JP6703963B2 - ブレーキキャリパー - Google Patents

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Description

本発明はブレーキキャリパーに関し、特に車両の駐車ブレーキに適用できるブレーキキャリパーに関する。
車両の駐車ブレーキに適用できる従来のブレーキキャリパーとしては、例えば図1に示される下記の特許文献1に記載されたものが挙げられる。該従来のブレーキキャリパー8は、車輪と共に回転し、且つ、第1の盤面71と該第1の盤面71とは反対側の第2の盤面72とを有する盤状のブレーキローター7の回転を停止させることによって、車輪の回転を停止させるためのものである。そして、該ブレーキキャリパー8は、筐体81と、第1の制動パッド821及び第2の制動パッド822と、連動機構84とを備えている。
図示のように筐体81は、ブレーキローター7の隣に配置されている。第1の制動パッド821及び第2の制動パッド822は、筐体81の内部に可動的に設置され、そして第1の盤面71と第2の盤面72とに当接して挟むことにより、摩擦力でブレーキローター7の回転を停止させることができる。
一方、車両の駐車ブレーキシステムに接続されている連動機構84は、第1のアーム841及び第2のアーム842と、ワイヤー843と、ワイヤー843を包みながら、一端が第1のアーム841に固定されているスリーブ844と、を有している。第1のアーム841及び第2のアーム842は、筐体81に回動可能に取り付けられると共に、第1の制動パッド821及び第2の制動パッド822がそれぞれ接続されている。ワイヤー843は、一端(図中の右端)が車両の駐車ブレーキシステムに接続されていると共に、他端(図中の左端)が第1のアーム841の筐体81から延伸して回動可能になっている自由端を挿通してから第2のアーム842の筐体81から延伸して回動可能になっている自由端に取り付けられている。スリーブ844は、ワイヤー843と相対移動可能に該ワイヤー843の他端で第1のアーム841を挿通せずに露出している箇所を包むと共に、第1のアーム841に固定されている。
この構造によれば、該ブレーキキャリパー8は、車両の運転席の隣に配置されてワイヤー843と接続されている車両の駐車ブレーキシステムの駐車ブレーキレバー(図示せず)が該ワイヤー843を引っ張る(図1における右側へ)ように作動されると、第1のアーム841及び第2のアーム842はそれぞれの自由端が互いに接近するように回動し、該第1のアーム841及び第2のアーム842にそれぞれ取付けられている第1の制動パッド821及び第2の制動パッド822が一斉にブレーキローター7の第1の盤面71または第2の盤面72に当接してブレーキローター7の回転を停止させることができる。
また、車両の駐車ブレーキに適用できる従来のブレーキキャリパーとしては、図2に示される下記の特許文献2に記載されたものも挙げられる。該従来のブレーキキャリパー9では、筐体91と第1の制動パッド921及び第2の制動パッド922とが上記のブレーキキャリパー8におけるものとは構造が共通しているが、連動機構94が異なっている。
ブレーキキャリパー9における連動機構94は、ネジシャフト941と、第1の摺動部材942及び第2の摺動部材943と、アンカーナット943と、駆動レバー944とを有している。
ネジシャフト941は、所定の軸線L0に沿って該軸線L0を中心として回転可能に筐体91を挿通するように延伸すると共に、ネジ部940が形成されている。第1の摺動部材942は、ネジシャフト941に挿通されて該ネジシャフト941に沿って摺動可能に筐体91の内部に保持されると共に、第1の制動パッド921と接続している。第2の摺動部材943は、ネジシャフト941のネジ部940に螺合されて、該ネジシャフト941に沿って摺動可能に筐体91の内部に保持されると共に、第2の制動パッド922と接続している。アンカーナット943は、ネジシャフト941の第1の摺動部材942側にある端部(図2における右側)に取り付けられている。一方、駆動レバー944は、ネジシャフト941の第1の摺動部材942側にある端部(図2における右側)に取り付けられると共に、軸線L0と直交するように延伸する。
この構造によれば、該のブレーキキャリパー9は、車両の運転席の隣に配置される駐車ブレーキレバー(図示せず)が作動されると、該駐車ブレーキレバーと連動する駆動レバー944はネジシャフト941を回転させ、そしてネジ部940が第2の摺動部材943を第1の摺動部材942へ(図2における右側へ)移動して、第2の摺動部材943にある第2の制動パッド922をブレーキローター7にある第2の盤面72に当接させてから、更に第2の摺動部材943を第1の摺動部材942へ移動することにより、アンカーナット943が第1の摺動部材942を第2の摺動部材943へ(図2における左側)押し付けて、そして第1の摺動部材942にある第1の制動パッド921をブレーキローター7にある第1の盤面71に当接させて、ブレーキローター7の回転を停止させることができる。
台湾実用新案登録第M394267号 台湾実用新案登録第M415088号
上記の技術に鑑みて、本発明は、各制動パッドの制御にワイヤまたはネジを使用しなくても足りるブレーキキャリパーの提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明のブレーキキャリパーは、第1の軸線を中心に回転し、前記第1の軸線と略直交する第1の盤面と前記第1の盤面とは反対側の第2の盤面とを有する盤状のブレーキローターの回転を停止させるブレーキキャリパーである。該ブレーキキャリパーは、第1の制動パッド及び第2の制動パッドと、筐体と、連動機構を備えている。前記第1の制動パッド及び前記第2の制動パッドは、前記第1の盤面と前記第2の盤面とに当接して挟むことにより前記盤状のブレーキローターの回転を停止させる作動位置と、前記第1の盤面と前記第2の盤面から離れる非作動位置と、の間に移動できるよう構成されている。前記筐体は、前記ブレーキローターの隣に配置されている。前記連動機構は、前記第1の軸線と略平行する第2の軸線に沿って第1の端部から第2の端部まで延伸すると共に、該第2の軸線を中心として回転可能に前記筐体に設置される制御シャフトと、前記制御シャフトの前記第1の端部側に取り付けられて前記第1の制動パッドに接続されると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に前記筐体に保持される第1の摺動部材と、前記制御シャフトの前記第2の端部側に取り付けられて前記第2の制動パッドに接続されると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に前記筐体に保持される第2の摺動部材と、制御シャフトの前記第1の端部に取り付けられると共に、前記第1の摺動部材に当接できるアンカーと、を有している。前記第2の摺動部材は、前記制御シャフトの前記第2の端部側に臨む摺動基部と、この摺動基部から前記第2の軸線に沿って前記第2の端部側に向かって突起する摺動作動部と、を具えている。前記制御シャフトには、前記第2の端部側から前記第2の摺動部材に当接する制御ブロックが形成されている。前記制御ブロックは、前記第2の摺動部材に臨むブロック基部と、このブロック基部から前記第2の軸線に沿って前記第2の摺動部材側に向かって突起するブロック作動部と、を有している。前記摺動作動部と前記ブロック作動部は互いに対応し、それらの内の一者に作動端部が形成され、他者に前記作動端部に対応する案内カム面が形成される。前記制御シャフトが回転されると、前記作動端部と前記案内カム面との当接及び前記案内カム面の案内により、前記連動機構は、前記第2の摺動部材の摺動基部が比較的に前記制御ブロックのブロック基部に接近する位置にあって、前記第1の摺動部材にある前記第1の制動パッド及び前記第2の摺動部材にある前記第2の制動パッドが前記非作動位置にある非作動状態と、前記第2の摺動部材の摺動基部が比較的に前記制御ブロックのブロック基部から離れると共に、前記第2の摺動部材を前記第1の摺動部材側へ押すことにより前記アンカーが前記第1の端部側から前記第1の摺動部材に当接して、前記第1の制動パッド及び前記第2の制動パッドを前記作動位置に移動する作動状態と、の間で切り替えることができるように構成されている。
上記構成によれば、本発明のブレーキキャリパーは、前記連動機構が、前記摺動基部及びこの摺動基部から突起する前記摺動作動部を具える前記第2の摺動部材と、前記制御シャフトにおいて前記第2の摺動部材に当接すると共に、ブロック基部及びこのブロック基部から突起するブロック作動部が形成される前記制御ブロックとを有し、更に前記摺動作動部と前記ブロック作動部が互いに対応して当接するよう形成された作動端部と案内カム面を有しているため、前記制御シャフトの回転により案内カム面のカム作用を利用して、前記第1の制動パッド及び前記第2の制動パッドのブレーキローターに対する制動機能の作動と解除を切り替えることができる。
従来のブレーキキャリパーの一例が示される断面図である。 従来のブレーキキャリパーの他の一例が示される断面図である。 ブレーキローターに装着されている本発明のブレーキキャリパーの実施形態が示される斜視図である。 本発明のブレーキキャリパーの実施形態と前記ブレーキローターが示される分解斜視図である。 前記ブレーキローターに装着された本発明のブレーキキャリパーの実施形態が示される要部断面図である。 前記ブレーキローターに装着された本発明のブレーキキャリパーの実施形態が示される別視点の断面図である。 前記ブレーキローターに装着された本発明のブレーキキャリパーの実施形態の作動状態が示される要部断面図である。
以下、図3〜図7を参照しながら、本発明のブレーキキャリパーを例示する実施形態について詳しく説明する。図3はブレーキローターに装着されている本発明のブレーキキャリパーの実施形態が示される斜視図である。図4は本発明の実施形態と前記ブレーキローターが示される分解斜視図である。図5は前記ブレーキローターに装着された本発明の実施形態が示される要部断面図である。図6は前記ブレーキローターに装着された本発明の実施形態が示される別視点の断面図である。そして、図7は前記ブレーキローターに装着された本発明の実施形態の作動状態が示される要部断面図である。
図3に示されるように、この実施形態のブレーキキャリパー100は、例えば自動車の車輪に取付けられ、該車輪の回転軸である第1の軸線L1(図4を参照)を中心に回転し、該第1の軸線L1と略直交する第1の盤面210と第1の盤面210とは反対側の第2の盤面220とを有する盤状のブレーキローター200の回転を停止させるものである。そして図4に示されるように、本発明のブレーキキャリパー100は、筐体10と、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32と、連動機構40と、2つの第1のピストン21及び2つの第2のピストン22と、を備えている。
筐体10は、図3に示されるようにブレーキローター200の隣に配置されており、そして図5に示されるように、第1の盤面210側に配置される第1の枠11と、第2の盤面220側に配置されて第1の枠11に接続されて該第1の枠11と共に枠内空間13を画成する第2の枠12を有している。
図4〜図6に示されように、第1の枠11には、制御シャフト41(後述)に挿通されてアンカー413(後述)を第1の軸線L1と平行する第2の軸線L2を中心に回転可能に保持する第1の軸孔115と、第1の摺動部材42(後述)を保持するように凹設される第1の摺動溝114と、第1の摺動溝114から第2の軸線L2と平行に延伸するよう開けられる第1のピンホール116と、第2の枠12側に向かって開口する2つの第1のシリンダーボア112と、各第1のシリンダーボア112と連通するように設けられる第1のオイル通路113(図5と図6参照)と、が形成されている。
一方、第2の枠12には、制御シャフト41(後述)に挿通されて制御ブロック414(後述)を第2の軸線L2を中心に回転可能に保持する第2の軸孔125と、第2の摺動部材43(後述)を保持するように凹設される第2の摺動溝124と、第2の摺動溝124から第2の軸線L2と平行に延伸するよう開けられる第2のピンホール126と、第1の枠11側に向かって開口する2つの第2のシリンダーボア122と、各第2のシリンダーボア122及び第1の枠11にある第1のオイル通路113と連通するように設けられる第2のオイル通路123(図5と図6参照)と、が形成されている。また、本実施形態では、第2の枠12にある第2のオイル通路123に取り付けられる油圧ホース15が設けられている。
図5と図7に示されるように、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32は、筐体10の枠内空間13に可動的に設置されている。そして、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32は、ブレーキローター200にある第1の盤面210と第2の盤面220とにそれぞれ当接して挟むことにより盤状のブレーキローター200の回転を停止させる作動位置(図7参照)と、第1の盤面210と第2の盤面220から離れる非作動位置(図5参照)と、の間で移動できるよう構成されている。
図6に示されるように、各第1のピストン21は、第1の制動パッド31に接続されると共に、第2の軸線L2と平行に摺動可能に各第1のシリンダーボア112内にそれぞれ設置されている。一方、各第2のピストン22は、第2の制動パッド32と接合すると共に、第2の軸線L2と平行に摺動可能に各第2のシリンダーボア122内にそれぞれ設置されている。本発明はこの実施形態に限定されることなく、例えば第1のピストン21や第2のピストン22の数量は変更することができ、この場合、第1のピストン21または第2のピストン22に対応する第1のシリンダーボア112及び第2のシリンダーボア122の数も合わせて変更することができる。
連動機構40は、制御シャフト41と、第1の摺動部材42及び第2の摺動部材43と、アンカー413と、駆動レバー415と、圧縮コイルバネ44とを有している。
図5に示されるように、制御シャフト41は、第2の軸線L2に沿って第1の端部411(図5における右側)から第2の端部412(図5における左側)まで延伸すると共に、第1の枠11にある第1の軸孔115及び第2の枠12にある第2の軸孔125を挿通するように、該第2の軸線L2を中心として回転可能に筐体10に設置されている。
更に、制御シャフト41には、第2の端部412側から張り出して第2の摺動部材43(後述)に当接する制御ブロック414が形成されている。制御ブロック414は、第2の軸線L2を中心に回転可能に第2の枠12にある第2の軸孔125に保持されており、そして第2の摺動部材43側に臨むブロック基部416と、このブロック基部416から第2の軸線L2に沿って第2の摺動部材43(後述)側に向かって突起するブロック作動部417と、を有している。また、ブロック作動部417は、作動端部419として突起した先端と、該先端の隣でストローの尖った部分のように斜めに形成された環状の案内カム面418とを有している。
第1の摺動部材42は、制御シャフト41に挿通されてその第1の端部411側に取り付けられて、そして第1の制動パッド31に接続されると共に、第2の軸線L2と平行に摺動可能に筐体10の第1の摺動溝114に保持されている。また、第1の摺動部材42は、第1の摺動溝114にある第1のピンホール116に挿入するよう延伸すると共に、第2の軸線L2と平行に摺動可能に該第1のピンホール116に保持される第1のピン422を有している。
一方、第2の摺動部材43は、制御シャフト41に挿通されてその第2の端部412側に取り付けられて、そして第2の制動パッド32に接続されると共に、第2の軸線L2と平行に摺動可能に筐体10の第2の摺動溝124に保持されている。
更に、第2の摺動部材43は、第2の摺動溝124にある第2のピンホール126に挿入するよう延伸すると共に、第2の軸線L2と平行に摺動可能に該第2のピンホール126に保持される第2のピン435と、制御シャフト41の第2の端部412側にある制御ブロック414に臨む摺動基部431と、この摺動基部431から第2の軸線L2に沿って第2の端部412側に向かって突起すると共に、制御ブロック414と当接する摺動作動部432と、を具えている。また、摺動作動部432は、ブロック作動部417の案内カム面418に対応する作動端部434としてブロック作動部417に向かって突起した先端と、該先端の隣で、ブロック作動部417の作動端部419に対応してストローの尖った部分のように斜めに形成された環状の案内カム面433とを有している。
この実施形態において、ブロック作動部417に形成された作動端部419(先端)及び案内カム面418は、それぞれ摺動作動部432に形成された環状の案内カム面433及び作動端部434(先端)に対応しており、ブロック作動部417と摺動作動部432の相対回転次第で、図5に示されるように、案内カム面418と案内カム面433が互いに当接し合う接近位置と、図7に示されているようにブロック作動部417に形成された作動端部419と摺動作動部432に形成された作動端部434(先端)とが互いに当接する一方、案内カム面418と案内カム面433が互いに離間する離間位置との間で切り替えることができる。
本実施形態におけるアンカー413としては、制御シャフト41の第1の端部411に螺合されて取り付けられると共に、第1の摺動部材42に当接できるナットが使われる。そして、アンカー413は、制御シャフト41と共に第2の軸線L2を中心に回転可能に第1の枠11にある第1の軸孔115に保持されている。
駆動レバー415は、制御シャフト41と共に第2の軸線L2を中心に回転可能に制御シャフト41の第2の端部412に取り付けられ、且つ第2の軸線L2と直交するように延伸する。
圧縮コイルバネ44は、制御シャフト41に取り付けられると共に、第1の摺動部材42と第2の摺動部材43の間に配置されて第1の摺動部材42と第2の摺動部材43を離間させる付勢力を第1の摺動部材42と第2の摺動部材43に与え続けている。
本実施形態において、第2の摺動部材43の摺動作動部432と制御シャフト41にあるブロック作動部417との両者は、それぞれ作動端部434、419(先端)が形成されると共に、他の一者に形成された作動端部434、419に対応する案内カム面418、または案内カム面433が形成された。このことで制御シャフト41が回転されると、摺動作動部432とブロック作動部417との当接及び各作動端部434、419が各案内カム面433、418に案内されることにより、連動機構40は、第1の制動パッド31と第2の制動パッド32とがブレーキローター200に当接してブレーキローター200の回転を停止させる作動状態と、第1の制動パッド31と第2の制動パッド32とがブレーキローター200に接触しない非作動状態との間に切り替えることができるように構成された。
前記非作動状態においては、図5に示されるように、第2の摺動部材43にある案内カム面433と制御ブロック414にある案内カム面418とが互いに当接しており、第2の摺動部材43の摺動基部431は比較的制御ブロック414のブロック基部416に接近する位置にあり、そして第1の摺動部材42にある第1の制動パッド31及び第2の摺動部材43にある第2の制動パッド32はブレーキローター200から離れた前記非作動位置にある。
一方、前記作動状態においては、図7に示されるように、駆動レバー415及び制御シャフト41の回転により制御ブロック414にあるブロック作動部417の作動端部419(先端)と第2の摺動部材43にある摺動作動部432の作動端部434(先端)とが互いに当接し、第2の摺動部材43の摺動基部431が比較的制御ブロック414のブロック基部416から離れると共に、制御ブロック414が第2の摺動部材43を第1の摺動部材42側へ押してブレーキローター200に当接させることにより、アンカー413は第1の端部411側から第1の摺動部材42に当接して、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32を前記作動位置に移動してブレーキローター200を挟んでブレーキローター200の回転を停止させることができる。
また、本発明のブレーキキャリパーにおいて、摺動作動部432とブロック作動部417の構造は、この実施形態に限定されるものではなく、それらの内の一者だけに作動端部が形成され、他者に該作動端部に対応して位置を変化させるための案内カム面が形成されるように構成されたものであれば、本発明のブレーキキャリパーの機能を発揮することができる。
以上の構造によれば、この実施形態のブレーキキャリパー100は、その油圧ホース15を、例えば液圧ブレーキのマスターシリンダー(図示せず)及び車両の運転席にあるブレーキペダル(図示せず)と繋げば、前記ブレーキペダルが踏まれると、前記マスターシリンダーが駆動されてブレーキ用の作動油が油圧ホース15を経由して筐体10にある第2のオイル通路123から第2のシリンダーボア122に送り込んで第2のピストン22を押し出し、そして第1のオイル通路113から第1のシリンダーボア112に送り込んで第1のピストン21をも押し出して、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32を前記作動位置(図7)に移動してブレーキローター200の回転を停止させることができる。
また、この実施形態のブレーキキャリパー100は、図7に示された作動状態から、前記ブレーキペダルが解放されると、第1のシリンダーボア112及び第2のシリンダーボア122にある前記作動油が前記マスターシリンダーに戻ると共に、第1のピストン21及び第2のピストン22もそれぞれ第1のシリンダーボア112及び第2のシリンダーボア122に連れ戻されて、そして第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32を前記非作動位置(図5)に移動してブレーキローター200に対する制動を解除できる。
更に、この実施形態のブレーキキャリパー100は、連動機構40の駆動レバー415を、例えば車両の駐車ブレーキレバー(図示せず)と連動するように設置すれば、該駐車ブレーキレバーが引かれたら、駆動レバー415が連動されて制御シャフト41を第2の軸線L2を中心に回転させ、そして制御シャフト41にある制御ブロック414のブロック作動部417の尖った先端を第2の摺動部材43にある摺動作動部432の尖った先端と当接させることにより、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32を前記作動位置(図7)に押し付けて、ブレーキローター200を挟んで制動することができる。
また、この実施形態のブレーキキャリパー100は、図7に示された前記作動状態から、前記駐車ブレーキレバーが戻されると、駆動レバー415が駐車ブレーキレバーに連動して制御シャフト41が逆方向に回転し、圧縮コイルバネ44からの付勢力により制御シャフト41の制御ブロック414にある案内カム面418と第2の摺動部材43にある案内カム面433とが当接するまでブロック基部416と摺動基部431が互いに接近すると共に、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32が前記非作動位置(図5)に戻され、ブレーキローター200に対する制動は解除される。
上記説明によれば、この実施形態のブレーキキャリパー100は、筐体10にある第1のシリンダーボア112及び第2のシリンダーボア122と、第1のシリンダーボア112及び第2のシリンダーボア122にそれぞれ摺動可能に設置される第1のピストン21及び第2のピストン22と、を備えているため、作動油などによる液圧で第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32のブレーキローター200に対する制動機能の作動と解除を切り替えることができる。
更に、この実施形態のブレーキキャリパー100は、連動機構40が、摺動基部431及びこの摺動基部431から突起する摺動作動部432とを具える第2の摺動部材43と、制御シャフト41において第2の摺動部材43の摺動作動部432に当接すると共に、ブロック基部416及びこのブロック基部416から突起するブロック作動部417が形成される制御ブロック414とを有し、そして摺動作動部432とブロック作動部417が互いに対応して当接するよう形成された作動端部434、419と案内カム面418、433を有しているため、制御シャフト41の回転により案内カム面418、433のカム作用を利用して、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32のブレーキローター200に対する制動機能の作動と解除を切り替えるので、各制動パッド31、32の制御にワイヤまたはネジを使用しなくても足りる。
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。
上記構成によれば、本発明のブレーキキャリパーは、第1の制動パッド31及び第2の制動パッド32を制御するための作動端部434、419と案内カム面418、433とは構造が簡単なので、したがって製造においては容易に部材を作成することができる。
100 ブレーキキャリパー
10 筐体
11 第1の枠
112 第1のシリンダーボア
113 第1のオイル通路
114 第1の摺動溝
116 第1のピンホール
12 第2の枠
122 第2のシリンダーボア
123 第2のオイル通路
124 第2の摺動溝
126 第2のピンホール
13 枠内空間
15 油圧ホース
21 第1のピストン
22 第2のピストン
200 ブレーキローター
210 第1の盤面
220 第2の盤面
31 第1の制動パッド
32 第2の制動パッド
40 連動機構
41 制御シャフト
411 第1の端部
412 第2の端部
413 アンカー
414 制御ブロック
415 駆動レバー
416 ブロック基部
417 ブロック作動部
418 案内カム面
419 作動端部
42 第1の摺動部材
422 第1のピン
43 第2の摺動部材
431 摺動基部
432 摺動作動部
433 案内カム面
434 作動端部
435 第2のピン
44 圧縮コイルバネ
L1 第1の軸線
L2 第2の軸線

Claims (6)

  1. 第1の軸線を中心に回転し、前記第1の軸線と略直交する第1の盤面と前記第1の盤面とは反対側の第2の盤面とを有する盤状のブレーキローターの回転を停止させるブレーキキャリパーであって、
    該ブレーキキャリパーは、第1の制動パッド及び第2の制動パッドと、筐体と、連動機構を備えており、
    前記第1の制動パッド及び前記第2の制動パッドは、
    前記第1の盤面と前記第2の盤面とに当接して挟むことにより前記盤状のブレーキローターの回転を停止させる作動位置と、
    前記第1の盤面と前記第2の盤面から離れる非作動位置と、
    の間で移動できるよう構成されており、
    前記筐体は、前記ブレーキローターの隣に配置されており、
    前記連動機構は、
    前記第1の軸線と略平行する第2の軸線に沿って第1の端部から第2の端部まで延伸すると共に、該第2の軸線を中心として回転可能に前記筐体に設置される制御シャフトと、
    前記制御シャフトの前記第1の端部側に取り付けられて前記第1の制動パッドに接続されると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に前記筐体に保持される第1の摺動部材と、
    前記制御シャフトの前記第2の端部側に取り付けられて前記第2の制動パッドに接続されると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に前記筐体に保持される第2の摺動部材と、
    前記制御シャフトの前記第1の端部に取り付けられると共に、前記第1の摺動部材に当接できるアンカーと、
    を有しており、
    前記第2の摺動部材は、
    前記制御シャフトの前記第2の端部側に臨む摺動基部と、
    この摺動基部から前記第2の軸線に沿って前記第2の端部側に向かって突起する摺動作動部と、
    を具えており、
    前記制御シャフトには、前記第2の端部側から前記第2の摺動部材に当接する制御ブロックが形成されており、
    前記制御ブロックは、
    前記第2の摺動部材に臨むブロック基部と、
    このブロック基部から前記第2の軸線に沿って前記第2の摺動部材側に向かって突起するブロック作動部と、
    を有しており、
    前記摺動作動部と前記ブロック作動部は互いに対応し、それらの内の一者に作動端部が形成され、他者に前記作動端部に対応する案内カム面が形成され、
    前記制御シャフトが回転されると、前記作動端部と前記案内カム面との当接及び前記案内カム面の案内により、前記連動機構は、
    前記第2の摺動部材の前記摺動基部が前記制御ブロックの前記ブロック基部に接近する位置にあって、前記第1の摺動部材にある前記第1の制動パッド及び前記第2の摺動部材にある前記第2の制動パッドが前記非作動位置にある非作動状態と、
    前記第2の摺動部材の前記摺動基部が前記制御ブロックの前記ブロック基部から離れると共に、前記第2の摺動部材を前記第1の摺動部材側へ押すことにより前記アンカーが前記第1の端部側から前記第1の摺動部材に当接して、前記第1の制動パッド及び前記第2の制動パッドを前記作動位置に移動する作動状態と、の間で切り替えることができるように構成された、
    ことを特徴とするブレーキキャリパー。
  2. 前記連動機構は、
    前記制御シャフトと共に前記第2の軸線を中心に回転可能に前記制御シャフトの前記第2の端部に取り付けられ、且つ前記第2の軸線と略直交するように延伸する駆動レバーを更に有していることを特徴とする請求項1に記載のブレーキキャリパー。
  3. 前記筐体は、
    前記制御シャフトに挿通されて前記アンカーを前記第2の軸線を中心に回転可能に保持する第1の軸孔が形成された第1の枠と、
    前記制御シャフトに挿通されて前記制御ブロックを前記第2の軸線を中心に回転可能に保持する第2の軸孔が形成されると共に、前記第1の枠に接続されている第2の枠と、
    を有している、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のブレーキキャリパー。
  4. 前記第1の枠には、前記第1の摺動部材を保持する第1の摺動溝が凹設されており、
    前記第2の枠には、前記第2の摺動部材を保持する第2の摺動溝が凹設されている、
    ことを特徴とする請求項3に記載のブレーキキャリパー。
  5. 前記第1の枠には、前記第1の摺動溝から前記第2の軸線と略平行に延伸するよう開けられる第1のピンホールが更に形成されており、
    前記第2の枠には、前記第2の摺動溝から前記第2の軸線と略平行に延伸するよう開けられる第2のピンホールが更に形成されており、
    前記第1の摺動部材は、前記第1のピンホールに挿入するよう延伸すると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に該第1のピンホールに保持される第1のピンを有しており、
    前記第2の摺動部材は、前記第2のピンホールに挿入するよう延伸すると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に該第2のピンホールに保持される第2のピンを有している、
    ことを特徴とする請求項4に記載のブレーキキャリパー。
  6. 前記連動機構は、前記制御シャフトに取り付けられると共に、前記第1の摺動部材と前記第2の摺動部材を離間させるように付勢する圧縮コイルバネを更に有しており、
    前記第1の枠には、前記第2の枠側に向かって開口する複数の第1のシリンダーボアが設けられており、
    前記第2の枠には、前記第1の枠側に向かって開口する複数の第2のシリンダーボアが設けられており、
    該ブレーキキャリパーは、
    前記第1の制動パッドに接続されると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に各前記第1のシリンダーボア内にそれぞれ設置される第1のピストンと、
    前記第2の制動パッドに接続されると共に、前記第2の軸線と略平行に摺動可能に各前記第2のシリンダーボア内にそれぞれ設置される第2のピストンと、
    を更に備えていることを特徴とする請求項3〜請求項5のいずれか一項に記載のブレーキキャリパー。

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