JP6704543B2 - 系列データ解析装置、系列データ解析方法および系列データ解析プログラム - Google Patents

系列データ解析装置、系列データ解析方法および系列データ解析プログラム Download PDF

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Description

本発明は、系列データ解析装置、系列データ解析方法および系列データ解析プログラムに関するものである。
特許文献1には、DTWにより、標準時系列データと異常検出対象時系列データとの間の距離を算出して、異常検出対象時系列データが異常か正常かを調べる方法が記載されている。「DTW」は、Dynamic Time Warpingの略語である。
特許文献2には、センサデータの時系列的な波形に生じた極値と、その極値の発生時刻とに基づき、波形の正常モデルを学習し、正常モデルと診断対象のセンサデータとを比較して、診断対象のセンサデータが異常か正常かを判定する方法が記載されている。
特許文献3には、基準データと基準データの時系列から抽出される特徴係数とから基準得点を求め、対象データと対象データの時系列から抽出される特徴係数とから対象得点を求め、基準得点と対象得点とを比較して、対象データが異常か正常かを判定する方法が記載されている。
特開2010−271997号公報 特開2017−033470号公報 特開2016−038856号公報
工場の生産現場では、品質管理のために、「落とした部品を使う」、「ねじを締め忘れる」および「作業順序が異なる」といった作業者の異常動作を見つけたいというニーズが存在する。しかし、異常動作の発見は、現状、監視映像を目視確認することで行われており、監視者にかかる負荷が高い。そこで、映像解析技術により作業映像から異常作業シーンを自動で検出する技術が求められる。
工場における作業映像には、ある一連の作業動作パターンが繰り返し現れる。そのため、基準となる作業映像と監視映像とを比較し、差分を見つけることで、作業者の異常動作を自動で検出することができる。ここで、作業映像の解析を系列データの解析と解釈すれば、検出対象シーンとして挙げた「落とした部品を使う」、「ねじを締め忘れる」および「作業順序が異なる」は、それぞれ「標準外の系列データの挿入」、「系列データの抜け」および「系列データの入替」と解釈できる。そのため、これらの系列データの異常をフレーム単位で検出可能な系列データ解析技術が必要となる。しかし、従来技術では、系列データの異常をフレーム単位で検出することができない。
本発明は、系列データの異常をデータ要素単位で検出することを目的とする。
本発明の一態様に係る系列データ解析装置は、
ある事象を観測して得られた時系列データである入力系列データと、前記事象についての標準の時系列データである参照系列データとを比較して、互いに対応する前記入力系列データのデータ要素と前記参照系列データのデータ要素との組み合わせを抽出し、抽出した組み合わせごとに、前記参照系列データでの前記事象の進捗に対する、前記入力系列データでの前記事象の進捗の相対速度である相対進捗速度を算出する算出部と、
前記算出部により算出された相対進捗速度によって、前記入力系列データでの前記事象の進捗に異常があるかどうかを判定する判定部と
を備える。
本発明では、互いに対応する入力系列データのデータ要素と参照系列データのデータ要素との組み合わせごとに、参照系列データでの事象の進捗に対する、入力系列データでの事象の進捗の相対速度である相対進捗速度が算出される。そして、相対進捗速度によって、入力系列データでの事象の進捗に異常があるかどうかが判定される。そのため、本発明によれば、入力系列データの異常をデータ要素単位で検出することができる。
実施の形態1に係る系列データ解析装置の構成を示すブロック図。 実施の形態1に係る系列データ解析装置の動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係るワーピングパス算出処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係るワーピングパス算出処理により算出されるワーピングパスの例を示す図。 実施の形態1に係る相対進捗速度算出処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る相対進捗速度算出処理により算出されるワーピングパスの傾きの例を示す図。 実施の形態1に係る相対進捗速度算出処理により算出される相対進捗速度の例を示す図。 実施の形態1に係る系列データ抜け区間検出処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る系列データ抜け区間検出処理により検出される系列データ抜け区間の例を示す図。 実施の形態1に係る標準外系列データ挿入区間検出処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る標準外系列データ挿入区間検出処理により検出される標準外系列データ挿入区間の例を示す図。 実施の形態1に係る系列データ入替区間検出処理の手順を示すフローチャート。 実施の形態1に係る系列データ入替区間検出処理により検出される系列データ入替区間の例を示す図。 実施の形態1に係る異常情報記録処理により記録される異常情報の例を示す図。 実施の形態1に係る異常情報記録処理により記録される異常情報の例を示す図。 実施の形態1の変形例に係る系列データ解析装置の構成を示すブロック図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。なお、本発明は、以下に説明する実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。例えば、以下に説明する実施の形態は、部分的に実施されても構わない。
実施の形態1.
本実施の形態について、図1から図15を用いて説明する。
***構成の説明***
図1を参照して、本実施の形態に係る系列データ解析装置10の構成を説明する。
系列データ解析装置10は、コンピュータである。系列データ解析装置10は、プロセッサ11を備えるとともに、メモリ12、参照系列データ記憶装置13、入力系列データ記憶装置14および異常情報記憶装置15といった他のハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
系列データ解析装置10は、機能要素として、算出部21と、判定部22とを備える。算出部21は、ワーピングパス算出部23と、相対進捗速度算出部24とを備える。判定部22は、データ抜け検出部25と、標準外データ挿入検出部26と、データ入替推論部27と、異常情報記録部28とを備える。算出部21および判定部22の機能は、ソフトウェアにより実現される。
プロセッサ11は、系列データ解析プログラムを実行する装置である。系列データ解析プログラムは、算出部21および判定部22の機能を実現するプログラムである。プロセッサ11は、例えば、CPU、GPU、DSP、または、これらのうちいくつか、もしくは、すべての組み合わせである。「CPU」は、Central Processing Unitの略語である。「GPU」は、Graphics Processing Unitの略語である。「DSP」は、Digital Signal Processorの略語である。
メモリ12は、系列データ解析プログラムと、系列データ解析プログラムによって生成されるワーピングパス情報33、相対進捗速度情報34、系列データ抜け区間情報35、標準外系列データ挿入区間情報36、系列データ入替区間情報37およびその他の情報とを記憶する装置である。メモリ12は、例えば、RAM、フラッシュメモリまたはこれらの組み合わせである。「RAM」は、Random Access Memoryの略語である。
参照系列データ記憶装置13は、系列データ解析プログラムに入力される参照系列データ31を記憶する装置である。参照系列データ記憶装置13は、例えば、HDD、フラッシュメモリまたはこれらの組み合わせである。「HDD」は、Hard Disk Driveの略語である。
入力系列データ記憶装置14は、系列データ解析プログラムに入力される入力系列データ32を記憶する装置である。入力系列データ記憶装置14は、例えば、HDD、フラッシュメモリまたはこれらの組み合わせである。
異常情報記憶装置15は、系列データ解析プログラムから出力される異常情報38を記憶する装置である。異常情報記憶装置15は、例えば、HDD、フラッシュメモリまたはこれらの組み合わせである。
参照系列データ記憶装置13、入力系列データ記憶装置14および異常情報記憶装置15は、系列データ解析装置10の外部に設けられてもよい。参照系列データ記憶装置13、入力系列データ記憶装置14および異常情報記憶装置15は、それぞれ独立したハードウェアとして実装されてもよいし、統合されたハードウェアとして実装されてもよい。
系列データ解析装置10は、ハードウェアとして、通信デバイス、入力機器およびディスプレイを備えてもよい。
通信デバイスは、系列データ解析プログラムに入力される参照系列データ31、入力系列データ32およびその他のデータを受信するレシーバと、系列データ解析プログラムから出力される異常情報38およびその他の情報を送信するトランスミッタとを含む。通信デバイスは、例えば、通信チップまたはNICである。「NIC」は、Network Interface Cardの略語である。
入力機器は、系列データ解析プログラムへの閾値等のパラメータの入力のためにユーザにより操作される機器である。入力機器は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、または、これらのうちいくつか、もしくは、すべての組み合わせである。
ディスプレイは、系列データ解析プログラムから出力される異常情報38およびその他の情報を画面に表示する機器である。ディスプレイは、例えば、LCDである。「LCD」は、Liquid Crystal Displayの略語である。
系列データ解析プログラムは、メモリ12からプロセッサ11に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。メモリ12には、系列データ解析プログラムだけでなく、OSも記憶されている。「OS」は、Operating Systemの略語である。プロセッサ11は、OSを実行しながら、系列データ解析プログラムを実行する。なお、系列データ解析プログラムの一部または全部がOSに組み込まれていてもよい。
系列データ解析プログラムおよびOSは、補助記憶装置に記憶されていてもよい。補助記憶装置は、例えば、HDD、フラッシュメモリまたはこれらの組み合わせである。系列データ解析プログラムおよびOSは、補助記憶装置に記憶されている場合、メモリ12にロードされ、プロセッサ11によって実行される。補助記憶装置は、参照系列データ記憶装置13、入力系列データ記憶装置14および異常情報記憶装置15の少なくともいずれかとして用いられてもよい。
系列データ解析装置10は、プロセッサ11を代替する複数のプロセッサを備えていてもよい。これら複数のプロセッサは、系列データ解析プログラムの実行を分担する。それぞれのプロセッサは、例えば、CPU、GPU、DSP、または、これらのうちいくつか、もしくは、すべての組み合わせである。
系列データ解析プログラムにより利用、処理または出力される信号値および変数値は、メモリ12、補助記憶装置、または、プロセッサ11内のレジスタまたはキャッシュメモリに記憶される。
系列データ解析プログラムは、算出部21および判定部22により行われる処理をそれぞれ算出処理および判定処理としてコンピュータに実行させるプログラムである。系列データ解析プログラムは、コンピュータ読取可能な媒体に記録されて提供されてもよいし、記録媒体に格納されて提供されてもよいし、プログラムプロダクトとして提供されてもよい。
系列データ解析装置10は、1台のコンピュータで構成されていてもよいし、複数台のコンピュータで構成されていてもよい。系列データ解析装置10が複数台のコンピュータで構成されている場合は、算出部21および判定部22の機能が、各コンピュータに分散されて実現されてもよい。
***動作の説明***
図2から図15を参照して、本実施の形態に係る系列データ解析装置10の動作を説明する。系列データ解析装置10の動作は、本実施の形態に係る系列データ解析方法に相当する。
図2は、系列データ解析装置10により行われる系列データ解析処理の手順を示している。
系列データ解析処理は、ステップS100の系列データ読込処理と、ステップS200のワーピングパス算出処理と、ステップS300の異常抽出処理と、ステップS400の異常情報書出処理との4つに大きく分けられる。
ステップS100において、算出部21は、入力系列データ32と参照系列データ31とを取得する。入力系列データ32は、ある事象Xを観測して得られた時系列データである。事象Xは、任意の事象でよいが、本実施の形態では撮影して映像に記録できる事象であり、具体的には工場における作業である。すなわち、入力系列データ32は、本実施の形態では映像のデータであり、具体的には工場で行われた作業を撮影した映像のデータである。参照系列データ31は、事象Xについての標準の時系列データである。参照系列データ31は、入力系列データ32と同じ形式のデータでなくてもよいが、本実施の形態では入力系列データ32と同じ形式、すなわち、映像のデータであり、具体的には正しく行われた作業を撮影した映像のデータである。
ステップS100の系列データ読込処理では、具体的には、ステップS110の参照系列データ読込処理と、ステップS120の入力系列データ読込処理とが行われる。
ステップS110の参照系列データ読込処理では、参照系列データ記憶装置13から読み込んだ参照系列データ31をメモリ12に書き出す処理が算出部21により行われる。ステップS120の入力系列データ読込処理では、入力系列データ記憶装置14から読み込んだ入力系列データ32をメモリ12に書き出す処理が算出部21のワーピングパス算出部23により行われる。
ステップS200において、算出部21は、入力系列データ32と参照系列データ31とを比較して、互いに対応する入力系列データ32のデータ要素と参照系列データ31のデータ要素との組み合わせを抽出する。前述したように、入力系列データ32は、映像のデータであり、映像の各フレームが入力系列データ32のデータ要素として扱われる。参照系列データ31も、映像のデータであり、映像の各フレームが参照系列データ31のデータ要素として扱われる。
ステップS200のワーピングパス算出処理では、具体的には、ステップS210の類似度マップ算出処理と、ステップS220のスコアマップ算出処理と、ステップS230のワーピングパス算出処理とが行われる。
ステップS210の類似度マップ算出処理と、ステップS220のスコアマップ算出処理と、ステップS230のワーピングパス算出処理とについては後述する。
ステップS300において、算出部21は、ステップS200で抽出した組み合わせごとに、相対進捗速度Vを算出する。相対進捗速度Vは、参照系列データ31での事象Xの進捗に対する、入力系列データ32での事象Xの進捗の相対速度である。判定部22は、算出部21により算出された相対進捗速度Vによって、入力系列データ32での事象Xの進捗に異常があるかどうかを判定する。
ステップS300の異常抽出処理では、具体的には、ステップS310の相対進捗速度算出処理と、ステップS320の系列データ抜け区間検出処理と、ステップS330の標準外系列データ挿入区間検出処理と、ステップS340の系列データ入替区間推論処理とが行われる。
ステップS310の相対進捗速度算出処理と、ステップS320の系列データ抜け区間検出処理と、ステップS330の標準外系列データ挿入区間検出処理と、ステップS340の系列データ入替区間推論処理とについては後述する。
ステップS400の異常情報書出処理では、ステップS300の異常抽出処理で抽出された異常情報38を異常情報記憶装置15に書き出す処理が判定部22の異常情報記録部28により行われる。
図3は、ステップS200のワーピングパス算出処理の手順を示している。
ステップS200において、算出部21のワーピングパス算出部23は、参照系列データ記憶装置13と入力系列データ記憶装置14とから読み込んだ参照系列データ31と入力系列データ32とについて、DPマッチングを用いて両系列データ間の対応するフレームを示したワーピングパス情報33を算出する。「DP」は、Dynamic Programmingの略語である。
先述のとおり、ステップS200のワーピングパス算出処理では、具体的には、ステップS210の類似度マップ算出処理と、ステップS220のスコアマップ算出処理と、ステップS230のワーピングパス算出処理とが行われる。
ステップS210において、ワーピングパス算出部23は、入力系列データ32と参照系列データ31とについて、全フレーム間の類似度SIM[i,j]を算出し、メモリ12に書き出す。類似度SIM[i,j]は次式で計算される。
SIM[i,j]=A[i]・B[j]/(||A[i]||||B[j]||)
ここで、i={0,・・・,Q−1}、j={0,・・・,P−1}、Qは入力系列データの長さ、Pは参照系列データの長さである。AおよびBはそれぞれ入力系列データ32および参照系列データ31であり、それぞれ次式で表される。
A={A[0],A[1],・・・,A[i],・・・,A[Q−1]}
B={B[0],B[1],・・・,B[j],・・・,B[P−1]}
ここで、A[i]={A[i,0],A[i,1],・・・,A[i,D−1]}、B[j]={B[j,0],B[j,1],・・・,B[j,D−1]}である。Dはデータ次元数である。
ステップS220において、ワーピングパス算出部23は、スコアマップDTWを次式で初期化する。
DTW[*,0]=SIM[*,0]
DTW[0,*]=SIM[0,*]
その後、ワーピングパス算出部23は、類似度マップSIMからスコアマップDTWを次式で算出する。
DTW[k,h]=SIM[k−1,h]+max{DTW[k−1,h],DTW[k,h−1],DTW[k−1,h−1]}
ここで、k={1,・・・,Q−1}、h={1,・・・,P−1}である。
ステップS230において、ワーピングパス算出部23は、スコアマップDTWから、ワーピングパスを探索する。ワーピングパス算出部23は、DTW[Q−1,P−1]のセルを起点とし、当該セル値の算出で用いた式のmax関数で選択された隣接セルを辿ることを繰り返すことでワーピングパスを探索する。
このように、本実施の形態において、算出部21は、入力系列データ32と参照系列データ31との間のワーピングパスを算出する。そして、算出部21は、算出したワーピングパスの要素を、入力系列データ32のデータ要素と参照系列データ31のデータ要素との組み合わせとして抽出する。
ワーピングパスの例を図4に示す。この例では、ワーピングパスの先頭の要素は、入力系列データ32の先頭のフレームと参照系列データ31の先頭のフレームとの組み合わせとして抽出されている。ワーピングパスの2番目の要素は、入力系列データ32の2番目のフレームと参照系列データ31の先頭のフレームとの組み合わせとして抽出されている。ワーピングパスの3番目の要素は、入力系列データ32の3番目のフレームと参照系列データ31の2番目のフレームとの組み合わせとして抽出されている。ワーピングパスの4番目の要素は、入力系列データ32の4番目のフレームと参照系列データ31の2番目のフレームとの組み合わせとして抽出されている。ワーピングパスの5番目以降の要素も、入力系列データ32のいずれかのフレームと参照系列データ31のいずれかのフレームとの組み合わせとして抽出されている。
図5は、ステップS310の相対進捗速度算出処理の手順を示している。
ステップS310において、算出部21の相対進捗速度算出部24は、ワーピングパス算出部23からワーピングパス情報33を受け取り、参照系列データ31と入力系列データ32との間の相対的な進捗速度をフレーム単位で調べ、相対進捗速度情報34として出力する。
ステップS310の相対進捗速度算出処理では、具体的には、ワーピングパスの傾きθを計算するステップS311の処理と、ワーピングパスの傾きθから相対進捗速度Vを計算するステップS312の処理とが行われる。
ステップS311において、相対進捗速度算出部24は、ステップS230で算出されたワーピングパスについて、局所的な傾きθを次式で計算する。
d≦m<M−1−dの場合:
θ[m]=tan−1(q[m+d]−q[m−d],p[m+d]−p[m−d])
m<dの場合:
θ[m]=tan−1(q[m+d]−q[0],p[m+d]−p[0])
m≧M−1−dの場合:
θ[m]=tan−1(q[M−1]−q[m−d],p[M−1]−p[m−d])
ここで、m={0,・・・,M−1}、Mはワーピングパスの長さである。p[m]およびq[m]はそれぞれワーピングパス上のm番目のセルに対応する参照系列データ31のフレーム番号と入力系列データ32のフレーム番号とを示す。
ステップS312において、相対進捗速度算出部24は、ワーピングパスの傾きθから、次式を用いて相対進捗速度Vを計算する。
V[m]=(θ[m]−π/4)/(π/4)
このように、本実施の形態において、算出部21は、抽出した入力系列データ32のデータ要素と参照系列データ31のデータ要素との組み合わせごとに、相対進捗速度Vを算出する。
ワーピングパスの傾きθの例を図6に示す。この例では、d=1であるが、dは1より大きい整数に設定されてもよい。
相対進捗速度Vの例を図7に示す。この例では、図4および図6の例に従って相対進捗速度Vが算出されている。そのため、ワーピングパスの先頭の要素については、θ[0]=tan−1(q[1]−q[0],p[1]−p[0])=tan−1(1,0)、V[0]=(θ[0]−π/4)/(π/4)=(tan−1(1,0)−π/4)/(π/4)=−1.0が算出されている。ワーピングパスの2番目の要素については、θ[1]=tan−1(q[2]−q[0],p[2]−p[0])=tan−1(1,2)、V[1]=(θ[1]−π/4)/(π/4)=(tan−1(1,2)−π/4)/(π/4)=−0.4が算出されている。ワーピングパスの3番目の要素については、θ[2]=tan−1(q[3]−q[1],p[3]−p[1])=tan−1(1,2)、V[2]=(θ[2]−π/4)/(π/4)=(tan−1(1,2)−π/4)/(π/4)=−0.4が算出されている。ワーピングパスの4番目の要素については、θ[3]=tan−1(q[4]−q[2],p[4]−p[2])=tan−1(1,1)、V[3]=(θ[3]−π/4)/(π/4)=(tan−1(1,1)−π/4)/(π/4)=0が算出されている。ワーピングパスの5番目以降の要素についても、V[m]が算出されている。
図8は、ステップS320の系列データ抜け区間検出処理の手順を示している。
ステップS320において、判定部22のデータ抜け検出部25は、相対進捗速度算出部24から受け取った相対進捗速度情報34から、入力系列データ32について、参照系列データ31のとおり系列データが抜けていないかを調べる。データ抜け検出部25は、系列データが抜けた区間がある場合は、系列データ抜け区間情報35を出力する。すなわち、データ抜け検出部25は、ステップS310で計算された相対進捗速度Vをもとに、入力系列データ32について、参照系列データ31と比較したときの系列データ抜け区間を検出する。
ステップS321において、データ抜け検出部25は、検出対象区間の開始フレームと区間の長さとを記憶する「開始フレーム番号」と「カウンタ」とをそれぞれ−1および0で初期化する。
その後、データ抜け検出部25は、ワーピングパスを構成するセルを指すインデックスrを用いて、開始セルから終了セルまで、順番に次の処理を実施する。
相対進捗速度V[r]が1.0である場合、ステップS322において、データ抜け検出部25は、カウンタを1インクリメントする。このとき、開始フレーム番号に初期化コードである−1が設定されていれば、ステップS323において、データ抜け検出部25は、開始フレーム番号にインデックスrを代入する。相対進捗速度V[r]が1.0でない場合、データ抜け検出部25は、カウンタと閾値T1との大小を調べる。カウンタの値が閾値T1より大きければ、ステップS324において、データ抜け検出部25は、区間[開始フレーム番号,r−1]を系列データ抜け区間として検出する。続いて、ステップS325において、データ抜け検出部25は、カウンタと開始フレーム番号とをそれぞれ初期化する。なお、閾値T1は、適宜調節される。
このように、本実施の形態において、判定部22は、相対進捗速度Vとともに、算出部21により抽出された2つ以上の組み合わせにおいて、参照系列データ31の連続するデータ要素が入力系列データ32の同じデータ要素に対応しているかどうかによって、入力系列データ32での事象Xの進捗に異常があるかどうかを判定する。
判定部22は、参照系列データ31に含まれる、ある区間R1のデータでの事象Xの進捗に対する相対速度によって、その区間R1に対応する区間R2のデータが入力系列データ32から抜けているという異常があるかどうかを判定する。
系列データ抜け区間の例を図9に示す。本実施の形態では、相対進捗速度Vが継続して1.0であり、かつ、長さが閾値T1によって決まる長さを超える区間R1が系列データ抜け区間として検出されている。これにより、「ねじを締め忘れる」といった作業者の異常動作を自動的に検出することができる。
図10は、ステップS330の標準外系列データ挿入区間検出処理の手順を示している。
ステップS330において、判定部22の標準外データ挿入検出部26は、相対進捗速度算出部24から受け取った相対進捗速度情報34から、入力系列データ32について参照系列データ31に現れない系列データが挿入されていないかを調べる。標準外データ挿入検出部26は、参照系列データ31には含まれない系列データ区間がある場合は、標準外系列データ挿入区間情報36を出力する。すなわち、標準外データ挿入検出部26は、ステップS310で計算された相対進捗速度Vをもとに、入力系列データ32について、参照系列データ31と比較したときの標準外系列データ挿入区間を検出する。
ステップS331において、標準外データ挿入検出部26は、検出対象区間の開始フレームと区間の長さとを記憶する「開始フレーム番号」と「カウンタ」とをそれぞれ−1および0で初期化する。
その後、標準外データ挿入検出部26は、ワーピングパスを構成するセルを指すインデックスrを用いて、開始セルから終了セルまで、順番に次の処理を実施する。
相対進捗速度V[r]が−1.0である場合、ステップS332において、標準外データ挿入検出部26は、カウンタを1インクリメントする。このとき、開始フレーム番号に初期化コードである−1が設定されていれば、ステップS333において、標準外データ挿入検出部26は、開始フレーム番号にインデックスrを代入する。相対進捗速度V[r]が−1.0でない場合、標準外データ挿入検出部26は、カウンタと閾値T2との大小を調べる。カウンタの値が閾値T2より大きければ、ステップS334において、標準外データ挿入検出部26は、区間[開始フレーム番号,r−1]を標準外系列データ挿入区間として検出する。続いて、ステップS335において、標準外データ挿入検出部26は、カウンタと開始フレーム番号とをそれぞれ初期化する。なお、閾値T2は、適宜調節される。
このように、本実施の形態において、判定部22は、相対進捗速度Vとともに、算出部21により抽出された2つ以上の組み合わせにおいて、入力系列データ32の連続するデータ要素が参照系列データ31の同じデータ要素に対応しているかどうかによって、入力系列データ32での事象Xの進捗に異常があるかどうかを判定する。
判定部22は、入力系列データ32に含まれる、ある区間R2のデータでの事象Xの進捗に対する相対速度によって、その区間R2のデータが標準外のデータであるという異常があるかどうかを判定する。
標準外系列データ挿入区間の例を図11に示す。本実施の形態では、相対進捗速度Vが継続して−1.0であり、かつ、長さが閾値T2によって決まる長さを超える区間R2が標準外系列データ挿入区間として検出されている。これにより、「落とした部品を使う」といった作業者の異常動作を自動的に検出することができる。
図12は、ステップS340の系列データ入替区間推論処理の手順を示している。
ステップS340において、判定部22のデータ入替推論部27は、データ抜け検出部25と標準外データ挿入検出部26とからそれぞれ受け取った系列データ抜け区間情報35と標準外系列データ挿入区間情報36とから、入力系列データ32について、参照系列データ31どおりの順番であるかを調べる。データ入替推論部27は、系列データの入替が見つかれば、系列データ入替区間情報37を出力する。すなわち、データ入替推論部27は、系列データ抜け区間情報35と標準外系列データ挿入区間情報36とから、入力系列データ32について、参照系列データ31に対する系列データの入替が発生していないかを調べる。
はじめに、データ入替推論部27は、検出された系列データ抜け区間と標準外系列データ挿入区間とがそれぞれ1つずつであるかを確認する。少なくともいずれかの区間の数が1つでない場合は、データ入替推論部27は、系列データの入替はなしと判断する。両区間の数が1つである場合は、データ入替推論部27は、系列データ抜け区間に対応する参照系列データ31の区間の長さL1と標準外系列データ挿入区間に対応する入力系列データ32の区間の長さL2との差が閾値T3より小さいかを調べる。両区間長さの差が閾値T3より小さい場合は、ステップS341において、データ入替推論部27は、標準外系列データ区間の系列データを切り出し、系列データ抜け区間発生個所に挿入することで、入力系列データ32を加工する。加工した入力系列データについて、元の入力系列データ32と同様に、ステップS210の類似度マップ算出処理と、ステップS220のスコアマップ算出処理と、ステップS230のワーピングパス算出処理とが実施される。ステップS342において、データ入替推論部27は、ワーピングパスのスコア値を調べ、加工前の入力系列データ32のワーピングパスのスコア値との大小を比較する。スコア値とは、ワーピングパス終端セル位置におけるスコアマップの値のことである。加工前よりスコア値が大きくなった場合は、ステップS343において、データ入替推論部27は、当該両区間を系列データ入替区間として検出する。なお、閾値T3は、適宜調節される。
このように、本実施の形態において、判定部22が、参照系列データ31に含まれる、ある第1区間R1aに対応する区間R2aのデータが入力系列データ32から抜けているという異常と、入力系列データ32に含まれる、ある第2区間R2bのデータが標準外のデータであるという異常とがあると判定する場合がある。その場合、判定部22は、第2区間R2bのデータを入力系列データ32から削除し、削除したデータを第1区間R1aに対応する区間R2aのデータとして入力系列データ32に挿入することで、入力系列データ32を補正する。
算出部21は、判定部22により補正される前の入力系列データ32と参照系列データ31との類似度である第1類似度と、判定部22により補正された後の入力系列データと参照系列データ31との類似度である第2類似度とを算出する。判定部22は、第1類似度と第2類似度とを比較する。第2類似度が第1類似度よりも高い場合、判定部22は、入力系列データ32での事象Xに順番の入替という異常があると判定する。
系列データ入替区間の例を図13に示す。この例のように、系列データ入替区間を検出することにより、「作業順序が異なる」といった作業者の異常動作を自動的に検出することができる。
図2に示したステップ400において、判定部22の異常情報記録部28は、データ抜け検出部25と標準外データ挿入検出部26とデータ入替推論部27とからそれぞれ受け取った系列データ抜け区間情報35と標準外系列データ挿入区間情報36と系列データ入替区間情報37とから異常情報38を生成する。異常情報記録部28は、異常情報38を異常情報記録装置109に書き出す。異常情報記憶装置109への出力の例を図14および図15に示す。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、互いに対応する入力系列データ32のデータ要素と参照系列データ31のデータ要素との組み合わせごとに、参照系列データ31での事象Xの進捗に対する、入力系列データ32での事象Xの進捗の相対速度である相対進捗速度が算出される。そして、相対進捗速度によって、入力系列データ32での事象Xの進捗に異常があるかどうかが判定される。そのため、本実施の形態によれば、入力系列データ32の異常をデータ要素単位で検出することができる。
本実施の形態によれば、入力系列データ32から「標準外の系列データの挿入」、「系列データの抜け」および「系列データの入替」をフレーム単位で検出することができる。
本実施の形態では、DTWにより得られた入力系列データ32と参照系列データ31との間のフレーム対応情報から、参照系列データ31と入力系列データ32との間の相対的なフレーム進捗速度が算出される。フレーム対応情報は、具体的にはワーピングパスである。「系列データの抜け」区間と「標準外系列データの挿入」区間とが異常区間としてフレーム単位で検出される。その後、両異常区間について系列データの順序が入れ替えられる。入替前の入力系列データ32と入替後の入力系列データとについて、参照系列データ31との類似度の変化が調べられる。入替により類似度が大きくなった場合には、入力系列データ32に入替があると判定される。このような処理手続きにより、高い詳細度で入力系列データ32の異常を検出することが可能となる。
***他の構成***
本実施の形態では、算出部21および判定部22の機能がソフトウェアにより実現されるが、変形例として、算出部21および判定部22の機能がハードウェアにより実現されてもよい。この変形例について、主に本実施の形態との差異を説明する。
図16を参照して、本実施の形態の変形例に係る系列データ解析装置10の構成を説明する。
系列データ解析装置10は、電子回路16、参照系列データ記憶装置13、入力系列データ記憶装置14および異常情報記憶装置15といったハードウェアを備える。
電子回路16は、算出部21および判定部22の機能を実現する専用のハードウェアである。電子回路16は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、FPGA、ASIC、または、これらのうちいくつか、もしくは、すべての組み合わせである。「IC」は、Integrated Circuitの略語である。「GA」は、Gate Arrayの略語である。「FPGA」は、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。「ASIC」は、Application Specific Integrated Circuitの略語である。
系列データ解析装置10は、電子回路16を代替する複数の電子回路を備えていてもよい。これら複数の電子回路は、全体として算出部21および判定部22の機能を実現する。それぞれの電子回路は、例えば、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、FPGA、ASIC、または、これらのうちいくつか、もしくは、すべての組み合わせである。
別の変形例として、算出部21および判定部22の機能がソフトウェアとハードウェアとの組み合わせにより実現されてもよい。すなわち、算出部21および判定部22の機能の一部が専用のハードウェアにより実現され、残りがソフトウェアにより実現されてもよい。
プロセッサ11および電子回路16は、いずれも処理回路である。すなわち、系列データ解析装置10の構成が図1および図16のいずれに示した構成であっても、算出部21および判定部22の動作は、処理回路により行われる。
10 系列データ解析装置、11 プロセッサ、12 メモリ、13 参照系列データ記憶装置、14 入力系列データ記憶装置、15 異常情報記憶装置、16 電子回路、21 算出部、22 判定部、23 ワーピングパス算出部、24 相対進捗速度算出部、25 データ抜け検出部、26 標準外データ挿入検出部、27 データ入替推論部、28 異常情報記録部、31 参照系列データ、32 入力系列データ、33 ワーピングパス情報、34 相対進捗速度情報、35 系列データ抜け区間情報、36 標準外系列データ挿入区間情報、37 系列データ入替区間情報、38 異常情報。

Claims (11)

  1. ある事象を観測して得られた時系列データである入力系列データと、前記事象についての標準の時系列データである参照系列データとを比較して、互いに対応する前記入力系列データのデータ要素と前記参照系列データのデータ要素との組み合わせを抽出し、抽出した組み合わせごとに、前記参照系列データでの前記事象の進捗に対する、前記入力系列データでの前記事象の進捗の相対速度である相対進捗速度を算出する算出部と、
    前記算出部により算出された相対進捗速度によって、前記入力系列データでの前記事象の進捗に異常があるかどうかを判定する判定部と
    を備える系列データ解析装置。
  2. 前記算出部は、前記入力系列データと前記参照系列データとの間のワーピングパスを算出し、算出したワーピングパスの要素を、前記入力系列データのデータ要素と前記参照系列データのデータ要素との組み合わせとして抽出する請求項1に記載の系列データ解析装置。
  3. 前記入力系列データは、映像のデータであり、前記映像の各フレームが前記入力系列データのデータ要素として扱われる請求項1または2に記載の系列データ解析装置。
  4. 前記判定部は、前記相対進捗速度とともに、前記算出部により抽出された2つ以上の組み合わせにおいて、前記参照系列データの連続するデータ要素が前記入力系列データの同じデータ要素に対応しているかどうかによって、前記異常があるかどうかを判定する請求項1から3のいずれか1項に記載の系列データ解析装置。
  5. 前記判定部は、前記参照系列データに含まれる、ある区間のデータでの前記事象の進捗に対する相対速度によって、その区間に対応する区間のデータが前記入力系列データから抜けているという異常があるかどうかを判定する請求項1から4のいずれか1項に記載の系列データ解析装置。
  6. 前記判定部は、前記相対進捗速度とともに、前記算出部により抽出された2つ以上の組み合わせにおいて、前記入力系列データの連続するデータ要素が前記参照系列データの同じデータ要素に対応しているかどうかによって、前記異常があるかどうかを判定する請求項1から5のいずれか1項に記載の系列データ解析装置。
  7. 前記判定部は、前記入力系列データに含まれる、ある区間のデータでの前記事象の進捗の相対速度によって、その区間のデータが標準外のデータであるという異常があるかどうかを判定する請求項1から6のいずれか1項に記載の系列データ解析装置。
  8. 前記判定部は、前記参照系列データに含まれる、ある第1区間に対応する区間のデータが前記入力系列データから抜けているという異常と、前記入力系列データに含まれる、ある第2区間のデータが標準外のデータであるという異常とがあると判定した場合、前記第2区間のデータを前記入力系列データから削除し、削除したデータを前記第1区間に対応する区間のデータとして前記入力系列データに挿入することで、前記入力系列データを補正する請求項1から7のいずれか1項に記載の系列データ解析装置。
  9. 前記算出部は、前記判定部により補正される前の前記入力系列データと前記参照系列データとの類似度である第1類似度と、前記判定部により補正された後の前記入力系列データと前記参照系列データとの類似度である第2類似度とを算出し、
    前記判定部は、前記第1類似度と前記第2類似度とを比較し、前記第2類似度が前記第1類似度よりも高い場合、前記入力系列データでの前記事象に順番の入替という異常があると判定する請求項8に記載の系列データ解析装置。
  10. 算出部が、ある事象を観測して得られた時系列データである入力系列データと、前記事象についての標準の時系列データである参照系列データとを比較して、互いに対応する前記入力系列データのデータ要素と前記参照系列データのデータ要素との組み合わせを抽出し、抽出した組み合わせごとに、前記参照系列データでの前記事象の進捗に対する、前記入力系列データでの前記事象の進捗の相対速度である相対進捗速度を算出し、
    判定部が、前記算出部により算出された相対進捗速度によって、前記入力系列データでの前記事象の進捗に異常があるかどうかを判定する系列データ解析方法。
  11. コンピュータに、
    ある事象を観測して得られた時系列データである入力系列データと、前記事象についての標準の時系列データである参照系列データとを比較して、互いに対応する前記入力系列データのデータ要素と前記参照系列データのデータ要素との組み合わせを抽出し、抽出した組み合わせごとに、前記参照系列データでの前記事象の進捗に対する、前記入力系列データでの前記事象の進捗の相対速度である相対進捗速度を算出する算出処理と、
    前記算出処理により算出された相対進捗速度によって、前記入力系列データでの前記事象の進捗に異常があるかどうかを判定する判定処理と
    を実行させる系列データ解析プログラム。
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