JP5271805B2 - 標準時系列データ算出方法、異常検出方法、標準時系列データ算出装置、異常検出装置、標準時系列データ算出プログラム、および異常検出プログラム - Google Patents

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Description

本発明は、複数の変量で定められる系の正常状態を表す標準時系列データを算出する技術や、この標準時系列データを用いて系の異常を検出する技術に関する。
生産設備を正常な状態で稼動させるためには、生産設備内の様々な変量、例えばその生産設備に応じた温度、圧力、流量などの様々な変量の制御が必要である。
例えば、半導体を製造するための縦型の酸化拡散炉では、ウエハを入れ替えて繰り返し処理を行っており、この酸化拡散炉内の温度や圧力などの制御を、各処理毎に繰り返し行う必要がある。しかし、全ての処理について理想的に制御することは困難であるため、正常の範囲内で常に誤差をもっているのが普通である。さらに、誤差が大きくなれば、異常な状態となる場合もある。
上記の例のような生産設備の異常をチェックすることができれば、検査工程の省略や設備故障の早期検出等に役立てることができる。生産設備で計測されている温度や圧力など複数の変量の計測値に基づいて標準化を行い、この結果を異常状態の発見に利用する手法が知られている。ここで標準化とは、正常状態のこれら複数の変量の標準的な振る舞いを表すデータを作成することをいう。この標準化の際に、正常状態を一回だけ計測して標準化すると、ノイズなどの影響によって計測されるデータに誤差が含まれる場合があり、理想的な標準的データが得られないおそれがある。したがって、こうした誤差の影響を少なくするため、正常状態を複数回計測して標準化を行う手法が提案されている。
この標準化を行う手法の一つとして、Multi−Way Principal Component Analysis(以下マルチウェイPCAと呼ぶ)という多変量統計的プロセス管理が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
マルチウェイPCAでは、温度や圧力などの複数の変量を、予め決められたサンプリング間隔で予め決められたサンプル数だけサンプリングすることにより得られた時系列データを複数用いて、正常状態の標準化が行われる。そして、この標準化された時系列データが異常状態の検出に用いられる。
特開2007−65883号公報
マルチウェイPCAでは、時間軸の伸縮に対応していないため、標準化に用いる複数の時系列データどうしでサンプリング間隔にずれがあったり、サンプル数が相違したりすると標準化が困難になる。また、異常検出対象である時系列データと標準化された時系列データとのサンプリング間隔がずれていたり、サンプル数が相違している場合も異常状態の検出が困難である。しかしながら、実際に標準化や異常状態の検出に使用する複数の時系列データのサンプリング間隔やサンプル数を全て揃えることは、データ収集の自由度を制限することになる。
本発明は、上記事情に鑑み、標準化に使用する複数の時系列データどうしでサンプリング間隔やサンプル数が異なっていても、複数の変量で定められる系の正常状態を表す高精度な標準時系列データを算出することのできる標準時系列データ算出方法および標準時系列データ算出装置を提供することを目的とする。また本発明は、この標準時系列データと異常検出対象の時系列データとの間でサンプリング間隔やサンプル数が異なっていても、この標準時系列データを用いて、例えば生産設備など1つのまとまった制御対象である系の異常を検出する異常検出方法、および異常検出装置を提供することを目的とする。さらに本発明は、プログラムを実行する演算処理装置内で実行され、この演算処理装置を上記標準時系列データ算出装置として動作させる標準時系列データ算出プログラムと、プログラムを実行する演算処理装置内で実行され、この演算処理装置を上記異常検出装置として動作させる異常検出プログラムとを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の標準時系列データ算出方法は、
1つの系を定める複数の変量を互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる時系列データであって、この1つの系の複数の変量について順次異なるサンプリング時間帯に採取された複数の時系列データを取得するデータ取得ステップと、
上記データ取得ステップで取得した複数の時系列データに跨る各変量ごとの複数のデータに各変量ごとの係数を掛けてスケール変換することにより各変量ごとの複数のデータを変量に因らずに互いに同一の数値範囲内に分布させる正規化を行うことにより、これら複数の時系列データがそれぞれ正規化された複数の正規化時系列データを生成するデータ正規化ステップと、
上記データ正規化ステップで生成された複数の正規化時系列データのうちの第1の正規化時系列データを一軸に配置しこれら複数の正規化時系列データのうちの第2の正規化時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの正規化時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータと各マスに対応する他軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、この距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出ステップと、
上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で各変量ごとの平均的な値を算出することによりこのワーピングパス上の各マスごとの複数の平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出ステップとを有することを特徴とする。
ここで、本発明にいう「総合的な距離」とは、各マスに対応する各変量毎の差に基づく距離であり、例えばユークリッド距離やマハラノビス汎距離やマンハッタン距離などを意味する。また、本発明にいう「距離に基づいて」とは、例えば、距離が最小のマスを時系列的に辿ることや、規定値以下の距離のマスを選択することなどを意味する。
本発明の標準時系列データ算出方法によれば、ワーピングパスの算出に使用する時系列データどうしのサンプリング間隔がずれていたり、サンプル数が相違していても高精度な標準時系列データが算出される。
ここで、本発明の標準時系列データ算出方法が、上記標準時系列データ算出ステップで算出された標準時系列データを上記第1の正規化時系列データに代わる新たな第1の正規化時系列データとして一軸に配置し、上記データ正規化ステップで正規化された複数の正規化時系列データのうちの第3の正規化時系列データを上記第2の正規化時系列データに代わる新たな第2の正規化時系列データとして他軸に配置したDTW表記において、順次新たな第3の正規化時系列データを用い、かつ上記標準時系列データ算出ステップの実行にあたっては一軸に配置した新たな第1の時系列データに過去の繰り返し数に応じた重みを付した平均化を実行しながら、上記ワーピングパス算出ステップと上記標準時系列データ算出ステップを繰り返すことにより、最終的な標準時系列データを算出することが好ましい。
上記の様に、順次新たな第3の正規化時系列データを用いて標準時系列データの算出を繰り返すと、少なくとも3つ以上の時系列データが用いられて、より高精度な標準時系列データが算出される。
また、上記標準時系列データ算出ステップは、上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で、サンプリング時刻どうしの平均的な値と各変量ごとの平均的な各値とを算出することにより、このワーピングパス上の各マスごとの平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出するステップであってもよい。
複数の時系列データの先頭時刻を揃えて、その先頭時刻から計測したときのサンプリング時刻が時系列データどうしで揃っていない場合、サンプリング時刻についても1つのデータとみなして平均的な値を算出することにより、サンプリングの標準時刻が算出でき、このサンプリング標準時刻を含めた高精度な標準時系列データを算出することができる。
上記目的を達成するための本発明の異常検出方法は、
請求項1から3のうちのいずれか1項記載の標準時系列データ算出方法で算出された標準時系列データを用いて上記系の異常を検出する異常検出方法であって、上記1つの系の上記複数の変量を異常検出対象のサンプリング時間帯における互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる異常検出対象時系列データを取得する異常検出対象データ取得ステップと、
上記異常検出対象時系列データを構成する各変量ごとの複数のデータに上記データ正規化ステップで採用した各変量ごとの係数を掛けることにより、この異常検出対象時系列データを正規化異常検出対象時系列データに変換する異常検出対象データ正規化ステップと、
上記標準時系列データを一軸に配置し上記異常検出対象データ正規化ステップで正規化された異常検出対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとこの各マスに対応する他軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、この複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、この距離に基づいて上記標準時系列データと上記正規化された対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出ステップと、
上記総距離算出ステップで算出された総距離が所定の閾値よりも大きい場合に上記系が異常であることを検出する異常検出ステップとを有することを特徴とする。
本発明の異常検出方法によれば、異常検出対象データと標準時系列データとで、先頭時刻を揃えたときのサンプリング時刻が異なっていたり、サンプル数が相違していても、上記系の高精度な異常検出を行うことができる。
また、上記目的を達成するための本発明の標準時系列データ算出装置は、
1つの系を定める複数の変量を互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる時系列データであって、この1つの系のこの複数の変量について順次異なるサンプリング時間帯に採取された複数の時系列データを取得するデータ取得部と、
上記データ取得部で取得した複数の時系列データに跨る各変量ごとの複数のデータに各変量ごとの係数を掛けてスケール変換を行い、この各変量ごとの複数のデータを変量に因らずに互いに同一の数値範囲内に分布させる正規化を行うことにより、この複数の時系列データがそれぞれ正規化された複数の正規化時系列データを生成するデータ正規化部と、
上記データ正規化部で生成された複数の正規化時系列データのうちの第1の正規化時系列データを一軸に配置しこの複数の正規化時系列データのうちの第2の正規化時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの正規化時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとこの各マスに対応する他軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、この複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、この距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出部と、
上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で各変量ごとの平均的な値を算出することによりこのワーピングパス上の各マスごとの複数の平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出部とを有することを特徴とする。
ここで、本発明の標準時系列データ算出装置が、上記標準時系列データ算出部で算出された標準時系列データを上記第1の正規化時系列データに代わる新たな第1の正規化時系列データとして一軸に配置し、上記データ正規化部で正規化された複数の正規化時系列データのうちの第3の正規化時系列データを上記第2の正規化時系列データに代わる新たな第2の正規化時系列データとして他軸に配置したDTW表記において、順次新たな第3の正規化時系列データを用い、かつ上記標準時系列データ算出部に、一軸に配置した新たな第1の時系列データに過去の繰り返し数に応じた重みを付した平均化を実行させながら、上記ワーピングパス算出部と上記標準時系列データ算出部とを交互に繰り返し動作させることにより、最終的な標準時系列データを算出させる動作制御部を備えたものであることが好ましい。
また、上記標準時系列データ算出部は、上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で、サンプリング時刻どうしの平均的な値と各変量ごとの平均的な各値とを算出することにより、このワーピングパス上の各マスごとの平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出するものであってもよい。
上記目的を達成するための本発明の異常検出装置は、
請求項5から7のうちのいずれか1項記載の標準時系列データ算出装置を備え、
上記データ取得部が、さらに、上記1つの系の上記複数の変量を異常検出対象のサンプリング時間帯における互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる異常検出対象時系列データを取得するものであり、
上記データ正規化部が、さらに、上記異常対象時系列データを構成する各変量ごとの複数データに上記データ正規化部で採用した各変量ごとの係数を掛けることにより、この異常検出対象時系列データを正規化異常検出対象時系列データに変換するものであって、さらに、
上記標準時系列データを一軸に配置し上記異常検出対象データ正規化ステップで正規化された異常検出対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとこの各マスに対応する他軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、この複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、この距離に基づいて上記標準時系列データと上記正規化された対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出部と、
上記総距離算出部で算出された総距離が所定の閾値よりも大きい場合に異常であることを検出する異常検出部とを有することを特徴とする。
また、上記目的を達成するための本発明の標準時系列データ算出プログラムは、
プログラムを実行する演算処理装置内で実行され、この演算処理装置を、
1つの系を定める複数の変量を互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる時系列データであって、この1つの系のこの複数の変量について順次異なるサンプリング時間帯に採取された複数の時系列データを取得するデータ取得部と、
上記データ取得部で取得した複数の時系列データに跨る各変量ごとの複数のデータに各変量ごとの係数を掛けてスケール変換を行い、この各変量ごとの複数のデータを変量に因らずに互いに同一の数値範囲内に分布させる正規化を行うことにより、この複数の時系列データがそれぞれ正規化された複数の正規化時系列データを生成するデータ正規化部と、
上記データ正規化部で生成された複数の正規化時系列データのうちの第1の正規化時系列データを一軸に配置しこの複数の正規化時系列データのうちの第2の正規化時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの正規化時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとこの各マスに対応する他軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、この複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、この距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出部と、
上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で各変量ごとの平均的な値を算出することによりこのワーピングパス上の各マスごとの複数の平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出部とを有する標準時系列データ算出装置として動作させることを特徴とする。
ここで、本発明の標準時系列データ算出プログラムが、
上記標準時系列データ算出部で算出された標準時系列データを上記第1の正規化時系列データに代わる新たな第1の正規化時系列データとして一軸に配置し、上記データ正規化部で正規化された複数の正規化時系列データのうちの第3の正規化時系列データを上記第2の正規化時系列データに代わる新たな第2の正規化時系列データとして他軸に配置したDTW表記において、順次新たな第3の正規化時系列データを用い、かつ上記標準時系列データ算出部に、一軸に配置した新たな第1の時系列データに過去の繰り返し数に応じた重みを付した平均化を実行させながら、上記ワーピングパス算出部と上記標準時系列データ算出部とを交互に繰り返し動作させることにより、最終的な標準時系列データを算出させる動作制御部を備えたものであることが好ましい。
また、上記標準時系列データ算出部は、上記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で、サンプリング時刻どうしの平均的な値と各変量ごとの平均的な各値とを算出することにより、このワーピングパス上の各マスごとの平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出するものであってもよい。
上記目的を達成するための本発明の異常検出プログラムは、
請求項9から11のうちのいずれか1項記載の標準時系列データ算出プログラムをプログラム部品として含む異常検出プログラムであって、上記演算処理装置を、
上記データ取得部が、さらに、上記1つの系の上記複数の変量を異常検出対象のサンプリング時間帯における互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる異常検出対象時系列データを取得するものであり、
上記データ正規化部が、さらに、上記異常対象時系列データを構成する各変量ごとの複数データに上記データ正規化部で採用した各変量ごとの係数を掛けることにより、この異常検出対象時系列データを正規化異常検出対象時系列データに変換するものであって、さらに、
上記標準時系列データを一軸に配置し上記異常検出対象データ正規化ステップで正規化された異常検出対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとこの各マスに対応する他軸上の上記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、この複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、この距離に基づいて上記標準時系列データと上記正規化された対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出部と、
上記総距離算出部で算出された総距離が所定の閾値よりも大きい場合に異常であることを検出する異常検出部とを有する異常検出装置として動作させることを特徴とする。
本発明によれば、標準化に使用する複数の時系列データどうしで各時系列データの先頭時刻を揃えたときのサンプリング時刻やサンプル数が異なっていても、複数の変量で定められる系の正常状態を表す高精度な標準時系列データが算出される。また、異常を検出するにあたっては、この標準時系列データと異常検出対象の時系列データとの間で各時系列データの先頭時刻を揃えたときのサンプリング時刻やサンプル数が異なっていても、系の異常が検出される。
本発明の一実施形態が適用されるコンピュータを示す図である。 図1に示すコンピュータのハードウェア構成図である。 標準時系列データ算出プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。 標準時系列データ算出装置の機能ブロック図である。 標準時系列データ算出装置における標準時系列データの算出の流れを示すフローチャートである。 ステップS1で取得された3つの時系列データを示す図である。 図6に示す3つの時系列データについて、時間毎の各変量の変化を示したグラフである。 図6の3つの時系列データを正規化した3つの正規化時系列データを示す図である。 DTW表記を示す図である。 ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータについての平均値を示す図である。 DTW表記を示す図である。 ワーピングパスを形成する各マスに関わるデータについての加重平均値を示す図である。 標準時系列データと逆正規化された標準時系列データを示す図である。 異常検出プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。 異常検出装置の機能ブロック図である。 異常検出装置における異常検出についての流れを示すフローチャートである。 異常診断の対象である時系列データを示す図である。 標準時系列データの算出に用いた正常状態の3つの時系列データと、異常診断の対象である時系列データの時間による各変量の変化を表したグラフである。 標準時系列データに対する、正常状態の3つの時系列データと、異常診断の対象である時系列データとの各総距離を示したグラフである。
以下図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態が適用されるコンピュータを示す図である。
図1に示すコンピュータ100は、本発明の標準時系列データ算出装置の一実施形態を構成する。また、このコンピュータ100は、後で説明する本発明の異常検出装置の一実施形態も構成し、両実施形態で共用されるものである。コンピュータ100は、外観上、本体部110、本体部110からの指示により表示画面121に画像表示を行うディスプレイ120、このコンピュータ100にキー操作に応じた情報を入力するキーボード130、および表示画面121上の任意の位置を指定することによりその位置に応じた指示を入力するマウス140を備えている。
この本体部110は、外観上、フレキシブルディスク(以下、FDと呼ぶ)やCD−ROMを装填するためのFD装填口111およびCD−ROM装填口112を有している。
図2は、図1に示すコンピュータのハードウェア構成図である。
図1に示す本体装置110には、CPU113、主メモリ114、ハードディスク装置115、FDドライブ116、CDドライブ117、入力インターフェース118、および出力インターフェース119が内蔵されている。CPU113は、各種プログラムを実行する。主メモリ114には、ハードディスク装置115に格納されたプログラムが読み出されCPU113での実行のためにプログラムが展開される。ハードディスク装置115には、各種プログラムやデータ等が保存される。FDドライブ116は、FD300をアクセスする。CDドライブ117は、CD−ROM310が装填されその装填されたCD−ROM310をアクセスする。入力インターフェース118は、外部装置からのデータ入力を行い、出力インターフェース119は、外部装置へのデータ出力を行う。本体装置110に内蔵されているこれらのハードウェアと、キーボード130と、マウス140と、画像表示装置120は、バス150を介して接続されている。
CD−ROM310には、コンピュータを、本発明にいう標準時系列データ算出装置の一例として動作させる、後述する標準時系列データ算出プログラムが記憶されている。そのCD−ROM310はCDドライブ117に装填され、そのCD−ROM310に記憶された標準時系列データ算出プログラムがこのコンピュータ100にアップロードされてハードディスク装置115に記憶される。そして、この標準時系列データ算出プログラムが起動されて実行されることにより、コンピュータ100は、本発明にいう標準時系列データ算出装置の一例として動作する。
次に標準時系列データ算出プログラムについて説明する。
図3は、標準時系列データ算出プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
図3に示すように、CD−ROM310に記憶された標準時系列データ算出プログラム311は、データ取得部312、データ正規化部313、ワーピングパス算出部314、標準時系列データ算出部315、および動作制御部316を有している。
標準時系列データ算出プログラム311の各部の詳細については、後述する標準時系列データ算出装置410の各部の作用と一緒に説明する。
図4は、標準時系列データ算出装置の機能ブロック図である。
図4に示すブロック図は、図3に示す標準時系列データ算出プログラム310が図1のコンピュータ100にインストールされ、このコンピュータ100が本発明の一実施形態である標準時系列データ算出装置410として動作するときの機能を表したものである。
図4に示す標準時系列データ算出装置410は、データ取得部500、データ正規化部501、ワーピングパス算出部502、標準時系列データ算出部503、および動作制御部504で構成されている。データ取得部500、データ正規化部501、ワーピングパス算出部502、標準時系列データ算出部503、および動作制御部504は、ハードウェア上は図2に示すCPU113によって主に担われている。一方、記憶装置505は、標準時系列データ算出装置410内のデータ取得部500および標準時系列データ算出部503と接続されており、ハードウェア上は図2に示すハードディスク装置115によって主に担われている。また、温度センサ420と圧力センサ421は、標準時系列データ算出装置410と接続されており、直接的には図2に示す入力インターフェース118と接続されている。
ここで、本実施形態では、同じ処理を繰り返し行う、ある装置(以下、「対象装置」と称する)があり、各処理毎に対象装置内部の温度と圧力があらかじめ決められたシーケンスに従って変化するように制御されているものとする。温度センサ420と圧力センサ421では、この対象装置内の温度と圧力が計測される。ここでは、対象装置が繰り返し処理を行う間の複数回の処理それぞれについて温度と圧力が繰り返し計測されて、1回の処理ごとに1つの時系列データを取得し、複数回の処理にわたる複数の時系列データに基づいて、処理1回あたりの標準時系列データが算出される。
データ取得部500では、この対象装置における1回の処理の間、温度センサ420と圧力センサ421で計測される各値が互いに同一の時刻にサンプリングされ1つの時系列データが取得される。そして、このサンプリングが各処理毎に繰り返されて、複数の時系列データが取得される。
データ正規化部501では、詳細は後述するが、データ取得部500で取得された複数の時系列データが正規化されることにより、複数の正規化時系列データが生成される。
ワーピングパス算出部502では、これも詳細は後述するが、データ正規化部501で正規化された複数の正規化時系列データのうちの2つの正規化時系列データを選択し、その選択した2つの正規化時系列データのうちの一方の正規化時系列データを一軸に配置しもう1つの正規化時系列データを他軸に配置するという、所謂DTWと呼ばれる手法により、後述するワーピングパスが算出される。
標準時系列データ算出部503では、これも詳細は後述するが、算出されたワーピングパスに基づいて標準時系列データが算出される。
動作制御部504は、これも詳細は後述するが、標準時系列データ算出部503で算出された標準時系列データと、データ正規化部501で正規化された複数の正規化時系列データのうちから新たに選択した正規化時系列データとを用いて、ワーピングパス算出部502にさらに新たな標準時系列データの算出を行わせるサイクルを、ワーピングパス算出部502および標準時系列データ算出部503に繰り返し行わせる。
記憶装置505には、データ取得部500で取得した時系列データや、標準時系列データ算出部503で算出された標準時系列データが記憶される。
図5は、図4に示す標準時系列データ算出装置における標準時系列データの算出の流れを示すフローチャートである。
図5に示すステップS1では、上述した対象装置の一回の処理の間、温度センサ420と圧力センサ421で計測される温度と圧力が、互いに同じタイミングでサンプリングされる。このようにして1つの時系列データが得られる。さらに、対象装置の各処理毎にこのサンプリングが繰り返され、複数の時系列データが取得される。このステップS1が、本発明にいうデータ取得ステップの一例に相当する。以下、本実施形態においては、対象装置が正常な状態にあるときに、ステップS1で3つの時系列データを取得したものとして説明する。なお、以下この図5を中心に説明し、図6以降の図についての説明を適宜織り交ぜていく。
図6は、ステップS1で取得された3つの時系列データを示す図である。図6(A)、(B)、および(C)は各時系列データを表している。各時系列データは’time’で表されるサンプリング時刻毎に、温度を表す’value1’と、圧力を表す’value2’の2つの変量の値を有している。各時系列データは互いにサンプリングの間隔は同じである。しかし、サンプル数が(A)は11個、(B)は12個、(C)は11個と、統一されていない。
図7は、図6に示す3つの時系列データについて、時間毎の温度と圧力の変化を示したグラフである。これらのグラフを比較すると、多少の誤差はあるものの、温度が上昇した後に圧力が上昇し、温度が下降した後に圧力が下降する、という変化が共通している。この3つのグラフは、多少の相違はあるもののいずれも正常状態で計測されている時系列データである。
上記のようにして複数の時系列データが取得された後、図5のステップS2に進む。このステップS2では、温度と圧力の各変量毎に全ての時系列データを正規化する。このステップS2が、本発明にいうデータ正規化ステップの一例に相当する。本実施形態では各変量の値が互いに同一の範囲内に分布するように正規化される。
ここで、図6に示す3つの時系列データをこのステップS2に従って正規化するために、これら3つの時系列データに跨る全体から温度と圧力について最小値と最大値を調べる。先ず、温度について最小値と最大値を調べると、図6(A)の’time:0.0000’に対応する’value1:0.0000’が最小値であり、図6(C)の’time:1.0000’に対応する’value1:3.2000’が最大値である。また、圧力について最小値と最大値を調べると、図6(A)の’time:0.0000’に対応する’value2:0.0000’が最小値であり、図6(B)の’time:5.0000’に対応する’value2:2.0000’が最大値である。よって、’value1’の各値を最大値’3.2000’と最小値’0.0000’との差分である’3.2000’で除算し、同様に’value2’の各値を最大値’2.0000’と最小値’0.0000’との差分である’2.0000’で除算する。これにより、各変量の最小値から最大値の範囲が’0’から’1’の範囲に正規化される。
仮にこの正規化ステップを行わないと、正規化されていない時系列データを用いて後述する距離の計算を行うことになり、値が小さい範囲に分布している変量よりも値の分布が大きく広がっている変量に影響された距離が算出される。後述する標準時系列データは、この距離に基づいて算出されるため、値が広い範囲に分布している変量に影響された標準時系列データが算出されることになる。その反面、値が小さい範囲にのみ分布している変量は標準時系列データに反映されにくくなってしまう。この影響を排除して各変量を等しく評価するために、上述した正規化を行う。なお、本実施形態では各変量の最小値と最大値を基準に正規化を行っているが、各変量を等しく評価するための基準であればよく、例えば温度については、’0.0000’から’3.5000’の範囲内で変動し、圧力については’0.0000’から’3.0000’の範囲内で変動することが分かっているときは、図6に示す3つの時系列データ上にあらわれた最小値、最大値に拘束されることなく、温度については’3.5000’で除算して正規化を行い、圧力については’3.0000’で除算して正規化を行ってもよい。ただし、ここでは、上述した図6に示す3つの時系列データ上にあらわれた最大値と最小値を用いた正規化を採用するものとして説明を続ける。
図8は、図6の3つの時系列データを正規化して得られた3つの正規化時系列データを示す図である。図8(A)は、図6(A)の時系列データがステップS2に従って正規化された時系列データである。また、図8(B)と図8(C)も同様に、図6(B)と図6(C)の各時系列データがステップS2に従ってそれぞれ正規化された時系列データである。以降、図8(A)、(B)、(C)に示す時系列データをそれぞれ正規化時系列データA、正規化時系列データB、正規化時系列データCと呼ぶ。
図6(A)、(B)、および(C)の3つの時系列データに跨った’value1’の範囲は’0.0000’から’3.2000’であるが、ステップS2の正規化により範囲が’0.0000’から’1.0000’に変換されている。例えば、図6(A)の’time:0.0000’に対応する’value1’に示されている正規化前の最小値’0.0000’は、正規化により正規化後の最小値である’0.0000’に変換される。この値が図8(A)の’time:0.0000’に対応する’value1’の値である。図6(C)の’time:1.0000’に対応する’value1’に示されている正規化前の最大値’3.2000’は、正規化により正規化後の最大値である’1.0000’に変換される。この値が図8(C)の’time:1.0000’に対応する’value1’の値である。
’value2’の正規化についても同様である。すなわち、図6(A)、(B)、および(C)の3つの時系列データに跨った’value2’の範囲は’0.0000’から’2.0000’であるが、ステップS2の正規化により範囲が’0.0000’から’1.0000’に変換されている。例えば図6(A)の’time:0.0000’に対応する’value2’に示されている正規化前の最小値’0.0000’は、正規化により正規化後の最小値である’0.0000’に変換される。この値が図8(A)の’time:0.0000’に対応する’value2’の値である。図6(B)の’time:5.0000’に対応する’value2’に示される正規化前の最大値’2.0000’は、正規化により正規化後の最大値である’1.0000’に変換される。この値が図8(B)の’time:5.0000’に対応する’value2’の値である。このように、図8の3つの正規化時系列データの’value1’と’value2’の各値は、それぞれ’0.0000’から’1.0000’の範囲内に分布するように変換されている。
図8に示す各時系列データの横に示したA1,A2,…,B1,…,C1,…,等の符号は、その横のデータを指し示している。’time’,’value1’,’value2’の変量の組を(’time’,’value1’,’value2’)と表記したとき、例えば図8(A)を構成する、(’time’,’value1’,’value2’)が(’0.0000’,’0.0000’,’0.0000’)であるデータをデータA1と呼ぶ。A1以外の他の符号についても同様である。
上述したようにして時系列データが正規化された後、図5に示すステップS3に進む。ステップS3では、ステップS2で正規化された3つの正規化時系列データのうちの2つが選択される。そして、選択された2つの正規化時系列データについて、DTW表記によるワーピングパスが算出される。このステップS3が、本発明にいうワーピングパス算出ステップの一例に相当する。
ここで、ワーピングパスの算出に同時に3つ以上の時系列データを用いたDTW表記を使用する方法も考えられるが、処理が煩雑になる。また、同時には2つの時系列データのみを用いたDTW表記であっても、後述する方法により3つ以上の時系列データを使用してワーピングパスを算出することができる。そのため、本発明では同時に2つの正規化時系列データを用いるDTW表記を採用している。なお、このステップS3で選択されない正規化時系列データは、後述の処理で使用される。以下、図8の3つの正規化時系列データのうちの、正規化時系列データAと正規化時系列データBが選択されたものとして説明を続ける。
図9は、DTW表記を示す図である。
図9には、縦軸に、図8(A)に示す正規化時系列データAが配置され、横軸に、図8(B)に示す正規化時系列データBが配置されている。
また、図9に示される、縦軸および横軸の時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスには、各マスに対応する縦軸上の’value1’と’value2’と、各マスに対応する横軸上の’value1’と’value2’との間のユークリッド距離が記されている。ここで、DTW表記のあるマスに対応する縦軸上の’value1’と’value2’がそれぞれ’Va1’と’Va2’であり、横軸上の’value1’と’value2’がそれぞれ’Vb1’と’Vb2’であるとすると、そのマスのユークリッド距離dは以下の(1)式で算出される。
Figure 0005271805
このユークリッド距離が、本発明にいう距離の一例に相当する。例えば、図9に示すDTW表記でデータA2とデータB4が対応するマスには、データA2とデータB4のユークリッド距離’0.2577’が記されている。これは、データA2の’value1’の値’0.9375’からデータB4の’value1’の値’0.8750’を減じて二乗したものと、データA2の’value2’の値’0.0000’からデータB4の’value2’の値’0.2500’を減じて二乗したものとを合計した平方根である。なお、本実施形態ではユークリッド距離を用いているが、本発明はこれに限定するものではなく、例えば以下に示す(2)式で表されるマハラノビス汎距離や(3)式で表されるマンハッタン距離などであってもよい。
Figure 0005271805
Figure 0005271805
ここで、上記(2)式中のVA,VBは、それぞれ下記(4)式、(5)式を意味する。
Figure 0005271805
Figure 0005271805
また、上記の(2)式中の(VA−VB)等の行列を代表させてXで表わしたとき、
Figure 0005271805
は、行列Xの転置行列を表わす。さらに(2)式中の
Figure 0005271805
は、共分散行列の逆行列を表わす。
さらに、(3)式中の
Figure 0005271805
は、絶対値を表わす記号である。
ここで、上述したワーピングパスとは、各マスに記された距離の合計が最も小さくなるように、右下隅から左上隅にかけてマスを辿った際のその軌跡をいう。図9では、このワーピングパスを形成するマスが太い黒枠で囲まれている。
上述したワーピングパスの算出が終了すると、図5に示すステップS4に進む。このステップS4では、今回のワーピングパスの算出に利用した時系列データのうちの1つが、仮の標準時系列データであるか否かを判定する。仮の標準時系列データについては後述するが、この段階では仮の標準時系列データはまだ算出されていない。したがって、ここではステップS6に進む。このステップS6では、ステップS3で算出したワーピングパスを形成する各マスに対応する各軸上のデータの’time’,’value1’,および’value2’のそれぞれについて単純平均を算出する。この算出された各単純平均をワーピングパスに沿って時系列的に並べたものが標準時系列データである。このステップS6が、本発明にいう標準時系列データ算出ステップの一例を構成している。
なお、本実施形態では標準時系列データの算出に使用する時系列データが3つの場合について説明しているが、2つの時系列データを使用して標準時系列データを算出する場合には、次のステップS7で全ての正規化時系列データを使用したと判定され標準時系列データの算出を終了する。この2つの時系列データを使用する場合には、ステップS6で算出された標準時系列データが、そのまま最終的な標準時系列データとして出力される。使用する時系列データが2つだけの場合でも、時系列データを1つだけ使用して標準時系列データとするより精度のよい標準時系列データが算出できる。また、ワーピングパスの算出に使用する2つの時系列データどうしのサンプリング間隔が異なっていたり、サンプル数が相違していても高精度な標準時系列データが算出されるので、異常状態の高精度な検出に利用することができる。なお、3つ以上の正規化時系列データを用いて標準時系列データを算出するときは、上記のようにして算出した途中段階の標準時系列データを、ここでは’仮の’標準時系列データと呼ぶ。
図10は、図9のDTW表記に使用した2つの正規化時系列データと仮の標準時系列データを示す図である。
図10(A)には、図8(A)に示す正規化時系列データAが再度示され、図10(B)には、図8(B)に示す正規化時系列データBが再度示されている。そして、図10(AB)に示す時系列データは、図9で示されたワーピングパスの各マスについて、その各マスに対応する各軸上のデータから算出された仮の標準時系列データである。ここでは、図10(AB)に示す時系列データを仮の標準時系列データABと呼ぶ。
ここで、図10(AB)に示す仮の標準時系列データABの、’time’,’value1’,および’value2’には、各データの算出に使用されたデータの符号を組み合わせた符号を付している。例えば、仮の標準時系列データABのデータA1,B2は、正規化時系列データAのデータA1と正規化時系列データBのデータB2についての、’time’,’value1’,および’value2’それぞれの平均値からなるデータであることを表している。また、仮の標準時系列データABのデータA11,B12は、正規化時系列データAのデータA11と正規化時系列データBのデータB12の、’time’,’value1’,および’value2’それぞれの平均値からなるデータであることを表している。上記以外の他の符号についても同様である。
例えば、図9に示すワーピングパスの左上隅のマスには、データA1とデータB1が対応している。これらデータA1とデータB1の’time’,’value1’,および’value2’の各平均値が計算される。これらの平均値からなるデータが仮の標準時系列データABを構成するデータA1,B1である。さらに具体的に説明すると、’time’,’value1’,および’value2’について、データA1の値である(0.0000,0.0000,0.0000)とデータB1の値である(0.0000,0.0000,0.0000)との各変量毎の平均値である(0.0000,0.0000,0.0000)が、仮の標準時系列データABを構成するデータA1,B1となる。また、左上隅からワーピングパスを辿って5つ目のマスには、データA4とデータB4が対応している。この5つ目のマスでは、’time’,’value1’,および’value2’について、データA4の値である(3.0000,0.9375,0.2500)とデータB4の値である(3.0000,0.8750,0.2500)との各変量毎の平均値である(3.0000,0.9063,0.2500)が算出される。この各変量毎の平均値である(3.0000,0.9063,0.2500)が、仮の標準時系列データABを構成するデータA4,B4となる。このようにワーピングパス上の全てのマスに対して各変量毎の平均値を求めることで、仮の標準時系列データABが算出される。
図5に示すステップS6において上記のようにして仮の標準時系列データが算出されると、次にステップS7に進む。このステップS7では、ステップS2で正規化した時系列データのうちまだ未使用の正規化時系列データが残っているか否かが判定される。
図5に示すステップS7において、ステップS2で正規化した時系列データのうちまだ未使用の時系列データが残っていると判定すると、ステップS8に進む。ここでは、図8(C)に示される正規化時系列データCが未使用であるため、この正規化時系列データCと仮の標準時系列データABを使用して上述したワーピングパスの算出方法と同一の算出方法で新たなワーピングパスを算出する。
図11は、DTW表記を示す図である。
図11には、縦軸に、図8(C)に示す正規化時系列データCが配置され、横軸に、仮の標準時系列データABが配置されている。各マスについての距離の算出方法とワーピングパスの求め方については既に説明したため、説明は省略する。
図5に示すステップS4では、ステップS4の直前でワーピングパスの算出に使用した時系列データのうちの1つが仮の標準時系列データであるか否かが判定される。ここでは、ワーピングパスの算出に使用した時系列データのうちの横軸に配置された時系列データが仮の標準時系列データであることから、ステップS5に進む。ステップS5では、ステップS8で算出したワーピングパスを形成する各マスに関わる仮の標準時系列データABと正規化時系列データCとの’time’,’value1’,および’value2’のそれぞれについて以下に記述するようにして加重平均を算出する。この算出された各加重平均をワーピングパスに沿って時系列的に並べることにより、新たな仮の標準時系列データが算出される。このステップS5も、本発明にいう標準時系列データ算出ステップの一例を構成している。
この加重平均の算出は、使用した時系列データの一方である仮の標準時系列がいくつの正規化時系列データに基づいて算出されているかに応じて重み付けをして行われる。ここで、ワーピングパスを形成するマスのうちのあるマスについて、このマスに対応する仮の標準時系列データABと正規化時系列データCの’value1’の値がそれぞれ’Vab1’と’Vc1’であるとすると、このマスの’value1’の加重平均値’Vabc1’は以下の(6)式で求められる。
Figure 0005271805
仮の標準時系列データABは2つの正規化時系列データにより算出されているため、重み付けのためにVab1に’2’を乗算する。Vc1については、そのまま用いる。そして、計算に使用されている正規化時系列データの総数である’3’で除算して加重平均値を求める。’value2’、’time’についても同様の方法で加重平均値が求められる。
また、使用した時系列データのうちの一方である仮の標準時系列データが、例えば3つの正規化時系列データに基づいて得られたものである場合には、上述の乗算に用いる値を’2’ではなく’3’にすると共に、除算に用いる値を’3’ではなく’4’にすることで、新たな仮の標準時系列データを算出する。このように使用する正規化時系列データが増えたときは、乗算と除算に用いる値を増やすことで標準時系列データが算出される。
ここで、標準時系列データの算出に加重平均を用いているのは、単純な平均では、算出に利用される順番が遅い時系列データほど最終的な標準時系列データの算出に対する影響が大きくなってしまうのに対し、上記のような加重平均を採用すると、その順番による影響を取り除くことができるからである。
図12は、図11のDTW表記に使用した2つの時系列データと標準時系列データを示す図である。
図12(AB)には、図10(AB)に示す仮の標準時系列データABが再度示され、図12(C)には、図8(C)に示す正規化時系列データCが再度示されている。そして、図12(ABC)に示す時系列データは、図11で示されたワーピングパスの各マスについて、その各マスに対応する各軸上のデータから算出された標準時系列データである。以降、図12(ABC)に示す時系列データを標準時系列データABCと呼ぶ。
また、図12(ABC)には、図11で示されたワーピングパスを形成する各マスに関わる仮の標準時系列データABおよび正規化時系列データCについての’time’,’value1’,および’value2’のそれぞれの加重平均値が示されている。
仮の標準時系列データABは、正規化時系列データAと正規化時系列データBとの2つの正規化時系列データに基づいていることから、以下のように加重平均が行われる。例えば、図12(ABC)に示す標準時系列データABCのデータA6,B6,C5(4.6667,0.9375,1.0000)のうちの’4.6667’については以下の通り算出される。すなわち、仮の標準時系列データABのデータA6B6(5.0000,0.9063,1.0000)の’5.0000’に、この仮の標準時系列データABが2つの正規化時系列データA、Bに基づいていることによる’2’を乗算し、データC5(4.0000,1.0000,1.0000)の’4.0000’を加算し、この加算値を、これらに関わった正規化時系列データA、B、Cの総数である’3’で除算して’4.6667’を算出する。また、標準時系列データABCのデータA6,B6,C5(4.6667,0.9375,1.0000)のうちの’0.9375’についても、仮の標準時系列データABのデータA6B6(5.0000,0.9063,1.0000)の’0.9063’に’2’を乗算し、データC5(4.0000,1.0000,1.0000)の’1.0000’を加算し、この加算値を、これらに関わった正規化時系列データA、B、Cの総数である’3’で除算して’0.9375’を算出する。このようにして加重平均を求めることで、標準時系列データABCが算出される。
ここで、図12(ABC)に示す標準時系列データABCの、’time’,’value1’,および’value2’には、前述した図10の仮の標準時系列データABにおける符号の付け方と同様、各データの算出に使用されたデータの符号を組み合わせた符号を付している。例えば、標準時系列データABCのデータA1,B2,C1は、正規化時系列データAのデータA1と正規化時系列データBのデータB2と正規化時系列データCのデータC1についての、’time’,’value1’,および’value2’の各平均値であることを表している。また、標準時系列データABCのデータA11,B12,C11は、正規化時系列データAのデータA11と正規化時系列データBのデータB12と正規化時系列データCのデータC11の、’time’,’value1’,および’value2’の各平均値であることを表している。上記以外の他の符号についても同様である。
上記のようにして標準時系列データABCを算出した後、図5に示すステップS7に進み、ステップS2で正規化された時系列データのうちまだ未使用の正規化時系列データが残っているか否かが判定されるが、ここでは全ての正規化時系列データが使用されたため、最後に算出された標準時系列データABCが最終的な標準時系列データとして出力される。なお、標準時系列データ算出のために4つ以上の正規化時系列データを用いるときは、この標準時系列データABCを仮の標準時系列データとしてステップS8に戻り、上記と同様の処理がさらに繰り返される。
以上が、この標準時系列データ算出装置410における、標準時系列データの算出までの流れである。
以上説明した標準時系列データ算出方法によれば、ワーピングパスの算出に使用する時系列データどうしのサンプリング間隔が異なっていたり、サンプル数が相違していても高精度な標準時系列データが算出されるので、異常状態の高精度な検出に利用することができる。
図13は、標準時系列データと、この標準時系列データに逆正規化を行った時系列データを示す図である。
標準時系列データABCは正規化された時系列データを基に算出されており、標準時系列データABCの各変量は’0’から’1’の範囲で分布している。このため、この標準時系列データABCのままでは、オペレータ等の人間にとっては直感的ではない。そこで、この標準時系列データを表示画面上に表示する時など、オペレータに提示するにあたっては、この標準時系列データABCに算出時に行った正規化とは逆の変換を行い、図13の右側に示す正規化されていない標準時系列データを生成して、この正規化されていない標準時系列データを提示することが好ましい。ただし、以下に説明する、異常検出装置の内部では正規化されたままの標準時系列データが用いられる。
なお、本実施形態では、ある装置についての温度と圧力の2つの変量の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ある装置についての温度、圧力、および流量の計測値を基に標準時系列データを算出する場合のように、変量が3つ以上あってもよい。
次に、図面を参照して、本発明の異常検出装置、異常検出方法、および異常検出プログラムの実施の形態を説明する。
図1に示すコンピュータ100は、後述する異常検出プログラム(図14参照)がインストールされて実行されることにより、本発明の異常検出装置の一実施形態を構成する。なお、このコンピュータ100内で実行されるプログラムの相違を除き、コンピュータ100の構成は標準時系列データ算出装置の実施形態において説明したものと同じであるためこのコンピュータ100自体については、説明を省略する。本実施形態では図2に示すCDドライブ117には、異常検出プログラムが記憶されたCD−ROM320(図14参照)が装填され、その装填されたCD−ROM320がアクセスされる。CD−ROM320に記憶された異常検出プログラムはこのコンピュータ100にアップロードされてハードディスク装置115に記憶される。そして、この異常検出プログラムが起動されて実行されることにより、このコンピュータ100は、本発明にいう異常検出装置の一例として動作する。
次に異常検出プログラムについて説明する。
図14は、異常検出プログラムが記憶されたCD−ROMを示す概念図である。
図14に示すように、CD−ROM320に記憶された異常検出プログラム321は、データ取得部312、データ正規化部313、ワーピングパス算出部314、標準時系列データ算出部315、動作制御部316、総距離算出部327および異常検出部328を有している。
異常検出プログラムの各部の詳細については、後述する異常検出装置411の各部の作用と一緒に説明する。
図15は、異常検出装置411の機能ブロック図である。
図15に示すブロック図は、図14に示す異常検出プログラム321が図1のコンピュータ100にインストールされ、本発明の一実施形態である異常検出装置411として動作するときの機能を表したものである。
図15に示す異常検出装置411は、データ取得部500、データ正規化部501、ワーピングパス算出部502、標準時系列データ算出部503、動作制御部504、総距離算出部515、異常検出部516、および表示部517で構成されている。データ取得部500、データ正規化部501、ワーピングパス算出部502、標準時系列データ算出部503、動作制御部504、総距離算出部515および異常検出部516は、ハードウェア上は図2に示すCPU113によって主に担われている。表示部517は図2に示す画像表示装置120によって主に担われている。一方、記憶装置505は、標準時系列データ算出装置410内のデータ取得部500および標準時系列データ算出部503と接続されており、ハードウェア上は図2に示すハードディスク装置115によって主に担われている。また、温度センサ420と圧力センサ421は、異常検出装置411と接続されており、直接的には図2に示す入力インターフェース118と接続されている。なお、温度センサ420、圧力センサ421、データ取得部500、データ正規化部501、ワーピングパス算出部502、標準時系列データ算出部503、動作制御部504、および記憶装置505については図4に示した同一名称の各部の構成と同じであるため、同じ符号を付して示し説明を省略する。また、本実施形態は先の標準時系列データ算出装置の実施形態で説明した装置と同じ装置について、温度と圧力の計測値から異常を検出する例について説明する。以下、総距離算出部515、異常検出部516、および表示部517についてのみ説明する。
総距離算出部515は、標準時系列データ算出部503で算出された標準時系列データを一軸に配置し、データ取得部500で取得しデータ正規化部501で正規化された、異常診断の対象となる時系列データを他軸に配置したDTW表記においてワーピングパスを算出し、そのワーピングパスを形成する各マスの距離を合計した値を、総距離として算出する。
異常検出部516は、総距離算出部515で算出された総距離が所定の閾値よりも大きいか否かを判定し、この総距離が閾値より大きければ、計測している対象に異常が発生したことを表す警告表示を表示部517に行わせる。
図16は、この異常検出装置411における異常検出についての流れを示すフローチャートである。なお、以下では先の実施形態で標準時系列データ算出装置410で算出された標準時系列データが図15に示す記憶装置505に記憶されているものとして説明する。
図16に示すステップS11では、異常診断の対象となる時系列データがデータ取得部500で取得される。
図16に示すステップS12では、ステップS11で取得した時系列データを正規化する。前述した標準時系列データの算出にあっては、標準時系列データの算出に使用した時系列データの最小値と最大値に基づいて正規化を行っている。しかし、ここでの正規化は取得した異常診断対象の時系列データの最小値と最大値は使用せず、標準時系列データを算出した時と同じ値を用いて変換を行う。例えば、上述した標準時系列データの算出時には、’value1’の値を’3.2000’で除算し、’value2’の値を’2.0000’で除算して、各変量の最小値から最大値の範囲を’0’から’1’の範囲に正規化している。よって、ここでは、この数値をそのまま異常診断対象である時系列データに適用し、正規化を行う。図17は異常診断対象の時系列データの一例であり、後でも言及するが、例えば、この図17のデータD5の’value1’の’3.0000’は正規化によって’0.9375’に変換され、’value2’の’2.0000’は正規化によって’1.0000’に変換される。
図16に示すステップS13では、ステップS12で正規化された異常診断対象の時系列データと一軸に配置し、標準時系列データを他軸に配置したDTW表記において、ワーピングパスを算出する。DTW表記の方法とワーピングパスの算出方法については標準時系列データ算出装置の実施形態で説明した方法と同じであるため、図示は省略する。
図16に示すステップS14では、ステップS13で算出したワーピングパスの各マスの距離の総和が、標準時系列データと正規化された異常診断対象の時系列データとの総距離となる。このステップS13、S14が本発明にいう総距離算出ステップの一例に相当する。
図16に示すステップS15では、算出した総距離が閾値を超えているか否かが判定される。算出した総距離が閾値を越えている場合にはステップS16に進み、異常が検出されたことを表す警告表示を表示部517に行わせる。このステップS15、S16が、本発明にいう異常検出ステップの一例に相当する。
図17はステップS11で取得された異常診断対象である時系列データDを示す図である。ここで、時系列データDと図12に示す標準時系列データABCのサンプル数とサンプリング間隔について説明を加える。時系列データDのサンプル数は12であり、標準時系列データABCのサンプル数は14であって互いに異なっている。時系列データDのサンプリング間隔は全て’1.0000’であるが、標準時系列データABCのサンプリング間隔は、例えばデータA1,B1,C1からデータA1,B2,C1までのサンプリング間隔は’0.3333’であり、時系列データDのサンプリング間隔とは異なっている。
標準時系列データ算出の際にも説明した通り、このようにサンプリング間隔やサンプル数が互いに異なった時系列データであっても、ワーピングパスを算出することができ、したがってそのワーピングパス上の各マスの距離を合計した総距離を求めることができ、異常の有無を判定することができる。
図18は標準時系列データの算出に用いた正常状態の3つの時系列データと、異常診断の対象である時系列データの時間による各変量の変化を表したグラフである。
図18のグラフをみると、正常状態にある(A)〜(C)の3つの時系列データでは温度を示す’value1’の変化に遅れて圧力を示す’value2’が変化している。これに対し、異常診断対象の時系列データ(D)は温度と圧力の増減の順序が逆になっている。
すなわち、正常状態(A)〜(C)では、温度が上昇した後で圧力が増加し、温度が下降した後で圧力が低下しているのに対し、異常状態(D)ではこれとは逆に圧力が増加した後で温度が上昇し、圧力が低下した後で温度が下降している。
図19は、標準時系列データに対する、時系列データA、時系列データB、時系列データC、および時系列データDの各総距離を、異常検出装置の総距離算出部によって算出し、比較したグラフである。このグラフから時系列データDの総距離が他に比べて突出しており、時系列データDが異常状態のデータであることが明確に示されている。
以上説明したように、この異常検出装置411によれば、標準時系列データと異常診断対象の時系列データのサンプリング間隔が異なっていたり、サンプル数が相違していても高精度に異常診断対象の装置の異常状態を検出することができる。
なお、本実施形態ではある装置についての温度と圧力の2つの変量の場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、例えば、ある装置についての温度、圧力、および流量の計測値を基に異常を検出する場合のように、変量が3つ以上あってもよい。
100 コンピュータ
110 本体部
111 FD装填口
112 CD−ROM装填口
113 CPU
114 主メモリ
115 ハードディスク装置
116 FDドライブ
117 CDドライブ
118 入力インターフェース
119 出力インターフェース
120 ディスプレイ
121 表示画面
130 キーボード
140 マウス
150 バス
300 FD
310 CD−ROM
320 CD−ROM
311 標準時系列データ算出プログラム
312 データ取得部
313 データ正規化部
314 ワーピングパス算出部
315 標準時系列データ算出部
316 動作制御部
321 異常検出プログラム
327 総距離算出部
328 異常検出部
410 標準時系列データ算出装置
411 異常検出装置
420 温度センサ
421 圧力センサ
500 データ取得部
501 データ正規化部
502 ワーピングパス算出部
503 標準時系列データ算出部
504 動作制御部
505 記憶装置
515 総距離算出部
516 異常検出部
517 表示部

Claims (12)

  1. 1つの系を定める複数の変量を互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる時系列データであって、該1つの系の該複数の変量について順次異なるサンプリング時間帯に採取された複数の時系列データを取得するデータ取得ステップと、
    前記データ取得ステップで取得した複数の時系列データに跨る各変量ごとの複数のデータに各変量ごとの係数を掛けてスケール変換することにより該各変量ごとの複数のデータを変量に因らずに互いに同一の数値範囲内に分布させる正規化を行うことにより、該複数の時系列データがそれぞれ正規化された複数の正規化時系列データを生成するデータ正規化ステップと、
    前記データ正規化ステップで生成された複数の正規化時系列データのうちの第1の正規化時系列データを一軸に配置し該複数の正規化時系列データのうちの第2の正規化時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの正規化時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータと該各マスに対応する他軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、該複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出ステップと、
    前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で各変量ごとの平均的な値を算出することにより該ワーピングパス上の各マスごとの複数の平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出ステップとを有することを特徴とする標準時系列データ算出方法。
  2. 前記標準時系列データ算出ステップで算出された標準時系列データを前記第1の正規化時系列データに代わる新たな第1の正規化時系列データとして一軸に配置し、前記データ正規化ステップで正規化された複数の正規化時系列データのうちの第3の正規化時系列データを前記第2の正規化時系列データに代わる新たな第2の正規化時系列データとして他軸に配置したDTW表記において、順次新たな第3の正規化時系列データを用い、かつ前記標準時系列データ算出ステップの実行にあたっては一軸に配置した新たな第1の時系列データに過去の繰り返し数に応じた重みを付した平均化を実行しながら、前記ワーピングパス算出ステップと前記標準時系列データ算出ステップを繰り返すことにより、最終的な標準時系列データを算出することを特徴とする請求項1記載の標準時系列データ算出方法。
  3. 前記標準時系列データ算出ステップは、前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で、サンプリング時刻どうしの平均的な値と各変量ごとの平均的な各値とを算出することにより、該ワーピングパス上の各マスごとの平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出するステップであることを特徴とする請求項1又は2記載の標準時系列データ算出方法。
  4. 請求項1から3のうちのいずれか1項記載の標準時系列データ算出方法で算出された標準時系列データを用いて前記系の異常を検出する異常検出方法であって、前記1つの系の前記複数の変量を異常検出対象のサンプリング時間帯における互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる異常検出対象時系列データを取得する異常検出対象データ取得ステップと、
    前記異常検出対象時系列データを構成する各変量ごとの複数のデータに前記データ正規化ステップで採用した各変量ごとの係数を掛けることにより、該異常検出対象時系列データを正規化異常検出対象時系列データに変換する異常検出対象データ正規化ステップと、
    前記標準時系列データを一軸に配置し前記異常検出対象データ正規化ステップで正規化された異常検出対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータと該各マスに対応する他軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、該複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、該距離に基づいて前記標準時系列データと前記正規化された対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出ステップと、
    前記総距離算出ステップで算出された総距離が所定の閾値よりも大きい場合に前記系が異常であることを検出する異常検出ステップとを有することを特徴とする異常検出方法。
  5. 1つの系を定める複数の変量を互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる時系列データであって、該1つの系の該複数の変量について順次異なるサンプリング時間帯に採取された複数の時系列データを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得した複数の時系列データに跨る各変量ごとの複数のデータに各変量ごとの係数を掛けてスケール変換を行い、該各変量ごとの複数のデータを変量に因らずに互いに同一の数値範囲内に分布させる正規化を行うことにより、該複数の時系列データがそれぞれ正規化された複数の正規化時系列データを生成するデータ正規化部と、
    前記データ正規化部で生成された複数の正規化時系列データのうちの第1の正規化時系列データを一軸に配置し該複数の正規化時系列データのうちの第2の正規化時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの正規化時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータと該各マスに対応する他軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、該複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出部と、
    前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で各変量ごとの平均的な値を算出することにより該ワーピングパス上の各マスごとの複数の平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出部とを有することを特徴とする標準時系列データ算出装置。
  6. 前記標準時系列データ算出部で算出された標準時系列データを前記第1の正規化時系列データに代わる新たな第1の正規化時系列データとして一軸に配置し、前記データ正規化部で正規化された複数の正規化時系列データのうちの第3の正規化時系列データを前記第2の正規化時系列データに代わる新たな第2の正規化時系列データとして他軸に配置したDTW表記において、順次新たな第3の正規化時系列データを用い、かつ前記標準時系列データ算出部に、一軸に配置した新たな第1の時系列データに過去の繰り返し数に応じた重みを付した平均化を実行させながら、前記ワーピングパス算出部と前記標準時系列データ算出部とを交互に繰り返し動作させることにより、最終的な標準時系列データを算出させる動作制御部を備えたことを特徴とする請求項5記載の標準時系列データ算出装置。
  7. 前記標準時系列データ算出部は、前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で、サンプリング時刻どうしの平均的な値と各変量ごとの平均的な各値とを算出することにより、該ワーピングパス上の各マスごとの平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出するものであることを特徴とする請求項5又は6記載の標準時系列データ算出装置。
  8. 請求項5から7のうちのいずれか1項記載の標準時系列データ算出装置を備え、
    前記データ取得部が、さらに、前記1つの系の前記複数の変量を異常検出対象のサンプリング時間帯における互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる異常検出対象時系列データを取得するものであり、
    前記データ正規化部が、さらに、前記異常対象時系列データを構成する各変量ごとの複数データに前記データ正規化部で採用した各変量ごとの係数を掛けることにより、該異常検出対象時系列データを正規化異常検出対象時系列データに変換するものであって、さらに、
    前記標準時系列データを一軸に配置し前記異常検出対象データ正規化ステップで正規化された異常検出対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータと該各マスに対応する他軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、該複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、該距離に基づいて前記標準時系列データと前記正規化された対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出部と、
    前記総距離算出部で算出された総距離が所定の閾値よりも大きい場合に異常であることを検出する異常検出部とを有することを特徴とする異常検出装置。
  9. プログラムを実行する演算処理装置内で実行され、該演算処理装置を、
    1つの系を定める複数の変量を互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる時系列データであって、該1つの系の該複数の変量について順次異なるサンプリング時間帯に採取された複数の時系列データを取得するデータ取得部と、
    前記データ取得部で取得した複数の時系列データに跨る各変量ごとの複数のデータに各変量ごとの係数を掛けてスケール変換を行い、該各変量ごとの複数のデータを変量に因らずに互いに同一の数値範囲内に分布させる正規化を行うことにより、該複数の時系列データがそれぞれ正規化された複数の正規化時系列データを生成するデータ正規化部と、
    前記データ正規化部で生成された複数の正規化時系列データのうちの第1の正規化時系列データを一軸に配置し該複数の正規化時系列データのうちの第2の正規化時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの正規化時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータと該各マスに対応する他軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、該複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、該距離に基づいてマスを選択することによりワーピングパスを求めるワーピングパス算出部と、
    前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で各変量ごとの平均的な値を算出することにより該ワーピングパス上の各マスごとの複数の平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出する標準時系列データ算出部とを有する標準時系列データ算出装置として動作させることを特徴とする標準時系列データ算出プログラム。
  10. 前記標準時系列データ算出部で算出された標準時系列データを前記第1の正規化時系列データに代わる新たな第1の正規化時系列データとして一軸に配置し、前記データ正規化部で正規化された複数の正規化時系列データのうちの第3の正規化時系列データを前記第2の正規化時系列データに代わる新たな第2の正規化時系列データとして他軸に配置したDTW表記において、順次新たな第3の正規化時系列データを用い、かつ前記標準時系列データ算出部に、一軸に配置した新たな第1の時系列データに過去の繰り返し数に応じた重みを付した平均化を実行させながら、前記ワーピングパス算出部と前記標準時系列データ算出部とを交互に繰り返し動作させることにより、最終的な標準時系列データを算出させる動作制御部を備えたことを特徴とする請求項9記載の標準時系列データ算出プログラム。
  11. 前記標準時系列データ算出部は、前記ワーピングパス上の各マスに対応する一軸上の複数のデータと他軸上の複数のデータとの間で、サンプリング時刻どうしの平均的な値と各変量ごとの平均的な各値とを算出することにより、該ワーピングパス上の各マスごとの平均的な値の時系列的な集合からなる標準時系列データを算出するものであることを特徴とする請求項9又は10記載の標準時系列データ算出プログラム。
  12. 請求項9から11のうちのいずれか1項記載の標準時系列データ算出プログラムをプログラム部品として含む異常検出プログラムであって、前記演算処理装置を、
    前記データ取得部が、さらに、前記1つの系の前記複数の変量を異常検出対象のサンプリング時間帯における互いに同一のサンプリング時刻にサンプリングして得られた複数のデータの時系列の集合からなる異常検出対象時系列データを取得するものであり、
    前記データ正規化部が、さらに、前記異常対象時系列データを構成する各変量ごとの複数データに前記データ正規化部で採用した各変量ごとの係数を掛けることにより、該異常検出対象時系列データを正規化異常検出対象時系列データに変換するものであって、さらに、
    前記標準時系列データを一軸に配置し前記異常検出対象データ正規化ステップで正規化された異常検出対象時系列データを他軸に配置したDTW表記において、一軸および他軸に配置した2つの時系列データのサンプリング時刻毎に区画された各マスに対応する一軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータと該各マスに対応する他軸上の前記複数の変量に対応する複数のデータとの間の、該複数の変量についての総合的な距離を各マスごとに計算し、該距離に基づいて前記標準時系列データと前記正規化された対象時系列データとの間の総距離を算出する総距離算出部と、
    前記総距離算出部で算出された総距離が所定の閾値よりも大きい場合に異常であることを検出する異常検出部とを有する異常検出装置として動作させることを特徴とする異常検出プログラム。
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