JP5146736B2 - 留め具打込機 - Google Patents

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Description

本発明は、釘、鋲、ステープル等の留め具を被打込み部材に打込むための留め具打込機に関し、特に、圧縮バネによって付勢されたプランジャを解放してプランジャに取り付けられたブレードに打撃力を与えることによって留め具を打込むバネ駆動式留め具打込機に関するものである。
従来、電動モータによって駆動力が与えられるバネ駆動式留め具打込機が公知である。この種のバネ駆動式留め具打込機は、バネによって付勢されたプランジャをバネの付勢力に抗して打込み方向の下死点側より上死点側へ電動モータの駆動力によって押上げ、引続いて、そのプランジャを上死点側より下死点側へ開放することによって、加速されたプランジャで釘等の留め具を被打込み部材に打込むものである。
一般に、釘打込機では、単発打込みモードまたは連発打込みモードのどちらか一方の動作モードを選択できるようにモード切替えスイッチを備えている。例えば、モード切替えスイッチが単発打込みモードを選択する場合は、釘を射出するノーズ部に設けられたプッシュレバーを初期状態から被打込部材にプッシュさせた状態を維持しながら、トリガスイッチのトリガを引込むことにより一つの釘を発射し、その後、プッシュスイッチおよびトリガスイッチの両者の操作を一旦解放しないと、次の釘を打込むことができない。また、連発打込みモードを選択する場合は、トリガスイッチのトリガを引込んだ状態を維持しながら、プッシュスイッチを被打込部材にプッシュ操作させる度に釘を打込むことができるように構成する。
近時、バネ駆動式留め具打込機において、より大きな釘を打込み可能とするために打込みバネによるプランジャへの付勢力、すなわちバネエネルギーを大きくして打込み打撃力を増大させることが要求されている。しかしながら、バネエネルギーを大きくすると、バネの大きな付勢力に抗して電動モータの駆動力によりプランジャを下死点側から上死点側まで移動させなければならないので、打込み動作のためのプランジャの移動に多くの時間を要することになる。このため、トリガスイッチを引き続けながら被打込み部材に連発打込みモードで釘の打込み動作を行う場合、トリガスイッチの操作から釘の打込み動作の完了までに大きな時間差(タイムラグ)を生ずることとなり、打込みフィーリングが悪化し、さらに、打込み効率が低下するという問題が生ずる。
一方、留め具打込機の信頼性(冗長性)を確保するために、ノーズ部が被打込み部材から離れているときにはプッシュスイッチによって電動モータの駆動を停止させて不用意な打込み動作を積極的に防止することが望ましい。しかし、留め具打込機の使い勝手を向上させるために、トリガスイッチを引込んだままノーズ部を被打込み部材に押し付けてプッシュスイッチを操作させて釘を打つ連発打込みモードが要求される場合がある。特に、バネ駆動式留め具打込機の連発打込みモードでは、作業者がノーズ部に設けられたプッシュレバーを被打込み部材から早く離し過ぎると、電動モータの動作時間を充分に確保できず、バネ圧縮駆動部によるバネ圧縮が不充分になるという問題を生ずる。つまり、圧縮されたバネの解放による釘の打込み終了後も、モータの駆動力により打込みバネを初期状態に圧縮させる必要があるが、早いプッシュスイッチの解放によりモータの動作時間を充分確保できないという問題が生ずる。
さらに、バネ駆動式留め具打込機では、留め具の打込みエネルギーを与えるバネの圧縮駆動は電動モータによって行われる。この電動モータの回転制御は、絶縁ゲート型パワーFET等の半導体スイッチング素子のオン/オフ動作によって行われる。また、前記パワー半導体スイッチング素子のオン/オフ動作を時間制御するためのコントローラ(制御回路装置)としては、半導体集積回路装置(IC)から成るマイコンによって構成される。従って、電動モータによるバネ駆動式では、工具の使用中に発生するかも知れない、モータに電力を供給するパワー半導体スイッチング素子、該パワー半導体スイッチング素子の駆動回路およびその他の制御回路部における半導体素子またはICの熱的破壊等の故障に注意しなければならない。半導体スイッチング素子またはICに熱的破壊等の不良事故が発生した場合、意図せぬ留め具打込み動作を開始し、所定の打込み動作が不可能となる等の打込機の誤動作が発生することも予想され、被加工部材の加工精度および作業効率の低下となる場合がある。
従って、本発明の一つの目的は、上記問題点を解消し、トリガスイッチ、プッシュスイッチ等の操作スイッチの操作に対して時間差なく応答する打込み動作を確保し、打込みフィーリングを向上させたバネ駆動式留め具打込機を提供することにある。
本発明の他の目的は、信頼性の高いバネ駆動式留め具打込機を提供することにある。
上記目的を達成するために、本願において開示される発明のうち、代表的なものの概要を説明すれば、以下のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、モータと、ノーズ部に留め具を供給するマガジンと、上死点および下死点間で上下動可能に配設され、かつ前記ノーズ部に供給される前記留め具を打込むためのブレードを有するプランジャと、前記プランジャを下方向に付勢し、かつ上方向へ圧縮可能に配設された打込みバネと、前記モータの駆動力に基づいて所定回転方向に回転する回転体を含み、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるバネ圧縮駆動部と、を具備する留め具打込機において、留め具の打込み操作に応答して、オンまたはオフの通常の第1の状態から、オフまたはオンの第2の状態へスイッチする第1の操作スイッチおよび第2の操作スイッチと、前記バネ圧縮駆動部の動作を検知するための動作検知スイッチと、互いに電気的に直列接続され、各々が前記モータへの電力供給をオンまたはオフするための第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1および前記第2の操作スイッチの操作に応答した入力信号に基づいて前記第1の半導体スイッチング素子をオンまたはオフに制御する第1の制御系回路を含み、かつ前記第1および前記第2の操作スイッチの操作に応答した入力信号および前記動作検知スイッチの検出信号に基づいて前記第2の半導体スイッチング素子をオンまたはオフに制御する第2の制御系回路を含むコントローラと、を具備し、前記第1の制御系回路は、前記第1および前記第2の操作スイッチの両者を前記第1の状態から前記第2の状態に操作したとき、前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御し、前記第1の操作スイッチまたは前記第2の操作スイッチが該第2の状態から該第1の状態へ復帰した後も、前記第1の半導体スイッチング素子を所定時間、オン状態に保持するように構成されている。
本発明の他の特徴によれば、前記第2の制御系回路は、前記第1の操作スイッチまたは前記2の操作スイッチが前記第2の状態から前記第1の状態へ復帰した後も、前記第2の半導体スイッチング素子をオン状態に制御し、前記動作検知スイッチが前記バネ圧縮駆動部の動作を検知したとき、前記第2の半導体スイッチング素子をオフ状態に制御するように構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の制御系回路は、前記第1および前記第2の操作スイッチの操作に応答した入力信号を遅延することによって、前記第1の操作スイッチまたは前記第2の操作スイッチが前記第2の状態から前記第1の状態へ復帰した後も、前記第1の半導体スイッチング素子を前記所定時間、オン状態に保持するように構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の制御系回路が前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する時間は、前記第2の制御系回路が前記第2の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する時間より長くなるように規定されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の制御系回路が前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する前記所定時間は、前記バネ圧縮駆動部が前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向の所定位置に移動させる時間に対応して規定されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の制御系回路が前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する前記所定時間は、100ms乃至500msの範囲に規定されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子は、それぞれ電界効果型トランジスタにより構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記第1の操作スイッチは、留め具の打込み操作時に把持するトリガの引込み操作によってオンまたはオフするトリガスイッチで構成され、前記第2の操作スイッチは、前記ノーズ部の留め具射出口に設けられたプッシュレバーの操作によってオンまたはオフするプッシュスイッチで構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記バネ圧縮駆動部は、前記回転体の前記所定回転方向の回転により前記プランジャに接続された巻上接続線を巻込むことによって、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるように構成し、前記動作検知スイッチは、前記回転体の回転位置を検知するように構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、モータと、ノーズ部に留め具を供給するマガジンと、上死点および下死点間で上下動可能に配設され、かつ前記ノーズ部に供給される前記留め具を打込むためのブレードを有するプランジャと、前記プランジャを下死点側方向に付勢し、かつ上死点側方向へ圧縮可能に配設された打込みバネと、前記モータの駆動力に基づいて所定回転方向に回転する回転体を含み、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるバネ圧縮駆動部と、を具備する留め具打込機において、留め具の打込み時に操作するトリガの動作を検知するトリガスイッチと、前記ノーズ部の留め具射出口に設けられたプッシュレバーの動作を検知するプッシュスイッチと、前記バネ圧縮駆動部の動作を検知するための動作検知スイッチと、互いに電気的に直列接続され、それぞれが前記モータへの電力供給をオンまたはオフするための第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記トリガスイッチおよび前記プッシュスイッチの入力信号に基づいて前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態またはオフ状態に制御し、かつ前記トリガスイッチ、前記プッシュスイッチおよび前記動作検知スイッチの入力信号に基づいて前記第2の半導体スイッチング素子をオン状態またはオフ状態に制御するコントローラと、から構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記コントローラは、前記トリガスイッチ、前記プッシュスイッチおよび前記動作検スイッチの入力信号に基づいて前記第2の半導体スイッチング素子を、第1の時間、オン状態に制御し、かつ前記トリガスイッチおよび前記プッシュスイッチの前記入力信号に基づいて前記第1の半導体スイッチング素子を、前記第1の時間より長い第2の時間、オン状態に制御することによって、前記第1の半導体スイッチング素子および前記第2のスイッチング素子が共にオン状態にある前記第1の時間、前記モータへ電力を供給するように構成されている。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記バネ圧縮駆動部は、前記第1の時間内において、前記モータの駆動力に基づいて前記回転体を前記所定回転方向へ回転させることによって前記打込みバネを前記上死点側方向へ圧縮し、引続いて、前記モータの駆動力の伝達を前記回転体から切断することによって、該圧縮された打込みバネを前記下死点側方向へ解放、伸長させ、しかる後、前記モータの駆動力に基づいて再び前記回転体を前記所定回転方向へ回転させることによって、前記打込みバネの付勢力に抗して前記プランジャを前記上死点側方向の所定の位置まで圧縮するように構成されている。
本発明の上記留め具打込機によれば、第1の制御系回路は、第1の操作スイッチ(例えば、トリガスイッチ)および第2の操作スイッチ(例えば、プッシュスイッチ)の両者を第1の状態(例えば、オフ状態)から第2の状態(例えば、オン状態)に操作したとき、第1の半導体スイッチング素子(例えば、FET)をオン状態に制御し、第1の操作スイッチまたは前記第2の操作スイッチが該第2の状態(例えば、オン状態)から該第1の状態(オフ状態)へ復帰した後に、第1の半導体スイッチング素子を所定時間、オン状態に保持するので、打込み終了後にプランジャを所定位置に移動させ、打込みバネを所定位置に圧縮できる。これによって、打込み操作スイッチの操作から実際の打込みまでの時間を短縮し、打込みフィーリングを向上させることができる。さらに操作スイッチの操作から打込みまでの時間を短縮できるので、作業効率を向上させることができる。特に、第1の制御系回路が第1の半導体スイッチング素子をオン状態に保持する所定時間または遅延時間は、第2の制御系回路が第2の半導体スイッチング素子をオン状態に保持する時間より長くなるように規定されているので、多数の釘を一連の動作で打てる連発打込みモードの動作時において、タイムラグが少ない打込みフィーリングに優れ、かつ誤動作のない留め具打込機を提供できる。
コントローラは、第1の半導体スイッチング素子を制御する第1の制御系回路と、第2の半導体スイッチング素子を制御する第2の制御系回路は、互いに独立して構成されていることにより、冗長性が上がり、半導体スイッチング素子またはICの故障等に対する信頼性を向上させることができる。
また、コントローラは、第1の操作スイッチ(例えば、トリガスイッチ)と第2の操作スイッチ(例えば、プッシュスイッチ)の両者が第2の状態(例えば、オン状態)にスイッチしたとき、第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御することにより、不意な打込み動作を防止し、信頼性をより確実に確保できる。
本発明のさらに他の目的、ならびにさらに他の特徴は、以下の本明細書の記述および添付図面から明らかにされる。
以下、本発明の実施形態に係るバネ駆動式の留め具打込機について図面を参照して説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。また、本発明に係る留め具打込機に関する以下の説明では、留め具が打込まれる水平方向を、便宜上、上下方向として表現するが、特別な実施形態または意図に限定されるものではない。留め具が打込まれる方向を垂直方向に設置した状態でも同様に表現することができ、留め具が打込まれる方向は、いずれも本発明の要旨を限定するものではない。
[留め具打込機の組立構成について]
図1乃至図12は、実施形態に係る留め具打込機の構造図および回路図を示す。最初に、図1乃至図3を参照して留め具打込機の全体の組立構成について説明する。
留め具打込機1は、胴体ハウジング部2と、胴体ハウジング部2から分岐して設けられたハンドルハウジング部3と、ハンドルハウジング部3の端部に着脱可能に装着され、電動モータ7(図2および図3参照)に電気的接続される電池パック(蓄電池)4と、胴体ハウジング部2における留め具の打込方向の先端側(下端側)に設けられたノーズ(射出部)5と、連結された留め具である釘23を装填し、ノーズ5の射出部通路5a内に留め具23を一本毎に供給するためのマガジン6とを具備する。
胴体ハウジング部2は、プランジャ8と、プランジャ8に打撃力(弾発力)を与えるための打込みバネ(コイルバネ)9と、モータ7と、モータ7の回転を減速して大きなトルクを得るための減速機構部80(図3参照)と、モータ7によって駆動され、前記打込みバネ9を圧縮および解放を行うためのバネ圧縮解放機構部81(以下、単に「バネ圧縮駆動部」と称する)(図3参照)と、後述するコントローラ(制御回路装置)50(図11参照)とを内蔵している。バネ圧縮駆動部81は、後述するように、ワイアまたはロープ(巻上接続線)16と、ドラム(回転体)13と、ドラムフック22と、ピン支持プレート21と、動力伝達ピン17と、ガイドプレート18とを具備する。図3に示すように、回転出力軸19に対して動作検知スイッチ56が装着される。動作検知スイッチ56は、減速機構部80の回転出力軸19(ドラム13)の回転角を検知し、モータ7の停止を制御する機能を有し、ガイドプレート18(胴体ハウジング部2)に固定されたスイッチ部56aと、回転出力軸19に設置されて回転出力軸19の所定の回転角で前記スイッチ部をオンまたはオフさせる回転押圧部(カム部)56bとを含むマイクロスイッチによって構成する。動作検知スイッチ56のオンまたはオフの検知信号は、コントローラ50(図11参照)に入力される。
ハンドルハウジング部3は、図1に示されるように、胴体ハウジング部2の側面を基端部として胴体ハウジング部2の外周面から延出されており、その基端部には、モータ7(図2参照)およびコントローラ50に電気的接続されてモータ7の起動を制御するトリガ10を有するトリガスイッチ54が設けられている。ハンドルハウジング部3の端部に設置される電池パック4は、ハンドルハウジング部3内に配された配線によりモータ7およびコントローラ50に電力を供給する。
マガジン6は、図1に示されるように、ノーズ5に位置する一端からハンドルハウジング部3に位置する他端に延在するように設けられている。マガジン6内には留め具である釘23が多数本マガジン6の延在方向に連接するように装填されており、連接釘23は、その最端部が常にノーズ5の射出部通路5a内に位置するように、給送部材6aによってノーズ5側に押圧されている。これによって、射出部通路5a内に位置する釘23は、後述するように、ブレード8aの先端部がノーズ5の射出部通路5a内に移動する際、ブレード8aの先端部により打撃を受け、ノーズ5の射出部通路5aより押し出されて被打込み部材(図示なし)に打ち込まれる。また、ノーズ5の射出部通路5aの長さを打込み釘の長さより長くすることにより、打撃される釘が被打込み部材に接触するまでプランジャ8(ブレード8a)を加速させ、これによって、強い打撃力を釘23に与えることができる。ノーズ5の先端には、ノーズ5の先端が実質的に被打込み部材に当接したことを検知するためのプッシュスイッチ(プッシュレバー)55が設けられており、コントローラ50(図11参照)において、プッシュスイッチ55は、トリガ10の操作を検知するトリガスイッチ54と共にモータ駆動を制御する操作スイッチとして機能し、コントローラ50にオンまたはオフの制御信号を入力する。
図1に示されるように、プランジャ8は、胴体ハウジング部2内の上死点側と下死点側との間の上方向Aまたは下方向Bで上下移動可能に配置されている。プランジャ8はブレード(ドライバビット)8aを有し、プランジャ本体8が下死点側(方向B)に移動したとき、ブレード8aの先端は、ノーズ5内に画成された釘23が装填される射出通路部5aの先端まで延びる。プランジャ8のプランジャプレート8bの上死点側上面部と後述するバネ圧縮駆動部81を囲む壁部2aとの間には、コイルバネ9が圧縮される状態で設置されている。後述するバネ圧縮駆動部81によるワイア16の巻上げ動作によってプランジャ8が上死点側へ巻上げられると、バネ9は、圧縮され、プランジャ8を下死点側方向(打込方向)Bに対して、より強い付勢力で押圧する。
図3に示されるように、減速機構部80は、モータ7に連係して設けられ、モータ7の回転出力軸7aに取り付けられた第1のプーリー14と、ベルト40と、第2のプーリー15と、遊星ギア11とから構成されている。第1のプーリー14と第2のプーリー15は、モータ7の回転出力軸7aの回転を第2のプーリー15の回転出力軸15aにおいてより減速させる第1の減速部を構成する。遊星ギア11は、第2のプーリー15の回転出力軸15aに連係された3段の遊星ギア部を含み、第2のプーリー15の回転出力軸15aの回転を遊星ギア11の回転出力軸19においてより減速させる第2の減速部を構成する。後述するように、ドラム13は、遊星ギア11(第2の減速部)の回転出力軸19に得られる減速された回転力によって駆動され、ワイア16を巻上げてプランジャ8を上死点側へ移動させる。この減速機構部80により、モータ7の回転出力軸7aにおける回転をドラム13の回転軸19において減速するので、その減速した分、ドラム13の回転軸19においてモータ7のトルク(回転力)を増幅できる。このため、モータ7として小型のモータを適用してバネ9の圧縮機構部を構成することができる。例えば、モータ7の回転出力軸7aとドラム13の回転軸19(減速機構部80の回転出力軸19)との減速比は150〜300である。
図3に示されるように、モータ7の回転出力軸7aの他端には、胴体ハウジング部2の取付部2bに固定された一方向クラッチ(逆回転防止機構)24が設置されている。一方向クラッチ24は、後述するように、モータ7(ドラム13)が正回転方向(A方向)のみに回転することを許容し、逆回転方向(B方向)の回転を禁止するために設けられるものである。すなわち、モータ7の回転出力軸7aに、ドラム13がワイア16を巻上げる方向Aとは逆方向Bに回転させるようなトルクが加わった場合、そのような逆回転トルクに打勝って、逆方向Bの回転を阻止する機能を持たせるものである。勿論、正方向Aの回転トルクが加わった場合は、損失トルク以上のトルクに対しては、正方向Aの回転(空転)を許容する。一方向クラッチ24としては、コロ式(ローラ式)クラッチまたはラチェット式クラッチを適用できる。
[バネ圧縮駆動部81の組立構成について]
図4乃至図6に示されるように、バネ9の圧縮および解放を行うためのバネ圧縮駆動部81は、遊星ギア11の回転出力軸19の一端を支承するガイドプレート18と、ピン支持プレート21と、ドラムフック22と、ドラム13と、ピン支持プレート21にスライド可能に支持された動力伝達ピン17と、ドラム13およびプランジャ8を連結するワイア16とから構成される。
バネ圧縮駆動部81は、ドラム13がモータ7の駆動力により所定方向Aに基準状態(回転角度0度)から所定の回転角度(例えば、270度)へ回転しながらワイア16を巻上げて打込みバネ9を圧縮させる機能を持ち、さらにドラム13が所定回転角度270度に達すると、減速機構部80の回転出力軸19とドラム13の回転軸との結合を切断し、ドラム13を回転出力軸19に回転フリーに支持して、逆回転方向Bの回転を可能にする機能を有する。ドラム13が回転フリーに支持されると、バネ9の付勢力によりドラム13は逆回転方向Bに回転し、圧縮されたバネ9が急激に解放され、そのバネエネルギーによって、プランジャ8のブレード8aは釘23を打撃する。すなわち、バネ圧縮駆動部81は、減速機構部80の回転出力軸19に得られたモータ駆動力を、ドラム13に伝達してバネ9を圧縮するか、またはモータ駆動力の伝達を切断して、圧縮されたバネ9を解放する機能を持つ。
バネ圧縮駆動部81について図4乃至図6を参照してさらに詳細に説明するならば、巻上接続線として一例として使用されるワイア16は、複数の金属線材を束ねて構成されており、しなやかさと強度を兼ね備えている。ワイア16の表面には樹脂がコーティングされており、ワイア16と接触するドラム溝部(谷部)13bの部材等の磨耗を防止している。ドラムフック22の円筒部の外周面は、ドラム13の中心穴に圧入され、ドラムフック22とドラム13が一体化されている。ドラムフック22の円筒部の内周面にはベアリング(例えば、ボールベアリング)22bが圧入され、ベアリング22bは回転出力軸19に設置されている。これにより、ドラム13およびドラムフック22は、両者一体となって、回転出力軸19に対し回動可能に支持される。
動力伝達ピン17は、ピン支持プレート21と係合するピンスライド部(溝部)17aと、ドラムフック22のフック部22aに係合するピン引掛け部17bとを有する。ピンスライド部17aは、ピン支持プレート21が有するピン支持スライド部21aにスライド可能に係合される。また、動力伝達ピン17は、その側端面がガイドプレート18のガイド溝18a内の壁部に当接するように設置され、動力伝達ピン17の移動方向および移動量は、ガイド溝18aの平面形状によって制御される。動力伝達ピン17の他端面であるピン引掛け部17bは、回転出力軸19の軸方向においてフック部22aの高さと同じ高さに設置されており、ピン支持プレート21と同期して動力伝達ピン17が回転したときは、ピン引掛け部17bとフック部22aが係合する。ピン支持プレート21は、キー溝21bを有し、回転出力軸19に設けたキー20にキー溝21bを係止させ、回転出力軸19、ピン支持プレート21および動力伝達ピン17の三者は、常に同期して回転するように構成されている。
[バネ圧縮駆動部81の動作について]
図7乃至図10は、バネ圧縮駆動部81が動作している場合のドラム13の回転状態を示す。なお、図7乃至図10では、説明の便宜上、圧入によってドラムフック22に結合されたドラム13を外した状態が示されている。
図7は、ドラムフック22のフック部22a(ピン引掛け部17b)が基準状態で、回転角が0度の位置にある場合を示す。この基準状態では、プランジャ8が下死点側に停止している。図8は、フック部22a(ピン引掛け部17b)が正回転方向Aに約135度回転したときの状態を、図9は、フック部22a(ピン引掛け部17b)が正回転方向Aに約270度回転したときの状態をそれぞれ示し、図10は、フック部22aがピン引掛け部17bとの係合から解放されて、バネ9によるプランジャ8への付勢力によりドラム13が逆回転方向Bに逆回転している状態を示す。
以上の構成により、バネ9によってバネ付勢させたプランジャ8を、モータ7、減速機構部80およびバネ圧縮駆動部81の動作によって、バネ9によるバネ付勢力(弾発力)に抗して上死点側の所定位置へ押し上げ、しかる後、バネ圧縮駆動部81の動作によって所定の上死点位置まで圧縮したバネ9を解放し、解放時に得られる弾発力(打撃力)をプランジャ8に取り付けられたブレード8aに作用させ、ブレード8aから、マガジン6に装填された釘23へ、打撃力を与えることができる。これによって、ノーズ5より被打込み部材に向けて釘23を打込むことができる。次に、バネ圧縮駆動部81の動作について図7乃至図10を参照してさらに詳細に説明する。
プランジャ8(図1参照)が下死点側に停止している基準状態では、プランジャ8は、バネ9の付勢力によって下死点側へ押し付けられており、ワイア16を巻上げるドラム13を駆動するピン引掛け部17bは、図7に示すように、例えば、基準位置にある。作業者が、打込機1のハンドルハウジング部3を把持し、トリガ10を引込んでトリガスイッチ54をオンさせ、かつノーズ5の先端に設けられたプッシュスイッチ55を被打込み部材に押し付けると、後述するコントローラ50の機能によって、電池パック4からモータ7へ電力が供給され、モータ7(図2および図3参照)が正回転方向Aに回転する。図3に示すように、モータ7の回転力は、回転出力軸7aに取り付けられた第1のプーリー14および第2のプーリー15と、第1のプーリー14および第2のプーリー15間に巻き掛けられたベルト40とによって構成された第1の減速部の回転出力軸15aに伝達され、また3段の遊星ギア11で構成する第2の減速部によって回転出力軸19に伝達される。さらに、回転力は、回転出力軸19に機械的に結合されたピン支持プレート21および動力伝達ピン17へ伝達される。このとき、モータ7は正回転方向Aに回転するので、一方向クラッチ24が空転し、モータ7の正回転方向Aの回転を許容する。
図7に示すように、バネ圧縮機構81の基準状態では、動力伝達ピン17とフック部22aは係合している。このため、ピン支持プレート21が、モータ7の回転力を受けて回転すると、ドラムフック22およびドラム13が正回転方向Aに回転し、ドラム13は、その外周面に設けたドラム谷部13bにワイア16をドラム13の正回転方向Aに巻込む。ワイア16がA方向にドラム13へ巻込まれると、ワイア16の端部に結合されたプランジャ8は、バネ9の付勢力に抗して上死点側へ押し上げられ、上死点側へ移動しつつ、プランジャ8の上端面に設けたプランジャプレート8bによってバネ9をより圧縮する。
図8は、フック部22aが図7に示す基準位置から約135度回転した状態を示す。ピン支持プレート21の回転に同期してドラム13も約135度回転して、ワイア16が巻込まれバネ9が圧縮される。モータ7の回転に基づいて、ピン支持プレート21が、図8に示す135度回転した状態から図9に示す約270度回転した状態へ回転するにしたがい、ガイド溝18aの内周壁部を規定するガイド突起部18bに動力伝達ピン17の側端部が接触するようになる。ガイド突起部18bは、平面形状が回転軸中心から径方向に約5〜15mm膨らんだ、ほぼ楕円形状を有しており、ピン支持プレート21が回転するにしたがい、動力伝達ピン17はガイド突起部18bの外形形状に沿って回転軸19より遠のく径方向へと移動する。
ピン支持プレート21が、図7の基準状態より、図9の約270度に回転した状態になると、動力伝達ピン17が径方向に約5〜15mm移動し、動力伝達ピン17とフック部22aの引掛り(係合)が外れる。図9に示すように、ドラム13が初期状態から約270度回転したときに、プランジャ8は、ワイア16によって上死点側の最高位置(図13の(h)参照)まで吊り上げられて、バネ9が最も圧縮された状態となる。
図9に示すような約270度回転した状態で、動力伝達ピン17とフック部22aの引掛りが外れると、圧縮されたバネ9が開放され、バネ9の解放力(弾発力)によってプランジャ8を下死点側へ移動させる。図10に示すように、プランジャ8が下死点側へ移動すると、ワイア16に引っ張られてドラム13およびドラムフック22が、回転軸19の正回転方向Aとは逆方向Bへ回転を開始する。
圧縮されたバネ9の解放力によってドラム13が方向Bへ逆回転し、プランジャ8が下死点へ到達すると、プランジャ8に取り付けられたブレード8aは、ノーズ5の射出部通路5aを貫通して、釘23を被打込み部材へ打込むことができる。打込みと同時にドラム13が基準状態へ戻ると、ドラム13のドラムダンパ係合部13aは図2に示すドラムダンパ13cと係合し、ドラム13およびドラムフック22が、図7に示したように、基準位置で再び係合することになる。
後述するように、本発明によれば、釘23が打込まれた後も、コントローラ50によって、モータ7は所定時間駆動されるので、動力伝達ピン17とフック部22aが再係合することによって、ドラム13が方向Aへ再び正回転し、ワイア16を巻込み、プランジャ8を所定の位置まで移動し、バネ9が所定の付勢力を持つようにバネ9を圧縮する。本実施態様によれば、ドラム13の回転角度が約200度まで回転すると停止スイッチ(動作検知スイッチ)56が動作してモータ7の運転を停止させ、かつ一方向クラッチ24(図3参照)が逆回転方向Bの回転を阻止するので、打込みサイクルにおける最後のドラム13の回転は、約200度の位置で停止し、次の打込みサイクルの初期状態となる。
後述するように、モータ7を停止するタイミングは、動作検知スイッチ56(図3参照)が、打込み後にドラム13の正回転方向における所定の回転角度を検知した後に行う。このタイミングは、モータ7が停止しても、モータ7の回転子(図示なし)、遊星ギア11、回転出力軸19等の回転慣性により、ドラム13は回り続けようとするので、前述のようにドラム13が回転し、プランジャ8を押し上げてバネ9をさらに圧縮しながら停止する。
[コントローラ50の回路構成について]
次に、コントローラ50の回路構成について、図11を参照して説明する。
電池パック4の電池は、例えば、リチウムイオン二次電池からなり、モータ7(例えば、直流モータ)およびコントローラ50に電力を供給する電源Vccとなる。モータ7と電池パック4との間には、互いに直列接続された第1の半導体スイッチング素子51および第2の半導体スイッチング素子52が電気的接続されている。例えば、半導体スイッチング素子51および52には、Nチャンネルの絶縁ゲート型FETが適用できる。以下の説明では、第1の半導体スイッチング素子51および第2の半導体スイッチング素子52を、それぞれ第1FET51および第2FET52として記載する。直列接続された一対の第1FET51および第FET52の使用によって、どちらか一方の半導体スイッチング素子が熱的破壊等で導通状態に故障しても、不用意な釘の打込み動作を防止できるので、冗長性を高めて高信頼度を得ることができる。コントローラ50の電源スイッチ64は、電源スイッチ59の操作を検知する電源スイッチ検知回路63の出力によってオンまたはオフに制御され、コントローラ50への電源を供給または遮断する。
また、コントローラ50は、第1FET51を駆動するための第1FET駆動回路61および第2FET52を駆動するための第2FET駆動回路62と、モータ7の回転速度をモータの起電力として検出するモータ電圧検知回路69と、電源の投入、電池残量、単発/連発モード、および釘残量のそれぞれを表示する表示回路70と、上記第1FET駆動回路61の制御信号を形成するための論理回路60と、上記マガジン6のノーズ部5側端部において給送部材6aに係合するように設けられ、マガシン6に装填された連接釘23の残量(例えば、残量0〜5本)を検出する釘残量センサスイッチ58と、釘残量センサスイッチ58の出力を検知する検知回路68と、電源スイッチ59の投入より所定時間(例えば、15分)を経過したか否かをカウントする15分タイマ回路65と、を具備する。
さらに、コントローラ50はマイコン53を具備する。マイコン53の制御信号として入力される信号は、電池パック4の電圧を検出する電圧検出回路67と、トリガ10の引込み操作を検知するトリガスイッチ54と、ノーズ部5を被打込み部材へプッシュしたか否かの操作を検知するプッシュスイッチ55と、釘打込み後、ドラム13の回転が所定の回転角度に復帰したかを検出する動作検知スイッチ(停止スイッチ)56と、ドラム13の正回転方向Aの回転が打込み回転角度(例えば、270度)まで回転したことを検出する打込検知スイッチ57と、単発または連発の釘打込みモードを選択するモードスイッチ66とからそれぞれ出力される信号である。動作検知スイッチ56は、釘打込み後に、バネ9の付勢力に抗してプランジャ8が適度な上死点側位置に停止させるように、モータ7の運転を停止させるために設けられる。
マイコン53は、上記各種の操作スイッチおよび検知回路の入力信号に基づいて、第2FET駆動回路62へ制御信号を出力し、モータ7の回転制御を適切に行うと同時に、表示回路70へ各種の表示信号を出力する。また、マイコン53は、トリガスイッチ54、プッシュスイッチ55、モードスイッチ66からの入力信号がある場合には、15分タイマ回路65にカウントリセット信号を出力する。15分タイマ回路65は、電源スイッチ64のオン動作によりコントローラ電源が投入されると、同時に自動的にカウントを開始して15分経過すると電源スイッチ検知回路63にコントローラ電源スイッチ64をオフするよう信号を出力してコントローラの電源を切るように構成されている。
一方、第2FET駆動回路62および表示回路70には、マガジン6内の釘残量が少なくなったことを検知する釘残量センサ58の検知回路68の出力信号が入力される。釘残量が少なくなった場合、釘が無くなったときの空打込みを事前に防止するために、第2FET駆動回路62は第2FET52をオンさせないように制御し、表示回路70は釘残量が少ないことを表示する。
本発明に従って、論理回路60および第1FET駆動回路61は、第1の制御系回路を形成し、トリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55からの入力信号に基づいて、第1FET51をオンまたはオフに制御する。また、マイコン53および第2FET駆動回路62は、第2の制御系回路を形成し、第2FET52を制御する。第1の制御系回路によって第1FET51をオン状態に制御する時間は、上記第2の制御系回路によって第2FETをオン状態に制御する時間より長く設定される。
[第1の制御系回路の回路例について]
上記論理回路60および第1FET駆動回路61より構成される第1の制御系回路の具体的な回路例を図12に示す。なお、図12において、第2FET52を制御する第2FET駆動回路62およびその他の回路は省略している。
図12に示されるように、論理回路60は、アンド論理回路160およびオフ遅延回路260から構成されている。論理回路60の入力部を構成するトリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55は、それらの一端がコントローラ電源Vccに接続され、それらの他端が抵抗541および551を介してグランドに接続されている。抵抗541とトリガスイッチ54との接続点は、マイコン53およびダイオード161のカソードに接続されており、トリガスイッチ54のオンまたはオフに応答して、電源電位Vccまたはグランド電位となり、マイコン53はトリガスイッチ54の動作を検知できる。さらに、ダイオード161のアノードは、抵抗163を介して電源Vccに接続され、またオペアンプ166の非反転入力端子(+)およびダイオード162のアノードに接続されている。抵抗163の抵抗値は、抵抗541に比べて大きい値に設定されており(抵抗541の抵抗値の約10倍)、トリガスイッチ54がオフ時では、マイコン53の端子には、電源電圧Vccの10分の一以下の電圧が印加されるので、マイコン53はオフ状態と認識することができる。トリガスイッチ54がオン時には、マイコン53の入力端子には電圧Vccが印加されるので、マイコン53は、トリガスイッチ54がオン状態と認識することができる。プッシュスイッチ55、抵抗551およびダイオード162が形成する入力回路についてもトリガスイッチ54の入力回路と同様に動作する。
オペアンプ166の反転入力端子(−)は、抵抗164を介して電源電圧Vccに、また抵抗165を介してグランドにそれぞれ接続されている。これによって、オペアンプ166の反転入力端子(−)には、電圧Vccの抵抗164と抵抗165の分圧比倍の電圧が印加され、分圧電圧は電源電圧Vccのほぼ中間電圧に設定される。従って、トリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55のいずれか一方がオフの場合、抵抗541および抵抗551の一方、もしくは両方を介してグランドに電流が流れるので、オペアンプ166の非反転入力端子(+)は、反転入力端子(−)より小さい電圧が印加され、オペアンプ166はロー(Low)レベルを出力する。
逆に、トリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55の両者がオン状態の場合、ダイオード161およびダイオード162のカソード端子は電源電圧Vccとなるので、ダイオード161およびダイオード162は共に非導通状態にバイアスされる。その結果、オペアンプ166の非反転入力端子(+)には抵抗163を介して電源電圧Vccに近い入力電圧が供給され、オペアンプ166はハイ(High)レベルを出力する。このようにして、アンド論理回路160は、トリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55のスイッチ状態のアンド論理を出力する。
オフ遅延回路260は、入力用ダイオード261と、充電用抵抗262と、アンド論理回路160のハイレベルの出力電圧を蓄積するためのコンデンサ263と、放電用抵抗264とを具備する。充電用抵抗262とコンデンサ263の時定数は、放電用抵抗264とコンデンサ263の時定数に比べて小さく設定されている。
アンド論理回路160がハイレベルの電圧を出力すると、ダイオード261および充電用抵抗262を介してコンデンサ263が比較的速やかに充電され、ハイレベルの出力電圧を出力する。このときの遅延時間はできるだけ短いほうが望ましいが、10msから50ms程度が適当である。一方、アンド論理回路160がローレベルの電圧を出力すると、コンデンサ263の電荷は抵抗264を介して放電されるが、上述のように、その放電時定数は大きいので遅延時間が長くなる。その遅延時間は1s以下に設定され、特に、100msから500msの範囲に設定することが望ましい。さらに、この遅延時間は、後述する打込み後のバネ圧縮時間より長い時間に設定される。
第1FET駆動回路61は、PNP型トランジスタ614およびNPN型トランジスタ612を具備する。第1FET51のゲート(制御電極)には分圧抵抗器615および616が接続され、トランジスタ614の負荷抵抗を形成している。トランジスタ614がオン状態になれば、第1FET51がオンするように構成されている。トランジスタ614のベースにはベース電流制限用抵抗613を通じてNPN型トランジスタ612のコレクタが接続される。NPN型トランジスタ612のベースはベース電流制限用抵抗611を介して前述のオフ遅延回路260の出力に接続され、トランジスタ612のエミッタはグランドに接続されている。この回路構成により、論理回路60がハイレベルの電圧を出力するとき、NPN型トランジスタ612およびPNP型トランジスタ614がオンして、第1FET51がオンするように動作する。
このような論理回路60および第1FET駆動回路61から構成された第1の制御系回路は、オフ遅延回路260を有するので、トリガスイッチ54またはプッシュスイッチ55のいずれかの操作スイッチ(実施例ではプッシュスイッチ55)がオフしても、直ちに第1FET51をオフさせることなく、所定時間Th(図13参照)の間、第1FET51をオン状態に保持する機能を持つ。これにより、釘打込み後の該所定時間Th内おいても、第1FET51がオン状態に保持されるので、モータ7を駆動して打込みバネ9を圧縮しながらプランジャ8を釘打込み前の所定位置に設定するものである。
[コントローラ50の動作について]
留め具打込機1を動作させる場合、最初にモードスイッチ66によって、単発モード(単発打込みモード)または連発モード(連発打込みモード)を選択しておく。本実施態様においては、単発モードの場合、先にプッシュスイッチ55を被打込み部材へプッシュしておき、次にトリガ10を引込んでトリガスイッチ54をオンさせれば、トリガスイッチ54のオンと同時に一つの釘を打込むことができる。その後、次の二本目の釘を打込む場合は、プッシュスイッチ55およびトリガスイッチ54の両者の操作を一旦解放してから、次のプッシュスイッチ55のプッシュ操作とトリガスイッチのオン操作を繰り返す必要がある。
他方、連発モードを選択した場合は、最初にトリガ10を引込んでトリガスイッチ54をオンさせた後、トリガスイッチ54のオン状態を維持しながらプッシュスイッチ55を間欠的に被打込み部材へプッシュすることによって、釘を連発的に打込むことができる。この連発モードの動作では、プッシュスイッチ55を間欠的に被打込み部材へプッシュするオン時間が比較的長くなる、所謂、「連発モードの遅い動作」の場合と、逆に、プッシュスイッチ55を間欠的に被打込み部材へプッシュするオン時間が比較的短くなる、所謂、「連発モードの速い動作」の場合とがある。本発明を適用すれば、特に、連発モードの速い動作のとき、顕著な効果を得ることができる。以下に、「連発モードの遅い動作」と「連発モードの速い動作」について説明する。
(連発モードの遅い動作)
図13のタイムチャートは、連続モードの動作において、プッシュスイッチ55のオン時間が比較的長い場合の動作を示す。
打込み前(時刻t0以前)の初期状態において、図13の(e)に示すように、バネ圧縮駆動部81のドラム13は、図7に示した基準状態(0度の状態)から約200度回転した状態で止まっている。最初に、時刻t0においてトリガスイッチ54がオンされる。次に時刻t1において、プッシュスイッチ55がオンされると、上述したアンド論理回路160の入力はトリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55が共にオン状態となるので、その出力は遅延回路260によって遅延され、論理回路60の出力はハイレベルの出力電圧に変化する。その結果、第1FET駆動回路61のトランジスタ612および614はオン状態となり、第1FET51をオンさせる。
一方、第2の制御系回路を構成するマイコン53も、トリガスイッチ54とプッシュスイッチ55のオン状態を検知して、第2FET駆動回路を介して第2FET52をオンさせる。これによって、時刻t1において第1FET51および第2FET52の両者はオン状態にスイッチングされるので、モータ7は、電池パック4より電力を供給され、回転を開始する。モータ7が回転すると、モータ7の駆動力が上述した減速機構部80を介してバネ圧縮駆動部81のドラム13に伝達され、ドラム13が、ワイア16を巻上げる正回転方向Aに回転し、ワイア16を介してプランジャ8を引っ張り上げてバネ9を圧縮する。
時刻t1〜時刻t2において、ドラム13が図7に示した基準状態から約270度回転すると、時刻t2において、図9に示したように、動力伝達ピン17とフック部22aの係合が外れ、ドラム13は、モータ7の駆動力を受けることなく、回転軸19に対して回転フリーの状態となる。つまり、ドラム13は、バネ圧縮駆動部81のクラッチ機能によりモータ駆動力の回転出力軸19より分離される。
この結果、時刻t2〜時刻t3において、バネ9で圧縮されたプランジャ8が開放され、バネ9の付勢力によってプランジャ8のブレード8aは釘23を打撃し、被打込み部材へ打込む。このときに、時刻t2においてドラム13に設けられたドラムダンパ衝突部13a(図2参照)により打込検知スイッチ57をオン状態とし、釘23の打込み時を検知する。
釘打込み後の時刻t3において、バネ圧縮駆動部81の動力伝達ピン17とフック部22aが再係合し、モータ7の駆動力を出力する回転出力軸19がドラム13に機械的結合される。このとき、第1FET51および第2FETは、共にオン状態にあるので、モータ7の運転を維持し、ドラム13をワイア巻上げ方向Aに回転させ、バネ9を再圧縮させる。
時刻t3〜時刻t4において、ドラム13が基準状態から約180度付近まで回転し、打込みバネ9を圧縮すると、時刻t4付近で、動作検知スイッチ(停止スイッチ)56が所定の時間、オン状態となる。つまり、動作検知スイッチ56は、ドラム13の正回転方向Aの回転角度が180度付近まで回転すると、オン状態となる。時刻t4において、回転動作検知スイッチ56の検知信号は、マイコン53へ入力され、マイコン53は、回転動作検知スイッチ56の検知信号に基づいて、第2FET駆動回路62を介して第2FET52をオフ状態に制御し、モータ7への通電を停止させる。
時刻t4においてモータ7への通電が停止しても、時刻t4〜時刻t5において、ドラム13は、ドラム13を含むバネ圧縮駆動部81および減速機構部80の回転惰性により回転し続けて、バネ9をさらに圧縮する。時刻t5において、ドラム13の回転速度が0になると、ドラム13は、バネ9の付勢力により逆回転方向Bに逆回転しようとするが、一方向クラッチ24の機能によりその逆回転が阻止され、ワイア16を介して、プランジャ8を引っ張った状態で停止、保持される。この停止状態におけるドラム13の回転角度は約200度となり、上記初期状態の回転角度に戻る。
そして、時刻t5においてプッシュスイッチ55がオフ状態になると、論理回路60は、上述したオフ遅延回路260の遅延機能により規定された所定時間Th(図13の(c)参照)、経過した後、時刻t6において第1FETをオフ状態にする。この場合、プッシュスイッチ55がオフ状態に復帰する時刻t5は、第2FET52がオフする時刻t4より遅い時刻であり、ドラム13による巻上げ動作が終了した後である。すなわち、プッシュスイッチ55がオン状態にあった時間(時刻t1〜時刻t5)は、第2FET52のオン時間T1より長い時間である。
以上の動作より明らかなように、論理回路60(第1の制御系回路)を構成するオフ遅延回路260は、プッシュスイッチ55がオフ状態となっても、第1FET51が直ちにオフされないようにするために設けられ、プッシュスイッチ55のオフ後の所定時間Th、第1FET51をオン状態に保持させる機能を持つ。これによって、もし、プッシュスイッチ55が、第2FET52のオフする時点より以前にオフされても、第1FET51のオン状態の時間T2(図13の(c)参照)が、第2FET52のオン状態の時間T1(図13の(d)参照)より長くなるように保持することが可能となり、モータ7に所定時間(T1)、電力を供給することが可能となり、これによって、図13の(h)に示すように、プランジャ8の初期状態の位置(高さ)を、最高位置Pmの1/2以上の位置Phに制御することが容易となる。特に、第1の制御系回路(論理回路60および第1FET駆動回路61)による所定時間Thのオン状態保持機能は、次に述べるプッシュスイッチ55のオン時間が第2FET52のオン時間T1より短い、「連発モードの速い動作」の打込みにおいて、有利な効果を奏する。
(連発モードの速い動作)
図14は、連発モードの速い動作に係るタイムチャートを示す。時刻t10〜時刻t16における動作は、上述した図13を参照した動作説明と同様に説明することができる。つまり、図14の時刻t10〜時刻t16は、図13の時刻t0〜時刻t6に対応して説明できる。この場合、図14のタイムチャートでは、プッシュスイッチ55が時刻t14でオフされ、第2FET52がオフされる時刻t15以前に、オフ状態に復帰されている。つまり、プッシュスイッチ55のオン時間(t11〜t14)は、第2FET52のオン時間T1より短い時間となっている。
連発動作においては、多くの釘を短時間に打込むために、作業者が釘打込機1のノーズ5を打込み直後に次の場所へ直ちに移動させようとするので、前回の釘打込み直後におけるバネ9の圧縮動作中に、時刻t14において、ノーズ5を被打込み部材より遠ざけてプッシュスイッチ55をオフさせることがある。この場合、もしプッシュスイッチ55のオフ操作に基づいて、時刻t14において、直ちに第1FETがオフされるとすれば、モータ7の給電が直ちに停止されることになるので、ドラム13の回転角が180度以下で停止され、バネ9の圧縮が不充分となってしまう結果となり、連続する次の打込み動作における打込み動作時間が長くなり、打込みフィーリングが低下することになる。本発明によれば、このような打込みフィーリングの悪化が防止される。
すなわち、論理回路60における上記オフ遅延回路260の機能により、時刻t14において、プッシュスイッチ55がオフしても、オフ遅延回路260のオフ遅延時間Th(図14の(c)参照)は、第1FET51のオン状態を保持(継続)し、結果的に、第1FET51のオン時間T2は、第2FET52のオン時間T1(図14の(d)参照)より長く制御できるので、第2FETがオン状態にある時間T1は第1FET51も常にオン状態にあり、モータ7に電力を供給することができる。これによって、モータ7は、図14の(e)に示すように、ドラム13を初期状態の約200度の角度まで回転させ、プランジャ8の初期状態の位置(高さ)を、図14の(h)に示すように、最高位置Pmの1/2以上の位置Phに制御できる。
図14の(h)に示すように、プランジャ8を所定位置Phまで引っ張りあげることにより、バネ9を所定の圧縮力を持つように圧縮できる。その結果、次の打込みサイクルにおいて釘を打込むときに、トリガスイッチ54とプッシュスイッチ55を検知して釘打ち動作開始の時刻t11から、釘を打込み完了する時刻t12までの所要時間を短縮することができ、打込みフィーリングを向上させることができる。
また、本発明に係る上記構成によれば、万が一、第1FET51、第2FET52のうちの一方が、半導体素子の不良事故に多い、熱破壊等によるオン故障が発生しても、モータ7の異常な動作が防止できるので、信頼性を確保することができる。
さらに、操作スイッチであるトリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55のオン故障と、第1FET51および第2FET52のオン故障は、マイコン53に診断機能をもたせて検出してもよい。例えば、トリガスイッチ54およびプッシュスイッチ55の故障検出は、マイコン53のコントローラ電源の投入後、マイコンのリセット機能により初期状態にリセットできたか否かを検出して、もし初期状態にリセットできない場合は故障状態として検出してもよい。
第1FET51および第2FET52のオン故障は、例えば、故障診断ルーチンを設け、第1FET51および第2FETのゲート電極の一方にオン信号、他方にオフ信号をそれぞれ交互に入力し、モータ電圧検知回路69により第1FET51と第2FET52の直列回路の電圧が、ハイレベルの電圧か、ローレベルの電圧であるかを検出して、もしローレベルのドレイン電圧が検出されれば、一方のFETがオン故障であると検出できる。この場合、オフ信号を入力したゲート電極を持つFET側がオン故障であると判断できる。リセットルーチンまたは故障診断ルーチンで故障が検出されれば、検出信号に基づいて、照明用ライトまたは表示用ライトに点滅表示、またはブザー音の発生などによる異常報知をすることが可能であり、さらに、その検出信号に基づいてマイコン53による打込み動作を禁止することも可能である。
以上の実施形態より明らかにされるように、本発明によれば、モータ駆動用の少なくとも一対の半導体スイッチング素子とそれらを制御する一対の制御系回路の使用により打込機の停止状態における信頼性を維持しつつ、打込み終了後において打込み用バネを、所定の打込みエネルギーを持つように確実に圧縮することができるので、打込み前のバネ圧縮時間を短縮できる。これによって、トリガスイッチおよびプッシュスイッチ等の操作スイッチの操作から実際の釘打込みまでの動作時間を短縮することができ、打込みフィーリングを向上させることができる。特に、本発明の構成によれば、マガジンに装填された多数の釘を、一連の動作で打込みする連発モード時における動作に有効となり、タイムラグを低下させて、打込みフィーリングの良好なモータ駆動によるバネ駆動式留め具打込機を提供できる。
なお、本発明の上記実施態様では、操作スイッチとしてトリガスイッチおよびプッシュスイッチを適用した場合について述べたが、他の操作スイッチを適用することができる。また、トリガスイッチをプッシュスイッチに優先させて操作させた場合について述べたが、プッシュスイッチを優先させて操作させても同様に構成できる。さらに、トリガスイッチおよびプッシュスイッチは、通常はオフ状態にあるノーマリオフ型スイッチを使用したが、通常はオン状態にあるノーマリオン型スイッチを適用してもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本発明の実施形態に係る留め具打込機の部分断面を含む側面図。 図1に示した留め具打込機の部分断面を含む上面図。 図1に示した留め具打込機の部分断面を含む後面図。 図3に示した留め具打込機を構成するバネ圧縮駆動部の斜視図。 図4に示したバネ圧縮駆動部を一部展開した斜視図。 図4に示したバネ圧縮駆動部の全体を展開した斜視図。 図5に示したバネ圧縮駆動部の基準状態を示す斜視図。 図5に示したバネ圧縮駆動部の135度回転した状態を示す斜視図。 図5に示したバネ圧縮駆動部の270度回転した状態を示す斜視図。 図5に示したバネ圧縮駆動部の逆回転した状態を示す斜視図。 図1に示した留め具打込機に使用されるコントローラのブロック図。 図1に示したコントローラに使用される論理回路の一例を示す回路図。 本発明の実施形態に係る留め具打込機の連発打込みモードにおける遅い動作時のタイムチャート。 本発明の実施形態に係る留め具打込機の連発打込みモードにおける速い動作時のタイムチャート。
符号の説明
1:留め具打込機 2:胴体ハウジング部 2a:壁部 2b:取付部
3:ハンドルハウジング部 4:電池パック 5:ノーズ
5a:射出部通路 6:マガジン 6a:給送部材 7:モータ
7a:回転出力軸 8:プランジャ 8a:ブレード
8b:プランジャプレート 9:バネ(コイルバネ) 10:トリガスイッチ
11:遊星ギア 12:ダンパ 13:ドラム(回転体)
13a:ドラムダンパ係合部 13b:ドラム谷部 13c:ドラムダンパ
14:第1のプーリー 15:第2のプーリー 16:ワイア
17:動力伝達ピン 17a:ピンスライド部 17b:ピン引掛け部
18:ガイドプレート 18a:ガイド溝 18b:ガイド突起部
19:減速機構部の回転出力軸 20:キー 21:ピン支持プレート
21a:ピン支持スライド部 21b:キー溝 22:ドラムフック
22a:フック部 22b:ベアリング 23:釘(留め具)
24:一方向クラッチ 40:ベルト 50:コントローラ
51:第1の半導体スイッチング素子(第1FET)
52:第2の半導体スイッチング素子(第2FET) 53:マイコン
54:トリガスイッチ(第1の操作スイッチ)
55:プッシュスイッチ(第2の操作スイッチ)
56:動作検知スイッチ(停止スイッチ) 56a:スイッチ部
56b:回転押圧部(カム部) 57:打込検知スイッチ
58:釘残量検知スイッチ 59:電源スイッチ 60:論理回路
61:第1FET駆動回路(第1半導体スイッチング素子駆動回路)
62:第2FET駆動回路(第2半導体スイッチング素子駆動回路)
63:電源スイッチ検知回路 64:コントローラ電源スイッチ
65:15分タイマ 66:単発/連発モードスイッチ
67:電池電圧検知回路 68:センサ検知回路 80:減速機構部
81:バネ圧縮駆動部 160:アンド論理回路部
161、162:ダイオード 163、164、165:抵抗
166:オペアンプ 260:オフ遅延回路 261:ダイオード
262:抵抗 263:コンデンサ 264:抵抗 541、551:抵抗
611:抵抗 612:NPN型バイポーラトランジスタ 613:抵抗
614:PNP型バイポーラトランジスタ 615、616:抵抗

Claims (12)

  1. モータと、ノーズ部に留め具を供給するマガジンと、上死点および下死点間で上下動可能に配設され、かつ前記ノーズ部に供給される前記留め具を打込むためのブレードを有するプランジャと、前記プランジャを下方向に付勢し、かつ上方向へ圧縮可能に配設された打込みバネと、前記モータの駆動力に基づいて所定回転方向に回転する回転体を含み、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるバネ圧縮駆動部と、を具備する留め具打込機において、
    留め具の打込み操作に応答して、オンまたはオフの通常の第1の状態から、オフまたはオンの第2の状態へスイッチする第1の操作スイッチおよび第2の操作スイッチと、前記バネ圧縮駆動部の動作を検知するための動作検知スイッチと、互いに電気的に直列接続され、各々が前記モータへの電力供給をオンまたはオフするための第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記第1および前記第2の操作スイッチの操作に応答した入力信号に基づいて前記第1の半導体スイッチング素子をオンまたはオフに制御する第1の制御系回路を含み、かつ前記第1および前記第2の操作スイッチの操作に応答した入力信号および前記動作検知スイッチの検出信号に基づいて前記第2の半導体スイッチング素子をオンまたはオフに制御する第2の制御系回路を含むコントローラと、を具備し、
    前記第1の制御系回路は、前記第1および前記第2の操作スイッチの両者を前記第1の状態から前記第2の状態に操作したとき、前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御し、前記第1の操作スイッチまたは前記第2の操作スイッチが該第2の状態から該第1の状態へ復帰した後も、前記第1の半導体スイッチング素子を所定時間、オン状態に保持することを特徴とする留め具打込機。
  2. 前記第2の制御系回路は、前記第1の操作スイッチまたは前記2の操作スイッチが前記第2の状態から前記第1の状態へ復帰した後も、前記第2の半導体スイッチング素子をオン状態に制御し、前記動作検知スイッチが前記バネ圧縮駆動部の動作を検知したとき、前記第2の半導体スイッチング素子をオフ状態に制御することを特徴とする請求項1に記載された留め具打込機。
  3. 前記第1の制御系回路は、前記第1および前記第2の操作スイッチの操作に応答した入力信号を遅延することによって、前記第1の操作スイッチまたは前記第2の操作スイッチが前記第2の状態から前記第1の状態へ復帰した後も、前記第1の半導体スイッチング素子を前記所定時間、オン状態に保持することを特徴とする請求項1または請求項2に記載された留め具打込機。
  4. 前記第1の制御系回路が前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する時間は、前記第2の制御系回路が前記第2の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する時間より長くなるように規定されていることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された留め具打込機。
  5. 前記第1の制御系回路が前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する前記所定時間は、前記バネ圧縮駆動部が前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向の所定位置に移動させる時間に対応して規定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載された留め具打込機。
  6. 前記第1の制御系回路が前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態に制御する前記所定時間は、100ms乃至500msの範囲に規定されていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれか一つに記載された留め具打込機。
  7. 前記第1の半導体スイッチング素子および前記第2の半導体スイッチング素子は、それぞれ電界効果型トランジスタにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれか一つに記載された留め具打込機。
  8. 前記第1の操作スイッチは、留め具の打込み操作時に把持するトリガの引込み操作によってオンまたはオフするトリガスイッチで構成され、前記第2の操作スイッチは、前記ノーズ部の留め具射出口に設けられたプッシュレバーの操作によってオンまたはオフするプッシュスイッチで構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか一つに記載された留め具打込機。
  9. 前記バネ圧縮駆動部は、前記回転体の前記所定回転方向の回転により前記プランジャに接続された巻上接続線を巻込むことによって、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるように構成し、前記動作検知スイッチは、前記回転体の回転位置を検知するように構成したことを特徴とする請求項1乃至請求項8のいずれか一つに記載された留め具打込機。
  10. モータと、ノーズ部に留め具を供給するマガジンと、上死点および下死点間で上下動可能に配設され、かつ前記ノーズ部に供給される前記留め具を打込むためのブレードを有するプランジャと、前記プランジャを下死点側方向に付勢し、かつ上死点側方向へ圧縮可能に配設された打込みバネと、前記モータの駆動力に基づいて所定回転方向に回転する回転体を含み、前記プランジャを前記打込みバネの圧縮方向に移動させるバネ圧縮駆動部と、を具備する留め具打込機において、
    留め具の打込み時に操作するトリガの動作を検知するトリガスイッチと、前記ノーズ部の留め具射出口に設けられたプッシュレバーの動作を検知するプッシュスイッチと、前記バネ圧縮駆動部の動作を検知するための動作検知スイッチと、互いに電気的に直列接続され、それぞれが前記モータへの電力供給をオンまたはオフするための第1の半導体スイッチング素子および第2の半導体スイッチング素子と、前記トリガスイッチおよび前記プッシュスイッチの入力信号に基づいて前記第1の半導体スイッチング素子をオン状態またはオフ状態に制御し、かつ前記トリガスイッチ、前記プッシュスイッチおよび前記動作検知スイッチの入力信号に基づいて前記第2の半導体スイッチング素子をオン状態またはオフ状態に制御するコントローラと、を設けたことを特徴とする留め具打込機。
  11. 前記コントローラは、前記トリガスイッチ、前記プッシュスイッチおよび前記動作検知スイッチの入力信号に基づいて前記第2の半導体スイッチング素子を、第1の時間、オン状態に制御し、かつ前記トリガスイッチおよび前記プッシュスイッチの前記入力信号に基づいて前記第1の半導体スイッチング素子を、前記第1の時間より長い第2の時間、オン状態に制御することによって、前記第1の半導体スイッチング素子および前記第2のスイッチング素子が共にオン状態にある前記第1の時間、前記モータへ電力を供給することを特徴とする請求項10に記載された留め具打込機。
  12. 前記バネ圧縮駆動部は、前記第1の時間内において、前記モータの駆動力に基づいて前記回転体を前記所定回転方向へ回転させることによって前記打込みバネを前記上死点側方向へ圧縮し、引続いて、前記モータの駆動力の伝達を前記回転体から切断することによって、該圧縮された打込みバネを前記下死点側方向へ解放、伸長させ、しかる後、前記モータの駆動力に基づいて再び前記回転体を前記所定回転方向へ回転させることによって、前記打込みバネの付勢力に抗して前記プランジャを前記上死点側方向の所定の位置まで圧縮することを特徴とする請求項11に記載された留め具打込機。
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