JP6707044B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この種の遊技機として、下記の特許文献1を例示する。
しかしながら、このような実行タイミングの決定方式では、先読み判定に基づく演出内容と、決定した実行タイミングにおいて行われる他の演出内容と、が矛盾する等の不都合が生じる場合があり、必ずしも適切ではなかった。
まず、本実施形態の遊技機10の概要について、図1、図6を用いて説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図6は、遊技機の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
遊技機10は、いわゆるパチンコ遊技機であって、乱数取得手段と、保留手段と、当否判定手段と、図柄変動制御手段と、先読み判定手段と、第一設定手段と、演出制御手段と、を備える。
ここで特別遊技状態とは、遊技者にとって有利な遊技結果を生じる可能性が高い状態であり、例えば特別電動役物が開放されることによって賞球を得やすくなる遊技状態(通常の大当り遊技や小当り遊技)や実質的に特別電動役物が開放されない(大入賞口への入球が見込めない)が終了後に確変状態が付与される遊技状態(潜伏確変の契機となる大当り遊技)等が該当しうる。
ここで「先読み判定手段による判定処理は、保留手段による乱数の保留の少なくとも一部を契機として行われる」とは、全ての保留タイミングにおいて該判定処理を行う構成であってもよいし、一部の保留タイミングにおいて該判定処理を行う構成(一部の保留タイミングにおいて該判定処理が行われない構成)であってもよいことを意味している。
ここで第一先読み演出とは、先読み判定手段によって実行の有無を判定される予告演出の一種であり、後述する第二先読み演出とは異なる種別の予告演出である。ここで予告演出の種別が異なるとは、遊技者によって別々の予告演出と認識される程度に互いの演出態様が相違していることであり、換言すれば異種の予告演出として遊技者に認識されることをいう。本実施形態では、後述するムービーメール演出が第一先読み演出に該当し、後述する爆弾演出(爆弾が爆発することに応じて保留画像が変化しうる予告演出)が第二先読み演出に該当するものとして説明する。
演出制御手段は、第一設定手段によって設定された演出内容に基づいて、先読み判定手段による判定処理より後に実行されるいずれかの図柄変動ゲームの実行期間に第一先読み演出を実行する。本実施形態における演出制御手段は、例えば演出制御部210である。
第一設定手段によって設定される演出内容の具体例としては、例えば、演出制御手段が読み出す動画データ群又は音声データ群の指定や、各種データを読み出すタイミングや順序の指定等が挙げられる。より具体的には、例えば第一先読み演出に擬似連演出が該当する場合には、第一設定手段は、擬似連演出の種別や擬似連演出に含まれる変動サイクルの総回数、何回目の変動サイクルにどの動画データ群から動画データを読み出すか等を演出内容として設定してもよい。或いは、例えば第一先読み演出に連続演出が該当する場合には、第一設定手段は、連続演出の種別や連続演出が実行されるゲーム数、何ゲーム目にどの動画データ群から動画データを読み出すか等を演出内容として設定してもよい。
第一先読み演出の開始タイミングを決定する方式は、先読み判定手段によって選択的に決定される方式であってもよいし、第一先読み演出の実行が肯定される場合に一意に決定される方式(例えば、先読み判定手段による判定処理の直後の図柄変動ゲームを開始タイミングとする、又は先読み判定手段による判定処理の対象となった乱数を用いた当否判定が行われる図柄変動ゲームを開始タイミングとする等)であってもよい。
以下、本実施形態に係る遊技機10についてより詳しく説明する。
図1から図4を用いて遊技機10の構造について説明する。
図1は、遊技機10の正面図である。図2は、図1に示す領域IIに配設されるLED群を示す図である。図3は、図1に示す領域IIIに配設される操作ボタン群及びその周辺を示す瞰図である。図4は、遊技機10内に設置される遊技盤50を示す図である。
なお、図1から図4に図示される各構成は、本実施形態の遊技機10を説明する上で必要なものを挙げたに過ぎず、ここに図示しない構成及び機能を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成又は機能が省かれても良い。
前枠20は、遊技領域50aを覆うように配置された透明部材25を備え、透明部材25によって遊技領域50a及び遊技盤50を透視保護している。
前枠20は、遊技球を貯留する上球受け皿27及び下球受け皿29を備え、上球受け皿27と下球受け皿29は上下に離間して前枠20と一体的に設けられている。
前枠20は、下球受け皿29の右側方に操作ハンドル31を備え、操作ハンドル31の回動操作によって、上球受け皿27に貯留された遊技球が遊技領域50aに向けて発射されるようになっている。
また、上球受け皿27の側方には、図示しないモータ等のアクチュエータにより動作する可動装飾体22が設けられている。
メイン表示部81に表示される演出図柄群の変動表示において、表示される演出図柄群は、一又は複数の列をなす。変動表示されている演出図柄群がなす列の方向は特に制限されず、例えば、上下方向、左右方向、奥行き方向、又はこれらの組合せ(斜め方向)のいずれであってもよい。
ここで奥行き方向とは、実際にはメイン表示部81の表示画面上の平面的な表示変動であるにも関わらず、メイン表示部81の奧方から手前方向又はその逆方向に演出図柄が変動しているかのように認識させる手法(例えば、遠近法)を用いた表示態様において、遊技者が認識する仮想的な方向をいう。
ここで保留画像とは、始動口への入球を契機として取得された乱数のうち、現時点において実行されている図柄変動ゲームに用いられた乱数又は現時点において保留されている乱数を表す画像である。保留画像は、その形状や色彩等によって特典(例えば、大当り遊技)が付与される可能性を示唆しうる。
ムービーメール演出とは、メールアイコンD1を受信する受信予告と、メールアイコンD1の開封を試み、開封に成功した場合には所定の演出動画を表示する開封予告と、から構成される予告演出である。換言すれば、ムービーメール演出は、アイコン表示領域813にメールアイコンD1を表示させることを少なくとも含む受信予告(前演出)と、受信予告が行われた後に、アイコン表示領域813に表示されているメールアイコンD1の表示態様を変化させることを少なくとも含む開封予告(後演出)と、を含んでいる。
このようなムービーメール演出を実行することにより、メールアイコンD1の受信によって演出動画がストックされたかのような印象を遊技者に与え、メールアイコンD1の開封を契機として演出動画を放出しているかのような印象を遊技者に与えることができる。
なお、本実施形態における図柄表示装置90に係るLEDの配置や数は図2に示すとおりであるが、これは一具体例であって、図柄表示装置90に係るLEDの配置や数はこの例に制限されるものではない。
第1特別図柄は、「特図1」と略称される場合があり、第2特別図柄は、「特図2」と略称される場合がある。また、特別図柄は、「特図」と略称される場合がある。
なお、以下、普通図柄のことを「普図」と略して表記する場合がある。
また、以下の説明において、普通図柄表示装置93を変動表示させた後に普通図柄を停止表示させる図柄変動ゲームを「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
或いは、以下の説明において、上述のメイン表示部81に表示される演出図柄の変動表示は、「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」や「普通図柄に係る図柄変動ゲーム」と区別して「演出図柄に係る図柄変動ゲーム」と称する場合がある。
なお、以下の説明において、単に「図柄変動ゲーム」と称した場合には、特段の説明がない限り「特別図柄に係る図柄変動ゲーム」を意味する。
ここで風車52とは、遊技球の落下の方向に変化を与えるための機構であって、くぎ状のものをいう。
第1始動口57に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第1特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第2流路Yから転動した場合に比べて、第1流路Xから転動した場合に多くの遊技球が第1始動口57に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
第2始動口59に係る入賞が判定された場合の少なくとも一部において、第2特別図柄に係る図柄変動ゲームを始動させる始動条件が成立する。
なお、本実施形態に係る遊技領域50aは、第1流路Xから転動した場合に比べて、第2流路Yから転動した場合に多くの遊技球が第2始動口59に向けて転動するように、遊技釘等の障害物が配置されているものとする。
大入賞口55の上方には特別電動役物65が配設されている。特別電動役物65は、大入賞口55に遊技球への入球が容易である開放状態又は入球が困難である閉鎖状態に可換に遷移する部材であり、ソレノイドコイルSOL1の作動により開放状態又は閉鎖状態のいずれかに遷移する。
特別電動役物65が開放状態である場合には、大入賞口55への遊技球の入球が容易となるため、賞球を獲得できる機会が大幅に増大しうる。
なお、本実施形態において、第1流路Xから転動する場合と比較して、第2流路Yから転動する場合に多くの遊技球が大入賞口55に向けて転動するように各障害物が配置されている。
なお、本実施形態において、第2流路Yから転動する場合と比較して、第1流路Xから転動する場合に多くの遊技球が普通入賞口67に向けて転動するように各障害物が配置されている。
続いて、図5又は図6を用いて遊技機10の制御構成について説明する。なお、上述した図1から図4に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図5は、遊技機10の主要な電気的構成を示すブロック図である。図6は、遊技機10の主要な制御構成を示す機能ブロック図である。
なお、図5又は図6で図示される各構成要素は本実施形態の遊技機10を説明する上で必要な構成要素を挙げたものであり、ここに図示しない構成要素を遊技機10に追加してもよい。また、遊技機10はここに図示する構成要素の全部を必ずしも備えなくてもよく、本発明の効果を阻害しない範囲で一部の構成要素が省かれても良い。
より具体的には、メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201、RAM102又はRAM202、ROM103又はROM203などを有している。メイン制御基板100及びサブ制御基板200は、CPU101又はCPU201がROM103又はROM203から読み出した制御プログラムを実行し、RAM102又はRAM202に種々のデータを書き込み又は読み出しを行うことにより種々の機能を実現する。
図5では、一つのサブ制御基板200が図示されているが、サブ制御基板200は、複数の基板で形成されていてもよい。サブ制御基板200が複数の基板で形成される場合、メイン制御基板100に複数のサブ制御基板200が並列に接続されていてもよいし、メイン制御基板100に対して複数のサブ制御基板200が階層的に接続されていてもよい。
また、各機能構成を実現する基板は、図5に示される基板に限定されるものではなく、メイン制御基板100若しくはサブ制御基板200又は他の基板上で実現されてもよい。
特図遊技制御部120は、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
普図遊技制御部130は、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する。
遊技状態制御部140は、大当り遊技を制御する機能、確変状態や変短状態を管理し、これらの付与や解除(通常遊技状態への移行)を制御する機能を有する。
図柄表示制御部150は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された特別図柄、又は、普通図柄に係る図柄変動ゲームの結果として選択された普通図柄、を図柄表示装置90に表示させる。
情報伝送部190は、メイン制御基板100で実現される各機能構成にて生成された制御情報(コマンド)をサブ制御基板200上で実現される機能構成(例えば、演出制御部210等)に伝送する。情報伝送部190によって伝送されるコマンドには、特図抽選や普図抽選の結果、確変状態の有無、変短状態の有無、保留されている乱数に関する情報、大当り遊技の実行に関する情報等が含まれてもよい。
演出制御部210は、照明装置35による点灯(点滅)演出、又はスピーカ33による音声演出についても制御することができ、これらの演出表示、点灯演出、音声演出等を組み合わせて遊技者の興趣を喚起することができる。また、演出制御部210は、プッシュボタン37やカーソルボタン38にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
ここで演出モードとは、複数回の図柄変動ゲームにわたって滞在しうる期間であり、その種別によって演出制御部210による演出の選択に影響を与える。演出制御部210は、滞在している演出モードに応じて専用の予告演出を実行することできてもよいし、複数の演出モードで共通している予告演出を実行することができてもよい。
以下、始動口の入球時処理を制御する始動口入球時処理部110について詳述する。
始動口入球時処理部110は、特図保留制御部111と、先読み判定部112と、を有する。
また、特図保留制御部111は、第2始動口59に遊技球が入球した時、即ち第2始動口59に入賞した時に、保留されている乱数M2の数が保留上限数(例えば、4個)に達していない場合には乱数M2を取得して保留させる。
特図保留制御部111は、第1始動口57の入賞を契機として取得される乱数M1と、第2始動口59の入賞を契機として取得される乱数M2と、を区別して保留する。なお、乱数M1及び乱数M2は、後述する当否判定部121による判定(特別遊技状態に係る当選判定)に用いられる。
このとき、図柄表示制御部150は、特図保留制御部111の要求に応じて、保留されている乱数の数をLEDの発光パターンによって図柄表示装置90に表示させてもよい。
また、演出制御部210は、情報伝送部190を介して入力したコマンドに応じて、保留されている乱数の個数に等しい数の保留画像を、演出表示装置80に表示させてもよい。
より詳細には、先読み判定部112は、特図保留制御部111によって乱数M1又は乱数M2が少なくとも一つ以上保留されており、且つムービーメール演出に係る演出フラグ(以下、ムービーメールフラグと称する)及び爆弾演出に係る演出フラグ(以下、爆弾フラグと称する)が設定されていない場合に、保留されている乱数に基づいてムービーメール演出及び爆弾演出を実行するか否かを決定する判定処理を行う。
先読み判定部112による判定処理の条件は、保留されている乱数に係る情報が含まれるものであれば特に制限されないが、例えば以下のような条件が具体例として考えられる。なお、先読み判定部112による判定処理に(ロ)の条件を用いる場合については、その判定処理の一部として、先読み判定部112がリーチの有無や変動時間を決定することを要する。
(イ)判定対象の乱数が、当否判定部121による判定において当選する乱数であるか落選する乱数であるか。
(ロ)判定対象の乱数が当否判定部121に用いられる図柄変動ゲームにおけるリーチの有無や、その図柄変動ゲームで選択される変動時間(変動パターン)。
(ハ)判定対象の乱数を含めて、判定時までに保留されている乱数の個数。
(ニ)判定時に滞在している遊技状態の種類(確変状態や変短状態が付与されているか否か)。
(ホ)判定時に滞在している演出モードの種類。
先読み判定部112によって爆弾演出の実行が肯定された場合、爆弾フラグが設定される。即ち、爆弾フラグは、爆弾演出の実行が許容されている状態を示す演出フラグである。
ここで所定の値とは、具体的には、「先読み判定部112による判定時に保留されている乱数の個数+1」である。なお、先読みカウンタは、ムービーメールフラグが設定されている遊技が実行される毎に1ずつ減算される構成になっている。
ここで「爆弾演出(第二先読み演出)の演出内容を設定する」とは、演出制御部210に爆弾演出を実行させるために必要な諸条件(演出内容)を定めることをいう。言い換えれば、爆弾演出は第二設定部113と演出制御部210とが連動することによって実行可能になる予告演出であり、演出制御部210は第二設定部113によって設定された演出内容に基づいて演出制御部210が実行する予告演出である。
以下、特別図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する特図遊技制御部120について詳述する。
特図遊技制御部120は、当否判定部121と、特図選択部122と、リーチ抽選部123と、変動パターン決定部124と、第一設定部125と、特定判定部126と、第三設定部127と、を有する。
より具体的には、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は乱数抽選を行うことによって当選を示す特別図柄(当選図柄)を選択する。即ち、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122は、予め複数とおりに用意されている当選図柄のうちいずれか一つを選択する。
或いは、当否判定部121によって落選が判定された場合、特図選択部122はハズレを示す特別図柄(ハズレ図柄)を一意に決定する。
当否判定部121によって乱数M2が判定された場合、特図選択部122によって選択された特別図柄は、後述する第2特別図柄表示制御部152によって第2特別図柄表示装置92に表示される。
なお、当否判定部121によって落選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果はハズレであるため、当該図柄変動ゲームでリーチ演出を実行したとしても最後に仮停止する列の演出図柄は他の列の演出図柄と異なる種別になる。
また、当否判定部121によって当選が判定された場合、その判定に起因する図柄変動ゲームの結果は当選であるため、リーチ抽選部123による抽選が行われずとも、当該図絵の実行中には原則としてメイン表示部81においてリーチ演出が行われ、さらに最後に仮停止する列の演出図柄が他の列の演出図柄と同種になる。
変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152に対する制御情報として出力され、当該制御情報を入力した第1特別図柄表示制御部151又は第2特別図柄表示制御部152は当該制御情報が示す時間にわたって特別図柄に係る図柄変動ゲームを実行する。
また、変動パターン決定部124によって決定された変動パターンは、情報伝送部190を介して伝送されるコマンドとして演出制御部210に出力され、当該コマンドを入力した演出制御部210は当該コマンドに含まれる変動パターンを用いて演出(リーチ演出等)を制御する。より具体的には、演出制御部210は、入力した変動パターン(変動時間情報)が示す時間に合わせて、当該変動パターンに基づく演出図柄に係る図柄変動ゲームを終了させるように演出図柄の変動態様及びそれに付随する演出態様を決定して実行する。
これにより、演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行時間に合わせて、当該図柄変動ゲームに対する演出を実行することができる。
以下、第一設定部125による設定処理について、より詳細に説明する。
ここでムービーメール演出の開始タイミングに該当しているか否かの判定については、以下の条件が具体例として考えられ、その条件には上記の先読みカウンタに関連するもの(例えば、以下に示す(イ)の条件)が含まれることが好ましい。
(イ)先読みカウンタの値が所望値である。
(ロ)判定時に滞在している遊技状態の種類(確変状態や変短状態が付与されているか否か)。
(ハ)判定時に決定している変動パターンの種類。
ムービーメール演出は、受信予告と開封予告とに分けて実行するという性質上、演出の実行期間が通常より長くなるので、短期間の変動パターンが選択されている場合や、短期間の変動パターンが選択されやすい変短状態が付与されている場合には、第二判定が否定される構成を採用してもよい。
即ち、本実施形態では、先読み判定部112によってムービーメール演出の実行が肯定された場合、対象になった乱数を表す保留画像が「保1」の位置に表示される遊技において、第一設定部125によって受信予告の演出内容が設定されて、演出制御部210によって該受信予告が実行される構成になっている。
ただし、この実施態様は一例であって、例えば、第一設定部125によって受信予告の演出内容が設定されて演出制御部210によって該受信予告が実行される遊技は、先読み判定部112による判定処理の対象になった乱数を表す保留画像が「保0」「保2」「保3」「保4」のいずれの位置に表示される遊技であってもよい。言い換えれば、先読み判定部112による判定処理より後に実行され、且つ該判定処理の契機になった乱数を用いて当否判定部121が当否判定を行うより前に実行されるいずれかの図柄変動ゲームに係る変動開始条件の成立を契機として、第一設定部125が演出内容の前半部分(受信予告)に係る設定処理を行い、演出制御部210が該設定処理に基づいてムービーメール演出を開始する構成であればよい。
なお、該演出フラグには、その他の付加的な制御情報、例えば「何秒から何秒までに受信予告を実行するか(時間指定)」や「受信予告として選択する動画データ群をいずれにするか(演出データ群の指定)」等の制御情報が含まれてもよい。
ただし、この実施態様は一例であって、例えば、第一設定部125による開封予告の演出内容の設定を、第一設定部125によって受信予告の演出内容が設定される同一の図柄変動ゲームに対して行ってもよいし、第一設定部125によって受信予告の演出内容が設定される図柄変動ゲームの次々回以降の図柄変動ゲームに対して行ってもよい。
なお、以下の説明において、先読みカウンタの値が「1」になる遊技(先読み判定部112による判定処理の対象になった乱数を表す保留画像が「保0」の位置に表示される遊技)について、先読み判定部112による判定の対象遊技と呼称する場合がある。
なお、該演出フラグには、その他の付加的な制御情報、例えば「何秒から何秒までに開封予告を実行するか(時間指定)」や「開封予告として選択する動画データ群をいずれにするか(演出データ群の指定)」等の制御情報が含まれてもよい。
特定判定部126は、ムービーメール演出を実行するか否かを決定する処理が含まれる点において第一設定部125による処理と共通しており、当否判定部121による当否判定が行われた後にその決定を行う点において第一設定部125による処理と相違する。
第三設定部127によって設定された演出内容に基づいて、演出制御部210は、該当否判定の結果が表される図柄変動ゲームの実行期間内にムービーメール演出を実行することができる。
より具体的には、以下の点において共通している。
(イ)開封予告に係る演出内容の設定時に、メイン制御基板100からサブ制御基板200に送信するフラグ(以下、開封ルートフラグと称する)が共通している。即ち、サブ制御基板200に送信するコマンドにおける開封ルートフラグのアドレスが、いずれの場合にも共通領域になっている。
但し、いずれか一方の場合にのみ選択されうる開封ルートフラグが存在してもよい。言い換えれば、いずれか一方の場合にのみ実行可能な演出内容が存在してもよい。
(ロ)いずれ場合にも共通の条件(例えば、変動パターン決定部124によって決定された変動パターン及び滞在中の演出モードの種類)に基づいて開封ルートフラグを選択している。
(ハ)開封ルートフラグを含むコマンドの送信タイミングが、いずれの場合も図柄変動ゲームの開始時(変動開始条件の成立時)である。
以下、普通図柄に係る図柄変動ゲームに関する制御を実行する普図遊技制御部130について詳述する。
普図遊技制御部130は、普図保留制御部131と、普図抽選部132と、普通電役制御部133と、を有する。
普通電役制御部133は、変短制御部144によって変短状態が付与されているとき、開放状態をとる時間が単位時間あたりで増加するように普通電動役物61を制御する。即ち、普通電役制御部133の制御は、後述する変短制御部144による変短状態の付与に起因して変動する。
以下、大当り遊技、確変状態、及び変短状態を制御する遊技状態制御部140について詳述する。
遊技状態制御部140は、大当り制御部141と、確変制御部143と、変短制御部144と、を有している。
ここで確変状態とは、当否判定部121による当否判定の当選確率が通常遊技状態より高確率になる遊技状態をいう。
ここで変短状態とは、以下の少なくとも一つが行われる遊技状態をいう。
(i)普図抽選部132による抽選の当選確率が通常遊技状態より高確率になる。
(ii)普通電動役物61の開放時間が通常遊技状態より延長される。
(iii)普通電動役物61の開放回数が通常遊技状態より増加される。
(iv)普通図柄表示装置93における一回あたりの変動表示時間が通常遊技状態より短縮される。
なお、(i)において言及した普図抽選部132によって行われる抽選の当選確率は、通常遊技状態において零であっても良いし、零でなくても良い。
なお、本実施形態に係る確変状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、いわゆるVゾーンと称される特定領域に遊技球が入球したことを契機として確変状態を付与してもよい。
なお、本実施形態に係る確変状態の解除条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の解除条件はこの例に限られない。例えば、特別図柄に係る図柄変動ゲームの回数に関わらず大当り遊技に当選することのみを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。或いは、確変状態を解除するか否かを決定する抽選(転落抽選)に当選することを契機として、確変制御部143は確変状態を解除してもよい。
なお、本実施形態に係る変短状態の付与条件は一具体例であって、本発明の実施に係る遊技機における確変状態の付与条件はこの例に限られない。例えば、大当り制御部141によって実行される大当り遊技が終了した場合の一部を契機として、変短制御部144は変短状態を付与してもよい。
なお、変短制御部144による変短状態の解除条件は、確変状態の解除条件と同一の条件であってもよいし、異なる条件であってもよい。本実施形態に即していえば、変短状態の解除に係る所定回数は、確変状態の解除に係る所定回数と同一の回数であってもよいし、異なる回数であってもよい。
まず、当否判定部121によって当選が判定された場合、特図選択部122によって特別図柄が選択され、選択された特別図柄が第1特別図柄表示装置91又は第2特別図柄表示装置92に停止表示された後に、大当り制御部141は大当り遊技を開始させる。
大当り遊技が開始されると、大当り制御部141は演出制御部210に大当り遊技の開始を示すオープニング演出に関するコマンドを情報伝送部190を介して演出制御部210に出力する。演出制御部210は当該コマンドに従い所定時間(オープニング時間)にわたってオープニング演出を実行する。なお、本実施形態に係るオープニング演出では、遊技者に右打ちを推奨する等して、大入賞口55に向かう第2流路Yへの遊技球の打ち出しを促すことが好ましい。
オープニング演出の終了後には、大入賞口55が開放されるラウンド遊技が予め定めた規定回数(ラウンド回数)を上限として複数回行われる。ラウンド遊技では、大入賞口55が所定回数(例えば1回)開放される。また、開放された大入賞口55に規定個数の遊技球が入球した後、又は規定時間(ラウンド遊技時間)が経過後に、大入賞口55が閉鎖されてそのラウンド遊技が終了する。
ラウンド遊技の終了後には、大入賞口55が所定時間(インターバル時間)だけ閉鎖され、次のラウンド遊技の開始と共に再び大入賞口55が開放される。
特別電役制御部142は、大当り制御部141から受けた制御情報に従って、特別電動役物65を開放させる。
特別電役制御部142は、特別電動役物65を開放させている間、1回のラウンド遊技中に大入賞口55に入球した遊技球の個数をカウントスイッチSW7の検知に基づいて監視している。そして、特別電役制御部142は、監視している入賞した遊技球が上限数に達したとき、ソレノイドコイルSOL1を作動させて特別電動役物65を閉鎖させる。
規定のラウンド回数が終了すると、大当り制御部141は情報伝送部190を介して演出制御部210に大当り遊技の終了を示すエンディング演出に関するコマンドを出力する。演出制御部210は入力したコマンドに従い所定時間(エンディング時間)にわたってエンディング演出を実行し、大当り制御部141は大当り遊技を終了させる。
以下、各図柄に係る図柄変動ゲームと演出表示について詳述する。
図柄表示制御部150は、第1特別図柄表示制御部151と、第2特別図柄表示制御部152と、普通図柄表示制御部153と、を有する。
第1特別図柄表示制御部151は、第1特別図柄表示装置91における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
第2特別図柄表示制御部152は、第2特別図柄表示装置92における特別図柄の変動表示と停止表示を制御する。
普通図柄表示制御部153は、普通図柄表示装置93における普通図柄の変動表示と停止表示を制御する。
演出制御部210は、予告演出を実行する場合、予告演出に係る演出表示を演出表示装置80に表示させる。特に特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中に関していえば、演出制御部210は、複数列の演出図柄群がスクロールした後に確定停止した演出図柄の組合せによって、大当り遊技に当選したか否かを、演出表示装置80に報知させる。
演出制御部210は、特別図柄に係る図柄変動ゲームの実行中において、演出制御部210は、図柄表示装置90による特別図柄の変動時間に合わせて、演出表示装置80による演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)を実行させている。換言すれば、演出制御部210は、図柄表示装置90における一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームと、演出表示装置80における一回の演出表示(演出図柄に係る図柄変動ゲームを含む)とを、原則として対応付けて実行する。
ただし、複数回の特別図柄に係る図柄変動ゲームにわたって連続性を有している予告演出が実行される場合や、一回の特別図柄に係る図柄変動ゲームに対して複数回の演出図柄の変動表示を含む予告演出が実行される場合もある。前者の代表例は上述した連続演出であり、後者の代表例は擬似連演出と称される予告演出である。
ここで擬似連演出とは、遊技者に認識可能な区切りから区切りまでの期間である変動サイクルにおいて一連の演出図柄群をスクロールさせ、一回の遊技(特別図柄に係る図柄変動ゲーム)において複数回の変動サイクルを含める演出である。
また、演出制御部210は、プッシュボタン37にて受け付けた遊技者の操作に応じて各種演出を可変に切り替えることもできる。
また、演出制御部210は、上サブ表示部82、左サブ表示部83又は右サブ表示部84の移動制御を実行することができ、さらに図5では図示していないが、いわゆる装飾可動体の移動制御を実行することができてもよい。
次に、メイン制御基板100において実現される各種処理の処理手順について、図7から図10を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
なお、これらのフローチャートで図示される処理手順は、本発明の処理手順やその実行タイミングを限定するものではない。このため、本発明に関する処理を実施するときには、その複数の処理手順は内容的に支障のない範囲で変更することができ、また複数の処理の実行タイミングの一部又は全部が互いに重複していてもよい。
また、図7から図10に図示される各処理は、本発明の説明に必要な主たる処理であって、遊技機10によって実行される全ての処理を示すものではない。
第1始動口57又は第2始動口59への入球がカウントスイッチSW1又はカウントスイッチSW2で検知されるまで(ステップS102のNO)、ステップS104以降の処理は行われないまま待機となる。
また、第1始動口57又は第2始動口59への入球が検知されたとしても(ステップS102のYES)、特図保留制御部111による保留数が上限に達していれば(ステップS104のYES)、ステップS106以降の処理は行われないまま待機となる。
まず、その処理時点において保留されている乱数M1又は乱数M2の少なくとも一方が零を超えること、即ち乱数M1又は乱数M2が一つ以上保留されているか否かを判定する(ステップS122)。
保留されている乱数M1及び乱数M2の個数が零である場合(ステップS122のNO)、そのまま入球時演出処理は終了となる。
ムービーメールフラグ又は爆弾フラグが設定されている場合(ステップS124のYES)、そのまま先読み判定部112による処理は終了となる。
ステップS126においてムービーメール演出の実行が肯定される場合(ステップS128のYES)、ムービーメールフラグが設定されて(ステップS130)、先読みカウンタに所定の値、具体的には祖の時点に保留されている乱数の個数+1(図8においては簡略して「保留数+1」と表記)が与えられる(ステップS132)。
ステップS126において爆弾演出の実行が肯定される場合(ステップS134のYES)、爆弾フラグが設定され(ステップS136)、更に該爆弾演出において爆弾を模した保留画像が爆発するタイミングが第二設定部113によって設定される(ステップS138)。
ステップS126においてムービーメール演出の実行が否定され(ステップS128のNO)、且つ爆弾演出の実行が否定される場合(ステップS134のNO)、そのまま入球時演出処理は終了となる。
まず、特図遊技制御部120は、変動開始条件が成立しているか否かを判定する(ステップS202)。ここで「変動開始条件」とは、(i)ステップS202の判定時において特別図柄に係る図柄変動ゲームが実行されていないこと、(ii)ステップS202の判定時において大当り遊技が実行されていないこと、(iii)ステップS202の判定時において保留記憶が1個以上存在すること等が挙げられる。
ステップS202の判定が否定されるとき(ステップS202のNO)、ステップS204以降の処理は実行されずに、その図柄変動開始処理は終了となる。
ステップS204において、当否判定部121は、特図保留制御部111に保留記憶されている順番で乱数M1又は乱数M2を読み出してもよいし、一方を他方に優先して読み出してもよい。
ここでステップS206に含まれる処理としては、具体的には、上述した当否判定部121による当否判定や特図選択部122による特別図柄の選択が少なくとも含まれる。また、(i)変短状態が付与されているか否か、(ii)演出図柄をリーチ目で停止させるか否か、(iii)特定の演出を行うか否か等の判定処理が、ステップS206の処理に含まれてもよい。
変動パターン決定部124は、ステップS206の処理結果及びステップS208で特定された保留数を用いて変動パターンを決定する(ステップS210)。
まず、爆弾フラグが設定されている場合(ステップS222のYES)、今回の図柄変動ゲームが該爆弾フラグにおいて爆発するタイミングに該当するか否かを判定する(ステップS224)。
爆発するタイミングに該当する場合(ステップS224のYES)、設定されている爆弾フラグを消去する(ステップS226)。この消去により、それ以降の始動口入賞時(保留入賞時)には、先読み判定部112による判定処理が可能になる。
また、爆発するタイミングに該当しない場合(ステップS224のNO)、そのまま変動時演出処理は終了となる。
但し、この態様は一具体例であり、図柄変動ゲームの開始時におけるコマンド送信において爆発タイミングである旨の演出フラグを含むコマンドを新たに送信してもよい。
減算後の先読みカウンタの値が「2」である場合(ステップS232のYES)、第一設定部125は受信予告の演出内容を示す演出フラグ(以下、受信予告フラグと称する)を設定する(ステップS234)。
減算後の先読みカウンタの値が「1」である場合(ステップS236のYES)、第一設定部125は、ムービーメールフラグを消去して(ステップS238)、開封予告の演出内容を示す開封ルートフラグを設定する(ステップS240)。
減算後の先読みカウンタの値が「2」を超える場合(ステップS232及びステップS236が共にNO)特定判定部126は、今回の図柄変動ゲームにおいてムービーメール演出(図10においてはMM演出と略記する)を実行するか否かを判定する(ステップS242)。
特定判定部126が、ムービーメール演出の実行を肯定した場合(ステップS242のYES)、第三設定部127は、受信予告フラグを設定し(ステップS244)、更に開封ルートフラグを設定する(ステップS240)。
当該コマンドには、ステップS234やステップS244において設定された受信予告フラグやステップS240において設定された開封ルートフラグの他に、後述する図11に示す処理に用いるための各種情報、例えば、変動パターン、選択された特別図柄、滞在中の演出モード、保留数、確変状態の有無、変短状態の有無を示す指定情報等が含まれうる。
次に、演出制御部210によって実行される各種処理の処理手順について、図11を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
上述のように、演出制御部210は、情報伝送部190から受信したコマンドに含まれる指定情報を参照して、図柄変動ゲームの実行期間に実行する演出を複数通りの演出の中から一又は複数選択して実行することができる。ここで指定情報とは、演出制御部210がその遊技(図柄変動ゲームの実行期間内)に実行する演出の実行態様を決定する過程において処理される各種情報である。
図11は、演出制御部210が情報伝送部190からコマンドを受信した場合に、受信したコマンドに基づいて行う処理手順を示すフローチャートである。図11に示すとおり、コマンドに含まれる指定情報のうち少なくとも一部について、演出制御部210によって参照される順序は、複数通りの演出を複数の演出群に分類して規定している。
なお、図11に示す処理は、演出制御部210によって実行される処理の代表的なものを挙げているに過ぎず、演出制御部210はここで図示されていない処理を実行可能であってもよい。
変動パターンと特別図柄を、他の指定情報に先んじて指定するのは、メイン制御基板100によって管理されており、サブ制御基板200において変更できない指定情報だからである。
演出モードは、サブ制御基板200によって変更可能な指定情報の中で最先に指定される。なぜならば、演出モードは、演出制御部210によって処理される演出の大半に影響を及ぼす指定情報だからである。また、一部の演出モードには、その演出モードの滞在中にのみ実行されうる専用の予告演出が存在しており、専用の予告演出の実行が他の予告演出によって阻害されることを防止するためである。
また、見方を変えれば、演出制御部210は、演出モードに係る指定情報を、ムービーメール演出に係る指定情報より先に参照する。なぜならば、演出制御部210は、演出モードに係る指定情報を、ムービーメール演出の実行態様を決定する条件として用いるからである。
本実施形態におけるムービーメール演出に係る指定情報には、例えば、上述したムービーメールフラグ、受信予告フラグ、開封ルートフラグの他に、後述する復元予告を指定する指定情報も含まれる。
また、ガセパターンの開封予告に係る指定情報は、後述する第二後演出を指定する指定情報である。なお、ガセパターンの開封予告の具体的な説明については、後に述べる。
ここで背景表示とは、少なくとも演出図柄の変動表示に係るレイヤー及び保留画像の表示に係るレイヤーより下層のレイヤーに表示される画像や動画である。
なぜならば、発展演出及びスペシャルリーチの実行中に行われる他の予告演出の実行態様は、スペシャルリーチの実行態様に合わせて逆算的に決定されるからである。また、保留変化演出の一部は、「保0」に表示される保留画像を変化させる演出になっており、このような保留変化演出の少なくとも一部がスペシャルリーチに発展する構成になっているので、スペシャルリーチの実行態様から逆算的に保留変化演出の実行態様を決定する必要があるからである。
即ち、演出図柄に係る指定情報は、スペシャルリーチに係る指定情報より後に指定される。特定のスペシャルリーチの実行中にのみ表示されうる特定の演出図柄が存在するからである。
また、ノーマルリーチに係る指定情報は、スペシャルリーチに係る指定情報より後に指定される。リーチ抽選部123による抽選でリーチ演出の実行が肯定される場合であって、ステップS316においてスペシャルリーチの実行を否定する指定情報が指定される場合に、ノーマルリーチの実行を肯定する指定情報を指定するからである。換言すれば、スペシャルリーチに係る指定の結果によってノーマルリーチの実行の有無が左右されるからである。
本実施形態における演出図柄に係る指定情報には、例えば、左列、右列及び中央列に停止させる演出図柄を指定する情報が含まれてもよい。
ここで主予告とは、演出図柄表示領域812に演出上の表示が重畳する予告演出のうち、ステップS302からステップS326までの処理で指定されないものが該当する。なお、主予告に該当する演出の少なくとも一部が実行される場合には、演出図柄表示領域812の領域外に変動を縮小化及び簡略化して演出図柄の変動が表示されてもよい。
また、ここで副予告とは、演出図柄表示領域812の領域外(上サブ表示部82、左サブ表示部83、右サブ表示部84の表示領域を含む)に演出上の表示が行われる予告演出や演出役物の可動(上サブ表示部82、左サブ表示部83、右サブ表示部84の可動を含む)を伴う予告演出のうち、ステップS302からステップS326までの処理で指定されないものが該当する。
主予告及び副予告に係る指定情報は、演出図柄の変動を伴う予告演出の実行態様と内容矛盾等が生じないように実行する必要があるため、演出図柄の変動に影響を与える指定情報より後に参照される。
本実施形態における演出図柄の変動を伴う予告演出に係る指定情報には、上述の擬似連演出に係る指定情報、スペシャルリーチに係る指定情報、ノーマルリーチに係る指定情報が少なくとも含まれる。また、本実施形態における主予告に係る指定情報には、いわゆるセリフ予告やステップアップ予告に係る指定情報が含まれてもよい。
そして、第一演出群に含まれるムービーメール演出(受信予告及び開封予告)の一部については、その開始タイミングが、第二演出群に含まれる演出(擬似連演出、スペシャルリーチ及びノーマルリーチ)の開始タイミングより先になっており、且つ、第一演出群に含まれる演出の演出内容には、第二演出群に含まれる演出に関連する内容が含まれている。
即ち、内容的に関連性のある複数の演出群において、参照順序についても開始順序についても、一方(第一演出群)が他方(第二演出群)より先であるように演出制御部210に係る処理手順や参照テーブルが構成されているという特徴を有する。
ここで擬似連演出の開始タイミングとは、具体的には一回目の変動サイクル(通常変動)の終了時又は二回目の変動サイクルの開始時である。また、スペシャルリーチ及びノーマルリーチの開始タイミングとは、具体的には、リーチ状態を形成した時である。
しかしながら、上述の第一演出群に係る指定情報と第二演出群に係る指定情報とは、開始タイミングの先後と処理手順の先後が一致しており、特徴的な構成になっているといえる。
この特徴は、ムービーメール演出は発生頻度が高いにも関わらず比較的長い実行期間(尺)と広い表示領域を要するため、特に演出図柄の変動を伴う予告演出の実行態様と整合をとる必要があるために生じるものである。仮に、第一演出群の参照順序を第二演出群の参照順序を後にしたならば、大当り期待度の高い演出(スペシャルリーチ等)を実行する遊技において限定的に実行する態様でなければ整合が着かなくなり、結果としてムービーメール演出の発生頻度が低下してしまう。本実施形態では、ムービーメール演出に係る指定情報を先に指定するので、演出図柄の変動を伴う予告演出の制約を受けずにムービーメール演出の実行態様を定めることができる。
ただし、擬似連演出やリーチ演出(第二演出群に含まれる演出)が実行される場合における大当り遊技の期待度は、ムービーメール演出(第一演出群に含まれる演出)が実行される場合の方が、該演出が実行されない場合に比べて高くなっていることが好ましい。換言すれば、ムービーメール演出を実行した上で擬似連演出やリーチ演出を実行する場合の方が、ムービーメール演出を実行せずに似連演出やリーチ演出を実行する場合に比べて、大当り遊技の当選期待度が高くなっていることが好ましい。ムービーメール演出の発生に価値を与え、遊技者の興趣向上を図るためである。
そのため、ムービーメール演出に係る指定情報に割り当てられているアドレスの数は、擬似連演出及びリーチ演出に係る指定情報に割り当てられているアドレスの数より少なくなっている。
次に、本発明に係る演出図柄の変動表示について、図12から図23を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図12は、ムービーメール演出に関するタイムチャートである。図13から図23は、ムービーメール演出に係る演出画像を示す図である。
ここで仮停止とは、確定停止に至る前における演出図柄の表示形態であり、演出の展開によっては再変動しうる状態をいう。なお、仮停止している演出図柄は、微小動作(例えば、揺動)を伴うように表示されることによって、確定停止している演出図柄とは識別可能に表示されることが好ましい。
なお、図12に示す演出パターンはそれぞれ一具体例であり、図示されている各演出の実行タイミングは、本発明の実施に支障のない範囲において適宜変更することができる。
また、図13から図23の一部に示す破線で囲っている領域は、保留表示領域811や演出図柄表示領域812の表示領域を示すものである。
この演出パターンは、まず開始時(0秒時)において、演出図柄表示領域812には三列にわたる演出図柄群のスクロールが表示される(図13参照)。即ち、演出図柄表示領域812には、複数列において一連の演出図柄群がスクロールする演出動画が表示される。
なお、図13から図23における保留表示領域811には、一律で5個の保留画像が表示されている様が描かれているが、ここで描かれている保留画像の数は説明上のために示すものであり、実際には状況に応じて変化するものである。
「保0」に係る保留画像は現在実行中の遊技に対応するものであるため、他の保留画像とは識別可能に表示されることが好ましい。
なお、図14における保留表示領域811において、「保1」の保留画像が網掛け表示になっているが、これは当該保留画像が模している乱数が、図14において描かれている受信予告の契機となった乱数(先読み判定部112の判定対象になった乱数)であることを表すものである。この網掛け表示は、説明の便宜上のものであって、本発明の実施において当該保留画像と他の保留画像とを識別可能である必要はない。この網掛け表示の意味合いについては、図15、図16及び図23においても同様である。
受信予告の終了時(4秒経過時)には、アイコン表示領域813は元の表示位置に戻り、アイコン表示領域813の中にはメールアイコンD1が表示された状態が維持される(図16参照)。
この態様は一具体例であって、いずれかの列の演出図柄が仮停止した後、又は仮停止している最中に、受信予告が開始されたり終了されたりしてもよい。
この演出パターンは、まず開始時(0秒時)において、演出図柄表示領域812には三列にわたる演出図柄群のスクロールが表示される(図13参照)。即ち、演出図柄表示領域812には、複数列において一連の演出図柄群がスクロールする演出動画が表示される。
次に、0秒経過時から9秒経過時にかけてアイコン表示領域813からメールアイコンD1が消失して、アイコン表示領域813の外部領域においてメールアイコンD1が開封される様が表示される開封予告が実行される(図17参照)。より具体的には、本実施形態に係る開封予告は、メールアイコンD1に添付されている動画ファイルをダウンロードしていることを遊技者に想起させる文字表示D2がメールアイコンD1に付随して表示される。例えば、図17における文字表示D2は、ダウンロードした動画ファイルの容量が53%であるかのように遊技者に想起させる。なお、本実施形態における文字表示D2として表示されている数字は0(零)%から100%まで段階的に増加するように表示されるものとする。
また、図17における演出図柄表示領域812の左列には「7」を表す演出図柄が仮停止している様が描かれている。即ち、図17に係るタイミングは、パターンBに係るタイムチャートにおける6秒経過時から8秒経過時までの期間に含まれる。
なお、大当り遊技の当選の可能性を残す表示態様には、リーチ状態の他に、いわゆるチャンス目が上げられる。ここでチャンス目とは、今後の演出の展開が遊技者にとって有利になることを示唆する特殊な図柄の組合せ(例えば、順目の数字からなる演出図柄の組合せ等)である。
特典映像D3は、遊技者の興趣を喚起させるために派手なもの(遊技者の関心を惹くもの)であることが好ましく、例えば、アイコン表示領域813に表示されるメールアイコンD1のサイズより大きく表示されることが好ましい。
この態様は一具体例であって、いずれかの列の演出図柄が仮停止した後、又は仮停止している最中に、受信予告が開始されてもよいし、演出図柄の仮停止期間と開封予告の開始タイミングや終了タイミングがズレてもよい。
なお、パターンCに係るタイムチャートにおいて、一回目の変動サイクルはパターンAやパターンBに係る「通常変動」と同じ表示態様(図13参照)で開始されるため「通常変動(擬似1)」と表記し、二回目の変動サイクルを「擬似2」と表記する。
従って、パターンCは、特定判定部126と第三設定部127による処理に基づいて実行されうる演出パターンである。
即ち、パターンAにおける受信予告と同じ演出態様で、パターンCに係る受信予告も実行される。このような態様は、パターンAの実行に対して設定される受信予告フラグとパターンCの実行に対して設定される受信予告フラグとの共通化を図ることによっても実現可能である。
しかしながら、パターンCに係るタイムチャートは、中央列が仮停止した後に、二回目の変動サイクルが開始される(再変動する)点において、パターンAに係るタイムチャートと相違している。
なお、パターンCにおいて、中央列が仮停止する場合には、二回目の変動サイクルの実行を示唆するチャンス目が演出図柄表示領域812に表示されてもよい。
即ち、パターンBにおける開封予告とパターンCに係る開封予告とは、実行タイミングが異なるが、演出内容としては共通化を図ることができる。
更に、成功パターンの開封予告が終了すると、4秒経過時から8秒経過時にかけてメイン表示部81にはムービー予告に関する特典映像(不図示)が表示されるが、パターンBにおけるムービー予告に係る特典映像D3とは異なり、ここで表示される特典映像は遊技者の興趣を低下させるもの(遊技者を失望させるもの)であることが好ましい。後述する復元予告の演出効果を高めるためである。
なお、本実施形態では、擬似連演出の一回目の変動サイクルと二回目の変動サイクルの区切りと、復元予告の終了時を合わせるように復元予告が実行されるので、復元予告の終了時に演出図柄表示領域812に仮停止される演出図柄の組み合わせはチャンス目(例えば、「1」「2」「3」の順目からなる演出図柄の組合せ)であってもよい。
二回目の変動サイクルにおいて、即ち、パターンDに係るタイムチャートにおける10秒経過以降に、二回目の開封予告が実行される。二回目の開封予告は、メールアイコンD1の開封が成功する成功パターンであることが好ましく、その終了後に実行されるムービー予告で表示される特典映像は、一回目のムービー予告で表示される特典映像に比べて遊技者の興趣を喚起させるために派手なもの(遊技者の関心を惹くもの)であることが好ましい。
即ち、演出図柄の変動の結果として大当り遊技の当選が報知される期待度について、復元演出を含む後演出が実行される場合の方が、復元予告を含まない後演出が実行される場合に比べて高くなっていることが好ましい。この場合、本実施形態のように、後演出の実行を契機として演出図柄表示領域812に表示される演出図柄の変動態様が変化する(例えば、後演出の実行を契機にリーチ状態を形成する、又は一の変動サイクルと次の変動サイクルの区切りに合わせて後演出を実行する等)ことがより好ましい。
この演出パターンは、まず0秒経過時から4秒経過時にかけてアイコン表示領域813にメールアイコンD1が表示される受信予告が実行される(図14参照)。受信予告の終了時(4秒経過時)には、アイコン表示領域813は元の表示位置に戻り、アイコン表示領域813の中にはメールアイコンD1が表示された状態が維持される(図16参照)。
即ち、パターンAにおける受信予告と同じ演出態様で、パターンEに係る受信予告も実行される。このような態様は、パターンAの実行に対して設定される受信予告フラグとパターンEの実行に対して設定される受信予告フラグとの共通化を図ることによっても実現可能である。
しかしながら、パターンEに係るタイムチャートは、受信予告が終了すると、開封予告が開始される点において、パターンAに係るタイムチャートと相違している。
図23に示すとおり、パターンEにおける開封予告はガセパターンであるため、演出図柄表示領域812に表示される演出図柄の組合せは、原則として大当り遊技の非当選を示す演出図柄の組合せになる。
言い換えれば、受信予告(前演出)と成功パターンの開封予告(後演出)を実行する場合の一部において、受信予告を実行してから成功パターンの開封予告を実行するまでの期間においてガセパターンの開封予告(第二後演出)を実行してもよい。ここで該期間は、一回の遊技期間であってもよいし、複数回の遊技期間に跨がってもよい。
例えば、ガセパターンの開封予告を実行した同一の遊技において、再表示されたメールアイコンD1を用いて更に開封予告を行ってもよく、該開封予告は成功パターンであることが好ましい。即ち、一回の遊技期間内において、受信予告とガセパターンの開封予告と成功パターンの開封予告とを実行してもよい。
このような実施態様では、ガセパターンの開封予告が実行されることによって受信予告を実行してから成功パターンの開封予告を実行するまでの期間が長くなり、該期間が長くなるほど、演出図柄の変動の結果として大当り遊技の当選が報知される期待度が向上する傾向になっていることが好ましい。この場合、成功パターンの開封予告の実行を契機として演出図柄表示領域812に表示される演出図柄の変動態様が変化する(例えば、成功パターンの開封予告の実行を契機にリーチ状態を形成する、又は一の変動サイクルと次の変動サイクルの区切りに合わせて成功パターンの開封予告を実行する等)ことがより好ましい。
該遊技機は、互いの演出内容に連続性を有している第一演出(例えば、受信予告)、第二演出(例えば、ガセパターンの開封予告)及び第三演出(例えば、成功パターンの開封予告)を、第一演出の次に第二演出を実行し、第二演出の次に第三演出を実行する演出制御手段と、第一演出、第二演出及び第三演出の実行の有無を判定する判定手段と、を備える。
ここで演出制御手段は、本実施形態では演出制御部210に相当する構成要素である。また、判定手段について、本実施形態に倣えば、第一演出及び第三演出の実行の有無に関する判定は特定判定部126が行うものと解され、第二演出の実行の有無に関する判定は演出制御部210が行うものと解される。
このように整理した場合、上述の実施形態において、判定手段は、第一演出の実行及び第三演出の実行を肯定した後に、第二演出の実行を肯定していると解される。
このとき、演出制御部210(判定手段)は、該第一演出の実行期間と該第三演出の実行期間との間に第二演出の実行期間が収まるか否かを条件の少なくとも一部として第二演出の実行を肯定するか否かを判定することによって、一回の遊技期間に第一演出、第二演出及び第三演出を実行することができる。
また、この場合、演出制御部210は、該第一演出を実行する遊技の変動時間に該第一演出の実行期間を収めて設定し、該第三演出を実行する遊技の変動時間に該第三演出の実行期間を収めて設定する。そして、演出制御部210(判定手段)は、該第一演出が終了してから特別図柄が停止表示されるまでの間、又は特別図柄の変動が開始してから該第三演出が開始されるまでの間、のうち少なくとも一方に第二演出の実行期間が収まるか否かを条件の少なくとも一部として第二演出の実行を肯定するか否かを判定することによって、複数回の遊技に跨がって第一演出と第二演出と第三演出とを実行することができる。
次に、本発明に係る演出図柄の変動表示について、図24から図26を用いて説明する。なお、上述した図1から図6に図示されている各構成要素に触れて説明する場合があるので、これらの図面も適宜参照されたい。
図24から図26は、爆弾演出に係る演出画像を示す図である。
また、図24から図26の一部に示す破線で囲っている領域は、保留表示領域811や演出図柄表示領域812の表示領域を示すものである。
図24に示す例では、「保4」の位置に爆弾画像D5が表示されるが、爆弾画像D5が表示される位置は先読み判定部112による判定時における保留数によって変化し、爆弾画像D5が最初にされる位置は「保1」「保2」「保3」のいずれかになる場合もある。
即ち、上述のムービーメール演出(第一先読み演出)と爆弾予告(第二先読み演出)とを比べた場合、ムービーメール演出は図柄変動ゲームにおける図柄の変動開始を契機として開始されるが、爆弾予告は保留画像の表示開始を契機として開始される点において相違する。
ここで爆発後の保留画像は、通常の保留画像の表示態様より優位な表示態様(例えば、赤色や金色等)で表示されることが好ましい。
即ち、上述のムービーメール演出と爆弾予告とを比べた場合、どちらも図柄変動ゲームの開始時を基準として終了するタイミングが定まる点において共通する。
ここまで図1から図20を用いて説明される実施形態に即して本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成される限りにおける種々の変形、改良等の態様も含む。
なお、アイコン表示領域813に表示されるメールアイコンD1が複数である態様において、受信予告の契機となったムービーメールフラグの数は単数であってもよいし、複数であってもよい。換言すれば、単数のムービーメールフラグに起因してアイコン表示領域813に複数のメールアイコンD1を表示してもよいし、複数のムービーメールフラグのそれぞれに起因してアイコン表示領域813に複数のメールアイコンD1を表示してもよい。
この態様で開封演出を実行する場合、演出制御部210は、当該開封予告と共に実行される演出図柄の変動はリーチ状態を経て停止させ、一のメールアイコンD1が消失するタイミングがリーチ状態になる前であって、他のメールアイコンD1が消失するタイミングがリーチ状態になった後であってもよい。
或いは、この態様で開封演出を実行する場合、演出制御部210は、擬似連演出における一の変動サイクルにおいて一のメールアイコンD1を消失させ、当該擬似連演出における他の変動サイクルにおいて他のメールアイコンD1を消失させてもよい。
例えば、演出制御部210は、復元演出を実行した遊技において更に開封演出を実行せず、それより後に実行される遊技において新たに開封予告を実行してもよい。
例えば、ガセパターンの開封予告の実行を終えた後は、表示されているメールアイコンD1が消失してもよい。
(1)遊技球が始動口に入球した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態に関する当否判定に用いられる乱数を取得する乱数取得手段と、前記乱数取得手段によって取得された乱数を保留する保留手段と、前記保留手段に保留されている乱数を用いて当否判定を行う当否判定手段と、前記当否判定手段による当否判定の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄変動制御手段と、第一先読み演出を実行するか否かを判定する先読み判定手段と、前記先読み判定手段によって前記第一先読み演出を実行することが肯定された場合、前記第一先読み演出の演出内容を設定する第一設定手段と、前記第一設定手段によって設定された演出内容に基づいて、前記先読み判定手段による判定処理より後に実行されるいずれかの図柄変動ゲームの実行期間に前記第一先読み演出を実行する演出制御手段と、を備え、前記先読み判定手段による判定処理が、前記保留手段による乱数の保留の少なくとも一部を契機として行われ、前記第一設定手段による設定処理が、前記第一先読み演出が実行される図柄変動ゲームに係る変動開始条件の成立を契機として行われることを特徴とする遊技機。
(2)前記第一先読み演出は、複数回の図柄変動ゲームにわたって実行される連続演出であって、前記先読み判定手段による判定処理より後に実行され、且つ該判定処理の契機になった乱数を用いて前記当否判定手段が当否判定を行うより前に実行されるいずれかの図柄変動ゲームに係る変動開始条件の成立を契機として、前記第一設定手段が演出内容の前半部分に係る設定処理を行い、前記演出制御手段が該設定処理に基づいて前記第一先読み演出を開始させ、該乱数を用いて前記当否判定手段が当否判定を行う図柄変動ゲームに係る変動開始条件の成立を契機として、前記第一設定手段が演出内容の後半部分に係る設定処理を行い、前記演出制御手段が該設定処理に基づいて該第一先読み演出を該図柄変動ゲームの実行期間内に終了させる(1)に記載の遊技機。
(3)前記先読み判定手段は、第二先読み演出を実行するか否かの判定処理についても、前記保留手段による乱数の保留の少なくとも一部を契機として実行し、前記先読み判定手段によって前記第二先読み演出を実行することが肯定される判定処理が行われた場合、該判定処理を契機として前記第二先読み演出の演出内容を設定する第二設定手段を備え、前記演出制御手段は、前記第二設定手段によって設定された演出内容に基づいて前記第二先読み演出を実行する(1)又は(2)に記載の遊技機。
(4)前記演出制御手段は、前記保留手段による乱数の保留を契機として該乱数を表す保留画像の表示を開始させ、前記第一先読み演出が図柄変動ゲームにおける図柄の変動開始を契機として開始され、前記第二先読み演出が前記保留画像の表示開始を契機として開始される(3)に記載の遊技機。
(5)前記当否判定手段によって当否判定が行われた後に特定演出を実行するか否かを決定する特定判定手段と、前記特定判定手段によって前記特定演出を実行することが肯定された場合、前記特定演出の演出内容を設定する第三設定手段と、を備え、前記演出制御手段は、前記第三設定手段によって設定された演出内容に基づいて、該当否判定の結果が表される図柄変動ゲームの実行期間内に前記特定演出を実行し、前記第一設定手段による設定処理と前記第三設定手段による設定処理の少なくとも一部が共通している(1)から(4)のいずれか一つに記載の遊技機。
15 外枠
20 前枠
21 ヒンジ機構
22 可動装飾体
23 シリンダ錠
25 透明部材
27 上球受け皿
29 下球受け皿
31 操作ハンドル
32 上枠部
33 スピーカ
34a、34b 左右側枠部
35 照明装置
36 球抜き機構
37 プッシュボタン
38(38a、38b、38c、38d) カーソルボタン
39a 玉貸ボタン
39b 返却ボタン
50 遊技盤
50a 遊技領域
51 外レール
52 風車
53 内レール
55 大入賞口
57 第1始動口
59 第2始動口
61 普通電動役物
63 ゲート
65 特別電動役物
67 普通入賞口
69 アウト口
80 演出表示装置
81 メイン表示部
811 保留表示領域
812 演出図柄表示領域
813 アイコン表示領域
82 上サブ表示部
83 左サブ表示部
84 右サブ表示部
90 図柄表示装置
91 特別図柄表示部
91 第1特別図柄表示装置
92 第2特別図柄表示装置
93 普通図柄表示装置
100 メイン制御基板
101 CPU
102 RAM
103 ROM
110 始動口入球時処理部
111 特図保留制御部
112 先読み判定部
113 第二設定部
120 特図遊技制御部
121 当否判定部
122 特図選択部
123 リーチ抽選部
124 変動パターン決定部
125 第一設定部
126 特定判定部
127 第三設定部
130 普図遊技制御部
131 普図保留制御部
132 普図抽選部
133 普通電役制御部
140 遊技状態制御部
141 大当り制御部
142 特別電役制御部
143 確変制御部
144 変短制御部
150 図柄表示制御部
151 第1特別図柄表示制御部
152 第2特別図柄表示制御部
153 普通図柄表示制御部
190 情報伝送部
200 サブ制御基板
201 CPU
202 RAM
203 ROM
210 演出制御部
SOL1、SOL4 ソレノイドコイル
SW1、SW2、SW4、SW51、SW52、SW7 カウントスイッチ
X 第1流路
Y 第2流路
Claims (1)
- 遊技球が始動口に入球した場合に、遊技者にとって有利な特別遊技状態に関する当否判定に用いられる乱数を取得する乱数取得手段と、
前記乱数取得手段によって取得された乱数を保留する保留手段と、
前記保留手段に保留されている乱数を用いて当否判定を行う当否判定手段と、
前記当否判定手段による当否判定の結果を報知する図柄変動ゲームを実行する図柄変動制御手段と、
第一先読み演出を実行するか否かを判定する先読み判定手段と、
前記先読み判定手段によって前記第一先読み演出を実行することが肯定された場合、前記第一先読み演出の演出内容を設定する第一設定手段と、
前記当否判定手段によって当否判定が行われた後に特定演出を実行するか否かを決定する特定判定手段と、
前記特定判定手段によって前記特定演出を実行することが肯定された場合、前記特定演出の演出内容を設定する第三設定手段と、
前記第一設定手段によって設定された演出内容に基づいて、前記先読み判定手段による判定処理より後に実行されるいずれかの図柄変動ゲームの実行期間に前記第一先読み演出を開始して前記当否判定手段による当否判定の結果が表される図柄変動ゲームの実行期間内に前記第一先読み演出を終了し、前記第三設定手段によって設定された演出内容に基づいて、前記当否判定手段による当否判定の結果が表される図柄変動ゲームの実行期間内に前記特定演出を開始して終了する演出制御手段と、
を備え、
前記先読み判定手段による判定処理が、前記保留手段による乱数の保留の少なくとも一部を契機として行われ、前記第一設定手段による設定処理が、前記第一先読み演出が実行される図柄変動ゲームに係る変動開始条件の成立を契機として行われ、
前記第一先読み演出には、前記当否判定手段による当否判定の結果が表される図柄変動ゲームにおいて実行される第一の予告演出と、当該図柄変動ゲームより前の図柄変動ゲームにおいて実行される第二の予告演出と、が含まれ、
前記特定演出には、前記当否判定手段による当否判定の結果が表される一回の図柄変動ゲームにおいて共に実行される第三の予告演出と第四の予告演出とが含まれ、
前記第三の予告演出は、前記第四の予告演出より後に実行されるものであり、
前記第二の予告演出を経て前記第一の予告演出を実行する第一ルートを設定する場合も、前記第四の予告演出を経て前記第三の予告演出の演出内容を実行する第二ルートを設定する場合も、共通の演出フラグが設定され、且つ
前記第一ルートにおける前記第一の予告演出の演出内容と、前記第二ルートにおける前記第三の予告演出の演出内容と、が共通しており、
前記第一ルートにおける前記第二の予告演出の演出内容と、前記第二ルートにおける前記第四の予告演出の演出内容と、が共通しており、
前記共通の演出フラグは、前記第一設定手段および前記第三設定手段によって設定され、
前記第一ルートおよび前記第二ルートにおける演出を実行する場合に、当該演出は前記演出フラグに基づき行われることを特徴とする遊技機。
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