JP6694859B2 - 卵感付与乃至増強剤、および飲食品への卵感の付与乃至増強方法 - Google Patents
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Description
[1](Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを有効成分として含む卵感付与乃至増強剤。
[2](E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを有効成分として含む卵感付与乃至増強剤。
[3](Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ル及び(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを有効成分として含む卵感付与乃至増強剤。
[4]前記卵感付与乃至増強剤の全質量を基準として、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを1ppb〜5ppm含む、前記[1]に記載の卵感付与乃至増強剤。
[5]前記卵感付与乃至増強剤の全質量を基準として、(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを10ppb〜50ppm含む、前記[2]に記載の卵感付与乃至増強剤。
[6]飲食品の全質量を基準として、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの濃度が、0.001ppb〜5ppbの範囲となるように添加される、前記[1]又は[4]に記載の卵感付与乃至増強剤。
[7]飲食品の全質量を基準として、(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの濃度が、0.01ppb〜50ppbの範囲となるように添加される、前記[2]又は[5]に記載の卵感付与乃至増強剤。
[8]飲食品に卵感を付与乃至増強する方法であって、該方法が(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
[9]飲食品に卵感を付与乃至増強する方法であって、該方法が(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
[10]飲食品に卵感を付与乃至増強する方法であって、該方法が(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ル及び(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
[11]飲食品への(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの添加が、該飲食品において(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの濃度が0.001ppb〜5ppbの範囲となるように行われる、前記[8]に記載の方法。
[12]飲食品への(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの添加が、該飲食品において(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの濃度が0.01ppb〜50ppbの範囲となるように行われる、前記[9]に記載の方法。
[13]卵感を有する飲食品を製造する方法であって、該方法が(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
[14]卵感を有する飲食品を製造する方法であって、該方法が(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
[15]卵感を有する飲食品を製造する方法であって、該方法が(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ル及び(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
[16]飲食品への(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの添加が、該飲食品において(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの濃度が0.001ppb〜5ppbの範囲となるように行われる、前記[13]に記載の方法。
[17]飲食品への(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの添加が、該飲食品において(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの濃度が0.01ppb〜50ppbの範囲となるように行われる、前記[14]に記載の方法。
本発明の卵感付与乃至増強剤は、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ル及び/又は(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを有効成分として含むことを特徴とする。これらの成分は、鶏卵の卵黄において、卵黄に含まれるn−6系多価不飽和脂肪酸であるアラキドン酸から生成されていると推定される。また(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルについても、同様のメカニズムで生成されていると推定される。
本発明の飲食品に卵感を付与乃至増強する方法は、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ル及び/又は(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含むことを特徴とする。
本発明の卵感を有する飲食品を製造する方法は、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ル及び/又は(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含むことを特徴とする。
卵様調合香料組成物として、下記の各成分(質量部)を調合した。
上記卵様調合香料組成物(対照品1)100gに、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを0.01μg(0.1ppb:比較品3)、0.1μg(1ppb:本発明品6)、1μg(10ppb:本発明品7)、10μg(100ppb:本発明品8)、0.1mg(1ppm:本発明品9)、0.5mg(5ppm:本発明品10)、10mg(100ppm:比較品4)混合して、比較品3及び4、本発明品6〜10の卵様調合香料組成物を調製した。それぞれの香料組成物を良く訓練されたパネル10人により風味評価を行った。本発明品無添加の対照品1をコントロール品とした。パネルの平均的な香気評価を表3に示す。
実施例1、2で得られた卵様調合香料組成物(本発明品3、本発明品8、対照品1)を下記処方のプリンに添加し、常法によりプリンを調製した。本発明品3を添加したプリンを本発明品11、本発明品8を添加したプリンを本発明品12及び本発明品3及び本発明品8を添加したプリンを本発明品13、対照品1を添加したプリンを比較品5とした。これらのプリンを専門パネル20人により官能評価を行った。
実施例1、2で得られた卵様調合香料組成物(本発明品3、本発明品8、対照品1)を下記処方のカスタードクリーム(フラワーペースト)に添加し、常法によりカスタードクリームを調製した。本発明品3を添加したカスタードクリームを本発明品14、本発明品8を添加したカスタードクリームを本発明品15及び本発明品3及び本発明品8を添加したカスタードクリームを本発明品16、対照品1を添加したカスタードクリームを比較品6とした。これらのカスタードクリームを専門パネル20人により官能評価を行った。
Claims (10)
- (Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを有効成分として含む卵感付与乃至増強剤。
- (E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを有効成分として含み、卵黄感を付与乃至増強する卵感付与乃至増強剤であって、
前記卵感付与乃至増強剤の全質量を基準として、(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを10ppb〜50ppm含む、卵感付与乃至増強剤。 - さらに(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを含む、請求項1に記載の卵感付与乃至増強剤。
- 前記卵感付与乃至増強剤の全質量を基準として、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを1ppb〜5ppm含む、請求項1に記載の卵感付与乃至増強剤。
- 飲食品の全質量を基準として、(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの濃度が、0.001ppb〜5ppbの範囲となるように添加される、請求項1又は4に記載の卵感付与乃至増強剤。
- 飲食品の全質量を基準として、(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの濃度が、0.01ppb〜50ppbの範囲となるように添加される、請求項2に記載の卵感付与乃至増強剤。
- 飲食品に卵感を付与乃至増強する方法であって、該方法が(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む方法。
- 飲食品に卵黄感を付与乃至増強する方法であって、該方法が(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含み、
飲食品への(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの添加が、該飲食品において(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルの濃度が0.01ppb〜50ppbの範囲となるように行われる方法。 - 飲食品に卵感を付与乃至増強する方法であって、該方法がさらに(E,Z,Z)−2,4,7−トリデカトリエナ−ルを飲食品に添加する工程を含む、請求項7に記載の方法。
- 飲食品への(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの添加が、該飲食品において(Z,Z)−4,7−トリデカジエナ−ルの濃度が0.001ppb〜5ppbの範囲となるように行われる、請求項7に記載の方法。
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