JP6692644B2 - 作業機 - Google Patents

作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP6692644B2
JP6692644B2 JP2016005389A JP2016005389A JP6692644B2 JP 6692644 B2 JP6692644 B2 JP 6692644B2 JP 2016005389 A JP2016005389 A JP 2016005389A JP 2016005389 A JP2016005389 A JP 2016005389A JP 6692644 B2 JP6692644 B2 JP 6692644B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ground
leveling
ground leveling
central
lateral
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016005389A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017123819A (ja
Inventor
遠藤 忠治
忠治 遠藤
阿部 徹
徹 阿部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Original Assignee
KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD. filed Critical KOBASHI INDUSTRIES CO., LTD.
Priority to JP2016005389A priority Critical patent/JP6692644B2/ja
Publication of JP2017123819A publication Critical patent/JP2017123819A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6692644B2 publication Critical patent/JP6692644B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は作業機に関する。特に、走行機体の後部に装着され、耕耘ロータの回転によって代掻き作業を行う作業機に関する。
農作業において、田植えのために、圃場に水を入れて土を砕いてかきならす作業を代掻き作業という。従来、この代掻き作業を少ない労力で行うための作業機として、トラクタ等の走行機体の後部に装着される代掻き作業機が知られている。
このような代掻き作業機は、一般的には、回転軸に取り付けられた複数の爪を回転させて圃場を掻き均す耕耘ロータと、耕耘ロータの後方に設けられ、砕かれた土を平らに均す整地体(エプロンとも呼ばれる)と、整地体の後部に設けられ、整地体に対して上下方向に回動可能に支持されたレベラとを備える(例えば、特許文献1)。
走行機体に牽引された代掻き作業機の進行に伴い、耕耘ロータによって砕かれた土は、水と一緒に後方に送られ、整地体とレベラとの協働により平らに均される。これにより、土と肥料とを混合することができ、かつ圃場表面を平らに仕上げることができる。
特開2006−34225号公報
特許文献1に記載された代掻き作業機は、中央作業体と二つの延長作業体とによって構成されており、各延長作業体は、中央作業体に対して折り畳み可能となっている。すなわち、各延長作業体は、延長作業時には左右方向に展開されて使用され、非延長作業時には、折り畳まれて格納される。
このような構成となっているため、延長作業時、すなわち中央作業体と二つの延長作業体をすべて使用して代掻き作業を行う場合、中央作業体と各延長作業体それぞれとの間には、ある程度の隙間が生じる。中央作業体と延長作業体との間に生じた隙間においては、レベラによる十分な整地が行えないため、圃場表面に土の片寄りによる筋状の痕跡が残るなどして仕上がりが悪化してしまうおそれがある。
本発明の目的は、代掻き作業の仕上がりを向上させるための構造を備えた作業機を提供することにある。
本発明の一実施形態による作業機は、耕耘ロータと、前記耕耘ロータの進行方向に対して後方に配置され、第1中央整地体及び該第1中央整地体の後端部に設けられた第2中央整地体を含む中央作業体と、前記中央作業体に対し回動可能に連結され、第1側方整地体及び該第1側方整地体の後端部に設けられた第2側方整地体を含む側方作業体と、前記第2中央整地体と前記第2側方整地体との間に配置され、前記第2中央整地体及び前記第2側方整地体のいずれか一方から他方に向かって突出して設けられた第1補助整地部とを有することを特徴とする。
前記第2中央整地体及び前記第2側方整地体は、各々本体部とプレート部とで構成されており、前記第1補助整地部は、前記第2中央整地体のプレート部と前記第2側方整地体のプレート部との間に配置される。
前記耕耘ロータの進行方向に対して垂直な方向における前記第1補助整地部の最大幅は、前記第2中央整地体の本体部と前記第2側方整地体の本体部との間の間隙の最大幅よりも大きいことが望ましい。
前記第1補助整地部は、前記第2中央整地体の本体部と前記第2側方整地体の本体部との間の間隙を延長した領域上に配置される。
さらに、前記第2側方整地体に対し回動可能に連結された延長整地体を備え、前記第2側方整地体と前記延長整地体との間に配置され、前記第2側方整地体及び前記延長整地体のいずれか一方から他方に向かって突出して設けられた第2補助整地部とを有していてもよい。
前記第2側方整地体は、本体部とプレート部とで構成されており、前記第2補助整地部は、前記第2側方整地体のプレート部と前記延長整地体との間に配置される。
前記耕耘ロータの進行方向に対して垂直な方向における前記第2補助整地部の最大幅は、前記第2側方整地体の本体部と前記延長整地体との間の間隙の最大幅よりも大きいことが望ましい。
前記第2補助整地部は、前記第2側方整地体の本体部と前記延長整地体との間の間隙を延長した領域上に配置される。
本発明の作業機によれば、簡易な構造により、代掻き作業の仕上がりを向上させることが可能となる。
本発明の第1実施形態による作業機の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による作業機の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による作業機の構成を示す側面図である。 本発明の第1実施形態による作業機の第2中央整地体と第2左側整地体との連結部付近の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による作業機の第2中央整地体と第2左側整地体との連結部付近を拡大した拡大図である。 本発明の第1実施形態による作業機の第2中央整地体と第2左側整地体との連結部付近の構成を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態による作業機の第2左側整地体と左側延長整地体との連結部付近の構成を示す平面図である。 本発明の第1実施形態による作業機の第2左側整地体と左側延長整地体との連結部付近を拡大した拡大図である。 本発明の第1実施形態による作業機の第2左側整地体と左側延長整地体との連結部付近の構成を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の作業機の実施形態について説明する。但し、本発明の作業機は多くの異なる態様で実施することが可能であり、以下に示す例の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、本実施の形態で参照する図面において、同一部分または同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
また、説明の便宜上、上方(上部)又は下方(下部)という語句を用いて説明するが、上方(上部)は水平面から遠ざかる方向を示し、下方(下部)は水平面に向かって近づく方向を示す。同様に、前方(前側)又は後方(後側)という語句を用いて説明するが、前方(前側)は作業機を基準として走行機体が位置する方向を示し、後方(後側)は前方とは180°反対の方向を示す。
〈第1実施形態〉
[作業機10の構成]
以下、第1実施形態による作業機10の構成について、図1〜図3を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の第1実施形態による作業機の構成を示す斜視図である。図2は、本発明の第1実施形態による作業機の構成を示す平面図である。図3は、本発明の第1実施形態による作業機の構成を示す側面図である。
本実施形態による作業機10は、中央作業体10C、左側作業体10L及び右側作業体10Rを備え、3つに分割された構造となっている。中央作業体10Cは、作業機10の中央部に配置され、作業機本体として機能する。左側作業体10L及び右側作業体10Rは、中央作業体10Cの左右両端部に上下方向に回動可能に取り付けられている。作業機10は、これら左側作業体10L及び右側作業体10Rを上方向に回動させることにより中央作業体10Cに重ねて折り畳むことができ、下方向に回動させることにより図1に示すように展開することができる。
ここで、左側作業体10L及び右側作業体10Rを中央作業体10Cに重ねて折り畳んだ状態を収納状態と呼ぶ。収納状態とは、作業機10が走行機体の進行方向に対して直交する方向の幅を縮小された状態である。また、左側作業体10L、右側作業体10R及び中央作業体10Cが横に並んだ状態を作業状態と呼ぶ。作業状態とは、作業機10が走行機体の進行方向に対して直交する方向に延長された状態である。
次に、中央作業体10Cについて説明する。中央作業体10Cは、トラクタ等の走行機体との連結部として機能するトップマスト12及びロアーリンク連結部14、走行機体から動力が伝達される入力軸16、左右方向に延び中央作業体10Cを支持する支持フレーム18、伝動フレーム(チェーンケース)20、側部フレーム22、ギヤボックス24、中央シールドカバー26C、耕耘ロータ28(図3参照)、第1中央整地体30C、第2中央整地体32C、並びに中央リンク機構部34を備えている。
トップマスト12は、中央作業体10Cの前方中央部に設けられ、ロアーリンク連結部14は、中央作業体10Cの前方左右二箇所に設けられている。トップマスト12及び左右2箇所に設けられたロアーリンク連結部14は、図示しない走行機体のトップリンク及び左右二箇所に設けられたロアーリンク(3点リンクヒッチ機構)にそれぞれ連結され、作業機10は走行機体の後部に昇降可能に装着される。
入力軸16は、中央作業体10Cの前方中央部に設けられたギヤボックス24に内装され、走行機体から伝達された動力を作業機10に入力する。入力軸16は走行機体のPTO軸に連結され、PTO軸からユニバーサルジョイントや伝動シャフト等を介して動力が伝達される。
支持フレーム18は、中央作業体10Cの本体フレームを兼ねており、ギヤボックス24の左右両側に走行機体の進行方向に対して左右方向に延設されている。ここで、支持フレーム18のうちギヤボックス24と伝動フレーム20との間に配置された支持フレーム18内には、伝動シャフトが内装されている。この伝動シャフトにより、ギヤボックス24から伝動フレーム20に対して動力が伝達される。なお、支持フレーム18のうちギヤボックス24と側部フレーム22との間に配置された支持フレーム18内は中空になっていてもよい。
中央シールドカバー26Cは、支持フレーム18に沿って設けられ、耕耘ロータ28(図3参照)の上方を覆うように配置される。耕耘ロータ28で砕かれた土は、中央シールドカバー26Cの内壁に当たってさらに砕土されるとともに、落下して再び圃場に戻る。このように、中央シールドカバー26Cは、耕耘ロータ28によって巻き上げられた土の飛散防止性能と砕土性能とを兼ね備えている。
耕耘ロータ28は、伝動フレーム20の下端部と側部フレーム22の下端部との間に回転自在に軸支された回転軸(図示せず)に対して、フランジ又はホルダを用いて複数の耕耘爪28aを取り付けた構成を有する。入力軸16から入力された動力は、ギヤボックス24内で変速され、支持フレーム18内の伝動シャフト、伝動フレーム20等を経由して伝達され、耕耘ロータ28の回転運動へと変換される。
なお、実際には、耕耘ロータ28は、中央作業体10Cに設けられる耕耘ロータ(中央耕耘ロータ)と、左側作業体10Lに設けられる耕耘ロータ(左側耕耘ロータ)と、右側作業体10Rに設けられる耕耘ロータ(右側耕耘ロータ)とが動力伝達機構(クラッチ)を介して連結されている。しかしながら、本明細書中では、説明の便宜上、これら中央耕耘ロータ、左側耕耘ロータ及び右側耕耘ロータを区別せずに「耕耘ロータ28」として説明する。
第1中央整地体30Cは、中央シールドカバー26Cに対し、回動可能に取り付けられており、通常、エプロンと呼ばれる。第2中央整地体32Cは、第1中央整地体30Cに対し、上下方向へ移動可能に取り付けられており、通常、レベラと呼ばれる。第1中央整地体30Cは、耕耘ロータ28の回転によって飛散した泥や土を圃場に戻すカバーとしての役割と、第2中央整地体32Cを圃場に押し付けて整地作業を行う整地部材としての役割を担う。第2中央整地体32Cは、直接圃場に接することにより、圃場表面の整地を行う整地部材としての役割を担う。
中央リンク機構部34は、揺動アーム34a及び連結ロッド34bを含み、両者は屈曲可能に結合されている。また、揺動アーム34aがギヤボックス24の後部に回動自在に連結され、連結ロッド34bが第2中央整地体32Cの上面に連結されている。そのため、中央リンク機構部34は、第2中央整地体32Cの上下方向の回動に伴って上下方向に移動自在となっている。さらに、中央リンク機構部34は、ギヤボックス24と連動して第2中央整地体32Cの上下方向への移動を規制又は解除する手段としても機能する。
次に、左側作業体10Lについて説明する。左側作業体10Lは、左側シールドカバー26L、耕耘ロータ28(図3参照)、第1左側整地体30L、第2左側整地体32L、及び左側回動機構36Lを備えている。ここで、左側シールドカバー26L、第1左側整地体30L、及び第2左側整地体32Lの担う役割については、前述の中央シールドカバー26C、第1中央整地体30C、及び第2中央整地体32Cと同様であるため、ここでの説明は省略する。
左側回動機構36Lは、左側作業体10Lの第2左側整地体32Lに対し、回動可能に連結された左側延長整地体38Lを回動させるための機構である。左側延長整地体38Lは、左側作業体10Lの端部から作業機10の左右方向に延長して設けられ、左側作業体10Lの外側の領域の整地作業を担う。左側作業体10Lと左側延長整地体38Lとは、延長連結部40Lによって回動可能に連結されており、左側延長整地体38Lが左側作業体10Lに向かって折り畳まれるように回動可能となっている。
ここで、本実施形態において、左側回動機構36Lは、駆動モータ部36La、回動アーム36Lb、及び連結ワイヤ36Lcを含む。回動アーム36Lbは、一端が駆動モータ部36Laに接続され、他端が連結ワイヤ36Lcに接続されている。また、連結ワイヤ36Lcは、一端が回動アーム36Lbに接続され、他端が左側延長整地体38Lに接続されている。
駆動モータ部36Laが動作すると、回転駆動力が発生して、回動アーム36Lbが略水平方向に回動する。この回動アーム36Lbの回動動作に連動して、連結ワイヤ36Lcに引っ張られた左側延長整地体38Lが延長連結部40Lを軸として回動する。これにより、左側延長整地体38Lの収納及び展開が可能となる。
なお、本実施形態では、左側回動機構36Lを、駆動モータ部36La、回動アーム36Lb、及び連結ワイヤ36Lcで構成する例を示したが、延長連結部40Lを軸として左側延長整地体38Lを回動可能とする機構であれば、他の機構を用いてもよい。
次に、右側作業体10Rについて説明する。右側作業体10Rは、右側シールドカバー26R、耕耘ロータ28(図3参照)、第1右側整地体30R、第2右側整地体32R、及び右側回動機構36Rを備えている。ここで、右側シールドカバー26R、第1右側整地体30R、第2右側整地体32R、及び右側回動機構36Rの担う役割については、前述の左側作業体10Lと同様であるため、ここでの説明は省略する。また、右側延長整地体38R及び延長連結部40Rについても、前述の左側延長整地体38L及び延長連結部40Lと同様である。
さらに、本実施形態による作業機10は、中央作業体10C、左側作業体10L、及び右側作業体10Rに、それぞれ中央土寄せ板42Ca及び42Cb、左側土寄せ板42L、並びに右側土寄せ板42Rを備えている。これらは、代掻き作業時に発生する水流(実際には、土を含む水の流れ)をコントロールするための板であり、これら土寄せ板を設けることにより、圃場表面の仕上がりを向上させることができる。
例えば、中央土寄せ板42Ca及び42Cbは、作業機10の前方を走行する走行機体のタイヤ等の轍に土を戻す位置に設けられ、轍によって生じた圃場の起伏の平坦化に寄与する。また、左側土寄せ板42L及び右側土寄せ板42Rは、土を内側に寄せるとともに、各土寄せ板の裏側にその周辺の水流を引き込む。その結果、左側作業体10L及び右側作業体10Rの端部よりも外側に藁などが浮遊していたとしても、水流によって耕耘ロータ28内に引き込み、圃場表面の仕上がりの良さに寄与する。
また、本実施形態による作業機10は、左側作業体10L及び右側作業体10Rに、それぞれ左側リンク機構部44L、右側リンク機構部44Rを備えている。これら左側リンク機構部44L及び右側リンク機構部44Rは、中央リンク機構部34と同様に、それぞれ第2左側整地体32L、第2右側整地体32Rの上下方向への移動を規制又は解除する手段として機能する。
以上説明した左側作業体10L及び右側作業体10Rは、中央作業体10Cの両端部に設けられた作業体回動機構46a及び46bを回動支点として回動用シリンダ48a及び48bの作用により回動し、前述の収納状態又は作業状態となる。その際、第1中央整地体30Cと第1左側整地体30L、及び、第1中央整地体30Cと第1右側整地体30Rとは、それぞれ第1連結部50a及び50bとによって連結される。また、第2中央整地体32Cと第2左側整地体32L、及び、第2中央整地体32Cと第2右側整地体32Rとは、それぞれ第2連結部52a及び52bとによって連結される。
なお、特許請求の範囲における「側方作業体」は、左側作業体10L及び右側作業体10Rを合わせた総称に対応する。また、特許請求の範囲における「第1側方整地体」は、それぞれ、第1左側整地体30L及び第1右側整地体30Rを合わせた総称に対応し、「第2側方整地体」は、それぞれ、第2左側整地体32L及び第2右側整地体32Rを合わせた総称に対応する。
[第2整地体(レベラ)の構成]
次に、第2中央整地体32Cと第2左側整地体32Lとの連結部付近の構成について、図4〜6を用いて説明する。図4は、第2中央整地体32Cと第2左側整地体32Lとの連結部付近の構成を示す平面図である。図5は、第2中央整地体32Cと第2左側整地体32Lとの連結部付近(枠線58で囲まれた部分)を拡大した拡大図である。図6は、第2中央整地体32Cと第2左側整地体32Lとの連結部付近の構成を示す斜視図である。なお、ここでは説明を省略するが、第2中央整地体32Cと第2右側整地体32Rとの連結部付近も同様の構成を有している。
図4〜図6に示すように、本実施形態の作業機10における第2中央整地体32Cは、本体部32Ca及びプレート部32Cbで構成される。プレート部32Cbは、耕耘ロータ28によって砕土された土を含む水流が最終的に作業機10から離れる際に接する部分であり、圃場表面の仕上がりに大きく影響する。そのため、本実施形態では、プレート部32Cbに、複数の略三角形状の切欠き部56Cを設けている。
切欠き部56Cは、略三角形状の突出部の頂面に、ほぼ相似形の切欠きを設けた構造となっている。このような構造のプレート部32Cbを有することにより、第2中央整地体32Cの下方を経由した圃場表面は、均一に平坦化され、仕上がりの良い圃場表面を実現することができる。
また、本実施形態の作業機10における第2左側整地体32Lは、本体部32La及びプレート部32Lbで構成される。プレート部32Lbは、第2中央整地体32Cにおけるプレート部32Cbと同様に、複数の略三角形状の切欠き部56Lを有する。
このとき、第2中央整地体32Cの本体部32Caと第2左側整地体32Lの本体部32Laとの間には間隙60が生じる。具体的には、第2中央整地体32Cの側端部を構成するサイドプレート62と、第2左側整地体32Lの側端部を構成するサイドプレート64aとの間の隙間が間隙60となる。そのため、耕耘ロータ28によって砕土された土を含む水流の一部は、間隙60を通過して作業機10の後方に流れることとなる。ここでは、間隙60の間隔(幅)をX1とする(図5)。
それに対し、本実施形態の作業機10においては、第2中央整地体32Cのプレート部32Cbと第2左側整地体32Lのプレート部32Lbとの間に、第1補助整地部54を備えている。ここでは、第1補助整地部54の幅をX2とする(図5)。第1補助整地部54は、間隙60を通過する水流を遮るように、間隙60を延長した領域上に配置され、間隙60に起因して生じる筋を打ち消す役割を有する。
なお、前述のように、第2中央整地体32Cと第2右側整地体32Rとの連結部付近も同様の構成を有しているため、第2中央整地体32Cのプレート部32Cbと第2右側整地体32Rのプレート部(図示せず)との間にも、第1補助整地部(図示せず)が設けられている。第2中央整地体32Cと第2右側整地体32Rとの間に設けられた第1補助整地部も、間隙を通過する水流を遮るように、間隙を延長した領域上に配置され、間隙に起因して生じる筋を打ち消す役割を有する。
連結部付近に生じた間隙60の幅(X1)は、連結部付近の構造(例えば、第2中央整地体32Cの側端部や第2左側整地体32Lの側端部の構造等)によって様々な値をとり得る。しかしながら、第2中央整地体32Cの本体部32Caと第2左側整地体32Lの本体部32Laとの間に生じる間隙60の幅(X1)の最大値(最大幅)に比べて、第1補助整地部54の幅(X2)の最大値(最大幅)を大きく設定すれば、間隙60を通過する水流を妨げることができ、上述した間隙60に起因して生じる筋の打ち消し作用を得ることができる。
本実施形態においては、図6に示されるように、第1補助整地部54は、第2左側整地体32Lの側端部を構成するサイドプレート64aと一体形成されている。具体的には、サイドプレート64aの下端部の一部を屈曲させて第1補助整地部54を形成した構成となっている。そのため、第1補助整地部54は、第2左側整地体32Lから第2中央整地体32Cに向かって突出して設けられている。
ただし、この例に限らず、サイドプレート64aと別の部材で第1補助整地部54を形成し、両者を接合させた構成としてもよい。
以上のように、第2中央整地体32Cと第2左側整地体32Lとの間に生じた間隙60を延長した領域上に第1補助整地部54を備えたことにより、間隙60を通過して作業機10の後方に向かう水流を遮ることができるため、間隙60に起因して圃場表面に生じる筋を打ち消すことができる。その結果、均一に平坦化された仕上がりの良い圃場表面を得ることができる。
次に、第2左側整地体32Lと左側延長整地体38Lとの連結部付近の構成について、図7〜9を用いて説明する。図7は、第2左側整地体32Lと左側延長整地体38Lとの連結部付近の構成を示す平面図である。図8は、第2左側整地体32Lと左側延長整地体38Lとの連結部付近(枠線74で囲まれた部分)を拡大した拡大図である。図9は、第2左側整地体32Lと左側延長整地体38Lとの連結部付近の構成を示す斜視図である。なお、ここでは説明を省略するが、第2右側整地体32Rと右側延長整地体38Rとの連結部付近も同様の構成を有している。
図7〜図9に示すように、本実施形態の作業機10における左側延長整地体38Lは、第2中央整地体32Cや第2左側整地体32Lと同様に、複数の略三角形状の切欠き部66Lを備えている。この切欠き部66Lも、略三角形状の突出部の頂面にほぼ相似形の切欠きを設けた構造となっている。このような構造の左側延長整地体38Lを有することにより、作業時に左側作業体10Lの側方に水と共に溢れた土も左側延長整地体38Lによって平坦化することができる。その結果、均一に平坦化された仕上がりの良い圃場表面を実現することができる。
このとき、第2左側整地体32Lの本体部32Laと左側延長整地体38Lとの間には間隙68が生じる。具体的には、第2左側整地体32Lの側端部を構成するサイドプレート64bと、左側延長整地体38Lの側端部70Lとの間の隙間が間隙68となる。そのため、前述の作業時において左側作業体10Lの側方に水と共に溢れた土の一部は、間隙68を通過して作業機10の後方に流れることとなる。ここでは、間隙68の間隔(幅)をX3とする(図8)。
それに対し、本実施形態の作業機10においては、第2左側整地体32Lのプレート部32Lbと左側延長整地体38Lとの間に、第2補助整地部72を備えている。第2補助整地部72は、間隙68を通過する水流を遮るように、間隙68を延長した領域上に配置され、間隙68に起因して生じる筋を打ち消す役割を有する。ここでは、第2補助整地部72の幅をX4とする(図8)。
なお、前述のように、第2右側整地体32Rと右側延長整地体38Rとの連結部付近も同様の構成を有しているため、第2右側整地体32Rのプレート部(図示せず)と右側延長整地体38Rとの間にも、第2補助整地部(図示せず)が設けられている。この第2補助整地部も、間隙を通過する水流を遮るように、間隙を延長した領域上に配置され、間隙に起因して生じる筋を打ち消す役割を有する。
前述のように、連結部付近に生じた間隙68の幅(X3)は、様々な値をとり得るが、その最大値(最大幅)に比べて、第2補助整地部72の幅(X4)の最大値(最大幅)を大きく設計すれば、間隙68を通過する水流を妨げることができ、上述した間隙68に起因して生じる筋の打ち消し作用を得ることができる。
本実施形態においては、図9に示されるように、第2補助整地部72は、左側延長整地体38Lに対して別部材として接合されている。ここでは、第2補助整地部72を板状部材(プレート部材)で構成し、その厚さを、左側延長整地体38Lに設けられた切欠き部66Lの高さ(略三角形状の突出部の高さ)に合わせている。これにより、第2補助整地部72の位置が、左側延長整地体38Lの位置よりも厚さ分だけ高くなり、第2補助整地部72による圃場表面の平坦化の効果をさらに向上させることができる。
なお、本実施形態では、第2補助整地部72を左側延長整地体38Lに対して別部材として接合した例を示したが、両者を一体形成してもよい。つまり、左側延長整地体38Lの一部を間隙68を延長した領域上に突出させることにより、第2補助整地部72を形成することも可能である。
以上のように、第2左側整地体32Lと左側延長整地体38Lとの間に生じた間隙68を延長した領域上に第2補助整地部72を備えたことにより、間隙68を通過して作業機10の後方に向かう水流を遮ることができるため、間隙68に起因して圃場表面に生じる筋を打ち消すことができる。その結果、均一に平坦化された仕上がりの良い圃場表面を得ることができる。
なお、特許請求の範囲における「延長整地体」は、左側延長整地体38L及び右側延長整地体38Rを合わせた総称に対応する。
以上説明した第1実施形態における作業機10は、第2中央整地体と第2側方整地体(第2左側整地体及び第2右側整地体)との間に第1補助整地部を備え、さらに、第2側方整地体と延長整地体(左側延長整地体及び右側延長整地体)との間に第2補助整地部を備える。これにより、間隙を通過する水流を妨げ、作業機10の後方に土の片寄りによる筋が残ることを防止することができる。その結果、第1実施形態における作業機10は、代掻き作業における圃場表面の仕上がりを向上させることができる。
なお、第1補助整地部と第2補助整地部は、必ずしも併用しなくても、本実施形態による効果を奏することができる。例えば、第1補助整地部のみ設けた作業機としても、十分に代掻き作業における圃場表面の仕上がりを向上させることができる。
〈第2実施形態〉
第1実施形態では、第1補助整地部54を第2左側整地体32Lに設けた例を示したが、これに限らず、第2中央整地体32Cに設けてもよい。例えば、図4〜6において、第2中央整地体32Cのプレート部32Cbまでサイドプレート62を延長し、その一部を屈曲させて第1補助整地部54を構成してもよい。勿論、サイドプレート62とは別部材で第1補助整地部54を構成してもよい。
その場合においても、第2中央整地体32Cの本体部32Caと第2左側整地体32Lの本体部32Laとの間に生じる間隙60を通過する水流(土を含む水の流れ)を遮るように、間隙60を延長した領域上に第1補助整地部54を配置すればよい。
また、第1実施形態と同様に、間隙60の幅(X1)の最大値(最大幅)に比べて、第1補助整地部54の幅(X2)の最大値(最大幅)を大きく設定することにより、間隙60を通過する水流を妨げることができ、間隙60に起因して圃場表面に生じる筋の発生を解消することができる。
以上の構成については、第2中央整地体32Cと第2右側整地体32Rとの間に設けられた第1補助整地部についても同様である。
〈第3実施形態〉
第1実施形態では、第2補助整地部72を左側延長整地体38Lに設けた例を示したが、これに限らず、第2左側整地体32Lに設けてもよい。例えば、図7〜9において、第2左側整地体32Lに板状の第2補助整地部72を接合した構成としてもよい。勿論、第2左側整地体32Lの一部を左側延長整地体38Lに向かって突出させることにより、第2補助整地部72を構成してもよい。
その場合においても、第2左側整地体32Lの本体部32Laと左側延長整地体38Lとの間に生じる間隙68を通過する水流(土を含む水の流れ)を遮るように、間隙68を延長した領域上に第2補助整地部72を配置すればよい。
また、第1実施形態と同様に、間隙68の幅(X3)の最大値(最大幅)に比べて、第2補助整地部72の幅(X4)の最大値(最大幅)を大きく設定することにより、間隙68を通過する水流を妨げることができ、間隙68に起因して圃場表面に生じる筋の発生を解消することができる。
以上の構成については、第2右側整地体32Rと右側延長整地体38Rとの間に設けられた第2補助整地部についても同様である。
以上、本発明について図面を参照しながら説明したが、本発明は上記の実施形態に限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10…作業機、10C…中央作業体、10L…左側作業体、10R…右側作業体、12…トップマスト、14…ロアーリンク連結部、16…入力軸、18…支持フレーム、20…伝動フレーム(チェーンケース)、22…側部フレーム、24…ギヤボックス、26C…中央シールドカバー、26L…左側シールドカバー、26R…右側シールドカバー、28…耕耘ロータ、28a…耕耘爪、30C…第1中央整地体、30L…第1左側整地体、30R…第1右側整地体、32C…第2中央整地体、32Ca…本体部、32Cb…プレート部、32L…第2左側整地体、32La…本体部、32Lb…プレート部、32R…第2右側整地体、34…中央リンク機構部、34a…揺動アーム、34b…連結ロッド、36L…左側回動機構、36La…駆動モータ部、36Lb…回動アーム、36Lc…連結ワイヤ、36R…右側回動機構、38L…左側延長整地体、38R…右側延長整地体、40L…延長連結部、40R…延長連結部、42Ca、42Cb…中央土寄せ板、42L…左側土寄せ板、42R…右側土寄せ板、44L…左側リンク機構部、44R…右側リンク機構部、46a、46b…作業体回動機構、48a、48b…回動用シリンダ、50a、50b…第1連結部、52a、52b…第2連結部、54…第1補助整地部、56C、56L…切欠き部、60…間隙、62、64a、64b…サイドプレート、66L…切欠き部、68…間隙、70L…側端部、72…第2補助整地部

Claims (6)

  1. 耕耘ロータと、
    前記耕耘ロータの進行方向に対して後方に配置され、第1中央整地体及び該第1中央整地体の後端部に設けられた第2中央整地体を含む中央作業体と、
    前記中央作業体に対し回動可能に連結され、第1側方整地体及び該第1側方整地体の後端部に設けられた第2側方整地体を含む側方作業体と、
    前記第2中央整地体と前記第2側方整地体との間に配置され、前記第2中央整地体及び前記第2側方整地体のいずれか一方から他方に向かって突出して設けられた第1補助整地部とを有し、
    前記第2中央整地体及び前記第2側方整地体は、各々本体部とプレート部とで構成されており、
    前記第1補助整地部は、前記第2中央整地体の本体部と前記第2側方整地体の本体部との間隙の後方に配置されることを特徴とする作業機。
  2. 前記耕耘ロータの進行方向に対して垂直な方向における前記第1補助整地部の最大幅は、前記第2中央整地体の本体部と前記第2側方整地体の本体部との間の間隙の最大幅よりも大きいことを特徴とする請求項に記載の作業機。
  3. さらに、前記第2側方整地体に対し回動可能に連結された延長整地体を備え、
    前記第2側方整地体と前記延長整地体との間に配置され、前記第2側方整地体及び前記延長整地体のいずれか一方から他方に向かって突出して設けられた第2補助整地部とを有することを特徴とする請求項1又は2に記載の作業機。
  4. 記第2補助整地部は、前記第2側方整地体のプレート部と前記延長整地体との間隙に配置されることを特徴とする請求項に記載の作業機。
  5. 前記耕耘ロータの進行方向に対して垂直な方向における前記第2補助整地部の最大幅は、前記第2側方整地体の本体部と前記延長整地体との間の間隙の最大幅よりも大きいことを特徴とする請求項3又は4に記載の作業機。
  6. 前記第2補助整地部は、前記第2側方整地体の本体部と前記延長整地体との間の間隙の後方に配置されることを特徴とする請求項3乃至5のいずれか一項に記載の作業機。
JP2016005389A 2016-01-14 2016-01-14 作業機 Active JP6692644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005389A JP6692644B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 作業機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016005389A JP6692644B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017123819A JP2017123819A (ja) 2017-07-20
JP6692644B2 true JP6692644B2 (ja) 2020-05-13

Family

ID=59363400

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016005389A Active JP6692644B2 (ja) 2016-01-14 2016-01-14 作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6692644B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7093992B2 (ja) * 2018-03-12 2022-07-01 小橋工業株式会社 作業機

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4201534B2 (ja) * 2002-06-28 2008-12-24 小橋工業株式会社 折り畳み農作業機
JP4542971B2 (ja) * 2005-09-01 2010-09-15 株式会社ササキコーポレーション 折畳み代掻き装置
JP5148345B2 (ja) * 2008-04-09 2013-02-20 松山株式会社 農作業機
JP2012130258A (ja) * 2010-12-20 2012-07-12 Yanmar Co Ltd ロータリー作業機
US10046214B2 (en) * 2013-03-14 2018-08-14 The Toro Company Powered vehicle and rakes mountable thereon for grooming granular ground surfaces

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017123819A (ja) 2017-07-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN203723012U (zh) 折叠型动力旋转耙装置
JP5827793B2 (ja) 農作業機
JP6692644B2 (ja) 作業機
JP7025011B2 (ja) 作業機
JP5055527B2 (ja) 砕土作業機の延長整地体
JP5148345B2 (ja) 農作業機
JP7170354B2 (ja) 土寄せ板
JP7161739B2 (ja) 作業機
JP7064241B2 (ja) 作業機
JP7093992B2 (ja) 作業機
JP7153353B2 (ja) 代掻き作業機
JP7318994B2 (ja) 作業機
JP6694352B2 (ja) 農作業機
JP6216007B2 (ja) 農作業機
JP7121972B2 (ja) 農作業機
JP6803601B2 (ja) 作業機
JP7449618B2 (ja) 作業機
JP2007267642A (ja) 田植機
JP6646951B2 (ja) 農作業機
JP6899602B2 (ja) 農作業機
JP5645204B2 (ja) 代掻き作業機
JP6980306B2 (ja) 土寄せ板
JP5204495B2 (ja) 農作業機
JP2018174746A (ja) 作業機
JP2021180650A (ja) ハロー装置を備えた播種機

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190724

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20190918

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20191023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200331

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200415

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6692644

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250