JP6695197B2 - 研磨パッド - Google Patents

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本発明は、光学材料、半導体用基板、半導体ウエハ、ハードディスク基板、液晶用ガラス基板、半導体デバイスなどの高度の表面平坦性を要求される材料の研磨を行うための研磨シート乃至研磨パッドに関する。
光学材料、半導体基板、半導体ウエハ、ハードディスク基板、液晶用ガラス基板、半導体デバイスは非常に精密な平坦性が要求される。また半導体材料の表面は、金属、有機及び無機の絶縁材料など硬度の異なる様々な材料が露出している。このような材料の表面を平坦に研磨するためには、研磨パッドの表面も常に平坦性を維持していることが必要である。研磨パッドの表面の剛性が研磨作業の間に変化する場合には、所望の平坦性は達成できない。例えば、局部的に剛性が低下した研磨パッドの表面により、精密な平坦性は達成できず、また金属部分のみが優先的に研磨される現象(ディッシング)などが起こる。
一方、研磨屑の蓄積が原因で開口部に目詰まりして、スラリーの保持が悪化し、摩擦熱が発生するので、1回の研磨作業の間に、研磨される材料の表面の温度は初期から終期にかけて上昇し、30℃〜90℃を含む幅広い温度範囲で変化する。よって、この温度変化に応じて研磨パッドの表面の局部的な剛性の変化が起こり得る。また、化学機械研磨に使用される研磨液は温度上昇とともに化学的作用(被研磨物の表面の腐食)が強くなるため、より大きなスクラッチが入りやすい傾向となる。
特許文献1には、気泡として中空微粒子を含んだ研磨パッドが開示されている。中空微粒子を含んだ研磨パッドは、水や不活性ガスによる発泡法を用いて製造された研磨パッドに比べ、気泡径のバラつきが少なく、また独立気泡ゆえに研磨層の弾性特性が向上すると一般には言われている。
特表平8−500622号公報
しかしながら、本発明者らが検討したところ、気泡として中空微粒子を含んだ研磨パッドを使用した場合であっても、被研磨物にスクラッチが発生することがあると分かった。そこで、本発明者らが鋭意検討した結果、中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により測定した際に特定の保持時間以上において検出されるピークに由来する成分の少ない中空微粒子を用いることにより、被研磨物におけるスクラッチの発生を抑制できる本発明を完成した。
即ち、本発明は以下のものを提供する。
[1]
中空微粒子を含む研磨層を有する研磨パッドであって、
前記中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により下記条件で測定した際の、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合が、全ピークの総面積に対して10%以下であることを特徴とする前記研磨パッド。
<熱分解条件>
熱分解温度:550℃で30分間
インターフェイス:320℃
<GC条件>
カラム:UltraALLOY+−1 UA1−30M−0.25F
注入口温度:350℃
キャリアガス:ヘリウム
キャリアガス流量:1ml/分
スプリット比:1:100
昇温条件:50℃で1分間保持後、10℃/分で300℃まで昇温し、
300℃で5分間保持
試料量:10μl
<MS条件>
質量分析装置温度:インターフェイス320℃、イオン源250℃
検出器電圧:−1000V
[2]
前記中空微粒子が、アクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合体を含んでなる、[1]に記載の研磨パッド。
[3]
前記中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により測定した際の、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合が、全ピークの総面積に対して5%以下である、[1]又は[2]に記載の研磨パッド。
[4]
前記研磨層が、ポリイソシアネート化合物及びポリオール化合物の反応によって得られるプレポリマーを含むポリウレタン樹脂硬化性組成物の硬化体を含む、[1]〜[3]のいずれか1つに記載の研磨パッド。
[5]
[1]〜[4]のいずれか1つに記載の研磨パッドの製造方法であって、
前記中空微粒子を含む研磨層を成形する工程を含む、前記方法。
[6]
光学材料又は半導体材料の表面を研磨する方法であって、[1]〜[4]のいずれか1つに記載の研磨パッドを使用することを特徴とする、前記方法。
[7]
[1]〜[4]のいずれか1つに記載の研磨パッドを使用して光学材料又は半導体材料の表面を研磨する際のスクラッチを低減する方法。
[8]
光学材料又は半導体材料の表面を研磨する研磨パッドの研磨層に使用する中空微粒子を選定する方法であって、
前記中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により測定し、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合が、全ピークの総面積に対して10%以下である前記中空微粒子を選定することを特徴とする、前記方法。
本発明によれば、被研磨物におけるスクラッチの発生を抑制できる研磨パッドを提供することができる。
実施例1で用いた、中空微粒子Aのガスクロマトグラフ質量分析計のチャートである。 実施例2で用いた、中空微粒子Bのガスクロマトグラフ質量分析計のチャートである。 比較例1で用いた、中空微粒子Cのガスクロマトグラフ質量分析計のチャートである。
(研磨パッド)
本発明の研磨パッドは、中空微粒子を含む研磨層を有する。研磨層は被研磨材料に直接接する位置に配置され、研磨パッドのその他の部分は、研磨パッドを支持するための材料、例えば、ゴムなどの弾性に富む材料で構成されてもよい。研磨パッドの剛性によっては、研磨パッド全体を1つの研磨層とすることができる。
本発明の研磨パッドは、被研磨物におけるスクラッチの発生を抑制できることを除けば、一般的な研磨パッドと形状に大きな差異は無く、一般的な研磨パッドと同様に使用することができ、例えば、研磨パッドを回転させながら研磨層を被研磨材料に押し当てて研磨することもできるし、被研磨材料を回転させながら研磨層に押し当てて研磨することもできる。
(研磨パッドの製造方法)
本発明の研磨パッドは、一般に知られたモールド成形、スラブ成形等の製造法より作成できる。例えば、まずは、それら製造法により中空微粒子を含むポリウレタンのブロックを形成し、ブロックをスライス等によりシート状とし、中空微粒子を含むポリウレタン樹脂から形成される研磨層を成形し、支持体などに貼り合わせることによって製造される。あるいは支持体上に直接研磨層を成形することもできる。
より具体的には、研磨層は、研磨層の研磨面とは反対の面側に両面テープが貼り付けられ、所定形状にカットされて、本発明の研磨パッドとなる。両面テープに特に制限はなく、当技術分野において公知の両面テープの中から任意に選択して使用することが出来る。また、本発明の研磨パッドは、研磨層のみからなる単層構造であってもよく、研磨層の研磨面とは反対の面側に他の層(下層、支持層)を貼り合わせた複層からなっていてもよい。
(中空微粒子)
研磨層に含まれる中空微粒子により、研磨層を発泡体とすることができる。研磨層に含まれる中空微粒子としては、微小中空球体が好ましい。微小中空球体とは、熱可塑性樹脂からなる外殻(ポリマー殻)と、外殻に内包される低沸点炭化水素とからなる未発泡の加熱膨張性微小球状体を、加熱膨張させたものをいう。前記ポリマー殻としては、例えば、アクリロニトリル−塩化ビニリデン共重合体、アクリロニトリル−メチルメタクリレート共重合体、塩化ビニル−エチレン共重合体などの熱可塑性樹脂を用いることができる。同様に、ポリマー殻に内包される低沸点炭化水素としては、例えば、イソブタン、ペンタン、イソペンタン、石油エーテル等を用いることができる。
本発明においては、中空微粒子は、アクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合体を含んでなることが好ましい。
本発明においては、研磨層に含まれる中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により測定した際の、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合が、全ピークの総面積に対して10%以下であることが好ましく、7%以下であることがより好ましく、5%以下であることが最も好ましい。
本発明において、中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により測定した際の、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合は、以下の測定方法及び測定条件により測定したものを意味する。
(測定方法)
中空微粒子を下記測定条件においてガスクロマトグラフ質量分析計で測定を行う。得られたチャートをデータ処理することにより、全ピークの総面積に対する、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合を算出する。
(測定条件)
<熱分解条件>
熱分解装置:PY2020iD(フロンティア・ラボ株式会社製)
熱分解温度:550℃で30分間
インターフェイス:320℃
<GC条件>
ガスクロマトグラフ装置:Agilent 6890N(アジレントテクノロジー株式会社製)
カラム:UltraALLOY+−1 UA1−30M−0.25F、長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm(フロンティア・ラボ株式会社製)
注入口温度:350℃
キャリアガス:ヘリウム
キャリアガス流量:1ml/分
スプリット比:1:100
昇温条件:50℃で1分間保持後、10℃/分で300℃まで昇温し、300℃で5分間保持
試料量:10μl
<MS条件>
質量分析装置:日本電子(株)製 JMS−Q1000GC K9
質量分析装置温度:インターフェイス320℃、イオン源250℃
検出器電圧:−1000V
研磨層は、中空微粒子、ポリイソシアネート化合物、及びポリオール化合物を含むポリウレタン樹脂硬化性組成物を調製し、前記ポリウレタン樹脂硬化性組成物を硬化させることによって成形することができる。
ポリウレタン樹脂硬化性組成物は、例えば、ポリイソシアネート化合物を含むA液と、それ以外の成分を含むB液とを混合して調製する2液型の組成物とすることもできる。それ以外の成分を含むB液はさらに複数の液に分割して3液以上の液を混合して構成される組成物とすることができる。
ポリイソシアネート化合物が、当業界でよく用いられるような、ポリイソシアネート化合物とポリオール化合物との反応により調製されるプレポリマーを含んでもよい。プレポリマーは未反応のイソシアネート基を含む当業界で一般に使用されているものが本発明においても使用できる。
(イソシアネート成分)
イソシアネート成分としては、例えば、
m−フェニレンジイソシアネート、
p−フェニレンジイソシアネート、
2,6−トリレンジイソシアネート(2,6−TDI)、
2,4−トリレンジイソシアネート(2,4−TDI)、
ナフタレン−1,4−ジイソシアネート、
ジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート(MDI)、
4,4’−メチレン−ビス(シクロヘキシルイソシアネート)(水添MDI)、
3,3’−ジメトキシ−4,4’−ビフェニルジイソシアネート、
3,3’−ジメチルジフェニルメタン−4,4’−ジイソシアネート、
キシリレン−1,4−ジイソシアネート、
4,4’−ジフェニルプロパンジイソシアネート、
トリメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネート、
プロピレン−1,2−ジイソシアネート、
ブチレン−1,2−ジイソシアネート、
シクロヘキシレン−1,2−ジイソシアネート、
シクロヘキシレン−1,4−ジイソシアネート、
p−フェニレンジイソチオシアネート、
キシリレン−1,4−ジイソチオシアネート、
エチリジンジイソチオシアネート
等が挙げられる。
(ポリオール成分)
ポリオール成分としては、例えば、
エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,2−プロパンジオール、1,3−プロパンジオール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ネオペンチルグリコール、ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオールなどのジオール;
ポリテトラメチレングリコール(PTMG)、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコールなどのポリエーテルポリオール;
エチレングリコールとアジピン酸との反応物やブチレングリコールとアジピン酸との反応物等のポリエステルポリオール;
ポリカーボネートポリオール;
ポリカプロラクトンポリオール;
等が挙げられる。
(硬化剤)
硬化剤は、ポリイソシアネート化合物としてプレポリマーを使用する場合に、プレポリマー中のイソシアネート基と反応させて、ポリウレタン樹脂を完成させる化合物である。硬化剤(活性水素化合物)としては、ポリオール、ポリアミン、等が挙げられる。
硬化剤として使用するポリオールは、上述したポリオール成分と同様である。また、3官能のグリセリンなどのトリオール、4官能以上のポリオールも使用できる。
ポリアミンとしては、例えば、ジアミンが挙げられ、これには、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミンなどのアルキレンジアミン;イソホロンジアミン、ジシクロヘキシルメタン−4,4’−ジアミンなどの脂肪族環を有するジアミン;3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(別名:メチレンビス−o−クロロアニリン)(以下、MOCAと略記する。)などの芳香族環を有するジアミン;
2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシエチルプロピレンジアミン、2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン、ジ−2−ヒドロキシプロピルエチレンジアミン等の水酸基を有するジアミン、特にヒドロキシアルキルアルキレンジアミン;
等が挙げられる。また、3官能のトリアミン化合物、4官能以上のポリアミン化合物も使用可能である。
(その他の成分)
その他に当業界で一般的に使用される整泡剤、触媒、などを発泡性組成物に添加してもよい。整泡剤としては、例えば、界面活性剤が挙げられ、より具体的には、例えば、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。触媒は、当業界で一般に使用されるものが本発明においても使用できる。
本発明を以下の例により実験的に説明するが、以下の説明は、本発明の範囲が以下の例に限定して解釈されることを意図するものではない。
(材料)
以下の例で使用した材料を列挙する。
・プレポリマーA・・・2,4−トリレンジイソシアネートを主成分とし水添MDIを含まないNCO当量460のウレタンプレポリマー
・MOCA・・・3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(別名:メチレンビス−o−クロロアニリン)
・MOCA+PTMG・・・3,3’−ジクロロ−4,4’−ジアミノジフェニルメタン(別名:メチレンビス−o−クロロアニリン)と数平均分子量650のポリテトラメチレングリコールのモル比1:1の混合物
・中空微粒子A(アクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合体を含んでなる中空微粒子)
・中空微粒子B(アクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合体を含んでなる中空微粒子)
・中空微粒子C(アクリロニトリル、メタクリル酸メチル及びメタクリロニトリルの共重合体を含んでなる中空微粒子)
(実施例1)
A成分に、2,4−トリレンジイソシアネートを主成分とし水添MDIを含まないNCO当量460のウレタンプレポリマー(プレポリマーA)を100g(部)、B成分に硬化剤であるMOCAとMOCA+PTMGを重量比1:1で混合したものを30.75g(部)、C成分に中空微粒子Aを2.25g(部)、それぞれ準備する。なお、比率を示すためg表示として記載しており、ブロックの大きさに応じて必要な重量(部)を準備する。以下同様にg(部)表記で記載する。
A成分およびB成分をそれぞれ予め減圧脱泡した後、A成分、B成分及びC成分を混合機に供給した。
得られた混合液を80℃に加熱した型枠(890mm×890mmの正方形)に注型し5時間加熱し硬化させた後、形成された樹脂発泡体を型枠から抜き出した。この発泡体を1.3mm厚にスライスしてウレタンシートを作成し、研磨パッドを得た。
(実施例2)
C成分として、中空微粒子A 2.25g(部)の代わりに、中空微粒子B 2.25g(部)を用いた以外は実施例1と同様にして、研磨パッドを得た。
(比較例1)
C成分として、中空微粒子A 2.25g(部)の代わりに、中空微粒子C 2.25g(部)を用いた以外は実施例1と同様にして、研磨パッドを得た。
実施例1、2及び比較例1において使用した中空微粒子(実施例1:中空微粒子A、実施例2:中空微粒子B、比較例1:中空微粒子C)について、以下の測定方法及び測定条件によりガスクロマトグラフ質量分析計による測定を行った。得られたチャートを図1〜3(図1:実施例1、図2:実施例2、図3:比較例1)に示す。また、各中空微粒子について、全ピークの総面積に対する、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合は、実施例1:3.57%、実施例2:4.37%、比較例1:12.5%であった。
(測定方法)
得られた研磨パッドの一部を採取し、それを塩化リチウム1〜3重量%のジメチルアセトアミド溶液に一晩浸漬後、中空微粒子が変質、破壊しない程度に加温しながら撹拌してウレタン成分を完全溶解させ、残った中空微粒子を下記測定条件においてガスクロマトグラフ質量分析計で測定を行った。得られたチャートをデータ処理することにより、全ピークの総面積に対する、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合を算出した。
(測定条件)
<熱分解条件>
熱分解装置:PY2020iD(フロンティア・ラボ株式会社製)
熱分解温度:550℃で30分間
<GC条件>
ガスクロマトグラフ装置:Agilent 6890N(アジレントテクノロジー株式会社製)
カラム:UltraALLOY+−1 UA1−30M−0.25F、長さ30m、内径0.25mm、膜厚0.25μm(フロンティア・ラボ株式会社製)
注入口温度:350℃
キャリアガス:ヘリウム
キャリアガス流量:1ml/分
スプリット比:1:100
昇温条件:50℃で1分間保持後、10℃/分で300℃まで昇温し、300℃で5分間保持
試料量:10μl
<MS条件>
質量分析装置:日本電子(株)製 JMS−Q1000GC K9
質量分析装置温度:インターフェイス320℃、イオン源250℃
検出器電圧:−1000V
実施例1、2及び比較例1で得られた研磨パッドについて、以下のスクラッチの評価を行った。
(スクラッチ)
スクラッチ等のディフェクトの評価は、25枚の基板を研磨し、研磨加工後の21〜25枚目の基板5枚について、ウエハ表面検査装置(KLAテンコール社製、Surfscan SP1DLS)の高感度測定モードにて測定し、基板表面におけるスクラッチ等のディフェクトの個数を評価した。スクラッチ等のディフェクトの評価では、12インチ(300mmφ)ウエハに0.16μm以上のディフェクトが200個未満を○、200個以上を×とした。
(研磨レート)
研磨試験の条件は下記の通りである。
・使用研磨機:荏原製作所社製、F−REX300
・Disk:3M A188(#60)
・回転数:(定盤)70rpm、(トップリング)71rpm
・研磨圧力:3.5psi
・研磨剤:キャボット社製、品番:SS25(SS25原液:純水=重量比1:1の混合液を使用)
・研磨剤温度:20℃
・研磨剤吐出量:200ml/min
・使用ワーク(被研磨物):12インチφシリコンウエハ上にテトラエトキシシランを
PE−CVDで絶縁膜1μmの厚さになるように形成した基板
研磨の初期温度が20℃から研磨中にパッド表面温度が上昇し、40〜50℃になる。
実施例1及び2で得られた研磨パッドは、基板表面におけるスクラッチ等のディフェクトの個数が少なく、評価は○であったが、比較例1で得られた研磨パッドは、基板表面におけるスクラッチ等のディフェクトの個数が多く、評価は×であった。

Claims (4)

  1. 光学材料又は半導体材料の表面を研磨する研磨パッドの研磨層に使用する中空微粒子を選定する方法であって、
    前記中空微粒子をガスクロマトグラフ質量分析計により下記条件で測定し、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合が、全ピークの総面積に対して10%以下である前記中空微粒子を選定することを特徴とする、前記方法。
    <熱分解条件>
    熱分解温度:550℃で30分間
    インターフェイス:320℃
    <GC条件>
    カラム:UltraALLOY+−1 UA1−30M−0.25F
    注入口温度:350℃
    キャリアガス:ヘリウム
    キャリアガス流量:1ml/分
    スプリット比:1:100
    昇温条件:50℃で1分間保持後、10℃/分で300℃まで昇温し、
    300℃で5分間保持
    試料量:10μl
    <MS条件>
    質量分析装置温度:インターフェイス320℃、イオン源250℃
    検出器電圧:−1000V
  2. 前記中空微粒子が、アクリロニトリルと塩化ビニリデンとの共重合体を含んでなる、請求項1に記載の方法
  3. 前記中空微粒子を選定することが、20分以上の保持時間において検出されるピークの総面積の割合が、全ピークの総面積に対して5%以下である前記中空微粒子を選定することである、請求項1又は2に記載の方法
  4. 前記研磨層が、ポリイソシアネート化合物及びポリオール化合物の反応によって得られるプレポリマーを含むポリウレタン樹脂硬化性組成物の硬化体を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法
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