JP6696967B2 - 監視装置及び動作検出方法 - Google Patents

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Description

本発明は、動物の様子を把握するための技術に関する。
イヌ科又はネコ科の動物が体を掻いたり、体を振ったりする動作は、体の状態を伝える重要な指標となる。これらの動作からわかるものの一つとして皮膚病がある。動物の皮膚は常に外気にさらされており、寒暖や湿度など環境の変化や寄生虫等の虫による影響を受けやすいため、疾患になりやすい。特にイヌやネコの皮膚疾患は発症率が20%以上ともいわれ、動物病院へかかる原因でも上位となっており、獣医学の分野では深刻な問題の一つとして知られている。
皮膚病には、アトピー性皮膚炎、ノミによるアレルギー、寄生虫感染、食物アレルギーなどがあるが、悪化してからでは治療に時間がかかることが多く、予防や早期発見が非常に重要である。これらの動物が皮膚病になると痒みを伴うことが多く、脚で体を掻いたり、体を振ったりする動作を行う頻度が発症前よりも増える。そのため、これらの動作の頻度が増加することは、皮膚病の指標となり得る。他にもストレスによってもこれらの動作の頻度は増加する。
上述のとおり体を掻く動作や体を振る動作を観察することは、イヌ科又はネコ科の動物の皮膚病の予防・早期発見やストレス状態の検出につながるため重要である。しかし、それを人が行うためには動物の動作を昼夜問わず一日中観察し続ける必要があるため負担が大きい。また、カメラで撮影する場合には動物が撮影範囲に常に入っている必要があるなどの制約条件も生じる。よって様々な観察方法が開示されている。例えば特許文献1では、動物の四肢やその他の部分にセンサを取り付け動物の行動を検出し、体の状態を知る方法が開示されている。また体の状態を知る別のアプローチとして、特許文献2では、ペットの尾にセンサを取り付け、尾を振る回数を検出して動物の感情を推定し、体の状態を読み取る方法が開示されている。
特表2009−517047号公報 特開2009−136212号公報
上記特許文献に基づく技術はいずれも動物の行動からその状態を評価することができるものであるが、これらの技術では動物の四肢や尾などにセンサを取り付ける必要がある。これらの動物に対して装着するものとしては首輪が一般的であるが、頸部以外の部位にセンサ等を装着するのは抵抗がある飼い主が多く、動物自身も嫌がることが多い。そのため、頸部以外の部位にセンサ等の装置を装着することは困難である。
そこで、本発明は、動物の頸部に取り付けたセンサで体を掻いたり体を振ったりする動作を検出することを目的とする。
本発明は、一の態様において、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得する第1取得部と、前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出する検出部とを備え、前記検出部は、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に、前記動作が行われたと判定し、前記基準頻度値は、1秒間に3回である監視装置を提供する。
本発明は、他の態様において、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得する第1取得部と、前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出する検出部とを備え、前記第1取得部は、3軸の加速度を取得し、前記加速度の強度は、前記3軸の加速度の2乗和で表され、前記検出部は、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に、前記動作が行われたと判定し、前記基準ピーク強度は、2.0(G 2 )である監視装置を提供する。
好ましい態様において、前記第1取得部は、3軸の加速度を取得し、前記加速度の強度は、前記3軸の加速度の2乗和で表される。
好ましい態様において、前記基準ピーク強度は、2.0(G 2 )である。
好ましい態様において、前記動物の個体情報を取得する第2取得部を備え、前記基準ピーク強度及び前記基準頻度値のうち少なくともいずれか一方は、前記個体情報に基づいて補正される。
好ましい態様において、前記個体情報は、前記動物の種類、性別、体長、体重、飲食履歴、運動履歴、活動量、基礎代謝量、病気若しくは怪我の履歴又は現在の病気若しくは怪我の状態の情報を含む、前記動物の体力又は健康状態を表す。
好ましい態様において、前記検出部は、検出結果の正誤をユーザが評価した結果に基づいて、前記基準ピーク強度及び前記基準頻度値のいずれか又は両方の値を補正する。
好ましい態様において、前記検出部が検出した動作の履歴に基づいて、前記動物の健康状態を判定する判定部と、前記動物の健康状態が悪いと判定された場合に所定の宛先に通知する通知部とを備える。
好ましい態様において、前記判定部は、前記動物の健康状態が良いとユーザが判断したときに検出された動作の傾向とは異なる傾向の動作が検出された場合、前記動作が検出された頻度若しくは検出された前記動作の継続時間が閾値以上である場合、当該頻度若しくは当該継続時間が増加し続けている期間が閾値以上である場合、又は、当該頻度若しくは当該継続時間の増加率が閾値以上である場合に、前記動物の健康状態が悪いと判定する。
本発明は、他の観点において、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得するステップと、前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出するステップとを有し、前記検出するステップにおいて、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に前記動作が行われたと判定し、前記基準頻度値は、1秒間に3回である動作検出方法を提供する。
本発明は、他の観点において、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得するステップと、前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出するステップとを有し、前記加速度についての情報は3軸の加速度を示し、前記加速度の強度は前記3軸の加速度の2乗和で表され、前記検出するステップにおいて、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に前記動作が行われたと判定し、前記基準ピーク強度は、2.0(G 2 )である動作検出方法を提供する。
本発明によれば、動物の頸部に取り付けたセンサで掻いたり体を振ったりする動作を検出することで、皮膚病やストレスの予防や早期発見等が可能となる。
監視システムの構成を表す図 ユーザ端末のハードウェア構成を表す図 サーバ装置のハードウェア構成を表す図 センサ装置のハードウェア構成を表す図 センサ装置が動物に取り付けられた様子の一例を表す図 監視システムにおいて実現される機能構成を表す図 受付画像の一例を表す図 加速度の時間変化の一例を表す図 3軸の加速度の2乗和の時間変化の一例を表す図 3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す図 3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す図 3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す図 3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す図 各状態におけるピークの現れ方を表す表である図 補正テーブルの一例を表す図 掻く動作と健康状態との関係の一例を表す図 表示された通知情報の一例を表す図 サーバ装置が通知情報を送信するまでの動作手順の一例を表す図 変形例で表示された通知情報の例を表す図 変形例で表示された通知情報の一例を表す図 評価用の画面の一例を表す図 変形例における機能的構成の一例を表す図 変形例における機能的構成の他の一例を表す図
[1]実施例
図1は本発明の一実施例に係る監視システム1の構成を表す。監視システム1は、動物を監視するためのコンピュータシステムである。監視システム1においては、例えばイヌやネコなどユーザが世話をしている動物が監視される。監視システム1は、センサ装置10と、サーバ装置20と、ユーザ端末30とを備え、これらの情報処理装置はネットワーク2によって接続される。ネットワーク2は、例えばインターネットや移動体通信網である。
ユーザ端末30は、ユーザが所持及び携帯する電子機器であり、例えばスマートフォンやタブレット端末である。なお、ユーザ端末30は、PDA(Personal Digital Assistant)、携帯用パーソナルコンピュータ、パームトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ等であってもよく、ユーザによって利用される装置であればよい。サーバ装置20は、動物を監視するための監視装置であり、動物の動作の検出や健康状態の判定などを行う。センサ装置10は、動物に取り付けられて動作の検出に必要な物理量を測定する。
図2はユーザ端末30のハードウェア構成を表す。ユーザ端末30は、制御部31と、記憶部32と、通信部33と、表示部34と、操作部35とを備える。制御部31は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)及びリアルタイムクロックを備え、CPUが、RAMをワークエリアとして用いてROMや記憶部32に記憶されたプログラムを実行することによって各部の動作を制御する。リアルタイムクロックは、現在の日時を算出してCPUに通知する。記憶部32は、例えば不揮発メモリであり、各種プログラムやデータを記憶する。通信部33は、移動体通信を行うための通信回路を備え、移動体通信網を介した通信を行う。表示部34は、各種メッセージや画像を表示するディスプレイ装置を備えている。操作部35は、ユーザ端末30を操作するための操作子等を有する。
図3はサーバ装置20のハードウェア構成を表す。サーバ装置20は、制御部21と、記憶部22と、通信部23とを備える。なお、サーバ装置20は、単体の装置として構成されるのではなく、複数のサーバ装置の協働によって実現されてもよい。制御部21は、制御部31と同様の構成を備え、サーバ装置20の各部を制御する。記憶部22は、ハードディスクなどの記憶媒体を備え、制御部21の動作に必要なデータ等を記憶する。通信部23は、通信回路を備え、ネットワーク2を介した通信を行う。
図4はセンサ装置10のハードウェア構成を表す。センサ装置10は、制御部11と、通信部12と、加速度センサ13とを備える。制御部11は、制御部31と同様の構成を備え、センサ装置10の各部を制御する。通信部12は、移動体通信を行うための通信回路を備え、移動体通信網を介した通信を行う。加速度センサ13は、互いに直交する3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度を測定し、測定した加速度を表す加速度情報を制御部11に供給する。制御部11は、供給された加速度情報を、通信部12を介して例えばサーバ装置20に送信する。センサ装置10は動物に取り付けられる。
図5はセンサ装置10が動物に取り付けられた様子の一例を表す。本実施例では、図5に表すようにセンサ装置10が動物3(イヌ)の頸部(首の部分)に取り付けられる。具体的には、動物3の頸部にセンサ装置10が固定された首輪4が装着されることで、センサ装置10が取り付けられる。このように取り付けられることで、センサ装置10の加速度センサ13は、動物3の頸部の加速度を測定する。
監視システム1では、各装置の制御部がプログラムを実行することで、制御部及び他の各部が協働して、図6に表す機能が各装置において実現される。
図6は監視システム1において実現される機能構成を表す。センサ装置10は、測定部101を備え、ユーザ端末30は、表示部301と、受付部302とを備える。サーバ装置20は、第1取得部201と、第2取得部202と、検出部203と、判定部204と、記憶部205と、通知部206とを備える。
測定部101は、動物の頸部の加速度を測定し、測定した加速度を表す加速度情報を出力する。測定部101は、本実施例では、加速度センサ13により1秒間に数十回の頻度で3軸の加速度を測定し、それらの加速度情報に測定時刻を付加してサーバ装置20に対して出力する。測定部101は、加速度情報を測定の度に出力してもよいし、10秒毎や1分毎などにまとめて出力してもよい。また、ユーザ端末30から要求があったときに出力してもよい。測定部101は、動物の個体を識別する個体識別情報を加速度情報に対応付けて出力する。個体識別情報としては、例えばセンサ装置10の装置IDや登録された個体IDが用いられる。
第1取得部201は、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度情報を取得する。具体的には、第1取得部201は、測定部101から出力されてきた加速度情報を、動物3の頸部に取り付けられた加速度センサ13からの加速度情報として取得する。第1取得部201は、加速度情報に対応付けられた個体識別情報もともに取得し、取得したこれらの情報を検出部203に供給する。
表示部301は、各種の画像を表示する。
受付部302は、動物の個体情報の入力又は選択を受け付ける。個体情報とは、動物の個体に関連する情報のことであり、例えば性別や体長、体重などの情報である。受付部302は、例えば個体情報を入力及び選択させるための受付画像を表示部301に表示させる。
図7は受付画像の一例を表す。図7の例では、「個体情報を入力・選択してください。」という文字列と、「性別」、「体長」、「体重」などを入力する入力欄A1と、「病気にかかっていますか?」や「怪我をしていますか?」などの質問への回答を選択する回答欄A2(ラジオボタンなどで選択させる)とが表示部301に表示されている。
受付部302は、入力欄A1に入力された内容及び回答欄A2で回答された内容を個体情報の入力及び選択として受け付ける。受付部302は、受け付けた個体情報に受付時刻を付加し、前述した個体識別情報に対応付けて、それらの個体情報及び個体識別情報をサーバ装置20に対して出力する。第2取得部202は、こうして受付部302から出力されてきた個体情報を取得し、その個体情報をともに取得した個体識別情報とともに検出部203に供給する。
検出部203は、第1取得部201により取得された加速度情報に基づいて、動物が頭や体を掻く動作又は頭や体を振る動作を行ったことを検出する。掻く動作とは、足先を頭や体に擦りつける動作であり、体を振る動作とは、頭や体を小刻みに震わせる動作である。検出部203は、加速度情報により表される加速度の強度の時間変化におけるピーク強度及びそのピーク強度を有するピークの頻度に基づいて、動物が掻く又は体を振る動作を行ったことを検出する。検出部203は、本実施例では、第1閾値以上のピーク強度を有するピークの頻度が第2閾値以上であった場合に、それらの動作を検出する。第1閾値及び第2閾値の決め方及び加速度の強度の時間変化について図8等を参照して説明する。
図8は加速度の時間変化の一例を表す。図8では、縦軸が加速度(単位はG(重力加速度))を示し、横軸が時間の経過を示すグラフにおいて、3軸(X軸、Y軸、Z軸)の加速度の1秒間の時間変化が表されている。検出部203は、ピーク強度を比較しやすくするために、3軸加速度の2乗和を算出する。加速度を2乗して合計することで、加速度の向き(正負の向き、3軸の向き)に関係なく加速度の強度が表されることになる。
図9は3軸の加速度の2乗和の時間変化の一例を表す。この例では、縦軸が加速度の2乗和(単位はG2(重力加速度の2乗))を示し、横軸が時間の経過を示すグラフにおいて、イヌが掻く動作を行っている状態で取得された加速度情報に基づく加速度の強度(2乗和)の1秒間の時間変化が表されている。この例では、加速度の2乗和のピークが5.0(G2)から25(G2)までの範囲に7つ現れている。
図10は3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す。この例では、イヌが体を振る動作を行っている状態で取得された加速度情報に基づく加速度の強度の1秒間の時間変化が表されている。この例でも、加速度の2乗和のピークが50(G2)から2.5×102(G2)までの範囲に4つ現れている。
図11は3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す。この例では、イヌが歩く動作を行っている状態で取得された加速度情報に基づく加速度の強度の1秒間の時間変化が表されている。この例では、加速度の2乗和のピークが1.0(G2)よりも小さい範囲に7つ現れている。
図12は3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す。この例では、イヌが跳ぶ動作を行っている状態で取得された加速度情報に基づく加速度の強度の1秒間の時間変化が表されている。この例では、加速度の2乗和のピークが8.0(G2)から10(G2)までの範囲に1つ現れている。
図13は3軸の加速度の2乗和の時間変化の他の一例を表す。この例では、イヌが特に動作を行っていない状態で取得された加速度情報に基づく加速度の強度の1秒間の時間変化が表されている。この例でも、加速度の2乗和のピークが2.0×10-3(G2)よりも小さい範囲に10個現れている。以上で述べた掻く動作、体を振る動作、跳ぶ動作、歩く動作、動作なしという5通りの状態における加速度情報を、11犬種(ビーグル、柴犬、トイ・プードル、パグ、シーズー、ミニチュア・シュナウザー、チワワ、ミニチュア・ダックスフンド、ポメラニアン、ヨークシャー・テリア、パピヨン)の様々な年齢、体重、性別のイヌについて取得した実験の結果に基づいて、各状態におけるピークの現れ方を整理した表を図14に表す。
図14は各状態におけるピークの現れ方を表す表である。掻く動作を行っている状態では、1.0(G2)より大きく1.0×102(G2)より小さいピーク強度のピークが毎秒4回以上現れ、体を振る動作を行っている状態では、10(G2)より大きく1.0×102(G2)より小さいピーク強度のピークが毎秒4回以上現れた。跳ぶ動作を行っている状態では、1.0(G2)より大きく1.0×102(G2)より小さいピーク強度のピークが毎秒1回又は2回現れ、歩く動作を行っている状態では、1.0×10-2(G2)より大きく1.0(G2)より小さいピーク強度のピークが毎秒2〜6回現れた。また、動作なしの状態では、1.0×10-5(G2)より大きく1.0×10-3(G2)より小さいピーク強度のピークが毎秒様々な回数現れた(言い換えると、回数の傾向が定まらなかった)。
ピーク強度を比較すると、動作なしの状態では極端にピーク強度が小さかった(1.0×10-3(G2)より小さい)。また、歩く動作のピーク強度(1.0(G2)より小さい)は、掻く動作、体を振る動作及び跳ぶ動作のピーク強度(いずれも1.0(G2)より大きい)に比べて小さかった。またピークの出現頻度(1秒間に出現するピークの数)を比較すると、跳ぶ動作におけるピーク出現頻度(毎秒1または2回)は、体を振る動作及び跳ぶ動作のピークの出現頻度(いずれも毎秒4回以上)に比べて小さかった。以上の結果に基づいて、検出部203は、例えば、第1閾値として2.0(G2)を用いて、第2閾値として1秒間に3回というピーク出現頻度、すなわち3(回/秒)を用いることで、掻く動作と体を振る動作とを検出する。
図9から図13までの例において、第1閾値の例である2.0(G2)を二点鎖線で表した。図9(掻く動作)の例では第1閾値以上のピークが7つ現れ、図10(体を振る動作)の例では第1閾値以上のピークが4つ現れている。図11(跳ぶ動作)の例では第1閾値以上のピークが1つだけ現れている。図10(歩く動作)及び図12(動作なし)の例では第1閾値以上のピークが現れなかった。このように、上記の実験に用いられた動物であれば、第1閾値及び第2閾値を用いることで掻く動作又は体を振る動作が検出される。
検出部203による動作の検出では、例えば上記のように実験結果に基づいて予め決定された値が第1閾値(本実施例では2.0(G2))及び第2閾値(本実施例では3(回/秒))として用いられる。ただし、これに限定されない。例えば、その予め決定された値を基準の閾値として、他の情報を用いて基準の閾値を補正したものが第1閾値及び第2閾値として用いられてもよい。他の情報とは、例えば上述した個体情報である。その場合、検出部203は、基準の閾値を個体情報に基づいて補正することで第1閾値及び第2閾値を決定する。検出部203は、この補正を行う補正部207を備える。補正部207は、基準の閾値を補正するために個体情報と閾値の補正量とを対応付けた補正テーブルを用いる。
図15は補正テーブルの一例を表す。図15の例では、「オス」という性別に第1閾値及び第2閾値とも「+10%」という補正量が対応付けられ、「メス」という性別に第1閾値及び第2閾値とも「−10%」という補正量が対応付けられている。「A1cm以上」、「A1cm未満A2cm以上」及び「A2cm未満」という体長に第1閾値及び第2閾値とも「+10%」、「0」及び「−10%」という補正量がそれぞれ対応付けられている。また、病気・怪我の有無が「あり」及び「なし」という個体情報に、第1閾値及び第2閾値とも「−50%」及び「0」という補正量がそれぞれ対応付けられている。
補正部207は、第2取得部202から供給された個体情報に補正テーブルで対応付けられている補正量で基準の閾値(第1閾値の基準の閾値は基準のピーク強度と言ってもよく、第2閾値の基準の閾値は基準のピーク出現頻度と言ってもよい)を補正する。例えば上述した2.0(G2)が第1閾値の基準の閾値(基準のピーク強度)として、3(回/秒)が第2閾値の基準の閾値(基準のピーク出現頻度)として用いられる。また、補正部207は、補正量が複数ある場合にはそれらの補正量を掛け合わせていく。例えば性別がオス、体長がA1cm以上、病気・怪我がありという個体情報が取得された場合には、補正部207は、第1閾値を2.0×1.1×1.1×0.5=1.21(G2)に補正し、第2閾値を3×1.1×1.1×0.5=1.815(回/秒)に補正する。検出部203は、補正部207により補正された第1閾値及び第2閾値を用いて、掻く動作又は体を振る動作を検出する。検出部203は、掻く動作又は体を振る動作を検出すると、その旨を判定部204に通知する。
判定部204は、検出部203が検出した動作の履歴に基づいて動物の健康状態の良し悪しを判定する。判定部204は、検出部から動作を検出した旨が通知されると、その通知がされた時刻を動作の履歴として記憶部205に記憶させる。記憶部205は、動作の履歴などの各種の情報を記憶する。判定部204は、例えば、記憶された動作の履歴に基づいて、検出部203により動作が検出された頻度を算出する。判定部204は、算出した頻度が閾値以下である場合にその動物の健康状態が良いと判定し、その頻度が閾値以上であった場合にその動物の健康状態が悪いと判定する。動物の健康状態と掻く動作又は体を振る動作の頻度との関係について図16を参照して説明する。
図16は掻く動作と健康状態との関係の一例を表す。この例では縦軸が掻く動作の頻度(回/6時間)を示している。健康なイヌ17頭と皮膚病のイヌ3頭についてこの頻度を測定したところ、イヌが健康である場合にはこの頻度の平均が8.6回であり、イヌが皮膚病である場合にはこの頻度の平均が79.3回であった。このように動物の健康状態によって掻く動作が行われる頻度は大きく異なる。同様に、体を振る動作についても健康状態が良いときと悪いときとで頻度が異なることが知られている。そこで、健康状態が良いときと悪いときとで体を振る動作の頻度を測定しておき、掻く動作及び体を振る動作における頻度の違いを区別可能な閾値(例えば25〜50回の範囲の値)を定めることで、判定部204は健康状態の良し悪し(本実施例では皮膚病になっていないか否か)を判定する。
また、掻く動作及び体を振る動作の継続時間も、健康状態が良いときと悪いときとでその長さが異なることが知られているので、健康状態が良いときと悪いときとで両動作の継続時間を測定してそれらの継続時間の違いを区別可能な閾値を定めることで、判定部204が健康状態の良し悪しを判定してもよい。この場合、判定部204は、記憶された動作の履歴に基づいて、検出部203により検出された動作の継続時間を算出する。判定部204は、算出した継続時間が閾値未満である場合に健康状態が良いと判定し、その継続時間が閾値以上であった場合に動物の健康状態が悪いと判定する。判定部204は、例えば上記動作が検出されたことが検出部203から通知され始めてから終わるまでに経過した時間を継続時間とする。なお、途中で1回や2回検出されないときがあっても掻く動作又は体を振る動作が継続しているものとみなしてもよい。
また、動物の健康状態が悪くなるときには、上記の頻度や継続時間が増加し続けることがある。そこで、健康状態が良いときと悪いときとで両動作の頻度又は継続時間が増加し続けている期間の長さを測定してそれらの期間の違いを区別可能な閾値を定めることで、判定部204が健康状態の良し悪しを判定してもよい。この場合、判定部204は、検出部203により動作が検出された頻度又はその動作の継続時間が増加し続けている期間が閾値未満である場合に健康状態が良いと判定し、それらの期間が閾値以上であった場合に動物の健康状態が悪いと判定する。
また、動物の健康状態が悪くなるときには、上記の頻度や継続時間が急激に増加することがある。そこで、健康状態が良いときと悪いときとで両動作の頻度又は継続時間の増加率(単位時間あたりの増加量)を測定してそれらの増加率の違いを区別可能な閾値を定めることで、判定部204が健康状態の良し悪しを判定してもよい。この場合、判定部204は、検出部203により動作が検出された頻度又はその動作の継続時間の増加率が閾値未満である場合に健康状態が良いと判定し、それらの増加率が閾値以上であった場合に動物の健康状態が悪いと判定する。判定部204は、判定した健康状態の良し悪しを通知部206に通知する。
通知部206は、判定部204により動物の健康状態が悪いと判定された場合にその旨を所定の宛先に通知する。所定の宛先としては、ユーザ端末30のIP(Internet Protocol)アドレスや登録されたユーザの電子メールアドレス、SNS(Social Networking Service)のアカウントなどが用いられる。ここでいうユーザには飼い主や飼育員の他にかかりつけの獣医師などが含まれる。なお、これら以外にも、ユーザへの通知が可能なものであればどのような宛先が用いられてもよい。通知部206は、上記判定がされた動物に関する情報と、その動物の健康状態が悪いことを表す情報とを通知情報として所定の宛先に送信する。この例では、ユーザ端末30のIPアドレスに送信する。
表示部301は、通知部206により通知された通知情報を表示する。
図17は表示された通知情報の一例を表す。この例では、表示部301に「通知がありました。あたなのペットは皮膚病になっている可能性があります。診察を受けさせることをお勧めします。」という文字列が表示されている。ユーザはこの通知情報を見ることで、自分のペットの健康状態が悪い(皮膚病にかかっている可能性がある)ことを知ることができる。
図18はサーバ装置20が通知情報を送信するまでの動作手順の一例を表す。この動作手順は、例えば、動物にセンサ装置10が取り付けられることを契機に開始される。まず、サーバ装置20(第1取得部201)は、加速度情報を取得する(ステップS11)。ここで取得される加速度情報は、1時点に測定された加速度情報であったり或る期間に測定された加速度情報であったりする。サーバ装置20は、次に、加速度情報が所定の期間分取得されたか否かを判断する(ステップS12)。
所定の期間とは、例えば掻く動作又は体を振る動作を検出するために必要な数のピークが現れる期間(図14の例であれば1秒間)や、健康状態の判定に用いる動作の頻度や継続時間を算出するために必要な数の動作の検出が行われる期間(図16の例であれば6時間)などである。なお、所定の期間はこれらの期間よりも長くてもよい。また、動作の頻度を算出する場合でも、所定の期間を3時間や2時間としてその期間における動作の頻度を6時間での動作の頻度に換算するようにしてもよい。
サーバ装置20(第2取得部202)は、加速度情報が所定の期間分取得されていない(NO)と判断した場合にはステップS11に戻って動作を行い、取得されている(YES)と判断した場合には、次に、個体情報を取得する(ステップS13)。このステップS13の動作は、ステップS11やS12の前に行われていてもよいし、省略されてもよい。続いて、サーバ装置20(検出部203、補正部207)は、取得した個体情報に応じて基準の閾値を補正して第1閾値及び第2閾値を決定する(ステップS14)。なお、ステップS13が省略された場合は、基準の閾値そのものを第1閾値及び第2閾値とする(つまり基準の閾値を補正しないでそのまま第1閾値及び第2閾値とする)。
サーバ装置20(検出部203)は、取得した加速度情報が表す加速度のピーク強度が第1閾値以上のピークを抽出し(ステップS15)、抽出したピークのピーク頻度が第2閾値以上であるか否かを判断する(ステップS16)。サーバ装置20(検出部203)は、ステップS16で第2閾値以上でない(NO)と判断した場合にはこの動作手順を終了し、第2閾値以上である(YES)と判断した場合には、掻く動作又は体を振る動作を検出する(ステップS17)。
続いて、サーバ装置20(判定部204)は、動作の検出結果に基づいて動物の健康状態を判定する(ステップS21)。サーバ装置20(判定部204)は、動作の頻度に基づいて健康状態を判定する場合には、過去の単位時間(図16の例では6時間)に検出された動作の頻度を用いる。サーバ装置20(通知部206)は、健康状態が悪いことが判定されたか否かを判断し(ステップS22)、判定されていない(NO)と判断した場合にはこの動作手順を終了し、健康状態が悪いと判定された(YES)と判断した場合には所定の宛先にその旨を表す通知情報を送信する(ステップS23)。
本実施例では、上記のとおり、動物の頸部に取り付けたセンサで動物の掻く動作又は体を振る動作を検出することができる。また、このセンサは加速度のみを測定するものでよく、他の物理量(角速度や光量など)を測定するセンサは必要でない。このように一種類のセンサで動作を検出することで、複数種類のセンサを用いる場合に比べてセンサ装置の重量を軽くして動物の頸部にかかる負担を軽くし、また、電力消費量を少なくして電力源(電池やバッテリー)を長持ちさせることができる。
また、動物の個体の特性(性別、体長など)や状態(病気、怪我の有無など)によって動物の動作の程度は変化する。例えば体長や体重が小さいほど掻く動作や体を振る動作は素早く行われるし、病気や怪我があれば動作が小さくなったり緩やかになったりする。そのため、上述した第1閾値や第2閾値を固定していると、検出すべき動作が行われてもその動作が検出されなかったり、過剰に動作が検出されたりする誤検出が起こり得る。本実施例では、個体情報に応じて閾値(第1閾値及び第2閾値)を決定するので、閾値が固定されている場合に比べて、動物の頸部に取り付けたセンサで動作を検出する際に個体差による誤検出を少なくすることができる。
また、本実施例では、動物の健康状態が悪いと判定された場合にその旨を通知することで、この通知が行われない場合に比べて、動物の病気や怪我の早期発見と早期治療を行うことができる。また、本実施例では、2.0(G2)という基準のピーク強度を、取得された個体情報に応じて補正した値を第1閾値とした。この値は、図9から図14までで述べた実験において、掻く動作及び体を振る動作の検出に適していた第1閾値の値である。この値を基準とすることで、個体情報による補正がない場合でも、動物の頸部に取り付けたセンサで動作を検出する際の誤検出を少なくすることができる。
[2]変形例
上述した実施形態は本発明の実施の一例に過ぎず以下のように変形させてもよい。また、実施形態及び以下に示す各変形例は必要に応じてそれぞれ組み合わせて実施してもよい。
[2−1]動物の種類
実施例ではイヌの掻く動作又は体を振る動作を検出したが、動作を検出する対象となる動物はこれに限らない。他にも、イヌ科の他の動物(キツネやタヌキなど)やネコ科の動物(ネコやライオン、トラなど)、イタチ科の動物(イタチやアナグマなど)、ウサギ科の動物、ネズミ科の動物(ネズミやハムスターなど)などを対象としてもよい。要するに、頸部にセンサ装置10を取り付けることが可能であり、イヌと同様に掻く動作及び体を振る動作を行う動物であれば、それらの動作を検出する対象となる。
[2−2]個体情報
実施例では、個体情報を用いて基準の閾値を補正する例として、動物の性別、体長、体重や現在の病気又は怪我の状態が個体情報として用いられる例を説明したが、これに限定されない。個体情報としては、例えば前述した動物の種類(イヌ科の動物やネコ科の動物など)が用いられてもよい。また、動物の飲食履歴(食事のメニュー)や運動履歴(散歩の頻度)、活動量(散歩の距離や時間)など、動物の活動の履歴が個体情報として用いられてもよい。また、例えば体重及び活動量から算出される基礎代謝量や、過去の病気又は怪我の履歴が個体情報として用いられてもよい。
上記の個体情報は、いずれも、動物の体力の大きさや健康状態を表している。例えばオスはメスよりも体力があり、体長は大きいほど、体重、食事量、運動量、基礎代謝量は多いほど体力がある。また、病気や怪我の履歴や現在の状態は、動物の健康状態を表す。これらの個体情報が異なると、前述したように動物の動作(掻く動作及び体を振る動作)の程度が変化することがあるので、個体情報に応じて閾値を決定することで、上述した誤検出を少なくすることができる。
また、動物は体力が小さいほど又は健康状態が悪いほど、病気になった場合に早期に治療を施さなければ重症化する可能性が高まる。そこで、体力が小さい又は健康状態が悪いほど上記動作が検出されやすくなるように検出部203が閾値を決定することで、健康状態が悪いと判定部204により判定されやすくなる。その結果、健康なときに健康状態が悪いと判定されることが生じやすくなる代わりに、少しでも健康状態が悪くなった場合にその旨が通知されるようにして、体力が小さい又は健康状態が悪い動物ほどより早期に治療を受けられるようにすることができる。
[2−3]健康状態の判定
判定部204は、実施例とは異なる方法で健康状態の良し悪しを判定してもよい。判定部204は、例えば、動物の健康状態が良いとユーザが判断したときに検出された動作の傾向とは異なる傾向の動作が検出された場合に、その動物の健康状態が悪いと判定する。この場合、健康状態が良いとユーザが判断した動物(センサ装置10が取り付けられた動物)から取得された加速度情報に基づく動作の検出を予め行っておく。そうして検出された動作の頻度や継続時間の平均値は、健康状態が良い動物の動作の傾向を表す。予め算出されたこれらの値を例えば記憶部22に記憶させておく。
判定部204は、検出部203から動作が検出されたことが通知されると、動作の頻度や継続時間と記憶された平均値との差分が閾値以上である場合には、前述した異なる傾向の動作が検出されたと判断し、その動物の健康状態が悪いと判定する。なお、判定部204は、この差分が閾値未満の範囲ながら常に生じている場合には、前述した動作の傾向(健康状態が良い動物の動作の傾向)を表す値が変化していると考えられるので、その差分に基づいてこの値を更新してもよい。
具体的には、判定部204は、閾値未満の範囲で(健康状態が良いときに)生じた差分の平均値を加えることで、この動作の傾向を表す値を更新する。このように、判定部204は、健康状態が良い動物から検出される動作の傾向を、検出部203が検出した結果に基づいて更新してもよい。これにより、この更新を行わない場合に比べて、健康状態が良い動物から検出される動作の傾向が変化しても健康状態の良し悪しを適切に判定し続けることができる。
[2−4]動物の健康状態
動物の健康状態が悪くなるのは、図16の例で述べたような皮膚病にかかったときだけではない。他にも、ストレスを過度に受けた状態や水に濡れた状態、怪我をした状態、周囲が極端に寒い又は暑い状態である場合にも、健康状態が悪くなることがある。それぞれの状態において検出される動作の頻度や継続時間を測定しておいて、各状態のときとそうでない状態のときとを区別可能な閾値を定めることで判定部204が健康状態の良し悪しを判定してもよい。
[2−5]健康状態の程度
判定部204は、単に動物の健康状態が悪いと判定するのではなく、どの程度悪いかということを判定してもよい。例えば図16に表す皮膚病の場合には、掻く動作の頻度(回/6時間)が50以上であると皮膚病にかかりつつあることを判定し、75以上であると皮膚病にかかったことを判定し、100以上であると皮膚病が重症化したことを判定する。これらの判定が行われると、それぞれ異なる通知情報が表示される。
図19は本変形例で表示された通知情報の例を表す。図19(a)では、判定部204が皮膚病にかかりつつあることを判定した場合の通知情報として、「あなたのペットは皮膚病になりつつあります。予防のため診断を受けてみてはいかがでしょうか。」という文字列が表示されている。図19(b)では、判定部204が皮膚病にかかったことを判定した場合の通知情報として、「あなたのペットは皮膚病になりました。治療のため診察を受けさせることをお勧めします。」という文字列が表示されている。図19(c)では、皮膚病が重症化したことを判定部204が判定した場合の通知情報として、「あなたのペットの皮膚病が重症化しています。一刻も早く治療を受けさせましょう。」という文字列が表示されている。本変形例によれば、健康状態の程度によって、予防、治療及び緊急治療等のうちどの程度の対応が必要なのかをユーザに通知することができる。
[2−6]動作検出の学習
第1閾値及び第2閾値がより適切な値になるようにユーザが精査できるようにしてもよい。例えば、検出部203は、検出結果の正誤をユーザが評価した結果に基づいて、第1閾値及び第2閾値のいずれか又は両方の値を変化させる。本変形例では、検出部203が掻く動作又は体を振る動作を検出するとその旨を通知部206に通知し、通知部206が、動作が検出された旨をユーザに通知する。ユーザ端末30の表示部301はこうして通知された通知情報を表示させる。
図20は本変形例で表示された通知情報の一例を表す。この例では、「あなたのペットの掻く動作又は体を振る動作が検出されました。この検出結果は正しいでしょうか?」という文字列と、「はい」を表す操作子画像B1と、「いいえ」を表す操作子画像B2と、「分からない」を表す操作子画像B3とが表示部301に表示されている。ユーザが操作子画像B1を操作すると検出結果が正しいとユーザが評価することになり、操作子画像B2を操作すると検出結果が誤っているとユーザが評価することになる。ユーザ端末30は、評価された結果をサーバ装置20に通知する。
検出部203は、例えば、所定の期間において、検出結果が誤っているという評価の割合又は件数が閾値以上である場合には、第1閾値及び第2閾値のいずれか又は両方を、動作が検出されにくくなる値(どちらもより大きな値)に変化させる。これにより、本変形例の閾値の変化が行われない場合に比べて、上記動作が行われていないのに動作が検出されるという誤検出を少なくして、検出の精度を向上させることができる。なお、ユーザはペットを見ていない場合には操作子画像B3を操作すればよい。その場合、ユーザ端末30はサーバ装置20への評価結果の通知を行わない。これにより、ユーザの確信のない評価によって検出の精度が低下することを防ぐことができる。
なお、ユーザがペットの近くにいなければこの評価は行えないので、例えばユーザ端末30が自装置の位置を測定する測定部を備えている場合に、表示部301が、測定された位置が登録されたユーザの自宅の領域に含まれていない場合には、通知情報を表示しないようにしてもよい。また、センサ装置10も自装置の位置を測定する測定部を備えている場合に、センサ装置10及びユーザ端末30の双方が測定した位置情報をサーバ装置20に送信し、通知部206が、両装置の位置同士の距離が閾値未満である場合にだけ本変形例の通知情報を送信するようにしてもよい。これにより、ユーザがペットを見ていないのに動作の検出結果を評価することを防ぐことができる。
また、ペットが掻く動作又は体を振る動作を行ったのに動作の検出が行われなかった場合に、動作の検出が正しく行われていないことをユーザが評価してもよい。この場合、例えば、ユーザは、ペットのこれらの動作を見かけると、評価用のプログラムを起動する操作を行う。
図21は評価用の画面の一例を表す。この例では、「あなたのペットが掻く動作又は体を振る動作を行ったことを通知しますか?」という文字列と、「はい」を表す操作子画像B11とが表示部301に表示されている。
この画面でユーザが操作子画像B11を操作すると、正しい検出がされていないとユーザが評価することになり、ユーザ端末30は、この評価がなされたことをサーバ装置20に通知する。検出部203は、例えば、所定の期間において、動作の検出が正しく行われていないという評価の件数が閾値以上である場合には、第1閾値及び第2閾値のいずれか又は両方を、動作が検出されやすくなる値(どちらもより小さな値)に変化させる。これにより、検出部203が閾値を変化させない場合に比べて、掻く動作又は体を振る動作が行われているのにそれらの動作が検出されないという事態を少なくして、検出の精度を向上させることができる。
[2−7]第1閾値及び第2閾値
実施例では、第1閾値及び第2閾値の両方について、取得された個体情報に応じて決定された値が用いられる例を説明したが、これに限らず、第1閾値及び第2閾値のうちのいずれかについて、取得された個体情報に応じて決定された値が用いられてもよい。その場合でも、両閾値とも固定する場合に比べれば、動物の頸部に取り付けたセンサで動作を検出する際に個体差による誤検出を少なくすることができる。
なお、実施例では、第1閾値及び第2閾値の両方とも実験等に基づいて予め決められた値(第1閾値が2.0(G2)、第2閾値が3(回/秒))が用いられる場合も説明したが、その場合は、個体情報に応じた値が決定される場合に比べて、検出部203を実現する装置の負荷が軽減される。なお、第1閾値は個体情報に応じて決定された値を用いて、第2閾値は予め決められた値を用いたり、第1閾値は予め決められた値を用いて、第2閾値は個体情報に応じて決定された値を用いたりしてもよい。
[2−8]ピーク強度及びピークの出現頻度に基づく検出
検出部203は、第1閾値及び第2閾値を用いないで動作を検出してもよい。例えば、動物が掻く又は体を振る動作を行ったときに得られる、加速度情報により表される加速度の強度の時間変化におけるピーク強度の値とそのピーク強度を有するピークの出現頻度の値とを所定の数式に代入して得られる値の範囲を実験で確かめておく。検出部203は、取得された加速度情報から得られるこの値が実験で確かめられた範囲に含まれている場合に、動物が掻く又は体を振る動作を行ったことを検出する。これ以外にも、動物が掻く又は体を振る動作を行ったときのピーク強度とピークの出現頻度とを分析してそれらの相関関係を見出すことができれば、その相関関係が再現される加速度情報が取得された場合に検出部203が動作を検出してもよい。
[2−9]通知部
通知部206は、動物の健康状態が悪いと判定されたことを通知したが、これに限らない。通知部206は、例えば動物の健康状態が良いと判定されたことを通知してもよいし、掻く動作又は体を振る動作が検出されたことを通知してもよい。
[2−10]通知情報
実施例では通知情報は表示部301に表示されたが、これに限らない。ユーザ端末30が音声出力機能を有していれば音声で出力されてもよい。また、ユーザ端末30がバイブレーション機能を有していればユーザ端末30を振動させて通知があったことを知らせてもよい。ユーザ端末30は、動物の健康状態が悪いことをできるだけ早くユーザに気付かせるように動作することが望ましい。
[2−11]各機能を実現する装置の構成
図6に表す各部に相当する機能が実施例とは異なる装置によって実現されてもよい。
図22は本変形例における機能的構成の一例を表す。この例では、サーバ装置20が実現していた検出部203等の各機能をユーザ端末30aが実現している。この場合は、ユーザ端末30aが動物を監視するための監視装置として機能する。ユーザ端末30aは例えばBluetooth(登録商標)や無線LAN(Local Area Network)の通信でセンサ装置10から送信されてくる加速度情報を取得する。図22の例では、例えばユーザ端末30aがセンサ装置10と通信可能になる度に動作の検出及び健康状態の判定が行われる。これにより、センサ装置10を取り付けた動物にユーザが近づく度にその動物の健康状態が判定されるので、目の前にいる動物の健康状態が悪いことにユーザが気付かないでいることを防ぐことができる。
図23は本変形例における機能的構成の他の一例を表す。この例では、サーバ装置20が実現していた検出部203等の各機能及びユーザ端末30が実現していた受付部302等の機能をセンサ装置10bが実現している。この場合は、センサ装置10bが動物を監視するための監視装置として機能する。図23の例によれば、ユーザ端末の持ち主又は動物の飼い主に限らず、センサ装置10bの表示部301を見ることができる者であれば誰でも動物の健康状態が悪いことに気付かせることができる。なお、実施例のようにサーバ装置20が動作の検出や健康状態の判定を行うと、外出先のユーザにも動物の健康状態が悪い旨を通知することができる。なお、上記以外にも、例えば動作の検出と健康状態の判定とを別の装置が行ってもよいし、個体情報の受け付けと通知情報の表示とを別の装置が行ってもよい。このように、図6等に表す各部は、どのような装置の構成で実現されてもよい。
[2−12]発明のカテゴリ
本発明は、上述した監視装置(センサ装置、サーバ装置及びユーザ端末)の他、実施例で述べたセンサ装置やユーザ端末、上記の機能群を実現する他の装置などの各装置として捉えられるし、それらの各装置を備える動物の監視システムとしても捉えられる。
要するに、本発明は、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得する取得部と、前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出する検出部とを備える装置を提供する。
また、本発明は、動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得するステップと、前記情報によって表される加速度の時間変化において、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出するステップとを有する、動物を監視する方法およびこの方法をコンピュータに実行させるためのプログラムを提供する。
このプログラムは、それを記憶させた光ディスク等の記録媒体の形態で提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してコンピュータにダウンロードさせ、それをインストールして利用可能にするなどの形態で提供されてもよい。
1…監視システム、2…ネットワーク、4…首輪、10…センサ装置、20…サーバ装置、30…ユーザ端末、11、21、31…制御部、12、23、33…通信部、13…加速度センサ、22、32…記憶部、34…表示部、35…操作部、101…測定部、201…第1取得部、202…第2取得部、203…検出部、204…判定部204…記憶部205…通知部、207…補正部、301…受付部、302…表示部

Claims (11)

  1. 動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得する第1取得部と、
    前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出する検出部と
    を備え
    前記検出部は、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に、前記動作が行われたと判定し、
    前記基準頻度値は、1秒間に3回である
    監視装置。
  2. 動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得する第1取得部と、
    前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出する検出部と
    を備え
    前記第1取得部は、3軸の加速度を取得し、
    前記加速度の強度は、前記3軸の加速度の2乗和で表され、
    前記検出部は、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に、前記動作が行われたと判定し、
    前記基準ピーク強度は、2.0(G 2 )である
    監視装置。
  3. 前記第1取得部は、3軸の加速度を取得し、
    前記加速度の強度は、前記3軸の加速度の2乗和で表される
    請求項1に記載の監視装置。
  4. 前記基準ピーク強度は、2.0(G2)である
    請求項3に記載の監視装置。
  5. 前記動物の個体情報を取得する第2取得部を備え、
    前記基準ピーク強度及び前記基準頻度値のうち少なくともいずれか一方は、前記個体情報に基づいて補正される
    請求項1ないし4のいずれか1項に記載の監視装置。
  6. 前記個体情報は、前記動物の種類、性別、体長、体重、飲食履歴、運動履歴、活動量、基礎代謝量、病気若しくは怪我の履歴又は現在の病気若しくは怪我の状態の情報を含む、前記動物の体力又は健康状態を表す
    請求項5に記載の監視装置。
  7. 前記検出部は、検出結果の正誤をユーザが評価した結果に基づいて、前記基準ピーク強度及び前記基準頻度値のいずれか又は両方の値を補正す
    請求項1ないし4のいずれか一項に記載の監視装置。
  8. 前記検出部が検出した動作の履歴に基づいて、前記動物の健康状態を判定する判定部と、
    前記動物の健康状態が悪いと判定された場合に所定の宛先に通知する通知部とを備える
    請求項1ないし7のいずれか1項に記載の監視装置。
  9. 前記判定部は、前記動物の健康状態が良いとユーザが判断したときに検出された動作の傾向とは異なる傾向の動作が検出された場合、前記動作が検出された頻度若しくは検出された前記動作の継続時間が閾値以上である場合、当該頻度若しくは当該継続時間が増加し続けている期間が閾値以上である場合、又は、当該頻度若しくは当該継続時間の増加率が閾値以上である場合に、前記動物の健康状態が悪いと判定する
    請求項8に記載の監視装置。
  10. 動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得するステップと、
    前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出するステップと
    を有し、
    前記検出するステップにおいて、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に前記動作が行われたと判定し、
    前記基準頻度値は、1秒間に3回である
    動作検出方法。
  11. 動物の頸部に取り付けられたセンサから加速度についての情報を取得するステップと、
    前記情報によって表される加速度の時間変化において、ピーク強度について所定の条件を満たすピークの出現頻度に基づいて、前記動物が掻く又は体を振る動作を検出するステップと
    を有し、
    前記加速度についての情報は3軸の加速度を示し、
    前記加速度の強度は前記3軸の加速度の2乗和で表され、
    前記検出するステップにおいて、基準ピーク強度以上の強度を有するピークの出現頻度が基準頻度値以上である場合に前記動作が行われたと判定し、
    前記基準ピーク強度は、2.0(G 2 )である
    動作検出方法。
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