JP6699869B2 - 消防指令システムおよび無線音声モニタ方法 - Google Patents

消防指令システムおよび無線音声モニタ方法 Download PDF

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Description

本発明は、消防救急デジタル無線に要求される通信の秘匿性を確保した上で、発生している災害事案に関する消防救急活動用無線音声のモニタを可能にする消防指令システムおよび無線音声モニタ方法に関し、特にモニタ要求者が、デジタル無線通信用の無線受令機を所有していない場合、または、無線通信不感地帯に存在する場合であっても消防救急活動用無線音声のモニタを可能にする消防指令システムおよび無線音声モニタ方法に関する。
我が国の総務省は、消防救急活動の高度化、通信の秘匿性向上に対応するため、消防救急無線方式を、2016年5月31日を期限として、260MHz帯を使用した無線SCPC(Single Channel Per Carrier)方式を基本とするデジタル無線通信方式に移行する計画を鋭意推進してきた。一方、消防隊員や消防団に属する消防団員は、消防救急事案に関する消防本部の無線音声をモニタして、消防本部からの出動指示が届く前に出動のための準備・情報取得等を行っている。これに呼応して、例えば、特許文献1の特開2014−155210号公報「無線通信システム」等の、デジタル無線通信方式を用いた消防指令システムに関する各種の具体的な実現方法が活発に提案され、実用化が進んでいる。
前記特許文献1に記載の技術は、260MHzのデジタル無線通信を適用した防災無線システムを構成する基地局の異常確認等の保守の目的にして設置されるモニタ装置(前記基地局を介して行われる音声通話をモニタするための装置)の設置位置に関する問題を解決するためのものであり、該モニタ装置が、モニタ対象とする基地局の近傍ではなく、遠く離れた位置に設置されていても、該基地局が送受信する無線音声をモニタすることを可能にするという技術を提案している。
特開2014−155210号公報
しかしながら、現状においては、導入コストの理由から、発生している災害事案に関する消防本部の無線音声をモニタして事前準備を行おうとする消防団の多くは、デジタル無線通信方式に対応した無線受令機を所有していない状況にあり、デジタル無線による無線音声をモニタすることができないという問題がある。
また、260MHz帯のデジタル無線通信方式における無線電波の伝搬可能距離が、従来の消防救急無線において使用していた150MHz帯と比べて、1/2から1/3程度と短くなったことから、デジタル無線通信方式の導入に伴い、無線音声を送受信する基地局数を増加させることが必要になるが、基地局数を増加して設置した場合、基地局間の送信波が干渉する不感地帯が増加する事態が発生する。無線音声をモニタしようとするモニタ要求者は、無線通信不感地帯に存在する場合には、災害事案に関する無線音声をモニタすることができない。
さらに、消防本部は、地域ごと、消防・救急等の災害事案ごとに、災害点(災害の発生場所)が存在する無線通信エリアをカバーする基地局が用いる無線波を臨機応変に変えて適用することにしている。例えば、A地区における場合には、救急事案に関しては、無線波として救急波Aを、災害事案に関しては、無線波として消防波Aを、また、輻輳時の災害事案のバックアップ用として地区共通波Aをそれぞれ用いる。また、B地区における場合には、救急事案に関しては、無線波として救急波Bを、災害事案に関しては、無線波として消防波B、また、輻輳時の災害事案のバックアップ用として地区共通波Bを用いる。このため、災害事案に関する無線音声をモニタしようとする場合は、モニタしようとする対象になる災害事案に対応する基地局・無線波を迅速に選択することが必要になるが、現状の技術においては、迅速な対応が困難である。これらは、モニタ要求の対象となる災害事案に関する無線音声を扱う無線回線の迅速な選択ができないことに起因する解決するべき課題である。
(本発明の目的)
本発明は、前述のような事情に鑑みて為されたものであり、モニタ要求者が、デジタル無線通信用の無線受令機を所有していない場合、または、無線通信不感地帯に存在する場合であっても、該モニタ要求者が所有する加入者端末から、公衆回線を利用して、災害事案に関する無線交信を扱う消防本部の交換機に対してモニタ要求を行うことにより、モニタ要求の対象として指定された災害事案に関する無線音声を扱う無線回線を迅速に選択してモニタ要求元の加入者端末と公衆回線を介して接続し、要求元の加入者端末に対して所望の無線音声を提供する消防指令システムおよび無線音声モニタ方法を提供することを、その目的としている。
前述の課題を解決するため、本発明による消防指令システムおよび無線音声モニタ方法は、主に、次のような特徴的な構成を採用している。
(1)本発明による消防指令システムは、
発生している災害事案に関する消防救急活動用の無線音声をモニタしようとするモニタ要求者が所有する加入者端末と、該加入者端末と公衆回線を介して接続して、該加入者端末から送信されてきたモニタ要求によって指定された災害事案に関する無線音声をモニタ要求元の加入者端末に送出する交換機とを有する消防指令システムであって、
前記交換機は、
発生している1ないし複数の災害事案に関する消防救急活動用の無線音声を、それぞれの災害事案の発生場所を無線通信エリアとしてカバーする基地局それぞれから無線回線制御装置を介して入力する1ないし複数の音声入力トランクと、
1ないし複数のモニタ要求者それぞれが所有する前記加入者端末と公衆回線を介して接続する1ないし複数の加入者側回線トランクと、
前記音声入力トランクと前記加入者側回線トランクとの間の接続・開放を行う通話路スイッチと、
前記加入者端末からのモニタ要求を受け取った際に、該加入者端末の認証を行い、認証が得られた場合、前記音声入力トランクのうち、前記モニタ要求において指定された災害事案に関する無線音声が入力される音声入力トランクを選択し、前記通話路スイッチを制御して、選択した該音声入力トランクを、前記加入者側回線トランクのうち、モニタ要求元の前記加入者端末が接続されている加入者側回線トランクと接続して、選択した当該音声入力トランクから入力されてくる無線音声を、公衆回線を介して、モニタ要求元の前記加入者端末に対して送出する制御を行う制御手段と
を有することを特徴とする。
(2)本発明による無線音声モニタ方法は、
発生している災害事案に関する消防救急活動用の無線音声をモニタしようとするモニタ要求者が所有する加入者端末と、該加入者端末と公衆回線を介して接続して、該加入者端末から送信されてきたモニタ要求によって指定された災害事案に関する無線音声をモニタ要求元の加入者端末に送出する交換機とを有する消防指令システムにおける無線音声モニタ方法であって、
前記交換機は、
発生している1ないし複数の災害事案に関する消防救急活動用の無線音声を、それぞれの災害事案の発生場所を無線通信エリアとしてカバーする基地局それぞれから無線回線制御装置を介して入力する1ないし複数の音声入力トランクと、
1ないし複数のモニタ要求者それぞれが所有する前記加入者端末と公衆回線を介して接続する1ないし複数の加入者側回線トランクと、
前記音声入力トランクと前記加入者側回線トランクとの間の接続・開放を行う通話路スイッチと
を有し、
かつ、前記交換機は、
前記加入者端末からのモニタ要求を受け取った際に、該加入者端末の認証を行い、認証が得られた場合、前記音声入力トランクのうち、前記モニタ要求において指定された災害事案に関する無線音声が入力される音声入力トランクを選択し、前記通話路スイッチを制御して、選択した該音声入力トランクを、前記加入者側回線トランクのうち、モニタ要求元の前記加入者端末が接続されている加入者側回線トランクと接続して、選択した当該音声入力トランクから入力されてくる無線音声を、公衆回線を介して、モニタ要求元の前記加入者端末に対して送出する制御を行う制御ステップ
を有していることを特徴とする。
本発明の消防指令システムおよび無線音声モニタ方法によれば、以下のような効果を奏することができる。
モニタ要求者からのモニタ要求を、公衆回線を介して受け付ける際に、当該モニタ要求者に関するパスワードによる個人認証を行って、消防救急デジタル無線に要求される通信の秘匿性を確保した上で、モニタ要求の対象とする災害事案に関する無線音声を当該モニタ要求者に対して出力することができる。したがって、モニタ要求者が、デジタル無線通信用の無線受令機を所有していない場合、または、無線通信不感地帯に存在する場合であっても、公衆回線を用いて、要求された災害事案に対応する災害活動(例えば、救急事案・火災事案に対する救急・消防活動)に関する無線音声を安全かつ確実にモニタすることを可能にする消防指令システムを実現することができる。さらに、同時に複数の災害が発生している状況下においても、迅速に、モニタ要求者が指定した災害事案に対応する消防救急活動用の無線音声を選択してモニタすることができる。
本発明に係る消防指令システムの実施形態の構成の一例を示すシステム構成図である。 図1に示した消防指令システムの動作の一例を説明するための模式図である。 モニタ要求元の加入者端末との接続を図1、図2に示した公衆電話網の代わりに公衆VoIPネットワークを介して接続した場合の消防指令システムの動作例を説明するための模式図である。
以下、本発明による消防指令システムおよび無線音声モニタ方法の好適な実施形態について添付図を参照して説明する。なお、以下の各図面に付した図面参照符号は、理解を助けるための一例として各要素に便宜上付記したものであり、本発明を図示の態様に限定することを意図するものではないことは言うまでもない。
(本発明の特徴)
本発明の実施形態の説明に先立って、本発明の特徴についてその概要をまず説明する。本発明は、消防指令システムおよび無線音声モニタ方法に関するものであり、消防指令システムを構成する交換機が、1ないし複数の災害事案に関する無線音声それぞれを入力する1ないし複数の音声入力トランクと、1ないし複数のモニタ要求者それぞれが所有する加入者端末を公衆回線を介して接続する加入回線トランクと、該加入者端末からのモニタ要求により指定された災害事案に関する無線音声が入力される前記音声入力トランクを選択してモニタ要求元の前記加入者端末と接続し、選択した前記音声入力トランクから入力される無線音声を当該加入者端末に対して送出する制御手段と、を有していることを主要な特徴としている。さらに、前記交換機に、発生している災害事案に関する災害事案情報と各災害事案に関する無線音声の送受信用として使用される無線波および該無線波を送受信する基地局の情報とを関連付けるデータベースを有することにより、該当する加入者端末に対して指定された適切な無線音声を送出することを可能にしていることも主要な特徴としている。
さらにより具体的に本発明の特徴を説明すると、次の通りである。本発明に係る消防指令システムは、災害事案に関する無線音声をモニタしようとするモニタ要求者が所有する加入者端末と、該加入者端末からのモニタ要求に基づいて選択した災害事案に関する無線音声を入力する音声入力トランクを要求元の加入者端末と接続する交換機と、該交換機に対して災害事案に関する無線音声を出力する無線回線制御装置と、災害事案に関する無線音声を送受信するとともに送受信した該無線音声を前記無線回線制御装置に対して出力する基地局と、消防本部から配下の消防署、出張所に対して出動指示を行う指令管制装置と、を有して構成される。
前記加入者端末は、モニタ要求者が操作する操作部と、各種情報を表示する表示部と、公衆回線(例えば、公衆電話網、公衆VoIPネットワーク)を介して前記交換機と接続して、交換機との間で情報を送受信する送受信部と、公衆回線を介して受信した音声を出力するスピーカと、を有している。
前記交換機は、前記加入者端末を公衆回線を介して接続する1ないし複数の加入者側回線トランクと、各前記基地局から出力される災害事案に関する無線音声を前記無線回線制御装置を経由して受信する1ないし複数の音声入力トランクと、1ないし複数の前記加入者側回線トランクのいずれかと1ないし複数の前記音声入力トランクのいずれかとの間を選択して接続・開放する通話路スイッチと、前記加入者端末からの要求を受け付けて、指定された災害事案に関する無線音声を入力する前記音声入力トランクを選択して、要求元の該加入者端末が接続されている前記加入者側回線トランクとの間を接続・開放するように、前記通話路スイッチの接続・開放を制御する制御手段(中央処理装置、パス制御装置)と、を有して構成される。
さらに、前記交換機は、発生している1ないし複数の災害事案と各災害事案それぞれに関する無線音声を扱う無線波・基地局とを関連付けて登録する災害事案情報データベース(より具体的には、各災害事案を特定する事案番号、災害事案が発生した発生時刻、災害事案の災害管制用の無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する前記基地局に関する情報、を関連付けて登録する災害事案情報データベース)と、各災害事案それぞれに関する無線音声を扱う基地局・無線波と該無線音声それぞれが入力されてくる音声入力トランクとを関連付けて登録するトランク情報データベースと、前記加入者端末の電話番号と認証用の情報として該加入者端末ごとにあらかじめ設定したパスワードとを関連付けて登録する加入者端末データベースと、の3種類のデータベースを有して構成されることも、主要な特徴の一つとしている。
而して、前記制御手段は、かくのごとき3種類のデータベースを参照することにより、モニタ要求元の加入者端末からの公衆回線を介したモニタ要求を受け取った時点で、当該モニタ要求元の加入者端末に関する事前認証を行い、事前認証が得られた場合、当該モニタ要求元の加入者端末が指定した災害事案に関する無線音声を当該モニタ要求元の加入者端末に対して公衆回線を介して出力するように、前記通話路スイッチを迅速かつ簡単に制御することができる。
つまり、前記加入者端末データベースを参照して、モニタ要求元の加入者端末から入力されたパスワードの認証が得られると、前記制御手段は、前記災害事案情報データベースを参照して、発生中の災害事案に関する情報を当該モニタ要求元の加入者端末に対して公衆回線を介して送出して、該加入者端末の表示部に表示させ、該加入者端末のモニタ要求者が操作部を操作してモニタ対象の災害事案を選択させる。そして、当該モニタ要求者から指示された災害事案に関する情報を公衆回線を介して受け取ると、前記制御手段は、前記災害事案情報データベースを参照して、当該モニタ要求者が指示した災害事案を扱う無線波および基地局を特定する。しかる後、前記制御手段は、前記トランク情報データベースを参照して、特定した基地局の無線波を用いて出力される無線音声が前記無線回線制御装置を介して入力されてくる音声入力トランクを選択して、モニタ要求元の加入者端末が接続される加入回線トランクと接続するように、通話路スイッチを制御する。その結果、モニタ要求者が指定した災害事案に関する無線音声が、当該モニタ要求者が所有する加入者端末に対して送出されることになり、該加入者端末のスピーカから出力される状態になる。
なお、前記無線回線制御装置は、前記基地局が出力する災害事案に関する無線音声の無線波を受信して、前記交換機に対して出力するための音声出力トラン器を備えている。また、前記基地局は、通常の基地局と同様の構成からなり、災害事案に関する無線音声を、災害管制用の移動局との間で送受信するとともに、前記無線回線制御装置に対して出力する音声入出力部を有している。
<本発明の実施形態の構成例>
次に、本発明に係る消防指令システムに関する一実施形態の構成例について図1を参照しながら詳細に説明する。図1は、本発明に係る消防指令システムの実施形態の構成の一例を示すシステム構成図である。
本発明の一実施形態として図1に示す消防指令システムは、主として、加入者端末10と交換機20と無線回線制御装置30と基地局40と指令管制装置50とを有している。以下にそれぞれの構成要素についてさらに説明する。
(加入者端末)
加入者端末10は、加入者回線が公衆電話網60(公衆通話回線・公衆データ回線)を介して交換機20の加入回線トランクに接続されていて、操作者からの指示を受け付ける操作ボタンからなる操作部11、交換機20に対してモニタ要求を送出して交換機20からの音声を受信する音声送受信部12、交換機20との間で災害事案情報等の各種データを送受信するデータ送受信部13、交換機20から音声送受信部12を介して受信した音声を出力するスピーカ14、交換機20からデータ送受信部13を介して受信した災害事案情報等の各種データを表示する表示部15を、有している。
(交換機)
交換機20は、通話路スイッチ21と、加入者端末10側と公衆回線を介して接続する加入者側回線トランクである加入回線トランク22と、災害事案に関する無線音声を入力する音声入力トランク23と、パス制御装置24と、交換機20全体の動作を制御する制御手段である中央処理装置25と、加入者端末情報データベース26と、トランク情報データベース27と、災害事案情報データベース28と、を有して構成されている。
加入回線トランク22は、加入者端末10の加入者回線と公衆電話網60を介して接続され、加入者端末10からの着信信号、DTMF(Dial Tone Multiplexed-Frequency)信号を検出することができる。また、通話路スイッチ21の制御に応じて、音声入力トランク23と接続されることにより、公衆電話網60を介して、音声入力トランク23に入力されてくる無線音声を加入者端末10へ送出することができる。なお、加入者端末10は、通常、複数存在しているが、図1には、1台のみ表示している。
音声入力トランク23は、無線回線制御装置30に接続され、無線回線制御装置30内に設置された音声出力トランク31から出力されてくる無線音声を受信する。なお、音声入力トランク23は、無線回線制御装置30内の音声出力トランク31と対応して、1ないし複数設置されるが、図1においては、第1音声入力トランク23a、第2音声入力トランク23b、第3音声入力トランク23c、第4音声入力トランク23dの4個が設置されている例を示している。
通話路スイッチ21は、中央処理装置25からパス制御装置24を介して制御され、加入回線トランク22、音声入力トランク23の各トランク間を接続することができる。例えば、中央処理装置25からの指示により、加入回線トランク22と第1音声入力トランク23aとを接続することができ、また、中央処理装置25からの指示により、加入回線トランク22と第1音声入力トランク23aとの接続を開放し、加入回線トランク22と第2音声入力トランク23bとの接続を行うことができる。
また、中央処理装置25は、交換機20全体の動作を制御する制御手段であり、加入者端末情報データベース26とトランク情報データベース27と災害事案情報データベース28とに格納されている情報を基にして、パス制御装置24を介して、通話路スイッチ21の制御を行うことができる。
ここで、加入者端末情報データベース26には、加入者端末10の電話番号と、各電話番号に対応して、各加入者端末10ごとにあらかじめ設定したパスワードとが関連付けて登録されている。図1には、例えば、加入者端末10の電話番号が加入者Aの場合、そのパスワードは‘0001’である旨が登録されている例を示している。
また、トランク情報データベース27には、各基地局40の各無線波(すなわち、1ないし複数の災害事案それぞれに関する無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する基地局40)と各無線波が扱う無線音声それぞれが入力される各音声入力トランク23との情報が関連付けて登録されている。図1には、例えば、第1基地局40aの無線波Aに対応する音声入力トランク23は第1音声入力トランク23a、第1基地局40aの無線波Bに対応する音声入力トランク23は第2音声入力トランク23bである旨が登録されている例を示している。
また、災害事案情報データベース28には、各災害事案に割当てられた事案番号と、災害発生時刻と、災害発生場所を示す災害点と、消防救急活動にて使用される各基地局40の各無線波の情報と、が関連付けて登録されている。図1には、例えば、事案番号1の災害については、その災害発生時刻ととともに、災害発生場所が災害点Aであり、第1基地局40aの無線波Aを用いて災害事案に関する無線音声が送受信されている例を示している。
(無線回線制御装置)
無線回線制御装置30は、各基地局40と接続され、基地局40と移動局との間の無線音声を交換機20へ出力する音声出力トランク31を備える。音声出力トランク31は、各基地局40の無線波に対応して、複数設置されるが、図1においては、第1基地局40aにおける無線波Aの無線音声を受信して交換機20に対して出力する第1音声出力トランク31aと、第1基地局40aにおける無線波Bの無線音声を受信して交換機20に対して出力する第2音声出力トランク31bと、第2基地局40bにおける無線波Aの無線音声を受信して交換機20に対して出力する第3音声出力トランク31cと、第2基地局40bにおける無線波Bの無線音声を受信して交換機20に対して出力する第4音声出力トランク31dと、の4つの音声出力トランク31を備えている例を示している。
(基地局)
基地局40は、移動局との間の無線通信を行い、無線回線制御装置30に対して、基地局40と移動局間の通話情報(無線通話音声)を無線音声として出力する。基地局40は、通常、複数設置されていて、それぞれ、複数の無線波の送受信を行う機能を有しているが、図1においては、エリア01を無線通信エリアとしてカバーする第1基地局40aとエリア02を無線通信エリアとしてカバーする第2基地局40bとの2台が存在し、第1基地局40aと第2基地局40bとのそれぞれの基地局は、無線波A、無線波Bの2つの無線波の送受信を行う機能を有している場合を示している。
(指令管制装置)
指令管制装置50は、消防本部において消防職員が扱う装置であり、消防署、出張所に対する出場指示を行う機能と、該出場指示を行った際に、事案情報(災害事案に割り当てられた事案番号、災害発生時刻、災害発生場所を示す災害点、災害事案に関する無線音声の送受信用に用いられる基地局40とその無線波)を災害事案情報データベース28に登録する機能を備える。
<本発明の実施形態の動作の説明>
次に、図1に示した消防指令システムにおける動作について、その一例を説明する。まず、本実施形態における動作例における災害の想定ケースについてその概要を説明する。
(災害想定ケース)
本実施形態においては、第1基地局40aの無線通信エリアすなわちエリア01において、災害点A、災害点Bを災害発生場所とする2つの災害が発生しており、また、第2基地局40bの無線通信エリアすなわちエリア02においても、災害点Cを災害発生場所とする災害が発生し、合計3つの災害が発生している場合において、加入者端末10を所有するモニタ要求者が、現在発生している3つの災害に関する消防救急活動音声(無線音声)を順番にモニタしようとするケースを想定する。
なお、災害点Aの災害事案に関しては、第1基地局40aの無線波Aを用いて消防救急活動を行い、災害点Bの災害事案に関しては、第1基地局40aの無線波Bを用いて消防救急活動を行い、災害点Cの災害事案に関しては、第2基地局40bの無線波Aを用いて消防救急活動を行っているケースを想定し、また、災害点Aの災害事案に対応する事案番号を事案番号1、災害点Bの災害事案に対応する事案番号を事案番号2、災害点Cの災害事案に対応する事案番号を事案番号3と仮定する。また、前述した3つの各災害事案に関する事案情報は、指令管制装置50が消防署・出張所に対する出場指示を行った際に、指令管制装置50から災害事案情報データベース28に、災害発生時刻と、災害発生場所を示す災害点と、消防救急活動にて使用される基地局と無線波との各情報を、各災害の事案番号に関連付けて登録している。
(災害想定ケースにおける動作例)
以下に、前記災害想定ケースにおいて加入者端末10からのモニタ要求が発生した場合の消防指令システムの動作について図2のシーケンス図を参照しながらその一例を説明する。図2は、図1に示した消防指令システムの動作の一例を説明するための模式図である。
図2の模式図において、まず、モニタ要求を行おうとするモニタ要求者が加入者端末10の操作部11の発信ボタンを操作して、公衆電話網60を介して、交換機20の加入回線トランク22に対して発信を行う。加入回線トランク22は、該発信に対応する着信信号を検出すると(シーケンスSeq1)、加入者端末10からのパスワードを待ち受ける状態に遷移する。次に、当該加入者端末10は、モニタ要求者による操作部11の操作によりパスワードが入力されると、DTMF信号のパスワードを加入回線トランク22に対して送出する(シーケンスSeq2)。DTMF信号からなるパスワードを受け取ると、加入回線トランク22は、受け取ったパスワードを中央処理装置25に対して送出する(シーケンスSeq3)。中央処理装置25は、送信元の加入者端末10の電話番号を基にして、加入者端末情報データベース26にアクセスして、送出されてきたパスワードが、当該加入者端末10に電話番号に対応する加入者端末情報データベース26の登録情報(登録パスワード)と一致するか否かを確認する(シーケンスSeq4)。
加入者端末情報データベース26の登録情報(登録パスワード)と一致した場合は、個人認証が得られたものと判定して、災害事案情報データベース28にアクセスして、発生している災害に関する災害事案情報を取得して(シーケンスSeq5)、災害事案情報データベース28から取得した災害事案情報を、公衆回線(公衆データ回線)を介して要求元の加入者端末10に対して送出する(シーケンスSeq6)。加入者端末10に対して送出される災害事案情報は、最低限、発生している災害事案に対して割り当てられた事案番号、災害発生時刻、災害発生場所を示す災害点を含む情報である。
なお、受け付けたパスワードと加入者端末情報データベース26の登録情報(登録パスワード)とが一致しない場合は、加入回線トランク22に対して、切断指示を行い、加入者端末10との接続を切断する。
加入者端末10は、交換機20から災害事案情報として送出されてきた事案番号と災害発生時刻と災害点(災害の発生場所)とを含む情報を表示部15に表示する(シーケンスSeq7)。表示部15に表示された災害事案情報を基にして、モニタしようとするモニタ要求者が、操作部11の操作ボタンを操作して、無線音声のモニタ要求を行う対象とすべき災害事案に関する事案番号を選択する(シーケンスSeq8)。例えば、加入者端末10のモニタ要求者が、災害点Aにおける消防救急活動音声のモニタを行おうとする場合、加入者端末10のモニタ要求者は、災害点(災害の発生場所)が災害点Aに対応する事案番号である事案番号1を選択する。加入者端末10は、選択された事案番号例えば事案番号1に関するモニタ要求を、公衆データ回線を介して、交換機20の中央処理装置25に対して送出する(シーケンスSeq9)。中央処理装置25は、例えば事案番号1に関するモニタ要求を受け取ると、災害事案情報データベース28の登録情報を基にして、該モニタ要求に指定されている事案番号1に対応する第1基地局40a、無線波Aの情報を取り出し、さらに、取り出した第1基地局40a、無線波Aの情報を基にして、トランク情報データベース27にアクセスして、対応する第1音声入力トランク23aを取り出す(シーケンスSeq10)。
しかる後、中央処理装置25は、取り出した音声入力トランク番号が示す第1音声入力トランク23aとモニタ要求元の加入回線トランク22とを接続する接続指示をパス制御装置24に対して行う(シーケンスSeq11)。パス制御装置24は、中央処理装置25からの該接続指示を受け取ると、通話路スイッチ21に対してトランク接続指示を出力して(シーケンスSeq12)、加入回線トランク22と第1音声入力トランク23aとを接続する。その結果、第1音声入力トランク23aから入力されてくる第1基地局40a、無線波Aの無線音声を加入回線トランク22からモニタ要求元の加入者端末10に対して送出することになる(シーケンスSeq13)。
加入者端末10は、加入回線トランク22からの無線音声を音声送受信部12にて受け取ると、受け取った無線音声をスピーカ14より出力する(シーケンスSeq14)。而して、モニタ要求者は、無線音声(例えば、選択した事案番号1の災害点Aに関する消防救急活動に関する無線音声)を聴取することができる。
また、加入者端末10のモニタ要求者が、続けて、災害点Bにおける消防救急活動音声を聴取したい場合には、加入者端末10から災害点Bに対応する事案番号である事案番号2を交換機20の中央処理装置25に対して送出する。その結果、中央処理装置25は、パス制御装置24を介して、加入回線トランク22と第1音声入力トランク23aとの接続を開放した後、事案番号2の災害事案に関する動作として、前述した事案番号1の場合と同様のシーケンスを実行する。つまり、災害事案情報データベース28およびトランク情報データベース27の登録情報を基にして、事案番号2と対応する第1基地局40a、無線波Bの無線音声を扱う第2音声入力トランク23bとモニタ要求元の加入回線トランク22とを接続する接続指示をパス制御装置24に対して行う。パス制御装置24は、該接続指示を受け取ると、加入回線トランク22と音声入力トランク23bとを接続し、事案番号2に対応する第1基地局40a、無線波Bの無線音声をモニタ要求元の加入者端末10に対して送出する。
さらに、加入者端末10のモニタ要求者が、続けて、他の基地局である第2基地局40bの無線通信エリアすなわちエリア02において発生している災害点Cに対応する事案番号3に関する消防救急活動音声をモニタしようとする場合についても、前述した事案番号1、事案番号2の場合と同様のシーケンスを実行する。すなわち、加入回線トランク22と第2音声入力トランク23bとの接続を開放した後、加入者端末10からの事案番号3に関するモニタ要求指示に基づき、事案番号3と対応する第2基地局40b、無線波Aの無線音声を扱う音声入力トランク23cとモニタ要求元の加入回線トランク22との接続を行うことにより、事案番号3に対応する第2基地局40b、無線波Aの無線音声をモニタ要求元の加入者端末10に対して送出することができる。
なお、図1、図2における実施形態においては、加入者端末10と接続する公衆回線として、公衆電話網60を介して接続して、加入者端末10に対してモニタ対象の災害事案に関する無線音声を提供する場合について説明したが、公衆回線として公衆VoIP(Voice Over IP)ネットワークを用いて、加入者端末10に対してVoIPパケットとしてモニタ対象の災害事案に関する無線音声を提供することも可能である。図3は、モニタ要求元の加入者端末との接続を図1、図2に示した公衆電話網60の代わりに公衆VoIPネットワークを介して接続した場合の消防指令システムの動作例を説明するための模式図である。
つまり、図3に示すように、加入者端末10Aは、交換機20と接続して該交換機20との間で情報を送受信する送受信部として、図2の加入者端末10のデータ送受信部13の代わりに、VoIP機能を有するデータ送受信部13Aを備え、かつ、音声送受信部12の代わりに、VoIP音声データ(VoIPパケットに含まれている音声データ)をアナログの音声情報を復調するVoIPアナログ復調部12Aを備える。一方、交換機20Aは、加入者端末10と接続する加入者側回線トランクとして、図2の交換機20の加入回線トランク22(すなわち加入者端末10の加入者回線を接続する加入回線トランク)の代わりに、VoIP機能を有するVoIPトランク22A(すなわちVoIPパケットを送受信するVoIPトランク)を備え、かつ、制御手段として、中央処理装置25の代わりに、VoIP制御機能を有している中央処理装置25Aを備えている。図3に示すように、かかるVoIP機能を用いる構成であっても、前述した図2の場合と全く同様の動作を行うことにより、VoIPパケットを用いて災害事案に関する無線音声をモニタすることができる。
<実施形態の効果の説明>
以上に詳細に説明したように、本実施形態においては、以下のような効果が得られる。
すなわち、本実施形態においては、消防指令システムを構成する交換機20は、加入者端末10と公衆回線を介して接続する回路(例えば公衆電話網60を介して接続する加入回線トランク22)と、各災害事案ごとの災害点に関する無線音声を扱う無線波が送受信される基地局40から無線回線制御装置30を介して該無線音声が入力されてくる音声入力トランク23と、モニタ要求元の加入者端末10が接続される加入回線トランク22と指定した災害事案(災害点)に関する無線音声が入力されてくる音声入力トランクとの間を接続する通話路スイッチ21とを備え、モニタ要求者からのモニタ要求を公衆回線を介して受け付ける際に、当該モニタ要求者に関するパスワードによる個人認証を行い、個人認証が得られた場合に、通話路スイッチ21を制御して、モニタ要求元が要求している災害事案に関する無線音声を入力している音声入力トランク23とモニタ要求元の加入者端末10とを接続する制御手段を備えている。
而して、モニタ要求者からのモニタ要求を、公衆回線を介して受け付ける際に、当該モニタ要求者に関するパスワードによる個人認証を事前に行うことができ、消防救急デジタル無線に要求される通信の秘匿性を確保した上で、要求された災害事案に関する無線音声をモニタ要求者に対して出力することができる。その結果、モニタ要求者が、デジタル無線通信用の無線受令機を所有していない場合、または、無線通信不感地帯に存在する場合であっても、消防救急活動に関する無線音声を安全かつ確実にモニタすることを可能にする消防指令システムを実現することができる。さらに、同時に複数の災害事案が発生している状況下においても、迅速に、モニタ要求者が指定した災害事案に対応する消防救急活動用の無線音声を選択してモニタすることができる。
以上、本発明の好適な実施形態の構成を説明した。しかし、かかる実施形態は、本発明の単なる例示に過ぎず、何ら本発明を限定するものではないことに留意されたい。本発明の要旨を逸脱することなく、特定用途に応じて種々の変形変更が可能であることが、当業者には容易に理解できよう。
10 加入者端末
10A 加入者端末
11 操作部
12 音声送受信部
12A VoIPアナログ復調部
13 データ送受信部
13A データ送受信部
14 スピーカ
15 表示部
20 交換機
20A 交換機
21 通話路スイッチ
22 加入回線トランク
22A VoIPトランク
23 音声入力トランク
23a 第1音声入力トランク
23b 第2音声入力トランク
23c 第3音声入力トランク
23d 第4音声入力トランク
24 パス制御装置
25 中央処理装置
25A 中央処理装置
26 加入者端末情報データベース
27 トランク情報データベース
28 災害事案情報データベース
30 無線回線制御装置
31 音声出力トランク
31a 第1音声出力トランク
31b 第2音声出力トランク
31c 第3音声出力トランク
31d 第4音声出力トランク
40 基地局
40a 第1基地局
40b 第2基地局
50 指令管制装置
60 公衆電話網

Claims (10)

  1. 発生している災害事案に関する消防救急活動用の無線音声をモニタしようとするモニタ要求者が所有する加入者端末と、該加入者端末と公衆回線を介して接続して、該加入者端末から送信されてきたモニタ要求によって指定された災害事案に関する無線音声をモニタ要求元の加入者端末に送出する交換機とを有する消防指令システムであって、
    前記交換機は、
    発生している1ないし複数の災害事案に関する消防救急活動用の無線音声を、それぞれの災害事案の発生場所を無線通信エリアとしてカバーする基地局それぞれから無線回線制御装置を介して入力する1ないし複数の音声入力トランクと、
    1ないし複数のモニタ要求者それぞれが所有する前記加入者端末と公衆回線を介して接続する1ないし複数の加入者側回線トランクと、
    前記音声入力トランクと前記加入者側回線トランクとの間の接続・開放を行う通話路スイッチと、
    前記加入者端末からのモニタ要求を受け取った際に、該加入者端末の認証を行い、認証が得られた場合、前記音声入力トランクのうち、前記モニタ要求において指定された災害事案に関する無線音声が入力される音声入力トランクを選択し、前記通話路スイッチを制御して、選択した該音声入力トランクを、前記加入者側回線トランクのうち、モニタ要求元の前記加入者端末が接続されている加入者側回線トランクと接続して、選択した当該音声入力トランクから入力されてくる無線音声を、公衆回線を介して、モニタ要求元の前記加入者端末に対して送出する制御を行う制御手段と
    を有することを特徴とする消防指令システム。
  2. 前記交換機は、
    発生している1ないし複数の災害事案と該災害事案それぞれに関する無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する前記基地局とを関連付けて登録する災害事案情報データベースと、
    1ないし複数の災害事案それぞれに関する無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する前記基地局と該無線音声それぞれが入力されてくる前記音声入力トランクとを関連付けて登録するトランク情報データベースと、
    前記加入者端末の電話番号と認証用の情報として該加入者端末ごとにあらかじめ設定したパスワードとを関連付けて登録する加入者端末データベースと
    の3種類のデータベースをさらに有していることを特徴とする請求項1に記載の消防指令システム。
  3. 前記加入者端末は、
    モニタ要求者が操作する操作部と、
    各種情報を表示する表示部と、
    公衆回線を介して前記交換機と接続して、該交換機との間で情報を送受信する送受信部と、
    公衆回線を介して受信した音声を出力するスピーカと
    を有していることを特徴とする請求項1または2に記載の消防指令システム。
  4. 前記交換機は、
    前記加入者端末からのモニタ要求を受け取った際に、該加入者端末の認証が得られた場合、発生している1ないし複数の災害事案それぞれを特定する事案番号を含む災害事案情報を、モニタ要求元の該加入者端末に対して公衆回線を介して送出して、該加入者端末の前記表示部に一覧表示させることにより、該加入者端末を所有するモニタ要求者に対して提示し、該モニタ要求者が該加入者端末の前記操作部を操作して、前記表示部に一覧表示した前記災害事案情報の前記事案番号の中から選択した事案番号を返送させることにより、前記モニタ要求において指定された災害事案を特定する
    ことを特徴とする請求項3に記載の消防指令システム。
  5. 前記加入者端末と前記交換機との間を接続する公衆回線として、公衆電話網または公衆VoIP(Voice Over IP)ネットワークを介する回線を用い、
    公衆電話網を用いる場合は、少なくとも、前記加入者端末の前記送受信部が、音声情報を送受信する音声送受信部とデータ情報を送受信するデータ送受信部とからなり、前記交換機の前記加入者側回線トランクが、前記加入者端末の加入者回線を接続する加入回線トランクからなり、
    公衆VoIPネットワークを用いる場合は、少なくとも、前記加入者端末の前記送受信部が、VoIPパケットを送受信するデータ送受信部と前記VoIPパケットに含まれる音声データをアナログ音声に復調するVoIPアナログ復調部とからなり、前記交換機の前記加入者側回線トランクが、VoIPパケットを送受信するVoIPトランクからなる
    ことを特徴とする請求項3または4に記載の消防指令システム。
  6. 発生している災害事案に関する消防救急活動用の無線音声をモニタしようとするモニタ要求者が所有する加入者端末と、該加入者端末と公衆回線を介して接続して、該加入者端末から送信されてきたモニタ要求によって指定された災害事案に関する無線音声をモニタ要求元の加入者端末に送出する交換機とを有する消防指令システムにおける無線音声モニタ方法であって、
    前記交換機は、
    発生している1ないし複数の災害事案に関する消防救急活動用の無線音声を、それぞれの災害事案の発生場所を無線通信エリアとしてカバーする基地局それぞれから無線回線制御装置を介して入力する1ないし複数の音声入力トランクと、
    1ないし複数のモニタ要求者それぞれが所有する前記加入者端末と公衆回線を介して接続する1ないし複数の加入者側回線トランクと、
    前記音声入力トランクと前記加入者側回線トランクとの間の接続・開放を行う通話路スイッチと
    を有し、
    かつ、前記交換機は、
    前記加入者端末からのモニタ要求を受け取った際に、該加入者端末の認証を行い、認証が得られた場合、前記音声入力トランクのうち、前記モニタ要求において指定された災害事案に関する無線音声が入力される音声入力トランクを選択し、前記通話路スイッチを制御して、選択した該音声入力トランクを、前記加入者側回線トランクのうち、モニタ要求元の前記加入者端末が接続されている加入者側回線トランクと接続して、選択した当該音声入力トランクから入力されてくる無線音声を、公衆回線を介して、モニタ要求元の前記加入者端末に対して送出する制御を行う制御ステップ
    を有していることを特徴とする無線音声モニタ方法。
  7. 前記交換機は、
    発生している1ないし複数の災害事案と該災害事案それぞれに関する無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する前記基地局とを関連付けて登録する災害事案情報データベースと、
    1ないし複数の災害事案それぞれに関する無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する前記基地局と該無線音声それぞれが入力されてくる前記音声入力トランクとを関連付けて登録するトランク情報データベースと、
    前記加入者端末の電話番号と認証用の情報として該加入者端末ごとにあらかじめ設定したパスワードとを関連付けて登録する加入者端末データベースと、
    の3種類のデータベースをさらに有し、
    前記制御ステップにおいて、モニタ要求元の前記加入者端末の認証を行う際に、
    前記加入者端末データベースを参照して、パスワードを用いた認証動作を行い、
    また、前記制御ステップにおいて、選択した前記音声入力トランクを、モニタ要求元の前記加入者端末が接続されている前記加入者側回線トランクと接続する動作を行う際に、
    前記災害事案情報データベースを参照して、モニタ要求の対象とする災害事案に関する無線音声を扱う無線波と該無線波を送受信する前記基地局とを選択し、さらに、前記トランク情報データベースを参照して、選択された該基地局の該無線波を用いて出力されてくる無線音声を入力する音声入力トランクを、選択した前記音声入力トランクとして特定して、前記加入者側回線トランクと接続する動作を行う
    ことを特徴とする請求項6に記載の無線音声モニタ方法。
  8. 前記加入者端末は、
    モニタ要求者が操作する操作部と、
    各種情報を表示する表示部と、
    公衆回線を介して前記交換機と接続して、該交換機との間で情報を送受信する送受信部と、
    公衆回線を介して受信した音声を出力するスピーカと
    を有することを特徴とする請求項6または7に記載の無線音声モニタ方法。
  9. 前記交換機は、
    前記制御ステップにおいて、
    前記加入者端末からのモニタ要求を受け取った際に、該加入者端末の認証が得られた場合、発生している1ないし複数の災害事案それぞれを特定する事案番号を含む災害事案情報を、モニタ要求元の該加入者端末に対して公衆回線を介して送出して、該加入者端末の前記表示部に一覧表示させることにより、該加入者端末を所有するモニタ要求者に対して提示し、該モニタ要求者が該加入者端末の前記操作部を操作して、前記表示部に一覧表示した前記災害事案情報の前記事案番号の中から選択した事案番号を返送させることにより、前記モニタ要求において指定された災害事案を特定する
    ことを特徴とする請求項8に記載の無線音声モニタ方法。
  10. 前記加入者端末と前記交換機との間を接続する公衆回線として、公衆電話網または公衆VoIP(Voice Over IP)ネットワークを介する回線を用い、
    公衆電話網を用いる場合は、少なくとも、前記加入者端末の前記送受信部が、音声情報を送受信する音声送受信部とデータ情報を送受信するデータ送受信部とからなり、前記交換機の前記加入者側回線トランクが、前記加入者端末の加入者回線を接続する加入回線トランクからなり、
    公衆VoIPネットワークを用いる場合は、少なくとも、前記加入者端末の前記送受信部が、VoIPパケットを送受信するデータ送受信部と前記VoIPパケットに含まれる音声データをアナログ音声に復調するVoIPアナログ復調部とからなり、前記交換機の前記加入者側回線トランクが、VoIPパケットを送受信するVoIPトランクからなる
    ことを特徴とする請求項8または9に記載の無線音声モニタ方法。
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