JP6701924B2 - フォトマスクにおけるパターンデータの生成方法及びそのためのプログラム並びにそれを用いたフォトマスク及びマイクロレンズの製造方法 - Google Patents

フォトマスクにおけるパターンデータの生成方法及びそのためのプログラム並びにそれを用いたフォトマスク及びマイクロレンズの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、マイクロレンズ形成用のフォトマスク(グレートーンマスク)におけるパターンデータの生成方法及びそのプログラム、並びにそれを用いたフォトマスク及びマイクロレンズの製造方法に関する。
フォトマスク(グレートーンマスク)は、例えばイメージセンサの集光力を向上させて感度向上を実現するマイクロレンズ等をフォトリソグラフィー技術により作製する際に使用される部材である。フォトマスク表面の遮光膜には露光波長では解像しない微細なドットパターンがエッチングされており、このフォトマスクを介してシリコンウェハなどの表面にある感光性レンズ材料に露光して感光性レンズ材料上に露光パターンを形成することにより、マイクロレンズを作製することができる。フォトマスクにおけるドットパターンの分布状態により、マイクロレンズ形成のための露光パターンの透過光量分布を制御することが可能となる。
以下、フォトマスクを用いたマイクロレンズの従来の形成方法を説明する。図1は、特許文献1に示されるフォトマスクを用いたマイクロレンズの従来の形成方法を示す図である。図1(a)に示されるように、受光部102が設けられた基板101上には第1の平坦化膜103が形成されており、第1の平坦化膜103上にはレジスト層104が形成されている。
次に、図1(b)に示すように、レジスト層104上に第2の平坦化膜105を形成した後、第2の平坦化膜105上に感光性レンズ材料層106を形成する。続いて、図1(c)に示すように、ドットパターンを有するフォトマスク107を用い、紫外線を照射して感光性レンズ材料層106を露光する。このように感光性レンズ材料層106を露光・現像することにより、図1(d)に示すように、第2の平坦化膜105上にマイクロレンズ108が形成される。
ここで、フォトマスク上のドットパターンは、フォトマスクのパターン形成領域をX−Y座標とし、その座標値x、yを用いてドットパターンの配置の有無を示すパターンデータを用いて作製される。パターンデータにおけるドットパターン上のドットの有無の配置は、目的とするフォトマスクの透過光量分布に応じて、例えばディザ法や誤差分散法などの所定のアルゴリズムに基づいて設定される。
特許文献1に示されるような従来のフォトマスクのパターンデータの生成方法では、感光性レンズ材料を露光する露光波長を予め決定しておき、当該決定した露光波長に基づいて、当該決定した露光波長では解像しないドットサイズを予め決定している。そして、目的とするフォトマスクの達成すべき透過光量分布と予め決定したドットサイズから、上記のような所定のアルゴリズムを用いてドットパターンのドットの有無の配置を決定することにより、パターンデータが生成される。このようにして生成されたパターンデータを用いて、フォトマスクが作製される。
特開2004−145319号公報
図2は、マイクロレンズを形成する際にフォトマスク201を通してウエハ210に露光するときの実際の露光イメージを例示する図である。図2に示されるように、実際の露光では、フォトマスク201上の微細ドット開口202を通過した光は、ウエハ210におけるパターン形成領域211上において、微細ドット開口202に対応する領域212に対応するドットサイズで縮小投影されず、拡がりをもってウエハ210に照射される。ドットサイズがある程度小さい場合、その拡がり半径rは、露光波長λ[nm]、開口によって定まる係数をk1とし、図示しない露光器の開口数をNAとすると、以下の(式1)で表される。
r=k1・λ/NA (式1)
ここで、領域212に対しては、直上の対応する微細ドット開口202を通過した紫外線が照射されるだけではなく、光の拡がりにより、図2に示されるように、近隣の微細ドット開口203を通過した紫外線も照射される。そのため、領域212への露光量は、対応する微細ドット開口202とその近隣の微細ドット開口203とを通過した紫外線の露光量の総和となる。拡がり半径rはドットサイズがある程度小さければ上記(式1)のようにドットサイズには依らないため、パターン形成領域211全体におけるドットパターンの分割数によって、領域212に影響を与える近隣の微細ドット開口203の数が変わることとなる。
なお、ここでパターン形成領域とは、マイクロレンズアレイが形成される領域全体でもよいが、マイクロレンズ1個の単位のセル領域、あるいは単位長さの正方形領域で考えてもよい。
しかしながら、ドットパターンの分割数は、所望するマイクロレンズの大きさや透過光量分布、露光器の諸パラメータ(波長、NAなど)により異なる。一般に、分割数が小さいとパターンが粗くなり、透過光量分布ひいてはマイクロレンズの形状がいびつになり、マイクロレンズの集光効率が下がる結果となる。一方、分割数が大きいと、ドットサイズが小さくなるため、領域212に影響を与える近隣の微細ドット開口203の数が多くなることから、微細なドットパターンの加工の困難性が高くなることから、所望の透過光量分布が得られない。
一方で、従来は、予め決定したドットサイズに基づいて分割数を定め、パターンデータを生成していたが、露光波長等の露光条件が変わるごとにその予め決定したドットサイズで最適なフォトマスクを作製しなければならないため、非常に手間が掛かっていた。
本発明は、上記課題を鑑みてなされたものであり、その目的は、露光波長では解像しない微細なドットパターンの分布状態によって露光する際の透過光量分布を制御するフォトマスクにおいて、最適な分割数及びドットサイズを有するパターンデータを生成する方法及びそのプログラム、並びにそれを用いたフォトマスク及びマイクロレンズの製造方法を実現することにある。
上記課題を解決するために、本発明の一実施形態に係る方法は、複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用される、フォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法であって、前記フォトリソグラフィーに使用する露光の露光波長から、パターン形成領域の表面上での前記露光の拡がり半径を計算するステップと、前記拡がり半径に最も近いドットサイズとなるような分割数を用いて、所定のアルゴリズムにより第1のドットパターン配置を生成する第1の生成ステップであって、前記ドットサイズは、前記露光波長では解像しないドットサイズである、ステップと、前記生成した第1のドットパターン配置について、第1の透過光量分布を計算する第1の計算ステップと、前記計算した第1の透過光量分布と所望の透過光量分布との差が所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数を1増やし、当該増やした分割数を用いて第2のドットパターン配置を生成する第2の生成ステップと、前記生成した第2のドットパターン配置についての第2の透過光量分布を計算する第2の計算ステップと、前記計算した第2の透過光量分布と前記所望の透過光量分布との差が前記所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第2の判定ステップと、前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数をさらに1増やして、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップを行うステップであって、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップは、前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定されるまで繰り返される、ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明の他の実施形態に係るコンピュータプログラムは、複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用される、フォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記方法は、前記フォトリソグラフィーに使用する露光の露光波長から、パターン形成領域の表面上での前記露光の拡がり半径を計算するステップと、前記拡がり半径に最も近いドットサイズとなるような分割数を用いて、所定のアルゴリズムにより第1のドットパターン配置を生成する第1の生成ステップであって、前記ドットサイズは、前記露光波長では解像しないドットサイズである、ステップと、前記生成した第1のドットパターン配置について、第1の透過光量分布を計算する第1の計算ステップと、前記計算した第1の透過光量分布と所望の透過光量分布との差が所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第1の判定ステップと、前記第1の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数を1増やし、当該増やした分割数を用いて第2のドットパターン配置を生成する第2の生成ステップと、前記生成した第2のドットパターン配置についての第2の透過光量分布を計算する第2の計算ステップと、前記計算した第2の透過光量分布と前記所望の透過光量分布との差が前記所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第2の判定ステップと、前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数をさらに1増やして、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップを行うステップであって、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップは、前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定されるまで繰り返される、ステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態に係るフォトマスクの製造方法は、複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用されるフォトマスクの製造方法であって、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法に従ってパターンデータを生成するステップと、当該生成したパターンデータを用いてフォトマスクを製造するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明のさらに他の実施形態に係るマイクロレンズの製造方法は、基板に受光部を設けるステップと、当該受光部が設けられた基板上に第1の平坦化膜を形成するステップと、前記第1の平坦化膜上にレジスト層を形成するステップと、前記レジスト層上に第2の平坦化膜を形成するステップと、前記第2の平坦化膜上に感光性レンズ材料層を形成するステップと、請求項1乃至3のいずれかに記載の方法に従って生成されたパターンデータを用いてフォトマスクを製造するステップと、前記フォトマスクを用いて感光性レンズ材料層に対して露光し、現像することにより、マイクロレンズを製造するステップと、を含むことを特徴とする。
本発明によると、露光条件を変えたときでも、フォトマスクを新たに作製することなく、最適な分割数で所望のレンズ形状を取得可能なドットパターン配置を有するパターンデータを低コストに生成することが可能となる。
特許文献1に示されるフォトマスクを用いたマイクロレンズの従来の形成方法を示す図である。 マイクロレンズを形成する際にフォトマスクを通してウエハに露光するときの実際の露光イメージを例示する図である。 本発明に係るフォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法の処理フローを示す図である。 ウエハ上の位置に対する透過率の露光プロファイルのシミュレーション結果を示す図である。
以下、複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用される、本発明に係るフォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法を説明する。図3は、本発明に係るフォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法の処理フローを示す図である。図3に示される各ステップは、図3に示される各ステップを実行するためのコンピュータプログラムに従ってコンピュータにより実行される。当該コンピュータプログラムは、メモリ等の記憶媒体に格納され得る。
図3に示されるように、本発明に係る方法では、まず、ステップ301で、フォトリソグラフィーに使用する露光の露光波長λから、パターン形成領域の表面上での露光の拡がり半径r=k1・λ/NAを計算する。次に、ステップ302で、露光波長では解像しない微細なドットサイズであって、拡がり半径rに最も近いドットサイズとなるような分割数を用いて、所定のアルゴリズムによりドットパターン配置を生成する。なお、n×nの格子状のドットサイズに分割することを、分割数がnであると以下呼ぶこととする。ここで用いるアルゴリズムとしては、例えばディザ法や誤差分散法などが挙げられる。以下のステップ305及び309でも同様である。
次に、フォトマスクのパターン形成領域についてx−y座標を定めると、ステップ303で、ステップ302で生成したドットパターン配置において、x軸及び/又はy軸について、透過光量分布を計算する。ステップ303で計算する透過光量分布は、各座標において、影響があるドットパターンからの透過光量の総和として求める。例えば、1/4に縮小投影をする場合、各座標において、その直上を中心にして拡がり半径rを4倍した範囲にあるドットパターンの開口部の数の二乗が透過光量に比例するとみなして計算する。これは周知の方法を用いて求めることができる。以下のステップ306及び310でも同様である。
次に、ステップ304で、ステップ303で計算した透過光量分布と所望の透過光量分布との差が各位置において所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する。閾値の値は適宜変更が可能であってもよい。例えば、各位置において閾値を10%以内とすることができる。また、各位置において閾値を変更してもよい。
ステップ304で所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、ステップ305で、分割数を1増やし、当該増やした分割数を用いてドットパターン配置を生成する。次に、ステップ306で、ステップ305で生成したドットパターン配置についての透過光量分布を計算する。次に、ステップ307で、ステップ306で計算した透過光量分布と所望の透過光量分布との差が各位置において所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する。ステップ307で所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、ステップ305に戻り、分割数をさらに1増やしてドットパターン配置を生成した後、ステップ306及び307を行う。ステップ305〜307のループは、所定の閾値の範囲内であると判定されるまで繰り返される。ステップ307で所定の閾値の範囲内であると判定された場合、ステップ308で、ステップ307で所定の閾値の範囲内であると判定されたときの分割数で生成したドットパターンを用いてパターンデータを生成し、その後終了する。
ステップ304に戻ると、ステップ304で所定の閾値の範囲内であると判定された場合、ステップ309で、分割数を1減らし、当該減らした分割数を用いてドットパターン配置を生成する。次に、ステップ310で、ステップ309で生成したドットパターン配置についての透過光量分布を計算する。次に、ステップ311で、ステップ310で計算した透過光量分布と所望の透過光量分布との差が各位置において所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する。ステップ311で所定の閾値の範囲内であると判定された場合、ステップ309に戻り、分割数をさらに1減らしてドットパターン配置を生成した後、ステップ310及び311を繰り返す。ステップ309〜311のループは、所定の閾値の範囲内ではないと判定されるまで繰り返される。ステップ311で所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、ステップ312で、ステップ311で所定の閾値の範囲内ではないと判定されたときの分割数を1増やした数の分割数で生成したドットパターンを用いてパターンデータを生成し、その後終了する。
なお、上記方法では、透過光量分布を用いてパターンデータを生成したが、それに限定されず、例えば透過率など、透過光量に依存する関数を用いてパターンデータを生成することができる。
透過光量分布は露光量の増減に比例して変えることができる。そのため、透過光量を定数倍したものに対して、上述のパターンデータ生成方法を用いてパターンデータを生成し、それぞれのパターンデータから実際に使用するパターンデータを選んでもよい。
(実施例1)
以下、本発明の実施例1に係るフォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法を説明する。図4は、フォトマスクにおいて分割数を変えてドットパターンを生成した場合における、ウエハ上の位置に対する透過率の露光プロファイルのシミュレーション結果を示す図である。図4(a)、図4(b)、図4(c)は、それぞれ、分割数が12、16、24であり、同じ設計ターゲットを用いている。図4(a)乃至図4(c)における設計ターゲットでは、露光波長λを248nmとし、中心透過率が20%であって四隅透過率が60%の放物面形状とし、パターン形成領域の一辺が3600nmであって1/4に縮小投影し、拡がり半径rを265nmとした(k1=0.61、NA=0.57)。ここで、図4(a)に示されるように分割数が12の場合にはドットサイズは3600[nm]/12=300[nm]であり、図4(b)に示されるように分割数が16の場合にはドットサイズは3600[nm]/16=225[nm]であり、図4(c)に示されるように分割数が24の場合にはドットサイズは3600[nm]/24=150[nm]である。図4には、図4(a)乃至図4(c)に示される原点Oを中心にして、図中のx軸から45度回転した方向の位置に対する透過率が示されている。
図4(d)に示されるように、分割数が12の場合には、原点付近で露光プロファイルの形状がいびつになっている。一方で、図4(e)に示されるように、分割数が16で、露光プロファイルの形状が滑らかになっていることが確認された。分割数が24の場合である図4(f)でも同様に、露光プロファイルの形状が滑らかになっている。
ここで、分割数が大きいほど、ドットパターンが微細になり、フォトマスクとしての加工が難しくなるため、分割数は露光プロファイルの形状がいびつにならない程度に極力小さくすることが望ましい。そのため、本実施例では、分割数は16が最適である。
本発明に係るパターンデータの生成方法によると、露光波長λに最も近いドットサイズに対応する分割数を目安として仮に定め、その分割数から露光プロファイルの形状がいびつにならない最も低い分割数に増減させることが可能となるため、様々な露光波長λに対して最適なドットサイズを得ることが可能となる。露光波長は、高圧水銀灯であれば、g線(波長 436nm)、h線(波長 405nm)、また現状良く利用されているi線(波長 365nm)などがある。他に、エキシマレーザーであれば、KrFエキシマレーザー(波長 248nm)、ArFエキシマレーザー(波長 193nm)、F2エキシマレーザー(波長 157nm)などがある。これらの露光光源が変わっても、本発明にかかるパターンデータの生成方法であれば、露光波長λに対して最適なドットサイズを得ることが可能となる。
(実施例2)
本発明の実施例2に係るフォトマスクの製造方法は、図3に示す方法ステップに従って決定されたドットパターン配置を有するパターンデータを生成するステップと、当該生成したパターンデータを用いてフォトマスクを製造するステップと、を含む。
本実施例2に係るフォトマスクの製造方法によると、露光波長に対して最適なドットサイズを有するフォトマスクを低コストに製造することが可能となる。
(実施例3)
本発明の実施例3に係るマイクロレンズの製造方法は、基板に受光部を設けるステップと、当該受光部が設けられた基板上に第1の平坦化膜を形成するステップと、第1の平坦化膜上にレジスト層を形成するステップと、レジスト層上に第2の平坦化膜を形成するステップと、第2の平坦化膜上に感光性レンズ材料層を形成するステップと、図3に示す方法ステップに従って決定されたドットパターン配置を有するパターンデータを用いて作製されたフォトマスクを製造するステップと、当該フォトマスクを用いて感光性レンズ材料層に対して露光し、現像することにより、マイクロレンズを製造するステップと、を含む。
本実施例3に係るマイクロレンズの製造方法によると、本実施例2に係る方法を用いて製造されたフォトマスクを用いることにより、低コストにマイクロレンズを製造することが可能となる。

Claims (8)

  1. 複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用される、フォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法であって、
    前記フォトリソグラフィーに使用する露光の露光波長から、パターン形成領域の表面上での前記露光の拡がり半径を計算するステップと、
    前記拡がり半径に最も近いドットサイズとなるような分割数を用いて、所定のアルゴリズムにより第1のドットパターン配置を生成する第1の生成ステップであって、前記ドットサイズは、前記露光波長では解像しないドットサイズである、ステップと、
    前記生成した第1のドットパターン配置について、第1の透過光量分布を計算する第1の計算ステップと、
    前記計算した第1の透過光量分布と所望の透過光量分布との差が所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数を1増やし、当該増やした分割数を用いて第2のドットパターン配置を生成する第2の生成ステップと、
    前記生成した第2のドットパターン配置についての第2の透過光量分布を計算する第2の計算ステップと、
    前記計算した第2の透過光量分布と前記所望の透過光量分布との差が前記所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第2の判定ステップと、
    前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数をさらに1増やして、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップを行うステップであって、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップは、前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定されるまで繰り返される、ステップと、
    を含むことを特徴とする方法。
  2. 前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定された場合、当該判定されたときの分割数で生成したドットパターンを用いてパターンデータを生成するステップと、
    前記第1の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定された場合、分割数を1減らし、当該減らした分割数を用いて第3のドットパターン配置を生成する第3の生成ステップと、
    前記生成した第3のドットパターン配置についての第3の透過光量分布を計算する第3の計算ステップと、
    前記計算した第3の透過光量分布と前記所望の透過光量分布との差が前記所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第3の判定ステップと、
    前記第3の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定された場合、前記第3の生成ステップ、前記第3の計算ステップ及び前記第3の判定ステップを行うステップであって、前記第3の生成ステップ、前記第3の計算ステップ及び前記第3の判定ステップは、前記第3の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定されるまで繰り返される、ステップと、
    前記第3の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、当該判定されたときの分割数を1増やした数の分割数で生成したドットパターンを用いてパターンデータを生成するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 前記所定のアルゴリズムは、ディザ法又は誤差分散法であることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用される、フォトマスクにおけるパターンデータを生成する方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータプログラムであって、前記方法は、
    前記フォトリソグラフィーに使用する露光の露光波長から、パターン形成領域の表面上での前記露光の拡がり半径を計算するステップと、
    前記拡がり半径に最も近いドットサイズとなるような分割数を用いて、所定のアルゴリズムにより第1のドットパターン配置を生成する第1の生成ステップであって、前記ドットサイズは、前記露光波長では解像しないドットサイズである、ステップと、
    前記生成した第1のドットパターン配置について、第1の透過光量分布を計算する第1の計算ステップと、
    前記計算した第1の透過光量分布と所望の透過光量分布との差が所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第1の判定ステップと、
    前記第1の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数を1増やし、当該増やした分割数を用いて第2のドットパターン配置を生成する第2の生成ステップと、
    前記生成した第2のドットパターン配置についての第2の透過光量分布を計算する第2の計算ステップと、
    前記計算した第2の透過光量分布と前記所望の透過光量分布との差が前記所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第2の判定ステップと、
    前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、分割数をさらに1増やして、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップを行うステップであって、前記第2の生成ステップ、前記第2の計算ステップ及び前記第2の判定ステップは、前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定されるまで繰り返される、ステップと、
    を含むことを特徴とするコンピュータプログラム。
  5. 前記方法は、
    前記第2の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定された場合、当該判定されたときの分割数で生成したドットパターンを用いてパターンデータを生成するステップと、
    前記第1の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定された場合、分割数を1減らし、当該減らした分割数を用いて第3のドットパターン配置を生成する第3の生成ステップと、
    前記生成した第3のドットパターン配置についての第3の透過光量分布を計算する第3の計算ステップと、
    前記計算した第3の透過光量分布と前記所望の透過光量分布との差が前記所定の閾値の範囲内であるかどうかを判定する第3の判定ステップと、
    前記第3の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内であると判定された場合、前記第3の生成ステップ、前記第3の計算ステップ及び前記第3の判定ステップを行うステップであって、前記第3の生成ステップ、前記第3の計算ステップ及び前記第3の判定ステップは、前記第3の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定されるまで繰り返される、ステップと、
    前記第3の判定ステップで前記所定の閾値の範囲内ではないと判定された場合、当該判定されたときの分割数を1増やした数の分割数で生成したドットパターンを用いてパターンデータを生成するステップと、
    をさらに含むことを特徴とする請求項4に記載のコンピュータプログラム。
  6. 前記所定のアルゴリズムは、ディザ法又は誤差分散法であることを特徴とする請求項4又は5に記載のコンピュータプログラム。
  7. 複数のマイクロレンズが配列されたマイクロレンズアレイをフォトリソグラフィーによって製造するために使用されるフォトマスクの製造方法であって、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の方法に従ってパターンデータを生成するステップと、
    当該生成したパターンデータを用いてフォトマスクを製造するステップと、
    を含むことを特徴とするフォトマスクの製造方法。
  8. マイクロレンズの製造方法であって、
    基板に受光部を設けるステップと、
    当該受光部が設けられた基板上に第1の平坦化膜を形成するステップと、
    前記第1の平坦化膜上にレジスト層を形成するステップと、
    前記レジスト層上に第2の平坦化膜を形成するステップと、
    前記第2の平坦化膜上に感光性レンズ材料層を形成するステップと、
    請求項1乃至3のいずれかに記載の方法に従って生成されたパターンデータを用いてフォトマスクを製造するステップと、
    前記フォトマスクを用いて感光性レンズ材料層に対して露光し、現像することにより、マイクロレンズを製造するステップと、
    を含むことを特徴とするマイクロレンズの製造方法。
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