JP6708842B2 - 地中連続壁の止水構造及びその止水方法 - Google Patents
地中連続壁の止水構造及びその止水方法 Download PDFInfo
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Description
さらに、上記薬液の注入後に、上記薬液噴出管の内部の洗浄作業を行い、上記薬液の再注入に備えることとすれば好適である。
図1に示すように、本止水構造T1(第1実施形態)が適用される地中連続壁Wは、掘削地盤にコンクリートを打設することにより所定間隔で構築される先行地中壁WSと後行地中壁WKとから構成されている。
両側の仕切り板10の間には、地山側及び内空側の両側に、防護プレート61により保持された状態で、先行地中壁用鉄筋かご50の両側面を覆うようにキャンバスシート62が設けられている。
但し、薬液噴出管20は、上記定着具16によって取り付けられる必要はなく、例えば、横筋13に段取り筋を取り付けて、これに薬液噴出管20を結束すること等によって取り付けることができる。
本止水構造T1によれば、先行地中壁用鉄筋かご50の両端面に仕切り板10が横設され、かつ、当該仕切り板10の長手方向に複数の噴出孔を備える薬液噴出管20が付設されているという簡易な構造により、仕切り板10の近傍における漏水部に、容易に薬液の注入を行うことが可能となる。
次に、本止水方法について説明するが、その前に、本止水構造を適用した地中連続壁Wの施工方法について、簡単に説明する。
本工程は、構築対象の地中連続壁Wにおける先行地中壁WSのための掘削溝を形成する工程であり、公知の方法を採用することができる。
本工程は、先行地中壁用鉄筋かご50を製作する工程である。
まず、本工程では、薬液噴出管20の両端部に可撓管26を接続しておくこと、仕切り板10の所定部に貫通孔11を穿設しておくこと等の事前準備を行う。
続いて、先行地中壁WS側の内空側における上部の配筋に第1収納箱30及び第2収納箱35を取り付け、各可撓管26の端部を収納する。
さらに、先行地中壁用鉄筋かご50の地山側及び内空側に位置する側面をキャンバスシート62で被装することになる。
本工程は、先行地中壁WSの掘削溝に上記先行地中壁用鉄筋かご50を建て込み、コンクリートの打設を行うことにより、先行地中壁WSを構築する作業を行う工程であり、公知の方法を採用することができる。
本工程は、上記工程により構築した先行地中壁WSに隣接する後行地中壁WKを施工する工程である。本工程では、掘削溝の形成、後行地中壁用鉄筋かご55の建て込み及びコンクリート打設等の各施工に関して、公知の方法を採用することができる。
本止水方法は、本止水構造T1を用いて、地中連続壁Wの仕切り板10の近傍に漏水の兆候が発現された場合等、所望の時期に、事後的に薬液注入を行うものである。
続いて、本止水構造の他の実施形態について説明する。
本止水構造T2の第2実施形態は、薬液噴出管20の上下端部に接続されている可撓管26の設置態様が、第1実施形態の本止水構造T1と異なっている。
なお、可撓管26は、第1実施形態の本止水構造T1と同様に、先行地中壁用鉄筋かご50を構成する配筋の適宜の位置に結束することにより取り付けられている(以下に説明する他の実施形態においても同様である)。
本止水構造T3の第3実施形態は、第1収納箱30と第2収納箱35の設置場所が、第1実施形態の本止水構造T1と異なっている。すなわち、本止水構造T3では、仕切り板10に近接した後行地中壁WKの内空側における上面の配筋に、第1収納箱30と第2収納箱35が設けられている(図8)。
本止水構造T4の第4実施形態は、第1実施形態の本止水構造T1における薬液噴出管20に加えて、内空側に、さらに1本の薬液噴出管20’(以下、「第2薬液噴出管」という。)を備える構造となっている(図9)。すなわち、本止水構造T4では、仕切り板10”の後行地中壁WKの側の表面における内空側の各横筋12に近接して、定着具16により、その長手方向の全体に第2薬液噴出管20’が取り付けられている。そして、仕切り板10のウエブにおける上記第2薬液噴出管20’の上下の両端部の近傍には、当該第2薬液噴出管20’を先行地中壁WSの方向に挿通するための第2貫通孔(図示せず)が設けられている。
WS 先行地中壁
WK 後行地中壁
T1〜T4 止水構造
10,10’,10” 仕切り板
20,20’ 薬液噴出管
21 中空円管
24 連続弁
26 可撓管
30 第1収納箱(収納部)
30’ 第3収納箱(収納部)
35 第2収納箱(収納部)
35’ 第4収納箱(収納部)
50 先行地中壁用鉄筋かご
55 後行地中壁用鉄筋かご
Claims (3)
- 掘削地盤にコンクリートを打設して構築される地中連続壁の止水構造において、
先行地中壁に設置される、端面に仕切り板を有する鉄筋かごと、
前記仕切り板の後行地中壁側の表面における深さ方向に付設される、外周面に複数の噴出孔を有する薬液噴出管とを備え、
前記薬液噴出管の両端部が、直接又は接続管を介して、前記地中連続壁に埋設された収納部に収納されており、
前記コンクリートの打設後に、前記収納部を露出可能となるように構成されていることを特徴とする地中連続壁の止水構造。 - 前記薬液噴出管が2本以上であることを特徴とする請求項1に記載の地中連続壁の止水構造。
- 請求項1又は請求項2に記載の地中連続壁の止水構造を用い、
前記薬液噴出管の少なくとも一方の端部から薬液を注入することを特徴とする地中連続壁の止水方法。
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JP2016122244A JP6708842B2 (ja) | 2016-06-21 | 2016-06-21 | 地中連続壁の止水構造及びその止水方法 |
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