JP6703398B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本開示は半導体装置に関し、例えば劣化ストレス検知機能を備える半導体装置に適用可能である。
特開2004−266243号公報(特許文献1)には、「第1の試験構造は、ホットキャリア劣化を監視する。この回路は、2つのリング発振器からなり、1つはそのトランジスタがホットキャリア効果を受け(劣化リング発振器)、1つはホットキャリア効果を受けない(非劣化リング発振器)。最初のうちは、両方のリング発振器は、それぞれ固定された周波数を有する。この2つの周波数は、同一である必要はない。劣化リング発振器は、バイナリ・カウンタの入力に適用される。非劣化リング発振器周波数は、低い周波数に分割される。この分割された周波数は、1つの状態で、バイナリ・カウンタをオンにゲート制御し、他の状態で、そのカウンタをリセットする。製造直後には、バイナリ・カウンタは、各ゲートサイクル中に、有限のカウント数「i」を検知することになる。劣化リング発振器周波数が、ホットキャリア効果のために低下すると、バイナリ・カウンタは、ある時点で適用されるパルスが減少するのを検知し、その結果としてカウントは、「j」(j<i)となる。設計者は、劣化が信頼性問題となるような差(i−j)を決定し、(i−j)がある予め定められた限界を超えると、回路は、その後、寿命末期信号を生成することになる。」ことが開示されている。
特開2011−227756号公報(特許文献2)には、「端末装置は、装置温度を検出し、検出した温度に応じて重み付けしたストレス加速時間をストレスカウント値として積算し、ストレスカウント値が設定された値以上になったときに割り込み信号を出力する高温検出カウンタ回路と、装置の動作を制御するCPUとを備え、CPUが高温検出カウンタ回路からの割り込み信号を累積カウントした累積ストレス加速時間と、タイマ回路からのシステム時間との合計値が、設定されたストレス管理時間を超えた場合に不揮発性メモリに再書き込みを行う。」ことが開示されている。
特開2004−266243号公報 特開2011−227756号公報
本開示の課題は、半導体装置が受けた電源電圧や環境温度の劣化ストレス累積値に基づいて摩耗故障を予測することが可能な半導体装置を提供することにある。
その他の課題と新規な特徴は、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
本開示のうち代表的なものの概要を簡単に説明すれば下記の通りである。
すなわち、半導体装置は、複数段のインバータを有するリングオシレータと、前記リングオシレータの発振周波数の電圧依存性および温度依存性を強調する制御回路、または、電圧依存性は強調しないで温度依存性を強調する制御回路と、を備える。
上記半導体装置によれば、劣化ストレス累積値に基づいて摩耗故障を予測することが可能である。
実施形態に係る半導体装置を説明するための図 図1のリングオシレータの構成を説明するためのブロック図 図2Aのリングオシレータの一例を説明するためのブロック図 図2Aのリングオシレータの他の例を説明するためのブロック図 図2Bのリングオシレータの具体例を説明するための回路図 図3の電流源制御回路の第1の構成例を示す回路図 図3の電流源制御回路の第2の構成例を示す回路図 図3の電流源制御回路の第3の構成例を示す回路図 図4の回路構成による電圧依存性強調の原理を説明するための図 図4の回路構成による電圧依存性強調の原理を説明するための図 図4の回路構成による電圧依存性強調の原理を説明するための図 図4の回路構成による温度依存性強調の原理を説明するための図 図4の回路構成による温度依存性強調の原理を説明するための図 図3の電流源制御回路の第4の構成例を示す回路図 図9の電圧生成回路の第1の構成例を示すブロック図 図10の電圧生成回路の温度特性を示す図 図3の電流源制御回路の第5の構成例を示す回路図 図3の電流源制御回路の第6の構成例を示す回路図 図13の電流源制御回路を用いたリングオシレータを示す回路図 図14Aのリングオシレータの発振周波数の電圧依存性を示す図 図14Aのリングオシレータの発振周波数の温度依存性を示す図 比較例に係るリングオシレータの構成を示す回路図 図14Aのリングオシレータと図15Aのリングオシレータとの発振周波数の電圧依存性を示す図 図14Aのリングオシレータと図15Aのリングオシレータとの発振周波数の温度依存性を示す図 図2Cのリングオシレータの具体例を説明するための回路図 図16Aのリングオシレータの発振周波数の電圧依存性を示す図 図16Aのリングオシレータの発振周波数の温度依存性を示す図 一般的な温度センサの温度特性を示す図 リーク電流の温度特性を示す図 図1の累積劣化ストレス量保持回路の一例を示すブロック図 p乗近似の精度を示す図 カウンタ回路の構成例を示すブロック図 2乗近似計算回路と2乗値累積カウンタの構成例を示すブロック図 クライテリアの設定方法を示すフローチャート 応用例1に係るマイクロコントローラの構成を示すブロック図 応用例2に係る半導体装置を示すブロック図 応用例3に係るシステムを示すブロック図
半導体装置は長年に渡って使用を続けると摩耗故障に至る。使用期間に継続的に劣化ストレスを受け、その累積量が一定値に達すると所定の確率で故障が発生する。故障に至るまでの寿命は電源電圧や環境温度に依存する。発明者らは摩耗故障現象を直接捉えるのではなく、半導体装置が受けた電源電圧や環境温度の劣化ストレス累積値に基づいて摩耗故障を予測することを検討した。
参考文献に記載されるように、デバイスのゲート酸化物の時間依存誘電破壊(Time-Dependent Dielectric Breakdown、以下、gate−TDDBという。)や負バイアス温度不安定性(Negative Bias Temperature Instability、以下、NBTIという。)などの摩耗故障因子では、寿命が例えば、電圧の−n乗(V−n)(power-law model)、または指数の逆数(exp(-B*V))(V model)に依存し、同時に温度の逆数の指数(exp(Ea/kT))に依存する。エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションの摩耗故障因子では、寿命が温度の逆数の指数(exp(Ea/kT))に依存し、電圧依存性は小さい。ここで、n、B、Eaは摩耗故障因子特有の係数、kはボルツマン定数である。参考文献はその内容を参照することにより本出願に取り込む。
[参考文献]“Failure Mechanisms and Models for Semiconductor Devices” JEDEC publication No. 122E, http://web.cecs.pdx.edu/〜cgshirl/Documents/jep122E.pdf
ストレス量は、下記式(1)(2)に示すように、寿命の逆数で表現できる。
gate−TDDB、NBTIの場合:
1/τ(T,V)∝1/(V−n x exp(Ea/kT))=V x exp(−Ea/kT) (1)
ここで、τ(T,V)は温度(T), 電圧(V)の関数で、TおよびVに依存する摩耗故障寿命である。
エレクトロマイグレーション、ストレスマイグレーションの場合:
1/τ(T)∝1/(exp(Ea/kT))=exp(−Ea/kT) (2)
ここで、τ(T)は温度(T)の関数で、Tに依存する摩耗故障寿命である。
125℃での単位時間のストレス量を1とした場合、温度依存性係数(Ea)を例えば1eVとすると、ストレス量は140℃では約3倍(寿命は1/3)、150℃では約5.5倍(寿命は1/5.5)となる。ストレス量は125℃より低い温度、例えば、110℃では約0.3倍(寿命は3.3倍)、100℃では約0.15倍(寿命は6.7)に減少する。
このようにストレス量の温度依存性は極めて大きいので、特許文献2に示された温度しきい値の異なる複数の温度センサを用いる方法では、誤差が大きすぎるか、あるいは、必要な温度センサの数が膨大となってしまう。発明者らは温度センサが示す温度情報をCPUが式(1)(2)に従ってストレス量に演算変換する方法も考えたが、CPUは定常的な処理が必要であり、CPUの本来のタスクを妨げてしまう。
さらに、半導体装置ではリーク電力を削減するため、複数の電源島に分割して使用していない領域の電源をカットすることが行われる。CPUが電源カットされた状態にある時、他の稼働領域のストレス量を計測することができない。
さらに別の課題として、gate−TDDB、NBTIなどの摩耗故障因子では温度と電圧との両方が複合的にストレス量を決める因子である。
以下、実施形態、実施例、比較例および応用例について、図面を用いて説明する。ただし、以下の説明において、同一構成要素には同一符号を付し繰り返しの説明を省略することがある。なお、図面は説明をより明確にするため、実際の態様に比べ、各部の幅、厚さ、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
<実施形態>
図1は実施形態に係る半導体装置を説明するための図である。実施形態に係る半導体装置1は累積劣化ストレス検出回路10を備える。累積劣化ストレス検出回路10は、リングオシレータ11と、その出力から得られる累積劣化ストレスカウント値を保持する回路(累積劣化ストレス量保持回路)12と、クライテリア(判定基準)のカウント値を保持する回路(クライテリア保持回路)13と、を有する。累積劣化ストレス検出回路10は、さらには、この累積劣化ストレスカウント値とクライテリアのカウント値とを比較して、累積ストレスアラームを生成する回路(アラーム生成回路)14を有する。累積劣化ストレス量保持回路12は、より具体的には、リングオシレータ11の発振周波数のp乗を定期的に取得して累積する。あるいは、発振カウントをそのまま累積する。累積劣化ストレス量保持回路12のカウント値が所定値以上に達したらアラーム生成回路14はアラームを出す。半導体装置1は一つの半導体チップ(半導体基板)で形成される必要はない。リングオシレータ11と累積劣化ストレス量保持回路12とは一つの半導体チップで形成されるのが好ましい。
図2Aは、図1のリングオシレータの構成を説明するためのブロック図である。リングオシレータ11はリングオシレータROに対してV依存性とT依存性、あるいは、T依存性のみを強調する制御回路CNが付加されている。リングオシレータ11は、摩耗故障因子の寿命(τ(T,V)、またはτ(T))の逆数にその発振周波数のp乗がほぼ比例する。リングオシレータ11の発振周波数(F(T,V))が電圧の累乗(Vm0)(または指数exp(B0*V))と、温度逆数の指数(exp(−Ea0/kT))とに比例し、そのp乗が摩耗故障因子のストレス量の電圧、温度依存性にほぼ比例する。すなわち、摩耗故障因子の寿命の逆数が電圧の累乗(V)と、温度逆数の指数(exp(−Ea/kT))とに比例するとき、n≒m0*p、Ea≒Ea0*pと近似できる。よって、F(T,V)はT、Vの関数であり、下記の式(3)の関係を満たし、T、Vに大きく依存する。
{F(T,V)}∝1/τ(T,V) (3)
あるいは、リングオシレータ11の発振周波数(F(T))は、温度逆数の指数(exp(−Ea/kT))に比例し、そのp乗が摩耗故障因子のストレス量の温度依存性にほぼ比例する。よって、F(T)はTの関数であり、下記の式(4)の関係を満たし、Tに大きく依存する。
{F(T)}∝1/τ(T) (4)
リングオシレータ11は式(3)または式(4)の特性を有する。
実施形態のリングオシレータによれば、その発振周波数が大きな電圧、温度依存性を有する摩耗故障のストレス量に強く相関するようになるので、その発振周波数に基づいて本実施形態のリングオシレータが搭載された半導体装置が経験した累積ストレス量を簡単に知ることができるようになる。そして、半導体装置のストレス環境最適化や故障の事前予測に役立てることができるので、高信頼で安心できるシステムが得られる効果がある。
実施形態によれば、上記式(3)の特性を有するリングオシレータを用いるとTDDB、NBTI摩耗故障因子による摩耗故障を検出することができ、上記式(4)の特性を有するリングオシレータを用いるとエレクトロマイグレーションやストレスマイグレーション摩耗故障因子による摩耗故障を検出することができる。また、リングオシレータの発振周波数のp乗の簡単な演算処理で、半導体装置の受けた累積劣化ストレス量を計測することができる。p乗の演算処理については、CPUを用いない簡単な回路で実現することができる。この場合は、pは1桁の自然数で、4以下であるのが好ましい。あるいは、p=1の場合には、リングオシレータの出力を単純に累積していけばよい。この累積劣化ストレス量に基づいて、半導体装置の摩耗故障予測とそれに基づく事前処置を行うことができるので、高信頼で安心できるシステムが得られる。
<累積劣化ストレス検出回路>
累積劣化ストレス検出回路を要素ごとに以下説明する。
(リングオシレータ)
図2Bは図2Aのリングオシレータの一例を説明するためのブロック図である。リングオシレータ11Aは、電流源駆動のリングオシレータROAと電流源制御回路CNAとを有する。電流源制御回路CNAは、電流源が大きなV依存性とT依存性を持つようにリングオシレータROAを制御する。さらに具体的な回路例は、後に、図3〜6、9〜14Aに示される。
図2Cは図2Aのリングオシレータの他の例を説明するためのブロック図である。リングオシレータ11Bは、大きなT依存性のみを有する特殊な遅延回路DLが、通常のインバータ遅延段INDに挿入されてリングオシレータを構成する。さらに具体的な回路例は、後に、図16Aに示される。
図3は図2Bのリングオシレータの構成を示す回路図である。リングオシレータ11Aの発振周波数のp乗は摩耗故障因子の寿命(τ(T,V))の逆数にほぼ比例する。pは一桁の自然数であり、4以下が望ましい。この構成例では、電流源で駆動される6個のインバータINV1〜INV6と1つのNANDゲートNAとのループ経路が、NANDゲートNAの一つの入力端子に印加される信号(enable)をHighとすることで発振する。電流源駆動のインバータINV1〜INV6は、それぞれ電流源PMOSトランジスタAPと電流源NMOSトランジスタANとPMOSトランジスタMPとNMOSトランジスタMNとを備える。電流源PMOSトランジスタAPのソースは電源電位(Vd)が供給される電源線111に接続され、電流源NMOSトランジスタANのソースは基準電位(Vs)が供給される基準線112に接続される。ここで、Vs=0Vとすると、電源線111と基準線との間の電位差(電圧)はVdとなる。以下、電圧と表記する場合は基準線112の電位(Vs=0V)との電位差である。電流源駆動のインバータINV1〜INV6は、次段をLowからHighに駆動する場合には、電流源PMOSトランジスタAPの駆動電流にほぼ比例して信号遷移時間が決まる。次段をHighからLowに駆動する場合は、電流源NMOSトランジスタANの駆動電流にほぼ比例して信号遷移時間が決まる。電流源PMOSトランジスタAPと電流源NMOSトランジスタANとに挟まれ、そのゲートが共通なPMOSトランジスタMPとNMOSトランジスタMNは、電流源PMOSトランジスタAPと電流源NMOSトランジスタANのいずれかを、発振過渡状態に応じて選択するスイッチの働きをする。電流源PMOSトランジスタAPのゲート電圧(Vp)と電流源NMOSトランジスタANのゲート電圧(Vn)は、出力Foutの発振周波数のp乗が摩耗故障因子の寿命(τ(T,V))に比例するT、V依存性を有するように、電流源制御回路CNAで、それぞれ制御される。
図4は図3の電流源制御回路の第1の構成例を示す図である。図5は図3の電流源制御回路の第2の構成例を示す図である。図6は図3の電流源制御回路の第3の構成例を示す図である。
図4に示すように、電流源制御回路CNA1は電圧生成回路CC1を備える。電圧生成回路CC1は、ソースが電源線111に接続されダイオード接続されるPMOSトランジスタQP1と、PMOSトランジスタQP1のドレイン(ノードN1)と基準線112との間に接続される抵抗R1と、を備える。また、電圧生成回路CC1は、ソースが基準線112に接続されダイオード接続されるNMOSトランジスタQN1と、NMOSトランジスタQN1のドレイン(ノードN2)と電源線111との間に接続される抵抗R2と、を備える。ノードN1は出力線114に接続され、電流源制御回路CNA1は電流源NMOSトランジスタANのゲートにゲート電圧(Vn)を供給する。ノードN2は出力線113に接続され、電流源制御回路CNA1は電流源PMOSトランジスタAPのゲートにゲート電圧(Vp)を供給する。
図5に示すように、電流源制御回路CNA2は電圧生成回路CC2を備える。電圧生成回路CC2は電圧生成回路CC1の抵抗R1、R2をそれぞれNMOSトランジスタQN2、QN3、PMOSトランジスタQP2、QP3、に置き換えるものである。NMOSトランジスタQN2、QN3は、それぞれ長チャネルのトランジスタであり、それらのゲートに電源電位(Vd)が供給され、基準線112と出力線114との間に実効抵抗を構成する。PMOSトランジスタQP2、QP3は、それぞれ長チャネルのトランジスタであり、それらのゲートに電源電位(Vs)が供給され、電源線111と出力線113との間に実効抵抗を構成する。
図6に示すように、電流源制御回路CNA3は電圧生成回路CC3を備える。電圧生成回路CC3は、基準線112に一端が接続される抵抗R3と、電源線111に一端が接続される抵抗R4と、抵抗R3の他端(ノードN1)と抵抗R4の他端(ノードN2)との間に接続されるR5と、を備える。ノードN1は出力線114に接続され、電流源制御回路CNA3は電流源NMOSトランジスタANのゲートにゲート電圧(Vn)を供給する。ノードN2は出力線113に接続され、電流源制御回路CNA3は電流源PMOSトランジスタAPのゲートにゲート電圧(Vp)を供給する。
図7A〜7Cは図4の回路構成による電圧(V)依存強調の原理を説明するための図である。図7Aは図3および図4の電流源制御回路と電流源NMOSトランジスタとを示す回路図である。図7Bは図7Aの電流源制御回路のVoutとVdとの関係を示す図である。図7Cは図7Aの電流源N型トランジスタのVinとi(MOS)との関係を示す図である。Voutは、図7Bに示すように電源電圧(Vd)をPMOSトランジスタQP1のダイオードの順方向電圧(VBE)相当程度低い電圧にシフトした値となる。このVoutを電流源NMOSトランジスタANのゲート電圧として与えると、電源電圧が例えば0.8V〜1.2Vに変化した時に、Vout=Vinは0.2V〜0.5V(電源電圧の1/2以下)に変化するので、図7Cに示すように電流の電圧依存が強調される。この理由は、ゲート電圧の低い領域では電流の電圧依存性が大きくなるためである。
電流源制御回路と電流源PMOSトランジスタとの関係も同様である。Voutは、基準電圧(Vs)をNMOSトランジスタQN1のダイオードのVBE相当程度高い電圧にシフトした値となる。このVout(電源線圧の1/2以上)を電流源PMOSトランジスタAPのゲート電圧として与えると、電流の電圧依存が強調される。この理由は、ゲート電圧の高い領域では電流の電圧依存性が大きくなるためである。
図8A、8Bは図4の回路構成による温度(T)依存強調の原理を説明するための図である。図8Aは図7Aの電流源電圧生成回路のVoutとVdとの関係を示す図である。図8Bは図7Aの電流源NMOSトランジスタのVinとi(MOS)との関係を示す図である。図8Aに示すようにVoutは高温、例えば125℃よりも、低温、例えば55℃の方が多少低下する。以下の説明ではこの温度差異は本質的ではない。Voutを電流源NMOSトランジスタANのゲート電圧として与えると、例えば、電源電圧が1VではVout=Vin=0.4V(電源電圧の1/2以下)なので、図8Bに示すように電流の温度依存性が強調される。この理由は、ゲート電圧の低い領域では電流の温度依存性が大きくなるためである。
電流源制御回路と電流源PMOSトランジスタとの関係も同様である。Vout(電源電圧の1/2以上)を電流源PMOSトランジスタAPのゲート電圧として与えると、電流の温度依存性が強調される。この理由は、ゲート電圧の高い領域では電流の温度依存性が大きくなるためである。
以上の図3〜6に説明した回路構成例によれば、簡単な構成のリングオシレータで摩耗故障の累積ストレス量を知ることが可能である。
図9は図3の電流源制御回路の第4の構成例を示す図である。電流源制御回路CNA4は、リングオシレータROAの電流源PMOSトランジスタAPおよびNMOSトランジスタANを制御する電圧生成回路CC4と、T、V依存二次調整用の電圧生成回路CT1と、を備える。図5の電圧生成回路CC2では長チャネルNMOSトランジスタQN2、QN3のゲートは電源電位(Vd)に固定され、またPMOSトランジスタQP2、QP3のゲートは基準電位(Vs)に固定されている。これに対して、図9の第4の構成例の電圧生成回路CC4ではT、V依存二次調整用の電圧生成回路CT1の出力線115がPMOSトランジスタQP2、QP3のゲートに接続され、出力線116がNMOSトランジスタQN2、QN3のゲートに接続される。これ以外は、電圧生成回路CC4は電圧生成回路CC2と同様である。T、V依存二次調整用の電圧生成回路CT1の出力線115の電圧(Vsmid)および出力線116の電圧(Vdmid)にT、V依存性を持つ。Vsmid、Vdmidの変調はそれぞれ長チャネルPMOSトランジスタQP2、QP3およびNMOSトランジスタQN2、QN3の実効抵抗値を変化させ、その結果、図7A〜8Bに説明した電源電圧の低電圧変換の程度を変化させる。Vsmid、Vdmidの電源電圧(Vd)、温度(T)依存性を電圧生成回路CT1により調整することで、リングオシレータROAの発振周波数のV、T依存性を所望の状態に二次調整することができる。
図10は図9のT、V依存二次調整用の電圧生成回路の構成例を示す図である。図11はVsmid、Vdmidの温度と電圧の関係を示す図である。電圧生成回路CT1Aは温度センサTSの出力電圧を電位変換回路VCで電位変換することで、図11に示すように、VdmidはVsmidよりも高く、Vdmidは温度が高くなると電圧が高くなる正の温度依存性を持ち、Vsmidは温度が高くなると電圧が低くなる負の温度依存性を持つ。
図12は図3の電流源制御回路の第5の構成例を示す図である。電流源制御回路CNA5は、リングオシレータROAの電流源PMOSトランジスタAPおよび電流源NMOSトランジスタANを制御する電圧生成回路CC5と、T、V依存二次調整用の電圧生成回路CT2と、を備える。電圧生成回路CC5は、ダイオード接続されるPMOSトランジスタQP4、実効抵抗R6、ダイオード接続されるNMOSトランジスタQN4で構成される。PMOSトランジスタQP4のゲートおよびドレインは出力線113にソースは電源線111に接続される。NMOSトランジスタQN4のゲートおよびドレインは出力線114にソースは基準線112に接続される。ダイオード接続のPMOSトランジスタQP4は電源電圧(Vd)を低い電圧に変換し、ダイオード接続のNMOSトランジスタQN4は基準電圧(Vs)を高い電圧に変換し、実効抵抗R6で変換電圧を調整する。実効抵抗R6の抵抗値は電圧生成回路CT2で二次調整する。
電源電圧は低電圧変換されてリングオシレータROAの電流源NMOSトランジスタANのゲートへ供給され、基準電圧は高電圧変換されてリングオシレータROAの電流源PMOSトランジスタAPのゲートへ供給されるので、図7A〜8Bに説明した原理により、摩耗故障のストレス量に強く相関した、大きな電圧(V)および温度(T)依存性の発振周波数を示すリングオシレータが得られる。
図13は図12の電流源制御回路の構成例を示す図である。電流源制御回路CNA6は、リングオシレータROAの電流源PMOSトランジスタAPおよび電流源NMOSトランジスタANを制御する電圧生成回路CC6と、T、V依存二次調整用の電圧生成回路CT2と、を備える。電圧生成回路CC6は電圧生成回路CC5の実効抵抗R6をNMOSトランジスタQN5とPMOSトランジスタQP5に置き換えるものである。NMOSトランジスタQN5は、長チャネルのトランジスタであり、ゲートにVdmid6が供給され、実効抵抗を構成する。PMOSトランジスタQP5は、長チャネルのトランジスタであり、ゲートにVsmid6が供給され、実効抵抗を構成する。
電圧生成回路CT2は電圧生成回路CT1の抵抗R11、R12をそれぞれNMOSトランジスタQN12、PMOSトランジスタQP12に置き換えるものである。NMOSトランジスタQN12は、長チャネルのトランジスタであり、ゲートに電位(Vmn)が供給され、実効抵抗を構成する。PMOSトランジスタQP12は、長チャネルのトランジスタであり、ゲートに電位(Vmp)が供給され、実効抵抗を構成する。
ノードN11はPMOSトランジスタQP5のゲートに接続され、電圧生成回路CT2はゲート電圧(Vsmid6)を供給する。ノードN12はNMOSトランジスタQN5のゲートに接続され、電圧生成回路CT2はゲート電圧(Vdmid6Vsmid)を供給する。
以上の図9〜13に説明した回路構成によれば、摩耗故障の累積ストレス量をより高精度に知ることが可能である。
図14Aは図13の電流源制御回路を用いたリングオシレータを示す図である。図14Bは図14Aのリングオシレータの発振周波数の電圧依存性を示す図である。図14Cは図14Aのリングオシレータの発振周波数の温度依存性を示す図である。
図14Aに示すように、リングオシレータ11A6はリングオシレータROAと電流源制御回路CNA6とを備える。
図14Bに示すように、リングオシレータ11A6の発振周波数(Freq)はVm0に比例する(Freq∝Vm0)。ここで、m0=8.5〜9.5である。言い換えると、電圧に対しては、m0=10乗弱の累乗依存性である。
図14Cに示すように、リングオシレータ11A6の発振周波数(Freq)はexp(−Ea0/kT)に比例する(Freq∝exp(−Ea0/kT))。ここで、Ea0=0.2〜0.25eVである。言い換えると、温度に対しては、Ea=0.2〜0.25eV程度の指数依存性を持っている。よって、Freqは下記の式(5)の関係にある。
Freq∝Vm0 x exp(−Ea0/kT) (5)
また、式(1)、(3)より、
{F(T,V)}∝V x exp(−Ea/kT) (6)
となる。ここで、Freq=F(T,V)とすると、式(5)、(6)より、
n=m0*p (7)
Ea=Ea0*p (8)
となる。ここで、m0=8.5〜9.5、Ea0=0.2〜0.25eVであり、p=4とすると、
n=(8.5〜9.5)x4=34〜38
Ea=(0.2〜0.25)x4eV=0.8〜1eV
よって、n〜40、Ea〜1eV程度のV、T依存性を持つ劣化現象をモニタすることができる。言い換えると、摩耗故障因子がn=40程度の電圧累乗依存性とEa=1eV程度の温度指数依存性を有する場合、p=4のリングオシレータとなる。すなわち、発振周波数を4乗すれば、累積劣化ストレスカウントが得られる。または、摩耗故障因子がn=10程度の電圧累乗依存性とEa=0.25eV程度の温度指数依存性を有する場合、p=1のリングオシレータとなる。すなわち、発振カウントをそのまま累積すれば、累積劣化ストレスカウントが得られる。
図15Aは比較例に係るリングオシレータの構成を示す図である。図15Bは図13の電流源制御回路を用いたリングオシレータおよび比較例に係るリングオシレータの発振周波数の電圧依存性を示す図である。図15Cは図13の電流源制御回路を用いたリングオシレータおよび比較例に係るリングオシレータの発振周波数の温度依存性を示す図である。
図15Aに示すように、リングオシレータ11RはリングオシレータROAを備える。Vp=Vs、Vn=Vdとするものである。よって、リングオシレータROAの電流源PMOSトランジスタAPのゲート電圧をVs、電流源NMOSトランジスタANのゲート電圧をVdとして、フルにオン状態とすることにより、インバータINV1〜INV6を通常のインバータと同じ回路状態にしている。
図15Bに示すように、比較例に係るリングオシレータ11Rの電圧依存性は、リングオシレータ11A6が一桁の周波数変動を示す電圧範囲で2倍に満たない変化である。
また、図15Cに示すように、比較例に係るリングオシレータ11Rの温度依存性は対数表示ではほとんで変化が見られない。
これに対して本実施例のリングオシレータ11A6は摩耗故障の大きな電圧、温度依存性(累乗、指数依存性)を発振周波数として表現できる。
図16Aは図2Cのリングオシレータの構成を示す回路図である。リングオシレータ11Bは、摩耗故障因子の寿命τ(T)の逆数にその発振周波数のp乗がほぼ比例する。pは一桁の自然数であり、4以下が望ましい。リングオシレータ11Bは電圧依存性が小さく、温度依存性が大きい、例えば、エレクトロマイグレーションやストレスマイグレーションの摩耗故障因子の累積劣化ストレス量を、リングオシレータ11Bの発振周波数から得ることができる。リングオシレータ11BではPMOSトランジスタ、またはNMOSトランジスタのオフ電流に比例した発振周波数を実現している。この結果、発振周波数のp乗は温度の逆数の指数に比例する。
リングオシレータ11Bは、遅延回路DLと、安定化回路STと、インバータ遅延段INV20と、を備える。遅延回路DLはPMOSトランジスタQP21とNMOSトランジスタQN21、QN22とを有する。安定化回路STは、基準電圧(Vref)を生成するNMOSトランジスタQN23、QN24と、比較器CMPと、を備える。インバータ遅延段INV20はインバータINV21、INV22、INV23、INV24を備える。
動作を以下に説明する。リセット信号(reset)がハイレベルになるとノードN21はロウレベルにリセットされる。Vrefはハイレベル(Vd)とロウレベル(Vs)との中間電位であり、比較器(差動アンプ)CMPの出力のノードN22はロウレベルとなる。その結果、ノードN23はロウレベルとなり、ノードN21はresetがロウレベルに戻った後にはロウレベルのフローティング状態となる。NMOSトランジスタQN21及びQN22のしきい電圧絶対値はPMOSトランジスタQP21のしきい電圧絶対値より大きく設定すると、PMOSトランジスタQP21のオフリーク電流が支配的であり、ノードN21の電位はロウレベルからハイレベルに向かって徐々に上昇する。PMOSトランジスタQP21はリーク型プルアップ素子である。ノードN21の電位がVref以上になると、AMP比較器CMPの出力のノードN22はロウレベルからハイレベルに変化して、インバータ遅延段INV20(4段のインバータINV21〜INV24)の遅延の後、ノードN23はハイレベルとなる。この結果、ノードN21はロウレベルに戻る。これを繰り返して発振する。
ノードN21がロウレベルになってからハイレベルに遷移して再びロウレベルに戻るまでの時間は、PMOSトランジスタQP21のオフリーク電流でノードN21の電位がロウレベルからVrefまで上昇する時間(t1)と、ノードN22がハイレベルとなりインバータ遅延段INV20の遅延によりノードN21がハイレベルとなるまでの時間(t2)との和にほぼ等しい。さらに言えば、t1>>t2なので、発振周波数はPMOSトランジスタQP21のオフリーク電流にほぼ比例する。オフリーク電流は温度の逆数の指数(exp(−1/T))に依存するので、摩耗故障因子と同様な大きな温度依存性を有するリングオシレータを実現できる。
なお、図16Aに示すようにノードN21を通常の論理回路ではなく比較器CMPで受けることにより安定して発振動作する効果が得られる。すなわち、ノードN21のロウレベルからハイレベルへの変化は非常に緩やかであるため、論理回路で受けた場合、その論理しきい値前後の変化がフル振幅することなく伝搬し、十分フル振幅することなく論理しきい値付近に安定してしまう場合がある。比較器CMPの出力は、その入力しきい値前後で大きくロウレベルからハイレベルへ変化するので、安定してフル振幅で発振するリングオシレータが得られる。なお、インバータIV22の出力と入力との間に耐ノイズフィードバック素子ANFが挿入されている。耐ノイズフィードバック素子ANFはPMOSトランジスタQP22、QP23、NMOSトランジスタQN25、QN26で構成されるインバータである。
図16Bは図16Aのリングオシレータの発振周波数の電圧依存性を示す図である。図16Cは図16Aのリングオシレータの発振周波数の温度依存性を示す図である。リングオシレータの11Bの発振周波数は電圧に対しては、ほぼ比例する(Freq∝V)程度であり、対数表現では依存性は非常に小さい。温度に対しては、Ea=0.45eV程度の指数依存性(Freq∝exp(−Ea/kT))を持っている。例えば、摩耗故障因子がEa=0.9eV程度の温度指数依存性を有する場合、p=2のリングオシレータとなる。すなわち、発振周波数を2乗すれば、劣化ストレス量に比例した値が得られる。例えば、後述するp乗計算回路122により、発振周波数の2乗を簡易に得ることができる。
図17Aは一般的な温度センサの温度特性を示す図である。図17Bはリーク電流の温度特性を示す図である。
リーク電流を利用したリングオシレータが、一般的な温度センサを利用するよりも累積劣化ストレス量のモニタに適していることを説明する。図17Aに示すように、温度センサは温度を高精度に認識することを目的にするので、温度に対してリニアな出力値が望ましい。一方、摩耗故障因子は式(1)(2)に示すように、温度の逆数の指数に依存する。従って、累積劣化ストレス量を得るためにはCPUによる継続的な演算が必須となり、通常のタスクに常時余分な負荷を与える。図17Bに示すように、リーク電流は、摩耗故障因子と同様に温度の逆数の指数の依存性を示すので、基本的にそのまま累積劣化ストレス量に対応する。すなわち、リーク電流を利用したリングオシレータによれば、簡易な構成で累積劣化ストレス量が得られる。温度に対してリニア特性が望ましい温度センサよりも、温度の逆数に指数依存を持つリーク電流を活用した回路の方が、同様に指数的な温度依存性を持つ劣化の指標として適している。
(累積劣化ストレス量保持回路)
図18は図1の累積劣化ストレス量保持回路の一例を示すブロック図である。累積劣化ストレス量保持回路12はカウンタ121とp乗値計算回路122とp乗値累積回路123とを備える。カウンタ121はリングオシレータ11の出力(Fout)またはFoutを分周する分周回路の出力のクロックを計数する。p乗値計算回路122はp>1の場合に使用し、p=1の場合は使用しない。p乗値累積回路123はp>1の場合はp乗値計算回路122の出力を累積し、p=1の場合はカウンタ回路121の出力を累積する。カウンタ回路121、p乗値計算回路122およびp乗値累積回路123の詳細については後述する。
図19はp乗近似の精度を示す図である。摩耗故障の電圧、温度依存性を発振周波数の2乗または4乗で表現できるリングオシレータであれば、図21に示すように、簡単な論理でp乗値を近似計算して累積ストレスカウントを得ることができる。図19の横軸は、定期的に取得したp乗ストレスカウントを累積した回数を示す。縦軸には正確なp乗値を1としたときのp乗値近似計算の相対値を示している。1に近いほど近似計算の精度は高いことを意味する。p=2、4では、累積回数が増加するにつれて、縦軸はほぼ1となり、近似計算の精度が高いことを示している。p=6、8、10では次第に誤差が大きくなり累積での収束性も悪化する。少なくともpは一桁の自然数でないと、近似値の誤差は20%を超え収束性も悪化する。好ましくは4以下である。
以下にp乗値近似計算方法を説明する。
2乗値={A*2+Ap−1*2p−1+Ap−2*2p−2・・・} ・・・(9)
2進数の最上位2から桁の下がる方向に3つの0/1値をA、Ap−1、Ap−2とする。必ずA=1である。2乗近似値を以下とする。
(i) (Ap−1,Ap−2)=(1,1)のとき、
2乗値〜22p+2 ・・・(10)
(ii)(Ap−1,Ap−2)=(1,0)または(0,1)のとき、
2乗値〜22p+1 ・・・(11)
(iii)(Ap−1,Ap−2)=(0,0)のとき、
2乗値=22p ・・・(12)
上記2乗近似値は一つの“1”で近似している。
4乗近似値、6乗近似値、8乗近似値、10乗近似値はそれぞれ一つの“1”で近似された2乗近似値を2乗、3乗、4乗、5乗したものである。N乗の累積値の誤差(正値との比)を15〜30桁の2進数をランダムに生成し、評価した結果、2乗、4乗について誤差は小さい(比は1に近い)結果となった。
p=4のリングオシレータであれば、発振周波数の4乗を上記(i)〜(iii)の場合分けに従った最上位のみ1の2乗近似値をさらに2乗した値として近似し、これを累積することで、簡易かつ高精度に累積ストレスカウントを得ることができる。より具体的には、例えば、1秒ごとに発振カウントを取得して(周波数に一致)、これを上記p乗近似計算で最上位のみ1で表現される4乗近似値に変換し、累積加算していけばよい。取得する間隔を1秒としたが、T0秒間隔であれば周波数は1/T0倍した値、p乗値は(1/T0)倍した値なので、1秒以外の取得でも電圧、温度に依存した累積劣化ストレス量の相対値は変わらない。すなわち、累積劣化ストレスの評価を正しく行うことができる。T0は電圧、温度の時間変動の感度を落とさない程度に長く、カウント取得のオーバヘッドが負荷とならない程度に短い間隔に設定するのが良い。
図20は図18におけるカウンタ回路の一構成を示すブロック図である。図20ではリングオシレータ11とカウンタ回路121との間に周波数を落とすための分周回路117を設けているが、これはどちらでもよい。リングオシレータの特性がp>1の場合、クロック(Clk_meas)の立ち上がりに同期して、T0秒(ここでは1秒)ごとにカウンタ121の値をp乗値計算回路122へ送る(send)とともに、カウンタ121をリセットする(reset)。Clk_measは図示しないタイマカウンタにより生成される。p=1ならば、カウンタ121の値をp乗値累積回路123へ直接送る。図20では、簡易計算のために、最上位のみ1となるレジスタ1211がさらに設けられている。p=1の場合には、カウンタ値の代わりに、レジスタ1211の値をp乗値累積回路123で加算しても良い。
レジスタ1211は次のように動作する。Clk_measの立ち上がりで、一番右端のレジスタ13uが1にセットされる(set)。カウンタ121の13番が1の状態で14番が初めて1になると、右端から2番目のフリップフロップ14uの入力クロックが立ち上がり、一番右端のレジスタの1が取り込まれる。そして、一番右端のレジスタは0にリセットされる。その後、右端から3番目のフリップフロップ15uが1となるまでの遷移を、「カウンタ121の(15番、14番、13番)」⇒「レジスタ1211のクロック(フリップフロップ15uのクロック、フリップフロップ14uのクロック)」⇒「レジスタ1211のデータ(フリップフロップ15uのデータ、フリップフロップ14uのデータ、フリップフロップ13uのデータ)」で表現すると以下になる。
(0,1,0)⇒(0,0)⇒(0,0,1)
(0,1,1)⇒(0,1)⇒(0,0→1,1→0)
(1,0,0)⇒(0,0)⇒(0,1,0)
(1,1,1)⇒(1,1)⇒(0→1,1→0,0)
このようにして、フリップフロップ14uの1のデータはフリップフロップ15uに移動して、フリップフロップ14uは0となる。フリップフロップ16u、17u・・・への1の移動も同様である。すなわち、カウンタ最上位に対応するレジスタのみが1となる。
p=1の場合には、さらに簡易な構成として、Clk_measを使用することなく、カウンタ121を製品使用期間に渡って連続的にカウントアップしてもよい。その場合、カウンタ121がオーバフローしないように、カウンタ121の桁数と分周回路117を最適化する。
図21は2乗近似値計算回路と2乗値累積カウンタの構成例を示すブロック図である。2乗近似値計算回路1221はp乗値計算回路122の一例である。2乗値累積カウンタ1231は電源が常時オンである領域に設けることでp乗値累積回路123となる。電源が常時オンしない領域であっても不揮発性記憶回路を付加することでp乗値累積回路123となる。電源が遮断されても累積結果が失われないようになっていればよい。
上述したp乗近似計算方法によれば、例えば、2(2x21)レジスタに1を加算するのは、
(a)最上位が“21”で(“20”,“19”)=(0,0)の場合、
(b)最上位が“20”で(“19”,“18”)=(1,1)の場合、
のいずれかである。2(2x21+1)レジスタに1を加算するのは、
(c)最上位が“21”で(“20”,“19”)=(0,1)または(1,0)の場合
である。(a)〜(c)に対応する論理回路1222を図21の2乗値計算回路1221に示している。(a)はフリップフロップ21uの出力の反転信号とカウンタ121の20番と19番が入力されるNOR(反転論理和)である。(b)はフリップフロップ20uの出力とカウンタ121の19番と18番が入力されるAND(論理積)である。(c)はカウンタ121の20番と19番が入力されるEOR(排他的論理和)と、このEORの出力とフリップフロップ21uの出力とが入力されるANDである。論理回路1222は(a)のNOR、(b)のAND、(c)のANDとEOR、の他に(a)のNORの出力と(b)のANDの出力が入力されるOR(論理和)を有する。これらの論理回路1222の出力が0の場合、2乗値累積カウンタ1231のMUX(マルチプレクサ)は“0”と記載した経路を選択する。これらの論理回路1222の出力が1の場合、2乗値累積カウンタ1231のMUXは“1”と記載した経路を選択する。この結果、2(2x21)MUXへの2乗値計算回路1222からの入力が1、すなわち、2(2x21)レジスタに1を加算する場合、この2(2x21)レジスタのクロック端子にはCLK_measが接続される。2乗値累積カウンタ1231の他のレジスタはカウンタの接続(レジスタのクロック端子に前段のレジスタの出力が接続)となる。この結果、2乗値累積カウンタ1231には2(2x21)が加算される。2乗値累積カウンタに2(2x21+1)を加算する場合も同様である。以上が、図21における2乗近似値計算回路及び2乗値累積カウンタの動作である。4乗近似値計算回路及び4乗値累積カウンタの場合には、2(2xN)レジスタを2(4xN)レジスタに読み替え、2(2xN+1)レジスタを2(4xN+2)レジスタに読み替えれば良い。
本実施例のp乗値累積回路によれば、発振周波数の2乗または4乗が摩耗故障因子のストレス量(寿命の逆数)の電圧、温度依存性にほぼ等しいリングオシレータを用いて、搭載された半導体装置の累積劣化ストレス量を簡易かつ高精度に得ることが可能となるので、高信頼、安心な半導体装置を実現できる。
(クライテリア)
図22は図1のクライテリア(累積ストレス量が危険な水準に達したこと)を判定するための基準値の出荷前設定方法の例を示すフローチャートである。クライテリアは、半導体チップが故障に至る可能性が一定水準に高まる累積ストレス量から、あらかじめ一定値に設定しても良い。しかし、累積劣化ストレス検出回路10のリングオシレータ11は半導体チップのプロセスの出来に応じて、所定電圧・温度における周波数が多少変動する。この変動量を考慮して、故障予測精度を高めるために、出荷前ストレステストで計測した累積ストレス量を基にクライテリアを設定する。
すなわち、通常出荷前テスト(ステップS1)とは別のストレステスト(例えば高温・高電圧によるバーインテスト)を行う(ステップS2)。この時にリングオシレータ11を動作させて、前述した方法によりp乗値累積回路123にストレス履歴に対応したカウント値を不揮発性メモリに格納する(ステップS3)。このカウント値が、半導体チップのプロセスの出来を考慮した所定範囲内かどうかを判断する(ステップS4)。所定範囲内に無い場合、リングオシレータ11を含む回路のいずれかに不良があると考え、不良品と判定する(ステップS5)。所定範囲内にある場合には、このカウント値に所定係数を乗じた値を「クライテリア」として不揮発性メモリに記憶する(ステップS6)。前記所定係数は、累積ストレス量の、危険水準とストレステスト期間の値との比である。
本実施例のクライテリア設定方法によれば、プロセス変動によるリングオシレータの周波数変動に応じて、適切にクライテリアを設定できるので、高精度に故障予測できる効果がある。なお、クライテリアは故障危険度に応じて、複数設定しても良い。
<応用例1>
図23は図1の累積劣化ストレス検出回路を有するマイクロコントローラの構成例である。半導体装置であるマイクロコントローラ100は電源電圧(Vd)で少なくともその一部が動作する、CPUコア(core)21、RAM22、機能モジュール(Function module)23、フラッシュモジュール(Flash module)24などを1つの半導体チップに有する。Vdは累積劣化ストレス検出回路10と共通である。電源電圧(Vd)で動作するモジュールにおける、電圧・温度に依存した摩耗故障の劣化ストレス量は、累積劣化ストレス検出回路10内のp乗値累積回路123に逐次累積記録されるので、これらモジュールの累積劣化ストレス量を把握でき、その結果、故障を予測して事前処置できる高信頼、安心の半導体装置及びそれを用いたシステムが得られる。なお、外部電源電圧(Vc)から内部動作電源電圧(Vd)が降圧レギュレータ(Vd gen)25により生成される場合を示している。また、マイクロコントローラ100は、電源電圧(Vd)および外部電源電圧(Vc)で動作するインタフェース回路(Interface)26や、外部電源電圧(AVc)で動作するアナログ回路(Analog)27、クロックを生成するPLL28などを有している。
<応用例2>
図24はリングオシレータを複数の電源領域ごとに配置した一実施例である。電源領域ごとに電源スイッチにより供給電源電圧を遮断して、使用していない領域の不要なリーク電流を削減することができる。半導体装置101は、1つの半導体チップに、電源が常時オンする領域PRと、電源が半導体チップに設けられた電源スイッチによりオフすることがある電源領域PR、PR1、PR2、PR3と、を備える。複数の電源領域PR1、PR2、PR3ごとに設けられたリングオシレータ11の出力は分周回路117によりその周波数を落とした後、電源が常時オンする領域PRに設けられたカウンタ回路121へ送られる。カウンタ回路121は各リングオシレータ11ごとのカウント値を保持する。p乗値計算回路122、p乗値累積回路123(=累積劣化ストレスカウンタ1232)も電源が常時オンする領域PRに設けられる。p乗値累積回路123には不揮発性記憶回路を備え、半導体装置101全体の電源を遮断した場合でも累積したp乗値が失われないようにしている。累積劣化ストレスアラーム回路124はクライテリア保持回路13とアラーム生成回路14を備え、電源が常時オンする領域PRに設けられているが特に限定されない。いずれかの電源領域PR1、PR2、PR3に設けられたCPUの制御により、CPUが電源オンの期間にある時に、累積劣化ストレスカウンタ1232のカウント値を調査して累積劣化ストレスのアラームを発生するように構成しても良い。
本応用例によれば、電源領域ごとに異なる電圧ストレスを簡易にモニタできるので、高信頼、安心な半導体装置を実現できる効果がある。
<応用例3>
図25では半導体装置(半導体チップ)102は累積劣化ストレス検出回路10の他に稼働時間記憶回路30、故障検出回路40および通信回路50をさらに有し、稼働している同一チップ種の累積劣化ストレスカウンタ123のカウント値(累積劣化ストレス)がインタネット網(network(internet))60を通じてデータベース70に集積される。
メンテナンスを行う者は、例えば、累積劣化ストレスカウンタ1232のカウント値の情報から故障が間もなく発生する危険があると判断して、該当する半導体チップを故障前に取り換えるなどの処置ができるので、高信頼、安心なシステムが得られる。半導体チップ自身が故障の危険性を判断してアラームを出す場合に比べて、カウント値自身を知ることができるので、メンテナンスを行う者の判断材料が増えるという効果がある。なお、稼働時間や故障情報などその他のデータを収集してもよい。稼働時間は、半導体チップ自身のその情報を得る機能(稼働時間記憶回路30)を持たせることもできるし、半導体チップを市場においてシステムに装着した日時を別途データベースに記録するようにしてもよい。故障情報は、半導体チップ自身に故障検出回路40を設けることにより得ることができる。
実施例および応用例に係る半導体装置は、高信頼性が要求されるシステム、例えば、車載に使用される半導体装置、または、持続的な正常稼働が求められるモノのインタネット(Internet of Things:IoT)のワイヤレスネットワークセンサシステムに使用される半導体装置に適用可能である。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態、実施例、比較例および応用例に基づき具体的に説明したが、本発明は、上記実施形態、実施例、比較例および応用例に限定されるものではなく、種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、応用例では1つのリングオシレータを用いたが、リングオシレータ11A(例えばリングオシレータ11A6)およびリングオシレータ11Bの両方のリングオシレータを用いてもよい。これにより、gate−TDDB、NBTI摩耗故障因子による摩耗故障およびエレクトロマイグレーション、ストレスマイグレーション摩耗因子による摩耗故障の両方を検出することができる。
実施例ではp乗値累積回路123に不揮発性記憶回路を設けることを説明し、応用例1ではそのp乗値累積回路123を用いることを説明したが、p乗値累積回路123の電源が遮断される前にフラッシュモジュール24にp乗値累積回路123の内容を書込んで退避し、電源投入後に退避した内容をp乗値累積回路123に戻すようにしてもよい。また、クライテリアはフラッシュモジュール24に格納するようにしてもよい。アラーム生成回路14を設けているが、CPU21がp乗値累積回路123の内容またはフラッシュモジュール24に退避した内容とクライテリアと比較しアラームを生成するようにしてもよい。
1・・・半導体装置
10・・・累積劣化ストレス検出回路
11・・・リングオシレータ
12・・・累積劣化ストレス量保持回路
13・・・クライテリア保持回路
14・・・アラーム生成回路
CN・・・制御回路
RO・・・リングオシレータ
11A・・・リングオシレータ
CNA・・・電流源制御回路
ROA・・・電流源駆動リングオシレータ
11B・・・リングオシレータ
DL・・・遅延回路
IND・・・インバータ遅延段

Claims (10)

  1. 電流源を含むインバータを複数段有するリングオシレータと、
    前記リングオシレータの出力から得られる累積劣化ストレスカウント値を保持する累積劣化ストレス量保持回路と、
    前記電流源の電流を制御する第1の電圧生成回路を有する制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は前記リングオシレータの発振周波数の電圧依存性および温度依存性を強調するように前記電流源を制御し、
    前記累積劣化ストレス量保持回路は、前記リングオシレータの発振周波数のp乗(pは自然数)を定期的に取得して累積する半導体装置。
  2. 請求項の半導体装置において、
    前記制御回路は、前記リングオシレータの発振周波数は電源電圧の累乗に依存し、温度の指数に依存するように制御する半導体装置。
  3. 請求項の半導体装置において、
    前記第1の電圧生成回路は、
    電源線に供給される電源電圧と基準線に供給される基準電圧との間の第1の電圧を出力する第1の出力線と、
    前記電源電圧と前記基準電圧との間の第2の電圧を出力する第2の出力線と、
    を備え、
    前記インバータは、
    そのソースが前記電源線に接続され、そのゲートが前記第2の出力線に接続される電流源PMOSトランジスタと、
    そのソースが前記基準線に接続され、そのゲートが前記第1の出力線に接続される電流源NMOSトランジスタと、
    を備える半導体装置。
  4. 請求項の半導体装置において、
    前記第1の電圧は前記電源電圧の1/2以下の電圧であり、
    前記第2の電圧は前記電源電圧の1/2以上の電圧である半導体装置。
  5. 請求項の半導体装置において、
    前記リングオシレータの発振周波数は前記電源電圧の累乗に近い依存性および温度の指数に近い依存性を有する半導体装置。
  6. 請求項の半導体装置において、
    前記第1の電圧生成回路は、
    前記電源線と前記第1の出力線との間に接続される第1のPMOSトランジスタと、
    前記基準線と前記第2の出力線との間に接続される第1のNMOSトランジスタと、
    を備える半導体装置。
  7. 請求項の半導体装置において、
    前記第1のPMOSトランジスタは、そのソースが前記電源線に接続され、そのゲートは前記第1の出力線に接続され、そのドレインは前記第1の出力線に接続され、
    前記第1のNMOSトランジスタは、そのソースが前記電源線に接続され、そのゲートは前記第2の出力線に接続され、そのドレインは前記第2の出力線に接続される半導体装置。
  8. 請求項の半導体装置において、
    前記制御回路は、さらに、前記第1の電圧生成回路を制御する第2の電圧生成回路を備え、
    前記第2の電圧生成回路は、
    前記電源電圧と前記基準電圧との間の第3の電圧を出力する第3の出力線と、
    前記電源電圧と前記基準電圧との間の第4の電圧を出力する第4の出力線と、
    を備え、
    前記第3の出力線および前記第4の出力線は前記第1の電圧生成回路に接続され、
    前記第2の電圧生成回路は、前記第3の電圧および前記第4の電圧を、温度に応じて制御する半導体装置。
  9. 請求項の半導体装置において、
    前記第3の電圧は前記第4の電圧よりも高く、
    前記第3の電圧は正の温度依存性を有し、
    前記第4の電圧は負の温度依存性を有する半導体装置。
  10. 請求項の半導体装置において、
    前記第1の電圧生成回路は、
    前記第3の出力線に接続される第2のNMOSトランジスタと、
    前記第4の出力線に接続される第2のPMOSトランジスタと、
    を備える半導体装置。
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