いくつかのコンピュータ支援型言語学習システムは、特定のボキャブラリ(語彙)データベース(例えば、SAT(登録商標)、TOEFL(登録商標)、GRE(登録商標)、及び/又はGMAT(登録商標)ボキャブラリデータベース)から取得された単語及び/又は学習者によって読み取られている電子文書中の特定の難易レベルの単語を強調表示しうる。学習者は、強調表示された単語の説明を要求するべく、その単語の上にマウスを配置することも可能であろうし、その単語をクリックすることも可能であろうし、或いは、その他の方法でなんらかの入力を提供することも可能であろう。強調表示されている単語のうちのいくつかが、ユーザーにとって既知である場合もあり、且つ/又は、強調表示されていないその他の単語が、ユーザーにとって未知である場合もある。ユーザーにとって既知である単語の強調表示処理は、電子文書の読書の際に、学習者の注意を不必要に逸らせる場合がある。又、未知の単語に遭遇し、且つ、学習者が未知の単語の定義又は訳語を調べなければならない場合にも、学習者の注意が電子文書の読書から逸らされる場合があり、或いは、学習者が、未知の単語の定義又は訳語を調べることなしに電子文書の読書を継続した場合には、学習者が、訳がわからない状態となる場合もある。
いくつかのその他のコンピュータ支援型言語学習システムは、(定義及び/又は訳語を含みうる)ボキャブラリリストと、ボキャブラリリストからの単語を含む読書資料と、を別個に提供しうる。このようなシステムは、学習者がなんらかの読書資料を読書した後に、例えば、学習者に対してボキャブラリリストを提示すると共にボキャブラリリスト中の単語を学習者に翻訳又は定義させることにより、学習者を試験しうる。又、このようなシステムは、例えば、次のレッスンの前に学習するべきボキャブラリ単語を推奨すると共に/又は、学習者の成績に応じてそれぞれのレッスンの前に読書資料及び/又はボキャブラリリスト中のボキャブラリの量を増減することにより、学習者の進捗を追跡すると共に学習プロセスを個人化しうる。
上述のシステムとの比較において、本明細書に記述されているいくつかの実装形態は、ボキャブラリ学習を定型読書行為に統合及び一体化することにより、ボキャブラリ学習と定型読書行為を互いに補強しうる。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、辞書からの新しい単語ではなく、定型読書行為において見出された新しい単語が、ボキャブラリ構築及び学習のために使用されうる。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイルが、定型読書行為において動的に更新されうると共に/又は、その他のシステムとの比較において、ボキャブラリ学習効率が改善されうる。
本明細書に記述されているいくつかの実装形態は、将来の定型読書行為において学習されるように、学習者の定型読書行為において、学習者が自身が理解していない単語を識別できるようにしうる。又、学習者には、識別された単語の説明が付与されうると共に、識別された単語は、単語が、学習者により、学習者による習得のために十分な回数だけ、読み取られると共に理解される時点まで、将来の定型読書行為において自動的に強調表示されるか又はその他の方法でマーキングされうる。
添付図面を参照し、本発明の実装形態について説明することとする。
図1は、いくつかの実装形態が実装されうる例示用の動作環境100のブロックダイアグラムである。動作環境は、ネットワーク102と、1つ又は複数の学習者装置(以下においては、「1つの学習者装置」又は「複数の学習者装置」)104と、ボキャブラリサーバー106と、それぞれが特定のレベルを有する1つ又は複数のボキャブラリデータベース(以下においては、「1つのボキャブラリデータベース」又は「複数のボキャブラリデータベース」)108と、1つ又は複数の電子文書110と、一人又は複数の学習者(以下においては、「一人の学習者」又は「複数の学習者」)112と、を含んでもよい。
一般に、ネットワーク102は、学習者装置104が電子文書110にアクセスできるようにすると共に/又は学習者装置104、ボキャブラリサーバー106、及び/又はボキャブラリデータベース108のうちの1つ又は複数が互いに通信できるようにする1つ又は複数のワイドエリアネットワーク(Wide Area Network:WAN)及び/又はローカルエリアネットワーク(Local Area Network:LAN)を含んでもよい。いくつかの実装形態においては、ネットワーク102は、複数のWAN及び/又はLANの間の論理的且つ物理的接続によって形成されたグローバルインターネットワークを含むインターネットを含む。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、ネットワーク102は、1つ又は複数のセルラーRFネットワーク、及び/又は、1つ又は複数の有線ネットワーク、及び/又は、限定を伴うことなしに、802.xxネットワーク、Bluetooth(登録商標)アクセスポイント、無線アクセスポイント、IPに基づいたネットワーク、又はこれらに類似したものなどの無線ネットワークを含んでもよい。又、ネットワーク102は、1つのタイプのネットワークが別のタイプのネットワークとインターフェイスできるようにするサーバーを含んでもよい。
電子文書110は、少なくともなんらかのテキストコンテンツを含むウェブページ、.pdf文書、及び/又はその他のファイルを含んでもよい。電子文書110は、ネットワーク102を介して学習者装置104から又はその他の場所からアクセス可能である1つ又は複数のウェブサーバー(図示されてはいない)においてホスティングされてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、電子文書110は、学習者装置104上においてローカルにアクセスされてもよく、学習者装置104のうちの1つと図1の装置又はサーバーのうちの別のものの間における装置から装置への通信を介して交換されてもよく、且つ/又は、サムドライブ又はその他のコンピュータストレージ媒体を介して交換されてもよい。
学習者装置104のそれぞれは、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(Personal Digital Assistant:PDA)、e読取器装置、又はその他の適切な学習者装置を含んでもよい。学習者装置104は、一般に、テキストコンテンツを含む電子文書110にアクセスすると共に学習者112に対して表示し、且つ、学習者112のボキャブラリを構築するように、構成されてもよい。従って、それぞれの学習者装置112は、電子文書読取器114と、ボキャブラリ構築器アプリケーション116と、ボキャブラリデータ120と、表示装置118と、を含んでもよい。わかりやすくするべく、図1には、電子文書読取器114、ボキャブラリ構築器アプリケーション116、ボキャブラリデータ120、及び表示装置118が、単一の学習者装置104について示されており、従って、その他の学習者装置104のそれぞれが、同様に、上述のコンポーネントのうちの1つ又は複数を含んでもよい。
電子文書読取器114は、ボキャブラリ単語、その他のテキストコンテンツ、及び/又はその他のコンテンツを含みうる電子文書をレンダリングするように構成されてもよい。電子文書のレンダリングは、表示装置上において表示されるように、表示装置への出力のために電子文書のコンテンツをフォーマット処理すると共に/又はその他の方法で処理するステップを含んでもよい。電子文書読取器114は、ウェブブラウザ、e読取器アプリケーション、.pdf読取器、ワードプロセッサアプリケーション、又はその他の好適な文書ビューア及び/又は文書エディタを含んでもよい。
ボキャブラリ構築器アプリケーション116は、一般に、学習者112による電子文書110の読書を通じたボキャブラリの構築及び学習において学習者112の効率及び成績を改善するように構成されてもよい。学習者112は、仕事、学校、楽しみ、及び/又はその他の目的のために、電子文書110を読書してもよい。ボキャブラリ構築器アプリケーション116は、ボキャブラリ学習を定型読書行為に統合及び一体化することにより、ボキャブラリ学習と定型読書行為を互いに補強してもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、ボキャブラリ構築器アプリケーション116は、辞書からの新しい単語ではなく、定型読書行為において見出された新しい単語をボキャブラリ構築及び学習用の開始点として使用してもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、学習者112のパーソナルボキャブラリプロファイルは、定型読書行為において動的に更新されてもよく、且つ/又は、ボキャブラリ学習効率は、ボキャブラリ構築器アプリケーション116によって改善されてもよい。いくつかの実装形態においては、ボキャブラリ構築器アプリケーション116は、電子文書読取器114用のプラグインとして実装されてもよい。
ボキャブラリデータ120は、電子文書読取器114及び/又はボキャブラリ構築器アプリケーション116によって使用されるデータを含んでもよい。例えば、ボキャブラリデータ120は、少なくとも一時的に学習者装置104上において保存されるか又はその他の方法によって学習者装置104からアクセス可能である1つ又は複数の電子文書及び/又は学習者112のパーソナルボキャブラリプロファイル124A又はそのコンポーネントを含んでもよい。
表示装置118は、一般に、電子文書読取器114によってレンダリングされたテキストコンテンツを含む電子文書110を表示するように構成されてもよい。表示装置118は、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、PDA、e読取器装置、又は組込み型モニタを有するその他の学習者装置として実装された学習者装置104の組込み型モニタを含んでもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、表示装置118は、学習者装置104とは別個であってもよいと共にこれに対して通信自在に結合されうる外部モニタ、プロジェクタ、テレビ、又はその他の適切な表示装置118として実装されてもよい。
ボキャブラリサーバー106は、ボキャブラリ構築器アプリケーション122及び/又は1つ又は複数のパーソナルボキャブラリプロファイル(以下においては、「1つのパーソナルボキャブラリプロファイル」又は「複数のパーソナルボキャブラリプロファイル」)124をホスティングしてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル124は、パーソナルボキャブラリプロファイル124Aを含んでもよい。ボキャブラリ構築器アプリケーション122は、例えば、ボキャブラリサーバー106と学習者装置104の間のクライアント―サーバー関係において使用されるボキャブラリ構築器アプリケーション116のサーバーに基づいたバージョンを提供してもよい。いくつかの実装形態においては、学習者装置104のボキャブラリ構築器アプリケーション116は、一般に、ボキャブラリ構築及び学習における学習者112の効率及び成績の改善と関連付けられたクライアントサイドコンポーネントを含んでもよく、ボキャブラリ構築器アプリケーション122は、一般に、ボキャブラリ構築及び学習における学習者112の効率及び成績の改善と関連付けられたサーバーサイドコンポーネントを含んでもよい。
いくつかの実装形態においては、ボキャブラリ構築器アプリケーション116、122のうちの1つ又は両方は、フィールドブログラム可能なゲートアレイ(Field−Programmable Gate Array:FPGA)又は用途固有の集積回路(Application−Specific Integrated Circuit:ASIC)を含むハードウェアを使用することにより、実装されてもよい。いくつかのその他の実装形態においては、ボキャブラリ構築器アプリケーション116、122のうちの1つ又は両方は、ハードウェア及びソフトウェアの組合せを使用することにより、実装されてもよい。ボキャブラリ構築器アプリケーション116、122は、図1の装置及びサーバーの組合せにおいて、又は装置及びサーバーのうちの1つにおいて、保存されてもよい。ボキャブラリ構築器アプリケーション116、122のうちの1つ又は両方に対応しうるボキャブラリ構築器アプリケーションの例示用の一実装形態については、図2との関係において更に詳細に後述する。
パーソナルボキャブラリプロファイル124のそれぞれは、複数の学習者112のうちの異なる学習者と関連付けられてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル124に対応しうる例示用のパーソナルボキャブラリプロファイルについては、図3との関係において更に詳細に説明する。
ボキャブラリデータベース108のそれぞれは、特定レベルのボキャブラリ知識に属する1つ又は複数の単語を含んでもよい。ボキャブラリデータベース108は、TOEFL(Test of English as a Foreign Language)(登録商標)及び/又はIELTS(International English Language Testing System)(登録商標)を運営する組織などの任意の組織又はその他の適切な供給源から取得されてもよく、或いは、これらによって定義されたボキャブラリ知識のレベルに基づいたものであってもよい。例えば、図6及び図7との関係において更に詳細に説明するように、ボキャブラリデータベース108は、学習者112のボキャブラリ知識の現在のレベルを推定するために、且つ/又は、学習するための学習者112用のボキャブラリ単語を推奨するために、使用されてもよい。
図2は、本明細書に記述されている少なくとも1つの実装形態に従って構成された学習者のボキャブラリを構築するための例示用のボキャブラリ構築サポートシステム(以下においては、「システム」)200を示すブロックダイアグラムである。システム200は、図1の学習者装置104及びボキャブラリサーバー106のうちのいずれか又は両方を含んでもよく、或いは、これらに対応してもよい。システム200は、デスクトップコンピュータ、ラップトップコンピュータ、タブレットコンピュータ、携帯電話機、スマートフォン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、e読取器装置、又はその他の適切な演算装置などの任意の適切なフォームファクタを有する演算装置又は演算システムとして実装されてもよい。
システム200は、いくつかの例に従って、ボキャブラリ構築器アプリケーション202と、プロセッサ装置204と、通信インターフェイス206と、ストレージ208と、メモリ210と、を含んでもよい。システム200のコンポーネントは、バス212によって通信自在に結合されてもよい。バス212は、限定を伴うことなしに、メモリバス、ストレージインターフェイスバス、バス/インターフェイスコントローラ、インターフェイスバス、又はこれらに類似したもの、或いは、これらの任意の組合せを含んでもよい。いくつかの実装形態においては、システム200は、いずれもバス212に結合された電子文書読取器214及び表示装置216を更に含んでいる。
プロセッサ装置204は、本明細書に記述されている動作を実行するか又はその実行を制御するべく、算術論理ユニット、マイクロプロセッサ、汎用コントローラ、又はなんらかのその他のプロセッサアレイを含む。プロセッサ装置204は、データ信号を処理し、且つ、CISC(Complex Instruction Set Computer)アーキテクチャ、RISC(Reduced Instruction Set Computer)アーキテクチャ、又は命令セットの組合せを実装したアーキテクチャを含む様々な演算アーキテクチャを含んでもよい。図2は、単一のプロセッサ装置204を含んでいるが、複数のプロセッサ装置が含まれてもよい。その他のプロセッサ、オペレーティングシステム、及び物理的構成も可能であろう。
メモリ210は、プロセッサ装置204によって実行されるか又は稼働されうる命令又はデータを保存する。命令又はデータは、本明細書に記述されている動作を実行するか又はその実行を制御するべく、プロセッサ装置204によって実行されうるプログラミングコードを含んでもよい。いくつかの実装形態においては、命令は、プロセッサ装置204に特定の機能又は機能のグループを実行させる命令及びデータを含んでもよい。
いくつかの実施形態においては、メモリ210は、その上において保存された状態でコンピュータ実行可能命令又はデータ構造を担持するか又は有するためのコンピュータ可読媒体を含んでもよい。このようなコンピュータ可読媒体は、コンピュータ可読媒体上において保存されたコンピュータ実行可能命令を実行するようにプログラムされた処理装置202によってアクセスされうる任意の利用可能な媒体であってもよい。例として、且つ、限定を伴うことなしに、このようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(Random Access Memory:RAM)、読出し専用メモリ(Read−Only Memory:ROM)、電気的に消去可能なプログラム可能な読出し専用メモリ(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory:EEPROM)、コンパクトディスク((登録商標))読出し専用メモリ(Compact Disc Read−Only Memory:CD−ROM)、又はその他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージ、又はその他の磁気ストレージ装置、フラッシュメモリ装置(例えば、半導体メモリ装置)、或いは、コンピュータ実行可能命令又はデータ構造の形態で望ましいプログラムコードを担持するか又は有するべく使用されうると共にプロセッサ装置204によってアクセスされうる任意のその他の一時的ではないストレージ媒体を含む一時的ではないコンピュータ可読ストレージ媒体を含んでもよい。又、上述のものの組合せも、コンピュータ可読媒体の範囲に含まれうる。
メモリ210は、ボキャブラリデータ218を保存してもよい。ボキャブラリデータ218は、1つ又は複数の電子文書(以下においては、「1つの電子文書」又は「複数の電子文書」)220と、1つ又は複数のパーソナルボキャブラリプロファイル(以下においては、「1つのパーソナルボキャブラリプロファイル」又は「複数のパーソナルボキャブラリプロファイル」)222と、を含んでもよい。ボキャブラリデータ218は、図1のボキャブラリデータ120に対応してもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、電子文書220は、電子文書110に対応してもよく、且つ/又は、パーソナルボキャブラリプロファイル222は、図1のパーソナルボキャブラリプロファイル124A及び/又は124に対応してもよい。
図3は、本明細書に記述されている少なくとも1つの実装形態に従って構成された例示用のパーソナルボキャブラリプロファイル300を示すブロックダイアグラムである。パーソナルボキャブラリプロファイル300は、図1及び図2のパーソナルボキャブラリプロファイル124及び222の一例であり、且つ、特定の学習者と関連付けられてもよい。図3に示されているように、パーソナルボキャブラリプロファイル300は、1つ又は複数の不安定な単語(以下においては、「1つの不安定な単語」又は「複数の不安定な単語」)302と、1つ又は複数の安定した単語(以下においては、「1つの安定した単語」又は「複数の安定した単語」)304と、を含んでもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、パーソナルボキャブラリプロファイル300は、ボキャブラリメタデータ306、学習者プロファイル308、及び/又は学習者の好み(プリファレンス)310を含んでもよい。
不安定な単語302は、学習者によって学習されている単語を含んでもよく、安定した単語304は、学習者によって習得済みである単語を含んでもよい。いくつかの実装形態においては、単語は、学習者により、少なくとも最小限の回数だけ読み取られると共に理解された場合に、習得されたものとして、且つ、従って、安定した単語として、見なされ、単語は、学習者により、少なくとも最小限の回数だけ読み取られていないと共に理解されていない場合に、不安定な単語して、見なされる。不安定な単語は、不安定な単語が、学習者により、少なくとも最小限の回数だけ、読み取られると共に理解された後に、安定した単語となる。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、安定した単語は、学習者によって忘却され、且つ、安定した単語がもはや学習者によって理解されていないというなんらかの通知を学習者が提供した場合に、不安定な単語になりうる。
ボキャブラリメタデータ306は、コンフィデンス値312、反復学習カウンタ314、及び抽出資料316のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
コンフィデンス値312は、不安定な単語302のうちのそれぞれの不安定な単語の異なるコンフィデンス値を含んでもよい。不安定な単語302のコンフィデンス値は、それぞれ、一般に、本明細書の説明においては、変数Cによって表されてもよい。コンフィデンス値312のそれぞれは、不安定な単語302のうちの対応した不安定な単語が、学習者により、読み取られると共に正しく理解された回数を通知してもよく、或いは、不安定な単語302のうちの対応した不安定な単語が、学習者により、読み取られると共に正しく理解された連続した回数を通知してもよい。
反復学習カウンタ314は、不安定な単語302のうちのそれぞれの不安定な単語の異なる反復学習カウンタを含んでもよい。不安定な単語302の反復学習カウンタは、それぞれ、一般に、本明細書における説明においては、変数Rによって表されてもよい。反復学習カウンタ314のそれぞれは、不安定な単語302のうちの対応した不安定な単語が学習者によって読み取られた回数を通知してもよい。
抽出資料316は、不安定な単語302のうちの少なくとも1つの不安定な単語のそれぞれにおける文脈文(context sentence)を含んでもよい。文脈文は、学習者によって読み取られた電子文書から抽出されてもよい。例えば、抽出資料316は、不安定な単語302の文脈文を含んでもよく、この場合に、文脈文は、学習者によって読み取られた電子文書から抽出される。抽出資料316中の文脈文は、学習者がその説明を要求するのに応答して、その内部に含まれている対応した不安定な単語の説明として学習者に提供されてもよい。
学習者プロファイル308は、少なくとも集合体として、学習者を一意に識別するデータを含んでもよい。例えば、学習者プロファイル308は、一意のユーザーID、名称、ユーザー名、住所、電子メールアドレス、携帯電話番号、誕生日、又は学習者のその他の情報のうちの1つ又は複数を含んでもよい。
学習者の好み310は、学習者のボキャブラリの構築との関係における学習者の1つ又は複数の好みを含んでもよい。例えば、学習者の好み310は、ユーザーにとって関心のある1つ又は複数のトピック、ユーザーが学習するべきボキャブラリ単語の推奨の受取りを所望するかどうか、ユーザーが、関心の対象である通知されたトピックに関係付けられたボキャブラリ単語の推奨に関心があるかどうか、ユーザーが、関心の対象である通知されたトピックに関係付けられていないボキャブラリ単語の推奨に関心があるかどうか、ユーザーが、学習者によって読み取られる電子文書によってカバーされているトピックに関係付けられたボキャブラリ単語の推奨に関心があるかどうか(以下においては、「学習者のトピック分布」)、ユーザーが、学習者のトピック分布に関係付けられていないボキャブラリ単語の推奨に関心があるかどうか、及び/又はその他の学習者の好みを通知してもよい。
図2を参照すれば、通信インターフェイス206は、学習者装置104、ボキャブラリサーバー106、ボキャブラリデータベース108、及び図1の動作環境100の任意のその他のエンティティのうちの少なくとも1つとの間においてデータを送受信する。いくつかの実装形態においては、通信インターフェイス206は、図1のネットワーク102に対する直接的な物理接続用のポート又は別の通信チャネルを含む。例えば、通信インターフェイス206は、ユニバーサルシリアルバス(Universal Serial Bus:USB)ポート、セキュアデジタル(Secure Digital:SD)ポート、カテゴリ5ケーブル(CAT−5)ポート、又は学習者装置104、ボキャブラリサーバー106、ボキャブラリデータベース108、又は図1の任意のその他のエンティティとの間の有線通信用の類似のポートを含んでもよい。いくつかの実装形態においては、通信インターフェイス206は、学習者装置104、ボキャブラリサーバー106、ボキャブラリデータベース108、又は図1の任意のその他のエンティティのうちの少なくとも1つとの間においてデータを交換するための無線トランシーバ、或いは、IEEE802.11、IEEE802.16、BLUETOOTH(登録商標)、又は別の適切な無線通信方法を含む1つ又は複数の無線通信方法を使用したその他の通信チャネルを含む。
いくつかの実装形態においては、通信インターフェイス206は、ショートメッセージングサービス(Short Messaging Service:SMS)、マルチメディアメッセージングサービス(Multimedia Messaging Service:MMS)、ハイパーテキスト転送プロトコル(HyperText Transfer Protocol:HTTP)、直接データ接続、無線アプリケーションプロトコル(Wireless Application Protocol:WAP)、電子メール、又は別の適切なタイプの電子通信を介したものを含むセルラー通信ネットワーク上においてデータを送受信するためのセルラー通信トランシーバを含む。いくつかの実装形態においては、通信インターフェイス206は、無線ポート及び無線トランシーバを含む。又、通信インターフェイス206は、TCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)、HTTP、HTTPセキュア(HTTPS)、及びSMTP(Simple Mail Transfer Protocol)などを含む標準的なプロトコルを使用したファイル又はメディアオブジェクトの分配用の図1のネットワーク102に対するその他の接続を提供してもよい
ストレージ208は、本明細書に記述されている機能を提供するためのデータを保存する一時的ではないストレージ媒体を含んでもよい。ストレージ208は、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)装置、スタティックランダムアクセスメモリ(SRAM)装置、フラッシュメモリ、又はいくつかのその他のメモリ装置を含んでもよい。又、いくつかの実装形態においては、ストレージ208は、ハードディスクドライブ、フロッピー(登録商標)ディスクドライブ、CD−ROM装置、DVD(登録商標)−ROM装置、DVD(登録商標)−RAM装置、DVD(登録商標)−RW装置、フラッシュメモリ装置、又は情報を相対的に永久的な方式で保存するためのなんらかのその他のマスストレージを含む不揮発性メモリ又は類似の永久的ストレージ及び媒体をも含む。又、ストレージ208は、一時的に保存されるか又はメモリ210に読み込まれる命令及び/又はデータを保存してもよい。
図2に示されているように、ボキャブラリ構築器アプリケーション202は、集合的に本明細書において「モジュール234」と呼称される、プロファイルモジュール224、ボキャブラリ学習モジュール226、推定モジュール228、推奨モジュール230、及び分析及び報告モジュール232のうちの少なくとも1つを含んでもよい。モジュール234及び電子文書読取器214を含むボキャブラリ構築器アプリケーション202は、一般に、本明細書に記述されている機能及び動作を実行するか又はその実行を制御するべく、プロセッサ装置204によって実行可能であるプログラミングコード及び/又はコンピュータ可読命令を含むソフトウェアを含んでもよい。モジュール234のうちの1つ又は複数及び電子文書読取器214を含むボキャブラリ構築器アプリケーション202は、システム200のコンポーネントのうちの別のコンポーネントからデータを受け取ってもよく、且つ、データをストレージ208及びメモリ210の1つ又は両方内において保存してもよい。
いくつかの実装形態においては、モジュール234のうちの1つ又は複数は、少なくとも一時的に、ストレージ208及びメモリ210のうちの1つ又は両方において保存されてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、モジュール234のうちの1つ又は複数は、少なくとも部分的に、ハードウェアにおいて実装されてもよい。本明細書において使用されている「モジュール」又は「コンポーネント」という用語は、モジュール又はコンポーネントの動作を実行するように構成された特定のハードウェア実装形態及び/又はシステム200上において保存されうると共に/又はこれによって実行されうるソフトウェアオブジェクト又はソフトウェアルーチンを意味してもよい。いくつかの実装形態においては、本明細書に記述されている異なるコンポーネント及びモジュールは、演算システム上において(例えば、別個のスレッドとして)稼働するオブジェクト又はプロセスとして実装されてもよい。本明細書に記述されているシステム及び方法のいくつかは、一般に、(システム200上において保存されると共にこれによって実行される)ソフトウェアにおいて実装されるものとして記述されているが、特定のハードウェア実装形態又はソフトウェア及び特定のハードウェア実装形態の組合せも、可能であり、且つ、想定される。この説明においては、「演算エンティティ」は、本明細書において以前に定義されている任意の演算システム又はシステム200などの演算システム上において稼働する任意のモジュール又はモジュールの組合せを含んでもよい。
プロファイルモジュール224は、一般に、本明細書において更に詳細に記述されているように、図1の学習者112などの一人又は複数の学習者のうちのそれぞれの学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル222を生成及び更新するように構成されてもよい。ボキャブラリ学習モジュール226は、一般に、本明細書において更に詳しく記述されているように、学習者のボキャブラリを構築するように構成されてもよい。推定モジュール228は、一般に、更に詳細に本明細書において記述されているように、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルを推定するように構成されてもよい。推奨モジュール230は、一般に、本明細書において更に詳細に記述されているように、学習するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語を学習者に推奨するように構成されてもよい。分析及び報告モジュール232は、一般に、学習者のボキャブラリ学習を分析すると共に分析の少なくともいくつかの結果を学習者に報告するように構成されてもよい。
電子文書読取器214は、一般に、図1の電子文書読取器114に対応してもよく、或いは、これを含んでもよい。いくつかの実装形態においては、電子文書読取器214は、電子文書220のテキストコンテンツと、恐らくは、その他のコンテンツと、を含む電子文書220をレンダリングするように構成されている。電子文書220のレンダリングは、表示装置216などの表示装置に対する出力のための電子文書220のフォーマット処理及び/又はその他の処理を含んでもよい。
表示装置216は、例えば、バス212を介して、電子文書読取器214に通信自在に結合されてもよい。電子文書読取器214によって出力されるレンダリングされた電子文書は、表示装置216上において学習者に表示されてもよい。
以下、図2及び図3の組合せを参照し、図2のメモリ210内において保存されたパーソナルボキャブラリプロファイル222の1つとして図3のパーソナルボキャブラリプロファイル300を有する学習者を伴う例示用の実装形態について説明することとする。
電子文書読取器214は、電子文書220のうちの1つをレンダリングしてもよい。表示装置216は、レンダリングされた電子文書を学習者に表示してもよい。プロファイルモジュール224は、パーソナルボキャブラリプロファイル222から、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル300にアクセスしてもよい。ボキャブラリ学習モジュール226は、電子文書中の単語がパーソナルボキャブラリプロファイル300の不安定な単語302に含まれていることに応答して、表示装置216に出力される電子文書中の単語を不安定な単語としてマーキングしてもよい。例えば、ボキャブラリ学習モジュール226は、単語が、表示装置216上において表示される電子文書中において、強調表示されるか又はその他の方法で不安定な単語として通知されるようにすることにより、単語を不安定な単語としてマーキングしてもよい。
又、ボキャブラリ学習モジュール226は、学習者から入力を受け取ってもよく、且つ、受け取った入力に基づいて、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているかどうかを判定してもよい。入力は、システム200のユーザーインターフェイスを通じて受け取られてもよく、このユーザーインターフェイスは、マウス、キーボード、タッチパッド、タッチスクリーン、又はその他の入力装置を含んでもよい。いくつかの実装形態においては、ボキャブラリ学習モジュール226は、学習者が、自身が単語を理解していると通知するべく有効である入力を提供することに応答して、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解していると判定してもよい。或いは、この代わりに、或いは、これに加えて、ボキャブラリ学習モジュール226は、学習者が、不安定な単語としてマーキングされた単語の説明を要求するべく有効である入力を提供するか、或いは、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解していないとその他の方法で通知するのに応答して、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解していないと判定してもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、ボキャブラリ学習モジュール226は、学習者が、不安定な単語としてマーキングされた単語との関係においてなんらの入力をも提供しないことに応答して、不安定な単語としてマーキングされた単語が学習者によって理解されているとして判定される既定のルールを適用してもよく、例えば、学習者が説明を要求しないか、或いは、不安定な単語としてマーキングされた単語が理解されていないとその他の方法で通知しない限り、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているものと仮定されてもよい。
プロファイルモジュール224は、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているかどうかを通知するように、パーソナルボキャブラリプロファイル300を更新してもよい。プロファイルモジュール224は、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解していないというボキャブラリ学習モジュール226による判定に応答して、パーソナルボキャブラリプロファイル300に含まれると共に不安定な単語と関連付けられたカウンタのゼロ化又は減分により、パーソナルボキャブラリプロファイルを更新してもよい。カウンタは、コンフィデンス値312に含まれた不安定な単語のコンフィデンス値Cを含んでもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、プロファイルモジュール224は、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているというボキャブラリ学習モジュール226による判定に応答して、カウンタの増分により、パーソナルボキャブラリプロファイルを更新してもよい。いくつかの実装形態においては、プロファイルモジュール224は、カウンタ閾値M_Cへのカウンタの増分に応答して不安定な単語を安定した単語に変更するように、更に構成されてもよい。例えば、パーソナルボキャブラリプロファイル300は、単語が、不安定な単語302ではなく、安定した単語304に含まれるように、更新されてもよい。
不安定な単語としてマーキングされた単語は、第1単語と呼称されうる。いくつかの実装形態においては、ボキャブラリ学習モジュール226は、学習者によって理解されていないものとして電子文書中の第2単語を識別するべく有効である入力を受け取る場合がある。第2単語は、不安定な単語302に含まれていない単語を含んでもよく、或いは、安定した単語304に含まれていると共に学習者によって忘却された単語を含んでもよい。又、ボキャブラリ学習モジュール226は、学習者に対して第2単語の説明を提供してもよい。ボキャブラリ学習モジュール226は、第2単語の定義、第2単語の訳語(例えば、第2単語が表現されている言語から学習者の第1言語でありうる異なる言語への翻訳)、又は文脈において第2単語を含む文(以下において、「文脈文」)のうちの少なくとも1つを学習者に提供することより、第2単語の説明を学習者に提供してもよい。定義、訳語、又は文脈文は、ローカル又はオンラインリポジトリ、辞書、訳語辞書、又はこれらに類似したものを含む任意の供給源から取得されてもよい。
或いは、この代わりに、又はこれに加えて、プロファイルモジュール224は、第2単語をパーソナルボキャブラリプロファイル300の不安定な単語302に追加してもよい。ボキャブラリ学習モジュール226は、電子文書から、第1単語を含む第1文脈文及び第2単語を含む第2文脈文を抽出してもよい。プロファイルモジュール224は、第1文脈文及び第2文脈文をパーソナルボキャブラリプロファイル300に追加してもよく、且つ、更に詳しくは、抽出資料316に追加してもよい。その後に、電子文書読取器214は、表示装置216上において表示される第2電子文書をレンダリングしてもよい。第2電子文書は、第1単語又は第2単語のうちの少なくとも1つを含んでもよい。第1単語又は第2単語の説明を要求するべく有効である入力の受取りに応答して、ボキャブラリ学習モジュール226は、文脈における第1単語又は第2単語の例示用の文として第1文脈文又は第2文脈文を含む説明を提供してもよい。
いくつかの実装形態においては、ボキャブラリ学習モジュール226は、電子文書中の複数の単語がパーソナルボキャブラリプロファイル300の不安定な単語302に含まれていることに応答して、電子文書中の複数の単語を不安定な単語としてマーキングしてもよい。ボキャブラリ学習モジュール226は、電子文書中において不安定な単語としてマーキングされた複数の単語のそれぞれを含むインデックスを生成してもよい。インデックス中の複数の単語のうちの1つを選択するべく有効である入力の受取りに応答して、ボキャブラリ学習モジュール226は、複数の単語のうちの選択された一の単語を含む電子文書の文にナビゲートしてもよく、且つ/又は、複数の単語のうちの選択された一の単語の説明を学習者に提供してもよい。説明は、複数の単語のうちの選択された一の単語の定義、複数の単語のうちの選択された一の単語の訳語、複数の単語のうちの選択された一の単語を文脈において含む文を含んでもよい。
推定モジュール228は、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルを推定してもよく、これには、以下のもののうちの1つ又は複数が含まれうる。推定モジュール228は、ボキャブラリデータベース108などの特定レベルのボキャブラリ知識のボキャブラリデータベースにも含まれている不安定な単語302及び安定した単語304のうちの複数の単語を識別してもよい。ボキャブラリデータベースは、合計数Nの単語を含んでもよい。推定モジュール228は、安定した単語304に含まれている識別された複数の単語の第1数Sを算出してもよい。
推定モジュール228は、不安定な単語320に含まれている識別された複数の単語の割り引かれた第2数Uを算出してもよい。割り引かれた第2数Uは、いくつかの実装形態においては、不安定な単語302に含まれている識別された複数の単語のコンフィデンス値Cの合計をカウンタ閾値M_Cによって除算したものとして算出されてもよい。例えば、識別された複数の単語のうちの5つが、不安定な単語304に含まれており、且つ、パーソナルボキャブラリプロファイル300のコンフィデンス値312において、2、6、7、1、及び5という個々のコンフィデンス値Cを有しており、且つ、カウンタ閾値M_Cが8である場合には、割り引かれた第2数Uは、いくつかの実装形態においては、(2+6+7+1+5)/8=2.625として算出されてもよい。
推定モジュール228は、ボキャブラリデータベース中の単語の合計数N、第1数S、及びディスカウトされた第2数Uに基づいて、ボキャブラリデータベースとの関係における識別された複数の単語のカバレージを算出してもよい。例えば、カバレージは、(S+U)/Nとして算出されてもよい。算出されたカバレージがカバレージ閾値を上回っている際には、推定モジュール228は、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが、少なくともボキャブラリデータベースの特定のレベルであると判定してもよい。算出されたカバレージがカバレージ閾値未満である際には、推定モジュール228は、学習者のボキャブラリ知識の現在レベルが特定のレベル未満であると判定してもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、推定モジュール228は、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが判定される時点まで、異なる特定のレベルの1つ又は複数のその他のボキャブラリデータベースとの関係において上述の内容を反復してもよい。
推奨モジュール230は、学習するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語を学習者に推奨してもよく、これには、以下のもののうちの1つ又は複数が含まれうる。学習するべく推奨されるボキャブラリ単語は、学習者のボキャブラリ知識の推定された現在のレベルに基づいて判定されてもよい。推奨モジュール230は、(学習者を含む)複数の学習者によって読み取られた電子文書を含む読書コーパスのトピックモデル分析を実行することにより、読書コーパスにおいてカバーされている複数のトピックを識別してもよい。読書コーパスは、これまでに、又は特定の持続時間にわたって、学習者によって読み取られた電子文書のすべて又は一部分を含んでもよい。従って、複数の学習者のうちのそれぞれの学習者のパーソナルボキャブラリプロファイルは、学習者によって読み取られた電子文書のリストを含むように又はその他の方法で通知するように、更新されてもよい。いくつかの実装形態においては、トピックモデル分析によって判定又は出力される「トピック」は、単語の確率分布を含んでもよい。
推奨モジュール230は、トピックのうちの1つ又は複数をボキャブラリデータベース中の複数のボキャブラリ単語のそれぞれに割り当てることにより、複数のトピック分布を生成してもよい。ボキャブラリ単語のそれぞれは、対応するトピック分布を含んでもよい。推奨モジュール230は、学習者によって読み取られた電子文書においてカバーされているトピックのサブセットを識別してもよく、これは、学習者のトピック分布と呼称されうる。例えば、推奨モジュール230は、トピックモデル分析によって出力されるトピックに基づいて学習者によって読み取られた電子文書において記述されているトピックを判定することにより、学習者のトピック分布を識別してもよい。
推奨モジュール230は、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベル、学習者のトピック分布、及びトピック分布に基づいて、学習するべく推奨されるボキャブラリ単語を判定してもよい。例えば、推奨モジュール230は、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルと同一の又はわずかに高いボキャブラリレベルにあるボキャブラリ単語として、学習者のトピック分布にほぼ含まれるボキャブラリ単語として、且つ/又は、学習者の不安定な単語及び/又は安定した単語304に含まれるボキャブラリ単語のトピック分布との少なくともいくつかの関係において類似しているトピック分布を含むボキャブラリ単語として、推奨されるボキャブラリ単語を判定してもよい。
或いは、この代わりに、又はこれに加えて、推奨モジュール230は、学習者の好み310に基づいて、学習するべく推奨されるボキャブラリ単語を判定してもよい。例えば、推奨されるボキャブラリ単語は、ボキャブラリ単語が学習者の好み310において規定されている関心のトピックとマッチングしていることを示すトピック分布を有するボキャブラリデータベースからのボキャブラリ単語を含んでもよい。いくつかの実装形態においては、学習するべきボキャブラリ単語として推奨されるボキャブラリ単語のそれぞれは、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルにおいて分類されてもよく、且つ/又は、学習するべきボキャブラリ単語として推奨されるボキャブラリ単語のうちのそれぞれのボキャブラリ単語のトピック分布は、少なくとも1つのトピックを学習者のトピック分布との間において共通的に有してもよい。
分析及び報告モジュール232は、学習者のボキャブラリ学習を分析してもよく、且つ、分析の少なくともいくつかの結果を学習者に報告してもよい。例えば、分析及び報告モジュール232は、学習者が電子文書を読み取るたびに、且つ/又は、任意のその他の時点において、報告を生成してもよく、且つ、報告を学習者に出力してもよい。分析は、学習者の反復学習時間による単語のランキング、学習者の反復学習時間による学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル中の単語のランキング、複数の学習者に跨る反復学習時間による学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル中の単語のランキング、及びボキャブラリカバレージレートによる複数の学習者のうちのその他の学習者との関係における学習者のランキングのうちの1つ又は複数を判定してもよい。所与の単語の学習者の反復学習時間は、所与の単語に対応していると共に反復学習カウンタ314に含まれている反復学習カウンタRの値を含んでもよい。上述のランキングのうちの1つ又は複数は、分析及び報告モジュール232によって生成されると共に学習者に出力される報告に含まれてもよい。
図4は、本明細書に記述されている少なくとも1つの実装形態に従って構成された学習者のボキャブラリを構築するための方法400の例示用の流れ図を示している。方法400は、全体的に又は部分的に、図1の学習者装置104又はボキャブラリサーバー106、図2のシステム200、或いは、別の適切な装置、サーバー、及び/又はシステムのうちの1つ又は複数により、実装されてもよい。方法400は、ブロック402において始まってもよい。
ブロック402において、学習者のボキャブラリ学習が定型読書行為に統合及び一体化されてもよい。ボキャブラリ学習の統合及び一体化は、定型読書行為の主題である1つ又は複数の電子文書404を使用することにより、且つ、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル406を使用することにより、実装されてもよい。電子文書404は、図1の電子文書110、図2の電子文書220、又は本明細書に記述されているその他の電子文書に対応してもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル406は、図1のパーソナルボキャブラリプロファイル124、図2のパーソナルボキャブラリプロファイル222、図3のパーソナルボキャブラリプロファイル300、又は本明細書に記述されているその他のパーソナルボキャブラリプロファイルに含まれてもよく、或いは、これに対応してもよい。ボキャブラリ学習を定型読書行為に統合及び一体化するための例示用の方法については、図5との関係において説明する。ブロック402は、ブロック408によって後続されてもよい。
ブロック408において、パーソナルボキャブラリプロファイル406は、更新されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル406は、定型読書行為へのボキャブラリ学習の統合及び一体化の最中に且つ/又はその後に、更新されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル406の更新は、パーソナルボキャブラリプロファイルの抽出資料への抽出された文脈文の追加、不安定な単語としてのパーソナルボキャブラリプロファイルへの単語の追加、ゼロにおける新たに追加された不安定な単語のコンフィデンス値Cの初期化、ゼロにおける新たに追加された不安定な単語の反復学習カウンタRの初期化、パーソナルボキャブラリプロファイル406における不安定な単語のコンフィデンス値C及び/又は反復学習カウンタRの増分、不安定な単語のコンフィデンス値Cのゼロ化又は減分、パーソナルボキャブラリプロファイル406における安定した単語への不安定な単語の変更、パーソナルボキャブラリプロファイル406における不安定な単語への安定した単語の変更のうちの1つ又は複数を含んでもよい。これらの及びその他の実装形態においては、更新は、書込みコマンドをパーソナルボキャブラリプロファイル406がその上に保存されているメモリ又はストレージに送信することにより、実現されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイルを更新するための例示用の方法については、図5との関係において説明する。
ブロック410において、学習者のボキャブラリ学習が分析されてもよく、且つ、分析の少なくともいくつかの結果が、例えば、学習者に対して報告されてもよい。学習者のボキャブラリ学習の分析と分析の少なくともいくつかの結果の学習者に対する報告は、例えば、電子文書がその上において学習者に表示される表示装置を介して学習者に出力される報告を生成するステップを含んでもよい。報告は、上述の分析によって判定されたランキングのうちの1つ又は複数或いはその他の情報を含んでもよい。
ブロック412において、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが推定されてもよい。ボキャブラリ知識の現在のレベルは、パーソナルボキャブラリプロファイル406及びそれぞれが特定のレベルを有する1つ又は複数のボキャブラリデータベース(以下においては、「1つのボキャブラリデータベース」又は「複数のボキャブラリデータベース」414に基づいて推定されてもよい。ボキャブラリデータベース414は、図1のボキャブラリデーベース108に対応してもよく、或いは、これを含んでもよい。学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルを推定するための例示用の方法については、図6との関係において説明する。ブロック412は、ブロック416によって後続されてもよい。
ブロック416において、学習するべきボキャブラリ単語が、識別されてもよく、且つ、学習者に対して推奨されてもよい。学習するべきボキャブラリ単語は、パーソナルボキャブラリプロファイル406、ボキャブラリデータベース414、及び推定されたボキャブラリ知識の現在のレベルに基づいて判定されてもよい。学習するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語を識別すると共に学習者に推奨するための例示用の方法については、図7との関係において説明する。
当業者は、本明細書に開示されているこの及びその他のプロセス及び方法の場合には、プロセス及び方法において実行される機能は、異なる順序で実装されうることを理解するであろう。更には、概説されたステップ及び動作は、例として提供されるものに過ぎず、且つ、ステップ及び動作のいくつかは、開示された実装形態の本質を逸脱することなしに、任意選択であってもよく、更に少ない数のステップ及び動作に組み合わせられてもよく、或いは、更なるステップ及び動作に拡張されてもよい。
図5は、本明細書に開示されている少なくとも1つの実装形態に従って構成されたボキャブラリ学習を定型読書行為に統合及び一体化するための方法500の例示用の流れ図を示している。方法500は、全体的に又は部分的に、図1の学習者装置104又はボキャブラリサーバー106、図2のシステム200、或いは、別の適切な装置、サーバー、及び/又はシステムのうちの1つ又は複数により、実装されてもよい。方法500は、図4の方法400の一部分を含んでもよく、且つ/又は、これとオーバーラップしてもよい。
ブロック502(「読書のための読み込み」)において、電子文書404のうちの1つなどの電子文書がレンダリングされてもよい。例えば、電子文書は、図2の電子文書読取器214によってレンダリングされてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、方法500は、レンダリングされた文書を図2の表示装置216などの表示装置上において表示するステップを含んでもよい。ブロック502は、ブロック506によって後続されてもよく、これについては、更に後述する。
ブロック504(「パーソナルボキャブラリプロファイルへのアクセス」)において、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル406がアクセスされてもよい。例えば、パーソナルボキャブラリプロファイル406は、図2のプロファイルモジュール224によってアクセスされてもよい。ブロック504は、ブロック506によって後続されてもよい。
ブロック506(「既存の不安定な単語の強調表示」)において、単語がパーソナルボキャブラリプロファイル406の不安定な単語に含まれていることに応答して、電子文書中の単語が不安定な単語としてマーキングされてもよい。単語は、図2のボキャブラリ学習モジュール226によってマーキングされてもよい。例えば、ボキャブラリ学習モジュール226は、表示装置216上において表示されている電子文書中において単語が強調表示されるか又はその他の方法で不安定な単語であるとして通知されるようにすることにより、単語を不安定な単語としてマーキングしてもよい。ブロック506は、ブロック508及び510のうちの1つ又は両方によって後続されてもよい。
ブロック510(「不安定な単語のインデックスの生成」)において、表示装置上において表示された電子文書中に含まれている不安定な単語のインデックスが生成されてもよい。インデックスは、図2のボキャブラリ学習モジュール226によって生成されてもよい。インデックスは、表示装置上において表示されてもよい。例えば、不安定な単語のインデックスは、表示されている電子文書内のフローティングウィンドウなどのウィンドウ内において、又はドロップダウンインデックスなどの表示されている電子文書とは別個である別個のウィンドウ内において、或いは、表示装置上のなんらかのその他の形態において、表示されてもよい。インデックス中の不安定な単語のうちの1つを選択するべく有効である入力が受け取られてもよい。入力は、図2のボキャブラリ学習モジュール226によって受け取られてもよい。学習者は、任意の適切な入力装置を使用することにより、入力を提供してもよい。ブロック510は、ブロック514によって後続されてもよい。
ブロック514(「インデックスから選択された単語を含む文へのナビゲート」)において、表示装置上において表示されている電子文書を選択された単語を含む文までナビゲートしてもよく、且つ/又は、選択された単語の説明を提供してもよい。図2のボキャブラリ学習モジュール226は、文までナビゲートしてもよく、且つ/又は、説明を提供してもよい。選択された単語を含む文へのナビゲートは、文を含む電子文書の一部分が表示装置上において表示されるようにするステップを含んでもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、選択された単語を含む文へのナビゲートは、文を強調表示するか又はその他の方法でマーキングするステップを含んでもよい。文へのナビゲートは、学習者が電子文書中における文の文脈において選択された単語を観察できるようにしうる。選択された単語の説明の提供は、選択された単語の定義、選択された単語の訳語、異なる電子文書中の文脈における選択された単語を含む文脈文のうちの1つ又は複数を学習者に提供するステップを含んでもよい。ここにおいて、且つ、どこか別の場所において、記述されている説明は、説明が表示装置上において学習者に対して表示されるか又はその他の方法で出力されるようにすることにより、学習者に対して提供されてもよい。
ブロック508(「読書」)において、学習者は、表示装置上において表示されている電子文書を読み取ってもよい。ブロック508は、ブロック516によって後続されてもよい。
ブロック516(「強調表示された不安定な単語であるか?」)において、学習者は、学習者によって読み取られた単語が不安定な単語としてマーキングされているかどうかを判定してもよい。例えば、単語が強調表示されているか又はその他の方法で不安定な単語としてマーキングされている場合には、学習者は、単語が不安定な単語としてマーキングされていると判定してもよい。ブロック516は、ブロック518(ブロック516における「いいえ」)により、又はブロック520(ブロック516における「はい」)により、後続されてもよい。
ブロック518(「未知の単語であるか?」)において、不安定な単語としてマーキングされていない電子文書中の単語がユーザーにとって未知であるかどうかが判定されている。図2のボキャブラリ学習モジュール226は、学習者からの入力に基づいて、且つ/又は、入力の欠如に基づいて、ブロック518における判定を実施してもよい。例えば、いくつかの実装形態における学習者は、不安定な単語としてマーキングされていない単語が学習者にとって未知であることを通知するべく有効である入力を提供してもよく、且つ、不安定な単語としてマーキングされていない単語が学習者にとって既知である際には、入力を提供しなくてもよい。これらの及びその他の実装形態においては、学習者は、不安定な単語としてマーキングされていない単語を自身が理解していない際に、その単語をマーキングするか、選択するか、又はその他の方法で識別するべく、入力装置を使用してもよい。
いくつかの実装形態においては、ユーザーは、既に習得済みの単語(例えば、パーソナルボキャブラリプロファイル406中の安定した単語)を忘却する場合があり、且つ、ユーザーは、その単語が未知の単語であると判定されうるように、その単語が学習者にとって未知であると通知するべく有効である入力を提供してもよい。従って、未知の単語は、学習者が予め学習していない単語のみならず、学習者が予め習得していると共に後から忘却した単語を含んでもよい。ブロック518は、ブロック522(ブロック518における「いいえ」)により、或いは、ブロック524(ブロック518における「はい」)により、後続されてもよい。
ブロック522(「安定した単語としての設定」)において、不安定な単語としてマーキングされていないと共に学習者にとって既知であると判定された文書中の単語が、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル406中において安定した単語として設定されてもよく、或いは、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル406の安定した単語に既に含まれているものとして確認されてもよい。図2のプロファイルモジュール224は、単語をパーソナルボキャブラリプロファイル中において安定した単語として設定してもよく、或いは、その単語がパーソナルボキャブラリプロファイル中において安定した単語に既に含まれていることを確認してもよい。単語の安定した単語としての設定は、図4との関係において記述されているパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。ブロック522は、後述するブロック526によって後続されてもよい。
ブロック524(「単語の説明」)において、不安定な単語としてマーキングされていないと共に学習者にとって未知であると判定された文書中の単語の説明が学習者に提供されてもよい。説明は、図2のボキャブラリ学習モジュール226によって提供されてもよい。単語の説明の提供は、単語の定義、単語の訳語、文脈において単語を含む文のうちの1つ又は複数を学習者に提供するステップを含んでもよく、ここで、文は、単語を含む電子文書中の文と異なっていてもよい。ブロック524は、ブロック528によって後続されてもよい。
ブロック528(「C=0による不安定な単語としての設定」)において、不安定な単語としてマーキングされていないと共に学習者にとって未知であると判定された文書中の単語が、不安定な単語として、パーソナルボキャブラリプロファイル406に追加されてもよく、且つ、不安定な単語としてパーソナルボキャブラリプロファイル406に追加された単語のコンフィデンス値Cが、ゼロに初期化されてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、不安定な単語としてパーソナルボキャブラリプロファイル406に追加された単語の反復学習カウンタRが、ゼロに初期化されてもよい。図2のプロファイルモジュール225は、単語を不安定な単語としてパーソナルボキャブラリプロファイル406に追加してもよく、且つ、単語のコンフィデンス値C及び反復学習カウンタRをゼロに初期化してもよい。ブロック528は、後述するブロック530によって後続されてもよい。
ブロック520(「正しく認識されたか?」)において、且つ、電子文書中の単語が不安定な単語としてマーキングされることに応答して、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているかどうかが判定されている。ブロック520における判定は、図2のボキャブラリ学習モジュール226によって実施されてもよい。これらの及びその他の実装形態においては、単語が不安定な単語として電子文書中においてマーキングされた際に、学習者は、入力装置を介して、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているかどうかを通知するべく有効である入力を提供してもよい。従って、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているかどうかの判定は、受け取られた入力に基づいてもよい。不安定な単語としてマーキングされた単語が理解されていないと判定された場合には(ブロック520における「いいえ」)、方法500は、ブロック532に進んでもよい。不安定な単語としてマーキングされた単語が理解されていると判定された場合には(ブロック520における「はい」)、方法500は、ブロック534に進んでもよい。
ブロック532(「用語の説明」)において、且つ、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解していないという判定に応答して、学習者によって理解されていないと判定された不安定な単語の説明が学習者に提供されてもよい。説明は、図2のボキャブラリ学習モジュール226によって提供されてもよい。不安定な単語の説明の提供は、不安定な単語の定義、不安定な単語の訳語、文脈において不安定な単語を含む文のうちの1つ又は複数を学習者に提供するステップを含んでもよく、ここで、文は、不安定な単語を含む電子文書中の文と異なっていてもよい。上述のもののそれぞれが、1つのタイプの説明と見なされてもよい。いくつかの実装形態においては、上述の異なるタイプの説明のうちの単一のものが学習者に提供されてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、学習者は、学習者が受け取りたい複数の利用可能な異なるタイプの説明を通知するべく有効である入力を提供してもよい。ブロック532は、ブロック533によって後続されてもよい。
ブロック533(「C=0の設定」)において、パーソナルボキャブラリプロファイル406中の不安定な単語のコンフィデンス値Cがゼロ化されてもよい。或いは、この代わりに、コンフィデンス値Cは、例えば、1又はなんらかのその他の値だけ、減分されてもよい。図2のプロファイルモジュール224は、コンフィデンス値Cをゼロ化(又は、減分)してもよい。不安定な単語としてマーキングされている単語のコンフィデンス値Cのゼロ化(又は、減分)は、図4との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。ブロック533は、更に詳細に後述するブロック530によって後続されてもよい。
ブロック534(「C=C+1の設定」)において、且つ、学習者が不安定な単語としてマーキングされた単語を理解しているという判定に応答して、パーソナルボキャブラリプロファイル406中の不安定な単語のコンフィデンス値Cが、例えば、1又はなんらかのその他の値だけ、増分されてもよい。図2のプロファイルモジュール224は、コンフィデンス値Cを増分してもよい。いくつかの実装形態においては、所与の不安定な単語のコンフィデンス値Cは、学習者が単語を理解していると判定された場合に、不安定な単語が同一の電子文書中において複数回にわたって発生した場合にも、学習者によって読み取られる電子文書当たりに一回ずつ、増分されている。その他の実装形態においては、所与の不安定な単語のコンフィデンス値Cは、不安定な単語が学習者によって理解されていると判定されるたびに、増分され、これには、不安定な単語が、所与の電子文書中において複数回にわたって発生し、且つ、学習者によって読み取られるたびに、学習者によって理解されていると判定された場合に、コンフィデンス値Cを複数回にわたって増分するステップが含まれる。不安定な単語としてマーキングされた単語のコンフィデンス値Cの増分は、図4との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。ブロック534は、ブロック536によって後続されてもよい。
ブロック536(「C==M_Cであるか?」)において、パーソナルボキャブラリプロファイル406中の不安定な単語のコンフィデンス値Cがカウンタ閾値M_Cと等しいかどうかが判定されてもよい。判定は、図2のプロファイルモジュール224によって実施されてもよい。コンフィデンス値Cがカウンタ閾値M_Cと等しくないと判定された場合には(ブロック536における「いいえ」)、ブロック536は、ブロック530によって後続されてもよい。コンフィデンス値Cがカウンタ閾値M_Cと等しいと判定された場合には(ブロック536における「はい」)、ブロック536は、ブロック538によって後続されてもよい。
カウンタ閾値M_Cは、連続したM_C回にわたる不安定な単語の学習者による正しい理解が、不安定な単語が習得済みであると共にもはや学習者にとって不安定な単語ではないことを通知しうるように、十分大きくなるように設定されてもよい。従って、ブロック538(「安定した単語としてのマーキング」)において、且つ、不安定な単語のコンフィデンス値Cがカウンタ閾値M_Cに等しいと判定されることに応答して、不安定な単語は、パーソナルボキャブラリプロファイル406中において安定した単語に変更されてもよい。図2のプロファイルモジュール224は、コンフィデンス値Cがカウンタ閾値M_Cと等しいと判定されることに応答して、不安定な単語をパーソナルボキャブラリプロファイル406中において安定した単語に変更してもよい。これらの及びその他の実装形態においては、カウンタ閾値M_Cは、学習者によって設定されてもよく、且つ/又は、パーソナルボキャブラリプロファイル406の学習者の好み内において保存されてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、カウンタ閾値M_Cの既定値が、機械学習によって判定されてもよく、且つ/又は、学習者が単語を習得する速度及び/又は学習者が習得ずみの単語を忘却するかどうかに応じて、機械学習を使用することにより、所与の学習者について、時間に伴って、自動的に調節されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル406中における不安定な単語から安定した単語への変更は、図4との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。ブロック538は、ブロック530によって後続されてもよい。
ブロック530(「文脈文の抽出、R=R+1、Rの正規化」)において、ブロック533、536、538、又は528からの対応した単語を含む文脈文が電子文書から抽出されてもよい。文脈文は、図2のボキャブラリ学習モジュール226によって抽出されてもよい。文脈文は、例えば、図2のプロファイルモジュール224により、パーソナルボキャブラリプロファイル406に保存されてもよく、且つ、学習者が単語を含む異なる電子文書を読み取っている際にその説明が学習者によって要求された場合に、対応する単語の説明として、後から学習者に提供されてもよい。電子文書からの文脈文の抽出及び/又は抽出された文脈文のパーソナルボキャブラリプロファイル406への保存は、図4との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。
或いは、この代わりに、又はこれに加えて、ブロック530においては、パーソナルボキャブラリプロファイル406中の対応した単語の反復学習カウンタRが、例えば、1又はなんらかのその他の値だけ、増分されてもよい。図2のプロファイルモジュール224は、反復学習カウンタRを増分してもよい。対応した単語の反復学習カウンタRは、対応した単語が少なくとも1回だけ発生する電子文書当たりに1回ずつ増分されてもよく、或いは、発生当たりに1回ずつ増分されてもよく、これには、同一の電子文書中における複数回の発生の場合における複数回が含まれる。パーソナルボキャブラリプロファイル中における対応した単語の反復学習カウンタRの増分は、図4との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。
或いは、この代わりに、又はこれに加えて、ブロック530においては、対応した単語の反復学習カウンタRが、一人又は複数の学習者によって読み取られた電子文書のすべて又は少なくともいくつかを含みうる読書コーパス中におけるその頻度分布により、正規化されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル406中における対応した単語の反復学習カウンタRの正規化は、図4との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406の更新の一例である。ブロック530は、ブロック526によって後続されてもよい。
ブロック526(「パーソナルボキャブラリプロファイルへのフィードバック」)において、例えば、ブロック522、528、533、534、538、及び530との関係において説明したパーソナルボキャブラリプロファイル406に対して実施される1つ又は複数の更新は、1つ又は複数の対応した書込みコマンドをパーソナルボキャブラリプロファイルがその上において保存されているメモリ又はストレージに送信することにより、実現されてもよい。
方法500は、学習者が電子文書の読取りを終了するか、電子文書を閉じるか、且つ/又は、方法500の実行のための入力を提供するステップを停止する時点まで、矢印540によって表記されているように、ブロック526からブロック504に戻ることにより、学習者が電子文書の読取りを継続するのに伴って、ループしてもよい。或いは、この代わりに、図5の方法500の動作のうちの1つ又は複数は、学習者が電子文書を読み取るのに伴って学習者が遭遇する異なる単語について、反復されてもよく、且つ/又は、省略されてもよい。
図6は、本明細書に記述されている少なくとも1つの実装形態に従って構成された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルを推定するための方法600の例示用の流れ図を示している。従って、図6は、図4のブロック412の例示用の一実装形態を示している。方法600は、全体的に又は部分的に、図1の学習者装置104又はボキャブラリサーバー104、図2のシステム200、或いは、別の適切な装置、サーバー、及び/又はシステムのうちの1つ又は複数により、実装されてもよい。例えば、いくつかの実装形態においては、図6の方法600の一部分又はすべては、適切な装置、サーバー、及び/又はシステム上において稼働している図2の推定モジュール228によって実行されてもよい。
学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルの推定は、学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル602及び/又はそれぞれが特定のレベルを有する1つ又は複数のボキャブラリデータベース(以下においては、「1つのボキャブラリデータベース」又は「複数のボキャブラリデータベース」)604を使用することにより、実装されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル602は、図1のパーソナルボキャブラリプロファイル124、図2のパーソナルボキャブラリプロファイル222、図3のパーソナルボキャブラリプロファイル300、図4〜図5Aのパーソナルボキャブラリプロファイル406、又は本明細書に記述されているその他のパーソナルボキャブラリプロファイルに含まれてもよく、或いは、これに対応してもよい。ボキャブラリデータベース604は、図1のボキャブラリデータベース108、図4のボキャブラリデータベース414、又は本明細書に記述されているその他のボキャブラリデータベースに対応してもよく、或いは、これを含んでもよい。方法600は、ブロック606において始まってもよい。
ブロック606において、特定のレベルのボキャブラリデータベース604にも含まれているパーソナルボキャブラリプロファイル602中の不安定な単語及び安定した単語が識別されてもよい。ボキャブラリデータベース604は、合計数Nの単語を含んでもよい。ブロック606は、ブロック608によって後続されてもよい。
ブロック608において、識別された安定した単語の第1数Sが算出されてもよい。例えば、いくつかの実装形態においては、ボキャブラリデータベース604にも含まれているものとして識別されたパーソナルボキャブラリプロファイル602からの安定した単語の数をカウントすることにより、第1数Sを算出してもよい。ブロック608は、ブロック610によって後続されてもよい。
ブロック610において、識別された不安定な単語の割り引かれた第2数Uが算出されてもよい。例えば、いくつかの実装形態においては、ボキャブラリデータベース604にも含まれているものとして識別されたパーソナルボキャブラリプロファイル602からの不安定な単語のコンフィデンス値Cを合計してもよく、且つ、合計をカウンタ閾値M_Cによって除算することにより、割り引かれた第2数Uを算出してもよい。ブロック610は、ブロック612によって後続されてもよい。
ブロック612において、ボキャブラリデータベース604との関係における識別された安定した単語及び不安定な単語のカバレージが算出されてもよい。ボキャブラリデータベース604との関係におけるカバレージの算出は、ボキャブラリデータベース中の単語の合計数N、第1数S、及び割り引かれた第2数Uに基づいたものであってもよい。例えば、カバレージは、(S+U)/Nとして算出されてもよい。ブロック608、610、及び612並びにその内部において必要とされている計算から、ボキャブラリデータベース604に含まれているそれぞれの安定した単語は、一般に、算出されるカバレージに対して等しく寄与しうる一方で、ボキャブラリデータベース604に含まれているそれぞれの不安定な単語は、算出されるカバレージに対して割り引かれた値しか寄与しえないことがわかる。ここで、それぞれの不安定な単語によって寄与される割り引かれた値は、コンフィデンス値Cの増大に伴って増大する。ブロック612は、ブロック614によって後続されてもよい。
ブロック614において、カバレージがカバレージ閾値を超過しているかどうかが判定されてもよい。判定は、算出されたカバレージをカバレージ閾値と比較すると共にいずれが大きいのかを判定することにより、実施されてもよい。ブロック614は、ブロック616(ブロック614における「はい」)により、或いは、ブロック618(ブロック614における「いいえ」)により、後続されてもよい。
ブロッ616において、且つ、算出されたカバレージがカバレージ閾値を超過しているという判定に応答して、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが、少なくとも特定のレベルにあると判定されてもよく、このレベルは、以下においては、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルと呼称されうる。いくつかの実装形態においては、且つ、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが少なくとも特定のレベルであると判定されるたびに、方法600は、算出されたカバレージがカバレージ閾値を超過しない時点まで、更に高いレベル(例えば、更に高い難易度)のボキャブラリデータベースを使用することにより、反復されてもよい。これらの及びその他の実装形態においては、算出されたカバレージがカバレージ閾値を超過しているボキャブラリデータベースの最高レベルが、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルとして判定されてもよい。
ブロック618において、且つ、算出されたカバレージがカバレージ閾値を超過していないという判定に応答して、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが特定のレベル未満であると判定されてもよい。いくつかの実装形態においては、且つ、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルが特定のレベル未満であると判定されるたびに、方法600は、算出されたカバレージがカバレージ閾値を超過する時点まで、更に低いレベル(例えば、更に低い難易度)のボキャブラリデータベースを使用することにより、反復されてもよい。これらの及びその他の実装形態においては、算出されたカバレージがカバレージ閾値を超過しているボキャブラリデータベースのレベルが、学習者のボキャブラリ知識の現在のレベルとして判定されてもよい。
図7は、本明細書に記述されている少なくとも1つの実装形態に従って構成された学習するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語を識別すると共に学習者に推奨するための方法700の例示用の流れ図を示している。従って、図7は、図4のブロック416の一例を示している。方法700は、全体的に又は部分的に、図1の学習者装置104又はボキャブラリサーバー106、図2のシステム200、或いは、別の適切な装置、サーバー、及び/又はシステムのうちの1つ又は複数により、実装されてもよい。例えば、いくつかの実装形態においては、図7の方法700のいくつか又はすべては、適切な装置、サーバー、及び/又はシステム上において稼働している図2の推奨モジュール230によって実行されてもよい。
学習するべき1つ又は複数のボキャブラリの識別及び推奨は、パーソナルボキャブラリプロファイル702及び/又は特定のレベルをそれぞれが有する1つ又は複数のボキャブラリデータベース(以下においては、「1つのボキャブラリデータベース」又は「複数のボキャブラリデータベース」)704を使用することにより、実装されてもよい。パーソナルボキャブラリプロファイル702は、特定の学習者の又はその他の学習者のパーソナルボキャブラリプロファイルを含んでよい。特定の学習者は、以下においては、「一人の学習者」と呼称される場合があり、学習者及びその他の学習者は、以下においては、集合的に「複数の学習者」と呼称される場合がある。パーソナルボキャブラリプロファイル702は、図1のパーソナルボキャブラリプロファイル124、図2のパーソナルボキャブラリプロファイル222、図3のパーソナルボキャブラリプロファイル300、図4〜図5Aのパーソナルボキャブラリプロファイル406、図6のパーソナルボキャブラリプロファイル602、又は本明細書に記述されているその他のパーソナルボキャブラリプロファイルを含んでもよく、或いは、これに対応してもよい。ボキャブラリデータベース704は、図1のボキャブラリデータベース108、図4のボキャブラリデータベース414、図6のボキャブラリデータベース604、又は本明細書に記述されているその他のボキャブラリデータベースに対応してもよく、或いは、これを含んでもよい。方法700は、ブロック706において始まってもよい。
ブロック706において、読書コーパスのトピックモデル分析を実行することにより、読書コーパスにおいてカバーされているトピックを識別してもよい。読書コーパスは、学習者によって読み取られた電子文書のすべて又は少なくともいくつかを含んでもよい。ブロック706は、ブロック708及び710のうちの1つ又は両方によって後続されてもよく、以下、これらのそれぞれについて説明することとする。
ブロック708において、トピックモデル分析によって識別されたトピックのうちの1つ又は複数が、ボキャブラリデータベース704中の単語のうちの1つ又は複数の単語のそれぞれに割り当てられてもよい。いくつかの実装形態におけるボキャブラリデータベース704は、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベル718と同一のレベルにある。或いは、この代わりに、ボキャブラリデータベース704は、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベル718とは異なるレベルにある。或いは、この代わりに、ボキャブラリデータベース704は、最大ですべてのレベルである複数の異なるレベルを含み、これらのうちのそれぞれのレベルは、個別に、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベル718と同一であってもよく、又はこれとは異なるレベルにあってもよい。
推定されたボキャブラリ知識の現在のレベル718は、図6との関係において概略的に記述されているように、推定されてもよい。ボキャブラリデータベース704中の1つ又は複数の単語のそれぞれに対してトピックのうちの1つ又は複数を割り当てることにより、ボキャブラリデータベース704中の対応した単語のトピック分布712を生成してもよい。それぞれのトピック分布712は、ボキャブラリデータベース704中の対応した単語について、対応した単語を含むトピックモデル分析によって識別されたトピックのうちの1つ又は複数を識別しうる。一例として、トピック分布712は、ボキャブラリデータベース704中の単語Xについて、単語XがAの確率(例えば、80%)を伴って出現する第1トピックYと、単語XがBの確率(例えば、20%)を伴って出現する第2トピックZと、を識別しうる。ブロック708は、ブロック714によって後続されてもよく、これについては、更に後述することとする。
ブロック710において、学習者によって読み取られた電子文書中において、又は学習者によって読み取られた電子文書のうちの少なくともいくつかにおいて、カバーされているトピックのサブセットが識別されてもよい。識別されたトピックのサブセットは、「学習者のトピック分布716」と呼称されてもよい。一例として、学習者のトピック分布716は、トピックA、B、及びCと、X、Y、及びZという対応したパーセンテージと、を含んでもよい。ブロック710は、ブロック714によって後続されてもよい。
ブロック714において、学習するべく学習者に推奨するための1つ又は複数のボキャブラリ単語が判定されてもよい。判定は、トピック分布712、学習者のトピック分布716、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のレベル718、及び/又は学習者のパーソナルボキャブラリプロファイル中に含まれうる学習者の好み720に基づいてもよい。いくつかの実装形態においては、推奨するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語は、ボキャブラリデータベース704から判定されてもよい。或いは、この代わりに、又はこれに加えて、学習者に推奨するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語は、学習者の適切なボキャブラリレベルにおいて分類されてもよい。いくつかの実装形態においては、「適切なボキャブラリレベル」は、推定された学習者のボキャブラリ知識の現在のラベル718と同一であるか又はこれよりもわずかに高い(例えば、最大で数レベルだけ高い)ボキャブラリレベルを含んでもよい。学習者の好み720と一貫性を有している場合には、学習するべきボキャブラリ単語は、ユーザーの関心のトピック又は学習者のトピック分布716に含まれているトピックに関係した、又は関係していない、ボキャブラリ単語を含んでもよい。ボキャブラリ単語は、ボキャブラリ単語のトピック分布が特定のトピックを含んでいる場合に、特定のトピックに(例えば、関心のトピックに又は学習者のトピック分布に含まれたトピックに)関係していると見なされてもよい。又、学習者に対する1つ又は複数のボキャブラリ単語の推奨において、「finance」トピックとの関係における単語「bank」の70%というトピックパーセンテージ、「medicine」トピックとの関係における15%というトピックパーセンテージ(例えば、「blood bank」及び/又は「gene bank」)、及び「natural geography」トピックとの関係における15%というトピックパーセンテージ(例えば、「river bank」)などの単語のトピックパーセンテージを考慮することができる。従って、いくつかの実装形態においては、且つ、学習者の好み720に基づいて、推奨するべきボキャブラリ単語のトピック分布は、学習者のトピック分布716に含まれているトピックとの間において少なくとも1つのトピックを共通的に含んでもよい。ブロック714は、ブロック722によって後続されてもよい。
ブロック722において、学習するべき1つ又は複数のボキャブラリ単語が学習者に対して推奨されてもよい。
本明細書に記述されている実装形態は、以下において更に詳細に記述されているように、様々なコンピュータハードウェア又はソフトウェアモジュールを含む特殊目的又は汎用コンピュータの使用を含んでもよい。
主題は、構造的特徴及び/又は方法的動作に固有の言語において記述されているが、添付の請求項において定義されている主題は、必ずしも、上述の特定の特徴又は動作に限定されるものではないことを理解されたい。むしろ、上述の特定の特徴及び動作は、請求項を実装する例示用の形態として開示されたものである。
本明細書に記述されているすべての例及び条件に関する言語は、本発明と、当技術分野の発展に対して本発明者によって寄与される概念と、を理解する際に読者を支援するべく教育的な目的のために意図されたものであり、且つ、これらの具体的に記述されている例及び条件に対する限定を伴うものではないと解釈することを要する。本発明の実装形態について詳細に記述したが、これらに対しては、本発明の精神及び範囲を逸脱することなしに、様々な変更、置換、及び変形が実施されうることを理解されたい。