JP6698365B2 - 電力調整システム、電気機器、通信アダプタ、電力調整方法及びプログラム - Google Patents

電力調整システム、電気機器、通信アダプタ、電力調整方法及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、電力調整システム、電気機器、通信アダプタ、電力調整方法及びプログラムに関する。
近年、環境及び省エネルギー性に対する意識の高まりにより、電気機器を効率的に運転させて、不要な電力消費を抑制する技術が知られている。
例えば、特許文献1は、家庭内にある各種電気機器の電力を制御する家庭用電力制御システムを開示している。特許文献1に開示された家庭用電力制御システムは、居住者の代謝データ(生体データ)と居住空間内における人の在不在情報とに応じて、電力制限の対象とする電気機器を決定する。これにより、家庭内部における電力制御と健康管理との両面で利便性を向上させる。
また、特許文献2は、電力制御の対象となる1以上の電力消費要素を含むグループ内での総消費電力の制約を満たしつつ、個々の電力消費要素の消費電力を効率的に割り当てる電力制御システムを開示している。具体的に説明すると、特許文献2に開示された電力制御システムにおいて、サーバは、1以上の電力消費要素を含むグループ内で消費される総消費電力の現在値と基準値との差を測定し、総消費電力調整指示値を表す情報をグループ内に送信する。そして、1以上の電力消費要素は、自己に個別に与えられた又は決定された優先度と、サーバから送信された総消費電力調整指示値とにより、自己の消費電力の更新値を自己以外の消費電力要素及びサーバから独立して並列に決定し、自己の消費電力を制御する。したがって、サーバが個々の電力消費要素から消費電力の現在値及び優先度等の情報を収集する必要がなく、通信量を抑えることができる。
特開2014−75935号公報 国際公開第2015/115385号
しかしながら、特許文献1に開示された家庭用電力制御システムは、居住者の代謝データと居住空間内における人の在不在情報とを検知するための手段を必要とする。そのため、コストが高くなるとの課題がある。また、特許文献2に開示された電力制御システムでは、個々の機器の消費電力を割り当てる際に個々の機器の使用状況まで勘案していないため、使用者に不便を強いるおそれがある。
本発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、電気機器において消費される電力の調整において、コスト及び使用者の負担を軽減することが可能な電力調整システム等を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る電力調整システムは、
制御装置と、需要地において電力を消費する電気機器と、を備える電力調整システムであって、
前記制御装置は、
商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値を取得する計測値取得手段と、
前記計測値取得手段によって取得された前記計測値が許容値以上である場合、前記電気機器において消費される電力の調整指令を前記電気機器に送信する調整指令送信手段と、を備え、
前記電気機器は、
前記電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段と、
前記制御装置から送信された前記調整指令を受信する調整指令受信手段と、
前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段と、を備え、
前記使用情報には、前記電気機器における電力消費の優先度が対応付けられており、
前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する。
本発明では、制御装置が、商用電力系統から需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に電気機器において消費される電力の調整指令を電気機器に送信し、電気機器が、自機の使用に関する使用情報の入力を受け付け、制御装置から送信された調整指令が受信されると、受け付けられた使用情報に応じて電気機器において消費される電力を調整する。従って、本発明によれば、電気機器において消費される電力の調整において、コスト及び使用者の負担を軽減することができる。
本発明の実施形態に係る電力調整システムの全体構成を示す図である。 制御装置のハードウェア構成を示すブロック図である。 電気機器のハードウェア構成を示すブロック図である。 電力調整システムの機能的な構成を示す図である。 使用場所の入力画面の一例を示す図である。 使用者の属性情報の入力画面の一例を示す図である。 電気機器がエアコンである場合の優先度テーブルの一例を示す図である。 使用者の年齢と優先度との関係の一例を示す図である。 電気機器がIH調理器である場合の優先度テーブルの一例を示す図である。 電気機器が炊飯器である場合の優先度テーブルの一例を示す図である。 電気機器が電子レンジである場合の優先度テーブルの一例を示す図である。 電力調整システムにおいて実行される処理の概要を示すシーケンス図である。 電気機器において実行される処理の流れを示すフローチャートである。 変形例に係る電力調整システムの全体構成を示す図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付す。
図1に、本発明の実施形態に係る電力調整システム1の全体構成を示す。この電力調整システム1は、一般家庭で使用される電力の管理を行うエネルギー管理システムであって、いわゆるHEMS(Home Energy Management System)と呼ばれるシステムである。電力調整システム1は、制御装置2と、操作端末3と、電力計測装置4と、複数の電気機器7(電気機器7a,7b,…)を備える。
制御装置2は、電力の需要地(消費地)である家屋H内の適切な場所に設置され、この家庭(需要地)において消費される電力を監視し、操作端末3を介して電力の消費状況を表示する。また、制御装置2は、複数の電気機器7(電気機器7a,7b,…)の動作を制御し、またこれらの動作状態を監視する。制御装置2の詳細については後述する。
操作端末3(ユーザインタフェース装置)は、例えば、スマートフォン、タブレット端末、リモコン、携帯電話又はノート型パソコン等の携帯機器である。操作端末3は、押しボタン、タッチパネル又はタッチパッド等の入力デバイスと、有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイ又は液晶ディスプレイ等の表示デバイスと、通信インタフェースとを備える。操作端末3は、制御装置2と、Wi−Fi(登録商標)、Wi−SUN(登録商標)又は有線LAN(Local Area Network)等、周知の通信規格に則った通信を行う。操作端末3は、ユーザからの操作を受け付け、受け付けた操作内容を示す情報を制御装置2に送信する。また、操作端末3は、制御装置2から送信された、ユーザ(使用者)に提示するための情報を受信し、受信した情報を表示する。このように、操作端末3は、ユーザとのインタフェース(ユーザインタフェース)としての役割を担う。
電力計測装置4は、商用電力系統8と分電盤9との間に配設された電力線D1を送電される電力Pの値を計測する。これにより、電力計測装置4は、商用電力系統8から家屋Hに供給される電力Pを計測する。電力計測装置4は、電力線D1に接続されたCT(Current Transformer)1と通信線を介して接続されている。CT1は、交流電流を計測するセンサである。
電力計測装置4によって計測される電力Pは、家屋Hにおいて電力を需要する需要者が電力事業者から買った(買電した)電力に相当する。また、この電力Pは、家屋Hに発電設備及び蓄電設備が設置されていない場合には、需要地全体で消費される電力(総消費電力)に相当する。そのため、以下では電力Pを、買電電力又は家屋Hの総消費電力等ともいう。
電力計測装置4は、何れも図示しないが、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、通信インタフェース及び読み書き可能な不揮発性の半導体メモリ等を備える。また、電力計測装置4は、無線通信インタフェースを備え、家屋H内に構築された無線ネットワークを介して、制御装置2と通信する。この無線ネットワークは、例えば、エコーネットライト(ECHONET Lite)に準じたネットワークである。なお、電力計測装置4は、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、この無線ネットワークに接続される仕様であってもよい。
電力計測装置4は、計測によって得られた電力線D1を送電される電力Pを計測値として格納した計測データを生成し、予め定められた周期で定期的に制御装置2に送信する。送信される計測データには、電力計測装置4の機器アドレス、電力線D1のID及び計測時刻等も格納されている。なお、電力計測装置4は、制御装置2からの要求に応答して、電力線D1の計測値を格納した計測データを生成して制御装置2に送信してもよい。
複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、電力の需要地である家屋H(その敷地も含む)内に設置され、家屋Hにおいて電力を消費する機器である。複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、例えば、エアコン、空気清浄機、IH(Induction Heating)調理器、炊飯器、電子レンジ、換気扇、バス乾燥機、液晶テレビ、照明機器、床暖房システム又は冷蔵庫等の家電機器である。複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、分電盤9により分岐された電力線D2,D3,…にそれぞれ接続されており、商用電力系統8から供給された電力によって動作する。
複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、無線通信インタフェースを備え、家屋H内に構築された前述の無線ネットワークを介して、制御装置2と通信する。なお、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、外付けの通信アダプタ(図示せず)を介して、この無線ネットワークに接続される仕様であってもよい。複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、制御装置2からの要求に応答して、機器ID(Identification)と現在時刻と現在の運転状態を示す情報とを格納したデータ(運転状態データ)を、無線ネットワークを介して制御装置2に送信する。
以下では、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれを区別せずに称する場合には、電気機器7と総称する。
分電盤9は、商用電力系統8から供給された電力Pを複数の電気機器7a,7b,…等に分配する配線基板、及び、異常時に電流を遮断するブレーカを収納している。
図2に、制御装置2の構成を示す。図2に示すように、制御装置2は、制御部21と、記憶部22と、計時部23と、端末通信部24と、機器通信部25と、を備える。これら各部はバス29を介して接続されている。
制御部21は、何れも図示しないが、CPU、ROM及びRAM等を備える。CPUは、中央処理装置、中央演算装置、プロセッサ、マイクロプロセッサ、マイクロコンピュータ又はDSP(Digital Signal Processor)等ともいう。制御部21において、CPUは、ROMに格納されたプログラム及びデータを読み出し、RAMをワークエリアとして用いて、制御装置2を統括制御する。
記憶部22は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM(Erasable Programmable ROM)、又は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。記憶部22は、制御部21が各種処理を行うために使用する各種プログラム及びデータ、並びに、制御部21が各種処理を行うことにより生成又は取得する各種データを記憶する。
計時部23は、RTC(Real Time Clock)を備えており、制御装置2の電源がオフの間も計時を継続する計時デバイスである。
端末通信部24は、予め定められた通信インタフェースを備えており、制御部21の制御の下、操作端末3と、Wi−Fi(登録商標)、Wi−SUN(登録商標)又は有線LAN等を介して通信する。端末通信部24は、操作端末3を所持する使用者が家屋H外に居る場合には、例えばインターネット等の広域ネットワークを介して操作端末3と通信することができる。
機器通信部25は、予め定められた通信インタフェースを備えており、家屋H内に構築された前述の無線ネットワークに有線又は無線にて通信可能に接続する。機器通信部25は、制御部21の制御の下、無線ネットワークを介して、電力計測装置4及び電気機器7のそれぞれと通信する。
図3に、電気機器7(すなわち複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれ)の構成を示す。図3に示すように、電気機器7は、制御部71と、記憶部72と、ユーザインタフェース73と、通信部74と、主要動作部75と、を備える。これら各部はバス79を介して接続されている。
制御部71は、CPU、CPUの処理に必要なプログラム及びデータを格納したROM、及び、CPUのワークエリアとして機能するRAM等を備えており、電気機器7を統括制御する。
記憶部72は、例えば、フラッシュメモリ、EPROM、又は、EEPROM等の不揮発性の半導体メモリであって、いわゆる二次記憶装置(補助記憶装置)としての役割を担う。記憶部72は、この電気機器7を識別するための識別情報、制御装置2と通信するためのプログラム及びデータ、並びに、主要動作部75を制御するためのプログラム及びデータ等を記憶する。
ユーザインタフェース73は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)パネル又は有機EL等の表示部76と、タッチパネル、タッチパッド、スイッチ又は各種の押圧ボタン等の入力部77と、を備える。ユーザインタフェース73は、入力部77を介してユーザ(使用者)から各種の操作を受け付け、また、表示部76を介して各種の画面等を表示する。なお、表示部76と入力部77とは、これらが互いに重畳して配置されたタッチパネル(タッチスクリーン)として構成されるものであってもよい。
なお、電気機器7は、その機種によって、図3に示したように入力部77を機器本体に備えていてもよいし、入力部77を機器本体に備えず、機器本体から分離されたリモコンが、使用者から各種の操作を受け付ける入力部77として機能していてもよい。リモコンが入力部77として機能する場合には、リモコンは、使用者から入力を受け付けた操作内容を示す信号を送信する送信部を備え、電気機器7は、リモコンから送信された信号を受光する受光部を機器本体に備える。そして、リモコンと電気機器7に備えられた受光部とが、ユーザインタフェース73として機能する。
通信部74は、例えば、予め定めた通信インタフェースを備える。通信部74は、家屋H内に構築された無線ネットワークに通信可能に接続し、制御部71の制御の下、制御装置2と無線ネットワークを介して通信する。
主要動作部75は、この電気機器7の本来的な機能を実現するための構成部である。具体的に説明すると、主要動作部75は、例えば電気機器7が炊飯器であれば、炊飯機能を実現するための構成部である。また、電気機器7がエアコンであれば、室内機、室外機、送風機及びヒートポンプ等を含む、空調機能を実現するための構成部である。主要動作部75は、例えばこのような機能を実現するための駆動機構であるアクチュエータ部78を備える。
次に、図4を参照して、制御装置2及び電気機器7の機能的な構成について説明する。これらの各機能は、ソフトウェア、ファームウェア、又は、ソフトウェアとファームウェアとの組み合わせによって実現される。ソフトウェア及びファームウェアは、プログラムとして記述され、各装置又は各機器におけるROM又は記憶部に格納される。そして、制御部において、CPUが、ROM又は記憶部に記憶されたプログラムを実行することによって、各部の機能を実現する。
制御装置2は、図4に示すように、機能的に、電力の計測値を取得する計測値取得部210と、許容値を設定する許容値設定部220と、計測値が許容値以上であるか否かを判定する判定部230と、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに消費電力の調整指令を送信する調整指令送信部240と、を備える。
計測値取得部210は、商用電力系統8から電力の需要地である家屋Hに供給される電力Pの計測値を取得する。商用電力系統8から家屋Hに供給される電力Pは、前述したように電力計測装置4による計測によって得られる電力であって、商用電力系統8から買電した電力又は家屋Hの総消費電力に相当する。計測値取得部210は、電力計測装置4によって得られた電力Pの計測値を、電力計測装置4から機器通信部25を介して取得する。このように、計測値取得部210は、制御部21が機器通信部25と協働することによって実現される。
電力計測装置4は、CT1によって得られた電力線D1を送電される電力Pの計測値を、予め定められた周期で定期的に制御装置2に送信する。予め定められた周期は、一例として、10秒から数十秒(具体的には30秒)程度である。或いは、計測値取得部210が、予め定められた周期で定期的に電力計測装置4に電力Pの計測値の要求を送信し、電力計測装置4がこの要求に応答する方式で電力Pの計測値を制御装置2に送信してもよい。
許容値設定部220は、商用電力系統8から家屋Hに供給される電力Pの許容値を設定する。この許容値は、現在の時点において商用電力系統8から買電することが許容された、言い換えると家屋H内で消費することが許容された電力量の上限値である。
許容値設定部220は、許容値を、電気料金に基づいて設定する。具体的に説明すると、許容値設定部220は、許容値を、電気料金が上限値を超えないように、電気料金の単価が高い時間帯ほど小さな値に、また電気料金の単価が低い時間帯ほど大きな値に設定する。また、例えばデマンドレスポンスが発令された場合のように、商用電力系統8からの買電量の制限が要請された場合には、許容値設定部220は、要請に応じた値に許容値を設定する。さらには、操作端末3を操作する使用者から許容値の入力を受け付けた場合には、許容値設定部220は、操作端末3から端末通信部24を介して入力を受け付けた値を取得し、入力を受け付けた値に許容値を設定する。
許容値設定部220は、このようにして設定した許容値を、記憶部22に記憶させることにより保持する。このように、許容値設定部220は、制御部21が記憶部22及び端末通信部24等と協働することによって実現される。
判定部230は、計測値取得部210によって取得された計測値が、許容値設定部220によって設定された許容値以上であるか否かを判定する。具体的に説明すると、判定部230は、計測値取得部210が電力計測装置4から定期的に取得する電力Pの計測値を、計測値取得部210が電力Pの計測値を取得する度に、許容値設定部220によって設定された許容値と比較する。そして、判定部230は、計測値が許容値以上であるか否かを判定し、判定結果を調整指令送信部240に出力する。判定部230は、制御部21によって実現される。
調整指令送信部240は、計測値取得部210によって取得された計測値が許容値以上である場合、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれにおいて消費される電力の調整指令を、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに送信する。ここで、調整指令とは、各電気機器7が商用電力系統8から供給された電力によって使用中である場合に、各電気機器7にその使用状態を変更させる又はその使用を停止させることにより、各電気機器7における消費電力の調整を促す指令である。
調整指令送信部240は、判定部230による判定の結果、計測値が許容値未満であると判定された場合には、どの電気機器7にも電力の調整指令を送信せず、次に計測値取得部210が電力Pの計測値を取得するまで待機する。これに対して、調整指令送信部240は、判定部230による判定の結果、計測値が許容値以上であると判定された場合には、電力の調整指令を、機器通信部25を介して、複数の電気機器7a,7b,…を含む制御装置2の制御下にある全ての機器のそれぞれに送信する。このように、調整指令送信部240は、制御部21が機器通信部25と協働することによって実現される。
より詳細に説明すると、調整指令送信部240は、計測値取得部210によって取得された計測値が許容値以上である場合、許容値に対する計測値の超過の度合を示す超過情報を含む調整指令を、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに送信する。ここで、超過の度合は、許容値に対して計測値がどれだけ超過しているかの度合であって、例えば、計測値と許容値との差分又は許容値に対する計測値の比率等である。
調整指令送信部240は、判定部230による判定の結果、計測値が許容値以上であると判定された場合、計測値と許容値とから、許容値に対する計測値の超過の度合を示す超過情報を生成する。そして、調整指令送信部240は、生成した超過情報を含む調整指令を、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに送信する。言い換えると、調整指令送信部240は、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに対して個別に電力の調整量を指令せず、許容値に対する計測値の超過情報を含む同じ内容の指令を、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに送信する。そのため、送信した調整指令に基づいて各電気機器7がどの程度の電力を調整するかについては、個々の電気機器7に委ねられる。
このように、調整指令を送信する際に各電気機器7の現在の使用状況を考慮しないため、調整指令送信部240は、簡単な処理によって調整指令を送信することができる。また、各電気機器7の現在の使用状態を取得するための通信が不要であるため、制御装置2と各電気機器7との間で通信量を抑制することができる。
複数の電気機器7a、7b,…のそれぞれは、図4に示すように、機能的に、自機の使用に関する使用情報を受け付ける使用情報受付部710と、制御装置2から送信された調整指令を受信する調整指令受信部720と、優先度が設定されたテーブルを記憶する優先度記憶部730と、使用情報に応じて優先度を設定する優先度設定部740と、自機において消費される電力を調整する電力調整部750と、を備える。
使用情報受付部710は、自機の使用に関する使用情報の入力を受け付ける。自機の使用に関する使用情報とは、自機の使用場所、自機の使用者の属性、又は、自機の使用モード等である。自機の使用場所として、例えば、リビング、寝室、台所、及び、子供部屋等が挙げられる。自機の使用者の属性として、例えば、使用者の年齢、使用者の性別、使用者が受験生である、及び、使用者が病中病後である等が挙げられる。自機の使用モードとして、例えば、マニュアル運転モード、及び、自動運転モード等が挙げられる。使用情報受付部710は、このような自機の使用に関する情報のうちの少なくとも1つを、ユーザインタフェース73を介して受け付ける。このように、使用情報受付部710は、制御部71がユーザインタフェース73と協働することによって実現される。
より詳細に説明すると、使用情報受付部710は、自機の使用が開始された際に、使用情報を受け付ける。例えば電気機器7がエアコンであれば、使用者は、エアコンの運転を開始させる際に、リモコンを操作して、エアコンの使用場所と、使用者自身の属性情報と、冷房又は暖房等の運転モードと、を入力する。そのために、使用情報受付部710は、自機の使用が開始された際に、例えば図5及び図6に示すような使用情報の入力画面を、ユーザインタフェース73の表示部76に表示する。
図5は、使用者に使用場所の選択を促す画面を示している。使用者は、入力部77を操作して、表示部76に表示された「リビング」、「寝室」、「子供部屋」又は「祖父母部屋」等の複数の項目の中から所望の項目を選択することで、使用場所を入力する。図6は、使用者に使用者自身の属性情報の選択を促す画面を示している。使用者は、入力部77を操作して、表示部76に表示された「祖父」、「祖母」、「家族全員」、「幼児」、「小学生」、「受験生」又は「お母さん」等、生活上馴染みのある表現で表示された複数の項目の中から所望の項目を選択することで、使用者の属性情報を入力する。このような項目は、予め設定されたものであってもよいし、ユーザが適宜追加登録できるものであってもよい。また、使用者は、自身の属性情報として、年齢及び性別等の情報を、入力部77を操作することで入力することもできる。さらに、使用モードについても同様に、電気機器7の使用が開始される際に、入力することができる。
このように、使用者は、電気機器7の使用を開始する際に、ユーザインタフェース73を操作して使用情報を入力し、使用情報受付部710は、入力された使用情報を受け付ける。使用情報受付部710によって入力が受け付けられた使用情報は、記憶部72内の適宜の記憶領域に構築された使用情報記憶部に記憶される。
調整指令受信部720は、制御装置2から送信された調整指令を受信する。この調整指令は、調整指令送信部240によって送信された、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれにおいて消費される電力を調整する指令である。調整指令受信部720は、家屋H内に構築された無線ネットワークに送信された調整指令を、通信部74を介して受信する。このように、調整指令受信部720は、制御部71が通信部74と協働することによって実現される。
優先度記憶部730は、使用情報に応じて、電気機器7における電力消費の優先度が設定された優先度テーブル30を記憶する。優先度とは、電気機器7における電力調整の指標であって、電力調整の度合を決めるために用いられる。具体的に説明すると、優先度は、電気機器7における電力の消費を優先することによって、その電気機器7の現在の使用状態を優先して維持すべきことを示す指標である。例えば、電気機器7の現在の使用状態を変更すべきでない場合は、高い優先度が設定され、電気機器7の現在の使用状態を変更することが比較的容易である場合には、低い優先度が設定される。優先度テーブル30は、このような優先度と、使用者の属性、使用場所又は使用モード等の使用情報と、の対応関係を一意に設定したテーブルである。優先度記憶部730は、記憶部72内の記憶領域に構築され、このような対応関係を記憶する対応関係記憶部として機能する。
図7に、電気機器7がエアコンである場合の優先度テーブル30aの具体例を示す。図7に示すように、優先度テーブル30aでは、使用者が「子供」であれば高い優先度が設定され、使用者が「学生」であれば中程度の優先度が設定され、使用者が「父」又は「母」であれば低い優先度が設定され、使用者が「祖父」又は「祖母」であれば高い優先度が設定される。このように、優先度テーブル30aでは、電気機器7の使用者が属する年齢層に応じて、異なる優先度が設定される。
具体的に図8に、使用者の年齢と優先度との関係の概略を示す。図8に示すように、使用者が幼児又は子供である場合のようにその年齢が低い場合と、使用者が高齢者である場合のようにその年齢が高い場合とでは、使用者の体力が相対的に低いと考えられる。そのため、エアコンの消費電力の調整によって室温が大きく変化しないように、これら年齢層の使用者には相対的に高い優先度が設定される。これに対して、使用者の年齢が中程度である場合は、使用者の体力が相対的に高く、室温の変化幅が大きくても支障がないと考えられる。そのため、このような年齢層の使用者には相対的に低い優先度が設定される。
また、優先度テーブル30aでは、年齢層だけでなく、使用者のその他の属性に応じても、様々に優先度が設定される。具体的には図7に示すように、優先度テーブル30aでは、使用者が「受験生」、「病中」又は「病後」であれば、エアコンによる快適性の維持を優先するように、相対的に高い優先度が設定される。
さらに、優先度テーブル30aでは、電気機器7の使用場所に応じて、異なる優先度を設定する。具体的には図7に示すように、使用場所が「リビング」又は「寝室」であれば中程度の優先度が設定され、使用場所が「台所」又は「父母の部屋」であれば低い優先度が設定され、使用場所が「子供部屋」又は「祖父母の部屋」であれば高い優先度が設定される。
また、図7では示していないが、優先度テーブル30aでは、使用者と使用場所との組み合わせで優先度が設定される。例えば、使用者が「祖父」であって且つ使用場所が「寝室」であれば、高い優先度が設定され、使用者が「高校生」であって且つ使用場所が「寝室」であれば、低い優先度が設定されることができる。
電気機器7が空気清浄機又は照明機器等のような別の機器である場合も、電気機器7がエアコンである場合と同様に、優先度を設定することができる。具体的に説明すると、使用者が幼児、子供又は高齢者である場合、及び、使用者が受験生又は病中病後である場合等では、電気機器7の消費電力の調整による空気清浄又は照度低下が小さくなるように高い優先度が設定される。これにより、使用者の快適性の維持を優先させる。また、電気機器7の使用場所が「リビング」であるか「寝室」であるか「子供部屋」であるか等に応じて、異なる優先度が設定される。さらに、電気機器7が空気清浄機である場合には、使用者が「花粉症」を患っている場合における空気清浄を優先させるように、使用者が「花粉症」であれば高い優先度が設定される。
また、優先度は、使用者の属性又は使用場所ではなく、電気機器7の使用モード(動作モード)に応じて設定されてもよい。例えば図9から図11に、電気機器7の使用モードに応じて設定された優先度テーブル30b〜30dの具体例を示す。
図9は、電気機器7がIH調理器である場合の優先度テーブル30bである。IH調理器が煮物調理等の「自動モード」で動作している場合は、電力の調整に融通が利くことが多い。そのため、調整指令に応じて優先して電力を調整するように、優先度テーブル30bでは、「自動モード」に対して低い優先度が設定される。これに対して、IH調理器が「マニュアルモード」で動作している場合は、使用者の意図により動作している可能性が高い。そのため、調整指令よりも使用者の意図を優先して動作するように、優先度テーブル30bでは、「マニュアルモード」に対して高い優先度が設定される。電気機器7がIH調理器である場合、優先度記憶部730は、このように調理モードに応じて異なる優先度が設定された優先度テーブル30bを記憶する。
図10は、電気機器7が炊飯器である場合の優先度テーブル30cである。炊飯器が「炊飯モード」で動作している場合には、調整指令よりも炊飯を優先する。そのため、優先度テーブル30cでは、「炊飯モード」に対して高い優先度が設定される。これに対して、炊飯器が「保温モード」で動作している場合には、炊飯器内の温度を維持しつつ消費電力を間引くことができる。そのため、優先度テーブル30cでは、「保温モード」に対して低い優先度が設定される。電気機器7が炊飯器である場合、優先度記憶部730は、このように炊飯モードに応じて異なる優先度が設定された優先度テーブル30cを記憶する。
図11は、電気機器7が電子レンジである場合の優先度テーブル30dである。電子レンジが「500W加熱モード」又は「600W加熱モード」で動作している場合には、調理に支障が出ないように、調整指令よりも加熱を優先する。そのため、優先度テーブル30dでは、「500W加熱モード」及び「600W加熱モード」に対して高い優先度が設定される。これに対して、電子レンジが「自動加熱モード」で動作している場合には、加熱量と加熱時間とを調整することで消費電力を間引くことができる。そのため、優先度テーブル30dでは、「自動加熱モード」に対して低い優先度が設定される。電気機器7が電子レンジである場合、優先度記憶部730は、このように加熱モードに応じて異なる優先度が設定された優先度テーブル30dを記憶する。
また、図示しないが、電気機器7がバス乾燥機である場合でも、使用モードに応じて優先度が設定される。例えば、電気機器7の使用モードが「乾燥モード」である場合に低い優先度が設定され、電気機器7の使用モードが「換気モード」である場合に高い優先度が設定される。また、電気機器7がエアコン又は空気清浄機である場合でも、使用モードに応じて優先度が設定されてもよい。例えば、電気機器7の使用モードが「自動モード」である場合に低い優先度が設定され、電気機器7の使用モードが「マニュアルモード」である場合に高い優先度が設定される。なお、このような機種毎に異なる優先度テーブル30a〜30d等を総称して優先度テーブル30という。優先度記憶部730は、このように電気機器7の使用者の属性、電気機器7の使用場所又は電気機器7の使用モードに応じて優先度が様々に設定された、電気機器7の機種に応じて異なる優先度テーブル30を記憶する。
電力調整部750は、このような優先度と使用情報との対応関係が設定された優先度テーブル30における、入力が受け付けられた使用情報に対応する指標に応じて、電気機器7において消費される電力を調整する。そのために、優先度設定部740は、使用情報受付部710によって入力が受け付けられた使用情報に応じて、自機における電力調整の指標である電力消費の優先度を設定する。
優先度設定部740は、優先度記憶部730に記憶された優先度テーブル30を参照して、入力が受け付けられた使用情報に対応する優先度を設定する。例えば、電気機器7がエアコンである場合、優先度設定部740は、図7に示した優先度テーブル30aを参照して、使用者の属性が「子供」であれば、相対的に高い優先度を設定し、使用場所が「父母の部屋」であれば相対的に低い優先度を設定する。また、電気機器7がIH調理器である場合、優先度設定部740は、図9に示した優先度テーブル30bを参照して、使用モードが「自動モード」であれば相対的に低い優先度を設定する。このように、優先度設定部740は、制御部71が記憶部72と協働することによって実現される。
電力調整部750は、調整指令受信部720によって調整指令が受信されると、使用情報受付部710によって入力が受け付けられた使用情報と、調整指令に含まれる超過情報と、に応じて、自機において消費される電力を調整する。
具体的に説明すると、電力調整部750は、まず、受信された調整指令に含まれる超過情報と、優先度設定部740によって設定された優先度と、に基づいて、目標調整電力を算出する。超過情報は、商用電力系統8から家屋Hに供給されている電力Pの計測値の、許容値に対する超過の度合を示している。この超過の度合が大きいほど、家屋H全体で消費電力を抑える必要がある。そのため、電力調整部750は、超過情報によって示される超過の度合が大きいほど、電力を大きく削減するように、相対的に大きな目標調整電力を算出する。また、優先度は、電気機器7における消費電力を優先して維持すべきであるか否かの度合を示している。そのため、電力調整部750は、優先度が低いほど、電力を大きく削減するように、相対的に大きな目標調整電力を算出する。
このように目標調整電力を算出すると、電力調整部750は、算出した目標調整電力に基づいて、自機において消費されている電力を調整する。例えば、電気機器7がエアコンであれば、電力調整部750は、冷房又は暖房機能を弱めることで、消費電力を削減する。電気機器7が照明機器であれば、電力調整部750は、照度を徐々に低下させることで、消費電力を削減する。電気機器7が換気扇であれば、電力調整部750は、予め定められた時間、換気を弱めることで、消費電力を削減する。電気機器7が液晶テレビであれば、バックライトの照度を徐々に弱めることで、消費電力を削減する。電気機器7がバス乾燥機であれば、乾燥モード時の動作を弱め、且つ、動作時間を延長することで、総消費電力量を維持しつつ消費電力のピークを抑制する。電気機器7がIH調理器又は空気清浄機であれば、マニュアルモード時の動作を弱めることで、消費電力を削減する。なお、電気機器7は、電力を削減する前に、マニュアルモードでは使用者が電子機器7の傍にいることを前提として、電力の調整要求を受信したことを表示部76に表示することで、又は音声を発することで、使用者に通知してもよい。
なお、電力調整部750は、優先度が高い場合には、たとえ調整指令によって示される超過の度合が大きくても、調整指令に従わず、消費電力を全く調整しなくてもよい。また、電力調整部750は、優先度が低い場合には、自機の動作を停止させることによって、消費電力を調整してもよい。なお、不使用時のように自機が電力を実質的に消費していない場合には、電力調整部750は、調整指令受信部720によって調整指令が受信されても、電力を調整しない。このように、電力調整部750は、制御部71が主要動作部75と協働することによって実現される。
このように、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれにおいて、電力調整部750は、自機が電力を消費している最中に調整指令が受信されると、使用情報受付部710によって入力が受け付けられた自機の使用に関する使用情報に基づいて、自機の使用に伴って消費されている電力を削減する。言い換えると、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、他の電気機器7における使用状況には依らずに、複数の電気機器7a,7b,…のうちの自機のみの使用状況に基づいて目標調整電力を算出し、消費電力を調整する。そのため、各電気機器7が電力調整処理を一度実行しても、家屋H全体として目標を達成できず、依然として電力Pの計測値が許容値を超過している場合もある。
そのような場合であっても、制御装置2は、各電気機器7が電力調整処理を実行した後も、引き続き予め定められた周期で電力Pの計測値を取得し、取得した計測値が許容値以上であった場合に調整指令を各電気機器7に送信する。そのため、各電気機器7において、電力調整部750は、商用電力系統8から家屋Hに供給される電力Pの計測値が許容値以上である限り、予め定められた周期で電力調整処理を繰り返す。その結果、電力Pの計測値が許容値未満になるまで、家屋H全体として消費電力が徐々に削減されていく。
以上のように構成された電力調整システム1において実行される処理の流れについて、図12及び図13を参照して、説明する。
図12に、電力調整システム1において、電力計測装置4、制御装置2及び電気機器7によって実行される処理の流れを示す。
電力計測装置4は、商用電力系統8から家屋Hに供給された総電力を計測する(ステップS11)。この総電力は、商用電力系統8から家屋Hに買電された電力Pに相当する。さらに、この総電力は、家屋Hに発電設備及び蓄電設備が設置されていない場合には、需要地全体で消費される電力(総消費電力)に相当する。
総電力を計測すると、電力計測装置4は、得られた総電力の計測値を、家屋H内に構築された無線ネットワークを介して制御装置2に送信する(ステップS12)。電力計測装置4は、このように総電力を計測し、制御装置2に送信する処理を、N秒周期で繰り返す。N秒は、一例として、10秒から数十秒(具体的には30秒)程度である。
ステップS12において、制御装置2の制御部21は、電力計測装置4から送信された総電力の計測値を取得する。このとき、制御部21は、計測値取得部210として機能する。
計測値を取得すると、制御部21は、取得した計測値が予め定められた許容値以上であるか否かを判定する(ステップS13)。具体的に説明すると、制御部21は、電力計測装置4から取得した総電力の計測値を、家屋H内で消費することが許容された電力量の上限値として予め設定された許容値と比較し、計測値が許容値以上であるか否かを判定する。ステップS13において、制御部21は、判定部230として機能する。
計測値が許容値未満である場合、制御部21は、家屋H内の電気機器7において消費される電力の調整指令を、どの電気機器7にも送信せず、次に電力計測装置4から総電力の計測値を取得するまで待機する。ステップS13は、計測値が許容値未満であると判定された場合の例を示している。
次に電力計測装置4が総電力を計測し、制御装置2がその計測値を許容値と比較した結果(ステップS21〜S23)、計測値が許容値以上である場合、制御部21は、電気機器7において消費される電力の調整指令を、家屋H内に構築された無線ネットワークを介して、家屋H内の複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに送信する(ステップS24)。ステップS24において、制御部21は、調整指令送信部240として機能する。
ステップS24において、各電気機器7の制御部71は、制御装置2から送信された調整指令を受信する。このとき、制御部71は、調整指令受信部720として機能する。
調整指令を受信すると、制御部71は、電力調整を実行する(ステップS25)。各電気機器7において実行される電力調整処理の詳細については、図13に示すフローチャートを参照して説明する。
図13に示す電力調整処理は、各電気機器7において、使用情報受付部710によって電気機器7の使用に関する使用情報が受け付けられ、且つ、電気機器7におけるその使用が開始された状態において、制御装置2から調整指令を受信したことに応答して、開始する。
電力調整処理を開始すると、制御部71は、記憶部72に記憶された使用情報を読み出す(ステップS101)。使用情報は、電気機器7の使用者の属性、使用場所又は使用モード等であって、電気機器7の使用が開始された際、又は使用が開始される前に、使用情報受付部710によって受け付けられ、記憶部72に記憶されている。制御部71は、制御装置2から調整指令を受信したことに応答して、使用情報を記憶部72から読み出す。
使用情報を読み出すと、制御部71は、優先度記憶部730に記憶された優先度テーブル30を参照して(ステップS102)、読み出した使用情報に対応する優先度を設定する(ステップS103)。具体的に説明すると、制御部71は、優先度テーブル30に設定された使用情報と優先度との対応関係に基づいて、読み出した使用情報を優先度に変換する。そして、制御部71は、変換した優先度を、電力調整の度合を決めるための指標として設定する。ステップS102及びS103において、制御部71は、優先度設定部740として機能する。
優先度を設定すると、制御部71は、設定した優先度と、制御装置2から受信した調整指令に含まれる超過情報と、に基づいて、目標調整電力を算出する(ステップS104)。具体的に説明すると、制御部71は、設定した優先度が低いほど、電力を大きく調整するように、相対的に大きな目標調整電力を算出する。また、制御部71は、超過情報によって示される超過の度合が大きいほど、電力を大きく調整するように、相対的に大きな目標調整電力を算出する。
目標調整電力を算出すると、制御部71は、算出した目標調整電力に基づいて、自機において消費されている電力を調整する(ステップS105)。例えば、電気機器7がエアコンであれば、制御部71は、冷房又は暖房機能を弱めることで、消費電力を削減する。また、電気機器7が照明機器であれば、制御部71は、照度を徐々に低下させることで、消費電力を削減する。ステップS104及びS105において、制御部71は、電力調整部750として機能する。
複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれは、自機の使用が継続されている間、このような電力調整処理を、制御装置2から調整指令を受信する毎に繰り返す。そのため、各電気機器7が電力調整処理を実行した後、依然として電力Pの計測値が許容値を超過している場合でも、家屋H全体として電力Pの計測値が許容値未満になるまで、各電気機器7は、電力調整処理を繰り返し実行する。
以上説明したように、本実施形態に係る電力調整システム1によれば、制御装置2が、商用電力系統8から家屋Hに供給される電力Pの計測値を取得し、取得した計測値が許容値以上である場合、家屋H内の複数の電気機器7a,7b,…において消費される電力の調整指令を、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれに送信する。そして、複数の電気機器7a,7b,…のそれぞれが、自機の使用に関する使用情報の入力を受け付け、制御装置2から調整指令が受信されると、受け付けられた使用情報に応じて自機において消費される電力を調整する。
入力を受け付けた自機の使用情報に応じて消費電力を調整するため、使用者の利便性が向上する。特に、各電気機器7は、機種に応じて様々に設定された優先度テーブル30を保持し、受け付けられた使用情報に対応する優先度によって、消費電力の調整度合を変える。そのため、消費電力を削減する際における使用者の負担を軽減することができる。また、使用者の在不在を検知するセンサ、及び、使用者又は使用場所等の情報を収集するセンサ等の設置が不要であるため、設置コストを抑えることができる。
特に、電力調整システム1は、例えばデマンドレスポンスが発令された場合、又は、経済的若しくは環境的観点から電力の消費をなるべく抑えたい場合等のように、需要地全体で消費できる電力に制限がある場合に、需要地内の複数の電気機器を群制御することで、需要地全体の消費電力を効率的に調整することができる。
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態では、使用情報受付部710は、表示部76に表示された複数の項目の中から使用者に所望の項目を選択させることで、使用情報の入力を受け付けた。しかしながら、使用情報受付部710は、他の方法によって使用情報の入力を受け付けてもよい。例えば、ユーザインタフェース73の一部に複数のボタン(例えば押しボタン又はGUI(Graphical User Interface)ボタン等)が設けられ、複数のボタンのそれぞれに異なる属性情報又は使用場所が対応付けられていてもよい。この場合、使用者は、複数のボタンのうち、自身の属性情報又は使用場所に対応するボタンを押下することで、使用情報受付部710は、使用情報の入力を受け付ける。
また、上記実施形態では、使用情報受付部710は、電気機器7の使用が開始された際に、その電気機器7の使用に関する使用情報の入力を受け付けた。しかしながら、使用情報受付部710は、電気機器7の使用が開始された際以外のタイミングで、使用情報の入力を受け付けてもよい。例えば台所で使用される炊飯器、電子レンジ又は冷蔵庫等のように、電気機器7の使用場所が固定されている場合、使用情報受付部710は、その使用場所に設置された際に、使用場所に関する情報の入力を受け付けてもよい。また、電気機器7が特定の使用者専用である場合のように、電気機器7の使用者が固定されている場合、使用情報受付部710は、一度使用者に関する情報の入力を受け付ければ、電気機器7の使用が開始される毎に使用者に関する情報の入力を受け付けなくともよい。使用情報受付部710は、電気機器7の運転をタイマーでセットする場合のように、電気機器7の使用が開始される前に使用モードの入力を予め受け付けておけば、電気機器7の使用が開始される時には使用モードの入力を受け付けなくてもよい。
また、上記実施形態では、対応関係記憶部として機能する優先度記憶部730は、電気機器7における電力消費の優先度と使用情報との対応関係を設定した優先度テーブル30を記憶していた。そして、電力調整部750は、入力が受け付けられた使用情報に対応する優先度が低いほど、電気機器7において消費される電力を大きく削減した。しかしながら、上記実施形態は一例であって、本発明では、上述した優先度に限らず、電力調整部750における電力調整の指標を自由に設定することができる。例えば、電力調整の指標として、上述した優先度とは逆に、電気機器7の現在の使用状態を変更することが比較的容易であり、そのため消費電力を優先して調整すべき場合ほど、高い値が設定されるようにしてもよい。この場合、電力調整部750は、入力が受け付けられた使用情報に対応する指標が高いほど、電気機器7において消費される電力を大きく調整する。
また、上記実施形態では、家屋Hを、商用電力系統8から電力の供給を受ける需要地の例として説明した。しかしながら、需要地は、家屋Hのような一般住宅であることに限らず、商用電力系統8からの電力の需要地であれば、集合住宅、施設、ビル、又は、工場等であってもよい。
また、上記実施形態では、需要地において電力を消費する電気機器7が、優先度テーブル30を保持し、制御装置2から調整指令を受信して、自機において消費される電力を調整した。しかしながら、上記実施形態において電気機器7が備えていた使用情報受付部710、調整指令受信部720、優先度記憶部730、優先度設定部740及び電力調整部750の機能を、電気機器7に外付けされる通信アダプタであって、電気機器7と電気的に接続する通信アダプタが備えるように構成してもよい。
上記実施形態において電気機器7が備えていた機能を通信アダプタが備える場合、使用情報受付部710は、電気機器7において使用者から入力された電気機器7の使用に関する使用情報を、電気機器7との間で通信するための通信インタフェースを介して、電気機器7から受け付ける。調整指令受信部720は、商用電力系統から需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置2から送信された、電気機器7において消費される電力の調整指令を受信する。優先度記憶部730は、この通信アダプタが接続される可能性のある電気機器7の機種に対応した優先度テーブル30を予め記憶している。優先度設定部740は、優先度記憶部730に記憶された優先度テーブル30を参照して、受け付けられた使用情報に応じて優先度を設定する。電力調整部750は、調整指令受信部720によって調整指令が受信されると、使用情報受付部710によって受け付けられた使用情報に応じて電気機器7に指令を送信し、電気機器7において消費される電力を調整させる。具体的に説明すると、電力調整部750は、設定された優先度と受信された調整指令に含まれる超過情報とに応じて目標調整電力を算出し、算出した目標調整電力に基づいて電力を調整するように、通信インタフェースを介して電気機器7に指令を送信する。このような構成を通信アダプタが備えることで、優先度テーブル30を保持していない汎用の電気機器に対しても、上述したような電力調整処理を実行させることができる。
また、上記実施形態では、制御装置2が家屋H内に設置されている場合について説明した。しかしながら、本発明において、制御装置2と同等の機能を有する装置を家屋H外に設置するようにしてもよい。図14に、この場合の電力調整システム1aの例を示す。図14に示す電力調整システム1aでは、家屋Hには、制御装置2の代わりにルータ12が設置されている。ルータ12は、広域ネットワークNを介してサーバ13と通信することができる装置であって、例えばブロードバンドルータである。サーバ13は、クラウドコンピューティングにおけるリソースを提供するサーバである。広域ネットワークNは、例えば、インターネット等のWAN(Wide Area Network)である。この場合、ルータ12とサーバ13とが協調して制御装置2の役割を果たす。
上記実施形態では、操作端末3が表示部及び入力部を備えており、制御装置2は、操作端末3に入力された入力情報を、端末通信部24を介して取得した。しかしながら、本発明において、制御装置2が表示部及び入力部を備えていてもよい。すなわち、制御装置2自身に、操作端末3の機能が備わっていてもよい。
上記実施形態では、制御装置2の制御部21において、CPUがROM又は記憶部22に記憶されたプログラムを実行することによって、計測値取得部210、許容値設定部220、判定部230及び調整指令送信部240のそれぞれとして機能した。また、電気機器7の制御部71において、CPUがROM又は記憶部72に記憶されたプログラムを実行することによって、使用情報受付部710、調整指令受信部720、優先度設定部740及び電力調整部750のそれぞれとして機能した。しかしながら、本発明において、制御部21,71は、専用のハードウェアであってもよい。専用のハードウェアとは、例えば単一回路、複合回路、プログラム化されたプロセッサ、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field-Programmable Gate Array)、又は、これらの組み合わせ等である。制御部21,71が専用のハードウェアである場合、各部の機能それぞれを個別のハードウェアで実現してもよいし、各部の機能をまとめて単一のハードウェアで実現してもよい。
また、各部の機能のうち、一部を専用のハードウェアによって実現し、他の一部をソフトウェア又はファームウェアによって実現してもよい。このように、制御部21,71は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、又は、これらの組み合わせによって、上述の各機能を実現することができる。
本発明に係る制御装置2及び電気機器7のそれぞれの動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータ又は情報端末装置等に適用することで、当該パーソナルコンピュータ又は情報端末装置等を、本発明に係る制御装置2及び電気機器7のそれぞれとして機能させることも可能である。
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk ROM)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、又は、メモリカード等のコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネット等の通信ネットワークを介して配布してもよい。
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、この発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。すなわち、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、この発明の範囲内とみなされる。
1,1a 電力調整システム、2 制御装置、3 操作端末、4 電力計測装置、7(7a,7b,…) 電気機器、8 商用電力系統、9 分電盤、12 ルータ、13 サーバ、21 制御部、22 記憶部、23 計時部、24 端末通信部、25 機器通信部、29 バス、30,30a,30b,30c,30d 優先度テーブル、71 制御部、72 記憶部、73 ユーザインタフェース、74 通信部、75 主要動作部、76 表示部、77 入力部、78 アクチュエータ部、79 バス、210 計測値取得部、220 許容値設定部、230 判定部、240 調整指令送信部、710 使用情報受付部、720 調整指令受信部、730 優先度記憶部、740 優先度設定部、750 電力調整部、D1〜D3 電力線、H 家屋、N 広域ネットワーク

Claims (14)

  1. 制御装置と、需要地において電力を消費する電気機器と、を備える電力調整システムであって、
    前記制御装置は、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値を取得する計測値取得手段と、
    前記計測値取得手段によって取得された前記計測値が許容値以上である場合、前記電気機器において消費される電力の調整指令を前記電気機器に送信する調整指令送信手段と、を備え、
    前記電気機器は、
    前記電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段と、
    前記制御装置から送信された前記調整指令を受信する調整指令受信手段と、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段と、を備え、
    前記使用情報には、前記電気機器における電力消費の優先度が対応付けられており、
    前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    電力調整システム。
  2. 前記電気機器は、
    前記優先度と前記使用情報との対応関係を記憶する対応関係記憶部、をさらに備え、
    前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記対応関係記憶部に記憶された前記対応関係における、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    請求項1に記載の電力調整システム。
  3. 制御装置と、需要地において電力を消費する電気機器と、を備える電力調整システムであって、
    前記制御装置は、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値を取得する計測値取得手段と、
    前記計測値取得手段によって取得された前記計測値が許容値以上である場合、前記電気機器において消費される電力の調整指令を前記電気機器に送信する調整指令送信手段と、を備え、
    前記電気機器は、
    前記電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段と、
    前記制御装置から送信された前記調整指令を受信する調整指令受信手段と、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段と、を備え、
    前記使用情報は、前記電気機器の使用場所、前記電気機器の使用者の属性、又は、前記電気機器の使用モードのうちの少なくとも1つに関する情報である、
    電力調整システム。
  4. 前記制御装置において、
    前記調整指令送信手段は、前記計測値取得手段によって取得された前記計測値が前記許容値以上である場合、前記許容値に対する前記計測値の超過の度合を示す超過情報を含む前記調整指令を、前記電気機器に送信し、
    前記電気機器において、
    前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報と前記調整指令に含まれる前記超過情報とに応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の電力調整システム。
  5. 前記電力調整手段は、前記超過情報によって示される前記超過の度合が大きいほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    請求項4に記載の電力調整システム。
  6. 前記電気機器において、
    前記使用情報受付手段は、前記電気機器の使用が開始された際に、前記使用情報の入力を受け付ける、
    請求項1から5のいずれか1項に記載の電力調整システム。
  7. 需要地において電力を消費する電気機器であって、
    前記電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段と、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置から送信された、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信する調整指令受信手段と、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段と、を備え、
    前記使用情報には、前記電気機器における電力消費の優先度が対応付けられており、
    前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    電気機器。
  8. 需要地において電力を消費する電気機器であって、
    前記電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段と、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置から送信された、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信する調整指令受信手段と、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段と、を備え、
    前記使用情報は、前記電気機器の使用場所、前記電気機器の使用者の属性、又は、前記電気機器の使用モードのうちの少なくとも1つに関する情報である、
    電気機器。
  9. 需要地において電力を消費する電気機器と電気的に接続する通信アダプタであって、
    前記電気機器の使用に関する使用情報を、前記電気機器から受け付ける使用情報受付手段と、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置から送信された、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信する調整指令受信手段と、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報に応じて前記電気機器に指令を送信し、前記電気機器において消費される電力を調整させる電力調整手段と、を備え、
    前記使用情報には、前記電気機器における電力消費の優先度が対応付けられており、
    前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    通信アダプタ。
  10. 需要地において電力を消費する電気機器と電気的に接続する通信アダプタであって、
    前記電気機器の使用に関する使用情報を、前記電気機器から受け付ける使用情報受付手段と、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置から送信された、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信する調整指令受信手段と、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報に応じて前記電気機器に指令を送信し、前記電気機器において消費される電力を調整させる電力調整手段と、を備え、
    前記使用情報は、前記電気機器の使用場所、前記電気機器の使用者の属性、又は、前記電気機器の使用モードのうちの少なくとも1つに関する情報である、
    通信アダプタ。
  11. 需要地において電力を消費する電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付け、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信し、
    前記調整指令を受信すると、前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する、
    電力調整方法であって、
    前記使用情報には、前記電気機器における電力消費の優先度が対応付けられており、
    前記電気機器において消費される電力を調整するステップでは、前記調整指令を受信すると、前記入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    電力調整方法。
  12. 需要地において電力を消費する電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付け、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信し、
    前記調整指令を受信すると、前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する、
    電力調整方法であって、
    前記使用情報は、前記電気機器の使用場所、前記電気機器の使用者の属性、又は、前記電気機器の使用モードのうちの少なくとも1つに関する情報である、
    電力調整方法。
  13. コンピュータに、
    需要地において電力を消費する電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置から送信された、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信する調整指令受信手段、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段、として機能させ、
    前記使用情報には、前記電気機器における電力消費の優先度が対応付けられており、
    前記電力調整手段は、前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって入力が受け付けられた前記使用情報に対応する前記優先度が低いほど、前記電気機器において消費される電力を大きく削減する、
    プログラム。
  14. コンピュータに、
    需要地において電力を消費する電気機器の使用に関する使用情報の入力を受け付ける使用情報受付手段、
    商用電力系統から前記需要地に供給される電力の計測値が許容値以上である場合に制御装置から送信された、前記電気機器において消費される電力の調整指令を受信する調整指令受信手段、
    前記調整指令受信手段によって前記調整指令が受信されると、前記使用情報受付手段によって受け付けられた前記使用情報に応じて、前記電気機器において消費される電力を調整する電力調整手段、として機能させ、
    前記使用情報は、前記電気機器の使用場所、前記電気機器の使用者の属性、又は、前記電気機器の使用モードのうちの少なくとも1つに関する情報である、
    プログラム。
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