JP6699585B2 - 無線通信システム、および基地局装置 - Google Patents

無線通信システム、および基地局装置 Download PDF

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Description

本発明は、基地局装置が、端末のバッファに格納されているデータの量に応じた上り通信機会を端末に割り当てる無線通信システムと、その無線通信システムで用いられる基地局装置に関する。
近年、LTE(Long Term Evolution)等の広域無線通信規格の登場により、高速な無線通信サービスが提供されるようになった。LTEにおいては、ユーザ側の無線通信装置である端末は、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置から通信機会を割り当てられ、割り当てられた通信機会に従って基地局装置との通信を行う。なお、通信機会は、端末と基地局装置とが通信できる周波数帯や時間、および変調方式などの条件を示すものとし、LTEの場合、割り当てられる通信機会は、通信できる周波数帯および時間で示される。端末は、割り当てられた通信機会が示す時間に、示された周波数帯で基地局装置と通信を行う。
端末から基地局装置にデータを送信する上り通信の場合について説明する。端末は、基地局装置に対して送信すべきデータがバッファに格納された場合、通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエスト(以降、SR:Scheduling Request)を基地局装置に対して送信する。
基地局装置は、SRを受信すると、通信機会の割り当てを行い、割り当てた通信機会に従って送信を行うよう指示する信号を端末に送信する。端末は、基地局装置に指示された通信機会に送信可能なデータ量を算出し、バッファに格納されているデータの量を示すバッファ状態報告(以降、BSR:Buffer Status Report)を送信するとともに、可能であればバッファに格納されたデータの送信を行う。データの送信を行った場合、バッファ状態報告が示すデータ量は、バッファに格納されている未送信のデータ量となる。
基地局装置は、BSRを受信すると、当該BSRが示すデータ量に従って、そのデータ量が送信可能となるように通信機会の割り当てを行い、割り当てた通信機会に従って送信を行うよう指示する信号を端末に送信する。端末は、基地局装置に指示された通信機会に従って、バッファに格納されたデータを基地局装置に送信する。
これにより、一つの基地局装置に対して、送信すべきデータを有する端末が複数存在する場合であっても、各端末のデータ量に従って、データを効率よく送信できるように通信機会を割り当てることが可能となる。
なお、特許文献1に開示のように、端末は基地局が送信するバッファ状態報告トリガ指示を受信した際にもBSRを送信する場合がある。
特開2014−138310号公報
一方、このような広域無線通信規格を、スマートフォンなどの携帯情報端末以外の装置、例えば車両や工作機械、自動販売機等を含む多様な装置で利用しようとする動きがある。無線通信機能を付加することにより、アフターサービスの充実や業務効率の改善など、製品の付加価値を向上させることが可能となるためである。
例えば、車両に無線通信機能を備えさせる場合、交通情報やナビゲーション等の情報サービスをリアルタイムに提供することや、位置や速度などを各車両から取得して、事故防止などに用いることが考えられる。
このように、無線通信機能を備える装置や、無線通信機能の利用目的が多様化するにつれて、遅延の少ない無線通信機能を必要とするアプリケーションソフトウェアの増加が想定される。例えば車両では、各車両から位置や速度を取得して事故防止を行う場合に、遅延の少ない無線通信機能が必要となる。
ここで、LTEの規格に従う基地局装置は、端末が送信するBSRに従って端末に通信機会の割り当てを行う。従って、バッファに格納されたデータが送信されるためには、当該データがバッファに格納されている旨を示すBSRを送信し、BSRを受信した基地局装置がデータ量に応じて通信機会を割り当てることを待機する必要がある。
すなわち、データがバッファに格納されてから基地局装置に送信されるまでの時間は、基地局がBSRを受信するまでの時間に従って変化する。このため、例えば基地局がBSRを受信できなかった場合など、BSRを受信するまでの時間に遅延が生じた場合に、それに従ってデータが送信されるまでの時間にも遅延が生じる。この遅延は、遅延の少ない通信が要求されるデータを送信する際に問題となる場合がある。
本発明は、この事情に基づいて成されたものであり、基地局装置がBSRを受信するまでの時間に伴って、データがバッファに格納されてから基地局装置に送信されるまでの時間に遅延が生じることを抑制することが可能な無線通信システム、およびその無線通信システムで用いられる基地局装置を提供することにある。
上記目的は独立請求項に記載の特徴の組み合わせにより達成され、また、下位請求項は、発明の更なる有利な具体例を規定する。特許請求の範囲に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
上記目的を達成するための無線通信システムに係る第1発明は、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置(200)と、バッファに格納されたデータを基地局装置に無線送信する無線通信装置である端末(100)とを備え、基地局装置は、端末が送信する信号を受信する受信処理部(211)と、受信処理部が受信した信号から、バッファに格納され、保持されているデータの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、報告取得部が受信したバッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を端末に割り当てる割当部(218)とを備え、端末は、割当部により割り当てられた通信機会に従ってデータを基地局装置に送信する無線通信システムであって、基地局装置は、バッファに保持されているデータの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、データがバッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、データは、通常データと、通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きいデータであって、バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、端末が、低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)と、端末が低遅延データを送信した直近の時刻からの時間が、低遅延データの送信を停止していると判断する送信停止閾値以上であるか否かを判断する送信停止判断部(217)を備え、端末判断部は、受信処理部が受信したデータが、低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、端末判断部は、データ判別部が、受信処理部が受信したデータが低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した端末が、低遅延端末であると判断し、疑似報告生成部は、生成時刻に疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、バッファに保持されている低遅延データの量を、所定の量とした疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末判断部が、低遅延端末であると判断した端末について、疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、送信停止判断部が送信停止閾値以上であると判断した場合に、疑似バッファ状態報告の生成を停止し、時刻決定部は、所定の周期に基づいて予測される、低遅延データがバッファに格納される時刻に従って生成時刻を決定し、割当部は、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合に、疑似バッファ状態報告が示す低遅延データの量に従って端末に通信機会の割り当てを行う。
無線通信システムに係る第2発明は、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置(200)と、バッファに格納されたデータを基地局装置に無線送信する無線通信装置である端末(100)とを備え、基地局装置は、端末が送信する信号を受信する受信処理部(211)と、受信処理部が受信した信号から、バッファに格納され、保持されているデータの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、報告取得部が受信したバッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を端末に割り当てる割当部(218)とを備え、端末は、割当部により割り当てられた通信機会に従ってデータを基地局装置に送信する無線通信システムであって、基地局装置は、バッファに保持されているデータの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、データがバッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、データは、通常データと、通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きいデータであって、バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、端末が、低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、端末判断部は、受信処理部が受信したデータが、低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、端末判断部は、データ判別部が、受信処理部が受信したデータが低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した端末が、低遅延端末であると判断し、疑似報告生成部は、生成時刻に疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、バッファに保持されている低遅延データの量を、所定の量とした疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末判断部が、低遅延端末であると判断した端末について、疑似バッファ状態報告を生成し、時刻決定部は、所定の周期に基づいて予測される、低遅延データがバッファに格納される時刻に従って生成時刻を決定し、割当部は、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合に、疑似バッファ状態報告が示す低遅延データの量に従って端末に通信機会の割り当てを行い、割当部は、報告取得部がバッファ状態報告を受信した時刻に基づいて決定される所定の期間において、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合、疑似バッファ状態報告ではなく、バッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を割り当てる。
無線通信システムに係る第3発明は、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置(200)と、バッファに格納されたデータを基地局装置に無線送信する無線通信装置である端末(100)とを備え、基地局装置は、端末が送信する信号を受信する受信処理部(211)と、受信処理部が受信した信号から、バッファに格納され、保持されているデータの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、報告取得部が受信したバッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を端末に割り当てる割当部(218)とを備え、端末は、割当部により割り当てられた通信機会に従ってデータを基地局装置に送信する無線通信システムであって、基地局装置は、バッファに保持されているデータの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、データがバッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、データは、通常データと、通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きいデータであって、バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、端末が、低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、端末判断部は、受信処理部が受信したデータが、低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、低遅延データがバッファに格納される周期、もしくはバッファに格納される低遅延データの量の少なくとも一つが互いに異なる端末を複数備え、端末判断部は、データ判別部が、受信処理部が受信したデータが低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した端末が、低遅延端末であると判断し、疑似報告生成部は、生成時刻に疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、バッファに保持されている低遅延データの量を、所定の量とした疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末判断部が、低遅延端末であると判断した端末について、疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、各端末の疑似バッファ状態報告を、当該端末のバッファに格納される低遅延データの量を意味する値に従ってそれぞれ生成し、時刻決定部は、所定の周期に基づいて予測される、低遅延データがバッファに格納される時刻に従って生成時刻を決定し、各端末の生成時刻を、低遅延データが当該端末のバッファに格納される周期に基づいてそれぞれ決定し、割当部は、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合に、疑似バッファ状態報告が示す低遅延データの量に従って端末に通信機会の割り当てを行う。
以上の構成によれば、疑似報告生成部は、データがバッファに格納されると予測される時刻に従って時刻決定部が決定した生成時刻に、バッファに蓄えられているデータの量を推定した値を疑似バッファ状態報告として生成する。割当部は、疑似バッファ状態報告が示すデータの量に応じて、端末に対して通信機会の割り当てを行う。このため、データがバッファに格納されると予測される時刻に従って定まる時刻に、格納されたと推定されるデータの量に従って通信機会の割り当てが行われる。
これにより、データがバッファに格納される場合、基地局装置は、データが格納されている旨を示すBSRを受信したか否かにかかわらず、データを送信する通信機会を端末に割り当てることが可能となる。従って、データがバッファに格納されてから送信されるまでの時間が、基地局装置がBSRを受信するまでの時間の遅延に従って遅延することが抑制することが可能となる。
また、上記目的を達成するための基地局装置に係る発明は、無線通信システムに係る第1発明に用いる基地局装置に係る発明である。すなわち、上記目的を達成するための基地局装置に係る発明は、バッファに格納されたデータを無線送信する無線通信装置である端末が送信するデータを含む信号を受信する受信処理部(211)と、受信処理部が受信した信号から、バッファに格納され、保持されているデータの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、報告取得部が受信したバッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を端末に割り当てる割当部(218)とを備え、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置であって、バッファに保持されているデータの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、データがバッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、データは、通常データと、通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きいデータであって、バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、端末が、低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)と、端末が低遅延データを送信した直近の時刻からの時間が、低遅延データの送信を停止していると判断する送信停止閾値以上であるか否かを判断する送信停止判断部(217)を備え、端末判断部は、受信処理部が受信したデータが、低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、端末判断部は、データ判別部が、受信処理部が受信したデータが低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した端末が、低遅延端末であると判断し、疑似報告生成部は、生成時刻に疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、バッファに保持されている低遅延データの量を、所定の量とした疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末判断部が、低遅延端末であると判断した端末について、疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、送信停止判断部が送信停止閾値以上であると判断した場合に、疑似バッファ状態報告の生成を停止し、時刻決定部は、所定の周期に基づいて予測される、低遅延データがバッファに格納される時刻に従って生成時刻を決定し、割当部は、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合に、疑似バッファ状態報告が示す低遅延データの量に従って端末に通信機会の割り当てを行う。
基地局装置に係る第2発明は、無線通信システムに係る第2発明に用いる基地局装置に係る発明である。すなわち、上記目的を達成するための基地局装置に係る発明は、バッファに格納されたデータを無線送信する無線通信装置である端末が送信するデータを含む信号を受信する受信処理部(211)と、受信処理部が受信した信号から、バッファに格納され、保持されているデータの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、報告取得部が受信したバッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を端末に割り当てる割当部(218)とを備え、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置であって、バッファに保持されているデータの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、データがバッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、データは、通常データと、通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きいデータであって、バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、端末が、低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、端末判断部は、受信処理部が受信したデータが、低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、端末判断部は、データ判別部が、受信処理部が受信したデータが低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した端末が、低遅延端末であると判断し、疑似報告生成部は、生成時刻に疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、バッファに保持されている低遅延データの量を、所定の量とした疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末判断部が、低遅延端末であると判断した端末について、疑似バッファ状態報告を生成し、時刻決定部は、所定の周期に基づいて予測される、低遅延データがバッファに格納される時刻に従って生成時刻を決定し、割当部は、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合に、疑似バッファ状態報告が示す低遅延データの量に従って端末に通信機会の割り当てを行い、割当部は、報告取得部がバッファ状態報告を受信した時刻に基づいて決定される所定の期間において、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合、疑似バッファ状態報告ではなく、バッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を割り当てる。
基地局装置に係る第3発明は、無線通信システムに係る第3発明に用いる基地局装置に係る発明である。すなわち、上記目的を達成するための基地局装置に係る発明は、バッファに格納されたデータを無線送信する無線通信装置である端末が送信するデータを含む信号を受信する受信処理部(211)と、受信処理部が受信した信号から、バッファに格納され、保持されているデータの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、報告取得部が受信したバッファ状態報告が示すデータの量に従って通信機会を端末に割り当てる割当部(218)とを備え、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置であって、バッファに保持されているデータの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、データがバッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、データは、通常データと、通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きいデータであって、バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、端末が、低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、端末判断部は、受信処理部が受信したデータが、低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、端末判断部は、データ判別部が、受信処理部が受信したデータが低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した端末が、低遅延端末であると判断し、疑似報告生成部は、生成時刻に疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、バッファに保持されている低遅延データの量を、所定の量とした疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末判断部が、低遅延端末であると判断した端末について、疑似バッファ状態報告を生成し、疑似報告生成部は、端末の疑似バッファ状態報告を、当該端末のバッファに格納される低遅延データの量を意味する値に従ってそれぞれ生成し、時刻決定部は、所定の周期に基づいて予測される、低遅延データがバッファに格納される時刻に従って生成時刻を決定し、端末の生成時刻を、低遅延データが当該端末のバッファに格納される周期に基づいてそれぞれ決定し、割当部は、疑似報告生成部が疑似バッファ状態報告を生成した場合に、疑似バッファ状態報告が示す低遅延データの量に従って端末に通信機会の割り当てを行う。
実施形態に係る無線通信システム1の概略を示す図である。 端末100の構成を示す図である。 基地局装置200の構成を示す図である。 端末100の作動を示すフローチャートである。 基地局装置200の作動を示すフローチャートである。 端末100と基地局装置200との通信手順を示す図である。 端末100と基地局装置200との通信手順を示す図である。 疑似BSRが生成される時刻と疑似BSRが示すデータ量を説明する図である。 疑似BSRが生成される時刻と疑似BSRが示すデータ量を説明する図である。
以下、本発明の実施形態としての無線通信システム1を図面に基づいて説明する。無線通信システム1の構成及び詳細な説明に入る前に、無線通信システム1の概略構成を図1に沿って説明する。無線通信システム1は、広域無線通信規格としてのLTEに準拠した無線通信を提供するシステムである。
無線通信システム1は、ユーザ側の無線通信装置である端末100と、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置200とを備える。なお、図1では、端末100および基地局装置200はそれぞれ1つ図示されているが、実際には複数存在しうる。基地局装置200は、通信エリア内に位置する端末100に対してそれぞれ通信機会を割り当て、割り当てた通信機会で端末100と通信を行う。
端末100は、スマートフォンやタブレット端末などの携帯通信端末であってもよいし、車両や自動販売機などに備えられた通信装置であってもよい。以下では、ある車両に備えられた端末100と、基地局装置200との通信を例に説明する。これ以降、この端末100を備えた車両を自車と呼ぶ。
なお、以下の説明では、端末100と基地局装置200との通信のうち、端末100が基地局装置200にデータを送信する上り通信における通信機会を割り当てる方法を説明する。従って、以下の説明における通信機会は、端末100が基地局装置200にデータを送信可能な状況を示す上り通信機会を指す。基地局装置200が端末100にデータを送信する下り通信など、本実施形態で説明を省略している部分はLTEの規格で定められた方法で行う。
[端末100の構成]
図2を用いて端末100の構成を説明する。端末100は、端末通信部101と、端末制御部102とを備える。端末通信部101は、LTEで用いられる周波数帯の電波を送受信可能なアンテナと、LTEの通信規格に従って、符号化や変調などの送信処理と、復調や復号などの受信処理とを行うトランシーバとを備えた通信モジュールである。端末通信部101は、送信処理を行うことで端末制御部102から入力された信号に対応する送信波をアンテナから送信し、受信処理を行うことでアンテナが受信した受信波に対応する信号を端末制御部102に出力する。
端末制御部102は、CPU、ROM、RAM等を備えて構成されるコンピュータである。CPUが、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、非遷移的実体的記録媒体(non-transitory tangible storage medium)に記憶されているプログラムを実行することで、あらかじめ定められた機能を発揮する。非遷移的実体的記録媒体は、ROMやRAMなどの半導体記憶装置や、磁気ディスクなどの磁気記録媒体を用いて実現することができる。CPUがプログラムを実行することにより、端末制御部102は、通信制御部110と、アプリケーション部120としての機能を発揮する。
アプリケーション部120は、端末制御部102が備えるROMに記憶された種々のアプリケーションプログラムが実行されることにより発揮される、種々の機能の総称である。本実施形態では、種々の機能の一つとして、例えば加減速や車線変更などの運転操作を支援するために、自車周辺の車両の位置や速度などの運転支援情報を、基地局装置200を介して所定のサーバと通信することで逐次取得する支援情報取得機能を備える。またその他の機能の例として、例えば通行規制や渋滞などの道路状況を、所定のサーバと通信することで周期的に取得する道路状況取得機能を備える。
アプリケーション部120が含む種々の機能は、基地局装置200に送信するためのデータ(以下、ユーザデータ)を生成する。例えば、支援情報取得機能は、運転支援情報を定期的に取得するために、自車の位置や速度、進行方向など、周辺車両への運転支援情報を生成するための所定のデータと、運転支援情報の送信を要求するデータとからなるユーザデータを周期的に生成する。これらのユーザデータは、基地局装置200に送信され、当該ユーザデータを生成した機能が定める送信先であるサーバにインターネットなどの公衆回線網を介して送信される。ユーザデータは、当該ユーザデータの送信に用いる送信先などの情報を格納したヘッダを含む。
通信制御部110は、バッファ111と、リクエスト送信部113と、通信機会受信部112と、報告送信部114と、データ送信部115としての機能を備える。バッファ111は、アプリケーション部120が生成したユーザデータを格納し、ユーザデータが基地局装置200に送信されるまで一時的に保持する機能であり、例えばユーザデータを端末制御部102が備えるRAMに記憶することで実現される。また、バッファ111は、保持されているユーザデータの量やそれらのユーザデータのヘッダに格納された情報を監視する機能も備える。
なお、バッファ111に格納されるユーザデータには、他のユーザデータと比較して、より通信の遅延を抑制する必要性が大きく、また所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データが含まれる。
ここで、運転支援情報は道路状況などと比較して時間の経過に従う変化が大きく、遅延が生じることによって情報の信頼性が低下しやすいため、通信の遅延を抑制する必要性が大きい。また、支援情報取得機能が生成するユーザデータは、運転支援情報を定期的に取得するために所定の周期で生成され、バッファ111に格納される。さらに、支援情報取得機能が生成するユーザデータの内容は、周辺車両への運転支援情報を生成するための所定のデータと、運転支援情報の送信を要求するデータとで一定であることから、ほぼ一定のデータ量となる。すなわち、支援情報取得機能が生成するユーザデータは、所定の周期で、所定の量がバッファ111に格納されることとなる。従って、支援情報取得機能が生成するユーザデータは、本実施形態における低遅延データに該当する。
支援情報取得機能が生成した低遅延データがバッファに格納される所定の周期を周期Tとし、周期Tごとに格納される所定の量をデータ量Dとする。また、それ以外の機能が生成するユーザデータを通常データとする。本実施形態では、ユーザデータが低遅延データであるか通常データであるかは、ヘッダ内に低遅延データであるか通常データであるか示すデータ種別を格納することで区別可能とする。
通信機会受信部112は、基地局装置200が割り当てて送信し、端末通信部101が受信した通信機会を取得する。この通信機会は、端末100が、ユーザデータおよび後述のバッファ状態報告(以下、BSR:Buffer Status Report)を送信できる状況を示す。
リクエスト送信部113は、バッファ111にユーザデータが格納された際に、通信機会受信部112が通信機会を取得していない場合、および取得した通信機会が示す時間が終了している場合、基地局装置200に通信機会の割り当てを要求する。具体的には、基地局装置200に対して通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエスト(以下、SR:Scheduling Request)をLTEの規格が定める条件を満たした場合に端末通信部101に送信させる。SRを送信する条件を満たす状況は、例えば空のバッファ111にユーザデータが格納された状況や、割り当てを要求したにも関わらず、送信機会が割り当てられることなく所定の時間が経過した状況である。
報告送信部114は、端末通信部101に、バッファ111に保持されているユーザデータの量を示すBSRを基地局装置200に対して送信させる。ただし、報告送信部114は、送信したSRに対して、基地局装置200によって、BSRだけでなくユーザデータも送信可能な通信機会が割り当てられた場合には、BSRだけでなく、送信可能な量のユーザデータも送信する。その場合、BSRが示すデータ量は、その送信機会で送信できず、バッファ111に保持されたままとなるユーザデータの量となる。
具体的には、報告送信部114は、バッファ111に保持されているユーザデータの量と、通信機会受信部112が取得した通信機会で送信可能なユーザデータの量とを比較する。これにより、その通信機会で基地局装置200に送信されずバッファ111に保持されたままとなるユーザデータの量を求める。その後、端末通信部101に、バッファ111に保持されたままとなるユーザデータの量を示すBSRを、通信機会受信部112が取得した通信機会に従って基地局装置200に送信させる。これにより、バッファ111に保持されたままとなるユーザデータが送信可能な通信機会を割り当てるよう基地局装置200に要求する。なお、通信機会受信部112が取得した通信機会で送信可能なユーザデータの量は、通信機会に含まれる、送信可能な時間及び周波数帯に基づいて算出することが可能である。
データ送信部115は、端末通信部101に、通信機会受信部112が取得した通信機会に従って、バッファ111に保持されたユーザデータを基地局装置200に送信させる。ただし、報告送信部114がBSRを送信させる場合はユーザデータよりも優先してBSRを送信させる。また、バッファ111に低遅延データと通常データとが格納されている場合、低遅延データを優先して送信させる。
以上の機能により、通信制御部110は、アプリケーション部120が生成したユーザデータを送信可能となるように通信機会の割り当てを要求し、割り当てられた通信機会でユーザデータを送信する。
[基地局装置200の構成]
図3を用いて基地局装置200の構成を説明する。基地局装置200は、基地局通信部201と、基地局制御部202とを備える。基地局通信部201は、LTEで用いられる周波数帯の電波を送受信可能なアンテナと、LTEの通信規格に従って、符号化や変調などの送信処理と、復調や復号などの受信処理とを行うトランシーバとを備えた通信モジュールである。基地局通信部201は、送信処理を行うことで基地局制御部202から入力された信号に対応する送信波をアンテナから送信し、受信処理を行うことでアンテナが受信した受信波に対応する信号を基地局制御部202に出力する。
基地局制御部202は、CPU、RAM、ROM、I/O、及びこれらの構成を接続するバスラインなどを備えた通常のコンピュータとして構成されている。CPUは、RAMの一時記憶機能を利用しつつ、非遷移的実体的記録媒体に記憶されているプログラムを実行する。これにより、基地局制御部202は、受信処理部211と、リクエスト取得部212と、報告取得部213と、データ判別部2141と、時刻決定部215と、疑似報告生成部216と、送信停止判断部217と、割当部218としての機能を発揮する。また、基地局制御部202が備えるROMには、端末100の種類に応じたデータ量Dと周期Tとがあらかじめ記憶されている。
受信処理部211は、基地局通信部201が受信した信号を取得し、取得した信号にユーザデータが含まれていれば、当該ユーザデータを、図示しない公衆回線網を通じてユーザデータのヘッダに格納された送信先に送信する。
リクエスト取得部212は、受信処理部211が取得した信号に含まれるSRを取得し、割当部218にSRを入力することにより、当該SRを送信した端末100に対して、少なくともBSRが送信可能な通信機会を割り当てるよう割当部218に要求する。
報告取得部213は、受信処理部211が取得した信号に含まれるBSRを取得し、当該BSRを送信した端末100に対して、当該BSRが示すデータ量を送信可能な通信機会を割り当てるよう割当部218に要求する。
端末判断部214は、基地局装置200が通信している端末100が、低遅延データを送信する低遅延端末であるか否かを判断し、低遅延端末であると判断した端末100に対して、疑似報告生成部216に疑似バッファ状態報告(以下、疑似BSR)を生成させる。本実施形態の端末判断部214はデータ判別部2141を備える。データ判別部2141は、受信処理部211がユーザデータを取得すると、ユーザデータが低遅延データであるか通常データであるかを判別する。低遅延データであるか通常データであるかの判別は、ヘッダに格納されたデータ種別を用いて行えばよい。端末判断部214は、データ判別部2141が、ユーザデータが低遅延データであると判断した場合に、当該ユーザデータを送信した端末100を低遅延端末であると判断する。
時刻決定部215は、低遅延データが端末100のバッファ111に格納されると予測される時刻に従って、疑似報告生成部216が疑似BSRを生成する生成時刻を決定する。本実施形態では、時刻決定部215は、受信処理部211によって、基地局通信部201が受信した信号がSRであると判断された時刻である基準時刻T0から、周期Tごとに生成時刻となるように生成時刻を決定する。すなわち、n回目の生成時刻Tnが、Tn=T0+n×Tとなるように生成時刻を決定する。なお、周期Tは、予め端末100の種類に応じて定められ、基地局制御部202のROMに記憶されている。
これにより決定される生成時刻は、基準時刻T0がバッファ111に低遅延データが格納された時刻であると仮定した場合に、それ以降のバッファ111に低遅延データが格納されると予測される時刻となる。すなわち、本実施形態では、低遅延データがバッファ111に格納された際にSRが送信され、基準時刻T0と低遅延データが格納された時刻とが一致しているとして、低遅延データが格納されると予測される時刻を生成時刻として決定する。
疑似報告生成部216は、時刻決定部215が決定した生成時刻において、バッファ111に格納された低遅延データの量を推定した値を示す疑似BSRを生成する。これにより、低遅延データを送信するための通信機会が、BSRを受信したか否かにかかわらず端末100に割り当てられる。本実施形態では、基地局制御部202が備えるROMに記憶されたデータ量Dを示す疑似BSRを生成し、生成した疑似BSRに従って通信機会を割り当てるよう割当部218に要求する。
送信停止判断部217は、受信したユーザデータをデータ判別部2141が低遅延データであると判断した直近の時刻からの時間が、送信が停止されたとみなす送信停止閾値以上であるか否かを判断する。送信停止閾値以上であると判断した場合、例えば端末100が基地局装置200の通信領域から外れて、端末100からの低遅延データの送信が停止されたとみなすことができる。従って、この場合は低遅延データを送信するための通信機会を割り当てる必要がないとして、疑似報告生成部216は疑似BSRを生成することを停止する。送信停止閾値は、低遅延データがバッファ111に格納される周期Tに、バッファ111に格納されてから送信されるまでの遅延の最大の予測値を加算して決定すればよく、例えば周期Tの2倍とすればよい。
割当部218は、リクエスト取得部212、報告取得部213、および疑似報告生成部216の要求に従って、端末100に通信機会を割り当て、基地局通信部201に、割り当てた通信機会を端末100に対して送信させる。具体的には、リクエスト取得部212からSRを入力されると、少なくともBSRが送信可能な通信機会を割り当てる。また、報告取得部213および疑似報告生成部216からBSRおよび疑似BSRを入力されると、BSRおよび疑似BSRが示すデータ量を送信可能な通信機会を割り当てる。この割り当ては、端末100との基地局装置200間の電波伝搬環境や他端末からの要求の発生状況を勘案して、複数回に分けて実施されても良い。すなわち、複数回にわたる割り当てで割り当てられた通信機会を合わせてそのデータ量が送信可能となっていてもよく、1回の割り当てでそのデータ量が全て送信可能となるように通信機会を割り当てる必要はない。
また、報告取得部213および疑似報告生成部216の両方から、BSRおよび疑似BSRの両方を入力された場合、疑似BSRに従う割り当ては行わず、BSRに従う割り当てのみを行えばよい。
割当部218は、通信機会が端末100に割り当てられると、割り当てた通信機会で信号を送信するよう指示する信号を端末100に対して送信するよう基地局通信部201に要求する。
[端末100の作動]
端末100の作動を、図4のフローチャートに沿って説明する。端末制御部102は、アプリケーション部120としての機能を発揮するとともに、図4に示す処理をS1から逐次実行することで、通信制御部110としての機能を発揮する。
S1では、アプリケーション部120が生成したユーザデータが入力され、基地局装置200への送信を待機するためにバッファ111に保持されているか否かを判断する。保持されていると判断した場合はS2に進み、保持されていないと判断した場合は再びS1の処理を行う。S1はバッファ111としての処理である。
S2では、端末通信部101が、基地局装置200から送信された通信機会を受信していたか否かを判断する。受信していたと判断した場合はS4の処理に進み、受信していないと判断した場合はS3の処理に進む。ただし、通信機会を受信していた場合であっても、受信していた通信機会が示す送信可能な期間がすべて終了している場合には、通信機会を受信していないと判断する。S2は通信機会受信部112としての処理である。
S3では、LTEの規格が定めるSRを送信する条件を満たしているか否かを判断する。条件を満たしている場合はS4に進み、条件を満たしていない場合は再びS1の処理を行う。S4では、少なくともBSRを送信可能な通信機会の割り当てを要求するSRを端末通信部101に送信させ、再びS1の処理を行う。S3およびS4はリクエスト送信部としての処理である。
S5では、S2で取得された通信機会で、BSRに加えてユーザデータも送信できるか否かを判断する。送信できる場合はS6に進み、送信できない場合はS7に進む。
S6では、S1で記憶されていると判断したユーザデータの量と、S2で取得された通信機会で送信可能なデータの量とを比較することで、送信されることなくバッファ111に保持されるユーザデータの量を求める。これにより求められた、バッファ111に保持されるユーザデータの量を示すBSRを生成し、ユーザデータとともにS2で取得された通信機会で端末通信部101に送信させる。S6は報告送信部114およびデータ送信部115としての処理である。
S7では、S1で記憶されていると判断したユーザデータの量を示すBSRを生成し、S2で取得された通信機会に従って端末通信部101に送信させる。S7は報告送信部114としての処理である。
[基地局装置200の作動]
基地局装置200の作動を図5のフローチャートに沿って説明する。基地局制御部202は、端末100との通信が開始されると、図5に示す処理をS11から逐次実行する。S11では、基地局通信部201が受信した信号を取得する。S11は受信処理部211としての処理である。S12では、S11で取得した信号がSRであるか否かを判断する。SRである場合はS13に進み、SRでない場合はS15に進む。S12はリクエスト取得部212としての処理である。
S13では、端末100に対して、生成時刻が決定されているか否かを判断する。生成時刻が決定されている場合はS16に進み、決定されていない場合はS14に進む。S14では、処理が行われている時刻を時刻T0として記憶する。ただし、これ以前にS14の処理が実行されたことによりT0として記憶された時刻がある場合は、時刻T0をこの処理が行われている時刻に更新する。S13およびS14は時刻決定部215としての処理である。
S15では、S11で取得したデータにBSRが含まれていたか否かを判断する。BSRが含まれている場合はS16に進み、含まれていない場合はS17に進む。S15は報告取得部213としての処理である。
S16では、端末100に対して通信機会の割り当てを開始する。割り当てられた通信機会は、端末100に送信される。S16は割当部218としての処理である。S16における割り当てでは、直前の処理がS13またはS14であった場合、すなわちSRを受信したことによりS12の判断がYESとなっていた場合には、少なくともBSRを送信可能な通信機会を端末100に対して割り当てる。一方、直前の処理がS15であった場合、すなわちBSRを受信したことによりS15の判断がYESとなっていた場合には、BSRが示すデータ量を送信可能となるように端末100に対する割り当てを開始し、S17に進む。なお、疑似BSRに従う割り当てが行われている状況でBSRを受信した場合は、疑似BSRが示すデータ量に従う割り当てを終了し、受信したBSRが示すデータ量に従って割り当てを行う。すなわち、実際にバッファ111に格納されているデータ量を端末100から受信した場合には、推定したデータ量に従う割り当てを終了し、実際のデータ量に従う割り当てを行う。
S17では、S11で取得した信号がユーザデータを含んでいるか否かを判断する。ユーザデータを含んでいた場合はS18に進み、含んでいない場合はS20に進む。S18では、S11で取得した信号に含まれていたユーザデータを、当該ユーザデータのヘッダが示す送信先に送信する。S17およびS18は受信処理部211としての処理である。
S19では、S11で取得した信号が低遅延データを含んでいたか否かを判断する。含んでいた場合はS21に進み、含んでいない場合はS20に進む。S19はデータ判別部2141としての処理である。S20では、低遅延データを受信した直近の時刻からの時間が、送信停止閾値以上であるか否かを判断することにより、低遅延データの送信を停止しているか否かを判断する。低遅延データを受信した直近の時刻からの時間が停止閾値以上であれば送信を停止しているとして図5の処理を終了し、停止閾値未満であれば送信を停止していないとしてS21に進む。なお、この処理以前に低遅延データを受信していない場合は、送信を停止しているとして図5の処理を終了する。S20は送信停止判断部217としての処理である。
S21では、生成時刻が決定されているか否かを判断し、生成時刻が決定されていない場合は、生成時刻を決定するためにS22に進み、決定されている場合はS23に進む。ただし、生成時刻が決定されていても、決定された生成時刻を過ぎている場合には、次の生成時刻を決定するためにS22に進む。
S22では、次の生成時刻を決定する。生成時刻が決定されていない場合は、1回目の生成時刻T1を、T1=T0+Tと決定する。n回目の生成時刻まで決定されている場合には、n+1回目の生成時刻T(n+1)を、T(n+1)=Tn+Tと決定する。S21およびS22は時刻決定部としての処理である。
S23では、S22で決定された生成時刻に達しているかを判断する。生成時刻に達していると判断した場合はS24に進み、生成時刻に達していないと判断した場合は図5に示す処理を終了する。S24では、データ量Dを示す疑似BSRを生成する。S23およびS24は疑似報告生成部216としての処理である。
S25では、S24で生成した疑似BSRが示すデータ量Dを送信可能となるように端末100に対する割り当てを開始し、図5に示す処理を終了する。割り当てられた通信機会は、端末100に送信される。ただし、BSRに従う割り当てが行われている場合には、BSRが示すデータ量に従う割り当てを継続し、生成した疑似BSRが示すデータ量に従う通信機会の割り当ては行わない。すなわち、実際にバッファ111に格納されているデータ量を端末100から受信可能である場合は、推定したデータ量ではなく実際のデータ量に従う割り当てを行う。S25は割当部218としての処理である。
[疑似BSRによる割り当ての例]
疑似BSRが示すデータ量に従って端末100に通信機会を割り当てる作動例を図6に沿って説明する。
時刻Taに、バッファ111に低遅延データが格納されたことにより、端末100は基地局装置200にSRを送信し、BSRおよび低遅延データを送信するための通信機会を割り当てるよう要求する。SRを受信した基地局装置200は、受信した時刻Taを基準時刻T0として記憶するとともに、BSRを送信可能な通信機会を端末100に割り当て、時刻Tbにおいて、割り当てた通信機会を端末100に対して送信する。
端末100は割り当てられた通信機会に従い、時刻TcにBSRを送信する。BSRを受信した基地局装置200は、BSRが示すデータ量を送信可能な通信機会を端末100に割り当て、時刻Tdにおいて、割り当てた通信機会を端末100に対して送信する。
端末100は、割り当てられた通信機会に従い、時刻Taに格納された低遅延データを時刻Teにおいて送信する。低遅延データを受信した基地局装置200は、基準時刻T0、すなわち時刻Taから周期Tが経過した時刻Tfを、生成時刻として決定する。
時刻Taから周期Tが経過した時刻Tfに、バッファ111に再び低遅延データが格納され、端末100はSRを送信する。このとき基地局装置200は、生成時刻である時刻Tfとなったことにより、疑似BSRを生成し、疑似BSRに従って割り当てた通信機会を時刻Tgに送信する。端末100は、受信した通信機会に従って、時刻Tfに格納された低遅延データを時刻Thに送信する。
[実施形態のまとめ]
以上、説明した実施形態によれば、時刻決定部215は、低遅延データがバッファに格納されると予測される時刻に従って生成時刻を決定する。時刻決定部215が決定した生成時刻に、疑似報告生成部216は、バッファに蓄えられている低遅延データの量を推定した値を疑似BSRとして生成する。割当部218は、疑似BSRが示す低遅延データの量に応じて、端末に対して通信機会の割り当てを行う。このため、低遅延データがバッファに格納されると予測される時刻に従って定まる生成時刻に、格納されたと推定される低遅延データの量に従って通信機会の割り当てが行われる。
これにより、低遅延データがバッファ111に格納される時刻に従う生成時刻に、基地局装置200が、低遅延データが格納されている旨を示すBSRを受信したか否かにかかわらず、低遅延データを送信する通信機会を端末100に割り当てることが可能となる。従って、データがバッファ111に格納されてから送信されるまでの時間が、基地局装置200がBSRを受信するまでの時間の遅延に従って遅延することが抑制することが可能となる。
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、次の変形例も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。なお、以下の説明において、それまでに使用した符号と同一番号の符号を有する要素は、特に言及する場合を除き、それ以前の実施形態における同一符号の要素と同一である。また、構成の一部のみを説明している場合、構成の他の部分については先に説明した実施形態を適用できる。
<変形例1>
実施形態において、バッファ111に所定の周期および所定の量で格納される低遅延データについて疑似BSRを生成するとしていた。しかし、厳密に一定の周期および一定の量である必要はなく、時刻決定部215および疑似報告生成部216が、目的を達成可能な範囲の変動があってもよい。また、データを遅延抑制の必要性などに従って区別することなく、バッファに格納されるデータ量を推定して疑似BSRを生成するとしてもよい。
例えば、バッファ111に格納される低遅延データの量が、所定の範囲内で変動してもよい。この場合、例えば格納される量の上限値を、疑似BSRが示すデータ量Dとして定めることができる。
また、周期が一定でない等の理由により、決定された生成時刻と実際に低遅延データが格納される時刻とが異なっていてもよい。このような場合の作動例を図7に沿って説明する。生成時刻t14が決定されている状態であるとする。時刻t11に低遅延データが格納されたことにより端末100がSRを送信し、時刻t12に割り当てられた通信機会が送信され、時刻t13に端末100はBSRを送信する。
この際に、BSRを基地局装置200が受信することができずロストすることが考えられる。端末100は、BSRを送信した時刻t13から、所定の期間通信機会が送信されない場合、BSRがロストしたとしてSRを再送して通信機会の割り当てを要求し、BSRを再送する。このようにBSRがロストしてBSRを再送する場合、BSRが再送される時刻は、BSRがロストしたと判断するための所定の期間に従って時刻t13から遅れることとなる。例えば、このBSRを再送する時刻をt15とする。
このとき、疑似BSRが生成される時刻t14が、BSRが再送される時刻t15以前であれば、BSRの再送を待つことなく、疑似BSRに従って低遅延データを送信するための通信機会を割り当てることが可能となる。
このように、生成時刻が、低遅延データが格納される時刻と異なっていても、基地局装置200がBSRを受信する時刻以前の場合には、基地局装置200がBSRを受信するまでの時間に伴って、低遅延データが送信される時刻に遅延が生じることが抑制される。すなわち、低遅延データが格納される周期は、基地局装置200がBSRを受信する時刻以前となるように時刻決定部215が生成時刻を決定することが可能な程度の変動があってもよい。
<変形例2>
実施形態において、データ量Dおよび周期Tはあらかじめ基地局制御部202が備えるROMに記憶されているとしていた。しかし、実際に受信した低遅延データの量および周期から決定したデータ量Dおよび周期Tを用いるとしてもよい。
<変形例3>
実施形態において、疑似BSRに従って通信機会の割り当てを行う端末100が一つの場合を説明したが、複数の端末100に対してそれぞれ疑似BSRを生成し、生成した疑似BSRに従ってそれぞれ通信機会を割り当ててもよい。複数の端末100に対して疑似BSRを生成する場合、図8に示すように、端末100ごとに異なる周期で、異なるデータ量の疑似BSRを生成してもよい。
<変形例4>
実施形態において、アプリケーション部120が備える低遅延データを生成する機能は一つであったが、低遅延データを生成する機能を複数備えていてもよい。この場合、図9に示すように、その時刻において複数の機能が生成する低遅延データの量を合計した値を、端末100に対する疑似BSRとして逐次生成すればよい。
<変形例5>
実施形態において、端末判断部214はデータ判別部2141を備え、ユーザデータに低遅延データが含まれるか否かに基づいて低遅延端末であるか否かを判断するとしていた。しかし、判断方法はこれに限られない。例えば、端末100を用いる装置の種類と特定する種別IDを端末100に送信させ、種別IDが端末100を用いる装置が車両であることを示す場合に、低遅延端末であると判断してもよい。
1:無線通信システム 100:端末 101:端末通信部 102:端末制御部 110:通信制御部 111:バッファ 112:通信機会受信部 113:リクエスト送信部 114:報告送信部 115:データ送信部 120:アプリケーション部 200:基地局装置 201:基地局通信部 202:基地局制御部 211:受信処理部 212:リクエスト取得部 213:報告取得部 214:端末判断部 215:時刻決定部 216:疑似報告生成部 217:送信停止判断部 218:割当部 2141:データ判別部

Claims (8)

  1. 無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置(200)と、バッファに格納されたデータを前記基地局装置に無線送信する無線通信装置である端末(100)とを備え、
    前記基地局装置は、
    前記端末が送信する信号を受信する受信処理部(211)と、
    前記受信処理部が受信した信号から、前記バッファに格納され、保持されている前記データの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、
    前記報告取得部が受信した前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って通信機会を前記端末に割り当てる割当部(218)とを備え、
    前記端末は、前記割当部により割り当てられた前記通信機会に従って前記データを前記基地局装置に送信する無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記バッファに保持されている前記データの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、
    前記端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、前記データが前記バッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、
    前記データは、通常データと、前記通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きい前記データであって、前記バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、
    前記端末が、前記低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)と、
    前記端末が前記低遅延データを送信した直近の時刻からの時間が、前記低遅延データの送信を停止していると判断する送信停止閾値以上であるか否かを判断する送信停止判断部(217)を備え、
    前記端末判断部は、
    前記受信処理部が受信した前記データが、前記低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、
    前記端末判断部は、前記データ判別部が、前記受信処理部が受信した前記データが前記低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した前記端末が、前記低遅延端末であると判断し、
    前記疑似報告生成部は、前記生成時刻に前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記バッファに保持されている前記低遅延データの量を、前記所定の量とした前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末判断部が、前記低遅延端末であると判断した前記端末について、前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記送信停止判断部が送信停止閾値以上であると判断した場合に、前記疑似バッファ状態報告の生成を停止し、
    前記時刻決定部は、前記所定の周期に基づいて予測される、前記低遅延データが前記バッファに格納される時刻に従って前記生成時刻を決定し、
    前記割当部は、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合に、前記疑似バッファ状態報告が示す前記低遅延データの量に従って前記端末に前記通信機会の割り当てを行う無線通信システム。
  2. 請求項において、
    前記割当部は、前記報告取得部が前記バッファ状態報告を受信した時刻に基づいて決定される所定の期間において、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合、前記疑似バッファ状態報告ではなく、前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って前記通信機会を割り当てる無線通信システム。
  3. 請求項1または2において、
    前記低遅延データが前記バッファに格納される周期、もしくは前記バッファに格納される前記低遅延データの量の少なくとも一つが互いに異なる前記端末を複数備え、
    前記時刻決定部は、各前記端末の前記生成時刻を、前記低遅延データが当該端末の前記バッファに格納される周期に基づいてそれぞれ決定し、
    前記疑似報告生成部は、各前記端末の前記疑似バッファ状態報告を、当該端末の前記バッファに格納される前記低遅延データの量を意味する値に従ってそれぞれ生成する無線通信システム。
  4. 無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置(200)と、バッファに格納されたデータを前記基地局装置に無線送信する無線通信装置である端末(100)とを備え、
    前記基地局装置は、
    前記端末が送信する信号を受信する受信処理部(211)と、
    前記受信処理部が受信した信号から、前記バッファに格納され、保持されている前記データの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、
    前記報告取得部が受信した前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って通信機会を前記端末に割り当てる割当部(218)とを備え、
    前記端末は、前記割当部により割り当てられた前記通信機会に従って前記データを前記基地局装置に送信する無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記バッファに保持されている前記データの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、
    前記端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、前記データが前記バッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、
    前記データは、通常データと、前記通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きい前記データであって、前記バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、
    前記端末が、前記低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、
    前記端末判断部は、
    前記受信処理部が受信した前記データが、前記低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、
    前記端末判断部は、前記データ判別部が、前記受信処理部が受信した前記データが前記低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した前記端末が、前記低遅延端末であると判断し、
    前記疑似報告生成部は、前記生成時刻に前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記バッファに保持されている前記低遅延データの量を、前記所定の量とした前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末判断部が、前記低遅延端末であると判断した前記端末について、前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記時刻決定部は、前記所定の周期に基づいて予測される、前記低遅延データが前記バッファに格納される時刻に従って前記生成時刻を決定し、
    前記割当部は、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合に、前記疑似バッファ状態報告が示す前記低遅延データの量に従って前記端末に前記通信機会の割り当てを行い、
    前記割当部は、前記報告取得部が前記バッファ状態報告を受信した時刻に基づいて決定される所定の期間において、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合、前記疑似バッファ状態報告ではなく、前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って前記通信機会を割り当てる無線通信システム。
  5. 無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置(200)と、バッファに格納されたデータを前記基地局装置に無線送信する無線通信装置である端末(100)とを備え、
    前記基地局装置は、
    前記端末が送信する信号を受信する受信処理部(211)と、
    前記受信処理部が受信した信号から、前記バッファに格納され、保持されている前記データの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、
    前記報告取得部が受信した前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って通信機会を前記端末に割り当てる割当部(218)とを備え、
    前記端末は、前記割当部により割り当てられた前記通信機会に従って前記データを前記基地局装置に送信する無線通信システムであって、
    前記基地局装置は、
    前記バッファに保持されている前記データの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、
    前記端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、前記データが前記バッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、
    前記データは、通常データと、前記通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きい前記データであって、前記バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、
    前記端末が、前記低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、
    前記端末判断部は、
    前記受信処理部が受信した前記データが、前記低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、
    前記低遅延データが前記バッファに格納される周期、もしくは前記バッファに格納される前記低遅延データの量の少なくとも一つが互いに異なる前記端末を複数備え、
    前記端末判断部は、前記データ判別部が、前記受信処理部が受信した前記データが前記低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した前記端末が、前記低遅延端末であると判断し、
    前記疑似報告生成部は、前記生成時刻に前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記バッファに保持されている前記低遅延データの量を、前記所定の量とした前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末判断部が、前記低遅延端末であると判断した前記端末について、前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、各前記端末の前記疑似バッファ状態報告を、当該端末の前記バッファに格納される前記低遅延データの量を意味する値に従ってそれぞれ生成し、
    前記時刻決定部は、前記所定の周期に基づいて予測される、前記低遅延データが前記バッファに格納される時刻に従って前記生成時刻を決定し、各前記端末の前記生成時刻を、前記低遅延データが当該端末の前記バッファに格納される周期に基づいてそれぞれ決定し、
    前記割当部は、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合に、前記疑似バッファ状態報告が示す前記低遅延データの量に従って前記端末に前記通信機会の割り当てを行う無線通信システム。
  6. バッファに格納されたデータを無線送信する無線通信装置である端末が送信する前記データを含む信号を受信する受信処理部(211)と、
    前記受信処理部が受信した信号から、前記バッファに格納され、保持されている前記データの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、
    前記報告取得部が受信した前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って通信機会を前記端末に割り当てる割当部(218)とを備え、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置であって、
    前記バッファに保持されている前記データの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、
    前記端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、前記データが前記バッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、
    前記データは、通常データと、前記通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きい前記データであって、前記バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、
    前記端末が、前記低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)と、
    前記端末が前記低遅延データを送信した直近の時刻からの時間が、前記低遅延データの送信を停止していると判断する送信停止閾値以上であるか否かを判断する送信停止判断部(217)を備え、
    前記端末判断部は、
    前記受信処理部が受信した前記データが、前記低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、
    前記端末判断部は、前記データ判別部が、前記受信処理部が受信した前記データが前記低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した前記端末が、前記低遅延端末であると判断し、
    前記疑似報告生成部は、前記生成時刻に前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記バッファに保持されている前記低遅延データの量を、前記所定の量とした前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末判断部が、前記低遅延端末であると判断した前記端末について、前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記送信停止判断部が送信停止閾値以上であると判断した場合に、前記疑似バッファ状態報告の生成を停止し、
    前記時刻決定部は、前記所定の周期に基づいて予測される、前記低遅延データが前記バッファに格納される時刻に従って前記生成時刻を決定し、
    前記割当部は、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合に、前記疑似バッファ状態報告が示す前記低遅延データの量に従って前記端末に前記通信機会の割り当てを行う基地局装置。
  7. バッファに格納されたデータを無線送信する無線通信装置である端末が送信する前記データを含む信号を受信する受信処理部(211)と、
    前記受信処理部が受信した信号から、前記バッファに格納され、保持されている前記データの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、
    前記報告取得部が受信した前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って通信機会を前記端末に割り当てる割当部(218)とを備え、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置であって、
    前記バッファに保持されている前記データの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、
    前記端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、前記データが前記バッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、
    前記データは、通常データと、前記通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きい前記データであって、前記バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、
    前記端末が、前記低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、
    前記端末判断部は、
    前記受信処理部が受信した前記データが、前記低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、
    前記端末判断部は、前記データ判別部が、前記受信処理部が受信した前記データが前記低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した前記端末が、前記低遅延端末であると判断し、
    前記疑似報告生成部は、前記生成時刻に前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記バッファに保持されている前記低遅延データの量を、前記所定の量とした前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末判断部が、前記低遅延端末であると判断した前記端末について、前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記時刻決定部は、前記所定の周期に基づいて予測される、前記低遅延データが前記バッファに格納される時刻に従って前記生成時刻を決定し、
    前記割当部は、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合に、前記疑似バッファ状態報告が示す前記低遅延データの量に従って前記端末に前記通信機会の割り当てを行い、
    前記割当部は、前記報告取得部が前記バッファ状態報告を受信した時刻に基づいて決定される所定の期間において、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合、前記疑似バッファ状態報告ではなく、前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って前記通信機会を割り当てる基地局装置
  8. バッファに格納されたデータを無線送信する無線通信装置である端末が送信する前記データを含む信号を受信する受信処理部(211)と、
    前記受信処理部が受信した信号から、前記バッファに格納され、保持されている前記データの量を示すバッファ状態報告を取得する報告取得部(213)と、
    前記報告取得部が受信した前記バッファ状態報告が示す前記データの量に従って通信機会を前記端末に割り当てる割当部(218)とを備え、無線基地局で用いられる無線通信装置である基地局装置であって、
    前記バッファに保持されている前記データの量を意味する値を示す疑似バッファ状態報告を生成する疑似報告生成部(216)と、
    前記端末から通信機会の割り当てを要求するスケジューリングリクエストを受信した時刻と、前記データが前記バッファに格納される、あらかじめ記憶されている周期とに従って、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成する生成時刻を決定する時刻決定部(215)を備え、
    前記データは、通常データと、前記通常データと比較して遅延を抑制する必要性が大きい前記データであって、前記バッファに、所定の周期で、所定の量が格納される低遅延データとを含み、
    前記端末が、前記低遅延データの送信を行う低遅延端末であるか否かを判断する端末判断部(214)を備え、
    前記端末判断部は、
    前記受信処理部が受信した前記データが、前記低遅延データであるか否かを判断するデータ判別部(2141)を備え、
    前記端末判断部は、前記データ判別部が、前記受信処理部が受信した前記データが前記低遅延データであると判断した場合、当該データを送信した前記端末が、前記低遅延端末であると判断し、
    前記疑似報告生成部は、前記生成時刻に前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記バッファに保持されている前記低遅延データの量を、前記所定の量とした前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末判断部が、前記低遅延端末であると判断した前記端末について、前記疑似バッファ状態報告を生成し、
    前記疑似報告生成部は、前記端末の前記疑似バッファ状態報告を、当該端末の前記バッファに格納される前記低遅延データの量を意味する値に従ってそれぞれ生成し、
    前記時刻決定部は、前記所定の周期に基づいて予測される、前記低遅延データが前記バッファに格納される時刻に従って前記生成時刻を決定し、前記端末の前記生成時刻を、前記低遅延データが当該端末の前記バッファに格納される周期に基づいてそれぞれ決定し、
    前記割当部は、前記疑似報告生成部が前記疑似バッファ状態報告を生成した場合に、前記疑似バッファ状態報告が示す前記低遅延データの量に従って前記端末に前記通信機会の割り当てを行う基地局装置。
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