JP6691897B2 - 集水装置用有孔ブロック - Google Patents

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Description

本発明は、生活廃水・工業廃水などの被処理水に含まれる懸濁物質が除去された処理水を集水する集水装置で使用される有孔ブロックに関する。
上記のような集水装置用有孔ブロックとして、従来、例えば特許文献1に記載のものが知られている。
特許文献1に記載の集水装置用有孔ブロックは、ポリエチレン等の樹脂で筒状に一体成形され、内側に通水部を有するブロック本体を備える。該ブロック本体は、複数を連結して用いるべく、一端側に他のブロック本体に挿入する挿入部と、他端側に他のブロック本体の挿入部が挿入される被挿入部とを備えている。
また、特許文献1に記載の集水装置用有孔ブロックにおいては、前記挿入部は、上面側に爪部を備え、前記被挿入部は、上面側に、他のブロック本体の挿入部の爪部を係止する孔部を備えている。
さらに、特許文献1に記載の集水装置用有孔ブロックにおいては、被挿入部は、孔部よりも中央部側にシール部材を収容する凹部を備え、挿入部は、挿入方向端部に凹部に収容されたシール部材を押圧する押圧部を備えている。
このような集水装置用有孔ブロック同士は、一方のブロック本体の被挿入部に他方のブロック本体の挿入部を挿入することにより連結される。具体的には、一方のブロック本体の被挿入部の凹部に収容されたシール部材を、他方のブロック本体の挿入部の押圧部で押圧しながら、挿入部の爪部を被挿入部の孔部に係止させることにより連結される。このとき、シール部材は、押圧部で押圧されることにより弾性変形されて、挿入部と被挿入部との間に形成される隙間を埋める。これにより、一方のブロック本体と他方のブロック本体とは、連結部分におけるシール性を十分に確保した状態で連結されるようになる。
特開2010−201299号公報
このような集水装置用有孔ブロックは、水処理設備の濾過部の底部において、複数個が連結され敷き詰められて、集水装置として使用される。そして、集水装置の上部には濾層が配される。
ところで、複数個の集水装置用有孔ブロックを連結して敷き詰めて集水装置とするには、準備(搬入等)を含めて、ある程度の施工日数を要する。
そして、施工後(集水装置とした後)に、集水装置の一部に破損が生じることがあった。このような状態で運転すれば、濾過部での被処理水の濾過が終了し、濾過部を逆洗したときに、集水装置の破損箇所に逆洗水が流入し易くなるため、集水装置の上部に配される濾層の洗浄に偏りが生じ、濾層が均一に洗浄できなくなる虞がある。これに加えて、濾過時に、集水装置の破損箇所から濾層に含まれる濾材が流出する虞もある。
このような問題点に鑑み、本発明は、複数個を連結して敷き詰めて集水装置としたときに、該集水装置の上部に配される濾層を均一に洗浄することができ、かつ濾過時に濾層に含まれる濾材が流出する虞を抑制することができる集水装置用有孔ブロックを提供することを課題とする。
本発明者は、上記問題点について鋭意検討したところ、破損部位がブロック本体の被挿入部の孔部の周縁部に集中していたことから、該問題点は、爪部の形状が変形することに起因しているとの結論に至った。
すなわち、従来の集水装置用有孔ブロックにおいては、ブロック本体の挿入部の爪部は、上面側に配されていたため、昼間においては該爪部には集水装置の施工中に日光が照射され易い。そして、日光が照射された爪部には熱が蓄積されるようになるため、樹脂で成形された爪部は、昼間においては蓄積された熱により膨張して変形するようになる。一方で、夜間においては蓄積された熱が放出されるため、該爪部は収縮するようになる。爪部と該爪部と当接する孔部の周縁部との両方に引張応力がかかった状態において、このような膨張・収縮を繰り返すことにより、爪部と当接する孔部の周縁部が疲労を起こして、孔部の周縁部が破損するようになる。孔部の周縁部が破損すると、押圧部によってシール部材を弾性変形させた後に、爪部を孔部に十分に係止することができなくなって、ブロック本体同士の連結部分の液密性を十分に確保できなくなる。その結果、濾過部を逆洗するときに、ブロック本体同士の連結部分を逆洗水が通り易くなって、濾過部の濾層の洗浄に偏りが生じるとともに、濾過時に濾材が流出する虞が生じるとの結論に至った。
本発明に係る集水装置用有孔ブロックは、樹脂で筒状に一体成形され、内側に通水部を有するブロック本体を備え、該ブロック本体は、複数を連結して用いるべく、一端側に他のブロック本体に挿入する挿入部と、他端側に他のブロック本体の挿入部が挿入される被挿入部とを備え、前記挿入部および前記被挿入部のいずれか一方は、側面側に爪部を備え、他方は、側面側に他のブロック本体の爪部を係止する孔部を備え、前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、これらを連結するときに、液密に連結させるためのシール部材を装着するシール部材装着部を備える。
複数個のブロック本体を連結し、敷き詰めて集水装置とする施工中に、上面側に備えられた爪部と比べて、側面側に備えられた爪部には日光が照射されにくいことから、斯かる構成によれば、日光照射に起因する熱が、側面側に備えられた爪部に蓄積されることを抑制できる。そのため、側面側に備えられた爪部が、熱の蓄積による膨張および熱の放出による収縮を繰り返すことにより、爪部と当接する孔部の周縁部が破損することを抑制できる。
これにより、一方のブロック本体の爪部を他方のブロック本体の孔部に十分に係止させることができるため、シール部材によって一方のブロック本体と他方のブロック本体との連結部分のシール性を十分に確保することができる。
その結果、複数の集水装置用有孔ブロック同士を連結し、敷き詰めて集水装置としたときに、該集水装置の上部に配される濾層を均一に洗浄することができ、かつ濾過時に濾材が流出する虞を抑制することができる。
また、上記集水装置用有孔ブロックにおいては、前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、これらの連結状態において、前記シール部材を押圧する押圧部を備えていてもよい。
斯かる構成によれば、挿入部または被挿入部の何れか一方が、これらの連結状態において、シール部材を押圧する押圧部を備えているため、該押圧部によってシール部材を押圧することができる。
これにより、一方のブロック本体と他方のブロック本体とを連結部分のシール性をより十分に確保した状態で連結することができる。
以上のように、本発明によれば、複数個を連結して敷き詰めて集水装置としたときに、該集水装置の上部に配される濾層を均一に洗浄することができ、かつ濾過時に濾材が流出する虞を抑制することができる集水装置用有孔ブロックを提供することができる。
一実施形態の集水装置用有孔ブロックの斜視図。 一実施形態の集水装置用有孔ブロックの連結前の状態を示す側面図。 一実施形態の集水装置用有孔ブロックにおいて、挿入部を被挿入部に挿入する前の状態を示す要部拡大断面図。 一実施形態の集水装置用有孔ブロックにおいて、挿入部を被挿入部に挿入している状態を示す要部拡大断面図。 一実施形態の集水装置用有孔ブロックにおいて、挿入部を被挿入部に挿入して連結構造を形成した状態を示す要部拡大断面図。 一実施形態の集水装置用有孔ブロックを用いる集水装置の概略斜視図。 他の実施形態の集水装置用有孔ブロックの連結構造体の構成を示す図。(a)は、挿入部に備えられる第1連結構造体の構成を示す側断面図。(b)は、被挿入部に備えられる第2連結構造体の構成を示す側断面図。
以下、本発明の実施形態について図面に基づいて説明する。
本実施形態の集水装置用有孔ブロック20(以下、単に有孔ブロック20ともいう)は、生活廃水・工業廃水等などの被処理水に含まれる懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどを除去する水処理設備において、懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどが除去された処理水を集水するために用いられる。
本実施形態に係る集水装置用有孔ブロックは、樹脂で筒状に一体成形され、内側に通水部を有するブロック本体を備え、該ブロック本体は、複数を連結して用いるべく、一端側に他のブロック本体に挿入する挿入部と、他端側に他のブロック本体の挿入部が挿入される被挿入部とを備え、前記挿入部および前記被挿入部のいずれか一方は、側面側に爪部を備え、他方は、側面側に他のブロック本体の爪部を係止する孔部を備え、前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、これらを連結するときに、液密に連結させるためのシール部材を装着するシール部材装着部を備える。
また、上記集水装置用有孔ブロックにおいては、前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、これらの連結状態において、前記シール部材を押圧する押圧部を備えていてもよい。
本実施形態の集水装置用有孔ブロック20のブロック本体1は、図1に示すように、中空で断面が略矩形となる外壁2(上壁2a,側壁2b,底壁2c)および、外壁2の内側に接続してブロック本体1の内部空間を複数の空間に分割する傾斜内壁3が設けられている。
ブロック本体1は、耐食性・耐圧性に優れた樹脂であれば、どのようなものを用いて成形されてもよい。このような樹脂の中でも、高密度ポリエチレンを発泡させることにより、ブロック本体1を成形することが好ましい。これにより、ブロック本体1を軽量化することができるため、ブロック本体1を施工現場に運搬するときや複数のブロック本体1を施工現場において連結させるときに作業性を向上させることができる。
上壁2aは、後述する濾層の下面に直接接触して、あるいは後述する多孔プレート等を介して間接的に濾層を支持する外壁である。側壁2bは上壁2aに接続される一対の対向する外壁であり、底壁2cは一対の側壁2bに接続される。また、傾斜内壁3は、その断面が略逆V字形となるように形成されている。これにより、ブロック本体1の内部空間(すなわち通水部)が、中央流通部4と該中央流通部4の両側に位置する側方流通部5とに仕切られている。このように、有孔ブロック20の内部空間は、傾斜内壁3によって三つの空間に分割されるが、該内部空間の態様は、この態様に限られるものではない。
複数の有孔ブロック20を連結し敷き詰める際に、ブロック本体1の軸心方向に隣接する有孔ブロック20同士は隙間なく配置される必要がある。そのため、本実施形態の接続構造を用いて隣接する有孔ブロック20のブロック本体1同士を連結する。
このように隣接する有孔ブロック20のブロック本体1同士を連結するために、本実施形態における有孔ブロック20のブロック本体1には、図1および2に示すように、一端側に挿入部6、他端側に被挿入部8が配されている。図2は、一の有孔ブロック20のブロック本体1の挿入部6、および、一の有孔ブロック20のブロック本体1に連結される他の有孔ブロック20のブロック本体1の被挿入部8の側面図である。
以下の説明においては、挿入部6の挿入方向を前方、挿入部6の挿入方向と逆方向を後方、挿入方向に対して左方向を左方、挿入方向に対して右方向を右方とする。
図1及び2に示すように、挿入部6は、第1連結構造体7を備えている。第1連結構造体7は、挿入部6の側面の両方に1箇所ずつ(図1及び2には、一方の側面側の第1連結構造体7は図示されていない)備えられている。尚、図1及び2には現れていないが、第1連結構造体7は、挿入部6の底面にも3箇所備えられている。
図3に示すように、第1連結構造体7は、基部7aを備えている。基部7aは、略直方体形状に形成されている第1基部7a1と、第1基部7a1よりも背高の略直方体形状に形成されていて、第1基部7a1に一体となるように取り付けられている第2基部7a2とを備えている。第1基部7a1と第2基部7a2とは、第1基部7a1の後方側の部位の全域に第2基部7a2の前方側の部位の一部が取り付けられることにより一体とされている。
なお、図3においては、左方側がブロック本体1の内側となり、右方側がブロック本体1の外側(図1における表面側)となっている。
第1基部7a1の前方側の部位には、該部位の一部から前方に向かって突出する挿入片7bが一体となるように取り付けられている。本実施形態では、挿入片7bは、第1基部7a1よりも背低の略直方体形状に形成された第1突出部7b1と、断面台形形状に形成され、かつ幅広側の部位が第1突出部7b1に一体となるように取り付けられている第2突出部7b2とを備えている。すなわち、挿入片7bは、左方かつ前方側の部位の一部が突出方向に対して右方かつ前方側に傾斜するように形成されている。挿入片7bの右方側の部位(より詳しくは、第2突出部7b2の右方側の部位)には、後述するシール部材15の一部が嵌り込む凹部7b3(シール部材装着部)が形成されている。
また、第1基部7a1の右方側の部位および第1突出部7b1の右方側の部位には、これら右方側の部位から右方に突出する爪部7cが一体となるように取り付けられている。本実施形態の爪部7cは、断面略三角形状をなすように形成されている。爪部7cは、第1突出部7b1の右方側の部位から右方かつ後方側に向かって傾斜して延びている第1斜面7c1と、第1斜面7c1と交わるように、第1基部7a1の右方側の部位から右方かつ前方側に向かって傾斜して延びている第2斜面7c2とを有している。すなわち、爪部7cは、第1斜面7c1と、第2斜面7c2と、第1基部7a1の右方側の部位の一部および第1突出部7b1の右方側の部位の一部とで区画されることにより、断面略三角形状をなしている。
また、図1および2に示すように、被挿入部8は、第1連結構造体7と連結される第2連結構造体9を備えている。第2連結構造体9は、被挿入部8の側面の両方に1箇所ずつ備えられ、被挿入部8の底面に3箇所備えられている。
図3に示すように、第2連結構造体9は、基部9aを備えている。基部9aは、略直方体形状に形成されている第1基部9a1と、第1基部9a1と略同高さの略直方体形状に形成されている第2基部9a2であって、第1基部9a1に一体となるように取り付けられている第2基部9a2とを備えている。第1基部9a1と第2基部9a2とは、第1基部9a1の後方側の部位の一部に第2基部9a2の前方側の部位の一部が取り付けられて一体とされている。
第2基部9a2は、その一部が後方側から前方側に向かって所定の形状に切り欠かれている。第2基部9a2は、後方側から前方側に向かって、第1突出部7b1の一部と、第2突出部7b2の全部と、後述するシール部材15とを収容可能な形状に切り欠かれている。詳しくは、第2基部9a2は、第2突出部7b2の形状と略同一形状の第1空間9a2aと、該第1空間9a2aの右方側と連通し、かつ第2基部9a2の右方側に後方から前方に向かって第2基部9a2の右方側に開口を形成する略直方体形状の第2空間9a2bとを有するように切り欠かれている。第2空間9a2bの左方側の長さは、第1空間9a2aの右方側の長さよりも短くされている。すなわち、第1空間9a2aと第2空間9a2bとは、第1空間9a2aの右方側の一部と第2空間9a2bの左方側の全域とが連通されている。
また、第2基部9a2の右方側の部位には、第2空間9a2bによって第2基部9a2の右方側に形成されている開口を閉じ、かつ第2基部9a2の左方側の部位の長さよりも長い長さで後方に向かって延びている連結部9cが一体となるように取り付けられている。連結部9cには、爪部7cと係合する孔部9c1が形成されている。
ブロック本体1の上壁2aと側方流通部5とは、上壁2aに形成された複数の上壁孔部18を介して連通されている。また、側方流通部5と中央流通部4とは、傾斜内壁3に形成された内壁孔部(図示せず)を介して連通されている。
上壁2aの上面には、図1に示すように、側壁2bから延設された上壁第一リブ部21、および上壁第一リブ部21と垂直に交差する上壁第二リブ部22が設けられている。
これら上壁第一リブ部21および上壁第二リブ部22によって上壁2aの上面が複数の区画に分割されている。これらのリブ部21,22が設けられることによって、上壁2aの耐圧性を強化することができ、上壁2a上に配される濾層の荷重による上壁2aの撓みを抑制することができる。
側壁2bには、複数の有孔ブロック20を並置する際に、各有孔ブロック20の間に充填される充填材(モルタルなど)に、有孔ブロック20が受けた上方及び下方からの荷重を伝達する側方リブ24が形成されている。側方リブ24は、水平方向に延在する水平側方リブ24Aと垂直方向に延在する垂直側方リブ24Bとに分けられる。何れのリブ形状であっても、その上端面によって有孔ブロック20が受けた上向荷重を充填材に伝達し、その下端面によって有孔ブロック20が受けた下向荷重を充填材に伝達することができる。上端面および下端面を略水平な面となるように構成すれば、有孔ブロック20が受けた上向荷重および下向荷重を充填材に確実に伝達することができる。
ところで、隣接する有孔ブロック20のブロック本体1同士を連結した際に、この連結部分から水漏れが生じることは好ましくない。
そのため、挿入部6と被挿入部8との間を弾性体からなるシール部材15で支持するように、第1連結構造体7の凹部7b3にシール部材15の一部が嵌り込むことになる(図5参照)。なお、シール部材15は、弾性変形可能なものであればよい。
一方の有孔ブロック20の挿入部6を他方の有孔ブロック20の被挿入部8に挿入する際には、図4に示すように、第1連結構造体7の爪部7cの第1斜面7c1を連結部9cの左方側の部位に摺動させながら、爪部7cを孔部9c1に挿入させつつ、第1連結構造体7の挿入片7bを第2連結構造体9の第1空間9a2a及び第2空間9a2b内に挿入していく。
他方の有孔ブロック20の被挿入部8への一方の有孔ブロック20の挿入部6の挿入は、挿入部6(より詳しくは、第1連結構造体7)の凹部7b3にシール部材15の一部を嵌め込んだ状態で行う。
その後、爪部7cの第2斜面7c2が第2連結構造体9の孔部9c1の内周面に達すると、爪部7cが孔部9c1に係止されるようになる。これにより、隣接する有孔ブロック20のブロック本体1同士が連結されるようになる。このとき、図5に示すように、凹部7b3の内周面が、該内周面と直交する方向(内側から外側に向かって)にシール部材15を押圧するようになる。
なお、前述のように、ブロック本体1は樹脂で形成されており、爪部7cを孔部9c1に係止させる際に、爪部7cによって挿入部6の挿入方向への移動は阻害されない。
シール部材15は、凹部7b3からの押圧力によって、弾性変形することにより、挿入部6と被挿入部8との間の隙間を埋める。これによって、第1連結構造体7と第2連結構造体9との連結部分がシールされる。そのため、シール部材15としては、例えば、EPDM(エチレンプロピレンゴム)、EVA(エチレン酢酸ビニール共重合樹脂)等を用いて作製されたものを用いることができる。
また、シール部材15は、弾性変形することにより、挿入部6と被挿入部8との間に生じる隙間を埋めてシールするため、シール部材15の硬度(ASKER C)は、50未満が望ましい。
なお、シール部材15としては、例えば、Oリングを用いることができる。
尚、上記のような集水装置用有孔ブロック20は、複数の有効ブロック20のブロック本体1を連結して敷き詰めることにより、図6に示すような集水装置25として使用される。
図6に示すように、集水装置25の上部には、粒状媒体26を含む濾層27が配されていて、濾層27の上方から下方に向かって被処理水を通水することにより、被処理水中に含まれる懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどが除去される。
また、集水装置25は、濾層27によって懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどが除去されることにより得られる処理水を中空の内部空間に集水する。
また、複数の集水装置用有孔ブロック20が並置される際に、各有孔ブロック20の間に充填材28が充填される。
濾層27に含まれる粒状媒体26としては、濾過処理によって被処理水中に含まれる懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどを除去できるものであれば、どのようなものでも用いることができる。本実施形態においては、粒状媒体26として、珪砂およびアンスラサイトを用いている。また、本実施形態においては、濾層27は二層に形成されていて、下層から順に珪砂を含む珪砂層27b、アンスラサイトを含むアンスラサイト層27aが配されている(図6参照)。
濾層27は、生物処理によって被処理水中に含まれる懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどを除去する生物濾層であってもよい。濾層27を生物濾層とする場合には、粒状媒体26の表面に懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどを生物的に分解する微生物を担持させておいてもよい。
このように構成した濾層27に対して、排水トラフ29より被処理水を給水して濾層27に通水させることにより、被処理水中に含まれる懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどが除去される。なお、被処理水は、排水トラフ29を経由せずに、濾層27に直に給水することもできる。
本実施形態の集水装置用有孔ブロック20は、濾層27の下方に配置されて濾層27を支持している。本実施形態では、濾層27と有孔ブロック20との間には、多孔プレート30が配されている。
濾層27を通過して懸濁物質や、有機物、Mn、Feなどが除去されることにより得られる処理水は、重力の作用により、多孔プレート30を通過した後に上壁孔部18(図1参照)を介して側方流通部5に流下し、さらに内壁孔部(図示せず)を介して中央流通部4に流下して集水される。
前記処理水は、有孔ブロック20の底壁2cに形成された底壁開口部(図示せず)を経て有孔ブロック20の下方に設けたフリューム31を流下して、或いは、中央流通部4に接続する配管(図示せず)を流下して、所定の貯留槽に搬送される。
多孔プレート30は、リブ部21、22の上部に載置するか、あるいはリブ21、22によって分割される区画内に配されることが好ましい。
多孔プレート30は、ボルトによってリブ部21、22あるいは上壁2aに固定される。多孔プレート30は、例えば、直径数mmのペレットを多数接合して構成してもよい。当該ペレットとしては、ポリオレフィン等のプラスチックの他、セラミック、焼結金属等を使用することができる。
有孔ブロック20は、洗浄時に濾層27に向かって上方に流される逆洗水によって上向荷重を受け、濾層27の重量による下向荷重を受ける。
有孔ブロック20が上向荷重を受けると、有孔ブロック20を上方向に移動させる力が有孔ブロック20に作用する。一方で、有孔ブロック20が下向荷重を受けると、有孔ブロック20を下方向に移動させる力が有孔ブロック20に作用する。
充填材28は、複数の有孔ブロック20を並置する際に、ブロック本体1の軸心方向と直交する方向に隣接する有孔ブロック20の間に充填するものである。充填材28としては、ブロック本体1の軸心方向と直交する方向に隣接する有孔ブロック20の間隙に流動状態で投入した後、経時的に固化するものであれば、どのようなものでも用いることができる。例えば、モルタルやコンクリートなどを用いることができる。
固化した充填材28は、前記間隙を埋めると共に、各有孔ブロック20同士を強固に接着して固定することができる。これにより、有効ブロック20の上部に配された濾層27を安定して支持することができる。
なお、上記実施形態では、爪部7cが、断面略三角形状をなすように形成されていたが、爪部7cの形状はこれに限定されるものではなく、連結部9cの孔部9c1に係止され得る形状であれば、どのような形状であってもよい。
また、上記実施形態では、凹部7b3の内周面からの押圧に加えて、シール部材15をさらに押圧する押圧部が挿入部6及び被挿入部8のいずれにも形成されていない例について示したが、挿入部6及び被挿入部8の少なくとも一方に押圧部が形成されていてもよい。図7(a)に示すように、挿入部6においては、挿入片7b(より詳しくは、第2突出部7b2)の右方側の部位(凹部7b3内の部位)に、該右方側の部位から右方に向かって突出する突出部40を形成しておき、該突出部40を押圧部としてもよい。また、図7(b)に示すように、被挿入部8においては、連結部9cの左方側の部位に、該左方側の部位から左方に向かって突出する突出する突出部40を形成しておき、該突出部40を押圧部としてもよい。
更に、上記実施形態では、第2連結構造体9が被挿入部8の側面に1箇所形成され、底面に3箇所形成され、第1連結構造体7が挿入部6の側面に1箇所形成され、底面に3箇所形成されていたが、被挿入部8に形成される第2連結構造体9の個数や挿入部6に形成される第1連結構造体7の個数は、これらに限られるものではない。
また、上記実施形態では、第2連結構造体9が被挿入部8の側面および底面の両方に備えられ、第1連結構造体7が挿入部6の側面および底面の両方に備えられていたが、第1連結構造体7および第2連結構造体9が備えられる位置はこれに限られるものではなく、少なくとも、第1連結構造体7が挿入部6の側面に備えられ、第2連結構造体9が被挿入部8の側面に備えられていればよい。例えば、第1連結構造体7が挿入部6の側面のみに備えられ、第2連結構造体9が被挿入部8の側面のみに備えられていてもよい。あるいは、第1連結構造体7が挿入部6の側面および上面に備えられ、第2連結構造体9が被挿入部8の側面および上面に備えられていてもよい。
被挿入部8に第2連結構造体9を備え、挿入部6に第1連結構造体7を備える種々の態様の中で、孔部9c1の周縁部の破損を可能な限り抑制する観点から、被挿入部8の上面に第2連結構造体9を備えておらず、挿入部6の上面に第1連結構造体7を備えていない態様が好ましい。すなわち、第1連結構造体7が挿入部6の側面のみに備えられ、第2連結構造体9が被挿入部8の側面のみに備えられている態様、及び第1連結構造体7が挿入部6の側面および底面に備えられ、第2連結構造体9が被挿入部8の側面および底面に備えられている態様が好ましい。第1連結構造体7と第2連結構造体9とをより強固に連結する観点から、第1連結構造体7が挿入部6の側面および底面に備えられ、第2連結構造体9が被挿入部8の側面および底面に備えられている態様がより好ましい。
更に、上記実施形態では、挿入部6の挿入片7bの右方側の部位に、シール部材15の一部が嵌り込む凹部7b3(シール部材装着部)が形成されている例を示したが、該凹部は被挿入部8に形成されていてもよい。例えば、右方側の部位が平坦面を有するように挿入片7bを形成し、左方側の部位に凹部を有するように被挿入部8を形成してもよい。
また、上記実施形態においては、濾層27と有孔ブロック20との間に多孔プレート30を設ける例を示したが、多孔プレート30に替えて、支持砂利層を設けてもよい。
なお、被挿入部8の上面(図1における上部)に第2連結構造体9を設けないことで、孔部9c1の周縁部の破損を可能な限り抑制することができるが、これに加えて被挿入部8の上面の厚みを厚くするようにしてもよい。被挿入部8の上面の厚みを厚くすることにより、被挿入部8の側面や底面に備えられた第1連結構造体7及び第2連結構造体9に日光照射による熱を伝わり難くすることができる。また、被挿入部8の上面の厚みを厚くすることにより、被挿入部8の上面の強度を向上させることができる。
また、被挿入部8の上面にブロック20を構成する材料(樹脂)の劣化診断用の部材採取部を設けてもよい。一般に、ブロック20を敷き詰める場合には、ブロック20を一方向(以下、長手方向という)に連結し(図6参照)、長手方向に連結した複数のブロック20を長手方向に直交する方向に隣り合うように配している。このように敷き詰める場合、隣り合うブロック20同士の間には、モルタル等が注入されている。このように敷き詰められたブロック20では、施工後一定時間が経過した後(例えば、使用していない状態で一定時間を経過した後や、使用した後に一定時間経過した後)に、ブロック20を構成する樹脂の劣化度合いを調べることが好ましい。敷き詰められたブロック20を取り出さずに、ブロック20を構成する樹脂の劣化度合いを判断する場合には、劣化度合いを判断するための部材を採取することが考えられる。従来は、挿入部6の上面側に第1連結構造体7が配され、被挿入部8の上面側に第2連結構造体9が配されていたため、敷き詰められたブロック20の一部を取り出さずにブロック20を構成する樹脂の劣化度合いを判断するための部材を採取する場合(具体的には、被挿入部8の上面側の部位を切断して部材を採取する場合)、相対的に外方に配される第2連結構造体9を破損させる虞があった。そのため、従来、ブロック20を構成する樹脂の劣化度合いを判断する場合には、第2連結構造体9の破損を防ぐ観点から、被挿入部8の上面にブロック20を構成する樹脂の劣化診断用の部材採取部を設けることが難しく、劣化診断用の部材を採取するために、敷き詰められたブロック20の一部を一旦取り出す必要があった。しかしながら、本発明では、挿入部6の上面側に第1連結構造体7を配さず、被挿入部8の上面側に第2連結構造体9を配さないようにすることができるので、このような場合には、被挿入部8の一端部側(右側)の部位に、ブロック20を構成する樹脂の劣化診断用の部材採取部を設け、ブロック20同士のシールに影響を及ぼさない範囲(例えば、図3においてシール部材15の設置位置よりも十分に挿入方向後方側)で部材採取部を切断し、切断したものを劣化診断用の部材として用いることで、ブロック20を構成する樹脂の劣化を判断することができる。そのため、ブロック20を構成する樹脂の劣化を判断する際に、敷き詰められたブロック20の一部を取り出す必要がなくなる。
1 ブロック本体、
6 挿入部、
7 第1連結構造体、
7c 爪部、
7b3 凹部、
8 被挿入部、
9 第2連結構造体、
9c1 孔部、
15 シール部材、
40 突出部

Claims (2)

  1. 樹脂で断面矩形状の筒状に一体成形され、内側に通水部を有するブロック本体を備え、
    該ブロック本体は、複数を連結して用いるべく、一端側に他のブロック本体に挿入する挿入部と、他端側に他のブロック本体の挿入部が挿入される被挿入部とを備え、
    前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、設置状態における側面側に爪部を備え、他方は、設置状態における側面側に他のブロック本体の爪部を係止する孔部を備え、かつ、設置状態における上面側には前記爪部及び前記孔部を備えておらず、
    前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、これらを連結するときに、液密に連結させるためのシール部材を装着するシール部材装着部を備える、
    集水装置用有孔ブロック。
  2. 前記挿入部または前記被挿入部のいずれか一方は、これらの連結状態において、前記シール部材を押圧する押圧部を備える、
    請求項1に記載の集水装置用有孔ブロック。
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