JP6703879B2 - 切屑吸引式切削工具 - Google Patents

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本発明は、軸線回りに回転される工具本体の外周側に、この工具本体の外周部を覆うカバーを備えたケーシングが配設された切屑吸引式切削工具に関するものである。
このような切屑吸引式切削工具として、例えば特許文献1には、外周部に切屑排出溝が螺旋状に形成された工具本体の外周をカバーで覆うとともに、工具本体内には切屑排出溝に連通する気体吐出通路を形成し、工具本体先端部の切刃によって生成されて切屑排出溝に誘導された切屑を、基体吐出通路から吐出した気体によって工具本体の後端側に搬送して排出するようにしたものが提案されている。
また、特許文献2にも、このような切屑吸引式切削工具として、工具本体の切屑排出溝が形成された外周部を筒状の工具ホルダによって覆うとともに、この工具ホルダの中間部外周に設けたフランジ部に形成された吸引孔を、吸引ダクト部材を介して吸引装置に接続し、切刃によって生成された切屑を切屑排出溝から吸引孔、吸引ダクト部材を通して吸引するようにしたものが提案されている。
特許第4552602号公報 特開2002−283176号公報
しかしながら、これら特許文献1、2に記載された切屑吸引式切削工具では、カバーや筒状の工具ホルダが工具本体に取り付けられて一体に回転するように構成されており、特許文献1に記載された切屑吸引式切削工具のように切屑排出溝が螺旋状に形成されたものであっても、切屑排出溝内での気体の流れはこの螺旋に沿ったものだけであり、工具本体の回転による切屑の吸引排出効果は限定的なものとならざるを得ない。
本発明は、このような背景の下になされたもので、軸線回りの工具本体の回転によって切屑を確実に吸引して効率的に排出することが可能な切屑吸引式切削工具を提供することを目的としている。
上記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転される円柱状の工具本体の外周部に、この工具本体の先端面に開口して後端側に向かうに従い工具回転方向とは反対側に向かうように捩れる切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面の先端には切刃が配設されるとともに、上記工具本体の外周側には、上記切屑排出溝の後端部に連通する切屑排出室が形成されたダクトと、このダクトから上記切刃の後端部まで延びて上記工具本体の外周部を覆う上記軸線を中心とした円筒状のカバーとを備えたケーシングが、上記工具本体に対して上記軸線回りに相対的に回転可能に配設されており、上記カバーの外径は、上記切刃の外周端が上記軸線回りになす円の直径よりも小さいことを特徴とする。
このように構成された切屑吸引式切削工具によって切削加工を行う場合には、工具本体は工作機械の主軸に把持されて回転させられ、ケーシングは工具本体の回転を許容するように工作機械の機上で固定される。そして、こうして工具本体が回転すると、切屑排出溝内には、切屑排出溝の捩れによる工具本体後端側への気体(空気)の流れとともに、遠心力によって切屑排出溝内の気体が外周側に押し出されることにより、固定されたケーシングのカバー内周面と接触することによる摩擦に伴う旋回流が形成される。
そして、この旋回流も切屑排出溝の捩れに沿って工具本体の後端側に向かうので、切屑排出溝内の切屑を効率的にケーシングのダクト内に排出することが可能となる。また、こうして切屑とともに切屑排出溝内の気体が排出されると切屑排出溝内は負圧となるので、切刃によって生成された切屑を工具本体先端の切屑排出溝の開口部から確実かつ連続的に吸引することが可能となる。
また、上記切屑排出溝を、上記工具本体の先端側における捩れ角が後端側における捩れ角よりも大きくなるように形成することにより、先端側では強い捩れによって切屑を後端側に押し出しつつ、後端側では切屑排出溝の長さを短くして一層効率的な排出を図ることができる。しかも、工具本体の後端側で切屑排出溝の捩れ角が小さいことにより、切屑排出溝によって工具本体が切り欠かれる部分を小さくすることもでき、高い工具剛性を確保することもできる。
さらに、本発明では、上記カバーの外径を、上記切刃の外周端が上記軸線回りになす円の直径よりも小さくしているので、例えば被削材に凹所を彫り込むような加工を行う場合でも、切刃によって形成された凹所の壁面にカバーが干渉するのを避けることができる。なお、上記切屑排出溝の工具回転方向とは反対側を向く壁面の先端部に、上記切刃と間隔をあけてガイド部材を配設すれば、切屑排出溝の先端開口部を狭めることができるので、吸引力を高めてさらに効率的な切屑吸引を促すことができる。
以上説明したように、本発明によれば、切屑排出溝内に形成される旋回流により、切刃によって生成された切屑を確実に切屑排出溝に吸引して効率的に排出することが可能となる。
本発明の一実施形態を示す外観側面図である。 図1におけるZZ部分断面図である。 図1に示す実施形態の底面図である。 図1に示す実施形態の分解斜視図である。 図1に示す実施形態の工具本体の先端部におけるカッタの斜視図である。 図5に示すカッタの側面図である。 図5に示すカッタの底面図である。 図5に示すカッタの分解斜視図である。 図5に示すカッタの変形例の斜視図である。 図1に示す実施形態の工具本体の後端部におけるアーバ部材の斜視図である。
図1ないし図10は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において工具本体1は、鋼材等の金属材料により軸線Oを中心とした概略多段円柱状に形成され、先端部(図1および図2において下側部分)のカッタ2と後端部(図1および図2において上側部分)のアーバ部材3とから構成されている。このような工具本体1は、アーバ部材3後端部のシャンク部3aが工作機械の主軸に把持されて軸線O回りに工具回転方向Tに回転されつつ、通常は軸線Oに垂直な方向に送り出され、カッタ2の先端に設けられた切刃4によって被削材に切削加工を行う。
アーバ部材3には、その後端部から先端部に向けて順に、上記シャンク部3a、フランジ部3b、軸受け取付部3c、雄ネジ部3d、および溝付き軸部3eとが同軸に一体形成されている。シャンク部3aは本実施形態ではテーパシャンクであり、フランジ部3bはアーバ部材3において最も大径であって工作機械のATC(自動工具交換装置)に把持される環状溝を有している。軸受け取付部3cは円柱状であり、この軸受け取付部3cよりも雄ネジ部3dは僅かに小径で、溝付き軸部3eは雄ネジ部3dよりもさらに僅かに小径で軸線O方向の長さがアーバ部材3において最も長い円柱状である。
さらに、この溝付き軸部3eの外周部には、その先端面に開口して後端側に向かうに従い工具回転方向Tとは反対側に向かうように軸線O回りに捩れるアーバ側切屑排出溝5aが形成されている。このアーバ側切屑排出溝5aは、軸線Oに垂直な断面において円弧状をなしており、その捩れ角が溝付き軸部3eの先端で最も大きく、後端側に向かうに従い漸次小さくなるように形成され、溝付き軸部3eの後端部では軸線Oに略平行に延びて雄ネジ部3dの手前で外周側に切れ上がっている。本実施形態では、このようなアーバ側切屑排出溝5aが周方向に複数条(3条)形成されている。
また、溝付き軸部3eの先端面には、軸線Oを中心とした円筒状の取付部3fが形成されており、この取付部3fの内周部には雌ネジ部が形成されている。さらに、取付部3fの後端部外周から溝付き軸部3eの外周面にかけては、溝付き軸部3eの先端面から突出するキー3gが、アーバ側切屑排出溝5aの開口部を避けるようにして軸線Oに対する直径方向に延びるように植設されている。
カッタ2は、先端部の外径がアーバ部材3の溝付き軸部3eより僅かに大きく、これよりも後端側は溝付き軸部3eと等しい外径の円筒状に形成され、その内周部は後端側に向けて一段縮径した後に拡径する段付き穴状に形成されるとともに、カッタ2の後端面には上記キー3gと嵌合可能なキー溝2aが、やはり軸線Oに対する直径方向に延びるように形成されている。このようなカッタ2は、その内周部の後端面側の拡径した部分をアーバ部材3先端の上記取付部3fに嵌合させるとともに、キー溝2aをキー3gに嵌合させ、図4に示すように内周部に先端側から挿入されるカッタクランプネジ6が取付部3f内周の雌ネジ部にねじ込まれることによりアーバ部材3の先端に着脱可能に取り付けられる。
また、カッタ2の外周部には、アーバ側切屑排出溝5aの先端における捩れ角と等しい捩れ角で後端側に向かうに従い工具回転方向Tとは反対側に捩れるカッタ側切屑排出溝5bが、アーバ側切屑排出溝5aと同数条周方向に等間隔に形成されている。このカッタ側切屑排出溝5bは、カッタ2の後端側において、その軸線Oに直交する断面もアーバ側切屑排出溝5aの断面と等しい大きさの円弧状に形成され、カッタ2が上述のようにアーバ部材3の先端に取り付けられた状態でアーバ側切屑排出溝5aと位相が一致して連通し、工具本体1における切屑排出溝5を形成する。この切屑排出溝5は、カッタ側切屑排出溝5bも含めて、先端側の捩れ角が後端側よりも大きくなるように形成されている。
さらに、カッタ2の先端側においては、カッタ側切屑排出溝5bがL字状に切り欠かれており、その工具回転方向Tを向く壁面にはインサート取付座2bが形成されている。このインサート取付座2bには、カッタ2やアーバ部材3よりも高硬度の超硬合金等からなる略三角形板状の切削インサート4aが、そのすくい面4bを工具回転方向Tに向けてインサートクランプネジ7aおよびクランプ駒7bにより着脱可能に取り付けられており、本実施形態における上記切刃4は、カッタ2の先端外周部に突出したこの切削インサート4aのすくい面4bの辺稜部に形成されている。従って、この切刃4の直径、すなわち切刃4の外周端が軸線O回りになす円の直径は、カッタ2の後端側部分やアーバ部材3の溝付き軸部3eの直径よりも大きい。
また、カッタ側切屑排出溝5bの工具回転方向Tとは反対側を向く壁面の先端部には、ネジ孔2cとキー溝2dとを有するガイド取付座2eが形成されており、このガイド取付座2eにはガイド部材8が配設されている。ガイド部材8は、本実施形態では鋼材等によりL字の円弧板状に形成されて、上記キー溝2dに嵌合可能なキー8aと、キー8aをキー溝2dに嵌合した状態でネジ孔2cに連通する取付孔8bとを有しており、この嵌合状態で図8に示すように取付孔8bに挿通したガイドクランプネジ9をネジ孔2cにねじ込むことにより、ガイド取付座2eに着脱可能に取り付けられる。
こうしてガイド取付座2eに取り付けられた状態で、ガイド部材8は、円弧板状部分をカッタ2の先端側に向けて、図7に示すようにその外周縁がカッタ2の先端部の外周縁と一致した円弧をなすように形成され、さらにガイド部材8の工具回転方向Tとは反対側を向く端縁8cは、切削インサート4aの上記切刃4と周方向に僅かな間隔をあけて配置される。なお、この間隔を大きくする場合には、図9に示す変形例のように円弧板状部分の外周縁を除いてカッタ2の先端側に向けられた部分を開口したガイド部材8を用いてもよい。
一方、アーバ部材3の上記軸受け取付部3cには、先端側から軸受け部材10が嵌挿されて雄ネジ部3dにねじ込まれるナット11により取り付けられている。本実施形態における軸受け部材10は、内環10aと外環10bとの間に複数の球体10cが転動自在に介装されたボール軸受けであって、このような軸受け部材10が2つ軸線O方向に重ねられて内環10aが上記ナット11によって軸受け取付部3cに固定されることにより取り付けられており、外環10bは内環10aおよび工具本体1に対して軸線O回りに回転自在である。
そして、工具本体1の外周側に位置するこの軸受け部材10の外環10bには、アーバ部材3のアーバ側切屑排出溝5aの後端部に連通する切屑排出室12aが形成されたダクト12bと、このダクト12bからカッタ2の先端における上記切刃4の後端部まで延びてアーバ部材3の溝付き軸部3eとカッタ2の切刃4よりも後端側部分の外周部を覆う軸線Oを中心とした円筒状のカバー12cとを備えたケーシング12が取り付けられている。従って、このケーシング12は、工具本体1に対しては、外環10bとともに軸線O回りに相対的に回転可能に配設される。
本実施形態のケーシング12は、図1ないし図4に示すように外形が多段の略円筒状に形成されており、図2に示すようにダクト12bの後端部内周には軸受け部材10の外環10bが嵌挿される段付き孔部が形成されていて、この段付き孔部に2つの軸受け部材10の外環10bを収容した状態で、同じく外環10bが嵌挿される段付き孔部が形成された蓋体12dが後端側からケーシングクランプネジ12eによってダクト12bに取り付けられることにより、外環10bを軸線O方向に挟み込んだ状態でケーシング12は軸受け部材10の外環10bに固定される。ダクト12bおよび蓋体12dとアーバ部材3、軸受け部材10の内環10aおよびナット11との間には軸線Oに対する径方向に間隔があけられている。
また、切屑排出室12aは、本実施形態では軸線O方向においてナット11の先端面から溝付き軸部3e後端部の切屑排出溝5が切れ上がる部分の手前までに延在する、ダクト12bの内周にコ字状に開口した環状の空間として形成されている。なお、ダクト12bの先端外周部には円筒状の切屑排出管12fが軸線Oに直交する方向に延びるように形成されていて、その内周部が切屑排出室12aに連通している。さらに、円筒状のカバー12cは、その内径が、互いに等しいアーバ部材3の溝付き軸部3eとカッタ2の切刃4よりも後端側部分の外径よりも僅かに大きく、外径は上記切刃4の直径よりも僅かに小さく形成されていて、やはりその内周部が切屑排出室12aに連通している。
このような切屑吸引式切削工具は、上述のようにアーバ部材3のシャンク部3aが工作機械の主軸に把持されて取り付けられるとともに、ケーシング12の切屑排出管12fには吸引装置の吸引管が接続されて、ケーシング12が工作機械の機上に固定される。そして、吸引装置により切屑排出管12fおよび切屑排出室12aを介してカバー12c内の気体(空気)を吸引しながら、工具本体1を回転させつつ送りを与えて切削を行うと、切刃4によって生成された切屑は切屑排出溝5内を通って切屑排出室12aに排出され、さらに切屑排出管12fから吸引装置に吸引される。
このとき、上記構成の切屑吸引式切削工具では、切屑排出溝5が後端側に向かうに従い工具回転方向Tとは反対側に捩れているので、吸引装置による吸引に加えて切屑排出溝5内には先端から後端側に向かう気体の流れが生じる。さらに、これと併せて、回転する工具本体1の切屑排出溝5内の気体には外周側に向けて遠心力が作用するが、この工具本体1に対してケーシング12は工具本体1の回転を許容するように機上に固定されているので、工具本体1の外周側における切屑排出溝5の開口部で気体がカバー12cの内周面に接触することと、切屑排出溝5自体の内周面に接触することとにより、切屑排出溝5内の気体は軸線Oに垂直な断面において切屑排出溝5内で回転するような旋回流を形成する。
そして、この旋回流も切屑排出溝5の捩れに沿って工具本体1の後端側に向かうので、上記構成の切屑吸引式切削工具によれば、切刃4によって生成されて切屑排出溝5内に導入された切屑を、この旋回流に乗せて効率的にケーシング12の後端側のダクト12b内における切屑排出室12aに排出し、さらに切屑排出管12fから吸引装置に吸引して処理することができる。その一方で、こうして切屑排出溝5内の気体が切屑とともに排出されることによって切屑排出溝5内は負圧となるので、切刃4によって新たに生成された切屑を工具本体1先端の切屑排出溝5開口部から確実に吸引して連続的に後端側に排出することができる。
また、本実施形態では、切屑排出溝5の捩れ角が工具本体1の先端側で後端側よりも大きくなるように形成されており、先端側では強い切屑排出溝5の捩れによって切屑を気体とともに後端側に確実に押し出して新たな切屑を確実に吸引することができるとともに、後端側では切屑排出溝5の長さを短く抑えてより効率的な切屑排出を図ることができる。しかも、このように工具本体1の後端側で切屑排出溝5が短いことにより、切屑排出溝5によって工具本体1の肉厚が切り欠かれる部分を小さくすることができ、撓みが生じ易い工具本体1の溝付き軸部3e後端部の剛性を確保することができるので、本実施形態によれば高精度の切削加工を行うことも可能となる。
さらに、本実施形態では、工具本体1の溝付き軸部3eとカッタ2の後端部を覆うケーシング12のカバー12cの外径が、カッタ2の先端部の切刃4の直径よりも小さく形成されているので、この切刃4によって被削材に凹所を彫り込むランピング加工を行うような場合でも、彫り込まれた凹所の壁面にカバーが干渉するのを避けることができる。しかも、上述のように工具本体1の剛性を確保することができて溝付き軸部3eに撓みが生じるのを抑えることができるので、撓んだ溝付き軸部3eに押し出されてカバー12cが凹所壁面に接触するようなこともない。
さらにまた、本実施形態では、切屑排出溝5を工具回転方向Tとは反対側を向く壁面の切刃4と対向する先端部に、この切刃4と間隔をあけてガイド部材8が配設されており、このガイド部材8によって切屑排出溝5の先端側の開口部を狭めることができるので、この開口部から吸引される切屑の吸引力を高めることができ、さらに効率的な切屑吸引を行うことができる。また、このガイド部材8は切刃4と同じくケーシング12のカバー12cよりも先端側に位置することになるので、図9に示した変形例のようなガイド部材8に交換して吸引力を調整する場合でも、交換作業が容易である。
これと同様に、本実施形態では工具本体1も、工作機械に取り付けられるアーバ部材3の溝付き軸部3e先端部に、切刃4が設けられたカッタ2が着脱可能に取り付けられた構成とされている。そして、このカッタ2の着脱も、先端側からねじ込まれたカッタクランプネジ6によるものであるので、カッタ2を交換するような場合でもケーシング12を取り外したりする必要はなく、容易に交換が可能である。そして、例えば用途や形状が異なる切刃4を備えたカッタ2に交換することもできるので、切削加工のバリエーションを広げることができる。
1 工具本体
2 カッタ
3 アーバ部材
3e 溝付き軸部
4 切刃
4a 切削インサート
5 切屑排出溝
5a アーバ側切屑排出溝
5b カッタ側切屑排出溝
6 カッタクランプネジ
8 ガイド部材
10 軸受け部材
11 ナット
12 ケーシング
12a 切屑排出室
12b ダクト
12c カバー
O 工具本体1の軸線
T 工具回転方向

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転される円柱状の工具本体の外周部に、この工具本体の先端面に開口して後端側に向かうに従い工具回転方向とは反対側に向かうように捩れる切屑排出溝が形成され、この切屑排出溝の工具回転方向を向く壁面の先端には切刃が配設されるとともに、
    上記工具本体の外周側には、上記切屑排出溝の後端部に連通する切屑排出室が形成されたダクトと、このダクトから上記切刃の後端部まで延びて上記工具本体の外周部を覆う上記軸線を中心とした円筒状のカバーとを備えたケーシングが、上記工具本体に対して上記軸線回りに相対的に回転可能に配設されており、
    上記カバーの外径は、上記切刃の外周端が上記軸線回りになす円の直径よりも小さいことを特徴とする切屑吸引式切削工具。
  2. 上記切屑排出溝は、上記工具本体の先端側における捩れ角が後端側における捩れ角よりも大きいことを特徴とする請求項1に記載の切屑吸引式切削工具。
  3. 上記切屑排出溝の工具回転方向とは反対側を向く壁面の先端部には、上記切刃と間隔をあけてガイド部材が配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の切屑吸引式切削工具。
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