JP6696216B2 - 運転状況記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の走行に係るパラメータを記録する運転状況記録装置に関する。
自動車等の車両においては、車両の走行に係るパラメータを記録する運転状況記録装置が設けられており、この運転状況記録装置は、車両の走行に係るパラメータとして、例えば、ドライバの操作内容や車両の運転状況等を記録する。運転状況記録装置が記録した情報は、車両に発生した不具合等を解析するために用いられる。
ここで、車両に不具合が発生したことを診断する技術として、特許文献1に記載に記載されたものが知られている。特許文献1に記載のものは、アクセルペダル開度等から算出した目標吸気管圧と実吸気管圧とに基づいて、スロットル開度が異常であることを判定するようになっている。
特開2000−303885号公報
しかしながら、特許文献1に記載のものは、吸気管圧センサを備えない車両では不具合を診断できないという問題がある。近年の車両のエンジンは、エアフローセンサで検出した空気量に基づいて燃料噴射量等を決定しているため、吸気管圧センサを備えていない。このような車両では、新たに吸気管圧センサを設けなければならない。
一方、近年ではエンジンの制御系統が複雑化しており、複合的な要因により、アクセルペダルを踏んでいるにも関わらず車両が加速しないという不具合が発生することがある。このような不具合は低頻度で発生し、かつ、不具合を確認するための再現が非常に難しい。このため、このような不具合を解析するために、不具合の発生を診断するだけでなく、不具合の発生時の車両の走行に係るパラメータを記録できる運転状況記録装置が求められている。
本発明は、上述のような事情に鑑みてなされたもので、アクセルペダルが踏み込まれたときの駆動源の出力に基づいて、車両の走行に係るパラメータを記録することができる運転状況記録装置を提供することを目的としている。
本発明は、駆動源を備える車両に搭載される運転状況記録装置であって、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサと、車両の走行に係るパラメータを記録する制御部と、を備え、前記制御部は、前記アクセルペダルが所定量以上踏み込まれた時点の実スロットル開度が所定開度未満である場合にアクセル無反応判定が成立したと判断し、その後に前記アクセル無反応判定の成立時間が第1所定時間以上継続したことを条件として、車両の走行に係るパラメータを記録する。
本発明によれば、アクセルペダルが踏み込まれたときの駆動源の出力に基づいて、車両の走行に係るパラメータを記録することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置を示す図であり、運転状況記録装置が設けられた車両の構成図である。 図2は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置を示す図であり、運転状況記録装置の構成図である。 図3は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置において実施されるアクセル無反応判定の動作の流れを説明するフローチャートである。 図4は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置において実施される継続判定1の動作の流れを説明するフローチャートである。 図5は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置において実施される継続判定2の動作の流れを説明するフローチャートである。 図6は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置において実施されるデータ記憶トリガ成立判定の動作の流れを説明するフローチャートである。 図7は、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置において、データ記憶トリガが成立する状況を説明するタイミングチャートである。
以下、図1〜図7を参照して、本発明の実施形態について説明する。図1、図2において、本発明の実施形態に係る運転状況記録装置を搭載した車両1は、エンジン10と、後述する複数のセンサと、ECU(Electronic Control Unit)100と、を含んで構成されている。
図1に示すように、エンジン10は、例えば直列4気筒のガソリンエンジンで構成されている。なお、エンジン10の気筒数は4気筒に限られない。また、エンジン10は、ガソリンエンジンに限らず、ディーゼルエンジンであってもよい。エンジン10は、本発明における駆動源を構成している。
エンジン10は、シリンダブロック12と、シリンダブロック12の上部に締結されたシリンダヘッド13とを含んで構成されている。シリンダブロック12には、シリンダ15が形成されている。シリンダ15には、シリンダ15内を上下に往復動可能なピストン16が収納されている。また、シリンダ15の上部には、燃焼室17が設けられている。
エンジン10は、シリンダ15内でピストン16が往復する間に、吸気行程、圧縮行程、膨張行程および排気行程からなる一連の4行程を行う、いわゆる4サイクルのガソリンエンジンである。
ピストン16は、コネクティングロッド18を介してクランクシャフト9に連結されている。コネクティングロッド18は、ピストン16の往復運動をクランクシャフト9の回転運動に変換する。
シリンダヘッド13には、点火プラグ20と、吸気ポート21と、排気ポート22とが設けられている。点火プラグ20は、燃焼室17内に電極を突出させた状態でシリンダヘッド13に設けられ、図示しないイグナイタによってその点火時期が調整される。
吸気ポート21は、燃焼室17と後述する吸気通路26aとを連通する。吸気ポート21には、吸気バルブ24が設けられている。排気ポート22は、燃焼室17と後述する排気通路36aとを連通する。排気ポート22には、排気バルブ34が設けられている。
吸気バルブ24および排気バルブ34は、クランクシャフト9との間に巻き掛けられた図示しないタイミングチェーンまたはタイミングベルトによって、クランクシャフト9の回転と同期して開閉される。
また、シリンダヘッド13の吸気ポート21側には、吸気管26が接続されている。吸気管26の内部には、吸気ポート21と連通する吸気通路26aが形成されている。吸気通路26aには、電子制御式のスロットルバルブ28が設けられている。
スロットルバルブ28は、後述するECU100に電気的に接続されている。したがって、スロットルバルブ28は、ECU100からの指令信号に応じてスロットル開度が制御されることで、エンジン10の吸入空気量を調整する。
また、エンジン10は、インジェクタ23を備えている。インジェクタ23は、図示しない燃料タンクから燃料ポンプによって圧送された燃料を吸気ポート21内に噴射する、ポート噴射式の燃料噴射弁である。
このように構成されたエンジン10において、吸気通路26aを通過する空気は、スロットルバルブ28により流量が調整された後、吸気ポート21に導入される。そして、吸気ポート21に導入された空気は、インジェクタ23から噴射された燃料と混合され、燃焼室17に導入される。
一方、シリンダヘッド13の排気ポート22側には、排気管36が接続されている。排気管36の内部には、排気ポート22と連通する排気通路36aが形成されている。排気通路36a上には、触媒37が設けられている。触媒37は、燃焼室17から排出された排気ガスを浄化する。
車両1はアクセルポジションセンサ51を備えており、このアクセルポジションセンサ51は、アクセルペダル51aの位置(アクセルペダル51aの踏み込み量)を検出し、検出信号をアクセル開度としてECU100に送信する。
車両1はスロットルポジションセンサ52を備えており、このスロットルポジションセンサ52は、スロットルバルブ28の開度を検出し、検出信号をスロットルバルブ開度としてECU100に送信する。
車両1は車速センサ53を備えており、この車速センサ53は、図示しないドライブシャフトの回転速度に基づく車速(車両速度)を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1はクランク角センサ54を備えており、このクランク角センサ54は、エンジン10のクランクシャフト9の回転角度に基づくエンジン回転数を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1はカム角センサ55を備えており、このカム角センサ55は、エンジン10の図示しないカムシャフトの回転角度を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1はエアフローセンサ56を備えており、このエアフローセンサ56は、吸気管26を通ってエンジン10に吸気される空気の量(吸気量)を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1は油温センサ58を備えており、この油温センサ58は、エンジン10を流通するオイルの温度(油温)を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1は冷却水温センサ59を備えており、この冷却水温センサ59は、シリンダブロック12に形成されたウォータジャケット12a内を流通する冷却水の温度を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1は吸気温センサ60を備えており、この吸気温センサ60は、吸気管26を通ってエンジン10に吸気される空気の温度(吸気温度)を検出し、検出信号をECU100に送信する。
車両1はブレーキセンサ61を備えており、このブレーキセンサ61は、ブレーキペダル61aの踏み込み量を検出し、検出信号をECU100に送信する。なお、ブレーキセンサ61は、ブレーキペダル61aの踏み込み圧力、または図示しないブレーキマスタシリンダの油圧を検出するものであってもよい。
車両1はOセンサ62を備えており、Oセンサ62は、触媒37の上流側で排気ガス中の酸素を検出し、検出信号をECU100に送信する。Oセンサ62は、空燃比に対して理論空燃比を基準にしてリッチ側とリーン側とで出力が急変する出力特性を有する酸素センサである。なお、酸素センサとしては、Oセンサ62に代えて、空燃比に対してリニアな出力特性を有するA/Fセンサを用いてもよい。
車両1は横滑り防止装置63を備えており、この横滑り防止装置63は、図示しない車輪を制動したりエンジン10の出力を制御することで車両1の横滑りを防止する。横滑り防止装置63は、作動に関する信号をECU100に送信する。
車両1はイグニッションスイッチ64を備えており、このイグニッションスイッチ64は、車両1のシステムの起動操作の有無と、エンジン10の始動操作の有無を検出する。これら各センサ及びイグニッションスイッチ64は、検出結果をECU100に出力する。イグニッションスイッチ64により車両1のシステムの起動操作が行われると、バッテリ110の電力がECU100の電源制御回路108に供給される。
車両1はシフトポジションセンサ65を備えており、このシフトポジションセンサ65は、シフトレバー65aの位置(変速段)を検出し、検出信号をECU100に送信する。
上述のように構成されたエンジン10は、ECU100によってその運転状態が制御されるようになっている。ECU100は、CPU101、ROM102、RAM103、EEPROM104、通信ポート105、入力インタフェース107、出力インタフェース106、電源制御回路108等を備えるマイクロコンピュータを含んで構成されている。CPU101は、RAM103の一時記憶機能を利用するとともにROM102に予め記憶されたプログラムに従って信号処理を行うようになっている。ROM102には、各種制御定数や各種マップ等が予め記憶されている。
ECU100の入力側には、前述の冷却水温センサ59、O2センサ62及びクランク角センサ54等の各種センサ類やイグニッションスイッチ64等が接続されている。
ECU100の出力側には、前述した点火プラグ20、インジェクタ23等が制御対象として接続されている。また、ECU100の出力側には、制御対象としてのアクチュエータ115が接続されている。このアクチュエータ115には、スロットルバルブ28等が含まれる。
ECU100は、アクセルペダル51aの踏み込み量やエンジン10の運転状態等に基づいて、点火プラグ20、インジェクタ23およびスロットルバルブ28を制御し、エンジン10の出力を制御する。
また、ECU100は、通信ライン120を介して他のECU121、122と接続されている。ECU121、122の制御対象は、例えば図示しないトランスミッションや電装品である。
本実施形態では、ECU100は、車両1の走行に係るパラメータを記録するデータロガーの機能も備えている。本実施形態のECU100は、本発明における運転状況記録装置の制御部を構成している。また、アクセルポジションセンサ51、スロットルポジションセンサ52は、本発明におけるアクセル開度センサ、スロットル開度センサをそれぞれ構成している。ECU100は、アクセルポジションセンサ51およびスロットルポジションセンサ52とともに本発明における運転状況記録装置を構成している。
ECU100は、システムの起動中は、各種のセンサ類から取得したパラメータ、およびこれらのパラメータに基づいて算出したパラメータ、および他のECU121、122等から取得したパラメータをRAM103に一時記憶させるようになっている。
ECU100がRAM103に一時記憶させるパラメータには、アクセル開度、スロットルバルブ開度、吸入空気量、エンジン回転数、車速、ブレーキペダル61aの踏み込み量、シフトレバー65aの位置が含まれる。
また、ECU100がRAM103に一時記憶させるパラメータには、燃料噴射時間、燃料噴射タイミング、点火タイミング、ドライバの要求トルク(以下、ドライバ要求トルクという)、目標エンジントルク、実エンジントルクが含まれる。ドライバ要求トルクは、アクセルペダル51aの踏み込み量に基づいてECU100により算出される。さらに、ECU100がRAM103に一時記憶させるパラメータには、横滑り防止装置63等から通信ライン120を介して取得した要求トルクが含まれる。
前述のRAM103には、これの複数種類のパラメータを一時記憶するリングバッファの領域が設けられており、リングバッファでは、古いデータが新しいデータで上書きされる。
ECU100は、規定のサンプリング周期でパラメータをRAM103に一時記憶させる。リングバッファが100サンプリング分の記憶容量を有し、サンプリング周期が0.1秒である場合、RAM103のリングバッファは10秒間のパラメータを一時記憶することができる。
ECU100は、RAM103に一時記憶されているパラメータを、後述するデータ記憶トリガの成立時にEEPROM104に記憶する。また、ECU100は、オドメータ情報、時計情報、位置情報をパラメータに紐付けてEEPROM104に記憶する。EEPROM104は、電源供給が絶たれた場合にも記憶情報を保持可能な不揮発メモリからなる。したがって、EEPROM104にはパラメータが記録される。なお、EEPROM104に代えてデータフラッシュを用いることもできる。
ECU100は、アクセル開度とスロットル開度の整合に関する後述する条件1、条件2が共に成立した場合に、アクセル無反応判定が成立したと判断する。また、ECU100は、アクセル無反応判定の成立が所定の態様で継続した場合に、継続判定1または継続判定2が成立したと判断する。また、ECU100は、継続判定1または継続判定2が成立した場合に、データ記憶トリガが成立したと判定し、RAM103に一時記憶していたパラメータをEEPROM104に記録する。
次に、図3、図4、図5、図6を参照して、本実施形態に係る車載装置においてECU100により実行される各動作について説明する。これらの動作は、システムの起動中は短い周期で繰り返し実行される。なお、各動作において、ECU100は、条件の成立の場合の値を1とし、条件の不成立の場合の値を0として演算を行っている。
図3を参照してアクセル無反応判定の動作について説明する。まず、ECU100は、アクセル開度が所定開度D%(例えば、20%)以上であるか否か(条件1)を判断する(ステップS1)。
ステップS1でアクセル開度が所定開度D%以上であると判断した場合、ECU100は、現在の実スロットル開度から、アイドル回転数維持のために必要なスロットル開度を減じた値(スロットル開度差分値)が、所定開度E%(例えば、10%)以下であるか否か(条件2)を判断する(ステップS2)。
ここで、条件1と条件2が共に成立している状態とは、アクセルペダル51aが所定開度以上踏み込まれている(条件1が成立)にも関わらず、アクセル開度に応じた正常な出力をエンジン10が発生していない(条件2が成立)状態のことである。
ステップS2の判断がYESの場合、すなわち、条件1と条件2が共に成立した場合、ECU100は、アクセル無反応判定の状態を"成立"に設定し(ステップS3)、今回の動作を終了する。
ステップS1の判断がNOの場合、またはステップS2の判断がNOの場合、ECU100は、アクセル無反応判定の状態を"不成立"に設定し(ステップS4)、今回の動作を終了する。
図4を参照して継続判定1の動作について説明する。まず、ECU100は、アクセル無反応判定の後述する条件1および条件2がともに成立したか否かを判断する(ステップS11)。
ステップS11でアクセル無反応判定の条件1および条件2がともに成立したと判断した場合、ECU100は、タイマ値が所定時間A秒(例えば、2秒)以上であるか否かを判断する(ステップS12)。タイマ値は、アクセル無反応判定の条件1および条件2がともに成立している継続時間である。所定時間Aは、本発明における第1所定時間に対応する。
ステップS12でタイマ値が所定時間A秒以上である場合、ECU100は、継続判定1を成立とし(ステップS13)、今回の動作を終了する。
ステップS12でタイマ値が所定時間A秒未満である場合、ECU100は、継続判定1の状態を不成立に設定し(ステップS15)、今回の動作を終了する。
ステップS11でアクセル無反応判定の条件1および条件2が成立していないと判断した場合、ECU100は、タイマを初期値の0にリセットし(ステップS14)、継続判定1の状態を不成立に設定し(ステップS15)、今回の動作を終了する。
図5を参照して継続判定2の動作について説明する。まず、ECU100は、アクセル無反応判定の条件1および条件2がともに成立したか否かを判断する(ステップS21)。
ステップS21でアクセル無反応判定の条件1および条件2がともに成立したと判断した場合、ECU100は、RAM103のリングバッファ(図中、継続判定2用リングバッファと記す)を更新する(ステップS22)。このときリングバッファには1を記録する(当該バッファ=1)。
ステップS21でアクセル無反応判定の条件1および条件2が成立していないと判断した場合、ECU100は、リングバッファを更新する(ステップS23)。このときリングバッファには0を記録する(当該バッファ=0)。すなわち、ステップS21の判断結果が成立または不成立の何れであっても、判断結果(1または0)をステップS22またはステップS23でリングバッファに書き込む。
ステップS22、S23に次いで、ECU100は、リングバッファ内の成立(図中、成立を意味する1と記す)の数と、この継続判定2の動作の実行周期の積が、所定時間C秒(例えば、5秒)以上であるか否かを判断する(ステップS24)。ここで、リングバッファの容量は、直近の所定期間B秒(例えば、10秒)分のパラメータを記憶可能な容量になっている。
すなわち、ステップS24では、ECU100は、アクセル無反応判定の条件1および条件2がともに成立している時間の合計が、直近のB秒において所定時間C秒以上であるか否かを判断している。所定時間Cは、本発明における第2所定時間に対応する。
ステップS24の判断がYESの場合(所定時間C秒以上の場合)、ECU100は、継続判定2の状態を成立に設定し(ステップS25)、今回の動作を終了する。
ステップS24の判断がNOの場合(所定時間C秒未面の場合)、ECU100は、継続判定2の状態を不成立に設定し(ステップS26)、今回の動作を終了する。
図6を参照してデータ記憶トリガ成立判定の動作について説明する。まず、ECU100は、継続判定1または継続判定2が非成立から成立に変化(継続判定1=0→1又は継続判定2=0→1)したか否かを判断する(ステップS31)。
ステップS31で継続判定1または継続判定2が非成立から成立に変化した場合、ECU100は、データ記憶トリガ成立判定を"成立"と判定し(ステップS32)、データ記憶処理を実施し(ステップS33)、今回の動作を終了する。ECU100は、データ記憶処理において、RAM103に一時記憶していたパラメータをEEPROM104に記録する。
一方、ステップS31で継続判定1または継続判定2が非成立から成立に変化しなかった場合(不成立の場合)、ECU100は、データ記憶トリガ成立判定を"不成立"と判定し(ステップS34)、今回の動作を終了する。
次に、データ記憶トリガ成立判定の状態が"成立"となってパラメータがEEPROM104に記憶される場合の具体例について、図7のタイミングチャートを参照して説明する。なお、このタイミングチャートでは、所定時間Aを2秒、所定期間Bを10秒、所定時間Cを5秒、所定開度Dを20%、所定開度Eを10%としている。
図7において、時刻t1から時刻t3の3秒間の期間で、アクセル開度が所定開度20%以上(条件1成立)、かつ、スロットル開度差分値が所定開度10%以下(条件2成立)となり、アクセル無反応判定が成立している。
また、時刻t2では、アクセル無反応判定の継続時間が所定時間A秒(1.5秒)以上となるため、継続判定1が成立し、データ記憶トリガ成立判定が成立し、パラメータがEEPROM104に記憶される。
その後、時刻t4から時刻t5の1秒間の期間で、アクセル無反応判定が成立しているが、この場合、アクセル無反応判定の継続時間が所定時間A秒(1.5秒)未満であるため、継続判定1が不成立のままとなる。また、継続判定2も不成立のままとなる。
その後、時刻t6から時刻t8の2秒間の期間で、アクセル無反応判定が成立している。また、時刻t7では、アクセル無反応判定の継続時間が所定時間A秒(1.5秒)以上となるため、継続判定1が成立する。このため、データ記憶トリガ成立判定が成立し、パラメータがEEPROM104に記憶される。
その後、時刻t9から時刻t10の1秒間の期間と、時刻t11から時刻t12の1秒間の期間と、時刻t13から時刻t14の1秒間の期間と、時刻t15から時刻t16の1秒間の期間で、アクセル無反応判定が断続的に成立している。また、時刻t17でアクセル無反応判定が成立している。
そして、時刻t17から時刻t18の1秒の期間でアクセル無反応判定が成立すると、この時刻t18の直近の所定期間B(10秒)において、アクセル無反応判定が成立している時間の合計が所定時間C秒(5秒)以上になり、継続判定2が成立する。このため、このため、データ記憶トリガ成立判定が成立し、パラメータがEEPROM104に記憶される。本実施形態の所定時間A、所定期間B、所定時間C、所定開度D、所定開度Eの各値は例示である。
なお、図3のアクセル無反応判定の動作において、スロットル開度に代えてエンジン回転数または実エンジントルクを用いてもよい。この場合、図3のステップS2では、アクセル開度に応じた正常なエンジン回転数または実エンジントルクをエンジン10が発生していることを条件2にする。
また、車両1の駆動源はディーゼルエンジンであってもよい。この場合、図3のアクセル無反応判定の動作において、アクセル開度、スロットル開度に代えて、ドライバ要求トルク、実エンジントルクをそれぞれ用いる。そして、図3のステップS2では、ドライバ要求トルク≧実エンジントルク×係数(1以下の値)であることを条件2にする。
また、車両1の駆動源はモータであってもよい。この場合、図3のアクセル無反応判定の動作において、アクセル開度、スロットル開度に代えて、ドライバ要求トルク、実モータトルクを用いる。
また、車両1の駆動源はガソリンエンジンとモータであってもよい。この場合、図3のアクセル無反応判定の動作において、アクセル開度、スロットル開度に代えて、ドライバ要求トルク、実モータトルクを用いる。そして、図3のステップS2では、ドライバ要求トルク≧(実エンジントルク+実モータトルク)×係数(1以下の値)であることを条件2にする。
以上説明したように、本実施形態の運転状況記録装置は、アクセルペダル51aの踏み込み量を検出するアクセルポジションセンサ51と、車両1の走行に係るパラメータを記録するECU100と、を備え、ECU100は、アクセルペダル51aが所定の踏み込み状態であると判断し、かつ、アクセルペダル51aの踏み込み量に応じた正常な出力をエンジン10が発生していないと判断した場合に、車両1の走行に係るパラメータを記録する。
本実施形態によれば、ECU100は、アクセルペダル51aが所定の踏み込み状態であると判断し、かつ、アクセルペダル51aの踏み込み量に応じた正常な出力をエンジン10が発生していないと判断した場合に、車両1の走行に係るパラメータを記録する。このため、アクセルペダル51aが踏み込まれたときのエンジン10の出力に基づいて、車両1の走行に係るパラメータを記録することができる。
また、本実施形態の運転状況記録装置は、エンジン10のスロットルバルブ28の開度を検出するスロットルポジションセンサ52を備え、ECU100は、スロットルポジションセンサ52の検出するスロットルバルブ開度が、アクセルペダル51aの踏み込み量に応じた正常なスロットルバルブ開度よりも小さい場合に、エンジン10が正常な出力を発生していないと判断する。
本実施形態によれば、エンジン10がスロットルバルブ28を備えるガソリンエンジンからなる場合に、エンジン10が正常な出力を発生していないことを、スロットルバルブ28の開度に基づいて判断し、車両1の走行に係るパラメータを記録することができる。
また、本実施形態の運転状況記録装置は、ECU100は、アクセルペダル51aが所定量以上踏み込まれている時間が所定時間A秒以上継続したことを条件として、アクセルペダル51aが所定の踏み込み状態であると判断する。
本実施形態によれば、アクセルペダル51aが所定量以上踏み込まれている時間が所定時間A秒以上継続した場合に、アクセルペダル51aが所定の踏み込み状態であると判断される。このため、ドライバが加速を意図せずにアクセルペダル51aを1回だけ短時間踏み込んだような状況で、車両1に不具合が発生していないにも関わらず、車両1の不具合の発生と誤診断してパラメータを記録してしまうことを防止できる。このため、より適切に車両1の走行に係るパラメータを記録することができる。
また、本実施形態の運転状況記録装置は、ECU100は、アクセルペダル51aが所定量以上踏み込まれている時間の合計が、所定期間B秒間で所定時間C秒以上であることを条件として、アクセルペダル51aが所定の踏み込み状態であると判断する。
本実施形態によれば、所定期間B秒におけるアクセルペダル51aの踏み込み時間の合計が所定時間C秒以上である場合に、アクセルペダル51aが所定の踏み込み状態であると判断される。このため、車両1の不具合を認識したドライバが、不具合の確認等を意図して短時間の断続的なアクセルペダル51aの踏み込み操作を行った状況で、車両1に不具合が発生しているにも関わらず、車両1の走行に係るパラメータを記録し損なうことを防止できる。このため、より適切に車両1の走行に係るパラメータを記録することができる。
上述の通り、本発明の実施形態を開示したが、当業者によっては本発明の範囲を逸脱することなく変更が加えられうることは明白である。すべてのこのような修正及び等価物が次の請求項に含まれることが意図されている。
1 車両
10 エンジン(駆動源)
51 アクセルポジションセンサ(アクセル開度センサ)
51a アクセルペダル
52 スロットルポジションセンサ(スロットル開度センサ)
53 車速センサ
54 クランク角センサ
55 カム角センサ
56 エアフローセンサ
58 油温センサ
59 冷却水温センサ
60 吸気温センサ
61 ブレーキセンサ
61a ブレーキペダル
62 Oセンサ
63 横滑り防止装置
64 イグニッションスイッチ
65 シフトポジションセンサ
65a シフトレバー
100 ECU(制御部)
101 CPU
102 ROM
103 RAM
104 EEPROM
105 通信ポート
106 出力インタフェース
107 入力インタフェース
108 電源制御回路
110 バッテリ
115 アクチュエータ
120 通信ライン
121、122 ECU

Claims (2)

  1. 駆動源を備える車両に搭載される運転状況記録装置であって、
    アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサと、
    車両の走行に係るパラメータを記録する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記アクセルペダルが所定量以上踏み込まれた時点の実スロットル開度が所定開度未満である場合にアクセル無反応判定が成立したと判断し、その後に前記アクセル無反応判定の成立時間が第1所定時間以上継続したことを条件として、車両の走行に係るパラメータを記録することを特徴とする運転状況記録装置。
  2. 駆動源を備える車両に搭載される運転状況記録装置であって、
    アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセル開度センサと、
    車両の走行に係るパラメータを記録する制御部と、を備え、
    前記制御部は、前記アクセルペダルが所定量以上踏み込まれた時点の実スロットル開度が所定開度未満である場合にアクセル無反応判定が成立したと判断し、その後に前記アクセル無反応判定の成立時間の合計が、所定期間で第2所定時間以上であることを条件として、車両の走行に係るパラメータを記録することを特徴とする運転状況記録装置。
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