JP6709677B2 - 高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法 - Google Patents
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高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法であって、
手順(A)では、
粒径が4〜6μmの範囲内である大きい粒径のアルミニウム粉末と、粒径が1〜3μmの範囲内である小さい粒径のアルミニウム粉末と、を用意し、さらに、前記大きい粒径のアルミニウム粉末の量と小さい粒径のアルミニウム粉末の量との比を4:1に調整して、異なる粒径のアルミニウム粉末を用意し、
手順(B)では、前記手順(A)で用意した前記異なる粒径のアルミニウム粉末にガラス粉末を混合し、前記異なる粒径のアルミニウム粉末を80wt%、前記ガラス粉末を8wt%含有する混合物を用意し、
手順(C)では、前記混合物を、昇温速度を50℃/min〜100℃/minとして850℃の焼結温度で、液相焼結し、上記焼結温度により、前記混合物にある前記大きい粒径のアルミニウム粉末が、その表面アルミナの破裂メカニズムを利用して、液相ガラス粉末によって、全てのアルミニウム粉末の破裂表面を覆うことに合わせて、露出した液状金属アルミが空気と接触して酸化することを抑制して、隣り合う露出した液状金属アルミが、互いに接触して、導電経路を形成し、緻密かつ収縮なしの厚膜導電アルミニウムペーストを得る
ことを特徴とする。
図のように、本発明の高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法は、少なくとも、下記の手順が含まれる。
上記の流れにより、新規の高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法が構成される。
それに対して、本発明は、上記の新規技術を利用して、図1Cのように、上記アルミニウム粉末1とガラス粉末2の混合物を、粘着剤3に合わせて、スラリーが混成され、そして、基板に印刷した後、焼結を行い、これにより、粘着剤3が焼却されて、ガラス粉末2が液相ガラス粉末2に軟化され、表面アルミナ13の破裂メカニズムを利用して、十分のガラス粉末2に合わせて、露出した液状金属アルミ12が空気に接触して酸化することを抑制し、更に、隣り合う露出した液状金属アルミ12が、互いに接触して、導電経路が形成される。
以上のように、本発明は、固形分を向上することにより、高導電率でありながら、コストダウンで、空気のもとで焼結される厚膜導電アルミニウムペーストが実現される。
この結果から、大きい粒径のアルミニウム粉末が、小さい粒径のアルミニウム粉末よりも、容易に破裂することが分かる。
これに基づいて、本発明は、表面アルミナの破裂を利用して、内部の金属アルミを互いに接触させる。その故、大きい粒径のアルミニウム粉末を主として選択して、小さい粒径のアルミニウム粉末を補助として、経路の形成と緻密化の目的が実現される。
図3は、本発明のアルミニウム粉末比例が1:0や1:1、4:1、及び0:1のものを使用するときの断面微構造であり、明らかに、小さい粒径のアルミニウム粉末は、焼結された後、表面のアルミナ層が破裂しなくて、導電経路が形成されなく、高抵抗率になる。また、大きい粒径のアルミニウム粉末は、酸化層が破裂し、隣り合う露出した液状金属アルミが接触し合って導電経路が形成され、比較的に低い抵抗率になる。そのように、電気性能と堆積緻密程度に基づいて、大きい粒径と小さい粒径のアルミニウム粉末の比例は、4:1が最も好ましい。
これについて、本発明は、それぞれ、0%や3%、7.5%及び10%の異なるガラス量を添加して、熱重量分析器で、ガラス粉末添加量と酸化の関係を観察し、図4Aのように、また、図4Bの断面図に合わせて、ガラス粉末添加量が、微構造に対する影響を観察する。熱重量分析器で、ガラス粉末の添加量が増えることに従って酸化の程度が小さくなることを観察し、7.5%までに、ガラス粉末を添加した後、殆ど明白的な酸化がなくなる。断面微構造に合わせて見れば、ガラス粉末の添加量が少な過ぎると、有効に全てのアルミニウム粉末を覆えなく、液状金属アルミが流出してアルミ空包が生成し、多すぎるガラス粉末を添加すると、液状金属アルミの接触面積が小さくなり、抵抗と接触面積とが、正比例の関係を有するため、高抵抗率になり、これから、適当なガラス粉末添加量により、酸化を抑制できるだけでなく、液状金属アルミの接触し合う機会を増大でき、そのため、大幅に抵抗率を低減できる。それに基づいて、本発明は、最もよいガラス粉末添加量が8wt%であり、そのアルミニウム粉末が80wt%でガラス粉末が8wt%である。
表1は、各アルミニウムペーストのレシピーや電気性能及び焼結温度の総表であり、結果として、図5のように、図(a)において、アルミニウム粉末とガラス粉末の比例が、マッチングしない(25:1)場合、固形分が増大されても、シート抵抗値が13.59mΩ/sqから9.51mΩ/sqに低下し、僅かに約30%の低下が得られ、図(b)において、アルミニウム粉末とガラス粉末の比例が、マッチングした(10:1)場合、固形分が増大されて、シート抵抗値が、10.87mΩ/sqから、大幅に4.53mΩ/sq間で低下され、有効的に、更に、約60%のシート抵抗値が低下され、この結果により、アルミニウム粉末とガラス粉末の比例の重要性が説明され、また、図5の断面微構造からも、マッチングしたアルミニウム粉末とガラス粉末の比例により、有効的に、導電経路が形成されて、緻密の構造が実現され、そのため、高導電率で、コストダウン且つ、空気の元で焼結できる厚膜導電アルミニウムペーストが得られる。
表2は、本発明の新規のアルミニウムペーストと各厚膜導体特性の比較であり、比較結果から、本発明によって、従来のアルミニウムペーストの低導電率問題が改善され、コストダウンで、高導電率を有し、空気の元で焼結できる導電アルミニウムペーストを提供でき、高コストの導電銀ペーストと還元雰囲気の元で焼結される導電銅ペーストの代わりに、幅広く適用される。
厚膜抵抗器端電極に適用される具体的な実施例によれば、その硫化テスト条件は、温度が105±2℃で、時間が1000時間で、飽和イオウ蒸気の元(δR/R<1%)である。
図7は、信頼性硫化テスト1000時間結果であり、従来の銀端電極が、イオウと反応して、硫化銀が生成されるため、1000時間テスト後の抵抗値を測定できなく、または、厳重にドリフトし、逆に、本発明は、高導電率を有するアルミニウムペーストを厚膜抵抗器アルミ端電極に応用されて、1000時間硫化信頼性テスト結果によれば、インターフェースが非常に清潔であるため、イオウとアルミが、反応しなく、テスト後の抵抗値が、非常に安定的であることを示す。
11 固態金属アルミ
12 液状金属アルミ
13 表面アルミナ
14 導電経路
2 ガラス粉末
3 粘着剤
4 アルミニウムペースト
5 セラミック基板
Claims (2)
- 高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法であって、
手順(A)では、
粒径が4〜6μmの範囲内である大きい粒径のアルミニウム粉末と、粒径が1〜3μmの範囲内である小さい粒径のアルミニウム粉末と、を用意し、さらに、前記大きい粒径のアルミニウム粉末の量と小さい粒径のアルミニウム粉末の量との比を4:1に調整して、異なる粒径のアルミニウム粉末を用意し、
手順(B)では、前記手順(A)で用意した前記異なる粒径のアルミニウム粉末にガラス粉末を混合し、前記異なる粒径のアルミニウム粉末を80wt%、前記ガラス粉末を8wt%含有する混合物を用意し、
手順(C)では、前記混合物を、昇温速度を50℃/min〜100℃/minとして850℃の焼結温度で、液相焼結し、上記焼結温度により、前記混合物にある前記大きい粒径のアルミニウム粉末が、その表面アルミナの破裂メカニズムを利用して、液相ガラス粉末によって、全てのアルミニウム粉末の破裂表面を覆うことに合わせて、露出した液状金属アルミが空気と接触して酸化することを抑制して、隣り合う露出した液状金属アルミが、互いに接触して、導電経路を形成し、緻密かつ収縮なしの厚膜導電アルミニウムペーストを得る
ことを特徴とする高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法。 - 請求項1に記載の高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法において、
前記厚膜導電アルミニウムペーストのシート抵抗値が、5mΩ/sqより小さい
ことを特徴とする高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法。
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JP2016093184A JP6709677B2 (ja) | 2016-05-06 | 2016-05-06 | 高導電率の厚膜アルミニウムペーストの作製方法 |
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