JP6698300B2 - ポリマー及びそれを用いた有機薄膜太陽電池 - Google Patents

ポリマー及びそれを用いた有機薄膜太陽電池 Download PDF

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Description

本発明は、ポリマー及びそれを用いた有機薄膜太陽電池に関する。
近年、有機トランジスタ、有機エレクトロルミネッセンス素子、有機薄膜太陽電池等に代表される、有機材料を用いた電子素子(有機電子素子)への注目が集まっている。このため、これら有機電子素子に用いられる有機材料について盛んに研究が行われている。有機電子素子に用いられる有機材料は、具体的には、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の機能を有する有機材料であり、そのような機能性有機材料としてベンゾチアジアゾール骨格を有する化合物、ベンゾチアジアゾール骨格を構造単位に有するポリマーが提案されている。
例えば、特許文献1には、以下の一般式:
で表される構造単位を有する化合物の電荷移動度が優れていることが記載されている。上記一般式において、Rは酸素原子、ハロゲン原子、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリールアルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオキシ基、シクロアルキル基、シクロアルキルオキシ基、ヘテロアリール基、アシル基、スルホニル基、又はカルバメート基を示し、Ar及びArは、芳香環、ヘテロ芳香環、又はヘテロ芳香環を含む多環縮合環を示す。しかしながら、特許文献1には、この化合物の光物性(特に光吸収特性)についてはまったく言及されておらず、上記一般式で表される構造単位を有する化合物やその類似化合物の光物性は不明である。また、特許文献1で実際に合成しているポリマーは、上記一般式で表される、ベンゾチアジアゾール骨格にチアゾール環が縮環した三環構造と4つのチオフェン環が連結した構造の構造単位からなるポリマーのみであり、特許文献1には他のポリマーの合成例は記載されていない。
米国特許公報US2013/0137848号
上記のように、特許文献1にはチアゾール環が縮環したベンゾチアジアゾール骨格に4つのチオフェン環が連結した構造の構造単位からなるポリマーが記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載のポリマーは、溶解性の制御が困難であり、実用上課題が存在する。したがって、本発明は、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の機能を有しつつ、溶解性の制御が容易なポリマーを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題に鑑み、鋭意研究を行った結果、ベンゾチアジアゾール骨格のチアゾール環に特定の硫黄含有基が結合した構造単位又は類似構造単位を有するポリマーは、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の機能を有しつつ、溶解性の制御が容易であることを見出した。本発明者らは、このような知見に基づき、さらに研究を重ね、本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の構成を包含する。
項1.一般式(1):
[式中、RはO、S、Se又はTeを示す。Rは−SR(Rはアルキル基)で表される基、又は−SO(Rはアルキル基)で表される基を示す。*は結合位置を示す。]
で表される構造単位を有するポリマー。
項2.一般式(2):
[式中、R及びRは前記に同じである。Dはドナー連結基を示す。*は結合位置を示す。]
で表される構造単位を有するポリマー。
項3.レジオレギュラーポリマーである、項1又は2に記載のポリマー。
項4.一般式(3):
[式中、R及びRは同一又は異なって、前記に同じである。Dは同一又は異なって、ドナー連結基を示す。*は結合位置を示す。]
で表される繰り返し単位を有する、項1〜3のいずれかに記載のポリマー。
項5.前記RがSである、項1〜4のいずれかに記載のポリマー。
項6.項1〜5のいずれかに記載のポリマーからなる電荷輸送材料。
項7.項1〜5のいずれかに記載のポリマーからなる有機薄膜太陽電池用材料。
項8.項1〜5のいずれかに記載のポリマー、項6に記載の電荷輸送材料、又は項7に記載の有機太陽電池用材料を用いた有機薄膜太陽電池。
項9.一般式(4):
[式中、RはO、S、Se又はTeを示す。Rは−SR(Rはアルキル基)で表される基、又は−SO(Rはアルキル基)で表される基を示す。X及びXは同一又は異なって、H又はハロゲン原子を示す。]
で表される化合物。
項10.前記RがSである、項9に記載の化合物。
項11.前記Xがハロゲン原子である、項9又は10に記載の化合物。
本発明によれば、特定の硫黄含有基が結合した構造単位を有するため、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の機能を有するとともに、Rにおけるアルキル基を適宜選択することにより、溶解性の制御を容易に行うことができる。また、Rが−SOで表される基である場合には、電子受容性をさらに向上させることも可能である。この本発明のポリマーは、従来のベンゾチアジアゾール骨格を有するポリマーと比較してもよりシンプルな骨格を有しており、安価な原料から大量合成が可能であるため経済的である。
合成例3−13で得たポリマー21のスピンコートフィルムの光吸収特性を示すグラフである。 合成例3−15で得たポリマー23のスピンコートフィルムの光吸収特性を示すグラフである。 実施例1で得た素子(有機薄膜太陽電池)の評価結果(電流−電圧曲線)を示すグラフである。 実施例1で得た素子(有機薄膜太陽電池)の評価結果(IPCEスペクトル)を示すグラフである。 実施例2で得た素子(有機薄膜太陽電池)の評価結果(電流−電圧曲線)を示すグラフである。
1.ポリマー
本発明のポリマーは、一般式(1):
[式中、RはO、S、Se又はTeを示す。Rは−SR(Rはアルキル基)で表される基、又は−SO(Rはアルキル基)で表される基を示す。*は結合位置を示す。]
で表される構造単位を有する。
このような構造単位を有するため、本発明のポリマーは、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の機能を有する。また、Rにおけるアルキル基を適宜選択することにより、溶解性の制御を容易に行うことができる。このため、使用する溶媒に応じてRにおけるアルキル基を適宜選択することにより、容易に溶解性を向上させることができる。
一般式(1)において、Rは、O、S、Se又はTeを示し、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の観点から、O又はSが好ましく、Sがより好ましい。
一般式(1)において、Rは−SRで表される基、又は−SOで表される基を示し、R及びRはアルキル基を示す。アルキル基は、直鎖状であっても、分枝状であっても、環状であってもよいが、直鎖状又は分枝状のアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1〜40が好ましく、1〜30がより好ましく、1〜25がさらに好ましい。なかでも、メチル基又は長鎖の直鎖状又は分枝状のアルキル基(例えば炭素数6〜25の直鎖状又は分枝状のアルキル基)が好ましい。環状のアルキル基としては、例えば、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基等が挙げられる。
アルキル基は、置換されていてもよいし、置換されていなくてもよい。置換されている場合の置換基としては、例えば、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)、シアノ基、アルコキシ基(メトキシ基、エトキシ基等の炭素数1〜40のアルコキシ基)、アリール基(フェニル基、ナフチル基等)、アミノ基等が挙げられる。また、置換基の数は、特に制限されないが、0〜3個が好ましい。
これらのなかでも、アルキル基としては、溶解性の観点から、
[式中、mは1〜18の整数を示す。]
で表される基が好ましく、
等が好ましい。
つまり、Rとしては、溶解性の観点から、
等が好ましい。
なお、Rのうち、−SOで表される基は、−SRで表される基を酸化することにより得られ、−SRで表される基と比較して、本発明のポリマーの電子受容性をさらに向上させることができる。
一般式(1)において、*は結合位置を示す。*には、本発明のポリマーを構成する構造単位が結合する。ただし、一般式(1)で表される構造単位が末端である場合には、*で結合するのは水素原子又はハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)であってもよい。
本発明のポリマーにおける一般式(1)で表される構造単位の数は特に限定されない。例えば、4〜200が好ましく、6〜100がより好ましい。
本発明のポリマーは、一般式(1)で表される構造単位を繰り返し単位として有するホモポリマーであってもよいが、長波長領域の光をより吸収しやすい観点から、分子内にドナーとアクセプターを併せもつドナー・アクセプター型ポリマーであることが好ましい。
本発明のポリマーがドナー・アクセプター型ポリマーである場合、一般式(1)で表される構造単位はアクセプターユニットとして機能する。このため、本発明のポリマーは、一般式(1)で表される構造単位がドナー連結基を介して結合していることが好ましい。
つまり、本発明のポリマーは、一般式(2):
[式中、R及びRは前記に同じである。Dはドナー連結基を示す。*は結合位置を示す。]
で表される構造単位を有することが好ましい。
一般式(2)において、R及びRは前記に同じである。好ましい具体例も同様である。
一般式(2)において、Dはドナー連結基を示す。本発明において、「ドナー連結基」とは、ドナー性(電子供与性)を有する連結基を意味し、電子供与性が強い連結基である。
上記一般式(1)で表される構造単位が、ドナー連結基を介して結合していることで、本発明のポリマーをドナー・アクセプター型ポリマーとし、本発明のポリマーの吸収波長をより長波長化することができる。
一般式(2)において、Dで示されるドナー連結基としては、有機半導体化合物に採用されているドナー連結基を広く採用することができ、また、多環構造を有する連結基も好適に採用することができ、ドナー性が弱い連結基からドナー性が強い連結基まで広く採用することができる。
ドナー連結基としては、例えば、
[式中、Rは同一又は異なって、
(式中、R18、R19、及びR20は同一又は異なって、炭素数1〜40(特に1〜20)のアルキル基を示す。)
で表される基を示す。R、R、R、R、及びR10は同一又は異なって、炭素数1〜40(特に1〜20)のアルキル基を示す。R11、R12、R13、R14、R15、R16、及びR17は同一又は異なって、水素原子、又は炭素数1〜40(特に1〜20)のアルキル基を示す。YはO、Si又はGeを示す。]
で表されるドナー連結基が挙げられる。なかでも、長波長領域での光吸収特性、合成の容易さ等の観点から、
[式中、R、R16及びR17は同一又は異なって、前記に同じである。]
で表されるドナー連結基が好ましい。
本発明のポリマーにおける一般式(2)で表される構造単位の数は特に限定されない。例えば、4〜200が好ましく、6〜100がより好ましい。
本発明のポリマーが、ドナー・アクセプター型ポリマーである場合、アクセプターユニットの向きがランダムであるレジオランダムポリマーであってもよいが、通常、高い導電性、優れた溶解性等を兼ね備え、アクセプターユニットの向きが対向しているレジオレギュラーポリマーであることが好ましい。
つまり、本発明のポリマーは、一般式(3):
[式中、R及びRは同一又は異なって、前記に同じである。Dは前記に同じである。*は結合位置を示す。]
で表される繰り返し単位を有することが好ましい。
一般式(3)において、R、R及びDは前記に同じである。好ましい具体例も同様である。
本発明のポリマーにおける一般式(3)で表される繰り返し単位の繰り返し数は特に限定されない。例えば、2〜100が好ましく、3〜50がより好ましい。
本発明のポリマーの分子量(重量平均分子量)は、例えば、1000〜1000000が好ましく、1500〜500000がより好ましく、2000〜100000がさらに好ましい。
このような本発明のポリマーは、例えば、一般式(5):
[式中、Rは同一又は異なって、前記に同じである。Rは同一又は異なって、前記に同じである。Rは同一又は異なって、前記に同じである。]
で表される繰り返し単位を有するポリマーである。
2.ポリマーの製造方法
本発明のポリマーの合成方法は、所望のポリマーを合成することができれば特に制限されない。例えば、一般式(3)で表される繰り返し単位を有するポリマーは、以下の反応式1:
[式中、R、R、及びDは前記に同じである。R21及びR22は同一又は異なって、アルキル基である。X、X、及びXは同一又は異なって、ハロゲン原子である。nは2〜100の整数である。]
で表される反応により合成することができる。なお、以下、本発明のポリマーの製造方法の一態様を説明するが、これに限定されることはなく、種々様々な方法で本発明のポリマーを合成することができる。
反応式1において、R、R及びDは前記に同じである。好ましい具体例も同様である。
反応式1において、R21及びR22で示されるアルキル基は、直鎖状であっても、分枝状であってもよいが、直鎖状又は分枝状のアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜12がより好ましく、1〜6がさらに好ましい。また、R21及びR22は同一でも異なってもよい。
反応式1において、X、X、及びXで示されるハロゲン原子としては制限はなく、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、収率等の観点から、臭素原子が好ましい。また、X、X、及びXは同一でも異なってもよい。
反応式1において、nは特に制限はなく、2〜100の整数が好ましく、3〜50の整数がより好ましい。
なお、一般式(4A)で表される化合物は、後述する一般式(4)で表される化合物に包含される化合物である。
化合物(4A)→化合物(7)
この反応は、通常、右田・小杉・スティルカップリングを採用することができる。具体的には、パラジウム触媒の存在下、一般式(4A)で表される化合物と一般式(6)で表される化合物とを反応させることができる。
一般式(6)で表される化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(4A)で表される化合物1モルに対して、0.1〜2モルが好ましく、0.2〜1モルがより好ましい。
パラジウム触媒としては、金属パラジウムをはじめ、有機化合物(高分子化合物を含む)等の合成用触媒として公知のパラジウム化合物等が挙げられる。本発明においては、右田・小杉・スティルカップリング反応に使用されるパラジウム触媒(パラジウム化合物)を用いることができる。具体的には、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0)(Pd(PPh3)4)、ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(PdCl2(PPh3)2)、酢酸パラジウム(Pd(OAc)2)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(Pd(dppf)Cl2)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)(Pd2(dba)3)、トリス(ジベンジリデンアセトン)二パラジウム(0)クロロホルム錯体(Pd2(dba)3・CHCl3)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)、ビス(トリt-ブチルホスフィノ)パラジウム(0)、[1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)ジクロロメタン錯体(Pd(dppf)Cl2・CH2Cl2 等が挙げられる。本工程では、収率等の観点から、Pd2(dba)3、Pd2(dba)3・CHCl3等が好ましく、Pd2(dba)3・CHCl3がより好ましい。
パラジウム触媒の使用量は、収率の観点から、一般式(4A)で表される化合物1モルに対して、通常、0.01〜0.2モルが好ましく、0.02〜0.1モルがより好ましい。
また、上記説明したパラジウム触媒には配位子が含まれているものもあるが、パラジウム触媒と別途、パラジウム原子に配位し得るリン配位子化合物を使用することもできる。このリン配位子化合物としては、例えば、トリフェニルホスフィン、トリ(o-トリル)ホスフィン、トリ(m-トリル)ホスフィン、トリ(p-トリル)ホスフィン、トリス(2,6-ジメトキシフェニル)ホスフィン、トリス[2-(ジフェニルホスフィノ)エチル]ホスフィン、ビス(2-メトキシフェニル)フェニルホスフィン、2-(ジt-ブチルホスフィノ)ビフェニル、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)ビフェニル、2-(ジフェニルホスフィノ)-2’-(N,N-ジメチルアミノ)ビフェニル、トリt-ブチルホスフィン、ビス(ジフェニルホスフィノ)メタン、1,2-ビス(ジフェニルホスフィノ)エタン、1,2-ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,3-ビス(ジフェニルホスフィノ)プロパン、1,4-ビス(ジフェニルホスフィノ)ブタン、1,5-ビス(ジフェニルホスフィノ)ペンタン、1,6-ビス(ジフェニルホスフィノ)ヘキサン、1,2-ビス(ジメチルホスフィノ)エタン、1,1’-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)、ビス(2-ジフェニルホスフィノエチル)フェニルホスフィン、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)-2’,6’-ジメトキシ-1,1’-ビフェニル(S-Phos)、2-(ジシクロヘキシルホスフィノ)-2’,4’,6’-トリイソプロピル-1,1’-ビフェニル(X-Phos)、ビス(2-ジフェニルホスフィノフェニル)エーテル(DPEPhos)等が挙げられる。本工程では、収率等の観点から、トリ(o-トリル)ホスフィン、トリ(m-トリル)ホスフィン、トリ(p-トリル)ホスフィン等が好ましく、トリ(o-トリル)ホスフィンがより好ましい。
リン配位子化合物を使用する場合、その使用量は、パラジウム触媒1モルに対して、1〜20モルが好ましく、2〜10モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド、アセトニトリル等のニトリル;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、芳香族炭化水素が好ましく、トルエンがより好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行ってもよいし、精製せずに次の工程を行ってもよい。
化合物(7)→化合物(8)
本工程では、一般式(7)で表される化合物と、ハロゲン化スクシンイミド化合物とを反応させることにより、所望のハロゲン化反応を進行させることができる。
ハロゲン化スクシンイミド化合物としては、特に制限はなく、公知のものが採用でき、例えば、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド等が挙げられる。これらのうち、本工程では、収率の観点から、N−ブロモスクシンイミドが好ましい。
上記反応式1において、ハロゲン化スクシンイミド化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(7)で表される化合物1モルに対して、1〜5モルが好ましく、1.5〜3モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド、アセトニトリル等のニトリル;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;ジメチルスルホキシド;酢酸等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、エーテル、ハロゲン化炭化水素、アミド、酢酸等が好ましく、テトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、酢酸等がより好ましく、ジクロロメタンがさらに好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行ってもよいし、精製せずに次の工程を行ってもよい。
化合物(8)→化合物(3)
この反応は、上記と同様に、通常、右田・小杉・スティルカップリングを採用することができる。具体的には、パラジウム触媒の存在下、一般式(8)で表される化合物と一般式(6)で表される化合物とを反応させることができる。
上記反応式1において、一般式(6)で表される化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(8)で表される化合物1モルに対して、0.2〜5モルが好ましく、0.5〜2モルがより好ましい。
パラジウム触媒としては、上記説明したものが採用できる。好ましい具体例も同様である。
パラジウム触媒の使用量は、収率の観点から、一般式(8)で表される化合物1モルに対して、通常、0.005〜0.1モルが好ましく、0.01〜0.05モルがより好ましい。
また、上記説明したパラジウム触媒には配位子が含まれているものもあるが、パラジウム触媒と別途、パラジウム原子に配位し得るリン配位子化合物を使用することもできる。このリン配位子化合物としては、上記説明したものが採用できる。好ましい具体例も同様である。リン配位子化合物を使用する場合、その使用量は、パラジウム触媒1モルに対して、1〜20モルが好ましく、2〜10モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド、アセトニトリル等のニトリル;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、芳香族炭化水素が好ましく、トルエンがより好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行い、目的とする本発明のポリマーを得ることができる。
3.化合物
本発明の化合物は、一般式(4):
[式中、R及びRは前記に同じである。X及びXは同一又は異なって、H又はハロゲン原子を示す。]
で表される化合物である。
一般式(4)において、R及びRは前記に同じである。好ましい具体例も同様である。
一般式(4)において、X及びXで示されるハロゲン原子としては制限はなく、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、収率等の観点から、臭素原子が好ましい。また、X及びXは同一でも異なってもよい。
このような一般式(4)で表される化合物としては、例えば、一般式(4A)〜(4C):
[式中、X、X及びXは前記に同じである。Xはハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等)である。]
で表される化合物が挙げられる。いずれの化合物も、本発明のポリマーを合成するためのモノマーとなり得る化合物であり、文献未記載の新規化合物である。
4.化合物の製造方法
本発明の化合物の合成方法は、所望の化合物を合成することができれば特に制限されない。例えば、本発明の化合物のうち、RがSである本発明の化合物は、以下の反応式2:
[式中、R、R、X及びXは前記に同じである。R23及びR24は同一又は異なって、アルキル基を示す。X、X、X及びX10は同一又は異なって、ハロゲン原子を示す。]
で表される反応により合成することができる。なお、以下、本発明の化合物の製造方法の一態様を説明するが、これに限定されることはなく、種々様々な方法で本発明の化合物を合成することができる。
反応式2において、R、R、X及びXは前記に同じである。好ましい具体例も同様である。
反応式2において、R23及びR24で示されるアルキル基は、直鎖状であっても、分枝状であってもよいが、直鎖状又は分枝状のアルキル基が好ましい。アルキル基の炭素数は、1〜20が好ましく、1〜12がより好ましく、1〜6がさらに好ましい。また、R23及びR24は同一でも異なってもよい。
反応式2において、X、X、X及びX10で示されるハロゲン原子としては制限はなく、塩素原子、臭素原子、ヨウ素原子等が挙げられ、収率等の観点から、Xは塩素原子が好ましく、X、X及びX10は臭素原子が好ましい。また、X、X、X及びX10は同一でも異なってもよい。
化合物(9)→化合物(12)
この反応は、まず、一般式(9)で表される化合物と、一般式(10)で表される化合物とを反応させる。
一般式(10)で表される化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(9)で表される化合物1モルに対して、1〜5モルが好ましく、1.5〜3モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトニトリル等のニトリル;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、アミドが好ましく、ジメチルホルムアミドがより好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行ってもよいし、精製せずに次の工程を行ってもよい。
本工程では、次に、一般式(11)で表される化合物を添加する。
一般式(11)で表される化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(9)で表される化合物1モルに対して、1〜10モルが好ましく、2〜5モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;アセトニトリル等のニトリル;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、アミドが好ましく、ジメチルホルムアミドがより好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行ってもよいし、精製せずに次の工程を行ってもよい。
化合物(12)→化合物(13)
この反応は、一般式(12)で表される化合物に対して、ハロゲン化スズを用いて塩化水素と反応させることでニトロ基を還元させ、一般式(13)で表される化合物を得る。
ハロゲン化スズとしては、特に制限はなく、塩化スズ(II)、臭化スズ(II)、ヨウ化スズ(II)等が挙げられ、収率等の観点から、塩化スズ(II)が好ましい。
ハロゲン化スズの添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(12)で表される化合物1モルに対して、2〜20モルが好ましく、3〜10モルがより好ましい。また、塩化水素としては、所望の濃度の塩酸を用いて、過剰量とすることが好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;ジメチルスルホキシド等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、アルコールが好ましく、メタノールがより好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行ってもよいし、精製せずに次の工程を行ってもよい。
化合物(13)→化合物(4B1)
この反応は、塩基の存在下で、一般式(13)で表される化合物と一般式(14)で表される化合物とを反応させて環化反応を引き起こしさせ、一般式(4B1)で表される化合物を得る。
一般式(14)で表される化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(13)で表される化合物1モルに対して、2〜10モルが好ましく、3〜5モルがより好ましい。
塩基としては、特に制限されず、フッ化カリウム、フッ化セシウム等のアルカリ金属ハロゲン化物;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属水酸化物;ナトリウムメトキシド等のアルカリ金属アルコキシド;炭酸水素ナトリウム、炭酸水素カリウム等のアルカリ金属炭酸水素塩;炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸セシウム等の金属炭酸塩;リン酸カリウム等のアルカリ金属リン酸塩;酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム等のアルカリ(土類)金属酢酸塩、トリエチルアミン等のアミン等が挙げられる。これらのうち、収率等の観点から、アミンが好ましく、トリエチルアミンがより好ましい。
塩基の使用量は、一般式(13)で表される化合物に対して過剰量とすることが好ましく、具体的には、一般式(13)で表される化合物1モルに対して、通常、2〜50モルが好ましく、3〜20モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;アセトニトリル等のニトリル等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、ハロゲン化炭化水素が好ましく、ジクロロメタンがより好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行ってもよいし、精製せずに次の工程を行ってもよい。なお、この化合物は、本発明の化合物でもある。
化合物(4B1)→化合物(4A1)、(4C1)
本工程では、一般式(4B1)で表される化合物と、ハロゲン化スクシンイミド化合物とを反応させることにより、所望のハロゲン化反応を進行させることができる。この反応により、一般式(4A1)で表される化合物及び一般式(4C1)で表される化合物の双方を合成し得るが、通常、一般式(4A1)で表される化合物が合成される。
ハロゲン化スクシンイミド化合物としては、特に制限はなく、公知のものが採用でき、例えば、N−ブロモスクシンイミド、N−クロロスクシンイミド等が挙げられる。これらのうち、本工程では、収率の観点から、N−ブロモスクシンイミドが好ましい。
上記反応式2において、ハロゲン化スクシンイミド化合物の添加量は、特に制限はなく、収率等の観点から、一般式(4B1)で表される化合物1モルに対して、1〜5モルが好ましく、1.5〜3モルがより好ましい。
反応は、通常、反応溶媒の存在下で行われる。この反応溶媒としては、トルエン、キシレン、ベンゼン等の芳香族炭化水素;酢酸メチル、酢酸エチル、酢酸ブチル等のエステル;ジエチルエーテル、テトラヒドロフラン(THF)、ジオキサン、ジメトキシエタン、ジイソプロピルエーテル等のエーテル;クロロホルム、ジクロロメタン、ジクロロエタン、ジブロモエタン等のハロゲン化炭化水素;アセトン、メチルエチルケトン等のケトン;ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド等のアミド、アセトニトリル等のニトリル;メタノール、エタノール、イソプロピルアルコール等のアルコール;ジメチルスルホキシド;酢酸等が挙げられる。これらは、1種のみを用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。本工程では、エーテル、ハロゲン化炭化水素、アミド、酢酸等が好ましく、テトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、ジクロロメタン、ジメチルホルムアミド、酢酸等がより好ましく、ジクロロメタンがさらに好ましい。
反応雰囲気は特に限定されず、不活性ガス雰囲気が好ましく、アルゴンガス雰囲気、窒素ガス雰囲気等がより好ましい。
反応温度は、通常、0℃以上であり且つ上記反応溶媒の沸点温度以下(シュレンク内密閉系ででの環境を含む)である範囲から選択される。また、反応時間は、反応が十分に進行する時間とすることができる。
反応終了後は、必要に応じて通常の単離及び精製工程を行い、目的とする本発明の化合物を得ることができる。
5.本発明のポリマーの用途
本発明のポリマーは、光吸収特性、電荷輸送特性、光電変換特性等の機能を有する。また、Rにおけるアルキル基を適宜選択することにより、溶解性の制御を容易に行うことができる。このため、使用する溶媒に応じてRにおけるアルキル基を適宜選択することにより、容易に溶解性を向上させることができる。
このため、本発明のポリマーは、光吸収材料、光電変換材料、電荷輸送材料等として有用である。このため、有機薄膜太陽電池の光吸収材料、光電変換材料等、有機トランジスタ及び有機電界発光素子の電荷輸送材料等として効果的に用いることができる。特に有機薄膜太陽電池の光吸収材料、光電変換材料等に用いた場合には、太陽光エネルギーを効率よく補集して光電変換に利用することができ、従来の有機薄膜太陽電池用材料を用いる場合に比べて光電変換効率を飛躍的に向上させることができる。例えば、基板上にホール輸送層を例えばスピンコートにより形成し、その上に本発明のポリマーを含有する光電変換層を例えばスピンコートにより形成し、その上に上部電極を例えば蒸着により形成することができる。基板、ホール輸送層及び上部電極としては、例えば、基板としてガラス−ITO基板等、ホール輸送層としてPEDOT-PSS、上部電極としてアルミニウム等の従来から使用されている材料を用いることができる。また、光電変換層は、本発明のポリマーのみからなる層としてもよいし、本発明のポリマーを1〜99重量%(特に10〜90重量%)、電子受容材料(フェニルC61酪酸メチルエステル(PCBM)等のフラーレン誘導体等)を1〜99重量%(特に10〜90重量%)含む層としてもよい。なお、本発明のポリマーを、光吸収材料、電荷輸送材料等として使用する場合の有機トランジスタ、有機電界発光素子等の他の構成は、従来と同様とすることができる。
また、本発明の化合物は、本発明のポリマーを合成するためのモノマーとしても使用することができるが、チオアルキル基を有しているため、カップリング反応の基質としても使用することができる。
以下、実施例等を示して本発明をより詳細に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
合成例1−1(化合物1)
二口フラスコに2-クロロ-5-ニトロ-1,4-フェニレンジアミン(1.00 g, 5.33 mmol)、ナトリウムエチルキサンテート(1.70 g, 11.8 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水ジメチルホルムアミド(脱水DMF; 3.5 mL)を加え、100〜120℃で4.5時間加熱及び撹拌した。室温まで冷却し、ヨードメタン(0.85 mL, 14 mmol)を滴下し、7時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(50 mL)、飽和NaCl水溶液(50 mL)を加え、水層を酢酸エチル(EtOAc; 100 mL x 4)で抽出した。有機層を合わせてNaSO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、ヘキサン/酢酸エチル=3: 1 → 2: 1、Rf= 0.50(ヘキサン/酢酸エチル=2: 1))で精製し、化合物1(533 mg, 2.21 mmol)を赤色固体として収率41 %で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.31 (s, 1H), 7.46 (s, 1H), 7.33 (brs, 2H), 2.75 (s, 3H)。
合成例1−2(化合物2)
二口フラスコに合成例1−1で得た化合物1(3.33 g, 13.8 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。メタノール(MeOH; 150 mL)、SnCl2(13.1 g, 69.1 mmol)、蒸留水(15 mL)、及び1M HCl(7 mL)を加え、70℃で16時間加熱及び撹拌した。室温まで冷却し、飽和NaHCO3水溶液(250 mL)に反応液を加え濾過した。濾物を酢酸エチル(EtOAc; 100 mL x 3)で洗浄及び濾過し、溶媒を減圧留去し、化合物2(2.20 g, 10.4 mmol)を橙色固体として収率75 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.23 (s, 1H), 7.03 (s, 1H), 3.53 (brs, 4H)。
合成例1−3(化合物3)
二口フラスコに合成例1−2で得た化合物2(2.20 g, 10.4 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(150 mL)、トリエチルアミン(Et3N; 11.6 mL, 83.3 mmol)を加えた後、0℃まで冷却しSOCl2(3.0 mL, 41.6 mmol)を滴下し、室温まで昇温し、18時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(100 mL)を加え、水層をCH2Cl2(25 mL x 3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100 mL)で抽出した。有機層をNaSO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2、Rf= 0.70(CH2Cl2))で精製し、化合物3(1.82 g, 7.76 mmol)を薄茶色固体として収率73 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.36 (s, 1H), 8.32 (s, 1H)。
合成例1−4(化合物4)
二口フラスコに合成例1−3で得た化合物3(7.23 g, 30.2 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2 (430 mL)、N-ブロモスクシンイミド(NBS; 6.46 g, 36.3 mmol)を加え、遮光し、室温で17時間撹拌した。蒸留水(300 mL)、CH2Cl2(200 mL)を加え、水層をCH2Cl2(30 mL x 3)で抽出し、有機層を蒸留水(20 mL x 3)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去した。メタノール(MeOH; 100mL)で洗浄及び濾過し、化合物4(8.17 g, 25.7 mmol)を黄色固体として収率85 %で得た。
1H NMR (600 MHz, CDCl3) δ 8.24 (s, 1H), 2.91 (s, 3H)。
合成例2−1(化合物5)
二口フラスコに2-クロロ-5-ニトロ-1,4-フェニレンジアミン(8.26 g, 44.1 mmol)、ナトリウムエチルキサンテート(12.7 g, 88.1 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水ジメチルホルムアミド(脱水DMF; 50 mL)を加え、120℃で22時間加熱及び撹拌した。0℃まで冷却し、2-エチルヘキシルブロマイド(15.5 mL, 88.1 mmol)を加え、室温まで昇温し、4時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(100 mL)、飽和NaCl水溶液(50 mL)を加え、水層を酢酸エチル(EtOAc; 150 mL x 2)で抽出した。有機層を合わせてNaSO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(アルミナ、ヘキサン/CH2Cl2= 1: 1、Rf= 0.3(ヘキサン/CH2Cl2=1: 1))で精製し、化合物5(4.92 g, 14.5 mmol)を橙色固体として収率33 %で得た。
1H NMR (500 MHz, DMSO-d6) δ 8.28 (s, 1H), 7.44 (s, 1H), 7.34 (brs, 2H), 3.32 (dd, 2JHH= 4.6 Hz, JHH= 6.5 Hz, 2H), 1.65-1.72 (sept, JHH= 6.5 Hz, 1H), 1.36-1.42 (quint, JHH= 6.9 Hz, 2H), 1.31-1.36 (m, 2H), 1.21-1.31 (m, 4H), 0.83-0.90 (t, overlapped, 6H)。
合成例2−2(化合物6)
二口フラスコに合成例2−1で得た化合物5(3.14 g, 9.26 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。メタノール(MeOH; 150 mL)、SnCl2(8.81 g, 46.5 mmol)、蒸留水(15 mL)、及び1M HCl(5 mL)を加え、70℃で21時間加熱及び撹拌した。室温まで冷却し、飽和NaHCO3水溶液(200 mL)に反応液を加え、水層をCH2Cl2(100 mL x 2)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100 mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、化合物6(2.82 g, 9.11 mmol)を濃褐色液体として収率98 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.22 (s, 1H), 7.02 (s, 1H), 3.52 (brs, 4H), 3.26-3.29 (dd, 2H), 1.69-1.74 (m, 1H), 1.24-1.51 (m, 8H), 0.88-0.93 (t, overlapped, 6H)。
合成例2−3(化合物7)
二口フラスコに合成例2−2で得た化合物6(2.36 g, 7.62 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(150 mL)、トリエチルアミン(Et3N; 8.5 mL, 60.9 mmol)を加えた後、0℃まで冷却しSOCl2(2.2 mL, 30.5 mmol)を滴下し、室温まで昇温し、17時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(80 mL)を加え、水層をCH2Cl2(50 mL x 3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(100 mL)で抽出した。有機層をNaSO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、CH2Cl2、Rf= 0.63(CH2Cl2))で精製し、化合物7(2.00 g, 5.93 mmol)を濃褐色油状液体として収率78 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.33 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 3.43-3.51 (dd, 2H), 1.78-1.83 (m, 1H), 1.31-1.53 (m, 8H), 0.91-0.99 (t, overlapped, 6H)。
合成例2−4(化合物8)
二口フラスコに合成例2−3で得た化合物7(1.66 g, 4.93 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(100 mL)、N-ブロモスクシンイミド(NBS; 1.94 g, 10.9 mmol)を加え、遮光し、室温で17時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン=2: 1、Rf= 0.4(トルエン/ヘキサン=2: 1))で精製し、化合物8(1.93 g, 4.62 mmol)を黄色油状液体として収率94 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.23 (s, 1H), 3.52 (d, 2H), 1.82-1.87 (m, 1H), 1.32-1.54 (m, 8H), 0.98-1.01 (t, 3H), 0.91-0.93 (t, 3H)。
合成例3−1(化合物9)
二口フラスコに2-クロロ-5-ニトロ-1,4-フェニレンジアミン(9.0 g, 48.0 mmol)、ナトリウムエチルキサンテート(13.8 g, 96.0 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水ジメチルホルムアミド(脱水DMF; 480 mL)を加え、120℃で150分加熱及び撹拌した。0℃まで冷却し、2-デシルテトラデシルブロマイド(29.9 g, 71.7 mmol)を加え、室温まで昇温し、17時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、蒸留水(300 mL)及びジエチルエーテル(300 mL)を加え、水層をジエチルエーテル(200 mL x 3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(300 mL)で抽出した。有機層をNaSO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン=2: 1、Rf= 0.25(トルエン/ヘキサン=2: 1))で精製し、化合物8(6.20 g, 11.0 mmol)を濃赤色油状液体として収率68 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.55 (s, 1H), 7.08 (s, 1H), 5.97 (brs, 2H), 3.36 (d, 2H), 1.78-1.81 (m, 1H), 1.25-1.43 (m, 40H), 0.86-0.89 (t, overlapped, 6H)。
合成例3−2(化合物10)
二口フラスコに合成例3−1で得た化合物9(18.3 g, 32.5 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。メタノール(MeOH; 900 mL)、SnCl2・2H2O(36.8 g, 16.3 mmol)、蒸留水(90 mL)、及び1M HCl(16.3 mL)を加え、70℃で22時間加熱及び撹拌した。室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。CH2Cl2(200 mL)を加え、その溶液を飽和NaHCO3水溶液(400 mL)に加え、さらに2M NaOH(200 mL)を加え抽出した。水層をCH2Cl2(200 mL x 3)で抽出し、有機層を2M NaOH(200 mL)及び飽和食塩水(300 mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、化合物10(15.9 g)を褐色油状液体として収率92%で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 7.21 (s, 1H), 7.00 (s, 1H), 3.52 (brs, 4H), 3.27 (d, 2H), 1.75-1.77 (m, 1H), 1.25-1.43 (m, 40H), 0.87-0.89 (t, overlapped, 6H)。
合成例3−3(化合物11)
二口フラスコに合成例3−2で得た化合物10(15.9 g)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(500 mL)、トリエチルアミン(Et3N; 23.7 mL, 170 mmol)を加えた後、0℃まで冷却しSOCl2(6.16 mL, 85.0 mmol)を滴下し、室温まで昇温し、2時間撹拌した。飽和NaHCO3水溶液(300 mL)を加え、水層をCH2Cl2(100 mL x 3)で抽出し、有機層を飽和食塩水(200 mL)で抽出した。有機層をNaSO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン=1: 1、Rf= 0.42(トルエン/ヘキサン=1: 1))で精製し、化合物11(14.0 g, 24.9 mmol)を濃褐色油状液体として収率88 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.32 (s, 1H), 8.29 (s, 1H), 3.47 (d, 2H), 1.84-1.86 (m, 1H), 1.24-1.46 (m, 40H), 0.85-0.89 (t, overlapped, 6H)。
合成例3−4(化合物12)
二口フラスコに合成例3−3で得た化合物11(1.51 g, 2.69 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(80 mL)、N-ブロモスクシンイミド(NBS; 1.06 g, 5.94 mmol)を加え、遮光し、室温で17時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン=2: 1、Rf= 0.5(トルエン/ヘキサン=2: 1))で精製し、化合物12(1.65 g, 2.57 mmol)を黄色油状液体として収率96 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 8.30 (s, 1H), 3.52 (d, 2H), 1.88-1.91 (m, 1H), 1.24-1.47 (m, 40H), 0.85-0.89 (t, overlapped, 6H)。
合成例3−5(化合物13)
二口フラスコに合成例3−3で得た化合物11(2.80 g, 5.0 mmol)、塩化鉄(III)六水和物(0.811 g, 3 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。臭素(12 mL, 233 mmol)を加え、遮光し、50℃で17時間撹拌した。室温まで冷却し、CH2Cl2(50 mL)を加え、その溶液を飽和NaHSO3水溶液(250 mL)に加え、水層をCH2Cl2(200 mL x 2)で抽出し、有機層を飽和食塩水(200 mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン=1: 1、Rf= 0.6(トルエン/ヘキサン=1: 1))で精製し、化合物13(1.90 g, 2.63 mmol)を黄色油状液体として収率53 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 3.50 (d, 2H), 1.88-1.90 (m, 1H), 1.24-1.46 (m, 40H), 0.85-0.89 (t, overlapped, 6H)。
合成例3−6(化合物14)
シュレンクに合成例3−4で得た化合物12(0.52 g, 0.82 mmol)、2,6-ビス(トリメチルチン)-4,8-ビス(5-(2-エチルヘキシル)チオフェン-2-イル)ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ビチオフェン(0.37 g, 0.41 mmol)、o−トリルホスフィン(24.9 mg, 82μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(21.2 mg, 20μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(10 mL)を加え、110℃で還流下、18時間撹拌した。室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン= 1: 2、Rf= 0.13(トルエン/ヘキサン= 1: 2))で精製し、化合物14(0.38 g, 0.22 mmol)を紫色固体として収率54 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.64 (s, 2H), 8.21 (s, 2H), 7.57 (d, 2H), 6.97 (d, 2H), 3.71 (d, 4H), 2.92-2.95 (m, 4H), 1.77-1.90 (m, 4H), 1.15-1.60 (m, 96H), 1.00-1.03 (t, 6H), 0.90-0.93 (t, 6H), 0.79-0.85 (t, overlapped, 12H)。
合成例3−7(化合物15)
二口フラスコに合成例3−6で得た化合物14(0.38 g, 0.22 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(3 mL)、N-ブロモスクシンイミド(NBS; 88.8 mg, 0.50 mmol)を加え、遮光し、室温で19時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン= 1: 2、Rf= 0.45(トルエン/ヘキサン= 1: 2))で精製し、化合物15(0.35 g, 0.19 mmol)を濃紫固体として収率85%で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.37 (s, 2H), 7.58 (d, 2H), 6.96 (d, 2H), 3.74 (d, 4H), 2.94-2.99 (m, 4H), 1.82-1.87 (m, 4H), 1.14-1.70 (m, 96H), 1.05-1.08 (t, 6H), 0.94-0.97(t, 6H), 0.78-0.83 (t, overlapped, 12H)。
合成例3−8(ポリマー16)
マイクロウェーブ反応容器に合成例3−7で得た化合物15(120 mg, 63μmol)、2,6-ビス(トリメチルチン)-4,8-ビス(5-(2-エチルヘキシル)チオフェン-2-イル)ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ビチオフェン(57 mg, 63μmol)、o−トリルホスフィン(1.58 mg, 5.2μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(1.31 mg, 1.3μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置で150℃、1時間撹拌した。室温まで冷却し、反応溶液をメタノール(30 mL)に分散させ、その溶液をソックスレー濾紙へ移した。メタノール、アセトン、ヘキサンで順にソックスレー抽出して不純物及び短分子を除去後、クロロホルムでソックスレー抽出した。クロロホルム抽出溶液を濃縮後、メタノール分散して濾取することにより、ポリマー16(109 mg)を濃青固体として収率75%で得た。
GPC(o-ジクロロベンゼン)Mn= 14,000、Mw= 25,000。
合成例3−9(化合物17)
シュレンクに合成例3−4で得た化合物12(0.41 g, 0.65 mmol)、2,6-ビス(トリメチルチン)-4,8-ビス(2-エチルヘキシルオキシ)ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ビチオフェン(0.25 g, 0.32 mmol)、o−トリルホスフィン(19.7 mg, 65μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(16.8 mg, 16μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(10 mL)を加え、110℃で還流下、21時間撹拌した。室温まで冷却し、溶媒を減圧留去した。カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン= 1: 1、Rf= 0.5(トルエン/ヘキサン= 1: 1))で精製し、化合物17(0.35 g, 0.23 mmol)を紫色固体として収率70 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.48 (s, 2H), 8.25 (s, 2H), 4.38-4.43 (m, 4H), 3.80 (d, 4H), 1.95-1.97 (m, 4H), 1.13-1.90 (m, 102H), 0.96-0.97 (t, 6H), 0.81-0.85 (t, overlapped, 12H)。
合成例3−10(化合物18)
二口フラスコに合成例3−9で得た化合物17(0.28 g, 0.18 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(3 mL)、N-ブロモスクシンイミド(NBS; 68.8 mg, 0.39 mmol)を加え、遮光し、室温で17時間撹拌した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン= 1: 2、Rf= 0.3(トルエン/ヘキサン= 1: 2))で精製し、化合物18(0.11 g, 0.063 mmol)を濃紫固体として収率34%で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 9.41 (s, 2H), 4.36-4.41 (m, 4H), 3.77 (d, 4H), 1.93-1.96 (m, 4H), 1.10-1.89 (m, 102H), 0.92-0.95(t, 6H), 0.79-0.85 (t, overlapped, 12H)。
合成例3−11(化合物19)
シュレンクに合成例3−10で得た化合物18(0.11 g, 0.063 mmol)、2,6-ビス(トリメチルチン)-4,8-ビス(2-エチルヘキシルオキシ)ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ビチオフェン(0.048 g, 0.63 mmol)、o-トリルホスフィン(3.8 mg, 12.5μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(3.2 mg, 3.1μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(1 mL)を加え、110℃還流下、20時間撹拌した。室温まで冷却し、反応溶液をメタノール(5 mL)に分散させ、その溶液をソックスレー濾紙へ移した。メタノール、アセトンで順にソックスレー抽出して不純物を除去後、ヘキサンでソックスレー抽出した。ヘキサン抽出溶液を濃縮後、メタノール分散して濾取することにより、ポリマー19(119 mg)を濃青固体として収率93%で得た。
GPC(o-ジクロロベンゼン)Mn= 6,000、 Mw= 13,000。
合成例3−12(ポリマー20)
マイクロウェーブ反応容器に合成例3−5で得た化合物13(59.9 mg, 81.6μmol)、2,6-ビス(トリメチルチン)-4,8-ビス(2-エチルヘキシルオキシ)ベンゾ[1,2-b:4,5-b’]ビチオフェン(64.8 mg, 83.9μmol)、o-トリルホスフィン(1.94 mg, 6.4μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(2.14 mg, 2.1μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(3 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置で150℃、1時間撹拌した。室温まで冷却し、反応溶液をメタノール(50 mL)に分散させ、その溶液をソックスレー濾紙へ移した。メタノール、アセトン、ヘキサンで順にソックスレー抽出して不純物及び短分子を除去後、クロロホルムでソックスレー抽出した。クロロホルム抽出溶液を濃縮後、メタノール分散して濾取することにより、ポリマー20(12.5 mg)を濃青固体として収率15%で得た。
GPC(o-ジクロロベンゼン) Mn= 11,000、Mw= 16,000。
合成例3−13(ポリマー21)
マイクロウェーブ反応容器に合成例3−5で得た化合物13(0.1 g, 0.14 mmol)、5,5’’’-ビス(トリメチルチン)-3,3’’’-ビス(2-オクチルドデシル)-2,2’:5’,2’’:5’’,2’’’ベンゾクォーターチオフェン(0.17 g, 0.14 mmol)、o-トリルホスフィン(3.38 mg, 11.1μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(2.88 mg, 2.8μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置で160℃、1時間撹拌した。室温まで冷却し、反応溶液をメタノール(50 mL)に分散させ、その溶液をソックスレー濾紙へ移した。メタノール、アセトンで順にソックスレー抽出して不純物及び短分子を除去後、ヘキサンでソックスレー抽出したヘキサン抽出溶液を濃縮後、メタノール分散して濾取することにより、ポリマー21(0.15 g)を黒色固体として収率75 %で得た。
GPC(o-ジクロロベンゼン) Mn = 8,924、Mw = 16,283。
得られたポリマー21のスピンコートフィルムの光吸収特性を図1に示す。図1に示されるように、ポリマー21は、712 mm、662 mm及び445 mmの3カ所に吸収ピークを有しており、長波長に吸収ピークを有することが理解できる。
合成例3−14(化合物22)
二口フラスコに合成例3−5で得た化合物13(0.22 g, 0.30 mmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水CH2Cl2(3 mL)を加え、0 ℃に冷却後、メタクロロ安息香酸(0.15 g, 0.6 mmol)を加え、室温に昇温し21時間撹拌した。10 %チオ硫酸ナトリウム水溶液(20 mL)を加えて、CH2Cl2溶媒(20 mL × 2)で抽出し、有機層を飽和NaHCO3水溶液(20 mL)及び飽和食塩水(20 mL)で抽出した。有機層をNa2SO4で乾燥、及び濾過した。溶媒を減圧留去し、カラムクロマトグラフィー(シリカゲル、トルエン/ヘキサン=2: 1)、Rf= 0.45(トルエン/ヘキサン=2: 1))で精製し、化合物22(0.20 g, 0.27 mmol)を薄黄色固体として収率89 %で得た。
1H NMR (500 MHz, CDCl3) δ 3.61 (d, 2H), 2.18-2.21 (m, 1H), 1.21-1.57 (m, 40H), 0.86-0.89 (t, overlapped, 12H)。
合成例3−15(ポリマー23)
マイクロウェーブ反応容器に合成例3−14で得た化合物22(0.08 g, 0.11 mmol)、5,5’’’-ビス(トリメチルチン)-3,3’’’-ビス(2-オクチルドデシル)-2,2’:5’,2’’:5’’,2’’’ベンゾクォーターチオフェン(0.13 g, 0.11 mmol)、o-トリルホスフィン(2.61 mg, 8.6μmol)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)クロロホルムアダクト(2.22 mg, 2.6μmol)を加え、脱気及びAr置換を行った。脱水トルエン(5 mL)を加え、マイクロウェーブ反応装置で160 ℃、1時間撹拌した。室温まで冷却し、反応溶液をメタノール(50 mL)に分散させ、その溶液をソックスレー濾紙へ移した。メタノール、アセトンで順にソックスレー抽出して不純物および短分子を除去後、ヘキサンでソックスレー抽出したヘキサン抽出溶液を濃縮後、メタノール分散して濾取することにより、ポリマー23(0.14 g)を黒色固体として収率87%で得た。
GPC(o-ジクロロベンゼン) Mn =12,905、Mw =24,631。
得られたポリマー23のスピンコートフィルムの光吸収特性を図2に示す。図2に示されるように、ポリマー23は、777 mm及び458 mmの2カ所に吸収ピークを有しており、長波長に吸収ピークを有することが理解できる。
実施例1(ポリマー16)
洗浄及びUV−オゾン処理したガラス−ITO基板上に、ホール輸送層として使用するPEDOT-PSS(ナガセケムテック社 PT-100)をスピンコート(5000 rpm)し、200℃で10分間加熱した。10 mgのポリマー16と10 mgのPCBM[60]の混合物を、3質量%の1,8-ジヨードオクタン含有のクロロベンゼン1 mLに溶解させた。溶液を、PEDOT-PSS層上にスピンコート(1000 rpm、40秒)で塗布して、乾燥させ光電変換層を作成した。光電変換層上にチタン(IV)テトライソプロポキシドのエタノール溶液(濃度3.3μL/mL)を4000 rpmで塗布後、アルミニウムを蒸着させて上部電極を形成させ、素子(有機薄膜太陽電池)を得た。評価結果を表1及び図3〜4に示す。
実施例2(ポリマー19)
8 mgのポリマー19と16 mgのPCBM[60]の混合物を、3質量%の1,8-ジヨードオクタン含有のクロロベンゼン1 mLに溶解させたことと、溶液をPEDOT-PSS層上にスピンコート(800 rpm、40秒)で塗布したこと以外は実施例1と同様に行い素子(有機薄膜太陽電池)を得た。評価結果を表2及び図5に示す。

Claims (11)

  1. 一般式(4):
    [式中、RはO、S、Se又はTeを示す。Rは−SR(Rはアルキル基)で表される基、又は−SO(Rはアルキル基)で表される基を示す。X及びXは同一又は異なって、H又はハロゲン原子を示す。]
    で表される化合物。
  2. 前記RがSである、請求項に記載の化合物。
  3. 前記Xがハロゲン原子である、請求項1又は2に記載の化合物。
  4. 一般式(1):
    [式中、RはO、S、Se又はTeを示す。Rは−SR(Rはアルキル基)で表される基、又は−SO(Rはアルキル基)で表される基を示す。*は結合位置を示す。]
    で表される構造単位を有するポリマー。
  5. 一般式(2):
    [式中、R及びRは前記に同じである。Dはドナー連結基を示す。*は結合位置を示す。]
    で表される構造単位を有するポリマー。
  6. レジオレギュラーポリマーである、請求項4又は5に記載のポリマー。
  7. 一般式(3):
    [式中、R及びRは同一又は異なって、前記に同じである。Dは同一又は異なって、ドナー連結基を示す。*は結合位置を示す。]
    で表される繰り返し単位を有する、請求項4〜6のいずれかに記載のポリマー。
  8. 前記RがSである、請求項4〜7のいずれかに記載のポリマー。
  9. 請求項4〜8のいずれかに記載のポリマーからなる電荷輸送材料。
  10. 請求項4〜8のいずれかに記載のポリマーからなる有機薄膜太陽電池用材料。
  11. 請求項4〜8のいずれかに記載のポリマー、請求項に記載の電荷輸送材料、又は請求項10に記載の有機太陽電池用材料を用いた有機薄膜太陽電池。
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