JP6689087B2 - 打ち込み工具 - Google Patents

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Description

本開示は、モータにより駆動される電動式の打ち込み工具に関する。
木材や石膏ボードに対し、ピンやステープルを打ち込むための打ち込み工具として、打撃ドライバを打撃ばねの付勢力に抗して移動させ、その後、打撃ばねを開放させることで打ち込みを行うように構成されたものが知られている。
この種の打ち込み工具には、打ち込み方向に沿って往復動可能で、打撃ばねによって打ち込み方向に付勢されたプランジャが備えられ、打撃ドライバは、このプランジャに固定される。
プランジャは、通常、打撃ドライバにより打ち込み具(ピンやステープル等)が打ち込まれる下死点から離れた位置に停止され、打ち込み指令が入力されると、モータ及び逆転防止機能を有する駆動機構を介して、下死点とは逆方向に移動される。
そして、プランジャが下死点から最も離れた上死点に達すると、プランジャと駆動機構との係合が外れ、プランジャ(延いては打撃ドライバ)は、バネの付勢力により下死点側に瞬時に移動し、打ち込み具が打ち込み対象(木材や石膏ボード等)に打ち込まれる。
こうした打ち込み動作は、モータを駆動することにより実現され、プランジャは、打ち込み動作1サイクル毎に下死点から離れた位置に停止される。
そして、このようにプランジャを所望の停止位置で停止させるために、モータへの通電開始後、プランジャが上死点に達したことを検出し、その後、一定時間モータを通電することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
また、同様の目的で、モータへの通電開始後、プランジャが上死点に達するまでの時間を計測し、その計測時間に基づき、その後のモータの通電時間を設定することも提案されている(例えば、特許文献2参照)。
実開平7−33575号公報 特許第5424105号公報
上記従来の打ち込み工具では、モータへの通電時間を制御することで、プランジャを所望の停止位置に停止させるようにしているが、モータ駆動用の電源としてバッテリを備えているため、バッテリ電圧の低下によってプランジャの停止位置が変化することがあった。
そして、このようにプランジャの停止位置が変化すると、モータへの通電を開始してから打ち込みが実施されるまでの時間も変化することから、使用者に対し違和感を与えてしまうという問題が生じる。
また例えば、停止位置が上死点から離れると、使用者は、打ち込み具が打ち込み対象に確実に打ち込まれるまでの間に打ち込み工具を動かしてしまい、打ち込み作業を良好に実施できなくなることも考えられる。この場合、打ち込み具を確実に打ち込むには、使用者は、打ち込み工具を打ち込み対象に当接させる時間を長くすればよいが、このような対策では、打ち込み作業の作業性が低下する。
本開示の一局面は、打ち込み工具において、バッテリ電圧の変化に伴いプランジャの停止位置が変化し、打ち込みに要する時間が変動するのを抑制することが好ましい。
本開示の一局面の打ち込み工具においては、打ち込み具の打ち込み方向に移動可能なプランジャと、プランジャを打ち込み方向に付勢する打撃ばねと、プランジャを打ち込み方向とは逆方向に移動させるためのモータと、駆動機構と、モータ駆動制御部と、を備える。
駆動機構は、モータの回転によりプランジャに係合してプランジャを打ち込み方向とは逆方向に移動させ、その移動によってプランジャが上死点に達するとプランジャとの係合が外れて、打撃ばねによりプランジャを打ち込み方向へ移動させる。
モータ駆動制御部は、外部からの打ち込み指令に従いモータへの通電を開始し、その後、プランジャが上死点及び打ち込み具の打ち込み位置である下死点を経由して上死点側に移動すると、モータへの通電を遮断する。
また、打ち込み工具には、バッテリからモータへ供給されるバッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出部が備えられている。そして、モータ駆動制御部は、バッテリ電圧検出部にて検出されたバッテリ電圧に基づき、モータへの通電遮断後にプランジャを所定の停止位置で停止させる停止位置制御を実施する。
このため、本開示の打ち込み工具によれば、例えば、バッテリ電圧が低下して、モータ通電時に発生する駆動トルクが低下したとしても、打ち込み動作終了後のプランジャの停止位置を所定の停止位置に制御することができる。
従って、本開示の打ち込み工具によれば、バッテリ電圧の変動によりプランジャの停止位置が変化して、使用者が打ち込み指令を入力してから、打ち込み具が実際に打ち込まれるまでの時間が変動するのを抑制でき、打ち込み工具の使い勝手を向上できる。
また、プランジャの停止位置の変動を抑制できることから、その停止位置を上死点に近い位置に設定することができる。そしてこのようにプランジャの停止位置を設定することで、打ち込みに要する時間を短くすることができ、打ち込み作業の作業性を高めることができる。
なお、打ち込み具としては、プランジャに固定される打撃ドライバにて打撃し、打ち込み対象に打ち込むことができるものであればよく、例えば、ピンやステープルを挙げることができる。
また、停止位置制御にて制御する停止位置は、下死点と上死点との間のプランジャの移動経路上の任意の位置に設定すればよく、また、停止位置制御では、使用者に違和感を与えることのない許容範囲内でプランジャを停止できればよい。
このため、例えば、プランジャが上死点に達したことを検出するための位置検出部を設け、停止位置制御では、位置検出部にてプランジャが上死点に達したことが検出されてからモータへの通電を遮断するまでモータの駆動制御を実施するようにされていてもよい。
つまり、上死点検出後のモータの駆動制御をバッテリ電圧に基づき実施し、モータへの通電を遮断するようにすれば、プランジャの停止位置を許容範囲内に制御することができる。
この場合、モータの駆動制御を、バッテリ電圧に基づきモータ電流を制御するようにしてもよく、或いは、プランジャが上死点に達してからモータへの通電を遮断するまでのモータ駆動時間を、バッテリ電圧に基づき制御するようにしてもよい。そして、モータ駆動時間を制御するようにすれば、モータ電流を制御する必要がないので、停止位置制御をより簡単に実施できる。
なお、バッテリ電圧が高い場合、モータ駆動時間を一定にすると、プランジャの停止位置が上死点側になる。このため、停止位置制御でモータ駆動時間を制御する場合には、バッテリ電圧が高いほどモータ駆動時間が短くなるように制御するとよい。
また、モータ駆動制御部は、停止位置制御において、モータへの通電遮断後にモータを惰性で回転(つまりフリーラン)させるフリーラン制御を実施し、バッテリ電圧に基づき、そのフリーラン制御の実行時間を制御するようにしてもよい。
この場合、フリーラン時間が長くなる程、プランジャの停止位置は上死点側に移動することになるので、フリーラン制御の実行時間は、バッテリ電圧が高いほど(換言すればモータ駆動時の回転速度が高くなるほど)短くなるように制御するとよい。
また、モータ駆動制御部は、停止位置制御において、モータへの通電遮断後にモータにブレーキ力を発生させるブレーキ制御を実施し、そのブレーキ制御の制御量をバッテリ電圧に基づき制御するようにしてもよい。
そして、この場合、ブレーキ制御の制御量は、バッテリ電圧が高いほど(換言すればモータ駆動時の回転速度が高くなるほど)、ブレーキ制御で発生するブレーキ力が大きくなるように制御するとよい。
なお、停止位置制御でバッテリ電圧に応じて制御するブレーキ制御の制御量としては、ブレーキ力を発生させるためにモータに流すブレーキ電流、ブレーキ制御の実行時間、等を挙げることができる。
また、モータ駆動制御部がモータへの通電を開始すると、モータの回転によりバッテリ電圧が変動することがある。このため、モータ駆動制御部は、外部からの打ち込み指令に従いモータへの通電を開始する前にバッテリ電圧検出部にて検出されたバッテリ電圧に基づき、停止位置制御を実施するように構成されていてもよい。
このようにすれば、打ち込み動作終了後のプランジャの停止位置が変動するのをより良好に抑制することができる。
また、モータ駆動制御部は、打ち込み指令に基づく打ち込み具の打ち込み間隔が設定間隔よりも短いときには、停止位置制御で前回用いたバッテリ電圧に基づき、停止位置制御を実施するように構成されていてもよい。
つまり、打ち込み具の打ち込み間隔が短くなると、モータが短時間で繰り返し駆動されることになり、バッテリ電圧が変動する。そして、このようにモータ駆動によってバッテリ電圧が変動している状態で、バッテリ電圧を検出して、停止位置制御を実行すると、プランジャの停止位置が変化することが考えられる。
従って、連続的な打ち込みを行う場合等、打ち込み具の打ち込み間隔が設定間隔よりも短いときには、停止位置制御に用いるバッテリ電圧を更新するのを禁止することで、プランジャの停止位置が変動するのを抑制できる。
実施形態の打ち込み工具の全体構成を表す断面図である。 打ち込み工具のプランジャ周囲の外観を表す説明図である。 打ち込み工具のコントローラの構成を表すブロック図である。 モータ制御とプランジャ位置との関係を表す説明図である。 制御回路にて実行されるモータ駆動制御を表すフローチャートである。 図5のモータ駆動制御処理にて利用される制御用マップを表す説明図である。 図5のモータ駆動制御による制御結果を表すタイムチャートである。 第1変形例のモータ駆動制御を表すフローチャートである。 第1変形例のモータ駆動制御処理にて利用される制御用マップを表す説明図である。 第2変形例のモータ駆動制御を表すフローチャートである。 第2変形例のモータ駆動制御処理にて利用される制御用マップを表す説明図である。
以下に本発明の実施形態を図面と共に説明する。
図1に示すように、本実施形態の打ち込み工具1は、木材や石膏ボード等の打ち込み対象2に対し、針やステープル等の打ち込み具3を打ち込むためのものであり、工具本体部10、モータ収容部20、グリップ部30、マガジン40、バッテリパック50を備える。
マガジン40は、多数本の打ち込み具3を相互に並列に仮止めした板状の連結打ち込み具を装填可能に構成されている。そして、マガジン40は、装填された連結打ち込み具を、工具本体部10の打ち込み動作に連動して打ち込みノーズ部5側に送ることで、打ち込みノーズ部5の打ち込み通路内に打ち込み具3を1本ずつ供給する。
なお、打ち込み通路は、マガジン40から供給された打ち込み具3を、マガジン40からの供給方向と直交する方向に移動させて、打ち込みノーズ部5の先端の射出口7から射出させるためのものである。
工具本体部10は、打ち込み通路内で打撃ドライバ12を往復動させることで、マガジン40から打ち込み通路内に打ち込み具3を供給させると共に、打撃ドライバ12により打ち込み具3を打撃して射出口7から射出させるためのものである。
このため、工具本体部10には、打ち込み通路内で打撃ドライバ12を往復動させるための打撃機構60と、モータ収容部20に収納されたモータ21の回転により打撃機構60を駆動する駆動機構70とが設けられている。
打撃機構60は、中心軸が打撃ドライバ12の移動方向と平行になるよう工具本体部10内に組み付けられた丸棒形状の支持部62と、支持部62の周囲に設けられた打撃ばね64と、打撃ドライバ12が固定されるプランジャ66と、を備える。
打撃ばね64は、コイルばねにて構成されており、一端が工具本体部10の支持部62に固定され、他端にプランジャ66が固定されている。プランジャ66は、支持部62を挿通するための孔を備え、その孔に支持部62が挿通されることで、支持部62の軸方向に移動可能になっている。
このため、プランジャ66は、打撃ばね64によって打ち込みノーズ部5側に付勢される。そして、プランジャ66は、打撃ばね64による付勢力にて打ち込みノーズ部5側に移動すると、弾性を有するゴム製のダンパ68に当接されて停止する。
この停止位置(つまり、下死点)では、図1に示すように、打撃ドライバ12の先端が打ち込みノーズ部5の射出口7から突出し、マガジン40から供給された打ち込み具3を打ち込み対象2側に押し出す。なお、ダンパ68は、プランジャ66が当接された際に生じる衝撃を吸収するためのものである。
駆動機構70は、打撃機構60のプランジャ66を、打撃ばね64の付勢力に抗して、打ち込みノーズ部5とは反対側の後端位置(つまり、上死点)まで移動させることで、打撃ばね64を圧縮し、その後、打撃ばね64を開放するためのものである。
駆動機構70によりプランジャ66が上死点まで移動し、打撃ばね64が開放されると、プランジャ66は、打撃ばね64の付勢力により上死点から下死点まで瞬時に移動して、打撃ドライバ12を打ち込みノーズ部5側に打撃する。
この結果、打撃ドライバ12は、打ち込み具3を打ち込み対象2に打ち込むことになる。なお、駆動機構70の構成については、後述する。
次に、駆動機構70は、工具本体部10において、打撃機構60のプランジャ66を挟んで打撃ドライバ12とは反対側に配置されている。またモータ収容部20は、打撃機構60との間で駆動機構70を挟むように配置されている。
そして、モータ21は、回転軸22が打撃ドライバ12の移動方向と直交し、且つ、回転軸22の先端が駆動機構70側に突出するように、モータ収容部20のハウジング内に収納されている。
また、マガジン40は、打ち込みノーズ部5から工具本体部10及びモータ収容部20に沿って配置されている。そして、モータ収容部20のマガジン40とは反対側には、使用者が手を入れるための空間を介して、グリップ部30が配置されている。
グリップ部30は、打撃ばね64のプランジャ66とは反対側に位置する工具本体部10の後端側から、モータ収容部20と同方向に延びており、使用者がモータ収容部20との間の空間内に手を入れることで、片手で把持できるようになっている。
そして、グリップ部30及びモータ収容部20の工具本体部10とは反対側端部には、これら各部を連結するように、バッテリパック50を装着するための平板形状のバッテリ装着部51が設けられている。
工具本体部10、モータ収容部20、グリップ部30、及び、バッテリ装着部51のハウジングは、モータ21の中心軸及び支持部62の中心軸が通る面にて2分割した半割りハウジングとして、合成樹脂にて一体に形成されている。
そして、この半割りハウジングは、複数の固定ねじにて相互に結合され、その内部に、上述したモータ21、打撃機構60、駆動機構70等が収納される。
バッテリ装着部51の工具本体部10とは反対側の外壁は、バッテリパック50の装着面となっており、その装着面には、バッテリパック50を機械的に結合するためのレール部や、電気的に接続するための正負のターミナル板が配置されている。
バッテリパック50は、例えば、出力電圧が14.4Vのリチウムイオンバッテリ(以下、バッテリという)52を内蔵しており、バッテリ装着部51から取り外して、充電器で充電することにより、繰り返し使用することができる。また、バッテリパック50は、例えば充電式のねじ締め機や切断工具等、打ち込み工具1とは異なる電動工具の電源としても利用できる。
また、バッテリ装着部51には、モータ21の動作を制御する制御回路90や制御回路90に電源電圧(直流定電圧)Vccを供給する電源回路85等を備えたコントローラ80(図3参照)が収納されている。
グリップ部30において、工具本体部10からの突出部分で、モータ収容部20と対向する箇所には、使用者がグリップ部30を握った状態で、指で引き操作できるように、トリガ形式のレバー32が設けられている。
このレバー32の後方には、レバー32が引き操作されたときに接点が押下されてオン状態となるトリガスイッチ(以下、スイッチをSWと記載する)34が設けられている。
また、工具本体部10には、打撃ドライバ12と平行に、長尺状のコンタクトアーム14が設けられている。コンタクトアーム14は、打撃ドライバ12が往復動可能に設けられる打ち込み通路と平行になるよう工具本体部10に設けられた検出用通路に収納されており、打撃ドライバ12と同方向に往復動可能である。
コンタクトアーム14は、打ち込みノーズ部5が打ち込み対象2に当接されて打ち込み具3の打ち込みが可能になったことを検出するためのものである。
このため、コンタクトアーム14は、工具本体部10内でコイルばね15により打ち込みノーズ部5側に付勢されており、通常時には、コイルばね15とは反対側端部が打ち込みノーズ部5から突出した状態に保持される。
また、コンタクトアーム14は、打ち込みノーズ部5が打ち込み対象2に当接されると、打ち込み対象2により工具本体部10内に押し込まれる。
そして、工具本体部10には、こうしたコンタクトアーム14の位置変化から打ち込み具3の打ち込みが可能になったことを検出するコンタクトアームSW18が設けられている。
また、コンタクトアーム14のコイルばね15側の後端部分にはSW押下用の腕部16が設けられている。そして、コンタクトアーム14がコイルばね15の付勢力に抗して工具本体部10内に移動すると、その腕部16が、リーフスプリング17を介して、コンタクトアームSW18の接点を押下する。
従って、コンタクトアームSW18は、打ち込みノーズ部5が打ち込み対象2に当接されて、打ち込み対象2への打ち込み具3の打ち込みを安全に実施できるようになったときに、オン状態となる。
そして、このコンタクトアームSW18とトリガSW34は、コントローラ80に接続され、コントローラ80は、これら両SWが同時にオン状態となると、打ち込み指令が入力されたものと判断して、モータ21の駆動を開始する。
次に、駆動機構70について説明する。
図1、図2に示すように、モータ21の回転軸には、減速機構23が設けられ、駆動機構70には、この減速機構23を介して、モータ21の回転が伝達される。
減速機構23は、モータ21の回転軸22に固定されたピニオンギヤ24と、モータ収容部20のハウジングに固定された内歯リングギヤ25と、これらの間に設けられた遊星ギヤ26と、駆動機構70に動力を伝達する出力軸27とを備える。
出力軸27は、モータ21と同心軸周りに回転可能に設けられており、その回転中心軸からずれた位置に遊星ギヤ26の回転軸が固定される大径部と、駆動機構70側に突出された小径部とを備える。そして、その小径部は、駆動機構70に動力を伝達するためのピニオンギヤ28として構成されている。
この減速機構23においては、モータ21(換言すればピニオンギヤ24)の回転により、遊星ギヤ26がモータ21の回転軸22周りを公転し、出力軸27をモータ21よりも低速で回転させる。
このため、駆動機構70には、出力軸27の小径部に形成されたピニオンギヤ28を介して、モータ21の回転が減速して伝達される。
また、出力軸27の大径部と減速機構23のケース(換言すれば、モータ収容部20のハウジング)との間には、モータ21駆動時の回転に対応した出力軸27の一方向への回転を許容し、逆方向への回転を禁止するワンウェイクラッチ29が設けられている。
駆動機構70は、減速機構23のピニオンギヤ28に噛合される平歯車72を有する。
平歯車72は、工具本体部10のハウジング内に、モータ21の回転軸22と平行な軸周り(換言すれば、打撃機構60の支持部の中心軸と直交する軸周り)に回転可能に固定されている。
そして、平歯車72の板面には、その中心軸に対し所定角度となる2箇所にピン76A、76Bが設けられている。ピン76A、76Bは、平歯車72の板面から打撃機構60に向けて突出されており、ピン76Bの高さは、ピン76Aよりも高くなっている。
これらのピン76A、76Bは、それぞれ、平歯車72の回転により、打撃機構60のプランジャ66から駆動機構70側に突出された突出部66A、66Bに係合して、打撃ばね64を巻き上げ、プランジャ66を上死点方向に移動させるためのものである。
このため、ピン76A、76Bの周りにはローラが設けられており、これによって、打撃ばね64の巻き上げをスムーズに行うことができる。
なお、突出部66Bは、プランジャ66のダンパ68側下端部から突出されており、突出部66Aは、プランジャ66のダンパ68とは反対側の上端部から突出されている。また、プランジャ66からの突出量は、突出部66Aの方が突出部66Bよりも大きくなっている。
また、平歯車72の中心軸に対するピン76A、76Bの配置角度は、平歯車72の回転によりピン76Aが突出部66Aに係合して打撃ばね64を巻き上げ、その後、ピン76Bが突出部66Bに係合して打撃ばね64を更に巻き上げるように設定されている。
このため、ピン76Bが突出部66Bに係合して打撃ばね64が巻き上げられて、プランジャ66が上死点に達すると、これらの係合が外れることになる。そして、これらの係合が外れると、打撃ばね64が開放されるので、プランジャ66は、打撃ばね64の付勢力により下死点に移動し、打撃ドライバ12が打ち込み具3を打撃する。
工具本体部10には、プランジャ66が上死点付近に達すると突出部66Aが当接されてオン状態となる上死点検出SW78が設けられており、この上死点検出SW78からの検出信号もコントローラ80に入力される。
このため、コントローラ80側では、上死点検出SW78がオン状態からオフ状態に変化したときに、打撃ドライバ12による打撃が実施されたことを検知できることになる。
次に、コントローラ80について説明する。
図3に示すようにコントローラ80には、バッテリパック50内のバッテリ52からモータ21への通電経路のうち、モータ21からバッテリ52の負極側に至る通電経路に設けられた2つの駆動用スイッチング素子Q1、Q2が備えられている。
駆動用スイッチング素子Q1、Q2は、本実施形態ではnチャネルのMOSFETにて構成されている。このため、駆動用スイッチング素子Q1、Q2は、ゲートにハイレベルの駆動信号が入力されることにより、オン状態になって、モータ21への通電経路を形成する。
また、コントローラ80には、モータ21に並列接続されたブレーキ用スイッチング素子Q3も備えられている。このブレーキ用スイッチング素子Q3は、モータ21への通電停止後にモータ21の回転に伴い発生する起電力によりブレーキ電流を流し、モータ21に制動トルク(以下、ブレーキ力という)を発生させるためのものである。
なお、ブレーキ用スイッチング素子Q3は、駆動用スイッチング素子Q1、Q2と同様、nチャネルのMOSFETにて構成されており、ゲートにハイレベルの駆動信号が入力されることにより、オン状態になり、モータ21にブレーキ電流を流す。
また、コントローラ80には、上記各スイッチング素子Q1、Q2、Q3をオン・オフするための駆動回路81、82、83、各駆動回路81、82、83を介してモータ21を制御する制御回路90、及び、制御回路90用の電源回路85が備えられている。
電源回路85にて生成された電源電圧Vccが供給される電源ラインには、プルアップ抵抗R1、R2、R3を介して、上述したトリガSW34、コンタクトアームSW18、上死点検出SW78の一端が接続されている。また、これら各SW34、18、78の他端は、電源ラインの負極側となるグランドラインに接地されている。
このため、各SW34、18、78からの検出信号は、SW34、18、78がオン状態であるときローレベル、SW34、18、78がオフ状態であるときハイレベルとして、コントローラ80内に取り込まれることになる。
また、バッテリ52の正極側からモータ21に至る通電経路には、モータ21の駆動によって生じるバッテリ電圧の変動を吸収するためのコンデンサC1、及び、バッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出部としての電圧検出回路86が接続されている。
そして、この電圧検出回路86からの検出信号及び上記各SW34、18、78からの検出信号は、制御回路90に入力される。
制御回路90は、CPUと、ROM、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリと、を有する周知のマイクロコンピュータを中心に構成され、SW入力判定部91、モータ駆動制御部92、タイマ部93、電圧判定部94、及び、表示制御部95として機能する。
なお、これらの機能は、CPUが非遷移的実体的記録媒体である半導体メモリに格納されたプログラムを実行することにより実現され、このプログラムの実行によりプログラムに対応する制御方法が実現される。
また、制御回路90において上記各機能を実現する手法はソフトウェアに限るものではなく、その一部又は全部の要素を、論理回路やアナログ回路等を組み合わせたハードウェアを用いて実現することもできる。
ここで、SW入力判定部91は、上記各SW34、18、78のオン・オフ状態を判定するためのものであり、モータ駆動制御部92は、上記各SW34、18、78のオン・オフ状態に応じてモータ21を制御する。
図4に示すように、モータ駆動制御部92によるモータ21の制御は、駆動用及びブレーキ用の各スイッチング素子Q1、Q2、Q3がオフ状態で、プランジャ66が所定位置で停止しているときを初期状態として実施される。
モータ駆動制御部92は、初期状態でトリガSW34がON状態になると、駆動回路82を介して、駆動用スイッチング素子Q2をオンさせ、ドレイン側の電圧値の変化等から駆動用スイッチング素子Q1、Q2が故障していないかを検証する。
そして、駆動用スイッチング素子Q1、Q2の故障を検出すると、モータ21の駆動を禁止する。なお、この場合、表示回路87に駆動用スイッチング素子が故障していることを表示させるようにしてもよい。
またモータ駆動制御部92は、初期状態で、トリガSW34及びコンタクトアームSW18が共にオン状態となると、打ち込み指令が入力されたと判断して、駆動回路81、82を介して駆動用スイッチング素子Q1、Q2をオンさせ、モータ21の駆動を開始する。
このモータ21の駆動は、プランジャ66が上死点に達して打撃ばね64が開放される時間T1が経過し、その後、プランジャ66が下死点まで移動して打ち込みが完了してプランジャ66が上死点方向に戻るまでの時間T2が経過するまで継続される。
そして、この時間T1、T2が経過すると、モータ駆動制御部92は、駆動用スイッチング素子Q1、Q2をオフさせて、モータ21の駆動を停止する。
この状態では、モータ21がフリーラン状態となり、プランジャ66は更に上死点方向に移動するため、モータ駆動制御部92は、所定のフリーラン時間T3が経過した後、ブレーキ用スイッチング素子Q3をオンさせてモータ21にブレーキ力を発生させる。
この結果、プランジャ66が停止し、その停止位置が次のモータ駆動開始位置となる。そして、このプランジャ66の停止位置が変化すると、打ち込み指令入力後、打ち込み具3が打ち込み対象2に打ち込まれるまでの時間が変化し、使用者に違和感を与えてしまう。
そこで、モータ駆動制御部92は、上死点検出SW78がオン・オフされてからモータ21の駆動を停止するまでのモータ駆動時間T2と、フリーラン時間T3と、ブレーキ制御時間T4とを制御することで、打ち込み後のプランジャ66の停止位置を制御する。
そして、ブレーキ制御時間T4が経過すると、モータ駆動制御部92は、ブレーキ用スイッチング素子Q3をオフさせ、再び駆動用スイッチング素子Q2をオンさせる。
タイマ部93は、モータ駆動制御部92によるモータ21の制御時間、つまり、モータ駆動時間T1、T2、フリーラン時間T3、ブレーキ時間T4を計時するためのものである。
また、電圧判定部94は、電圧検出回路86からの検出信号に基づきバッテリ電圧を検出して、モータ21の制御に反映させるためのものである。
また、表示制御部95は、SW入力判定部91による判定結果に基づき、打ち込み工具1の動作状態を表示回路87に表示させるためのものである。
次に、モータ駆動制御部92としての機能を実現するために、制御回路90を構成するマイクロコンピュータにてメインルーチンの一つとして繰り返し実行されるモータ駆動制御処理について説明する。
図5に示すように、このモータ駆動制御処理では、まずS110にて、打ち込み工具1の操作SWであるトリガSW34とコンタクトアームSW18の状態を取り込む、操作SW入力取得処理を実行する。
次にS120では、現在、モータ21を駆動中であるか否かを判定し、モータ21を駆動中でなければ、S130に移行し、モータ21を駆動中であれば、S190に移行する。
なお、S120では、モータ21への通電によりモータ21の駆動を開始してから、ブレーキ制御を終了するまでの打ち込み動作1サイクル期間(T1+T2+T3+T4)を、モータ21を駆動中であると判定する。
S130では、現在、打ち込み具3を連続的に打ち込む連続要求(詳しくはフラグ)がセットされているか否かを判断し、連続要求がセットされていれば、S180に移行し、連続要求がセットされていなければ、S140に移行する。
S140では、S110で取得したトリガSW34とコンタクトアームSW18の状態から、これら2つのSW34、18を共にオン状態とする打ち込み操作があったか否か、換言すれば打ち込み指令が入力されたか否か、を判断する。
S140にて、打ち込み操作はないと判断されると、モータ21を駆動する必要がないので、当該モータ駆動制御処理を一旦終了し、S140にて、打ち込み操作があったと判断されると、S150に移行する。
S150では、電圧検出回路86にて検出されたバッテリ電圧と図6に示すマップとを用いて、モータ21の駆動開始後、プランジャ66が上死点に達して打撃ばね64が開放される迄(つまり打ち込み開始前)のモータ駆動時間T1の許容範囲を設定時間として設定する。
なお、図6に示すマップは、バッテリ電圧に応じて、モータ駆動時間T1の許容範囲、モータ駆動時間T2、フリーラン時間T3、及びブレーキ時間T4を設定するためのものであり、制御回路90内の不揮発性メモリ(ROM、フラッシュメモリ等)に記憶されている。
そして、特に、本実施形態では、モータ駆動開始前のプランジャ66の停止位置が変化するのを抑制するため、フリーラン時間T3を、実際に測定したモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれに基づき設定するようにされている。
具体的には、フリーラン時間T3設定用のパラメータとして、基準時間(図では30ms)と、測定したモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれ(時間差)に乗じる比率を表す補正量と、が設定されている。
また、図6に示すマップにおいて、モータ駆動時間T1の許容範囲、モータ駆動時間T2、フリーラン時間T3の補正量は、それぞれ、バッテリ電圧が低い程、これら各時間が長くなるように設定され、ブレーキ時間T4は一定時間に設定されている。
これは、バッテリ電圧が低い程、モータ21への通電時に発生する駆動トルクが低下し、打撃ばね64を巻き上げてプランジャ66を移動させるのに要する時間が長くなるためである。そして、上記各時間をこのように設定することによっても、打ち込み動作1サイクル経過後の停止位置が変化するのを抑制できる。
次に、S160では、バッテリ電圧と図6に示すマップとを用いて、打ち込み開始後、モータ21への通電を停止する迄のモータ駆動時間T2を設定し、続くS170では、バッテリ電圧と図6に示すマップとを用いて、ブレーキ時間T4を設定する。
そして、S180にて、駆動回路81、82を介して駆動用スイッチング素子Q1、Q2をオンさせることで、モータ21への通電(換言すればモータ21の駆動)を開始し、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
なお、図3において、駆動回路81には、モータ駆動制御部92から駆動用スイッチング素子Q1をオン・オフさせるための制御信号が入力されるだけでなく、トリガSW34及びコンタクトアームSW18からの検出信号も入力されるようになっている。
これは、駆動回路81に対し、トリガSW34及びコンタクトアームSW18の少なくとも一方がオフ状態となっているときには、モータ駆動制御部92からの制御信号に関わらず、スイッチング素子Q1を強制的にオフさせるためである。
この構成により、例えば、制御回路90の誤動作により、制御回路90から駆動用スイッチング素子Q1、Q2をオンさせる制御信号が出力された場合に、モータ21への通電を禁止して、モータ21が駆動されるのを防止できる。
次に、S190では、S140と同様、S110で取得したトリガSW34とコンタクトアームSW18の状態に基づき、打ち込み操作があったか否かを判断する。
そして、S190にて、打ち込み操作があったと判断されると、現在、モータ21の駆動中であるため、今回の打ち込み操作では、打ち込み具3を連続的に打ち込む連続要求が入力されたと判断して、連続要求(詳しくはフラグ)をセットし、S210に移行する。また、S190にて、打ち込み操作はないと判断された場合には、そのままS210に移行する。
次に、S210では、現在駆動用スイッチング素子Q1、Q2がオン状態となっていて、モータ21への通電中であるか否かを判断する。
そして、現在、モータ21への通電中であれば、S220に移行して、モータ21への通電開始後、上死点検出SW78がオン・オフされたか否か、つまり、打撃ばね64による打ち込みが開始されたか否か、を判断する。
S220にて、モータ21への通電開始後、打撃ばね64による打ち込みは開始されていないと判断されると、S230に移行して、S180にてモータ21への通電を開始してからの経過時間、つまりモータ駆動時間T1をタイマ計測する。そして、タイマ計測後は、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
なお、S230及び後述のS240、S310、S340にて実施されるタイマ計測は、例えば、計時用カウンタをカウントアップすることにより行われる。そして、これらS230、S240、S310、S340の処理により、タイマ部93としての機能が実現される。
次に、S220にて、モータ21への通電開始後、上死点検出SW78がオン・オフされて、打撃ばね64による打ち込みが開始されていると判断されると、S240に移行し、打ち込み開始後のモータ駆動時間T2をタイマ計測する。
そして、続くS250では、その計測されたモータ駆動時間T2は、S160にて設定したモータ駆動時間T2と一致したか否か、つまり、打ち込み開始後、S160にて設定されたモータ駆動時間T2が経過したか否か、を判断する。
S250にて、打ち込み開始後、S160にて設定されたモータ駆動時間T2が経過したと判断されると、S260に移行し、そうでなければ、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
S260では、打ち込み開始後、S160にて設定されたモータ駆動時間T2が経過しているので、駆動回路81、82を介して、スイッチング素子Q1、Q2をオフさせ、モータ21への通電を遮断する。この結果、モータ21は、フリーラン状態となり、プランジャ66は慣性で上死点方向へ移動する。
次に、S270では、S230にて計測したモータ駆動時間T1と、S150にて設定されたモータ駆動時間T1の許容範囲とを比較し、計測したモータ駆動時間T1が許容範囲から外れていれば、その許容範囲からのずれ量である時間差を算出する。なお、S270では、計測したモータ駆動時間T1が、S150にて設定された許容範囲内にある場合には、時間差は零として設定する。
また、続くS280では、S270にて算出された時間差に、図6に示すマップから得られる補正量(比率)を乗じることで、フリーラン時間T3の補正時間を算出し、S290に移行する。
そして、S290では、S280にて算出した補正時間を用いて、フリーラン時間T3の基準時間を補正することで、制御に用いるフリーラン時間T3を設定し、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
なお、S290においては、コントローラ80にバッテリ電力が供給されていない状態からバッテリ電力が供給されて、コントローラ80が動作可能になってからの初回の打ち込み動作では、図6に示すマップから得られるフリーラン時間T3の基準時間を使用する。そして、その後の打ち込み動作では、前回S290にて設定したフリーラン時間T3を、フリーラン時間T3の基準時間として使用する。
また、S290では、計測したモータ駆動時間T1が図6に示すマップから得られる許容範囲の下限値よりも短い場合は、プランジャ66の停止位置が上死点に接近しすぎているので、フリーラン時間T3の基準時間から補正時間を減じる。
つまり、この場合、フリーラン時間T3は、「フリーラン時間T3=基準時間−時間差×補正量」として設定される。この結果、次回打ち込み動作を開始するときのプランジャ66の停止位置は、今回の停止位置に比べて上死点から離れた適正位置に制御されることになる。
また、逆に、計測したモータ駆動時間T1が図6に示すマップから得られる許容範囲の上限値よりも長い場合は、プランジャ66の停止位置が上死点から離れすぎているので、フリーラン時間T3の基準時間に補正時間を加える。
つまり、この場合、フリーラン時間T3は、「フリーラン時間T3=基準時間+時間差×補正量」として設定される。この結果、次回打ち込み動作を開始するときのプランジャ66の停止位置は、今回の停止位置に比べて上死点に接近した適正位置に制御されることになる。
次に、S210にて、モータ21への通電中ではないと判断されると、S300に移行し、現在、駆動用スイッチング素子Q1、Q2及びブレーキ用スイッチング素子Q3がオフ状態となっていて、モータ21がフリーラン状態であるか否かを判断する。
そして、モータ21がフリーラン状態であれば、S310に移行して、フリーラン時間T3をタイマ計測し、S320に移行する。
S320では、タイマ計測されたフリーラン時間T3は、S290にて設定されたフリーラン時間T3と一致したか否か、換言すれば、S260にてモータ21への通電が停止されてからS290にて設定されたフリーラン時間T3が経過したか否か、を判断する。
S320にて、S290にて設定されたフリーラン時間T3が経過したと判断されると、S330に移行し、そうでなければ、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
S330では、モータ21への通電遮断後、S290にて設定されたフリーラン時間T3が経過しているので、駆動回路83を介してブレーキ用スイッチング素子Q3をオンさせることでブレーキ制御を開始し、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
次に、S300にて、モータ21はフリーラン状態ではないと判断された場合、つまり、ブレーキ制御の実行中である場合には、S340に移行して、ブレーキ時間T4をタイマ計測し、S350に移行する。
S350では、タイマ計測されたブレーキ時間T4は、S170にて設定されたフリーラン時間T4と一致したか否か、換言すれば、S330にてブレーキ制御を開始してからS170にて設定されたブレーキ時間T4が経過したか否か、を判断する。
そして、S350にて、S330にて設定されたブレーキ時間T4は経過していないと判断されると、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
また、逆に、S350にて、S330にて設定されたブレーキ時間T4が経過したと判断されると、S360にて、ブレーキ用スイッチング素子Q3をオフさせることで、ブレーキ制御を終了し、モータ21を停止させる。そして、このS360の処理により、打ち込み動作1サイクルが完了する。
なお、減速機構23にワンウェイクラッチ29が設けられているので、S360にてブレーキ用スイッチング素子Q3をオフさせても、打撃ばね64の付勢力によりモータ21が逆回転してプランジャ66が下死点方向に移動することはない。つまり、プランジャ66は、打ち込み動作1サイクルが完了すると、そのときの位置に位置決めされる。
以上説明したように、本実施形態の打ち込み工具1においては、図7に示すように、トリガSW34及びコンタクトアームSW18が共にオン状態となると、モータ21の駆動が開始される。
また、モータ21の駆動開始後、上死点検出SW78がオン・オフされて打ち込みが開始されると、モータ21の駆動をモータ駆動時間T2だけ継続し、その後、フリーラン時間T3の間、モータ21をフリーラン状態で回転させる。
そして、フリーラン時間T3が経過すると、ブレーキ時間T4が経過するまで、モータ21にブレーキ力を発生させるブレーキ制御を実施し、モータ21を停止させる。
また、本実施形態では、モータ21の駆動開始後、上死点検出SW78がオン・オフされて打ち込みが開始されるまでのモータ駆動時間T1を計測する。
そして、その計測したモータ駆動時間T1が設定時間としての許容範囲から外れていれば、モータ駆動開始前のプランジャ66の停止位置が適正位置からずれているので、モータ21の駆動停止後のフリーラン時間T3を補正する。
例えば、図7に示す2サイクル目のように、モータ駆動時間T1が許容範囲よりも長くなっている場合には、プランジャ66の停止位置が適正位置よりも下死点側となっているので、フリーラン時間T3を長くして、次回の停止位置を上死点側に補正する。
また、図7に示す3サイクル目のように、モータ駆動時間T1が許容範囲よりも短くなっている場合には、プランジャ66の停止位置が適正位置よりも上死点側となっているので、フリーラン時間T3を短くして、次回の停止位置を下死点側に補正する。
この結果、本実施形態の打ち込み工具1によれば、モータ駆動開始時のプランジャ66の停止位置を適正位置に自動で補正できるようになり、使用者が打ち込み指令を入力してから打ち込み具3が打ち込まれるまでの時間が変化するのを抑制できる。
従って、この時間変化によって使用者に違和感を与えるのを抑制し、打ち込み工具1の使い勝手を向上できる。
また、打ち込み動作完了後のプランジャ66の停止位置は、バッテリ電圧の影響を受けるが、本実施形態では、モータ駆動時間T1の許容範囲(設定時間)、モータ駆動時間T2、及び、フリーラン時間T3を、バッテリ電圧に応じて設定する。具体的には、バッテリ電圧が低いほどこれら各時間が長くなるように設定する。
このため、本実施形態の打ち込み工具1によれば、バッテリ電圧の変化(低下)に伴い、モータ21の駆動開始前のプランジャ66の停止位置が変化することも抑制できる。
またプランジャ66の停止位置制御のために用いられる上記各時間は、S180にてモータ21への通電を開始する前に検出したバッテリ電圧を用いて設定される。このため、モータ21の回転に伴いバッテリ電圧が変動しても、そのバッテリ電圧の変動の影響を受けることなく、上記各時間を適正に設定することができる。
また更に、本実施形態では、モータ21への通電を遮断し、ブレーキ制御を開始する前のフリーラン時間T3を補正することで、プランジャ66の停止位置を制御する。
このため、プランジャ66の停止位置制御のために、モータ21への通電電流を制御する必要がなく、停止位置制御を簡単に行うことができる。
また、本実施形態では、モータ駆動中に打ち込み指令が入力されて、打ち込み具3の打ち込みを連続的に実施する必要があるときには、打ち込み動作1サイクル毎にS150〜S170にて各種時間を設定するのを禁止する。
これは、打ち込み動作が短時間で繰り返し実行されると、バッテリ電圧が一時的に低下し、変動するためである。つまり、この場合、S150〜S170の処理を打ち込み動作1サイクル毎に実行するようにすると、S150〜S170にて設定される各種時間が変化し、これによって、プランジャ66の停止位置が変化してしまうことが考えられる。
そこで、本実施形態では、打ち込みを連続的に行う連続要求があったときには、S150〜S170での時間設定を禁止することで、打ち込み動作1サイクル毎のプランジャ66の停止位置が変化するのを抑制している。
なお、本実施形態では、打ち込みの連続要求により、打ち込み動作1サイクルの間隔が極めて短いときに、S150〜S170での時間設定を禁止するようにしているが、打ち込み動作1サイクルの間隔を計測するようにしてもよい。
つまり、例えば、S140にて打ち込み操作があったと判断されると、前回の打ち込み操作からの経過時間を求め、その経過時間が予め設定された設定間隔よりも短いときに、S150〜S170での時間設定を禁止するようにするのである。
そして、このようにしても、バッテリ電圧の変動によってプランジャ66の停止位置が変化するのを抑制できる。
[第1変形例]
上記実施形態では、プランジャ66の停止位置制御のために、モータ21の駆動開始後上死点検出SW78がオン・オフされるまでのモータ駆動時間T1に応じて、フリーラン時間T3を制御するものとしたが、ブレーキ時間T4を制御するようにしてもよい。
そこで、第1変形例では、モータ駆動時間T1に応じてブレーキ時間T4を制御するようにしたモータ駆動制御処理、及び、その制御で用いるマップについて説明する。
本変形例では、図9に示すマップが用いられる。
このマップは、バッテリ電圧に応じて、モータ駆動時間T1の許容範囲、モータ駆動時間T2、フリーラン時間T3、ブレーキ時間T4、ブレーキ力を設定できるように構成されている。
なお、ブレーキ力は、ブレーキ用スイッチング素子Q3をオンしてモータ21にブレーキ電流を流す際のブレーキ用スイッチング素子Q3の駆動デューティ比にて規定されており、ブレーキ用スイッチング素子Q3はこの駆動デューティ比にてPWM制御される。
但し、図9に示すマップでは、ブレーキ力は一定値(100%)に固定され、フリーラン時間T3も一定値(30ms)に固定されている。
また、ブレーキ時間T4は、モータ駆動開始前のプランジャ66の停止位置が変化するのを抑制するため、バッテリ電圧に応じて設定される基準時間と、測定したモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれ(時間差)に乗じる比率を表す補正量とで規定されている。
ブレーキ時間T4は、バッテリ電圧が高い程(換言すれば、モータ21への通電時に発生する駆動トルクが大きい程)、長くする必要がある。
このため、ブレーキ時間T4の基準時間及び補正量は、それぞれ、バッテリ電圧が高い程、ブレーキ時間T4が長くなるように設定されている。
モータ駆動制御処理では、このマップを利用するが、その基本的な手順は図5に示したものと同じである。そこで、以下の説明では、第1変形例のモータ駆動制御処理を、図5と異なる点について説明し、図5と同様の処理については説明を省略する。
図8に示すように、本変形例では、S160にてモータ駆動時間T2を設定した後、S410及びS420にて、バッテリ電圧と図9に示したマップとを用いて、フリーラン時間T3及びブレーキ時のブレーキ用スイッチング素子Q3の駆動デューティ比を設定する。
また、S260にてモータ21への通電を停止し、S270にて、モータ駆動時間T1の設定範囲からのずれ量(時間差)を算出すると、S430に移行し、S280と同様の手順でブレーキ時間T4の補正時間を算出する。
そして、S440では、S430にて算出した補正時間を用いて、ブレーキ時間T4の基準時間を補正することで、制御に用いるブレーキ時間T4を設定し、当該モータ駆動制御処理を一旦終了する。
なお、S440では、コントローラ80にバッテリ電力が供給されていない状態からバッテリ電力が供給されて、コントローラ80が動作可能になってからの初回の打ち込み動作では、図9に示すマップから得られるブレーキ時間T4の基準時間を使用する。そして、その後の打ち込み動作では、前回S440にて設定したブレーキ時間T4を、ブレーキ時間T4の基準時間として使用する。
また、S440では、計測したモータ駆動時間T1が図9に示すマップから得られる許容範囲の下限値よりも短い場合は、プランジャ66の停止位置が上死点に接近しすぎているので、ブレーキ時間T4の基準時間に補正時間を加える。
この補正により、ブレーキ時間T4が長くなるため、ブレーキ制御によってモータ21がより大きく減速されることになり、次回のプランジャ66の停止位置が、今回の停止位置に比べて上死点から離れた適正位置に制御される。
また、S440では、計測したモータ駆動時間T1が図9に示すマップから得られる許容範囲の上限値よりも長い場合は、プランジャ66の停止位置が上死点から離れすぎているので、ブレーキ時間T4の基準時間から補正時間を減じる。
この補正により、ブレーキ時間T4が短くなるため、ブレーキ制御によるモータ21の減速が抑制されることになり、次回のプランジャ66の停止位置が、今回の停止位置に比べて上死点に接近した適正位置に制御される。
なお、S420にて設定された駆動デューティ比は、S330にて開始されるブレーキ制御の実行時にブレーキ用スイッチング素子Q3をPWM制御するのに用いられる。
そして、本変形例のように、モータ21の駆動開始後上死点検出SW78がオン・オフされるまでのモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれに応じて、ブレーキ時間T4を制御するようにしても、プランジャ66の停止位置が変動するのを抑制できる。
[第2変形例]
上記実施形態及び第1変形例では、プランジャ66の停止位置を制御するために、モータ21の停止制御での制御時間、つまり、フリーラン時間T3若しくはブレーキ時間T4を補正するものとして説明したが、ブレーキ力を補正するようにしてもよい。
そこで、第2変形例では、モータ駆動時間T1に応じてブレーキ力を制御するようにしたモータ駆動制御処理、及び、その制御で用いるマップについて説明する。
本変形例では、図11に示すマップが用いられる。
このマップは、バッテリ電圧に応じて、モータ駆動時間T1の許容範囲、モータ駆動時間T2、ブレーキ力を設定するように構成されており、フリーラン時間T3及びブレーキ時間T4には、それぞれ一定値が設定されている。
第1変形例と同様、ブレーキ力は、ブレーキ用スイッチング素子Q3をオンしてモータ21にブレーキ電流を流す際のブレーキ用スイッチング素子Q3の駆動デューティ比であるが、このマップでは、ブレーキ力を基準値と補正量とで規定する。
なお、このマップにて規定される補正量は、測定したモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれ(時間差)の単位時間当たり(図では1ms当たり)の補正量である。このため、実際に駆動デューティ比を補正する際には、測定したモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれ(時間差)に補正量を乗じることで、補正量を算出する。
また、プランジャ66の停止位置を一定にするには、ブレーキ制御時に発生させるブレーキ力を、バッテリ電圧が高い程(換言すれば、モータ21への通電時に発生する駆動トルクが大きい程)、大きくする必要がある。
このため、マップにて規定されるブレーキ力の基準値及び補正量は、それぞれ、バッテリ電圧が高い程、大きくなるように設定されている。
モータ駆動制御処理では、このマップを利用するが、その基本的な手順は図5、図8に示したものと同じである。そこで、以下の説明では、第2変形例のモータ駆動制御処理を、図5、図8と異なる点について説明し、図5、図8と同様の処理については説明を省略する。
図10に示すように、本変形例では、S160にてモータ駆動時間T2を設定した後、S410、S170にて、バッテリ電圧と図11に示したマップとを用いて、フリーラン時間T3及びブレーキ時間T4を設定する。
また、S260にてモータ21への通電を停止し、S270にて、モータ駆動時間T1の設定範囲からのずれ量(時間差)を算出すると、S510に移行し、バッテリ電圧と図11に示したマップとを用いて、ブレーキ力の補正量を算出する。なお、この補正量の算出手順は上記の通りである。
S510にて、ブレーキ力の補正量が算出されると、S520に移行し、ブレーキ力の基準値をS510で算出した補正量にて補正し、制御に用いるブレーキ力を設定する。
S520では、コントローラ80にバッテリ電力が供給されていない状態からバッテリ電力が供給されて、コントローラ80が動作可能になってからの初回の打ち込み動作では、図11に示したマップから得られるブレーキ力の基準値を使用する。そして、その後の打ち込み動作では、前回S520にて設定したブレーキ力を、ブレーキ力の基準値として使用する。
また、S520では、計測したモータ駆動時間T1が図11に示すマップから得られる許容範囲の下限値よりも短い場合は、プランジャ66の停止位置が上死点に接近しすぎているので、ブレーキ力の基準値に補正量を加える。
この補正により、ブレーキ制御で発生するブレーキ力が大きくなるため、モータ21がより大きく減速されることになり、次回のプランジャ66の停止位置が、今回の停止位置に比べて上死点から離れた適正位置に制御される。
また、S520では、計測したモータ駆動時間T1が図11に示すマップから得られる許容範囲の上限値よりも長い場合は、プランジャ66の停止位置が上死点から離れすぎているので、ブレーキ力の基準値から補正量を減じる。
この補正により、ブレーキ制御で発生するブレーキ力が小さくなるため、モータ21の減速が抑制されることになり、次回のプランジャ66の停止位置が、今回の停止位置に比べて上死点に接近した適正位置に制御される。
なお、S520にて設定されたブレーキ力(デューティ比)は、S330にて開始されるブレーキ制御の実行時にブレーキ用スイッチング素子Q3をPWM制御するのに用いられる。
そして、本変形例のように、モータ21の駆動開始後上死点検出SW78がオン・オフされるまでのモータ駆動時間T1の許容範囲からのずれに応じて、ブレーキ力を制御するようにしても、プランジャ66の停止位置が変動するのを抑制できる。
[他の変形例]
以上、本発明の実施形態及び変形例について説明したが、本発明は上記実施形態及び変形例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内にて種々の態様をとることができる。
例えば、上記実施形態及び変形例では、フリーラン時間T3、ブレーキ時間T4、あるいはブレーキ力の補正量を設定するために、モータ21の駆動開始後上死点検出SW78がオン・オフされるまでのモータ駆動時間T1を検出するものとして説明した。
しかし、補正量を設定するのに用いるモータ駆動時間は、上死点検出SW78がオン・オフされるまでの時間でなくてもよく、上死点検出SW78がオンされるまでの時間であってもよい。
また、フリーラン時間T3、ブレーキ時間T4、ブレーキ力を補正するのに用いるモータ駆動時間は、モータ駆動開始時のプランジャ66の停止位置に応じて変化し、プランジャ66の停止位置を推定し得る時間であればよい。
このため、モータ21の駆動後、プランジャ66が上死点に達するまでの所定位置で、補正量設定用のモータ駆動時間を測定するようにしてもよく、プランジャ66による打ち込み開始後の所定位置で補正量設定用のモータ駆動時間を測定するようにしてもよい。
この場合、上死点とは異なる位置でプランジャ66の位置を検出する必要があるが、その検出には、例えば、磁気センサ等、プランジャ66の位置を非接触にて検出可能な非接触センサを利用するとよい。
また、モータ21の駆動時、プランジャ66が上死点に達するまでは、プランジャ66の位置とモータ21駆動後の回転量とが対応する。このため、モータ21、減速機構23、若しくは駆動機構70に、モータ21、出力軸27、若しくは平歯車72の回転量を検出する回転センサを設け、検出した回転量が所定量となるまでの時間を、補正量設定用のモータ駆動時間として測定するようにしてもよい。
次に、上記実施形態及び変形例では、モータ駆動時間T1が許容範囲から外れると、そのずれ量(時間差)に基づき、フリーラン時間T3、ブレーキ時間T4、及び、ブレーキ力の一つを補正するものとして説明した。
これに対し、モータ駆動時間T1が許容範囲から外れると、そのずれ量(時間差)に基づき、これら3つのパラメータのうちの2つ、あるいは全てを、補正するようにしてもよい。
また、上記実施形態における1つの構成要素が有する複数の機能を、複数の構成要素によって実現したり、1つの構成要素が有する1つの機能を、複数の構成要素によって実現したりしてもよい。また、複数の構成要素が有する複数の機能を、1つの構成要素によって実現したり、複数の構成要素によって実現される1つの機能を、1つの構成要素によって実現したりしてもよい。また、上記実施形態の構成の一部を省略してもよい。また、上記実施形態の構成の少なくとも一部を、他の上記実施形態の構成に対して付加又は置換してもよい。なお、特許請求の範囲に記載した文言のみによって特定される技術思想に含まれるあらゆる態様が本発明の実施形態である。
1…打ち込み工具、2…打ち込み対象、3…打ち込み具、5…打ち込みノーズ部、10…工具本体部、12…打撃ドライバ、14…コンタクトアーム、20…モータ収容部、21…モータ、23…減速機構、29…ワンウェイクラッチ、30…グリップ部、40…マガジン、50…バッテリパック、51…バッテリ装着部、52…バッテリ、60…打撃機構、64…打撃ばね、66…プランジャ、70…駆動機構、80…コントローラ、81,82,83…駆動回路、85…電源回路、86…電圧検出回路、87…表示回路、90…制御回路、91…SW入力判定部、92…モータ駆動制御部、93…タイマ部、94…電圧判定部、95…表示制御部、Q1,Q2…駆動用スイッチング素子、Q3…ブレーキ用スイッチング素子、18…コンタクトアームSW、34…トリガSW、78…上死点検出SW。

Claims (7)

  1. 打ち込み具の打ち込み方向に移動可能なプランジャと、
    前記プランジャを前記打ち込み方向に付勢する打撃ばねと、
    バッテリから電源供給を受けて回転し、前記プランジャを前記打ち込み方向とは逆方向に移動させるためのモータと、
    前記モータの回転により前記プランジャに係合して前記プランジャを前記打ち込み方向とは逆方向に移動させ、該移動によって前記プランジャが上死点に達すると前記プランジャとの係合が外れて、前記打撃ばねにより前記プランジャを前記打ち込み方向へ移動させる駆動機構と、
    外部からの打ち込み指令に従い前記モータへの通電を開始し、その後、前記プランジャが前記上死点及び前記打ち込み具の打ち込み位置である下死点を経由して前記上死点側に移動すると、前記モータへの通電を遮断するモータ駆動制御部と、
    前記バッテリから前記モータへ供給されるバッテリ電圧を検出するバッテリ電圧検出部と、
    を備え、前記モータ駆動制御部は、外部からの打ち込み指令に従い前記モータへの通電を開始する前に前記バッテリ電圧検出部にて検出された前記バッテリ電圧、に基づいて、前記モータへの通電遮断後に前記プランジャを所定の停止位置で停止させる停止位置制御を実施し、しかも、前記打ち込み指令に基づく前記打ち込み具の打ち込み間隔が設定間隔よりも短いときには、前記停止位置制御で前回用いた前記バッテリ電圧に基づき、前記停止位置制御を実施するよう構成されている、打ち込み工具。
  2. 前記プランジャが前記上死点に位置することを検出する位置検出部を備え、
    前記モータ駆動制御部は、
    前記停止位置制御において、前記位置検出部にて前記プランジャが前記上死点に達したことが検出されると、前記バッテリ電圧に基づき前記モータを駆動制御して、前記プランジャを所定の停止位置で停止させる、
    ように構成されている請求項1に記載の打ち込み工具。
  3. 前記モータ駆動制御部は、
    前記停止位置制御において、前記プランジャが前記上死点に達してから前記モータへの通電を遮断するまでのモータ駆動時間を、前記バッテリ電圧が高いほど短くなるように制御する、
    ように構成されている、請求項2に記載の打ち込み工具。
  4. 前記モータ駆動制御部は、
    前記停止位置制御において、前記モータへの通電遮断後に前記モータを惰性で回転させるフリーラン制御を実施し、前記バッテリ電圧に基づき、前記フリーラン制御の実行時間を制御する、
    ように構成されている、請求項1〜請求項3の何れか1項に記載の打ち込み工具。
  5. 前記モータ駆動制御部は、
    前記停止位置制御において、前記バッテリ電圧が高いほど短くなるよう、前記フリーラン制御の実行時間を制御する、
    ように構成されている、請求項4に記載の打ち込み工具。
  6. 前記モータ駆動制御部は、
    前記停止位置制御において、前記モータへの通電遮断後に前記モータにブレーキ力を発生させるブレーキ制御を実施し、当該ブレーキ制御の制御量を前記バッテリ電圧に基づき制御する、
    ように構成されている、請求項1〜請求項5の何れか1項に記載の打ち込み工具。
  7. 前記モータ駆動制御部は、
    前記停止位置制御において、前記バッテリ電圧が高いほど、前記ブレーキ制御で発生するブレーキ力が大きくなるよう、前記ブレーキ制御の制御量を制御する、
    ように構成されている、請求項6に記載の打ち込み工具。
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