JP6692213B2 - 流量調整弁 - Google Patents

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Description

本発明は、弁室及び弁口(オリフィス)が設けられた弁本体と、リフト量に応じて前記弁口を流れる流体の流量を変化させる弁体とを備えた流量調整弁に係り、特に、ヒートポンプ式冷暖房システム等において冷媒流量を調整するのに好適な流量調整弁に関する。
流量調整弁における弁開度(リフト量)と流量との関係、すなわち、流量特性としては、リニア特性とイコールパーセント特性とがよく知られている。リニア特性は、弁開度の変化に対する流量の変化率が一定である特性を言い、イコールパーセント特性は、弁開度の変化率が流量に比例する特性を言う。
図5は、イコールパーセント特性が得られるようにされた流量調整弁の一例の要部を示している。図示例の流量調整弁2は、ヒートポンプ式冷暖房システム等において冷媒流量を調整するために使用されるもので、弁室6、逆立円錐台面からなる弁座8、及び円筒面からなる弁口15が設けられた弁本体5と、弁座8からのリフト量に応じて弁口15を流れる流体の流量を変化させる弁体20とを備え、弁体20は、例えば特許文献1等に所載の如くの、雄ねじが設けられた弁軸、雌ねじが設けられたガイドステム、及びステッピングモータ等で構成されるねじ送り式昇降駆動機構により、弁座8に接離するように昇降せしめられる。
弁体20は、弁座8に着接する着座面部22と、該着座面部22の下側に連なる、流量特性としてイコールパーセント特性を得るための楕球状の曲面部23とを有する。曲面部23は、卵の下半分に類似した形状を有しており、その外周面は上端23aから下端23bにかけて次第に曲がり具合がきつく(曲率が大きく)なっている。
かかるイコールパーセント特性が得られるようにされた流量調整弁2においては、図5において太線矢印で示される如くに、冷媒流れ方向が弁室6→弁口15であるとき、冷媒が曲面部23に沿って流れるが、弁口15通過時に急激な圧力変動、冷媒剥離現象が生じやすく、それに伴い、渦やキャビテーションが発生・成長しやすくなり、比較的大きな騒音が発生するという問題があった。
なお、上記のようにイコールパーセント特性を得るために、弁体20に楕球状の曲面部23を設けることは加工コスト、費用対効果等の面から問題があるので、図6に示される如くの、イコールパーセント特性に近似した特性が得られるようにされた流量調整弁3が開発されている。図示例の流量調整弁3は、弁室形成部材6Aが固着された弁本体5と、弁座8からのリフト量に応じて弁口10’を流れる流体の流量を変化させる弁体30とを備える。前記弁口10’は、口径がD1’の円筒状部11a’とそれに連なる円錐台状部11b’とからなる第1弁口部11’と、口径がD2’の円筒状部12a’とそれに連なる円錐台状部12b’とからなる第2弁口部12’とで構成されている。なお、第2弁口部12’の下部外周には、不図示の管継手が連結される連結部17が設けられている。
弁体30は、弁座8に着座する着座面部32と、該着座面部32の下側に連なる、流量特性としてイコールパーセント特性に近似した特性を得るための曲面部33とを有する。曲面部33は、楕球面を疑似するように先端に近づくに従って制御角(弁体30の中心軸線Oと平行な線との交差角)が段階的に大きくされた複数段(ここでは5段)の逆円錐台状のテーパ面部33A〜33Eを有しており、最上段のテーパ面部33Aの第1制御角θ1は、通常、3°<θ1<15°(ここでは5°)に設定され、最下段のテーパ面部33Eは先の尖った円錐面となっている。
一方、特許文献2には、通常のリニア特性が得られるようにされた流量調整弁において、弁口の寸法形状を特定のものとして、上記した如くの、弁口通過時における圧力変動や冷媒剥離現象等に起因して発生する騒音を抑制するようにしたものが開示されている。
特開2012−172839号公報 特許第5696093号公報
しかしながら、特許文献2に所載の流量調整弁においては、弁口長を相当長く設定する必要があるため、圧力損失が大きくなり、適正な冷媒流量が得られ難いという問題があり、さらに、弁口の寸法形状は、リニア特性用の弁体に合わせたものであるので、上記したイコールパーセント特性及びそれに近似した特性を持つ流量調整弁に適用しても、十分な騒音低減効果は得られない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、弁口通過時における圧力変動や冷媒剥離現象に起因して発生する騒音を効果的に低減できるとともに、圧力損失の低減等も図ることのできる流量調整弁を提供することにある。
前記目的を達成すべく、本発明に係る流量調整弁は、基本的には、弁室及び弁口が設けられた弁本体と、リフト量に応じて前記弁口を流れる流体の流量を変化させる曲面部を持つ弁体とを備え、前記曲面部の曲率ないし制御角が先端に近づくに従って連続的又は段階的に大きくされている流量調整弁であって、前記弁体における曲面部は、楕球面部、先端に近づくに従って制御角が段階的に大きくされた複数段の逆円錐台状のテーパ面部、又は、前記楕球面部と一段もしくは複数段の前記テーパ面部との組み合わせにより構成され、流量特性としてイコールパーセント特性あるいはそれに近似する特性を得られるように設計されており、前記弁口の口径が前記弁室から離れるに従って4段階以上で順次大きくされ、前記弁口を構成する各弁口部は、円筒状部とそれに連なる円錐台状部とで構成され、前記弁室側に位置する第1弁口部に連なる第2弁口部の弁口長は、前記第2弁口部に連なる第3弁口部の弁口長及び該第3弁口部に連なる第4弁口部の弁口長より長くされ、前記第1弁口部の体積をV1、前記第2弁口部の体積をV2、前記第3弁口部の体積をV3、及び前記第4弁口部の体積をV4として、V2>V4>V3>V1とされ、前記第4弁口部に対する前記第2弁口部の体積比(V2/V4)=1.4、かつ、前記第3弁口部に対する前記第2弁口部の体積比(V2/V3)>1.6とされていることを特徴としている。
本発明に係る流量調整弁では、弁口の口径が弁室から離れるに従って4段階以上で順次大きくされる(D1<D2<D3<D4)ので、弁口通過時において冷媒圧力が徐々に回復し、圧力変動が抑えられるとともに、整流化が図られる。加えて、V2>V4>V3>V1とされ、さらに、体積比(V2/V4)>1.4、かつ、体積比(V2/V3)>1.6とされることにより、圧力変動や冷媒剥離現象に伴う渦やキャビテーションの発生・成長が確実に抑えられて流れが一層円滑となるので、イコールパーセント特性及びそれに近似した特性を持つ流量調整弁において、騒音レベルを相当低くすることができる。
さらに、弁口部を4段以上持ち、かつ、それらの口径が順次大きくされているので、第2弁口部の弁口長L2(又は第1弁口部の弁口長L1)が特許文献2に所載のものや図5に示されるイコールパーセント特性を持つ流量調整弁より短くなる。そのため、圧力損失が小さくなり、適正な冷媒流量を得ることができる。
(A)は、本発明に係る流量調整弁の一実施形態における要部断面図、(B)は、(A)に示される弁口を構成する4段の弁口部の弁口長及び体積の説明に供される図。 図1に示される如くの流量調整弁における各弁口部の体積の大小関係、体積比の範囲設定等のために用意された試作弁#1〜#4(12種)及び従来品(試作弁#5)における各弁口部の体積を示すグラフ。 流れ方向が弁室→弁口で流量が小(A)及び流量が大(B)のときにおける騒音レベル[dB]の実測値を試作弁#1〜#5毎に示すグラフ。 流れ方向が弁口→弁室で流量が小(A)及び流量が大(B)のときにおける騒音レベル[dB]の実測値を試作弁#1〜#5毎に示すグラフ。 イコールパーセント特性が得られるようにされた流量調整弁の一例の要部を示す部分断面図。 (A)は、イコールパーセント特性に近似した特性が得られるようにされた流量調整弁の一例の要部断面図、(B)は、(A)に示される弁口を構成する2段の弁口部の体積の説明に供される図。
以下、本発明の実施形態を図面を参照しながら説明する。
図1(A)は、本発明に係る流量調整弁の一実施形態における要部断面図、図1(B)は、図1(A)に示される弁口を構成する4段の弁口部の弁口長及び体積の説明に供される図である。なお、図1においては、前述した図6に示される従来の流量調整弁3の各部に対応する部分には共通の符号が付されている。
図示実施形態の流量調整弁1は、前述した図6に示される従来の流量調整弁3と同様に、ヒートポンプ式冷暖房システム等において冷媒流量を調整するために使用されるもので、イコールパーセント特性に近似した特性が得られるようにされている。すなわち、弁室形成部材6Aが固着されるとともに、本発明の特徴部分である、弁室6に開口する弁口10(詳細は後述)が設けられた弁本体5と、弁座8からのリフト量に応じて弁口10を流れる流体の流量を変化させる弁体30とを備える。弁体30は、図6に示される従来の流量調整弁3と同一構成で、弁座8に着座する着座面部32と、該着座面部32の下側に連なる、流量特性としてイコールパーセント特性に近似した特性を得るための曲面部33とを有する。曲面部33は、楕球面を疑似するように先端に近づくに従って制御角(弁体30の中心軸線Oと平行な線との交差角)が段階的に大きくされた複数段(ここでは5段)の逆円錐台状のテーパ面部33A〜33Eを有しており、最上段のテーパ面部33Aの第1制御角θ1は、3°<θ1<15°(ここでは5°)に設定され、最下段のテーパ面部33Eは先の尖った円錐面となっている。
前記弁口10は、その口径が弁室6から離れるに従って4段階に順次大きくされている。すなわち、弁口10は、弁室6側から順次、口径がD1の円筒状部11aとそれに連なる円錐台状部11bとからなる第1弁口部11、口径がD2の円筒状部12aとそれに連なる円錐台状部12bとからなる第2弁口部12、口径がD3の円筒状部13aとそれに連なる円錐台状部13bとからなる第3弁口部13、及び口径がD4の円筒状部14aとそれに連なる円錐台状部14bとからなる第4弁口部14を有し、各弁口部11〜14の口径の大きさは、D1<D2<D3<D4とされている。
また、図1(B)に示される如くに、各弁口部11、12、13、14の弁口長(中心軸線Oに沿う方向の長さ)をそれぞれL1、L2、L3、L4とすれば、L2はL3及びL4より長くされている。
さらに、第1弁口部11の体積をV1、第2弁口部12の体積をV2、第3弁口部13の体積をV3、第4弁口部14の体積をV4とすれば、V2はV3及びV4より大きくされている。より詳細には、V2>V4>V3>V1とされている。さらに具体的には、第4弁口部14に対する第2弁口部12の体積比(V2/V4)>1.4、かつ、第3弁口部13に対する第2弁口部12の体積比(V2/V3)>1.6とされている。
なお、弁口10の外周には、不図示の管継手が連結される連結部17が設けられている。
上記体積の大小関係(V2>V4>V3>V1)、体積比(V2/V4)、(V2/V3)の範囲設定等は、各弁口部11〜14の口径D1〜D4、弁口長L1〜L4、体積V1〜V4、体積比等を変えた多数の流量調整弁1を試作してそれら(試作弁)の騒音レベルを測定し、その測定結果を考察することにより導き出されたもので、以下、これについて詳細かつ具体的に説明する。
〔試作弁の構成〕
ここでは、多数の試作弁のうち、図2に示される如くの、第2弁口部12の体積V2が3種類(V2A、V2B、V2C)ずつある4組(#1、#2、#3、#4)の試作弁(合計12種類)が代表して採択されている。また、試作弁#5として、図6に示される従来の2段弁口の流量調整弁3(従来品と称する)が採択されている。
上記3種類のV2のうちのV2Aは、各試作弁#1、#2、#3、#4におけるV4の1.4倍(V2A=V4×1.4)とされ、このV2がV2Aである試作弁が#1A、#2A、#3A、#4Aとされ、上記3種類のV2のうちのV2Bは、各試作弁#1、#2、#3、#4におけるV4の1.2倍(V2B=V4×1.2)とされ、このV2がV2Bである試作弁が#1B、#2B、#3B、#4Bとされ、上記3種類のV2のうちのV2Cは、各試作弁#1、#2、#3、#4におけるV4の1.0倍(V2C=V4×1.0)、つまり、V2C=V4とされ、このV2がV2Cである試作弁が#1C、#2C、#3C、#4Cとされている。
各試作弁#1(#1A、#1B、#1C)、#2(#2A、#2B、#2C)、#3(#3A、#3B、#3C)、#4(#4A、#4B、#4C)における各弁口部11〜14の体積V1、V2(V2A、V2B、V2C)、V3、V4の大きさは、#1<#2<#3<#4となっている。
また、各試作弁#1、#2、#3、#4におけるV4とV3との体積比率は(V4>V3の範囲で)一定とされ、さらに、各試作弁#1、#2、#3、#4におけるV3はV2の0.6倍(V3=V2×0.6)で一定とされている。
従来品#5における第1弁口部11’の体積V1’は、試作弁#4のV1と同じにされ、第2弁口部12’の体積V2’は、試作弁#4のV4(=V2C)と同じにされている。
なお、各試作弁#1〜#4における第1弁口部11の口径D1の具体的寸法は、#1のD1:1.3mm、#2のD1:1.5mm、#3のD1:2.0mm、#4のD1:2.2mmとされ、また、試作弁#1Aの各弁口部11〜14の口径D1〜D4の具体的寸法は、D1:1.3mm、D2:3.1mm、D3:4.2mm、D4:4.7mmとされている。
〔試作弁の騒音レベルの測定結果〕
上記した如くの試作弁#1、#2、#3、#4、及び#5(従来品)の騒音レベルの測定結果を図3及び図4に示す。図3は、流れ方向が弁室6→弁口10で(A)流量が小及び(B)流量が大のとき、また、図4は、流れ方向が弁口10→弁室6で(A)流量が小及び(B)流量が大のとき、における各試作弁#1、#2、#3、#4、#5の騒音レベルの実測値とクリアすべき要求値との差を示しており、マイナス値が大きいほど(レベル0より下側ほど)騒音が低いことを示している。
図3(A)、(B)及び図4(A)、(B)のグラフから、流れ方向及び流量がいずれの場合も、4段の弁口部11〜14の口径の大きさがD1<D2<D3<D4とされた4組(12種類)の試作弁#1、#2、#3、#4は、2段弁口の従来品#5より騒音が低くなっていることがわかる(特に流量が小のとき)。
また、図3(A)、図4(A)のグラフから、流れ方向が弁室6→弁口10で流量が小のとき、及び、流れ方向が弁口10→弁室6で流量が小のときのいずれも、V2がV2A(V4×1.4)の場合に騒音が最も低く(例えば、流れ方向が弁室6→弁口10では、要求値より6dB程度も低い)、次いでV2がV2B(V4×1.2)の場合に騒音が低くなっており(例えば、流れ方向が弁室6→弁口10では、要求値より2〜4dB程度低い)、V2がV2A及びV2Bの場合には騒音レベルの要求値をクリアできることがわかる。なお、V2がV2C(=V4)の場合は、騒音レベルの要求値をクリアできない場合もあることがわかる。
一方、図3(B)、図4(B)のグラフから、流れ方向が弁室6→弁口10で流量が大のとき、及び、流れ方向が弁口10→弁室6で流量が大のときのいずれも、V2がV2A(V4×1.4)の場合に騒音が最も低く、この場合には騒音レベルの要求値をクリアできることがわかる。なお、V2がV2B(V4×1.2)及びV2C(=V4)の場合は、騒音レベルの要求値をクリアできない場合もあることがわかる。
以上の測定結果を考察すると、各試作弁#1、#2、#3、#4において、V4をV3より大きくしたもとで、V4に対してV2を大きくするほど騒音レベルが低くなる傾向があることがわかる。かかる考察に基づいて、本実施形態の流量調整弁1では、上述したように、V2をV3及びV4より大きく、より詳細には、V2>V4>V3>V1とし、さらに具体的には、体積比(V2/V4)>1.4、かつ、体積比(V2/V3)>1.6と設定している。
〔作用効果〕
上記のような構成とされた本実施形態の流量調整弁1では、弁口10の口径が弁室6から離れるに従って4段階で順次大きくされている(D1<D2<D3<D4)ので、弁口通過時において冷媒圧力が徐々に回復し、圧力変動が抑えられるとともに、整流化が図られる。加えて、V2>V4>V3>V1とされ、さらに、体積比(V2/V4)>1.4、かつ、体積比(V2/V3)>1.6とされることにより、圧力変動や冷媒剥離現象に伴う渦やキャビテーションの発生・成長が確実に抑えられて流れが一層円滑となるので、上記した試作弁#1、#2、#3、#4の騒音レベル測定結果からもわかるように、イコールパーセント特性及びそれに近似した特性を持つ流量調整弁において、騒音レベルを相当低くすることができる。
さらに、弁口部を4段持ち、かつ、それらの口径が順次大きくされているので、第2弁口部12の弁口長L2(又は第1弁口部11の弁口長L1)が特許文献2に所載のものや図5に示されるイコールパーセント特性を持つ流量調整弁2より短くなる。そのため、圧力損失が小さくなり、適正な冷媒流量を得ることができる。
ここで、本実施形態の流量調整弁1は、上記した試作弁#1、#2、#3、#4の騒音レベル測定結果からもわかるように、特に流量が小のときの騒音低減効果が大きい。これは、本実施形態の流量調整弁1を冷暖房システムの冷媒流量の調整に使用する場合において、小流量で運転されるおやすみモードが選択されているとき(就寝時)等に、運転音を従来のものより相当低くできることを意味しており、極めて有用であると考えられる。
なお、上記した実施形態では、イコールパーセント特性に近似した特性を持つ流量調整弁1に本発明を適用した場合について説明したが、これに限られる訳ではなく、本発明は、図5に示される如くのイコールパーセント特性を持つ流量調整弁2は勿論のこと、特許文献1、2等に所載のリニア特性を持つ流量調整弁にも適用できる。
また、弁体における曲面部は、上記実施形態では、先端側ほど制御角が段階的に大きくされた複数段の逆円錐台状のテーパ面部で構成されているが、これに限られる訳ではなく、図5に示される如くの楕球面部、あるいは、該楕球面部の下端部(楕球冠部分)を切除した構成でもよいし、さらに、楕球面部と一段もしくは複数段の逆円錐台状のテーパ面部との組み合わせ等により構成してもよい。
さらに、上記した実施形態では、弁口を4段構成としているが、弁口を5段以上の構成としてもよいことは勿論である。
1 流量調整弁
5 弁本体
6 弁室
10 弁口
11 第1弁口部
12 第2弁口部
13 第3弁口部
14 第4弁口部
30 弁体
33 曲面部
D1 第1弁口部の口径
D2 第2弁口部の口径
D3 第3弁口部の口径
D4 第4弁口部の口径
L1 第1弁口部の弁口長
L2 第2弁口部の弁口長
L3 第3弁口部の弁口長
L4 第4弁口部の弁口長
V1 第1弁口部の体積
V2 第2弁口部の体積
V3 第3弁口部の体積
V4 第4弁口部の体積
#1、#2、#3、#4 試作弁

Claims (1)

  1. 弁室及び弁口が設けられた弁本体と、リフト量に応じて前記弁口を流れる流体の流量を変化させる曲面部を持つ弁体とを備え、前記曲面部の曲率ないし制御角が先端に近づくに従って連続的又は段階的に大きくされている流量調整弁であって、
    前記弁体における曲面部は、楕球面部、先端に近づくに従って制御角が段階的に大きくされた複数段の逆円錐台状のテーパ面部、又は、前記楕球面部と一段もしくは複数段の前記テーパ面部との組み合わせにより構成され、流量特性としてイコールパーセント特性あるいはそれに近似する特性を得られるように設計されており、
    前記弁口の口径が前記弁室から離れるに従って4段階以上で順次大きくされ
    前記弁口を構成する各弁口部は、円筒状部とそれに連なる円錐台状部とで構成され、
    前記弁室側に位置する第1弁口部に連なる第2弁口部の弁口長は、前記第2弁口部に連なる第3弁口部の弁口長及び該第3弁口部に連なる第4弁口部の弁口長より長くされ、
    前記第1弁口部の体積をV1、前記第2弁口部の体積をV2、前記第3弁口部の体積をV3、及び前記第4弁口部の体積をV4として、V2>V4>V3>V1とされ、
    前記第4弁口部に対する前記第2弁口部の体積比(V2/V4)=1.4、かつ、前記第3弁口部に対する前記第2弁口部の体積比(V2/V3)>1.6とされていることを特徴とする流量調整弁。
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