JP6694039B1 - 魚体サイズ算出装置 - Google Patents

魚体サイズ算出装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6694039B1
JP6694039B1 JP2018218922A JP2018218922A JP6694039B1 JP 6694039 B1 JP6694039 B1 JP 6694039B1 JP 2018218922 A JP2018218922 A JP 2018218922A JP 2018218922 A JP2018218922 A JP 2018218922A JP 6694039 B1 JP6694039 B1 JP 6694039B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fish
image
rectangular frame
fish body
arithmetic processing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018218922A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2020085609A (ja
Inventor
広和 藤沼
広和 藤沼
将寛 林
将寛 林
Original Assignee
株式会社アイエンター
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社アイエンター filed Critical 株式会社アイエンター
Priority to JP2018218922A priority Critical patent/JP6694039B1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6694039B1 publication Critical patent/JP6694039B1/ja
Publication of JP2020085609A publication Critical patent/JP2020085609A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Abstract

【課題】回遊中の魚の実サイズを正確に算出することができる魚体サイズ算出装置を提供する。【解決手段】魚体サイズ算出装置は、回遊中の魚を水中で撮像する撮像装置と、当該魚の実サイズを算出するための演算処理を行う解析装置とで構成されている。解析装置は、撮像装置である左側カメラ3L、右側カメラ3Rが撮像したステレオ映像から回遊中の魚の魚体形状(横向き状態)を認識し、魚体形状を含む左画像P1、右画像P2を記憶する。そして、左画像P1、右画像P2から回遊中の魚の魚体が含まれる矩形枠を作成し、当該魚の重心座標G1,G2を算出する。次に、重心座標G1,G2の視差と撮像装置のベースライン距離bとから当該魚の実サイズを算出する。【選択図】図7

Description

本発明は、魚に接触することなく、回遊中の魚の実サイズを算出することができる魚体サイズ算出装置に関する。
従来、水槽の中の魚を監視するため、複数の撮像装置を用いて異なる角度から魚を撮像可能な監視方法が知られている。
例えば、下記の特許文献1の水棲生物の成育状態監視方法では、水槽内で監視対象である水棲生物を成育し、この水棲生物の状態を監視するため、水槽の水面上方には水面に対して垂直方向に撮像する第1の撮像装置を配置し、水槽の外側方には水槽の周壁を介して水槽内を水平方向に撮像する第2の撮像装置を配置している。
そして、2次元画像処理手段は、同期して記憶された夫々の画像データから既知の背景画像を除去して孤立する塊部分を個々の検出物の領域(水棲生物画像)として検出し、ラベリングを行うことで個々の検出物を分離認識し、夫々の検出物の2次元位置、大きさ、形状を求める処理を行う(特許文献1/段落0028、0038)。
特開2003−250382号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、何れの撮像装置も水槽外にあるため、水面での屈折により画像データが歪み、また、最終的に取得できる水棲生物の大きさが正確でない可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、回遊中の魚の実サイズを正確に算出することができる魚体サイズ算出装置を提供することを目的とする。
本発明は、回遊中の魚を水中で撮像する撮像部と、当該魚の実サイズを算出するための演算処理を行う演算処理部とからなる魚体サイズ算出装置であって、前記撮像部は、撮像素子を有し、前記回遊中の魚のステレオ映像を撮像可能な2つのカメラからなり、前記演算処理部は、複数種類の魚の画像を学習させた機械学習モデルを利用して、前記撮像部が撮像した前記ステレオ映像から前記回遊中の魚の魚体形状を認識し、それぞれ当該魚体形状を含む左画像及び右画像を記憶する認識記憶手段と、前記左画像と前記右画像のそれぞれから前記回遊中の魚の魚体が含まれる矩形枠を作成し、当該矩形枠から当該魚の重心座標を算出する重心座標算出手段と、前記重心座標算出手段が算出した前記重心座標を用いて、当該重心座標の視差を算出する視差算出手段と、前記視差算出手段が算出した前記視差を用いて、前記回遊中の魚の実サイズを算出する実サイズ算出手段と、を備え、前記矩形枠の縦幅は、前記回遊中の魚の背縁から腹縁までの長さであり、前記矩形枠の横幅は、前記回遊中の魚の尾びれを含まない長さであることを特徴とする。
本発明の魚体サイズ算出装置は、水中でステレオ映像が撮像可能な撮像部と、撮像部から送信されたステレオ映像を元に、領域内(生簀や水槽)を回遊する魚の実サイズを算出する演算処理部とで構成されている。
演算処理部の認識記憶手段は、撮像部から送信されたステレオ映像から当該魚の魚体形状を認識することができるので、それぞれ魚体形状を含む左画像及び右画像を記憶する。また、重心座標算出手段は、当該左画像と当該右画像のそれぞれから当該魚の魚体が含まれる矩形枠を作成することにより、当該魚の重心座標を算出する。ここで、魚の種類によって長さが異なり、魚が横向きになっても真っすぐ伸びないひれの部分を除いて矩形枠を作成する。これにより、魚の種類によらず、容易に魚の実サイズを算出することができる。
さらに、演算処理部の視差算出手段は当該重心座標を用いて視差を算出し、実サイズ算出手段は視差を用いて当該魚の実サイズを算出する。このような一連の演算処理を行うことで、魚体サイズ算出装置は、回遊中の魚の実サイズを正確に算出することができる。
本発明の魚体サイズ算出装置において、前記演算処理部は、前記左画像と前記右画像のそれぞれに2以上の前記矩形枠が作成された場合に、前記重心座標から前記回遊中の魚の高さ方向の座標が同一である前記矩形枠をペアとして選択することが好ましい。
撮像部の撮像領域内に複数の魚が存在し、左画像と右画像のそれぞれに2以上の矩形枠が作成される場合がある。このような場合、演算処理部は、それぞれの画像に存在する重心座標に着目して、回遊中の魚の高さ方向の座標(Y座標)が同一である矩形枠をペアとして選択する。これにより、確実に対象物の魚を特定することができる。
また、本発明の魚体サイズ算出装置において、演算処理部は、前記回遊中の魚の高さ方向の座標が同一である前記矩形枠のペアが1つに定まらない場合に、前記撮像部から改めて前記ステレオ映像を取得することが好ましい。
魚の高さ方向の座標が同一である矩形枠が画像内に複数存在する場合、矩形枠のペアは1つに定まらない。左画像と右画像とで異なる魚の矩形枠をペアとしてしまうことを防止するため、演算処理部は、撮像部から改めてステレオ映像を取得する。すなわち、演算処理部は、初めから一連の処理をやり直すことで、対象物として1つの魚を特定することができる。
また、本発明の魚体サイズ算出装置において、前記演算処理部は、前記回遊中の魚の実サイズをネットワーク接続されたサーバに送信する通信部をさらに備えていることが好ましい。
魚体サイズ算出装置の演算処理部は、例えば、携帯電話用の電波による通信が可能な通信部を備えている。これにより、実サイズ算出手段が算出した当該魚の実サイズを自動でサーバにアップロードすることができるので、ユーザは、遠隔地から実サイズ情報を確認することができる。
本発明の第1実施形態に係る魚体サイズ算出装置の概略図。 解析装置で行われる各種演算処理のフローチャート。 撮像装置と対象物を上方から見た図。 魚の横向き画像を含む左画像と右画像の例を示す図。 左画像、右画像内の複数の矩形枠を説明する図(1)。 左画像、右画像内の複数の矩形枠を説明する図(2)。 矩形枠の定め方(他の例)を説明する図。 魚の実サイズ算出を説明する図。 本発明の第2実施形態に係る魚体サイズ算出装置の概略図。 第2実施形態における矩形枠の定め方の一例を説明する図。
以下では、図面を参照しながら、本発明の魚体サイズ算出装置の実施形態について説明する。
[第1実施形態]
まず、図1を参照して、第1実施形態の魚体サイズ算出装置1の概要を説明する。魚体サイズ算出装置1は、生簀2内に設置された撮像装置3と、地上に設置され、撮像装置3と通信ケーブル5で接続された解析装置6とで構成される。
図示するように、撮像装置3(本発明の「撮像部」に相当)は、生簀2内の防水ケース4に収められている。水中で撮影を行うことにより、水面での光の反射、屈折による影響を抑えて、対象物の検出精度を高めることができる。
生簀2は水槽であってもよいが、その領域内には養殖中の多数の魚が回遊している。なお、撮像装置として、防水ケースに収める必要のない防水カメラを用いてもよい。
撮像装置3の詳細は後述するが、撮像素子(イメージセンサ)を有する同仕様のカメラである左側カメラ3Lと右側カメラ3Rとで構成され、防水ケース4内に平行且つ同じ高さで設置されている(平行等位ステレオカメラシステム)。左側カメラ3L及び右側カメラ3Rは、透明且つ薄型のガラス板4aを通して、生簀2内を回遊中の魚を撮像することができる。
より詳細には、左側カメラ3L及び右側カメラ3Rは、ビデオモードで生簀2内を撮像し、撮像された映像は、通信ケーブル5を介して解析装置6(本発明の「演算処理部」に相当)に送信される。
解析装置6は、撮像装置3から送信された映像から毎フレームを切り出して画像とし、後述する各種演算処理を行って回遊中の魚の実サイズを算出する。このときの処理速度は環境により異なるが、1秒間に10〜30フレームの画像を取得し、リアルタイムで解析を行う。
また、詳細は後述するが、解析装置6は、演算実行部6aと、学習モデル実行部6bと、通信部6cとで構成され、各種演算処理は、演算実行部6aで実行される。
解析装置6(通信部6c)は通信用のアンテナを有し、第3世代移動通信システム(いわゆる、3G通信回線)により、ネットワークNWを通じて自動で魚の実サイズ情報をクラウドサーバのデータベースDBにアップロードする。また、ユーザは、魚の実サイズ情報をネットワーク接続された情報閲覧用のコンピュータPCで確認することができる。これにより、生簀2内の魚を取り出すことなく、実サイズの算出が可能になる。
ここでのサーバは、クラウドサーバに限られない。例えば、解析装置6が接続されたローカルLAN内のサーバを通じて、所定のデータベースに魚の実サイズ情報をアップロードする方式であってもよい。
次に、図2を参照して、魚体サイズ算出装置1で行われる各種演算処理のフローチャートを説明する。特に、解析装置6は、画像解析から対象物の実サイズの算出までをローカルで実行し、算出した実サイズ情報を送信する。また、以下では適宜、図3〜図7を参照して説明を補足する。
まず、撮像装置3により生簀2内を撮像する(ステップS01)。具体的には、左側カメラ3L及び右側カメラ3Rが、対象物(魚F)が存在する生簀2内をビデオモードで撮影する。
ここで、図3に撮像装置3と魚Fとを上方から見た図を示す。実際には、生簀2内には多数の魚が回遊しており、魚の向きも様々である。また、左側カメラ3Lの撮像範囲R1と、右側カメラ3Rの撮像範囲R2とは一部が重複し、重複領域の魚が対象物となり得る。
そのような状況下で、左側カメラ3L及び右側カメラ3Rにより、対象物である魚Fを含む撮像範囲R1,R2を撮像する。そして、左側カメラ3L、右側カメラ3Rのそれぞれで撮像された映像は、解析装置6に送信される。その後、ステップS02に進む。
ステップS02以降は、解析装置6(演算実行部6a)による演算処理である。ステップS02において、解析装置6は、撮像装置3から送信された映像から、物体認識技術により対象物の形状(魚体形状)を認識、取得する。
解析装置6は、学習モデル実行部6b(図1参照)に予め複数種類の魚の画像を機械学習させているため、学習モデルを実行して、映像から魚を認識することができる。特に、魚の実サイズの算出には、横方向を向いた魚の画像が必要である。従って、解析装置6は、送信された映像から横方向を向いた魚のみを特定し、その魚の横向き画像を取得する。その後、ステップS03に進む。
次に、解析装置6は、矩形枠と重視座標を取得したか否かを判定する(ステップS03)。ここで、図4に魚の左画像P1,右画像P2の例を示す。左画像P1(横幅Pw1、高さPh1)は、撮像範囲R1から横向きの魚Fを特定して作成した画像であり、魚Fの横向き画像を含む。また、右画像P2(横幅Pw2、高さPh2)は、撮像範囲R2から同じ魚Fを特定して作成した画像であり、魚Fの横向き画像を含む。なお、解析装置6の学習モデル実行部6bは、機械学習により横向きの魚のみを検出し、傾いた状態の魚は検出しない。
また、左画像P1内の矩形枠K1は、魚Fの魚体全体が含まれるように定めた枠であり、右画像P2内の矩形枠K2は、同じ魚Fの魚体全体が含まれるように定めた枠である。矩形枠の大きさは、撮像装置3と対象物との間の距離が離れていれば小さくなるし、近ければ大きくなる。
矩形枠を取得した後、解析装置6は、それぞれの矩形枠K1,K2から重心座標を算出する。具体的には、図4に示すように、矩形枠K1の中心を魚Fの左側重心座標G1(xL,yL)と定め、矩形枠K2の中心を魚Fの右側重心座標G2(xR,yR)と定める。
左側重心座標G1(xL,yL)は、左側カメラ3Lの光学中心Oを原点としたときの座標であり、右側重心座標G2(xR,yR)は、右側カメラ3Rの光学中心Oを原点としたときの座標である(図7参照)。解析装置6が重心座標G1,G2を取得した場合にはステップS04に進み、取得できなかった場合にはステップS01にリターンする。
次に、解析装置6は、取得した矩形枠と重心座標が複数存在するか否かを判定する(ステップS04)。矩形枠と重心座標を複数取得した場合、例えば、左画像P1内に横向きの魚F及び魚Hが認識され、矩形枠及び重心座標が2つあるような場合、ステップS05に進む。一方、矩形枠と重心座標が1つに決定する場合、ステップS07に進む。
取得した矩形枠と重心座標が複数存在する場合(ステップS04でYES)、解析装置6は、画像内にY座標が同一の重心座標が存在するか否かを判定する(ステップS05)。平行等位ステレオカメラの原理から、左側カメラ3L及び右側カメラ3Rで同一の対象物を撮像した場合、左右の画像で対象物の高さ方向の座標であるY座標が同一となる。このため、Y座標の比較によるフィルタリングを行う。
画像(例えば、左画像P1)内にY座標が同一の重心座標が存在した場合、図5Aに示すような状況となる。この状況では、左画像P1,右画像P2で対象物(矩形枠K1,K2の「魚F」と、矩形枠L1,L2の「魚H」)の重心座標G1,G1,G2,G2が何れも基準線m上に存在し、両者を取り違える可能性がある。このため、ステップS01にリターンして、1つの矩形枠のペアが定まるように一連のフローをやり直す。
一方、画像内にY座標が同一の重心座標が存在しなかった場合(ステップS05でNO)、解析装置6は、左右の画像間でY座標が近い矩形枠をペアとして選択する(ステップS06)。図5Bに示すように、重心座標のY座標が同一のもの(例えば、「魚F」の重心座標G1,G2)があれば、ペアとして認識する。その後、ステップS07に進む。
また、図6に示すように、矩形枠K’を定めてもよい。矩形枠K’は、横幅Kwを魚Fの上顎先端から尾びれ基底までの長さとし、高さKhを背びれを含まない背縁から腹びれを含まない腹縁までの長さとしている。
例えば、尾びれの長さは魚の種類により様々であり、魚が横向きになっても真っすぐ伸びないことが多い。このため、ひれを含まない矩形枠K’とすることで、魚の種類によらず、容易に実サイズを算出することができる。この場合、解析装置6の学習モデル実行部6bに多種の魚について、ひれを含まない矩形枠を作成するように機械学習させる必要がある。
図2のステップS03においては、解析装置6は、図6に示す矩形枠K’を作成し、矩形枠K’の中心を魚Fの重心座標G’と定める。もちろん、矩形枠K’及び重心座標G’は、右画像及び左画像からそれぞれ作成する。矩形枠K’を作成することにより、魚の全体を含む矩形枠Kを作成するよりも簡易かつ高速に、魚の実サイズを算出することができる。
次に、ステップS07において、解析装置6は、重心座標から視差Dを算出する。ここで、視差Dは、撮像画像(左画像P1,右画像P2)の横幅をPw、左側カメラ3L及び右側カメラ3Rの撮像素子の横幅をSwとして、以下の式(A)で与えられる。
D=|xL−xR|*(Sw/Pw) ・・・式(A)
なお、xLとxRの原点はそれぞれ異なるため、例えば、左側カメラ3Lの光学中心Oを共通原点と定めて(xRは、原点間の距離だけ平行移動)、|xL−xR|を算出することに留意する。その後、ステップS08に進む。
ステップS08において、解析装置6は、対象物の実サイズ(横幅、高さ)を算出する。ここで、実サイズの横幅(魚の体長)Lwは、両カメラの光軸中心間の距離であるベースライン距離をb(図7参照)、矩形枠の横幅をKwとして、以下の式(B)で与えられる。
Lw=Sw*(b/D)*(Kw/Pw) ・・・式(B)
例えば、撮像素子の横幅Swが36mm、ベースライン距離bが100mm、視差Dが5.0mm、Kw/Pwが0.5のとき、Lw=360mmが得られる。なお、Kw/Pwは、撮像画像(左画像P1,右画像P2)の横幅Pwと矩形枠の横幅Kwとの比であり、長さ(mm)の比でも、画素(ピクセル)の比でもよい。
また、実サイズの高さ(魚の体高)Lhは、矩形枠の高さをKhとして、以下の式(C)で与えられる。
Lh=Sh*(b/D)*(Kh/Ph) ・・・式(C)
例えば、撮像素子の横幅Shが34mm、ベースライン距離bが100mm、視差Dが5.0mm、Kh/Phが0.5のとき、Lw=240mmが得られる。魚体サイズ算出装置1では、解析装置6の演算実行部6aで上述の各種演算処理を行うことで、魚Fを生簀2から取り出すことなく、また、特別な画像処理を行うこともなく、その体長、体高の実サイズを容易に算出することができる。その後、ステップS09に進む。
最後に、ステップS09において、解析装置6は、実サイズ情報を送信する。具体的には、実サイズ情報は、解析装置6の通信部6cによりネットワークNWを通じて、クラウドサーバのデータベースDBや情報閲覧用のコンピュータPCに送信される。以上で、魚体サイズ算出装置1の一連の処理を終了する。
[第2実施形態]
次に、図8を参照して、第2実施形態の魚体サイズ算出装置10の概要を説明する。魚体サイズ算出装置10は、対象物がヒラメやカレイ等のカレイ目の魚である場合に、魚の実サイズの算出が可能である。以下では、上述の第1実施形態と同じ構成については同じ符号を付し、一部説明を省略する。
魚体サイズ算出装置10は、生簀2内に設置された撮像装置30と、地上に設置され、撮像装置30と通信ケーブル5で接続された解析装置6とで構成される。
図示するように、撮像装置30は、防水ケース4に収められて生簀2の水中上方に設置され、生簀2内の魚(以下、ヒラメとする)を撮像する。撮像装置30を構成する左側カメラ30L及び右側カメラ30Rは、ビデオモードで生簀2内を撮像し、撮像された映像は、通信ケーブル5を介して解析装置6に送信される。
ヒラメは生簀2の底面に張り付いた状態で回遊するので、撮像装置30は、ヒラメの正面側の魚体形状を撮像することになる。また、解析装置6は、撮像装置30から送信された映像から、物体認識技術により対象物の形状(魚体形状)を認識、取得する。
解析装置6は、学習モデル実行部6b(図1参照)に予め複数種類のカレイ目の魚の画像を機械学習させているため、学習モデルを実行して、映像からヒラメを認識することができる。特に、ヒラメの実サイズの算出には、正面方向を向いたヒラメの画像が必要である。従って、解析装置6は、送信された映像から正面方向を向いたヒラメのみを特定し、その正面画像を取得する。
具体的には、図4で示したように、撮像装置30(左側カメラ30L、右側カメラ30R)の左画像P1、右画像P2の長辺方向とヒラメの体長方向が一致している必要があるが、そのような方向を向いたヒラメがいない場合もある。このような場合に備えて、解析装置6は、ヒラメの方向に合わせて矩形枠を作成する画像処理部を備えていてもよい。また、撮像装置30が角度を変更して撮像が可能となる駆動機構を備えていてもよい。
図9は、ヒラメHの魚体が含まれる矩形枠K’を示している。矩形枠K’は、横幅KwをヒラメHの上顎先端から尾びれ基底までの長さとし、高さKhを背びれを含まない背縁から腹びれを含まない腹縁までの長さとしている。なお、ヒラメHのひれを含むように矩形枠を作成してもよい(図4参照)。
矩形枠K’(実際は、左右の矩形枠K1’,K2’)を取得した後、解析装置6は、それぞれの矩形枠K’から重心座標を算出する。具体的には、図9に示すように、矩形枠K’の中心をヒラメHの重心座標G’(実際は、左側重心座標G1’、右側重心座標G2’)と定める。
これ以降は、第1実施形態と同様の各種演算処理により、ヒラメHの実サイズを算出することができる(図2参照)。解析装置6(通信部6c)がネットワークNWを通じて自動でヒラメHの実サイズ情報をクラウドサーバのデータベースDB(図示省略)にアップロードする点も同じであり、ユーザは、生簀2内のヒラメの実サイズ情報を情報閲覧用のコンピュータPC(図示省略)で確認することができる。ここでのサーバも、クラウドサーバに限られない。解析装置6が接続されたローカルLAN内のサーバを通じて、所定のデータベースにヒラメHの実サイズ情報をアップロードする方式であってもよい。
上記説明は、本発明の実施形態の一部であり、これ以外にも種々な実施形態が考えられる。実施形態において示した数値等は例示に過ぎず、適宜変更してもよい。以上では、第3世代移動通信システム(3G通信回線)による無線通信を例に説明したが、これに限られるものではない。例えば、第4世代移動通信システム(4G通信回線)やLTE(Long Term Evolution)回線等で本発明を実施することもできる。
また、フグのように横向き状態が正方形に近い魚も存在する。この場合、解析装置6の学習モデル実行部6bが魚種に応じて適切な矩形枠の情報を演算実行部6aに提供してもよいし、ユーザが適切な矩形枠となるように設定してもよい。
生簀内で大量の魚が養殖されているような場合は、複数の魚に対して連続的に実サイズを計測し、その平均値を算出する。これにより、生簀全体での魚の成育状況の数値化を図ることができる。また、偏差を算出することで、成育のばらつきの指標を得ることも可能である。さらに、養殖事業者は、ばらつきの指標を元に、成育が遅れている魚を別の生簀に移動させる等の行動を取ることができる。
魚体サイズ算出装置1は、対象物の実サイズを算出可能であったが、実サイズから重量を推定する機能を有していてもよい。対象物が魚である場合には、魚の実サイズ(体長、体高)から重量との関係を機械学習させ、算出した係数を用いて魚の重量を推定する。
1,10…魚体サイズ算出装置、2…生簀、3,30…撮像装置、3L,30L…左側カメラ、3R,30R…右側カメラ、4…防水ケース、4a…ガラス板、5…通信ケーブル、6…解析装置、6a…演算実行部、6b…学習モデル実行部、6c…通信部。

Claims (4)

  1. 回遊中の魚を水中で撮像する撮像部と、当該魚の実サイズを算出するための演算処理を行う演算処理部とからなる魚体サイズ算出装置であって、
    前記撮像部は、撮像素子を有し、前記回遊中の魚のステレオ映像を撮像可能な2つのカメラからなり、
    前記演算処理部は、
    複数種類の魚の画像を学習させた機械学習モデルを利用して、前記撮像部が撮像した前記ステレオ映像から前記回遊中の魚の魚体形状を認識し、それぞれ当該魚体形状を含む左画像及び右画像を記憶する認識記憶手段と、
    前記左画像と前記右画像のそれぞれから前記回遊中の魚の魚体が含まれる矩形枠を作成し、当該矩形枠から当該魚の重心座標を算出する重心座標算出手段と、
    前記重心座標算出手段が算出した前記重心座標を用いて、当該重心座標の視差を算出する視差算出手段と、
    前記視差算出手段が算出した前記視差を用いて、前記回遊中の魚の実サイズを算出する実サイズ算出手段と、を備え、
    前記矩形枠の縦幅は、前記回遊中の魚の背縁から腹縁までの長さであり、
    前記矩形枠の横幅は、前記回遊中の魚の尾びれを含まない長さであることを特徴とする魚体サイズ算出装置。
  2. 請求項1に記載の魚体サイズ算出装置において、
    前記演算処理部は、前記左画像と前記右画像のそれぞれに2以上の前記矩形枠が作成された場合に、前記重心座標から前記回遊中の魚の高さ方向の座標が同一である前記矩形枠をペアとして選択することを特徴とする魚体サイズ算出装置。
  3. 請求項2に記載の魚体サイズ算出装置において、
    前記演算処理部は、前記回遊中の魚の高さ方向の座標が同一である前記矩形枠のペアが1つに定まらない場合に、前記撮像部から改めて前記ステレオ映像を取得することを特徴とする魚体サイズ算出装置。
  4. 請求項1〜3の何れか1項に記載の魚体サイズ算出装置において、
    前記演算処理部は、前記回遊中の魚の実サイズをネットワーク接続されたサーバに送信する通信部をさらに備えていることを特徴とする魚体サイズ算出装置。
JP2018218922A 2018-11-22 2018-11-22 魚体サイズ算出装置 Active JP6694039B1 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018218922A JP6694039B1 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 魚体サイズ算出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018218922A JP6694039B1 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 魚体サイズ算出装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6694039B1 true JP6694039B1 (ja) 2020-05-13
JP2020085609A JP2020085609A (ja) 2020-06-04

Family

ID=70549796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018218922A Active JP6694039B1 (ja) 2018-11-22 2018-11-22 魚体サイズ算出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6694039B1 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021065265A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 日本電気株式会社 大きさ推定装置、大きさ推定方法および記憶媒体
CN114485415A (zh) * 2021-12-27 2022-05-13 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种底栖鱼类生长表型高效测量方法及装置

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111887853B (zh) * 2020-07-13 2021-07-16 中国农业大学 一种基于双目视觉的鱼体长度测量装置及方法
EP3940642A1 (en) * 2020-07-16 2022-01-19 Furuno Electric Co., Ltd. Underwater 3d reconstruction device
WO2022080407A1 (ja) * 2020-10-14 2022-04-21 国立研究開発法人海洋研究開発機構 魚数算出方法、魚数算出プログラム、及び、魚数算出装置
KR102493984B1 (ko) * 2020-10-27 2023-01-31 부경대학교 산학협력단 심층신경망을 이용한 어류 성장 측정 시스템
KR102430035B1 (ko) * 2020-12-08 2022-08-04 김민기 조과정보에 기반하는 리워드 보상 시스템
KR102576926B1 (ko) * 2021-07-14 2023-09-08 부경대학교 산학협력단 심층신경망을 이용한 어류 성장 측정 시스템
CN113724372B (zh) * 2021-08-23 2022-06-28 水利部交通运输部国家能源局南京水利科学研究院 成像装置和基于正交偏振双视角成像的鱼体三维建模方法
JP7155375B1 (ja) * 2021-10-13 2022-10-18 マルハニチロ株式会社 測定システム、情報処理装置、情報処理方法およびプログラム
GR1010400B (el) * 2022-04-06 2023-02-03 Ελληνικο Κεντρο Θαλασσιων Ερευνων (Ελ.Κε.Θε.), Μεθοδος και συστημα μη επεμβατικης μετρησης μεγεθους ψαριων ιχθυοκαλλιεργειας

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018061925A1 (ja) * 2016-09-30 2018-04-05 日本電気株式会社 情報処理装置、長さ測定システム、長さ測定方法およびプログラム記憶媒体
JP6602743B2 (ja) * 2016-12-08 2019-11-06 株式会社ソニー・インタラクティブエンタテインメント 情報処理装置および情報処理方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021065265A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08 日本電気株式会社 大きさ推定装置、大きさ推定方法および記憶媒体
CN114485415A (zh) * 2021-12-27 2022-05-13 中国水产科学研究院黄海水产研究所 一种底栖鱼类生长表型高效测量方法及装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2020085609A (ja) 2020-06-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6694039B1 (ja) 魚体サイズ算出装置
US11893785B2 (en) Object annotation method and apparatus, movement control method and apparatus, device, and storage medium
US11113539B2 (en) Fish measurement station keeping
US8903161B2 (en) Apparatus for estimating robot position and method thereof
EP3168812A2 (en) System and method for scoring clutter for use in 3d point cloud matching in a vision system
JP6624629B2 (ja) 魚計数装置、魚計数方法、魚数の予測装置、魚数の予測方法、魚計数システムおよび魚数予測システム
CN108734120A (zh) 标注图像的方法、装置、设备和计算机可读存储介质
CN107113415A (zh) 用于多技术深度图获取和融合的方法和设备
JP2016071846A (ja) 単眼カメラに基づく障害物検知方法及び装置
CA3165216A1 (en) Fish biomass, shape, size, or health determination
JP6584123B2 (ja) 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム
US11328439B2 (en) Information processing device, object measurement system, object measurement method, and program storage medium
WO2022042304A1 (zh) 识别场景轮廓的方法、装置、计算机可读介质及电子设备
JP7057971B2 (ja) 動物体の体重推定装置及び体重推定方法
CN108367436B (zh) 针对三维空间中的对象位置和范围的主动相机移动确定
JP7207561B2 (ja) 大きさ推定装置、大きさ推定方法および大きさ推定プログラム
JP6020439B2 (ja) 画像処理装置、撮像装置、および画像処理プログラム
JP6817742B2 (ja) 情報処理装置およびその制御方法
US10509513B2 (en) Systems and methods for user input device tracking in a spatial operating environment
EP3769036B1 (en) Method and system for extraction of statistical sample of moving fish
WO2019001001A1 (zh) 一种障碍信息获取装置及方法
CN115082777A (zh) 基于双目视觉的水下动态鱼类形态测量方法及装置
CN105180802A (zh) 一种物体尺寸信息识别方法和装置
KR101057419B1 (ko) 비접촉식 어류 개체수 측정 장치 및 그 방법
CN111935389B (zh) 拍摄对象切换方法、装置、拍摄设备及可读存储介质

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20191220

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200107

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200220

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200407

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200416

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6694039

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250