JP2016096758A - プログラム、健康状態管理装置、健康状態管理システム、及び健康状態管理方法 - Google Patents

プログラム、健康状態管理装置、健康状態管理システム、及び健康状態管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】四脚動物のどの脚が疾患やけがを有するかの特定を簡便な方法で支援する。【解決手段】コンピュータに、四脚動物の脚の接地タイミングを検出するとともに、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングを検出し、検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、検出された前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する。その際、後方への体重移動のタイミングは、首の加速度の上下方向成分の変化から検出する。【選択図】図6

Description

本発明は、四脚動物の健康状態を管理する健康状態管理装置、健康状態管理システム、健康状態管理方法、及びプログラムに関する。
四脚動物には、競走馬や乗用馬のように健康管理等の管理体制が整った環境で飼育(育成)される動物がいる。以下、競走馬を例に説明する。
競走馬の健康管理の1つに、脚の健康状態のチェックがある。脚に炎症等の問題が生じた場合、症状が進行(悪化)すると治療に時間がかかる。また、脚に問題が生じた場合、その脚をかばって歩行、走行することにより、他の脚にも問題が生じる恐れがある。そのため、競走馬の飼育において脚の健康状態の管理は重要視されており、疾患又はけが等の問題の早期発見が望まれている。
競走馬の脚の健康状態は、例えば獣医師が定期的に馬の脚を診察して管理している。しかしながら、初期の軽い炎症等の場合、視診や触診等では見つけることが難しい。そのため、脚の問題の早期発見の支援等を目的として、馬体の左右バランスに基づいて脚に問題が無いかを判別する方法が研究されている。
また、競走馬等の健康状態を管理する方法の1つとして、馬に取り付けたセンサの出力データに基づいて健康状態を判定し、管理する方法がある(例えば、特許文献1を参照)。この種の管理方法では、馬の脚や頭部に加速度センサ等のセンサを取り付け、センサの計測データに基づいて算出した現在の動作データと、予め取得しておいた正常時の動作データとを比較して健康状態を判定する。
特開2010−282456号公報
しかしながら、上述の左右のバランスを調べる方法では、バランスが悪くなったことにより脚に炎症等の問題が生じていることはわかるものの、どの脚に問題が生じているかまではわからない。よって、左右のバランスが悪いと判定された場合、4本の脚全てを診察する必要がある。特に、視診や触診で原因を特定できない場合は、医療機器を用いた精密検査を行うことになる。そのため、問題のある脚の特定に手間や時間がかかる上、競走馬に不要なストレスを与えてしまう。
さらに、馬に取り付けたセンサの計測データに基づいて健康状態を判定する方法では、正常時の動作データを予め取得しておく必要がある。
しかしながら、正常時の動作データを取得するためには、正常な状態であることを確認する必要がある。また、正常な状態であっても、馬の脚運びは歩様(歩法)や手前によって異なる。したがって、正常時の動作データを取得するための手間と時間がかかる。
本発明の1つの側面は、四脚動物の脚の疾患又はけがの発見を支援することを目的とする。
本発明の1つの態様では、コンピュータに、四脚動物の脚の接地タイミングを検出するとともに、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングを検出し、検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、検出された前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定することを実行させる。
1つの側面では、四脚動物の脚の疾患又はけがの発見を支援することができる。
本発明の第1の実施形態に係る健康状態管理システムの構成例を示す模式図である。 健康状態管理装置及びセンサセットの構成を示す機能ブロック図である。 カルテDBの一例を示す模式図である。 第1の実施形態における第1〜第3のセンサのデータ取得の目的等を説明する図である。 馬体の前後上下の定義及び第1〜第3のセンサの馬体への取り付け方法を示す模式図である。 第1の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法を示すフローチャートである。 図6の原因判定処理の内容を示すフローチャートである。 脚の健康状態に問題がある場合の通知画面の一例を示す模式図である。 第1の実施形態における健康状態に問題がある脚の判定方法の具体例を説明するグラフである。 健康状態管理装置のハードウェア構成を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法における第1及び第2のセンサのデータ取得の目的等を説明する図である。 第2の実施形態に係る判定方法における第1及び第2のセンサの馬体への取り付け方法を示す模式図である。 第2の実施形態に係る判定方法における原因判定処理の内容を示すフローチャートである。 速歩時における馬の歩様の模式図である。 右前脚及び左前脚の接地タイミングの特定方法を説明するグラフである。 第2の実施形態における健康状態に問題がある脚の判定方法の具体例を説明するグラフである。 本発明の第3の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法における第1〜第3のセンサのデータ取得の目的等を説明する図である。 第3の実施形態に係る判定方法における第1〜第3のセンサの馬体への取り付け方法を示す模式図である。 馬の脚運びと胸部のヨー軸方向の回転との関係を説明する模式図である。 第3の実施形態における健康状態に問題がある脚の判定方法の具体例を示すグラフである。
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態を説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る健康状態管理システムの構成例を示す模式図である。
本実施形態の健康状態管理システムは、例えば競走馬の健康状態を管理するシステムであり、脚の健康状態を判定する機能を備える。
図1に示すように、健康状態管理システム1は、健康状態管理装置2、第1のアクセスポイント3A、第1〜第3のセンサセット5を備える。
健康状態管理装置2と第1のアクセスポイント3Aとは、インターネット等のネットワーク4を介して通信可能に接続される。
第1のアクセスポイント3Aは、第1〜第3のセンサセット5と無線通信を行い、各センサセット5から健康管理装置2への計測結果の伝送を中継する。この第1のアクセスポイント3Aは、例えば競走馬の調教等を行うトレーニング施設6に設置される。また、第1のアクセスポイント3Aは、スマートフォンのようなモバイル端末として実現し、騎乗者や調教者が携帯することによる実現も可能である。
また、健康状態管理装置2は、ネットワーク4を介して第2及び第3のアクセスポイント3B,3Cと通信可能に接続される。第2及び第3のアクセスポイント3B,3Cは、例えば無線LANのアクセスポイントや携帯電話の基地局である。この第2及び第3のアクセスポイント3B,3Cは、それぞれのアクセスポイントの無線通信規格に従った無線通信が可能な端末7A,7Bとネットワーク4との接続を中継する。端末7A,7Bは、例えば携帯電話機やスマートフォン、パーソナルコンピュータ等である。なお、第2及び第3のアクセスポイント3B,3Cを介してネットワーク4に接続された端末7A,7Bは、健康状態管理装置2への接続が許可されている場合にのみ健康状態管理装置2に接続できる。
図2は、健康状態管理装置及びセンサセットの構成を示す機能ブロック図である。
健康状態管理装置2は、図2に示すように、通信制御部21と、脚状態判定部22と、カルテDB 23とを有する。
通信制御部21は、ネットワーク4を介した第1のアクセスポイント3A等との通信を制御する。通信制御部21は、例えば予め定められたスケジュールに従って第1のアクセスポイント3Aとの接続を確立し、センサセット5の計測結果を取得する。また、通信制御部21は、馬の脚の健康状態に関する情報を含む通知(例えば電子メール)を所定のアドレスに宛てて送信する。さらに、通信制御部21は、予め健康状態管理装置2への接続を許可している端末7Aからの接続要求を受信した際に端末7Aとの通信を行い、例えばカルテDB 23に登録されたカルテ情報を端末7Aに提供する。
脚状態判定部22は、取得したセンサセット5の計測結果に基づいて馬の脚の健康状態を判定する。この脚状態判定部22は、バランス判定部22Aと、データ比較部22Bと、脚特定部22Cと、通知処理部22Dとを有する。バランス判定部22Aは、馬の左右バランスに問題が無いか判定する。データ比較部22Bは、第1〜第3のセンサ5A〜5Cの計測結果を比較し、脚の問題(疾患やけが等)と連動した首の上下運動が周期的に現れるか等を調べる。脚特定部22Cは、脚の問題と連動した首の上下運動が周期的に現れる場合に、右前脚、左前脚、及び後脚のいずれに問題が生じているかを特定する。通知処理部22Dは、脚に問題が生じた場合に、どの脚に問題が生じているかを通知するメッセージを生成し、通信制御部21を介して所定のアドレスに宛てて送信する。
カルテDB 23は、脚状態判定部22の判定結果(すなわち脚の健康状態)を含む各馬のカルテを記録したデータベースである。
図3は、カルテDBの一例を示す模式図である。
カルテDB 23は、図3に示すように、カルテNo.と、馬の名前と、センサセットIDと、通知先アドレスと、脚の健康状態の判定日及び判定結果と、備考とを含む。
カルテNo.は、1つの健康状態管理装置2で健康状態を管理している複数のカルテを識別する識別番号である。馬の名前は、各カルテで健康状態を管理している馬の名前である。センサセットIDは、各馬の脚の健康状態の判定に用いるセンサセットを識別する識別番号である。通知先アドレスは、脚の健康状態に問題が生じた場合にそのことを通知するメッセージの宛先(送信先)であり、例えばe-メールアドレスである。脚の健康状態の判定日及び判定結果は、脚の健康状態についての最新(直近)の判定日と判定結果である。備考は、脚に問題が生じていることを通知した後の対処記録等である。
図3に示したカルテNo.が0002のカルテのように最新の判定結果が右前脚に問題有りの場合、例えば最新の判定日(Y1年M1月D1日)にアドレスαを宛先としたメッセージで、名前が「××××××」の馬の右前脚に問題があることを通知している。そして、そのメッセージを端末で受信して読んだ人(例えば獣医師又は調教師等)は、メッセージの内容を受けて所定の対処をした後、端末を利用してカルテの備考に対処の内容や現状を書き込む。
なお、図3に示したカルテDB 23には脚の健康状態に関する判定結果のみが記録されているが、カルテDB 23は、これに限らず、脚以外の部位の健康状態もまとめて記録されていてもよい。
次に、図2に示したセンサセット5について説明する。センサセット5は、馬の脚の健康状態の判定に必要なデータを計測するものであり、本実施形態では、1個のセンサセット5は、第1〜第3のセンサ5A〜5Cを備える。本実施形態における第1〜第3のセンサ5A〜5Cの役割及び取付位置について、図4及び図5を参照しながら説明する。
図4は、第1の実施形態における第1〜第3のセンサのデータ取得の目的等を説明する図である。図5は、馬体の前後上下の定義及び第1〜第3のセンサの馬体への取り付け方法を示す模式図である。
第1及び第2のセンサ5A,5Bからは、それぞれ、図4に示すように、右前脚の接地タイミング及び左前脚の接地タイミングを検出するためのデータを取得する。脚の接地タイミングの検出方法には種々の方法があるが、本実施形態では、脚の上下運動(馬体上下方向の動き)の時間変化から接地タイミングを検出する。そのため、第1のセンサ5A及び第2のセンサ5Bからは、それぞれ右前脚の加速度の上下方向成分及び左前脚の加速度の上下方向成分を取得する。したがって、第1及び第2のセンサ5A,5Bには加速度センサを用いる。
第3のセンサからは、図4に示したように、馬体後方への体重移動のタイミングを検出するためのデータを取得する。体重移動のタイミングの検出方法には種々の方法があるが、本実施形態では、首の上下運動(馬体上下方向の動き)の時間変化から体重移動のタイミングを検出する。そのため、第3のセンサからは、首の加速度の上下方向成分を取得する。したがって、第3のセンサには加速度センサを用いる。以下の説明においては、加速度の上下方向成分のことを「上下加速度」ともいう。
なお、本実施形態では、図5に示すように、馬8が四本の脚81〜84で立った状態のときの鉛直上方及び鉛直下方を、それぞれ馬体上方及び馬体下方とする。また、前脚81,82からみて後脚83,84がある方向を馬体後方とし、前脚81,82からみて後脚83,84とは反対側の方向を馬体前方とする。さらに、四本の脚81〜84で立った状態の馬体から馬体前方をみたときの右方及び左方を、それぞれ馬体右方及び馬体左方とする。
右前脚の加速度を計測する第1のセンサ5Aは、馬8において右前脚81の上下運動と連動する部位、例えば右側腹部又は右側胸部に装着する。また、左前脚82の加速度を計測する第2のセンサ5Bは、馬8において左前脚82の上下運動と連動する部位、例えば左側腹部又は左側胸部に装着する。その際、第1及び第2のセンサ5A,5Bは、腹部及び胸部のいずれか一方に装着する。すなわち、第1のセンサ5Aを右側腹部に装着する場合、第2のセンサ5Bは左側腹部に装着する。
第1及び第2のセンサ5A,5Bを腹部に装着する場合、腹帯91に第1及び第2のセンサ5A,5Bを取り付ける(図5を参照)。腹帯91は、馬8の背に載せた鞍の位置を固定する際に使用する帯(補助具)である。そのため、腹帯91に第1及び第2のセンサ5A,5Bを取り付ければ、例えば両センサを前脚に装着する場合に比べ、センサを装着したことによる馬自身への違和感を軽減できる。また、前脚に装着する場合に比べ、安全性も向上する。
第1及び第2のセンサ5A,5Bを腹帯91に取り付ける方法には種々の方法がある。例えば、腹帯91における馬8の右側腹部及び左側腹部に位置する箇所に設けたポケットに各センサを入れて取り付ける方法がある。また、第1及び第2のセンサ5A,5Bは、例えば面ファスナを用いて腹帯91に取り付けることもできる。
首の加速度を計測する第3のセンサ5Cは、馬8において首の上下運動と連動する部位、例えば頸部、胸部、又は頭部に装着する。本実施形態では、図5に示したように、胸がい92を用いて胸部に第3のセンサ5Cを装着する。胸がい92は、腹帯91と同様、鞍の位置を固定する際に使用する補助具である。そのため、胸がい92に第3のセンサ5Cを取り付ければ、センサを装着したことによる馬自身への違和感を軽減できる。
第3のセンサ5Cを胸がい92に取り付ける際には、例えば、胸がい92に設けたポケットに入れて取り付ける。また、第3のセンサ5Cは、例えば面ファスナを用いて胸がい92に取り付けることもできる。
上述のように、第1〜第3のセンサ5A〜5Cには加速度センサを用いる。また、第1〜第3のセンサ5A〜5Cは、それぞれが第1のアクセスポイント3A(図1及び図2を参照)との間で無線通信を行い、計測値(加速度データ)を健康状態管理装置2に転送する。そのため、第1〜第3のセンサ5A〜5Cには、例えば第1のアクセスポイント3Aとの無線通信を行うための無線通信制御部(図示せず)を内蔵した加速度センサを用いる。また、無線通信制御部を内蔵した加速度センサの変わりに、第1〜第3のセンサ5A〜5Cに小型の無線通信装置を接続(外付け)してもよい。
また、健康状態管理装置2において1個のセンサセット5の第1〜第3のセンサ5A〜5Cで計測した3つの計測値を対応付けられるよう、各センサ5A〜5Cは、センサセットIDを含む識別情報も合わせて転送する。
また、第1〜第3のセンサ5A〜5Cは、例えば計測値を出力する毎に都度健康状態管理装置2に計測値を転送してもよいし、一定期間(例えば数分〜数十分間)の計測値をセンサ内に蓄積しておいてまとめて健康状態管理装置2に転送してもよい。
以下、本実施形態の健康状態管理装置における馬の脚の健康状態の判定方法について、図2、図6、及び図7を参照しながら説明する。
図6は、第1の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法を示すフローチャートである。図7は、図6の原因判定処理の内容を示すフローチャートである。
本実施形態の脚の健康状態の判定方法では、図6に示すように、まずセンサセット5のデータを取得する(ステップS1)。ステップS1の処理は、健康状態管理装置2の通信制御部21が行う。通信制御部21は、センサセット5の第1〜第3のセンサ5A〜5Cから送信された加速度データをセンサセットIDと対応付けて取得する。
センサセット5から加速度データを取得すると、健康状態管理装置2は、次に、取得したデータに基づき馬体の左右バランスを算出し(ステップS2)、左右バランスに問題が有るかを判断する(ステップS3)。ステップS2,S3の処理は、図2に示した脚状態判定部22のバランス判定部22Aが行う。バランス判定部22Aは、例えば第1のセンサ5Aから取得した右前脚の上下加速度データ(加速度データの上下方向成分)と、第2のセンサ5Bから取得した左前脚の上下加速度データとを用いて、馬体の左右バランスを算出し、問題の有無を判定する。
左右バランスの判定方法は、周知の判定方法のいずれかで行えばよい。例えば、右脚の上下加速度データから一歩分のデータを抽出するとともに、その直前(一歩前)のデータを左脚の上下加速度データから抽出し、それらの波形の対称性(類似度)を算出する。そして、波形の対称性が予め定めた閾値よりも低ければ、左右バランスが悪い、すなわち左右バランスに問題が有ると判定する。また、左右バランスは、例えば、右脚の上下加速度データの一歩分のデータにおける正の値の領域の面積と、その直前(一歩前)の左脚の上下加速度データの一歩分のデータにおける正の値の領域の面積とを比較して判定してもよい。
左右バランスに問題が無い場合(ステップS3;No)、バランス判定部22Aは、脚の健康状態に問題は無いと判定する(ステップS4)。そして、判定結果をカルテDB 23に書き込み(ステップS7)、ステップS1で取得したセンサセットIDと対応する馬の脚の健康状態についての判定処理を終了する。ステップS7では、ステップS1で取得したセンサセットIDと対応するカルテNo.の判定日及び判定結果の欄を更新する。また、カルテDB 23に判定日及び判定結果を書き込む際には、例えば直近の数週間から数か月分の判定結果を蓄積するようにしてもよい。
一方、左右バランスに問題が有る場合(ステップS3;Yes)、その原因がどの脚に有るかを判定する原因判定処理を行う(ステップS5)。ステップS5の原因判定処理は、脚状態判定部22のデータ比較部22Bと脚特定部22Cとが協働して行う。この原因判定処理について、図7を参照しながら説明する。
原因判定処理では、図7に示すように、まず、センサセット5から取得した首、右前脚、及び左前脚の加速度データの上下方向成分を比較する(ステップS501)。ステップS501の処理は、データ比較部22Bが行う。データ比較部22Bは、例えばそれぞれの上下加速度データ(加速度データの上下方向成分)におけるタイムスタンプに基づいて3つの上下加速度データを同期させる。そして、それぞれの上下加速度データを比較して、次の(1),(2)を調べる。
(1)右前脚が接地したタイミングの直後に現れる右前脚の上方向の加速度のピーク(上に凸のピーク)の値P11と首の上方向の加速度のピークの値P12との差ΔP1。
(2)左前脚が接地したタイミングの直後に現れる左前脚の上方向の加速度のピークの値P21と首の上方向の加速度のピークの値P22との差ΔP2。
なお、右前脚が接地したタイミングの直後は、右前脚が接地してから最初に左前脚が接地するまでの期間内であることを意味する。同様に、左前脚が接地したタイミングの直後は、左前脚が接地してから最初に右前脚が接地するまでの期間内であることを意味する。
また、上方向の加速度のピークは、周知の方法を用いて求めればよい。また、上記(1),(2)は、例えば、数秒から数十秒間の上下加速度データにおける複数回の前脚が接地したタイミングのそれぞれで調べる。
3つの上下加速度データを比較して上記(1),(2)を調べたら、次に、首の上方向の加速度のピークに閾値以上のピークが周期的に現れるか判断する(ステップS502)。ステップS502の処理は、脚特定部22Cが行う。脚特定部22Cは、上記の差ΔP1,ΔP2の絶対値が閾値以上であるか否かを判断する。ステップS502の処理における閾値は、脚に炎症等の問題がない正常な場合の差を基準にして適宜設定すればよい。
閾値以上のピークが周期的に現れない場合(ステップS502;No)、脚特定部22Cは、左右バランスに生じた問題の原因は後脚にあると判定し(ステップS503)、原因判定処理を終了する(リターン)。
一方、閾値以上のピークが周期的に現れる場合(ステップS502;Yes)、脚特定部22Cは、次に、閾値以上のピークは右前脚が接地した直後に現れるかを判断する(ステップS504)。ステップS504の判断では、上記のピークの値の差ΔP1の絶対値が閾値以上である場合、閾値以上のピークは右前脚が接地した直後に現れると判定する。右前脚が接地した直後に現れる場合(ステップS504;Yes)、脚特定部22Cは、左右バランスに生じた問題の原因は右前脚にあると判定し(ステップS505)、原因判定処理を終了する(リターン)。また、右前脚が接地した直後ではない場合(ステップS504;No)、脚特定部22Cは、原因は左前脚にあると判定し(ステップS506)、原因判定処理を終了する(リターン)。
原因判定処理において左右バランスに生じた問題の原因である脚(すなわち炎症等の問題が生じた脚)を判定したら、次に、判定結果を所定の端末に通知する(ステップS6)。ステップS6の処理は、脚状態判定部22の通知処理部22Dが行う。通知処理部22Dは、判定日と判定結果(問題が生じた脚)を含む通知メッセージを生成する。この通知メッセージの宛先は、例えばステップS1で取得したセンサセットIDと対応するカルテNo.のカルテに登録された通知先アドレスにする。生成した通知メッセージは、通信制御部21から所定の端末又はネットワーク4内のメールサーバに送信される。
図8は、脚の健康状態に問題がある場合の通知画面の一例を示す模式図である。
ステップS6で生成した通知メッセージを電子メールとして送信した場合、通知メッセージはスマートフォン等の汎用の通信端末を利用して読むことができる。通知メッセージが電子メールの場合、図8に示すように、端末7Aの画面71には、脚の健康状態のチェックを実施した日、脚に問題が生じた馬の名前、及び問題が生じた脚を伝えるメッセージが表示される。そのため、例えば獣医師や調教師が利用しているメールアドレスをカルテの通知先アドレスに登録しておけば、脚に問題が生じたことを早期に知ることができる。また、どの脚に問題が生じているかもわかるので、早期に対応(処置)することができる。端末7Aのバイブレーション機能と組み合わせることにより、更に明示的に問題検出を関係者に伝えることができる。例えば騎手が持つ端末を震わせることにより、調教を中断して獣医師のチェックを受けることができる。
判定結果を通知したら、判定結果をカルテDBに書き込み(ステップS7)、健康状態の判定処理を終了する。ステップS7では、上記のように、ステップS1で取得したセンサセットIDと対応するカルテNo.の判定日及び判定結果の欄を更新する。また、カルテDB 23に判定日及び判定結果を書き込む際には、例えば直近の数週間から数か月分の判定結果を蓄積するようにしてもよい。
次に、上記の原因判定処理(ステップS5)における判定方法について、具体例を挙げて詳しく説明する。
図9は、第1の実施形態における健康状態に問題がある脚の判定方法の具体例を説明するグラフである。
本実施形態の原因判定処理では、右前脚、左前脚、及び首の加速度の上下方向成分(上下加速度)のデータを比較し、左右バランスに生じた問題の原因が右前脚、左前脚、及び後脚のいずれにあるかを判定する。左前脚に炎症等の問題が生じた場合、右前脚、左前脚、及び首の上下加速度は、例えば図9に示したような分布になる。なお、図9は、左前脚のみに問題が生じており、右前脚及び後脚には問題がない状態で計測した各上下加速度を示している。
右前脚の上下加速度データにおける右前脚が接地するタイミングは、下に凸のピークのうちの首の上下加速度における下に凸のピークと同期したピークである。よって、図9に示したグラフでは、時間t1、t3、及びt5(t1<t3<t5)が右前脚の接地タイミングとなる。
同様に、左前脚の上下加速度データにおける左前脚が接地するタイミングは、下に凸のピークのうちの首の上下加速度における下に凸のピークと同期したピークである。よって、図9に示したグラフでは、時間t2(t1<t2<t3)、及びt4(t3<t4<t5)が左前脚の接地タイミングとなる。
原因判定処理のステップS501では、下記(1)及び(2)を調べる。
(1)右前脚が接地したタイミングの直後に現れる右前脚の上方向の加速度のピーク(上に凸のピーク)の値P11と首の上方向の加速度のピークの値P12との差ΔP1。
(2)左前脚が接地したタイミングの直後に現れる左前脚の上方向の加速度のピークの値P21と首の上方向の加速度のピークの値P22との差ΔP2。
なお、右前脚が接地したタイミングの直後は、上記の通り右前脚が接地してから最初に左前脚が接地するまでの期間内であり、図9に示した期間ΔT1が該当する。すなわち、上記(1)は、図9に示した期間ΔT1内に現れる右前脚の上方向の加速度のピークの値P11と首の上方向の加速度のピークの値P12との差ΔP1を調べることを意味する。同様に、上記(2)は、図9に示した期間ΔT2内に現れる左前脚が接地したタイミングの直後に現れる左前脚の上方向の加速度のピークの値P21と首の上方向の加速度のピークの値P22との差ΔP2を調べることを意味する。
ところで、競走馬のように訓練を受けた馬は、脚に炎症等の問題がない正常時には、走行中に首を大きく上方に動かすことがほとんどない。特に「常歩」や「速歩」では走行時における首の上下運動は行われない。また、「駈歩」時や「襲歩」時においても、走るリズムに合わせて首を下に下げる運動は行うが、一定以上首を上げないよう訓練されている。すなわち、脚に炎症等の問題がない場合、首の上下加速度の変化の主要因は、走行時における馬体の上下方向の移動(位置の変動)である。そのため、脚に問題がない場合、図9に示した期間ΔT1内に現れる右前脚及び首の上方向の加速度のピークのように、両者のピークの値の差ΔP1は小さくなる。
一方、前脚に炎症等の問題がある場合、脚が接地したときに痛みを感じるため、馬は、問題のある脚が接地する際に後脚側に体重移動をして接地時の衝撃(痛み)を小さくしようとする。この際、馬は、首を上方向に動かす(後ろに反らす)ことで後脚側に体重移動する。すなわち、問題のある脚が接地した直後における首の上下加速度の変化は、走行時における馬体の上方向の移動(位置の変動)、及び首を上方向に動かしたことの2つが要因になる。そのため、問題のある脚が接地した場合、図9に示した期間ΔT2内に現れる左前脚及び首の上方向の加速度のピークのように、両者のピークの値の差ΔP2が大きくなる。
したがって、一方の前脚(例えば右前脚)が接地してから他方の前脚(例えば左前脚)が接地するまでの期間ΔTにおける右前脚と首との上方向の加速度のピークの差ΔPに基づいて、右前脚に問題が生じているか否かを判定することができる。
なお、前脚に問題が生じているか否かは、上記のピークの差ΔPに限らず、例えば、前脚と首との上方向の加速度のピーク(上に凸のピーク)の比に基づいて判定することもできる。すなわち、前脚に問題が生じているか否かは、下記(A)、(B)が閾値以上であるか否かで判定してもよい。
(A)右前脚が接地したタイミングの直後に現れる右前脚の上方向の加速度のピーク(上に凸のピーク)の値P11と首の上方向の加速度のピークの値P12との比P1(=P12/P11)。
(B)左前脚が接地したタイミングの直後に現れる左前脚の上方向の加速度のピークの値P21と首の上方向の加速度のピークの値P22との比P2(=P22/P21)。
上記の比P1,P2に基づいて判定する場合、ステップS502における閾値は、例えば1.3〜2程度にする。
このように、第1の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法では、前脚に炎症等の問題が生じているときに特有の、脚が接地する際に後脚側に体重移動するという動作を利用して、右前脚、左前脚、及び後脚のいずれに問題が生じたかを判定する。そのため、初期の軽い炎症等、視診や触診での判定が難しい場合でも、問題のある脚を絞り込むことができ、診察にかかる手間や時間を低減できる。また、診察により馬に与えるストレスも軽減できる。
また、右前脚及び左前脚の上下加速度データを別個に取得し、首の上下加速データと比較しているので、比較結果から直接、右前脚又は左前脚に問題が生じていることを判定できる。そのため、馬の脚運び(例えば歩様や、右前脚及び左前脚のどちらが手前か等)によらず、右前脚又は左前脚に問題が生じていることを判定できる。したがって、予め正常時の脚の動き等に関するデータを計測しておく必要がなく、正常時の状態のデータを取得するための手間と時間を省ける。なお、馬の脚運びに関する上記「手前」は、走行時の馬の右側の脚と左側の脚との馬体前後方向の位置関係において、馬体前方側に位置する脚を表す。例えば右側の脚が左側の脚よりも馬体前方側に位置する場合、右手前という。
また、本実施形態で例示したように、右前脚及び左前脚の接地タイミングを検出する第1及び第2のセンサ5A,5Bは、腹帯91を利用して馬の腹部に装着することができる。そのため、前脚にセンサを装着した場合に生じ得る、馬が前脚(センサ)を柵や壁にぶつけることによる前脚の負傷やセンサの故障、あるいは走行中に脱落したセンサを後脚で踏んでしまうことによる後脚を負傷等を防げる。よって、前脚にセンサを装着した場合に比べ、安全性が向上する。
さらに、図9に示したグラフからは、次のようなことも言える。
例えば、時間t5のように、問題のない右前脚が接地するタイミングにおいては、首の上下加速度のピークの値が右前脚の上下加速度のピークの値よりも小さい。一方、時刻t4のように、問題のある左前脚が接地するタイミングにおいては、首の上下加速度のピークの値が左前脚の上下加速度のピークの値よりも大きい。この違いも、左前脚が接地したときの痛み(衝撃)を緩和させるための首の動きと関係している。問題のある左前脚が接地するタイミングにおいては、馬体の位置が下方に移動している最中に首を上方向に動かして後脚側に体重移動する。すなわち、問題のある脚が接地するタイミングにおいては、首の上下方向の位置が正常時の位置まで下がりきる前に首だけが上方向に動くので、上下加速度の下に凸のピークの値が大きくなる。したがって、右前脚が接地するタイミングにおける右前脚と首との上下加速度の下に凸のピーク値の差ΔP3と、左前脚が接地するタイミングにおける左前脚と首との上下加速度の下に凸のピーク値の差ΔP4との関係に基づいて、問題が生じた前脚を判定することもできる。
また、前脚が接地したタイミングの直後における上下加速度の上に凸のピークの値の関係と、前脚が接地したタイミングにおける上下加速度の下に凸のピークの値の関係とを組み合わせることで、問題のある前脚の判定精度が向上すると考えられる。
話は変わって、上述の脚の健康状態の判定方法を実施する健康状態管理装置2は、例えば、コンピュータと、上述の判定方法における各処理をコンピュータに実行させるプログラムとにより実現される。コンピュータとプログラムとにより実現される健康状態管理装置2のハードウェア構成を、図10を参照しながら簡単に説明する。
図10は、健康状態管理装置のハードウェア構成を示す模式図である。
図10に示すように、コンピュータ10は、Central Processing Unit(CPU)1001と、メモリ1002と、Hard Disk Drive(HDD)1003と、入力装置1004と、表示装置1005と、インタフェース1006と、媒体駆動装置1007とを備える。CPU 1001、メモリ1002、HDD 1003、入力装置1004、表示装置1005、インタフェース1006、及び媒体駆動装置1007は、バス1008により任意の2点間でデータを伝送できる。
CPU 1001は、各種のプログラムを実行することによりコンピュータ10の全体の動作を制御する演算処理装置である。
メモリ1002は、Read Only Memory(ROM)やRandom Access Memory(RAM)等の半導体メモリである。ROMには、例えばコンピュータ10の起動時にCPU 1001が読み出す所定の基本制御プログラム等が予め記録されている。また、RAMは、CPU 1001が各種のプログラムを実行する際に、必要に応じて作業用記憶領域として使用する。
HDD 1003は、CPU 1001によって実行される各種のプログラムやカルテDB 23を含む各種のデータを記憶しておく補助記憶装置である。CPU 1001は、HDD 1003に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、上述の脚の健康状態を判定するための処理やカルテDB 23の管理等を行えるようになる。
入力装置1004は、例えばキーボード装置やマウス装置であり、コンピュータ10のオペレータ(ユーザ)により操作されると、その操作内容に対応付けられている入力情報をCPU 1001に送信する。
表示装置1005は、例えば液晶ディスプレイであり、CPU 1001から送信される表示データに従ってカルテDB 23を含む各種のテキストや画像を表示する。
インタフェース1006は、コンピュータ10とネットワーク4とを通信可能に接続し、センサセット5からの加速度データの取得や通知メッセージの送信等を行う。
媒体駆動装置1007は、可搬型記録媒体11に記録されている各種のプログラムやデータの読み出しを行う装置である。CPU 1001は、可搬型記録媒体11に記録されている所定のプログラムを、媒体駆動装置1007を介して読み出し実行することによって、上述の判定処理を行うようにすることもできる。なお、可搬型記録媒体11としては、例えばCompact Disc Read Only Memory(CD−ROM)やDigital Versatile Disc Read Only Memory(DVD−ROM)、Universal Serial Bus(USB)規格のコネクタを備えた記憶装置などがある。
このコンピュータ10は、CPU 1001、メモリ1002、HDD 1003、インタフェース1006、及び媒体駆動装置1007が協働して上述のフローチャートに沿った処理を行うことで、図2に示した健康状態管理装置2の各機能を実現する。
以上説明したように、第1の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法によれば、右前脚、左前脚、及び後脚のいずれに問題があるかを健康状態管理装置2(コンピュータ)が判定するので、問題がある脚の特定にかかる手間や時間を軽減できる。また、右前脚、左前脚、及び首の3箇所の加速度データの上下方向成分(上下加速度データ)と、脚に問題がある馬に特有の動作を利用して問題がある脚を特定(判定)するので、予め正常時の状態のデータを取得しておく必要がない。そのため、馬のどの脚に疾患やけが等の問題が生じているかの特定を簡便な方法で支援することができる。
さらに、本実施形態の判定方法では、右前脚及び左前脚の加速度データの計測に用いる第1及び第2のセンサ5A,5Bを、それぞれ右側腹部及び左側腹部、あるいは右側胸部及び左側胸部に装着する。右側腹部及び左側腹部に装着する場合には腹帯91を利用でき、右側胸部及び左側胸部に装着する場合には胸がい92を利用できる。腹帯91や胸がい92は鞍の位置を固定する際に使用する馬具(補助具)であり、競走馬が日常的に装着しているものである。そのため、第1及び第2のセンサ5A,5Bを前脚に装着した場合に比べ、馬自身への違和感を軽減できる。同様に、首の加速度データに用いる第3のセンサ5Cを胸部、頸部、頭部等に取り付ける場合も、競走馬が日常的に装着している馬具(補助具)を利用できる。そのため、第3のセンサ5Cを装着することによる違和感も軽減できる。加えて、上記のように、脚にセンサを装着した場合に比べて安全性も向上する。
なお、本実施形態に係る健康状態管理装置2を含む健康状態管理システム1の構成は、適宜変更可能である。例えば、図1及び図2に示した第1のアクセスポイント3Aは、ネットワーク4と通信可能に接続されるパーソナルコンピュータ等の端末であってもよい。第1のアクセスポイント3Aとして端末を用いる場合、例えば端末と第1〜第3のセンサ5A〜5CとをUniversal Serial Bus(USB)ケーブルで接続し、各センサ5A〜5Cの加速度データを健康状態管理装置2に送信してもよい。
また、脚に問題があると判定した場合、通知メッセージを送信するだけでなく、例えばトレーニング施設6内に設置した液晶ディスプレイ等の表示装置に通知メッセージを表示させるようにしてもよい。
さらに、1個のセンサセット5は、例えば第1〜第3のセンサ5A〜5Cと接続された1個の通信制御装置を有する構成であってもよい。
[第2の実施形態]
第1の実施形態では、第1のセンサ5Aで右前脚の上下加速度を計測し、第2のセンサ5Bで左前脚の上下加速度を計測している。しかしながら、両前脚の上下加速度は、これに限らず、他の方法で計測し、取得することもできる。本実施形態では、センサセット5で計測する上下加速度の組み合わせの別の例及び問題のある脚の判定方法を説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法における第1及び第2のセンサのデータ取得の目的等を説明する図である。図12は、第2の実施形態に係る判定方法における第1及び第2のセンサの馬体への取り付け方法を示す模式図である。
本実施形態の馬の健康状態の判定方法では、図11に示すように、第1のセンサ5Aの計測値に基づき右前脚及び左前脚の接地タイミングを検出し、特定する。そのため、本実施形態では、第1のセンサ5Aから、図11に示すように、一方の前脚の加速度の上下方向成分(上下加速度)を取得する。また、第2のセンサ5Bからは、図11に示したように、馬体後方への体重移動のタイミングを検出するためのデータを取得する。本実施形態でも、第1の実施形態と同様、首の上下運動(馬体上下方向の動き)の時間変化から体重移動のタイミングを検出する。そのため、第2のセンサからは、首の加速度の上下方向成分を取得する。
また、本実施形態においても、図12に示すように、馬8が四本の脚81〜84で立った状態のときの鉛直上方及び鉛直下方を、それぞれ馬体上方及び馬体下方とする。また、前脚81,82からみて後脚83,84がある方向を馬体後方とし、前脚81,82からみて後脚83,84とは反対側の方向を馬体前方とする。さらに、四本の脚81〜84で立った状態の馬体から馬体前方をみたときの右方及び左方を、それぞれ馬体右方及び馬体左方とする。
前脚の加速度を計測する第1のセンサ5Aは、馬8において前脚81、もしくは82の上下運動と連動する部位、例えば図12に示すように右側腹部に装着する。また、首の加速度を計測する第2のセンサ5Bは、馬8において首の上下運動と連動する部位、例えば頸部、胸部、又は頭部に装着する。本実施形態では、第1の実施形態と同様、胸部に第2のセンサ5Bを装着する。
第1のセンサ5Aを腹部に装着する場合、図12に示したように、腹帯91に第1のセンサ5Aを取り付ける。第2のセンサ5Bを胸部に装着する場合、図12に示したように、胸がい92を用いて胸部に第2のセンサ5Bを装着する。これにより、第1の実施形態で説明したように、第1及び第2のセンサ5A,5Bを装着したことによる馬自身への違和感を軽減できる。また、脚にセンサを装着した場合に比べ、安全性も向上する。
上述のように、第1及び第2のセンサ5A,5Bは上下加速度を計測する。そのため、本実施形態においても、第1及び第2のセンサ5A,5Bには加速度センサを用いる。第1及び第2のセンサ5A,5Bの計測値(加速度データ)は、センサ毎に別個に健康状態管理装置2に送信してもよいし、第1及び第2のセンサ5A,5Bと接続された1個の通信装置を用いてまとめて健康状態管理装置2に送信してもよい。
また、第1及び第2のセンサ5A,5Bは、例えば計測値を出力する毎に都度健康状態管理装置2に計測値を転送してもよいし、一定期間(例えば数分〜数十分間)の計測値をセンサ内に蓄積しておいてまとめて健康状態管理装置2に転送してもよい。
本実施形態の健康状態管理装置における馬の脚の健康状態の判定処理は、図6に示したフローチャートに沿って行われる。ただし、第1の実施形態と本実施形態とではステップS1で取得するセンサセット5からのデータが異なるので、図6に示したステップS5の原因判定処理の内容は第1の実施形態と異なる。
以下、本実施形態の健康状態管理装置における馬の脚の健康状態の判定方法のうちの原因判定処理について、図13〜図15を参照しながら説明する。
図13は、第2の実施形態に係る判定方法における原因判定処理の内容を示すフローチャートである。図14は、速歩時における馬の歩様の模式図である。図15は、右前脚及び左前脚の接地タイミングの特定方法を説明するグラフである。
本実施形態の判定方法における原因判定処理は、第1の実施形態と同様、左右バランスに問題がある場合に行われる。本実施形態の原因判定処理では、図13に示すように、まず、センサセット5から取得した一方の前脚(取り付け側の前脚)の加速度データの上下方向成分に基づき、右前脚及び左前脚の接地タイミングを特定する(ステップS511)。ステップS511の処理は、脚状態判定部22のデータ比較部22Bが行う(図2を参照。)。データ比較部22Bは、一方の前脚の加速度データにおける接地タイミング間の波形から、当該一方の前脚が支持脚である期間と遊脚である期間とを特定する。なお、本明細書では、走行時において体重を支える側の脚を支持脚という。また、本明細書では、左右の脚のうち支持脚ではない側の脚を遊脚という。
支持脚と遊脚とでは、脚が地面から離れ再び接地するまでの期間における上下加速度の波形に顕著な違いがある。そのため、左右どちらの側の脚が支持脚であるかがわかれば、前脚の上下加速度データにおける右前脚及び左前脚の接地タイミングを特定できる。この右前脚及び左前脚の接地タイミングの特定方法について、図14及び図15を参照しながら簡単に説明する。
速歩中における馬の脚運びにおいて一方の脚に着目すると、図14に示すように支持脚と遊脚を交互に繰り返す。図14の(a)〜(c)に示すように、馬8は、右前脚81が接地すると、左前脚82を浮かせて前方に移動させる。このとき、体重を支えているのは右前脚81であるため、右前脚81が支持脚、左前脚82が遊脚となる。その後、左前脚82が接地すると(図14の(d))、図14の(e),(f)に示すように、今度は右前脚81を浮かせて前方に移動させる。このとき、体重を支えているのは左前脚82であるため、右前脚81が遊脚、左前脚82が支持脚となる。そして、右前脚81が接地すると(図14の(g))、図14の(a)に示した状態に戻り、以後、図14の(a)〜(f)の動作を繰り返す。このため、速歩中の片側の前脚の動きに連動する第1のセンサ5Aのデータは、図15に示すように、上に凸のピークが一峰の波形と二峰の波形を繰り返す。図15に示した期間ΔT1、ΔT3、及びΔT5のように、上に凸のピークが一峰の波形は、該当脚が体重を支える支持脚となっている、すなわち接地しながら体重移動している状態を示す。図15に示した期間ΔT2、及びΔT4のように、上に凸のピークが二峰の波形は、反対側の脚に支えられながら、該当脚を前に出している状態、すなわち遊脚を示す。遊脚は、地面を蹴って脚を上げた後、接地する際に脚を前に伸ばす動作を伴う。そのため、遊脚が地面から離れ再び接地するまでの期間における前脚の上下加速度の波形は上に凸のピークが二峰の波形になる。すなわち、図15に示したような波形における下に凸のピークのうち、二峰の波形の期間が終わるときの下に凸のピークが、加速度を計測している側の前脚(本実施形態では右前脚81)の接地タイミングとなる。また、一峰の波形の期間が終わるときの下に凸のピークは、加速度を計測している側の前脚を浮かせるタイミングであるため、その直前に他方の前脚(本実施形態では左前脚82)が接地していることになる。よって、図15に示した加速度の上下方向の成分から、右前脚及び左前脚の接地タイミングを特定することができる。
上記の波形特性より、片側の前脚の動きに連動する第1のセンサ5Aのデータと、首の動きに連動する第2のセンサ5Bのデータを同期させ、支持脚時に首が大きく上へ振りあがる場合、第1のセンサ5Aを装着した側の前脚に問題があり、遊脚時に首が大きく上へ振りあがる場合、第1のセンサ5Aを装着した側と反対の前脚に問題があると判断できる。
話を図13のフローチャートの説明に戻す。右前脚及び左前脚の接地タイミングを特定したら、次に、首及び前脚の加速度データの上下方向成分を比較する(ステップS512)。ステップS512の処理は、データ比較部22Bが行う。データ比較部22Bは、第1の実施形態で挙げたステップS501の処理と同様の比較を行い、前述した(1)及び(2)のピーク値の差ΔP1,ΔP2、又は(A)及び(B)のピーク値の比P1,P2を調べる。
2つの上下加速度データを比較してピーク値の差ΔP1,ΔP2、又はピーク値の比P1,P2を調べたら、次に、首の上方向の加速度のピークに閾値以上のピークが周期的に現れるか判断する(ステップS502)。ステップS502の処理は、脚特定部22Cが行う。脚特定部22Cは、第1の実施形態で説明したような処理を行う。また、ピーク値の比P1,P2に基づいて判断する場合、例えば前脚の上下加速度における上に凸のピーク値の1.5〜2倍程度の値を閾値にする。
閾値以上のピークが周期的に現れない場合(ステップS502;No)、脚特定部22Cは、左右バランスに生じた問題の原因は後脚にあると判定し(ステップS503)、原因判定処理を終了する(リターン)。
一方、閾値以上のピークが周期的に現れる場合(ステップS502;Yes)、脚特定部22Cは、次に、閾値以上のピークは右前脚が接地した直後に現れるかを判断する(ステップS504)。ステップS504では、閾値以上のピークが現れるタイミングの直前に接地した前脚が右前脚か否かにより、閾値以上のピークが現れるは右前脚が接地した直後か否かを判断する。右前脚が接地した直後に現れる場合(ステップS504;Yes)、脚特定部22Cは、左右バランスに生じた問題の原因は右前脚にあると判定し(ステップS505)、原因判定処理を終了する(リターン)。また、右前脚が接地した直後ではない場合(ステップS504;No)、脚特定部22Cは、原因は左前脚にあると判定し(ステップS506)、原因判定処理を終了する(リターン)。
原因判定処理が終了したら、図5に示したように、判定結果を所定の端末に通知し(ステップS6)、カルテDB 23に書き込む(ステップS7)。
次に、本実施形態の原因判定処理における判定方法について、具体例を挙げて詳しく説明する。
図16は、第2の実施形態における健康状態に問題がある脚の判定方法の具体例を説明するグラフである。
前脚の加速度データの上下方向成分(上下加速度データ)は、例えば図15に示したようなグラフで表される。このような前脚の上下加速度データにおいては、下に凸のピークが、各前脚の接地タイミングに該当する。また、前脚の上下加速度データにおいては、右前脚の接地タイミングと左前脚の接地タイミングとが交互に現れる。センサ5Aを馬体右側に取り付けた場合、図14に示したグラフにおいては、上述のように、時間t1,t3,及びt5が右前脚の接地タイミングとなり、時間t2,t4,及びt6(の直前)が左前脚の接地タイミングとなる。
本実施形態の原因判定処理のステップS512の処理では、例えば、図15に示したような首及び前脚の上下加速度データを比較する。なお、図15における時間t1〜t6及び期間ΔT1〜T5は、いずれも図14に示した時間及び期間と同じである。また、図15では、センサ5Aを馬体右側に取り付けた例を示しており、図15に示した首の上下加速度は、取り付けた側の脚、すなわち右前脚に問題がある馬で計測した場合の一典型例である。
図15をみると、時間t3〜t4の期間ΔT3における前脚と首との上に凸のピークの差ΔP2が、時間t2〜t3の期間ΔT2における前脚と首との上に凸のピークの差ΔP1と比べて著しく大きい。第1の実施形態で説明したように、競走馬等の訓練を受けた馬は、脚に炎症等の問題がない正常時には、走行中に首を大きく上方に動かすことがほとんどない。そのため、正常時(脚に問題がない場合)、首の上下加速度の変化は脚の上下加速度の変化と略同期する。すなわち、正常時には、期間ΔT2のように、首と前脚との上に凸のピークの差ΔP1が小さくなる。期間ΔT2における前脚の上下加速度の上に凸のピークは二峰であるため、期間ΔT2の開始時間t2に接地したのは取り付け側と反対の脚、すなわち左前脚である。よって、図15のグラフから、左前脚には問題のないことがわかる。
また、馬は、問題のある脚が接地して痛みを感じると、後方に体重移動するために首を上方向に動かす。そのため、期間ΔT3のように、一方の脚の接地タイミングと、その次の他方の脚の接地タイミングとの間で首の上下加速度の上に凸のピークが著しく大きくなる。したがって、期間開始に接地した前脚に問題があると、前脚と首との上に凸のピークの差ΔP2が大きくなる。すなわち、前脚と首との上に凸のピークの差が大きい場合、期間開始時に接地したほうの脚に問題があると判定できる。図15に示した例では、期間ΔT3における前脚の上下加速度の上に凸のピークは一峰であるため、期間ΔT3の開始時間t3に接地したのは取り付け側の前脚、すなわち右前脚である。よって、図15に示したグラフから、右前脚に問題があると判定できる。
このように、第2の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法においても、前脚に炎症等の問題が生じているときに特有の、脚が接地した際に後脚側に体重移動するという動作を利用して、右前脚、左前脚、及び後脚のいずれに問題が生じたかを判定する。そのため、初期の軽い炎症等、視診や触診での判定が難しい場合でも、問題のある脚を絞り込むことができ、診察にかかる手間や時間を低減できる。また、診察により競走馬に与えるストレスも軽減できる。
以上説明したように、第2の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法によれば、右前脚、左前脚、及び後脚のいずれに問題があるかを健康状態管理装置2(コンピュータ)が判定するので、問題がある脚の特定にかかる手間や時間を軽減できる。また、問題のある脚が接地したときに首を上方向に大きく動かすという、脚に問題がある馬に特有の動作を利用して問題がある脚を特定(判定)するので、予め正常時の状態のデータを取得しておく必要がない。そのため、馬のどの脚に問題が生じているかの特定を簡便な方法で支援することができる。
さらに、本実施形態の判定方法では、加速度データの計測に用いる第1〜第3のセンサ5A〜5Cを、腹帯91や胸がい92は鞍の位置を固定する際に使用する馬具(補助具)に取り付ける。腹帯91や胸がい92は競走馬が日常的に装着しているものであるため、第1〜第3のセンサ5A〜5Cを取り付けることによる馬自身への違和感を軽減できる。
[第3の実施形態]
第1、及び第2の実施形態では、加速度センサを用いた右前脚、左前脚接地タイミングの検出を行っている。しかしながら、接地脚の判別は、これに限らず、他の方法で計測し、取得することもできる。本実施形態では、センサセット5で計測する情報に角速度データを加えた問題のある脚の判定方法を説明する。
図17は、本発明の第3の実施形態に係る馬の脚の健康状態の判定方法における第1〜第3のセンサのデータ取得の目的等を説明する図である。図18は、第3の実施形態に係る判定方法における第1〜第3のセンサの馬体への取り付け方法を示す模式図である。図19は、馬の脚運びと胸部のヨー軸方向の回転との関係を説明する模式図である。
本実施形態の馬の健康状態の判定方法では、図17に示すように、第1のセンサ5Aの計測値に基づき右前脚及び左前脚の接地タイミングを検出する。そのため、第1のセンサ5Aからは、図17に示すように、胸位置の加速度の上下方向成分(上下加速度)を取得する。第2のセンサ5Bからは、図17に示したように、胸位置の角速度のヨー軸成分を取得し、右前脚及び左前脚の接地タイミングを特定する。第3のセンサ5Cからは、図17に示したように、馬体後方への体重移動のタイミングを検出するためのデータを取得する。本実施形態でも、第1の実施形態と同様、首の上下運動(馬体上下方向の動き)の時間変化から体重移動のタイミングを検出する。そのため、第3のセンサからは、首の加速度の上下方向成分を取得する。
また、本実施形態においても、図18に示すように、馬8が四本の脚81〜84で立った状態のときの鉛直上方及び鉛直下方を、それぞれ馬体上方及び馬体下方とする。また、前脚81,82からみて後脚83,84がある方向を馬体後方とし、前脚81,82からみて後脚83,84とは反対側の方向を馬体前方とする。さらに、四本の脚81〜84で立った状態の馬体から馬体前方をみたときの右方及び左方を、それぞれ馬体右方及び馬体左方とする。また、本実施形態では、図18に示したように、胸がい92に第1〜第3のセンサ5A〜5Cと装着する。
第2の実施形態と第3の実施形態の相違点は、右前脚及び左前脚の接地タイミングの特定方法である。上述の通り第2の実施形態では、上下加速度の波形の違いによる歩様判断を行い、接地脚が右前脚か左前脚かを判別する。図19に示すように、第3の実施形態では、胸部85のヨー軸方向の回転を読み取り、前へ出そうとしている脚の左右を判別する。例えば、図19の(a1)及び(a2)に示すように馬8が静止しており両前脚81,82の位置がそろっている状態から、図19の(b1)及び(b2)に示すように左前脚82を前に出した場合、胸部85の角速度データはヨー軸方向の右回転を表す。同様に図19の(c1)及び(c2)に示すように右前脚81を前に出した場合、胸部85の角速度データはヨー軸方向の左回転を表す。すなわち、上下方向成分と同期して、胸部85の角速度が左回転する場合は右前脚81が遊脚、右回転する場合は左前脚82が遊脚であることがわかる。なお、図19における(a2)、(b2)、及び(c2)は、馬体上方からみた馬8の模式図である。そのため、上記の左回転及び右回転は、馬体上方からみたときの回転である。
図20は、第3の実施形態における健康状態に問題がある脚の判定方法の具体例を示すグラフである。
図20に示すように、首の加速度の上下方向成分における上に凸のピークは、高いピークQ1と低いピークQ2とが交互に現れている。この首の加速度の上下方向成分にヨー軸の角速度を重ねたときに、図20に示したように、高い方のピークQ1とヨー軸の角速度の上に凸のピークR1とが同期し、低い方のピークQ2とヨー軸の角速度における下に凸のピークR2とが同期したとする。この場合、ヨー軸の角速度(単位はラジアン毎秒)のプラス値が示す方向、すなわち左回転時に首が上がっており、支持脚である左前脚に問題があることがわかる。
なお、本実施形態のように胸部に装着した加速度センサで胸の位置の角速度及び首の加速度を計測する場合、1個のセンサから両方のデータを取得してもよい。すなわち、1個のセンサで計測された加速度データから首の加速度の上下方向成分を、角速度データから胸の位置のヨー軸方向の角速度成分を抽出して取得してもよい。そのため、本実施形態の判定方法では、例えば胸部に取り付けた1個の6軸又は9軸センサの加速度と角速度センサの計測結果に基づいて問題のある脚を判定することもできる。
以上記載した各実施例を含む実施形態に関し、さらに以下の付記を開示する。
(付記1)
コンピュータに、
四脚動物の脚の接地タイミングを検出するとともに、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングを検出し、
検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、検出された前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する、
ことを実行させることを特徴とするプログラム。
(付記2)
前記コンピュータに、
前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとして、前記四脚動物の頸部又は頭部若しくは胸部に装着した加速度センサにより計測された加速度データに基づいて、前記加速度データの鉛直方向成分における鉛直上方向の加速度のピークを検出する、
ことを実行させることを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記3)
前記コンピュータに、
前記四脚動物の脚の接地のタイミングとして、前記四脚動物の腹部又は胸部に装着した加速度センサにより計測された加速度データに基づいて、前記加速度データの鉛直方向成分における鉛直下方向の加速度のピークを検出する、
ことを実行させることを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記4)
前記四脚動物が馬であり、
前記コンピュータに、
前記腹部又は胸部に装着される加速度センサが1つの場合、前記馬の右側の脚と左側の脚との馬体前後方向の位置関係に関する情報と、前記四脚動物の前記鉛直下方向の加速度のピーク間の前記上下方向の加速度変化に基づいて、接地する脚が前記四脚動物の前脚の左右のいずれであるかを判定する、
ことを実行させることを特徴とする付記3に記載のプログラム。
(付記5)
前記コンピュータに、
前記後方への体重移動のタイミングの直前に接地のタイミングが検出された脚を、疾患又はけがを有する脚と特定する、
ことを実行させることを特徴とする付記1に記載のプログラム。
(付記6)
四脚動物に装着したセンサにより検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する脚状態判定部を備える
ことを特徴とする健康状態管理装置。
(付記7)
前記脚状態判定部は、
前記四脚動物の頸部又は頭部若しくは胸部に装着した加速度センサにより計測された加速度データの鉛直方向成分における鉛直上方向の加速度のピークのうちの予め定めた閾値を超えるピークのタイミングを前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとして、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する
ことを特徴とする付記6に記載の健康状態管理装置。
(付記8)
前記脚状態判定部は、
前記四脚動物の腹部又は胸部に装着した加速度センサにより計測された加速度データの鉛直方向成分における鉛直下方向の加速度のピークを前記四脚動物の脚の接地タイミングとして、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する
ことを特徴とする付記6に記載の健康状態管理装置。
(付記9)
前記脚状態判定部は、
前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングの直前に接地タイミングを検出した前記四脚動物の脚を、疾患又はけがを有する脚と特定する脚特定部を有する
ことを特徴とする付記6に記載の健康状態管理装置。
(付記10)
四脚動物の脚の健康状態を管理する健康状態管理装置と、
四脚動物の脚の接地、及び前記四脚動物の後方への体重移動を検出するセンサとを備え、
前記健康状態管理装置は、
前記センサにより検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する脚状態判定部を備える
ことを特徴とする健康状態管理システム。
(付記11)
前記脚状態判定部において前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有すると判定した場合に、当該疾患又はけがを有する脚を特定する脚特定部を有する
ことを特徴とする付記10に記載の健康状態管理システム。
(付記12)
前記脚特定部は、
前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングの直前に接地タイミングを検出した前記四脚動物の脚を、疾患又はけがを有する脚と特定する
ことを特徴とする付記11に記載の健康状態管理システム。
(付記13)
コンピュータが、
四脚動物の脚の接地、及び前記四脚動物の後方への体重移動を計測するセンサから計測データを取得し、
前記計測データから前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとを検出し、
検出した前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する
処理を行うことを特徴とする健康状態管理方法。
(付記14)
前記コンピュータが、
前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定した後、
前記疾患又はけがを有する脚を特定する
処理を行うことを特徴とする付記13に記載の健康状態管理方法。
1 健康状態管理システム
2 健康状態管理装置
21 通信制御部
22 脚状態判定部
22A バランス判定部
22B データ比較部
22C 脚特定部
22D 通知処理部
23 カルテDB
3A,3B,3C アクセスポイント
4 ネットワーク
5 センサセット
5A〜5C (加速度)センサ
6 トレーニング施設
7A,7B 端末
8 馬
91 腹帯
92 胸がい
10 コンピュータ

Claims (9)

  1. コンピュータに、
    四脚動物の脚の接地タイミングを検出するとともに、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングを検出し、
    検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、検出された前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する、
    ことを実行させることを特徴とするプログラム。
  2. 前記コンピュータに、
    前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとして、前記四脚動物の頸部又は頭部若しくは胸部に装着した加速度センサにより計測された加速度データに基づいて、前記加速度データの鉛直方向成分における鉛直上方向の加速度のピークを検出する、
    ことを実行させることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  3. 前記コンピュータに、
    前記四脚動物の脚の接地のタイミングとして、前記四脚動物の腹部又は胸部に装着した加速度センサにより計測された加速度データに基づいて、前記加速度データの鉛直方向成分における鉛直下方向の加速度のピークを検出する、
    ことを実行させることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  4. 前記四脚動物が馬であり、
    前記コンピュータに、
    前記腹部又は胸部に装着される加速度センサが1つの場合、前記馬の右側の脚と左側の脚との馬体前後方向の位置関係に関する情報と、前記四脚動物の前記鉛直下方向の加速度のピーク間の前記上下方向の加速度変化に基づいて、接地する脚が前記四脚動物の前脚の左右のいずれであるかを判定する、
    ことを実行させることを特徴とする請求項3に記載のプログラム。
  5. 前記コンピュータに、
    前記後方への体重移動のタイミングの直前に接地のタイミングが検出された脚を、疾患又はけがを有する脚と特定する、
    ことを実行させることを特徴とする請求項1に記載のプログラム。
  6. 四脚動物に装着したセンサにより検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する脚状態判定部を備える
    ことを特徴とする健康状態管理装置。
  7. 前記脚状態判定部は、
    前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングの直前に接地タイミングを検出した前記四脚動物の脚を、疾患又はけがを有する脚と特定する脚特定部を有する
    ことを特徴とする付記6に記載の健康状態管理装置。
  8. 四脚動物の脚の健康状態を管理する健康状態管理装置と、
    四脚動物の脚の接地、及び前記四脚動物の後方への体重移動を検出するセンサとを備え、
    前記健康状態管理装置は、
    前記センサにより検出された前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する脚状態判定部を備える
    ことを特徴とする健康状態管理システム。
  9. コンピュータが、
    四脚動物の脚の接地、及び前記四脚動物の後方への体重移動を計測するセンサから計測データを取得し、
    前記計測データから前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとを検出し、
    検出した前記四脚動物の脚の接地タイミングと、前記四脚動物の後方への体重移動のタイミングとに基づいて、前記四脚動物の脚が疾患又はけがを有するかを判定する、
    処理を行うことを特徴とする健康状態管理方法。
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