JP6709346B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

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  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、貯蔵室内に食品等を冷却保存する冷蔵庫に関し、特に、複数の貯蔵室を一つの冷却器で高効率に冷却することができる冷蔵庫に関する。
従来、例えば冷蔵室や冷凍室等の保冷温度の異なる複数の貯蔵室に、一つの冷却器で冷却された冷気を供給する冷蔵庫が知られている。特許文献1や特許文献2では、冷却器を収納する冷却室の送風口に送風機を設け、その送風機で送り出された冷気を分岐して冷蔵室及び冷凍室に夫々供給している。
また、特許文献3に記載された冷蔵庫では、上段に配置された貯蔵室の後方に冷却器を配置し、この冷却器で上段に配置された貯蔵室に加えて、下段の貯蔵室も冷却している。具体的には、図7を参照して、この図に示す冷蔵庫100では、上方から、冷凍室101、冷蔵室102が貯蔵室として形成されており、上段の冷凍室101の後方に冷却室103が配置されている。冷却室103に内蔵された冷却器104で冷却された冷気は、冷却器104の上方に配置された送風機105で送風されることで、冷凍室101に供給される。また、冷凍室101に供給された冷気の一部は、供給風路107を経由して下段の冷蔵室102に送風される。また、冷蔵室102を冷却した冷気はその後、帰還風路106を経由して冷却室103に戻される。これにより、一つの冷却器104で、冷凍室101および冷蔵室102の両方が冷却される。
特許第4739926号公報 特開2013−2664号公報 特開2005−214620号公報
しかしながら、上記した冷蔵庫100では、冷蔵室102を適切な温度に冷却することが困難な場合があった。具体的には、上記したように、冷却器104で冷却された冷気の一部は、送風機105で送風されることで、供給風路107を経由して冷蔵室102に供給される。しかしながら、供給風路107を経由して冷蔵室102に供給される冷気の風量が多すぎると、冷蔵室102が過度に冷却されてしまい、冷蔵室102に貯蔵された食品等が痛んでしまう課題があった。また、冷蔵室102の内部で着霜が発生し、冷気の送風が阻害されたり、冷却効率が低下してしまう恐れも有る。
また、冷蔵室102に供給される冷気の量を調整するために、供給風路107の途中にダンバー等の風量調整手段を介装すると、冷蔵庫100の構造が複雑になり、全体的なコストが増大してしまう課題があった。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、一つの冷却器で複数の貯蔵室を冷却すると共に、冷気の送風量が適切に調節された冷蔵庫を提供することにある。
本発明の冷蔵庫は、冷凍室および冷蔵室を有する貯蔵室と、前記貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器と、前記冷却器が配設され、前記冷気が通過する送風口が形成される冷却室と、前記送風口に設けられ、前記冷気を前記貯蔵室に向けて送風する送風機と、仕切壁を介して前記冷却室と区画され、前記送風機で送風された前記冷気が前記送風口を介して流入する送風室と、前記送風室の側方に縦長の風路として形成され、前記送風室から前記冷蔵室に送風される前記冷気が流通し、上端側が流通口を介して前記送風室と連通し、下端側が前記冷蔵室に連通する送風路と、前記送風路と前記送風室とを区画するように、上下方向に伸びる第1壁部と、上端側が前記流通口側の前記第1壁部の端部側と連続し、端側が前記送風機に接近する第2壁部と、前記第1壁部と同一直線上に配置され、上下方向に伸びる第3壁部と、を備え、前記第3壁部と前記第1壁部との間であって、前記送風口の側方に、前記流通口が形成され、前記送風路の上端は前記送風口の上端よりも上方に配置され、且つ、前記送風路の下端は前記送風口の下端よりも下方に配置され、前記送風機により送風された前記冷気は、前記送風室の内部を前記第2壁部に沿って上方に向かって流動し、前記流通口を介して前記送風路に流入し、前記送風路の内部を下方に向かって流動した後に、前記冷蔵室に供給されることを特徴とする。
更に、本発明の冷蔵庫は、前記第3壁部の外側の端部は、前記仕切壁の周辺部に沿って配置された第4壁部に連続することを特徴とする。
更に、本発明の冷蔵庫は、前記第2壁部は、外側に膨らむように湾曲することを特徴とする。
本発明の冷蔵庫は、冷凍室および冷蔵室を有する貯蔵室と、前記貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器と、前記冷却器が配設され、前記冷気が通過する送風口が形成される冷却室と、前記送風口に設けられ、前記冷気を前記貯蔵室に向けて送風する送風機と、仕切壁を介して前記冷却室と区画され、前記送風機で送風された前記冷気が前記送風口を介して流入する送風室と、前記送風室の側方に縦長の風路として形成され、前記送風室から前記冷蔵室に送風される前記冷気が流通し、上端側が流通口を介して前記送風室と連通し、下端側が前記冷蔵室に連通する送風路と、前記送風路と前記送風室とを区画するように、上下方向に伸びる第1壁部と、上端側が前記流通口側の前記第1壁部の端部側と連続し、端側が前記送風機に接近する第2壁部と、前記第1壁部と同一直線上に配置され、上下方向に伸びる第3壁部と、を備え、前記第3壁部と前記第1壁部との間であって、前記送風口の側方に、前記流通口が形成され、前記送風路の上端は前記送風口の上端よりも上方に配置され、且つ、前記送風路の下端は前記送風口の下端よりも下方に配置され、前記送風機により送風された前記冷気は、前記送風室の内部を前記第2壁部に沿って上方に向かって流動し、前記流通口を介して前記送風路に流入し、前記送風路の内部を下方に向かって流動した後に、前記冷蔵室に供給されることを特徴とする。従って、送風機で送風される冷気は、第2壁部に沿って流通口に向かって送風されるが、第1壁部に向かって伸びる第3壁部を形成することで流通口の幅が狭まるので、この流通口を通過する冷気の量を制限することが出来る。よって、流通口を経由する冷気が供給される貯蔵室が過度に冷却されることが抑止される。また、流通口に向かって送風される冷気の一部は、第3壁部で遮られることにより、流通口への進入が規制される。このことによっても、冷気の送風量が適度に抑制され、冷気が送風される貯蔵室が過度に冷却されることが抑止される。
更に、本発明の冷蔵庫は、前記第3壁部の外側の端部は、前記仕切壁の周辺部に沿って配置された第4壁部に連続することを特徴とする。従って、第4壁部に沿って冷気が導かれるように成り、冷気を良好に貯蔵室に送風することが可能となる。
更に、本発明の冷蔵庫は、前記第2壁部は、外側に膨らむように湾曲することを特徴とする。従って、第2壁部の湾曲形状に沿って冷気が流通口に向かって進行するように成り、流通口を経由して良好に冷気を貯蔵室に供給できるようになる。
本発明の実施形態に係る冷蔵庫の側面断面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、(A)は冷気の風路を示す正面図であり、(B)は各貯蔵室など切開して示す斜視図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、仕切壁に設けられる壁部を示す正面図である。 本発明の実施形態に係る冷蔵庫を示す図であり、仕切壁に設けられる壁部を示す斜視図である。 比較例を示す図であり、(A)および(B)は、比較例の仕切壁を示す斜視図である。 比較例を示す図であり、(A)は比較例の仕切壁を示す斜視図であり、(B)はその平面図である。 背景技術にかかる冷蔵庫を示す側面断面図である。
以下、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10を図面に基づき詳細に説明する。以下の説明では、上下前後左右の各方向を適宜用いるが、左右とは冷蔵庫10を前方から見た場合の左右を示す。
図1は、本発明の実施形態に係る冷蔵庫10の概略構造を示す側面断面図である。図1に示すように、冷蔵庫10は、本体としての断熱箱体11を備え、この断熱箱体11の内部に食品等を貯蔵する貯蔵室が形成されている。この貯蔵室として、具体的には、上段から、冷凍室17および冷蔵室18が形成されている。この図では、冷気が送風される方向を矢印で示しており、かかる事項は他の図でも同様である。
断熱箱体11の前面は開口しており、各貯蔵室に対応した前記開口には、各々断熱扉15、16が開閉自在に設けられている。断熱扉15は、冷凍室17の開口を前方から閉鎖し、例えば、右端の上下端部が回転自在に断熱箱体11により支持されている。同様に、断熱扉16は、冷蔵室18の開口を前方から閉鎖し、例えば、右端の上下端部が回転自在に断熱箱体11により支持されている。
冷蔵庫10の本体である断熱箱体11は、前面が開口する鋼板製の外箱12と、この外箱12内に間隙を持たせて配設され、前面が開口する合成樹脂製の内箱13とから構成されている。外箱12と内箱13との間隙には、発泡ポリウレタン製の断熱材14が充填発泡されている。尚、各断熱扉15、16も、断熱箱体11と同様の断熱構造を採用している。
冷凍室17と、その下段に位置する冷蔵室18との間は、断熱仕切壁46によって仕切られている。断熱仕切壁46も、上記した断熱箱体11と同様に、断熱構造を有している。
冷凍室17の後方には、合成樹脂製の仕切壁21で区画され、冷凍室17および冷蔵室18に供給される冷気が一旦流入する送風室29が形成されている。また、仕切壁21の上部には、冷凍室17に供給される冷気が通過する吹出口25が形成されている。そして、仕切壁21の下部には、冷凍室17から冷却室20に戻される冷気が通過する吸込口48が形成されている。
冷凍室17の後方には、送風室29に流入した冷気の一部を下段の冷蔵室18へと流す送風路43が形成されている。本形態では、送風室29と送風路43とは樹脂製の壁部で区切られているが、かかる事項は図3等を参照して後述する。
送風室29の後方には、冷却室20が形成されており、送風室29と冷却室20とは、合成樹脂板からなる仕切壁22で仕切られている。冷却室20の内部には、庫内を循環する空気を冷却するための蒸発器である冷却器19が配置されている。また、仕切壁22の上部を部分的に開口して送風口44が形成されており、送風口44には、例えば軸流送風機である送風機28が配置されている。
断熱仕切壁46の後方には、上記した送風路43を通過した冷気を、冷蔵室18側に供給するための送風路23が形成されている。また、冷蔵室18の奥側を、合成樹脂製の仕切壁47で仕切ることで、送風路24が形成されている。この仕切壁47を開口することで、冷気を冷蔵室18に供給するための吹出口26が形成されている。また、断熱仕切壁46の内部には、冷蔵室18と冷却室20とを連通させる帰還風路51が形成されており、冷蔵室18に送風された冷気は、帰還風路51を経由して冷却室20に戻される。
本形態では、冷却器19で冷却された冷気を冷蔵室18まで送風する風路に、冷気の供給を遮断するダンパー等が介装されていない。よって、送風機28で冷蔵室18側に送風される冷気が過大に成り、冷蔵室18の温度が低下しすぎる恐れがある。本形態では、図3を参照して後述するように、冷気が送風される風路の途中で、流通口45の開口面積を小さくすることで、冷蔵室18に供給される冷気の量を適度に調整している。
冷却器19は、圧縮機27、図示しない放熱器、図示しないキャピラリーチューブである膨張弁に、冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成するものである。
また、冷蔵庫10は、図示しない制御装置を備えており、この制御装置は、センサ類からの入力値を基に所定の演算処理を実行し、圧縮機27、送風機28等の各構成機器を制御する。

図2を参照して、上記した冷蔵庫10において冷気が供給される風路を説明する。図2(A)は冷蔵庫10に形成される風路を示す正面図であり、図2(B)は冷蔵庫10の内部構造を切断して示す斜視図である。
これらの図を参照して、冷却室20の内部において冷却器19で冷却された冷気は、送風機28が回転して送風することで、先ず送風室29に送られる。送風室29に送られた冷気の一部は、仕切壁21に設けられた吹出口25を経由して冷凍室17に供給される。
一方、送風室29に供給された冷気の一部は、流通口45を経由して、送風路43に送風される。その後、その冷気は、送風路23、24を経由して、吹出口26から、冷蔵室18に供給される。
また、上記した冷凍室17および冷蔵室18に供給された冷気は、後述する帰還風路等を経由して冷却室20に戻り、冷却器19で再び冷却された後に、送風機28で各貯蔵室に送風される。
図3を参照して、次に、上記した送風室29および送風路43の構成を詳述する。この図は、図1に示した冷凍室17の後方に配置される仕切壁21、22を、前方から見た場合を示しており、仕切壁22およびそこに形成される壁部32等を太い点線で示している。また、仕切壁22の前方に配置される仕切壁21は実線で示している。
仕切壁22は、矩形形状を呈する主面部31と、主面部31の外周縁部から前方に突出する側面部30とを有しており、側面部30の内部に、側面部30で囲まれる空間を区画する壁部32等が形成されている。側面部30および壁部32等の前後方向に於ける高さは略同一である。
ここで、壁部32等は仕切壁22の主面部31から前方に向かって壁状に突出しており、壁部32等の前方の端部は仕切壁21の後面に当接している。かかる構成により、仕切壁21と仕切壁22の間の空間は、壁部32等により、送風室29や送風路43に区画される。
壁部32は、送風機28から送風された冷気が通過する送風路43を区画する第1壁部として機能している。壁部32は、仕切壁22の下端から流通口45に至るまで、連続して直線的に形成されている。冷気は送風路43を経由して冷蔵室18に供給されるが、送風室29の側方で送風路43を壁部32で区切ることで、冷蔵室18に冷気が到達するまでの距離が長くなり、冷蔵室18に流入する冷気の風量が安定化する。
壁部33は、その上端が壁部32の流通口45側の端部と連続し、その下端が送風機28側に接近する第2壁部である。また、壁部33の中間部分は、外側に膨らむように湾曲している。壁部33を設けることにより、送風機28で送風されて右方に進行する冷気は壁部33に沿って上方に向きを変え、流通口45に向かって進行するようになる。
壁部34は、仕切壁22の周辺部から、上記した壁部32に向かって下方に直線状に伸びる第3壁部である。壁部34と壁部32とは、同一直線上に配置されている。壁部34の上端部は壁部35の途中部分と連続し、壁部34の下端部は壁部32の上端部に接近している。送風室29と送風路43とを連通する流通口45は、壁部34と壁部32との間隙として形成される。このような形状の壁部34を形成することで、送風室29から送風路43に送風される冷気の量を調節し、送風路43を経由して冷気が供給される冷蔵室18の温度が低下しすぎることが抑止される。壁部34を形成することで奏される効果は、図4を参照して後述する。
壁部35は、仕切壁22の上部右端側に形成された第4壁部であり、その両端部は側面部30に接続している。壁部35の左方部分は、水平に延在して送風室29側に露出している。また、壁部35の右方部分は、右側に向かって下方に湾曲する湾曲形状を呈しており、送風路43側に露出している。かかる形状の壁部35を設けることで、流通口45を経由して、送風口44に流入した冷気は、湾曲形状を呈する壁部34に沿って下方に向かって案内されるようになる。
壁部36は、仕切壁22の左方上端付近に形成されており、その上方部分は上下方向に直線的に伸び、その下方部分は下方に向かって外側に湾曲する湾曲形状を呈している。また、壁部36の両端部は、側面部30に連続している。かかる形状の壁部36を形成することで、湾曲する壁部36に沿って冷気が流れるようになり、送風室29の内部に於ける冷気の流通が良好になる。
壁部37は、仕切壁22の左方端部から、仕切壁22の下方端部まで連続して延在しており、その中間部は送風室29の左右方向における中央部分に配置されている。また、壁部38は、その上端部は上記した壁部33の下端と連続し、その下端は仕切壁22の下方端部まで延在している。また、仕切壁22の下部付近では、壁部37および壁部38で左右方向から挟まれる導水路52が形成されている。使用状況下にて送風室29の内部で発生した水は、この導水路52を経由して、蒸発皿まで導かれる。
仕切壁22の下端左方には、壁部39、37および側面部30に囲まれた帰還室53が形成されている。また、仕切壁22の下端右方には、壁部40、38、32および側面部30に囲まれた帰還室54が形成されている。帰還室53、54を前方から塞ぐ部分の仕切壁21には、吸込口48が形成されている。使用状況下では、冷凍室17内の冷気は、吸込口48を経由して帰還室53、54に流入した後に、冷却室20に戻される。
また、送風室29は、上記した壁部35、33、38、37、36で囲まれている。かかる構成により、送風室29の外周縁部の形状が円形状に近づくので、送風室29の内部に於ける冷気の流通が良好になる。また、送風室29を被覆する部分の仕切壁21を開口することで上記した吹出口25が形成されている。
図4を参照して、上記した壁部34を設けることにより奏される効果を説明する。この図は、仕切壁22の上方右端付近を部分的に示す斜視図である。この図を参照して、送風口44の内部に配置された不図示の送風機28が回転することで、冷気を送風すると、送風された冷気は先ず送風室29に送風される。
送風室29に流入した冷気は、送風室29の内部に於いて、送風機28から周囲の方に向かって送風される。送風機28から右方に向かって送風された冷気は、上記のように湾曲する壁部33に沿って上方に向かって進行する。壁部33に沿って上昇した冷気の一部は、流通口45を通過し、送風路43に送風される。送風路43に流入した冷気は、送風路43の内部を下方に向かって進行した後に、冷蔵室18に導入される。
本形態では、上記したように、流通口45は、上方に向かっての伸びる壁部32と、下方に向かって伸びる壁部34の間隙として形成されている。よって、壁部34を形成して流通口45の縦方向の幅を狭めることで、送風口44に流入する冷気の量を少なくし、送風口44を経由して冷気が供給される冷蔵室18の温度を正常にすることが出来る。
また、送風室29内部に於いて壁部33に沿って上昇した冷気の一部は、壁部34によってその進行か遮られ、送風路43に流入せず、送風室29側に押し戻される。壁部34のこのような作用によっても、送風路43に流入する冷気の量が抑制され、冷蔵室18の過度な冷却が抑制される。
図5を参照して、上記した本形態の効果を示すための比較例を説明する。図5(A)および図5(B)は、比較例に於ける仕切壁22の右方上端付近を部分的に示す斜視図である。
図5(A)に示す比較例では、図4に示した壁部34が形成されていない。よって、流通口45が上下方向に大きくなるので、送風機28から送風室29に冷気が送風されると、断面積が大きい流通口45を経由して、比較的多量の冷気が送風路43に流入するようになる。このようになると、流通口45を経由して、必要以上の量の冷気が冷蔵室18に供給され、冷蔵室18が冷えすぎる等の恐れがある。
図5(B)を参照して、上記した壁部34を形成せず、壁部32を上方に伸ばすことにより、流通口45を狭くした場合に関して説明する。この場合、流通口45が狭くされているので、送風機28が回転することで送風室29に冷気が送風されても、流通口45を経由して送風路43に流入する冷気の量は少なくなるようにも思われる。しかしながら、上記した壁部34が形成されておらず、流通口45に向かって進行する冷気を阻む部材が無いので、流通口45に向かって送風される冷気の量が少なくならない。このことから、流通口45を経由して送風路43に流入する冷気の量が過大に成り、送風路43を経由して冷気が送風される冷蔵室18が冷えすぎる問題が生じる。
図6を参照して、更なる他の形態を説明する。図6(A)は他の形態の仕切壁22を示す斜視図であり、図6(B)は他の形態の仕切壁22を示す平面図である。
図6(A)を参照して、冷蔵室18に供給される冷気の量を少なくするべく流通口45を小さくする方法として、流通口45の上方に形成される壁部34を下方に移動させるという構成が考えられる。この構成であれば、壁部32と壁部34との間に形成される流通口45の縦方向の幅が小さくなるので、流通口45を経由して送風路43に送風される冷気の量を制限し、冷蔵室18が冷えすぎることを抑止できるとも考えられる。
しかしながら、図6(B)を参照して、上記のように壁部35を下方に移動させると、他の部材との関連で問題が生じる。即ち、壁部35を下方に移動させると、壁部35の中間部分が、吹出口25の上端よりも下方に配置されるように成る。ここでは、壁部35が吹出口25の上端よりも下方に配置される部分を点線の楕円で囲んでいる。このようになると、壁部35よりも上方に配置される部分の吹出口25が、送風室29と連通しないように成り、この部分の吹出口25から冷気が冷凍室17に供給されず、冷凍室17に供給される冷風の量が不足してしまう恐れがある。
上記のことから、冷蔵庫10の他部材との兼ね合いを最適化しつつ、冷凍室17に供給される冷気の量を適切に制御するためには、図4に示すように、送風路43を区画する壁部32の上方に壁部34を形成することが最適であることが明らかとなった。
次に、図1から図4を再び参照して、以上説明の構成を備えた冷蔵庫10の動作について説明する。
本形態では、図2に示すように、冷蔵室18に温度センサ50が配置されており、その温度センサ50で計測される冷蔵室18の内部温度が、所定の温度よりも高くなったら、制御手段の指示に基づいて、冷却動作が行われる。即ち、制御手段は、圧縮機27を含む冷凍サイクルを動作させ、送風機28を回転させ、冷凍室17および冷蔵室18の両方に対して冷気を送風する。
先ず、図1を参照して、冷凍室17の冷却について説明する。冷却器19によって冷却された空気は、冷却室20の送風口44、送風機28、送風室29、吹出口25を経由して、冷凍室17に供給される。これより、冷凍室17は所定温度に冷却される。また、冷凍室17を冷却した冷気は、仕切壁の下部に形成された吸込口48、図3に示す帰還室53,54を経由して、冷却室20に戻される。
次に、図1を参照して、冷蔵室18の冷却について説明する。冷却器19によって冷却された空気は、冷却室20の送風口44、送風機28、送風室29、送風路43、23、24を経由して、吹出口26から冷蔵室18に送風される。これより、冷蔵室18は所定温度に冷却される。また、冷蔵室18を冷却した冷気は、断熱仕切壁46に設けた帰還風路51を経由して、冷却室20に返送される。
本形態では、図3を参照して上記したように、送風室29と送風路43との間に壁部34を設け、壁部34と壁部32との間隙として形成される流通口45から、送風路43に冷気を流入させている。よって、壁部34を設けることで、流通口45の幅が狭くなり、且つ流通口45に向かう冷気の進行が部分的に遮られるので、送風路43に送風される冷気の量が適度に制限され、冷蔵室18が過度に冷却されることが抑制される。よって、冷蔵室18内の温度は、冷蔵室18に貯蔵される食品等の貯蔵物を冷蔵保存するために適切な温度とされる。
上記のように、冷却器19で冷却された冷気を冷凍室17および冷蔵室18に供給することで、温度センサ50で計測される温度が所定以下になったら、制御手段は、圧縮機27と送風機28を停止する。
次に、図1を参照して、除霜運転時の動作について説明する。冷却運転を継続すると、冷却器19の空気側伝熱面に霜が付着し、伝熱を妨げ、空気流路を塞ぐことになる。そこで、冷媒蒸発温度の低下等から着霜を判断し、或いは除霜タイマー等によって判断し、冷却器19に付着した霜を取るための除霜冷却運転または除霜運転を開始する。
具体的には、圧縮機27を停止し、冷却器19の下方に配置された図示しない除霜ヒータに通電し、冷却器19に付着した霜を融かす。この際、送風機28は回転していない。これにより、除霜ヒータによって暖められた冷却室20内の空気で、冷却器19の表面に付着した霜が溶融する。
冷却器19の霜取りが完了すると、制御手段は、除霜ヒータの通電を止め、圧縮機27を起動し、送風機28を回転させることで、冷凍回路による冷却を開始する。
以上が本形態の冷蔵庫10の動作に関する説明である。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更実施が可能である。
10 冷蔵庫
11 断熱箱体
12 外箱
13 内箱
14 断熱材
15 断熱扉
16 断熱扉
17 冷凍室
18 冷蔵室
19 冷却器
20 冷却室
21 仕切壁
22 仕切壁
23 送風路
24 送風路
25 吹出口
26 吹出口
27 圧縮機
28 送風機
29 送風室
30 側面部
31 主面部
32 壁部
33 壁部
34 壁部
35 壁部
36 壁部
37 壁部
38 壁部
39 壁部
40 壁部
41 壁部
42 壁部
43 送風路
44 送風口
45 流通口
46 断熱仕切壁
47 仕切壁
48 吸込口
50 温度センサ
51 帰還風路
52 導水路
53 帰還室
54 帰還室
100 冷蔵庫
101 冷凍室
102 冷蔵室
103 冷却室
104 冷却器
105 送風機
106 帰還風路
107 供給風路

Claims (3)

  1. 冷凍室および冷蔵室を有する貯蔵室と、
    前記貯蔵室に供給される冷気を冷却する冷却器と、
    前記冷却器が配設され、前記冷気が通過する送風口が形成される冷却室と、
    前記送風口に設けられ、前記冷気を前記貯蔵室に向けて送風する送風機と、
    仕切壁を介して前記冷却室と区画され、前記送風機で送風された前記冷気が前記送風口を介して流入する送風室と、
    前記送風室の側方に縦長の風路として形成され、前記送風室から前記冷蔵室に送風される前記冷気が流通し、上端側が流通口を介して前記送風室と連通し、下端側が前記冷蔵室に連通する送風路と、
    前記送風路と前記送風室とを区画するように、上下方向に伸びる第1壁部と、
    上端側が前記流通口側の前記第1壁部の端部側と連続し、端側が前記送風機に接近する第2壁部と、
    前記第1壁部と同一直線上に配置され、上下方向に伸びる第3壁部と、を備え、
    前記第3壁部と前記第1壁部との間であって、前記送風口の側方に、前記流通口が形成され、
    前記送風路の上端は前記送風口の上端よりも上方に配置され、且つ、前記送風路の下端は前記送風口の下端よりも下方に配置され、
    前記送風機により送風された前記冷気は、前記送風室の内部を前記第2壁部に沿って上方に向かって流動し、前記流通口を介して前記送風路に流入し、前記送風路の内部を下方に向かって流動した後に、前記冷蔵室に供給されることを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記第3壁部の外側の端部は、前記仕切壁の周辺部に沿って配置された第4壁部に連続することを特徴とする請求項に記載の冷蔵庫。
  3. 前記第2壁部は、外側に膨らむように湾曲することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の冷蔵庫。
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