JP6689803B2 - 筐体 - Google Patents

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本発明は、筐体に係り、例えば、内部に交通用の機器を収納する筐体に関する。
一般に交通信号制御機は、交通信号灯を保持する柱体や電柱等の支柱に取り付けられ、荒天にあっても内部に雨が浸入しないように防滴構造を有する。また、交通信号制御機に限らず、線路脇に設置される器具箱、転てつ機等についても同様の構造が用いられる。その様な技術として、例えば、筐体の開口を開閉自在に蓋をする扉を有する交通信号制御機の筐体において、相互に対向した複数本のリブで構成する複数の隙間及び溝空間が外部からの風雨等の浸入圧力を低下させ、筐体内への雨水等の浸入を防止して、防水性を高めた技術がある(例えば、特許文献1参照)。また、扉側のパッキンを筐体側のリブ状の開口枠に押しつける構造で防水性を高めた技術もある(例えば、特許文献2参照)。
実開平3−71688号公報 特開2015−90578号公報
ところで、近年、洪水や津波等の大規模災害の発生頻度が高まり、また災害規模も大きくなる傾向がある。交通インフラは、災害復旧活動において最も重要な役割を果たすものであり、それら災害が発生しても機能停止せず、または停止した場合でも早期に復旧することが求められる。上述の様に、交通信号制御機では荒天等を考慮して防滴構造が採用されることが多いが、大規模な洪水や津波等による水没は想定されておらず、対策の技術が求められていた。一方で、交通信号制御機に求められるコストや施工後の管理上の観点から、すでに市場に投入されている構造と大きく変わらないことが求められることもある。同様な問題は、交通信号制御機と同様に支柱に取り付けられた電装装置等にも発生する。
また、扉側のパッキンを筐体側のリブ状の開口枠に押しつける構造で防水性を高めた筐体は、リブ状の開口枠にパッキンが食い込むように圧接させる必要があるため、筐体内の内部機器の点検等で扉を開けるとき及び、点検等の終了後に扉を閉めるときに通常より強い力が必要になる。
本発明は、以上のような状況に鑑みなされたものであって、上記課題を解決する技術を提供することにある。
本発明は、筐体本体と、前記筐体本体に開閉自在に設けられた扉とを有し、交通信号機の装置を収納する筐体であって、前記扉が閉じた状態で、前記扉と前記筐体本体とを密閉させる枠状のパッキンを有し、前記パッキンは、水を吸収した場合に膨張する内層部と、水による膨張機能を具備せず、前記内層部を覆う外層部とを有し、前記筐体本体の底面には、配線が挿通するように形成された底部開口が形成され、前記扉は、前記筐体本体の前記底面以外の所定の面に設けられた開口を開閉自在に設けられており、前記パッキンの端部が、前記底面の近傍に配置され、前記端部で前記内層部が露出している。
前記外層部は、前記内層部を外部に露出させる開口部を備えてもよい
本発明によると、内部に交通用機器を収納した筐体が水没するような状況にあっても、内部の機器の機能が損壊してしまうことを低減でき、通常の点検時は、簡単に扉の開け閉めができる。
本実施形態に係る、信号制御機の筐体の斜視図である。 本実施形態に係る、信号制御機の筐体の六面図である。 本実施形態に係る、主扉が開いた状態の信号制御機の正面図である。 本実施形態に係る、筐体本体の斜視図である。 本実施形態に係る、主扉の背面図及び背面斜視図である。 本実施形態に係る、筐体の断面図である。 本実施形態に係る、開いた状態の小窓扉の斜視図である。 本実施形態に係る、筐体の機能ブロック図である。 本実施形態に係る、応用例の筐体の機能ブロック図である。 本実施形態に係る、パッキンを示した図である。 変形例に係る、パッキンを示した図である。 変形例に係る、筐体本体の斜視図である。 変形例に係る、筐体の断面図である。
次に、本発明を実施するための形態(以下、単に「実施形態」という)を、図面を参照して具体的に説明する。本実施形態の概要は、次の通りである。すなわち、冠水の影響を受けやすい交通用の機器を収納する筐体に用いるパッキンに、水による膨張機能を有する素材を用いる。交通用の機器として、例えば、交通信号制御機、鉄道車両の床下収容箱、線路脇の器具箱や転てつ機などがある。以下では、交通信号制御機に適用した例を説明する。
図1は本実施形態にかかる信号制御機1の筐体10を示す斜視図である。また、図2は信号制御機1の筐体10の六面図を示しており、図2(a)は正面図、図2(b)は左側面図、図2(c)は右側面図、図2(d)は平面図、図2(e)は底面図、図2(f)は背面図である。また、図3は主扉40が開いた状態の筐体10を示している。図4は筐体10(図1の状態)から主扉40を取り除いた筐体本体20の斜視図を示している。また、図5は主扉40を示しており、特に図5(a)は背面図であり、図5(b)は背面斜視図である。図6は筐体10の断面図を示しており、特に、図6(a)は図3のB−B断面図、図6(b)は図2(a)のA−A断面図を示している。
図示のように、筐体10は、高耐食ステンレス鋼の略箱形(縦長の直方体)の筐体本体20と主扉40とを備える。筐体本体20は、前側の面が略全面が開口(前面開口21)となっており、主扉40によって開閉されるようになっている。
主扉40は、右側面に設けられたヒンジ62によって筐体本体20の前面側を開閉自在に取り付けられている。ここでは、上下に2つのヒンジ62が設けられている。また、主扉40の筐体本体20への固定は、左側面に設けられた主扉用錠前60によってなされる。ここでは、上中下に3つの主扉用錠前60が設けられている。主扉40が閉じられ主扉用錠前60で固定された状態では、後述する密閉構造により、主扉40部分での密閉状態が強固に確保され、水没した状態でも内部への水浸入の防止が可能となっている。
筐体本体20の前面側の開口(前面開口21)の外縁部分は所定幅の前面枠23が設けられている。そして、前面開口21の内側縁、つまり、前面枠23の内側縁には、前方に所定長突出する前延出部26が形成されている。さらに、前延出部26の先端には前面枠23と平行にプレート枠状の押圧面24が形成されている。ここでは、例えば図3に示すように、押圧面24は、前面開口21の四方を囲むように、筐体本体20の外形より若干小さくなるように、形成されている。
また、筐体本体20の底部22には、図8で後述するが内部に配置される機器部70や配電盤80への各種配線(制御ケーブル73や電源ケーブル81等)を配索するために底部開口25(連通構造)が形成されている。
主扉40は、扉本体41と扉本体41の前面側に取り付けられた飾り板42とを備える。飾り板42は、記章等を取り付ける記章取付穴48aやプレートを取り付ける銘板取付穴48bが設けられている。
扉本体41は図5、6に示すように蓋形状を有するとともに、その内部側(背面側)の外周縁にパッキン44が取り付けられている。
具体的には、図示のように、扉本体41の内部側の外周縁に、扉側面43と補強リブ47で挟まれた領域にパッキン配置面45が設けられている。パッキン配置面45の幅は、主扉40が閉じられた際に、押圧面24が嵌まるように設定されている。
パッキン配置面45に、水膨張機能を有する一本の丸紐状のパッキン44が配置される。パッキン44は、例えば、吸水性樹脂を加硫ゴムに配合して形成された構造により、水膨張機能を実現し、冠水するような状況において、密着性を強めることができる。また、乾燥すると膨張が縮小するため、密着性が通常レベルに戻る。これによって、後に内部機器を点検等する場合に扉の開閉を阻害することを防止できる。なお、吸水性樹脂の配合率を調整することで、水吸収時の膨張率を調整することができる。また、パッキン44は、丸紐状(断面円形)に限る趣旨では無く、断面が楕円形状であってもよいし、また、筒状であってもよい。後述する押圧面24による押圧によって適当に一定量潰れて所望の密閉性能を実現できればよい。
図10にパッキン44の構造の例であって、図5(a)の左下部分のパッキン44に領域に対応したものである。図10(a)は正面図であり、図10(b)は底面図(端面図)であり、図10(c)は図10(a)のC−C断面図を示す。パッキン44は、内層部444(コア)とそれを覆う外層部443が異なる2層構造となっている。内層部444は、水膨張機能を有する。外層部443は、内層部444の膨張により伸びる素材(例えば、天然ゴム)であるが、水膨張機能は有さない。このような2層構造とすることで、単なる湿気程度では膨張させず冠水時のような完全な水濡れの状態で膨張させるようにコントロールすることができる。なお、外層部443に水膨張機能を持たせる場合、例えば、膨張率を小さくするといった構造を採用することができる。
また、図5に示すように、パッキン44は、パッキン配置面45の下側(底面側)は設けられていない。主扉40が閉じられた際に、前面開口21の押圧面24が、扉側面43と補強リブ47の間の領域、すなわちパッキン配置面45に嵌まり、主扉用錠前60が固定された状態では、押圧面24がパッキン44を強固に圧接し押し潰す。このような構成によって、筐体10は、主扉40の上側及び左右側の密閉を確保できる。また、押圧面24に固まらないワックス、ワセリンや液状ガスケットなどペースト状のシーリング材を塗ることで、押圧面24の面が荒い場合やパッキン44が経年劣化で硬化した場合に、押圧面24とパッキン44との隙間をなくすことができる。
なお、パッキン44は、パッキン配置面45を全周させてもよいが、少なくとも密閉したい領域に存在するようにすればよい。例えば、ここでは、筐体本体20の底面に底部開口25が形成されているため、底面側の密閉に対しては、厳しい要求は無く、上述のように、その部分(パッキン配置面45の底面側領域)にはパッキン44が存在しない。このため、パッキン44をパッキン配置面45に取り付ける際に、パッキン44を取り付けた後、端部を切断して長さを調整することもでき、施工性が良好である。また、図示のような配置の場合に、パッキン44の端部が下側を向くように配置する。この場合、図10で説明した2層構造のパッキン44の場合、端部で内層部444が露出する。したがって、パッキン44は、下側の端部で露出している内層部444から水が吸収される。すなわち、水が冠水する状況において、水位が上昇してきた場合に、内部に配置される機器部70や配電盤80へ水の影響が及ぼす前に、筐体本体20と主扉40との機密性を高めることができる。
また、パッキン配置面45は、扉本体41の内面(背面)の外縁ぎりぎりまで覆う構成でなく、外縁から若干内側に位置している。つまり、パッキン44で覆われていない部分が設けられている。このパッキン配置面45より外側に位置している部分において、ネジ構造の飾り板取付部49が設けられて飾り板42が取り付けられる。ここでは、上下の各2箇所の合計4箇所の飾り板取付部49で飾り板42が取り付けられている。パッキン配置面45の外側に飾り板取付部49があるので、飾り板42の取り付けにパッキン44と押圧面24との密閉構造には影響がないため、飾り板42を取り付け後に飾り板取付部49に防水処理を行わないで済み、飾り板42の取り付けが容易となる。
さらに、扉本体41には開閉自在な小窓扉50と小窓扉50が閉じた状態を保持する係止部53が設けられている。飾り板42には、小窓扉50が開閉自在になるように小窓46が形成されている。小窓扉50は図7に示すように、所定の密閉構造と同様の構造が採用されている。
即ち、扉本体41には小さな小窓開口54が形成されており、その縁に沿って所定高さの小窓外周リブ55が形成されている。一方、小窓扉50の小窓扉内面51には枠状の小窓パッキン56が設けられている。小窓パッキン56は、小窓外周リブ55に対応する位置に、つまり、閉じられた状態で対向する様に設けられている。小窓扉50が閉じられ錠前52が係止部53に係止し固定された状態では、リブ形状である小窓外周リブ55が小窓パッキン56に食い込むように圧接する。その結果、小窓扉50と小窓開口54において強固な密閉構造が実現される。また、錠前52は、小窓パッキン56の外側に設けられており、密閉構造には影響がないため、防水仕様の錠前52を取り付ける必要がない。
なお、小窓扉50は、扉本体41と比較して小さく変形が生じないので補強リブ47に対応する構造は設けられていない。当然に、補強リブ47に相当する構造が設けられてもよい。
以上のような構造を採用することで、信号制御機1が水没した場合であっても、底部22を除いて十分な密閉構造を実現できる。したがって、筐体10の内部に底部22から水が浸入する場合でも、内部に空気が充填された状態になっているため、浸入量は僅かであり、内部に取り付けられる機器部70等(図8参照)が濡れて故障することを防止できる。なお、シミュレーションの結果、筐体の外形を高さ800mm/幅300mm/奥行き230mm、筐体板厚2mm(ステンレス鋼)筐体10の上面を水深2mの条件で、十分な密閉状態を確保できることが確認できている。また、水圧による変形が懸念される場合には、筐体10(筐体本体20)に補強を施すことで十分に対応可能である。
また、筐体本体20側の構成、特に、押圧面24については、すでに市場に投入されている構造と同じまたは類似である。したがって、主扉40の変更のみで対応することができ、金型や治具等を新たに準備する必要が無い。また、同様の理由から、すでに設置済みの信号制御機1についても、主扉40のみの交換で、密閉構造を向上させることができる。
ここで図8に信号制御機1の機能ブロック図を模式的に示す。筐体10の内部には機器部70が収納される。機器部70は、交差点に配置される車両用信号灯器や歩行者用信号灯器等の交通信号灯器を制御する制御部71を有する。制御部71は配線接続部72を介して点灯制御を行っている。ここで、制御部71から配線接続部72に接続して、配線接続部72に制御ケーブル73が配線される。制御ケーブル73は底部22に形成されている底部開口25を介して各信号灯器に接続される。また、機器部70の下側に配電盤80が配置され、配電盤80から電源ケーブル81が配線されて、底部開口25を介して外部電源に接続される。
信号制御機1が水没して、水深が深くなり、水圧によって筐体10の内部に底部22から水が浸入して、信号制御機1が水深2m程度水没した場合でも、機器部70及び配電盤80が水に浸からないような高さに設置して、機器部70内の電子機器の故障を防止する。
また、本実施形態では機器部70として、信号制御機1に内蔵する内蔵機器を用いて説明したが、信号制御機1以外にも、信号制御機1と同様に支柱に取り付け可能な無線や有線の通信機器等を含む通信装置、交通情報板や車両感知器等の交通端末を制御する交通端末制御装置、又はUPS(無停電電源装置)を含む電源装置、充電装置等の電気回路を有する電装装置の各装置の内蔵機器を機器部70として筐体10を用いることができる。更には、電装装置の各装置の内蔵機器を組み合わせたものを機器部70として筐体10を用いることができる。
そして、信号制御機1の水没状態から水が引き、送電が復旧することで、早期に車両用信号灯器や歩行者用信号灯器を通常通りに運用することが可能である。同様に、機器部70として、通信装置、交通端末制御装置、電源装置及び充電装置等の電気回路を有する電装装置の内蔵機器を採用した場合でも、迅速に復旧させることが可能である。
更に、機器部70として、無停電電源装置の内蔵機器を収納させた場合には、災害等により一時的に電力供給が遮断されても、各装置の運用を継続できる。
また、機器部70として、電源装置の内蔵機器を収納した場合には、水が引き、送電が復旧した場合に、例えば照明器具と接続することで災害時の照明を確保することができる。周囲が水没による破損によって電源が確保できないような場所でも、緊急電源として運用が可能である。
また、機器部70として、充電装置の内蔵機器を収納させた場合には、送電が復旧しない状況であっても、所定時間、各装置や各機器を起動させる緊急電源として運用することができる。
さらに、ここで図9に応用例として信号制御機1の機能ブロック図を示す。機器部70の内部に伝送部74が配置される。伝送部74は配線接続部72を介して信号機や管制センターに浸水状況を通知する。ここで、伝送部74から配線接続部72に接続して、配線接続部72から信号ケーブル75が配線される。信号ケーブル75は底部22に形成されている底部開口25を介して外部の信号機や管制センターと接続される。
上述の様に底部開口25を除く筐体10の密閉構造によって、筐体10内部に密閉された空気が底部開口25からの水の内部への浸入を防止する。信号制御機1が水深2m程度水没した場合でも、水圧とバランスが取れた位置まで底部開口25から水が入ってくるが機器部70や配電盤80が水で濡れる虞は少ない。しかし、水没状体で筐体10周囲の水に動きがあり水深2mを超えて水没した場合に筐体10内部に浸入している水面に動きが生じ、配電盤80等の位置まで水位が上がってしまうおそれもある。
そこで、筐体10の内部への水浸入を極力少なくするために、濡れるとエアを噴出する外部機器(ボンベ90)が筐体本体20に取り付けられている。ここでは、最も下側に配置されている電装部品である配電盤80より5cm下側にボンベ90が取り付けられる。
ボンベ90は、ボンベ本体91とその動作を検知する動作検知センサ92が設けられている。ボンベ本体91は、水に濡れるとエアを噴出する構造となっている。噴出したエアが筐体10の内部に充填されることで、底部22から浸入した水は外部に押し出される。このような構造は、非常用ボートやライフジャケットに採用されている公知の技術(例えば、特開2011−68297号公報に開示の技術)を利用することができる。なお、噴出するエアとしては特に限定するものでは無いが、酸素やヘリウム等の水に溶けにくい性質のガスが好ましい。
動作検知センサ92は、ボンベ本体91が動作したとき、つまりエアが噴出したことを検知し、機器部70の伝送部74に通知する。伝送部74は配線接続部72等を介して管制センター等へ通知する。信号制御機1は管制センターでコントロールさせているので、管制センターはボンベ90の動作を検知することで、どの信号制御機1が水没するような状況下にあるかを把握できる。また、ボンベ90が動作していなければ、筐体10が密閉構造であることから、機器部70等には水が掛かっていないと判断できる。その結果、災害後の復旧作業(修復作業)において、修理対象の信号制御機1を特定することや優先順位の設定が容易になる。
なお、複数のボンベ90が異なる高さに取り付けられてもよい。その場合、どの高さのボンベ90が動作したかを確認できれば、復旧作業において優先順位の設定をより詳細にできる。つまり、例えば3つのボンベ90が取り付けられている場合、最も下のボンベ90が動作した場合には、水の浸入量は少ないと判断し復旧の優先順位を下げ、最も上のボンベ90が動作した場合には、故障の可能性が高いと判断し交換対象の優先度が高いと判断することができる。特に、信号制御機1は、信号機が設置される場所によって制御内容が異なるため、いわゆるカスタムオーダーによる製造となる。そのため製造に時間が掛かってしまう。そこで本実施形態のように、修理・交換等の優先順位が高い信号制御機1が特定できれば、災害地区における復旧作業を短縮することができる。
以上、本発明を実施形態をもとに説明した。この実施形態は例示であり、それらの各構成要素や処理プロセスの組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。例えば、上記の実施形態では、筐体10の前面側に主扉40が開閉時間に設けられ、その密閉状態が強固に確保された。しかし、他の面(側面や背面、上面)に扉が設けられてもよく、その場合でも、上記の密閉構造が適用され密閉状態が確保できる。
図11は、変形例に係るパッキン44aを示している。図11(a)は正面図であり、図11(b)は底面図(端面図)であり、図11(c)は図11(a)のD−D断面図を示す。パッキン44aは、図10のパッキン44と異なる点は、外層部443に、内層部444を外部に露出(開放)する複数の連通穴445が一定間隔で並んで設けられている。ここでは、図示左側(図5(a)では、扉本体41の外側方向)に、開放するように連通穴445が設けられている。このような構成によって、内層部444への水の導入スピードを高めることができる。また、乾燥時も乾燥スピードを高めることができる。なお、連通穴445の配置間隔は、等間隔に限る趣旨ではなく、例えば、パッキン44の下側では配置間隔を狭め、水位上昇時に極力早く水を内層部444に導入するようにしてもよい。
図12及び図13は変形例の筐体本体20及び主扉40を示している。図12は図4に、図13(a)は図6(a)、図13(b)は図6(b)に対応している。図13(c)は図13(b)の領域Eを拡大している。この変形例では、図4の押圧面24の代わりに、前面開口121の前面枠123に外周囲いリブ124を設けている。主扉40を閉じた時に、外周囲いリブ124がパッキン44を押し潰す。防水性の観点では、水濡れによってパッキン44が膨張するため、通常時の密着性を弱くしてもよく。その結果、通常における主扉40の開閉操作が容易になり、かつ水濡れ時の密着性能を十分に確保できる。
1 信号制御機
10 筐体
20 筐体本体
21、121 前面開口
22 底部
23 前面枠
24 押圧面
25 底部開口
26 前延出部
40 主扉
41 扉本体
42 飾り板
43 扉側面
44、44a パッキン
45 パッキン配置面
46 小窓
47 補強リブ
48a 記章取付穴
48b 銘板取付穴
49 飾り板取付部
50 小窓扉
51 小窓扉内面
52 錠前
53 係止部
54 小窓開口
55 小窓外周リブ
56 小窓パッキン
60 主扉用錠前
62 ヒンジ
70 機器部
71 制御部
72 配線接続部
73 制御ケーブル
74 伝送部
75 信号ケーブル
80 配電盤
81 電源ケーブル
90 ボンベ
91 ボンベ本体
92 動作検知センサ
123 前面枠
124 外周囲いリブ
443 外層部
444 内層部
445 連通穴

Claims (2)

  1. 筐体本体と、前記筐体本体に開閉自在に設けられた扉とを有し、交通信号機の装置を収納する筐体であって、
    前記扉が閉じた状態で、前記扉と前記筐体本体とを密閉させる枠状のパッキンを有し、
    前記パッキンは、水を吸収した場合に膨張する内層部と、水による膨張機能を具備せず、前記内層部を覆う外層部とを有し、
    前記筐体本体の底面には、配線が挿通するように形成された底部開口が形成され、
    前記扉は、前記筐体本体の前記底面以外の所定の面に設けられた開口を開閉自在に設けられており、
    前記パッキンの端部が、前記底面の近傍に配置され、前記端部で前記内層部が露出していることを特徴とする筐体。
  2. 前記外層部は、前記内層部を外部に露出させる開口部を備えることを特徴とする請求項に記載の筐体。
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