JP6699206B2 - 試料の局所構造を求める方法及びx線分析装置 - Google Patents

試料の局所構造を求める方法及びx線分析装置 Download PDF

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Description

本発明は、試料の局所構造を求める方法及びX線分析装置に関する。
従来、化合物半導体等の結晶性を有する試料の局所構造を求めるために、各種の分析が行われている。
化合物半導体は、高電子移動度トランジスタ(HEMT:High Electron Mobility Transistor)、量子井戸型赤外線検知素子(QWIP:Quantum Well Infrared Photodetector)、発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)、フォトダイオード(PD:Photo Diode)、共鳴トンネルダイオード(RTD:Resonant Tunneling Diode)、ヘテロ接合バイポーラトランジスタ(HBT:Heterojunction Bipolar Transistor)、電荷結合素子(CCD:Charge Coupled Device)又は電界吸収型変調器(EAM:Electro−absorption Modulator)等、多くのデバイスに利用が広がっている。これらの化合物半導体を用いたデバイスは、通常、複数の化合物半導体により形成される積層膜を有する。
例えば、HEMTは、化合物半導体により形成される電子走行層及び電子供給層を有する。電子供給層で生成された電子は、電子走行層に供給されて、電子走行層においてドレイン・ソース間を走行する。
HEMTで用いられる電子供給層/電子走行層の具体例としては、例えば、以下の化合物半導体の積層構造が知られている。AlGaN/GaN、InGaN/GaN、AlGaAs/GaAs、InAlSb/InSb、AlGaAs/InGaAs、InAlAs/InGaAs等。このように、電子供給層と電子走行層とは、同一の元素(例えば、Ga、In)を含む場合がある。
HEMTでは、電子走行層と電子供給層とのヘテロ接合界面近傍における電子走行層に2DEG(Two Dimensional Electron Gas:2次元電子ガス)が生成される。2DEGにおける電子は、ヘテロ接合界面近傍における電子走行層を移動するため、特に、電子走行層は、高品質な結晶であることが好ましい。
高品質な結晶とは、結晶配列に乱れがなく、原子空孔が殆どない状態のものをいう。なお、原子空孔とは、結晶の格子において原子が欠損している部分を意味する。電子走行層等において、原子空孔が存在していると、原子空孔はトラップサイトとなるため、HEMTにおける電気的特性を低下させるおそれがある。従って、電子走行層は、原子空孔のない、又は、少ない結晶により形成されていることが好ましい。このように、電子走行層は、局所的な構造の乱れを出来るだけ有さないことが好ましい。
HEMTにおいても、電子供給層、特に電子走行層の局所的な構造の乱れを分析して、欠陥の生成を低減するべく、製造の工程能力の向上が検討されている。
このような化合物半導体の結晶により形成された膜において、結晶配列の乱れを評価する方法として、いくつかの手法が提案されている。
一般的に、X線回折(XRD:X‐ray diffraction)法が用いられている。具体的には、X線回折法においては、例えば、GaN(0002)等の対称回折ピークのロッキングカーブ測定における半値幅(チルト)から、基板面に対する垂直方向の結晶方位の乱れを判定することができる。また、GaN(10−10)等の非対称回折ピークの面内回転測定における半値幅(ツイスト)から、基板面に対する面内方向の結晶方位の乱れを判定することができる。
結晶における原子空孔を評価する方法としては、一般的に、フォトルミネッセンス(PL:Photoluminescence)法が用いられている。具体的には、波長570nm近傍に現れるイエロールミネッセンスの強度が、III族元素(Ga等)の原子空孔量に敏感とされており、これにより、III族元素(Ga等)の原子空孔量の測定をすることが可能である。
PL法ほど一般的には用いられていないが、別の空孔評価法としては、陽電子消滅法がある。陽電子消滅法では、結晶が形成されている試料に、陽電子を照射し、陽電子の消滅時に発生するガンマ線を検出することにより、陽電子が消滅するまでの時間を計測する方法である。陽電子の消滅時間は、空孔に敏感とされており、感度は空孔の電荷に大きく依存する。例えば、III−V族化合物半導体の場合においては、III族元素であるGa空孔やIn空孔の検出に用いることができる。
また、X線吸収スペクトル法が提案されている。X線吸収スペクトル法は、例えば、GaNにおけるGa−K殻の吸収端エネルギー近傍で分析する場合には、Ga−K殻電子の原子外(連続帯)への励起、及びGa原子を飛び出した光電子と隣接原子に散乱された光電子との干渉を、蛍光X線又はオージェ電子等を用いて検出して解析することにより、Ga原子から見た隣接原子までの原子間距離及び配位数等の局所構造を求める方法である。
特開2009−147271号公報 特開2012−89651号公報 特開2011−27528号公報 特開2014−145641号公報 特開2015−75379号公報 特開2012−22924号公報
M.Katsikini etal.,J.Synch.Rad.6,561(1999)
上述したX線回折法では、電子走行層における電子供給層とのヘテロ接合界面近傍の情報を得ることが困難である。また、局所構造の乱れに対するIII族元素とV族元素との影響を識別することも困難である。
PL法及び陽電子消滅法は、何れもIII族元素の原子空孔に敏感であるため、III族元素の原子空孔を評価することは可能であるが、V族元素の原子空孔については十分に検出することができない。
X線吸収スペクトル法では、電子供給層(AlGaN)と電子走行層(GaN)との積層構造を有するHEMTのように、二つの層が共にGaを含む時には、Gaを含む局所構造には、2つの層からの情報が重畳するおそれがある。そのため、電子走行層における電子供給層とのヘテロ接合界面近傍におけるGaの局所構造を得ることは困難である。
本明細書では、上述した問題を解決し得る試料の局所構造を高い感度で求める方法を提供することを課題とする。
本明細書では、上述した問題を解決し得るX線分析装置を提供することを課題とする。
本明細書に開示する方法の一形態によれば、結晶性を備える試料が有する原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲において、欠陥のない試料の消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークのX線回折光強度と入射X線エネルギーとの関係を測定し、測定されたX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の虚部を求め、求められた原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて、試料の局所構造を求める。
また、本明細書に開示するX線分析装置の一形態によれば、試料に対して、X線の入射エネルギーを連続的に変化させながら単色X線を照射可能なX線照射部と、試料に対して入射する単色X線の入射角度を変更する入射角度変更部と、試料から回折したX線回折光を検出するX線検出部と、を備える。
上述した本明細書に開示する方法の一形態によれば、試料の局所構造を高い感度で求めることができる。
また、上述した本明細書に開示するX線分析装置の一形態によれば、入射X線エネルギーを連続的に変化させて、試料から回折したX線回折光を検出することができる。例えば、本明細書に開示するX線分析装置は、試料の局所構造を高い感度で求めるために利用可能である。
本発明の目的及び効果は、特に請求項において指摘される構成要素及び組み合わせを用いることによって認識され且つ得られるだろう。
前述の一般的な説明及び後述の詳細な説明の両方は、例示的及び説明的なものであり、特許請求の範囲に記載されている本発明を制限するものではない。
本明細書に開示するX線分析装置の一実施形態を示す図である。 X線分析装置の分析動作を説明するフローチャート(その1)である。 X線分析装置の分析動作を説明するフローチャート(その2)である。 ミラー指数が偶数及び奇数の時の構造因子の値を説明する図である。 X線回折光強度と回折角度との関係を示す図である。 図5に示すGaN(002)ピークを拡大して示す図である。 図5に示すGaN(001)ピークを拡大して示す図である。 GaN(002)ピークのX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係を示す図である。 GaN(001)ピークのX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係を示す図である。 X線分析装置の解析処理を説明するフローチャート(その1)である。 X線分析装置の解析処理を説明するフローチャート(その2)である。 図8に基づいて求められた原子散乱因子の異常分散項の実部及び虚部を示す図である。 図12に示す原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて求められた波数と波数成分との関係を示す図である。 図13に示す波数と波数成分との関係に基づいて求められたGaNの原子の位置関係を示す図である。 図9に基づいて求められた原子散乱因子の異常分散項の実部及び虚部を示す図である。 図15に示す原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて求められた波数と波数成分との関係を示す図である。 図16に示す波数と波数成分との関係に基づいて求められたGaNの原子の位置関係を示す図である。
以下、本明細書で開示するX線分析装置の好ましい一実施形態を、図を参照して説明する。但し、本発明の技術範囲はそれらの実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された発明とその均等物に及ぶものである。
図1は、本明細書に開示するX線分析装置の一実施形態を示す図である。
本実施形態のX線分析装置10(以下、単に装置10ともいう)は、結晶性を備える試料Sが有する原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲において、欠陥のない試料の消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークのX線回折光強度と入射X線エネルギーとの関係を測定する。
そして、装置10は、測定されたX線回折光強度と入射X線エネルギーとの関係に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の虚部を求め、求められた原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて、試料の局所構造又は電子状態の情報を求める。
原子の吸収端エネルギーの近傍のエネルギー領域では、原子散乱因子の実部及び虚部は、大きく変化しており、原子の局所構造又は電子構造の情報を多く含んでいる。一方、原子の吸収端エネルギーから離れたエネルギー領域では、原子散乱因子の実部及び虚部は、ほぼ一定の値を示すようになり、原子の局所構造又は電子構造の情報を取り出し難くなる。
上述した観点から、原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲は、原子散乱因子の実部及び虚部が大きく変化していて、原子の局所構造又は電子構造の情報を取り出しやすい領域に設定されることが好ましい。
原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲は、原子の吸収端エネルギーよりも低い領域でもよいし、原子の吸収端エネルギーよりも高い領域でもよい。また、原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲は、原子の吸収端エネルギーを跨ぐように設定してもよい。例えば、原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲は、原子の吸収端エネルギーに対して、−500eV〜+2000eVの範囲に設定することができる。
図1に示すように、装置10は、X線照射部11と、試料台12aを有する入射角変更部12と、X線検出部13と、X線検出角変更部14と、制御解析部15と、表示部16等を備える。
制御解析部15は、X線検出部13が検出したX線回折光の内から、試料Sが欠陥を有さない場合に、消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折光の回折角度を選択する選択機能を有しており、X線検出部13は、制御解析部15の選択機能によって選択されたX線回折光を検出する。
本実施形態では、試料Sとして、電子供給層/電子走行層の積層構造として、AlGaN/GaNの積層構造を有するHEMTを用いた。試料Sは、基板上に、歪み緩和層が配置され、歪み緩和層上に電子走行層が配置され、電子走行層上に電子供給層が配置され、電子供給層上にソース、ゲート、ドレインが配置される。試料Sでは、電子供給層及び電子走行層を含む各層が結晶性を有する。
X線照射部11は、試料Sに対して、X線の入射エネルギーを連続的に変化させながら単色X線を照射可能である。X線照射部11は、連続的なエネルギー分布を有する白色のX線Lを出力するX線源11aと、入力した白色のX線Lを分光して単色のX線を試料Sに照射する単色器11bを有する。単色器11bは、例えばGe結晶又はSi結晶等の回折格子を用いて形成される。単色器11bは、X線源11aからのX線Lの入射角度及び試料Sに対する出射角度(通常、入射角度と同じ)を変化させることにより、試料Sへの照射位置が変わらないように、分光される波長を選択してX線の入射エネルギーを連続的に変化させることが可能である。X線照射部11は、試料Sに対するX線の入射エネルギーを変化させるために、X線源11aと単色器11bとの位置関係を変更する駆動部(図示せず)を有する。この駆動部は、制御解析部15が、パルスモータコントローラ17b及びドライバ17aを制御することにより動作する。
また、X線照射部11は、試料Sに照射されるX線の入射エネルギーを測定するX線強度モニタ11cを有する。X線強度モニタ11cからの出力信号は、アンプ18aにより増幅された後、V/Fコンバータ18bを通して、スケーラ18cにより計測される。スケーラ18cにより計測されたX線強度のデータは、制御解析部15に出力される。制御解析部15は、X線強度モニタ11cにより測定されたX線強度のデータを、記憶部15aに記憶する。
試料Sは、試料台12aに固定される。単色のX線が試料Sに入射する入射角度ωは、入射角変更部12によって調節可能となされている。入射角変更部12は、制御解析部15が、パルスモータコントローラ17b及びドライバ17aを制御することにより動作する。
X線検出部13は、単色のX線の試料Sへの入射方向に対して、出射角度が2θとなる角度でX線を受光するように配置されてX線強度を検出する。X線検出部13の試料Sに対する検出角度2θは、X線検出角変更部14によって調節可能となされている。X線検出角変更部14は、制御解析部15が、パルスモータコントローラ17b及びドライバ17aを制御することにより動作する。X線検出部13としては、シンチレーション計数管又は比例計数管等の0次元検出器、位置敏感型比例計数管等の1次元検出器、又はCCD(Charge Coupled Device)等の2次元検出器を用いることができる。
X線検出部13からの出力信号は、アンプ19aにより増幅された後、シングルチャネルアナライザ(SCA)19bを通して、スケーラ19cにより計測される。スケーラ19cにより計測されたX線強度のデータは、制御解析部15に出力される。制御解析部15は、X線検出部13により測定されたX線強度のデータを、記憶部15aに記憶する。
制御解析部15は、装置10の各動作を制御する。制御解析部15は、記憶部15a等に記憶された所定のプログラムを実行することにより、制御解析部15の各機能を実現する。制御解析部15は、例えば、コンピュータ又はステートマシン等を用いて形成され得る。表示部16は、制御解析部15が処理した結果を表示する。
次に、装置10が、試料SのX線分析を行う動作の一例を、図2及び図3を参照しながら、以下に説明する。
まず、ステップS10において、X線分析の分析対象である結晶性を有する試料として、電子走行層を形成するGaNが選択される。
次に、ステップS11において、GaNのユニットセル内のGa原子及びN原子の配置位置が、記憶部15aに記憶されるデータベースから読み出される。
次に、ステップS12において、GaNのユニットセルの格子定数及び結晶軸の軸角が、記憶部15aに記憶されるデータベースから読み出される。
次に、ステップS13において、構造因子Fhklを表す式が、記憶部15aに記憶されるデータベースから読み出される。構造因子Fhklは、GaNの1つのユニットセルからのX線の散乱振幅を波数(ミラー指数と位置との積)の関数として表したものである。
次に、ステップS14において、構造因子Fhklを表す式に対して、ステップS11で読み出された各数値が入力される。
次に、ステップS15において、構造因子Fhklに対してミラー指数h、k、l(エル)が入力されて、構造因子の値が計算される。構造因子の値がゼロの場合には、ステップS16に進み、構造因子の値がゼロでない場合には、ステップS17に進む。本実施形態では、ミラー指数h=k=0の場合を考えるので、ミラー指数l(エル)が奇数の時に、構造因子の値がゼロとなり、ミラー指数l(エル)が偶数の時に、構造因子の値がゼロではなくなる。このことを、図4を参照しながら、以下に説明する。
図4は、ミラー指数が偶数及び奇数の時の構造因子の値を説明する図である。
図4に示すように、ミラー指数h=k=0の場合には、構造因子は、Gaの原子散乱因子fGa及びNの原子散乱因子fを有する部分と、1+exp(πil)との積で表される。
ここで、1+exp(πil)の値は、ミラー指数l(エル)が奇数の時にはゼロとなり、ミラー指数l(エル)が偶数の時には2となる。その結果、構造因子の値は、ミラー指数l(エル)が奇数の時にゼロとなり、ミラー指数l(エル)が偶数の時にゼロではなくなる。
X線分析において検出されるX線回折光強度は、構造因子の二乗に比例する。ミラー指数l(エル)が偶数の時には、X線回折光が検出されて、このX線回折光は、基本回折ピークとも呼ばれる。一方、ミラー指数l(エル)が奇数の時には、X線回折光が検出されないので、消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークとなり、消滅則回折ピークとも呼ばれる。試料Sが欠陥を有さない結晶である場合には、消滅則回折ピークは検出されないことになる。本明細書では、試料Sが欠陥を有さないことは、消滅則回折ピークが検出されないことを意味する。
また、本明細書では、試料Sが局所構造の乱れを有することは、試料Sが欠陥を有することを意味する。従って、試料Sが局所構造の乱れを有する場合には、消滅則回折ピークが検出される。
通常、試料は欠陥を有するので、程度の差はあれ、消滅則回折ピークが検出される場合が多い。
試料SのX線分析を行って測定されたX線回折光強度と回折角度との関係を図5に示す。
図5は、X線の入射エネルギーを11000eVとして、GaNのX線回折光を検出した結果を示す。図5は、ミラー指数l=2(偶数)の基本回折ピークであるGaN(002)ピークと共に、ミラー指数l=1(奇数)の消滅則回折ピークであるGaN(001)ピークを示している。なお、GaN(002)ピークの周囲に現れている無数の小さいピークは、HEMTの歪み緩和層に起因すると考えられる。
図6は、図5に示すGaN(002)ピークを拡大して示す図であり、図7は、図5に示すGaN(001)ピークを拡大して示す図である。
図5〜7に示すように、HEMTである試料Sでは、基本回折ピークであるGaN(002)ピークと共に、消滅則回折ピークであるGaN(001)ピークが検出されることが確認された。従って、試料Sは、電子走行層であるGaNの結晶構造が、局所構造の乱れ(欠陥)を有していると考えられる。
次に、ステップS16に進んだ時は、ミラー指数lが奇数として、消滅則回折ピークの構造因子の値が分類される。一方、ステップS17に進んだ時は、ミラー指数lが偶数として、基本回折ピークの構造因子の値が分類される。
次に、ステップS18において、ステップS16又はステップS17において、ユーザによりミラー指数の何れかが選択されて、面間隔dが求められる。
ここで、低次のミラー指数が選択された場合には、相対的に大きな散乱振幅を有する構造因子が得られることになる。一方、高次のミラー指数が選択された場合には、相対的に小さな散乱振幅を有する構造因子が得られることになる。一般に、散乱振幅が大きい方が分析結果の解析を精確に行い易いが、散乱振幅に対する異常分散項の相対的な寄与は、高次のミラー指数が選択された場合の方が大きくなる。詳しくは後述するが、装置10は、分析結果の解析において異常分散項を利用する。そのため、試料の局所構造又は電子状態の情報は、高次のミラー指数を選択した方が、取得し易くなる場合もある。ミラー指数の選択は、このような観点から適宜選択され得る。
次に、ステップS19において、試料Sが有する原子の吸収端エネルギーとして、Ga原子のK殻の吸収端エネルギー(10.368keV)が選択される。
次に、ステップS20において、X線分析において使用されるX線の入射エネルギー範囲及び各範囲で使用されるエネルギーステップが、記憶部15aに記憶されるデータベースから読み出される。X線回折光強度の変化が大きい領域では、エネルギーステップが小さくなるように設定される。
次に、ステップS21において、X線の各入射エネルギーにおけるブラッグ角θが求められる。ここで、dは、ステップS18で求められた面間隔であり、Eは、X線の入射エネルギーである。ブラッグ角θは、sinθの逆関数として求められる。
次に、ステップS22において、ステップS20において読み出されたX線の入射エネルギー範囲及び各範囲で使用されるエネルギーステップに基づいて、試料SのX線回折光の測定が行われる。試料SのX線回折光の測定は、ステップS21で求められたブラッグ角θを中心として、2θの角度範囲(ここでは、±3度)において行われる。この測定により、図6又は図7に示すような、X線回折光強度と2θ(回折角度)との関係が、X線の入射エネルギー毎に得られる。
次に、ステップS23において、ステップS22で得られたX線回折光強度と2θ(回折角度)との関係に基づいて、X線の入射エネルギー毎に回折ピークの面積が積分により求められる。
次に、ステップS24において、X線の入射エネルギー毎に求められた回折ピークの面積がX線回折光強度I1、I2、I3・・・として、X線の入射エネルギーE1、E2、E3・・・と関連づけられて、記憶部15aに記憶される。ここで、X線回折光強度I1、I2、I3・・・は、X線検出部13で検出された値を、X線強度モニタ11cで測定された値で割って規格化される。
装置10により試料SがX線分析された分析結果を、図8及び図9に示す。
図8は、基本回折ピークであるGaN(002)ピークのX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係を示す図である。また、図9は、消滅則回折ピークであるGaN(001)ピークのX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係を示す図である。
図8及び図9は、X線の入射エネルギーを10000〜11050eVの範囲で連続的に変化させながら単色X線を試料Sに照射して得られた関係である。
ここで、試料Sとして、結晶の局所構造の乱れの状態が異なる2種類の試料S1及びS2を分析している。試料S1では、電子走行層であるGaN結晶が、1μm程度の厚さを有し、電子走行層の厚さ方向に一様に局所構造の乱れが存在している。一方、試料S2は、試料S1が有する厚さ方向に一様な局所構造の乱れと共に、電子供給層とのヘテロ接合界面から数十nmの範囲に多くの局所構造の乱れを有している。実際のHEMTの電気的特性に対しては、試料S2が有するようなヘテロ接合界面に近接する局所構造の乱れが大きな影響を与えると考えられる。
図8及び図9において、実線が、試料S1の分析結果を示しており、鎖線が、試料S2の分析結果を示す。
また、図8及び図9それぞれの図中において、試料S1と試料S2との違いが分かり易いように、要部を拡大した拡大図を示す。消滅則回折ピークであるGaN(001)ピークの分析結果の方(図9)が、試料S1と試料S2との変化の違いが大きい。
次に、装置10が、試料Sを分析して得られた図8及び図9を解析して、試料の局所構造及び電子状態の情報を求める解析処理を、図10及び図11を参照しながら、以下に説明する。この解析処理は、制御解析部15が、所定のプログラムを実行することにより、実現される。
まず、ステップS30において、制御解析部15は、欠陥のない試料の消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークの理論的に推定されるX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係を、測定されたX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係と一致するように計算する。そして、制御解析部15は、計算されたX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の虚部を求める。
ステップS30の処理を、図11のフローチャートを参照しながら、以下に説明する。
まず、ステップS40において、原子散乱因子の異常分散項の虚部f”(E)の初期値が入力される。この初期値は、適当な値を用いることができる。例えば、初期値として、Cromer−Libermanの計算式、又は第一原理に基づく計算の一種であるFEFFによる計算結果、その他過去の同種の実験結果等を利用することができる。ここで、Eは、エネルギーである。
次に、ステップS41において、Kramers−Kronigの関係式を利用して、ステップS40において入力された異常分散項の虚部f”(E)に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の実部f’(E)が求められる。
次に、ステップS42において、原子散乱因子の異常分散項の実部f’(E)及び虚部f”(E)と共に、トムソン散乱項f(Q)を用いて、原子散乱因子f(Q、E)が求められる。ここで、Qは、波数である。
トムソン散乱項f(Q)に関しては、例えば、下記のデータベースの情報を利用することができる。
NIST: http://physics.nist.gov/PhysRefData/FFast/html/form.html
BERKELEY LAB: http://henke.lbl.gov/optical_constants/
次に、ステップS43において、ステップS42で求められた原子散乱因子f(Q、E)を用いて、構造因子Fhkl(Q、E)が求められる。
次に、ステップS44において、吸収係数μ(E)が求められる。ここで、rは古典電子半径、Nはアボガドロ数、ρは質量密度、Aは原子量である。各値は、記憶部15aに記憶されるデータベースから読み出される。本実施形態では、古典電子半径rは2.82×10−13cm、アボガドロ数Nは6.02×1023、質量密度ρは6.15g/cm、原子量Aは83.7297g/molとした。
次に、ステップS45において、ステップS44で求められた吸収係数μ(E)を用いて、吸収因子A(Q、E、t)が求められる。ここで、tは、電子走行層であるGaNの厚さである。厚さtは、X線分析結果に基づいて導出してもよいが、HEMTの設計値を利用するか、X線反射率法、TEM又はSEM等の他の分析法を用いて事前に決定していてもよい。ブラッグ角θは、X線分析の測定条件を使用できる。
次に、ステップS46において、構造因子Fhkl(Q、E)及び吸収因子A(Q、E、t)と共に、ローレンツ因子L(Q、E)を用いて、X線回折光強度の計算値Imodelが求められる。ローレンツ因子L(Q、E)としては、L(Q、E)=1/Esin2θを用いることができる。
次に、ステップS47において、X線回折光強度の測定値Imeasと計算値Imodelとの差gが求められる。X線回折光強度の測定値Imeasとして、図8又は図9に示す分析結果を用いることができる。
差gが所定の値以下であれば、ステップS49に進む。一方、差gが、所定の値よりも大きい場合には、差gの全てが、異常分散項の虚部f”(E)に起因するとみなして、異常分散項の虚部f”(E)の修正処理が計算により行われて、X線回折光強度の計算値Imodelの最適化の処理が行われる。
ステップS48に進んだ場合には、ステップS47において修正された異常分散項の虚部f”(E)が、新たな異常分散項の虚部f”(E)として設定される。新たに設定された異常分散項の虚部f”(E)は、前よりも真実の値(X線分析の測定値に含まれる異常分散項の虚部)に対して近づくことになる。そして、ステップS41の前に戻り、ステップS41〜ステップS47の処理が繰り返される。
一方、ステップS49に進んだ場合には、X線分析の測定値に含まれる異常分散項の虚部と対応する異常分散項の虚部f”(E)の計算値が求められたことになる。異常分散項の実部f’(E)も、Kramers−Kronigの関係式を利用して、異常分散項の虚部f”(E)に基づいて求められる。
このようにして、計算により求められた異常分散項の実部f’(E)及び虚部f”(E)を、図12及び図15に示す。
図12は、図8に示すGaN(002)ピーク(基本回折ピーク)のX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係に基づいて求められた原子散乱因子の異常分散項の実部及び虚部を示す図である。図15は、図9に示すGaN(001)ピーク(消滅則回折ピーク)のX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係に基づいて求められた原子散乱因子の異常分散項の実部及び虚部を示す図である。
図12では、カーブC1は、試料S1に関して、原子散乱因子の異常分散項の虚部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示しており、カーブC2は、試料S1に関して、原子散乱因子の異常分散項の実部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示す。また、カーブC3は、試料S2に関して、原子散乱因子の異常分散項の虚部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示しており、カーブC4は、試料S2に関して、原子散乱因子の異常分散項の実部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示す。
図15では、カーブD1は、試料S1に関して、原子散乱因子の異常分散項の虚部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示しており、カーブD2は、試料S1に関して、原子散乱因子の異常分散項の実部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示す。また、カーブD3は、試料S2に関して、原子散乱因子の異常分散項の虚部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示しており、カーブD4は、試料S2に関して、原子散乱因子の異常分散項の実部の値(強度χ)と、エネルギーとの関係を示す。
以上が、ステップ30の具体的な処理を、図11のフローチャートに基づいて説明したものである。
次に、ステップS31(図10参照)において、図12及び図15に示す原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて、試料Sの電子状態の情報が求められる。原子散乱因子の異常分散項の虚部は、試料Sの電子状態の情報を有している。試料Sの電子状態は、原子散乱因子の異常分散項の虚部f”(E)の吸収端エネルギーの主ピークの位置又は高さ、主ピークよりも低いエネルギー側の位置に生じるプレピークの位置、又は吸収端エネルギーよりも高いエネルギー領域に生じる波形に含まれている。
次に、ステップS32において、図12及び図15に示す原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて、波数と波数成分との関係が求められる。
図13は、図12に示す原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて求められた波数と波数成分との関係を示す図である。図16は、図15に示す原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて求められた波数と波数成分との関係を示す図である。図13及び図16において、実線が、試料S1を示しており、鎖線が、試料S2を示す。
X線を形成する光子のエネルギーは、EはE=E−Eで表される。ここで、Eは吸収X線のエネルギー、Eはイオン化エネルギーである。また、光子の波長λは、λ=h(2m−1/2で表される。さらに、光子の波数kは、k(Å−1)=2π/λ=2π(2m1/2h〜0.5124E 1/2(eV)で表される。
図12及び図15示す原子散乱因子の異常分散項の虚部f”(E)は、エネルギーEの関数として表されている。上述したエネルギーと波数との関係を用いて、横軸の値をエネルギーEから波数kへ変換すると共に、縦軸の強度χを波数成分χ(k)に変換することにより、図13及び図16に示す波数と波数成分との関係が得られる。
ここで、図12及び図15示す原子散乱因子の異常分散項の虚部f”(E)の大きさは、波数kが大きくなるほど減衰する。そこで、図13及び図16では、縦軸として、高波数領域の波数成分を強調して示すためにχ(k)にkを乗じたkχ(k)を用いている。
次に、ステップS33において、波数と波数成分との関係に基づいて、試料Sの局所構造として、試料が有する原子の位置関係の情報を求める。具体的には、図13及び図16に示す波数と波数成分との関係を、波数空間から位置空間にフーリエ変換する。
図14は、図13に示す波数と波数成分との関係に基づいて求められたGaNの原子の位置関係を示す図である。図17は、図16に示す波数と波数成分との関係に基づいて求められたGaNの原子の位置関係を示す図である。
図14及び図17では、Ga原子のK殻の吸収端エネルギーを有するGa原子の位置が、横軸の原点の位置に対応しており、縦軸は、このGa原子に対して動径方向に位置している他の原子の存在振幅を示す。一番目のピークの位置がN原子に対応しており、二番目のピークの位置がGa原子に対応する。図14及び図17において、実線が、試料S1を示しており、鎖線が、試料S2を示す。
図14に示す基本回折ピークであるGa(002)ピークに基づく解析結果からは、試料S1と試料S2との間に試料の局所構造の違いはほとんど認められなかった。一方、図17に示す消滅則回折ピークであるGa(001)ピークに基づく解析結果では、試料S1と試料S2との間に試料の局所構造の違いが認められた。
通常、電子供給層と電子走行層とのヘテロ接合界面から離れた領域では、局所構造の乱れは小さい。そのため、基本回折スペクトルを選択すると、HEMTのデバイス特性に大きな影響を与える数十nm厚のヘテロ接合界面領域における局所構造の情報は、電子走行層全体のX線回折光に埋もれて取り出すことが困難である。一方、回折ピークとして、局所構造が乱れた領域で生じる消滅則回折ピークを選択することにより、局所構造の乱れが無い領域からのX線回折光に埋もれることなく、高い感度で局所構造の情報を取り出すことが可能となる。
上述した本実施形態の装置10によれば、試料の局所構造及び電子状態の情報を高い感度で求めることができる。特に、消滅則回折ピークに基づいて得られた図17に示す関係に基づいて、試料の局所構造の情報を、高い感度で取り出すことができる。
また、本実施形態の装置10では、格子定数が異なる電子供給層(AlGaN)と電子走行層(GaN)からのX線回折光を識別することにより、電子走行層(GaN)の情報を、電子供給層(AlGaN)から分離して検出することができる。これにより、電子供給層(AlGaN)に含まれるGaと、電子走行層(GaN)に含まれるGaとを識別して、分析することができる。
更に、本実施形態の装置10では、所定の吸収端エネルギーを選択することにより、III属元素又はV属元素を区別して分析することができる。
本発明では、上述した実施形態の方法及びX線分析装置は、本発明の趣旨を逸脱しない限り適宜変更が可能である。また、一の実施形態が有する構成要件は、他の実施形態にも適宜適用することができる。
例えば、図10及び図11に示すX線分析装置の解析処理は、一例であり、他の方法を用いて、構造因子の異常分散項の虚部を求めてもよい。
ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、読者が、発明者によって寄与された発明及び概念を技術を深めて理解することを助けるための教育的な目的を意図する。ここで述べられた全ての例及び条件付きの言葉は、そのような具体的に述べられた例及び条件に限定されることなく解釈されるべきである。また、明細書のそのような例示の機構は、本発明の優越性及び劣等性を示すこととは関係しない。本発明の実施形態は詳細に説明されているが、その様々な変更、置き換え又は修正が本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り行われ得ることが理解されるべきである。
10 X線分析装置
11 X線照射部
11a X線源
11b 単色器
11c X線強度モニタ
12 入射角度変更部
12a 試料台
13 X線検出部
14 X線検出角変更部
15 制御解析部
15a 記憶部
16 表示部
17a ドライバ
17b コントローラ
18a アンプ
18b V/Fコンバータ
18c スケーラ
19a アンプ
19b SCA
19c スケーラ
L X線
S 試料

Claims (5)

  1. 結晶性を備える試料が有する原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲において、欠陥のない試料の消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークのX線回折光強度と入射X線エネルギーとの関係を測定し、
    測定されたX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の虚部を求め、
    求められた原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて、波数と波数成分との関係を求め、求められた波数と波数成分との関係に基づいて、試料の局所構造として試料が有する原子の位置関係の情報を求める方法。
  2. 試料が有する原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲において、欠陥のない試料の消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークの理論的に推定されるX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係を、測定されたX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係と一致するように計算して、
    計算されたX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの関係に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の虚部を求める、請求項に記載の方法。
  3. 試料は、化合物半導体である請求項1又は2に記載の方法。
  4. 結晶性を備える試料に対して、X線の入射エネルギーを連続的に変化させながら単色X線を照射可能なX線照射部と、
    試料に対して入射する単色X線の入射角度を変更する入射角度変更部と、
    試料から回折したX線回折光を検出するX線検出部と、
    前記X線検出部が検出したX線回折光の内から、試料が欠陥を有さない場合に消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折光の回折角度を選択して、試料が有する原子の吸収端エネルギーの近傍の所定のエネルギー範囲において、欠陥のない試料の消滅則に基づいて消滅するとされるX線回折ピークのX線回折光強度とX線の入射エネルギーとの測定された関係に基づいて、原子散乱因子の異常分散項の虚部を求め、求められた原子散乱因子の異常分散項の虚部に基づいて、波数と波数成分との関係を求め、求められた波数と波数成分との関係に基づいて、試料の局所構造として試料が有する原子の位置関係の情報を求める解析部と、
    を備えるX線分析装置。
  5. 試料は、化合物半導体である請求項に記載のX線分析装置。
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