JP6687407B2 - クリアファイル製造装置及び当該クリアファイル製造装置を備えるクリアファイル製造システム - Google Patents

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Description

本発明は、二つ折りにされたシートの縁部を溶着してクリアファイルを製造する、クリアファイル製造装置及び当該クリアファイル製造装置を備えるクリアファイル製造システムに関する。
従来から、例えば二つ折りに折り重ねられたプラスチックシートの縁部を溶着してクリアファイルを製作することができる、プラスチックシート小型溶着器が知られている(例えば、「特許文献1」を参照)。
「特許文献1」においては、超音波振動を伝達するホーンと、ホーンを押し付けるバネと、ホーンの下側にあって、プラスチックシートの溶着部の下側を支えて回転するローラーアンビル等を備えたプラスチックシート小型溶着器が開示されている。
当該プラスチックシート小型溶着器では、バネの付勢力によって、ホーンがプラスチックシートを押え込み、ホーンとローラーアンビルに挟まれた位置でプラスチックシートが超音波溶着される。
ここで、クリアファイルを製造する場合、超音波ウェルダー加工によりクリアファイルの縁部が溶着されて溶着部分(ウェルダー部)が形成される。
従来のクリアファイルの溶着部分では、製造時のクリアファイルの折り返しのバラつき(折りムラ)の影響等により、折り重ねられたシートの重ね合わせの位置がズレて、溶着不良が発生することがあった。
また、ローラ等によりプラスチックシートを連続的に送る場合は、搬送されるプラスチックシートが蛇行することがあり、品質にバラツキが生じることがあった。
そのため、搬送による位置バラツキを低減すると共に、折りムラを低減し、溶着不良を抑えることができるクリアファイル製造技術が求められていた。
特開2013−39752号公報
本発明は、以上に示した現状の課題を鑑みてなされたものであり、折り重ねられたシートの重ね合わせの位置のバラつきを低減し、溶着不良の低減を図ることができる、クリアファイル製造装置及び当該クリアファイル製造装置を備えるクリアファイル製造システムを提供することを目的とする。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、本発明のクリアファイル製造装置は、二つ折りにしたシートの少なくとも一辺を超音波溶着してクリアファイルを製造するクリアファイル製造装置であって、前記二つ折りにしたシートを搬送する搬送機構と、前記二つ折りにしたシートを案内するガイド部材と、前記二つ折りにしたシートの少なくとも二辺の縁部を押える押え手段と、超音波発振器に接続されるとともに、前記押え手段により前記縁部が押えられた状態で前記二つ折りにしたシートの少なくとも一辺を溶着するための超音波ホーンと、前記二つ折りにしたシートを挟んで前記超音波ホーンに対向して配置される受け部と、を備え、前記ガイド部材と、前記押え手段と、前記受け部は、前記搬送機構とは独立して備えられ、前記超音波ホーン及び前記受け部は、前記押え手段により押え付けられた、前記二つ折りにしたシートの縁部を挟持して溶着することを特徴とする。
また、本発明のクリアファイル製造装置においては、前記二辺の縁部を押える押え手段は、少なくとも、二つ折りにしたシートの折り返し辺の縁部を、前記折り返し辺に平行な方向に沿って押えるように構成されることが好ましい。
また、本発明のクリアファイル製造装置においては、前記二つ折りにしたシートは、位置決め手段により4辺を位置決めした状態で溶着されることが好ましい。
また、本発明のクリアファイル製造装置において、前記受け部は、前記超音波ホーンと対向する部分に正面視において矩形状の凹凸部を有し、当該凹凸部の正面視における幅寸法は前記超音波ホーンの先端側の正面視における幅寸法より大きいことが好ましい。
また、本発明のクリアファイル製造装置においては、前記受け部を昇降させる昇降手段を備え、前記二つ折りにしたシートの縁部を溶着する際に前記受け部を昇降させて、前記超音波ホーンと前記受け部との間に前記二つ折りにしたシートを挟持することが好ましい。
また、本発明のクリアファイル製造システムは、前記クリアファイル製造装置と、前記クリアファイル製造装置の下流側に連結され、前記クリアファイル製造装置で製造されたクリアファイルを包装するクリアファイル包装機と、を備えることを特徴とする。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
即ち、本発明に係るクリアファイル製造装置及び当該クリアファイル製造装置を備えるクリアファイル製造システムよれば、折り重ねられたシートの重ね合わせの位置のバラつきを低減し、溶着不良の低減を図ることができる。
本発明の一実施形態に係るクリアファイル製造装置を備えたクリアファイル製造システムの全体的な構成を模式的に示した平面図。 超音波溶着器の構成を示した図であり、(a)はその正面図、(b)はその側面図、(c)は図2(a)中の領域A内の構成を示した拡大斜視図。 超音波溶着器によってシートを溶着する際の状態を経時的に示した図であり、(a)はシートが溶着位置にセットされた状態を示した正面図、(b)は前側縁部押え機構により折り返し辺の縁部を押え付けた状態を示した正面図、(c)は下側縁部押え機構により一方の辺の縁部を押えた状態を示した正面図、(d)はホーンを下降させている状態を示した正面図、(e)はホーンと受け部の間にシートを挟持して溶着している状態を示した正面図。 シートの構成を示した図であり、(a)はシートを二つ折りする前の見開きの状態を示した展開図、(b)はシートを二つ折りした状態を示した正面図。 一方の辺が溶着されたクリアファイルを示した完成図。
次に、発明の実施形態について、図1から図5を用いて説明する。
なお、以下の説明に関しては便宜上、図1から図3において、矢印Fの方向を前方と規定して記述する。
また、図4および図5においては、図面上の上下方向をクリアファイルの上下方向と規定して記述する。
[クリアファイル100]
先ず、本発明を具現化するクリアファイル製造装置1によって製造される、クリアファイル100の一例について、図4及び図5を用いて説明する。
クリアファイル100は、書類を収容して持ち運べるものとして広く流通する公知のクリアファイルである。
クリアファイル100は、後述するクリアファイル製造装置1によって製造され、クリアファイル製造装置1に連結されるクリアファイル用製袋包装機2によって、フラップ付包装袋200に収容されて包装されるものである。
クリアファイル100は、図4(a)(b)に示すように、二つ折りにする前の見開きの状態である一枚の矩形のシート101(本実施形態では、シートの見開きサイズがA3サイズ)を二つ折りにすることによって二枚のシート片101a、101bを重ね合わせ、その折り返し辺102と直交する二辺のうち一方の辺103(クリアファイル100において下側辺)同士を溶着してなるものである。
クリアファイル100は、透明な合成樹脂(本実施形態ではポリプロピレン)で形成された矩形状のシート101の中央部分で二つ折りされ、折り返し辺102を境に二枚の略同形状のシート片101a、101bに分かれているものである。
二枚のシート片101a、101bは重ね合わされており、図5に示すように、折り返し辺102と直交する二辺のうち一方の辺103どうしが溶着されて溶着部104が形成される。
なお、シート101は、溶着可能な熱可塑性樹脂であればよく、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリメチルメタクリレート、ポリビニルアセテートなどが挙げられる。
また、クリアファイル100は、外側面もしくは内側面に絵や写真等の図柄等の意匠を施した印刷層を設ける構成とすることもできる。
[クリアファイル製造装置1]
次に、本発明を具現化するクリアファイル製造装置1の全体構成について図1乃至図3を用いて説明する。
クリアファイル製造装置1は、クリアファイル製造装置1の上流側のシート供給部(図示せず)から供給される矩形のシート101・101・・・を、二つ折りにすることによって二枚のシート片101a、101bを重ね合わせ、その折り返し辺102と直交する二辺のうち少なくとも一方の辺103同士を超音波溶着する装置である。
クリアファイル製造装置1は、図1に示すように、折り機3、超音波ウェルダー部4、および溶着して形成されたクリアファイル100を包装等の次工程に送り出す搬送部5などにより構成される。
なお、シート供給部から供給されるシート101は、二つ折りする前の見開きの状態のシートであり(図4(a)を参照)、シート供給部の下流側に配置される折り機3に供給される。
例えば、シート供給部は、二つ折りをする前の見開きの状態のシート101(クリアファイルの枚葉物)を多数枚積み重ねたものを、1枚ずつ連続して折り機3へ供給可能に構成される。
折り機3は、シート101の折り位置となる折り返し辺102で、その折り返し辺102を境にして一方のシート片101aと他方のシート片101bが折り重なるように、二つ折りにする装置である。
折り機3は、公知の折り機を使用することができる。
折り機3は、折り返し辺102を下流側に向けた状態にて、シート101を超音波ウェルダー部4に供給する。
超音波ウェルダー部4は、搬送機構6、超音波溶着手段の一例としての超音波溶着器7、およびシートの押え手段の一例としてのシート押え機構13(図3を参照)などにより構成される。
搬送機構6は、折り機3から供給される、溶着する前の二つ折りされたシート101を保持して溶着位置を経由しながら、超音波ウェルダー部4の下流端に向かって水平方向に搬送するためのベルトコンベアである。
即ち、搬送機構6は、二つ折りされたシート101を超音波溶着器7が配置された溶着位置に搬送するためのベルトコンベアである。
搬送機構6は、二つ折りのシート101の上流端側を係止して搬送するベルトコンベアである。
搬送機構6は、装置本体を有し、その上流側の端部に設けられた従動プーリ(図示せず)と、下流側の端部に設けられた駆動プーリ(図示せず)とを備え、この従動プーリと駆動プーリの間に、無端の搬送ベルト6aを捲回してなる搬送手段である。
搬送機構6は、図示しない駆動モータによって駆動プーリを駆動することにより、搬送ベルト6aの搬送面(上面)が下流に向けて移動するように運転される。
搬送機構6の搬送ベルト6aは、水平方向に並設される無端状の一対の幅狭の平ベルトの搬送面に、搬送方向に沿って所定間隔で複数の係止部材6b・6b・・・が突出して設けられた構造となっている。
係止部材6bは、例えば、搬送ベルト6aの搬送面から垂直方向に立ち上がった直線形状の棒体であって、並設される他方の搬送ベルト6a上の掛止部材6bとともに、二本一組で構成される。
即ち、二本一組の係止部材6b・6bは、搬送方向に対して直交する方向に沿って並列し、かつ互いに搬送方向に所定間隔を有した状態にて配置されている。
係止部材6bは、搬送機構6により搬送されるシート101を搬送し、溶着位置において、シート101の上流端の位置決めをし、シート101の所定の位置に溶着がなされるようにするものである。
なお、係止部材6bの構造は本実施形態におけるシート101の大きさや形状に合わせたものであり、係止部材6bの大きさ、形状、個数、配置等は上述したものに限定する必要はなく、シート101を、それらの幅方向の端部に沿って安定して保持することで定間隔の搬送を可能としている。
搬送機構6には、搬送方向に沿ってシート101を案内するガイド部材8・8が配設される。
ガイド部材8・8は、例えば一対の角棒状部材によって構成され、搬送ベルト6aの幅方向両端の外側に対向して配置される。
ガイド部材8・8は、二つに折られたシート101の長手方向両端を規制し、位置決めするためのものである。
よって、互いに対向する一対のガイド部材8・8の間隔は、搬送されるシート101の長手方向の寸法と比べて略同程度、もしくはやや大きくなるように設定される。
ガイド部材8・8は、搬送機構6により搬送されるシート101を案内し、溶着位置において、シート101の長手方向両端の位置決めをし、シート101の所定の位置に溶着がなされるようにするものである。
搬送機構6は、溶着位置でシート101の下流端を規制するピン部材16・16(図3(a)参照)を有している。
ピン部材16・16は、シート101の溶着位置の下流端に配置され、搬送面に対して出没可能に構成される。
ピン部材16・16は、溶着位置において、シート101の下流端の位置決めをすることで、係止部材6b・6bとガイド部材8・8と共に、シート101の4辺の位置決めをし、シート101の所定の位置に溶着がなされるようにするものである。
すなわち、ピン部材16・16、係止部材6b・6b、及びガイド部材8・8は、シート101の溶着時にシート101の4辺の位置決めをするための位置決め手段である。
なお、クリアファイルのサイズが変わった場合、ガイド部材8・8においては、二つに折られたシート101の上下方向の寸法に合わせてガイド部材8・8の間隔を調整できるように可動するとともに固定できるようになっており、手動又は自動で調整できる。また、シート101の搬送方向は、係止部材6b・6bの停止位置を変更することで調整可能であり、搬送機構6が有する図示しない駆動モータの設定により任意に係止部材6b・6bの停止位置を変更できるようになっている。
超音波溶着器7は、折り返し辺102で二つ折りされた一方のシート片101aと他方のシート片101bを、折り返し辺102と垂直方向の少なくとも一方の辺103(図4を参照)の近傍を平行に溶着する超音波溶着装置である。
具体的には、超音波溶着器7は、シート状の熱可塑性樹脂に対して超音波を用いて溶着する超音波溶着装置であり、超音波ウェルダーとも呼ばれる。
即ち、超音波ウェルダーとは、熱可塑性樹脂を微細な超音波振動と加圧力によって瞬時に溶融し、接着する加工手段のことである。
超音波溶着器7は、図2に示すように、超音波発振器9、振動子10、共鳴体である超音波ホーン11(以下、単に「ホーン11」と呼ぶ)、ホーン11と対向して配置されシート101の下側面を支持する受け部12、およびホーン11を昇降させる昇降手段の一例としての昇降機構17などにより構成される。
超音波溶着器7は、電気エネルギーを機械的振動エネルギーに変換し、また同時に押圧手段により加圧をかけることにより、二つ折りするシートの一方のシート片101aと他方のシート片101bの接合面に、強力な摩擦熱を発生させ、上記樹脂を溶融し接着させるものである。
具体的には、超音波溶着器7は、例えば50/60Hzの電気信号を超音波発振器9によって20kHzの電気的エネルギーに変換する。
超音波発振器9で増幅された20kHzの電気エネルギーは、超音波発振器9から振動子(例えば、セラミック圧電素子等で構成されるコンバーター)10へと伝達され、該振動子10によって機械振動エネルギーに変換される。
この機械振動エネルギーは、ホーン11を通して、シート101に伝達される。
そして、伝達された振動エネルギーによって重ね合わせたシート片101a、101b同士が摩擦することで境界面において強力な摩擦熱が発生し、この摩擦熱で樹脂を溶融させることでシート片101a、101b同士を溶着することができる。
ホーン11は、金属素材により形成される共鳴体である。
ホーン11は、超音波発振器9に接続されるとともに、シート押え機構13(図3を参照)によりシート101の縁部が押えられた状態で、二つ折りにしたシートの少なくとも一辺を溶着するためのものである。
ホーン11は、正面視四角形状であって、側面視において先端側が先細った形状である。
受け部12は、ホーン11の先端部に対して対向して配置される扁平な金属部材である。
受け部12は、シート101を溶着する際に、シート101を挟んでホーン11の先端部に対して対向して配置される。
受け部12は、図2(c)に示すように、ホーン11の先端部分に対向する部分に、正面視において矩形状の凹凸部12aを有している。
受け部12の幅寸法は、ホーン11の幅寸法に対して大きい。但し、ホーン11に対する受け部12の大きさについては、受け部12が凹凸部12aを有する等の条件により、適宜設定するとよい。
ホーン11により、二つ折りにしたシート101の縁部を加圧するときは、受け部12の上端は、搬送ベルト6aの搬送面と略面一となるようになっている。
受け部12には、受け部昇降機構18が設けられ、この受け部昇降機構18により昇降可能になっており、受け部12を上下方向の所定位置に停止可能である。
なお、本実施形態では、ホーン11及び受け部12を昇降機構17及び受け部昇降機構18により昇降可能に構成しているが、例えば、ホーン11と受け部12を上下入れ替えて、上方に設けた受け部12のみを昇降可能に構成することも可能である。
また、超音波発振器9によるホーン11への発振方法については、二つ折りのシート101をホーン11を下方に駆動することにより加圧し、加圧圧力が一定値になってから、ホーン11への発振をONにする。その後、予め設定した所定の時間経過後にホーン11への発振をOFFにして、ホーン11を上方に駆動してホーン11による加圧を開放する。
また、超音波ホーンの発振タイミングについては、上記記載内容に限定されず、適宜設定することができる。
シート押え機構13は、図3に示すように、シート101の溶着位置において、二つ折りにされたシート101の少なくとも2辺の縁部を押える板状部材である。
シート押え機構13は、前側縁部押え機構14、および下側縁部押え機構15などにより構成される。
前側縁部押え機構14は、下流側にシート101の折り返し辺102が配置された状態でシート101が溶着位置に配置された際に、折り返し辺102の縁部を、該折り返し辺102に平行な方向に沿って押える手段である。
前側縁部押え機構14は、搬送方向に対して直交する方向に沿って配置された板状の前側縁部押え部材14aと、該前側縁部押え部材14aを上下に昇降させる昇降機構(図示せず)とにより構成される。
前側縁部押え部材14aは、図3(a)に示すように、上昇位置においては搬送ベルト6aの搬送面(上面)との間に所定のクリアランスC1を有する。
ここで、クリアランスC1は、二つ折りのシート101の厚さ寸法よりも大きくなるように構成されている。
下側縁部押え機構15は、下流側にシート101の折り返し辺102が配置された状態でシート101が溶着位置に配置された際に、一方の辺103の縁部を押える手段である。
下側縁部押え機構15は、搬送方向に沿って平行に配置された板状の下側縁部押さえ部材15aと、該下側縁部押え部材15aを上下に昇降させる昇降機構(図示せず)とにより構成される。
下側縁部押え部材15aは、上昇位置においては搬送ベルト6aの搬送面(上面)と所定のクリアランスC2を有する。
ここで、クリアランスC2は、二つ折りのシート101の厚さ寸法よりも大きくなるように構成されている。
以上のような構成からなるクリアファイル製造装置1によって、クリアファイル100を製造する際は、以下の動作手順に従って実施される。
先ず始めに、図1において、折り機3によりシート101が折り返し辺102を境にして二つ折りにされ、超音波ウェルダー部4に供給される。
供給されたシート101は、超音波ウェルダー部4の搬送機構6により搬送方向に搬送される。
次に、図3(a)に示すように、搬送されてきたシート101が、溶着位置にて一時停止する。
この際には、シート101は、シート101の幅方向の両端がガイド部材8・8(図1を参照)により位置決めされるとともに、シート101の上流端が係止部材6bで、シート101の下流端が下方から出るピン部材16・16で位置決めされる。
また、この溶着位置に搬送される際に、シート101の下流端となる折り返し辺102がクリアランスC2、C1へと順に挿通することで、シート101の折り返しによる膨らみが抑えられる。
次に、図3(b)に示すように、前側縁部押え機構14の前縁部押さえ部材14aが下降することにより、シート101の折り返し辺102の縁部が押え付けられる。
これにより、シート101の膨らんだ状態が抑えられ、平坦化される。
続いて、図3(c)に示すように、下側縁部押え機構15の下縁部押さえ部材15aが下降することにより、シート101の一方の辺103の縁部が押え付けられる。
これにより、シート101が完全に平坦化される。
なお、本実施形態では、前側縁部押え機構14、下側縁部押え機構15の順にシート101を押え付けるが、特に、順番は前後してもかまわず、また同時に実行してもよい。
次に、図3(d)に示すように、シート押え機構13によりシート101を押え付けた状態で、昇降機構17(図2を参照)を駆動することでホーン11が下降する。
そして、図3(e)に示すように、下側縁部押え部材15aの外側において、ホーン11と受け部12によりシート101の一方の辺103の縁部を挟持し、ホーン11により超音波振動を与えて溶かして溶着する。
こうして、シート片101a、101b同士を溶着してシート101に一方の辺103に平行な直線状の溶着部104(図5を参照)が形成されてクリアファイル100が完成する。
その後、ホーン11、前側縁部押え部材14a及び下側縁部押え部材15aが上昇して、ピン部材16・16、受け部12が下降して、クリアファイル100が搬送機構6により搬送部5に搬送される。
但し、ピン部材16・16が搬送部5の上方に取り付けられている場合は、ピン部材は上昇し、退避することになる。ピン部材を下方に取り付けるか、上方に取り付けるかについては、設置スペースを優先するか、ピン部材の各調整のし易さを優先するかなどにより、適宜決めるとよい。
次に、図1において、搬送部5では、クリアファイル100が上流側から下流側へと搬送され、クリアファイル製造装置1に連結されるクリアファイル用製袋包装機2に供給される。
クリアファイル用製袋包装機2は、ロール状に巻かれた原反フィルムを巻き出して、所定形状に裁断し、クリアファイル100を収容するためのフラップ付包装袋200を作製することができる。
また、クリアファイル用製袋包装機2では、クリアファイル製造装置1が有する搬送部5から供給されるクリアファイル100を連続かつ個別に包装し、フラップにフラップシールを付与することができる。
フラップ付包装袋200に包装されたクリアファイル100は、スタッカー20に搬送されて積み上げられる。
以上のように、本実施形態におけるクリアファイル製造装置1では、ホーン11及び受け部12は、シート押え機構13により押え付けられた、二つ折りにしたシート101の縁部を挟持して溶着する。
これにより、あらかじめ二つ折りのシート101が膨らんだ状態をシート押え機構13により平坦化して、折り返しのバラツキを低減し、溶着不良を抑えることができる。
また、二つ折りのシート101が膨らんだ状態をシート押え機構13により抑えることができるため、ホーン11とシート101との間の距離(ストローク)を小さくでき、クリアファイル製造のサイクルタイムを短縮することができる。
また、本実施形態におけるクリアファイル製造装置1では、ホーン11を昇降させる昇降機構17を備え、二つ折りにしたシート101の縁部を溶着する際に昇降機構17を昇降(本実施形態では降下)させて、ホーン11と受け部12との間に二つ折りにしたシート101を挟持する。
これにより、シート101をずれなく確実に挟持することができる。
また、本実施形態におけるクリアファイル製造装置1では、受け部12は、ホーン11と対向する部分に凹凸部12aを有する。
また、本実施形態にように受け部12に凹凸部12aを設けた場合、回転ローラーのような曲面上に凹凸部を構成するよりも、製作コストを抑えることができる。また、受け部12のように平面上に凹凸部12aを構成した方が凹凸パターンの設計の自由度が高く出来るメリットもある。更に、シート101の厚み、材質を変更する場合、凹凸パターンも変更する事があり、超音波ホーン先端に凹凸部が構成されている場合は、超音波ホーンの交換・調整に手間がかかり、交換作業に時間がかかる。それに対し、受け部12に凹凸部12aが形成されている場合は、受け部12の交換に調整の手間が掛からないので、交換作業が短縮されるメリットがある。超音波ホーンを交換する場合は、超音波ホーンの個体差により接着強度のバラツキが生じやすいが、受け部12を交換する場合は、接着強度のバラツキが低減できるメリットがある。超音波ホーンはその目的上、加工する材質に制約があるため、例えば、耐摩耗性等を考慮した材質を選択することができないことがある。しかし、本実施形態のように受け部12に凹凸部12aを形成する場合は、材質の選択の制約が無くなり、加工性、耐摩耗性等を考慮した材質を選択することが出来るメリットがある。
これにより、超音波溶着手段として、超音波ホーンに凹凸部を形成する構成とするよりも、超音波ホーンとは別体で凹凸部を構成することで、製作コストを抑えることができる。
以上の構成からなるクリアファイル製造装置1は、該クリアファイル製造装置1の下流側に連結され、前記クリアファイル製造装置1で製造されたクリアファイル100を包装するクリアファイル用製袋包装機2を連結して、クリアファイル100の製造から包装まで一貫して実行することができるクリアファイル製造システム50とすることもできる。
上記のようにサイクルタイムが短縮できたことにより、クリアファイルのクリアファイル用製袋包装機2のサイクルタイムを落とすことなく、クリアファイル製造装置1の下流側にクリアファイル用製袋包装機2を連結し、連続してクリアファイル100を製造しながら、クリアファイル100を包装できるようになる。これによりクリアファイル100の製造から包装までのタクトアップが図れ、生産効率が向上する。
また、クリアファイル100の製造から包装までの一貫生産が可能となるため、小ロットの製造が容易となる。
本発明を具現化するクリアファイル製造装置1及び当該クリアファイル製造装置1を備えるクリアファイル製造システム50は、クリアファイルの製造、及び、製造されたクリアファイルを個包装する際に有益な技術である。
1 クリアファイル製造装置
2 クリアファイル用製袋包装機
9 超音波発振器
11 ホーン
12 受け部
13 シート押え機構
100 クリアファイル
101 シート
102 折り返し辺
103 一方の辺

Claims (6)

  1. 二つ折りにしたシートの少なくとも一辺を超音波溶着してクリアファイルを製造するクリアファイル製造装置であって、
    前記二つ折りにしたシートを搬送する搬送機構と、
    前記二つ折りにしたシートを案内するガイド部材と、
    前記二つ折りにしたシートの少なくとも二辺の縁部を押える押え手段と、
    超音波発振器に接続されるとともに、前記押え手段により前記縁部が押えられた状態で前記二つ折りにしたシートの少なくとも一辺を溶着するための超音波ホーンと、
    前記二つ折りにしたシートを挟んで前記超音波ホーンに対向して配置される受け部と、を備え、
    前記ガイド部材と、前記押え手段と、前記受け部は、前記搬送機構とは独立して備えられ、
    前記超音波ホーン及び前記受け部は、前記押え手段により押え付けられた、前記二つ折りにしたシートの縁部を挟持して溶着する、
    ことを特徴とするクリアファイル製造装置。
  2. 前記二辺の縁部を押える押え手段は、少なくとも、二つ折りにしたシートの折り返し辺の縁部を、前記折り返し辺に平行な方向に沿って押えるように構成される、
    ことを特徴とする請求項1に記載のクリアファイル製造装置。
  3. 前記二つ折りにしたシートは、位置決め手段により4辺を位置決めした状態で溶着される、
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のクリアファイル製造装置。
  4. 前記受け部は、前記超音波ホーンと対向する部分に正面視において矩形状の凹凸部を有し、
    当該凹凸部の正面視における幅寸法は前記超音波ホーンの先端側の正面視における幅寸法より大きい
    ことを特徴とする請求項1から請求項3の何れか一項に記載のクリアファイル製造装置。
  5. 前記受け部を昇降させる昇降手段を備え、前記二つ折りにしたシートの縁部を溶着する際に前記受け部を昇降させて、前記超音波ホーンと前記受け部との間に前記二つ折りにしたシートを挟持する、
    ことを特徴とする請求項1から請求項4の何れか一項に記載のクリアファイル製造装置。
  6. 請求項1から請求項5の何れか一項に記載のクリアファイル製造装置と、
    前記クリアファイル製造装置の下流側に連結され、前記クリアファイル製造装置で製造されたクリアファイルを包装するクリアファイル用製袋包装機と、を備える、
    ことを特徴とするクリアファイル製造システム。
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