JP6702906B2 - 歯科用測定装置、歯科用測定装置の先端部および歯科用測定システム - Google Patents

歯科用測定装置、歯科用測定装置の先端部および歯科用測定システム Download PDF

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Description

本発明は、歯科用測定装置、当該歯科用測定装置の本体部に取付け可能な歯科用測定装置の先端部、ならびに当該歯科用測定装置および当該歯科用測定装置の校正に用いる管理情報を管理する管理装置を備える歯科用測定システムに関する。
歯科分野において、歯の治療または診断のために歯の三次元形状を計測する測定装置が開発されている(特許文献1)。特許文献1に測定装置の一例として開示されているハンディスキャナは、口腔内に挿入可能な先端部を備え、この先端部に設けたミラーを通った線状のパターンを有する光(以下、パターンともいう)を計測対象に投影し、このミラーを通った計測対象からの反射光を撮像部が画像として撮像する。
また、口腔内に挿入して生体に接触する可能性のある先端部は、測定に使用した後に当該測定の対象となる被検者とは異なる被検者に使用する場合に、感染対策のために滅菌処理をする必要がある。そのため、生体に接触する可能性のある先端部だけを取り外して、先端部だけを交換して使用することができるハンディスキャナがある。
特開2016−166765号公報
しかし、光学素子であるミラーには、反射率の違いや、ミラーの反り返り方の違いなど、光学素子ごとに個体差がある。正確な測定値を得るためには、光学素子ごとに校正することが好ましい。しかし、光学素子ごとに校正を行う場合に、先端部を取り換えて、異なる光学素子を使用する度に校正用のパラメータを得る必要があり、測定フローが煩雑になる虞があった。
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、個々の光学素子の影響を考慮した正確な測定値を得ることができる歯科用測定装置、歯科用測定装置の先端部、および歯科用測定システムを提供することを目的とする。
本発明に係る歯科用測定装置は、測定対象を測定する本体部と、本体部に着脱可能に設けられる先端部とを備える。先端部は、本体部での測定のために、前記測定対象からの光を本体部へと取り込むことが可能な光学素子と、先端部の個体を識別するための識別情報とを含む。本体部は、歯科用測定装置の校正に用いるために、識別情報に基づき光学素子による先端部の個体差に関する管理情報を取得することが可能である。
本発明に係る歯科用測定装置の先端部は、本体部に着脱可能に設けられており、本体部での測定のために、測定対象からの光を本体部へと取り込むことが可能な光学素子と、先端部の個体を識別するための識別情報とを備え、歯科用測定装置の校正に用いるために、識別情報に基づき光学素子による先端部の個体差に関する管理情報を本体部に取得させることを可能にする。
本発明に係る歯科用測定システムは、歯科用測定装置と、歯科用測定装置の校正に用いる管理情報を管理する管理装置とを備える。歯科用測定システムの歯科用測定装置は、測定対象を測定する本体部と、本体部に着脱可能に設けられる先端部とを備える。歯科用測定装置の先端部は、本体部での測定のために、測定対象からの光を本体部へと取り込むことが可能な光学素子と、先端部の個体を識別するための識別情報とを含む。歯科用測定システムの管理装置は、光学素子による先端部の個体差を識別情報に関係付けて管理情報として記憶する記憶部を備える。歯科用測定装置の本体部は、歯科用測定装置の校正に用いるために、光学素子による先端部の個体差に関する管理情報を取得することが可能である。
本発明に係る歯科用測定装置は、歯科用測定装置の校正に用いるために、識別情報に基づき光学素子による先端部の個体差に関する管理情報を取得することができるため、個々の光学素子の影響を考慮した正確な測定値を得ることができる。また、本発明に係る歯科用測定装置の先端部は、識別情報に基づき光学素子による先端部の個体差に関する管理情報を本体部に取得させることができるため、本発明に係る歯科用測定装置の先端部を用いることで、個々の光学素子の影響を考慮した正確な測定値を得ることができる。また、本発明に係る歯科用測定システムは、歯科用測定装置の校正に用いるために、光学素子による先端部の個体差に関する管理情報を取得することができるため、個々の光学素子の影響を考慮した正確な測定値を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システムの構成の概略を表す図である。 本発明の実施の形態1に係るプローブの構成の概略図である。 本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システムを説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナの制御部が実行する測定処理を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナの制御部が実行する測定処理を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る滅菌機の制御部が実行する滅菌情報更新処理を表すフローチャートである。 本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システムが実行する処理を示す概略図である。 本発明の実施の形態2に係る口腔内スキャナを説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る口腔内スキャナを説明するためのブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る歯科用測定システムが実行する処理を表すフローチャートの一例であって、識別データに対応する管理データがなかった場合のフローチャートである。
以下、本発明に係る実施の形態について図面を参照して説明する。
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システム100は、口腔内の歯の三次元形状を計測するための口腔内スキャナ200に用いられるシステムである。しかし、本発明に係る歯科用測定システム100は、口腔内スキャナ200に用いられるシステムに限定されるものではなく、同様の構成を有する三次元形状とは異なる歯の性質を測定するためのシステムに適用することができる。例えば、歯の断層形状を測定するための光干渉断層撮影装置、歯の色を測定するための分光計や色彩計のシステムに適用することができる。
[歯科用測定システムの構成]
図1は、本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システム100の構成の概略を表す図である。図1に示す歯科用測定システム100は、口腔内スキャナ200と、サーバ300と、滅菌機400と、インターネットその他のネットワーク500(以下、ネットワーク500ともいう)とを含む。口腔内スキャナ200、サーバ300、および滅菌機400は、各々ネットワーク500に接続されており、ネットワーク500に接続されている他の機器と互いに通信可能である。
口腔内スキャナ200は、プローブ10と、光学計測部30と、制御部40と、図示しない電源部とを含む。プローブ10は、光学計測部30に着脱可能に設けられた先端部であって、口腔内にある測定対象からの反射光を光学計測部30に導く。光学計測部30は、測定対象を測定する本体部であって、プローブ10を介して測定対象に光を照射し、プローブ10によって導かれた測定対象からの反射光を検出する。制御装置40は、光学計測部30の動作を制御するとともに、光学計測部30が検出した反射光に基づいて、測定対象の三次元形状を取得する。
具体的には、光学計測部30は、プローブ10を介して測定対象にパターンを有する光(以下、パターンともいう)を投影する。プローブ10は、パターンが投影された測定対象からの反射光を光学計測部30に導く。光学計測部30は、プローブ10により導かれた測定対象からの反射光を検出する。制御装置40は、光学計測部30で検出した光に基づいて三次元形状を取得する。なお、制御装置40は、たとえば、共焦点法、三角測量法、合焦法、白色干渉法、ステレオ法、フォトグラメトリ法、SLAM法(Simultaneous Localization and Mapping)、光干渉断層法(Optical Coherence Tomography: OCT)などの原理を用いて、三次元形状の計測が可能である。なお、パターンを有さない一様な光を投影することで三次元形状を計測することが可能な原理を用いる場合には、光学計測部30は、一様な光を測定対象に投影してもよい。
[プローブの構成]
図2は、本発明の実施の形態1に係るプローブ10の構成の概略図である。なお、図2において、プローブ10の形状は円筒形状であるものの、プローブ10の形状はこれに限られない。たとえば、断面が矩形または面取りされた多角形である立体形状であってもよい。プローブ10は、光学計測部30と接続するための開口部11を有する筐体12と、開口部11とは反対側の筐体12に設けられた計測窓13(採光部)と、計測窓13から取り込んだ光を開口部11の方向に反射する光学素子14であるミラーとを備える。開口部11は、光学計測部30の接続部31(図7参照)を挿入するための挿入部である。また、開口部11のうち、光学計測部30とプローブ10とを接続したときに接続部31と近接または接触する位置にプローブ10の個体を識別するための識別データ15が設けられている。
プローブ10は、光学計測部30に対して着脱可能である。そのため、感染対策として、生体に接触する可能性のあるプローブ10だけを光学計測部30から取り外して滅菌処理(例えば高温高湿環境での処理)を施すことが可能である。滅菌処理は、滅菌機400を用いて施すことが可能である。
プローブ10は、感染対策として、使用する度に取り換える。たとえば、歯科医師のような計測者がプローブ10Aを患者のような被検者に使用した後に被検者を変えて口腔内スキャナ200を使用する場合に、計測者は光学計測部30からプローブ10Aを取り外して、プローブ10Bまたはプローブ10Cといった未使用のプローブ10を光学計測部30に取り付けることが可能である。
識別データ15はプローブ10の個体を識別可能なデータであって、たとえば、プローブ10Aにはプローブ10Aを識別可能な識別データ15Aが設けられており、同様にプローブ10Bには識別データ15Bが、プローブ10Cには識別データ15Cが設けられている。また、プローブ10と接続可能な光学計測部30は、識別データ15を読み取るための読取部32を備える。光学計測部30または光学計測部30と通信可能に接続された制御装置40は、読取部32が識別データ15を読み取ることで、プローブ10が、たとえば、プローブ10A〜プローブ10Cのうちのいずれのプローブ10であるかを特定する。
[光学計測部および制御装置の構成]
図3を用いて、口腔内スキャナ200の光学計測部30および制御装置40の構成について詳細に説明する。図3は、本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システム100を説明するためのブロック図である。なお、図3においては、歯科用測定システム100の概略を説明するため、滅菌機400の記載を省略している。
光学計測部30は、プローブ10の開口部11と嵌合可能な接続部31(図7参照)と、プローブ10の識別データ15を読み取るための読取部32と、プローブ10によって導かれた測定対象からの反射光を検出する検出部33と、プローブ10を含む口腔内スキャナ200に関する情報を報知するための報知部34とを備える。また、光学計測部30は、図示していないが測定対象に投影するパターンを生成する光学部品および光源、パターンを測定対象の表面に結像するためのレンズ部品、レンズのピントを調整するためのピント調整機構、検出部33が検出した反射光に関する情報(実測値)を電気情報に変換する変換装置、制御装置40と通信可能な送受信部(図示省略)などを有している。送受信部は、変換装置が変換した電気情報および読取部32が読み取った識別データ15を制御装置40に送信するとともに制御装置40から送信される情報を受信する。検出部33は、たとえば、投影したパターンを撮像する撮像素子などであって、三次元形状を取得するためのデータを検出するものであればよい。
ここで、本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システム100において、読取部32は接続部31に設けられている(図7参照)。プローブ10と光学計測部30とを接続することで、読取部32と開口部11に設けられた識別データ15とが接近し、読取部32は識別データ15を読み取ることができるような構成となっている。つまり、測定をする際に、プローブ10を光学計測部30に接続するときに、読取部32が識別データ15を読み取ることができる。その結果、読取部32に識別データ15を読み取らせるという追加の作業を加える必要がなく、測定フローが煩雑になることを防止することができる。また、識別データ15を手で入力する必要がないため、測定者の口腔内を触った手で周囲の器具を汚染してしまうことを防止することができる。
なお、読取部32は、識別データ15を読み取ることができればよく、読取部32を設ける位置は特に限定されるものではなく、読み取り方法も特に限定されるものではない。
たとえば、プローブ10A〜10Cごとに開口部11の形状を異なるように設計し、読取部32は開口部11の形状を特定することで識別データ15を読み取るようにしてもよい。このような場合は、プローブ10ごとの特異な形状データが、識別データ15となる。このようにすることで、プローブ10の開口部11の形状を変えるだけで、識別データ15をプローブ10に設けることができる。なお、プローブ10ごとの特異な形状を設ける位置は開口部11に限定されるものではなく、プローブ10の少なくとも一部の形状をプローブ10ごとの特異な形状とすればよい。
また、光学的に認識可能なタグをプローブ10A〜10Cごとに設け、読取部32は当該タグを光学的に認識することで識別データ15を読み取ってもよい。ここで、光学的に認識可能なタグとしては、バーコードのような一次元コード、QRコード(登録商標)といった二次元コード、および色の組合せからなるコードなどが含まれる。光学的に認識可能なタグは、プローブ10にコードを印刷するだけで、プローブ10に設けることができる。なお、コードを印刷する方法は、たとえば、スクリーン印刷、スパッタ、蒸着、レーザマーキングなどが挙げられるものの、どのような印刷方法であってもよい。また、コードの印刷された部材をプローブ10に取り付けることによりタグをプローブ10に設けてもよい。取り付ける方法としては、たとえば、接着剤による取り付けや、機械的な嵌合構造による取り付けなどが挙げられるものの、どのような取り付け方法であってもよい。
また、電磁気的に認識可能なタグをプローブ10A〜プローブ10Cごとに設け、読取部32は当該タグを電磁気的に認識することで識別データ15を読み取ってもよい。電磁気的に認識可能なタグとしては、たとえば、RFID(Radio frequency identifier)に用いられる電池を内蔵していないパッシブタグや電池を内蔵しているアクティブタブ、磁化パターンによりデータが記憶された記録媒体、光磁気方式によりデータが記憶された記録媒体などが含まれる。このように、電磁気的に認識可能なタグによって、識別データ15を読み取る場合、タグをプローブ10に埋め込むだけで、識別データ15をプローブ10に設けることができる。また、パッシブタグを用いた場合は、電池が内蔵されていないため小型化されており、プローブ10に容易に設けることができる。
制御装置40は、通信部41と制御部42とを備える。制御部42は、光学計測部30の動作を制御するとともに、光学計測部30が検出した反射光に基づいて三次元形状を取得する。制御部42は、制御中枢としてのCPU43(Central Processing Unit)、CPUが動作するためのプログラムや制御データ等を記憶しているROM44(Read Only Memory)、CPU43のワークエリアとして機能するRAM45(Random Access Memory)、光学計測部30等の周辺機器との信号の整合性を保つための入出力インターフェイス(図示省略)等が設けられている。通信部41はネットワーク500に接続されており、ネットワーク500に接続されている他のコンピュータ(例えば、サーバ300)と通信する。
制御部42は、プローブ10の光学素子14によって生じる測定の歪みを校正して、三次元形状を取得する。また、制御部42は、プローブ10ごとに管理されている管理データ330を更新するための処理を行う。また、制御部42は、三次元形状を取得する際に行なう校正に使用する校正用パラメータを測定するための処理を行う。
ここで、プローブ10ごとに管理されている管理データ330はサーバ300に記憶されている。管理データ330には、校正用データ331と、滅菌回数データ332と、使用回数データ333と、滅菌処理データ334とを含む。校正用データ331は、制御部42が使用する光学素子14ごとに定められた校正用パラメータを特定可能なデータである。滅菌回数データ332は、プローブ10を滅菌した回数を特定可能なデータである。滅菌処理データ334は、プローブ10の滅菌処理がされているか否かを特定可能なデータである。具体的には、滅菌処理がされている場合には滅菌処理データ334として「1」が記憶されており、滅菌処理がされていない場合には滅菌処理データ334として「0」が記憶されている。
なお、管理データ330に含まれるデータはこれらのデータに限られるものではなく、プローブ10または光学素子14の製造日、プローブ10または光学素子14の製造ロット、光学素子14の波長ごとの反射率(カラーバランス)などであってもよい。
プローブ10の光学素子14は、個体差のある部品である。たとえば、光学素子14がミラーである場合は、光学素子に加わる応力の違いなどにより発生する、光学素子の反り返り方および屈折率の違いなどに起因して、光学素子ごとに反射率が異なる場合や、光学素子ごとに反射像の歪み方が異なる場合がある。制御部42は、プローブ10Aの光学素子14Aごとの個体差を校正用パラメータを用いて校正する。たとえば、反射率の違いを校正する場合に、反射率が95%のミラーを基準とするときは、制御部42は、反射率が93%のミラーについて、反射率が2%上がるように輝度を2%上げる校正をする。
[サーバの構成]
図3を用いて、サーバ300の構成について詳細に説明する。サーバ300は、サーバ記憶部310とサーバ制御部320とを備える。サーバ記憶部310は、プローブ10A〜プローブ10Cといった、プローブ10ごとの管理データ330A〜管理データ330Bを記憶する。管理データ330には、校正用データ331と、滅菌回数データ332と、使用回数データ333と、滅菌処理データ334とを含む。
サーバ制御部320は、ネットワーク500に接続されており、ネットワーク500に接続されている他のコンピュータ(例えば、口腔内スキャナ200、滅菌機400)と通信する。また、サーバ制御部320は、他のコンピュータから送信される識別データ15を受信した場合に、当該識別データ15に対応する管理データ330をサーバ記憶部310から検索するとともに、その管理データ330を取得し、他のコンピュータに送信する。また、サーバ制御部320は、他のコンピュータからサーバ記憶部310に記憶された管理データ330を更新する指示を受けた場合に、サーバ記憶部310に記憶された管理データ330を更新する。
[滅菌機の構成]
滅菌機400は、図示しないものの、プローブ10の識別データ15を読み取るための読取部と、プローブ10ごとに管理されている管理データ330を更新するための制御部と、プローブ10を滅菌するための滅菌部とを少なくとも備える。
[測定処理]
図4および図5を用いて、口腔内スキャナ200の制御部42が実行する測定処理について詳細に説明する。図4および図5は、それぞれ、本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナ200の制御部42が実行する測定処理を表すフローチャートである。測定処理に関するプログラムは制御部42のROM44に記憶されている。制御部42は、測定処理に関するプログラムを選択するための操作が行われたことを検出したことに基づいて測定処理を実行する。測定処理に関するプログラムを選択するための操作は、たとえば、光学計測部30にプローブ10を接続する操作であってもよい。
ステップS100にて、制御部42は読取部32が読み取ったプローブ10の識別データ15を特定する。
ステップS110にて、制御部42は、特定した識別データ15をサーバ300に送信する。
ステップS120にて、制御部42は、送信された識別データ15に基づいてサーバ300が得た検索結果を受信する。ここで、検索結果とは、サーバ制御部320が識別データ15に基づいてサーバ記憶部310に記憶されたデータを検索した結果である。
サーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330がサーバ記憶部310に記憶されている場合は、識別データ15に対応する管理データ330を制御装置40に送信する。一方、サーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330がサーバ記憶部310に記憶されていない場合は、識別データ15に対応する管理データ330がないことを特定可能な情報を制御装置40に送信する。
たとえば、光学計測部30にプローブ10Aが接続された場合は、読取部32は識別データ15Aを読み取る。制御部42は読取部32が読み取った識別データ15Aを特定し、識別データ15Aをサーバ300に送信する。サーバ制御部320は、プローブ10Aを特定可能な識別データ15Aを受信した場合は、識別データ15Aに対応する管理データ330Aがサーバ記憶部310に記憶されているか否かを判定する。管理データ330Aがサーバ記憶部310に記憶されている場合には、サーバ制御部320は、検索結果として管理データ330Aを制御装置40に送信する。一方、管理データ330Aがサーバ記憶部310に記憶されていない場合には、サーバ制御部320は、検索結果として管理データ330Aがないことを特定可能な情報を制御装置40に送信する。
ステップS130にて、制御部42は、受信した検索結果に識別データ15に対応する管理データ330が含まれているか否かを判定する。つまり、制御部42は、口腔内スキャナ200に接続されたプローブ10に対応する管理データ330がサーバ記憶部310に記憶されているか否かを判定する。受信した検索結果に識別データ15に対応する管理データ330が含まれている場合は(ステップS130にてYES)、ステップS140に進む。
受信した検索結果に識別データ15に対応する管理データ330が含まれていない場合は(ステップS130にてNO)、ステップS131にて、制御部42は、識別データ15に対応する管理データ330を作成することをサーバ300に指示した後、ステップS140に進む。たとえば、識別データ15Aに対応する管理データ330Aがサーバ記憶部310に記憶されていない場合に、制御部42は、管理データ330Aを作成することをサーバ300に指示する。これにより、サーバ制御部320がサーバ記憶部310にプローブ10Aを登録することができる。
サーバ制御部320は、管理データ330を作成する場合に、校正用データ331、滅菌回数データ332、使用回数データ333、滅菌処理データ334として、予め定められた初期値を記憶する。たとえば、校正用データ331の初期値は校正用パラメータがないことを特定可能なデータであって、滅菌回数データ332および使用回数データ333の初期値は0回を特定可能なデータであって、滅菌処理データ334の初期値は滅菌処理がされていないことを特定可能な「0」というデータである。
本発明の実施の形態1において、制御部42は、検索結果に管理データ330が含まれていない場合に、管理データ330として、予め定められた初期値が記憶されたものとして、ステップS140以降の処理を実行する。なお、制御部42は、管理データ330を作成することをサーバ300に指示した後、管理データ330を再度取得するようにしてもよい。
制御部42は、ステップS140にて、管理データ330に含まれる滅菌処理データ334に基づいて滅菌処理がされているか否かを判定する。
プローブ10の滅菌処理がされていない場合は(ステップS140にてNO)、ステップS141にて、制御部42は、報知部34を用いてエラー報知した後、ステップS160に進む。エラー報知の内容は、具体的には、プローブ10の滅菌処理が済んでいないということである。制御部42は、報知部34として光学計測部30の外面に設けられた滅菌処理がされているか否かを示すためのLEDを点灯させることで滅菌処理が済んでいないことを報知する。
このようにすることで、測定者は、これから口腔内に差し込もうとしている光学計測部30に接続されたプローブ10は滅菌処理が施されていないプローブ10であって、計測に用いるべきでないことを認識することができ、測定者が誤って滅菌処理がされていないプローブ10を用いてしまうことを防止することができる。
また、制御部42は、ステップS141にてエラー報知した後、ステップS160に進む。つまり、制御部42は、滅菌処理がされていないことを報知するのみで、測定処理を続ける。サーバ300と通信可能に接続された滅菌機400以外の滅菌機を用いてプローブ10の滅菌処理を行った場合、滅菌処理自体は行われているものの、滅菌処理データ334は滅菌処理がされていないことを示す情報のままとなる可能性がある。このような場合であっても、ステップS141にてエラー報知した後、ステップS160に進むことにより、測定者は測定を継続することができる。
プローブ10の滅菌処理がされている場合は(ステップS140にてYES)、ステップS150にて、制御部42は、滅菌処理データ334を更新することをサーバ300に指示する。サーバ300のサーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330に含まれる滅菌処理データ334を「0」に更新する。
たとえば、プローブ10としてプローブ10Aを用いる場合には、サーバ制御部320は、管理データ330Aに含まれる滅菌処理データ334Aを滅菌処理がされていないことを特定可能な「0」というデータに更新する。つまり、光学計測部30に接続したプローブ10Aが使用済みであることがサーバ記憶部310に記憶される。このプローブ10Aを光学計測部30から取り外して、滅菌処理することなく、光学計測部30に取り付けた場合に、制御部42は、プローブ10Aは使用された後に滅菌処理が行なわれていないことを判定できる。
ステップS160にて、制御部42は、滅菌回数が閾値以下であるか否かを判定する。具体的に、制御部42は、管理データ330に含まれる滅菌回数データ332を参照することで、プローブ10が滅菌された回数を特定し、滅菌回数が閾値以下であるかを判定する。
閾値とは、滅菌処理によって生じる光学素子14の劣化が測定に影響を与えない回数である。つまり、滅菌回数が閾値以下であるかを判定することは、言い換えると、測定に使用しても問題ないプローブ10であるか否かを判定することである。なお、滅菌回数ではなく、使用回数が予め定められた閾値以上である場合に、制御部42はエラーを報知するようにしてもよい。
滅菌回数が閾値以下ではない場合(ステップS160にてNO)、ステップS161にて、制御部42は、報知部34を用いてエラー報知をして測定処理を終了する。エラー報知の内容は、具体的には、滅菌回数が閾値を超えていることである。制御部42は、報知部34として光学計測部30の外面に設けられた滅菌回数が閾値を超えているか否かを示すためのLEDを点灯させることで滅菌処理が済んでいないことを報知する。これにより、測定者は、使用予定のプローブ10が測定に使用することができないことを認識することができる。なお、滅菌回数が閾値を超えている場合に、制御部42は、エラー報知をした後、測定処理を終了するとしたが、測定を続けるために、ステップS170に進んでもよい。
滅菌回数が閾値以下である場合(ステップS160にてYES)、ステップS170にて、制御部42は、校正用パラメータを特定可能か否かを判定する。具体的には、制御部42は、管理データ330に含まれる校正用データ331を参照することで、校正用パラメータが登録されているか否かに基づいて校正用パラメータを特定できるか否かを判定する。
校正用パラメータを特定できない場合(ステップS170にてNO)、ステップS171にて、制御部42は、報知部34を用いて校正用パラメータを測定すべきことを報知する。制御部42は、報知部34として光学計測部30の外面に設けられた校正用パラメータを測定すべきか否かを示すためのLEDを点灯させることで校正用パラメータを測定すべきことを報知する。
ステップS172にて、制御部42は、校正用パラメータの測定指示を受け付けたか否かを判定する。具体的には、測定者が、報知部34が報知した情報に基づいて、校正用パラメータを測定するための操作を実行したか否かを制御部42は判定する。
校正用パラメータの測定指示を受け付けなかったと判定した場合(ステップS172にてNO)、制御部42は測定処理を終了する。測定指示を受け付けたか否かは、予め定められた期間に亘って、測定指示が受け付けられるまで待機し、当該期間中に測定指示がなかった場合に処理を終了するようにしてもよい。また、校正用パラメータの測定指示を受け付けるまで待機するようにしてもよい。
校正用パラメータの測定指示を受け付けたと判定した場合(ステップS172にてYES)、ステップS173にて、制御部42は校正用パラメータを取得する。校正用パラメータを取得するためには、基準となる基準物を測定する必要があり、基準物を測定することで制御部42は校正用パラメータを取得する。
たとえば、制御部42は、測定対象の形状を計測するための計測プログラムの他に、校正用パラメータを取得するための校正用パラメータ測定プログラムを備える。口腔内スキャナ200には、制御部42が備えるプログラムのうち、実行するプログラムを選択するための選択部(図示しない)が設けられており、制御部42は、選択部の操作に基づいて、実行するプログラムを決定する。制御部42は、選択部により校正用パラメータ測定プログラムが選択されたか否かを判定し、校正用パラメータ測定プログラムが選択された場合には、校正用パラメータプログラムを実行して校正用パラメータを取得する。
ステップS174にて、制御部42は、取得した校正用パラメータをサーバ300に送信し、校正用データ331を更新することをサーバ300に指示する。サーバ300のサーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330に含まれる校正用データ331として受信した校正用パラメータを記憶する。
たとえば、プローブ10Aの校正用パラメータを制御部42が取得した場合には、制御部42は、サーバ制御部320は校正用パラメータをサーバ300に送信する。サーバ制御部320は、管理データ330Aに含まれる校正用データ331として制御部42から送信された校正用パラメータを特定可能なデータをサーバ記憶部310に記憶する。
制御部42は、取得した校正用パラメータをサーバ300に送信し、校正用データ331を更新することをサーバ300に指示した後、または、校正用パラメータが登録されている場合(ステップS170にてYES)に、図5に示すステップS180にて、報知部34を用いて測定準備が完了したことを報知する。ここで、制御部42は、測定準備が完了したことを、校正用パラメータを測定する必要がないことを報知することで示す。たとえば、制御部42は、校正用パラメータを測定すべきか否かを示すためのLEDを、ステップS171にて点灯させるときの点灯態様とは異なる態様で点灯させる。なお、光学計測部30は、測定準備が完了したことを示す報知部34を、校正用パラメータを測定する必要があるかないかを示す報知部34とは別に備えてもよい。このような場合に、制御部42は、ステップS140にて、滅菌処理がされていると判定した後に、ステップS180にて測定準備が完了したことを報知する場合に、校正用パラメータを測定する必要がないことを報知するとともに、測定準備が完了したことを別途報知するようにしてもよい。
ステップS190にて、制御部42は、測定を開始する。具体的には、検出部33が検出した反射光に関する情報(実測値)を特定する。
ステップS200にて、制御部42は、校正用パラメータに基づいて、実測値を校正して校正値を取得する。
ステップS210にて、制御部42は、実測値と校正値とから求められる乖離値が予め定められた値X未満であるか否かを判定する。乖離値がX未満である場合(ステップS210にてYES)、制御部42は、ステップS220に進む。
ここで、乖離値とは、たとえば、実測値を校正値で割った実測値の変化率と工場出荷時に予め定められた基準物を測定したときの実測値の変化率との乖離値などが挙げられる。具体的には、工場出荷時には変化率が5%だったにも関わらず、測定時に変化率が50%と大きく変化した場合、校正用パラメータは同じであることから、実測値に問題があることが予想される。実測値に問題があることから、光学素子14の劣化や、光学計測部30内の機器に異常があることが予想される。このように、ステップS210においては、測定値に異常がないかを判断する。
乖離値がX以上である場合(ステップS210にてNO)、制御部42は、ステップS211にて、制御部42は、報知部34を用いて校正に異常があることを報知してから、ステップS220に進む。これにより、測定者は、使用しているプローブ10の光学素子14が劣化しているか、或いは、光学計測部30内の機器に異常があることを認識することができる。
制御部42は、ステップS220にて、校正値を測定結果として確定する。なお、ステップS211にて校正に異常があることが報知された場合に、校正値を測定結果として確定するか否かを測定者が選択できるようにしてもよい。制御部41は、ステップS211にて校正に異常があることを報知した場合は、校正値を測定結果として確定する旨の操作を受け付けた場合はステップS220に進み、校正値を測定結果として確定しない旨の操作を受け付けた場合は、ステップS230に進むようにしてもよい。
ステップS230にて、制御部42は、使用回数データ333を更新することをサーバ300に指示して、測定処理を終了する。サーバ制御部320は、使用回数データ333の更新指示を受けて、使用回数データ333に記憶された使用回数に+1する。
[滅菌情報処理]
図6を用いて、滅菌機400が実行する滅菌情報更新処理について詳細に説明する。図6は、本発明の実施の形態1に係る滅菌機400の制御部が実行する滅菌情報更新処理を表すフローチャートである。たとえば、滅菌情報更新処理は、プローブ10を滅菌処理するときに実行される。
ステップS300にて、滅菌機400の制御部は滅菌機400の読取部が読み取ったプローブ10の識別データ15を特定する。
ステップS310にて、滅菌機400の制御部は、識別データ15に対応する管理データ330に含まれる滅菌回数データ332および滅菌処理データ334を更新することをサーバ300に指示して、滅菌情報更新処理を終了する。
サーバ300のサーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330が記憶されているか否かを判定し、管理データ330が記憶されている場合は当該管理データ330に含まれる滅菌回数データ332および滅菌処理データ334を更新する。滅菌回数データ332および滅菌処理データ334を更新するとは、滅菌回数データ332に記憶されている滅菌回数に+1することと、滅菌処理データ334として滅菌処理が行なわれたことを特定可能なデータを記憶することである。
一方、識別データ15に対応する管理データ330が記憶されていない場合は、サーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330を作成する。たとえば、サーバ制御部320は、校正用データ331および使用回数データ333として予め定められた初期値を記憶し、滅菌回数データ332として1回を記憶し、滅菌処理データ334として滅菌処理が行なわれたことを特定可能なデータを記憶する。
このように、プローブ10を使用したとき、およびプローブ10を滅菌処理したときに、滅菌回数データ332および滅菌処理データ334の更新が自動で行われるため(ステップS150およびステップS310参照)、測定者または口腔内スキャナ200の管理者がプローブ10を管理することが容易になる。
なお、滅菌情報処理は、プローブ10を滅菌処理するときに実行するとしたが、滅菌処理が完了したときに実行してもよい。このようにすることで、過って滅菌途中のプローブ10を使用してしまうことを防止することができる。
[歯科用測定システムが実行する校正の流れ]
図7を用いて、歯科用測定システム100が実行する実測値を校正するまでの流れを詳細に説明する。図7は、本発明の実施の形態1に係る歯科用測定システム100が実行する処理を示す概略図である。
図7において、プローブ10Aの識別データ15Aは、プローブ10Aの開口部11の形状を読取部32が読み取ることで特定される。プローブ10Bの識別データ15Bは、プローブ10Cの開口部11に印字された二次元コードを読取部32が読み取ることで特定される。プローブ10Cの識別データ15Cは、プローブ10Cの開口部11に埋め込まれたRFIDを読取部32が読み取ることで特定される。
また、サーバ300のサーバ記憶部310にはプローブ10Aに対応する管理データ330Aと、プローブ10Cに対応する管理データ330Cが記憶されている。サーバ300のサーバ記憶部310には、管理データ330Cに含まれる滅菌処理データ334Cとして、滅菌処理が行なわれていないことを特定可能なデータが記憶されている。
光学計測部30の接続部31をプローブ10Aの開口部11に挿入すると、接続部31に設けられた読取部32が開口部11の形状を読み取る。制御部42は、読取部32が読み取った開口部11の形状に基づいて、識別データ15Aを特定し、識別データ15Aをサーバ300に送信する。サーバ300のサーバ制御部320は、受信した識別データ15Aに対応する管理データ330Aを制御装置40に送信する。制御部42は、管理データ330Aに含まれる校正用データ331Aの校正用パラメータに基づいて、実測値を校正する。
光学計測部30の接続部31をプローブ10Bの開口部11に挿入すると、接続部31に設けられた読取部32が開口部11に印字された二次元コードを読み取る。制御部42は、読取部32が読み取った二次元コードに基づいて、識別データ15Bを特定し、識別データ15Bをサーバ300に送信する。サーバ300のサーバ制御部320は、受信した識別データ15Bに対応する管理データ330Bがサーバ記憶部310に記憶されていないことを制御装置40に送信する。制御部42は、プローブ10Bに対応する校正用パラメータがないことを特定する。測定者は、予め定められた基準物を測定することで、プローブ10Bの校正用パラメータを取得することができる。サーバ300は、制御部42が取得したプローブ10Bの校正用パラメータを識別データ15Bに対応するようにサーバ記憶部310に記憶する。制御部42は、取得したプローブ10Bの校正用パラメータに基づいて実測値を校正する。
光学計測部30の接続部31をプローブ10Cの開口部11に挿入すると、接続部31に設けられた読取部32が開口部11に設けられたRFIDを読み取る。制御部42は、読取部32が読み取ったRFIDの情報に基づいて、識別データ15Cを特定し、識別データ15Cをサーバ300に送信する。サーバ300のサーバ制御部320は、受信した識別データ15Cに対応する管理データ330Cを制御装置40に送信する。制御部42は、受信した管理データ330Cに基づいて、プローブ10Cを用いて測定することができないと判定し、報知部34を用いてエラーを報知する。
なお、図7において、光学計測部30の読取部32は、形状、二次元コード、RFIDのいずれも読み取ることができるものとした。しかし、いずれか一の方法で読み取ることができるようなものであればよい。また、制御部42は、読取部32が識別データ15を読み取ることができない場合に、報知部34を用いて、識別データ15を読み取ることができないことを報知してもよい。
このように、本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナ200は、測定値の校正に用いるために、プローブ10に設けられた識別データ15に基づいて、光学素子14によって生じるプローブ10の個体差に関する管理データ330を取得することができる。そのため、個々の光学素子14の影響を考慮した正確な測定値を得ることができる。
特に、歯の治療においては、歯の形状を正確に測定できないと補綴物を歯に詰めることができないようなことが生じ得る。そのため、測定誤差のない正確な測定が望まれる。
また、本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナ200は、図4のステップS174に示すように、基準物を測定して校正用パラメータを取得した場合に、識別データ15に対応する管理データ330に含まれる校正用データ331を更新する。そのため、プローブ10を複数回使用することで、プローブ10が劣化した場合であっても、その劣化を考慮した校正用パラメータを取得し、記憶することができるため、プローブ10が劣化した場合であっても、正確な測定値を得ることができる。
なお、本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナ200においては、使用回数データ333を特に用いなかったが、たとえば、プローブ10の使用回数が予め定められた閾値以上である場合に、校正用パラメータを新たに取得すべきことを報知するようにしてもよい。また、滅菌回数データ332についても同様に、本発明の実施の形態1においては、エラーを報知するものとしたが、校正用パラメータを新たに取得すべきことを報知するようにしてもよい。この場合に、新たに校正用パラメータを取得したときに、制御部42は、使用回数データ333または滅菌回数データ332をリセットするか、或いは、減算するようにサーバ300に指示するようにしてもよい。
また、本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナ200は、図4のステップS141、161、211に示すように、プローブ10に関する情報を報知可能な報知部34を備え、測定するべきではない状態のときに、報知部34を用いてエラーを報知することができる。そのため、測定者が使用すべきでないプローブ10を過って使用してしまうことを防止することができる。
また、本発明の実施の形態1に係る口腔内スキャナ200は、管理データ330を記憶するサーバ300と通信可能に接続されており、プローブ10に設けられた識別データ15に基づいて、サーバ300に記憶された管理データ330を読み出すことができる。そのため、口腔内スキャナ200のRAM45に管理データ330を記憶する場合に比べて、RAM45の記憶容量を減らすことができる。
なお、本発明の実施の形態1に係るサーバ300に記憶された管理データ330は、好ましくは、プローブ10を出荷するときに登録される。たとえば、工場でプローブ10を作成した後、工場で校正用パラメータを測定し、登録する。このようにすることで、工場から出荷されてから、はじめてプローブ10を使用する場合であっても、校正用パラメータを測定する必要がなく、すぐに測定を開始することができる。
また、管理データ330には、校正用データ331、滅菌回数データ332、使用回数データ333、滅菌処理データ334とが含まれるとしたが、少なくとも校正用データ331が含まれていればよい。また、プローブ10に対応する管理データ330を記憶する場合に、滅菌処理データ334、使用回数データ333、滅菌回数データ332、および校正用データ331を記憶するものとしたが、管理データ330のみを記憶し、各種データを更新するときに当該更新対象となるデータが存在しない場合は、新たに記憶するようにしてもよい。
本発明の実施の形態1において、校正用パラメータの測定指示を受け付けたか否かの判定において、測定者が、報知部34が報知した情報に基づいて、校正用パラメータを測定するための操作を実行したか否かを制御部42は判定するとした。しかし、校正用パラメータを測定する方法として、予め定められた基準物を測定することで校正用パラメータを得る場合に、当該基準物を特定可能な識別データを基準物に設け、当該識別データを読取部32が読み取ることによって、校正用パラメータの測定指示を受け付けたと判定してもよい。
また、本発明の実施の形態1において、制御部42は、校正用パラメータの測定指示を受け付けて、校正用パラメータを取得した場合に、校正用データ331を更新することをサーバ300に指示するとした。しかし、制御部42は、校正用パラメータを新たに取得した場合には、常に校正用データ331を更新することをサーバ300に指示してもよい。また、制御部42は、取得済みの校正用パラメータと、新たに取得したパラメータとを比較して、変化率が閾値以上である場合に、新たに取得したパラメータに異常があることを報知するようにしてもよい。また、制御部42は、新たに取得したパラメータを、取得済みの校正用パラメータと比較するのではなく、予め定められた規定値と比較するようにしてもよい。
実施の形態1において、歯科用測定システム100は制御装置40を設けるとしたが、光学計測部30にネットワーク500を介してサーバ300と通信可能にするための通信部を設け、制御装置40の制御部42の機能をサーバ300に設けてもよい。このようにすることで、口腔内スキャナ200の処理負担を軽減することができる。
また、実施の形態1において、滅菌処理データ334を設けることとしたが、滅菌処理データ334を設けずに、滅菌回数データ332と使用回数データ333とを比較して、使用回数の方が滅菌回数よりも多いか、或いは同じである場合に、滅菌処理がされていないと判断するようにしてもよい。
なお、実施の形態1において、歯科用測定システム100は、口腔内スキャナ200と、サーバ300と、滅菌機400と、ネットワーク500とを含むとしたが、少なくとも口腔内スキャナ200と口腔内スキャナ200と通信可能なサーバ300とを備えていれば、正確な測定をすることができる。口腔内スキャナ200とサーバ300との通信方法は、インターネットのようなネットワーク500を介したものに限ったものではなく、口腔内スキャナ200とサーバ300と直接通信可能に接続してもよい。また、制御装置40および光学計測部30のうちの少なくともいずれか一方がピアツーピア型の管理情報共有ネットワークに参加するような構成であってもよい。
実施の形態1において、報知部34はLEDとしたが、スピーカであってもよく、画像を表示可能な液晶パネルであってもよい。なお、報知部34としてLEDまたは液晶パネルを採用することで、患者のような被検者にはエラーが生じていることを報知しないものの、測定者だけにエラーが生じていることを報知することができる。たとえば、サーバ300と通信可能に接続された滅菌機400以外の滅菌機を用いてプローブ10の滅菌処理を行ったことにより、滅菌処理データ334は更新されていないものの、滅菌処理自体は行われているような場合に、エラーが報知されたまま測定を進めることになる。被検者がエラーが生じていることを認識できる場合には、滅菌処理が行なわれているプローブ10を口腔内に挿入するにも関わらず、エラーの生じている測定機器を自身の口腔内に挿入されることに対する不快感を与えてしまう。それに対して、被検者にはエラーが生じていることを報知しないようにすることで、滅菌処理が行なわれているプローブ10を使用するにも関わらずエラーが報知されるような場合に、被検者に不必要な不快感を与える虞がない。
また、制御部42は、ステップS141,161,211にて、異常を報知する場合に、所定期間に亘って報知した後、その報知を停止するようにしてもよく、報知を停止すべきことの指示を受け付けたことに基づいて、その報知を停止するようにしてもよい。
(実施の形態2)
実施の形態1に係る歯科用測定システム100では、校正用パラメータが校正用データ331としてサーバ記憶部310に記憶されているものとした。しかし、実施の形態2に係る歯科用測定システム100では、校正用パラメータが識別データ15としてプローブ10に設けられている構成について説明する。図8は、本発明の実施の形態2に係る口腔内スキャナ200を説明するためのブロック図である。なお、本実施の形態2に係る歯科用測定システム100では、図3に示した実施の形態1に係る歯科用測定システム100と同じ構成について同じ符号を用いて詳しい説明を繰返さない。
実施の形態2に係る歯科用測定システム100は、口腔内スキャナ200からなる。プローブ10には、校正用パラメータを含む校正用データ331が設けられている。光学計測部30の読取部32が校正用データ331を読み取ることで、制御部42はプローブ10の校正用パラメータを特定できる。制御部42は、校正用パラメータを用いてプローブ10の光学素子14によって生じる測定の歪みを校正する。
ここで、実施の形態2に係る識別データ15は、プローブ10に係る校正用パラメータそのものであってもよく、また、予め定められた変換式に基づいて校正用パラメータに変換可能な情報であってもよい。
このように、プローブ10の個体ごとに設けられた識別データ15が校正用パラメータそのものであることにより、口腔内スキャナ200とは別にサーバ300およびネットワーク500を備えることなく、プローブ10の光学素子14によって生じる測定の歪みを校正することができる。
なお、実施の形態2において、校正用パラメータが識別データ15としてプローブ10に設けられているとしたが、プローブ10に書き換え可能な記憶部を設け、当該記憶部に校正用データ331、滅菌回数データ332、使用回数データ333、滅菌処理データ334等のプローブ10を管理するための管理データ330を登録してもよい。
(実施の形態3)
実施の形態1に係る歯科用測定システム100では、管理データ330がサーバ記憶部310に記憶されており、制御部42が管理データ330に基づいてプローブ10の光学素子14によって生じる測定の歪みを校正する。しかし、実施の形態3に係る歯科用測定システム100では、光学計測部30が制御装置40の機能と、サーバ記憶部310の機能とを備える構成について説明する。図9は、本発明の実施の形態3に係る口腔内スキャナ200を説明するためのブロック図である。なお、本実施の形態3に係る歯科用測定システム100では、図3に示した実施の形態1に係る歯科用測定システム100と同じ構成について同じ符号を用いて詳しい説明を繰返さない。
実施の形態3に係る歯科用測定システム100は、口腔内スキャナ200からなる。また、口腔内スキャナ200は、光学計測部30とプローブ10とからなる。光学計測部30は、制御部42を備える。光学計測部30の制御部42のRAM45は、管理データ330A等のプローブ10の個体ごとの管理データ330を記憶する。
このように、光学計測部30が制御部42を備えることにより、インターネットと接続することのできない環境下においても、歯科用測定システム100を利用することができる。また、光学計測部30が制御部42を備えることにより、制御装置40を設ける必要がなくなり、口腔内スキャナ200を小型化することができる。
なお、制御装置40を設け、制御装置40のRAM45に管理データ330を記憶してもよい。このようにすることで、光学計測部30という測定者が把持する部品を小型化することができる。
また、制御装置40または光学計測部30に管理データ330を記憶した場合に、プローブ10の製造者など、口腔内スキャナ200の外部から管理データ330を更新するような指示を受けた場合に、制御部42は管理データ330を更新するようにしてもよい。このようにすることで、常に管理データ330の情報を最新のデータにすることができ、より、正確な測定を可能にする。
(実施の形態4)
実施の形態1に係る歯科用測定システム100では、口腔内スキャナ200の制御装置40が校正用データ331を用いたデータの校正、データの更新指示等を行う。しかし、実施の形態4に係る歯科用測定システム100では、制御装置40が行なっていた校正に関する処理を口腔内スキャナ200とは別の遠隔機600で行うようにしてもよい。図10は、本発明の実施の形態4に係る歯科用測定システム100が実行する処理を表すフローチャートの一例であって、識別データ15に対応する管理データ330がなかった場合のフローチャートである。
ステップS1010にて、制御装置40は、識別データ15をプローブ10から取得する。
ステップS1011にて、制御装置40は、識別データ15をサーバ300と遠隔機600に送信する。
ステップS1020にて、識別データ15を受信したサーバ300のサーバ制御部320は、識別データ15に対応する管理データ330を検索する。
ステップS1021にて、サーバ制御部320は、ステップS1020における検索結果を制御装置40に送信する。具体的には、管理データ330がないことを特定可能なデータを制御装置40に送信する。
ステップS1012にて、検索結果を受信した制御装置40は、検索結果に応じた処理を行う。具体的には、ステップS1012にて、制御装置40は、校正用データ331を計測して、校正用データ331をサーバ300と遠隔機600とに送信する。ここで、制御装置40は、サーバ300に校正用データ331を送った後に、ステップS1011に戻り、サーバ300に登録された校正用データ331を受信した後、遠隔機600に校正用データ331を送信してもよい。ステップS1012にて、制御装置40が、校正用データ331をサーバ300と遠隔機600とに送信することで、制御装置40およびサーバ300の処理負担が軽減される。
ステップS1022にて、校正用データ331を受信したサーバ300のサーバ制御部320は、識別データ15と校正用データ331とを対応させて登録する。
ステップS1030にて、遠隔機600は、校正用データ331を受信したことを制御装置40に通知し、測定対象の測定を開始するように指示する。
ステップS1014にて、校正用データ331を受信した制御装置40は、測定対象を測定する。
ステップS1015にて、制御装置40は、測定した測定値を遠隔機600に送信する。
ステップS1031にて、遠隔機600は、ステップS1030にて受信した校正用データ331と受信した測定値とに基づいて、測定値を校正し、校正値を取得する。
なお、実施の形態4においては、遠隔機600とサーバ300とが異なるものとしたが、サーバ制御部320が測定値の校正を行う校正用プログラムを備え、サーバ300が測定値の校正を行ってもよい。
このように、口腔内スキャナ200とはことなる遠隔機600に、校正に関する処理を行わせるため、口腔内スキャナ200の制御部42の記憶容量を少なくすることができる。
[変形例]
実施の形態1〜4に係る光学素子14はミラーであるとしたが、レンズ、プリズム等であってもよい。また、プローブ10は光学素子14として1つのミラーを備えるものとしたが、1種類の光学素子14を複数備えてもよく、異なる種類の光学素子14を複数備えてもよい。プローブ10が光学素子14としてレンズやプリズムを備える場合には、管理データ330として、光学素子14の屈折率、光学素子14の分光透過率を備えてもよい。プローブ10が光学素子14を複数備える場合にあっては、全ての光学素子14を考慮して実測値は校正される。
また、実施の形態1〜4においては、読取部32が、光学計測部30の接続部31に設けられているものとしたが、読取部32は、制御装置40または、他の読み取り機を設けてもよい。他の読み取り機を設けることで、読取部32を備えていない口腔内スキャナ200に対しても、本発明の歯科用測定システム100を適用することができる。
実施の形態1において、報知部34は光学計測部30に設けられているとしたが、プローブ10、制御装置40または、その他の報知の指示をする制御部と通信可能なコンピュータ等に設けてもよい。
また、実施の形態1〜4において、実測値と校正値を管理データ330として記憶するか否かについて言及しなかったが、実測値および校正値を使用回数または滅菌回数と対応させて管理データ330として記憶してもよい。このようにすることで、滅菌回数や使用回数が光学素子に与える影響を分析するためのデータを蓄えることができる。
また、実施の形態1〜4において、識別データ15はプローブ10の個体ごとを識別可能に設けられているとしたが、たとえば、所定のグループを特定可能に設けてもよい。具体的には、大きな光学素子を切り分けることでプローブ10用の光学素子14を得るような場合に、もとの光学素子が同じプローブ10については、同じグルーブとしてもよい。このようにすることで、管理データ330のデータ量を減らすことができる。
また、実施の形態1〜4において、口腔内スキャナ200は、プローブ10の校正用パラメータを測定できるものとしたが、口腔内スキャナ200にこのような機能を設けなくともよい。また、口腔内スキャナ200は、校正用データ331、滅菌回数データ332、使用回数データ333、または滅菌処理データ334を更新できるものとしたが、更新機能を備えなくともよい。
また、実施の形態1において、管理データ330を管理する機能をサーバ300と制御装置40とに備えることとしたが、管理データ330を管理する機能を全て制御装置40に備えてもよい。また、管理データ330を管理する機能を全てサーバ300に備えてもよい。また、管理データ330を管理する機能を全て光学計測部30に備えてもよい。
また、実施の形態1〜4において、管理データ330を登録するタイミングについて言及していないものの、プローブ10を出荷する以前に管理データ330を登録するようにしてもよい。このようにすることで、使用者がプローブ10をはじめて使用する場合に、校正用パラメータを測定する作業をすることなく、すぐに正確な測定を開始することができるため、プローブ10の利便性が向上する。
また、管理データ330は、測定時または滅菌時に更新されるものとしたが、管理データ330が記憶された記憶部を備えた装置と通信可能に接続された装置を測定者や製造者といったプローブ10の管理者が操作することで更新されるようにしてもよい。たとえば、滅菌処理を歯科用測定システム100に含まれない滅菌機を用いて行った場合に、滅菌処理を行った者が、滅菌回数を手入力によって更新するようにしてもよい。
また、プローブ10が出荷された後に、製造者によって、プローブ10の管理データ330を更新できるようにしてもよい。たとえば、口腔内スキャナ200の光学測定部30または制御装置40のメンテナンスが行われたことに応じて校正用パラメータを更新しなければならないような場合に、メンテナンスを行った者等が管理データ330を更新してもよい。このようにすることで、メンテナンスが行われた後に口腔内スキャナ200を用いる場合に、すぐに使用することができるため、歯科用測定システム100の利便性が向上する。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
10,10A,10B,10C プローブ、11 開口部、12 筐体、13 計測窓、14,14A 光学素子、15,15A,15B,15C 識別データ、30 光学計測部、31 接続部、32 読取部、33 検出部、34 報知部、40 制御装置、41 通信部、42 制御部、43 CPU、44 ROM、45 RAM、100 歯科用測定システム、200 口腔内スキャナ、300 サーバ、310 サーバ記憶部、320 サーバ制御部、330,330A,330B,330C 管理データ、331,331A 校正用データ、332 滅菌回数データ、333 使用回数データ、334,334A,334C 滅菌処理データ、400 滅菌機、500 ネットワーク、600 遠隔機。

Claims (13)

  1. 歯科用測定装置であって、
    測定対象を測定する本体部と、
    前記本体部に着脱可能に設けられる先端部とを備え、
    前記先端部は、
    前記本体部での測定のために、前記測定対象からの光を前記本体部へと取り込むことが可能な光学素子と、
    前記先端部の個体を識別するための識別情報とを含み、
    前記本体部は、前記歯科用測定装置の校正に用いるために、前記識別情報に基づき前記光学素子による前記先端部の個体差に関する管理情報を取得することが可能である、歯科用測定装置。
  2. 前記本体部は、前記先端部の前記識別情報を読み取る読取部を含み、
    前記読取部は、前記先端部の少なくとも一部の形状から前記識別情報を読み取る、請求項1に記載の歯科用測定装置。
  3. 前記本体部は、前記先端部の前記識別情報を読み取る読取部を含み、
    前記読取部は、前記先端部に設けられたタグを光学的に認識することで前記識別情報を読み取る、請求項1に記載の歯科用測定装置。
  4. 前記本体部は、前記先端部の前記識別情報を読み取る読取部を含み、
    前記読取部は、前記先端部に設けられたタグを電磁気的に認識することで前記識別情報を読み取る、請求項1に記載の歯科用測定装置。
  5. 前記本体部は、前記先端部と接続する部分に前記読取部を設け、
    前記読取部は、前記本体部と前記先端部とを接続した場合に前記識別情報を読み取る、請求項2〜請求項4のいずれかに記載の歯科用測定装置。
  6. 前記本体部は、前記測定対象に代えて基準測定物を測定した場合に、取得した前記光学素子の個体差情報に基づいて前記管理情報を更新する更新処理部を含む、請求項1〜請求項5のいずれかに記載の歯科用測定装置。
  7. 前記本体部は、前記先端部に関する情報を報知可能な報知部を含み、
    前記報知部は、取得した前記個体差情報と、前記管理情報とを比較して、情報の乖離値が閾値を超えた場合に報知を行う、請求項6に記載の歯科用測定装置。
  8. 前記本体部は、
    前記管理情報を記憶する管理装置と接続可能であり、
    前記管理装置に記憶された前記管理情報を、前記先端部の前記識別情報に基づいて読み出すことが可能である、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の歯科用測定装置。
  9. 前記本体部は、
    前記管理情報を記憶する記憶部を含み、
    前記記憶部に記憶された前記管理情報を、前記先端部の前記識別情報に基づいて読み出すことが可能である、請求項1〜請求項7のいずれかに記載の歯科用測定装置。
  10. 前記本体部は、外部から新たな前記管理情報を取得した場合、前記記憶部に記憶された前記管理情報を書き換えるための書換部を含む、請求項9に記載の歯科用測定装置。
  11. 本体部に着脱可能に設けられる歯科用測定装置の先端部であって、
    前記本体部での測定のために、測定対象からの光を前記本体部へと取り込むことが可能な光学素子と、
    前記先端部の個体を識別するための識別情報とを備え、
    前記歯科用測定装置の校正に用いるために、前記識別情報に基づき前記光学素子による前記先端部の個体差に関する管理情報を前記本体部に取得させることを可能にする、歯科用測定装置の先端部。
  12. 歯科用測定装置と、前記歯科用測定装置の校正に用いる管理情報を管理する管理装置とを備える歯科用測定システムであって、
    前記歯科用測定装置は、
    測定対象を測定する本体部と、
    前記本体部に着脱可能に設けられる先端部とを備え、
    前記先端部は、
    前記本体部での測定のために、前記測定対象からの光を前記本体部へと取り込むことが可能な光学素子と、
    前記先端部の個体を識別するための識別情報とを含み、
    前記管理装置は、
    前記光学素子による前記先端部の個体差を前記識別情報に関係付けて前記管理情報として記憶する記憶部を備え、
    前記本体部は、前記歯科用測定装置の校正に用いるために、前記光学素子による前記先端部の個体差に関する管理情報を取得することが可能である、歯科用測定システム。
  13. 前記管理装置は、前記先端部の出荷前に前記管理情報を前記記憶部に記憶する、請求項12に記載の歯科用測定システム。
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