z10の値−Z11の値)は、T0からT1までの間に第1フレームが下降する量である。
(Z20の値−Z21の値)は、T0からT1までの間に第2フレームが下降する量であり、ツールが下降する量でもある。
そして、(Z10の値−Z11の値)と(Z20の値−Z21の値)とは等しい。
(Z11の値−Z12の値)は、T1からT2までの間に第1フレームが下降する量である。
T1からT2までの間に、第2フレームが下降する量は0であり、ツールが下降する量も0である。
つまり、(Z11の値−Z12の値)は、
ツールの先端が対象物に接触する直前の第1フレームと第2フレームとの間隔D0と、
バッファーロックがバッファー機構をロックしたときの第1フレームと第2フレームとの間隔D1との差(=D0−D1)に等しい。
T2からT3までの間に第1フレームが上昇する量は(Z13の値−Z12の値)である。
T2からT3までの間に第2フレーム及びツールが上昇する量は(Z23の値−Z21の値)である。
そして、(Z13の値−Z12の値)と(Z23の値−Z21の値)とは等しい。
以上のように、ツールの先端が対象物に接触した後に、第1フレームのみが下降したことを検知したら、第1フレームの下降を停止し、かつ第1フレームと第2フレームとの間隔を固定する。そして、第1フレームと第2フレームとを微小量だけ上昇させることによって、ツールの先端にも対象物にも過大な負荷をかけることなく、ツールの先端と対象物との距離(隙間)を迅速かつ正確に設定することできる。その結果、高品質なはんだ付けを短時間で実現でき、はんだ付け個所の品質を高く保ちつつ、生産時間を短縮できる。
<第2の実施形態>
図6に、本発明の第2の実施形態に係るはんだ付け装置を示す。図6に示すはんだ付け装置も、第1の実施形態に係るはんだ付け装置と同様に、少なくとも上下動部10と、ヘッド20とを備える。ヘッド20は、ツール30と、コイルばね40と、バッファーロック50と、変位検知部60とを含む。図6に示す例でも、第1支持部としての第1フレーム71と、第2支持部としての第2フレーム72と、ガイド73とをさらに含む。
図1に示す第1の実施形態に係るはんだ付け装置と、図6に示す第2の実施形態に係るはんだ付け装置との主たる相違点は、以下のとおりである。
図1に示す第1の実施形態においては、コイルばね40の上端は第1フレーム71に、下端は第2フレーム72に、それぞれ連結され、第2フレーム72はコイルばね40によって上方から吊持されている。
一方、図6に示す第2の実施形態においては、コイルばね40の上端は第2フレーム72に、下端は第1フレーム71に、それぞれ連結され、第2フレーム72はコイルばね40によって下方から支持されている。
その結果、ツール30の先端が対象物80に接触した後に、第1フレームが下降すると、
第1の実施形態においては、第1フレームと第2フレームとの間隔が狭くなる(コイルばねが縮む)が、
第2の実施形態においては、第1フレームと第2フレームとの間隔が広くなる(コイルばねが伸びる)。
第1フレームと第2フレームとの間隔が変化したことを変位検知部60が検知した後は、上下動部10は第1フレーム71の下降を停止するとともに、バッファーロックがバッファー機構をロックし、第1フレームと第2フレームとの間隔が変化しなくなる。そして、上下動部10が第1フレーム71を上昇させると、第2フレーム72とツール30も第1フレーム71の上昇量と同じ量だけ上昇する。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施が可能である。
すなわち、ツールの先端が対象物に接触した後に、第1支持部(第1フレーム)のみが下降したことを検知したら、第1支持部の下降を停止し、第1支持部と第2支持部(第2フレーム)との間隔を固定し、第1支持部を微小量だけ上昇させることによって、ツールを微小量だけ上昇させうる、という条件を満たすものであれば、上下動部、第1支持部、第2支持部、バッファー、変位検知部、及びバッファーロックの機構や取り付け位置、取り付け機構、各部材の材質、形状やサイズ、各部材を保持する保持手段を変更してもよい。
図7に基づいて、本発明に係る実施例について説明する。図7はヘッド720の拡大図であり、図7において、上下動部(不図示)は、第1支持部である第1フレーム771を上下動させる。第2支持部である第2フレーム772は、ツール730を支持する。
コイルばね740は、ツール730が対象物(不図示)の表面から上向きの力を受けていない間、第1フレーム771が下降する量と、第2フレーム772が下降する量とがほぼ等しくなるという状態で、第2フレーム772を支持する(吊持する)。
また、ツール730が対象物の表面から上向きの力を受けている間、第1フレーム771は下降するが、第2フレーム772は下降しない。
変位検知部は、フォトセンサー760aと遮光板760bとからなる。フォトセンサー760aは、発光素子(不図示)が発する光が遮光板760bによって遮られると第1フレーム771と第2フレーム772との間隔が変化したことを検知する。
上下動部(不図示)によって下降させられていたツール730の先端が対象物の表面に到達し、フォトセンサー760aが、第1フレーム771と第2フレーム772との間隔が変化したことを検知したら、上下動部(不図示)は、第1フレーム771の下降を停止する。
図8は、バッファーロックの一例を示す平面図である。
バッファーロックは、
第1フレーム771側に設けられたピン750a、エアシリンダー801、ピン750c、及びリニアガイド802並びに
第2フレーム772側に設けられた接触部750bからなる。
ピン750aの先端にはゴムが設けられている。接触部750bの形状は板状である。ピン750cは接触部750bを挟んで、ピン750aとは反対側に、ピン750aとは反対向きに設置されている。ピン750cの形状は、ピン750aと同様であり、ピン750aと同様に先端にゴムが設けられている。エアシリンダー801はピン750aを矢印803の方向に移動させることができ、リニアガイド802はピン750cを矢印803の方向に移動させることができる。
フォトセンサー760aが、第1フレーム771と第2フレーム772との間隔が変化した(狭くなった)ことを検知したら、図8(b)に示されるように、エアシリンダー801はピン750aを押し出し、リニアガイド802はピン750cを接触部750bの方向に移動させる。そして、ピン750a及びピン750cは接触部750bに押し当てられ、ピン750aとピン750cとによって接触部750bが挟み込まれ、第2フレーム772は第1フレーム771に対して固定される。
上記のように、板状の接触部750bを先端にゴムが設けられたピンで挟み込むという構造とすることによって、凹部にピンを差し込んで第1フレーム771と第2フレーム772との間隔を固定する場合と比較して、第1フレーム771と第2フレーム772との間隔が変化したことを検知するタイミングが多少遅くなっても、第1フレーム771と第2フレーム772との間隔を確実に固定することができる。
上下動部(不図示)によって第1フレーム771が所定量だけ上昇させられ、第1フレーム771と共に、第2フレーム772及びツール730が上昇させられる。第1フレーム771の上昇量と、第2フレーム772の上昇量と、ツール730の上昇量は等しい。このようにして、ツール730の先端は、簡易迅速かつ正確に、対象物の表面から所定量だけ上昇した位置に停止する。
10 上下動部
20 ヘッド
30 ツール
40 コイルばね
50 バッファーロック
60 変位検知部
71 第1フレーム
72 第2フレーム
73 ガイド
80 対象物
90 外装ケース

Claims (1)

  1. ツールの先端を対象物の表面から所定の距離だけ離してはんだ付けするはんだ付け装置であって、
    第1支持部と、
    前記第1支持部を上下動させる上下動部と、
    前記ツールを支持する第2支持部と、
    前記ツールが前記対象物の表面に向かって接近し、前記ツールの先端が前記対象物の表面に接触する際に、前記ツールの先端が前記対象物の表面から受ける力を減少させるバッファー機構と、
    前記第1支持部と前記第2支持部との間隔が変化したことを検知する変位検知部と、
    前記バッファー機構をロックすることが可能であり、前記バッファー機構をロックした後は、前記第1支持部が上昇する量と、前記ツールが上昇する量とを等しくさせることが可能なバッファーロックと、
    を有し、
    前記上下動部が、前記第1支持部を下降させ、
    前記第1支持部の下降に伴って、下降していた前記ツールの先端が前記対象物の表面に接触したため、前記ツール及び前記第2支持部が下降しなくなった後に、前記第1支持部が下降したことによって、前記第1支持部と前記第2支持部との間隔が変化したことを前記変位検知部が検知したら、
    前記上下動部は前記第1支持部の下降を停止させ、かつ
    前記バッファーロックは前記バッファー機構をロックし、その後
    前記上下動部は前記第1支持部を前記所定の距離だけ上昇させることを特徴とするはんだ付け装置。
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