JP6690177B2 - フィルムの接合方法及び充填包装体の製造方法 - Google Patents

フィルムの接合方法及び充填包装体の製造方法 Download PDF

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Description

本開示は、フィルムの接合方法及び充填包装体の製造方法に関する。
一般に、液体、粉体等の流動体を袋内に包装するために、充填包装機が用いられている。充填包装機は、フィルムを二つ折りに折り曲げて筒体を形成しつつ所定箇所をヒートシールしながら、筒体内に連続的又は間欠的に流動体を充填し、さらに筒体の開口部をヒートシールすることにより、袋内に流動体が密封充填された充填包装体を製造する。特許文献1は、充填包装体の製造を効率的に行うために、先行フィルムの後端と後行フィルムの先端とを粘着テープによって繋ぎ合わせることを開示している。
特開2009−120232号公報
特許文献1においては、先行フィルムの後端と後行フィルムの先端とが共に、これらのフィルムの延在方向に対して鉛直方向に延びている。そのため、先行フィルムの後端と後行フィルムの先端とに跨がるように貼り付けられる粘着テープも、これらのフィルムの延在方向に対して鉛直方向に延びている。
このように繋ぎ合わされたフィルムを充填包装機に用いると、当該フィルムがその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに粘着テープが重なり合ってしまう。粘着テープが重なり合った部分は厚みが増すので、当該部分に対してヒートシールが行われても、フィルム同士が十分に融着されないことがある。このとき、製造される充填包装体のうち当該部分から内容物が漏れ出して、充填包装機やその周辺を汚してしまう虞がある。充填包装機やその周辺が汚れてしまうと、いったん充填包装機を停止し、清掃作業を行い、充填包装機を再度始動しなければならないので、生産性の低下に繋がりうる。
そこで、本開示は、フィルム同士を粘着テープで繋ぎ合わせるにあたり、製造される充填包装体からの内容物の漏れを抑制することが可能なフィルムの接合方法及び充填包装体の製造方法を説明する。
本開示の一つの観点に係るフィルムの接合方法は、延在方向に対して斜めに延びる後端を有する第1のフィルムと、延在方向に対して斜めに延びる先端を有する第2のフィルムとを準備する第1の工程と、後端及び先端を互いに突き合わせる第2の工程と、後端及び先端に沿って延びるように粘着テープを先端及び後端に貼り付ける第3の工程とを含む。
本開示の他の観点に係る充填包装体の製造方法は、延在方向に対して斜めに延びる後端を有する第1のフィルムと、延在方向に対して斜めに延びる先端を有する第2のフィルムとを準備する第1の工程と、後端及び先端を互いに突き合わせる第2の工程と、後端及び先端に沿って延びるように粘着テープを後端及び先端に貼り付ける第3の工程と、第3の工程で貼り付けられた第1及び第2のフィルムをこれらの幅方向において二つ折りに折り曲げて筒体を形成する第4の工程と、筒体の所定箇所をヒートシールしつつ、筒体内に流動体を充填する第5の工程と、流動体が充填された後の筒体の開口部をヒートシールする第6の工程とを含む。
本開示に係るフィルムの接合方法及び充填包装体の製造方法によれば、フィルム同士を粘着テープで繋ぎ合わせるにあたり、製造される充填包装体からの内容物の漏れを抑制することが可能となる。
図1は、フィルムの接合方法の一例を説明するための図である。 図2は、充填包装体の例を示す図である。 図3は、フィルムの接合箇所を拡大して示す図である。 図4は、フィルムの接合方法の他の例を説明するための図である。
以下に説明される本開示に係る実施形態は本発明を説明するための例示であるので、本発明は以下の内容に限定されるべきではない。
[1]実施形態の概要
本実施形態の一つの例に係るフィルムの接合方法は、延在方向に対して斜めに延びる後端を有する第1のフィルムと、延在方向に対して斜めに延びる先端を有する第2のフィルムとを準備する第1の工程と、後端及び先端を互いに突き合わせる第2の工程と、後端及び先端に沿って延びるように粘着テープを後端及び先端に貼り付ける第3の工程とを含む。
本実施形態の一つの例に係るフィルムの接合方法では、第1のフィルムのうち延在方向に対して斜めに延びる後端と、第2のフィルムのうち延在方向に対して斜めに延びる先端とを突き合わせて、これらの後端及び先端に沿って延びるように粘着テープを後端及び先端に貼り付けている。そのため、第1及び第2のフィルムがそれらの幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、粘着テープが重なり合う部分が小さくなる。従って、当該部分に対してヒートシールが行われると、熱が当該部分の周囲に十分に伝わり、第1及び第2のフィルム同士が十分に融着される。その結果、製造される充填包装体からの内容物の漏れを抑制することが可能となる。
第3の工程では、パラメータh,Lを
h:第1及び第2のフィルムの延在方向における粘着テープの高さ
L:粘着テープのうち第1のフィルム側の側縁と第1のフィルムの第1の側縁とが交差する第1の点と、粘着テープのうち第1のフィルム側の側縁と第1のフィルムの第2の側縁とが交差する第2の点との、第1及び第2のフィルムの延在方向における直線距離
と定義した場合、L>hを満たすように粘着テープを後端及び先端に貼り付けてもよい。この場合、第1及び第2のフィルムがその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、第1及び第2のフィルムの側縁において粘着テープが重なり合わなくなる。そのため、粘着テープが重なり合う部分をより小さくすることができる。従って、製造される充填包装体からの内容物の漏れをより抑制することが可能となる。
第3の工程では、L>h+3mmを満たすように粘着テープを後端及び先端に貼り付けてもよい。この場合、粘着テープが重なり合う部分をさらに小さくすることができる。従って、製造される充填包装体からの内容物の漏れをさらに抑制することが可能となる。
第3の工程では、L<h+30mmを満たすように粘着テープを後端及び先端に貼り付けてもよい。この場合、粘着テープの第1及び第2のフィルムに対する傾きが大きくなりすぎない。そのため、例えば数m以上の幅広の原反フィルムに対して作業者が粘着テープの貼り付け作業を行いやすくなる。
第3の工程では、パラメータT,w,θを
T:第1及び第2のフィルムの幅
w:粘着テープの幅
θ:第1及び第2のフィルムの幅方向に対する粘着テープの傾斜角
と定義した場合、式1を満たす傾斜角θで粘着テープを後端及び先端に貼り付けてもよい。
Figure 0006690177

この場合、第1及び第2のフィルムがその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、第1及び第2のフィルムの側縁において粘着テープが重なり合わなくなる。そのため、粘着テープが重なり合う部分をより小さくすることができる。従って、製造される充填包装体からの内容物の漏れをより抑制することが可能となる。
第3の工程では、パラメータT,h,θ,tを
T:第1及び第2のフィルムの幅
h:第1及び第2のフィルムの延在方向における粘着テープの高さ
θ:第1及び第2のフィルムの幅方向に対する粘着テープの傾斜角
t:第1及び第2のフィルムの幅方向における、第1及び第2のフィルムの一の側縁と、第1及び第2のフィルムの延在方向に延びるヒートシール予定領域の内縁との直線距離
と定義した場合、式2を満たす傾斜角θで粘着テープを後端及び先端に貼り付けてもよい。
Figure 0006690177

この場合、第1及び第2のフィルムがその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、ヒートシール予定領域において粘着テープが重なり合わなくなる。そのため、ヒートシール時にヒートシール予定領域が十分に加熱され、第1及び第2のフィルム同士がより十分に融着される。従って、製造される充填包装体からの内容物の漏れをいっそう抑制することが可能となる。
粘着テープの厚さは9μm〜50μmであってもよい。粘着テープの厚さが9μm以上であると、粘着テープが人の指で掴みやすい傾向にあるので、粘着テープを人手で取り扱いやすくなる。粘着テープの厚さが50μm以下であると、第1及び第2のフィルムを粘着テープと共にヒートシールする際に、粘着テープが第1及び第2のフィルムへの熱の移動を妨げにくい傾向にある。
本実施形態の他の例に係る充填包装体の製造方法は、延在方向に対して斜めに延びる後端を有する第1のフィルムと、延在方向に対して斜めに延びる先端を有する第2のフィルムとを準備する第1の工程と、後端及び先端を互いに突き合わせる第2の工程と、後端及び先端に沿って延びるように粘着テープを後端及び先端に貼り付ける第3の工程と、第3の工程で貼り付けられた第1及び第2のフィルムをこれらの幅方向において二つ折りに折り曲げて筒体を形成する第4の工程と、筒体の所定箇所をヒートシールしつつ、筒体内に流動体を充填する第5の工程と、流動体が充填された後の筒体の開口部をヒートシールする第6の工程とを含む。
本実施形態の他の例に係る充填包装体の製造方法では、第1のフィルムのうち延在方向に対して斜めに延びる後端と、第2のフィルムのうち延在方向に対して斜めに延びる先端とを突き合わせて、これらの後端及び先端に沿って延びるように粘着テープを後端及び先端に貼り付けている。そのため、第1及び第2のフィルムがそれらの幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、粘着テープが重なり合う部分が小さくなる。従って、当該部分に対してヒートシールが行われると、熱が当該部分の周囲に十分に伝わり、第1及び第2のフィルム同士が十分に融着される。その結果、製造される充填包装体からの内容物の漏れを抑制することが可能となる。
[2]実施形態の例示
以下に、本開示に係る実施形態の一例について、図面を参照しつつより詳細に説明する。以下の説明において、同一要素又は同一機能を有する要素には同一符号を用いることとし、重複する説明は省略する。
<フィルムの接合方法>
図1を参照して、2つのフィルムF1,F2の端部同士を接合する方法について説明する。各フィルムF1,F2は、ロール状に巻回されている。各フィルムF1,F2は、少なくとも基材層(ベースフィルム層)と、シーラント層とを有する積層フィルムであってもよい。各フィルムF1,F2は、例えば、基材層と、印刷層と、接着層と、シーラント層とを含み、これらがこの順に積層されて形成されていてもよい。以下では、フィルムF1を「先行フィルム」といい、フィルムF2を後行フィルムということがある。
まず、図1の(a)に示されるように、先行フィルムF1の後端部と、後行フィルムF2の先端部とを重ね合わせる。次に、重ね合わされた部分F3を、フィルムF1,F2の延在方向(図1のX方向)に対して斜めに延びる切断線CL1に沿って切断する。これにより、重ね合わされた部分F3が、X方向に対して斜めに切断される。従って、後端F1aがX方向に対して斜めに延びる先行フィルムF1と、先端F2aがX方向に対して斜めに延びる後行フィルムF2が得られる(図1の(b)参照)。
続いて、図1の(b)に示されるように、先行フィルムF1の後端F1aと後行フィルムF2の先端F2aとを互いに突き合わせる。このとき、各フィルムF1,F2の基材層が共に同じ側(例えば上側)を向くように各フィルムF1,F2の姿勢を調整する。次に、後端F1a及び先端F2aに沿って延びるように、後端F1a及び先端F2aであって各フィルムF1,F2の基材層側に対して粘着テープTPを貼り付ける。従って、粘着テープTPのフィルムF1,F2に対する傾斜角は、後端F1a及び先端F2aのフィルムF1,F2に対する傾斜角と略同一である。
粘着テープTPが各フィルムF1,F2の側縁からはみ出た場合には、各フィルムF1,F2の幅方向(図1のY方向)における粘着テープTPの端縁が各フィルムF1,F2の側縁と略一致するように、粘着テープTPのうちはみ出た部分が切断される。これにより、フィルムF1,F2が粘着テープTPによって接合された長尺フィルムF4が得られる。以下では、フィルムF1,F2をまとめて長尺フィルムF4と呼ぶことがある。
続いて、長尺フィルムF4が充填包装機にセットされる。充填包装機は、シーラント層が向かい合うように長尺フィルムF4をX方向において二つ折りに折り曲げて筒体を形成することと、筒体の所定箇所をヒートシールすることと、筒体内に連続的又は間欠的に流動体(例えば、液体、粒体)を充填することと、筒体の開口部をヒートシールすることとを行う。これにより、図2に示されるような、袋内に流動体が密封充填された充填包装体1が製造される。粘着テープTPはX方向に対して所定の角度を有するように各フィルムF1,F2に対して貼り付けられているので、充填包装体1の厚さ方向から見て、粘着テープTPはV字形状を呈している。
充填包装体1には、長尺フィルムF4の延在方向(X方向)に延びるヒートシール部HS1と、長尺フィルムF4の幅方向(Y方向)に延びるヒートシール部HS2とが形成されている。これらのヒートシール部HS1,HS2は、シーラント層同士が熱によって融着されてなる。図2では、充填包装体1のうちヒートシール部HS1,HS2を斜線で示している。充填包装体1は、後の工程においてヒートシール部HS2の中央部がY方向に沿って切断される。これにより、充填包装体1が個片化された袋詰め製品が得られる。袋詰め製品の内容物(流動体)としては、例えば、液体、粒体、粉体が挙げられる。液体としては、例えば、醤油、ソースなどの液状食品が挙げられる。粒体としては、例えば、食塩、ふりかけなどの粒状食品が挙げられる。粉体としては、例えば、粉状の薬剤が挙げられる。
以上のような本実施形態の一例では、先行フィルムF1のうち延在方向に対して斜めに延びる後端F1aと、後行フィルムF2のうち延在方向に対して斜めに延びる先端F2aとを突き合わせて、これらの後端F1a及び先端F2aに沿って延びるように粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付けている。そのため、長尺フィルムF4がそれらの幅方向(X方向)に二つ折りに折り曲げられたときに、粘着テープTPが重なり合う部分が小さくなる。従って、当該部分に対してヒートシールが行われると、熱が当該部分の周囲に十分に伝わり、フィルムF1,F2同士が十分に融着される。その結果、製造される充填包装体1又は袋詰め製品からの内容物の漏れを抑制することが可能となる。
<粘着テープの詳細>
続いて、粘着テープTPの詳細について説明する。粘着テープTPの材質は、例えば、PET、セロハン、ポリイミド、ポリテトラフルオロエチレン等であってもよい。
粘着テープTPの厚さは、例えば、9μm〜50μm程度であってもよい。粘着テープTPの厚さが9μm以上であると、粘着テープTPが人の指で掴みやすい傾向にあるので、粘着テープTPを人手で取り扱いやすくなる。粘着テープTPの厚さが50μm以下であると、フィルムF1,F2を粘着テープTPと共にヒートシールする際に、粘着テープTPがフィルムF1,F2への熱の移動を妨げにくい傾向にある。
粘着テープTPの幅は、例えば、9mm〜24mm程度であってもよい。粘着テープTPの幅が9mm以上であると、フィルムF1,F2に貼った粘着テープTPが外力の作用等によっても剥離し難くなる傾向にある。粘着テープTPの幅が24mm以下であると、シーラント層が向かい合うように充填包装機が長尺フィルムF4をX方向において二つ折りに折り曲げて筒体を形成する際に、粘着テープTP同士が重なり合う部分が小さくなる傾向にある。粘着テープTPの幅は、その延在方向において均一であってもよい。
粘着テープTPは、有色であってもよいし、無色であってもよい。粘着テープTPが有色であると、その色を検出器によって検出することにより、充填包装体1が個片化された袋詰め製品のうち粘着テープTPが設けられているものを識別することができる。粘着テープTPが設けられていると識別された袋詰め製品は、例えば、廃棄処理される。粘着テープTPは、所定の波長の光に対して光透過性を有していてもよい。
<粘着テープの貼り付け態様>
粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付ける際の粘着テープTPの態様について、図3を参照して説明する。なお、図3において、一点鎖線で囲まれる斜線の領域はヒートシール部HS1の予定領域Rを示す。また、破線は、長尺フィルムF4(フィルムF1,F2)がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときの、粘着テープTPの態様を示す。
パラメータP1,P2,h,Lを
P1:粘着テープTPのうち先行フィルムF1側の側縁TPaと先行フィルムF1の右側縁F1Rとが交差する点
P2:粘着テープTPのうち先行フィルムF1側の側縁TPaと先行フィルムF1の左側縁F1Lとが交差する点
h:長尺フィルムF4の延在方向における粘着テープTPの高さ
L:長尺フィルムF4の延在方向における点P1と点P2との直線距離
と定義した場合、L>hを満たすように粘着テープTPを粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付けてもよい。この場合、長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、長尺フィルムF4の側縁において粘着テープTPが重なり合わなくなる。そのため、粘着テープTPが重なり合う部分をより小さくすることができる。従って、製造される充填包装体1又は袋詰め製品からの内容物の漏れをより抑制することが可能となる。
粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付ける際には、L>h+3mmを満たしていてもよいし、L>h+4mmを満たしていてもよいし、L>h+6mmを満たしていてもよい。少なくともL>h+3mmを満たしている場合、粘着テープTPが重なり合う部分をさらに小さくすることができる。従って、製造される充填包装体1又は袋詰め製品からの内容物の漏れをさらに抑制することが可能となる。
粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付ける際には、L<h+30mmを満たしていてもよいし、L<h+15mmを満たしていてもよいし、L<h+10mmを満たしていてもよい。少なくともL<h+30mmを満たしている場合、粘着テープTPの長尺フィルムF4に対する傾きが大きくなりすぎない。そのため、例えば数m以上の幅広の原反フィルムに対して作業者が粘着テープTPの貼り付け作業を行いやすくなる。
長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、長尺フィルムF4の側縁において粘着テープTPが重なり合わない条件は、上記のとおり、
L>h ・・・(3)
である。パラメータT,w,θを
T:長尺フィルムF4の幅
w:粘着テープTPの幅
θ:長尺フィルムF4の幅方向に対する粘着テープTPの傾斜角
と定義した場合、
L=Ttanθ ・・・(4)
h=w/cosθ ・・・(5)
であるから、式3〜式5より式6が得られる。
Ttanθ>w/cosθ ・・・(6)
ここで、式7,8が成り立つから、式6〜式8より式9が得られる。
tanθ=sinθ/cosθ ・・・(7)
cosθ>0 (∵0°<θ<90°) ・・・(8)
Figure 0006690177

式9をθについて解くと、式10が得られる。
Figure 0006690177
従って、式10を満たす傾斜角θで粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付けてもよい。この場合も、長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、長尺フィルムF4の側縁において粘着テープTPが重なり合わなくなる。そのため、粘着テープTPが重なり合う部分をより小さくすることができる。従って、製造される充填包装体1又は袋詰め製品からの内容物の漏れをより抑制することが可能となる。
長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、ヒートシール部HS1の予定領域Rにおいて粘着テープが重なり合わない条件は、パラメータP3,x,tを
P3:長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、粘着テープTPの側縁同士が重なり合う点
:長尺フィルムF4の幅方向における、長尺フィルムF4の側縁と点P3との直線距離
t:長尺フィルムF4の幅方向における、長尺フィルムF4の側縁(図3では右側縁)と、ヒートシール部HS1の予定領域Rの内縁との直線距離
と定義した場合、
>t ・・・(11)
である。
パラメータP4,P5,l,l,Tをさらに
P4:粘着テープTPのうち後行フィルムF2側の側縁TPbと後行フィルムF2の右側縁F2Rとが交差する点
P5:粘着テープTPの後行フィルムF2側の側縁TPbのうち、長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられるときに折り曲げられる点
:点P3と点P4との直線距離
:点P3と点P5との直線距離
T:長尺フィルムF4の幅
と定義した場合、
=l/cosθ ・・・(12)
=h/(2sinθ) ・・・(13)
T=2(l+l)cosθ ・・・(14)
であるから、式5、式7、式12〜式14より式15が得られる。
Figure 0006690177
式15をlについて解くと、式16が得られる。
Figure 0006690177

ここで、式17が成り立つから、式8、式11、式16及び式17より式18が得られる。
sinθ>0 (∵0°<θ<90°) ・・・(17)
Figure 0006690177

式18をθについて解くと、式19が得られる。
Figure 0006690177
従って、式19を満たす傾斜角θで粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付けてもよい。この場合、長尺フィルムF4がその幅方向に二つ折りに折り曲げられたときに、ヒートシール部HS1の予定領域Rにおいて粘着テープTPが重なり合わなくなる。そのため、ヒートシール時にヒートシール部HS1の予定領域Rが十分に加熱され、長尺フィルムF4同士がより十分に融着される。従って、製造される充填包装体1又は袋詰め製品からの内容物の漏れをいっそう抑制することが可能となる。
<実施形態の他の例>
以上、本開示に係る実施形態について詳細に説明したが、本発明の要旨の範囲内で種々の変形を上記の実施形態に加えてもよい。例えば、ロール状に巻回された2つのフィルムF1,F2を接合する場合に限らず、図4に示されるように、一つのフィルムF5をいったん切断してから繋ぎ合わせる場合にも本発明を適用してよい。このような作業は、フィルムF5に欠陥D(例えば、異物、印刷不良、気泡など)が存在する場合に、フィルムF5を切断して欠陥Dを除去する場合に行われる。
具体的には、まず、図4の(a)に示されるように、フィルムF5の幅方向(図4のY方向)に延びる2本の切断線CL2に沿って、フィルムF5を切断する。2本の切断線CL2は、フィルムF5のうち欠陥Dの両側に位置している。これにより、フィルムF5が、2つのフィルムF1,F2、すなわち、先行フィルムF1と後行フィルムF2とに分割される。
続いて、図4の(b)に示されるように、先行フィルムF1の後端部と、後行フィルムF2の先端部とを重ね合わせる。次に、重ね合わされた部分F3を、フィルムF1,F2の延在方向(図4のX方向)に対して斜めに延びる切断線CL1に沿って切断する。これにより、重ね合わされた部分F3が、X方向に対して斜めに切断される。従って、後端F1aがX方向に対して斜めに延びる先行フィルムF1と、先端F2aがX方向に対して斜めに延びる後行フィルムF2が得られる(図4の(c)参照)。
続いて、図4の(c)に示されるように、先行フィルムF1の後端F1aと後行フィルムF2の先端F2aとを互いに突き合わせる。このとき、各フィルムF1,F2の基材層が共に同じ側(例えば上側)を向くように各フィルムF1,F2の姿勢を調整する。次に、後端F1a及び先端F2aに沿って延びるように、粘着テープTPを後端F1a及び先端F2aに貼り付ける。すなわち、粘着テープTPは、X方向に対して所定の角度を有するように各フィルムF1,F2の基材層側に対して貼り付けられる。
F1…先行フィルム(第1のフィルム)、F1a…後端、F2…後行フィルム(第2のフィルム)、F2a…先端、TP…粘着テープ。

Claims (9)

  1. 延在方向に対して斜めに延びる後端を有する第1のフィルムと、延在方向に対して斜めに延びる先端を有する第2のフィルムとを準備する第1の工程と、
    前記後端及び前記先端を互いに突き合わせる第2の工程と、
    前記後端及び前記先端に沿って延びるように粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける第3の工程とを含み、
    前記第3の工程では、パラメータT,w,θを
    T:前記第1及び第2のフィルムの幅
    w:前記粘着テープの幅
    θ:前記第1及び第2のフィルムの幅方向に対する前記粘着テープの傾斜角
    と定義した場合、式1を満たす傾斜角θで前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、フィルムの接合方法。
    Figure 0006690177
  2. 前記第3の工程では、パラメータtを
    t:前記第1及び第2のフィルムの幅方向における、前記第1及び第2のフィルムの一の側縁と、前記第1及び第2のフィルムの延在方向に延びるヒートシール予定領域の内縁との直線距離
    と定義した場合、式2を満たす傾斜角θで前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、請求項1に記載の接合方法。
    Figure 0006690177
  3. 前記第3の工程では、パラメータh,Lを
    h:前記第1及び第2のフィルムの延在方向における粘着テープの高さ
    L:前記粘着テープのうち前記第1のフィルム側の側縁と前記第1のフィルムの第1の側縁とが交差する第1の点と、前記粘着テープのうち前記第1のフィルム側の側縁と前記第1のフィルムの第2の側縁とが交差する第2の点との、前記第1及び第2のフィルムの延在方向における直線距離
    と定義した場合、L<h+30mmを満たすように前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、請求項1又は2に記載の接合方法。
  4. 前記第3の工程では、L>hを満たすように前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、請求項3に記載の接合方法。
  5. 前記第3の工程では、L>h+3mmを満たすように前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、請求項4に記載の接合方法。
  6. 前記粘着テープの厚さは9μm〜50μmである、請求項1〜5のいずれか一項に記載の接合方法。
  7. 延在方向に対して斜めに延びる後端を有する第1のフィルムと、延在方向に対して斜めに延びる先端を有する第2のフィルムとを準備する第1の工程と、
    前記後端及び前記先端を互いに突き合わせる第2の工程と、
    前記後端及び前記先端に沿って延びるように粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける第3の工程と、
    前記第3の工程で貼り付けられた前記第1及び第2のフィルムをこれらの幅方向において二つ折りに折り曲げて筒体を形成する第4の工程と、
    前記筒体の所定箇所をヒートシールしつつ、前記筒体内に流動体を充填する第5の工程と、
    流動体が充填された後の前記筒体の開口部をヒートシールする第6の工程とを含み、
    前記第3の工程では、パラメータT,w,θを
    T:前記第1及び第2のフィルムの幅
    w:前記粘着テープの幅
    θ:前記第1及び第2のフィルムの幅方向に対する前記粘着テープの傾斜角
    と定義した場合、式3を満たす傾斜角θで前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、充填包装体の製造方法。
    Figure 0006690177
  8. 前記第3の工程では、パラメータtを
    t:前記第1及び第2のフィルムの幅方向における、前記第1及び第2のフィルムの一の側縁と、前記第1及び第2のフィルムの延在方向に延びるヒートシール予定領域の内縁との直線距離
    と定義した場合、式4を満たす傾斜角θで前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、請求項7に記載の製造方法。
    Figure 0006690177
  9. 前記第3の工程では、パラメータh,Lを
    h:前記第1及び第2のフィルムの延在方向における粘着テープの高さ
    L:前記粘着テープのうち前記第1のフィルム側の側縁と前記第1のフィルムの第1の側縁とが交差する第1の点と、前記粘着テープのうち前記第1のフィルム側の側縁と前記第1のフィルムの第2の側縁とが交差する第2の点との、前記第1及び第2のフィルムの延在方向における直線距離
    と定義した場合、L<h+30mmを満たすように前記粘着テープを前記後端及び前記先端に貼り付ける、請求項7又は8に記載の製造方法。
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