JP6704652B2 - 総型ゲージ - Google Patents
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Description
変速機ケース20のコントロールバルブ取り付け面Sは切削された壁面に油路が開口する複数の島24a、24b、・・等からなっている。
コントロールバルブ取り付け面Sは変速機ケース20側の油路と不図示のコントロールバルブ側の油路との接続部になるためシール性が求められ、例えばフライス盤により各島24a、24b、・・を通じて一平面に切削し、高い平面度を確保するようにしている。
コントロールバルブ取り付け面Sはオイルパン取り付け面21よりも奥まっており、オイルパン取り付けボルト用のボス部やその他の膨出部23が内方へ張り出したケース外周壁22に囲まれている。このため、コントロールバルブとの干渉を避けるため、膨出部23はコントロールバルブ取り付け面S切削の際に一部抉り取られている。
とくに、ゲージをセットした際、切削されていない膨出部23にわずかに乗り上げた場合などの微妙な干渉が生じていても、これを認識することが困難であった。
平面度測定装置としては、例えば実開平5−25305号公報等に開示されたものがある。
これは基台上に載置したワークの被測定面に、上方からダイヤルゲージの測定子を接触させ、ワークを基台上で移動させることによって被測定面における凹凸の有無を測定する代わりに、ダイヤルゲージを補助筒に装着して、補助筒の先端面を測定子の進退移動範囲とした上で、補助筒の先端面を被測定面に圧接することにより、補助筒の先端面を含む平面に対するワークの被測定面の大まかな平面度を知ることができ、ワークを移動させることなく平面度を大まかに測定することができるようにしたものである。
このため、変速機ケース下面の広範囲に広がるコントロールバルブ取り付け面Sに対する総型ゲージの代用として利用できるものではない。
その他、総型ゲージの使用の際の曖昧さを解決する技術は見出せない現状にある。
図1は実施の形態の総型ゲージを示す図で、(a)は平面図、(b)は(a)におけるA−A部断面図、(c)は後述する取っ手10やダイヤルゲージ15を取り外した状態のゲージ基板を示す平面図である。
また図2は部分拡大図で、(a)は図1の(b)におけるB部(取っ手10の取り付け部)、(b)は図1の(b)におけるC部(ダイヤルゲージ15の取り付け部)を示す。
ここでは、ゲージ基板2が、先の図4に示された変速機ケース20におけるコントロールバルブ取り付け面S(複数の島24a、24b、・・)をカバーする切削加工範囲に対応して、図1の(c)に示される外周形を有するものとしている。なお、この外周形内には、コントロールバルブと干渉しないため切削不要の領域も含まれる。
ボルト孔3は逃げ孔8を挟んで離間した位置にある。
ゲージ基板2にはさらにダイヤルゲージ設置部5(5a、5b、5c、5d)が膨出部23(図5参照)等の他の部位と干渉する可能性のある箇所を含み、ゲージ基板2の四方に設定してある。ダイヤルゲージ設置部5は、それぞれねじ穴7とダイヤルゲージの測定子を貫通させる貫通孔6を有している。
また、ダイヤルゲージ15はその表示部18を上方に向けてあり、上から見下ろすことにより測定数値を読み取ることができるようになっている。
図1の(b)に示すように、取っ手10はコ字形を呈し、その脚部11の先端においてゲージ基板に取り付けられている。図2の(a)に示すように、脚部11に形成されたねじ穴12にゲージ基板2の下面(裏面)側からボルト孔3を通してボルト13をねじ込むことにより、ゲージ基板2に取り付けてある。ボルト13は皿頭で、ボルト孔3はゲージ基板2の下面側で面取り(4)することにより、ボルト13がゲージ基板2の下面から突出しないようになっている。
なお、ねじ穴7(およびボルト19)は貫通孔6を挟んだ対称位置に設けてあるが、ゲージ基板2の外周形によって対称位置に設けることが困難な場合には、貫通孔6に対して片側、例えば図1の(c)に示す設置部5aのように90°方向に設けることもできる。
ゲージ基板2の下面が基準面となる。
準備として、図3に示すように、総型ゲージ1を定盤30上に置いて各ダイヤルゲージ15a、15b、15c、15dの表示をゼロ点にセットする。
なお、図3および次の図4では理解を容易にするため表示部18を横(手前)に向けて描いている。
この場合、表示のゼロからのずれ量が最も大きいダイヤルゲージ設置部付近が干渉部位と考えられるから、当該部位から開始してずれ量の大きい順に干渉箇所を確認し、検査対象の変速機ケースを切削工程へ戻すなどして、必要な修正を行うことになる。
(請求項1および3に対応する効果)
(請求項2に対応する効果)
また、ダイヤルゲージ15はその表示部18を上方に向けているので、コントロールバルブ取り付け面Sにセットした状態で上方からの読み取りが容易である。
(請求項5に対応する効果)
2 ゲージ基板
3 ボルト孔
5a、5b、5c、5d ダイヤルゲージ設置部
6 貫通孔
7 ねじ穴
8 逃げ孔
10 取っ手
11 脚部
12 ねじ穴
13、19 ボルト
15a、15b、15c、15d ダイヤルゲージ
16 ベース
17 測定子
18 表示部
20 変速機ケース
21 オイルパン取り付け面
22 ケース外周壁
23 膨出部
24a、24b 島
30 定盤
S コントロールバルブ取り付け面
Claims (5)
- ワークにおける切削加工範囲の確認に用いる総型ゲージであって、
前記切削加工範囲をカバーする外周形を有するゲージ基板と、
該ゲージ基板における前記切削加工範囲に隣接する他の部位と干渉する可能性のある箇所の近傍に設置され、測定子を前記ゲージ基板の基準面から進退可能としたダイヤルゲージとからなることを特徴とする総型ゲージ。 - 前記ダイヤルゲージが、前記他の部位と干渉する可能性のある箇所近傍を含み前記ゲージ基板の四方に設置されていることを特徴とする請求項1に記載の総型ゲージ。
- 前記ゲージ基板はその下面を前記基準面として、
前記ダイヤルゲージの前記測定子が前記ゲージ基板の下面から進退することを特徴とする請求項1または2に記載の総型ゲージ。 - 前記ゲージ基板の上面に取っ手を設けてあることを特徴とする請求項1から3のいずれか1に記載の総型ゲージ。
- 前記ダイヤルゲージがその表示部を上方に向けていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1に記載の総型ゲージ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016141925A JP6704652B2 (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | 総型ゲージ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016141925A JP6704652B2 (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | 総型ゲージ |
Publications (2)
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JP2018013362A JP2018013362A (ja) | 2018-01-25 |
JP6704652B2 true JP6704652B2 (ja) | 2020-06-03 |
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Family Applications (1)
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JP2016141925A Active JP6704652B2 (ja) | 2016-07-19 | 2016-07-19 | 総型ゲージ |
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JP (1) | JP6704652B2 (ja) |
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2016
- 2016-07-19 JP JP2016141925A patent/JP6704652B2/ja active Active
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JP2018013362A (ja) | 2018-01-25 |
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